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JP2001044086A - 張り合わせ誘電体分離ウェーハおよびその製造方法 - Google Patents

張り合わせ誘電体分離ウェーハおよびその製造方法

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JP2001044086A
JP2001044086A JP11221450A JP22145099A JP2001044086A JP 2001044086 A JP2001044086 A JP 2001044086A JP 11221450 A JP11221450 A JP 11221450A JP 22145099 A JP22145099 A JP 22145099A JP 2001044086 A JP2001044086 A JP 2001044086A
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wafer
oxide film
dielectric
dielectric separation
dielectric isolation
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Hiroyuki Oi
浩之 大井
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 張り合わせ誘電体分離ウェーハについて誘電
体分離シリコン島を無欠陥化し、シリコン島表面の電気
的特性を良好ならしめる。 【解決手段】 鏡面ウェーハ10表面に異方性エッチン
グを施し、誘電体分離用溝13を形成する。その表面に
誘電体分離酸化膜14を、酸化膜14上に高温ポリシリ
コン層16を成長させる。高温ポリシリコン層を研削・
研磨し、その上に低温ポリシリコン層17を形成し、研
磨する。支持基板用ウェーハ20に活性層用ウェーハ1
0をその鏡面同士を接触させて室温で張り合わせる。熱
処理を行う。活性層用ウェーハ10の外周部を面取り
し、ウェーハ10を研削・研磨する。張り合わせ誘電体
分離ウェーハWが得られる。この張り合わせ誘電体分離
ウェーハWを石英反応管に挿入し、水素ガスの雰囲気中
で1200℃、1時間での水素アニール処理を施す。誘
電体分離シリコン島10A中の酸素が外方拡散され、酸
素濃度が低下する。シリコン島10A中の酸素誘起積層
欠陥が完全に消失し、無欠陥化され、電気的特性が良好
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は張り合わせ誘電体
分離ウェーハおよびその製造方法、詳しくは誘電体分離
シリコン島に微小欠陥が少ない張り合わせ誘電体分離ウ
ェーハおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】張り合わせシリコンウェーハの一種とし
て、張り合わせ誘電体分離ウェーハが知られている。従
来の張り合わせ誘電体分離ウェーハは、図5に示す各工
程を経て製造されていた。図5は従来の誘電体分離ウェ
ーハの製造工程を示す説明図である。まず、CZ法によ
り引き上げられた単結晶シリコンインゴットをブロック
切断、スライス、面取り、研磨などを施して、活性層用
ウェーハとなる表面を鏡面加工したシリコンウェーハ1
0を用意する(図5(a))。次いで、このシリコンウ
ェーハ10の表面にマスク酸化膜11を形成する(図5
(b))。このマスク酸化膜11をレジスト12で覆
い、レジスト12にフォトリソグラフ法によって窓付を
形成する。この窓を介して酸化膜11に所定パターンの
窓を形成し、シリコンウェーハ10表面の一部を露出さ
せる。次に、レジスト12を除去し、この後、このシリ
コンウェーハ10をエッチング液(IPA/KOH/H
O)に浸漬して、ウェーハ表面の窓内部を異方性エッ
チングする(図5(c))。このようにして、ウェーハ
表面に断面V字形状の誘電体分離用溝13が形成され
る。なお、ここでいう異方性エッチングとは、シリコン
ウェーハ10の結晶面方位に起因し、深さ方向のエッチ
ング速度が水平方向のそれよりも大きい、エッチング速
度が方向依存性を持ったエッチングのことである。
【0003】次に、マスク酸化膜11を除去する(図5
(d))。それから、ウェーハ表面に、酸化熱処理によ
って誘電体分離酸化膜14を形成する(図5(e))。
この結果、誘電体分離用溝13表面にも酸化膜14が形
