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JP2000220333A - 人物認証装置およびその方法 - Google Patents

人物認証装置およびその方法

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Publication number
JP2000220333A
JP2000220333A JP11022252A JP2225299A JP2000220333A JP 2000220333 A JP2000220333 A JP 2000220333A JP 11022252 A JP11022252 A JP 11022252A JP 2225299 A JP2225299 A JP 2225299A JP 2000220333 A JP2000220333 A JP 2000220333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
person
authentication
authenticating
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11022252A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Tomokazu Wakasugi
智和 若杉
Kazuhiro Fukui
和広 福井
Osamu Yamaguchi
修 山口
Mayumi Yuasa
真由美 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11022252A priority Critical patent/JP2000220333A/ja
Publication of JP2000220333A publication Critical patent/JP2000220333A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正利用者を確実に拒絶でき、快適性を向上
させた人物認証装置およびその方法を提供する。 【解決手段】 生体鍵による認証結果と非生体鍵による
認証結果が一致する場合にのみ被認証者を認定する人物
認証装置およびその方法において、前記生体鍵認証にお
いて本人通過率を最大とする低い類似度閾値を設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人物認証装置とその
方法に係り、特に生体鍵と非生体鍵を併用して個人を認
証する装置とその方法に係る。
【0002】
【従来の技術】(第1の問題点)従来、個人を認証する
方法として、ICカード/磁気カード/無線カードのよ
うな暗号情報を電子化して記憶し、該暗号情報を読み出
し可能な器物鍵による認証(広くは錠前のような器物そ
れ自体の物理的特徴を鍵とするものも含む)、暗証番号
などの暗号鍵による認証、指紋/声紋/掌紋/虹彩/網
膜/顔などの生体鍵による認証が提案されている。
【0003】器物鍵や暗号鍵などの非生体鍵を用いた個
人認証方式は該非生体鍵の提示者を曖昧性なく認証でき
る一方で、器物鍵の紛失/盗難や暗号鍵の漏洩により他
人に不正使用される危険性がある。これに対して、生体
鍵を用いた個人認証方式では、該生体鍵が本人と不可分
であることから不正使用しにくいという特長があるが、
不正利用者を排除するようにセキュリティシステムを調
整すると、まれに正規利用者までもが排除されるという
不具合が発生してしまう。
【0004】この原因は、生体鍵がパタン特徴であり、
該生体鍵の認証がパタン認識で行われることに由来す
る。生体鍵による人物認証は、入力された被認証者の入
力生体鍵を被登録者の辞書生体鍵と照合して類似度を求
め、所定閾値以上の最大類似度を獲得した被登録者を該
被認証者として認定し、それ以外は拒絶するという手順
で行われる。このとき、前記最大類似度を1位類似度、
該最大類似度を獲得する被登録者を1位候補と各々呼ぶ
と、前記1位候補が被認証者本人であり、かつ前記1位
類似度が所定閾値以上であることが正しい認証の行われ
る条件である。また、前記1位候補が被認証者本人でな
く、かつ前記1位類似度が所定閾値未満であることが正
しい拒絶の行われる条件である。
【0005】第5図に例示するように、前記閾値を様々
に変えたときの正しい認証の行われる率、すなわち本人
通過率61は、該閾値が高くなるにつれて100%から
0%の間で単調減少する。また、前記閾値を様々に変え
たときの正しい拒絶の行われる率、すなわち他人排除率
62は、該閾値が高くなるにつれて0%から100%の
間で単調増加する。両者の軌跡はともに最大でない値6
3で交差していることが一般的であり、ともに最大とで
きる閾値は存在しない。
【0006】このとき、前記閾値を他人排除率が最大と
なる高い類似度範囲に設定すれば、不正利用者を最もよ
く拒絶できるが、本人通過率が最大ではないために被登
録者の不当な拒絶を最小化できない。一方、前記閾値を
本人通過率が最大となる低い類似度範囲に設定すれば、
被登録者を最もよく通過させられるが、他人排除率が最
大ではないために不正利用者の通過を最小化できない。
このため、生体鍵による人物認証では、被登録者の確実
な認証と被登録者以外の確実な拒絶の両立ができない。
【0007】この問題を解決するために、生体鍵と非生
体鍵の各々による認証結果を併用して人物認証を行うこ
とが考えられるが、該生体鍵と該非生体鍵の組み合わせ
による効果を発揮させ得る用法が十分確立していないこ
とが、従来技術における第1の問題点である。
【0008】(第2の問題点)また、生体鍵と非生体鍵
はその入力方法が異なるものである。被認証者は認証を
受けるための一連の動作の中で該生体鍵と該非生体鍵と
をシステムに入力しなければならない。その際の省力化
や快適性の向上、あるいは人間の体構造やシステムを使
用するときの人間の姿勢あるいは習慣などに基づく必然
的な装置構造の追究は人間工学的な課題であるにも関わ
らず、そのための検討が十分なされていないことが、従
来技術における第2の問題点である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みて成されたものであり、その第1の目的は上記第
1の問題点を解決し、生体鍵と非生体鍵の併用による効
果を最大に発揮し得る人物認証装置およびその方法を提
供することである。
【0010】また、本発明の第2の目的は上記第2の問
題点を解決し、人間工学的に妥当な構造を与えられた人
物認証装置およびその方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る人物認証装
置は、被認証者の生体鍵を認識して該被認証者が被登録
者のいずれであるかを特定する生体鍵認証手段と、被認
証者が所持する非生体鍵を受理して該被認証者が被登録
者のいずれであるかを特定する非生体鍵認証手段と、前
記生体鍵認証手段により特定された被登録者と前記非生
体鍵認証手段により特定された被登録者とが一致する場
合に該被認証者を該一致した被登録者として認証し、一
致しない場合に該被認証者を拒絶する判別手段とを具備
し、前記生体鍵認証手段が最大の本人通過率で前記生体
鍵を認証することを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る人物認証装置は、被認
証者が所持する非生体鍵を受理して該被認証者が被登録
者のいずれであるかを特定する非生体鍵認証手段と、前
記非生体鍵認証手段により特定された被登録者の辞書生
体鍵のみと前記被認証者の生体鍵とを照合して該被認証
者が前記被登録者であるかを特定する生体鍵認証手段と
を具備し、前記生体鍵認証手段が最大の本人通過率で前
記生体鍵を認証することを特徴とする。
【0013】また本発明に係る人物認証装置は、被認証
者の生体鍵を認識した結果と該被認証者が所持する非生
