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JP2000293829A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置及び基板処理方法

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Publication number
JP2000293829A
JP2000293829A JP2000024299A JP2000024299A JP2000293829A JP 2000293829 A JP2000293829 A JP 2000293829A JP 2000024299 A JP2000024299 A JP 2000024299A JP 2000024299 A JP2000024299 A JP 2000024299A JP 2000293829 A JP2000293829 A JP 2000293829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing
ion
substrate processing
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000024299A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Sasaki
新治 佐々木
Yasuo Hiyoshi
康夫 日良
Hitoshi Taniguchi
斉 谷口
Takako Okawa
貴子 大川
Hidetoshi Anami
秀利 阿南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000024299A priority Critical patent/JP2000293829A/ja
Publication of JP2000293829A publication Critical patent/JP2000293829A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一材料の途中までの溝形成での処理進行状
況をインラインでかつin−situで観測し、処理を
制御することで、高精度な加工を行うこと。 【解決手段】 基板載置面と同一面にファラデーカップ
と表面電位を測定するための電極を設置し、測定結果に
基づき入射するイオン電力を積算することで、加工量を
推定する。また、基板載置面と同一面に水晶振動子を配
置し、残膜厚測定を、水晶振動子の発振周波数で測定す
る手法を用いる。さらに、被処理基板の載置面が回転運
動を行うような可動式の処理装置に設置し得るように測
定系に独立した電源を持たせ、この電源には必要に応じ
て入射するイオンから得た電力を供給するようにし、ま
た、測定系には、測定データを高周波信号もしくは光信
号等による無線通信により、処理装置の制御系に送り出
す機能を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気記録装
置のスライダヘッドの浮上面加工に用いられるイオンミ
リング処理や、半導体素子製造上の、Si基板表面のエ
ピタキシャル層や層間絶縁膜へのパターン形成に用いら
れるエッチング処理などにかかわる技術に関し、特に、
その加工処理の進行状況をイオン入射電力量の測定およ
び水晶振動子の周波数変動から推定し、これにより加工
対象の加工精度を向上させ得て半導体素子および磁気ヘ
ッドの安定生産に効果のある基板処理技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置の磁気ヘッドは、回転する
磁気ディスク上で高精度で浮上するために、スライダ面
に深さ数100nm〜数μmの溝加工を精度よく行う必
要がある。この加工にはイオンミリングが多く用いられ
ている。この加工では、深さ方向に同一で均質な材料の
基板を、所定深さまで加工し、止めなければならず、従
来この処理を高精度に行う方法として、はじめに少な目
にミリングして、一度処理装置から基板を取り出して加
工量を段差差計等で測定した後、再び処理装置に戻して
残りを加工する追加ミリングにより、目標の加工量を得
る手法が採られている。
【0003】また、半導体装置に多く用いられるSi,
SiO2 膜のパターン形成方法として、被処理基板の載
置された真空容器内にCF4 等のハロゲン化ガスを導入
し、基板と真空容器壁面との間に高周波電界を印加して
プラズマを発生させ、プラズマ中で形成されるハロゲン
のイオンおよびラジカルにより、Si,SiO2 膜中の
Siをハロゲン化し分解除去するエッチング方法が、多
用されている。このエッチングの進行状態を観測する方
法において、下地と処理膜の材質が異なり、処理膜を下
地に至るまでエッチングしてパターンを形成する場合に
は、処理膜のエッチング時の反応生成物の発生量をプラ
