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JP2000178243A - ビフェニルアミジン誘導体 - Google Patents

ビフェニルアミジン誘導体

Info

Publication number
JP2000178243A
JP2000178243A JP10354310A JP35431098A JP2000178243A JP 2000178243 A JP2000178243 A JP 2000178243A JP 10354310 A JP10354310 A JP 10354310A JP 35431098 A JP35431098 A JP 35431098A JP 2000178243 A JP2000178243 A JP 2000178243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
alkyl
atom
mono
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10354310A
Other languages
English (en)
Inventor
Kishiyun Tsutsumi
貴春 堤
Yasunobu Takano
泰伸 鷹野
Satoshi Sugiura
聡 杉浦
Tomohisa Nakada
知久 中田
Takayuki Hara
崇行 原
Yasuharu Nakai
康晴 中井
Reiko Takarada
玲子 宝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP10354310A priority Critical patent/JP2000178243A/ja
Publication of JP2000178243A publication Critical patent/JP2000178243A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 臨床応用可能なFXa抑制剤となり得る新規
化合物を提供することである。 【解決手段】 下記式(1) 具体的には、例えば で表されるビフェニルアミジン誘導体またはその薬学的
に許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は式(1)で示される
新規な選択的な活性化血液凝固第X因子(以下FXaと
略す)抑制剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗凝固療法は、心筋梗塞、脳血栓症、末
梢動脈血栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓性疾患に対
して、内科的治療・予防法として重要な役割を担ってい
る。
【0003】特に慢性の血栓症の予防に於いては、長期
投与可能な安全かつ適切な経口抗凝固剤が必要である。
しかし、現状では、抗凝固能のコントロールが難しいワ
ルファリンカリウムが存在するだけであり、より使いや
すい抗凝固剤が求められている。
【0004】抗トロンビン剤は、従来から抗凝固剤とし
て開発が進められているが、例えば、ヒルジンに見られ
るような副作用として出血傾向をきたす危険性があるこ
とが知られていた。血液凝固カスケードでトロンビンの
上流に位置するFXaの抑制は、機構的にトロンビンの
抑制より効率的であり、かつFXa抑制剤においては、
このような副作用が弱く、臨床的に望ましいことが明ら
かになってきた。
【0005】FXa阻害活性を示すビフェニルアミジン
化合物が、第17回メディシナルケミストリーシンポジ
ウム、第6回医薬化学部会年会要旨集,184−18
5,1997に記載されている。しかし、本発明化合物
は、S1ポケットと相互作用するであろうビフェニルア
ミジン構造とアリール結合サイトと相互作用するであろ
う環状構造との結合にヘテロ原子を活用している点で構
造上、明瞭に異なる新規な化合物である。
【0006】また、環状イミノ誘導体(特開平4−26
4068号公報)は、ビフェニルアミジン誘導体を開示
しているが、本発明は、ベンジル位でヘテロ原子による
結合をしている点で明瞭に異なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、臨床
応用可能なFXa抑制剤となり得る新規化合物を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記式(1)
【0009】
【化6】
【0010】[式(1)中、A1はアミジノ基を表し、
1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
水酸基、アミノ基、ニトロ基、C1〜10アルキル基、ま
たは、C1〜10アルコキシ基を表し、R2は、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、水酸基、アミノ基、C1〜10
アルコキシ基、カルボキシル基、C1〜10アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルコキ
シカルボニル基、カルバモイル基(カルバモイル基を構
成する窒素原子は、モノ−もしくは、ジ−C1〜10アル
キル基で置換されていても良く、またはアミノ酸の窒素
原子でもよい。)、C1〜10アルキルカルボニル基、C
1〜10アルキルスルフェニル基、C1〜10アルキルスルフ
ィニル基、C1〜10アルキルスルホニル基、モノ−もし
くはジ−C1〜10アルキルアミノ基、モノ−もしくはジ
−C1〜10アルキルアミノスルホニル基、スルホ基、ホ
スホノ基、ビス(ヒドロキシカルボニル)メチル基、ビ
ス(アルコキシカルボニル)メチル基、又は5−テトラ
ゾリル基を表し、R3は、水素原子、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、C
1〜10アルキル基、C1〜10アルコキシ基、カルボキシル
基、又はC1〜10アルコキシカルボニル基を表し、X
1は、式 −NH−CO−NH−,−N(R4)−,−CO−N
(R5)−,−N(R5)−CO−,−N(R5)−SO2
−,−SO2−N(R5)−, (式中、R4は、水素原子、C1〜10アルキル基、C
1〜10アルキルカルボニル基、C1〜10アルキルスルホニ
ル基を表し、R5は、水素原子、C1〜10アルキル基、ア
リール基を表す。)を表し、Y1は、フェニル基、また
はナフチル基、または1〜2環性芳香族複素環基(これ
らの芳香環は、ハロゲン原子、水酸基、C1〜10アルキ
ル基、C1〜10アルコキシ基、トリフルオロメチル基、
アリール基、メチレンジオキシ基、C1〜10ヒドロキシ
アルキル基、カルボキシル基、C1〜4アルコキシカルボ
ニル基、C1〜10アルキルスルフェニル基、C1〜10アル
キルスルフィニル基、C1〜10アルキルスルホニル基、
モノ−もしくはジ−アルキルアミノ基、1−ピロリジノ
基、1−ピペリジノ基、C1〜10アミノアルキル基、モ
ノ−もしくはジ−アルキルアミノアルキル基、スルホ
基、ホスホノ基などの置換基を1〜3個有していてもよ
い。)、あるいは、下記式(I)
【0011】
【化7】
【0012】(式(I)中、W1は、結合、または式 −O−、−O−CO−、−N(R6)− (式中、R6は、水素原子、C1〜10アルキル基、C
1〜10アルキルカルボニル基、C1〜10アルキルスルホニ
ル基、またはアリール基を表す。)で示される構造を表
し、p、qは、4≧p+q≧2(ただし、W1が結合を
示す場合は、4≧p+q≧3)を満たす0〜3の整数を
表す。)で示される基、あるいは下記式 −NH−CO−Z (式中、ZはC1〜10アルキル基またはアリール基(上
記、Zのアルキル基またはアリール基は、C1〜4アルキ
ル基、水酸基、アミノ基、モノ−もしくはジアルキルア
ミノ基、ハロゲン原子、C1〜4アルコキシ基、カルボキ
シル基、C1〜4アルコキシカルボニル基によって置換さ
れていても良い。)を表す。)で示される基を表し、m
は、1〜3の整数を表し、nは、0〜3の整数(ただ
し、Y1が式:−NH−CO−Z1で表される場合はnは
0ではない。)を表す。]で表されるビフェニルアミジ
ン誘導体またはその薬学的に許容される塩を見いだし、
本発明を完成するに至ったものである。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。本
明細書中の式(1)、式(2)または式(3)の化合物
の置換基に対する上記の定義において、「C1〜4アルキ
ル基」とは、炭素数1〜4個を有する直鎖状、分枝状ま
たは環状の炭化水素基を意味し、例えば、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピル基等を
表し、中でもメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基が好ましい。
【0014】「C1〜10アルキル基」とは、炭素数1〜
10個を有する直鎖状、分枝状または環状の炭化水素基
を意味し、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブ
チル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル
基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチ
ルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル
基、ヘプチル基、イソヘプチル基、1−メチルヘキシ
ル、2−メチルヘキシル、オクチル基、2−エチルヘキ
シル基、ノニル基、デシル基、又は1−メチルノニル
基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオ
クチル基、アダマンチル基等を表わし、中でもメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、tert−ブチル基、シクロヘキシル基が好まし
く、とくに置換基Y1、Y2、またはY3中に含まれる置
換基である場合はメチル基、エチル基、イソプロピル基
がとくに好ましい。
【0015】「アリール基」とは、具体的には、フェニ
ル基、ナフチル基、チオフェニル基、ピリジル基などの
芳香環基を意味し、好ましくは、フェニル基、ナフチル
基である。
【0016】「アラルキル基」とは、具体的には、ベン
ジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、1−ナフ
チルメチル基、2−ナフチルメチル基等が挙げられ、好
ましくはベンジル基である。
【0017】「C1〜4アルキルカルボニル基」として
は、炭素数1〜4個の直鎖又は分枝状または環状のアル
キル側鎖を有するを持つカルボニル基を表わし、例えば
ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル
基、イソブチリル基、ピバロイル基等を意味し、好まし
くは炭素数1〜3個のアセチル基、プロピオニル基であ
る。
【0018】「C1〜10アルキルカルボニル基」として
は、炭素数1〜10個を有する直鎖又は分枝状または環
状の炭素鎖を持つカルボニル基を表し、例えばホルミル
基、アセチル基、プロピオニオル基、ブチリル基、イソ
ブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル
基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル
基、ノナノイル基、シクロペンチルカルボニル基、シク
ロヘキシルカルボニル基等を意味し、好ましくは炭素数
1〜8個のアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、
ヘキサノイル基、オクタノイル基である。
【0019】「アリールカルボニル基」とは、ベンゾイ
ル基、4−メトキシベンゾイル基、3−トリフルオロメ
チルベンゾイル基、又は複素環が結合したカルボニル基
等を意味し、好ましくは、ベンゾイル基である。
【0020】「アリールオキシカルボニル基」とは、フ
ェノキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基、
4−メチルフェノキシカルボニル基、3−クロロフェノ
キシカルボニル基、4−メトキシフェノキシカルボニル
基、又はインダン−5−イルオキシカルボニル基等を意
味し、好ましくはフェノキシカルボニル基、インダン−
5−イルオキシカルボニル基である。
【0021】「アラルコキシカルボニル基」とは、ベン
ジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジルオキシ
カルボニル基、3−トリフルオロメチルベンジルオキシ
カルボニル基、3−オキソヒドロイソベンゾフラニルオ
キシカルボニル基等を意味し、好ましくはベンジルオキ
シカルボニル基、3−オキソヒドロイソベンゾフラニル
オキシカルボニル基である。
【0022】「C1〜4アルコキシカルボニル基」とは、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブト
キシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、 se
c−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボ
ニル基、アセトキシ基などの炭素数1〜4のアルコキシ
ル基で置換されたカルボニル基を意味し、好ましくは、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基であり、
とくに置換基Y1、Y2、またはY3中に含まれる置換基
である場合は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ニル基が好ましい。
【0023】「C1〜10アルコキシカルボニル基」と
は、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、s
ec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチル
オキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル
基、ヘキシルオキシカルボニル基、ヘプチルオキシカル
ボニル基、オクチルオキシカルボニル基、又は、アセト
キシ基、ピバロイルオキシ基、又は、5−メチル−3−
オキソ−2,4−ジオキソレニル基などの炭素数1〜1
0のアルコキシル基で置換されたメトキシカルボニル基
等を意味し、好ましくは、メトキシカルボニル基、エト
キシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロ
ポキシカルボニル基、アセトキシメチルオキシカルボニ
ル基、ピバロイルオキシメチルオキシカルボニル基、
(5−メチル−3−オキソ−2,4−ジオキソニル)メ
チルオキシカルボニル基、エトキシカルボニルオキシエ
チルオキシカルボニル基であり、とくに置換基Y1
2、またはY3中に含まれる置換基である場合は、メト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基が好ましい。
【0024】「C1〜4アルコキシ基」とは、炭素数1〜
4個を有するアルコキシ基を意味し、具体的にはメトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t
ert−ブトキシ基等であり、中でもメトキシ基、エト
キシ基、イソプロピル基が好ましく、とくに置換基
1、Y2、またはY3中に含まれる置換基である場合
は、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
【0025】「C1〜10アルコキシ基」とは、炭素数1
〜10個を有するアルコキシ基を意味し、具体的にはメ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ
基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ネオペ
ンチルオキシ基、 tert−ペンチルオキシ基、2−
メチルブトキシ基、ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオ
キシ基、ヘプチルオキシ基、イソヘプチルオキシ基、オ
クチルオキシ基、イソオクチルオキシ基、シクロヘキシ
ルオキシ基等であり、中でも炭素数1〜6個のメトキシ
基、エトキシ基、シクロヘキシル基が好ましく、とくに
置換基Y1、Y2、またはY3中に含まれる置換基である
場合は、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
【0026】「C1〜4アルキルスルフェニル基」とは、
炭素数1〜4個を有するアルキルスルフェニル基を意味
し、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、ブチルチ
オ基、イソブチルチオ基等を表し、好ましくはメチルチ
オ基である。
【0027】「C1〜10アルキルスルフェニル基」と
は、炭素数1〜10個を有するアルキルスルフェニル基
を意味し、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、ブ
チルチオ基、イソブチルチオ基、ペンチルチオ基、ヘキ
シルチオ基、ヘプチルチオ基、オクチルチオ基等を表
し、好ましくはメチルチオ基である。
【0028】「C1〜4アルキルスルフィニル基」とは、
炭素数1〜4個を有するアルキルスルフィニル基を意味
し、具体的には、メチルスルフィニル基、エチルスルフ
ィニル基、ブチルスルフィニル基等を表し、好ましくは
メチルスルフィニル基である。
【0029】「C1〜10アルキルスルフィニル基」と
は、炭素数1〜10個を有するアルキルスルフィニル基
を意味し、具体的には、メチルスルフィニル基、エチル
スルフィニル基、ブチルスルフィニル基、ヘキシルスル
フィニル基、オクチルスルフィニル基等を表し、好まし
くはメチルスルフィニル基である。
【0030】「C1〜4アルキルスルホニル基」とは、炭
素数1〜4個を有するアルキルスルホニル基を意味し、
具体的にはメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、
ブチルスルホニル基であり、好ましくはメチルスルホニ
ル基である。
【0031】「C1〜10アルキルスルホニル基」とは、
炭素数1〜10個を有するアルキルスルホニル基を意味
し、具体的にはメチルスルホニル基、エチルスルホニル
基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル
基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、ペ