成される。そして、このウェーハ表面を洗浄する。続い
て、誘電体分離酸化膜14の表面に、約1200〜13
00℃の高温CVD法で、高温ポリシリコン層16を厚
めに成長させる(図5(f))。それから、ウェーハ外
周部を面取りし、必要に応じて、ウェーハ裏面を平坦化
する。次いで、ウェーハ表面の高温ポリシリコン層16
を厚さ約10〜80μmまで研削・研磨する(図5
(g))。この後、必要に応じて、ウェーハ表面に55
0〜700℃の低温CVD法で厚さ1〜5μmの低温ポ
リシリコン層17を形成し、それから張り合わせ面の鏡
面化を図る目的で、低温ポリシリコン層17の表面をポ
リッシングする。
【0004】一方、活性層用ウェーハと同様の作製方法
で、支持基板用ウェーハとなるシリコンウェーハ20を
準備する(図5(h))。これは、ウェーハ表面を鏡面
加工したものである。次に、このシリコンウェーハ20
に、上記活性層用ウェーハ用のシリコンウェーハ10
を、その鏡面同士を接触させて張り合わせる(図5
(i))。それから、この張り合わせウェーハの張り合
わせ強度を高めるための熱処理を施す。次に、図5
(j)に示すように、張り合わせウェーハにあってその
活性層用ウェーハの外周部を面取りし、さらにこの活性
層用ウェーハ表面を研削・研磨する。この活性層用ウェ
ーハの研削量は、誘電体分離酸化膜14が外部に露出
し、高温ポリシリコン層16の表面に、誘電体分離酸化
膜14で区画された誘電体分離シリコン島10Aが現出
するまでとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、活性層用ウ
ェーハおよび支持基板用ウェーハが切り出される単結晶
シリコンインゴット中には、不純物である酸素が過飽和
状態で含まれている。これは、単結晶シリコンインゴッ
トの引き上げをCZ法によったためである。この過飽和
状態でインゴット中に含まれる酸素は、このインゴット
の機械的な強度を高めたり、不純物を捕獲するゲッタリ
ングサイトとなるなどの有用な役目を果たす。その反
面、シリコンウェーハに微小な酸化誘起積層欠陥(OS
F;Oxidation Induced Stacking Fault)、COP(Cr
ystal Originated Particles)やBMD(Bulk Micro D
efect)が生じる要因にもなっている。シリコンウェー
ハにおけるデバイスは、表層部から10μm以下の深さ
までに作製される。誘電体分離ウェーハの場合、厚さが
数10μm〜数μmの誘電体分離シリコン島(活性領
域)にデバイスが作製されることとなる。この結果、誘
電体分離シリコン島の結晶特性が重要となる。すなわ
ち、この誘電体分離シリコン島の表面および表層部は無
欠陥であることが要求される。しかしながら、前述した
ようにこの誘電体分離シリコン島もCZウェーハである
活性層用ウェーハから作製される。このため、この誘電
体分離シリコン島内にも過飽和酸素が存在する。これが
この島内に微小な欠陥(酸化誘起積層欠陥)を現出さ
せ、デバイス作製工程などにおいて、さまざまな不都合
を生じさせていた。例えば、この島の表面に形成された
酸化膜(例えばMOSデバイスのゲート酸化膜)の酸化
膜耐圧が低下していた。
【0006】そこで、発明者は、作製された張り合わせ
誘電体分離ウェーハを水素アニール処理すれば、誘電体
分離シリコン島の過飽和酸素を外方拡散させることがで
き、これによりこの領域内の酸素濃度が大きく低減され
て、無欠陥化されることに着目し、この発明を完成させ
た。
【0007】
【発明の目的】この発明は、誘電体分離シリコン島を無
欠陥化させ、これによりシリコン島表面の電気的特性を
良好ならしめることができる張り合わせ誘電体分離ウェ
ーハおよびその製造方法を提供することを、その目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、支持基板用ウェーハと、この支持基板用ウェーハの
表面に張り合わされる活性層用ウェーハとを有し、この
活性層用ウェーハの表面に積層されたポリシリコン層の
表面に、誘電体分離酸化膜により互いに絶縁された複数
の誘電体分離シリコン島が形成された張り合わせ誘電体
分離ウェーハであって、上記誘電体分離シリコン島が形
成された後、水素アニール処理が施された張り合わせ誘
電体分離ウェーハである。水素アニール処理の条件とし
ては、好ましいアニール温度が1050〜1250℃で
あり、好ましいアニール時間は1〜4時間である。例え