体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証す
る人物認証装置において、前記生体鍵を入力するための
手段が前記非生体鍵を入力するための手段よりも高い位
置に設置されることを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る人物認証装置は、被認
証者の生体鍵を認識した結果と該被認証者が所持する非
生体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証
する人物認証装置において、前記生体鍵を入力するため
の手段が上向きに設置されることを特徴とする。
【0015】好ましくは、前記生体鍵を入力するための
手段が前記非生体鍵を入力するための手段よりも低い位
置に設置されることを特徴とする。
【0016】また本発明に係る人物認証装置は、被認証
者の生体鍵を認識した結果と該被認証者が所持する非生
体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証す
る人物認証装置において、装置正面に対して前記非生体
鍵を入力するための手段が前記生体鍵を入力するための
手段よりも一方にずれて配置されていることを特徴とす
る。
【0017】また本発明に係る人物認証装置は、被認証
者の生体鍵を認識した結果と該被認証者が所持する非生
体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証す
る人物認証装置において、装置が具備するセンサ手段が
可動に取り付けられていることを特徴とする。
【0018】本発明に係る人物認証装置は、被認証者の
生体鍵を認証した結果と該被認証者が所持する非生体鍵
を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証する人
物認証装置において、装置匡体が曲面で造形されていた
り、装置が具備するセンサ手段に該手段を保護するため
の覆いが取り付けられていることを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る人物認証装置は、生体
鍵感知範囲に位置する被認証者の生体鍵を認証した結果
と、非生体鍵感知範囲に位置する被認証者の非生体鍵を
認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証する人物
認証装置において、前記被認証者が前記生体鍵感知範囲
と前記非生体鍵感知範囲に同時に入り得ることを特徴と
する。
【0020】また、本発明に係る人物認証装置は、生体
鍵感知範囲に位置する被認証者の生体鍵を認証した結果
と、非生体鍵感知範囲に位置する被認証者の非生体鍵を
認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証する人物
認証装置において、前記被認証者が前記生体鍵感知範囲
よりも前記非生体鍵感知範囲に先に入り得ることを特徴
とする。
【0021】また、本発明に係る人物認証装置は、生体
鍵感知範囲に位置する被認証者の生体鍵を認証した結果
と、非生体鍵感知範囲に位置する被認証者の非生体鍵を
認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証する人物
認証装置において、前記被認証者が前記生体鍵感知範囲
よりも前記非生体鍵感知範囲に後に入り得ることを特徴
とする。
【0022】また本発明に係る人物認証装置は、被認証
者の生体鍵を認証した結果と該被認証者が所持する非生
体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証す
る人物認証装置において、前記生体鍵を入力する手段
が、前記非生体鍵を入力する手段が別体であることを特
徴とする。
【0023】また本発明に係る人物認証装置は、被認証
者の生体鍵を認証した結果と該被認証者が所持する非生
体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証し
てゲートの開閉を制御する人物認証装置において、前記
生体鍵を入力する手段が、前記ゲート自体、あるいはゲ
ート枠面、あるいはゲート近くの天井もしくは側壁もし
くは床面のいずれかに固定されて設置されることを特徴
とする人物認証装置。
【0024】また本発明に係る人物認証装置は、被認証
者の生体鍵を認証した結果と該被認証者が所持する非生
体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認証者を認証し
てゲートの開閉を制御する人物認証装置において、前記
非生体鍵認証手段の具備する非生体鍵を入力する手段
が、前記ゲート自体、あるいはゲート枠面、天井もしく
は側壁もしくは床面のいずれかに固定されて設置される
ことを特徴とする。
【0025】本発明によれば、最大の本人通過率による
生体鍵の認証により、正しく非生体鍵を所持する正規利
用者本人が確実に認証されるので、正規利用者が拒絶さ
れることによるストレスをなくして快適性を向上させる
ことができる。
【0026】また本発明によれば、高い本人通過率の引
き替えとしての低い他人排除率による生体鍵の認証によ
り、不正利用者がまれに誤って認証されることがあって
も、該不正利用者が非生体鍵を所持しない、あるいは該
不正利用者の生体鍵による認証結果と非生体鍵による認
証結果が多くの場合一致しないことにより、ほぼ確実に
該不正利用者が拒絶される。
【0027】また本発明によれば、正規利用者は生体鍵
と非生体鍵の認証を並行して受けることができ、認証の
開始から完了までの総合的な待ち時間を最小限にした快
適性を享受することが可能になる。
【0028】また本発明によれば、生体鍵の認識の前に
非生体鍵の受理を行うことで、非生体鍵の非所持者は生
体鍵認証を実行するまでもなく拒絶されるので処理コス
トの削減になり、また生体鍵の認証においては非生体鍵
の認証結果で示される被登録者の辞書生体鍵とのみ照合
すればよいので、生体鍵認証の計算コストを大幅に削減
でき、かつ認証結果の信頼性が向上する。
【0029】また本発明によれば、被認証者が同一位置
で生体鍵と非生体鍵を同時に入力することができ、認証
の開始から完了までの総合的な待ち時間を確実に最小限
にした快適性を享受することが可能になる。
【0030】また本発明によれば、被認証者が装置前方
の所定位置に進入することで、生体鍵と非生体鍵を無手
順で同時に入力することが可能になり、被認証者の快適
性を一層向上させることができる。
【0031】また本発明によれば、撮影手段と受信手段
を段違いに配置することで、両センサ手段を横に並べた
ときよりも装置の幅を小さく設計することが可能にな
る。
【0032】また本発明によれば、被認証者が装置前方
の所定位置に進入して非生体鍵を入力し、次いで該位置
で顔を屈めることで生体鍵を入力できるようにし、非生
体鍵と生体鍵の入力順序を自然に誘導することが可能に
なる。
【0033】また本発明によれば、装置が設置される環
境における被認証者の動線に応じて、該動線上で被認証
者を認証できるようセンサの向きを設置部の向きと独立
かつ容易に調整可能とし、もって被認証者の快適性を向
上させことが可能とする。
【0034】また本発明によれば、装置匡体は曲面を多
く取り入れた形状で成形されており、被認証者による不
慮の衝突に際して被認証者の体を傷つけないようにでき
る。
【0035】また本発明によれば、各センサに保護カバ
ーが取り付けられており、該衝突によりセンサ手段が傷
つかないようにできる。
【0036】また本発明によれば、被認証者のゲート通
過のための移動を妨げず、かつゲート通過と関係ない動
線を無視することができる。
【0037】また本発明によれば、被認証者は動線に沿
って装置前まで移動して認証を受けることでゲート通過
意思を装置に知らせることができ、誤作動のない扉の開
閉を受けることができる。
【0038】また本発明によれば、被認証者は装置前面
で停止して認証を受ける必要はなく、ゲートの扉に進行
しながら生体鍵感知範囲と非生体鍵感知範囲をほぼ同時
に通過することで、進行を妨げられることなく自然に認
証を受けることができ、快適性が向上する。
【0039】また本発明によれば、被認証者は装置前面
で停止して認証を受ける必要はなく、ゲートの扉に進行
しながら非生体鍵感知範囲を通過し、次いで生体鍵感知
範囲を通過することで進行を妨げられることなく自然に
かつ高精度の認証を受けることができ、もって快適性と
認証確実性がともに向上する。
【0040】また本発明によれば、非生体鍵感知範囲へ
の進入をもって通過意思と看做すことにより、様々な設
置環境において、ゲート通過に関係しない人物の動線を
確実に無視しつつ、通過意思のある被認証者の移動を妨
げることのない人物認証を可能にすることができる。
【0041】なお、以上の各装置に係る発明は方法に係
る発明としても成立し、方法に係る発明は装置に係る発
明としても成立する。
【0042】また、上記の発明は、相当する手順あるい
は手段をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録した機械読み取り可能な媒体としても成立する。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明に係る人物認証装置および
その方法の実施例を図面にしたがって説明する。 (第1の実施例)本発明に係る人物認証装置およびその
方法の第1の実施例を説明する。第1図は本実施例装置
のブロック構成を示した図である。本実施例装置は、生
体鍵認証部1、非生体鍵認証部2、判別部3、出力部4
より成る。また、第2図に本実施例装置における処理構
成を示す。本実施例装置における処理は、生体鍵認証処
理S1、非生体鍵認証処理S2、判別処理S3、出力処
理S4より成る。なお、本実施例装置は生体鍵として顔
を、非生体鍵として無線タグを用いた場合の例である。
【0044】生体鍵認証部1(ステップS1)は、被認
証者の生体鍵たる顔画像を入力して認識する機能ブロッ
クであり、周期的に画像を入力して入力画像と成し、該
入力画像中に検査領域を設け、該検査領域を入力画像中
で走査しつつ該検査領域内の画像パタンと顔パタンテン
プレートとを照合し、所定閾値以上の最大相関値を有す
る検査領域を顔領域と看做して該領域内の画像を顔画像
パタンとして抽出し、このように周期的に抽出された顔
画像パタンを常に所定複数保持し、該保持される顔画像
パタンを所定の大きさと輝度範囲に正規化して正規化顔
画像パタンと成し、前記所定複数の正規化顔画像パタン
から相関行列を生成してこれを主成分分析にかけ、この
結果得られた固有ベクトルを基底とする部分空間を前記
所定複数の正規化顔画像パタンを代表する入力部分空間
と成し、該入力部分空間と予め登録された人物(被登録
者)毎に用意されている辞書部分空間との最大余弦を類
似度として求め、所定閾値以上の最大類似度を得た辞書
部分空間を選択し、該選択された辞書部分空間に対応す
る被登録者を前記被認証者であるとして該被登録者の人
物IDを出力し、所定閾値以上の類似度を得た辞書部分
空間がなかった場合には、前記被認証者に該当する被登
録者はいないとして該当者なしを表わす特別な人物ID
を出力する。
【0045】このとき、図5に示すように、前記所定閾
値は前記本人通過率61が最大となる類似度領域(64
の左側)のどこかに設定されればよいが、閾値を低く設
定するほど他人排除率が低くなるので該閾値はできるだ
け高い方が望ましい。理想的には前記閾値は本人通過率
61が最大値65から減少に転じる図中の64とするの
がよい。このときの他人排除率は図中の66となり最大
値より小さい値となる。
【0046】非生体鍵認証部2(ステップS2)は、被
認証者の携帯する非生体鍵たる無線タグ装置の無線信号
を入力して復号化する機能ブロックであり、前記無線タ
グの発する無線信号の強度が所定閾値以上になったとき
に、該信号を復号化して無線タグのタグIDを取得し、
該タグIDに該当する被登録者がいればその人物ID
を、いなければ該当者なしを表わす特別な人物IDを出
力する。
【0047】判別部3(ステップS3)は、前記生体鍵
認証部1による人物IDと前記非生体鍵認証部2による
人物IDが一致する場合にのみ認証結果たる該一致した
人物IDを出力し、一致しない場合には拒絶を意味する
特別な人物IDを出力する。
【0048】出力部4(ステップS4)は、前記判別部
3による人物IDを装置外部へ出力する。
【0049】以上の構成により成る本実施例装置は、生
体鍵と非生体鍵の認証結果が一致すれば認証し、さもな
ければ拒絶するという認証論理を用い、かつ生体鍵認証
においては本人通過率を最大として駆動することによ
り、以下の[効果1〜3]を発揮する。
【0050】[効果1]被登録者本人が正しく認証され
る確率(本人通過率)を最大とする類似度閾値を設定す
ることにより、正当な非生体鍵を持つ被登録者(正規利
用者)は生体鍵と非生体鍵の一致をもって確実に通過で
きる。
【0051】[効果2]該非生体鍵を不正に入手した被
認証者(不正利用者)は、生体鍵の認証において大抵は
非生体鍵の正当な所持者とは異なる被登録者として認証
されることから、前記生体鍵と前記非生体鍵の不一致を
理由に拒絶される可能性が高い。
【0052】[効果3]正規利用者は生体鍵と非生体鍵
の認証を並行して受けることができ、認証の開始から完
了までの総合的な待ち時間を最小限にした快適性を享受
することが可能になる。
【0053】この結果、正規利用者の最大限の認証と不
正利用者の最大限の拒絶をともに実現して、正規利用者
の確実な認証と快適性、ならびに不正利用者へのセキュ
リティを並立させることが可能になる。
【0054】なお、前記生体鍵認証部1による生体鍵
や、前記非生体鍵認証部2による非生体鍵は上記の例に
限定されない。 (第2の実施例)本発明に係る人物認証装置およびその
方法の第2の実施例を説明する。第3図は本実施例装置
のブロック構成を示した図である。本実施例装置は、非
生体鍵認証部11、生体鍵認証部12、出力部13より
成る。また、第4図に本実施例装置における処理構成を
示す。本実施例装置における処理は、非生体鍵認証処理
S11、生体鍵認証処理S12、出力処理S13より成
る。なお、本実施例装置は生体鍵として顔を、非生体鍵
として無線タグを用いた場合の例である。
【0055】非生体鍵認証部11(ステップS11)
は、被認証者の携帯する非生体鍵たる前記無線タグの発
する無線信号の強度が所定閾値以上になったときに、該
信号を復号化して無線タグのタグIDを取得し、該タグ
IDに該当する被登録者がいればその人物IDを、いな
ければ該当者なしを表わす特別な人物IDを出力する。
【0056】生体鍵認証部12(ステップS12)は、
前記非生体鍵認証部11による該当なしの人物IDを受
理した場合は該人物IDをそのまま出力し、それ以外の
場合には周期的に画像を入力して入力画像と成し、該入
力画像中に検査領域を設け、該検査領域を入力画像中で
走査しつつ該検査領域内の画像パタンと顔パタンテンプ
レートとを照合し、所定閾値以上の最大相関値を有する
検査領域を顔領域と看做して該領域内の画像を顔画像パ
タンとして抽出し、このように周期的に抽出された顔画
像パタンを常に所定複数保持し、該保持される顔画像パ
タンを所定の大きさと輝度範囲に正規化して正規化顔画
像パタンと成し、前記所定複数の正規化顔画像パタンか
ら相関行列を生成してこれを主成分分析にかけ、この結
果得られた固有ベクトルを基底とする部分空間を前記所
定複数の正規化顔画像パタンを代表する入力部分空間と
成し、該入力部分空間と前記非生体鍵認証部11による
人物IDに対応する辞書部分空間との最大余弦を類似度
として求め、該類似度が所定閾値以上のときに前記人物
IDを出力し、所定閾値未満のときには、前記被認証者
に該当する被登録者はいないとして該当者なしを表わす
特別な人物IDを出力する。
【0057】このとき、第5図に示すように、前記所定
閾値は前記本人通過率61が最大となる類似度領域(6
4の左側)のどこかに設定されればよいが、閾値を低く
設定するほど他人排除率が低くなるので該閾値はできる
だけ高い方が望ましい。理想的には前記閾値は本人通過
率61が最大値65から減少に転じる図中の64とする
のがよい。このときの他人排除率は図中の66となり最
大値より小さい値となる。
【0058】出力部13(ステップS13)は、前記生
体鍵認証部12による人物IDを装置外部へ出力する。
【0059】以上の構成より成る本実施例装置は、前記
第1の実施例装置と同じ[効果1]および[効果2]に
よる高い認証確実性と高いセキュリティとを両立させ得
るものであり、さらに新たな次の[効果4]を得ること
ができる。
【0060】[効果4]生体鍵認証が非生体鍵の認証結
果により示唆される唯1人の被登録者との照合で済むこ
とから計算コストを削減して高速に動作可能であり、か
つ前記唯1人の被登録者との照合であるが故に認証誤り
の危険性も軽減されてその認証結果の信頼性が向上す
る。
【0061】なお、前記非生体鍵認証部11による非生
体鍵や、前記生体鍵認証部12による生体鍵は上記の例
に限定されない。 (センサ配置)次に本発明に係る人物認証装置が具備す
るセンサ配置、すなわち生体鍵たる顔画像を入力するた
めの撮影手段と非生体鍵たる無線信号を入力するための
受信手段の配置について説明する。本発明に係る人物認
証装置におけるセンサ配置は、装置の高さと被認証者の
身長との関係から第7図と第8図に示すように概ね2通
りあるものと考えられる。 (第1のセンサ配置)第1のセンサ配置を第7図に示
す。図中aにおいて、被認証者101は直立して装置1
02と相対しており、そのような姿勢を誘うように装置
102の高さは被認証者101の身長とほぼ等しく作ら
れている。
【0062】通常、無線タグ105は被認証者の腰から
胸までの高さに装着されるものと考えられるので、装置
102から見て顔は高い位置に、無線タグはそれより低
い位置にくる。このとき、無線タグの無線信号を受信す
べき非生体鍵認証部の具備する受信手段107の受信感
度領域104は装置前方、被認証者の腰から胸を覆う範
囲に設定されていなければならない。そのため、該受信
手段107は被認証者101の想定される腰から胸の高
さのほぼ中央の高さに配置される。
【0063】一方、生体鍵認証部の具備する撮影手段1
06の視野領域103は直立した顔をその中に入れるよ
うに設定されていなければならない。そのため、該撮影
手段106は被認証者101の想定される顔の高さとほ
ぼ同じ高さで概ね正面を向いて設置される。このとき、
被認証者101の顔は無線タグより高い位置にあるので
撮影手段106は受信手段107より必然的に高い位置
に設置される。
【0064】なお、無線タグ105は被認証者101の
衣服の胸ポケットに入れられたり、被認証者の集団にお
ける規則により胸や腰にバッジのごとく装着されること
が多いと考えられる。このとき、無線タグ105は被認
証者101の体軸上からはずれており、被認証者101
の顔は該体軸上にのることから、顔画像とタグIDを被
認証者が同一の位置で入力できるために、図中bおよび
cに示すように撮影手段106と受信手段107は被認
証者101の想定される体軸、すなわち装置102の垂
直方向に関して同一直線上にのらないように設置され
る。特に受信手段107がずらされる方向は無線タグ1
05が装着されることが多い側となり、通常は被認証者
101の左側となる。無論、無線タグ105がいずれの
側に装着されてもよいように、図中cに示すように受信
手段107を左右2個具備させることも可能である。
【0065】このように配置することで次の[効果5〜
7]を得ることができる。
【0066】[効果5] 被認証者101が同一位置で
顔画像とタグIDを入力することができ、前記[効果
3]を確実なものとすることができる。
【0067】[効果6] 被認証者101が装置102
の前方所定位置に進入することで、該顔画像とタグID
を無手順で同時に入力することが可能になり、被認証者
の快適性を一層向上させることができる。
【0068】[効果7] 撮影手段106と受信手段1
07を段違いに配置することで、両センサ手段を横に並
べたときよりも装置の幅を小さく設計することが可能に
なる。
【0069】特に前記第1の実施例装置においては、上
記[効果5]と[効果6]とにより生体鍵と非生体鍵の
入力を無手順で並行して行わせることが可能になり、両
鍵の認証時差を被認証者に感させず、もって最短拘束時
間で認証が行われるという快適性を確実に実現すること
が可能になる。 (第2のセンサ配置)第2のセンサ配置を第8図に示
す。図中aにおいて、被認証者101は身を屈めて装置
102を覗き込んでおり、そのような姿勢を誘うように
装置102の高さが被認証者101の身長より低く作ら
れている。
【0070】このとき、上記第1のセンサ配置でも述べ
たように、受信手段107は被認証者101の想定され
る腰から胸の高さのほぼ中央の高さに配置される。
【0071】一方、撮影手段106は覗き込む顔を下か
ら撮影するため、低い位置に上向きに設置される。した
がって、被認証者101は受信手段107の受信感度領
域104に入ることで最初にタグIDを認証され、次い
で、顔を下に向けて撮影手段106を覗き込むことによ
り顔を認証される。この順番を確保するために、本セン
サ配置は直立状態では顔画像を入力しにくいように撮影
手段106を低い位置に上向きに設置する形態となって
いる。
【0072】このとき、屈めた顔と無線タグは非常に接
近するので、撮影手段106は受信手段107よりも下
方に設置されることが望ましい。特に撮影手段106に
は被写界深度の制約から画像を鮮明に撮影できる最低距
離があるので、このように設置する方が撮影手段106
の焦点距離や画角の調整自由度が得られる。
【0073】なお、上記第1のセンサ配置と同様に、無
線タグ105は被認証者101の衣服の胸ポケットに入
れられたり、被認証者の集団における規則により胸や腰
にバッジのごとく装着されることが多いと考えられるこ
とから、顔画像とタグIDを被認証者が同一の位置で入
力できるために、図中bおよびcに示すように撮影手段
106と受信手段107は被認証者101の想定される
体軸、すなわち装置102の垂直方向に関して同一直線
上にのらないように設置される。
【0074】このように配置することで前記[効果5]
と[効果7]を得られることは勿論のこと、新たに次の
[効果8]を得ることができる。
【0075】[効果8] 被認証者101が装置102
の前方所定位置に進入してタグIDを入力し、次いで顔
を屈めることで顔画像を入力できるようにし、タグID
と顔画像の入力順序を自然に誘導することが可能にな
る。
【0076】特に前記第2の実施例装置においては、前
記[効果5]と上記[効果8]とにより、非生体鍵と生
体鍵の認証順序による待ち時間の増大を被認証者に意識
させないようにでき、前記[効果4]による認証の信頼
性向上を達成しつつ快適性を維持することが可能にな
る。
【0077】なお、上記第1と第2のセンサ配置におい
ては、生体鍵は顔に限らず例えば虹彩や網膜や音声であ
ってもよい。すなわち、生体鍵が被認証者頭部から取得
され、該取得のためのセンサ手段が該頭部に向けて指向
性を与えられているならば同様に上記[効果5〜8]が
得られる。
【0078】また、上記第1と第2のセンサ配置におい
ては、非生体鍵は無線タグに限らず例えば暗証番号やI
Cカードや磁気カードや錠前の鍵であってもよい。なぜ
なら、これらの非生体鍵は被認証者の手の動作によって
入力され、該手の動作は腰から胸までの高さのほぼ中央
の高さ付近で行われることが自然だからであり、この結
果、非生体鍵が被認証者のこのような高さで入力される
限り同様に上記[効果5〜8]が得られる。
【0079】また、上記第1と第2のセンサ配置におい
ては、被認証者101は立位ではなく座位であってもか
まわない。要するに、本センサ配置においては、被認証
者101の顔がほぼ正面を向いており、そのときの顔の
位置と無線タグの位置に応じたセンサ配置がとれ、第1
のセンサ配置では被認証者101が入力可能な位置に入
ることで直ちに生体鍵と非生体鍵の入力が可能になり、
第2のセンサ配置では被認証者101が入力可能な位置
に入ることでまず非生体鍵が入力可能になり、次いで被
認証者の屈み動作により生体鍵の入力が可能になればよ
い。
【0080】また、上記第1と第2のセンサ配置を実現
するための装置匡体102は例示したごとく床置きされ
ている必要はなく、例えば壁や天井に固定されたり、あ
るいは被認証者自身が携帯する装置としたり、あるいは
各センサ手段を別体としたりして実施することが可能で
ある。要するに、本発明においては、上記[効果5〜
8]を発揮できるようにセンサ手段が上述した配置で設
置可能でありさえすれば装置匡体の形状や固定方法の差
異は問題とはならない。 (装置外観)第9図に本発明に係る人物認証装置の外観
の例を示す。図中aは床に固定可能な装置の外観であ
り、図中bは壁に固定可能な装置の外観である。このと
き、生体鍵入力用のセンサ手段106と非生体鍵入力用
のセンサ手段107は回転可能なハウジング部108に
取り付けられており、装置を固定するための固定部10
9により床もしくは壁に固定される。ハウジング部10
8と固定部109は図中の境界部110において回転可
能であり、その回転範囲が図中の111で示されてい
る。
【0081】このようにセンサのハウジング部108を
設置部109に対して回転可能とすることで次の[効果
9]を得ることができる。
【0082】[効果9] 装置が設置される環境におけ
る被認証者の動線に応じて、該動線上で被認証者を認証
できるようセンサの向きを設置部の向きと独立かつ容易
に調整可能とし、もって被認証者の快適性を向上させこ
とが可能とする。
【0083】また、被認証者の動線近くに設置される本
装置は次の[効果10〜11]を達成している。
【0084】[効果10] 装置匡体は曲面を多く取り
入れた形状で成形されており、被認証者による不慮の衝
突に際して被認証者の体を傷つけないようにできる。
【0085】[効果11] 各センサに保護カバー11
2が取り付けられており、該衝突によりセンサ手段が傷
つかないようにできる。
【0086】なお、センサのハウジング部108は上記
に例示したごとく鉛直軸周りにパン(水平旋回)可能な
だけでなく、上下にチルト(垂直旋回)可能とすること
もできる。また、ハウジング部108は回転ではなく例
えば上下左右に移動可能とすることも可能である。すな
わち、ハウジング部108が固定部109に対して独自
に可動であり、その結果、被認証者をその動線上で捉え
ることができさえすれば、可動の自由度の差異は問題と
はならない。
【0087】また、上記生体鍵の入力手段と非生体鍵の
入力手段とが別々のハウジング部に収められ、各ハウジ
ング部が別々の固定部により可動に支持されるようにす
ることも可能である。
【0088】また、上記aのように固定部を1つ具備す
る装置では、ハウジング部108と固定部109の上下
関係を入れ替えることで天井から吊して固定することも
可能であり、横に寝かせることで壁に固定することも可
能である。
【0089】また、上記bのように固定部を2つ具備す
る装置においても、壁に代わって天井や床に固定するこ
とが可能である。
【0090】また、ハウジング部は人間の手により動か
されたり、機械により例えばモーターなどで動かされた
り、さらに装置により自動で動かされてもよい。 (動線に注目した装置の配置)生体鍵と非生体鍵を併用
する人物認証装置を、認証された人物のみに通過を許可
し、それ以外の人物の通過を拒絶するセキュリティゲー
トシステムに応用した場合を考える。この場合には、被
認証者がゲートに向かって移動しつつ認証をしてもら
い、そのままゲートを通過するという利用形態が理想と
なることから、前記動線に対する検討が特に重要にな
る。
【0091】第10〜12図に人物認証装置の設置環境
の例を示す。第10図は通路の突き当たりにゲートがあ
る場合、第11図は通路のコーナーにゲートがある場
合、第12図は通路途中もしくは広場の壁面にゲートが
ある場合を示している。いずれの図においても上段aは
ゲートを正面から見た透視図であり、下段bは上面図で
ある。
【0092】図中の201は床、202は天井、203
〜205と207〜208は壁、206はゲートの扉で
ある。また、図中の301、401、501は人物であ
り、302と303は人物301の動腺、402と40
3は人物401の動線、502と503は人物501の
動線である。このうち、302、402、502は各々
人物301、401、501が扉206を通るための動
線である。このとき、セキュリティゲートシステムに適
用される人物認証装置は扉206を通るための動線上で
人物301、401、501を認証できなければならな
い。
【0093】第10図のように扉206が通路奥に存在
し、人物301が該通路を扉206に向かって進行する
場合には、該進行をもって人物301にゲートを通過す
る意思があるものと看做すことができる。したがって、
人物認証装置は動線302上をゲートに接近する人物3
01を認証するだけでよい。
【0094】一方、第11図と第12図に示すようにゲ
ートを通過しない動線が存在する場合には、人物の接近
をもって通過の意思と看做すことができない。具体的に
は動線302、402、502上の人物のみを認証する
ことが人物認証装置に求められる。
【0095】いずれの場合も、前記第7図や第8図のよ
うな人物認証装置をゲートの扉206近傍に動線を遮ら
ないように設置することで、被認証者301、401、
501が動線302、402、502上を装置の前まで
移動し、装置前面の所定位置に静止して認証を受け、認
証後に扉206を通過することが可能である。このため
の設置例を第13図に例示する。図中の341と342
は被認証者が扉206を通過するための動線であり、図
中の351と352は人物認証装置である。図aにおい
ては、人物認証装置351は扉206の片脇に設置され
ており、被認証者は動線341に沿って移動し、該装置
351の前で静止して認証を受けることができる。図b
においては、人物認証装置351は扉206の中央付近
に設置されており、被認証者は動線341あるいは34
2に沿って移動し、該装置351の前で静止して認証を
受けることができる。図中cにおいては、人物認証装置
351と352は扉206の両脇に設置されており、被
認証者は動線341あるいは342に沿って移動し、該
装置351または352の前で静止して認証を受けるこ
とができる。
【0096】いずれの例においても本装置配置は次の
[効果12〜13]を実現している。
【0097】[効果12] 人物認証装置351や35
2は被認証者の動線の脇、ゲートの扉206の近くに設
置されていることから、該被認証者のゲート通過を妨げ
ず、かつゲート通過と関係ない動線303、403、5
03を無視することが可能になる。
【0098】[効果13] 被認証者は動線302、4
02、502(第13図では341や342で表わして
いる)に沿って装置前まで移動して認証を受けることで
ゲート通過意思を装置に知らせることができる。 (動線に注目した別体センサの配置)しかしながら、上
記の設置方法では、被認証者は一旦扉206近くの人物
認証装置前で停止して認証を受けなければならない。よ
り快適な使用感を提供するためには、被認証者の歩行を
極力妨げないような認証を実現することが望ましい。
【0099】ここで、前記第1の実施例装置について考
えると以下の考察が成立する。
【0100】生体鍵認証部は被認証者の顔を認証するに
際して、入力画像から顔パタンテンプレートと相関の高
い顔画像パタンを抽出する。このとき、前記顔パタンテ
ンプレートの大きさが固定であることから、前記顔パタ
ンテンプレートが所定閾値以上の相関値を出力可能な前
記入力画像中の顔の大きさは概ね一定の範囲(その境界
は曖昧であるが)になければならず、これよりずれた範
囲の大きさでは、該顔パタンと前記顔パタンテンプレー
トとの相関値が低下する。ここで顔の撮影像は、撮影手
段と顔との距離が遠くなるほど小さくなり、近くなるほ
ど大きくなる。したがって、前記顔パタンテンプレート
が所定閾値以上の相関値を出力可能な撮影手段と顔との
距離にも概ね一定の範囲がある。この距離範囲にある被
認証者の位置し得る範囲を顔感知範囲(一般に生体鍵感
知範囲)と呼ぶ。すなわち、生体鍵認証部は該顔感知範
囲にある被認証者の顔のみを認証することができる。
【0101】非生体鍵認証部は被認証者の携帯する無線
タグ装置の無線信号の強度が所定閾値以上になったとき
に、該信号を復号化して無線タグのタグIDを取得す
る。このとき、前記無線信号の強度が受信手段と無線タ
グとの距離に応じて減衰することから、前記所定閾値に
より無線タグの信号を復号化できる受信手段周囲の空間
範囲が定まっており、この中に無線タグを入るように被
認証者が位置し得る範囲を無線感知範囲(一般に非生体
鍵感知範囲)と呼ぶ。すなわち、非生体鍵認証部は該無
線感知範囲にある被認証者の無線タグのみを認証するこ
とができる。
【0102】前記第1の実施例装置においては、前記顔
感知範囲と無線感知範囲を空間的に重ねることにより、
生体鍵認証部による人物IDと非生体鍵認証部による人
物IDとをほぼ同時に取得できる。これを模式的に表わ
したのが第14図である。図の上段aはゲートを正面か
ら見た透視図であり、下段bは上面図である。図中の6
06は生体鍵認証部が具備する撮影手段601のカメラ
中心であり、図中の607は該撮影手段601のカメラ
光軸であり、図中の605は該撮影手段601の撮影範
囲を表わす視野ピラミッドである。このとき、前記顔感
知範囲は前記視野ピラミッド605内の図中の603の
範囲であり、前記無線感知範囲は図中の604の内部で
ある。被認証者301はゲートに向かって(図の右から
左へ)進むうちに位置311において前記顔感知範囲6
03と無線感知範囲604にほぼ同時に進入することに
なり、該進入後直ちに前記通過許可部により通過許可の
可否を決定され、許可の場合には扉206が開扉され
て、被認証者はそのまま進入を続けることでゲートを通
過できる。このような感知範囲の設定により、前記[効
果1〜3]ならびに[効果5〜6]を達成しつつ、新た
な次の[効果14]を得ることができる。
【0103】[効果14] 被認証者は装置前面で停止
して認証を受ける必要はなく、ゲートの扉206に進行
しながら顔感知範囲と無線感知範囲をほぼ同時に通過す
ることで進行を妨げられることなく自然に認証を受ける
ことができるので、快適性が向上する。
【0104】前記顔感知範囲603と前記無線感知範囲
604を空間的に重ねるために、該顔感知範囲603の
近傍に前記受信手段602が設置される。一方、前記撮
影手段601はその顔感知範囲603が受信手段602
より遠方に、すなわち前記受信手段602が無線信号を
復号化できる距離よりも遠くにあり、そして該撮影手段
601がゲートに向かって進入する被認証者311の顔
を概ね前方から撮影するために、前記受信手段602よ
りもゲート近くに設置される。
【0105】前記顔感知範囲603と前記無線感知範囲
604の外縁のうち最も扉206に近い水平距離をL、
被認証者311の平均歩行速度をS、被認証者311が
前記共通感知空間に到達してからゲート通過許可が下さ
れるまでの処理時間をPとすると、L=S×Pとするこ
とが望ましい。被認証者の認証が開始されるのは該被認
証者が少なくともL以上扉から離れているときであり、
被認証者が認証を開始されてから扉からの距離がLとな
る位置まで移動するのに要する時間が十分短いΔTであ
るとすると、新たに次の[効果15]を得ることができ
る。
【0106】[効果15] 被認証者が前記共通空間を
通過して認証を受けた後、十分短い時間ΔT後に該扉が
解錠されて通過可能になるので、扉前で解錠を待たされ
ることがなく、快適性が向上する。
【0107】次に、前記第2の実施例装置について考え
ると以下の考察が成立する。
【0108】前記第1の実施例装置に関する考察と同
様、非生体鍵認証部には無線感知範囲が、生体鍵認証部
には顔感知範囲が存在する。このとき、前記顔感知範囲
よりも無線感知範囲を動線上で手前に配置することによ
り、生体鍵認証部による人物IDの取得に先駆けて非生
体鍵認証部による人物IDを取得することができる。
【0109】これを模式的に表わしたのが第15図であ
る。図の上段aはゲートを正面から見た透視図であり、
下段bは上面図である。図中の606は生体鍵認証部が
具備する撮影手段601のカメラ中心であり、図中の6
07は該撮影手段601のカメラ光軸であり、図中の6
05は該撮影手段601の撮影範囲を表わす視野ピラミ
ッドである。このとき、前記顔感知範囲は前記視野ピラ
ミッド605内の図中の603の範囲であり、前記無線
感知範囲は図中の604の内部である。被認証者301
はゲートに向かって(図の右から左へ)進むうちに位置
311において無線感知範囲604に進入して無線タグ
による人物IDを入力でき、次いで位置312において
前記顔感知範囲603進入して顔による人物IDを入力
できる。このとき、無線タグによる人物IDにより顔画
像の認証は該人物IDが示唆する唯1つの辞書部分空間
との照合が行われて通過許可の可否を決定され、許可の
場合には扉206が開扉されて、被認証者はそのまま進
入を続けることでゲートを通過できる。このような感知
範囲の設定により、前記[効果1〜2]と[効果4〜
6]を達成しつつ、新たな次の[効果16]を得ること
ができる。
【0110】[効果16] 被認証者は装置前面で停止
して認証を受ける必要はなく、ゲートの扉206に進行
しながら無線感知範囲を通過し、次いで顔感知範囲を通
過することで進行を妨げられることなく自然にかつ高精
度の認証を受けることができ、もって快適性と認証確実
性がともに向上する。
【0111】以上は、専ら通路奥に扉が存在する設置環
境における感知範囲の設置例であった。一方、扉が通路
のコーナーや通路途中や広場の壁面に設けられている場
合には、ゲートを通過する動線と通り過ぎるだけの動線
が混在し、被認証者の通過意思を確認することなしには
扉の解錠を行うわけにはいかない。そこで、無線感知範
囲を顔感知範囲よりも扉寄りに設定することで、該無線
感知範囲への人物の進入をもって通過意思を確認する。
【0112】このような感度範囲の設定例を第16図に
示す。図の上段aはゲートを正面から見た透視図であ
り、下段bは上面図である。無線感知範囲604は顔感
知範囲603よりも扉206寄りに設定されており、顔
感知範囲603に入らない動線303と403上の人物
の移動は無視可能とし、かつ顔感知範囲603に入る動
線503で人物の顔向きによって顔が認証されてしまっ
たとしても、無線感知範囲604への進入の有無によっ
て通過意思を確認して動線503を無視可能とする。こ
の結果、次の効果を得ることができる。
【0113】[効果17] 無線感知範囲への進入をも
って通過意思と看做すことにより、前記第10〜12図
に例示した様々な設置環境において、ゲート通過に関係
しない人物の動線を確実に無視しつつ、通過意思のある
被認証者の移動を妨げることのない人物認証を可能にす
ることができる。
【0114】なお、第14〜16図に例示したセンサ配
置は顔画像を撮影する手段601が扉206の上方に、
無線信号を受信する手段602が側壁に各々固定されて
いたが、ゲート通過のための動線を妨げず、顔感知範囲
と無線感知範囲を各々必要な配置に設定可能でありさえ
すれば、各センサ手段はどこにどのように固定されても
構わない。しかしながら、一般的な通路においては、固
定可能な箇所は限られており、各センサ手段は少なくと
も天井や床、あるいは側壁、扉そのものや扉の枠などに
固定されなければならない。このようにすることで、動
線を妨げず安定した感知範囲を維持することが可能にな
る。 (組み合わせによる実施形態)なお、本発明に係る人物
認証装置およびその方法は上記実施例に限定されず、そ
の技術的範囲において種々組み合わせて実施することも
可能である。
【0115】例えば、前記第2の実施例装置と、前記第
7図および第8図に例示したセンサ配置と、前記第9図
に示したセンサハウジングの可動化を組み合わせて、非
生体鍵認証部による人物IDを受けた生体鍵認証部が該
人物IDで示唆される唯1つの辞書部分空間を用いて顔
画像の認識を行う際に、該人物IDにより示唆されるカ
メラアングルにしたがって撮影手段の向きあるいは高さ
を調整可能とし、もって該人物の身長に合わせた撮影視
野でもって顔画像を入力して認証するようにしてもよ
い。このようにすることで、撮影視野それ自体は狭くで
き、前記調整されたカメラアングルでもって人物の顔画
像をかなりのアップで撮影し、良質な顔画像を取得する
ことが可能になる。無論、入力される生体鍵は顔画像に
限らず、虹彩画像や網膜画像であってもよく、特にクロ
ーズアップ画像が必要となる虹彩画像や網膜画像におい
て効果を発揮する。 (媒体による実施形態の説明)ところで、第4図に例示
するように、本発明に係る個人認証装置とその方法を実
現する情報(例えばプログラム)を記録媒体71に記録
し、該記録した情報を該記録媒体71を経由して装置7
2や装置73に適用したり、通信回線75や76を経由
して、装置73や装置74に適用することも可能であ
る。すなわち、本発明は上述した実施形態に限定される
ものではなく、その技術的範囲において種々変形して実
施することができる。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、最大の本人通過率によ
る生体鍵の認証により、正しく非生体鍵を所持する正規
利用者本人が確実に認証されるので、認証確実性の確保
のみならず、正規利用者が拒絶されることによるストレ
スをなくして快適性を向上させることができる。
【0117】本発明によれば、高い本人通過率の引き替
えとしての低い他人排除率による生体鍵の認証により、
不正利用者がまれに誤って認証されることがあっても、
該不正利用者が非生体鍵を所持しない、あるいは該不正
利用者の生体鍵による認証結果と非生体鍵による認証結
果が多くの場合一致しないことにより、ほぼ確実に該不
正利用者が拒絶される。
【0118】本発明によれば、正規利用者は生体鍵と非
生体鍵の認証を並行して受けることができ、認証の開始
から完了までの総合的な待ち時間を最小限にした快適性
を与えることが可能になる。
【0119】本発明によれば、生体鍵の認識の前に非生
体鍵の受理を行うことで、非生体鍵の非所持者は生体鍵
認証を実行するまでもなく拒絶されるので処理コストの
削減になり、また生体鍵の認証においては非生体鍵の認
証結果で示される被登録者の辞書生体鍵とのみ照合すれ
ばよいので、生体鍵認証の計算コストを大幅に削減で
き、かつ認証結果の信頼性が向上する。
【0120】本発明によれば、被認証者が同一位置で生
体鍵と非生体鍵を同時に入力することができ、認証の開
始から完了までの総合的な待ち時間を確実に最小限にし
た快適性を享受することが可能になる。
【0121】本発明によれば、被認証者が装置前方の所
定位置に進入することで、生体鍵と非生体鍵を無手順で
同時に入力することが可能になり、被認証者の快適性を
一層向上させることができる。
【0122】本発明によれば、撮影手段と受信手段を段
違いに配置することで、両センサ手段を横に並べたとき
よりも装置の幅を小さく設計することが可能になる。
【0123】本発明によれば、被認証者が装置前方の所
定位置に進入して非生体鍵を入力し、次いで該位置で顔
を屈めることで生体鍵を入力できるようにし、非生体鍵
と生体鍵の入力順序を自然に誘導することが可能にな
る。
【0124】本発明によれば、装置が設置される環境に
おける被認証者の動線に応じて、該動線上で被認証者を
認証できるようセンサの向きを設置部の向きと独立かつ
容易に調整可能とし、もって被認証者の快適性を向上さ
せことが可能とする。
【0125】本発明によれば、装置匡体は曲面を多く取
り入れた形状で成形されており、被認証者による不慮の
衝突に際して被認証者の体を傷つけないようにできる。
【0126】本発明によれば、各センサに保護カバーが
取り付けられており、該衝突によりセンサ手段が傷つか
ないようにできる。
【0127】本発明によれば、被認証者のゲート通過の
ための移動を妨げず、かつゲート通過と関係ない動線を
無視することができる。
【0128】本発明によれば、被認証者は動線に沿って
装置前まで移動して認証を受けることでゲート通過意思
を装置に知らせることができ、誤作動のない扉の開閉を
受けることができる。
【0129】本発明によれば、被認証者は装置前面で停
止して認証を受ける必要はなく、ゲートの扉に進行しな
がら生体鍵感知範囲と非生体鍵感知範囲をほぼ同時に通
過することで、進行を妨げられることなく自然に認証を
受けることができ、快適性が向上する。
【0130】本発明によれば、被認証者は装置前面で停
止して認証を受ける必要はなく、ゲートの扉に進行しな
がら非生体鍵感知範囲を通過し、次いで生体鍵感知範囲
を通過することで進行を妨げられることなく自然にかつ
高精度の認証を受けることができ、もって快適性と認証
確実性がともに向上する。
【0131】本発明によれば、非生体鍵感知範囲への進
入をもって通過意思と看做すことにより、様々な設置環
境において、ゲート通過に関係しない人物の動線を確実
に無視しつつ、通過意思のある被認証者の移動を妨げる
ことのない人物認証を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人物認証装置の第1の実施例のブ
ロック構成である。
【図2】本発明に係る人物認証装置の第1の実施例にお
ける処理構成である。
【図3】本発明に係る人物認証装置の第2の実施例のブ
ロック構成である。
【図4】本発明に係る人物認証装置の第2の実施例にお
ける処理構成である。
【図5】生体鍵認証における本人通過率と他人排除率の
関係を示した図である。
【図6】記録媒体による実施形態を示した図である。
【図7】本発明に係る人物認証装置の第1のセンサ配置
例を示した図である。
【図8】本発明に係る人物認証装置の第2のセンサ配置
例を示した図である。
【図9】本発明に係る人物認証装置の外観例を示した図
である。
【図10】本発明に係る人物認証装置の設置環境例(突
き当たり)を示した図である。
【図11】本発明に係る人物認証装置の設置環境例(コ
ーナー)を示した図である。
【図12】本発明に係る人物認証装置の設置環境例(壁
面)を示した図である。
【図13】本発明に係る人物認証装置の設置例を示した
図である。
【図14】本発明に係る人物認証装置の感知範囲の第1
の設定例を示した図である。
【図15】本発明に係る人物認証装置の感知範囲の第2
の設定例を示した図である。
【図16】本発明に係る人物認証装置の感知範囲の第3
の設定例を示した図である。
【符号の説明】
1 生体鍵認証部 2 非生体鍵認証部 3 判別部 4 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 和広 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 株式会社東芝関西支社内 (72)発明者 山口 修 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 株式会社東芝関西支社内 (72)発明者 湯浅 真由美 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番30号 株式会社東芝関西支社内 Fターム(参考) 2E250 AA12 BB04 DD02 DD08 EE03 FF23 FF36 3E038 AA01 BA20 BB05 CA07 CC01 GA02 HA05 5B043 AA04 AA09 BA01 CA06 DA04 GA01 GA18