ンチルスルホニル基、イソペンチルスルホニル基、ネオ
ペンチルスルホニル基、ヘキシルスルホニル基、ヘプチ
ルスルホニル基、オクチルスルホニル基、ノニルスルホ
ニル基、デシルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニ
ル基等を表し、中でも、炭素数1〜8個のメチルスルホ
ニル基、エチルスルホニル基、ブチルスルホニル基、ヘ
キシルスルホニル基、オクチルスルホニル基が特に好ま
しい。
【0032】「モノ−もしくは、ジ−アルキルアミノ
基」とは、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチル
アミノ基、プロピルアミノ基、ジエチルアミノ基、イソ
プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジブチル
アミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、 s
ec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペ
ンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、ヘプチルアミノ
基、オクチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シク
ロヘキシルアミノ基等を意味し、好ましくはメチルアミ
ノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルア
ミノ基、プロピルアミノ基であり、とくに置換基Y1
2、またはY3中に含まれる置換基である場合は、ジメ
チルアミノ基、ジエチルアミノ基がとくに好ましい。
【0033】置換基Y1、Y2、またはY3中に含まれる
「モノ−もしくは、ジ−アルキルアミノアルキル基」と
は、具体的にはメチルアミノメチル基、ジメチルアミノ
メチル基、ジエチルアミノメチル基、メチルアミノエチ
ル基、ジメチルアミノエチル基、エチルアミノエチル
基、ジエチルアミノエチル基、メチルアミノプロピル
基、ジメチルアミノプロピル基、エチルアミノプロピル
基、ジエチルアミノプロピル基、メチルアミノブチル
基、ジメチルアミノブチル基等を意味し、好ましくは、
ジメチルアミノメチル基、ジエチルアミノメチル基、ジ
エチルアミノエチル基である。
【0034】置換基Y1、Y2、またはY3中に含まれる
「C1〜4アミノアルキル基」とは、アミノ基で置換され
た炭素数1〜4のアルキル基を表し、具体的にはアミノ
メチル基、1−アミノエチル基、2−アミノエチル基、
1−アミノプロピル基、2−アミノプロピル基、3−ア
ミノプロピル基などを意味し、好ましくは、アミノメチ
ル基、1−アミノメチル基、2−アミノエチル基、1−
アミノプロピル基である。
【0035】「モノ−もしくは、ジ−アルキルアミノス
ルホニル基」とは、具体的にはメチルアミノスルホニル
基、ジメチルアミノスルホニル基、エチルアミノスルホ
ニル基、プロピルアミノスルホニル基、ジエチルアミノ
スルホニル基、イソプロピルアミノスルホニル基、ジイ
ソプロピルアミノスルホニル基、ジブチルアミノスルホ
ニル基、ブチルアミノスルホニル基、イソブチルアミノ
スルホニル基、 sec−ブチルアミノスルホニル基、
tert−ブチルアミノスルホニル基、ペンチルアミノ
スルホニル基、ヘキシルアミノスルホニル基、ヘプチル
アミノスルホニル基、オクチルアミノスルホニル基等を
意味し、好ましくはメチルアミノスルホニル基、ジメチ
ルアミノスルホニル基、エチルアミノスルホニル基、ジ
エチルアミノスルホニル基、プロピルアミノスルホニル
基であり、さらに好ましくはメチルアミノスルホニル
基、ジメチルアミノスルホニル基である。
【0036】「ビス(アルコキシカルボニル)メチル
基」とは、具体的にはビス(メトキシカルボニル)メチ
ル基、ビス(エトキシカルボニル)メチル基等を表し、
好ましくはビス(メトキシカルボニル)メチル基であ
る。
【0037】「C1〜4ヒドロキシアルキル基」とは、ヒ
ドロキシル基で置換された炭素数1〜4のアルキル基を
表し、具体的にはヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシ
エチル基、2−アミノエチル基、1−ヒドロキシプロピ
ル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロ
ピル基などを意味し、好ましくは、ヒドロキシメチル
基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル
基、1−ヒドロキシプロピル基であり、とくに置換基Y
1、Y2、またはY3中に含まれる置換基である場合は、
ヒドロキシメチル基が好ましい。
【0038】置換基Y1、Y2、またはY3中に含まれる
「1〜2環性芳香族複素環」とは、ヘテロ原子として酸
素原子、硫黄原子、および/または窒素原子を1〜3個
有する1〜2環性芳香族複素環を意味し、具体的にはフ
ラン環、チオフェン環、ピロール環、ピリジン環、ピラ
ジン環、イミダゾール環、トリアゾール環、オキサゾー
ル環、イソオキサゾール環、チアゾール環、チアジアゾ
ール環、インドール環、ベンズイミダゾール環、ベンズ
トリアゾール環、キノリン環、イソキノリン環、ベンゾ
フラン環、ベンズチオフェン環であり、その好適な例と
しては、チオフェン環、チアゾール環、ピロール環、ピ
リジン環、インドール環、イミダゾール環、トリアゾー
ル環、ベンズイミダゾール環、キノリン環が挙げられ
る。
【0039】本発明化合物(1)は、酸付加塩を形成す
る場合がある。また、置換基の種類によっては、塩基と
の塩を形成する場合もある。このような塩は医薬的に許
容できる塩であれば特に限定されないが、具体的には塩
酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩、硝酸
塩、硫酸塩等の鉱酸塩類;メタンスルホン酸塩、2−ヒ
ドロキシエタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸
塩等の有機スルホン酸塩;並びに酢酸塩、トリフルオロ
酢酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コ
ハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、酒石酸塩、マ
レイン酸塩、リンゴ酸塩、マンデル酸塩等の有機カルボ
ン酸塩類が酸付加塩として含まれ、ナトリウム塩、カリ
ウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム
塩等の無機塩基との塩や、メチルアミン塩、エチルアミ
ン塩、リジン塩、オルニチン塩等の有機塩基との塩が、
塩基との塩として挙げられる。
【0040】本発明の化合物の好ましい範囲は、下記式
(3)
【0041】
【化8】
【0042】[式(3)中、A3はアミジノ基を表し、
10は、カルボキシル基、C1〜4アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アラルコキシカルボ
ニル基、カルバモイル基(カルバモイル基を構成する窒
素原子は、モノ−もしくはジ−C1〜4アルキル基で置換
されていても良く、またはアミノ酸の窒素原子でもよ
い。)を表し、X3は、式 −NH−,−NH−CO−,−NH−SO2−,−NH
−CO−NH− で示される構造を表し、Y3は、フェニル基、またはナ
フチル基、または1〜2環性芳香族複素環基(これらの
芳香環は、ハロゲン原子、水酸基、C1〜4アルキル基、
1〜4アルコキシ基、トリフルオロメチル基、メチレン
ジオキシ基、C1〜4ヒドロキシアルキル基、カルボキシ
ル基、C1〜4アルコキシカルボニル基、モノ−もしくは
ジ−アルキルアミノ基、1−ピロリジノ基、1−ピペリ
ジノ基、C1〜4アミノアルキル基、モノ−もしくはジ−
アルキルアミノアルキル基を1〜3個有していてもよ
い。)、あるいは、下記式 −NH−CO−Z (式中、ZはC1〜10アルキル基またはアリール基(上
記、Zのアルキル基またはアリール基は、C1〜4アルキ
ル基、水酸基、アミノ基、モノ−もしくはジアルキルア
ミノ基、ハロゲン原子、C1〜4アルコキシ基、カルボキ
シル基、C1〜4アルコキシカルボニル基によって置換さ
れていても良い。)を表す。)で示される基を表し、u
は、0〜1の整数(ただし、Yが式:−NH−CO−Z
で表される場合はuは0ではない。)を表す。]で表さ
れるビフェニルアミジン誘導体またはその薬学的に許容
される塩である。
【0043】以下に式(1)で表される本発明化合物の
代表的な合成法を説明する。本発明においては、原料化
合物または反応中間体が、反応に影響しうる水酸基、ア
ミノ基、カルボキシル基などの置換基を有する場合、か
かる官能基を適宜保護してエーテル化の反応を行い、し
かる後に該保護基を脱離せしめることが望ましい。保護
基としては、それぞれの置換基に対して通常用いられる
保護基であって、保護、脱保護の工程で他の部分に悪影
響を及ぼさない置換基であればとくに制限はなく、たと
えば水酸基の保護基としては、トリアルキルシリル基、
1〜4アルコキシメチル基、テトラヒドロピラニル
基、アシル基、C1〜4アルコキシカルボニル基などが
挙げられ、アミノ基の保護基としては、C1〜4アルコキ
シカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、アシル
