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JP2000282015A - 撥水撥油剤組成物およびその製造方法 - Google Patents

撥水撥油剤組成物およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000282015A
JP2000282015A JP2000019210A JP2000019210A JP2000282015A JP 2000282015 A JP2000282015 A JP 2000282015A JP 2000019210 A JP2000019210 A JP 2000019210A JP 2000019210 A JP2000019210 A JP 2000019210A JP 2000282015 A JP2000282015 A JP 2000282015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
surfactant
polymer
group
oil repellent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000019210A
Other languages
English (en)
Inventor
Sannashi Shindo
三奈子 新道
Yuriko Kaida
由里子 海田
Kazuya Oharu
一也 大春
Toyomichi Shimada
豊通 島田
Takashige Maekawa
隆茂 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2000019210A priority Critical patent/JP2000282015A/ja
Publication of JP2000282015A publication Critical patent/JP2000282015A/ja
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強い摩擦や豪雨に耐久性を示す撥水撥油性剤組
成物の提供。 【解決手段】フッ素含量の異なる特定共重合体の2種以
上または該共重合体の1種以上と他の重合体の1種以
上、を一つの粒子内に含む重合体粒子、界面活性剤、お
よび水系媒体を含む。特定共重合体はポリフルオロアル
キル基を有する(メタ)アクリレートと、水100mL
に対する溶解量が25℃において10g以下であり水酸
基を有する重合性単量体との共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水撥油剤組成物
およびその製造方法に関する。本発明の撥水撥油剤組成
物により処理された繊維または繊維製品においては、付
与された撥水撥油性能が優れた豪雨耐久性および優れた
摩擦耐久性を発揮する。
【0002】
【従来の技術】ポリフルオロアルキル基(以下、ポリフ
ルオロアルキル基をRf基と記す。)を有する(メタ)
アクリレートの重合単位と他の重合単位を含む共重合体
を有効成分とする撥水撥油剤を用いて繊維を処理し、撥
水撥油性や、洗濯等による汚れ除去を容易にすることが
行われている(特開昭53−134789、同59−2
04980、同62−7782)。
【0003】撥水撥油剤で処理された繊維製品は、日常
衣料、スポーツ衣料、インテリア用品、アウトドア用
品、トラベル用品等に広く使用されており、用途の拡が
りに伴い、さらに、柔軟性、防汚性、耐久性(耐洗濯
性、耐ドライクリーニング性、耐摩擦性)等において充
分なものが求められている。特にスポーツ衣料、アウト
ドア用品においては、洗濯や豪雨に対する上記性能の耐
久性が求められている。
【0004】この耐久性を高めることを目的として、撥
水撥油剤中に、メラミン樹脂、グリオキサール系樹脂、
または尿素系樹脂等を併用した組成物が提案されてい
る。また、撥水性を有する重合体と、接着性を有する重
合体とからなる重合体粒子を有効成分とする撥水撥油剤
組成物が提案されている(特公平7−53862、特開
平7−278442)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の撥水撥油剤組成
物においては、重合体中に水酸基を有する重合単位を含
ませて、耐久性を改善しようとしているが、末端が水酸
基である親水性単量体の重合単位を含む重合体や、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド等の重合単位を含む
重合体を使用した従来の撥水撥油剤組成物では、強い雨
や、強い摩擦を受けた場合に充分な耐久性を発揮しない
問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するためになされたものである。本発明者らは、特
定の共重合体を含む重合体粒子(A)を有効成分とする
撥水撥油剤組成物が、優れた豪雨耐久性、および耐摩擦
性を発揮しうることを見いだした。
【0007】すなわち本発明は、下記重合体粒子
(A)、界面活性剤(B)、および下記水系媒体(C)
を含むことを特徴とする撥水撥油剤組成物を提供する。 重合体粒子(A):フッ素含量の異なる下記共重合体
(A1)の2種以上、または、下記共重合体(A1)の1
種以上と下記重合体(A2)の1種以上、を一つの粒子
内に含む重合体粒子。 共重合体(A1):ポリフルオロアルキル基を有する
(メタ)アクリレート(a1)の重合単位と、水100
mLに対する溶解量が25℃において10g以下であり
かつ水酸基を有する重合性単量体(a2)の重合単位と
を含む共重合体。 重合体(A2):共重合体(A1)以外の重合体。 水系媒体(C):水のみからなる媒体、または水と水溶
性溶剤からなる媒体。
【0008】
【発明の実施の形態】本明細書においては、アクリレー
トとメタクレートとを総称して(メタ)アクリレートと
記す。(メタ)アクリルアミド等の表記においても同様
である。また本明細書においては、単独重合体、共重合
体、グラフト重合体等を総称して「重合体」と記載す
る。
【0009】Rf基とは、アルキル基の水素原子の2個
以上がフッ素原子に置換された基をいう。Rf基の炭素
数は2〜20が好ましく、特に6〜16が好ましい。R
f基は、直鎖構造であっても分岐構造であってもよく、
直鎖構造が特に好ましい。分岐構造である場合には、分
岐部分がRf基の末端部分に存在し、かつ、炭素数1〜
4程度の短鎖であるのが好ましい。
【0010】Rf基は、フッ素原子以外の他のハロゲン
原子を含んでいてもよい。他のハロゲン原子としては、
塩素原子が好ましい。また、Rf基中の炭素−炭素結合
間には、エーテル性酸素原子またはチオエーテル性硫黄
原子が挿入されていてもよい。Rf基の末端部分の構造
としては、−CF2CF3、−CF(CF32、−CF2
H、−CFH2、−CF2Cl等が挙げられ、−CF2
3が好ましい。
【0011】Rf基中のフッ素原子の数は、[(Rf基中
のフッ素原子数)/(Rf基と同一炭素数の対応するア
ルキル基中に含まれる水素原子数)]×100(%)で