ズマ発光分光や、ガスの質量分析によって観測し、その
発生量の減少により処理膜のエッチング終了を検出する
手法を採っている。しかし、Si基板に溝を形成する場
合や、2重ダマシン法で行われるような層間絶縁膜の途
中までエッチングして溝を形成する工程の場合には、反
応生成物の変動は期待できず、現状では一度エッチング
処理した試料を劈開し、その断面をSEM観察すること
でエッチング量を測定し、以降の処理時間等を調節する
手法を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、同一材料
の途中までエッチング(またはミリング)して溝を形成
する場合では、従来の方法ではエッチング処理最中での
処理進行状況を観測することが出来ず、エッチング深さ
の精度を十分得ることができなかった。さらに、エッチ
ング深さの測定のためには、基板を大気に取り出し測定
しさらに真空装置内に入れる操作が必要で、かつ、測定
時に基板の一部を破壊しなければならず、生産性の低下
とコスト上昇を招く問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記課
題を解決するため、種々実験検討した結果、以下に説明
するような有効な知見を得た。
【0006】イオンミリング等のエッチング加工では、
エッチング進行は、基板に入射するイオンの量とエネル
ギの積にほぼ比例する。従って、基板に入射するイオン
電流および加速電圧を測定し積算することで、加工量を
推定することが出来る。
【0007】イオンミリング法は、イオン源にて電離し
たイオンをグリッド電極にて加速して基板に衝突させ加
工するものである。グリッドを通過するイオンの量と加
速電圧は、グリッド電流と電圧を測ることで測定できる
が、実際に基板に到達するイオン量およびエネルギは、
グリッドから基板に至る空間の真空度や、グリッドの平
面度等により決まるイオンの軌道に影響を受ける。ま
た、基板表面が絶縁体である場合など、加速グリッド電
極電位に対しての電位が確定できない場合は、基板に入
射するエネルギも確定できなくなり、実際の加工量との
対応が十分取れずに推定加工精度は±5%程度であっ
た。
【0008】推定精度を上げるためには、イオンの到達
する基板面でのイオン量測定および電位測定が必要であ
る。本発明では、基板載置面と同一面にイオン電流量を
正確に測定するためのファラデーカップと基板面の表面
電位を測定するための電極を設置し、測定したイオン電
流量および表面電位とグリッドにかけられた加速電圧か
ら実際のイオン加速電位を算出し、入射するイオン電力
を積算することで加工量を推定する。さらに本発明で
は、基板載置面が回転運動を行うような可動式の処理装
置に設置し得るように、測定系に独立した電源を持た
せ、この測定系の電源には必要に応じて入射するイオン
から得た電力を供給するようにし、また、測定系には、
測定データを高周波信号もしくは光信号等による無線通
信により処理装置の制御系に送り出す機能を持たせ、こ
れによって、より被加工基板と同一の条件下での測定を
可能とする。
【0009】さらに、加工量を直接測定する方法とし
て、水晶振動子を用いた周波数計測による膜厚測定法の
利用がある。本発明では、加工前に予めPt,W,T
a,Cuといった膜密度の高い金属膜を水晶振動子の表
面に成膜し、加工前に水晶振動子の発振周波数を計測し
ておく。水晶振動子は、金属成膜面がイオン入射により
加工されるように被処理基板と同じ載置面もしくは近傍
に設置し、イオンミリング加工を行う。水晶振動子周辺
には発振回路、電源回路、通信回路をも置けることによ
り、水晶振動子の固有振動を測定し、加工処理装置外部
から測定値をモニタできるようにする。加工中、もしく
は加工を中断して水晶振動子の発振周波数を測定するこ
とで、水晶振動子に成膜した金属膜の膜厚を知ることが
でき、加工目的とする基板材と金属膜との加工レート比
が予めわかっていれば、金属膜の加工量から基板の加工
量を推定することができる。
【0010】このように本発明は、同一材料の途中まで
の溝形成等での処理進行状況を、インラインでかつin
−situで観測し、処理を制御することで、高精度な
加工を行うことを、その目的とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0012】図1は、本発明の第1実施形態に係る、イ
オン電流および表面電位の測定装置の構成を示す図であ
り、図2は、図1に示した本測定装置35をイオンミリ
ング装置の基板ホルダに搭載して使用する場合の概要を
示す図である。
【0013】まず、測定装置の構成について説明する。
本測定装置35は、電源部1と、測定部と2、演算部3
と、送信部4の4つに分けられる。
【0014】電源部1は、測定のためのプローブ電圧の
生成と、演算を行うMPU(マイクロプロセッサ)への
電力供給と、無線信号送信のための電力供給とを担う。
電源部1の電力源には小型の蓄電池5を用いているが、