基などが挙げられ、カルボキシル基の保護基としては、
1〜4アルキル基などが挙げられる。脱保護反応はそれ
ぞれの保護基に対して通常行われる方法に従って行うこ
とができる。
【0044】式(1)で表される本発明化合物の前駆体
であるニトリル体のうち、X1として式:−N(R4)−
で示される構造を持つ化合物は、たとえば、下記反応式
(a−1)または(a−2)で示される反応によって合
成できる。
【0045】
【化9】
【0046】[反応式中、R1、R3、Y1、m、nは式
(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定義さ
れる置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(またはそ
の保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカルボニ
ル基を意味し、R12は式(1)で定義される置換基R4
のうち水素原子、アリール基を除く置換基を意味し、E
は塩素、臭素、ヨウ素、アシロキシ基、スルホニルオキ
シ基などの脱離基を意味する。]
【0047】
【化10】
【0048】[反応式中、R1、R3、Y1、m、nは式
(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定義さ
れる置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(またはそ
の保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカルボニ
ル基を意味し、R12は式(1)で定義される置換基R4
のうちアリール基を意味し、Eは塩素、臭素、ヨウ素、
アシロキシ基、スルホニルオキシ基などの脱離基を意味
する。]
【0049】反応式(a−1)、(a−2)で示される
N−アルキル化反応は周知のアルキル化反応条件を用い
て行うことができる。すなわち、原料のビフェニルアル
キルブロミドに対し、塩基として作用する炭酸カリウム
などの無機塩や3級アミン類などのアミン類存在下、Y
1−(CH2n−NH2で表されるアミン類を反応させる
ことにより、本発明化合物である2級アミン体が製造で
き、2級アミン体に対してR12−Eで表されるアルキル
化剤を反応させるか、原料のビフェニルアルキルブロミ
ドに対し、Y1−(CH2n−NHR12で表されるアミ
ン類を反応させることにより、本発明化合物である3級
アミン体を製造することができる。反応は通常、適当な
溶媒中、アルキル化剤とアミンを任意の比で混合し、冷
却ないし室温ないし加熱下、1〜96時間攪拌して行わ
れる。塩基としては炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなど
の無機塩やトリエチルアミン、ピリジンなどの有機3級
アミン類を用い、溶媒としてはメタノール、エタノール
などのアルコール類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水
素類、あるいはTHF、ジオキサン、アセトニトリル、
DMF、DMSOなどの反応に影響しない溶媒類、もし
くはそれらの混合溶媒が用い、アルキル化剤とアミン体
の比を1:10〜10:1にして行われる。好ましくは
アルキル化剤とアミン体の比を1:5〜1:1にして、
室温ないし加熱下、2〜24時間行われる。
【0050】また、式(1)で表される本発明化合物の
前駆体であるニトリル体のうち、X1としてアミド結合
を有する化合物は、たとえば、下記反応式(b−1)ま
たは(b−2)で示される反応によって合成できる。
【0051】
【化11】
【0052】[反応式中、R1、R3、R5、Y1、m、n
は式(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定
義される置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(また
はその保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカル
ボニル基を意味し、Gはハロゲン、アシロキシ基、p−
ニトロフェノキシ基、水酸基などの基を意味する。]
【0053】
【化12】
【0054】[反応式中、R1、R3、R5、Y1、m、n
は式(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定
義される置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(また
はその保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカル
ボニル基を意味し、Gはハロゲン、アシロキシ基、p−
ニトロフェノキシ基、水酸基などの基を意味する。]
【0055】上記反応式(b−1)または(b−2)の
反応は周知のアミド化反応の条件を用いることにより行
うことができる。通常、塩基の存在下、カルボン酸の活
性誘導体とアミン化合物を適当な溶媒中混合し、アシル
化を行うことによりアミド体を得ることができる。用い
るカルボン酸の活性誘導体としては、 酸ハライド、混
合酸無水物、p−ニトロフェノールなどの活性エステル
類などが用いられ、冷却ないし室温下において30分〜
24時間行われる。好ましくは塩基としてトリエチルア
ミンなどの3級アミン類を用い、ジクロロメタンなどの
ハロゲン化炭化水素類、THFやジエチルエーテルなど
の脂肪族エーテル類、アセトニトリル、DMFなどの溶
媒またはそれらの混合溶媒中、0〜20℃にて1〜18
時間行われる。
【0056】また、このようなアミド体はカルボジイミ
ド類などの縮合剤存在下、アミン類とカルボン酸の縮合
反応によっても得ることができる。この場合、溶媒とし
てはDMFやクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類
が適しており、縮合剤としては、N,N−ジシクロヘキ
シルカルボジイミドや1−エチル−(3−(N,N−ジ
メチルアミノ)プロピル)カルボジイミドやカルボニル
ジイミダゾール、ジフェニルホスホリルアジドやジエチ
ルホスホリルシアニドが好適である。反応は通常、冷却
ないし室温下で2〜48時間行われる。
【0057】また、式(1)で表される本発明化合物の
前駆体であるニトリル体のうち、X1としてスルホンア
ミド構造を有する化合物は、たとえば、下記反応式(c
−1)または(c−2)で示される反応によって合成で
きる。
【0058】
【化13】
【0059】[反応式中、R1、R3、R5、Y1、m、n
は式(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定
義される置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(また
はその保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカル
ボニル基を意味する。]
【0060】
【化14】
【0061】[反応式中、R1、R3、R5、Y1、m、n
は式(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定
義される置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(また
はその保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカル
ボニル基を意味する。]
【0062】反応反応式(c−1)または(c−2)で
表される反応は塩基の存在下、適当な溶媒中、アミンと
スルホン酸の活性誘導体を反応させて行い、目的のスル
ホンアミド体を取得できる。スルホン酸の活性誘導体と
してはスルホニルハライドが好適であり、塩基としてト
リエチルアミンなどの3級アミン類を用い、ジクロロメ
タンなどのハロゲン化炭化水素類、THFやジエチルエ
ーテルなどの脂肪族エーテル類、アセトニトリル、DM
Fなどの溶媒またはそれらの混合溶媒中、0〜20℃に
て1〜24時間行われる。
【0063】また、式(1)で表される本発明化合物の
前駆体であるニトリル体のうち、X1としてウレア構造
を有する化合物は、たとえば、下記反応式(d)で示さ
れる反応によって合成できる。
【0064】
【化15】
【0065】[反応式中、R1、R3、Y1、m、nは式
(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定義さ
れる置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(またはそ
の保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカルボニ
ル基を意味する。]
【0066】すなわち、X1としてウレア構造をもつ化
合物は、原料のアミンとイソシアナート誘導体とを適当
な溶媒中冷却ないし加熱下反応させることにより製造で
きる。この反応で用いる溶媒はDMF、THF、ジオキ
サン、ジクロロエタン、クロロホルム、アセトニトリ
ル、DMSO、ベンゼン、トルエンなどである。
【0067】以上、上記反応式(a−1)、(a−
2)、(b−1)、(b−2)、(c−1)、(c−
2)、(d)で示される反応によって製造される、本発
明化合物の前駆体であるニトリル体は、下記反応式
(e)
