JP2000040281A - ディスク装置 - Google Patents
ディスク装置Info
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- magnet
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- magnetized
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/04—Balancing means
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
- F16F15/32—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels
- F16F15/36—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of imbalance, there is movement of masses until balance is achieved
- F16F15/363—Correcting- or balancing-weights or equivalent means for balancing rotating bodies, e.g. vehicle wheels operating automatically, i.e. where, for a given amount of imbalance, there is movement of masses until balance is achieved using rolling bodies, e.g. balls free to move in a circumferential direction
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B17/00—Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
- G11B17/02—Details
- G11B17/022—Positioning or locking of single discs
- G11B17/028—Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation
- G11B17/0284—Positioning or locking of single discs of discs rotating during transducing operation by clampers
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- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/20—Driving; Starting; Stopping; Control thereof
- G11B19/2009—Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
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- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/20—Driving; Starting; Stopping; Control thereof
- G11B19/2009—Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
- G11B19/2027—Turntables or rotors incorporating balancing means; Means for detecting imbalance
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- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B2220/20—Disc-shaped record carriers
- G11B2220/25—Disc-shaped record carriers characterised in that the disc is based on a specific recording technology
- G11B2220/2537—Optical discs
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- Power Engineering (AREA)
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 球体を利用してディスクのアンバランスをキ
ャンセル技術において、アンバランスのキャンセルが効
率良く行え、不要雑音の発生を防ぎ、速度切換時やスピ
ンアップ時にエラー発生を誘発しないディスク装置を提
供する。 【解決手段】 サブベース6やメインベース8、ターン
テーブル9とともに、マグネツト27や球体13などか
らなるバランサを備え、球体13の運動を利用してディ
スク1のアンバランスをキャンセルする装置において、
ディスク1を保持するためクランパ10に内蔵されたマ
グネット27として、回転方向に4極以上に分極着磁さ
れたもの、回転軸方向に分極着磁されたもの、半径方向
に分極着磁されたものを用いる。
ャンセル技術において、アンバランスのキャンセルが効
率良く行え、不要雑音の発生を防ぎ、速度切換時やスピ
ンアップ時にエラー発生を誘発しないディスク装置を提
供する。 【解決手段】 サブベース6やメインベース8、ターン
テーブル9とともに、マグネツト27や球体13などか
らなるバランサを備え、球体13の運動を利用してディ
スク1のアンバランスをキャンセルする装置において、
ディスク1を保持するためクランパ10に内蔵されたマ
グネット27として、回転方向に4極以上に分極着磁さ
れたもの、回転軸方向に分極着磁されたもの、半径方向
に分極着磁されたものを用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体であるディス
クのアンバランスによる自己振動を抑制する振動抑制装
置を搭載して、安定した記録や再生を可能にするディス
ク装置に関するものである。
クのアンバランスによる自己振動を抑制する振動抑制装
置を搭載して、安定した記録や再生を可能にするディス