ば、1200℃で1時間水素ガス雰囲気で加熱する。こ
れらの事柄は請求項2に記載の発明にも当てはまる。
【0009】請求項2に記載の発明は、活性層用ウェー
ハの表面に誘電体分離溝を形成し、誘電体分離溝の表面
を含む活性層用ウェーハの表面に誘電体分離酸化膜を形
成し、誘電体分離酸化膜の表面にCVD法によりポリシ
リコン層を成長させ、この活性層用ウェーハの表面を支
持基板用ウェーハの表面に重ね合わせることによりこれ
らを張り合わせ、この後、上記活性層用ウェーハをその
裏面側から研削、研磨して、この研磨面に誘電体分離酸
化膜で分離された複数の誘電体分離シリコン島を現出さ
せ、この後、この張り合わせ誘電体分離ウェーハに水素
アニール処理を施す張り合わせ誘電体分離ウェーハの製
造方法である。
【0010】ポリシリコン層の成長方法としては、高温
CVD法を採用することができる。これは、シリコンを
含んだ原料ガスをキャリアガス(Hガスなど)ととも
に反応炉内へ導入し、高温に熱せられたシリコンウェー
ハ上に原料ガスの熱分解または還元によって生成された
シリコンを析出させる方法である。シリコンを含んだ化
合物としては、通常、SiCl,SiCl,S
iHClなどが挙げられる。この際使用する反応炉と
しては、高周波誘導加熱型炉、ランプ加熱型炉などがあ
る。
【0011】高温CVD法によるポリシリコンの成長温
度は炉の発熱方式により異なる。この用途に用いられる
一般的な高周波誘導加熱炉では、1200〜1290
℃、特に1230〜1280℃が好ましい。1200℃
未満ではシリコンウェーハが割れ易い。1290℃を超
えるとスリップが発生し、ウェーハが割れやすい。ポリ
シリコン層の厚さは、異方性エッチングを行った深さを
2〜3倍し、これに残したいポリシリコン層の厚さを付
加した厚さとする。ポリシリコン層厚が異方性エッチン
グの深さの2倍未満では、異方性エッチングの溝が十分
に埋まらないことがある。3倍を越えると、不要に厚く
なり、不経済である。異方性エッチング液としては、K
OH(IPA/KOH/HO),KOH(KOH/H
O),KOH(ヒドラジン/KOH/HO)を使用
することができる。異方性エッチングは、通常の条件を
適用することができる。また、ウェーハ表面側のレジス
トに異方性エッチング用の窓部を形成する際は、一般的
な条件で行える。
【0012】
【作用】この発明によれば、張り合わせ誘電体分離ウェ
ーハを作製し、その後、この張り合わせ誘電体分離ウェ
ーハに水素アニール処理を施す。これにより、デバイス
が作製される誘電体分離シリコン島の過飽和酸素が外方
拡散される。したがって、この領域が無欠陥化され、こ
のシリコン島の電気的特性を高めることができる。例え
ば酸化膜耐圧を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係る張
り合わせ誘電体分離ウェーハおよびその製造方法を説明
する。なお、ここでは従来技術の欄で説明した張り合わ
せ誘電体分離ウェーハを例に説明する。したがって、同
一部分には同一符号を付す。図1は、この発明の一実施
例に係る張り合わせ誘電体分離ウェーハの要部拡大断面
図である。図2は、この発明の一実施例に係る張り合わ
せ誘電体分離ウェーハの製造方法を示すフローチャート
である。まず、活性層用ウェーハとなる表面を鏡面加工
したシリコンウェーハ10を作製、準備する(図2
(a))。具体的には、CZ法による引き上げられた単
結晶シリコンインゴットを、ブロック切断、スライス、
面取り、研磨などを施して作製する。
【0014】次いで、このシリコンウェーハ10を洗浄
後、ウェーハ表面をマスク酸化膜11で覆う(図2
(b))。なお、マスク酸化膜11に代えて、CVD法
によりチッ化膜を成長させてもよい。
【0015】次に、このマスク酸化膜11上にレジスト
膜12を被着する。そして、このレジスト膜12にフォ
トリソプロセスで所定パターンの窓を形成する。続い
て、この窓を介してマスク酸化膜11に同じパターンの
窓を形成し、シリコンウェーハ10の表面の一部を露出
させる。次に、レジスト膜12を除去する。そして、ウ
ェーハ表面を洗浄する。さらに、このシリコンウェーハ
10を異方性エッチング液(IPA/KOH/HO)
に所定時間だけ浸漬させる。その結果、シリコンウェー
ハ表面には所定パターンでの凹部(窪み)が形成され
る。すなわち、ウェーハ表面に異方性エッチングが施さ
れ、断面V字形状の誘電体分離用溝(凹部)13が形成
される(図2(c))。
【0016】次に、マスク酸化膜11を除去する(図2
