JP2001016234A - Canコントローラおよびcanコントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータ - Google Patents
Canコントローラおよびcanコントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータInfo
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- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B19/00—Programme-control systems
- G05B19/02—Programme-control systems electric
- G05B19/04—Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
- G05B19/042—Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
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- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05B—CONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
- G05B2219/00—Program-control systems
- G05B2219/20—Pc systems
- G05B2219/25—Pc structure of the system
- G05B2219/25032—CAN, canbus, controller area network bus
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Tests Of Electronic Circuits (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 再同期機能の発現に影響されることなく、高
速にかつ安定にテストをおこなうことが可能なCANコ
ントローラおよびCANコントローラを内蔵したワンチ
ップ・コンピュータを得ること。 【解決手段】 エッジ検出回路12によって検出された
シリアル信号(CRX入力)のエッジ検出信号を、CA
Nプロトコルに準拠した再同期機能を発現させる再同期
回路14に入力するか否かを制御することができる制御
回路13を備えているので、その制御をおこなう制御信
号Aの入力に応じて再同期手段による再同期機能を無効
にすることができ、再同期機能によって生じるCRX入
力の同期状態が変動されることがなくなり、CANモジ
ュールの各種機能の動作テストを安定におこなうことが
できる。
速にかつ安定にテストをおこなうことが可能なCANコ
ントローラおよびCANコントローラを内蔵したワンチ
ップ・コンピュータを得ること。 【解決手段】 エッジ検出回路12によって検出された
シリアル信号(CRX入力)のエッジ検出信号を、CA
Nプロトコルに準拠した再同期機能を発現させる再同期
回路14に入力するか否かを制御することができる制御
回路13を備えているので、その制御をおこなう制御信
号Aの入力に応じて再同期手段による再同期機能を無効
にすることができ、再同期機能によって生じるCRX入
力の同期状態が変動されることがなくなり、CANモジ
ュールの各種機能の動作テストを安定におこなうことが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速かつ安定に動
作テストを実施することが可能なCANコントローラお
よびCANコントローラを内蔵したワンチップ・コンピ
ュータに関し、特に動作テストの際に限り再同期機能の
動作に影響されないCANコントローラおよびCANコ
ントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータに関す
るものである。
作テストを実施することが可能なCANコントローラお
よびCANコントローラを内蔵したワンチップ・コンピ
ュータに関し、特に動作テストの際に限り再同期機能の
動作に影響されないCANコントローラおよびCANコ
ントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータの普及、
クライアント・サーバシステムといったネットワーク構
築技術の確立および通信インフラの整備によって、企業
のみならず個人レベルにおいても、ネットワーク・コン
ピューティングの導入が進んでいる。インターネットや
LAN(Local Area Network)に代表されるネットワー
ク・コンピューティングは、一般に、人と人との情報交
換を円滑にかつ広範囲におこなうことを主目的としてい
る。
クライアント・サーバシステムといったネットワーク構
築技術の確立および通信インフラの整備によって、企業
のみならず個人レベルにおいても、ネットワーク・コン
ピューティングの導入が進んでいる。インターネットや
LAN(Local Area Network)に代表されるネットワー
ク・コンピューティングは、一般に、人と人との情報交
換を円滑にかつ広範囲におこなうことを主目的としてい
る。
【0003】また、産業の分野では、従来より、FA
(Factory Automation)等において、機能分散および配
置分散された制御機器をネットワークにより一元的に制
御・管理することで、生産活動の最適化を図っている。
たとえば、CIM(computer integrated manufacturin
g system)は、CAD(computer-aided design)、C
AM(computer-aided design)、CAE(computer-ai
ded design)、組み立て、検査などの個別の技術情報や
生産情報、さらには、生産計画や生産管理までも統合・
包括するコンピュータ・システムとして注目されてい
る。
(Factory Automation)等において、機能分散および配
置分散された制御機器をネットワークにより一元的に制
御・管理することで、生産活動の最適化を図っている。
たとえば、CIM(computer integrated manufacturin
g system)は、CAD(computer-aided design)、C
AM(computer-aided design)、CAE(computer-ai
ded design)、組み立て、検査などの個別の技術情報や
生産情報、さらには、生産計画や生産管理までも統合・
包括するコンピュータ・システムとして注目されてい
る。
【0004】このように、共通の目的または環境にある
作業、特に複数の装置間において協調動作を必要とする
処理形態に対してネットワーク・コンピューティングを
導入することは非常に有益である。以上のような背景か
ら、年々、高付加価値・高機能化が図られる自動車にお
いても、電子制御化された各電装ユニットを、ネットワ
ークを介して統合的に制御・管理するシステムが要望さ
れ、特に車載用LAN規格であるCAN(Controller A
rea Network)の導入が進んでいる。
作業、特に複数の装置間において協調動作を必要とする
処理形態に対してネットワーク・コンピューティングを
導入することは非常に有益である。以上のような背景か
ら、年々、高付加価値・高機能化が図られる自動車にお
いても、電子制御化された各電装ユニットを、ネットワ
ークを介して統合的に制御・管理するシステムが要望さ
れ、特に車載用LAN規格であるCAN(Controller A
rea Network)の導入が進んでいる。
【0005】CANは、ISO11898として国際規
格化されたプロトコルであり、CANバスと称される二
線間の差動電圧をディジタル値の0/1に置き換えて送
受信信号としたシリアル通信方式を採用しているため、
耐ノイズに優れ、また、伝送レートも最高1Mbpsま
で設定することが可能であり、従来の通信方式と比較し
ても非常に高信頼かつ高速なネットワーク制御が可能で
あることを特徴としている。
格化されたプロトコルであり、CANバスと称される二
線間の差動電圧をディジタル値の0/1に置き換えて送
受信信号としたシリアル通信方式を採用しているため、
耐ノイズに優れ、また、伝送レートも最高1Mbpsま
で設定することが可能であり、従来の通信方式と比較し
ても非常に高信頼かつ高速なネットワーク制御が可能で
あることを特徴としている。
【0006】通常、上記したCANバスに接続された各
電装ユニット(以下、CANノードと称する)にはCA
Nコントローラが搭載されており、このCANコントロ
ーラによって、CANバスを介したCANノード間のデ
ータ送受信を可能としている。特に、このCANコント
ローラは、ネットワーク上の異常検知機能や再同期機能
を有していることを特徴としており、通信の安定化を図
っている。
電装ユニット(以下、CANノードと称する)にはCA
Nコントローラが搭載されており、このCANコントロ
ーラによって、CANバスを介したCANノード間のデ
ータ送受信を可能としている。特に、このCANコント
ローラは、ネットワーク上の異常検知機能や再同期機能
を有していることを特徴としており、通信の安定化を図
っている。
【0007】また、CANは、マルチマスタ能力を備え
るバスシステムであり、すべてのCANノードがCAN
バス上にデータを送信することができるとともに、複数
のCANノードが同時にCANバス上の信号を受信する
ことができる。このようなCANネットワークにおいて
は、原則としていわゆる装置アドレス(ステーションI
D)を設定する必要がなく、代わりに、送信するデータ
毎に付与されたID(メッセージID)によって、メッ
セージの内容を明示している。
るバスシステムであり、すべてのCANノードがCAN
バス上にデータを送信することができるとともに、複数
のCANノードが同時にCANバス上の信号を受信する
ことができる。このようなCANネットワークにおいて
は、原則としていわゆる装置アドレス(ステーションI
D)を設定する必要がなく、代わりに、送信するデータ
毎に付与されたID(メッセージID)によって、メッ
セージの内容を明示している。
【0008】このメッセージIDは、複数のCANノー
ドからのバスアクセスが競合した場合の優先権を決定す
