JP2001083381A - 被覆光ファイバ - Google Patents
被覆光ファイバInfo
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Landscapes
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 曲げに弱いガラスファイバを含む場合であっ
ても低温において良好な伝送特性を維持することができ
る被覆光ファイバを提供する。 【解決手段】 被覆光ファイバ1は、中心から順にガラ
スファイバ11、プライマリ層12およびセカンダリ層
13を有する。ガラスファイバ11は、石英ガラスを主
成分とし、Ge元素およびF元素などの不純物が所定の
分布で添加されていて、高屈折率のコア領域および低屈
折率のクラッド領域を有する。プライマリ層12および
セカンダリ層13それぞれは、例えば紫外線硬化型樹脂
である。プライマリ層12の樹脂は常温でのヤング率が
0.03〜0.10kg/mm2である。プライマリ層
12の0℃での引裂強度は1.0〜7.0kg/mmで
ある。また、0℃でのガラスファイバ11とプライマリ
層12との密着力は100〜800g/cmである。
ても低温において良好な伝送特性を維持することができ
る被覆光ファイバを提供する。 【解決手段】 被覆光ファイバ1は、中心から順にガラ
スファイバ11、プライマリ層12およびセカンダリ層
13を有する。ガラスファイバ11は、石英ガラスを主
成分とし、Ge元素およびF元素などの不純物が所定の
分布で添加されていて、高屈折率のコア領域および低屈
折率のクラッド領域を有する。プライマリ層12および
セカンダリ層13それぞれは、例えば紫外線硬化型樹脂
である。プライマリ層12の樹脂は常温でのヤング率が
0.03〜0.10kg/mm2である。プライマリ層
12の0℃での引裂強度は1.0〜7.0kg/mmで
ある。また、0℃でのガラスファイバ11とプライマリ
層12との密着力は100〜800g/cmである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスファイバの
外周に順にプライマリ層およびセカンダリ層が被覆され
た被覆光ファイバに関し、特に、改良されたプライマリ
層の樹脂で被覆された被覆光ファイバに関するものであ
る。
外周に順にプライマリ層およびセカンダリ層が被覆され
た被覆光ファイバに関し、特に、改良されたプライマリ
層の樹脂で被覆された被覆光ファイバに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光通信等に用いられる被覆光ファイバ
は、ガラスファイバを保護する為に、ガラスファイバの
外周に順に低ヤング率のプライマリ層および高ヤング率
のセカンダリ層が被覆されている。ガラスファイバは、
外径が125μmφである。プライマリ層は、ヤング率
が0.05〜0.15kg/mm2程度の樹脂で、外径
が180〜210μmφ程度である。また、セカンダリ
層は、ヤング率が50〜150kg/mm2程度の樹脂
で、外径が230〜250μmφ程度である。
は、ガラスファイバを保護する為に、ガラスファイバの
外周に順に低ヤング率のプライマリ層および高ヤング率
のセカンダリ層が被覆されている。ガラスファイバは、
外径が125μmφである。プライマリ層は、ヤング率
が0.05〜0.15kg/mm2程度の樹脂で、外径
が180〜210μmφ程度である。また、セカンダリ
層は、ヤング率が50〜150kg/mm2程度の樹脂
で、外径が230〜250μmφ程度である。
【0003】このような被覆光ファイバは、使用される
環境下において安定した伝送特性を有することが要求さ
れる。しかし、常温と比較して低温で伝送損失が大きく
なる場合がある。この現象は、プライマリ層およびセカ
ンダリ層それぞれの樹脂の材料特性(ヤング率、ポアソ
ン比、線膨張係数など)、構造および被覆条件などの何
らかの原因によりガラスファイバに不均一な応力が加え
られることに因る。
環境下において安定した伝送特性を有することが要求さ
れる。しかし、常温と比較して低温で伝送損失が大きく
なる場合がある。この現象は、プライマリ層およびセカ
ンダリ層それぞれの樹脂の材料特性(ヤング率、ポアソ
ン比、線膨張係数など)、構造および被覆条件などの何
らかの原因によりガラスファイバに不均一な応力が加え
られることに因る。
【0004】このような問題を解消すべく特開昭61−
200515号公報に開示された被覆光ファイバは、プ
ライマリ層およびセカンダリ層それぞれのヤング率、線
膨張係数および厚みを適切に規定することで、低温下で
あってもガラスファイバに加えられる側圧を小さくし
て、低温でも安定した伝送特性を有するようにしてい
る。
200515号公報に開示された被覆光ファイバは、プ
ライマリ層およびセカンダリ層それぞれのヤング率、線