表現した場合に、60%以上が好ましく、特に80%以
上が好ましい。さらにRf基は、アルキル基の水素原子
の全てがフッ素原子に置換された基(すなわちペルフル
オロアルキル基)、またはペルフルオロアルキル基を末
端部分に有する基が好ましい。
【0012】ペルフルオロアルキル基の炭素数は、2〜
20が好ましく、特に4〜16が好ましい。ペルフルオ
ロアルキル基の炭素数が少ないと撥水性能および撥油性
能が低下する傾向があり、ペルフルオロアルキル基の炭
素数が多いとRf基を有する(メタ)アクリレートの取
扱いが困難になるおそれがある。
【0013】Rf基の具体例としては、以下の基が挙げ
られる。C49−[F(CF24−、(CF32CFC
2−、(CF33C−、またはCF3CF2(CF3)C
F−等の構造異性の基のいずれか]、C511−[たと
えばF(CF25−]、C613−[たとえばF(C
26−]、C715−[たとえばF(CF27−]、
817−[たとえばF(CF28−]、C919−[た
とえばF(CF29−]、C1021−[たとえばF(C
210−]、C122 5−[たとえばF(CF2
12−]、C1429−[たとえばF(CF214−]、C
1633−[たとえばF(CF216−]、Cl(CF2
t−、H(CF2t−(ここで、tは4〜16の整
数)、(CF32CF(CF2k−(ここで、kは1〜
13の整数)等。
【0014】Rf基が、炭素−炭素結合間にエーテル性
酸素原子、またはチオエーテル性硫黄原子が挿入された
基である場合の具体例としては、以下の基が挙げられ
る。F(CF25OCF(CF3)−、F[CF(C
3)CF2O]rCF(CF3)CF2CF2−、F[CF
(CF3)CF2O]rCF(CF3)−、F[CF(CF
3)CF2O]uCF2CF2−、F(CF2CF2CF2O)
vCF2CF2−、F(CF2CF2O)wCF2CF2−、F
(CF25SCF(CF3)−、F[CF(CF3)CF
2S]rCF(CF3)CF2CF2−、F[CF(CF3
CF2S]rCF(CF3)−、F[CF(CF3)CF2
S]uCF2CF2−、F(CF2CF2CF2S)vCF2
2−、F(CF2CF2S)wCF2CF2−(rは1〜5
の整数、uは2〜6の整数、vは1〜6の整数、wは1
〜9の整数)等。
【0015】本発明の撥水撥油剤組成物は、重合体粒子
(A)、界面活性剤(B)、水系媒体(C)を必須成分
とする。重合体粒子(A)は、フッ素含量の異なる共重
合体(A1)の2種以上、または、共重合体(A1)の1
種以上と重合体(A2)の1種以上、を一つの粒子内に
含む重合体粒子である。
【0016】共重合体(A1)は、Rf基を有する(メ
タ)アクリレート(a1)の重合単位と、水100mL
に対する溶解量が25℃において10g以下でありかつ
水酸基を有する重合性単量体(a2)の重合単位とを含
む共重合体である。重合体(A2)は、共重合体(A1
以外の重合体である。重合体粒子(A)におけるRf
を有する(メタ)アクリレート(a1)とは、Rf基が
(メタ)アクリレートのアルコール残基部分に存在する
化合物をいう。
【0017】Rf基を有する(メタ)アクリレート
(a1)としては、下式a11で表される化合物が好まし
い。ただし、式a11においてRfはRf基、Qは2価有機
基、Rは水素原子またはメチル基を示す。 Rf−Q−OCOCR=CH2・・・式a11 式a11におけるRfは、エーテル性酸素原子またはチオ
エーテル性硫黄原子を含まないRf基が好ましく、特に
ペルフルオロアルキル基が好ましく、とりわけ直鎖構造
のペルフルオロアルキル基が好ましい。直鎖構造のペル
フルオロアルキル基としては、−(CF2nF(ただ
し、nは2〜20の整数であり、4〜16の整数が好ま
しく、特に6〜12の整数が好ましい。)で表される基
が好ましい。
【0018】式a11におけるQとしては、−(CH2
p+q−、−(CH2pCONRa(CH2q−、−(CH
2pOCONRa(CH2q−、−(CH2pSO2NR
a(CH2q−、−(CH2pNHCONH(CH2q
−、−(CH2pCH(OH)(CH2q−、−(CH
2pCH(OCORa)(CH2q−等が好ましい。た
だし、Raは水素原子またはアルキル基を示す。また、
pおよびqは独立に0以上の整数を示し、p+qは1〜
22の整数である。
【0019】さらに式a11におけるQは、−(CH2
p+q−、−(CH2pCONRa(CH2q−、または−
(CH2pSO2NRa(CH2q−であり、かつ、qが
2以上の整数であり、かつp+qが2〜6である場合が
好ましく、p+qが2〜6である場合の−(CH2p+q
−(すなわち、エチレン基〜ヘキサメチレン基)である
場合の化合物(式a11)が特に好ましい。また、式a11
におけるQと結合するRfの炭素原子には、フッ素原子
が結合しているのが好ましい。Rf基を有する(メタ)
アクリレート(a1)としては、下記化合物が挙げられ
る。ただし、下記化合物中のRは水素原子またはメチル
基を示す。
【0020】F(CF2)5CH2OCOCR=CH2、F(CF2)6CH2CH2OCOC
R=CH2、H(CF2)6CH2OCOCR=CH2、H(CF2)8CH2OCOCR=CH2、H
(CF2)10CH2OCOCR=CH2、H(CF2)8CH2CH2OCOCR=CH2、F(C
F2)8CH2CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)8CH2CH2OCOCR=CH2、F
(CF2)10CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)12CH2CH2OCOCR=CH2、F
(CF2)14CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)16CH2CH2OCOCR=CH2
(CF3)2CF(CF2)4CH2CH2OCOCR=CH2、(CF3)2CF(CF2)6CH2CH
2OCOCR=CH2、(CF3)2CF(CF2)8CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)8
SO2N(C3H7)CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)8(CH2)4OCOCR=C
H2、F(CF2)8SO2N(CH3)CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)8SO2N(C
2H5)CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)8CONHCH2CH2OCOCR=CH2
(CF3)2CF(CF2)5(CH2)3OCOCR=CH2、(CF3)2CF(CF2)5CH2CH
(OCOCH3)OCOCR=CH2、(CF3)2CF(CF2)5CH2CH(OH)CH2OCOCR
=CH2、(CF3)2CF(CF2)7CH2CH(OH)CH2OCOCR=CH2、F(CF2)9
CH2CH2OCOCR=CH2、F(CF2)9CONHCH2CH2OCOCR=CH2