る際にも参照され、回線争奪の結果、通信調停に勝利し
たCANノードからのメッセージのみがバス上に現れ
る。そして、各CANノードに搭載されたCANコント
ローラは、このメッセージIDに基づいて、メッセージ
を正式に取り込むべきかどうかの判定をおこなう。
ドからのバスアクセスが競合した場合の優先権を決定す
る際にも参照され、回線争奪の結果、通信調停に勝利し
たCANノードからのメッセージのみがバス上に現れ
る。そして、各CANノードに搭載されたCANコント
ローラは、このメッセージIDに基づいて、メッセージ
を正式に取り込むべきかどうかの判定をおこなう。
【0009】通常、CANコントローラは、CANプロ
トコルに準拠した機能を発現するようにチップの形態で
供給されており、CANノードに備えられたCPUとC
ANバスとのインターフェースを担っている。さらに、
このCANコントローラをモジュール化することで内臓
したワンチップ・マイクロコンピュータによる供給形態
も実現している。
トコルに準拠した機能を発現するようにチップの形態で
供給されており、CANノードに備えられたCPUとC
ANバスとのインターフェースを担っている。さらに、
このCANコントローラをモジュール化することで内臓
したワンチップ・マイクロコンピュータによる供給形態
も実現している。
【0010】CANは、元来、上述したように、車両内
での使用を目的に開発されたものであるが、省配線化、
それにともなう重量及びコストの軽減、高度なリアルタ
イム能力、また電気的干渉に強いといった特徴を生かし
て、上記したFAの構築や、医療機器、または船舶にお
いても採用されている。
での使用を目的に開発されたものであるが、省配線化、
それにともなう重量及びコストの軽減、高度なリアルタ
イム能力、また電気的干渉に強いといった特徴を生かし
て、上記したFAの構築や、医療機器、または船舶にお
いても採用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したCAN
コントローラまたはCANコントローラを内蔵したワン
チップ・マイクロコンピュータ(以下、これらをCAN
チップと称する)では、CANバスからのシリアル信号
を受けるCRX端子から、CANプロトコルに準拠した
各種機能を実際に発現させるCANモジュールに至るま
でに、その間に配置された信号処理回路や信号伝播によ
る遅延によって、CANモジュールが受け取る信号はC
ANバスより遅れてしまう。また、それに加え送信ノー
ドから受信ノードへ至るまでの伝送ケーブルによる遅延
もあり、上記した再同期機能は、これら信号伝播遅延を
補償するために動作する。
コントローラまたはCANコントローラを内蔵したワン
チップ・マイクロコンピュータ(以下、これらをCAN
チップと称する)では、CANバスからのシリアル信号
を受けるCRX端子から、CANプロトコルに準拠した
各種機能を実際に発現させるCANモジュールに至るま
でに、その間に配置された信号処理回路や信号伝播によ
る遅延によって、CANモジュールが受け取る信号はC
ANバスより遅れてしまう。また、それに加え送信ノー
ドから受信ノードへ至るまでの伝送ケーブルによる遅延
もあり、上記した再同期機能は、これら信号伝播遅延を
補償するために動作する。
【0012】しかしながら、このようなCANチップの
製造課程においてCANモジュール部の動作をテストす
る際、上記した信号伝搬遅延が環境温度や印加電圧等の
テスト条件によって変動し、その変動にともなって再同
期機能が実行されてしまうため、定常の同期状態での高
速かつ安定なテストが妨げられてしまういう問題があっ
た。
製造課程においてCANモジュール部の動作をテストす
る際、上記した信号伝搬遅延が環境温度や印加電圧等の
テスト条件によって変動し、その変動にともなって再同
期機能が実行されてしまうため、定常の同期状態での高
速かつ安定なテストが妨げられてしまういう問題があっ
た。
【0013】この問題は、特に正常なCANチップに対
して、CANバスからシリアル信号を入力する入力端子
(以下、CRX端子と称する)に、たとえば内部クロッ
クを基準にしたタイミングによってテスト用のシリアル
信号を入力した場合にあっても、不良のCANチップで
あることを示すテスト結果が出力されてしまう可能性を
含んでいる。
して、CANバスからシリアル信号を入力する入力端子
(以下、CRX端子と称する)に、たとえば内部クロッ
クを基準にしたタイミングによってテスト用のシリアル
信号を入力した場合にあっても、不良のCANチップで
あることを示すテスト結果が出力されてしまう可能性を
含んでいる。
【0014】変動するテスト条件毎にテストベクタを用
意し、それらテストベクタに応じたテストを繰り返すこ
とも可能であるが、そのようなテストベクタの数は膨大
となり、また、テスト条件の変動を予測することも困難
なため、現実的ではない。
意し、それらテストベクタに応じたテストを繰り返すこ
とも可能であるが、そのようなテストベクタの数は膨大
となり、また、テスト条件の変動を予測することも困難
なため、現実的ではない。
【0015】以下に、上述した問題点について図面を参
照しつつ説明する。図5は、従来のCANコントローラ
におけるビットタイミングを説明する説明図である。特
に、図5(a)は、第1のテスト条件に対する再同期機
能の発現を示し、図5(b)は、第2のテスト条件に対
する再同期機能の発現を示している。
照しつつ説明する。図5は、従来のCANコントローラ
におけるビットタイミングを説明する説明図である。特
に、図5(a)は、第1のテスト条件に対する再同期機
能の発現を示し、図5(b)は、第2のテスト条件に対
する再同期機能の発現を示している。
【0016】CANでは、上記したメッセージ(メッセ
ージフレーム)を構成する各ビットに対し、ビットタイ
ムと称する時間を割り当てており、このビットタイム
は、Synchronization Segment(以下、SyncSeg
と称する)、Propagation Segment(以下、PrSeg
と称する)、Phase Segment1(以下、PhSeg1と称
する)、Phase Segment2(以下、PhSeg2と称す
る)の4つのセグメントにより構成される。さらに、各
セグメントは、所定の時間分割単位により構成されてお
り、以下、この時間分割単位をTq(Time quantum)で
表す。
ージフレーム)を構成する各ビットに対し、ビットタイ
ムと称する時間を割り当てており、このビットタイム
は、Synchronization Segment(以下、SyncSeg
と称する)、Propagation Segment(以下、PrSeg
と称する)、Phase Segment1(以下、PhSeg1と称
する)、Phase Segment2(以下、PhSeg2と称す
る)の4つのセグメントにより構成される。さらに、各
セグメントは、所定の時間分割単位により構成されてお
り、以下、この時間分割単位をTq(Time quantum)で
表す。
【0017】なお、1Tqは、通常、CANチップ外部
から与えられるクロックにより生成され、CANプロト
コルの仕様においては、SyncSeg=1Tqと規定
されている。
から与えられるクロックにより生成され、CANプロト
コルの仕様においては、SyncSeg=1Tqと規定
されている。
【0018】図5(a)および(b)に示すビットタイ
ムにおいては、PrSeg=3Tq、PhSeg1=2
TqおよびPhSeg2=2Tqと設定し、各ビット、
すなわち1ビットを、これら7TqとSyncSegの
1Tqとの合計8Tqで構成した場合を示している。
ムにおいては、PrSeg=3Tq、PhSeg1=2
TqおよびPhSeg2=2Tqと設定し、各ビット、
すなわち1ビットを、これら7TqとSyncSegの
1Tqとの合計8Tqで構成した場合を示している。
【0019】まず、CRX端子から入力されたシリアル
信号(以下、CRX入力と称する)のビットエッジが、
SyncSeg期間内またはこのSyncSegに1T
qとして設定されたSJW(Synchronization Jump Wid
th)を延長した期間内(図5(a)中、PrSegのT
q「P2」)において検出された場合、すなわち遅延を
含まない理想的なビットエッジの検出がおこなわれた場
合には、このビットエッジの位置にあるTqをSync
Segとして同期を開始し、この後PrSegの3Tq
およびPhSeg1の2Tqを経た時点、すなわちPh
Seg1とPhSeg2との境界時点(図中、Sampling
Point)においてCRX入力が示す値をビットデータと
して取得する。
信号(以下、CRX入力と称する)のビットエッジが、
SyncSeg期間内またはこのSyncSegに1T
qとして設定されたSJW(Synchronization Jump Wid
th)を延長した期間内(図5(a)中、PrSegのT
q「P2」)において検出された場合、すなわち遅延を
含まない理想的なビットエッジの検出がおこなわれた場
合には、このビットエッジの位置にあるTqをSync
Segとして同期を開始し、この後PrSegの3Tq
およびPhSeg1の2Tqを経た時点、すなわちPh
Seg1とPhSeg2との境界時点(図中、Sampling
Point)においてCRX入力が示す値をビットデータと
して取得する。
【0020】また、図5(a)に示すように、第1のテ
スト条件下におけるCRX入力の遅延により、CRX入
力のビットエッジが、SyncSegにSJWを延長し
た期間後、PrSegのTq「P1」において検出され
た場合、すなわち内部遅延D1が生じた場合には、CA
Nコントローラの再同期機能が自動的に作動し、検出さ
れたビットエッジの位置にあるPrSegのTq「P
1」のつぎのTqが、あらためてPrSegの開始Tq
「P2」として設定され、同期が持続される。
スト条件下におけるCRX入力の遅延により、CRX入
力のビットエッジが、SyncSegにSJWを延長し
た期間後、PrSegのTq「P1」において検出され
た場合、すなわち内部遅延D1が生じた場合には、CA
Nコントローラの再同期機能が自動的に作動し、検出さ
れたビットエッジの位置にあるPrSegのTq「P
1」のつぎのTqが、あらためてPrSegの開始Tq
「P2」として設定され、同期が持続される。
【0021】すなわち、これによって再同期が達成され
たことになり、この後のSampling PointにおいてCRX
入力の示す値がビットデータとして取得される。よっ
て、この場合には結果的に、当初のSyncSegから
