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JP2000332106A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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Publication number
JP2000332106A
JP2000332106A JP11138303A JP13830399A JP2000332106A JP 2000332106 A JP2000332106 A JP 2000332106A JP 11138303 A JP11138303 A JP 11138303A JP 13830399 A JP13830399 A JP 13830399A JP 2000332106 A JP2000332106 A JP 2000332106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
copper
insulating film
plug
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11138303A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Miyamoto
孝章 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11138303A priority Critical patent/JP2000332106A/ja
Publication of JP2000332106A publication Critical patent/JP2000332106A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅の微細配線で発生することが判ったエレク
トロマイグレーションによる断線不良を銅を供給する補
償用パターンを形成することで解決を図る。 【解決手段】 第1の配線14と、銅もしくは銅合金か
らなる第2の銅配線23と、上記配線間に形成した第
2、第3の絶縁膜15、19と、第1、第2の配線1
4、23に達するもので第3の絶縁膜19中に形成した
接続孔20と、銅もしくは銅合金からなり第1、第2の
配線14、23を接続するもので接続孔20の内部に形
成したプラグ24とを備え、銅もしくは銅合金からなり
プラグ24に直接に接続するものでプラグ24と第1の
配線14との接続部近傍に形成した補償用パターン18
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅を用いた配線構
造を有する半導体装置およびその製造方法に関し、詳し
くは銅のエレクトロマイグレーションに起因する課題を
解決した半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ULSIデバイスの高集積化にともな
い、デバイスの配線の寸法ルールは微細化し、配線間容
量の増大による信号遅延がデバイス動作の高速化を妨
げ、重大な問題となっている。この問題を解決するため
に、層間絶縁膜の比誘電率を下げることにより容量を低
減すること、および従来のアルミニウム配線に代わり、
アルミニウムに比べて比抵抗が低く(アルミニウムの比
抵抗=2.7μΩcm、銅の比抵抗=1.72μΩc
m)、さらにエレクトロマイグレーション、ストレスマ
イグレーションに強い銅配線の導入が検討されている。
【0003】まず層間絶縁膜の容量低減としては、従来
のシリコン酸化膜系材料(比誘電率はおよそ4.2)に
比べて低い誘電率を有する材料が提案されている。この
低誘電率膜は有機系膜と無機系膜とに大別される。中で
も0.18μm〜0.13μm以降のデバイスに要求さ
れる比誘電率は3以下であり、それを実現する材料には
有機系材料が多い。これらの有機系材料は、膜中に炭素
原子もしくはフッ素原子を含むことで、材料の密度を下
げること、分子自体の分極率を低くすることで、低誘電
率を実現しているとされている。
【0004】また銅配線は、バリアメタルとして窒化タ
ンタル、タンタル等の材料を用い、銅の埋め込み方法と
しては電解メッキ技術を用いて形成する技術が開示され
ている。またその銅配線を用いたデバイスが既に開示さ
れている。
【0005】一方、従来のアルミニウム配線では、エレ
クトロマイグレーションが発生し易いため、エレクトロ
マイグレーション対策として、補償用配線を形成する提
案が本出願人よりなされ、特開平9−17785号公報
に開示されている。この発明は、アルミニウム配線特有
の問題であったエレクトロマイグレーションによる配線
の断線不良を解消するものであった。
【0006】また、配線のデザインルールが0.35μ
m世代以前の銅配線では、エレクトロマイグレーション
不良は起こらないものとされてきた。ところが、0.1
8μm世代あたりから銅配線にもアルミニウム配線と同
様のエレクトロマイグレーション不良が発生することを
本発明者は発見した。
【0007】図9に示すように、第1の層間絶縁膜11
1には配線溝112が形成され、その配線溝112には
バリアメタル層113を介して第1の銅配線114が形
成されている。上記第1の層間絶縁膜111上には第1
の銅配線114を覆う第2の層間絶縁膜115が形成さ
れている。この第2の層間絶縁膜115には配線溝11
6が形成され、さらに配線溝116の底部より第1の銅
配線114に達する接続孔117が形成されている。上
記接続孔117および配線溝116の内部にはバリアメ
タル層118を介して銅が埋め込まれ、その埋め込まれ
た銅で配線溝116に第2の銅配線119が形成され、
接続孔117にプラグ120が形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】銅配線の寸法ルールは
比較的緩いものであり、より微細化された寸法ルールに
銅配線を適用するには多くの問題がある。それらを以下
に説明する。
【0009】接続孔の内部に銅を埋め込むには、通常、
電解メッキを用いる。この電解メッキを行う際には、予
めスパッタリングにより接続孔の内部に銅のシード層を
形成している。しかしながら、接続孔のアスペクト比が
増大するにつれて、接続孔内の側壁における銅のシード
層のカバリッジが著しく劣化する。この部分の銅のシー
ド層はスパッタリングの特性により非常に薄く形成され
る。そのため、電解メッキにより接続孔を銅で埋め込む
ことでプラグを形成する際に、ボイド(空洞)が発生し
易くなる。このようなボイドがある埋め込みプラグでは
電流導通時にボイドが次第に大きくなり最終的には断線
に至る。
【0010】また、図10に示すように、銅を埋め込ん
で形成したプラグ120では、第2の層間絶縁膜115
への銅の拡散を防止するために、窒化タンタル、タンタ
ル等からなるバリアメタル層118を接続孔117の内
面に形成しているが、このバリアメタル層118の存在
が接続孔117内におけるプラグ120の寿命劣化の原
因となっている。銅からなる配線構造においては、電子
- が第1の銅配線114からプラグ120を通って、
第2の銅配線119に向かって流れた場合、エレクトロ
マイグレーション現象によってプラグ120内の銅は第
2の配線119方向に向かって移動する。この場合、プ
ラグ120の最下層部はバリアメタル層118が形成さ
れているため、第1の銅配線114から銅の供給が遮断
されている。このため、プラグ120内の銅が移動した
部分で銅が不足し、ボイド131が発生する。
【0011】特に、従来、銅配線のエレクトロマイグレ
ーションは無視できるとされてきたが、本発明者の実験
によれば、0.18μm程度の微細配線では、銅配線と
いえどもエレクトロマイグレーションを無視することが
できない。特に500kA/cm2 以上の電流密度とな
る電流が流れる場合にはエレクトロマイグレーションを
無視することはできないことを、本発明者は見いだし
た。
【0012】上記説明したように、ボイドを生じると、
ボイドを生じた部分で接続不良となり、配線信頼性を著
しく損なうことになる。そして、銅配線は当初期待して
いた配線寿命が得られず、場合によっては従来のアルミ
ニウム配線とタングステンプラグとを用いた配線構造よ
りも配線寿命が劣る場合もあった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。
【0014】第1の半導体装置は、第1の配線と、銅も
しくは銅合金からなる第2の銅配線と、第1の配線と第
2の配線との間に形成した絶縁膜と、第1の配線と第2
の配線とに達するもので絶縁膜中に形成した接続孔と、
銅もしくは銅合金からなり第1の配線と第2の配線とを
接続するもので接続孔の内部に形成したプラグとを備
え、銅もしくは銅合金からなりプラグに直接に接続する
ものでそのプラグと第1の配線との接続部近傍に形成し
た補償用パターンを備えたものである。