ク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CD−ROMドライブやCD−R
ドライブなどデータを記録・再生するディスク装置でデ
ータ転送速度の高速化が進んでおり、データを高速転送
させるためにはディスクを高遠で回転させることが必要
である。一般に存在するディスクにはその厚みむらなど
により質量パランスに偏りのあるアンバランスデイスク
が多くあり、そのようなデイスクを高速回転させるとデ
イスクのアンバランス力が作用して自己振動が発生し、
その振動が装置全体に伝わって安定したデータ再生がで
きなくなったり、振動による騒音の発生やモータ寿命を
短命化するばかりでなく、コンピュータにドライブ装置
を内蔵した時に他の周辺機器に振動が伝達して悪影響を
及ぼすなどの間題が生じている。そのためデイスクの高
速回転によるデータ転送の高速化においては、ディスク
のアンバランスによる自己振勤を抑制する必要があり、
アンバランスをキヤンセルするため種々の手段が講じら
れている。
ドライブなどデータを記録・再生するディスク装置でデ
ータ転送速度の高速化が進んでおり、データを高速転送
させるためにはディスクを高遠で回転させることが必要
である。一般に存在するディスクにはその厚みむらなど
により質量パランスに偏りのあるアンバランスデイスク
が多くあり、そのようなデイスクを高速回転させるとデ
イスクのアンバランス力が作用して自己振動が発生し、
その振動が装置全体に伝わって安定したデータ再生がで
きなくなったり、振動による騒音の発生やモータ寿命を
短命化するばかりでなく、コンピュータにドライブ装置
を内蔵した時に他の周辺機器に振動が伝達して悪影響を
及ぼすなどの間題が生じている。そのためデイスクの高
速回転によるデータ転送の高速化においては、ディスク
のアンバランスによる自己振勤を抑制する必要があり、
アンバランスをキヤンセルするため種々の手段が講じら
れている。
【0003】以下に従来知られている、アンバランスを
キヤンセルする機能を有するデイスク装置について説明
する。図7はアンバランスをキャンセルするためのバラ
ンサを搭載したデイスク装置を示す斜視図である。1は
ディスクでターンテーブル9に載置され、スピンドルモ
ータ2により回転駆動され、光ピックアップ3はディス
ク1に記録されてているデータを読みとったり、ディス
ク1にデータの書き込みを行う。光ピックアツプ駆動モ
ータ4の回転は光ピックアップ駆動系5の作用により直
線運動に変換され、光ピックアップ3はディスク1の半
径方向に摺動する。これら前記機構系は全てサブベース
6に搭載され、サブベース6は剛性の低い弾性体のイン
シュレータ7によりメインベース8に連結されており、
外部から伝達される振動はインシュレ一タ7により減衰
される.ディスク1はスピンドルモータ2と一体にて回
転するターンテーブル9とクランパ10により挟持され
回転する。前記ディスク1の高速回転時の前記インシュ
レータ7の変形による前記サブベース6の振勤の共振周
波数はディスク1の高速時の回転周波数より低く設定し
ている。
キヤンセルする機能を有するデイスク装置について説明
する。図7はアンバランスをキャンセルするためのバラ
ンサを搭載したデイスク装置を示す斜視図である。1は
ディスクでターンテーブル9に載置され、スピンドルモ
ータ2により回転駆動され、光ピックアップ3はディス
ク1に記録されてているデータを読みとったり、ディス
ク1にデータの書き込みを行う。光ピックアツプ駆動モ
ータ4の回転は光ピックアップ駆動系5の作用により直
線運動に変換され、光ピックアップ3はディスク1の半
径方向に摺動する。これら前記機構系は全てサブベース
6に搭載され、サブベース6は剛性の低い弾性体のイン
シュレータ7によりメインベース8に連結されており、
外部から伝達される振動はインシュレ一タ7により減衰
される.ディスク1はスピンドルモータ2と一体にて回
転するターンテーブル9とクランパ10により挟持され
回転する。前記ディスク1の高速回転時の前記インシュ
レータ7の変形による前記サブベース6の振勤の共振周
波数はディスク1の高速時の回転周波数より低く設定し
ている。
【0004】図8は前記ディスク装置のクランパ10に
一体的に構成されるバランサの詳紬を示したスピンドル
モータ2の近傍の断面図である.ターンテーブル9には
磁性体で金属製のヨーク11が固定されておりスピンド
ルモータ2と一体的に回転する。クランパ10にはマグ
ネット27が内蔵されており、マグネット27とヨーク
11との問の磁束による磁気吸着力にてディスク1が挟
持され一体で回転する。通常マグネット27の着磁面2
8は製法上の簡便さと単純な使用用途のため2極着磁さ
れる。15は金属製磁性体のバックヨークでマグネット
27の非着磁面29に吸着固定されて着磁面28以外か
らの漏洩磁束を遮断することでディスク1への吸引力の
効率をあげている。クランパ10には複数個の磁性の球
体13が転動可能に収納されている。13aは高速回転
時の球体13の位置を示し、13bは低速回転時の球体
13の位置を示しており、図中左右に分けて図示してい
る。これらのバランサ構成部品はサブベース6に搭載さ
れ、サブベース6はインシュレータ7を介してメインベ
ース8に連結され、前述の通り前記ディスク1の高速回
転時の前記インシュレータ7の変形による前記サブベ一
ス6の振動の共振周波数はディスク1の高速時の回転周
波数より低く設定している。
一体的に構成されるバランサの詳紬を示したスピンドル
モータ2の近傍の断面図である.ターンテーブル9には
磁性体で金属製のヨーク11が固定されておりスピンド
ルモータ2と一体的に回転する。クランパ10にはマグ
ネット27が内蔵されており、マグネット27とヨーク
11との問の磁束による磁気吸着力にてディスク1が挟
持され一体で回転する。通常マグネット27の着磁面2
8は製法上の簡便さと単純な使用用途のため2極着磁さ
れる。15は金属製磁性体のバックヨークでマグネット
27の非着磁面29に吸着固定されて着磁面28以外か
らの漏洩磁束を遮断することでディスク1への吸引力の
効率をあげている。クランパ10には複数個の磁性の球
体13が転動可能に収納されている。13aは高速回転
時の球体13の位置を示し、13bは低速回転時の球体
13の位置を示しており、図中左右に分けて図示してい
る。これらのバランサ構成部品はサブベース6に搭載さ
れ、サブベース6はインシュレータ7を介してメインベ
ース8に連結され、前述の通り前記ディスク1の高速回
転時の前記インシュレータ7の変形による前記サブベ一
ス6の振動の共振周波数はディスク1の高速時の回転周
波数より低く設定している。