2TqだけPrSegが延長されたことになる。
たことになり、この後のSampling PointにおいてCRX
入力の示す値がビットデータとして取得される。よっ
て、この場合には結果的に、当初のSyncSegから
2TqだけPrSegが延長されたことになる。
【0022】つぎに、図5(b)に示すように、第2の
テスト条件下におけるCRX入力の遅延により、CRX
入力のビットエッジが、SyncSegにSJWを延長
した期間後、PrSegのTq「P0」において検出さ
れた場合、すなわち内部遅延D2が生じた場合にも上記
と同様に、CANコントローラの再同期機能によって、
PrSegのTq「P0」のつぎのTqが、あらためて
PrSegの開始Tq「P2」として設定され、再同期
が達成される。よって、この場合には結果的に、当初の
SyncSegから3TqだけPrSegが延長された
ことになる。
テスト条件下におけるCRX入力の遅延により、CRX
入力のビットエッジが、SyncSegにSJWを延長
した期間後、PrSegのTq「P0」において検出さ
れた場合、すなわち内部遅延D2が生じた場合にも上記
と同様に、CANコントローラの再同期機能によって、
PrSegのTq「P0」のつぎのTqが、あらためて
PrSegの開始Tq「P2」として設定され、再同期
が達成される。よって、この場合には結果的に、当初の
SyncSegから3TqだけPrSegが延長された
ことになる。
【0023】以上に説明した図5(a)および(b)で
は、テスト条件の違いによって、各テスト条件の下で生
じる内部遅延に差が生じ、再同期機能によって、結果的
にこれら内部遅延の差分である遅延差DEが、両者にお
けるTqの延長量の差として現れることになる。
は、テスト条件の違いによって、各テスト条件の下で生
じる内部遅延に差が生じ、再同期機能によって、結果的
にこれら内部遅延の差分である遅延差DEが、両者にお
けるTqの延長量の差として現れることになる。
【0024】実際のCANコントローラの使用形態にお
いては、このような内部遅延による再同期機能の発現
は、通信の信頼性を高めるものとして有効であるが、上
記したように、CANチップのテスト工程においては、
このようなCRX入力の同期状態の変化は、Ack送信
やエラーフラグの遅れとして観測されてしまい、テスト
の実施を妨げてしまう。また、Tqが短くなるほど、す
なわち高速でテストを実施するほど、相対的に遅延の影
響が大きくなるため、安定なテストの実施が困難にな
る。
いては、このような内部遅延による再同期機能の発現
は、通信の信頼性を高めるものとして有効であるが、上
記したように、CANチップのテスト工程においては、
このようなCRX入力の同期状態の変化は、Ack送信
やエラーフラグの遅れとして観測されてしまい、テスト
の実施を妨げてしまう。また、Tqが短くなるほど、す
なわち高速でテストを実施するほど、相対的に遅延の影
響が大きくなるため、安定なテストの実施が困難にな
る。
【0025】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、テスト工程において、再同期機能の発現
に影響されることなく、高速にかつ安定にテストをおこ
なうことが可能なCANコントローラおよびCANコン
トローラを内蔵したワンチップ・コンピュータを得るこ
とを目的とする。
されたもので、テスト工程において、再同期機能の発現
に影響されることなく、高速にかつ安定にテストをおこ
なうことが可能なCANコントローラおよびCANコン
トローラを内蔵したワンチップ・コンピュータを得るこ
とを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかるCANコントロ
ーラにあっては、CAN(Controller Area Network)
シリアル入力端子(以下、CRX端子と称する)より入
力されるシリアル信号のエッジを検出するエッジ検出手
段と、前記エッジ検出手段から出力されたエッジ検出信
号を入力し、入力したエッジ検出信号を出力するか否か
を制御信号の入力に応じて制御する制御手段と、前記制
御手段の出力に応じて、前記シリアル信号に対し、CA
Nプロトコルに準拠した再同期機能を発現させる再同期
手段と、を備えたことを特徴とする。
目的を達成するため、この発明にかかるCANコントロ
ーラにあっては、CAN(Controller Area Network)
シリアル入力端子(以下、CRX端子と称する)より入
力されるシリアル信号のエッジを検出するエッジ検出手
段と、前記エッジ検出手段から出力されたエッジ検出信
号を入力し、入力したエッジ検出信号を出力するか否か
を制御信号の入力に応じて制御する制御手段と、前記制
御手段の出力に応じて、前記シリアル信号に対し、CA
Nプロトコルに準拠した再同期機能を発現させる再同期
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0027】この発明によれば、エッジ検出手段によっ
て検出されたシリアル信号のエッジ検出信号を、CAN
プロトコルに準拠した再同期機能を発現させる再同期手
段に入力するか否かを制御することができる制御手段を
備えているので、その制御をおこなう制御信号の入力に
応じて再同期手段による再同期機能を無効にすることが
できる。
て検出されたシリアル信号のエッジ検出信号を、CAN
プロトコルに準拠した再同期機能を発現させる再同期手
段に入力するか否かを制御することができる制御手段を
備えているので、その制御をおこなう制御信号の入力に
応じて再同期手段による再同期機能を無効にすることが
できる。
【0028】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記制御手段は、前記制御信号がテストモー
ドを示す場合に、前記入力したエッジ検出信号を出力し
ないことを特徴とする。
あっては、前記制御手段は、前記制御信号がテストモー
ドを示す場合に、前記入力したエッジ検出信号を出力し
ないことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、制御手段がテストモー
ドを示す制御信号を入力した場合に、エッジ検出手段か
ら出力されたエッジ検出信号が再同期手段に出力されな
いので、CANコントローラの動作テストをおこなう際
に、再同期機能を無効にすることできる。
ドを示す制御信号を入力した場合に、エッジ検出手段か
ら出力されたエッジ検出信号が再同期手段に出力されな
いので、CANコントローラの動作テストをおこなう際
に、再同期機能を無効にすることできる。
【0030】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記制御手段は、一方の入力端子に前記エッ
ジ検出信号を入力するとともに他方の入力端子に前記制
御信号を入力するNANDゲートと、該NANDゲート
の出力信号を入力するとともに該出力信号の反転信号を
前記再同期手段に入力するインバータと、から構成され
ることを特徴とする。
あっては、前記制御手段は、一方の入力端子に前記エッ
ジ検出信号を入力するとともに他方の入力端子に前記制
御信号を入力するNANDゲートと、該NANDゲート
の出力信号を入力するとともに該出力信号の反転信号を
前記再同期手段に入力するインバータと、から構成され
ることを特徴とする。
【0031】この発明によれば、制御手段が一つのAN
Dゲートと一つのインバータのみによって構成されてい
るので、回路構成を簡単にすることができる。
Dゲートと一つのインバータのみによって構成されてい
るので、回路構成を簡単にすることができる。
【0032】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、CANプロトコルに準拠した各種機能を発現
させるCANモジュールと、CRX端子より入力される
シリアル信号に対して、当該シリアル信号が前記CAN
モジュールに入力されるまでにノイズ除去等の種々の処
理を施す信号処理手段と、前記信号処理手段と前記CA
Nモジュールの間に設けられ、前記信号処理手段から出
力された信号(以下、第1の信号と称する)と、前記信
号処理手段に入力されるシリアル信号(以下、第2の信
号と称する)と、を入力し、制御信号の入力に応じて前
記第1の信号と前記第2の信号のいずれか一方を出力す
るとともに、出力した信号を前記CANモジュールに入
力する選択手段と、を備えたことを特徴とする。
あっては、CANプロトコルに準拠した各種機能を発現
させるCANモジュールと、CRX端子より入力される
シリアル信号に対して、当該シリアル信号が前記CAN
モジュールに入力されるまでにノイズ除去等の種々の処
理を施す信号処理手段と、前記信号処理手段と前記CA
Nモジュールの間に設けられ、前記信号処理手段から出
力された信号(以下、第1の信号と称する)と、前記信
号処理手段に入力されるシリアル信号(以下、第2の信
号と称する)と、を入力し、制御信号の入力に応じて前
記第1の信号と前記第2の信号のいずれか一方を出力す
るとともに、出力した信号を前記CANモジュールに入
力する選択手段と、を備えたことを特徴とする。
【0033】この発明によれば、CANモジュールと、
CANバスを介して入力されるシリアル信号に対してノ
イズ除去等の種々の処理を施す信号処理回路との間に、
信号処理回路から出力された信号(第1の信号)と、上
記信号処理回路をバイパスしたシリアル信号(第2の信
号)とを入力し、第1の信号と第2の信号のいずれか一
方をCANモジュールに入力する選択手段を備えている
ので、その選択をおこなう制御信号の入力に応じてCA
Nモジュールに入力されるシリアル信号を選択すること
ができる。
CANバスを介して入力されるシリアル信号に対してノ
イズ除去等の種々の処理を施す信号処理回路との間に、
信号処理回路から出力された信号(第1の信号)と、上
記信号処理回路をバイパスしたシリアル信号(第2の信
号)とを入力し、第1の信号と第2の信号のいずれか一
方をCANモジュールに入力する選択手段を備えている
ので、その選択をおこなう制御信号の入力に応じてCA
Nモジュールに入力されるシリアル信号を選択すること
ができる。
【0034】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記選択手段は、前記制御信号がテストモー
ドを示す場合に、前記第2の信号を前記CANモジュー
ルに入力することを特徴とする。
あっては、前記選択手段は、前記制御信号がテストモー
ドを示す場合に、前記第2の信号を前記CANモジュー
