JP2000090826A - 隔壁形成方法および装置 - Google Patents
隔壁形成方法および装置Info
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- JP2000090826A JP2000090826A JP10262188A JP26218898A JP2000090826A JP 2000090826 A JP2000090826 A JP 2000090826A JP 10262188 A JP10262188 A JP 10262188A JP 26218898 A JP26218898 A JP 26218898A JP 2000090826 A JP2000090826 A JP 2000090826A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大面積であっても均一な転写または賦型が行わ
れガラス基板に完全な形状で隔壁が形成される隔壁形成
方法および装置の提供。 【解決手段】プラズマディスプレイパネルのガラス基板
に隔壁を形成する方法であって、型部材の隔壁型面とガ
ラス基板の隔壁形成面とを対置する対置過程と、その対
置領域と、型部材外側領域と、ガラス基板外側領域とを
真空にする真空過程と、型部材外側領域そして/または
ガラス基板外側領域を大気圧に戻すことにより生じる対
置領域と型部材外側領域そして/またはガラス基板外側
領域との圧力差を利用して型部材とガラス基板とを密着
する密着過程と、対置領域を大気圧に戻し型部材外側領
域そして/またはガラス基板外側領域を再び真空にする
ことにより生じる対置領域と型部材外側領域そして/ま
たはガラス基板外側領域との圧力差を利用して型部材と
ガラス基板とを剥離する剥離過程と、から構成される隔
壁形成方法。およびその方法が適用される隔壁形成装
置。
れガラス基板に完全な形状で隔壁が形成される隔壁形成
方法および装置の提供。 【解決手段】プラズマディスプレイパネルのガラス基板
に隔壁を形成する方法であって、型部材の隔壁型面とガ
ラス基板の隔壁形成面とを対置する対置過程と、その対
置領域と、型部材外側領域と、ガラス基板外側領域とを
真空にする真空過程と、型部材外側領域そして/または
ガラス基板外側領域を大気圧に戻すことにより生じる対
置領域と型部材外側領域そして/またはガラス基板外側
領域との圧力差を利用して型部材とガラス基板とを密着
する密着過程と、対置領域を大気圧に戻し型部材外側領
域そして/またはガラス基板外側領域を再び真空にする
ことにより生じる対置領域と型部材外側領域そして/ま
たはガラス基板外側領域との圧力差を利用して型部材と
ガラス基板とを剥離する剥離過程と、から構成される隔
壁形成方法。およびその方法が適用される隔壁形成装
置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネルの技術分野に属する。特に、プラズマディスプ
レイパネル(以降、略称として「PDP」を併用する)
のガラス基板に隔壁を形成する方法および装置に関す
る。
イパネルの技術分野に属する。特に、プラズマディスプ
レイパネル(以降、略称として「PDP」を併用する)
のガラス基板に隔壁を形成する方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルの隔壁を形
成する方法としては、スクリーン印刷法、サンドブラス
ト法、等が知られている。スクリーン印刷法は、低融点
ガラスにアルミナ等の金属酸化物およびビヒクル等を混
ぜた隔壁材料(ガラスペースト)をガラス基板にスクリ
ーン印刷によりパターン印刷し、乾燥する工程を8〜1
0数回繰り返して隔壁パターンを約150μmまで積み
上げ、最後に焼成を行うことによって隔壁を形成する。
サンドブラスト法は、ガラス基板に隔壁材料を厚さ約2
00μmに塗布し、ドライフィルムフォトレジストを隔
壁材料の表面に貼り付け、露光現像によりレジストパタ
ーンを形成し、サンドブラストによりレジストのない隔
壁材料の部分を削り取り、その後レジストを苛性ソーダ
で溶かし去り、最後に焼成を行うことによって隔壁を形
成する。
成する方法としては、スクリーン印刷法、サンドブラス
ト法、等が知られている。スクリーン印刷法は、低融点
ガラスにアルミナ等の金属酸化物およびビヒクル等を混
ぜた隔壁材料(ガラスペースト)をガラス基板にスクリ
ーン印刷によりパターン印刷し、乾燥する工程を8〜1
0数回繰り返して隔壁パターンを約150μmまで積み
上げ、最後に焼成を行うことによって隔壁を形成する。
サンドブラスト法は、ガラス基板に隔壁材料を厚さ約2
00μmに塗布し、ドライフィルムフォトレジストを隔
壁材料の表面に貼り付け、露光現像によりレジストパタ
ーンを形成し、サンドブラストによりレジストのない隔
壁材料の部分を削り取り、その後レジストを苛性ソーダ
で溶かし去り、最後に焼成を行うことによって隔壁を形
成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スクリーン印刷法は、
スクリーン印刷機を用いるため低コストで、隔壁パター
ン部分にだけ印刷が行われるから、材料にムダがない特
長を有する。しかし、印刷回数が多くなるため、高さを
そろえるのが難しく部分的に崩れることもある。また印
刷精度には限界があるため、ファインピッチへの対応が
困難という問題を有する。サンドブラスト法は、スクリ
ーン印刷法に比較して、高精細なパターンを形成するこ
とができる特長を有する。しかし、隔壁材料等の材料の
利用効率が低く、サンドブラストを行う際に、多量の不
要物、廃棄物を発生するという問題を有する。
スクリーン印刷機を用いるため低コストで、隔壁パター
ン部分にだけ印刷が行われるから、材料にムダがない特
長を有する。しかし、印刷回数が多くなるため、高さを
そろえるのが難しく部分的に崩れることもある。また印
刷精度には限界があるため、ファインピッチへの対応が
困難という問題を有する。サンドブラスト法は、スクリ
ーン印刷法に比較して、高精細なパターンを形成するこ
とができる特長を有する。しかし、隔壁材料等の材料の
利用効率が低く、サンドブラストを行う際に、多量の不
要物、廃棄物を発生するという問題を有する。
【0004】これらの問題を解決するために、隔壁形状
の凹部に充填した隔壁材料をガラス基板に転写して隔壁
を形成する形成方法、または、ガラス基板に隔壁材料を
塗工しておき、その塗工面に隔壁形状の凹部を有する型
部材を賦型して隔壁を形成する方法、等が提案されてい
る。たとえば、特開平8─273537号公報には、凹
版を使用して型シートを製造し、その型シートのシート
凹部にガラスペーストを充填し、その型シートをガラス
基板に密着後剥離して、ガラス基板の表面にガラスペー
ストを転写することが記載されている。この方法によれ
ば、ゴミを発生することもなく、材料の利用効率が高
く、生産速度も早く、精度の良い隔壁を形成することが
できる。ところが、このような転写または賦型による隔
壁の形成において、特にガラス基板が大面積である場合
に、所定の範囲の全体に均一な転写または賦型を行いガ
ラス基板に完全な形状の隔壁を形成することが困難であ
る。
の凹部に充填した隔壁材料をガラス基板に転写して隔壁
を形成する形成方法、または、ガラス基板に隔壁材料を
塗工しておき、その塗工面に隔壁形状の凹部を有する型
部材を賦型して隔壁を形成する方法、等が提案されてい
る。たとえば、特開平8─273537号公報には、凹
版を使用して型シートを製造し、その型シートのシート
凹部にガラスペーストを充填し、その型シートをガラス
基板に密着後剥離して、ガラス基板の表面にガラスペー
ストを転写することが記載されている。この方法によれ
ば、ゴミを発生することもなく、材料の利用効率が高
く、生産速度も早く、精度の良い隔壁を形成することが
できる。ところが、このような転写または賦型による隔
壁の形成において、特にガラス基板が大面積である場合
に、所定の範囲の全体に均一な転写または賦型を行いガ
ラス基板に完全な形状の隔壁を形成することが困難であ
る。
【0005】そこで本発明の目的は、大面積であっても
均一な転写または賦型が行われガラス基板に完全な形状
で隔壁が形成される隔壁形成方法および装置を提供する
ことにある。
均一な転写または賦型が行われガラス基板に完全な形状
で隔壁が形成される隔壁形成方法および装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の本発
明によって達成される。すなわち、本発明の第1の形態
の隔壁形成方法は、プラズマディスプレイパネルのガラ