長時間の使用のためには容量不足となるため、ミリング
処理中は、本測定装置に入射する加速されたイオンを電
力源とする。このためのイオン補足部は、同時に入射す
る電子を排除するグリッド6と、イオン捕集電極7とで
構成されている。
【0015】グリッド6には、電子の最大エネルギより
も高い電圧を印可してあり、本実施形態の場合では、ミ
リング装置のニュートライザの電位が最大−40Vであ
ることから−60Vを印加して入射する電子を排除し、
イオン捕集電極7に到達しないようにしている。
【0016】イオン捕集電極7には、ミリング装置の加
速電極で加速されたイオンが入射する。本実施形態の場
合にはイオンのエネルギは1keVである。従って、イ
オン捕集電極7に到達するイオンのエネルギは1.06
keVとなる。イオン捕集電極7はこのイオン入射によ
り帯電し、無負荷の場合には1060Vにまで電圧が上
がる。また、イオンの入射電流密度は1mA/cm2
あり、イオン捕集電極7の有効面積は10cm2 であ
り、10mAのイオン電流が得られる。イオン捕集電極
7は減圧DC−DCコンバータ8に接続されて、10V
まで降圧する。
【0017】本実施形態ではコンバータ8の効率は20
%程度であり、得られる電力は10V・200mAとな
っている。この電力はトリクル充電回路9により必要に
応じ蓄電池5に充電を行う。10Vの電源は、演算部3
と送信部4に送られる。また、測定プローブおよび電源
部のグリッド6に、電子排除用として−60Vを昇圧D
C−DCコンバータ10により供給している。
【0018】測定部2は、イオンの入射電流密度を測定
するためのファラデーカップ11と、表面電位測定電極
12とを含むもので構成されている。
【0019】ファラデーカップの前にグリッド6が設け
られ、同時に入射する電子を排除するために−60Vの
電圧が印加されている。イオン電流検出手段17は、フ
ァラデーカップ11と接地電位との間に抵抗を介して接
続されており、抵抗に発生する電位により入射イオン電
流を求める。
【0020】表面電位測定電極12は、接地電位に対し
て高インピーダンスで接続されていて表面電位は最大1
kvとなる可能性があるため、アッテネータ18によっ
て分圧して電圧を測定する。
【0021】各測定信号はMPU15にてサンプリング
処理されるため、サンプル間隔の1/2の周波数成分を
カットするアンチエリアスフィルタと異常放電などで発
生する過大な信号でMPU15が破損するのを防ぐため
の保護回路13,14を通してMPU15に接続され
る。
【0022】測定部でそれぞれ電圧に変換された測定値
は、MPU15に内蔵されているアナログ/デジタル変
換器にて、本実施形態ではサンプリング間隔0.1秒に
てそれぞれ10ビットのデジタル値に変換される。MP
U15は、さらに10秒間のデータを平均化しシリアル
データとして送信部4に送る。シリアルデータの転送レ
ートは300bpsとし、10秒間、表面電位とイオン
電流密度の同一データをそれぞれに識別コードを付けて
送り続ける。
【0023】送信部4は、40MHzのベースバンドを
シリアルデータにてAM変調したものを用いた。出力電
力は10mWである。
【0024】次に、イオンミリングに図1の測定装置3
5を適用した場合の構成を示す。上記で説明した測定装
置35は、図2に示されているイオンミリング装置に搭
載される3インチ径の被処理基板20と同じ外形および
厚さになっており、イオンミリング装置の自公転する基
板ホルダ32に、被処理基板20と同様に設置される。
図3に、測定装置35のイオン入射面から見た構造を示
す。
【0025】イオンミリング装置は、イオン源室21と
処理室22の2室構成で、イオン源室21には、イオン
生成のためのフィラメント23が設置され、フィラメン
ト加熱用電源24、電子引き出し用のアーク電源25が
接続されている。また、イオン源室21にはArガスが
ガス供給装置26から所定の流量で導入され、フィラメ
ント23から放出する電子との衝突によりArイオンを
生成する。
【0026】イオン源室21と処理室22との間には、
イオン源からイオンを加速して引き出す加速グリッド電
極27と、処理室からの電子入射を防ぐ減速グリッド電
極28が設置され、それぞれ加速電源29、減速電源3
0が接続されている。加速グリッド電極27には100
0V、減速グリッド電極28には−100Vを印加する
ことで、イオン源室21のArイオンをグリッド間で
1.1keVまで加速する。減速グリッド電極28を出
たArイオンは、接地電位に対しては100eV減速
し、1keVで入射する。
【0027】処理室22には、φ500mmの公転ステ
ージ31上のφ300mmの円周上に等間隔で置かれた
16個の自転する基板ホルダ32が設けられ、最大15
個の被処理基板22と1つの前記測定装置35を設置す
る。処理室側壁には、測定装置35からの無線送信信号
を受信するアンテナ33が設置されており、受信した信