膨張係数および厚みを適切に規定することで、低温下で
あってもガラスファイバに加えられる側圧を小さくし
て、低温でも安定した伝送特性を有するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、海底光通信をは
じめとして長距離で高ビットレートの光通信を行う為
に、波長1.55μm帯に零分散波長を有し、実効コア
断面積が大きな分散シフト光ファイバが実用化されつつ
ある。この分散シフト光ファイバは、波長1.3μm帯
に零分散波長を有する標準的なシングルモード光ファイ
バと比較して、実効コア断面積が大きく、伝送特性が曲
げに弱い。したがって、シングルモード光ファイバにお
いて従来では問題とならなかった微小な曲げが生じた場
合であっても、実効コア断面積が大きな分散シフト光フ
ァイバはマイクロベンディングに因り伝送特性が劣化す
る。
じめとして長距離で高ビットレートの光通信を行う為
に、波長1.55μm帯に零分散波長を有し、実効コア
断面積が大きな分散シフト光ファイバが実用化されつつ
ある。この分散シフト光ファイバは、波長1.3μm帯
に零分散波長を有する標準的なシングルモード光ファイ
バと比較して、実効コア断面積が大きく、伝送特性が曲
げに弱い。したがって、シングルモード光ファイバにお
いて従来では問題とならなかった微小な曲げが生じた場
合であっても、実効コア断面積が大きな分散シフト光フ
ァイバはマイクロベンディングに因り伝送特性が劣化す
る。
【0006】すなわち、上記公報に開示された発明に従
って被覆光ファイバを構成しても、その被覆光ファイバ
に含まれるガラスファイバが曲げに弱い場合には、その
被覆光ファイバの伝送特性は低温において劣化する場合
がある。しかし、海底光通信に用いられる被覆光ファイ
バは、0〜5℃の低温環境に常時さらされるので、曲げ
に弱いガラスファイバを含む場合であっても0℃程度の
低温において良好な伝送特性を維持することが必要であ
る。
って被覆光ファイバを構成しても、その被覆光ファイバ
に含まれるガラスファイバが曲げに弱い場合には、その
被覆光ファイバの伝送特性は低温において劣化する場合
がある。しかし、海底光通信に用いられる被覆光ファイ
バは、0〜5℃の低温環境に常時さらされるので、曲げ
に弱いガラスファイバを含む場合であっても0℃程度の
低温において良好な伝送特性を維持することが必要であ
る。
【0007】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、曲げに弱いガラスファイバを含む場合
であっても低温において良好な伝送特性を維持すること
ができる被覆光ファイバを提供することを目的とする。
れたものであり、曲げに弱いガラスファイバを含む場合
であっても低温において良好な伝送特性を維持すること
ができる被覆光ファイバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る被覆光ファ
イバは、ガラスファイバの外周に順にプライマリ層およ
びセカンダリ層が被覆された被覆光ファイバであって、
そのプライマリ層は、常温でのヤング率が0.03〜
0.10kg/mm2であり、JIS規格K7128の
直角型引裂法による0℃での引裂強度が1.0〜7.0
kg/mmであり、0℃でのガラスファイバとの密着力
が100〜800g/cmであることを特徴とする。こ
の被覆光ファイバによれば、0℃での引裂強度を1.0
kg/mm以上とし、0℃での密着力を100g/cm
以上とすることにより、低温時でのプライマリ層の収縮
に起因する応力に抗してプライマリ層の破壊または剥離
を防止することができ、低温での伝送損失の増大を抑制
することができる。0℃での引裂強度を7.0kg/m
m以下とし、プライマリ層のヤング率を0.03〜0.
10kg/mm2の範囲内の値とすることにより、側圧
特性を良好にすることができる。また、0℃での密着力
を800g/cm以下とすることにより、被覆光ファイ
バの被覆を除去することが容易である。
イバは、ガラスファイバの外周に順にプライマリ層およ
びセカンダリ層が被覆された被覆光ファイバであって、
そのプライマリ層は、常温でのヤング率が0.03〜
0.10kg/mm2であり、JIS規格K7128の
直角型引裂法による0℃での引裂強度が1.0〜7.0
kg/mmであり、0℃でのガラスファイバとの密着力
が100〜800g/cmであることを特徴とする。こ
の被覆光ファイバによれば、0℃での引裂強度を1.0
kg/mm以上とし、0℃での密着力を100g/cm
以上とすることにより、低温時でのプライマリ層の収縮
に起因する応力に抗してプライマリ層の破壊または剥離
を防止することができ、低温での伝送損失の増大を抑制
することができる。0℃での引裂強度を7.0kg/m
m以下とし、プライマリ層のヤング率を0.03〜0.