ス基板に隔壁を形成する方法であって、型部材の隔壁型
を有する隔壁型面とガラス基板の隔壁を形成する隔壁形
成面とを対向させて配置する対置過程と、前記隔壁型面
と前記隔壁形成面とが成す対置領域と、前記隔壁型面と
反対側の型部材外側領域と、前記隔壁形成面と反対側の
前記ガラス基板外側領域とを真空にする真空過程と(こ
こでは真空とは、通常の大気圧より低い圧力の気体で満
たされた空間内の状態、を意味するものとする)、前記
型部材外側領域そして/または前記ガラス基板外側領域
を大気圧に戻すことにより生じる前記型部材の前記対置
領域と前記型部材外側領域との圧力差そして/または前
記ガラス基板の前記対置領域と前記ガラス基板外側領域
との圧力差を利用して前記型部材と前記ガラス基板とを
密着する密着過程と、前記対置領域を大気圧に戻し前記
型部材外側領域そして/または前記ガラス基板外側領域
を再び真空にすることにより生じる前記型部材の前記対
置領域と前記型部材外側領域との圧力差そして/または
前記ガラス基板の前記対置領域とガラス基板外側領域と
の圧力差を利用して前記型部材と前記ガラス基板とを剥
離する剥離過程と、から構成されるようにしたものであ
る。
明によって達成される。すなわち、本発明の第1の形態
の隔壁形成方法は、プラズマディスプレイパネルのガラ
ス基板に隔壁を形成する方法であって、型部材の隔壁型
を有する隔壁型面とガラス基板の隔壁を形成する隔壁形
成面とを対向させて配置する対置過程と、前記隔壁型面
と前記隔壁形成面とが成す対置領域と、前記隔壁型面と
反対側の型部材外側領域と、前記隔壁形成面と反対側の
前記ガラス基板外側領域とを真空にする真空過程と(こ
こでは真空とは、通常の大気圧より低い圧力の気体で満
たされた空間内の状態、を意味するものとする)、前記
型部材外側領域そして/または前記ガラス基板外側領域
を大気圧に戻すことにより生じる前記型部材の前記対置
領域と前記型部材外側領域との圧力差そして/または前
記ガラス基板の前記対置領域と前記ガラス基板外側領域
との圧力差を利用して前記型部材と前記ガラス基板とを
密着する密着過程と、前記対置領域を大気圧に戻し前記
型部材外側領域そして/または前記ガラス基板外側領域
を再び真空にすることにより生じる前記型部材の前記対
置領域と前記型部材外側領域との圧力差そして/または
前記ガラス基板の前記対置領域とガラス基板外側領域と
の圧力差を利用して前記型部材と前記ガラス基板とを剥
離する剥離過程と、から構成されるようにしたものであ
る。
【0007】本発明によれば、対置過程において型部材
の隔壁型を有する隔壁型面とガラス基板の隔壁を形成す
る隔壁形成面とが対向して配置され、真空過程において
前記隔壁型面と前記隔壁形成面とが成す対置領域と、前
記隔壁型面と反対側の型部材外側領域と、前記隔壁形成
面と反対側の前記ガラス基板外側領域とが真空にされ、
密着過程において前記型部材外側領域そして/または前
記ガラス基板外側領域を大気圧に戻すことにより生じる
前記型部材の前記対置領域と前記型部材外側領域との圧
力差そして/または前記ガラス基板の前記対置領域と前
記ガラス基板外側領域との圧力差が利用され前記型部材
と前記ガラス基板とが密着され、剥離過程において前記
対置領域を大気圧に戻し前記型部材外側領域そして/ま
たは前記ガラス基板外側領域を再び真空にすることによ
り生じる前記型部材の前記対置領域と前記型部材外側領
域との圧力差そして/または前記ガラス基板の前記対置
領域とガラス基板外側領域との圧力差が利用され前記型
部材と前記ガラス基板とが剥離される。すなわち、対置
領域と型部材外側領域とガラス基板外側領域とにおける
気圧を制御することによって密着と剥離が行われる。し
たがって、大面積であっても均一な転写または賦型が行
われガラス基板に完全な形状で隔壁が形成される隔壁形
成方法が提供される。
の隔壁型を有する隔壁型面とガラス基板の隔壁を形成す
る隔壁形成面とが対向して配置され、真空過程において
前記隔壁型面と前記隔壁形成面とが成す対置領域と、前
記隔壁型面と反対側の型部材外側領域と、前記隔壁形成
面と反対側の前記ガラス基板外側領域とが真空にされ、
密着過程において前記型部材外側領域そして/または前
記ガラス基板外側領域を大気圧に戻すことにより生じる
前記型部材の前記対置領域と前記型部材外側領域との圧
力差そして/または前記ガラス基板の前記対置領域と前
記ガラス基板外側領域との圧力差が利用され前記型部材
と前記ガラス基板とが密着され、剥離過程において前記
対置領域を大気圧に戻し前記型部材外側領域そして/ま
たは前記ガラス基板外側領域を再び真空にすることによ
り生じる前記型部材の前記対置領域と前記型部材外側領
域との圧力差そして/または前記ガラス基板の前記対置
領域とガラス基板外側領域との圧力差が利用され前記型
部材と前記ガラス基板とが剥離される。すなわち、対置
領域と型部材外側領域とガラス基板外側領域とにおける
気圧を制御することによって密着と剥離が行われる。し
たがって、大面積であっても均一な転写または賦型が行
われガラス基板に完全な形状で隔壁が形成される隔壁形
成方法が提供される。
【0008】また本発明の第2の形態の隔壁形成方法
は、第1の形態の隔壁形成方法において、前記対置過程
の前に前記型部材の隔壁型面に電離放射線硬化性樹脂を
含む隔壁材料を充填する隔壁材料充填過程を有するよう
にしたものである。本発明によれば、ガラス基板に電離
放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料を充填した型部材を密
着剥離して転写することができる。また本発明の第3の
形態の隔壁形成方法は、第1の形態の隔壁形成方法にお
いて、前記対置過程の前に前記ガラス基板の隔壁形成面
に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料を塗工する隔壁
材料塗工過程を有するようにしたものである。本発明に
よれば、ガラス基板に塗工した電離放射線硬化性樹脂を
含む隔壁材料に型部材を密着剥離して賦型することがで
きる。また本発明の第4の形態の隔壁形成方法は、第2
または3の形態の隔壁形成方法において、前記型部材と
前記ガラス基板とが密着した状態において電離放射線を
照射し前記隔壁材料を硬化する電離放射線照射過程を有
するようにしたものである。本発明によれば、電離放射
線照射過程において前記型部材と前記ガラス基板とが密
着した状態において電離放射線が照射され前記隔壁材料
が硬化する。すなわち、硬化反応を阻害する酸素、隔壁
の形状を変化させる外力、等による悪影響を排除するこ
とができる。したがって、ガラス基板に物性と形状が完
全な隔壁が形成される。
は、第1の形態の隔壁形成方法において、前記対置過程
の前に前記型部材の隔壁型面に電離放射線硬化性樹脂を
含む隔壁材料を充填する隔壁材料充填過程を有するよう
にしたものである。本発明によれば、ガラス基板に電離
放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料を充填した型部材を密
着剥離して転写することができる。また本発明の第3の
形態の隔壁形成方法は、第1の形態の隔壁形成方法にお
いて、前記対置過程の前に前記ガラス基板の隔壁形成面
に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料を塗工する隔壁
材料塗工過程を有するようにしたものである。本発明に
よれば、ガラス基板に塗工した電離放射線硬化性樹脂を
含む隔壁材料に型部材を密着剥離して賦型することがで
きる。また本発明の第4の形態の隔壁形成方法は、第2
または3の形態の隔壁形成方法において、前記型部材と
前記ガラス基板とが密着した状態において電離放射線を
照射し前記隔壁材料を硬化する電離放射線照射過程を有
するようにしたものである。本発明によれば、電離放射
線照射過程において前記型部材と前記ガラス基板とが密
着した状態において電離放射線が照射され前記隔壁材料
が硬化する。すなわち、硬化反応を阻害する酸素、隔壁
の形状を変化させる外力、等による悪影響を排除するこ
とができる。したがって、ガラス基板に物性と形状が完
全な隔壁が形成される。
【0009】また本発明の隔壁形成装置は、第1ステー
ジと、第2ステージと、対置手段と、気密シール手段
と、真空手段とから成る隔壁形成装置であって、前記第
1ステージはガラス基板を支持するためのガラス基板支
持面を有し、そのガラス基板支持面には複数の排気孔が
設けられ、前記第2ステージは型部材を支持するための
型部材支持面を有し、その型部材支持面には複数の排気
孔が設けられ、前記対置手段は前記第1ステージのガラ
ス基板支持面と前記第2ステージの型部材支持面とを対