【0005】図9は前記クランパ10の内部に収納され
た球体13の動きによりディスクの高速回転時にアンバ
ランスがキャンセルされることを示した図で、クランパ
10を上から見た断面図である。図8と図9とを参考に
しながらアンバランスのあるディスク1を低速で回転さ
せたときの球体13の状態と、高速で回転させたときの
ディスク1のアンバランスのキャンセルについて説明す
る。
た球体13の動きによりディスクの高速回転時にアンバ
ランスがキャンセルされることを示した図で、クランパ
10を上から見た断面図である。図8と図9とを参考に
しながらアンバランスのあるディスク1を低速で回転さ
せたときの球体13の状態と、高速で回転させたときの
ディスク1のアンバランスのキャンセルについて説明す
る。
【0006】通常CD−ROMドライプではデータリー
ド時にはその転送速度を早くするためディスク1を高速
(8倍遠モードで最高約4200rpm )で回転させ、一
方オーディオプレイなどでは通常標準速(約200〜5
00rpm )を使用する。このようにデータリードなどの
高速回転域とオーディオプレイなどの低速回転域が混在
する。
ド時にはその転送速度を早くするためディスク1を高速
(8倍遠モードで最高約4200rpm )で回転させ、一
方オーディオプレイなどでは通常標準速(約200〜5
00rpm )を使用する。このようにデータリードなどの
高速回転域とオーディオプレイなどの低速回転域が混在
する。
【0007】アンバランスのあるディスク1を高速で自
転させると、ディスク1の重心17に遠心力であるアン
バランス力18が作用し、その作用方向はディスク1と
ともに回転する。このアンバランス力18によってイン
シュレータ7が変形し、サブベース6はディスク1の回
転周波数で振れ回ることになる。前記のようにサブベー
ス6の振動の共振周波数はディスク1の回転周波数より
低く設定しているためサブベース6の変位の方向とアン
バランス力の方向は常に逆になる。このためクランパ1
0に転動可能に収納された複数個の球体13には、遠心
力19と、球体13が押しつけられて転動する転動面2
0からの抗力21の合力である移動力22が作用し、球
体13は振れ回り中心23から離れる方向に移動し、ア
ンバランス力18の方向と正反対の方向に集まり、最終
的にはその集まってきた球体13aの総質量によってデ
ィスク1のアンバランス量がキヤンセルされることにな
る。
転させると、ディスク1の重心17に遠心力であるアン
バランス力18が作用し、その作用方向はディスク1と
ともに回転する。このアンバランス力18によってイン
シュレータ7が変形し、サブベース6はディスク1の回
転周波数で振れ回ることになる。前記のようにサブベー
ス6の振動の共振周波数はディスク1の回転周波数より
低く設定しているためサブベース6の変位の方向とアン
バランス力の方向は常に逆になる。このためクランパ1
0に転動可能に収納された複数個の球体13には、遠心
力19と、球体13が押しつけられて転動する転動面2
0からの抗力21の合力である移動力22が作用し、球
体13は振れ回り中心23から離れる方向に移動し、ア
ンバランス力18の方向と正反対の方向に集まり、最終
的にはその集まってきた球体13aの総質量によってデ
ィスク1のアンバランス量がキヤンセルされることにな
る。
【0008】一方、標準速などの低速回転域では球体1
3の遠心力19が不足して球体13が転動面20に押し
つけられなくて球体13の所在が不安定になり球体13
の転動音や球体13とクランパ10の内面部との摺動音
や球体13同士の衝突音など不要雑音が発生する。その
防止のため球体13は金属製の磁性体を使用し、マグネ
ット27の漏洩磁束24や着磁面28からバックヨーク
15への磁束25を利用して球体13をマグネット27
の外周面26やバックヨーク15に直接吸着させて球体
13bの位置にてその所在を安定させることで前記不要
雑音の発生を防止している。
3の遠心力19が不足して球体13が転動面20に押し
つけられなくて球体13の所在が不安定になり球体13
の転動音や球体13とクランパ10の内面部との摺動音
や球体13同士の衝突音など不要雑音が発生する。その
防止のため球体13は金属製の磁性体を使用し、マグネ
ット27の漏洩磁束24や着磁面28からバックヨーク
15への磁束25を利用して球体13をマグネット27
の外周面26やバックヨーク15に直接吸着させて球体
13bの位置にてその所在を安定させることで前記不要
雑音の発生を防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成においては、ディスク1の回転が高速から急
遠に低速回転に変化したときに以下のよう問題が発生す
る。一般にCD−ROMのディスクにはデータとオーデ
ィオが1枚のデイスクの中に混在するものがあり、その
ようなディスクを再生すると高速でデータリードしてす
ぐ標準速に回転数を落としてオーディオを再生するとい
うパターンが生じる。すなわちディスクが高速にて回転
中に急に低速に切り替わり、その直後オーディオプレイ
をしなけれぱならない。
ような構成においては、ディスク1の回転が高速から急
遠に低速回転に変化したときに以下のよう問題が発生す
る。一般にCD−ROMのディスクにはデータとオーデ
ィオが1枚のデイスクの中に混在するものがあり、その
ようなディスクを再生すると高速でデータリードしてす
ぐ標準速に回転数を落としてオーディオを再生するとい
うパターンが生じる。すなわちディスクが高速にて回転
中に急に低速に切り替わり、その直後オーディオプレイ
をしなけれぱならない。
【0010】前述の通り、高速時にはディスク1のアン
バランスをキャンセルするため球体13は転動面20に
押しつけられながらクランパ10と一体的に回転してい
るが、回転数が所定の回転数まで落ちると球体13に作
用する遠心力が不足し、マグネット27の漏洩磁束24
や着磁面28からバックヨーク15への磁束25の作用
により球体13はマグネット27の外周面26やバック
ヨーク15に吸着する。しかし前述の通りマグネット2
7の着磁面28は2極に着磁されており、この2極着磁
の場合、漏洩磁束24が大きく磁束25の磁束密度は小
さいという特性がある.そのため球体13はディスク1
が低速回転から高速回転に変化するときマグネット27
の外周面26から離れ難く、逆に高速回転から低遠回転
に変化するとき球体13に作用している遠心力19が相
当小さくならないと転動面20から離れないためマグネ
ット27の外周面26に吸着し難くなる。前述のように
高速回転でデータリードした直後にオーディオプレイに
移った場合、この球体13の離れ難く吸着し難い特性に
よりオーディオデータのリード開始後に球体13がマグ