号をAM復調し、シリアルデータを取り出す。得られた
シリアルデータは制御装置34で解読され、毎10秒間
の平均イオン電流密度と基板表面電位が得られる。
【0028】上記構成にて基板を処理する場合、制御装
置34は、ミリング開始から得られた毎10秒間の平均
イオン電流密度と基板表面電位とから、基板に入射する
イオン電力を積算する。イオン電力は、イオン電流密度
×(加速電圧−基板表面電位)により得られる。積算し
たイオン電力が所定の値を超えた時点で、制御装置34
は、加速電源およびアーク電源25、フィラメント加熱
電源24を停止させ、ミリング加工を終了させる。この
操作により、ミリング加工精度は目標値に対し±3%以
下を実現できる。
【0029】なお、上述した実施形態では、積算電力が
所定の値となるようにミリング時間を制御しているが、
ミリング時間は一定として、イオン電力が所定の値とな
るようにイオン源のアーク電源電流を変えて電流密度を
制御したり、あるいは、加速電圧を制御する方法も、ミ
リング精度を向上する上で同様の効果を得ることが出来
る。
【0030】また、上述した実施形態では、無線通信の
方法として40MHzの高周波を用いたが、もちろん他
の周波数帯であっても十分なS/Nが確保できれば利用
可能であり、赤外線等の光通信であってもかまわない。
【0031】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る、水晶振動子を用
いた測定装置の構成を示す図である。
【0032】水晶振動子を用いるため本実施形態の測定
装置は、前記第1実施形態に比べ簡潔に構成することが
できる。本実施形態の測定装置は、電池5’、測定部
2’、通信部4’で構成されている。
【0033】測定部2’は、水晶振動子40と発振回路
41で構成されている。水晶振動子40は、直径12m
m、初期発振周波数5MHzのものを用いており、両面
に電極用の金薄膜を蒸着し、測定面となる片面にPt膜
をスパッタ法にて所定の膜厚を成膜したものを用いた。
水晶振動子の発振周波数変動量は、表面に付着している
膜の重量により変化するため、測定感度を上げるために
は、エッチングされる膜の重量変化が大きいほうが有利
となる。ミリング等のスパッタ現象によるエッチングの
場合には、ミリングレートの差は金属間であまり差がな
いため、膜密度の高い重金属膜が有利となる。したがっ
て、PtのほかにW,Ta,Cuやそれらを含む合金な
どが高感度な測定結果を得ることができる。
【0034】発振回路41は、水晶振動子40の固有周
波数で電気的に発振させる回路で、トランジスタもしく
はロジックICを用いて構成される。発振回路41の出
力は水晶振動子40の発振周波数の正弦波もしくは矩形
波である。
【0035】通信部4’は、通信回路42と発光ダイオ
ード43により構成されている。通信回路42は、発振
回路41から受けた信号をそのままの周期もしくは分周
して発光ダイオード43を駆動する。発光ダイオード4
3から発生した光信号は、測定装置35’に設けられた
窓から、処理装置チェンバ内に放射される。
【0036】本実施形態の測定装置35’は構成が簡潔
で消費電力が少ないため、発振および通信に必要な電力
を小型の電池5’でまかなうことができる。
【0037】図4の測定装置35’をイオンミリング装
置に適用した場合の構成を、図5に示す。前記図2の場
合とほぼ同じであるが、処理室側壁には、測定装置3
5’からの無線送信信号を受信するアンテナ33の代わ
りに、光信号を受信するための受光素子45が設けられ
ている。また、受信した信号の周波数をカウントするた
めに、受光素子45に接続された周波数カウンタ46を
設置している。また、信号の受信感度に応じて必要なら
ば発光ダイオード43の発光波長近傍のみを通す光学フ
ィルタや、発振周波数の近傍のみを通すバンドパスフィ
ルタを、受光素子45の前後に設けることで、通信信号
のS/Nを高めることができる。
【0038】本構成にて基板を処理する場合は、被処理
基板20および測定装置35’をイオンミリング装置内
に設置し、真空排気した後に、測定装置35’からの信
号を受信して水晶振動子40の処理前の発振周波数を測
定する。実験では、予め約500nmのPt膜をスパッ
タ法にて成膜した水晶振動子40を用いた。この場合、
初期発信周波数は4.940630MHzであった。
【0039】その後、ミリング処理を開始し、処理中の
水晶振動子40の発振周波数を測定し、所定の周波数に
達したところで処理を終了する。実験では、アルミナチ
タンカーバイド基板を150nm処理することを目的と
した。Ptとアルミナチタンカーバイドのミリング処理
でのレート比は1.8倍で、Pt膜の方が早く削れる。
従って、目標とする水晶振動子の発信周波は49726
00MHzであった。
【0040】本方法により被処理基板の加工量を測定す
ると、20回の試行で加工深さばらつきは150nm±
4%を得ることが出来た。
【0041】なお、水晶振動子は温度係数が大きいもの