【0015】上記構成の第1の半導体装置では、例えば
電流が第2の配線からプラグを通って第1の配線に流れ
る場合、電子は電流とは逆に第1の配線からプラグを通
って第2の配線へ流れる。このとき、エレクトロマイグ
レーションが起こる。すなわち、プラグ中の銅原子が電
子の流れる方向と同様な第2の配線方向に移動しようと
する。そのため、プラグの第1の配線側にボイドが発生
しようとする。
【0016】本構成では銅もしくは銅合金からなりプラ
グに直接に接続するものでそのプラグと第1の配線との
接続部近傍に形成した補償用パターンが備えられている
ことから、その補償用パターンよりプラグへ銅原子が供
給される。そのため、従来の配線構造では発生していた
プラグ中のボイドは発生せず、第1の配線とプラグとの
良好な接続が保たれる。よって、エレクトロマイグレー
ションによる配線の断線の発生がなくなるので、配線信
頼性の高い半導体装置となる。
【0017】第2の半導体装置は、銅もしくは銅合金か
らなる第1の配線と、銅もしくは銅合金からなる第2の
銅配線と、第1の配線と第2の配線との間に形成した絶
縁膜と、第2の配線から第1の配線に達するもので絶縁
膜中に形成した接続孔と、第1の配線と第2の配線とを
接続するもので接続孔の内部に形成したプラグとを備え
た半導体装置において、プラグはタングステンからな
り、銅もしくは銅合金からなり少なくとも電流がプラグ
方向に流れ出る側の配線に連続もしくは直接に接続する
ものでプラグとの接続部近傍に形成した補償用パターン
を備えたものである。
【0018】上記構成の第2の半導体装置では、電流が
第1の配線からタングステンプラグを通って第2の配線
に流れる場合、電子は電流とは逆に第2の配線からタン
グステンプラグを通って第1の配線へ流れる。そのと
き、エレクトロマイグレーションが起こる。すなわち、
第1の配線中の銅原子が電子の流れる方向と同様な方向
に移動しようとする。そのため、第1の配線のタングス
テンプラグとの接続部分でボイドが発生しようとする。
そのとき、第1の配線に連続もしくは直接に接続する補
償用パターンより第1の配線へ銅原子が供給されるた
め、従来の配線構造では発生していた第1の配線中のボ
イドの発生は抑えられ、第1の配線とタングステンプラ
グとの良好な接続が保たれる。一方、電流が上記説明と
は逆に流れた場合には、第2の配線に連続もしくは直接
に接続する補償用パターンより第2の配線へ銅原子が供
給されるため、従来の配線構造では発生していた第2の
配線中のボイドの発生は抑えられ、第2の配線とタング
ステンプラグとの良好な接続が保たれる。よって、エレ
クトロマイグレーションによる配線の断線の発生がなく
なるので、配線信頼性の高い半導体装置となる。
【0019】第1の半導体装置の製造方法は、第1の絶
縁膜に溝配線構造の第1の配線を形成した後、第1の絶
縁膜上に第1の配線を被覆する第2の絶縁膜を形成する
工程と、第2の絶縁膜にプラグの断面積よりも広い底面
積を有する凹部を形成する工程と、凹部の内部にバリア
メタル層を介して銅もしくは銅合金を埋め込み、補償用
パターンを形成する工程と、第2の絶縁膜上に補償用パ
ターンを被覆する第3の絶縁膜を形成する工程と、第3
の絶縁膜に第2の配線を形成するための溝と該溝の底部
より補償用パターンに通じる接続孔とを形成する工程
と、接続孔の側壁および溝の内面にバリアメタル層を形
成した後、接続孔および溝を銅もしくは銅合金で埋め込
み、溝の内部に第2の配線を形成するととに接続孔の内
部にプラグを形成する工程とを備えた製造方法である。
【0020】上記構成の第1の半導体装置の製造方法で
は、第1の配線に直接に達するように接続孔を形成せず
に、第1の配線に接続するものでバリアメタル層で底面
および側面を包んだ補償用パターンを形成し、その補償
用パターンに達するように接続孔を形成している。しか
も、その接続孔の側壁のみにバリアメタル層を形成し
て、接続孔の内部に銅もしくは銅合金を埋め込むことで
プラグを形成していることから、プラグはバリアメタル
を介することなく直接的に補償用パターンに接続され
る。したがって、第1の配線からプラグを介して第2の
配線に電子が流れた場合、エレクトロマイグレーション
が発生しても、補償用パターンからプラグ方向に向かっ
て銅原子が供給されるので、プラグの下部のバリアメタ
ル層近傍でボイドが発生することがなくなる。すなわ
ち、たとえエレクトロマイグレーションが発生しても、
プラグと第1の配線との接続は確実に保持される。
【0021】第2の半導体装置の製造方法は、プラグと
接続するもので銅もしくは銅合金からなる配線を形成す
る工程を備えた半導体装置の製造方法において、プラグ
をタングステンで形成し、プラグとの接続部近傍に銅も
しくは銅合金からなる補償用パターンを配線と同時に配
線と一体に形成することを特徴とする製造方法である。
【0022】上記構成の第2の半導体装置の製造方法で
は、配線間を接続するプラグを、エレクトロマイグレー
ションを起こさないとされているタングステンで形成す
ることから、プラグに電流がながれてもそのプラグ部分
にボイドの発生は起こらない。また、プラグとの接続部
近傍に銅もしくは銅合金からなる補償用パターンを配線
と同時に配線と一体に形成することから、たとえエレク
トロマイグレーションにより、プラグが接続される部分
にボイドが発生しようとしても、配線には補償用パター
ンから銅原子が供給される。そのため、配線にはボイド
が発生することはなく、プラグと配線との接続は確実に
なされる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の半導体装置に係わ
る実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説明す
る。
【0024】図1に示すように、半導体基板(図示せ
ず)上には、その半導体基板に形成した素子(図示せ
ず)を覆う第1の絶縁膜11が形成されている。この第
1の絶縁膜11は、例えば低誘電率有機膜と無機膜との
積層膜で形成され、ここでは低誘電率有機膜にポリアリ
ールエーテルを用い、無機膜に酸化シリコンを用いた。
上記第1の絶縁膜11には、下層配線となる第1の配線
を埋め込むための第1の溝12が形成され、その第1の
溝12の内部にはバリアメタル層13を介して第1の配
線14が形成されている。上記第1のバリアメタル層1
3は、例えば窒化タンタルもしくはタンタルのような、
銅の移動を阻止するような金属化合物もしくは金属材料
で形成されている。上記第1の配線14は、例えば銅も
しくは銅合金で形成されている。
【0025】さらに上記第1の絶縁膜11上には、上記
第1の配線12を覆う第2の絶縁膜15が形成されてい
る。この第2の絶縁膜15は、例えば低誘電率有機膜と
無機膜との積層膜で形成され、ここでは低誘電率有機膜
にポリアリールエーテルを用い、無機膜に酸化シリコン
を用いた。上記第2の絶縁膜15には、上記第1の配線
14の接続部分に、その接続部分に達するとともにその
接続部分よりも広い底面積を有するもので補償用パター
ンを埋め込むための凹部16が形成されている。
【0026】上記凹部16の内部にはバリアメタル層1
7を介して補償用パターン18が形成されている。した
がって、上記第1の配線14との接続部分よりも広い面
積を有する上記補償用パターン18は、その底面および
側面を第2のバリアメタル層17で包む状態に形成され
ている。上記バリアメタル層17は、例えば窒化タンタ
ルもしくはタンタルのような、銅の移動を阻止するよう
な金属化合物もしくは金属材料で形成されている。上記
補償用パターン18は、例えば銅もしくは銅合金で形成
されている。
【0027】さらに上記第2の絶縁膜15上には上記補
償用パターン18を覆う第3の絶縁膜19が形成されて
いる。この第3の絶縁膜19は、例えば低誘電率有機膜
と無機膜との積層膜で形成され、ここでは低誘電率有機
膜にポリアリールエーテルを用い、無機膜に酸化シリコ
ンを用いた。上記第3の絶縁膜19には、上層配線とな
る第2の配線が埋め込まれるもので、上記補償用パター
ン18に達する接続孔20が形成されている。さらに第
3の絶縁膜19の上層には、上層配線となる第2の配線
を埋め込むための第2の溝21が形成されている。
【0028】上記第2の溝21および上記接続孔20の
各内部にはバリアメタル層22を介して第2の配線23
およびプラグ24が形成されている。上記第2のバリア
メタル層22は、例えば窒化タンタルもしくはタンタル
のような、銅の移動を阻止するような金属化合物もしく
は金属材料で形成されている。上記第2の配線23およ
びプラグ24は、例えば銅もしくは銅合金で形成されて
いる。
【0029】上記構成の配線構造を備えた半導体装置で
は、電流が第2の配線23からプラグ24を通って第1
の配線14に流れる場合、電子e- は矢印で示すように
電流とは逆に第1の配線14からプラグ24を通って第
2の配線23へ流れる。このとき、エレクトロマイグレ
ーションが起こる。すなわち、プラグ24中の銅原子C