10kg/mm2の範囲内の値とすることにより、側圧
特性を良好にすることができる。また、0℃での密着力
を800g/cm以下とすることにより、被覆光ファイ
バの被覆を除去することが容易である。
【0009】また、本発明に係る被覆光ファイバは、実
効コア断面積が60μm2以上であり、波長1.55μ
m帯に零分散波長を有し、波長1.55μmにおける0
℃での伝送損失と23℃での伝送損失との差が0.00
5dB/km以下であり、側圧試験での伝送損失増加が
1.0dB/km以下であることを特徴とする。この被
覆光ファイバによれば、低温においても良好な伝送特性
を維持することができ、側圧試験での伝送損失の増加も
許容範囲内であるので、この被覆光ファイバは、海底光
通信等の長距離で高ビットレートの光通信を行う光伝送
線路として好適に用いられる。
効コア断面積が60μm2以上であり、波長1.55μ
m帯に零分散波長を有し、波長1.55μmにおける0
℃での伝送損失と23℃での伝送損失との差が0.00
5dB/km以下であり、側圧試験での伝送損失増加が
1.0dB/km以下であることを特徴とする。この被
覆光ファイバによれば、低温においても良好な伝送特性
を維持することができ、側圧試験での伝送損失の増加も
許容範囲内であるので、この被覆光ファイバは、海底光
通信等の長距離で高ビットレートの光通信を行う光伝送
線路として好適に用いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に
係る被覆光ファイバを説明するための断面図である。本
実施形態に係る被覆光ファイバ1は、中心から順にガラ
スファイバ11、プライマリ層12およびセカンダリ層
13を有する。セカンダリ層13は、ヤング率や膨張係
数などの特性が異なる複数の層から構成されていてもよ
い。
の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に
係る被覆光ファイバを説明するための断面図である。本
実施形態に係る被覆光ファイバ1は、中心から順にガラ
スファイバ11、プライマリ層12およびセカンダリ層
13を有する。セカンダリ層13は、ヤング率や膨張係
数などの特性が異なる複数の層から構成されていてもよ
い。
【0011】ガラスファイバ11は、石英ガラスを主成
分とし、Ge元素およびF元素などの不純物が所定の分
布で添加されていて、高屈折率のコア領域および低屈折
率のクラッド領域を有する。ガラスファイバ11の外径
は一般には125μmφである。ガラスファイバ11の
実効コア断面積や零分散波長などの値は任意でよい。し
かし、後述するように、ガラスファイバ11が実効コア
断面積60μm2以上であって波長1.55μm帯に零
分散波長を有する分散シフト光ファイバであっても、低
温においても良好な伝送特性を維持することができる。
分とし、Ge元素およびF元素などの不純物が所定の分
布で添加されていて、高屈折率のコア領域および低屈折
率のクラッド領域を有する。ガラスファイバ11の外径
は一般には125μmφである。ガラスファイバ11の
実効コア断面積や零分散波長などの値は任意でよい。し
かし、後述するように、ガラスファイバ11が実効コア
断面積60μm2以上であって波長1.55μm帯に零
分散波長を有する分散シフト光ファイバであっても、低
温においても良好な伝送特性を維持することができる。
【0012】プライマリ層12およびセカンダリ層13
それぞれは、例えば紫外線硬化型のポリエーテル系ウレ
タンアクリレート系樹脂である。プライマリ層12の樹
脂は常温でのヤング率が0.03〜0.10kg/mm
2である。プライマリ層12の0℃での引裂強度は1.
0〜7.0kg/mmである。また、0℃でのガラスフ
ァイバ11とプライマリ層12との密着力は100〜8
00g/cmである。なお、セカンダリ層13の樹脂の
ヤング率は50〜150kg/mm2程度である。プラ
イマリ層12の外径は180〜210μmφ程度であ
り、セカンダリ層13の外径は230〜250μmφ程
度である。
それぞれは、例えば紫外線硬化型のポリエーテル系ウレ
タンアクリレート系樹脂である。プライマリ層12の樹
脂は常温でのヤング率が0.03〜0.10kg/mm
2である。プライマリ層12の0℃での引裂強度は1.