ルに入力することを特徴とする。
【0035】この発明によれば、選択手段がテストモー
ドを示す制御信号を入力した場合に、信号処理手段を通
過しないシリアル信号をCRX端子から直接に入力する
ことができるので、CANコントローラの動作テストを
おこなう際に、信号処理手段によってもたらされるシリ
アル信号の伝搬遅延を低減することできる。
ドを示す制御信号を入力した場合に、信号処理手段を通
過しないシリアル信号をCRX端子から直接に入力する
ことができるので、CANコントローラの動作テストを
おこなう際に、信号処理手段によってもたらされるシリ
アル信号の伝搬遅延を低減することできる。
【0036】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記選択手段は、入力端子に前記制御信号を
入力するインバータと、入力端子に前記第1の信号を入
力するとともに、第1のクロック入力端子に前記インバ
ータの出力信号を入力し、第2のクロック入力端子に前
記制御信号を入力する第1のクロックド・インバータ
と、入力端子に前記第2の信号を入力するとともに、第
1のクロック入力端子に前記制御信号を入力し、第2の
クロック入力端子に前記インバータの出力信号を入力す
る第2のクロックド・インバータと、を備えて構成さ
れ、前記第1および第2のクロックド・インバータの出
力端子が互いに接続され、当該出力端子から出力される
信号を前記CANモジュールに入力することを特徴とす
る。
あっては、前記選択手段は、入力端子に前記制御信号を
入力するインバータと、入力端子に前記第1の信号を入
力するとともに、第1のクロック入力端子に前記インバ
ータの出力信号を入力し、第2のクロック入力端子に前
記制御信号を入力する第1のクロックド・インバータ
と、入力端子に前記第2の信号を入力するとともに、第
1のクロック入力端子に前記制御信号を入力し、第2の
クロック入力端子に前記インバータの出力信号を入力す
る第2のクロックド・インバータと、を備えて構成さ
れ、前記第1および第2のクロックド・インバータの出
力端子が互いに接続され、当該出力端子から出力される
信号を前記CANモジュールに入力することを特徴とす
る。
【0037】この発明によれば、選択手段が、一つのイ
ンバータと二つのクロックド・インバータのみによって
構成されているので、回路構成を簡単にすることができ
る。
ンバータと二つのクロックド・インバータのみによって
構成されているので、回路構成を簡単にすることができ
る。
【0038】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、CANプロトコルに準拠した各種機能を発現
させるCANモジュールと、CRX端子から入力された
シリアル信号をクロックに同期させる同期化手段と、前
記同期化手段において前記CRX端子から入力されたシ
リアル信号を入力するとともに、第1のクロック信号と
当該第1のクロック信号よりも周波数の小さい第2のク
ロック信号とを入力し、制御信号の入力に応じて前記第
1のクロック信号と前記第2のクロック信号のいずれか
一方を選択することで、同期化するクロックを切り替え
るクロック切替手段と、を備えたことを特徴とする。
あっては、CANプロトコルに準拠した各種機能を発現
させるCANモジュールと、CRX端子から入力された
シリアル信号をクロックに同期させる同期化手段と、前
記同期化手段において前記CRX端子から入力されたシ
リアル信号を入力するとともに、第1のクロック信号と
当該第1のクロック信号よりも周波数の小さい第2のク
ロック信号とを入力し、制御信号の入力に応じて前記第
1のクロック信号と前記第2のクロック信号のいずれか
一方を選択することで、同期化するクロックを切り替え
るクロック切替手段と、を備えたことを特徴とする。
【0039】この発明によれば、CRX端子から入力さ
れたシリアル信号が、実際にCANモジュールに達する
までの間に、伝播遅延が生じたとしても、上記第2のク
ロック信号の周波数がその伝播遅延を吸収できるほど十
分小さければ、そのクロックを選択することで、テスト
条件によって変化する伝播遅延の変化がCANモジュー
ルに伝わることを防止できる。なお、上記した同期化手
段は、CANモジュールの内部にあってもよいし、外部
に設けられてもよい。
れたシリアル信号が、実際にCANモジュールに達する
までの間に、伝播遅延が生じたとしても、上記第2のク
ロック信号の周波数がその伝播遅延を吸収できるほど十
分小さければ、そのクロックを選択することで、テスト
条件によって変化する伝播遅延の変化がCANモジュー
ルに伝わることを防止できる。なお、上記した同期化手
段は、CANモジュールの内部にあってもよいし、外部
に設けられてもよい。
【0040】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記クロック切替手段は、前記制御信号がテ
ストモードを示す場合に、前記第2のクロック信号を選
択することを特徴とする。
あっては、前記クロック切替手段は、前記制御信号がテ
ストモードを示す場合に、前記第2のクロック信号を選
択することを特徴とする。
【0041】この発明によれば、クロック切替手段がテ
ストモードを示す制御信号を入力した場合に、通常の動
作において使用される第1のクロックよりも周波数の小
さい第2のクロックに基づいて、CRX端子から入力さ
れたシリアル信号の同期化をおこなってCANモジュー
ルへ伝達されるため、伝播遅延がCANモジュールに伝
わることを防止できる。
ストモードを示す制御信号を入力した場合に、通常の動
作において使用される第1のクロックよりも周波数の小
さい第2のクロックに基づいて、CRX端子から入力さ
れたシリアル信号の同期化をおこなってCANモジュー
ルへ伝達されるため、伝播遅延がCANモジュールに伝
わることを防止できる。
【0042】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記クロック切替手段は、入力端子に前記制
御信号を入力するインバータと、入力端子に前記第1の
クロック信号を入力するとともに、第1のクロック入力
端子に前記インバータの出力信号を入力し、第2のクロ
ック入力端子に前記制御信号を入力する第1のクロック
ド・インバータと、入力端子に前記第2のクロック信号
を入力するとともに、第1のクロック入力端子に前記制
御信号を入力し、第2のクロック入力端子に前記インバ
ータの出力信号を入力する第2のクロックド・インバー
タと、データ入力端子に前記シリアル信号を入力し、デ
ータ出力端子から出力される信号を前記CANモジュー
ルに入力するDフリップフロップと、を備えて構成さ
れ、前記第1および第2のクロックド・インバータの出
力端子が互いに接続され、当該出力端子から出力される
信号を前記Dフリップフロップのクロック入力端子に入
力することを特徴とする。
あっては、前記クロック切替手段は、入力端子に前記制
御信号を入力するインバータと、入力端子に前記第1の
クロック信号を入力するとともに、第1のクロック入力
端子に前記インバータの出力信号を入力し、第2のクロ
ック入力端子に前記制御信号を入力する第1のクロック
ド・インバータと、入力端子に前記第2のクロック信号
を入力するとともに、第1のクロック入力端子に前記制
御信号を入力し、第2のクロック入力端子に前記インバ
ータの出力信号を入力する第2のクロックド・インバー
タと、データ入力端子に前記シリアル信号を入力し、デ
ータ出力端子から出力される信号を前記CANモジュー
ルに入力するDフリップフロップと、を備えて構成さ
れ、前記第1および第2のクロックド・インバータの出
力端子が互いに接続され、当該出力端子から出力される
信号を前記Dフリップフロップのクロック入力端子に入
力することを特徴とする。
【0043】この発明によれば、選択手段が、一つのイ
ンバータと二つのクロックド・インバータと一つのDフ
リップフロップのみによって構成されているので、回路
構成を簡単にすることができる。
ンバータと二つのクロックド・インバータと一つのDフ
リップフロップのみによって構成されているので、回路
構成を簡単にすることができる。
【0044】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、CANプロトコルに準拠した各種機能を発現
させる複数のCANモジュールと、前記複数のCANモ
ジュールのうちの少なくとも二つのCANモジュール間
において、各CANモジュールからCANバスに出力さ
れるシリアル信号に基づいて、CANバスから入力され
るシリアル信号に相当する信号を生成し、生成した信号
を制御信号の入力に応じて各CANモジュールに入力す
る内部通信手段と、を備えたことを特徴とする。
あっては、CANプロトコルに準拠した各種機能を発現
させる複数のCANモジュールと、前記複数のCANモ
ジュールのうちの少なくとも二つのCANモジュール間
において、各CANモジュールからCANバスに出力さ
れるシリアル信号に基づいて、CANバスから入力され
るシリアル信号に相当する信号を生成し、生成した信号
を制御信号の入力に応じて各CANモジュールに入力す
る内部通信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0045】この発明によれば、複数のCANモジュー
ルのうちの少なくとも二つのCANモジュール間におい
て、CANバスから入力されるシリアル信号に相当する
信号を、各CANモジュールからCANバスに出力され
るシリアル信号に基づいて生成し、生成した信号を、C
ANバスから入力されたシリアル信号として各CANモ
ジュールに入力する内部通信手段を備えているので、C
ANバスを介することなくCANコントローラ内部にお
いてCANモジュール間の通信をおこなうことができ
る。
ルのうちの少なくとも二つのCANモジュール間におい
て、CANバスから入力されるシリアル信号に相当する
信号を、各CANモジュールからCANバスに出力され
るシリアル信号に基づいて生成し、生成した信号を、C
ANバスから入力されたシリアル信号として各CANモ
ジュールに入力する内部通信手段を備えているので、C
ANバスを介することなくCANコントローラ内部にお
いてCANモジュール間の通信をおこなうことができ
る。
【0046】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記内部通信手段は、前記制御信号がテスト