uが電子e- の流れる方向と同様な第2の配線23方向
に移動しようとする。そのため、プラグ24の第1の配
線14側にボイドが発生しようとする。そのとき、補償
用パターン18よりプラグ24へ銅原子Cuが供給され
るため、従来の配線構造では発生していたプラグ中のボ
イドは発生せず、第1の配線14とプラグ24との良好
な接続が保たれる。一方、第1の配線14中の銅原子
は、補償用パターン18の底部に形成されたバリアメタ
ル層17によって補償用パターン18方向への移動が阻
止されるため、補償用パターン18方向には移動しな
い。そのため、エレクトロマイグレーションによる配線
の断線の発生がなくなるので、配線信頼性の高い半導体
装置となる。
【0030】次に、本発明の第1の半導体装置の製造方
法に係わる実施の形態を、図2および図3の製造工程図
によって説明する。なお、図2および図3では、前記図
1によって説明した構成部品と同様のものには同一符号
を付与して示す。
【0031】図2の(1)に示すように、半導体基板
(図示せず)上には、その半導体基板に形成した素子
(図示せず)を覆う第1の絶縁膜11が形成されてい
る。この第1の絶縁膜11は、例えば低誘電率有機膜と
無機膜との積層膜で形成され、ここでは低誘電率有機膜
にポリアリールエーテルを用い、無機膜に酸化シリコン
を用いた。上記第1の絶縁膜11には、下層配線となる
第1の配線を埋め込むための第1の溝12が形成され、
その第1の溝12の内部にはバリアメタル層13を介し
て第1の配線14が形成されている。上記第1のバリア
メタル層13は、例えば窒化タンタルもしくはタンタル
のような、銅の移動を阻止するような金属化合物もしく
は金属材料で形成されている。上記第1の配線14は、
例えば銅もしくは銅合金で形成されている。
【0032】上記説明したような第1の配線14が形成
された上記第1の絶縁膜11上に、上記第1の配線12
を覆う第2の絶縁膜15を形成する。この第2の絶縁膜
15は、例えば低誘電率有機膜と無機膜との積層膜で形
成する。
【0033】例えば、回転塗布装置を用い、上記第1の
配線14、第1の絶縁膜11等を形成した半導体基板を
回転塗布装置の回転チャック上に載置し、ポリアリール
エーテル膜の源溶液を3cm3 〜5cm3 程度、半導体
基板上に滴下するとともに2500rpm〜3000r
pmで回転チャックを回転させて、滴下した源溶液を均
一に広げる。塗布が終了した後、150℃および250
℃の窒素雰囲気中で、それぞれ1分間のベーキングを行
う。さらにキュア炉を用い、400℃の窒素雰囲気中で
1時間のキュアを行う。このようにして、第1の絶縁膜
11上に第1の配線14を覆うポリアリールエーテル膜
(比誘電率=2.75)を例えば200nmの厚さに形
成する。
【0034】次いで、例えばプラズマCVD法により、
上記ポリアリールエーテル膜上に酸化シリコン膜を例え
ば100nmの厚さに形成する。このプラズマCVD法
では、プロセスガスにモノシラン(供給流量は例えば1
00sccm)と一酸化二窒素(供給流量は例えば40
0sccm〜600sccm)とを用い、プラズマCV
D装置のRF(13.56MHz)パワーを0.35k
W、成膜雰囲気の圧力を667Pa、基板温度を400
℃に設定して成膜を行った。その結果、200nmの厚
さのポリアリールエーテル膜上に100nmの厚さの酸
化シリコン膜を形成した第2の絶縁膜15が形成され
た。
【0035】次に、通常の回転塗布法により、上記第2
の絶縁膜15上に、通常のリソグラフィー技術で用いる
レジスト膜(図示せず)を形成した後、リソグラフィー
技術により、上記第1の配線14との接続部分となる部
分よりも広い底面積を有する開口部(図示せず)を形成
する。次いで上記レジスト膜をエッチングマスクに用い
て第2の絶縁膜15をエッチングして、上記第1の配線
14との接続部分に達するとともにその接続部分よりも
広い底面積を有するもので補償用パターンを埋め込むた
めの凹部16を形成する。この凹部16は、例えば0.
3μm〜0.6μm角程度の大きさに形成する。
【0036】上記第2の絶縁膜15の酸化シリコン膜の
エッチングでは、一例として、マグネトロン方式のプラ
ズマエッチング装置を用い、エッチングガスにオクタフ
ルオロブテン(C4 8 )(供給流量は例えば14sc
cm)と一酸化炭素(CO)(供給流量は例えば250
sccm)とアルゴン(Ar)(供給流量は例えば10
0sccm)と酸素(O2 )(供給流量は例えば2sc
cm)とを用い、電源パワーを0.6kW、エッチング
雰囲気の圧力を5.3Pa、基板温度を20℃に設定し
てエッチングを行った。
【0037】また上記第2の絶縁膜15のポリアリール
エーテル膜のエッチングでは、一例として、電子サイク
ロトロン共鳴(以下ECRという、ECRはElectron C
ycrotron Resonanceの略)方式のプラズマエッチング装
置を用い、エッチングガスに窒素(N2 )(供給流量は
例えば40sccm)とヘリウム(He)(供給流量は
例えば165sccm)とを用い、マイクロ波パワーを
0.5kW、基板バイアスRFを0.1kW、エッチン
グ雰囲気の圧力を0.8Pa、基板温度を−50℃に設
定し、酸化シリコン膜をハードマスクにして、第1の配
線14が露出するまでエッチングを行った。
【0038】引き続き、アルゴンスパッタエッチングに
より、上記凹部16の底部に露出している第1の配線1
4の表面の絶縁物(例えば自然酸化膜等)を除去する。
このアルゴンスパッタエッチングは、一例として、酸化
シリコン膜を20nm程度エッチングする条件で行う。
【0039】次いでスパッタリングにより、上記凹部1
6の内部にバリアメタル層17を例えば30nmの厚さ
に形成する。このバリアメタル層17は、一例として、
窒化タンタルもしくはタンタルのような、銅の移動を阻
止するような金属化合物もしくは金属材料で形成されて
いる。上記スパッタリングでは、一例として、遠距離ス
パッタ法もしくはイオン化スパッタ法を用いる。
【0040】次いでスパッタリングにより、上記凹部1
6の内部にバリアメタル層17を介して銅のシード層
(図示せず)を例えば50nm〜200nmの厚さに形
成する。このスパッタリングでは、一例として、遠距離
スパッタ法もしくはイオン化スパッタ法を用いる。次い
で例えば電解メッキ法により、銅のシード層の表面に銅
を堆積して、上記凹部16の内部を銅で埋め込む。その
後、化学的機械研磨(以下CMPという、CMPはChem
ical Mechanical Polishing の略)により、第2の絶縁
膜15上の余分な銅およびバリアメタル層17を除去し
て、凹部16の内部にバリアメタル層17を介して残し
た銅で補償用パターン18を形成する。また、この補償
用パターン18は銅合金で形成してもよい。
【0041】次いで図2の(2)に示すように、例え
ば、前記第1の絶縁膜11を形成したのと同様にして、
第2の絶縁膜15上に上記補償用パターン18を覆うポ
リアリールエーテル膜を例えば400nmの厚さに形成
する。次いで、このポリアリールエーテル膜上に 酸化
シリコン膜を例えば500nmの厚さに形成する。その
後、CMPにより、酸化シリコン膜を300nm程度の
厚さ分だけ研磨して表面を平坦化し、400nmの厚さ
のポリアリールエーテル膜上に200nmの厚さの酸化
シリコン膜を形成した第3の絶縁膜19の下層部分、す
なわち接続孔が形成される部分を形成する。
【0042】続いて例えばプラズマCVD法により、上
記第3の絶縁膜19の下層部分上にエッチングマスクお
よびエッチングストッパとなる中間層31を例えば厚さ
が50nmの窒化シリコン膜で形成する。次いで、通常
のリソグラフィー技術で用いるレジスト膜(図示せず)
を形成した後、リソグラフィー技術により、上記レジス
ト膜に接続孔を形成するための開口部(図示せず)を形
成する。次いで上記レジスト膜をエッチングマスクに用
いて中間層31をエッチングして接続孔20の上部を形
成する。
【0043】次いで図2の(3)に示すように、例え
ば、前記第3の絶縁膜19の下層部分を形成したのと同
様にして、中間層31上に接続孔20の上部を覆うポリ
アリールエーテル膜を例えば300nmの厚さに形成す
る。次いで、このポリアリールエーテル膜上に 酸化シ
リコン膜を例えば500nmの厚さに形成する。その
後、CMPにより、酸化シリコン膜を300nm程度の
厚さ分だけ研磨して表面を平坦化し、300nmの厚さ
のポリアリールエーテル膜上に200nmの厚さの酸化
シリコン膜を形成した第3の絶縁膜19の上層部分、す
なわち溝配線が形成される部分を形成する。
【0044】次いで、通常のリソグラフィー技術で用い
るレジスト膜(図示せず)を形成した後、リソグラフィ
ー技術により、上記レジスト膜に配線溝を形成するため
の開口部(図示せず)を形成する。次いで上記レジスト
膜をエッチングマスクに用いて第3の絶縁膜19の上層
部分をエッチングして配線溝となる第2の溝21を形成
する。
【0045】上記第3の絶縁膜19の上層部分における
酸化シリコン膜のエッチングでは、一例として、マグネ