【0021】本発明における共重合体(A1)中には、
f基を有する(メタ)アクリレートの重合単位を1種
または2種以上含んでいてもよい。Rf基を有する(メ
タ)アクリレートの重合単位を2種以上含む場合には、
炭素数の異なるRf基を有する(メタ)アクリレートの
重合単位であるのが好ましい。
【0022】本発明における共重合体(A1)は、Rf
を有する(メタ)アクリレート(a 1)の重合単位とと
もに、水100mLに対する溶解量が25℃において1
0g以下でありかつ水酸基を有する重合性単量体
(a2)の重合単位を必須とする。なお、以下におい
て、25℃における水100mLに対する化合物の溶解
量を、溶解度という。重合性単量体(a2)の溶解度は
0〜5gであるのが好ましい。なお、溶解度が0である
とは、実質的に水に溶解しないことをいう。
【0023】溶解度が10g以下である重合性単量体
(a2)としては、公知または周知の重合性単量体から
選択するのが好ましい。また、重合性単量体(a2
は、重合性不飽和基を1個または2個有する重合性単量
体が好ましく、特に重合性不飽和基を1個有する重合性
単量体が好ましい。また重合性単量体(a2)中の水酸
基は、炭素原子に結合する水酸基であるのが好ましい。
重合性単量体(a2)としては、ビニル基、アクリロイ
ル基、メタクリロイル基、またはマレイン酸の2つのカ
ルボキシル基から水酸基を除いた残基を有し、かつ、ヒ
ロドキシアルキル基またはヒドロキシハロゲン化アルキ
ル基を有する重合性化合物が好ましい。
【0024】本発明における重合性単量体(a2)とし
ては、下式a21で表される化合物、下式a22で表される
化合物、および下式a23で表される化合物から選ばれか
つ溶解度が10g以下である重合性単量体、または、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
トであるのが好ましい。
【0025】
【化3】
【0026】ただし、式a21〜式a23中の記号は以下の
意味を示す。 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9:それ
ぞれ独立に、水素原子またはメチル基。 n:2〜6の整数。 m:1〜20の整数。 x、y、z:それぞれ独立に0〜30の整数。ただし、
x、y、zは同時に0にはならない。 a、b、c:それぞれ独立に0〜30の整数。ただし、
a、b、cは同時に0にはならない。 p:3〜6の整数。
【0027】式a21において、mは2〜10が好まし
く、nは3〜5が好ましい。式a21で表される化合物で
あって、溶解度が10g以下である化合物の具体例とし
ては、下記化合物が挙げられる。
【0028】
【化4】
【0029】式a22中のオキシアルキレン部分は、ブロ
ック状に連結されていることを意味する。式a22におい
ては、xおよびzの一方または両方が0であるのが好ま
しい。また、式a22におけるxは0〜10が好ましく、
yは2〜20が好ましく、zは0〜10が好ましい。ま
た、(x+y+z)は3〜20であるのが好ましい。式
22で表される化合物のうち、溶解度が10g以下であ
る化合物の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0030】
【化5】
【0031】式a23中のオキシアルキレン部分は、ブロ
ック状に連結されていることを意味する。式a23におい
て、aまたはcの少なくともいずれかは0であることが
望ましい。また、式a22におけるaは0〜10が好まし
く、bは2〜20が好ましく、cは0〜10が好まし
い。また、(a+b+c)は3〜20であるのが好まし
い。式a23で表される化合物であって、溶解度が10g
以下である化合物の具体例としては、下記化合物が挙げ
られる。
【0032】
【化6】
【0033】さらに、重合性単量体(a2)としては、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、または下記化合物が特に好ましい。
【0034】
【化7】
【0035】さらに、共重合体(A1)中には、重合性
単量体(a1)の重合単位と重合性単量体(a2)ととも
に、重合性単量体(a1)および重合性単量体(a2)以
外の重合性単量体(a3)の重合単位を含んでいてもよ
い。
【0036】重合性単量体(a3)としては、エチレ
ン、塩化ビニリデン、塩化ビニル、フッ化ビニリデン、
酢酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、グリシジル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、メチロ
ール化ジアセトン(メタ)アクリルアミド、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド(溶解度は10g超)、ビ
ニルアルキルエーテル、ハロゲン化アルキルビニルエー
テル、ビニルアルキルケトン、ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン、アジリジニルエチル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、アジリジニル
(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレンモノ(メ
タ)アクリレートであって溶解度が10g超であるも
の、メチルポリオキシアルキレン(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシルポリオキシアルキレン(メタ)
アクリレート、ポリオキシアルキレンジ(メタ)アクリ
レート、ポリシロキサンを有する(メタ)アクリレー
ト、トリアリルシアヌレート、アリルグリシジルエーテ
ル、酢酸アリル、N−ビニルカルバゾール、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、(2−ジメチルアミノ)エ
チル(メタ)アクリレート、炭素数8〜20のアルキル
基を有する(メタ)アクリレート、シクロアルキル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート(溶解度は10g超)、グリセロール(メタ)アク
リレート(溶解度は10g超)等が挙げられる。
【0037】これらのうち、重合性単量体(a3)とし
ては、塩化ビニル、炭素数8〜20のアルキル基を有す
る(メタ)アクリレートが好ましく、特に塩化ビニル、
ステアリル(メタ)アクリレート、ジオクチルマレエー
ト、または2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが
好ましい。
【0038】共重合体(A1)中の重合性単量体(a1
の重合単位の割合は、共重合体(A 1)中に5〜95質
量%が好ましく、重合性単量体(a2)の重合単位の割
合は、共重合体(A1)中に2〜60質量%が好まし
く、重合性単量体(a3)を含む場合の割合は、共重合
体(A1)中に0.1〜50質量%が好ましい。
【0039】本発明における重合体粒子(A)は、一つ