向して配置し、前記気密シール手段は前記対向して配置
した状態の前記第1ステージのガラス基板支持面と前記
第2ステージの型部材支持面とによって形成される対置
領域を気密に保ち、前記真空手段は前記対置領域と前記
排気孔の内の所定の排気孔に対して真空とする排気動作
と大気圧とする開放動作とを行う、ようにしたものであ
る。
ジと、第2ステージと、対置手段と、気密シール手段
と、真空手段とから成る隔壁形成装置であって、前記第
1ステージはガラス基板を支持するためのガラス基板支
持面を有し、そのガラス基板支持面には複数の排気孔が
設けられ、前記第2ステージは型部材を支持するための
型部材支持面を有し、その型部材支持面には複数の排気
孔が設けられ、前記対置手段は前記第1ステージのガラ
ス基板支持面と前記第2ステージの型部材支持面とを対
向して配置し、前記気密シール手段は前記対向して配置
した状態の前記第1ステージのガラス基板支持面と前記
第2ステージの型部材支持面とによって形成される対置
領域を気密に保ち、前記真空手段は前記対置領域と前記
排気孔の内の所定の排気孔に対して真空とする排気動作
と大気圧とする開放動作とを行う、ようにしたものであ
る。
【0010】本発明によれば、第1ステージの所定位置
にガラス基板を隔壁形成面が表となるように配置し真空
手段の真空吸引により支持し、第2ステージの所定位置
に型部材を隔壁型面が表となるように配置し真空手段の
真空吸引により支持し、対置手段によりそれらのステー
ジを隔壁形成面と隔壁型面とが対向するようにして配置
し、気密シール手段によりそれらのステージの間の対置
領域を気密に保ち、真空手段により隔壁形成面と隔壁型
面とが対向する対置領域を真空にすることができる。さ
らにこの状態において、第1ステージそして/または第
2ステージの所定の排気孔を大気圧に開放することによ
り型部材とガラス基板とを密着し、再び第1ステージそ
して/または第2ステージの所定の排気孔から排気する
ことにより型部材とガラス基板とを剥離することができ
る。すなわち、対置領域と型部材外側領域とガラス基板
外側領域とにおける気圧を制御することによって密着と
剥離を行うことができる。したがって、大面積であって
も均一な転写または賦型が行われガラス基板に完全な形
状で隔壁が形成される隔壁形成装置が提供される。
にガラス基板を隔壁形成面が表となるように配置し真空
手段の真空吸引により支持し、第2ステージの所定位置
に型部材を隔壁型面が表となるように配置し真空手段の
真空吸引により支持し、対置手段によりそれらのステー
ジを隔壁形成面と隔壁型面とが対向するようにして配置
し、気密シール手段によりそれらのステージの間の対置
領域を気密に保ち、真空手段により隔壁形成面と隔壁型
面とが対向する対置領域を真空にすることができる。さ
らにこの状態において、第1ステージそして/または第
2ステージの所定の排気孔を大気圧に開放することによ
り型部材とガラス基板とを密着し、再び第1ステージそ
して/または第2ステージの所定の排気孔から排気する
ことにより型部材とガラス基板とを剥離することができ
る。すなわち、対置領域と型部材外側領域とガラス基板
外側領域とにおける気圧を制御することによって密着と
剥離を行うことができる。したがって、大面積であって
も均一な転写または賦型が行われガラス基板に完全な形
状で隔壁が形成される隔壁形成装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
により説明する。本発明において隔壁を形成する過程を
図1に模式図として示す。図1において、1はマスター
型、2はマザー型、3は隔壁材料、4はガラス基板であ
る。隔壁を得るため成形した隔壁材料の形状と同一形状
を有するマスター型1と、そのマスター型1に対して嵌
め合い関係(凸型に対する凹型)の形状を有するマザー
型2を、模式図として、図1(A)に示す。マザー型2
はマスター型1から、前述の特開平8─273537号
公報に記載の型シートを製造する方法、周知の電鋳法、
等により製造することができる。図1において(B)→
(C)→(D)はマザー型2を使用した転写による本発
明における隔壁の形成過程を示している。また、図1に
おいて(E)→(C)→(D)はマザー型2を使用した
賦型による本発明における隔壁の形成過程を示してい
る。
により説明する。本発明において隔壁を形成する過程を
図1に模式図として示す。図1において、1はマスター
型、2はマザー型、3は隔壁材料、4はガラス基板であ
る。隔壁を得るため成形した隔壁材料の形状と同一形状
を有するマスター型1と、そのマスター型1に対して嵌
め合い関係(凸型に対する凹型)の形状を有するマザー
型2を、模式図として、図1(A)に示す。マザー型2
はマスター型1から、前述の特開平8─273537号
公報に記載の型シートを製造する方法、周知の電鋳法、
等により製造することができる。図1において(B)→
(C)→(D)はマザー型2を使用した転写による本発
明における隔壁の形成過程を示している。また、図1に
おいて(E)→(C)→(D)はマザー型2を使用した
賦型による本発明における隔壁の形成過程を示してい
る。
【0012】まず、転写による隔壁の形成過程について
説明する。マザー型2に隔壁材料3を充填し(隔壁材料
充填過程)、ガラス基板4と対向させる(対置過程)。
マザー型2に隔壁材料3を充填し、ガラス基板4と対向
させた状態を、模式図として、図1(B)に示す。対向
させた後、隔壁材料3が充填されたマザー型2とガラス
基板4とが成す領域は排気が行われ真空とする。このと
き、マザー型2とガラス基板4の各々の外側面から受け
る大気圧と、各々の内側の面から受ける真空圧との差圧
により力を受けて変形しないように、マザー型2とガラ
ス基板4との各々の外側の領域においても排気が行われ
真空とする(真空過程)。
説明する。マザー型2に隔壁材料3を充填し(隔壁材料
充填過程)、ガラス基板4と対向させる(対置過程)。
マザー型2に隔壁材料3を充填し、ガラス基板4と対向
させた状態を、模式図として、図1(B)に示す。対向
させた後、隔壁材料3が充填されたマザー型2とガラス
基板4とが成す領域は排気が行われ真空とする。このと
き、マザー型2とガラス基板4の各々の外側面から受け
る大気圧と、各々の内側の面から受ける真空圧との差圧
により力を受けて変形しないように、マザー型2とガラ
ス基板4との各々の外側の領域においても排気が行われ
真空とする(真空過程)。
【0013】その真空となった状態において、排気が行
われ真空圧となっているマザー型2そして/またはガラ
ス基板4の外側の領域を大気圧に戻す。これにより、マ
ザー型2そして/またはガラス基板4は外側面から受け
る大気圧と、内側の面から受ける真空圧との差圧により
力を受けて変形する。この変形により、隔壁材料3が充
填されたマザー型2とガラス基板4とを密着する(密着
過程)。隔壁材料3が充填されたマザー型2とガラス基
板4とを密着した状態を、模式図として、図1(C)に
示す。この変形は僅かであるからマザー型2そして/ま
たはガラス基板4の変形も僅かである。実際のマザー型
2は隔壁材料3が充填される領域の周辺部分に変形によ
って生じる歪みを吸収する部分または支持部分を有す
る。また、実際のガラス基板4は隔壁材料3が転写され
る領域の周辺部分に変形によって生じる歪みを吸収する
部分または支持部分を有する。したがって、隔壁材料3
をガラス基板4に転写するマザー型2そして/またはガ
ラス基板4の領域は、マザー型2とガラス基板4とを密
着した状態においては歪みを生じていない。
われ真空圧となっているマザー型2そして/またはガラ
ス基板4の外側の領域を大気圧に戻す。これにより、マ
ザー型2そして/またはガラス基板4は外側面から受け
る大気圧と、内側の面から受ける真空圧との差圧により
力を受けて変形する。この変形により、隔壁材料3が充
填されたマザー型2とガラス基板4とを密着する(密着
過程)。隔壁材料3が充填されたマザー型2とガラス基
板4とを密着した状態を、模式図として、図1(C)に
示す。この変形は僅かであるからマザー型2そして/ま
たはガラス基板4の変形も僅かである。実際のマザー型
2は隔壁材料3が充填される領域の周辺部分に変形によ
って生じる歪みを吸収する部分または支持部分を有す
る。また、実際のガラス基板4は隔壁材料3が転写され
る領域の周辺部分に変形によって生じる歪みを吸収する
部分または支持部分を有する。したがって、隔壁材料3
をガラス基板4に転写するマザー型2そして/またはガ
ラス基板4の領域は、マザー型2とガラス基板4とを密
着した状態においては歪みを生じていない。
【0014】その密着した状態において、隔壁材料3が