0〜7.0kg/mmである。また、0℃でのガラスフ
ァイバ11とプライマリ層12との密着力は100〜8
00g/cmである。なお、セカンダリ層13の樹脂の
ヤング率は50〜150kg/mm2程度である。プラ
イマリ層12の外径は180〜210μmφ程度であ
り、セカンダリ層13の外径は230〜250μmφ程
度である。
【0013】ヤング率の測定方法は、Push in Modulus
Test(1994年発行、IWCS、第43巻、第522
頁)の方法に拠り、被覆光ファイバ1のプライマリ層1
2の樹脂のヤング率を直接に評価する。プライマリ層1
2に用いられる樹脂は、フィルム状態で測定されるヤン
グ率より、ガラスファイバ11を被覆した状態で測定さ
れるヤング率の方が低くなるからである。これは、光フ
ァイバ母材からガラスファイバ11を線引して樹脂を塗
布し硬化する線引装置において、樹脂を硬化させる紫外
線照射装置内で輻射熱および硬化反応による熱により高
温となり、連鎖移動反応や停止反応が支配的になること
から架橋が進まないことに因る。したがって、プライマ
リ層12の樹脂のヤング率は、ガラスファイバ11の外
周にプライマリ層12が塗布・硬化された状態で測定さ
れる。
Test(1994年発行、IWCS、第43巻、第522
頁)の方法に拠り、被覆光ファイバ1のプライマリ層1
2の樹脂のヤング率を直接に評価する。プライマリ層1
2に用いられる樹脂は、フィルム状態で測定されるヤン
グ率より、ガラスファイバ11を被覆した状態で測定さ
れるヤング率の方が低くなるからである。これは、光フ
ァイバ母材からガラスファイバ11を線引して樹脂を塗
布し硬化する線引装置において、樹脂を硬化させる紫外
線照射装置内で輻射熱および硬化反応による熱により高
温となり、連鎖移動反応や停止反応が支配的になること
から架橋が進まないことに因る。したがって、プライマ
リ層12の樹脂のヤング率は、ガラスファイバ11の外
周にプライマリ層12が塗布・硬化された状態で測定さ
れる。
【0014】引裂強度の測定方法は、JIS規格K71
28の直角型引裂法に準拠する。測定試料となるプライ
マリ樹脂シートは、窒素ガス雰囲気中で紫外線照射光量
100mJ/cm2で硬化させて硬化後の厚みを100
μmとする。
28の直角型引裂法に準拠する。測定試料となるプライ
マリ樹脂シートは、窒素ガス雰囲気中で紫外線照射光量
100mJ/cm2で硬化させて硬化後の厚みを100
μmとする。
【0015】密着力の測定方法は以下のとおりである。
まず、石英ガラス板を硫酸中に5分間以上浸漬して表面
を洗浄し、その洗浄済みの石英ガラス板の表面上に樹脂
液を塗布して硬化し、硬化樹脂の厚みを200μmとす
る。これを25℃で50%RHの雰囲気下で一週間放置
した後に、石英ガラス板から硬化樹脂を180度の方向
に幅50mmに亘り引張速度200mm/minで50
mmだけ引き剥がす。そして、硬化樹脂を引き剥がす際
の単位幅当たりの力の最大値を密着力とする。
まず、石英ガラス板を硫酸中に5分間以上浸漬して表面
を洗浄し、その洗浄済みの石英ガラス板の表面上に樹脂
液を塗布して硬化し、硬化樹脂の厚みを200μmとす
る。これを25℃で50%RHの雰囲気下で一週間放置
した後に、石英ガラス板から硬化樹脂を180度の方向
に幅50mmに亘り引張速度200mm/minで50
mmだけ引き剥がす。そして、硬化樹脂を引き剥がす際
の単位幅当たりの力の最大値を密着力とする。
【0016】次に、本実施形態に係る被覆光ファイバ1
の4つの実施例1〜4を6つの比較例1〜6とともに説
明する。
の4つの実施例1〜4を6つの比較例1〜6とともに説
明する。
【0017】実施例1〜4および比較例1〜6それぞれ
では、波長1.55μm帯に零分散波長を有する分散シ
フト光ファイバをガラスファイバ11として用いた。こ
のガラスファイバ11は、2重コア型の屈折率プロファ
イルを有し、実効コア断面積が85μm2であり、外径
が125μmであった。実施例1〜4および比較例1〜
6それぞれのプライマリ層12の外径を190μmと
し、セカンダリ層13の外径を240μmとし、セカン
ダリ層13の樹脂のヤング率を80kg/mm2とし
た。プライマリ層12およびセカンダリ層13それぞれ
の樹脂として、紫外線硬化型のポリエーテル系ウレタン
アクリレート系樹脂を用いた。
では、波長1.55μm帯に零分散波長を有する分散シ
フト光ファイバをガラスファイバ11として用いた。こ
のガラスファイバ11は、2重コア型の屈折率プロファ
イルを有し、実効コア断面積が85μm2であり、外径
が125μmであった。実施例1〜4および比較例1〜
6それぞれのプライマリ層12の外径を190μmと
し、セカンダリ層13の外径を240μmとし、セカン
ダリ層13の樹脂のヤング率を80kg/mm2とし
た。プライマリ層12およびセカンダリ層13それぞれ
の樹脂として、紫外線硬化型のポリエーテル系ウレタン
アクリレート系樹脂を用いた。
【0018】プライマリ層12の引裂強度およびヤング
率は、この紫外線硬化型樹脂のポリエーテル部分の分子
量および稀釈モノマーの種類により調整した。すなわ
ち、紫外線硬化型樹脂のポリエーテル部分の分子量を大
きくすることにより、または、直鎖状の分子量が大きい
単官能モノマーを選択することにより、プライマリ層1