の粒子内に2種以上の重合体を含み、該重合体は、フッ
素含量の異なる共重合体(A1)の2種以上、または、
共重合体(A1)の1種以上と重合体(A2)の1種以
上、からなる。重合体粒子(A)がフッ素含量の異なる
共重合体(A1)の2種以上からなる場合、該フッ素含
量値の差は、最大で10〜80であるのが好ましく、特
に20〜50であるのが好ましい。なお、フッ素含量値
とは、重合体中のフッ素含量を質量%で表した値をい
う。
【0040】重合体粒子(A)が、共重合体(A1)の
1種以上と重合体(A2)の1種以上からなる場合にお
いて、重合体(A2)は、共重合体(A1)以外の重合体
である。重合体(A2)は、Rf基を有する(メタ)アク
リレート(a1)の単独重合体、Rf基を有する(メタ)
アクリレート(a1)の2種以上を重合させた共重合
体、Rf基を有する(メタ)アクリレート(a1)の1種
以上と重合性単量体(a3)の1種以上との共重合体、
または重合性単量体(a3)の1種以上を重合させた重
合体であるのが好ましい。
【0041】本発明における重合体粒子(A)は2種以
上の重合体を含む重合体粒子であるが、該粒子中の重合
体は、2種以上の重合体粒子を単にブレンドして得られ
るものとは異なり、2種以上の重合体がたとえばシード
重合法等により、ミクロ混合形成されており、通常の分
離方法では各重合体を分離することはできない。すなわ
ち、該重合体粒子(A)は、2種以上の重合体が凝集し
て形成された2次粒子とは異なる重合体粒子である。つ
まり、重合体粒子(A)においては、個々の粒子が他の
粒子と凝集せず、単独で存在する粒子、すなわち一次粒
子状の重合体粒子として形成されている。
【0042】本発明の撥水撥油剤組成物中には、重合体
粒子(A)以外に、2種以上の重合体が凝集して形成さ
れた粒子が含まれる場合もありうるが、本発明の撥水撥
油剤組成物が充分な性能を発揮するためには、撥水撥油
剤組成物中に含まれる重合体粒子の総個数に対する重合
体粒子(A)の個数の割合が50%以上であるのが好ま
しく、特に70%以上であるのが好ましく、とりわけ8
0〜100%であるのが好ましい。
【0043】重合体粒子(A)と2種以上の重合体が凝
集して形成された重合体粒子(A)以外の重合体粒子と
は、分散型の透過型電子顕微鏡観察により区別できる。
なお、電子顕微鏡写真には、偶然に重合体粒子(A)同
士が接触したまま隣り合って写る場合がありうるため、
重合体粒子の総個数に対する重合体粒子(A)の個数の
割合を求める場合には、数箇所の写真における該割合の
平均値を求めるのが好ましい。
【0044】さらに、重合体粒子(A)は、2種の重合
体(以下、第1の重合体と第2の重合体ともいう。)か
らなる重合体粒子、すなわち、フッ素含量の異なる下記
共重合体(A1)の2種、または、下記共重合体(A1
の1種と重合体(A2)の1種、を一つの粒子内に含む
重合体粒子、であるのが好ましい。重合体粒子(A)が
2種の重合体からなる粒子である場合、該重合体のフッ
素含量値の差は10〜80であるのが好ましく、特に2
0〜50であるのが好ましい。
【0045】本発明の重合体粒子(A)は、共重合体
(A1)の粒子の表面または内部で、重合反応によりフ
ッ素含量の異なる共重合体(A1)を形成した重合体粒
子、共重合体(A1)の粒子の表面または内部で、重合
反応により重合体(A2)を形成した重合体粒子、また
は重合体(A2)の粒子の表面または内部で、重合反応
により共重合体(A1)を形成した重合体粒子であるの
が好ましい。
【0046】該重合体粒子(A)はシード乳化重合法に
より合成するのが好ましい。すなわち、本発明において
は、水系媒体および界面活性剤の存在下で、乳化重合法
により粒子状の第1の重合体を製造し、つぎに、第1の
重合体の粒子の表面または内部で重合反応により第2の
重合体を形成させることにより製造するのが好ましく、
特に粒子状の共重合体(A1)または重合体(A2)を製
造し、つぎに、共重合体(A1)または重合体(A2)の
粒子の表面または内部で重合反応により共重合体
(A1)を形成させることにより製造するのが好まし
い。該方法における水系媒体や界面活性剤は、後述する
水系媒体(C)や界面活性剤(B)と同一であっても異
なっていてもよく、同一であるのが好ましい。
【0047】重合体粒子(A)が2種の重合体からなる
場合においては、第1の重合体と第2の重合体とが層状
に相分離したコア−シェル型が性能上好ましいが、相分
離形態が海島構造であるものであっても、一方の重合体
が局在化しているものであっても、または重合体同士が
絡み合った構造のものであってもよい。
【0048】本発明の撥水撥油剤組成物は界面活性剤
(B)を含む。界面活性剤(B)としては、ノニオン性
界面活性剤および/またはカチオン性界面活性剤を必須
とするのが好ましい。ノニオン性界面活性剤としては、
下記界面活性剤(b1)〜(b6)から選ばれるノニオン
性界面活性剤が好ましく、カチオン性界面活性剤として
は下記界面活性剤(b7)であるのが好ましい。
【0049】界面活性剤(b1)は、ポリオキシアルキ
レンモノアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンモノ
アルケニルエーテル、またはポリオキシアルキレンモノ
アルカポリエニルエーテルからなるノニオン性界面活性
剤である。
【0050】界面活性剤(b1)におけるアルキル基、
アルケニル基、またはアルカポリエニル基は、それぞれ
炭素数4〜26であるのが好ましい。また、アルキル
基、アルケニル基、またはアルカポリエニル基は、それ
ぞれ、直鎖構造であっても分岐構造であってもよい。分
岐構造である場合には、2級アルキル基、2級アルケニ
ル基、または2級アルカポリエニル基が好ましい。アル
キル基、アルケニル基、またはアルカポリエニル基の具
体例としては、オクチル基、ドデシル基、テトラデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、ベヘニル基(ド
コシル基)、およびオレイル基(9−オクタデセニル
基)等が挙げられる。
【0051】界面活性剤(b1)は、ポリオキシアルキ
レンモノアルキルエーテルまたはポリオキシアルキレン
モノアルケニルエーテルであるのが好ましい。界面活性
剤(b1)のポリオキシアルキレン部分は、1種または
2種のオキシアルキレン基からなるのが好ましく、2種
からなる場合には、それらの連なり方はブロックである
ことが好ましい。ポリオキシアルキレン部分は、オキシ
エチレン基および/またはオキシプロピレン基が2個以
上連なった部分からなるのが好ましい。
【0052】界面活性剤(b1)としては、下式b11
表される化合物が好ましい。ただし下式b11中のR10
炭素数8以上のアルキル基または炭素数8以上のアルケ
ニル基を示し、sは5〜50の整数を示し、gは0〜2
0の整数を示す。また、gとsとが2以上である場合、
式b11中のオキシエチレン基とオキシプロピレン基とは
ブロック状になって連結されている。
【0053】
【化8】
【0054】式b11中のR10は、直鎖構造または分岐構
造のいずれであってもよい。sは10〜30の整数が好
ましく、gは0〜10の整数が好ましい。sが4以下、