ネット27の外周面26に吸着して、その吸着時の衝撃
がデイスク1に伝わりリードエラーを誘発する要因とな
る。
バランスをキャンセルするため球体13は転動面20に
押しつけられながらクランパ10と一体的に回転してい
るが、回転数が所定の回転数まで落ちると球体13に作
用する遠心力が不足し、マグネット27の漏洩磁束24
や着磁面28からバックヨーク15への磁束25の作用
により球体13はマグネット27の外周面26やバック
ヨーク15に吸着する。しかし前述の通りマグネット2
7の着磁面28は2極に着磁されており、この2極着磁
の場合、漏洩磁束24が大きく磁束25の磁束密度は小
さいという特性がある.そのため球体13はディスク1
が低速回転から高速回転に変化するときマグネット27
の外周面26から離れ難く、逆に高速回転から低遠回転
に変化するとき球体13に作用している遠心力19が相
当小さくならないと転動面20から離れないためマグネ
ット27の外周面26に吸着し難くなる。前述のように
高速回転でデータリードした直後にオーディオプレイに
移った場合、この球体13の離れ難く吸着し難い特性に
よりオーディオデータのリード開始後に球体13がマグ
ネット27の外周面26に吸着して、その吸着時の衝撃
がデイスク1に伝わりリードエラーを誘発する要因とな
る。
【0011】またディスク回転開始時、すなわちスピン
アップのとき、大きい漏洩磁束24の作用で球体13が
マグネット27の外周面26から離れ難いという特性に
よって回転数が十分に高くなった後、球体がマグネット
から離れ転動面に衝突するためその衝撃が大きくなりス
ピンアップタイムオーバーなどの不良を誘発する要因と
なる。
アップのとき、大きい漏洩磁束24の作用で球体13が
マグネット27の外周面26から離れ難いという特性に
よって回転数が十分に高くなった後、球体がマグネット
から離れ転動面に衝突するためその衝撃が大きくなりス
ピンアップタイムオーバーなどの不良を誘発する要因と
なる。
【0012】本発明は上記問題点に鑑み、ディスクのア
ンバランスが問題となる高速回転時には球体の遠心力を
利用してディスクのアンバランスを効率よくキャンセル
し、オーディオプレイなど低速回転時には球体の所在を
安定させて不要雑音の発生を防ぎながら、ディスクの回
転数が高速回転から低速リードに急変したときや、スピ
ンアップのときにエラー発生を誘発しないディスク装置
を提供することを目的とする。
ンバランスが問題となる高速回転時には球体の遠心力を
利用してディスクのアンバランスを効率よくキャンセル
し、オーディオプレイなど低速回転時には球体の所在を
安定させて不要雑音の発生を防ぎながら、ディスクの回
転数が高速回転から低速リードに急変したときや、スピ
ンアップのときにエラー発生を誘発しないディスク装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のディスク装置は、ディスクのアンバランスを
効率よくキャンセルする手段として、装着されたディス
クと一体的に回転可能に設けられ、磁性体が収容された
中空環状部を有するバランサーと、前記磁性体を吸引保
持するための磁界発生手段とを具備するディスク装置で
あって、以下の構成(1) 〜(3) の少なくとも一つを備え
ている。
に本発明のディスク装置は、ディスクのアンバランスを
効率よくキャンセルする手段として、装着されたディス
クと一体的に回転可能に設けられ、磁性体が収容された
中空環状部を有するバランサーと、前記磁性体を吸引保
持するための磁界発生手段とを具備するディスク装置で
あって、以下の構成(1) 〜(3) の少なくとも一つを備え
ている。
【0014】(1) 磁界発生手段が、中空環状部の内周側
に配置され回転方向に4極以上に分極着磁されたマグネ
ットである。 (2) 磁界発生手段が、中空環状部の内周側に配置され回
転軸方向に分極着磁されたマグネットである。 (3) 磁界発生手段が、前記中空環状部の内周側に配置さ
れ半径方向に分極着磁されたマグネットである。
に配置され回転方向に4極以上に分極着磁されたマグネ
ットである。 (2) 磁界発生手段が、中空環状部の内周側に配置され回
転軸方向に分極着磁されたマグネットである。 (3) 磁界発生手段が、前記中空環状部の内周側に配置さ
れ半径方向に分極着磁されたマグネットである。
【0015】この発明では、磁界発生手段となるマグネ
ットに、回転方向に4極以上に分極着磁されたもの、回
転軸方向に分極着磁されたもの、半径方向に分極着磁さ
れたものを用いることで、磁性体がマグネットから受け
る漏洩磁束の影響を減少させて、ディスクのアンバラン
スを効率よくキャンセルする。この発明では、低速回転
でディスクを回転時、磁性体に作用する遠心力が小さく
マグネットの漏洩磁束により不安定な磁性体移動を引き
起こす場合でも、磁性体が漏洩磁束の影響を受け難いの
で、安定的にディスクのアンバランス力をキヤンセルす
ることが出来る。
ットに、回転方向に4極以上に分極着磁されたもの、回
転軸方向に分極着磁されたもの、半径方向に分極着磁さ
れたものを用いることで、磁性体がマグネットから受け
る漏洩磁束の影響を減少させて、ディスクのアンバラン
スを効率よくキャンセルする。この発明では、低速回転
でディスクを回転時、磁性体に作用する遠心力が小さく
マグネットの漏洩磁束により不安定な磁性体移動を引き
起こす場合でも、磁性体が漏洩磁束の影響を受け難いの
で、安定的にディスクのアンバランス力をキヤンセルす
ることが出来る。
【0016】
【発明の実施形態】以下本発明の実施形態を、図面を参
照しながら説明する。なお、以下に示す各実施形態の構
成のうち、前記した従来の装置と同一構成部品には同一
番号を付している. 〔4極着磁〕図1は本発明の第1の実施形態を示した図
であり、図1aは断面図、図1bはマグネットの平面図
を表す。
照しながら説明する。なお、以下に示す各実施形態の構
成のうち、前記した従来の装置と同一構成部品には同一
番号を付している. 〔4極着磁〕図1は本発明の第1の実施形態を示した図
であり、図1aは断面図、図1bはマグネットの平面図
を表す。
【0017】13は金属製磁性体の球体でデイスク1の
アンバランスをキャンセルするため複数個がクランパ1
0の内部に転動可能に収納されている。13aは高速回
転時の球体13の位置を示し、13bは低速回転時と停
止時の球体13の位置を示している。27はマグネット
でその着磁面28は4極に分極して着磁されており、ヨ
ーク11の方向に磁路を構成してヨーク11を吸引する
ごとによりターンテーブル9とでデイスク1を挟持して
いる。前記2極着磁の構造を示す図9においては、マグ