モードを示す場合に、前記生成した信号を各CANモジ
ュールに入力することを特徴とする。
あっては、前記内部通信手段は、前記制御信号がテスト
モードを示す場合に、前記生成した信号を各CANモジ
ュールに入力することを特徴とする。
【0047】この発明によれば、内部通信手段がテスト
モードを示す制御信号を入力した場合に、CANバスを
介することなくCANコントローラ内部においてCAN
モジュール間の通信をおこなうことができるので、CA
Nコントローラの動作テストをおこなう際に、通常の動
作ではCANバスから入力されるシリアル信号に代え
て、各CANモジュールから出力される各シリアル信号
に基づいて生成した信号を各CANモジュールに入力す
ることができる。
モードを示す制御信号を入力した場合に、CANバスを
介することなくCANコントローラ内部においてCAN
モジュール間の通信をおこなうことができるので、CA
Nコントローラの動作テストをおこなう際に、通常の動
作ではCANバスから入力されるシリアル信号に代え
て、各CANモジュールから出力される各シリアル信号
に基づいて生成した信号を各CANモジュールに入力す
ることができる。
【0048】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記内部通信手段は、各入力端子に前記複数
のCANモジュールからCANバスに出力されるシリア
ル信号をそれぞれ入力するNANDゲートと、前記NA
NDゲートの出力信号を入力するとともに該出力信号の
反転信号を出力するインバータと、入力端子に前記反転
信号を入力し、データ出力端子から出力される信号を前
記制御信号の入力に応じて各CANモジュールに入力す
るスリーステートバッファと、を備えて構成されたこと
を特徴とする。
あっては、前記内部通信手段は、各入力端子に前記複数
のCANモジュールからCANバスに出力されるシリア
ル信号をそれぞれ入力するNANDゲートと、前記NA
NDゲートの出力信号を入力するとともに該出力信号の
反転信号を出力するインバータと、入力端子に前記反転
信号を入力し、データ出力端子から出力される信号を前
記制御信号の入力に応じて各CANモジュールに入力す
るスリーステートバッファと、を備えて構成されたこと
を特徴とする。
【0049】この発明によれば、内部通信手段が、一つ
のNANDゲートと、一つのインバータと、スリーステ
ートバッファのみによって構成されているので、回路構
成を簡単にすることができるとともに、CANプロトコ
ルに基づくドミナント・レベル(dominant level)を論
理レベル“L"として設計されたCANコントローラに
対し、制御信号に応じてCANコントローラ内部におけ
るCANモジュール間の通信をおこなうことができる。
のNANDゲートと、一つのインバータと、スリーステ
ートバッファのみによって構成されているので、回路構
成を簡単にすることができるとともに、CANプロトコ
ルに基づくドミナント・レベル(dominant level)を論
理レベル“L"として設計されたCANコントローラに
対し、制御信号に応じてCANコントローラ内部におけ
るCANモジュール間の通信をおこなうことができる。
【0050】つぎの発明にかかるCANコントローラに
あっては、前記内部通信手段は、前記NANDゲートに
代えてNORゲートを備えたことを特徴とする。
あっては、前記内部通信手段は、前記NANDゲートに
代えてNORゲートを備えたことを特徴とする。
【0051】この発明によれば、内部通信手段が、一つ
のNORゲートと一つのインバータと、スリーステート
バッファのみによって構成されているので、回路構成を
簡単にすることができるとともに、CANプロトコルに
基づくドミナント・レベル(dominant level)を論理レ
ベル“H"として設計されたCANコントローラに対
し、制御信号に応じてCANコントローラ内部における
CANモジュール間の通信をおこなうことができる。
のNORゲートと一つのインバータと、スリーステート
バッファのみによって構成されているので、回路構成を
簡単にすることができるとともに、CANプロトコルに
基づくドミナント・レベル(dominant level)を論理レ
ベル“H"として設計されたCANコントローラに対
し、制御信号に応じてCANコントローラ内部における
CANモジュール間の通信をおこなうことができる。
【0052】つぎの発明にかかるCANコントローラを
内蔵したワンチップ・コンピュータにあっては、請求項
1〜13のいずれか一つに記載のCANコントローラを
内臓したことを特徴とする。
内蔵したワンチップ・コンピュータにあっては、請求項
1〜13のいずれか一つに記載のCANコントローラを
内臓したことを特徴とする。
【0053】この発明によれば、請求項1〜13のいず
れか一つに記載のCANコントローラをオンチップ化す
ることで内臓したワンチップ・コンピュータにおいて
も、当該CANコントローラによってもたらされる作用
を享受することができる。
れか一つに記載のCANコントローラをオンチップ化す
ることで内臓したワンチップ・コンピュータにおいて
も、当該CANコントローラによってもたらされる作用
を享受することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかるCAN
コントローラおよびCANコントローラを内蔵したワン
チップ・コンピュータの実施の形態を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が
限定されるものではない。
コントローラおよびCANコントローラを内蔵したワン
チップ・コンピュータの実施の形態を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が
限定されるものではない。
【0055】実施の形態1.まず、実施の形態1にかか
るCANコントローラおよびCANコントローラを内蔵
したワンチップ・コンピュータについて説明する。図1
は、実施の形態1にかかるCANコントローラ内部のC
ANモジュールの一部の概略構成を示すブロック図であ
る。
るCANコントローラおよびCANコントローラを内蔵
したワンチップ・コンピュータについて説明する。図1
は、実施の形態1にかかるCANコントローラ内部のC
ANモジュールの一部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0056】特に図1は、CANコントローラのCAN
モジュールにおいて、再同期機能を発現する再同期回路
14と、再同期回路14において必要となるCRX入力
のビットエッジを検出するエッジ検出回路12と、から
なる部分を示し、他のCANプロトコルに準拠した各種
機能回路を省略している。
モジュールにおいて、再同期機能を発現する再同期回路
14と、再同期回路14において必要となるCRX入力
のビットエッジを検出するエッジ検出回路12と、から
なる部分を示し、他のCANプロトコルに準拠した各種
機能回路を省略している。
【0057】この実施の形態1にかかるCANコントロ
ーラの特徴は、図1に示すように、エッジ検出回路12
と再同期回路14との間に、エッジ検出回路12から出
力されるエッジ検出信号を再同期回路14に入力するか
否かの制御を可能とする制御回路13を設けたことにあ
る。
ーラの特徴は、図1に示すように、エッジ検出回路12
と再同期回路14との間に、エッジ検出回路12から出
力されるエッジ検出信号を再同期回路14に入力するか
否かの制御を可能とする制御回路13を設けたことにあ
る。
【0058】ここでは、制御回路13としてANDゲー
トを使用し、このANDゲートの一方の入力端子にエッ
ジ検出回路12から出力されたエッジ検出信号を入力し
て、ANDゲートから出力される信号を再同期回路14
に入力している。よって、このANDゲートの他方の入
力端子に入力する制御信号Aの信号レベルにより、エッ
ジ検出回路12から出力されたエッジ検出信号を再同期
回路14にそのまま入力するか否かの制御をおこなうこ
とができる。
トを使用し、このANDゲートの一方の入力端子にエッ
ジ検出回路12から出力されたエッジ検出信号を入力し
て、ANDゲートから出力される信号を再同期回路14
に入力している。よって、このANDゲートの他方の入
力端子に入力する制御信号Aの信号レベルにより、エッ
ジ検出回路12から出力されたエッジ検出信号を再同期
回路14にそのまま入力するか否かの制御をおこなうこ
とができる。
【0059】具体的には、制御信号Aに論理レベル
“H"の信号を入力した場合には、ANDゲートの出力
は、エッジ検出回路12から出力されるエッジ検出信号
と同じ論理レベルの信号が出力されるため、従来の動作
と同様に、エッジ検出回路12の出力と再同期回路14
との入力が直接に接続された状態と等価となる。
“H"の信号を入力した場合には、ANDゲートの出力
は、エッジ検出回路12から出力されるエッジ検出信号
と同じ論理レベルの信号が出力されるため、従来の動作
と同様に、エッジ検出回路12の出力と再同期回路14
との入力が直接に接続された状態と等価となる。
【0060】一方、制御信号Aに論理レベル“L"の信
号を入力した場合には、ANDゲートの出力端子から
は、エッジ検出回路12から出力されるエッジ検出信号
によらず、常に論理レベル“L"の信号が出力されるた
め、再同期回路14はCRX入力においてビットエッジ
の発生を認識することができない。なお、この場合のエ
ッジ検出回路12は、エッジ検出信号として1パルスを
出力するワンショット・マルチバイブレータであるとす
る。
号を入力した場合には、ANDゲートの出力端子から
は、エッジ検出回路12から出力されるエッジ検出信号
によらず、常に論理レベル“L"の信号が出力されるた
め、再同期回路14はCRX入力においてビットエッジ
の発生を認識することができない。なお、この場合のエ
ッジ検出回路12は、エッジ検出信号として1パルスを
出力するワンショット・マルチバイブレータであるとす
る。
【0061】よって、このCANコントローラのテスト
をおこなう際に、制御回路13であるANDゲートに制
御信号Aとして論理レベル“L"の信号を入力すること
で、再同期機能を無効にすることが可能となる。すなわ
ち、再同期機能によってテスト条件毎にCRX入力の同
期状態の変動が生じることがなくなり、高速かつ安定に
テストをおこなうことができる。
をおこなう際に、制御回路13であるANDゲートに制
御信号Aとして論理レベル“L"の信号を入力すること
で、再同期機能を無効にすることが可能となる。すなわ