またはgが21以上となると、水に難溶性となり、水系
媒体(C)中に均一に溶解しないため、浸透性向上効果
が低下するおそれがある。また、sが51以上となると
親水性が高くなり、撥水性を低下させるおそれがある。
【0055】化合物(式b11)の具体例としては下記化
合物が挙げられる。ただし、下式においてsおよびg
は、上記と同じ意味を示し、好ましい態様も同じであ
る。また、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とは
ブロック状になって連結されている。
【0056】
【化9】
【0057】界面活性剤(b2)は、分子中に1個以上
の炭素−炭素三重結合および1個以上の水酸基を有し、
かつ界面活性を示す化合物からなるノニオン性界面活性
剤である。
【0058】界面活性剤(b2)は、分子中に1個の炭
素−炭素三重結合、および1個もしくは2個の水酸基を
有する化合物からなるノニオン性界面活性剤が好まし
い。また、該ノニオン性界面活性剤は、部分構造として
ポリオキシアルキレン部分を有していてもよい。ポリオ
キシアルキレン部分としては、ポリオキシエチレン部
分、ポリオキシプロピレン部分、オキシエチレン基とオ
キシプロピレン基とがランダム状に連なった部分、また
はポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとがブロ
ック状に連なった部分、が挙げられる。界面活性剤(b
2)の具体例としては、下式b21、下式b22、下式b23
または下式b24で表される化合物が好ましい。
【0059】
【化10】
【0060】ただし、式b21〜式b24中のA1、A2およ
びA3は、それぞれ独立に、アルキレン基を示し、mお
よびnはそれぞれ0以上の整数を示し(m+n)は1以
上の整数である。kは1以上の整数を示す。m、nまた
はkがそれぞれ2以上である場合には、A1、A2および
3は、それぞれ1種のアルキレン基のみからなってい
ても、2種以上のアルキレン基からなっていてもよい。
【0061】R11〜R16は、それぞれ独立に、水素原子
またはアルキル基を示す。アルキル基は炭素数1〜12
のアルキル基が好ましく、特に炭素数6〜12のアルキ
ル基が好ましい。これらの基の具体例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基またはイソブチル
基などが挙げられる。また、オキシアルキレン部分とし
ては、オキシエチレン部分、オキシプロピレン部分、ま
たは、オキシエチレン部分とオキシプロピレン部分の両
方、からなるのが好ましい。また界面活性剤(b2)中
のオキシアルキレン基の個数は1〜50が好ましい。
【0062】さらに、界面活性剤(b2)としては、下
式b25で表されるノニオン性界面活性剤が好ましい。た
だし、式b25中のxおよびyはそれぞれ0以上の整数を
示す。ノニオン性界面活性剤(式b25)は1種単独で使
用してもよく2種以上を併用してもよい。
【0063】
【化11】
【0064】ノニオン性界面活性剤(式b25)として
は、xとyとの和の平均が10であるノニオン性界面活
性剤、xが0でありかつyが0であるノニオン性界面活
性剤、またはxとyとの和の平均が1.3であるノニオ
ン性界面活性剤が好ましい。
【0065】界面活性剤(b3)は、オキシエチレンが
2個以上連続して連なったポリオキシエチレン部分と、
炭素数3以上のオキシアルキレンが2個以上連続して連
なった部分とが連結し、かつ、両末端が水酸基である化
合物からなるノニオン性界面活性剤である。界面活性剤
(b3)における炭素数3以上のオキシアルキレンとし
ては、オキシテトラメチレンおよび/またはオキシプロ
ピレンが好ましい。
【0066】界面活性剤(b3)としては、下式b31
たは下式b32で表される化合物からなるノニオン性界面
活性剤が好ましい。なお式b31および式b32中のhは0
〜200の整数、rは2〜100の整数、tは0〜20
0の整数を示し、hが0である場合にはtは2以上の整
数、tが0である場合にはhは2以上の整数である。ま
た、式b31中の−C36−部分は、−CH(CH3)C
2−であっても、−CH2CH(CH3)−であって
も、−CH(CH3)CH2−と−CH2CH(CH3)−
とが混在していてもよい。また、下式中の各ポリオキシ
アルキレン部分は、ブロック状に連結している。
【0067】
【化12】
【0068】さらに界面活性剤(b3)としては、下記
のいずれかの化合物からなるノニオン性界面活性剤が好
ましい。
【0069】
【化13】
【0070】界面活性剤(b4)は、分子中にアミンオ
キシド部分を有するノニオン性界面活性剤であり、下式
41で表される化合物からなるノニオン性界面活性剤が
好ましい。
【0071】
【化14】
【0072】式b41中のR17、R18、およびR19、は、
それぞれ独立に1価炭化水素基を示す。分子中にアミン
オキシド部分(N→O)を有する界面活性剤は、カチオ
ン性界面活性剤に分類されることもあるが、本発明にお
いては、ノニオン性界面活性剤として扱う。該界面活性
剤は、1種であっても2種以上であってもよい。
【0073】界面活性剤(b4)としては、特に下式b
42で表されるノニオン性界面活性剤が、重合体粒子
(A)の分散安定性を向上させることから好ましい。 (R20)(CH32N(→O)・・・式b42 式b42中のR20は、炭素数6〜22のアルキル基、炭素
数6〜22のアルケニル基、アルキル基(炭素数6〜2
2)が結合したフェニル基、またはアルケニル基(炭素
数6〜22)が結合したフェニル基を示し、炭素数8〜
22のアルキル基または炭素数8〜22のアルケニル基
が好ましい。
【0074】ノニオン性界面活性剤(式b42)の具体例
としては、つぎの化合物が挙げられる。 [H(CH212](CH32N(→O)、[H(C
214](CH32N(→O)、[H(CH216
(CH32N(→O)、[H(CH218](CH32
N(→O)。
【0075】界面活性剤(b5)は、ポリオキシエチレ
ンモノ(置換フェニル)エーテルの縮合物またはポリオ
キシエチレンモノ(置換フェニル)エーテルからなるノ
ニオン性界面活性剤である。界面活性剤(b5)におけ
る置換フェニル基としては、1価炭化水素基で置換され
たフェニル基が好ましく、アルキル基、アルケニル基ま
たはスチリル基で置換されたフェニル基がより好まし
い。
【0076】界面活性剤(b5)としては、ポリオキシ
エチレンモノ(アルキルフェニル)エーテルの縮合物、
ポリオキシエチレンモノ(アルケニルフェニル)エーテ
ルの縮合物、ポリオキシエチレンモノ(アルキルフェニ
ル)エーテル、ポリオキシエチレンモノ(アルケニルフ
ェニル)エーテル、またはポリオキシエチレンモノ
[(アルキル)(スチリル)フェニル〕エーテルが好ま
しい。
【0077】ポリオキシエチレンモノ(置換フェニル)
エーテルの縮合物またはポリオキシエチレンモノ(置換
フェニル)エーテルの具体例としては、ポリオキシエチ
レンモノ(ノニルフェニル)エーテルのホルムアルデヒ
ド縮合物、ポリオキシエチレンモノ(ノニルフェニル)
エーテル、ポリオキシエチレンモノ(オクチルフェニ