電離放射線硬化性樹脂を含み電離放射線を照射して硬化
させる種類の隔壁材料3である場合には、電離放射線を
照射して隔壁材料3を硬化させる(電離放射線照射過
程)。そして、排気が行われ真空圧となっているマザー
型2とガラス基板4とが成す領域を大気圧に戻すととも
に、大気圧に戻したマザー型2そして/またはガラス基
板4の外側の領域を排気し真空とする。これにより、マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離する(剥離過程)。マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離した状態を、模式図と
して、図1(D)に示す。このとき、図1(D)に示す
ように、マザー型2は隔壁材料3を残してガラス基板4
から剥離しており、隔壁材料3はガラス基板4に転写し
ている。
電離放射線硬化性樹脂を含み電離放射線を照射して硬化
させる種類の隔壁材料3である場合には、電離放射線を
照射して隔壁材料3を硬化させる(電離放射線照射過
程)。そして、排気が行われ真空圧となっているマザー
型2とガラス基板4とが成す領域を大気圧に戻すととも
に、大気圧に戻したマザー型2そして/またはガラス基
板4の外側の領域を排気し真空とする。これにより、マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離する(剥離過程)。マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離した状態を、模式図と
して、図1(D)に示す。このとき、図1(D)に示す
ように、マザー型2は隔壁材料3を残してガラス基板4
から剥離しており、隔壁材料3はガラス基板4に転写し
ている。
【0015】次に、賦型による隔壁の形成過程について
説明する。ガラス基板4に隔壁材料3を塗工し(隔壁材
料塗工過程)、マザー型2と対向させる(対置過程)。
ガラス基板4に隔壁材料3を塗工し、マザー型2と対向
させた状態を、模式図として、図1(E)に示す。対向
させた後、隔壁材料3が塗工されたガラス基板4とマザ
ー型2とが成す領域は排気が行われ真空とする。このと
き、マザー型2とガラス基板4の各々の外側面から受け
る大気圧と、各々の内側の面から受ける真空圧との差圧
により力を受けて変形しないように、マザー型2とガラ
ス基板4との各々の外側の領域においても排気が行われ
真空とする(真空過程)。
説明する。ガラス基板4に隔壁材料3を塗工し(隔壁材
料塗工過程)、マザー型2と対向させる(対置過程)。
ガラス基板4に隔壁材料3を塗工し、マザー型2と対向
させた状態を、模式図として、図1(E)に示す。対向
させた後、隔壁材料3が塗工されたガラス基板4とマザ
ー型2とが成す領域は排気が行われ真空とする。このと
き、マザー型2とガラス基板4の各々の外側面から受け
る大気圧と、各々の内側の面から受ける真空圧との差圧
により力を受けて変形しないように、マザー型2とガラ
ス基板4との各々の外側の領域においても排気が行われ
真空とする(真空過程)。
【0016】その真空となった状態において、排気が行
われ真空圧となっているマザー型2そして/またはガラ
ス基板4の外側の領域を大気圧に戻す。これにより、マ
ザー型2そして/またはガラス基板4は外側面から受け
る大気圧と、内側の面から受ける真空圧との差圧により
力を受けて変形する。この変形により、マザー型2と隔
壁材料3が塗工されたガラス基板4とを密着する(密着
過程)。マザー型2と隔壁材料3が塗工されたガラス基
板4とを密着した状態を、模式図として、図1(C)に
示す。この変形は僅かであるからマザー型2そして/ま
たはガラス基板4の変形も僅かである。実際のマザー型
2はガラス基板4に塗工された隔壁材料3を賦型する領
域の周辺部分に変形によって生じる歪みを吸収する部分
または支持部分を有する。また、実際のガラス基板4は
隔壁材料3が賦型される領域の周辺部分に変形によって
生じる歪みを吸収する部分または支持部分を有する。し
たがって、ガラス基板4に塗工された隔壁材料3を賦型
するマザー型2そして/またはガラス基板4の領域は、
マザー型2とガラス基板4とを密着した状態においては
歪みを生じていない。
われ真空圧となっているマザー型2そして/またはガラ
ス基板4の外側の領域を大気圧に戻す。これにより、マ
ザー型2そして/またはガラス基板4は外側面から受け
る大気圧と、内側の面から受ける真空圧との差圧により
力を受けて変形する。この変形により、マザー型2と隔
壁材料3が塗工されたガラス基板4とを密着する(密着
過程)。マザー型2と隔壁材料3が塗工されたガラス基
板4とを密着した状態を、模式図として、図1(C)に
示す。この変形は僅かであるからマザー型2そして/ま
たはガラス基板4の変形も僅かである。実際のマザー型
2はガラス基板4に塗工された隔壁材料3を賦型する領
域の周辺部分に変形によって生じる歪みを吸収する部分
または支持部分を有する。また、実際のガラス基板4は
隔壁材料3が賦型される領域の周辺部分に変形によって
生じる歪みを吸収する部分または支持部分を有する。し
たがって、ガラス基板4に塗工された隔壁材料3を賦型
するマザー型2そして/またはガラス基板4の領域は、
マザー型2とガラス基板4とを密着した状態においては
歪みを生じていない。
【0017】その密着した状態において、隔壁材料3が
電離放射線硬化性樹脂を含み電離放射線を照射して硬化
させる種類の隔壁材料3である場合には、電離放射線を
照射して隔壁材料3を硬化させる(電離放射線照射過
程)。そして、排気が行われ真空圧となっているマザー
型2とガラス基板4とが成す領域を大気圧に戻すととも
に、大気圧に戻したマザー型2そして/またはガラス基
板4の外側の領域を排気し真空とする。これにより、マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離する(剥離過程)。マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離した状態を、模式図と
して、図1(D)に示す。このとき、図1(D)に示す
ように、ガラス基板4に塗工された隔壁材料3はガラス
基板4に停まり、マザー型2によって賦型されている。
電離放射線硬化性樹脂を含み電離放射線を照射して硬化
させる種類の隔壁材料3である場合には、電離放射線を
照射して隔壁材料3を硬化させる(電離放射線照射過
程)。そして、排気が行われ真空圧となっているマザー
型2とガラス基板4とが成す領域を大気圧に戻すととも
に、大気圧に戻したマザー型2そして/またはガラス基
板4の外側の領域を排気し真空とする。これにより、マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離する(剥離過程)。マ
ザー型2とガラス基板4とを剥離した状態を、模式図と
して、図1(D)に示す。このとき、図1(D)に示す
ように、ガラス基板4に塗工された隔壁材料3はガラス
基板4に停まり、マザー型2によって賦型されている。
【0018】次に、上述の過程により隔壁を形成する装
置の構成と動作について説明する。隔壁を形成する本発
明の装置の構成の一例とその動作を図2〜図5に示す。
図2〜図5は動作の順番に示された図である。図2〜図
5において、21はガラス基板、22は型部材であり、
これらは隔壁形成装置に装着されたものである。この一
例においては、型部材22は基材部分(下側の寸法の大
きい部分)と前述のマザー型2に相当する型部分(上側
の寸法の小さい部分)とを有する。ガラス基板21を装
着する隔壁形成装置の部分が第1ステージであり、型部
材22を装着する隔壁形成装置の部分が第2ステージで
あるが、この一例においては、それらは次の説明に含ま
れる複数の部分から構成される。
置の構成と動作について説明する。隔壁を形成する本発
明の装置の構成の一例とその動作を図2〜図5に示す。
図2〜図5は動作の順番に示された図である。図2〜図
5において、21はガラス基板、22は型部材であり、
これらは隔壁形成装置に装着されたものである。この一
例においては、型部材22は基材部分(下側の寸法の大
きい部分)と前述のマザー型2に相当する型部分(上側
の寸法の小さい部分)とを有する。ガラス基板21を装
着する隔壁形成装置の部分が第1ステージであり、型部
材22を装着する隔壁形成装置の部分が第2ステージで
あるが、この一例においては、それらは次の説明に含ま
れる複数の部分から構成される。
【0019】図2〜図5において、23はガラス基板2
1側の透明密閉板、24は型部材22側の透明密閉板、