【0068】
【化16】
【0069】[反応式中、R1、R3、X1、Y1、m、n
は式(1)における定義と等しく、R11は式(1)で定
義される置換基R2のうち、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、水酸基(またはその保護体)、アミノ基(また
はその保護体)、C1〜10アルコキシ基、メトキシカル
ボニル基を意味し、R13は水素原子、水酸基、アミノ
基、C1〜10アルキル基、アリール基、アラルキル基を
意味する。]に示すようなアミジノ化反応を施すことに
より、本発明化合物であるベンズアミジン誘導体へと変
換できる。このアミジノ化反応は以下の(i)または
(ii)に示すような反応条件により行われる。
【0070】(i)ハロゲン化水素のアルコール溶液を
用いたイミダート化を経るアミジノ化反応:ニトリル体
とアルコール類からイミダートを得る反応は、たとえ
ば、アルコキシメチルフェニルベンゾニトリル体を塩化
水素、臭化水素などのハロゲン化水素を含有する炭素数
1〜4のアルコール類に溶解して撹拌することにより進
行する。反応は通常、−20〜30℃にて12〜96時
間行われる。好ましくは塩化水素のメタノールもしくは
エタノール溶液中、−10〜+30℃で24〜72時間
行われる。イミダートとアンモニアの反応は、イミダー
トをアンモニアを含むメタノール、エタノールなどの炭
素数1〜4のアルコール類、またはジエチルエーテルな
どの脂肪族エーテル類、またはジクロロメタン、クロロ
ホルムなどのハロゲン化炭化水素類、もしくはそれらの
混合溶媒中で撹拌することにより進行し、本発明化合物
であるベンズアミジン誘導体(1)が生成する。反応は
通常、−10〜+50℃の温度で1〜48時間行われ
る。好ましくはメタノールまたはエタノール中、0〜3
0℃にて2〜12時間行われる。
【0071】(ii)ハロゲン化水素を直接吹き込みな
がら調整したイミダートを経るアミジノ化反応:ニトリ
ル体とアルコールの反応は、たとえば、ニトリル体を、
ジエチルエーテルなどの脂肪族エーテル類、もしくはク
ロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、もしくはベン
ゼンなどの非プロトン性溶媒に溶解し、当量もしくは過
剰の炭素数1〜4のアルコール類を加えて撹拌しなが
ら、−30〜0℃にて塩化水素や臭化水素のハロゲン化
水素を30分〜6時間吹き込み、その後吹き込みを止
め、0〜50℃にて3〜96時間撹拌することにより進
行する。好ましくは、当量もしくは過剰のメタノールも
しくはエタノールを含むハロゲン化炭化水素類中撹拌し
ながら、−10〜0℃にて、1〜3時間塩化水素を吹き
込み、その後吹き込みを止め、10〜40℃にて8〜2
4時間撹拌する。このようにして得られたイミダート
は、アンモニアを含むメタノール、エタノールなどの炭
素数1〜4のアルコール溶媒、またはジエチルエーテル
などの脂肪族エーテル溶媒、またはクロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素溶媒、もしくはそれらの混合溶媒中
で撹拌することにより、本発明化合物であるベンズアミ
ジン誘導体(1)に変換できる。反応は通常、−20〜
+50℃の温度で1〜48時間行われる。好ましくは飽
和アンモニアエタノール中、0〜30℃にて2〜12時
間行われる。
【0072】また、式(1)で示される化合物のうち、
2としてカルボキシル基を有する化合物については、
上記反応式(e)によって製造されるベンズアミジン化
合物のうち、R9としてメトキシカルボニル基をもつ化
合物のエステル加水分解によって製造される。この加水
分解反応は、必要に応じ、塩基性条件下、酸性条件下、
あるいは中性条件下に行うことができる。塩基性条件下
の反応では、用いる塩基としては水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム等が挙
げられ、酸性条件下では塩酸、硫酸、三塩化ホウ素など
のルイス酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン
酸等が挙げられ、中性条件下ではヨウ化リチウム、臭化
リチウムなどのハロゲンイオン、チオールまたはセレノ
ールのアルカリ金属塩、ヨードトリメチルシラン、また
はエステラーゼなどの酵素が挙げられる。反応に用いる
溶媒としては、水、アルコール、アセトン、ジオキサ
ン、THF、DMF,DMSOなどの極性溶媒、もしく
はそれらの混合溶媒が用いられる。反応は通常、室温ま
たは加温下で2〜96時間行う。反応温度や反応時間な
どの好適な条件は用いる反応条件によって異なり、常法
により適宜選択して行う。
【0073】このようにして得られた、置換基R2とし
てカルボキシル基を有する化合物については、以下の
(iii)、(iv)、(v)に示す方法によって、カ
ルボキシル基を他のエステル体に変換することができ
る。
【0074】(iii)カルボキシル基のアルコキシカ
ルボニル基への変換:式(4)で表わされる化合物のう
ち、置換基R2としてカルボキシル基を有する化合物
と、当量もしくは過剰のアルキル化剤(たとえば、アセ
トキシ塩化メチル、ピバロイロキシ塩化メチルなどのア
シロキシ塩化メチル類、または塩化アリル類、または塩
化ベンジル類)を、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭
化水素類またはTHFなどの脂肪族エーテル類またはD
MFなどの非プロトン性極性溶媒もしくはそれらの混合
溶媒中、トリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミ
ン等の3級アミン類存在下、−10〜+80℃におい
て、1〜48時間反応させることにより、カルボキシル
基をアルコキシカルボニル基へ変換することができる。
好ましくは、当量〜小過剰のアルキル化剤を用い、ジイ
ソプロピルエチルアミン存在下、20〜60℃にて2〜
24時間行われる。
【0075】(iv)カルボキシル基のアラルコキシカ
ルボニル基への変換:式(4)で表わされる化合物のう
ち、置換基R2としてカルボキシル基を有する化合物
と、当量もしくは過剰のベンジルアルコールなどのアル
コール類を、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素
類を溶媒として、塩化水素、硫酸、スルホン酸などの酸
触媒存在下反応させると、カルボキシル基をアラルコキ
シカルボニル基へ変換することができる。反応は通常、
室温または加熱下で1〜72時間行われる。好ましく
は、当量〜小過剰のアルコール類を用い、ジイソプロピ
ルエチルアミン存在下、20〜60℃にて2〜24時間
行われる。
【0076】(v)カルボキシル基のアリールオキシカ
ルボニル基への変換:式(4)で表わされる化合物のう
ち、置換基R2としてカルボキシル基を有する化合物
と、当量もしくは過剰のフェノールなどの水酸基を有す
る芳香族化合物を、ジエチルエーテルなどの脂肪族エー
テル類を溶媒として、ジシクロヘキシルカルボジイミド
などの縮合剤存在下反応させると、カルボキシル基をア
リールオキシカルボニル基へ変換することができる。反
応は通常、0〜50度℃にて1〜48時間行われる。好
ましくは、室温にて3〜24時間行われる。
【0077】また、R2としてカルボキシル基を有する
化合物は、周知の手法、たとえばカルボキシル基をオキ
サリルクロリドなどによって酸ハライドとし、アンモニ
ア水を反応させることで、カルバモイル基に変換するこ
ともできる。同様に酸ハライドとN−メチル−N−メト
キシアミンと反応させることにより、N−メチル−N−
メトキシカルバモイル基に変換でき、これはさらに種々
のアルキルマグネシウム反応剤と反応して、アルキルカ
ルボニル基へと変換できる。
【0078】なお、式(1)で示される化合物はその他
公知のエーテル化、アミジノ化、加水分解、アルキルイ
ミドイル化、アミド化、エステル化など、当業者が通常
採用しうる工程を任意に組み合わせることにより製造す
ることができる。
【0079】以上のようにして製造されるアルコキシメ
チルフェニルベンズアミジン誘導体Iは周知の方法、た
とえば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結
晶化、再結晶等により、単離、精製することができる。
また、本発明化合物の薬学的に許容される塩は、通常の
造塩反応を施すことにより製造できる。
【0080】本発明のビフェニルアミジン誘導体または
その薬学的に許容される塩は、FXa活性を抑制する効
果があり、FXa抑制剤として、心筋梗塞、脳血栓症、
抹消動脈血栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓性疾患に
対して臨床応用可能な予防剤および/または治療剤とし
て使用することが可能である。
【0081】また、本発明のビフェニルアミジン誘導体
は、製薬学的に許容される担体とからなる医薬組成物と
し、該医薬組成物を種々の剤型に成型して経口あるいは
非経口によって投与することができる。非経口投与とし
ては、例えば、静脈、皮下、筋肉、経皮、直腸、経鼻、
点眼内への投与が挙げられる。
【0082】該医薬組成物の剤型としては、以下のよう
なものが挙げられる。例えば、経口投与剤の場合は、錠
剤、丸剤、顆粒剤、散剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、
カプセル剤等の剤型が挙げられる。