があり温度上昇に対し周波数変動を起こすため、測定装
置35’中の水晶振動子40は、できるだけ放熱が良い
ように設置する必要がある。温度上昇により十分な測定
精度を得ることができない場合には、ミリング処理中に
は測定せず、予想される処理時間より十分短い時間でミ
リング処理を中断し、水晶振動子が冷えた頃を見計らっ
て測定を行い、残りのミリングに必要な時間を計算する
方法もある。
【0042】以上のように本発明の第1実施形態では、
処理装置(処理室)内の基板載置面と同一面に(被処理
基板と同等処理条件下にある処理室内の部位に)、イオ
ン電流量を正確に測定するためのファラデーカップと基
板の表面電位を測定するための電極とを設置し、測定し
たイオン電流量および表面電位とグリッドにかけられた
加速電圧から実際のイオン加速電位を算出し、入射する
イオン電力を積算することで、加工量を正確に推定する
ことが可能となる。また本発明の第2実施形態では、残
膜厚測定に水晶振動子による発振周波数で測定する手法
を用いることで、より簡単な構成で、正確な加工量の測
定が可能となる。
【0043】さらに本発明の実施形態では、被処理基板
の載置面が回転運動を行うような可動式の処理装置に設
置し得るように測定系に独立した電源を持たせ、この測
定系の電源には必要に応じて入射するイオンから得た電
力を供給するようにし、また、測定系には、測定データ
を高周波信号もしくは光信号等による無線通信により処
理装置の制御系に送り出す機能を持たせることで、より
被加工基板と同一の条件下での測定が可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、同一材料
の途中までの溝形成等での処理進行状況を、インライン
でかつin−situで観測し、処理を制御すること
で、高精度な加工を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る、イオン電流およ
び表面電位の測定装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示した測定装置をイオンミリング装置の
基板ホルダに搭載して使用する場合の概要を示す説明図
である。
【図3】図1に示した測定装置をイオン入射面から見た
説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る、水晶振動子を用
いた測定装置の構成を示す説明図である。
【図5】図4に示した測定装置をイオンミリング装置の
基板ホルダに搭載して使用する場合の概要を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 電源部 2 測定部 2’ 測定部 3 演算部 4 送信部 4’ 通信部 5 蓄電池 5’ 電池 6 グリッド 7 イオン捕集電極 8 減圧DC−DCコンバータ 9 トリクル充電回路 10 昇圧DC−DCコンバータ 11 ファラデーカップ 12 表面電位測定電極 13 保護回路 14 保護回路 15 MPU 16 送信アンテナ 20 被処理基板 21 イオン源室 22 処理室 23 フィラメント 24 フィラメント加熱用電源 25 アーク電源 26 ガス供給装置 27 加速グリッド電極 28 減速グリッド電極 29 加速電源 30 減速電源 31 公転ステージ 32 基板ホルダ 33 アンテナ 34 制御装置 35 測定装置 35’ 測定装置 36 ニュートライザ 37 ニュートライザ電源 40 水晶振動子 41 発振回路 42 通信回路 43 発光ダイオード 45 受光素子 46 周波数カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 斉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 大川 貴子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 阿南 秀利 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板へのイオン入射によって基板の加工
    を行う基板処理装置であって、 基板載置面と同一面もしくは被加工基板の一部にて、入
    射イオン電力、もしくは入射イオン電流および表面電位
    の測定を行う測定手段を有することを特徴とする基板処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記測定した電力値、または、電流値と表面電位から計
    算される電力から、積算電力が一定となるように加工時
    間を決める制御手段を有することを特徴とする基板処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、 加工時間を一定として、積算電力が一定となるようにイ
    オン源のアーク電源電流あるいはイオン加速電圧を制御