ち、再同期機能によってテスト条件毎にCRX入力の同
期状態の変動が生じることがなくなり、高速かつ安定に
テストをおこなうことができる。
【0062】なお、以上に説明したANDゲートは、実
際には、CMOSロジック回路としてNANDゲートと
インバータとの直列接続により構成されることが多い。
また、図1に示す構成は、CANコントローラのみなら
ず、CANコントローラを内蔵したワンチップ・コンピ
ュータに対しても同様に適用でき、特に、CANモジュ
ールとCRX端子11との間に各種の信号処理回路が設
けられた高性能なチップ程、顕著な効果が得られる。
際には、CMOSロジック回路としてNANDゲートと
インバータとの直列接続により構成されることが多い。
また、図1に示す構成は、CANコントローラのみなら
ず、CANコントローラを内蔵したワンチップ・コンピ
ュータに対しても同様に適用でき、特に、CANモジュ
ールとCRX端子11との間に各種の信号処理回路が設
けられた高性能なチップ程、顕著な効果が得られる。
【0063】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、CANモジ
ュールの内部において、エッジ検出回路12と再同期回
路14との間に、エッジ検出回路12から出力されるエ
ッジ検出信号を再同期回路14に伝送するか否かの制御
をおこなう制御回路13を設けているので、CANモジ
ュールの動作テスト(再同期機能のテストを除く)をお
こなう際に、この制御回路13に対し、再同期回路14
へのエッジ検出信号の入力を遮断する旨の制御信号Aを
入力することにより、再同期機能を無効にすることがで
き、安定かつ高速なテストを実行することが可能とな
る。
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、CANモジ
ュールの内部において、エッジ検出回路12と再同期回
路14との間に、エッジ検出回路12から出力されるエ
ッジ検出信号を再同期回路14に伝送するか否かの制御
をおこなう制御回路13を設けているので、CANモジ
ュールの動作テスト(再同期機能のテストを除く)をお
こなう際に、この制御回路13に対し、再同期回路14
へのエッジ検出信号の入力を遮断する旨の制御信号Aを
入力することにより、再同期機能を無効にすることがで
き、安定かつ高速なテストを実行することが可能とな
る。
【0064】実施の形態2.つぎに、実施の形態2にか
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータについて説明する。図
2は、実施の形態2にかかるCANコントローラ内部の
一部の概略構成を示すブロック図である。
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータについて説明する。図
2は、実施の形態2にかかるCANコントローラ内部の
一部の概略構成を示すブロック図である。
【0065】特に図2は、CANコントローラの内部構
成において、CANモジュール24と、CRX端子とC
ANモジュール24との間に介在するノイズ除去回路2
2と、からなる部分を示し、他のCANコントローラの
搭載される回路を省略している。
成において、CANモジュール24と、CRX端子とC
ANモジュール24との間に介在するノイズ除去回路2
2と、からなる部分を示し、他のCANコントローラの
搭載される回路を省略している。
【0066】この実施の形態2にかかるCANコントロ
ーラの特徴は、図2に示すように、ノイズ除去回路22
とCANモジュール24との間に、CANモジュールへ
入力する信号を、ノイズ除去回路22から出力されたC
RX入力をCANモジュール24に入力するか、CRX
端子21に入力されたCRX入力を直接CANモジュー
ル24に入力するかの選択をおこなうセレクタ回路23
を設けたことにある。
ーラの特徴は、図2に示すように、ノイズ除去回路22
とCANモジュール24との間に、CANモジュールへ
入力する信号を、ノイズ除去回路22から出力されたC
RX入力をCANモジュール24に入力するか、CRX
端子21に入力されたCRX入力を直接CANモジュー
ル24に入力するかの選択をおこなうセレクタ回路23
を設けたことにある。
【0067】図2において、セレクタ回路23は、一つ
のインバータG11と二つのクロックド・インバータG
12およびG13とから構成される。インバータG11
の入力端子は、このセレクタ回路23における選択制御
を指示する制御信号Bを入力するとともに、クロックド
・インバータG12の第2のクロック入力端子と、クロ
ックド・インバータG13の第1のクロック入力端子
と、に接続されている。
のインバータG11と二つのクロックド・インバータG
12およびG13とから構成される。インバータG11
の入力端子は、このセレクタ回路23における選択制御
を指示する制御信号Bを入力するとともに、クロックド
・インバータG12の第2のクロック入力端子と、クロ
ックド・インバータG13の第1のクロック入力端子
と、に接続されている。
【0068】また、インバータG11の出力端子は、ク
ロックド・インバータG12の第1のクロック入力端子
と、クロックド・インバータG13の第2のクロック入
力端子と、に接続されている。そして、クロックド・イ
ンバータG12の入力端子には、ノイズ除去回路22か
ら出力された信号が入力され、クロックド・インバータ
G13の入力端子には、CRX端子21に入力されたC
RX入力を直接に入力する。一方、クロックド・インバ
ータG12およびG13の出力端子は、互いに接続され
て、これら出力端子から出力された信号をCANモジュ
ール24に入力する。
ロックド・インバータG12の第1のクロック入力端子
と、クロックド・インバータG13の第2のクロック入
力端子と、に接続されている。そして、クロックド・イ
ンバータG12の入力端子には、ノイズ除去回路22か
ら出力された信号が入力され、クロックド・インバータ
G13の入力端子には、CRX端子21に入力されたC
RX入力を直接に入力する。一方、クロックド・インバ
ータG12およびG13の出力端子は、互いに接続され
て、これら出力端子から出力された信号をCANモジュ
ール24に入力する。
【0069】つぎに、このセレクタ回路23の動作につ
いて説明する。まず、制御信号Bとして論理レベル
“L"の信号が入力されると、インバータG11におい
て論理レベル“H"の信号が出力される。この状態にお
いて、クロックド・インバータG12は通常のインバー
タとして機能し、クロックド・インバータG13の出力
端子はハイインピーダンス状態となるため、クロックド
・インバータG12に入力されたノイズ除去回路22か
らの信号のみがCANモジュール24に入力される。
いて説明する。まず、制御信号Bとして論理レベル
“L"の信号が入力されると、インバータG11におい
て論理レベル“H"の信号が出力される。この状態にお
いて、クロックド・インバータG12は通常のインバー
タとして機能し、クロックド・インバータG13の出力
端子はハイインピーダンス状態となるため、クロックド
・インバータG12に入力されたノイズ除去回路22か
らの信号のみがCANモジュール24に入力される。
【0070】一方、制御信号Bとして論理レベル“H"
の信号が入力されると、インバータG11において論理
レベル“L"の信号が出力される。この状態において、
クロックド・インバータG12の出力端子はハイインピ
ーダンス状態となり、クロックド・インバータG13は
通常のインバータとして機能するため、クロックド・イ
ンバータG13に直接に入力されたCRX入力のみがC
ANモジュール24に入力される。
の信号が入力されると、インバータG11において論理
レベル“L"の信号が出力される。この状態において、
クロックド・インバータG12の出力端子はハイインピ
ーダンス状態となり、クロックド・インバータG13は
通常のインバータとして機能するため、クロックド・イ
ンバータG13に直接に入力されたCRX入力のみがC
ANモジュール24に入力される。
【0071】ただし、上記のセレクタ回路23において
は、CRX入力の位相に反転した信号が出力されるた
め、その出力部においてさらにインバータを設け、この
インバータの出力をCANモジュール24に入力するよ
うにしてもよい。
は、CRX入力の位相に反転した信号が出力されるた
め、その出力部においてさらにインバータを設け、この
インバータの出力をCANモジュール24に入力するよ
うにしてもよい。
【0072】なお、図2においては、CRX端子21と
セレクタ回路23との間に介在する信号処理回路とし
て、比較的大きな伝搬遅延を生じさせるノイズ除去回路
22のみを示したが、シュミット回路等の他の信号処理
回路または種々の回路が介在する場合においても、同様
の効果を得ることができる。
セレクタ回路23との間に介在する信号処理回路とし
て、比較的大きな伝搬遅延を生じさせるノイズ除去回路
22のみを示したが、シュミット回路等の他の信号処理
回路または種々の回路が介在する場合においても、同様
の効果を得ることができる。
【0073】さらに、図2に示す構成は、CANコント
ローラのみならず、CANコントローラを内蔵したワン
チップ・コンピュータに対しても同様に適用できること
は言うまでもない。
ローラのみならず、CANコントローラを内蔵したワン
チップ・コンピュータに対しても同様に適用できること
は言うまでもない。
【0074】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、CRX端子
21からCANモジュール24に至るまでの信号経路に
おいて、ノイズ除去回路22等の他の回路が設けられて
いる場合に、これら回路の最終出力、すなわちCANモ
ジュール24に入力される信号と、CRX端子21に入
力されるCRX入力と、のいずれか一方の信号のみをC
ANモジュール24に入力するセレクタ回路23を備え
ているので、CANモジュールの動作テスト(再同期機
能のテストを除く)をおこなう際に、このセレクタ回路
23に対し、テストモードを示す制御信号Bを入力する
ことによって、CRX入力を直接にCANモジュール2
4に入力することができ、これにより上記した種々の回
路による内部遅延の発生が低減されて、安定かつ高速な
テストを実行することが可能となる。
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、CRX端子
21からCANモジュール24に至るまでの信号経路に