ネット27の円周をS極とN極とで180°づつに分割
しているのに対し、4極着磁では、図1bに示すよう
に、S極とN極とが円周方向に90°づつに交互に4極
に分割されて配置される。ヨーク11に対するマグネッ
ト27の磁気吸引力は2極着磁のときと同等に設定され
ている。15はバックヨークでマグネット27の非着磁
面29に吸着固定されその外径はマグネット27の外径
より十分大きく取られている。24はマグネット27か
らの漏洩磁束、25は着磁面28からバックヨーク15
への磁束を示す。
アンバランスをキャンセルするため複数個がクランパ1
0の内部に転動可能に収納されている。13aは高速回
転時の球体13の位置を示し、13bは低速回転時と停
止時の球体13の位置を示している。27はマグネット
でその着磁面28は4極に分極して着磁されており、ヨ
ーク11の方向に磁路を構成してヨーク11を吸引する
ごとによりターンテーブル9とでデイスク1を挟持して
いる。前記2極着磁の構造を示す図9においては、マグ
ネット27の円周をS極とN極とで180°づつに分割
しているのに対し、4極着磁では、図1bに示すよう
に、S極とN極とが円周方向に90°づつに交互に4極
に分割されて配置される。ヨーク11に対するマグネッ
ト27の磁気吸引力は2極着磁のときと同等に設定され
ている。15はバックヨークでマグネット27の非着磁
面29に吸着固定されその外径はマグネット27の外径
より十分大きく取られている。24はマグネット27か
らの漏洩磁束、25は着磁面28からバックヨーク15
への磁束を示す。
【0018】以上のように構成された本発明の第1の実
施形態において、ディスク1が高速で回転したときと、
低速で回転したときの動作を説明する。前記図9に示す
従来のディスク装置と同様に、データリードなど高遠回
転時にアンバランスのあるディスク1を回転させると球
体13には振れ回り中心からの遠心力19が作用し転動
面20に押しつけられ転がりながら移動し、ディスク1
のアンバランス方向と正反対の方向に集まってアンバラ
ンス力と釣り合った所で停止し、クランパ10と一体と
なって回転することでディスク1のアンバランスをキャ
ンセルする。
施形態において、ディスク1が高速で回転したときと、
低速で回転したときの動作を説明する。前記図9に示す
従来のディスク装置と同様に、データリードなど高遠回
転時にアンバランスのあるディスク1を回転させると球
体13には振れ回り中心からの遠心力19が作用し転動
面20に押しつけられ転がりながら移動し、ディスク1
のアンバランス方向と正反対の方向に集まってアンバラ
ンス力と釣り合った所で停止し、クランパ10と一体と
なって回転することでディスク1のアンバランスをキャ
ンセルする。
【0019】一方、オーディオプレイ時などディスク1
が高速回転から低速回転に変化するとき、球体13に作
用する遠心力19が不足してきて球体13は転動面20
から離れ、マグネット27の漏洩磁束24やマグネット
27からバックヨーク15への磁束25の作用により球
体13はマグネット27の外周面26やバックヨーク1
5に吸着する。
が高速回転から低速回転に変化するとき、球体13に作
用する遠心力19が不足してきて球体13は転動面20
から離れ、マグネット27の漏洩磁束24やマグネット
27からバックヨーク15への磁束25の作用により球
体13はマグネット27の外周面26やバックヨーク1
5に吸着する。
【0020】ここで、前記実施形態では、マグネット2
7の着磁面28を4極着磁しているので、磁束の状態は
2極着磁の場合に比ベ、マグネット27の外周面26付
近の漏洩磁束24が非常に小さくなり、着磁面28から
バックヨーク15への磁束25の磁束密度は大きくな
る。その結果、球体13の動きは、2極着磁に比べて、
マグネット27に対して離れ易く吸着し易くなる。この
特性によってディスク1が高速回転から急激に低速回転
になる場合、球体13を早いタイミシグでマグネット2
7に吸着させることができる。すなわちオーディオデー
タのリードに移る前に球体13が吸着するので吸着時の
衝撃によるデータリードエラーは発生しない。また漏洩
磁束24も小さいので球体13の吸着時の衝撃も小さく
なる。
7の着磁面28を4極着磁しているので、磁束の状態は
2極着磁の場合に比ベ、マグネット27の外周面26付
近の漏洩磁束24が非常に小さくなり、着磁面28から
バックヨーク15への磁束25の磁束密度は大きくな
る。その結果、球体13の動きは、2極着磁に比べて、
マグネット27に対して離れ易く吸着し易くなる。この
特性によってディスク1が高速回転から急激に低速回転
になる場合、球体13を早いタイミシグでマグネット2
7に吸着させることができる。すなわちオーディオデー
タのリードに移る前に球体13が吸着するので吸着時の
衝撃によるデータリードエラーは発生しない。また漏洩
磁束24も小さいので球体13の吸着時の衝撃も小さく
なる。
【0021】またスピンアップ時には球体13はマグネ
ット27から離れ易いので早いタイミングで離れ、その
転動面への衝突による衝撃は2極着磁に比べはるかに小
さくなるのでサーボ外れなどのエラー誘発要因が大幅に
減少できる。図2は第1の実施形態の機能を実証したグ
ラフを表している。図の上側の(A)は前記実施形態の
4極に着磁したマグネットを使用したバランサを使用し
た場合の特性であり、図の下側の(B)は従来の2極着
磁のマグネットを使用したバランサの特性を示してい
る.各図において33はオーディオのデータリード(Re
ad Signal )の開始点、34は球体13のマグネット2
7への衝突時のトラッキングエラー信号(Tracking Err
or Signal )の暴れを示している。35はスピンドルモ
ータ2の電圧変動(Spindle Motor VM Signal)を示
し、この35の落差部分が高速から低速への切替時期を
示している。これら33、34、35の位置関係よりデ
ィスク1の回転数が急変したときの球体13のマグネッ
ト27への衝突時点とオーディオデータのリード開始点
とのタイミング関係がわかる。
ット27から離れ易いので早いタイミングで離れ、その
転動面への衝突による衝撃は2極着磁に比べはるかに小
さくなるのでサーボ外れなどのエラー誘発要因が大幅に
減少できる。図2は第1の実施形態の機能を実証したグ
ラフを表している。図の上側の(A)は前記実施形態の
4極に着磁したマグネットを使用したバランサを使用し
た場合の特性であり、図の下側の(B)は従来の2極着
磁のマグネットを使用したバランサの特性を示してい
る.各図において33はオーディオのデータリード(Re
ad Signal )の開始点、34は球体13のマグネット2