(d))。その後、必要に応じて、シリコン内部にドー
パントを注入し、次いでウェーハ表面に、酸化熱処理に
より誘電体分離酸化膜14を形成する(図2(e))。
その結果、誘電体分離用溝13上にも、誘電体分離酸化
膜14が形成される。次に、このウェーハ表面を洗浄す
る。
【0017】続いて、誘電体分離酸化膜14の上に、約
1200℃の高温CVD法で、高温ポリシリコン層16
を150μmの厚さだけ成長させる(図2(f))。そ
れから、ウェーハ外周部を面取りし、必要に応じ、ウェ
ーハ裏面を平坦化させる。次いで、高温ポリシリコン層
16が厚さ30μm程度となるまでその表面から研削・
研磨する(図2(g))。その後、600℃の低温CV
D法で厚さ3.0μm程度の低温ポリシリコン層17を
このウェーハ表面に形成し。さらに、張り合わせ面の鏡
面化のために、低温ポリシリコン層17の表面をポリッ
シングする。
【0018】一方、シリコンウェーハ10と同じ製造方
法により、シリコンウェーハ10と同じ厚さ、同一口径
の支持基板用ウェーハとなるシリコンウェーハ20を準
備する(図2(h))。なお、この支持基板用ウェーハ
20の表面には、ウェットO酸化によって絶縁膜であ
るシリコン酸化膜21を、厚さ1μmだけ形成してお
く。次に、シリコンウェーハ20に活性層用のシリコン
ウェーハ10を、その鏡面同士を接触させて室温で張り
合わせる(図2(i))。この後、この張り合わせウェ
ーハの張り合わせ強度を高める所定の熱処理を行う。そ
れから、図2(j)に示すように、活性層用のシリコン
ウェーハ10の外周部を面取りし、必要に応じて支持基
板用のシリコンウェーハ20の酸化膜21をHF洗浄で
除去した後、シリコンウェーハ10を研削・研磨する。
なお、この際の研削・研磨量は、誘電体分離酸化膜14
が外部に露出し、高温ポリシリコン層16の表面に、誘
電体分離酸化膜14により区画された誘電体分離シリコ
ン島10Aが現出し、隣り合うシリコン島10A同士が
完全に分離する程度とする。こうして、張り合わせ誘電
体分離ウェーハWが得られる。
【0019】その後、この張り合わせ誘電体分離ウェー
ハWに、水素アニール処理を施す(図2(k))。具体
的には、この張り合わせ誘電体分離ウェーハWをアニー
ル炉の石英反応管に挿入する。そして、水素ガスの雰囲
気中で1200℃、1時間の条件で張り合わせ誘電体分
離ウェーハWに熱処理を施す。このように、張り合わせ
誘電体分離ウェーハWを水素ガス雰囲気で高温に加熱す
ると、例えば窒素ガス,酸素ガスの雰囲気で熱処理を行
ったときより、誘電体分離シリコン島10A中に存在し
ている酸素が多量に外方拡散される。これは、誘電体分
離シリコン島10Aの表面での酸素の気相中への拡散が
増加するためだと考えられる。水素アニール処理によ
り、誘電体分離シリコン島10Aの酸素濃度が大きく低
減される。その結果、この誘電体分離シリコン島10A
(活性領域)中の酸素誘起積層欠陥がほぼ完全に消失す
る。これにより、この領域内は無欠陥化され、その結
果、例えばこのシリコン島10Aの表面に形成した酸化
膜の酸化膜耐圧を高めることができる。
【0020】ここで、実際に、従来法(水素アニール処
理を行わない)と、この発明(水素アニール処理を行
う)とを対比した際の、誘電体分離シリコン島の表面に
形成されたゲート酸化膜の酸化膜耐圧の評価結果を記載
する。図3は、張り合わせ誘電体分離ウェーハの酸化膜
耐圧の評価試験方法を示す説明図である。図4(a)
は、この発明の一実施例に係る張り合わせ誘電体分離ウ
ェーハにおける酸化膜耐圧の測定点分布を示す説明図で
ある。図4(b)は、従来手段に係る張り合わせ誘電体
分離ウェーハにおける酸化膜耐圧の測定点分布を示す説
明図である。まず、図3を参照して、具体的な張り合わ
せ誘電体分離ウェーハの酸化膜耐圧の評価試験方法を説
明する。
【0021】図3に示すように、張り合わせ誘電体分離
ウェーハW1の各誘電体分離シリコン島10Aには、誘
電体分離酸化膜14に沿ってリンPが高濃度にドーピン
グされたN領域30が設けられている。なお、この誘
電体分離シリコン島10Aの酸素濃度は、Oi=1.3
0×1018/cmである。このN領域30の表層
部30a上には、アルミニウム製の電極31が形成され
ている。また、この電極31から所定距離だけ離れた位
置に、厚さ25nm,膜面積20mmのゲート酸化膜
32が形成されている。このゲート酸化膜32上には、
ポリシリコン製の電極33が形成されている。この電極