25a,25bはガラス基板21と透明密閉板23との
間のスペーサ、26a,26bはガラス基板21と型部
材22との間のスペーサ、27a,27bは型部材22
と透明密閉板24との間のスペーサ、28は第1枠、2
9は第2枠、31は第1枠28と透明密閉板23との間
のシール部材、32は第1枠28とガラス基板21との
間のシール部材、33は第1枠28と第2枠29との間
のシール部材、34は第2枠29と型部材22との間の
シール部材、35は第2枠29と透明密閉板24との間
のシール部材、36はガラス基板外側領域、37は対置
領域、38は型部材外側領域である。また、a,bはガ
ラス基板外側領域36に通じる排気孔、c,dは型部材
外側領域38に通じる排気孔、e,f,g,hは対置領
域37に通じる排気孔であり、a〜hに付された矢印は
排気孔における気体(空気)の流れ方向を示している。
1側の透明密閉板、24は型部材22側の透明密閉板、
25a,25bはガラス基板21と透明密閉板23との
間のスペーサ、26a,26bはガラス基板21と型部
材22との間のスペーサ、27a,27bは型部材22
と透明密閉板24との間のスペーサ、28は第1枠、2
9は第2枠、31は第1枠28と透明密閉板23との間
のシール部材、32は第1枠28とガラス基板21との
間のシール部材、33は第1枠28と第2枠29との間
のシール部材、34は第2枠29と型部材22との間の
シール部材、35は第2枠29と透明密閉板24との間
のシール部材、36はガラス基板外側領域、37は対置
領域、38は型部材外側領域である。また、a,bはガ
ラス基板外側領域36に通じる排気孔、c,dは型部材
外側領域38に通じる排気孔、e,f,g,hは対置領
域37に通じる排気孔であり、a〜hに付された矢印は
排気孔における気体(空気)の流れ方向を示している。
【0020】図2〜図5は断面図であり、上記の構成部
分において示されているのは断面形状である。実際は、
ガラス基板21、型部材22、透明密閉板23,24は
矩形平板の形状を有する。また、第1枠28、第2枠2
9は内側が矩形状に抜けている(額縁のような)枠の形
状を有する。また、スペーサ25a,25b,26a,
26b,27a,27bは幅と厚さに対して長さの大き
な棒または板の形状を有する。また、シール部材31,
32,33,34,35は気密シールを可能とするよう
にシールの対象とする部分を取り囲む形状を有する。ま
た、図2〜図5には示されていないが、第1枠28と第
2枠29とは、所定の状況においてそれらの相対位置を
変化させることができる支持移動機構(対置手段)を有
する。また、排気孔a〜hの内の所定の排気孔に対して
真空とする排気動作と大気圧とする開放動作を行う真空
発生機構(真空手段)を有する。
分において示されているのは断面形状である。実際は、
ガラス基板21、型部材22、透明密閉板23,24は
矩形平板の形状を有する。また、第1枠28、第2枠2
9は内側が矩形状に抜けている(額縁のような)枠の形
状を有する。また、スペーサ25a,25b,26a,
26b,27a,27bは幅と厚さに対して長さの大き
な棒または板の形状を有する。また、シール部材31,
32,33,34,35は気密シールを可能とするよう
にシールの対象とする部分を取り囲む形状を有する。ま
た、図2〜図5には示されていないが、第1枠28と第
2枠29とは、所定の状況においてそれらの相対位置を
変化させることができる支持移動機構(対置手段)を有
する。また、排気孔a〜hの内の所定の排気孔に対して
真空とする排気動作と大気圧とする開放動作を行う真空
発生機構(真空手段)を有する。
【0021】最初のステップである対置過程を示す図2
において、第1枠28と第2枠29は離れている。した
がって、対置領域37はシール部材33によって気密シ
ールは行われていない。また、すでにガラス基板21と
型部材22の隔壁形成装置への装着が行われ所定の位置
に配置されている。ガラス基板21は真空吸引により確
実な装着を行う。すなわち、ガラス基板21を第1枠2
8に位置合わせを行って置き、真空発生機構(真空手
段)の排気動作により排気孔a,bから排気を行ってガ
ラス基板外側領域36を真空とする。ガラス基板21の
この装着時において、支持移動機構(対置手段)の枠移
動動作により第1枠28を180度回転してガラス基板
21を装着する部分が上向きとなるようにして装着を行
うことで、装着を容易にすることができる(一例として
後述する図6の蝶番機構を参照)。また同様に、型部材
22も真空吸引により確実な装着を行う。すなわち、型
部材22を第2枠29に位置合わせを行って置き、真空
発生機構の排気動作により排気孔c,dから排気を行っ
て型部材外側領域38を真空とする。
において、第1枠28と第2枠29は離れている。した
がって、対置領域37はシール部材33によって気密シ
ールは行われていない。また、すでにガラス基板21と
型部材22の隔壁形成装置への装着が行われ所定の位置
に配置されている。ガラス基板21は真空吸引により確
実な装着を行う。すなわち、ガラス基板21を第1枠2
8に位置合わせを行って置き、真空発生機構(真空手
段)の排気動作により排気孔a,bから排気を行ってガ
ラス基板外側領域36を真空とする。ガラス基板21の
この装着時において、支持移動機構(対置手段)の枠移
動動作により第1枠28を180度回転してガラス基板
21を装着する部分が上向きとなるようにして装着を行
うことで、装着を容易にすることができる(一例として
後述する図6の蝶番機構を参照)。また同様に、型部材
22も真空吸引により確実な装着を行う。すなわち、型
部材22を第2枠29に位置合わせを行って置き、真空
発生機構の排気動作により排気孔c,dから排気を行っ
て型部材外側領域38を真空とする。
【0022】第2のステップである真空過程を示す図3
において、第1枠28と第2枠29は支持移動機構の枠
移動動作により密着していて、対置領域37はシール部
材33によって気密シールとなっている。この状態にお
いて、真空発生機構は対置領域37を排気孔e,f,
g,hから排気する排気動作を行って真空とする。対置
領域37を真空とすることにより大気圧との差圧が生
じ、ガラス基板21と型部材22はスペーサ27a,2
7bに押圧され、相対的位置が確実に設定される。図2
に示すガラス基板21と型部材22の隔壁形成装置への
装着においては、確実な装着を行える程度の、大気圧か
ら若干低い程度の真空をガラス基板外側領域36と型部
材外側領域38に生成すればよい。一方、図3において
は、対置領域37を比較的高い真空とする。これは、隔
壁材料を転写するときや賦型するときに隔壁材料に気泡
を巻き込むことがないようにするためである。このと
き、ガラス基板外側領域36と型部材外側領域38の真
空の程度は、対置領域の真空の程度よりも高くする。そ
の理由は、対置領域37の真空に対して、ガラス基板外
側領域36と型部材外側領域38の真空の差圧による変
形をこのステップにおいては起こすことがないようにす
るためである。
において、第1枠28と第2枠29は支持移動機構の枠
移動動作により密着していて、対置領域37はシール部
材33によって気密シールとなっている。この状態にお
いて、真空発生機構は対置領域37を排気孔e,f,
g,hから排気する排気動作を行って真空とする。対置
領域37を真空とすることにより大気圧との差圧が生
じ、ガラス基板21と型部材22はスペーサ27a,2
7bに押圧され、相対的位置が確実に設定される。図2
に示すガラス基板21と型部材22の隔壁形成装置への
装着においては、確実な装着を行える程度の、大気圧か
ら若干低い程度の真空をガラス基板外側領域36と型部
材外側領域38に生成すればよい。一方、図3において
は、対置領域37を比較的高い真空とする。これは、隔
壁材料を転写するときや賦型するときに隔壁材料に気泡
を巻き込むことがないようにするためである。このと
き、ガラス基板外側領域36と型部材外側領域38の真
空の程度は、対置領域の真空の程度よりも高くする。そ
の理由は、対置領域37の真空に対して、ガラス基板外
側領域36と型部材外側領域38の真空の差圧による変
形をこのステップにおいては起こすことがないようにす
るためである。
【0023】第3のステップである密着過程を示す図4
において、ガラス基板21と型部材22は密着してい
る。この密着は、前述のステップで真空となっているガ
ラス基板外側領域36と型部材外側領域38の両方また
はそれらの内の一方を大気圧に戻すことにより行われ
る。これにより、ガラス基板外側領域36と型部材外側
領域38の両方またはそれらの内の一方から受ける大気
圧と、対置領域37の面から受ける真空圧との差圧によ