トロン方式のプラズマエッチング装置を用い、エッチン
グガスにオクタフルオロブテン(C4 8 )(供給流量
は例えば14sccm)と一酸化炭素(CO)(供給流
量は例えば250sccm)とアルゴン(Ar)(供給
流量は例えば100sccm)と酸素(O2 )(供給流
量は例えば2sccm)とを用い、電源パワーを0.6
kW、エッチング雰囲気の圧力を5.3Pa、基板温度
を20℃に設定してエッチングを行った。
【0046】また上記第3の絶縁膜19の上層部分にお
けるポリアリールエーテル膜のエッチングでは、一例と
して、ECR方式のプラズマエッチング装置を用い、エ
ッチングガスに窒素(N2 )(供給流量は例えば40s
ccm)とヘリウム(He)(供給流量は例えば165
sccm)とを用い、マイクロ波パワーを0.5kW、
基板バイアスRFを0.1kW、エッチング雰囲気の圧
力を0.8Pa、基板温度を−50℃に設定し、酸化シ
リコン膜をハードマスクにして、中間層31が露出する
までエッチングを行った。なお、このエッチングでは、
上記中間層31は、窒化シリコン膜で形成されているた
め、エッチングストッパとしての機能を果たす。このよ
うにして、第3の絶縁膜19に配線溝となる第2の溝2
1を形成する。
【0047】次いで中間層31をエッチングマスクに用
いて、上記同様のエッチング条件によって、第3の絶縁
膜19の下層部分の酸化シリコン膜とポリアリールエー
テル膜のエッチングを行い、接続孔20を形成する。
【0048】次いで、アルゴンスパッタエッチングによ
り、上記接続孔20の底部に露出している補償用パター
ン18の表面の絶縁物(例えば自然酸化膜等)を除去す
る。このアルゴンスパッタエッチングは、一例として、
酸化シリコン膜を30nm程度エッチングする条件で行
う。例えば、誘導結合型プラズマ方式(以下、ICPと
いう、ICPはInductively Coupled Plasmaの略)のエ
ッチング装置を用い、エッチングガスにアルゴン(A
r)(供給流量は例えば50sccm〜300scc
m)を用い、ICPパワーを0.7kW〜1.5kW、
基板バイアス(RF=13.56MHz)を100V〜
300Vに設定して行った。
【0049】次いで図3に(4)に示すように、スパッ
タリングにより、上記第2の溝21および接続孔20の
各内部に第2のバリアメタル層22を例えば30nm〜
50nmの厚さに形成する。この第2のバリアメタル層
22は、一例として、窒化タンタルもしくはタンタルの
ような、銅の移動を阻止するような金属化合物もしくは
金属材料で形成されている。上記スパッタリングでは、
一例として、遠距離スパッタ法もしくはイオン化スパッ
タ法を用いる。
【0050】次いで図3の(5)に示すように、再度ア
ルゴンスパッタエッチングを行って、接続孔20の底部
に形成されている第2のバリアメタル層22を除去し
て、上記補償用パターン18の表面を露出させる。
【0051】次に、図3の(6)に示すように、スパッ
タリングにより、上記第2の溝21および上記接続孔2
0の各内部に第2のバリアメタル層22を介して銅のシ
ード層(図示せず)を例えば100nm〜200nmの
厚さに形成する。このスパッタリングでは、一例とし
て、遠距離スパッタ法もしくはイオン化スパッタ法を用
いる。次いで例えば電解メッキ法により、銅のシード層
の表面に銅を堆積して、上記第2の溝21および上記接
続孔20の各内部を銅で埋め込む。その後、CMPによ
り、第3の絶縁膜19上の余分な銅および第2のバリア
メタル層22を除去して、第2の溝21の内部に第2の
バリアメタル層22を介して残した銅で第2の配線23
を形成するとともに、接続孔20の内部に第2のバリア
メタル層22を介して残した銅でプラグ24を形成す
る。
【0052】上記製造方法では、第1の配線14に直接
に達するように接続孔20を形成せずに、第1の配線1
4に接続するものでバリアメタル層17で底面および側
面を包んだ補償用パターン18を形成し、その補償用パ
ターン18に達するように接続孔20を形成している。
しかも、その接続孔20の内部に第2のバリアメタル層
22を形成した後、その接続孔20の底部の第2のバリ
アメタル層を除去して、接続孔20の内部に銅を埋め込
むことでプラグ24を形成していることから、プラグ2
4はバリアメタルを介することなく直接的に補償用パタ
ーン18に接続される。したがって、第1の配線14か
らプラグ24を介して第2の配線23に電子が流れた場
合、エレクトロマイグレーションが発生しても、プラグ
24が接続されている部分よりも外側の補償用パターン
18からプラグ24方向に向かって銅原子が供給される
ので、プラグ24の下部のバリアメタル層17近傍にお
ける補償用パターン18にボイドが発生することがなく
なる。すなわち、たとえエレクトロマイグレーションが
発生しても、プラグ24と第1の配線14との接続は、
補償用パターン18を介して確実になされる。
【0053】上記第1の絶縁膜11、第2の絶縁膜15
および第3の絶縁膜19は、上記構成の絶縁膜に限定さ
れることはなく、各絶縁膜を単一の絶縁膜で形成するこ
とも可能である。ただし、その場合には、第1の絶縁膜
11と第2の絶縁膜15、および第2の絶縁膜15と第
3の絶縁膜19とでは異なるエッチング特性を有する材
料で形成することが好ましい。すなわち、第3の絶縁膜
19をエッチングする際に第2の絶縁膜15がエッチン
グストッパとなるように各絶縁膜の材料を選択する、ま
た第2の絶縁膜15をエッチングする際に第1の絶縁膜
11がエッチングストッパとなるように各絶縁膜の材料
を選択することが好ましい。また、第1、第2、第3の
絶縁膜11、15、19を全て同一の絶縁膜材料で形成
する場合には、各絶縁膜の層間に絶縁膜からなるエッチ
ングストッパ層を形成する必要がある。エッチングスト
ッパ層を設けない場合には、第1、第2の溝12、21
および接続孔20を形成する際のエッチングにおいて、
エッチング時間を制御することで、それぞれの深さを決
定すればよい。
【0054】次に、本発明の第2の半導体装置に係わる
実施の形態を、図4の概略構成断面図によって説明す
る。
【0055】図4に示すように、半導体基板(図示せ
ず)上には、その半導体基板に形成した素子(図示せ
ず)を覆う第1の絶縁膜41が形成されている。この第
1の絶縁膜41は、例えば低誘電率有機膜と無機膜との
積層膜で形成され、ここでは低誘電率有機膜にポリアリ
ールエーテルを用い、無機膜に酸化シリコンを用いた。
上記第1の絶縁膜41には、下層配線となる第1の配線
とエレクトロマイグレーションによる銅原子の移動を補
償する第1の補償用パターンとを埋め込むための第1の
溝42が形成されている。
【0056】上記第1の溝42の内部にはバリアメタル
層43を介して第1の配線44と第1の補償用パターン
61とが連続した状態に形成されている。この第1の補
償用パターン61は、後に説明するタングステンプラグ
48が接続されている第1の配線44の周囲の少なくと
も一部で接続される状態に形成されている。したがっ
て、図面で示したように、第1の配線44をタングステ
ンプラグ48が接続されている部分よりも配線長方向に
延長した状態に第1の補償用パターン61を形成しても
よく、図面には示さないが、タングステンプラグ48が
接続される第1の配線44の側周に形成してもよく、タ
ングステンプラグ48の直下における第1の配線44の
下面側に形成してもよい。すなわち、タングステンプラ
グ48が接続される第1の配線44の部分に銅原子が供
給できる位置に第1の補償用パターン61が形成されて
いればよい。上記第1のバリアメタル層43は、例えば
窒化タンタルもしくはタンタルのような、銅の移動を阻
止するような金属化合物もしくは金属材料で形成されて
いる。上記第1の配線44は、例えば銅もしくは銅合金
で形成されている。
【0057】さらに上記第1の絶縁膜41上には、上記
第1の配線42および第1の補償用パターン61を覆う
第2の絶縁膜45が形成されている。この第2の絶縁膜
45は、例えば低誘電率有機膜と無機膜との積層膜で形
成され、ここでは低誘電率有機膜にポリアリールエーテ
ルを用い、無機膜に酸化シリコンを用いた。上記第2の
絶縁膜45には上記第1の配線44に対してタングステ
ンプラグ48が接続されるべき位置に達するように接続
孔46が形成されている。上記接続孔46の内部には密
着層47を介してタングステンプラグ48が形成されて
いる。この密着層47は、例えばチタン膜と窒化チタン
膜の積層膜で形成されている。
【0058】さらに上記第2の絶縁膜45上には上記タ
ングステンプラグ48を覆う第3の絶縁膜49が形成さ
れている。この第3の絶縁膜49は、例えば低誘電率有
機膜と無機膜との積層膜で形成され、ここでは低誘電率
有機膜にポリアリールエーテルを用い、無機膜に酸化シ
リコンを用いた。上記第3の絶縁膜49には、上層配線
となる第2の配線とエレクトロマイグレーションによる
銅原子の移動を補償する第2の補償用パターンとを埋め
込むための第2の溝50が、この第2の溝50の底部に