【0083】ここで、錠剤の成型方法としては、賦形
剤、結合剤、崩壊剤等の製薬学的に許容される担体を用
いて通常の方法により成型することができる。丸剤、顆
粒剤、散剤も錠剤の場合と同様に賦形剤等を用いて通常
の方法により成型することができる。液剤、懸濁剤、シ
ロップ剤の成型方法は、グリセリンエステル類、アルコ
ール類、水、植物油等を用いて通常の方法により成型す
ることができる。カプセル剤の成型方法は、顆粒剤、散
剤、あるいは液剤等を、ゼラチン等のカプセルに充填す
ることによって成型することができる。
【0084】非経口投与剤のうち、静脈、皮下、筋肉内
投与の場合には、注射剤として投与することができる。
注射剤としては、ビフェニルアミジン誘導体を、例えば
生理食塩水など水溶性液剤に溶解する場合、あるいは、
例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、植物油等の有機エステルからなる非水溶性液剤に溶
解する場合等が挙げられる。
【0085】経皮投与の場合には、例えば軟膏剤、クリ
ーム剤などの剤型として用いることができる。軟膏剤
は、ビフェニルアミジン誘導体を油脂類、ワセリン等と
混合して用いて、クリーム剤はビフェニルアミジン誘導
体を乳化剤と混合して成型することができる。
【0086】直腸投与の場合には、ゼラチンソフトカプ
セルなどを用いて坐剤とすることができる。
【0087】経鼻投与の場合には、液状または粉末状の
組成物からなる製剤として用いることができる。液状剤
の基剤としては、水、食塩水、リン酸緩衝液、酢酸緩衝
液等が用いられ、更に、界面活性剤、酸化防止剤、安定
剤、保存剤、粘性付与剤を含んでいてもよい。粉末状剤
の基剤としては、例えば、水易溶性のポリアクリル酸塩
類、セルロース低級アルキルエーテル類、ポリエチレン
グリコールポリビニルピロリドン、アミロース、プルラ
ン等の水吸収性のもの、あるいは、例えば、セルロース
類、澱粉類、タンパク類、ガム類、架橋ビニル重合体類
等の水難溶性ものが挙げられ、水吸収性のものが好まし
い。また、これらを混合して用いてもよい。さらに粉末
状剤には、酸化防止剤、着色剤、保存剤、防腐剤、矯腐
剤等を添加してもよい。かかる液状剤、粉末状剤は、例
えばスプレー器具等を用いて投与することができる。
【0088】点眼内投与の場合は、水性あるいは非水性
の点眼剤として使用することができる。水性点眼剤とし
ては、溶剤に滅菌精製水、生理食塩水等を用いることが
できる。溶剤として滅菌精製水のみを用いた場合、界面
活性剤、高分子増粘剤等の懸濁剤を加えて水性懸濁点眼
液として用いることができ、また、非イオン性界面活性
剤等の可溶化剤を加えて可溶化点眼液として用いること
もできる。非水性点眼剤としては、溶剤に注射用非水性
溶剤を用いることができ、非水性懸濁点眼液として用い
ることができる。
【0089】点眼剤以外の方法で眼に投与する場合とし
ては、眼軟膏剤、塗布液剤、散布剤、インサート剤等の
剤型とすることができる。
【0090】また、鼻、口等から吸入する場合において
は、ビフェニルアミジン誘導体と一般的に用いられる製
薬賦形剤との溶液または懸濁液として、例えば、吸入用
エアゾルスプレー等を用いて吸入される。また、乾燥粉
末状としたビフェニルアミジン誘導体を、肺と直接接触
させる吸入器等を用いて投与することができる。
【0091】これら種々の製剤には、必要に応じて、等
張化剤、保存剤、防腐剤、湿潤剤、緩衝剤、乳化剤、分
散剤、安定剤等の製薬学的の許容される担体を添加する
ことができる。
【0092】また、これら種々の製剤には、必要に応じ
て、殺菌剤の配合、バクテリア保留フィルターを用いた
濾過、加熱、照射等の処置を行い無菌化することができ
る。あるいは、無菌の固形製剤を製造し、使用直前に適
当な無菌溶液に溶解あるいは懸濁して使用することもで
きる。
【0093】本発明のビフェニルアミジン誘導体の投与
量は、疾患の種類、投与経路、患者の症状、年齢、性
別、体重等により異なるが、一般的に、経口投与では1
〜500mg/日/人程度であり、好ましくは10〜30
0mg/日/人である。静脈、皮下、筋肉、経皮、直腸、
経鼻、点眼、吸入などの非経口的投与では、0.1〜1
00mg/日/人程度であり、好ましくは0.3〜30m
g/日/人である。
【0094】また、本発明のビフェニルアミジン誘導体
を予防剤として用いる場合には、各症状に応じて、予め
公知の方法に従い投与することができる。
【0095】
【実施例】本発明を以下に製造例、実施例及び試験例に
よって具体的に説明する。しかし、本発明の範囲がこれ
らの実施例によっていかなる意味においても制限される
ものではない。
【0096】[製造例1] 3−アミノ−5−ヒドロキシメチル安息香酸メチルエス
テル
【0097】
【化17】
【0098】3−ニトロ−5−メトキシカルボニル安息
香酸85gを窒素気流下でTHF200mlに溶かし、
氷冷攪拌しながらボランジメチルスルフィド錯体43.
4mlを加えた。18時間攪拌した後、200mlの水
を加え炭酸カリウム96gを加えた。酢酸エチルで抽出
し、有機層を食塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾
燥した後、得られた固体を酢酸エチル800mlに溶か
し、10%Pd/C750mgを加え、水素気流下で攪
拌した。反応終了後、濾過を行った後に濾液を濃縮し、
表題の化合物64gを得た。1 H−NMR(270MHz,CDCl3):δ2.30
(s,1H),3.89(s,3H),4.64(s,
1H),6.89(s,1H),7.26(s,1
H),7.39(s,1H).
【0099】[製造例2] 5−ヒドロキシメチル−3−ヨード安息香酸メチルエス
テル
【0100】
【化18】
【0101】製造例1で得た化合物34.3gをTHF
200mlに溶かし、氷冷攪拌しながらヨウ化水素酸7
5gを加えた。攪拌しながら亜硝酸ナトリウム13.7
3gの100ml水溶液を加えた。0℃で40分間攪拌
した後、ヨウ化カリウム34.6gの150ml水溶液
を加えた。40℃で2時間攪拌した後、300mlの水
を加えて濃縮した。酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩
水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題の化合物2
3.1g(42%)を得た。1 H−NMR(270MHz,CDCl3):δ1.81
(t,1H,J=5.6Hz),3.92(s,3
H),4.72(d,1H,J=5.6Hz),7.9
3(s,1H),7.98(s,1H),8.29
(s,1H).
【0102】[製造例3] ジヒドロキシ−(3−シアノフェニル)ボラン
【0103】
【化19】
【0104】3−ブロモベンゾニトリル20gを乾燥T
HF100mlに溶かし、窒素雰囲気下で、トリイソプ
ロポキシボラン37.6mlを加えた。この溶液を−7
8℃に冷却し、撹拌しながら、1.6Mn−ブチルリチ
ウムヘキサン溶液98.3mlを約30分間で滴下し
た。室温で30分撹拌した後、0℃に冷却し、4M硫酸
を220ml加えた。この溶液を一晩、加熱環流したの
ちに再び0℃に冷却し、5M水酸化ナトリウム水溶液3
40mlを加え、ジエチルエーテル200mlで抽出し
た。水層を分け、6M塩酸をpH2になるまで加えた。
酢酸エチル300mlで2回抽出し、硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をD
MF−水から再結晶し、表題の化合物11.6g(72
%)を針状の淡黄色結晶として得た。1 H−NMR(270MHz,DMSO−d6):δ7.
6〜8.3(m,4H),8.5(brs,2H).
【0105】[製造例4] 3−(3−シアノフェニル)−5−(ヒドロキシメチ
ル)安息香酸メチルエステル
【0106】
【化20】
【0107】製造例2で得た化合物3.08gを、窒素
気流下、乾燥DMF50mlに溶解し、この溶液に製造
例3で得た化合物2.32g、炭酸カリウム2.18g
およびテトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジ
ウム456mgを加え、90℃で一晩、加熱撹拌した。
水を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。シリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、表題の化合物を
2.05g(73%)、無色結晶として得た。 1H−NMR(270MHz,CDCl3):δ2.1
(brs,1H),3.96(s,3H),4.84
(d,2H,J=3.7Hz),7.5〜8.2(m,
7H).
【0108】[製造例5] 3−(3−シアノフェニル)−5−(ブロモメチル)安
息香酸メチルエステル
【0109】
【化21】
【0110】製造例4で得られた化合物1.0gにジエ
チルエーテル20mlを加えて懸濁液とした後に三臭化
リン0.5mlをゆっくり滴下した。反応液は室温下1
9時間攪拌した後に、抽出を行った。有機層は飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後 、減圧下溶
媒を留去すると、表題の化合物が淡黄色の固体として得
られた(1.2g,98%)。1 H−NMR(270MHz,CDCl3):δ3.97
(s,3H),4.58(s,2H),7.5〜7.9
(m,5H),8.1〜8.2(m,2H).