ル)エーテル、ポリオキシエチレンモノ(オレイルフェ
ニル)エーテル、ポリオキシエチレンモノ[(ノニル)
(スチリル)フェニル]エーテル、ポリオキシエチレン
モノ[(オレイル)(スチリル)フェニル]エーテル等
が挙げられる。
【0078】界面活性剤(b6)はポリオールの脂肪酸
エステルからなるノニオン性界面活性剤である。界面活
性剤(b6)における、ポリオールとしては、ポリエチ
レングリコール、デカグリセリン、ポリエチレングリコ
ールと(ポリエチレングリコール以外の)ポリオールと
のエーテル等が挙げられる。
【0079】界面活性剤(b6)としては、オクタデカ
ン酸とポリエチレングリコールとの1:1(モル比)エ
ステル、ソルビットとポリエチレングリコールとのエー
テルと、オレイン酸とのl:4(モル比)エステル、ポ
リオキシエチレングリコールとソルビタンとのエーテル
と、オクタデカン酸との1:1(モル比)エステル、ポ
リエチレングリコールとソルビタンとのエーテルと、オ
レイン酸との1:1(モル比)エステル、ドデカン酸と
ソルビタンとの1:1(モル比)エステル、オレイン酸
とデカグリセリンとの(1または2):1(モル比)エ
ステル、オクタデカン酸とデカグリセリンとの(1また
は2):1(モル比)エステルが挙げられる。
【0080】界面活性剤(b7)としては、下式b71
表されるカチオン性界面活性剤が好ましい。
【0081】
【化15】
【0082】ただし、式b71中の記号は以下の意味を示
す。R22、R23、R24、R25:それぞれ同一であっても
異なっていてもよく、水素原子、炭素数1〜22のアル
キル基、炭素数1〜22のアルケニル基、または末端が
水酸基であるポリオキシアルキレン基。ただし、R22
23、R24およびR 25は同時に水素原子にはならない。 [X10-:1価アニオン。
【0083】式b71中のR22、R23、R24、R25が、そ
れぞれ、炭素数1〜22のアルキル基である場合、長鎖
(炭素数6〜22が好ましい)アルキル基を必須とする
のが好ましい。また、長鎖アルキル基以外のアルキル基
がある場合には、メチル基またはエチル基が好ましい。
【0084】式b71中のR22、R23、R24、R25が、そ
れぞれ炭素数1〜22のアルケニル基である場合には、
長鎖(炭素数6〜22が好ましい)アルケニル基が好ま
しい。式b71中のR22、R23、R24、R25が、それぞれ
末端が水酸基であるポリオキシアルキレン基である場
合、ポリオキシエチレン基が好ましい。[X10-は1
価アニオンであり、塩素イオン、エチル硫酸イオン、酢
酸イオンが好ましい。
【0085】式b71で表されるカチオン性界面活性剤と
しては、(テトラ−N置換)アンモニウム塩、(モノ−
N置換またはジ−N置換)オキシエチレンアンモニウム
塩が好ましく、たとえばモノ(長鎖アルキル)アミン塩
酸塩、モノ(長鎖アルキル)ジメチルアミン塩酸塩、モ
ノ(長鎖アルキル)ジメチルアミン酢酸塩、モノ(長鎖
アルケニル)ジメチルアミン塩酸塩、モノ(長鎖アルキ
ル)ジメチルアミン・エチル硫酸塩、モノ(長鎖アルキ
ル)トリメチルアンモニウムクロリド、ジ(長鎖アルキ
ル)モノメチルアミン塩酸塩、ジ(長鎖アルキル)ジメ
チルアンモニウムクロリド、モノ(長鎖アルキル)アミ
ン塩酸塩、モノ(長鎖アルキル)モノメチルジ(ポリオ
キシエチレン)アンモニウムクロリド、モノ(長鎖アル
キル)モノメチルモノ(ポリオキシエチレン)アンモニ
ウムクロリド等が挙げられる。
【0086】さらに、式b71で表されるカチオン性界面
活性剤の具体例としては、モノステアリルトリメチルア
ンモニウムクロリド、モノステアリルジメチルモノエチ
ルアンモニウムエチル硫酸塩、モノ(長鎖アルキル)モ
ノメチル(モノポリオキシエチレン)アンモニウムクロ
リド、ジ(牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムクロリ
ド、ジメチルココナッツアミン酢酸塩等が挙げられる。
【0087】本発明の撥水撥油剤組成物における界面活
性剤(B)としては、界面活性剤(b1)〜(b7)のみ
であるのが好ましい。さらに、界面活性剤(B)として
は、界面活性剤(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、
(b6)または(b7)が好ましい。また、界面活性剤
(b1)〜(b7)以外の界面活性剤を用いる場合には、
その構造中に芳香族性の基を含まない構造を有する界面
活性剤から選択するのが好ましい。
【0088】界面活性剤(b1)〜(b7)以外の界面活
性剤としては、アルキルスルホン酸とその塩、アルキル
カルボン酸とその塩、(末端がアルコキシであるポリオ
キシエチレン)スルホン酸ナトリウムなどのアニオン性
界面活性剤、ベタイン型、コリン型、エタノールアミン
型、またはリン酸エステル型などの両性界面活性剤等が
挙げられる。界面活性剤(B)量は、重合体粒子(A)
に対して20質量%以下が好ましく、さらに3〜10質
量%が好ましい。
【0089】本発明の撥水撥油剤は、水系媒体(C)を
含む。水系媒体は、水のみ、または水と水溶性溶剤から
なる媒体である。水系媒体が、水と水溶性溶剤からなる
媒体である場合、水溶性溶剤量は、水に対して2〜30
0質量%が好ましく、特に5〜120質量%が好まし
い。
【0090】水溶性溶剤としては、グリコール系溶剤ま
たはグリコールエーテル系溶剤が好ましく、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピ
レングリコール、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールジメチルエーテル等が好ましく、とりわけ、撥水
撥油性能の点からジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテルまたはトリプロピレングリコールが好ましい。
【0091】水系媒体(C)が、(1)水のみ、(2)
水およびグリコール系溶剤、または(3)水およびグリ
コールエーテル系溶剤等である場合には、撥水撥油剤組
成物中の重合体粒子(A)の分散性が良好になり、撥水
性等の性能が向上する利点がある。
【0092】また、本発明の撥水撥油剤組成物中には、
上記以外の成分(以下、他の成分という。)を含んでい
てもよい。他の成分としては、ポリイソシアネート化合
物やその変性体のブロック化物、またはメラミン樹脂等
が挙げられる。ポリイソシアネート化合物としてはイソ
ホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等が好ましく、変性体としては、ポリイソシアネー
ト化合物のビュレット変性体、ポリイソシアネート化合
物のイソシアヌレート変性体、ポリイソシアネート化合
物のカルボジイミド変性体等が好ましい。メラミン樹脂
はトリメチロールメラミンからヘキサメチロールメラミ
ンまで各種のメラミンから選択できる。
【0093】また、他の成分として、他の撥水撥油剤、
防虫剤、難燃剤、帯電防止剤、染料、安定剤、防シワ剤
等を用いてもよい。これらの成分は、撥水撥油剤の処理
目的や被処理物に応じて適宜変更できる。