上記タングステンプラグ48の少なくとも上面が露出す
るように形成されている。
【0059】上記第2の溝50の内部にはバリアメタル
層51を介して第2の配線52と第2の補償用パターン
62とが連続した状態に形成されている。この第2の補
償用パターン62は、上記タングステンプラグ48が接
続されている第2の配線52の周囲の少なくとも一部で
接続される状態に形成されている。したがって、図面で
示したように、第2の配線52をタングステンプラグ4
8が接続されている部分よりも配線長方向に延長した状
態に第2の補償用パターン62を形成してもよく、図面
には示さないが、タングステンプラグ48が接続される
第2の配線52の側周に形成してもよく、タングステン
プラグ48の直上における第2の配線52の上面側に形
成してもよい。すなわち、タングステンプラグ48が接
続される第2の配線52の部分に銅原子が供給できる位
置に第2の補償用パターン62が形成されていればよ
い。上記第2のバリアメタル層51は、例えば窒化タン
タルもしくはタンタルのような、銅の移動を阻止するよ
うな金属化合物もしくは金属材料で形成されている。上
記第2の配線52は、例えば銅もしくは銅合金で形成さ
れている。
【0060】上記構成の半導体装置では、第1の配線4
4および第2の配線52がともに溝配線の構成であった
が、層間絶縁膜上にエッチングによってパターニングさ
れた通常の銅配線であってもよい。この構成では、配線
と層間絶縁膜との界面にはバリアメタル層が形成され、
また配線を表面(上面と側面)を覆う状態にもバリアメ
タル層が形成されている。
【0061】上記構成の配線構造を備えた半導体装置で
は、図5に示すように、電流が第1の配線44からタン
グステンプラグ48を通って第2の配線52に流れる場
合、電子e- は電流とは逆に第2の配線52からタング
ステンプラグ48を通って第1の配線44へ流れる。そ
のとき、エレクトロマイグレーションが起こる。すなわ
ち、第1の配線44中の銅原子Cuが電子e- の流れる
方向(矢印で示す方向)と同様な方向に移動しようとす
る。そのため、第1の配線44のタングステンプラグ4
8との接続部分でボイドが発生しようとする。そのと
き、第1の補償用パターン61より第1の配線44へ銅
原子Cuが供給されるため、従来の配線構造では発生し
ていた第1の配線44中のボイドの発生は抑えられ、第
1の配線44とタングステンプラグ48との良好な接続
が保たれる。一方、第2の配線52中の銅原子は、第2
のバリアメタル層51によってタングステンプラグ48
方向への移動が阻止されるため、タングステンプラグ4
8方向には移動しない。
【0062】また、図6に示すように、電流が第2の配
線52からタングステンプラグ48を通って第1の配線
44に流れる場合、電子e- は電流とは逆に第1の配線
44からタングステンプラグ48を通って第2の配線5
2へ流れる。そのとき、エレクトロマイグレーションが
起こる。すなわち、第2の配線52中の銅原子Cuが電
子e- の流れる方向(矢印で示す方向)と同様な方向に
移動しようとする。そのため、第2の配線52のタング
ステンプラグ48との接続部分でボイドが発生しようと
する。そのとき、第2の補償用パターン62より第2の
配線52へ銅原子Cuが供給されるため、従来の配線構
造では発生していた第2の配線52中のボイドの発生は
抑えられ、第2の配線52とタングステンプラグ48と
の良好な接続が保たれる。一方、第1の配線44中の銅
原子は、タングステンプラグ48および密着層47によ
ってタングステンプラグ48方向への移動が阻止される
ため、タングステンプラグ48方向には移動しない。
【0063】よって、エレクトロマイグレーションによ
る配線の断線の発生がなくなるので、配線信頼性の高い
半導体装置となる。
【0064】次に、本発明の第2の半導体装置の製造方
法に係わる第1の実施の形態を、図7によって説明す
る。なお、図7では、前記図4によって説明した構成部
品と同様のものには同一符号を付与して示す。
【0065】図7に示すように、半導体基板(図示せ
ず)上に、その半導体基板に形成した素子(図示せず)
を覆う絶縁膜(図示せず)が形成されている。この絶縁
膜上に、例えば第1の絶縁膜41を形成する。この第1
の絶縁膜41は、例えば低誘電率有機膜と無機膜との積
層膜で形成し、ここでは低誘電率有機膜にポリアリール
エーテルを用い、無機膜に酸化シリコンを用いた。
【0066】上記ポリアリールエーテル膜は以下によう
に成膜する。一例として、回転塗布装置を用い、上記素
子等を形成した半導体基板を回転塗布装置の回転チャッ
ク上に載置し、ポリアリールエーテル膜の源溶液を3c
3 〜5cm3 程度、半導体基板上に滴下するとともに
2500rpm〜3000rpmで回転チャックを回転
させて、滴下した源溶液を均一に広げる。塗布が終了し
た後、150℃および250℃の窒素雰囲気中で、それ
ぞれ1分間のベーキングを行う。さらにキュア炉を用
い、400℃の窒素雰囲気中で1時間のキュアを行う。
このようにして、半導体基板上に素子を覆うポリアリー
ルエーテル膜(比誘電率=2.75)を例えば500n
mの厚さに形成する。
【0067】次いで、上記酸化シリコン膜を成膜する。
一例としては、プラズマCVD法により、上記ポリアリ
ールエーテル膜上に、酸化シリコン膜を例えば500n
mの厚さに形成する。このプラズマCVD法では、プロ
セスガスにモノシラン(供給流量は例えば100scc
m)と一酸化二窒素(供給流量は例えば400sccm
〜600sccm)とを用い、プラズマCVD装置のR
F(13.56MHz)パワーを0.35kW、成膜雰
囲気の圧力を667Pa、基板温度を400℃に設定し
て成膜を行った。このようにして、ポリアリールエーテ
ル膜上に素子を覆う酸化シリコン膜を例えば500nm
の厚さに形成する。
【0068】その後、CMPにより、酸化シリコン膜を
300nm程度の厚さ分だけ研磨して表面を平坦化し、
500nmの厚さのポリアリールエーテル膜上に200
nmの厚さの酸化シリコン膜を形成した第1の絶縁膜4
1を形成した。
【0069】次いで、通常の回転塗布法により、上記第
1の絶縁膜41上に、通常のリソグラフィー技術で用い
るレジスト膜(図示せず)を形成した後、リソグラフィ
ー技術により、第1の配線と第1の補償用パターンとを
埋め込むための第1の溝42を形成するための開口部
(図示せず)を形成する。次いで上記レジスト膜をエッ
チングマスクに用いて第1の絶縁膜41をエッチングし
て、第1の溝42を形成する。
【0070】上記第1の絶縁膜41の酸化シリコン膜の
エッチングでは、一例として、マグネトロン方式のプラ
ズマエッチング装置を用い、エッチングガスにオクタフ
ルオロブテン(C4 8 )(供給流量は例えば14sc
cm)と一酸化炭素(CO)(供給流量は例えば250
sccm)とアルゴン(Ar)(供給流量は例えば10
0sccm)と酸素(O2 )(供給流量は例えば2sc
cm)とを用い、電源パワーを0.6kW、エッチング
雰囲気の圧力を5.3Pa、基板温度を20℃に設定し
てエッチングを行った。
【0071】また上記第1の絶縁膜41のポリアリール
エーテル膜のエッチングでは、一例として、ECR方式
のプラズマエッチング装置を用い、エッチングガスに窒
素(N2 )(供給流量は例えば40sccm)とヘリウ
ム(He)(供給流量は例えば165sccm)とを用
い、マイクロ波パワーを0.5kW、基板バイアスRF
を0.1kW、エッチング雰囲気の圧力を0.8Pa、
基板温度を−50℃に設定し、酸化シリコン膜をハード
マスクにして、ポリアリールエーテル膜のエッチングを
行った。その際、上記絶縁膜がエッチングストッパとし
て機能する。したがって、上記絶縁膜の最上層は、少な
くともポリアリールエーテル膜をエッチングした際にエ
ッチングストッパとなるような、例えば無機絶縁膜で形
成されていることが望ましい。なお、エッチングストッ
パとしての機能を有していればは低誘電率有機絶縁膜で
形成されていてもよい。
【0072】次いで、アルゴンスパッタエッチングによ
り、上記第1の溝42の底部に露出している金属膜パタ
ーンの表面の絶縁物(例えば自然酸化膜等)を除去す
る。このアルゴンスパッタエッチングは、一例として、
酸化シリコン膜を30nm程度エッチングする条件で行
う。例えば、誘導結合型プラズマ方式のエッチング装置
を用い、エッチングガスにアルゴン(Ar)(供給流量
は例えば50sccm〜300sccm)とを用い、I
CPパワー(コイル印加RF=450kHz)を0.7
kW〜1.5kW、基板バイアス(RF=13.56M
Hz)を100V〜300Vに設定して行った。
【0073】次いでスパッタリングにより、上記第1の
溝42の内部に第1のバリアメタル層43を例えば30
nmの厚さに形成する。この第1のバリアメタル層43
は、一例として、窒化タンタルもしくはタンタルのよう
な、銅の移動を阻止するような金属化合物もしくは金属
材料で形成されている。上記スパッタリングでは、一例