2の引裂強度およびヤング率を小さくすることができ
る。逆に、紫外線硬化型樹脂のポリエーテル部分の分子
量を小さくすることにより、ウレタン基の濃度を大きく
することにより、または、ベンゼン環等の剛直な分子構
造を有するモノマーや多官能モノマーを選択することに
より、紫外線硬化型樹脂の架橋密度を上げることで、プ
ライマリ層12の引裂強度およびヤング率を大きくする
ことができる。
率は、この紫外線硬化型樹脂のポリエーテル部分の分子
量および稀釈モノマーの種類により調整した。すなわ
ち、紫外線硬化型樹脂のポリエーテル部分の分子量を大
きくすることにより、または、直鎖状の分子量が大きい
単官能モノマーを選択することにより、プライマリ層1
2の引裂強度およびヤング率を小さくすることができ
る。逆に、紫外線硬化型樹脂のポリエーテル部分の分子
量を小さくすることにより、ウレタン基の濃度を大きく
することにより、または、ベンゼン環等の剛直な分子構
造を有するモノマーや多官能モノマーを選択することに
より、紫外線硬化型樹脂の架橋密度を上げることで、プ
ライマリ層12の引裂強度およびヤング率を大きくする
ことができる。
【0019】プライマリ層12とガラスファイバ11と
の密着力は、上記の紫外線硬化型樹脂に使用する極性モ
ノマー(例えば、アクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、アクリロイルモルホリン)の量により調整した。ま
た、この密着力はシランカップリング剤の量により調整
することもできる。
の密着力は、上記の紫外線硬化型樹脂に使用する極性モ
ノマー(例えば、アクリルアミド、N−ビニルピロリド
ン、アクリロイルモルホリン)の量により調整した。ま
た、この密着力はシランカップリング剤の量により調整
することもできる。
【0020】図2は、実施例1〜4および比較例1〜6
それぞれにおける特性等をまとめた図表である。この図
表は、左から順に、0℃での引裂強度、0℃での密着
力、0℃でのプライマリ層12の状態、0℃低温試験で
の損失増分、常温でのプライマリ層12のヤング率、常
温側圧試験での損失増分、および、テープ心線一括被覆
除去性について記載している。引裂強度、密着力および
ヤング率それぞれの測定方法は、既に説明したとおりで
ある。
それぞれにおける特性等をまとめた図表である。この図
表は、左から順に、0℃での引裂強度、0℃での密着
力、0℃でのプライマリ層12の状態、0℃低温試験で
の損失増分、常温でのプライマリ層12のヤング率、常
温側圧試験での損失増分、および、テープ心線一括被覆
除去性について記載している。引裂強度、密着力および
ヤング率それぞれの測定方法は、既に説明したとおりで
ある。
【0021】プライマリ層12の状態については、光学
顕微鏡を用いて倍率50倍に拡大して各被覆光ファイバ
を側面より観察することにより、プライマリ層12の破
壊や剥離などの異常の有無を確認した。0℃低温試験で
の損失増分については、各被覆光ファイバを長さ100
0mの束状態として、23℃における各被覆光ファイバ
の伝送損失を光パワーメータで測定し、各被覆光ファイ
バを0℃において100時間放置した後に、0℃におけ
る各被覆光ファイバの伝送損失を光パワーメータで測定
し、0℃での伝送損失から23℃での伝送損失を差し引
いて求めた。常温側圧試験での損失増分については、1
000番のサンドペーパーを巻き付けたボビンに張力1
00gで各被覆光ファイバを長さ600mだけ巻いた状
態、および、各被覆光ファイバを長さ1000mの束状
態それぞれで、波長1.55μmでの伝送損失をOTD
Rにより測定し、前者の伝送損失から後者の伝送損失を
差し引いて求めた。
顕微鏡を用いて倍率50倍に拡大して各被覆光ファイバ
を側面より観察することにより、プライマリ層12の破
壊や剥離などの異常の有無を確認した。0℃低温試験で
の損失増分については、各被覆光ファイバを長さ100
0mの束状態として、23℃における各被覆光ファイバ
の伝送損失を光パワーメータで測定し、各被覆光ファイ
バを0℃において100時間放置した後に、0℃におけ
る各被覆光ファイバの伝送損失を光パワーメータで測定
し、0℃での伝送損失から23℃での伝送損失を差し引
いて求めた。常温側圧試験での損失増分については、1
000番のサンドペーパーを巻き付けたボビンに張力1
00gで各被覆光ファイバを長さ600mだけ巻いた状
態、および、各被覆光ファイバを長さ1000mの束状
態それぞれで、波長1.55μmでの伝送損失をOTD
Rにより測定し、前者の伝送損失から後者の伝送損失を
差し引いて求めた。
【0022】この図表から判るように、本実施形態に含
まれる実施例1〜4それぞれの被覆光ファイバのプライ
マリ層は、常温でのヤング率が0.03〜0.10kg
/mm2であり、0℃での引裂強度が1.0〜7.0k
g/mmであり、0℃でのガラスファイバとの密着力が
100〜800g/cmであった。そして、実施例1〜
4それぞれの被覆光ファイバの何れにおいても、0℃で
プライマリ層は異常が無く、0℃低温試験での損失増分
は−0.001dB/kmであって良好であり、常温側
圧試験での損失増分は0.264〜0.488dB/k
mであって許容範囲であり、また、テープ心線一括被覆
除去性は良好であった。
まれる実施例1〜4それぞれの被覆光ファイバのプライ