7への衝突時のトラッキングエラー信号(Tracking Err
or Signal )の暴れを示している。35はスピンドルモ
ータ2の電圧変動(Spindle Motor VM Signal)を示
し、この35の落差部分が高速から低速への切替時期を
示している。これら33、34、35の位置関係よりデ
ィスク1の回転数が急変したときの球体13のマグネッ
ト27への衝突時点とオーディオデータのリード開始点
とのタイミング関係がわかる。
【0022】図2のグラフ(A)と(B)とを比較して
みると(B)の2極着磁のバランサでは高速から急激に
低速に切り替わったときに球体13がマグネット27に
吸着するタイミングが遅いため、データリードを開始し
てから後に球体13がマグネット27に衝突している.
このためオーディオデータ再生時にエラー発生を誘発す
る要因となるトラッキングエラー信号が大きく暴れてい
る。一方(A)の4極着磁のバランサでは、ディスク1
の回転が高速から低速に切り替わると同時に球体13が
転動面20から離れマグネット27に吸着している。し
たがって、トラッキングエラー信号の暴れはオーディオ
データリード開始より前に発生するためエラーは発生し
ない。 〔軸方向分極着磁、半径方向分極着磁〕図3〜6は本発
明の第2、第3の実施形態を示す。前記実施形態と共通
する構造には同一の符号を付け、重複する詳細な説明は
省く。
みると(B)の2極着磁のバランサでは高速から急激に
低速に切り替わったときに球体13がマグネット27に
吸着するタイミングが遅いため、データリードを開始し
てから後に球体13がマグネット27に衝突している.
このためオーディオデータ再生時にエラー発生を誘発す
る要因となるトラッキングエラー信号が大きく暴れてい
る。一方(A)の4極着磁のバランサでは、ディスク1
の回転が高速から低速に切り替わると同時に球体13が
転動面20から離れマグネット27に吸着している。し
たがって、トラッキングエラー信号の暴れはオーディオ
データリード開始より前に発生するためエラーは発生し
ない。 〔軸方向分極着磁、半径方向分極着磁〕図3〜6は本発
明の第2、第3の実施形態を示す。前記実施形態と共通
する構造には同一の符号を付け、重複する詳細な説明は
省く。
【0023】図3に示す実施形態では、複数個の球体1
3がクランパ10の内部に転動可能に収納されている。
13aは高速及ぴ低速回転時の球体13の位置を示し、
13bは停止時の球体13の位置を示している。マグネ
ット27の着磁面28は、全面が同じ極(図ではS極)
を呈し、非着磁面29は全面が着磁面28と反対の極
(N極)を呈す。言い換えると、マグネット27がクラ
ンパ10の上下の回転軸方向に分極されて着磁されてい
ることになる。その結果、ヨーク11の方向に磁路を構
成してヨーク11を吸引することによりターンテーブル
9とでディスク1を挟持している。ヨーク11に対する
マグネット27の磁気吸引力は2極着磁のときと同等に
設定されている。24はマグネット27からの漏洩磁束
を示している。
3がクランパ10の内部に転動可能に収納されている。
13aは高速及ぴ低速回転時の球体13の位置を示し、
13bは停止時の球体13の位置を示している。マグネ
ット27の着磁面28は、全面が同じ極(図ではS極)
を呈し、非着磁面29は全面が着磁面28と反対の極
(N極)を呈す。言い換えると、マグネット27がクラ
ンパ10の上下の回転軸方向に分極されて着磁されてい
ることになる。その結果、ヨーク11の方向に磁路を構
成してヨーク11を吸引することによりターンテーブル
9とでディスク1を挟持している。ヨーク11に対する
マグネット27の磁気吸引力は2極着磁のときと同等に
設定されている。24はマグネット27からの漏洩磁束
を示している。
【0024】図4〜6に示す実施形態では、マグネット
27を半径方向に分極着磁している。図5に示すよう
に、マグネット27のうち、上面すなわち非着磁面29
側の平面形状においては、内周側にN極、外周側にS極
が同心状に配置される。図6aに模式的に示すように、
マグネット27の表側と裏側とは逆の極になるから、着
磁面28では、内周側にN極、外周側にS極が同心状に
配置されることになる。なお、図6bに示すように、S
極とN極とを逆に配置しても同様の機能が達成される。
27を半径方向に分極着磁している。図5に示すよう
に、マグネット27のうち、上面すなわち非着磁面29
側の平面形状においては、内周側にN極、外周側にS極
が同心状に配置される。図6aに模式的に示すように、
マグネット27の表側と裏側とは逆の極になるから、着
磁面28では、内周側にN極、外周側にS極が同心状に
配置されることになる。なお、図6bに示すように、S
極とN極とを逆に配置しても同様の機能が達成される。
【0025】このように、マグネット27を軸方向ある
いは半径方向に分極させておいた場合、マグネット27
の転動面20付近の漏洩磁束24は非常に小さくなる。
そのため球体13は、遠心力が減少した場合でも漏洩磁
束の影響をほとんど受けないため、高速回転時と同様に
アンバランスをキヤンセルすることができる。またスピ
ンアッブ時には球体13は早いタイミングで転動面20
を転がり始めるため、その転動面への衝突による衝撃は
2極着磁に比べはるかに小さくなるのでサーボ外れなど
のエラー誘発要因が大幅に減少できる。
いは半径方向に分極させておいた場合、マグネット27
の転動面20付近の漏洩磁束24は非常に小さくなる。
そのため球体13は、遠心力が減少した場合でも漏洩磁
束の影響をほとんど受けないため、高速回転時と同様に
アンバランスをキヤンセルすることができる。またスピ
ンアッブ時には球体13は早いタイミングで転動面20
を転がり始めるため、その転動面への衝突による衝撃は
2極着磁に比べはるかに小さくなるのでサーボ外れなど
のエラー誘発要因が大幅に減少できる。
【0026】図10は従来のディスク装置において、2
極着磁のマグネット27が球体13に与える影響を示し
たものであり、DVD2倍速など低速回転時にアンバラ
ンスのあるディスクを回転した時(図10a)、高速回
転時に比べ球体13に作用する遠心力19が減少するた
め、球体13はアンバランスをキヤンセルする方向に移
動しづらくなる。さらに、マグネット27の漏洩磁束2
4が大きいため、図10bに示す高速回転時には、球体
13が磁束の関24aを乗り越えて移動することができ
ず、アンバランスをキヤンセルすることができなくな
る。
極着磁のマグネット27が球体13に与える影響を示し
たものであり、DVD2倍速など低速回転時にアンバラ
ンスのあるディスクを回転した時(図10a)、高速回
転時に比べ球体13に作用する遠心力19が減少するた