【0094】本発明の撥水撥油剤組成物中の重合体粒子
(A)の濃度は、撥水撥油剤組成物中に2〜60質量%
とするのが好ましく、5〜50質量%とするのが特に好
ましい。また、処理にあたっては組成物を希釈してもよ
い。希釈する場合には、水で希釈するのが好ましく、希
釈時の撥水撥油剤組成物中の重合体粒子(A)の濃度を
0.2〜16質量%とするのが好ましい。
【0095】本発明の撥水撥油剤組成物は、繊維または
繊維製品を処理するのに用いるのが好ましい。処理方法
は、被処理物の種類や組成物の調製形態等に応じて、任
意の方法が採用できる。たとえば、浸漬塗布等の被覆加
工方法により、繊維または繊維製品表面に付着させ乾燥
する方法が採用される。また、必要ならば適当な架橋剤
とともに適用し、キュアリングを行ってもよい。
【0096】本発明の撥水撥油剤組成物は、優れた耐豪
雨性および摩擦耐久性を被処理物である繊維または繊維
製品に付与する。本発明の撥水撥油剤組成物で処理され
る繊維としては、綿、麻、羊毛、絹等の動植物性天然繊
維、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリプロ
ピレン等の合成繊維、レーヨン、アセテート等の半合成
繊維等が挙げられる。また、本発明の撥水撥油剤組成物
で処理される繊維製品としては、該繊維の1種または2
種以上を用いて得られる繊維製品等が挙げられる。
【0097】
【実施例】[処理方法]後述するラテックス処理液にナ
イロン布を浸漬し、2本のゴムローラの間で布を絞っ
て、ウェットピックアップを80%とした。つぎに11
0℃で90秒乾燥後、さらに、170℃で60秒熱処理
したものを試験布とした。該試験布について撥水撥油性
試験、洗濯耐久性試験、豪雨耐久性試験および耐摩擦耐
久性試験を行った。撥水性または撥油性を示すナンバに
付した+(−)は、その番号が示す性能よりもわずかに
良い(悪い)ことを示す。
【0098】[撥水性の評価]JIS−L1092のス
プレー試験により行い、表1に示す撥水性ナンバで表し
た。
【0099】
【表1】
【0100】[撥油性の評価]AATCC−TM118
−1966により行い、表2に示す撥油性ナンバで表し
た。
【0101】
【表2】
【0102】[洗濯耐久性試験法]自動反転渦巻式電気
洗濯機(東芝社製;VH−1150と同性能)に、45
×45cmの試験布(加工上がり織物)800gと40
±2℃の0.2質量%弱アルカリ性合成洗剤(JIS−
K3371弱アルカリ性・第1種)液25Lとを入れ、
強条件で25分間洗濯した。次いで遠心脱水機で約30
秒間脱水後、常温水をオーバーフローさせながら10分
間すすぎを行った。その後、再度約30秒間脱水し、同
条件で10分間すすいだ後、約30秒間脱水した。上記
の操作を5回行うことで1セットとして、該セットを4
回繰り返し行い、20回洗濯後の試験布とした。この試
験布について評価した。
【0103】[豪雨耐久性試験法]JIS−L1092
(C)法記載の方法にしたがい、降雨条件を、降雨量を
200cc/分、降雨温度20℃、降雨時間20分と
し、表面の撥水性を表1の撥水性ナンバで判定した。以
下、ブンデスマン試験法ともいう。
【0104】[摩擦耐久性試験法]試験布を湿綿布が装
着されたピリングテスターで5分間、押し圧750gで
摩擦した。つぎにブンデスマン試験法により評価した。
【0105】[製造例1:第1の重合体の合成例]ペル
フルオロアルキルエチルアクリレート[Cm2m+1CH2
CH2OCOCH=CH2:mは6、8、10、12、1
4、16の混合物で、平均は9である](以下、FAと
記す。)2720g、n−ドデシルメルカプタン50
g、ノニオン性界面活性剤としてポリオキシアルキレン
2級アルキルエーテル140g、アルキルジメチルアミ
ン酢酸塩14g、ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル280g、水4200gをホモジナイザーで前分
散した後、高圧ホモジナイザー(マントンゴウリン社製
乳化機)を用いて400kg/cm2で処理し乳化液を
得た。乳化液の7000gを10Lのオートクレーブに
いれ、アゾビスイソブチロニトリル36gを加えた後、
窒素置換した。60℃に昇温後、8時間重合することに
より、固形分38.8%の第1の重合体の分散液を得
た。
【0106】なお、以下において用いられる略記号は、
下記の化合物を意味する。 CeA:セチルアクリレート、 CHPMA:3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート(溶解度は3g)、 PCEA:CH2=C(CH3)COOCH2CH2O{C
O(CH25O}10H(溶解度は1g以下)、 PPGMA:CH2=C(CH3)COO{CH2CH
(CH3)O}9H(溶解度は1g以下)、 CHMA:シクロヘキシルメタクリレート、 GMA:グリシジルメタクリレート、 PEGMA:CH2=C(CH3)COO(CH2CH
2O)23H(溶解度は10g超)、 HEA:ヒドロキシエチルアクリレート(溶解度は10
g超)。
【0107】[製造例2〜7]表3に示す組成の単量体
の100質量部を用いて、製造例1と同様に第1の重合
体の分散液を得た。
【0108】
【表3】
【0109】[例1]10Lのステンレス鋼製オートク
レーブに、製造例1で製造した第1の重合体の分散液5
000g(固形分濃度38.8%)、FA350g、C
HMA175g、PCEA58g、を仕込んだ。さら
に、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル250
g、水360gを加えて総固形分量を40質量%とし
た。混合物を撹拌した後、2,2’−アゾビス[2−
(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]25gを加
え、窒素置換した後、60℃で15時間反応させて、冷
却後、分散液を得た。分散液中の固形分濃度は37.8
%であった。
【0110】分散液を透過型電子顕微鏡で観察(倍率:
1×105倍)したところ、2つの重合体が複合化した
特徴ある微粒子の写真像を得た。また、異なる微粒子が
凝集したものの写真像も得た。2つの重合体が複合化し
た特徴ある微粒子の個数を10個所の写真像において数
え、全粒子数に対する平均を求めた結果、85%であっ
た。
【0111】さらに、得られた分散液の固形分濃度を2
0%になるようにイオン交換水で希釈して、ラテックス
原液とした。ラテックス原液10質量部にメラミン樹脂
(スミテックスレジンM−3、住友化学工業社製)0.
3質量部、触媒(スミテックスアクセレレータACX、
住友化学工業社製)0.3質量部、水89.4質量部を
加えたものをラテックス処理液1とした。該ラテックス
処理液1を用いて処理した試験布を用意し、各種評価試
験を行った。結果を表6に示す。
【0112】[例2]例1のメラミン樹脂および触媒に
加えてさらにブロック化イソシアネート化合物(イソホ
ロンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体)0.