り力を受けて、ガラス基板21と型部材22の両方また
はそれらの内の一方は変形する。この変形により、ガラ
ス基板21と型部材22とを密着する。図4において
は、排気孔a,b,c,dに付された矢印から明らかな
ようにガラス基板外側領域36と型部材外側領域38の
両方が真空発生機構の開放動作により大気圧となってい
る。
において、ガラス基板21と型部材22は密着してい
る。この密着は、前述のステップで真空となっているガ
ラス基板外側領域36と型部材外側領域38の両方また
はそれらの内の一方を大気圧に戻すことにより行われ
る。これにより、ガラス基板外側領域36と型部材外側
領域38の両方またはそれらの内の一方から受ける大気
圧と、対置領域37の面から受ける真空圧との差圧によ
り力を受けて、ガラス基板21と型部材22の両方また
はそれらの内の一方は変形する。この変形により、ガラ
ス基板21と型部材22とを密着する。図4において
は、排気孔a,b,c,dに付された矢印から明らかな
ようにガラス基板外側領域36と型部材外側領域38の
両方が真空発生機構の開放動作により大気圧となってい
る。
【0024】前述の最初のステップである対置過程の前
において、通常は、隔壁材料充填過程または隔壁材料塗
工過程が存在する。隔壁材料充填過程は型部材22の隔
壁型面に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料を充填す
る過程である。また、隔壁材料塗工過程はガラス基板2
1の隔壁形成面に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料
を塗工する過程である。隔壁材料充填過程または隔壁材
料塗工過程のいずれか一方の過程の存在により、密着し
ているガラス基板21と型部材22との間には隔壁材料
が存在する。隔壁材料充填過程であれば、この密着過程
は型部材22から隔壁材料をガラス基板21に転写する
過程である。また、隔壁材料塗工過程であれば、この密
着過程は型部材22によってガラス基板21に塗工され
た隔壁材料を賦型する過程である。
において、通常は、隔壁材料充填過程または隔壁材料塗
工過程が存在する。隔壁材料充填過程は型部材22の隔
壁型面に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料を充填す
る過程である。また、隔壁材料塗工過程はガラス基板2
1の隔壁形成面に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料
を塗工する過程である。隔壁材料充填過程または隔壁材
料塗工過程のいずれか一方の過程の存在により、密着し
ているガラス基板21と型部材22との間には隔壁材料
が存在する。隔壁材料充填過程であれば、この密着過程
は型部材22から隔壁材料をガラス基板21に転写する
過程である。また、隔壁材料塗工過程であれば、この密
着過程は型部材22によってガラス基板21に塗工され
た隔壁材料を賦型する過程である。
【0025】電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁材料が適
用される場合には、通常は、この密着過程において、さ
らに電離放射線照射過程が存在する。電離放射線照射過
程は、ガラス基板21と型部材22とが密着したままの
状態において、ガラス基板21と型部材22とが密着し
た部分に、電離放射線を照射し隔壁材料を硬化する過程
である。電離放射線は、透明密閉板23,24の外側か
ら透明密閉板23,24を透過して隔壁材料に照射され
る。したがって、透明密閉板23,24の材料は電離放
射線に対して透明な材料である。たとえば、電離放射線
が紫外線である場合には紫外線に対して透明な、ガラス
材料、アクリル樹脂材料、等が用いられる。また、ガラ
ス基板21と型部材22の材料も電離放射線に対しても
透明な材料である。なお、隔壁材料に対して片側の面か
らだけ電離放射線を照射し、その隔壁材料を硬化するこ
とができる。いうまでもなく、その場合には透明密閉板
23,24に代えて、電離放射線を照射する側の密閉板
だけを透明密閉板とすることができる。
用される場合には、通常は、この密着過程において、さ
らに電離放射線照射過程が存在する。電離放射線照射過
程は、ガラス基板21と型部材22とが密着したままの
状態において、ガラス基板21と型部材22とが密着し
た部分に、電離放射線を照射し隔壁材料を硬化する過程
である。電離放射線は、透明密閉板23,24の外側か
ら透明密閉板23,24を透過して隔壁材料に照射され
る。したがって、透明密閉板23,24の材料は電離放
射線に対して透明な材料である。たとえば、電離放射線
が紫外線である場合には紫外線に対して透明な、ガラス
材料、アクリル樹脂材料、等が用いられる。また、ガラ
ス基板21と型部材22の材料も電離放射線に対しても
透明な材料である。なお、隔壁材料に対して片側の面か
らだけ電離放射線を照射し、その隔壁材料を硬化するこ
とができる。いうまでもなく、その場合には透明密閉板
23,24に代えて、電離放射線を照射する側の密閉板
だけを透明密閉板とすることができる。
【0026】第4のステップである剥離過程を示す図5
において、ガラス基板21と型部材22は剥離してい
る。この剥離は、前述のステップで大気圧となっている
ガラス基板外側領域36と型部材外側領域38の両方ま
たはそれらの内の一方を再び真空に戻し、真空となって
いる対置領域37を大気圧に戻すことにより行われる。
これにより、ガラス基板外側領域36と型部材外側領域
38から受ける真空圧と、対置領域37から受ける大気
圧との差圧により力を受けて、ガラス基板21と型部材
22の両方が変形する。この変形により、ガラス基板2
1と型部材22とを剥離する。図5においては、排気孔
a,b,c,dに付された矢印から明らかなようにガラ
ス基板外側領域36と型部材外側領域38の両方が真空
発生機構の排気動作により真空圧となり、排気孔e,
f,g,hに付された矢印から明らかなように対置領域
37が真空発生機構の開放動作により大気圧となってい
る。
において、ガラス基板21と型部材22は剥離してい
る。この剥離は、前述のステップで大気圧となっている
ガラス基板外側領域36と型部材外側領域38の両方ま
たはそれらの内の一方を再び真空に戻し、真空となって
いる対置領域37を大気圧に戻すことにより行われる。
これにより、ガラス基板外側領域36と型部材外側領域
38から受ける真空圧と、対置領域37から受ける大気
圧との差圧により力を受けて、ガラス基板21と型部材
22の両方が変形する。この変形により、ガラス基板2
1と型部材22とを剥離する。図5においては、排気孔
a,b,c,dに付された矢印から明らかなようにガラ
ス基板外側領域36と型部材外側領域38の両方が真空
発生機構の排気動作により真空圧となり、排気孔e,
f,g,hに付された矢印から明らかなように対置領域
37が真空発生機構の開放動作により大気圧となってい
る。
【0027】この後のステップは、支持移動機構の枠移
動動作により、たとえば第1枠28を180度回転して
ガラス基板21を装着する部分が上向きとなるようにし
て、隔壁形成の済んだガラス基板21と隔壁形成を次に
行うガラス基板21との入替えを行い、最初のステップ
である対置過程から上記の過程が繰り返される。
動動作により、たとえば第1枠28を180度回転して
ガラス基板21を装着する部分が上向きとなるようにし
て、隔壁形成の済んだガラス基板21と隔壁形成を次に
行うガラス基板21との入替えを行い、最初のステップ
である対置過程から上記の過程が繰り返される。
【0028】次に、隔壁を形成する装置の構成と動作に
ついて別の一例により説明する。隔壁を形成する本発明
の装置の構成の別の一例を図6に示す。図6において、
21aは装着前のガラス基板、21bは装着済みのガラ
ス基板、22aは装着前に隔壁材料が塗工される途中の
型部材、22bは隔壁材料が塗工された装着済みの型部
材、36はガラス基板外側領域、37は対置領域、38
は型部材外側領域、61は第1ステージ、62は第2ス
テージ、63は第1ステージ61と第2ステージ62を
開閉自在に支持する蝶番、64はシーラ・スペーサ、6
6は隔壁材料を型部材22aに充填する塗工ヘッド、6
7は塗工ヘッド66に隔壁材料を供給するポンプ、68
は塗工ヘッド66に型部材22aを押しつけるためのプ
ラテンローラ、69は型部材22aの搬送装置である。
ついて別の一例により説明する。隔壁を形成する本発明
の装置の構成の別の一例を図6に示す。図6において、
21aは装着前のガラス基板、21bは装着済みのガラ