33は、厚さが500nmで、リンが所定濃度にドープ
されている。これらの電極31,33には、直流電源3
4,電流計35および電圧計36を有する酸化膜耐圧測
定器の各測定端子がそれぞれ接続されている。
【0022】このゲート酸化膜32の酸化膜耐圧の測定
に際しては、直流の印加電圧10MV/cmを10秒間
印加し、その後、もう一度だけ同様に電圧を印加する。
この際、電極31,33間に流れる電流量を測定して、
これが電流密度100μA/cmを超えた場合、ゲー
ト酸化膜32の絶縁破壊が生じているとみなした。な
お、このシリコンウェーハ10上に合計181点の測定
点を配した。そして、各点におけるゲート酸化膜32の
絶縁破壊の状況を調べた。その結果を図4に示す。図4
(a)から明らかなように、この発明による張り合わせ
誘電体分離ウェーハWの場合、181の測定点のすべて
において絶縁破壊は生じていなかった。これに対して、
図4(b)に示す従来法の張り合わせ誘電体分離ウェー
ハの場合では、181点のうち、25点で絶縁破壊が生
じていた。なお、図4(a)および図4(b)におい
て、白抜きエリアは絶縁破壊なしを示し、黒塗りエリア
は絶縁破壊ありを示す。このように、張り合わせ誘電体
分離ウェーハWを製造した後、水素アニール処理を行え
ば、ゲート酸化膜32の酸化膜耐圧が高まることが判明
した。すなわち、シリコン島10Aにおける電気的特性
が高まっているのである。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、張り合わせ誘電体分
離ウェーハに水素アニール処理を施したので、デバイス
が作製される誘電体分離シリコン島を無欠陥化させるこ
とができる。この結果、シリコン島の電気的特性、例え
ばその酸化膜耐圧特性を良好なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る張り合わせ誘電体分
離ウェーハの要部拡大断面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る張り合わせ誘電体分
離ウェーハの製造方法を示すフローチャートである。
【図3】この発明の一実施例に係る張り合わせ誘電体分
離ウェーハの酸化膜耐圧の評価試験方法を示す説明図で
ある。
【図4】(a)は、この発明の一実施例に係る張り合わ
せ誘電体分離ウェーハにおける酸化膜耐圧の測定点分布
状態を示す説明図である。(b)は、従来手段に係る張
り合わせ誘電体分離ウェーハにおける酸化膜耐圧の測定
点分布状態を示す説明図である。
【図5】従来の誘電体分離ウェーハの製造工程を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 シリコンウェーハ(活性層用ウェーハ)、 10A 誘電体分離シリコン島、 12 シリコンウェーハ(支持基板用ウェーハ)、 13 誘電体分離溝、 14 誘電体分離酸化膜、 16 ポリシリコン層、 W 張り合わせ誘電体分離ウェーハ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板用ウェーハと、この支持基板用
    ウェーハの表面に張り合わされる活性層用ウェーハとを
    有し、この活性層用ウェーハの表面に積層されたポリシ
    リコン層の表面に、誘電体分離酸化膜により互いに絶縁
    された複数の誘電体分離シリコン島が形成された張り合
    わせ誘電体分離ウェーハであって、 上記誘電体分離シリコン島が形成された後、水素アニー
    ル処理が施された張り合わせ誘電体分離ウェーハ。
  2. 【請求項2】 活性層用ウェーハの表面に誘電体分離溝
    を形成し、 誘電体分離溝の表面を含む活性層用ウェーハの表面に誘
    電体分離酸化膜を形成し、 誘電体分離酸化膜の表面にCVD法によりポリシリコン
    層を成長させ、 この活性層用ウェーハの表面を支持基板用ウェーハの表
    面に重ね合わせることによりこれらを張り合わせ、 この後、上記活性層用ウェーハをその裏面側から研削、
    研磨して、この研磨面に誘電体分離酸化膜で分離された
    複数の誘電体分離シリコン島を現出させ、 この後、この張り合わせ誘電体分離ウェーハに水素アニ
    ール処理を施す張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造方
    法。
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