として、遠距離スパッタ法もしくはイオン化スパッタ法
を用いる。
【0074】次いでスパッタリングにより、上記第1の
溝42の内部に第1のバリアメタル層43を介して銅の
シード層(図示せず)を例えば50nm〜200nmの
厚さに形成する。このスパッタリングでは、一例とし
て、遠距離スパッタ法もしくはイオン化スパッタ法を用
いる。
【0075】次いで例えば電解メッキ法により、銅のシ
ード層の表面に銅を堆積して、上記第1の溝42の内部
を銅で埋め込む。その後、CMPにより、第1の絶縁膜
41上の余分な銅および第1のバリアメタル層43を除
去して、第1の溝42の内部に第1のバリアメタル層4
3を介して残した銅で第1の配線44とそれに連続して
接続する第1の補償用パターン61とを形成する。
【0076】次いで、例えば、前記第1の絶縁膜41を
形成したのと同様にして、第1の絶縁膜41上に上記第
1の配線44および第1の補償用パターン61を覆うポ
リアリールエーテル膜を例えば500nmの厚さに形成
する。次いで、このポリアリールエーテル膜上に、酸化
シリコン膜を例えば500nmの厚さに形成する。その
後、CMPにより、酸化シリコン膜を300nm程度の
厚さ分だけ研磨して表面を平坦化し、500nmの厚さ
のポリアリールエーテル膜上に200nmの厚さの酸化
シリコン膜を形成した第2の絶縁膜45を形成する。
【0077】次いで、第2の絶縁膜45上に、通常のリ
ソグラフィー技術で用いるレジスト膜(図示せず)を形
成した後、リソグラフィー技術により、上記レジスト膜
に接続孔を形成するための開口部(図示せず)を形成す
る。次いで上記レジスト膜をエッチングマスクに用いて
第2の絶縁膜45をエッチングして接続孔46を形成す
る。この接続孔46は、例えば0.15μm〜0.30
μm程度の径で形成される。なお、上記第2の絶縁膜4
5のエッチングは、上記第1の絶縁膜41のエッチング
と同様なる条件で行えばよい。
【0078】次いで上記半導体基板を加熱して、大気中
にさらされたことにより第2の絶縁膜45、第1の絶縁
膜41等が吸水した水分を脱離させる。この熱処理は、
一例として、350℃の非酸化性雰囲気で10分間の加
熱を行った。上記非酸化性雰囲気は工業的真空雰囲気で
あってもよい。
【0079】引き続き、上記半導体基板を大気にさらす
ことなく、上記接続孔46の底部に露出している第1の
配線44の表面をソフトエッチングする。このソフトエ
ッチングは、一例として、酸化シリコン膜を30nm程
度エッチングする条件で行う。例えば、ICP方式のエ
ッチング装置を用い、エッチングガスにアルゴン(A
r)(供給流量は例えば50sccm〜300scc
m)と水素(H2 )(供給流量は例えば0sccm〜3
00sccm)とを用い、ICPパワー(コイル印加R
F=450kW)を0.7kW〜1.5kW、基板バイ
アス(RF=13.56MHz)を100V〜300V
に設定して行った。このソフトエッチングでは、アルゴ
ンイオンのストッパ作用もしくは水素ラジカルの還元作
用により、第1の配線44の表面の絶縁物(例えば自然
酸化膜等)を除去する。
【0080】次いでスパッタリングにより、上記接続孔
46の各内部に密着層47を、例えば、下層よりチタン
膜を20nmの厚さに成膜し、さらに窒化チタン膜を5
0nmの厚さに成膜して形成する、さらにタングステン
膜を50nmの厚さに形成する。上記スパッタリングで
は、一例として、遠距離スパッタ法もしくはイオン化ス
パッタ法を用いる。
【0081】次いで、タングステンCVD装置を用い
て、接続孔46の内部を埋め込むようにタングステンを
堆積する。このタングステンCVD条件は、一例とし
て、プロセスガスに六フッ化タングステン(WF6
(供給流量は例えば15sccm)と水素(H2 )(供
給流量は例えば400sccm)とモノシラン(SiH
4 )(供給流量は例えば4sccm)とアルゴン(A
r)(供給流量は例えば500sccm)とを用い、基
板温度を375℃に設定して、核形成を行い、続いて、
プロセスガスを六フッ化タングステン(WF6 )(供給
流量は例えば80sccm)と水素(H2 )(供給流量
は例えば2000sccm)とアルゴン(Ar)(供給
流量は例えば1000sccm)とを用い、基板温度を
375℃に設定して、埋め込みを行った。
【0082】その後、エッチバックもしくはCMPによ
り、第2の絶縁膜45上の余分な密着層47およびタン
グステンを除去して、接続孔46の内部に密着層47を
タングステンプラグ48を形成する。
【0083】次に、前記第2の絶縁膜45を形成したの
と同様にして、第2の絶縁膜45上にタングステンプロ
セス48を覆うポリアリールエーテル膜を例えば500
nmの厚さに形成する。次いで、このポリアリールエー
テル膜上に 酸化シリコン膜を例えば500nmの厚さ
に形成する。その後、CMPにより、酸化シリコン膜を
300nm程度の厚さ分だけ研磨して表面を平坦化し、
上記ポリアリールエーテル膜上に200nmの厚さの酸
化シリコン膜を形成した第3の絶縁膜49を形成する。
【0084】次いで、通常の回転塗布法により、第3の
絶縁膜49上に、通常のリソグラフィー技術で用いるレ
ジスト膜(図示せず)を形成した後、リソグラフィー技
術により、上記レジスト膜に第2の配線と第2の補償用
パターンとを埋め込むための第2の溝を形成するための
開口部(図示せず)を形成する。次いで上記レジスト膜
をエッチングマスクに用いて第3の絶縁膜49をエッチ
ングして、第2の溝50を形成する。
【0085】上記第3の絶縁膜49における酸化シリコ
ン膜のエッチングでは、一例として、マグネトロン方式
のプラズマエッチング装置を用い、エッチングガスにオ
クタフルオロブテン(C4 8 )(供給流量は例えば1
4sccm)と一酸化炭素(CO)(供給流量は例えば
250sccm)とアルゴン(Ar)(供給流量は例え
ば100sccm)と酸素(O2 )(供給流量は例えば
2sccm)とを用い、電源パワーを0.6kW、エッ
チング雰囲気の圧力を5.3Pa、基板温度を20℃に
設定してエッチングを行った。
【0086】また上記第3の絶縁膜49におけるポリア
リールエーテル膜のエッチングでは、一例として、EC
R方式のプラズマエッチング装置を用い、エッチングガ
スに窒素(N2 )(供給流量は例えば40sccm)と
ヘリウム(He)(供給流量は例えば165sccm)
とを用い、マイクロ波パワーを0.5kW、基板バイア
スRFを0.1kW、エッチング雰囲気の圧力を0.8
Pa、基板温度を−50℃に設定し、酸化シリコン膜を
ハードマスクにして、タングステンプラグ48が露出す
るまでエッチングを行った。なお、このエッチングで
は、上記第2の絶縁膜45の酸化シリコン膜がエッチン
グストッパとしての機能を果たす。このようにして、第
3の絶縁膜49に第2の溝50を形成する。
【0087】引き続き、上記半導体基板を大気にさらす
ことなく、上記第2の溝50の底部に露出しているタン
グステンプラグ48の表面をソフトエッチングする。こ
のソフトエッチングは、一例として、酸化シリコン膜を
30nm程度エッチングする条件で行う。例えば、IC
P方式のエッチング装置を用い、エッチングガスにアル
ゴン(Ar)(供給流量は例えば50sccm〜300
sccm)と水素(H2 )(供給流量は例えば0scc
m〜300sccm)とを用い、ICPパワー(コイル
印加RF=450kW)を0.7kW〜1.5kW、基
板バイアス(RF=13.56MHz)を100V〜3
00Vに設定して行った。このソフトエッチングでは、
アルゴンイオンのスパッタ作用もしくは水素ラジカルの
還元作用により、タングステンプラグ48の表面の絶縁
物(例えば自然酸化膜等)を除去する。
【0088】次いでスパッタリングにより、上記第2の
溝50の内部に第2のバリアメタル層51を例えば50
nmの厚さに形成する。この第2のバリアメタル層50
は、一例として、窒化タンタルもしくはタンタルのよう
な、銅の移動を阻止するような金属化合物もしくは金属
材料で形成されている。上記スパッタリングでは、一例
として、遠距離スパッタ法もしくはイオン化スパッタ法
を用いる。
【0089】続いてスパッタリングにより、上記第2の
溝50の内部に第2のバリアメタル層51を介して銅の
シード層(図示せず)を例えば100nm〜200nm
の厚さに形成する。このスパッタリングでは、一例とし
て、遠距離スパッタ法もしくはイオン化スパッタ法を用
いる。
【0090】次いで例えば電解メッキ法により、銅のシ
ード層の表面に銅を堆積して、第2の溝50の内部を銅
で埋め込む。その後、CMPにより、第3の絶縁膜49
上の余分な銅および第2のバリアメタル層51を除去し
て、第2の溝50の内部に第2のバリアメタル層51を
介して残した銅で第2の配線52とそれに連続して接続
する第2の補償用パターン62とを形成する。
【0091】上記製造方法では、第1の配線44と第2
の配線52とを接続するために、エレクトロマイグレー
ションを起こさないとされているタングステンプラグ4
8を形成することから、タングステンプラグ48に電流