【0111】[製造例6] 3−(3−シアノフェニル)−5−(アミノメチル)安
息香酸メチルエステル
【0112】
【化22】
【0113】製造例5で得られた3−(3−シアノフェ
ニル)−5−(ブロモメチル)安息香酸メチルエステル
1.1gをDMF33mlに溶かし、アジ化ナトリウム
325mgをゆっくり加えた。反応液を室温下2時間攪
拌した後、水80mL、酢酸エチル120mLを加えて
有機物を抽出し、水層を酢酸エチル100mLにて2回
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウム水溶液にて乾燥後、減圧下溶媒を留去して、淡黄
色油状の3−(3−シアノフェニル)−5−(アジドメ
チル)安息香酸メチルエステルを粗生成物として得た。
こうして得た3−(3−シアノフェニル)−5−(アジ
ドメチル)安息香酸メチルエステルをフラスコに入れ、
エタノール66mLに溶解させ、パラジウム−炭酸バリ
ウム1.1gを加えた後、フラスコ内を水素で置換し
た。このまま室温にて6時間攪拌し、触媒をセライトろ
過し、ろ液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、表題の目的物794mgを得た
(2段階の収率90%)。GC−MS(M−H)=26
【0114】[製造例7] 3−(3−シアノフェニル)−5−ベンゾイルアミノメ
チル安息香酸メチルエステル
【0115】
【化23】
【0116】製造例6で得た化合物100mgをクロロ
ホルム0.7mLに溶解した。この溶液に安息香クロリ
ドの0.3Mクロロホルム溶液1.5mLを加え、攪拌
しながらトリエチルアミンの0.3Mクロロホルム溶液
を加えて、室温にて2.5時間攪拌した。反応液にアミ
ノメチルレジン(1.04mmol/g)200mgを
入れ、室温にて12時間攪拌し、グラスフィルターにて
反応液をろ過し、ろ液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
1mLを加え、分液し、抽出液を濃縮して目的物を得
た。115mg、収率84%。 MS=371.0(M+H) この手法により、表1、表2に示す製造例1、2、3、
4、5、15、16、17、18の前駆体であるニトリ
ル体を得た。
【0117】[製造例8] 3−(3−シアノフェニル)−5−(4−N,N−ジメ
チルアミノフェニルカルボニル)アミノメチル安息香酸
メチルエステル
【0118】
【化24】
【0119】製造例6で得た化合物27mgをクロロホ
ルム2.0mLに溶解した。4−N,N−ジメチルアミ
ノ安息香酸21mgを加え、さらにHOBt27mg、
EDCI塩酸塩48mgを加え、室温で終夜撹拌した。
反応液をバリアン社製固相抽出用陽イオン交換樹脂カラ
ムSCXならび固相抽出用陰イオン交換樹脂カラムSA
Xに供し、不純物を除き、SCXに吸着された目的物を
2規定アンモニアメタノール溶液で抽出した。抽出液を
濃縮し、定量的に表題の化合物50mgを得た。 MS(M+H)=414.0 この手法により、製造例6、7、8、9、10、11、
12、13、14、19、20、21、22、23、2
4、25、26、27、28、29、30、31、32
の前駆体であるニトリル体を得た。
【0120】[製造例9] 3−(3−シアノフェニル)−5−ベンゼンスルホニル
アミノメチル安息香酸メチルエステル
【0121】
【化25】
【0122】製造例6で得た化合物27mgをクロロホ
ルム0.5mLに溶解した。この溶液にベンゼンスルホ
ン酸クロリドの0.2Mクロロホルム溶液0.6mLを
加え、攪拌しながらトリエチルアミンの0.2Mクロロ
ホルム溶液0.6mLを加えて、室温にて12時間攪拌
した。反応液にアミノメチルレジン(1.04mmol
/g)200mgを入れ、室温にて12時間攪拌し、グ
ラスフィルターにて反応液をろ過し、ろ液に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液1mLを加え、分液し、抽出液を濃
縮して定量的に目的物を得た。42mg。 MS=371.0(M+H) この手法により、表2に示す実施例33、34、35の
前駆体であるニトリル体を得た。また、スルホン酸クロ
リド誘導体の代わりにイソシアナート誘導体を原料に用
いて同様の操作を行うことにより、表5に示す製造例3
6、37、38の前駆体であるニトリル体を得た。
【0123】[実施例1] 3−(3−アミジノフェニル)−5−ベンゾイルアミノ
メチル−安息香酸メチル
【0124】
【化26】
【0125】製造例7の化合物38mgをジクロロメタ
ン60mlに溶解し、メタノール3.0mlを加えた。
氷冷攪拌しながら塩化水素ガスを30分間吹き込んだ。
0℃で30分間,室温で20時間攪拌した後、濃縮乾固
した。飽和アンモニア−エタノール溶液30mlを加
え、室温で5時間攪拌した後に濃縮した。得られた粗生
成物をHPLC(ODS、溶出溶媒:水−メタノール)
を用いて分取精製を行い、表題の目的物24mgを得
た。60%。 MS=388.2(M+H) 同様の手法により、表1、表2、表3、表4、表5に示
す製造例2、3,4,5,6,7,8,9,10,1
1,12,13,14,15,16,17,18,1
9,20,21,22,23,24,25,26,2
7,28,29,30,31,32,33,34,3
5,36,37,38の化合物を合成した。
【0126】[実施例2] 活性化血液凝固第X因子(FXa)阻害作用の測定 検体を水あるいは適当な濃度の有機溶媒(DMSOある
いはエタノールあるいはメタノール)を加えた水に溶解
して検体とした。水で段階希釈した検体70μlに10
0mMトリス緩衝液(pH8.4)90μl、50mU/
mlヒトFXa50mMトリス緩衝液(pH8.4)溶
液20μl、2mM基質(第一化学S−2765)を添
加し、30分間インキュベートした後50%酢酸50μ
lを加えて吸光度(A405)を測定した。FXaの代
わりにトリス緩衝液を加えたものをブランクとし、検体
の代わりに水を加えたものをコントロールとした。50
%阻害活性(IC50)を求め、FXa阻害作用の指標と
した。その結果、製造例4、5、7、8、17、18、
19の化合物にIC50=0.1〜1μM、製造例1、
6、15、16、21、22、29の化合物にIC50
1〜10μMの阻害活性を認め、本発明によるビフェニ
ルアミジン化合物がXa阻害剤であることが明らかとな
った。
【0127】
【表1】
【0128】
【表2】
【0129】
【表3】
【0130】
【表4】
【0131】
【表5】
【0132】
【発明の効果】本発明のビフェニルアミジン誘導体また
はその薬学的に許容される塩は、FXa活性を抑制する
効果があり、FXa抑制剤として、心筋梗塞、脳血栓
症、末梢動脈血栓症、深部静脈血栓症等の血栓塞栓性疾
患に対して臨床応用可能な予防剤および/または治療剤
として使用することが可能であることが明らかとなっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/44 A61K 31/44 4H006 31/47 31/47 31/55 31/55 C07C 275/42 C07C 275/42 311/19 311/19 C07D 207/34 C07D 207/34 209/08 209/08 213/56 213/56 213/81 213/81 215/48 215/48 257/04 257/04 (72)発明者 杉浦 聡 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 中田 知久 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 原 崇行 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 中井 康晴 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 (72)発明者 宝田 玲子 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社東京研究センター内 Fターム(参考) 4C031 MA01 4C055 AA01 BA01 BA02 BA34 BA52 BB04 BB10 BB11 CA01 CA02 CA34 CA58 CB04 CB10 CB11 DA01 DA34 DB04 DB10 DB11 4C069 AC07 BA01 BB52 4C086 AA01 AA02 AA03 BB02 BC05 BC14 BC17 BC29 BC39 BC61 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA14 ZA36 ZA54 ZC41 4C204 BB01 BB09 CB03 DB01 EB01 FB01 GB22 4H006 AA01 AA03 AB24 AC30 AC52 AC53 AC59 AC61 BT32 BV72

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 [式(1)中、 A1はアミジノ基を表し、 R1は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
    水酸基、アミノ基、ニトロ基、C1〜10アルキル基、ま
    たは、C1〜10アルコキシ基を表し、 R2は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、水酸基、ア
    ミノ基、C1〜10アルコキシ基、カルボキシル基、C
    1〜10アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
    ニル基、アラルコキシカルボニル基、カルバモイル基
    (カルバモイル基を構成する窒素原子は、モノ−もしく
    は、ジ−C1〜10アルキル基で置換されていても良く、