マリ層は、常温でのヤング率が0.03〜0.10kg
/mm2であり、0℃での引裂強度が1.0〜7.0k
g/mmであり、0℃でのガラスファイバとの密着力が
100〜800g/cmであった。そして、実施例1〜
4それぞれの被覆光ファイバの何れにおいても、0℃で
プライマリ層は異常が無く、0℃低温試験での損失増分
は−0.001dB/kmであって良好であり、常温側
圧試験での損失増分は0.264〜0.488dB/k
mであって許容範囲であり、また、テープ心線一括被覆
除去性は良好であった。
【0023】これに対して、比較例1の被覆光ファイバ
は、0℃での引裂強度が10.7kg/mmと大きく、
常温でのヤング率も0.20kg/mm2と大きいこと
から、常温側圧試験での損失増分が1.746dB/k
mと大きかった。比較例2の被覆光ファイバは、0℃で
の引裂強度が0.5kg/mmと小さいことから、0℃
でプライマリ層に熱応力破壊が認められ、0℃低温試験
での損失増分が0.019dB/kmと大きかった。
は、0℃での引裂強度が10.7kg/mmと大きく、
常温でのヤング率も0.20kg/mm2と大きいこと
から、常温側圧試験での損失増分が1.746dB/k
mと大きかった。比較例2の被覆光ファイバは、0℃で
の引裂強度が0.5kg/mmと小さいことから、0℃
でプライマリ層に熱応力破壊が認められ、0℃低温試験
での損失増分が0.019dB/kmと大きかった。
【0024】比較例3の被覆光ファイバは、0℃でのガ
ラスファイバとプライマリ層との密着力が830g/c
mと大きいことから、テープ心線一括被覆除去性が不良
であった。比較例4の被覆光ファイバは、0℃でのガラ
スファイバとプライマリ層との密着力が70g/cmと
小さいことから、0℃でプライマリ層とガラスファイバ
との界面の剥離が認められ、0℃低温試験での損失増分
が0.010dB/kmと大きかった。
ラスファイバとプライマリ層との密着力が830g/c
mと大きいことから、テープ心線一括被覆除去性が不良
であった。比較例4の被覆光ファイバは、0℃でのガラ
スファイバとプライマリ層との密着力が70g/cmと
小さいことから、0℃でプライマリ層とガラスファイバ
との界面の剥離が認められ、0℃低温試験での損失増分
が0.010dB/kmと大きかった。
【0025】比較例5の被覆光ファイバは、常温でのヤ
ング率が0.12kg/mm2と大きいことから、常温
側圧試験での損失増分が1.060dB/kmと大きか
った。また、比較例6の被覆光ファイバは、0℃での引
裂強度が0.3kg/mmと小さく、常温でのヤング率
が0.01kg/mm2と小さいことから、0℃でプラ
イマリ層に熱応力破壊が認められ、0℃低温試験での損
失増分が0.021dB/kmと大きかった。
ング率が0.12kg/mm2と大きいことから、常温
側圧試験での損失増分が1.060dB/kmと大きか
った。また、比較例6の被覆光ファイバは、0℃での引
裂強度が0.3kg/mmと小さく、常温でのヤング率
が0.01kg/mm2と小さいことから、0℃でプラ
イマリ層に熱応力破壊が認められ、0℃低温試験での損
失増分が0.021dB/kmと大きかった。
【0026】上記の実施例1〜4および比較例1〜6を
含めプライマリ層について種々の条件で被覆光ファイバ
を試作して評価した結果、0℃で伝送特性が劣化するの
は、低温時におけるプライマリ層の破壊または剥離が原
因であることを見出した。プライマリ層の破壊の容易さ
は引裂強度に対して相関が認められた。0℃での引裂強
度を1.0kg/mm以上とし、0℃での密着力を10
0g/cm以上とすることにより、低温時でのプライマ
リ層の収縮に起因する応力に抗してプライマリ層の破壊
または剥離を防止することができ、低温での伝送損失の
増大を抑制することができた。
含めプライマリ層について種々の条件で被覆光ファイバ
を試作して評価した結果、0℃で伝送特性が劣化するの
は、低温時におけるプライマリ層の破壊または剥離が原
因であることを見出した。プライマリ層の破壊の容易さ
は引裂強度に対して相関が認められた。0℃での引裂強
度を1.0kg/mm以上とし、0℃での密着力を10
0g/cm以上とすることにより、低温時でのプライマ
リ層の収縮に起因する応力に抗してプライマリ層の破壊
または剥離を防止することができ、低温での伝送損失の
増大を抑制することができた。
【0027】0℃での引裂強度が7.0kg/mmを超
えるような大きい場合には、プライマリ層の樹脂の架橋
密度が高くヤング率が大きいことから、側圧による損失
が増大するという弊害が生じた。プライマリ層のヤング
率を0.03〜0.10kg/mm2の範囲内の値とす
れば側圧特性を良好にすることができた。
えるような大きい場合には、プライマリ層の樹脂の架橋
密度が高くヤング率が大きいことから、側圧による損失
が増大するという弊害が生じた。プライマリ層のヤング
率を0.03〜0.10kg/mm2の範囲内の値とす
れば側圧特性を良好にすることができた。
【0028】また、0℃での密着力が800g/cmを
超えるような大きい場合には、他の光ファイバとの融着
接続等の際に被覆光ファイバの被覆を除去することが困
難であった。このことから、0℃での密着力は800g
/cm以下とするのが好適であった。