ス基板、22aは装着前に隔壁材料が塗工される途中の
型部材、22bは隔壁材料が塗工された装着済みの型部
材、36はガラス基板外側領域、37は対置領域、38
は型部材外側領域、61は第1ステージ、62は第2ス
テージ、63は第1ステージ61と第2ステージ62を
開閉自在に支持する蝶番、64はシーラ・スペーサ、6
6は隔壁材料を型部材22aに充填する塗工ヘッド、6
7は塗工ヘッド66に隔壁材料を供給するポンプ、68
は塗工ヘッド66に型部材22aを押しつけるためのプ
ラテンローラ、69は型部材22aの搬送装置である。
【0029】第1ステージ61はガラス基板21bを支
持するためのガラス基板支持面を有しそのガラス基板支
持面には複数の排気孔が設けられている。この排気孔は
ガラス基板支持面からガラス基板外側領域36に貫通す
る孔である。したがって、ガラス基板外側領域36を真
空とすると、第1ステージ61を貫通する排気孔を介し
てガラス基板支持面のガラス基板21bを真空吸引す
る。これにより、ガラス基板支持面にガラス基板21b
を確実に装着する。同様に、第2ステージ62は型部材
22bを支持するための型部材支持面を有しその型部材
支持面には複数の排気孔が設けられている。この排気孔
は型部材支持面から型部材外側領域38に貫通する孔で
ある。したがって、型部材外側領域38を真空とする
と、第2ステージ62を貫通する排気孔を介して型部材
支持面の型部材22bを真空吸引する。これにより、型
部材支持面に型部材22bを確実に装着する。
持するためのガラス基板支持面を有しそのガラス基板支
持面には複数の排気孔が設けられている。この排気孔は
ガラス基板支持面からガラス基板外側領域36に貫通す
る孔である。したがって、ガラス基板外側領域36を真
空とすると、第1ステージ61を貫通する排気孔を介し
てガラス基板支持面のガラス基板21bを真空吸引す
る。これにより、ガラス基板支持面にガラス基板21b
を確実に装着する。同様に、第2ステージ62は型部材
22bを支持するための型部材支持面を有しその型部材
支持面には複数の排気孔が設けられている。この排気孔
は型部材支持面から型部材外側領域38に貫通する孔で
ある。したがって、型部材外側領域38を真空とする
と、第2ステージ62を貫通する排気孔を介して型部材
支持面の型部材22bを真空吸引する。これにより、型
部材支持面に型部材22bを確実に装着する。
【0030】蝶番63は第1ステージ61と第2ステー
ジ62を開閉自在に支持する。開閉は支持移動機構(対
置手段)によって行われる。開かれた状態においては、
第1ステージ61のガラス基板支持面と第2ステージ6
2の型部材支持面とは共に上に向いて配置され、ガラス
基板21aと型部材22aの装着を容易にする。ポンプ
67によって配管を通じて塗工ヘッド66に圧送された
隔壁材料が型部材22aに充填されると、その型部材2
2aは搬送装置69によって第2ステージ62の型部材
支持面に搬送される。ガラス基板21aも同様の搬送装
置(図示せず)によって第1ステージ61のガラス基板
支持面に搬送される。また、閉じられた状態において
は、第1ステージ61のガラス基板支持面と第2ステー
ジ62の型部材支持面とが対向して配置される。図6は
第1ステージ61と第2ステージ62とが閉じられた状
態を示す図である。図6に示すように、閉じられた状態
においては、シーラ・スペーサ64によって対置領域3
7は気密シールされるとともにガラス基板支持面と型部
材支持面との配置が正確に行われる。
ジ62を開閉自在に支持する。開閉は支持移動機構(対
置手段)によって行われる。開かれた状態においては、
第1ステージ61のガラス基板支持面と第2ステージ6
2の型部材支持面とは共に上に向いて配置され、ガラス
基板21aと型部材22aの装着を容易にする。ポンプ
67によって配管を通じて塗工ヘッド66に圧送された
隔壁材料が型部材22aに充填されると、その型部材2
2aは搬送装置69によって第2ステージ62の型部材
支持面に搬送される。ガラス基板21aも同様の搬送装
置(図示せず)によって第1ステージ61のガラス基板
支持面に搬送される。また、閉じられた状態において
は、第1ステージ61のガラス基板支持面と第2ステー
ジ62の型部材支持面とが対向して配置される。図6は
第1ステージ61と第2ステージ62とが閉じられた状
態を示す図である。図6に示すように、閉じられた状態
においては、シーラ・スペーサ64によって対置領域3
7は気密シールされるとともにガラス基板支持面と型部
材支持面との配置が正確に行われる。
【0031】この閉じられた状態において、真空発生機
構(真空手段:図示せず)により対置領域38の排気を
行い真空にする。このときの真空の程度は、常に、ガラ
ス基板外側領域36と型部材外側領域38の真空の程度
が対置領域37の真空の程度よりも高くなるようにす
る。そのため、真空発生機構はガラス基板外側領域36
と対置領域37と型部材外側領域38とを同時に制御し
ながら排気を行い真空とする。その理由は、勿論、第1
ステージ61と第2ステージ62によるガラス基板21
bと型部材22bの装着状態が、装着不良となることを
避けるためである。
構(真空手段:図示せず)により対置領域38の排気を
行い真空にする。このときの真空の程度は、常に、ガラ
ス基板外側領域36と型部材外側領域38の真空の程度
が対置領域37の真空の程度よりも高くなるようにす
る。そのため、真空発生機構はガラス基板外側領域36
と対置領域37と型部材外側領域38とを同時に制御し
ながら排気を行い真空とする。その理由は、勿論、第1
ステージ61と第2ステージ62によるガラス基板21
bと型部材22bの装着状態が、装着不良となることを
避けるためである。
【0032】すべての領域が真空となっているこの状態
において、真空発生機構により型部材外側領域38を開
放状態とし大気圧に戻す。このとき、型部材22bの隔
壁材料が充填された型形成部分である中央部分の排気孔
は開放状態とするが、型部材22bの周辺部分の排気孔
は真空状態のままとする。これにより、型部材22bの
隔壁材料が充填された型形成部分は大気圧と真空圧との
差圧により変形しガラス基板21bに密着する。隔壁材
料が電離放射線によって硬化する隔壁材料である場合に
は、この密着した状態でさらに電離放射線の照射が行わ
れる。
において、真空発生機構により型部材外側領域38を開
放状態とし大気圧に戻す。このとき、型部材22bの隔
壁材料が充填された型形成部分である中央部分の排気孔
は開放状態とするが、型部材22bの周辺部分の排気孔
は真空状態のままとする。これにより、型部材22bの
隔壁材料が充填された型形成部分は大気圧と真空圧との
差圧により変形しガラス基板21bに密着する。隔壁材
料が電離放射線によって硬化する隔壁材料である場合に
は、この密着した状態でさらに電離放射線の照射が行わ
れる。
【0033】次に、真空発生機構により、対置領域37
を開放状態とし大気圧に戻すとともに型部材外側領域3
8を排気してふたたび真空状態とする。これにより、型
部材22bの隔壁材料が充填された型形成部分は大気圧
と真空圧との差圧により変形が戻りガラス基板21bか
ら剥離する。このとき、型部材22bに充填された隔壁
材料はガラス基板21bに残されたままとなり転写が行
われる。
を開放状態とし大気圧に戻すとともに型部材外側領域3
8を排気してふたたび真空状態とする。これにより、型
部材22bの隔壁材料が充填された型形成部分は大気圧
と真空圧との差圧により変形が戻りガラス基板21bか
ら剥離する。このとき、型部材22bに充填された隔壁
材料はガラス基板21bに残されたままとなり転写が行
われる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、大面積で
あっても均一な転写または賦型が行われガラス基板に完
全な形状で隔壁が形成される隔壁形成方法および装置が
提供される。また本発明の第2の形態の隔壁形成方法に
よれば、ガラス基板に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁
材料を充填した型部材を密着剥離して転写することがで
きる。また本発明の第3の形態の隔壁形成方法によれ
ば、ガラス基板に塗工した電離放射線硬化性樹脂を含む
隔壁材料に型部材を密着剥離して賦型することができ
る。また本発明の第4の形態の隔壁形成方法によれば、
ガラス基板に物性と形状が完全な硬化した隔壁が形成さ
れる。
あっても均一な転写または賦型が行われガラス基板に完
全な形状で隔壁が形成される隔壁形成方法および装置が
提供される。また本発明の第2の形態の隔壁形成方法に