おいて、ノイズ除去回路22等の他の回路が設けられて
いる場合に、これら回路の最終出力、すなわちCANモ
ジュール24に入力される信号と、CRX端子21に入
力されるCRX入力と、のいずれか一方の信号のみをC
ANモジュール24に入力するセレクタ回路23を備え
ているので、CANモジュールの動作テスト(再同期機
能のテストを除く)をおこなう際に、このセレクタ回路
23に対し、テストモードを示す制御信号Bを入力する
ことによって、CRX入力を直接にCANモジュール2
4に入力することができ、これにより上記した種々の回
路による内部遅延の発生が低減されて、安定かつ高速な
テストを実行することが可能となる。
【0075】実施の形態3.つぎに、実施の形態3にか
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータについて説明する。図
3は、実施の形態3にかかるCANコントローラ内部の
一部の概略構成を示すブロック図である。
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータについて説明する。図
3は、実施の形態3にかかるCANコントローラ内部の
一部の概略構成を示すブロック図である。
【0076】この実施の形態3にかかるCANコントロ
ーラの特徴は、図3に示すように、CANモジュール3
0の内部において、CRX端子31とCAN制御部33
との間に、通常動作時の同期クロックとして使用される
クロックCLK1と、テストモードに使用され、クロッ
クCLK1よりも十分周波数の小さいクロックCLK2
との選択をおこない、選択されたクロック速度に基づい
てCRX入力の同期をとり、その同期化された信号を上
記したCANモジュールへ入力するクロック切替回路3
2を設けたことにある。
ーラの特徴は、図3に示すように、CANモジュール3
0の内部において、CRX端子31とCAN制御部33
との間に、通常動作時の同期クロックとして使用される
クロックCLK1と、テストモードに使用され、クロッ
クCLK1よりも十分周波数の小さいクロックCLK2
との選択をおこない、選択されたクロック速度に基づい
てCRX入力の同期をとり、その同期化された信号を上
記したCANモジュールへ入力するクロック切替回路3
2を設けたことにある。
【0077】図3において、クロック切替回路32は、
一つのDフリップフロップF31と、一つのインバータ
G31と、二つのクロックド・インバータG32および
G33とから構成される。インバータG31の入力端子
は、DフリップフロップF31に入力されるクロックの
選択を指示する制御信号Cを入力するとともに、クロッ
クド・インバータG32の第2のクロック入力端子と、
クロックド・インバータG33の第1のクロック入力端
子と、に接続されている。
一つのDフリップフロップF31と、一つのインバータ
G31と、二つのクロックド・インバータG32および
G33とから構成される。インバータG31の入力端子
は、DフリップフロップF31に入力されるクロックの
選択を指示する制御信号Cを入力するとともに、クロッ
クド・インバータG32の第2のクロック入力端子と、
クロックド・インバータG33の第1のクロック入力端
子と、に接続されている。
【0078】また、インバータG31の出力端子は、ク
ロックド・インバータG32の第1のクロック入力端子
と、クロックド・インバータG33の第2のクロック入
力端子と、に接続されている。そして、クロックド・イ
ンバータG32の入力端子には、CRX入力の通常の同
期クロックとして使用されるクロックCLK1が入力さ
れ、クロックド・インバータG33の入力端子には、C
RX入力のテストモードにおける同期クロックとして使
用されるクロックCLK2が入力される。なお、このク
ロックCLK2は、クロックCLK1よりも小さい周波
数により発振しているものとする。
ロックド・インバータG32の第1のクロック入力端子
と、クロックド・インバータG33の第2のクロック入
力端子と、に接続されている。そして、クロックド・イ
ンバータG32の入力端子には、CRX入力の通常の同
期クロックとして使用されるクロックCLK1が入力さ
れ、クロックド・インバータG33の入力端子には、C
RX入力のテストモードにおける同期クロックとして使
用されるクロックCLK2が入力される。なお、このク
ロックCLK2は、クロックCLK1よりも小さい周波
数により発振しているものとする。
【0079】一方、クロックド・インバータG32およ
びG33の出力端子は、互いに接続されて、これら出力
端子から出力された信号をクロックCLKとしてDフリ
ップフロップF31に入力する。フリップフロップF3
1のデータ入力端子Dは、CRX端子31に接続されて
CRX入力を入力し、上記したクロックCLKに基づく
速度によってそのCRX入力をデータ出力端子Qから出
力する。そして、フリップフロップF31のデータ出力
端子Qから出力された信号は、CANモジュール33に
入力される。
びG33の出力端子は、互いに接続されて、これら出力
端子から出力された信号をクロックCLKとしてDフリ
ップフロップF31に入力する。フリップフロップF3
1のデータ入力端子Dは、CRX端子31に接続されて
CRX入力を入力し、上記したクロックCLKに基づく
速度によってそのCRX入力をデータ出力端子Qから出
力する。そして、フリップフロップF31のデータ出力
端子Qから出力された信号は、CANモジュール33に
入力される。
【0080】つぎに、このクロック切替回路32の動作
について説明する。まず、制御信号Cとして論理レベル
“L"の信号が入力されると、インバータG31におい
て論理レベル“H"の信号が出力される。この状態にお
いて、クロックド・インバータG32は通常のインバー
タとして機能し、クロックド・インバータG33の出力
端子はハイインピーダンス状態となるため、クロックド
・インバータG32に入力されたクロックCLK1が、
クロックCLKとしてDフリップフロップF31に入力
される。
について説明する。まず、制御信号Cとして論理レベル
“L"の信号が入力されると、インバータG31におい
て論理レベル“H"の信号が出力される。この状態にお
いて、クロックド・インバータG32は通常のインバー
タとして機能し、クロックド・インバータG33の出力
端子はハイインピーダンス状態となるため、クロックド
・インバータG32に入力されたクロックCLK1が、
クロックCLKとしてDフリップフロップF31に入力
される。
【0081】一方、制御信号Cとして論理レベル“H"
の信号が入力されると、インバータG31において論理
レベル“L"の信号が出力される。この状態において、
クロックド・インバータG32の出力端子はハイインピ
ーダンス状態となり、クロックド・インバータG33が
通常のインバータとして機能するため、クロックド・イ
ンバータG33に入力されたクロックCLK2が、クロ
ックCLKとしてDフリップフロップF31に入力され
る。
の信号が入力されると、インバータG31において論理
レベル“L"の信号が出力される。この状態において、
クロックド・インバータG32の出力端子はハイインピ
ーダンス状態となり、クロックド・インバータG33が
通常のインバータとして機能するため、クロックド・イ
ンバータG33に入力されたクロックCLK2が、クロ
ックCLKとしてDフリップフロップF31に入力され
る。
【0082】なお、図3に示す構成は、CANコントロ
ーラのみならず、CANコントローラを内蔵したワンチ
ップ・コンピュータに対しても同様に適用できることは
言うまでもない。
ーラのみならず、CANコントローラを内蔵したワンチ
ップ・コンピュータに対しても同様に適用できることは
言うまでもない。
【0083】以上に説明したとおり、実施の形態3にか
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、CRX端子
31に入力されるCRX入力をDフリップフロップF3
1のデータ入力端子Dに入力するとともに、そのデータ
出力端子Qから出力される信号をあらためてCRX入力
としてCAN制御部33に入力し、上記したDフリップ
フロップF31のクロックCLKとして通常使用される
クロックCLK1とそのクロックCLK1よりも周波数
の小さい(速度の遅い)クロックCLK2との選択をお
こなうクロック切替回路32を備えているので、CAN
モジュールの動作テスト(再同期機能のテストを除く)
をおこなう際に、このクロック切替回路32に対し、テ
ストモードを示す制御信号Cを入力することでCRX入
力の変化速度(伝搬速度)を遅くすることが可能にな
り、特にクロックCLK2として上記した種々の回路に
よる伝搬遅延を吸収できるほど十分遅いクロックにあら
かじめ設定しておくことで、CANモジュール30の内
部が高速に動作していたとしても安定にテストをおこな
うことができる。
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、CRX端子
31に入力されるCRX入力をDフリップフロップF3
1のデータ入力端子Dに入力するとともに、そのデータ
出力端子Qから出力される信号をあらためてCRX入力
としてCAN制御部33に入力し、上記したDフリップ
フロップF31のクロックCLKとして通常使用される
クロックCLK1とそのクロックCLK1よりも周波数
の小さい(速度の遅い)クロックCLK2との選択をお
こなうクロック切替回路32を備えているので、CAN
モジュールの動作テスト(再同期機能のテストを除く)
をおこなう際に、このクロック切替回路32に対し、テ
ストモードを示す制御信号Cを入力することでCRX入
力の変化速度(伝搬速度)を遅くすることが可能にな
り、特にクロックCLK2として上記した種々の回路に
よる伝搬遅延を吸収できるほど十分遅いクロックにあら
かじめ設定しておくことで、CANモジュール30の内
部が高速に動作していたとしても安定にテストをおこな
うことができる。
【0084】実施の形態4.つぎに、実施の形態4にか
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータについて説明する。特
に、実施の形態4にかかるCANコントローラおよびC
ANコントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータ
は、複数のCANモジュールを備えているものとする。
図4は、実施の形態4にかかるCANコントローラ内部