超えるような大きい場合には、他の光ファイバとの融着
接続等の際に被覆光ファイバの被覆を除去することが困
難であった。このことから、0℃での密着力は800g
/cm以下とするのが好適であった。
【0029】さらに、ガラスファイバについて種々の条
件で被覆光ファイバを試作して評価した結果、実効コア
断面積60μm2以上であって波長1.55μm帯に零
分散波長を有する分散シフト光ファイバの如く曲げに弱
い場合であっても、低温においても良好な伝送特性を維
持することができ、側圧試験での伝送損失の増加も許容
範囲内であった。具体的には、0℃での伝送損失と23
℃での伝送損失との差が0.005dB/km以下であ
った。また、側圧試験での伝送損失増加が1.0dB/
km以下であった。
件で被覆光ファイバを試作して評価した結果、実効コア
断面積60μm2以上であって波長1.55μm帯に零
分散波長を有する分散シフト光ファイバの如く曲げに弱
い場合であっても、低温においても良好な伝送特性を維
持することができ、側圧試験での伝送損失の増加も許容
範囲内であった。具体的には、0℃での伝送損失と23
℃での伝送損失との差が0.005dB/km以下であ
った。また、側圧試験での伝送損失増加が1.0dB/
km以下であった。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、0℃での引裂強度を1.0kg/mm以上と
し、0℃での密着力を100g/cm以上とすることに
より、低温時でのプライマリ層の収縮に起因する応力に
抗してプライマリ層の破壊または剥離を防止することが
でき、低温での伝送損失の増大を抑制することができ
る。0℃での引裂強度を7.0kg/mm以下とし、プ
ライマリ層のヤング率を0.03〜0.10kg/mm
2の範囲内の値とすることにより、側圧特性を良好にす
ることができる。また、0℃での密着力を800g/c
m以下とすることにより、被覆光ファイバの被覆を除去
することが容易である。
よれば、0℃での引裂強度を1.0kg/mm以上と
し、0℃での密着力を100g/cm以上とすることに
より、低温時でのプライマリ層の収縮に起因する応力に
抗してプライマリ層の破壊または剥離を防止することが
でき、低温での伝送損失の増大を抑制することができ
る。0℃での引裂強度を7.0kg/mm以下とし、プ
ライマリ層のヤング率を0.03〜0.10kg/mm
2の範囲内の値とすることにより、側圧特性を良好にす
ることができる。また、0℃での密着力を800g/c
m以下とすることにより、被覆光ファイバの被覆を除去
することが容易である。
【0031】また、実効コア断面積が60μm2以上で
あり、波長1.55μm帯に零分散波長を有し、波長
1.55μmにおいて0℃での伝送損失と23℃での伝
送損失との差が0.005dB/km以下であり、側圧
試験での伝送損失増加が1.0dB/km以下であるこ
とにより、低温においても良好な伝送特性を維持するこ
とができ、側圧試験での伝送損失の増加も許容範囲内で
あるので、この被覆光ファイバは、海底光通信等の長距
離で高ビットレートの光通信を行う光伝送線路として好
適に用いられる。
あり、波長1.55μm帯に零分散波長を有し、波長
1.55μmにおいて0℃での伝送損失と23℃での伝
送損失との差が0.005dB/km以下であり、側圧
試験での伝送損失増加が1.0dB/km以下であるこ
とにより、低温においても良好な伝送特性を維持するこ
とができ、側圧試験での伝送損失の増加も許容範囲内で
あるので、この被覆光ファイバは、海底光通信等の長距
離で高ビットレートの光通信を行う光伝送線路として好
適に用いられる。
【図1】本実施形態に係る被覆光ファイバを説明するた
めの断面図である。
めの断面図である。
【図2】実施例1〜4および比較例1〜6それぞれにお
ける特性等をまとめた図表である。
ける特性等をまとめた図表である。
1…被覆光ファイバ、11…ガラスファイバ、12…プ
ライマリ層、13…セカンダリ層。
ライマリ層、13…セカンダリ層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H050 AC76 AD01 BB07Q BB07S BB14Q BB14S BB17Q BB17S BB31Q BB31S BB33Q BB33S BC03
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラスファイバの外周に順にプライマリ
層およびセカンダリ層が被覆された被覆光ファイバであ
って、 前記プライマリ層は、常温でのヤング率が0.03〜
0.10kg/mm2であり、JIS規格K7128の
直角型引裂法による0℃での引裂強度が1.0〜7.0
kg/mmであり、0℃での前記ガラスファイバとの密
着力が100〜800g/cmであることを特徴とする
被覆光ファイバ。 - 【請求項2】 実効コア断面積が60μm2以上であ
り、波長1.55μm帯に零分散波長を有し、波長1.
55μmにおける0℃での伝送損失と23℃での伝送損
失との差が0.005dB/km以下であり、側圧試験
での伝送損失増加が1.0dB/km以下であることを