    またはアミノ酸の窒素原子でもよい。)、C1〜10アル
    キルカルボニル基、C1〜10アルキルスルフェニル基、
    1〜10アルキルスルフィニル基、C1〜10アルキルスル
    ホニル基、モノ−もしくはジ−C1〜10アルキルアミノ
    基、モノ−もしくはジ−C1〜10アルキルアミノスルホ
    ニル基、スルホ基、ホスホノ基、ビス(ヒドロキシカル
    ボニル)メチル基、ビス(アルコキシカルボニル)メチ
    ル基、又は5−テトラゾリル基を表し、 R3は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
    水酸基、アミノ基、ニトロ基、C1〜10アルキル基、C
    1〜10アルコキシ基、カルボキシル基、又はC1〜10アル
    コキシカルボニル基を表し、 X1は、式 −NH−CO−NH−,−N(R4)−,−CO−N
    (R5)−,−N(R5)−CO−,−N(R5)−SO2
    −,−SO2−N(R5)−, (式中、 R4は、水素原子、C1〜10アルキル基、C1〜10アルキ
    ルカルボニル基、C1〜10アルキルスルホニル基を表
    し、 R5は、水素原子、C1〜10アルキル基、アリール基を表
    す。)で示される構造を表し、 Y1は、フェニル基、またはナフチル基、または1〜2
    環性芳香族複素環基(これらの芳香環は、ハロゲン原
    子、水酸基、C1〜10アルキル基、C1〜10アルコキシ
    基、トリフルオロメチル基、アリール基、メチレンジオ
    キシ基、C1〜10ヒドロキシアルキル基、カルボキシル
    基、C1〜4アルコキシカルボニル基、C1〜10アルキル
    スルフェニル基、C1〜10アルキルスルフィニル基、C
    1〜10アルキルスルホニル基、モノ−もしくはジ−アル
    キルアミノ基、1−ピロリジノ基、1−ピペリジノ基、
    1〜10アミノアルキル基、モノ−もしくはジ−アルキ
    ルアミノアルキル基、スルホ基、ホスホノ基などの置換
    基を1〜3個有していてもよい。)、あるいは、下記式
    (I) 【化2】 (式(I)中、 W1は、結合、または式 −O−、−O−CO−、−N(R6)− (式中、 R6は、水素原子、C1〜10アルキル基、C1〜10アルキ
    ルカルボニル基、C1〜10アルキルスルホニル基、また
    はアリール基を表す。)で示される構造を表し、p、q
    は、4≧p+q≧2(ただし、 W1が結合を示す場合
    は、4≧p+q≧3)を満たす0〜3の整数を表す。)
    で示される基、あるいは下記式 −NH−CO−Z (式中、ZはC1〜10アルキル基またはアリール基(上
    記、Zのアルキル基またはアリール基は、C1〜4アルキ
    ル基、水酸基、アミノ基、モノ−もしくはジアルキルア
    ミノ基、ハロゲン原子、C1〜4アルコキシ基、カルボキ
    シル基、C1〜4アルコキシカルボニル基によって置換さ
    れていても良い。)を表す。)で示される基を表し、 mは、1〜3の整数を表し、 nは、0〜3の整数(ただし、Y1が式−NH−CO−
    Zで表される場合はnは0ではない。)を表す。]で表
    されるビフェニルアミジン誘導体またはその薬学的に許
    容される塩。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化3】 [式(2)中、 A2はアミジノ基を表し、 R7は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
    水酸基、アミノ基、ニトロ基、C1〜4アルキル基、また
    は、C1〜4アルコキシ基を表し、 R8は、カルボキシル基、C1〜4アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アラルコキシカルボ
    ニル基、カルバモイル基(カルバモイル基を構成する窒
    素原子は、モノ−もしくはジ−C1〜4アルキル基で置換
    されていてもよく、またはアミノ酸の窒素原子でもよ
    い。)を表し、 X2は、式 −NH−,−NH−CO−,−NH−SO2−,−NH
    −CO−NH− で示される構造を表し、 Y2は、フェニル基、またはナフチル基、または1〜2
    環性芳香族複素環基(これらの芳香環は、ハロゲン原
    子、水酸基、C1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基、
    トリフルオロメチル基、アリール基、メチレンジオキシ
    基、C1〜4ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、C
    1〜4アルコキシカルボニル基、C1〜4アルキルスルフェ
    ニル基、C1〜4アルキルスルフィニル基、C1〜4アルキ
    ルスルホニル基、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ
    基、1−ピロリジノ基、1−ピペリジノ基、C1〜4アミ
    ノアルキル基、モノ−もしくはジ−アルキルアミノアル
    キル基を1〜3個有していてもよい。)、あるいは、下
    記式(II) 【化4】 (式(II)中、 W2は、結合、または式 −O−、−N(R9)− (式中、 R9は、水素原子、C1〜10アルキル基、C1〜10アルキ
    ルカルボニル基、C1〜10アルキルスルホニル基、また
    はアリール基を表す。)で示される構造を表し、p、q
    は、4≧p+q≧2(ただし、W1が結合を示す場合
    は、4≧p+q≧3)を満たす0〜3の整数を表す。)
    で示される基、あるいは下記式 −NH−CO−Z (式中、ZはC1〜10アルキル基またはアリール基(上
    記、Zのアルキル基またはアリール基は、C1〜4アルキ
    ル基、水酸基、アミノ基、モノ−もしくはジアルキルア
    ミノ基、ハロゲン原子、C1〜4アルコキシ基、カルボキ
    シル基、C1〜4アルコキシカルボニル基によって置換さ
    れていても良い。)を表す。)で示される基を表し、 sは、1〜2の整数を表し、 tは、0〜2の整数(ただし、Y2が式:−NH−CO
    −Zで表される場合はtは0ではない。)を表す。]で
    表されるビフェニルアミジン誘導体またはその薬学的に
    許容される塩。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化5】 [式(3)中、 A3はアミジノ基を表し、 R10は、カルボキシル基、C1〜4アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アラルコキシカルボ
    ニル基、カルバモイル基(カルバモイル基を構成する窒
    素原子は、モノ−もしくはジ−C1〜4アルキル基で置換
    されていても良く、またはアミノ酸の窒素原子でもよ
    い。)を表し、 X3は、式 −NH−,−NH−CO−,−NH−SO2−,−NH
    −CO−NH− で示される構造を表し、 Y3は、フェニル基、またはナフチル基、または1〜2
    環性芳香族複素環基(これらの芳香環は、ハロゲン原
    子、水酸基、C1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基、
    トリフルオロメチル基、メチレンジオキシ基、C1〜4
    ドロキシアルキル基、カルボキシル基、C1〜4アルコキ
    シカルボニル基、モノ−もしくはジ−アルキルアミノ
    基、1−ピロリジノ基、1−ピペリジノ基、C1〜4アミ
    ノアルキル基、モノ−もしくはジ−アルキルアミノアル
    キル基を1〜3個有していてもよい。)、あるいは、下
    記式 −NH−CO−Z (式中、ZはC1〜10アルキル基またはアリール基(上
    記、Zのアルキル基またはアリール基は、C1〜4アルキ
    ル基、水酸基、アミノ基、モノ−もしくはジアルキルア
    ミノ基、ハロゲン原子、C1〜4アルコキシ基、カルボキ
    シル基、C1〜4アルコキシカルボニル基によって置換さ
    れていても良い。)を表す。)で示される基を表し、 uは、0〜1の整数(ただし、Y3が式−NH−CO−
    Zで表される場合はuは0ではない。)を表す。]で表
    されるビフェニルアミジン誘導体またはその薬学的に許
    容される塩。
  4. 【請求項4】 上記式(3)のX3が、式 −NH−CO−,−NH−SO2−,−NH−CO−N
    H− で表される請求項1〜3いずれか1項記載のビフェニル
    アミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】 上記式(3)のX3が、式 −NH− で表される請求項1〜3いずれか1項記載のビフェニル
    アミジン誘導体またはその薬学的に許容される塩。
  6. 【請求項6】 生体内で、請求項1〜5いずれか1項記
    載のビフェニルアミジン誘導体またはその薬学的に許容
    される塩を生成するそのプロドラッグ体。
  7. 【請求項7】 少なくとも請求項1〜6いずれか1項記
    載の化合物またはその薬学的に許容される塩と薬学的に
    許容される担体とからなる血液凝固抑制剤。
  8. 【請求項8】 少なくとも請求項1〜6いずれか1項記
    載の化合物またはその薬学的に許容される塩と薬学的に
    許容される担体とからなる血栓または塞栓の予防剤。
  9. 【請求項9】 少なくとも請求項1〜6いずれか1項記
    載の化合物またはその薬学的に許容される塩と薬学的に
    許容される担体とからなる血栓または塞栓の治療剤。
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