がながれてもそのタングステンプラグ48の部分にボイ
ドの発生は起こらない。また、第1の配線44に接続す
る第1の補償用パターン61を形成し、第2の配線52
に接続する第2の補償用パターン62を形成することか
ら、たとえエレクトロマイグレーションにより、タング
ステンプラグ48が接続される部分にボイドが発生しよ
うとしても、第1の配線44には第1の補償用パターン
61から銅原子が供給され、第2の配線52には第2の
補償用パターン62から銅原子が供給される。そのた
め、第1の配線44および第2の配線52にはボイドが
発生することはなく、タングステンプラグ48と第1の
配線44、第2の配線52との接続は確実になされる。
【0092】上記第1の絶縁膜41、第2の絶縁膜45
および第3の絶縁膜49は、上記構成の絶縁膜に限定さ
れることはなく、各絶縁膜を単一の絶縁膜で形成するこ
とも可能である。ただし、その場合には、第1の絶縁膜
41と第2の絶縁膜45、および第2の絶縁膜45と第
3の絶縁膜49とでは異なるエッチング特性を有する材
料で形成することが好ましい。すなわち、第3の絶縁膜
49をエッチングする際に第2の絶縁膜45がエッチン
グストッパとなるように各絶縁膜の材料を選択する、ま
た第2の絶縁膜45をエッチングする際に第1の絶縁膜
41がエッチングストッパとなるように各絶縁膜の材料
を選択することが好ましい。また、第1、第2、第3の
絶縁膜41、45、49を全て同一の絶縁膜材料で形成
する場合には、各絶縁膜の層間に絶縁膜からなるエッチ
ングストッパ層を形成する必要がある。エッチングスト
ッパ層を設けない場合には、第1、第2の溝42、50
を形成する際のエッチングにおいて、エッチング時間を
制御することで、それぞれの深さを決定すればよい。
【0093】上記構成では、第1の配線44、第2の配
線52ともに溝配線で形成されているが、絶縁膜上に配
線を形成するための金属層を形成し、通常のリソグラフ
ィー技術とエッチング技術とによってその金属層をエッ
チングして配線パターンを形成した配線構造であっても
よい。
【0094】次に、銅配線を通常のリソグラフィー技術
とエッチング技術によりパターニングして形成する場合
の半導体装置の製造方法を第2の実施の形態として、図
8によって説明する。
【0095】図8に示すように、半導体基板(図示せ
ず)上に、その半導体基板に形成した素子(図示せず)
を覆う第1の絶縁膜71が形成されている。この第1の
絶縁膜71上に、下層バリアメタル層72、密着層7
3、配線形成層74、上層バリアメタル層75等を順次
形成する。一例として、下層バリアメタル層72はタン
タルもしくは窒化タンタルを30nmの厚さに堆積して
形成し、密着層73はタングステンを20nmの厚さに
堆積して形成し、配線形成層74は銅を300nmの厚
さに堆積して形成し、上層バリアメタル層75は窒化チ
タンを30nmの厚さに堆積して形成する。これらの膜
は既存のスパッタリング装置、CVD装置等を用いて形
成する。望ましくは酸素を含む雰囲気にさらすことな
く、連続的に成膜を行う。さらに、ハードマスク層(図
示せず)を例えば酸化シリコン膜で形成する。
【0096】次いで、通常の回転塗布法により、上記ハ
ードマスク層上に、通常のリソグラフィー技術で用いる
レジスト膜(図示せず)を形成した後、リソグラフィー
技術により、上記第1の配線と第1の補償用パターニン
グとをパターニングするためのハードマスクパターン
(図示せず)を形成する。その後、上記レジスト膜を除
去する。次いで上記ハードマスクパターンをエッチング
マスクに用いて、上記上層バリアメタル層75、配線形
成層74、密着層73、下層バリアメタル層72を順次
エッチングして、第1の配線76とそれに連続して形成
される第1の補償用パターン91とを形成する。
【0097】上記第1の配線76と第1の補償用パター
ン91とを形成するためのエッチングは、例えばヘリコ
ン波プラズマエッチング装置を用いて3段階に分けて行
った。そのエッチング条件の一例としては、第1段階の
エッチングでは、エッチングガスに三塩化ホウ素(BC
3 )(供給流量は例えば10sccm)と塩素(Cl
2 )(供給流量は例えば10sccm)とを用い、成膜
雰囲気の圧力を0.1Pa、ヘリコン波ソースパワーを
0.15kW、RFバイアスを0.3W、基板を載置す
るステージ温度を250℃に設定した。第2段階のエッ
チングでは、エッチングガスに塩素(Cl2 )(供給流
量は例えば10sccm)を用い、成膜雰囲気の圧力を
0.05Pa、ヘリコン波ソースパワーを0.15k
W、RFバイアスを0.3W、基板を載置するステージ
温度を240℃に設定した。第3段階のエッチングで
は、エッチングガスにジフルオロメタン(CH2 2
(供給流量は例えば10sccm)と塩素(Cl2
(供給流量は例えば10sccm)とを用い、成膜雰囲
気の圧力を0.05Pa、ヘリコン波ソースパワーを
0.15kW、RFバイアスを0.3W、基板を載置す
るステージ温度を240℃に設定した。
【0098】次いで、上記第1の絶縁膜71上に、上記
第1の配線76を覆う第2の絶縁膜77を、例えば50
0nmの厚さのポリアリールエーテル膜で形成する。
【0099】次いで上記第2の絶縁膜77上に、第3の
絶縁膜78を、例えば1.40μmの厚さの酸化シリコ
ン膜で形成する。その後、CMPにより、第3の絶縁膜
78を600nm程度の厚さ分だけ研磨して表面を平坦
化し、接続孔が形成される第3の絶縁膜78と第2の絶
縁膜77からなる層間絶縁膜を形成する。
【0100】次に、通常の回転塗布法により、上記第3
の絶縁膜78上に、通常のリソグラフィー技術で用いる
レジスト膜(図示せず)を形成した後、リソグラフィー
技術により、上記第1の配線76と上層配線とを接続す
るプラグを形成する位置上に開口部(図示せず)を形成
する。次いで上記レジスト膜をエッチングマスクに用い
て第3の絶縁膜78、第2の絶縁膜77をエッチングし
て、上記第1の配線76の所定の接続孔を形成する領域
に達する接続孔79を形成する。その後、上記レジスト
膜を除去する。
【0101】上記エッチングでは、前記第1の実施の形
態で説明したのと同様なるエッチング条件で、上記第3
の絶縁膜78、第2の絶縁膜77のエッチングを行う。
【0102】次いで上記半導体基板を加熱して、大気中
にさらされたことにより第3の絶縁膜78、第2の絶縁
膜77等が吸水した水分を脱離させる。この熱処理は、
一例として、350℃の非酸化性雰囲気で10分間の加
熱を行った。上記非酸化性雰囲気は工業的真空雰囲気で
あってもよい。
【0103】引き続き、上記半導体基板を大気にさらす
ことなく、上記接続孔79の底部に露出している第1の
配線76の表面をソフトエッチングする。このソフトエ
ッチングは、前記説明したのと同様なる条件で行う。こ
のソフトエッチングでは、アルゴンイオンのストッパ作
用もしくは水素ラジカルの還元作用により、第1の配線
76の表面の絶縁物(例えば自然酸化膜等)を除去す
る。
【0104】次いでスパッタリングにより、上記接続孔
79の内部に密着層80を、例えば、下層よりチタン膜
を20nmの厚さに成膜し、さらに窒化チタン膜を50
nmの厚さに成膜して形成する。さらにタングステン膜
を50nmの厚さに形成する。上記スパッタリングで
は、一例として、遠距離スパッタ法もしくはイオン化ス
パッタ法を用いる。
【0105】次いで、タングステンCVD装置を用い
て、接続孔79の内部を埋め込むようにタングステンを
堆積する。このタングステンCVD条件は前記説明した
のと同様の条件である。その後、エッチバックもしくは
CMPにより、第3の絶縁膜78上の余分な密着層90
およびタングステンを除去して、接続孔89の内部に密
着層80をタングステンプラグ81を形成する。
【0106】次いで、上記第3の絶縁膜78上に、第1
の配線76を形成したのと同様に、下層バリアメタル層
82、密着層83、配線形成層84、上層バリアメタル
層85を形成た後、それらの膜をリソグラフィー技術と
エッチング技術とによりパターニングして、上記タング
ステンプラグ81に接続する第2の配線86とそれに連
続して形成される第2の補償用パターン92を形成す
る。上記各膜の成膜条件とそのエッチング条件は前記第
1の配線76を形成したのと同様なる条件で行った。
【0107】なお、上記第1、第2、第3の絶縁膜7
1、77、78は、ポリアリールエーテル膜と酸化シリ
コン膜との積層膜で形成したが、他の絶縁材料で形成す
るこもできる。
【0108】上記製造方法では、第1の配線76と第2
の配線86とを接続するために、エレクトロマイグレー
ションを起こさないとされているタングステンプラグ8
1を形成することから、タングステンプラグ81に電流
が流れてもそのタングステンプラグ81の部分にボイド
の発生は起こらない。また、第1の配線76に接続する
第1の補償用パターン91を形成し、第2の配線86に
接続する第2の補償用パターン92を形成することか
ら、たとえエレクトロマイグレーションにより、タング