    する制御手段を有することを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 基板へのイオン入射によって基板の加工
    を行う基板処理装置であって、 基板載置面と同一面に載置した水晶振動子によって膜厚
    変動計測を行う測定手段を有することを特徴とする基板
    処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、 測定した膜厚値、または水晶振動子の振動周波数、また
    はそれらの変動量から加工終了時点を決める制御手段を
    有することを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載において、 水晶振動子のイオン入射面には、イオン入射による加工
    処理前に、予めPt、W、Ta、Cuのいずれかの金
    属、またはそれらを含む合金を成膜したことを特徴とす
    る基板処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1項に記載にお
    いて、 前記測定手段は電源手段と無線通信手段とを有し、加工
    処理中に測定箇所が処理室内にて移動しても、測定を実
    行し測定結果を送信可能であることを特徴とする基板処
    理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載において、 前記電源手段は、前記測定手段に入射するイオンから電
    力を得る手段を有することを特徴とする基板処理装置。
  9. 【請求項9】 基板へのイオン入射によって基板の加工
    を行う基板処理方法であって、 基板載置面と同一面もしくは被加工基板の一部にて、入
    射イオン電力、もしくは入射イオン電流および表面電位
    の測定を行うことを特徴とする基板処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載において、 前記測定した電力値、または、電流値と表面電位から計
    算される電力から、積算電力が一定となるように加工時
    間を決めることを特徴とする基板処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載において、 加工時間を一定として、積算電力が一定となるようにイ
    オン源のアーク電源電流あるいはイオン加速電圧を制御
    することを特徴とする基板処理方法。
  12. 【請求項12】 基板へのイオン入射によって基板の加
    工を行う基板処理方法であって、 基板載置面と同一面に載置した水晶振動子を用いて膜厚
    変動計測を行うことを特徴とする基板処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載において、 測定した膜厚値、または水晶振動子の振動周波数、また
    はそれらの変動量から加工終了時点を決めることを特徴
    とする基板処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項12または13記載において、 水晶振動子のイオン入射面には、イオン入射による加工
    処理前に、予めPt、W、Ta、Cuのいずれかの金
    属、またはそれらを含む合金を成膜したことを特徴とす
    る基板処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至14の何れか1項に記載
    において、 前記した測定系は、電源手段と無線通信手段とを有し、
    加工処理中に測定箇所が処理室内にて移動しても、測定
    を実行し測定結果を送信可能であることを特徴とする基
    板処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載において、 前記電源手段は、前記測定系に入射するイオンから電力
    を得る機能を有することを特徴とする基板処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004507889A (ja) * 2000-08-22 2004-03-11 オンウエハー テクノロジーズ インコーポレーテッド 処理操作をおこなうため、効率的に利用するため、監視するため、及び制御するために、データを獲得する方法及び、その装置
JP2008108702A (ja) * 2006-09-26 2008-05-08 Hitachi High-Tech Science Systems Corp イオンミリング装置、およびイオンミリング方法
JP2008311384A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理装置
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