特徴とする被覆光ファイバ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26078599A JP2001083381A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 被覆光ファイバ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26078599A JP2001083381A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 被覆光ファイバ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001083381A true JP2001083381A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17352710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26078599A Pending JP2001083381A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 被覆光ファイバ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001083381A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020079610A (ko) * | 2001-04-13 | 2002-10-19 | 후루까와덴끼고오교 가부시끼가이샤 | 피복광파이버 |
| JP2004004423A (ja) * | 2002-04-05 | 2004-01-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ファイバグレーティング用ガラス光ファイバ素線 |
| JP2004198506A (ja) * | 2002-12-16 | 2004-07-15 | Fujikura Ltd | 薄膜光ファイバ素線、薄膜光ファイバ心線とコネクタ接続部 |
| JP2005524094A (ja) * | 2002-04-24 | 2005-08-11 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | コートされた光ファイバー |
| CN101840023A (zh) * | 2010-05-28 | 2010-09-22 | 长飞光纤光缆有限公司 | 一种抗弯曲多模光纤 |
| US9057816B2 (en) | 2010-12-27 | 2015-06-16 | Hitachi Metals, Ltd. | Resin-coated optical fiber |
-
1999
- 1999-09-14 JP JP26078599A patent/JP2001083381A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020079610A (ko) * | 2001-04-13 | 2002-10-19 | 후루까와덴끼고오교 가부시끼가이샤 | 피복광파이버 |
| JP2004004423A (ja) * | 2002-04-05 | 2004-01-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | ファイバグレーティング用ガラス光ファイバ素線 |
| JP2005524094A (ja) * | 2002-04-24 | 2005-08-11 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | コートされた光ファイバー |
| KR101053943B1 (ko) * | 2002-04-24 | 2011-08-04 | 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. | 코팅된 광섬유 |
| JP4922549B2 (ja) * | 2002-04-24 | 2012-04-25 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | コートされた光ファイバー |
| JP2004198506A (ja) * | 2002-12-16 | 2004-07-15 | Fujikura Ltd | 薄膜光ファイバ素線、薄膜光ファイバ心線とコネクタ接続部 |
| CN101840023A (zh) * | 2010-05-28 | 2010-09-22 | 长飞光纤光缆有限公司 | 一种抗弯曲多模光纤 |
| US9057816B2 (en) | 2010-12-27 | 2015-06-16 | Hitachi Metals, Ltd. | Resin-coated optical fiber |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041118 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050411 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050920 |