よれば、ガラス基板に電離放射線硬化性樹脂を含む隔壁
材料を充填した型部材を密着剥離して転写することがで
きる。また本発明の第3の形態の隔壁形成方法によれ
ば、ガラス基板に塗工した電離放射線硬化性樹脂を含む
隔壁材料に型部材を密着剥離して賦型することができ
る。また本発明の第4の形態の隔壁形成方法によれば、
ガラス基板に物性と形状が完全な硬化した隔壁が形成さ
れる。
【図1】本発明における隔壁形成過程を示す模式図であ
る。
る。
【図2】隔壁を形成する本発明の装置の構成の一例とそ
の動作を示す図である(対置過程)。
の動作を示す図である(対置過程)。
【図3】隔壁を形成する本発明の装置の構成の一例とそ
の動作を示す図である(真空過程)。
の動作を示す図である(真空過程)。
【図4】隔壁を形成する本発明の装置の構成の一例とそ
の動作を示す図である(密着過程)。
の動作を示す図である(密着過程)。
【図5】隔壁を形成する本発明の装置の構成の一例とそ
の動作を示す図である(剥離過程)。
の動作を示す図である(剥離過程)。
【図6】隔壁を形成する本発明の装置の構成の別の一例
を示す図である。
を示す図である。
1 マスター型 2 マザー型 3 隔壁材料 4,21,21a,21b ガラス基板 22 型部材 23,24 透明密閉板 25a,25b,26a,26b,27a,27b ス
ペーサ 28 第1枠 29 第2枠 31,32,33,34,35 シール部材 36 ガラス基板外側領域 37 対置領域 38 型部材外側領域 61 第1ステージ 62 第2ステージ 63 蝶番 64 シーラ・スペーサ 66 塗工ヘッド 67 ポンプ 68 プラテンローラ 69 搬送装置
ペーサ 28 第1枠 29 第2枠 31,32,33,34,35 シール部材 36 ガラス基板外側領域 37 対置領域 38 型部材外側領域 61 第1ステージ 62 第2ステージ 63 蝶番 64 シーラ・スペーサ 66 塗工ヘッド 67 ポンプ 68 プラテンローラ 69 搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相地 誠 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 竹本 潤 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大橋 洋一郎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA09 5C040 FA01 GF02 GF19 JA19 JA20 JA28 JA34 KA16 5C094 AA03 AA14 AA42 AA43 AA46 AA48 AA55 BA31 DA13 EB02 EC04 FB01 FB15 GB10
Claims (5)
- 【請求項1】プラズマディスプレイパネルのガラス基板
に隔壁を形成する方法であって、 型部材の隔壁型を有する隔壁型面とガラス基板の隔壁を
形成する隔壁形成面とを対向させて配置する対置過程
と、 前記隔壁型面と前記隔壁形成面とが成す対置領域と、前
記隔壁型面と反対側の型部材外側領域と、前記隔壁形成
面と反対側の前記ガラス基板外側領域とを真空にする真
空過程と、 前記型部材外側領域そして/または前記ガラス基板外側
領域を大気圧に戻すことにより生じる前記型部材の前記
対置領域と前記型部材外側領域との圧力差そして/また
は前記ガラス基板の前記対置領域と前記ガラス基板外側
領域との圧力差を利用して前記型部材と前記ガラス基板
とを密着する密着過程と、 前記対置領域を大気圧に戻し前記型部材外側領域そして
/または前記ガラス基板外側領域を再び真空にすること
により生じる前記型部材の前記対置領域と前記型部材外
側領域との圧力差そして/または前記ガラス基板の前記
対置領域とガラス基板外側領域との圧力差を利用して前
記型部材と前記ガラス基板とを剥離する剥離過程と、 から構成されることを特徴とする隔壁形成方法。 - 【請求項2】請求項1記載の隔壁形成方法において、前
記対置過程の前に前記型部材の隔壁型面に電離放射線硬
化性樹脂を含む隔壁材料を充填する隔壁材料充填過程を
有することを特徴とする隔壁形成方法。 - 【請求項3】請求項1記載の隔壁形成方法において、前
記対置過程の前に前記ガラス基板の隔壁形成面に電離放
射線硬化性樹脂を含む隔壁材料を塗工する隔壁材料塗工
過程を有することを特徴とする隔壁形成方法。 - 【請求項4】請求項2または3記載の隔壁形成方法にお
いて、前記型部材と前記ガラス基板とが密着した状態に
おいて電離放射線を照射し前記隔壁材料を硬化する電離
放射線照射過程を有することを特徴とする隔壁形成方
法。 - 【請求項5】第1ステージと、第2ステージと、対置手
段と、気密シール手段と、真空手段とから成る隔壁形成
装置であって、 前記第1ステージはガラス基板を支持するためのガラス
基板支持面を有し、そのガラス基板支持面には複数の排
気孔が設けられ、 前記第2ステージは型部材を支持するための型部材支持
面を有し、その型部材支持面には複数の排気孔が設けら
れ、 前記対置手段は前記第1ステージのガラス基板支持面と
前記第2ステージの型部材支持面とを対向して配置し、 前記気密シール手段は前記対向して配置した状態の前記
第1ステージのガラス基板支持面と前記第2ステージの
型部材支持面とによって形成される対置領域を気密に保
ち、 前記真空手段は前記対置領域と前記排気孔の内の所定の
排気孔に対して真空とする排気動作と大気圧とする開放
動作とを行う、 ことを特徴とする隔壁形成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10262188A JP2000090826A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 隔壁形成方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10262188A JP2000090826A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 隔壁形成方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000090826A true JP2000090826A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17372303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10262188A Withdrawn JP2000090826A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 隔壁形成方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000090826A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6601629B2 (en) * | 1999-11-17 | 2003-08-05 | Fujitsu, Limited | Three-dimensional structure transfer method and apparatus |
| KR100770230B1 (ko) * | 2000-06-08 | 2007-10-26 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 | 플라즈마 디스플레이 패널 기판용 립의 제조 방법 |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP10262188A patent/JP2000090826A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6601629B2 (en) * | 1999-11-17 | 2003-08-05 | Fujitsu, Limited | Three-dimensional structure transfer method and apparatus |
| KR100770230B1 (ko) * | 2000-06-08 | 2007-10-26 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 | 플라즈마 디스플레이 패널 기판용 립의 제조 방법 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |