JP2000308756A - ゲーム装置の入力制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレイヤーが行う振る等の動作を、ゲームに
そのまま取り入れることができ、動作や姿勢の変化を、
より豊かに表現することを可能にする。 【解決手段】 コントローラー（Ａ１）は、プレイヤー
の操作する棒状本体（Ａ７）の加速度（３軸移動の方向
及び強さ）を検出して出力する多軸加速度センサー（Ａ
２）と、傾きやひねり（前後左右の傾き及び軸回りの回
転）を検出して出力する多軸ジャイロセンサー（Ａ３）
と、方向指示キー４ａ、機能キー４ｂ等の指示入力を検
出する補助入力装置（Ａ４）と、棒状本体（Ａ７）にゲ
ーム内容に応じた反動を与えるバイブレーション装置
（Ａ５）等を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、剣劇などを体感さ
せるゲームに好適に使用され、刀剣などの棒状物を振る
動作を入力するゲーム装置の入力制御装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のゲーム装置の入力制御装
置は、刀剣を振る動作を入力する場合に、主に、スイッ
チを利用したボタンやレバー等を採用していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そのために、従来のゲ
ーム装置では、刀剣の振り等の表現に関して、プレイヤ
ーが望んだ通りの動作を表現することはできなかった。

【０００４】本発明の目的は、プレイヤーが行う振る等
の動作を、ゲームにそのまま取り入れることができ、動
作や姿勢の変化をより豊かに表現することができるゲー
ム装置の入力制御装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１の発明は、棒状本体（Ａ７）と、前記棒状
本体に設けられ、その移動状態を検出する移動状態検出
手段（Ａ２）と、を備えたゲーム装置の入力制御装置で
ある。請求項２の発明は、請求項１に記載のゲーム装置
の入力制御装置において、前記移動状態検出手段は、前
記棒状本体の１次元〜３次元の移動の方向及びその強弱
を検出することを特徴とするゲーム装置の入力制御装置
である。請求項３の発明は、請求項２に記載のゲーム装
置の入力制御装置において、前記移動状態検出手段は、
前記棒状本体の先端付近に設けられていることを特徴と
するゲーム装置の入力制御装置である。

【０００６】請求項４の発明は、棒状本体（Ａ７）と、
前記棒状本体に設けられ、その姿勢を検出する姿勢検出
手段（Ａ３）と、を備えたゲーム装置の入力制御装置で
ある。請求項５の発明は、請求項４に記載のゲーム装置
の入力制御装置において、前記姿勢検出手段は、前記棒
状本体の傾き及び軸回りの回転を検出することを特徴と
するゲーム装置の入力制御装置である。請求項６の発明
は、請求項５に記載のゲーム装置の入力制御装置におい
て、前記姿勢検出手段は、前記棒状本体の根元付近に設
けられていることを特徴とするゲーム装置の入力制御装
置である。

【０００７】請求項７の発明は、請求項１から請求項６
までのいずれか１項に記載のゲーム装置の入力制御装置
において、前記棒状本体に設けられ、方向や機能を含む
指示を入力する指示入力手段（Ａ４）を備えたことを特
徴とするゲーム装置の入力制御装置である。

【０００８】請求項８の発明は、請求項１から請求項７
までのいずれか１項に記載のゲーム装置の入力制御装置
において、前記棒状本体にゲーム内容に応じた反動を与
える反動発生手段（Ａ５）を備えたことを特徴とするゲ
ーム装置の入力制御装置である。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、
実施の形態をあげ、本発明をさらに詳細に説明する。図
１は、本発明の実施形態による入力制御装置（コントロ
ーラー）を使用するゲーム装置の全体の構成を示すブロ
ック図、図２は、ゲーム装置の入力制御動作を説明する
フローチャート、図３は、コントローラーの概略と操作
例を示す図、図４は、操作例とゲームの結果例を示す図
である。

【００１０】この実施形態のゲーム装置（Ａ１００）
は、ゲーム動作させるために必要な装置、すなわち、コ
ントローラー（Ａ１）と、ゲーム機（Ａ１０）と、モニ
タ（Ａ２０）と、スピーカ（Ａ３０）等を備えている。

【００１１】コントローラー（Ａ１）は、プレイヤーが
操作する入力制御装置であって、多軸加速度センサー
（Ａ２），多軸ジャイロセンサー（Ａ３），補助入力装
置（Ａ４），バイブレーション装置（Ａ５），入出力処
理部（Ａ６）などを備えており、図３に示すように、棒
状の本体（Ａ７）に収容されている。

【００１２】多軸加速度センサー（Ａ２）は、プレイヤ
ーの操作するコントローラー（Ａ１）の１次元から３次
元に対応する加速度（３軸移動の方向及び強さ）を検出
して出力するセンサーである。多軸ジャイロセンサー
（Ａ３）は、プレイヤーの操作するコントローラー（Ａ
１）の１次元から３次元に対応する傾きやひねり（前後
左右の傾き及び軸回りの回転）を検出して出力するセン
サーである。補助入力装置（Ａ４）は、プレイヤーのキ
ーによる入力を検出する装置であり、図３に示すよう
に、例えば、方向指示キー４ａ、機能キー４ｂ等が備え
られている。

【００１３】この実施形態では、図３に示すように、多
軸加速度センサー（Ａ２）は、本体（Ａ７）の先端付近
に設けられ、多軸ジャイロセンサ（Ａ３）は、根元付近
に設けられており、それぞれの検出値が精度よく検出で
きるようにしている。また、補助入力装置（Ａ４）は、
プレイヤーが本体（Ａ７）を握ったときに親指や人指し
指で操作しやすい位置に設けられている。

【００１４】バイブレーション装置（Ａ５）は、ゲーム
イベントに応じて、コントローラー（Ａ１）に振動を発
生させて、プレイヤーの手に衝撃などの反動を伝える装
置である。入出力処理部（Ａ６，Ａ１５）は、コントロ
ーラー（Ａ１）とゲーム機（Ａ１０）との間の情報伝達
に適した形に、信号を変換する部分である。

【００１５】ゲーム機（Ａ１０）は、場合によって、業
務用ゲーム基板、コンシューマゲーム機などに該当する
ものであり、ＣＰＵ（Ａ１１），ＲＡＭ（Ａ１２），Ｒ
ＯＭ（Ａ１３），画像出力部（Ａ１４），入出力処理部
（Ａ１５），音声発生部（Ａ１６）などを備えている。

【００１６】ＣＰＵ（Ａ１１）は、他の機能ブロックを
動作させ、ゲーム装置（Ａ１００）全体を制御する中央
処理装置である。ＲＯＭ（Ａ１３）は、装置やゲームを
制御するプログラムが記憶されているメモリである。Ｒ
ＡＭ（Ａ１２）は、そのプログラムを実行するときに必
要となる情報を一時的に記憶するメモリである。画像出
力部（Ａ１４）は、画像データの生成や一時保存及びモ
ニター（Ａ２０）への出力を行う部分である。音声発生
部（Ａ１６）は、ＢＧＭや効果音のデータを処理し、ス
ピーカー（Ａ３０）から音声を発生させる部分である。

【００１７】次に、図２のフローチャートを参照しなが
ら、各ステップの処理動作を説明する。Ｓ０において、
タイマー割り込み、又は、コントローラー（Ａ１）の操
作による割り込みが発生ときに、このルーチンがスター
トする。

【００１８】Ｓ１において、ＣＰＵ（Ａ１１）が入出力
処理部（Ａ６），（Ａ１５）を通して、多軸加速度セン
サー（Ａ１），多軸ジャイロセンサー（Ａ２），補助入
力装置（Ａ３）などの出力を読み取り、ＲＡＭ（Ａ１
２）に転送する。

【００１９】Ｓ２において、入力された加速度，角速
度，キー入力などの情報から刀の動きデータを生成す
る。図１のような構成例の場合には、この処理は、ゲー
ム機（Ａ１０）のＣＰＵ（Ａ１１）によって行われる。

【００２０】例えば、図４の（４−ａ）に示すように、
多軸加速度センサー（Ａ１）の出力に基づいて、 刀
を振る動作、例えば、強弱、前後左右上下の移動のデー
タを作成する。また、多軸ジャイロセンサー（Ａ２）の
出力に基づいて、 刀を回す（ひねる）姿勢、 前
後左右に傾ける姿勢のデータを作成する。さらに、補助
入力装置（Ａ３）の出力に基づいて、 方向指示操
作、例えば、キャラクターの移動のデータを作成する。

【００２１】Ｓ３において、Ｓ２で処理されたデータに
基づいて、ゲーム内のオブジェクト（この場合には、
刀）の移動した様子を、モニター（Ａ２０）のゲーム画
面に出力する。例えば、図４（４−ｂ）に示すように、
モニター（Ａ２０）のゲーム画面において、作成したデ
ータに基づいて、 刀を振る動作、 刀を回す（ひ
ねる）動作、 前後左右に傾ける動作、 キャラク
ターの移動を表示する。

【００２２】Ｓ４において、Ｓ３で処理した結果、ＣＰ
Ｕ（Ａ１１）は、何かイベントが起きたか否かを、ゲー
ムプログラムに従って判定する。イベントがなにも起こ
らない場合には、Ｓ５へ進み、イベントが起きた場合
（例えば、刀と刀がぶつかり合った場合）には、Ｓ６へ
処理が進む。Ｓ５に進んだ場合には、このルーチン実行
前に実行していたルーチンに実行を戻す（リターンす
る）。

【００２３】Ｓ６において、ＣＰＵ（Ａ１１）は、イベ
ントの処理（例えば、刀を弾く）を実行し、モニター
（Ａ２０）のゲーム画面，スピーカー（Ａ３０）からゲ
ームサウンド、バイブレーション装置（Ａ４）から振動
を出力する。

【００２４】Ｓ６を実行した後に、Ｓ７において、この
ルーチン実行前に実行していたルーチンに実行を戻す
（リターンする）。

【００２５】以上説明した実施形態に限定されることな
く、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の均等の範囲内である。 （１）コントローラーは、刀剣の例で説明したが、「釣
り竿」や、「魔法使いの杖」を想定したようなものであ
ってもよい。魔法使いの杖の場合には、画面上でのコン
トローラーの表示の他に、空中での軌跡を検出して、そ
の軌跡に応じた機能を働かせることができる。例えば、
空中で杖を所定の姿勢（例えば、真上又は真横に向け
て）で、所定の軌跡を描く（例えば、「Ｚ字」，「Ｎ
字」，「円形」、「三角」などを描く）と、画面上の杖
の通常の表示に加えて、所定の機能（魔法や技をかける
など）を働かせるようにすることができる。

【００２６】（２） 多軸加速度センサーと多軸振動ジ
ャイロセンサーを用いた例で説明したが、ゲームによっ
ては、１軸や２軸のセンサであってもよい。また、加速
度の代わりに、角加速度を検出してもよい。また、振動
ジャイロの他に、重りを用いた姿勢センサなどを用いて
もよい。

【００２７】

【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、動作検出や姿勢検出を行って、プレイヤーが行う
振る等の動作を、ゲームにそのまま取り入れることがで
きるので、その動作（振り方など）に基づいて、ゲーム
中で刀剣などを想定して、動作や姿勢を変化させ、より
豊かな表現ができる、という効果がある。

【００２８】また、入力制御装置の操作方法が現実に近
く、例えば、プレイヤーが実際に剣を振るっているかの
ような感覚を与え、プレイヤーをより満足させることが
できる、という効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態による入力制御装置（コント
ローラー）を使用するゲーム装置の全体の構成を示すブ
ロック図である。

【図２】本実施形態によるゲーム装置の動作を説明する
フローチャートである。

【図３】本実施形態によるコントローラーの概略と操作
例を示す図である。

【図４】本実施形態によるコントローラーの操作とゲー
ム結果を示す図である。

【符号の説明】

Ａ１ コントローラー Ａ２ 多軸加速度センサー Ａ３ 多軸ジャイロセンサー Ａ４ 補助入力装置 Ａ５ バイブレーション装置 Ａ６ 入出力処理部 Ａ１０ ゲーム機 Ａ１１ ＣＰＵ Ａ１２ ＲＡＭ Ａ１３ ＲＯＭ Ａ１４ 画像出力部 Ａ１５ 入出力処理部 Ａ１６ 音声発生部 Ａ２０ モニタ Ａ３０ スピーカ Ａ１００ ゲーム装置

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 棒状本体と、 前記棒状本体に設けられ、その移動状態を検出する移動
   状態検出手段と、を備えたゲーム装置の入力制御装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のゲーム装置の入力制御
   装置において、 前記移動状態検出手段は、前記棒状本体の１次元〜３次
   元の移動の方向及びその強弱を検出することを特徴とす
   るゲーム装置の入力制御装置。
3. 【請求項３】 請求項２に記載のゲーム装置の入力制御
   装置において、 前記移動状態検出手段は、前記棒状本体の先端付近に設
   けられていることを特徴とするゲーム装置の入力制御装
   置。
4. 【請求項４】 棒状本体と、 前記棒状本体に設けられ、その姿勢を検出する姿勢検出
   手段と、を備えたゲーム装置の入力制御装置。
5. 【請求項５】 請求項４に記載のゲーム装置の入力制御
   装置において、 前記姿勢検出手段は、前記棒状本体の傾き及び軸回りの
   回転を検出することを特徴とするゲーム装置の入力制御
   装置。
6. 【請求項６】 請求項５に記載のゲーム装置の入力制御
   装置において、 前記姿勢検出手段は、前記棒状本体の根元付近に設けら
   れていることを特徴とするゲーム装置の入力制御装置。
7. 【請求項７】 請求項１から請求項６までのいずれか１
   項に記載のゲーム装置の入力制御装置において、 前記棒状本体に設けられ、方向や機能を含む指示を入力
   する指示入力手段を備えたことを特徴とするゲーム装置
   の入力制御装置。
8. 【請求項８】 請求項１から請求項７までのいずれか１
   項に記載のゲーム装置の入力制御装置において、 前記棒状本体にゲーム内容に応じた反動を与える反動発
   生手段を備えたことを特徴とするゲーム装置の入力制御
   装置。