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被認証者の生体鍵を認識して該被認証者
    が被登録者のいずれであるかを特定する生体鍵認証手段
    と、被認証者が所持する非生体鍵を受理して該被認証者
    が被登録者のいずれであるかを特定する非生体鍵認証手
    段と、前記生体鍵認証手段により特定された被登録者と
    前記非生体鍵認証手段により特定された被登録者とが一
    致する場合に該被認証者を該一致した被登録者として認
    証し、一致しない場合に該被認証者を拒絶する判別手段
    とを具備した人物認証装置において、前記生体鍵認証手
    段が最大の本人通過率で前記生体鍵を認証することを特
    徴とする人物認証装置。
  2. 【請求項2】 被認証者が所持する非生体鍵を受理して
    該被認証者が被登録者のいずれであるかを特定する非生
    体鍵認証手段と、前記非生体鍵認証手段により特定され
    た被登録者の辞書生体鍵のみと前記被認証者の生体鍵と
    を照合して該被認証者が前記被登録者であるかを特定す
    る生体鍵認証手段とを具備した人物認証装置において、
    前記生体鍵認証手段が最大の本人通過率で前記生体鍵を
    認証することを特徴とする人物認証装置。
  3. 【請求項3】 被認証者の生体鍵を認識した結果と該被
    認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づいて
    前記被認証者を認証する人物認証装置において、前記生
    体鍵を入力するための手段が前記非生体鍵を入力するた
    めの手段よりも高い位置に設置されることを特徴とする
    人物認証装置。
  4. 【請求項4】 被認証者の生体鍵を認識した結果と該被
    認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づいて
    前記被認証者を認証する人物認証装置において、前記生
    体鍵を入力するための手段が上向きに設置されることを
    特徴とする人物認証装置。
  5. 【請求項5】 前記生体鍵を入力するための手段が前記
    非生体鍵を入力するための手段よりも低い位置に設置さ
    れることを特徴とする請求項4に記載の人物認証装置。
  6. 【請求項6】 被認証者の生体鍵を認識した結果と該被
    認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づいて
    前記被認証者を認証する人物認証装置において、装置正
    面に対して前記非生体鍵を入力するための手段が前記生
    体鍵を入力するための手段よりも一方にずれて配置され
    ていることを特徴とする人物認証装置。
  7. 【請求項7】 被認証者の生体鍵を認識した結果と該被
    認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づいて
    前記被認証者を認証する人物認証装置において、装置が
    具備するセンサ手段が可動に取り付けられていることを
    特徴とする人物認証装置。
  8. 【請求項8】 被認証者の生体鍵を認証した結果と該被
    認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づいて
    前記被認証者を認証する人物認証装置において、装置匡
    体が曲面で造形されていたり、装置が具備するセンサ手
    段に該手段を保護するための覆いが取り付けられている
    ことを特徴とする人物認証装置。
  9. 【請求項9】 生体鍵感知範囲に位置する被認証者の生
    体鍵を認証した結果と、非生体鍵感知範囲に位置する被
    認証者の非生体鍵を認証した結果とに基づいて前記被認
    証者を認証する人物認証装置において、前記被認証者が
    前記生体鍵感知範囲と前記非生体鍵感知範囲に同時に入
    り得ることを特徴とする人物認証装置。
  10. 【請求項10】 生体鍵感知範囲に位置する被認証者の
    生体鍵を認証した結果と、非生体鍵感知範囲に位置する
    被認証者の非生体鍵を認証した結果とに基づいて前記被
    認証者を認証する人物認証装置において、前記被認証者
    が前記生体鍵感知範囲よりも前記非生体鍵感知範囲に先
    に入り得ることを特徴とする人物認証装置。
  11. 【請求項11】 生体鍵感知範囲に位置する被認証者の
    生体鍵を認証した結果と、非生体鍵感知範囲に位置する
    被認証者の非生体鍵を認証した結果とに基づいて前記被
    認証者を認証する人物認証装置において、前記被認証者
    が前記生体鍵感知範囲よりも前記非生体鍵感知範囲に後
    に入り得ることを特徴とする人物認証装置。
  12. 【請求項12】 被認証者の生体鍵を認証した結果と該
    被認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づい
    て前記被認証者を認証する人物認証装置において、前記
    生体鍵を入力する手段が、前記非生体鍵を入力する手段
    が別体であることを特徴とする人物認証装置。
  13. 【請求項13】 被認証者の生体鍵を認証した結果と該
    被認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づい
    て前記被認証者を認証してゲートの開閉を制御する人物
    認証装置において、前記生体鍵を入力する手段が、前記
    ゲート自体、あるいはゲート枠面、あるいはゲート近く
    の天井もしくは側壁もしくは床面のいずれかに固定され
    て設置されることを特徴とする人物認証装置。
  14. 【請求項14】 被認証者の生体鍵を認証した結果と該
    被認証者が所持する非生体鍵を認証した結果とに基づい
    て前記被認証者を認証してゲートの開閉を制御する人物
    認証装置において、前記非生体鍵認証手段の具備する非
    生体鍵を入力する手段が、前記ゲート自体、あるいはゲ
    ート枠面、天井もしくは側壁もしくは床面のいずれかに
    固定されて設置されることを特徴とする人物認証装置。
  15. 【請求項15】 被認証者の生体鍵を認識して該被認証
    者が被登録者のいずれであるかを特定する生体鍵認証処
    理と、被認証者が所持する非生体鍵を受理して該被認証
    者が被登録者のいずれであるかを特定する非生体鍵認証
    処理と、前記生体鍵認証処理により特定された被登録者
    と前記非生体鍵認証処理により特定された被登録者とが
    一致する場合に該被認証者を該一致した被登録者として
    認証し、一致しない場合に該被認証者を拒絶する判別処
    理とを具備した人物認証方法において、前記生体鍵認証
    処理が最大の本人通過率で前記生体鍵を認証することを
    特徴とする人物認証方法。
  16. 【請求項16】 被認証者が所持する非生体鍵を受理し
    て該被認証者が被登録者のいずれであるかを特定する非
    生体鍵認証処理と、前記非生体鍵認証処理により特定さ
    れた被登録者の辞書生体鍵のみと前記被認証者の生体鍵
    とを照合して該被認証者が前記被登録者であるかを特定
    する生体鍵認証処理とを具備した人物認証方法におい
    て、前記生体鍵認証処理が最大の本人通過率で前記生体
    鍵を認証することを特徴とする人物認証方法。
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