ステンプラグ81が接続される部分にボイドが発生しよ
うとしても、第1の配線76には第1の補償用パターン
91から銅原子が供給され、第2の配線86には第2の
補償用パターン92から銅原子が供給される。そのた
め、第1の配線76および第2の配線86にはボイドが
発生することはなく、タングステンプラグ81と第1の
配線76、第2の配線86との接続は確実になされる。
【0109】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の半
導体装置によれば、銅もしくは銅合金からなりプラグに
直接に接続するものでプラグと第1の配線との接続部近
傍に補償用パターンが形成されているので、電流が第2
の配線からプラグを通って第1の配線に流れる場合にエ
レクトロマイグレーションが起こっても、補償用パター
ンよりプラグへ銅原子が供給される。そのため、従来の
配線構造では発生していたプラグ中のボイドは発生せ
ず、第1の配線とプラグとの良好な接続が保たれる。よ
って、エレクトロマイグレーションによる配線の断線の
発生がなくなるので、半導体装置の配線信頼性を高める
ことができる。
【0110】本発明の第2の半導体装置によれば、プラ
グはタングステンからなり、銅もしくは銅合金からなり
少なくとも電流がプラグ方向に流れ出る側の配線に連続
もしくは直接に接続するものでプラグとの接続部近傍に
形成した補償用パターンを備えているので、電流が配線
からプラグ方向に流れる場合にエレクトロマイグレーシ
ョンが起こっても、補償用パターンより配線へ銅原子が
供給される。そのため、従来の配線構造では発生してい
た配線中のボイドは発生せず、配線とプラグとの良好な
接続が保たれる。よって、エレクトロマイグレーション
による配線の断線の発生がなくなるので、半導体装置の
配線信頼性を高めることができる。
【0111】本発明の第2の半導体装置の製造方法によ
れば、第1の配線と第2の配線とを接続するプラグの第
1の配線との接続部近傍に補償用パターンを形成する工
程と、補償用パターンに対してプラグを直接に接続する
ように形成する工程を備えているので、電流が第1の配
線からプラグを通って第2の配線に流れる場合にエレク
トロマイグレーションが起こっても、補償用パターンよ
りプラグへ銅原子が供給されるような構成に形成するこ
とができる。よって、この製造方法により形成されたも
のは、エレクトロマイグレーションによる配線の断線の
発生がなくなるので、配線信頼性の高いものとなる。
【0112】本発明の第2の半導体装置の製造方法によ
れば、配線間を接続するプラグを、エレクトロマイグレ
ーションを起こさないとされているタングステンで形成
するので、プラグに電流がながれてもそのプラグ部分に
ボイドの発生は起こらない。また、プラグとの接続部近
傍に銅もしくは銅合金からなる補償用パターンを配線と
同時に配線と一体に形成するので、たとえエレクトロマ
イグレーションにより、プラグが接続される部分にボイ
ドが発生しようとしても、配線には補償用パターンから
銅原子が供給されるような構成の形成することができ
る。よって、この製造方法により形成されたものは、エ
レクトロマイグレーションによる配線の断線の発生がな
くなるので、配線信頼性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の半導体装置に係わる実施の形態
を説明する概略構成断面図である。
【図2】本発明の第1の半導体装置の製造方法に係わる
実施の形態を説明する製造工程図である。
【図3】本発明の第1の半導体装置の製造方法に係わる
実施の形態を説明する製造工程図である。
【図4】本発明の第2の半導体装置に係わる実施の形態
を説明する概略構成断面図である。
【図5】第1の補償用パターンの作用の説明図である。
【図6】第2の補償用パターンの作用の説明図である。
【図7】本発明の第2の半導体装置の製造方法に係わる
実施の形態を説明する製造工程図である。
【図8】本発明の第2の半導体装置の製造方法に係わる
第2の実施の形態を説明する製造工程図である。
【図9】従来の配線構造を説明する概略構成断面図であ
る。
【図10】課題を説明する概略構成断面図である。
【符号の説明】
14…第1の配線、15…第2の絶縁膜、18…補償用
パターン、19…第3の絶縁膜、20…接続孔、23…
第2の配線、24…プラグ
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 HH12 HH19 HH21 HH32 HH33 JJ11 JJ12 JJ18 JJ19 JJ21 JJ32 JJ33 KK11 KK12 KK19 KK21 KK32 KK33 MM08 MM12 MM13 NN05 NN06 NN07 PP04 PP06 PP15 PP21 PP27 QQ09 QQ12 QQ14 QQ25 QQ28 QQ37 QQ48 QQ73 QQ92 QQ94 QQ98 RR04 RR21 SS01 SS02 SS15 SS22 TT04 XX01 XX05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の配線と、 銅もしくは銅合金からなる第2の銅配線と、 前記第1の配線と前記第2の配線との間に形成した絶縁
    膜と、 前記第1の配線と前記第2の配線とに達するもので前記
    絶縁膜中に形成した接続孔と、 銅もしくは銅合金からなり前記第1の配線と前記第2の
    配線とを接続するもので前記接続孔の内部に形成したプ
    ラグとを備えた半導体装置において、 銅もしくは銅合金からなり前記プラグに直接に接続する
    もので前記プラグと前記第1の配線との接続部近傍に形
    成した補償用パターンを備えたことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の配線と前記プラグとは一体に
    形成されたものからなり、 前記プラグはバリアメタル層を介して前記第1の配線に
    接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 第1の絶縁膜に溝配線構造の第1の配線
    を形成した後、前記第1の絶縁膜上に前記第1の配線を
    被覆する第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜にプラグの断面積よりも広い底面積を
    有する凹部を形成する工程と、 前記凹部の内部にバリアメタル層を介して銅もしくは銅
    合金を埋め込み、補償用パターンを形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記補償用パターンを被覆する第
    3の絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の絶縁膜に第2の配線を形成するための溝と該
    溝の底部より前記補償用パターンに通じる接続孔とを形
    成する工程と、 前記接続孔の側壁および前記溝の内面にバリアメタル層
    を形成した後、前記接続孔および前記溝を銅もしくは銅
    合金で埋め込み、前記溝の内部に第2の配線を形成する
    ととに前記接続孔の内部にプラグを形成する工程とを備
    えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 銅もしくは銅合金からなる第1の配線
    と、 銅もしくは銅合金からなる第2の銅配線と、 前記第1の配線と前記第2の配線との間に形成した絶縁
    膜と、 前記第2の配線から前記第1の配線に達するもので前記
    絶縁膜中に形成した接続孔と、 前記第1の配線と前記第2の配線とを接続するもので前
    記接続孔の内部に形成したプラグとを備えた半導体装置
    において、 銅もしくは銅合金からなり少なくとも電流が前記プラグ
    方向に流れ出る側の前記配線に連続もしくは直接に接続
    するもので前記プラグとの接続部近傍に形成した補償用
    パターンを備えたことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記プラグはタングステンからなること
    を特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 プラグと接続するもので銅もしくは銅合
    金からなる配線を形成する工程を備えた半導体装置の製
    造方法において、 前記プラグとの接続部近傍に銅もしくは銅合金からなる
    補償用パターンを前記配線と同時に前記配線と一体に形
    成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記プラグをタングステンで形成するこ
    とを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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