め、球体13はアンバランスをキヤンセルする方向に移
動しづらくなる。さらに、マグネット27の漏洩磁束2
4が大きいため、図10bに示す高速回転時には、球体
13が磁束の関24aを乗り越えて移動することができ
ず、アンバランスをキヤンセルすることができなくな
る。
【0027】これに対し、半径方向分極あるいは軸方向
分極を行った場合には、漏洩磁束24が小さくなるた
め、上記のような問題が解消される。また、マグネット
27の全周において漏洩磁束24が均等に存在している
ため、前記した2極着磁の場合のような磁束の関24a
(図10b参照)が発生せず、球体13は周方向にスム
ーズに移動することができる。
分極を行った場合には、漏洩磁束24が小さくなるた
め、上記のような問題が解消される。また、マグネット
27の全周において漏洩磁束24が均等に存在している
ため、前記した2極着磁の場合のような磁束の関24a
(図10b参照)が発生せず、球体13は周方向にスム
ーズに移動することができる。
【0028】なお、本発明による軸方向分極着磁あるい
は半径方向分極着磁の技術を採用することにより、前記
図2(a) に示す4極着磁の実施形態と同様の効果が得ら
れる。
は半径方向分極着磁の技術を採用することにより、前記
図2(a) に示す4極着磁の実施形態と同様の効果が得ら
れる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のディスク装置によ
れば、アンバランスのあるディスクを高速回転させたと
きでも安定したデータの再生や記録ができ、オーディオ
プレイなどの低速回転時には不要雑音の発生を押さえる
ことができるうえ、回転数急変時の球体のマグネットや
転動面への衝突のタイミングを早くしたり、衝突による
衝撃の大きさを押さえることでリードエラーやスピンア
ップタイムオーバーなどのエラー発生を防止できるデイ
スク装置を実現することができる。
れば、アンバランスのあるディスクを高速回転させたと
きでも安定したデータの再生や記録ができ、オーディオ
プレイなどの低速回転時には不要雑音の発生を押さえる
ことができるうえ、回転数急変時の球体のマグネットや
転動面への衝突のタイミングを早くしたり、衝突による
衝撃の大きさを押さえることでリードエラーやスピンア
ップタイムオーバーなどのエラー発生を防止できるデイ
スク装置を実現することができる。
【図1】 本発明の実施形態を表す、ディスク装置のス
ピンドルモータ近傍を示す側面断面図(a) およびマグネ
ットの平面図(b)
ピンドルモータ近傍を示す側面断面図(a) およびマグネ
ットの平面図(b)
【図2】 球体の移動とリード開始とのタイミングを比
較したグラフ図
較したグラフ図
【図3】 別の実施形態を表す、ディスク装置のスピン
ドルモータ近傍の側面断面図
ドルモータ近傍の側面断面図
【図4】 別の実施形態を表す、ディスク装置のスピン
ドルモータ近傍の側面断面図
ドルモータ近傍の側面断面図
【図5】 図4の装置におけるクランパの水平断面図
【図6】 図4の装置におけるクランパの模式的垂直断
面図
面図
【図7】 従来のディスク装置を示す斜視図
【図8】 従来のバランサを具備したディスク装置のス
ピンドルモータ近傍の側面断面図
ピンドルモータ近傍の側面断面図
【図9】 バランサの作用を示す平面断面図
【図10】 2極着磁のディスク装置における球体に対
する漏洩磁束の影響を示す平面断面図
する漏洩磁束の影響を示す平面断面図
1 ディスク 2 スピンドルモータ 3 光ピックアップ 4 光ピックアップ駆動モータ 5 光ピックアップ駆動系 6 サブベース 7 インシュレータ 8 メインベース 9 ターンテーブル 10 クランパ 11 ヨーク 13 球体 15 バックヨーク 17 ディスクの重心 18 アンバランス力 19 遠心力 20 転動面 21 抗力 22 移動力 23 振れ回り中心 24 漏洩磁束 25 磁束 26 マグネットの外周面 27 マグネット 28 着磁面 29 非着磁面
Claims (3)
- 【請求項1】装着されたディスクと一体的に回転可能に
設けられ、磁性体が収容された中空環状部を有するバラ
ンサーと、前記磁性体を吸引保持するための磁界発生手
段とを具備するディスク装置であって、 前記磁界発生手段が、前記中空環状部の内周側に配置さ
れ、回転方向に4極以上に分極着磁されたマグネットで
あるディスク装置。 - 【請求項2】装着されたディスクと一体的に回転可能に
設けられ、磁性体が収容された中空環状部を有するバラ
ンサーと、前記磁性体を吸引保持するための磁界発生手
段とを具備するディスク装置であって、 前記磁界発生手段が、前記中空環状部の内周側に配置さ
れ、回転軸方向に分極着磁されたマグネットであるディ
スク装置。 - 【請求項3】装着されたディスクと一体的に回転可能に
設けられ、磁性体が収容された中空環状部を有するバラ
ンサーと、前記磁性体を吸引保持するための磁界発生手
段とを具備するディスク装置であって、 前記磁界発生手段が、前記中空環状部の内周側に配置さ
れ、半径方向に分極着磁されたマグネットであるディス
ク装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10203836A JP2000040281A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | ディスク装置 |
| PCT/JP1999/003702 WO2000004542A1 (en) | 1998-07-17 | 1999-07-08 | Disk apparatus |
| KR1020007002702A KR20010023980A (ko) | 1998-07-17 | 1999-07-08 | 디스크 장치 |
| CN99801119A CN1273668A (zh) | 1998-07-17 | 1999-07-08 | 磁盘装置 |
| TW088111889A TW509934B (en) | 1998-07-17 | 1999-07-13 | Disk apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10203836A JP2000040281A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | ディスク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000040281A true JP2000040281A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=16480516
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10203836A Pending JP2000040281A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | ディスク装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000040281A (ja) |
| KR (1) | KR20010023980A (ja) |
| CN (1) | CN1273668A (ja) |
| TW (1) | TW509934B (ja) |
| WO (1) | WO2000004542A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6779191B2 (en) * | 1997-10-31 | 2004-08-17 | Funai Electric Co., Ltd. | Disc rotating apparatus with balance correcting balls |
| US7058961B2 (en) * | 2000-12-21 | 2006-06-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Disk player, and self-compensating-dynamic-balancer (SCDB) integrated turntable, SCDB integrated clamper and SCDB integrated spindle motor employed in the same |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001023291A (ja) * | 1999-07-09 | 2001-01-26 | Mitsumi Electric Co Ltd | ディスク駆動装置 |
| JP2001256717A (ja) | 2000-03-14 | 2001-09-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディスク装置 |
| JP2003174755A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 回転駆動装置 |
| EP1498160A1 (en) * | 2003-07-16 | 2005-01-19 | Jun-Seok Oh | A wheel for in-line skates |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2824250B2 (ja) * | 1996-07-19 | 1998-11-11 | 松下電器産業株式会社 | ディスク駆動装置 |
| KR100571030B1 (ko) * | 1996-09-17 | 2006-09-28 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 디스크장치 |
| MY119086A (en) * | 1996-10-09 | 2005-03-31 | Samsung Electronics Co Ltd | Disk player, and turntable incorporating self-compensating dynamic balancer, clamper incorporating self-compensating dynamic balancer and spindle motor incorporating self-compensating dynamic balanceradopted for disk player |
| DE19806898A1 (de) * | 1998-02-19 | 1999-08-26 | Thomson Brandt Gmbh | Gerät zum Lesen und/oder Beschreiben scheibenförmiger Aufzeichnungsträger |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP10203836A patent/JP2000040281A/ja active Pending
-
1999
- 1999-07-08 CN CN99801119A patent/CN1273668A/zh active Pending
- 1999-07-08 KR KR1020007002702A patent/KR20010023980A/ko not_active Ceased
- 1999-07-08 WO PCT/JP1999/003702 patent/WO2000004542A1/en not_active Ceased
- 1999-07-13 TW TW088111889A patent/TW509934B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6779191B2 (en) * | 1997-10-31 | 2004-08-17 | Funai Electric Co., Ltd. | Disc rotating apparatus with balance correcting balls |
| US7058961B2 (en) * | 2000-12-21 | 2006-06-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Disk player, and self-compensating-dynamic-balancer (SCDB) integrated turntable, SCDB integrated clamper and SCDB integrated spindle motor employed in the same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| TW509934B (en) | 2002-11-11 |
| KR20010023980A (ko) | 2001-03-26 |
| CN1273668A (zh) | 2000-11-15 |
| WO2000004542A1 (en) | 2000-01-27 |
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