3質量部を加え、水の量を89.1質量部とすること以
外は例1と同じ方法でラテックス処理液2を得た。該ラ
テックス処理液2を用いて処理した試験布を用意し、各
種評価試験を行った。結果を表6に示す。
【0113】[例3〜10]第1の重合体として表4に
記載するものをそれぞれ用い、表4に示す重合性単量体
を仕込むこと以外は、例1と同様の方法で、分散液を得
た。それぞれの分散液を透過型電子顕微鏡で例1と同様
に観察したところ、全ての分散液において、2つの重合
体が複合化した特徴ある微粒子の写真像が得られ、該微
粒子の割合は、80%以上であった。つぎに例1と同様
にラテックス処理液3〜10を得た。該ラテックス処理
液3〜10を用いて、評価を行った。結果を表6に示
す。
【0114】
【表4】
【0115】[例11〜13]表5に示す第1の重合体
と重合性単量体とを用いて、例1と同様の方法で比較ラ
テックス試験液11〜13を得た。比較ラテックス試験
液11〜13を用いて処理した試験布を用意し、評価を
行った。結果を表6に示す。
【0116】[例14]製造例1で得られた分散液と製
造例7で得られた分散液をあわせて、製造例1で得られ
た分散液に含まれていた固形分濃度が15.4質量%、
製造例7で得られた分散液に含まれていた固形分濃度が
4.6質量%になるようにイオン交換水で希釈したもの
を比較ラテックス原液14とした。比較ラテックス試験
液14を用いて処理した試験布を用意し、評価を行っ
た。結果を表6に示す。
【0117】
【表5】
【0118】
【表6】
【0119】
【発明の効果】本発明の撥水撥油剤組成物は、特定の共
重合体(A1)を含む重合体粒子を必須とすることによ
り、該組成物で処理した繊維および繊維製品に対して、
優れた撥水撥油性を付与する。本発明による繊維または
繊維製品においては、洗濯をしても、強い摩擦を受けた
場合にも、優れた撥水撥油性能を持続して発揮する。し
たがって、本発明の組成物で処理された繊維製品は、ス
ポーツウエア等にも、充分に優れた豪雨耐久性および摩
擦耐久性を発揮しうる。
フロントページの続き (72)発明者 島田 豊通 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 前川 隆茂 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記重合体粒子(A)、界面活性剤
    (B)、および下記水系媒体(C)を含むことを特徴と
    する撥水撥油剤組成物。 重合体粒子(A):フッ素含量の異なる下記共重合体
    (A1)の2種以上、または、下記共重合体(A1)の1
    種以上と下記重合体(A2)の1種以上、を一つの粒子
    内に含む重合体粒子。 共重合体(A1):ポリフルオロアルキル基を有する
    (メタ)アクリレート(a1)の重合単位と、水100
    mLに対する溶解量が25℃において10g以下であり
    かつ水酸基を有する重合性単量体(a2)の重合単位と
    を含む共重合体。 重合体(A2):共重合体(A1)以外の重合体。 水系媒体(C):水のみからなる媒体、または水と水溶
    性溶剤からなる媒体。
  2. 【請求項2】撥水撥油剤組成物中に含まれる重合体粒子
    の総個数に対する重合体粒子(A)の割合が50%以上
    である請求項1に記載の撥水撥油剤組成物。
  3. 【請求項3】重合体粒子(A)が、フッ素含量の異なる
    共重合体(A1)の2種、または、共重合体(A1)の1
    種と重合体(A2)の1種、を一つの粒子内に含む重合
    体粒子である請求項1または2に記載の撥水撥油剤組成
    物。
  4. 【請求項4】重合体粒子(A)が、共重合体(A1)の
    粒子の表面または内部で、重合反応によりフッ素含量の
    異なる共重合体(A1)を形成した重合体粒子、共重合
    体(A1)の粒子の表面または内部で、重合反応により
    重合体(A2)を形成した重合体粒子、または重合体
    (A2)の粒子の表面または内部で、重合反応により共
    重合体(A1)を形成した重合体粒子である請求項1、
    2または3に記載の撥水撥油剤組成物。
  5. 【請求項5】重合性単量体(a2)が、下式a21で表さ
    れる化合物、下式a22で表される化合物、および下式a
    23で表される化合物から選ばれかつ水100mLに対す
    る溶解量が25℃において10g以下である重合性単量
    体、または、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
    タ)アクリレートである請求項1〜4のいずれかに記載
    の撥水撥油剤組成物。 【化1】 ただし、式a21〜式a23中の記号は以下の意味を示す。 R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9:それ
    ぞれ独立に、水素原子またはメチル基。 n:2〜6の整数。 m:1〜20の整数。 x、y、およびz:それぞれ独立に0〜30の整数。た
    だし、x、y、zは同時に0にはならない。 a、b、およびc:それぞれ独立に0〜30の整数。た
    だし、a、b、cは同時に0にはならない。 p:3〜6の整数。
  6. 【請求項6】界面活性剤(B)が、ノニオン性界面活性
    剤および/またはカチオン性界面活性剤を必須とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の撥水撥油剤組成物。
  7. 【請求項7】界面活性剤(B)が、下記界面活性剤(b
    1)〜(b7)から選ばれる1種以上の界面活性剤である
    請求項1〜6のいずれかに記載の撥水撥油剤組成物。 界面活性剤(b1):ポリオキシアルキレンモノアルキ
    ルエーテル、ポリオキシアルキレンモノアルケニルエー
    テル、またはポリオキシアルキレンモノアルカポリエニ
    ルエーテルからなるノニオン性界面活性剤。 界面活性剤(b2):分子中に1個以上の炭素−炭素三
    重結合および1個以上の水酸基を有し、かつ界面活性を
    示す化合物からなるノニオン性界面活性剤。 界面活性剤(b3):オキシエチレンが2個以上連続し
    て連なったポリオキシエチレン部分と、炭素数3以上の
    オキシアルキレンが2個以上連続して連なったポリオキ
    シアルキレン部分とが連結し、かつ、両末端が水酸基で
    ある化合物からなるノニオン性界面活性剤。 界面活性剤(b4):分子中にアミンオキシド部分を有
    するノニオン性界面活性剤。 界面活性剤(b5):ポリオキシエチレンモノ(置換フ
    ェニル)エーテルの縮合物またはポリオキシエチレンモ
    ノ(置換フェニル)エーテルからなるノニオン性界面活
    性剤。 界面活性剤(b6):ポリオールの脂肪酸エステルから
    なるノニオン性界面活性剤。 界面活性剤(b7):下式b71からなるカチオン性界面
    活性剤。 【化2】 ただし、式b71中の記号は以下の意味を示す。R22、R
    23、R24、R25:それぞれ同一であっても異なっていて
    もよく、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、炭素
    数1〜22のアルケニル基、または末端が水酸基である
    ポリオキシアルキレン基。ただし、R22、R23、R24
    よびR 25は同時に水素原子にはならない。 [X10-:1価アニオン。
  8. 【請求項8】水系媒体(C)が、(1)水のみ、(2)
    水およびグリコール系溶剤、または(3)水およびグリ
    コールエーテル系溶剤である請求項1〜7のいずれかに
    記載の撥水撥油剤組成物。
  9. 【請求項9】繊維処理用である請求項1〜8のいずれか
    に記載の撥水撥油剤組成物。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の撥水撥
    油剤組成物で処理された繊維または繊維製品。
  11. 【請求項11】水系媒体および界面活性剤の存在下で、
    乳化重合法により粒子状の共重合体(A1)または重合
    体(A2)を製造し、つぎに、共重合体(A1)または重
    合体(A2)の粒子の表面または内部で重合反応により
    共重合体(A1)を形成させることを特徴とする請求項
    3に記載の撥水撥油剤組成物の製造方法。
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