の一部の概略構成を示すブロック図である。
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータについて説明する。特
に、実施の形態4にかかるCANコントローラおよびC
ANコントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータ
は、複数のCANモジュールを備えているものとする。
図4は、実施の形態4にかかるCANコントローラ内部
の一部の概略構成を示すブロック図である。
【0085】特に図4は、CANコントローラの内部構
成において、チャネル1として識別されるCANモジュ
ール46と、チャネル2として識別されるCANモジュ
ール47と、CANモジュール46のCTX0端子41
およびCRX0入力端子42と、CANモジュール47
のCTX1端子43およびCRX1入力端子44と、の
部分を示し、従来のCANコントローラにおいて搭載さ
れる他の回路を省略している。
成において、チャネル1として識別されるCANモジュ
ール46と、チャネル2として識別されるCANモジュ
ール47と、CANモジュール46のCTX0端子41
およびCRX0入力端子42と、CANモジュール47
のCTX1端子43およびCRX1入力端子44と、の
部分を示し、従来のCANコントローラにおいて搭載さ
れる他の回路を省略している。
【0086】ここで、CTX0端子41およびCTX1
端子43とは、それぞれCANモジュール46および4
7によって適宜処理の施された所望のメッセージをCA
Nバス(図示していない)へと出力するための端子であ
る。また、CRX0端子42およびCRX1端子44と
は、CANバスを介して入力されるシリアル信号をそれ
ぞれCANモジュール46および47に入力するための
端子である。
端子43とは、それぞれCANモジュール46および4
7によって適宜処理の施された所望のメッセージをCA
Nバス(図示していない)へと出力するための端子であ
る。また、CRX0端子42およびCRX1端子44と
は、CANバスを介して入力されるシリアル信号をそれ
ぞれCANモジュール46および47に入力するための
端子である。
【0087】この実施の形態4にかかるCANコントロ
ーラの特徴は、図4に示すように、CANモジュール4
6および47と、CTX0端子41、CRX0端子4
2、CTX1端子43およびCTX1端子44との間
に、CANモジュール46とCANモジュール47との
間のCAN通信を直接におこなうように接続する内部通
信回路45を設けたことにある。
ーラの特徴は、図4に示すように、CANモジュール4
6および47と、CTX0端子41、CRX0端子4
2、CTX1端子43およびCTX1端子44との間
に、CANモジュール46とCANモジュール47との
間のCAN通信を直接におこなうように接続する内部通
信回路45を設けたことにある。
【0088】図4において、内部通信回路45は、NA
NDゲートG41と、インバータG42と、バッファG
43およびG44とから構成される。NANDゲートG
41の一方の入力端子は、CTX0端子41に接続さ
れ、他方の入力端子は、CTX1端子43に接続されて
いる。そして、NANDゲートG41の出力端子は、イ
ンバータG42の入力端子にされており、NANDゲー
トG41とインバータG42とによりANDゲートを構
成している。
NDゲートG41と、インバータG42と、バッファG
43およびG44とから構成される。NANDゲートG
41の一方の入力端子は、CTX0端子41に接続さ
れ、他方の入力端子は、CTX1端子43に接続されて
いる。そして、NANDゲートG41の出力端子は、イ
ンバータG42の入力端子にされており、NANDゲー
トG41とインバータG42とによりANDゲートを構
成している。
【0089】また、インバータG42の出力端子は、バ
ッファG43およびG44の各入力端子に接続され、バ
ッファG43は、インバータG42から出力された信号
をCANモジュール46にCRX0入力として入力し、
バッファG44は、インバータG42から出力された信
号をCANモジュール47にCRX1入力として入力す
る。
ッファG43およびG44の各入力端子に接続され、バ
ッファG43は、インバータG42から出力された信号
をCANモジュール46にCRX0入力として入力し、
バッファG44は、インバータG42から出力された信
号をCANモジュール47にCRX1入力として入力す
る。
【0090】ここで、バッファG43およびG44は、
ともにスリーステートバッファであり、制御信号Dの入
力によって、インバータG42から出力された信号を各
CANモジュールに入力するか否かの制御が可能であ
る。
ともにスリーステートバッファであり、制御信号Dの入
力によって、インバータG42から出力された信号を各
CANモジュールに入力するか否かの制御が可能であ
る。
【0091】つぎに、この内部通信回路45の動作につ
いて説明する。まず、制御信号Dとして論理レベル
“L"の信号が入力されると、バッファG43およびG
44の出力端子はハイインピーダンス状態となり、イン
バータG42の出力は、CANモジュール46および4
7には入力されない。すなわち、通常の動作のように、
CANモジュール46および47がそれぞれ独立して機
能する。
いて説明する。まず、制御信号Dとして論理レベル
“L"の信号が入力されると、バッファG43およびG
44の出力端子はハイインピーダンス状態となり、イン
バータG42の出力は、CANモジュール46および4
7には入力されない。すなわち、通常の動作のように、
CANモジュール46および47がそれぞれ独立して機
能する。
【0092】一方、制御信号Dとして論理レベル“H"
の信号が入力されると、バッファG43およびG44が
アクティブ状態となり、インバータG42の出力がCA
Nモジュール46および47に入力される。すなわち、
CANモジュール46から出力されたCTX0出力が示
す信号レベルとCANモジュール47から出力されたC
TX1出力が示す信号レベルとのAND演算の結果が、
直接にCRX0入力としてCANモジュール46に入力
されるとともにCRX1入力としてCANモジュール4
7に入力される。
の信号が入力されると、バッファG43およびG44が
アクティブ状態となり、インバータG42の出力がCA
Nモジュール46および47に入力される。すなわち、
CANモジュール46から出力されたCTX0出力が示
す信号レベルとCANモジュール47から出力されたC
TX1出力が示す信号レベルとのAND演算の結果が、
直接にCRX0入力としてCANモジュール46に入力
されるとともにCRX1入力としてCANモジュール4
7に入力される。
【0093】このことは、動作テストにおいて論理レベ
ル“H"の信号を制御信号Dとして入力することによっ
て、CANモジュール46および47に対するテスト
を、CANバスを介することなく、CANコントローラ
の内部において実行することができることを意味する。
ル“H"の信号を制御信号Dとして入力することによっ
て、CANモジュール46および47に対するテスト
を、CANバスを介することなく、CANコントローラ
の内部において実行することができることを意味する。
【0094】なお、図4に示す内部通信回路45は、各
CANモジュールが、CANプロトコルに基づくドミナ
ント・レベル(dominant level)を論理レベル“L"と
して設計されている場合の回路構成であり、各CANモ
ジュールが、ドミナント・レベルを論理レベル“H"と
して設計されている場合には、NANDゲートG41に
代えて、NORゲートを用いる必要がある。
CANモジュールが、CANプロトコルに基づくドミナ
ント・レベル(dominant level)を論理レベル“L"と
して設計されている場合の回路構成であり、各CANモ
ジュールが、ドミナント・レベルを論理レベル“H"と
して設計されている場合には、NANDゲートG41に
代えて、NORゲートを用いる必要がある。
【0095】また、図4に示すような内部通信回路45
は、三つ以上のCANモジュールを備えたCANコント
ローラやそのようなCANコントローラを内蔵したワン
チップ・コンピュータに対しても同様に適用することが
可能である。
は、三つ以上のCANモジュールを備えたCANコント
ローラやそのようなCANコントローラを内蔵したワン
チップ・コンピュータに対しても同様に適用することが
可能である。
【0096】以上に説明したとおり、実施の形態4にか
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、複数のCA
Nモジュール(46,47)と各CANモジュールのC
TX端子およびCRX端子(CTX0端子およびCRX
0端子、CTX1端子およびCRX1端子)との間に、
各CANモジュールのCRX端子(CRX0端子、CR
X1端子)に対して、各CANモジュールのCTX端子
(CTX0端子、CTX1端子)に出力されるCTX出
力に基づいて生成した信号を直接に入力する内部通信回
路45を備えているので、各CANモジュールの動作テ
ストをおこなう際に、この内部通信回路45に対し、テ
ストモードを示す制御信号Dを入力することで各CAN
モジュールをCANコントローラ内部にて接続すること
ができ、複数のCANモジュールを同時に高速にテスト
することができる。
かるCANコントローラおよびCANコントローラを内
蔵したワンチップ・コンピュータによれば、複数のCA
Nモジュール(46,47)と各CANモジュールのC
TX端子およびCRX端子(CTX0端子およびCRX
0端子、CTX1端子およびCRX1端子)との間に、
各CANモジュールのCRX端子(CRX0端子、CR
X1端子)に対して、各CANモジュールのCTX端子
(CTX0端子、CTX1端子)に出力されるCTX出
力に基づいて生成した信号を直接に入力する内部通信回
路45を備えているので、各CANモジュールの動作テ
ストをおこなう際に、この内部通信回路45に対し、テ
ストモードを示す制御信号Dを入力することで各CAN
モジュールをCANコントローラ内部にて接続すること
ができ、複数のCANモジュールを同時に高速にテスト
することができる。
【0097】なお、以上に説明した実施の形態1〜4に
おいて、制御信号A〜Dは、CANコントローラを備え
たチップパッケージにテストモード用入力端子を設け
て、このテストモード用入力端子から入力することがで
きる。また、あらかじめ備わっているいくつかのチップ
モード入力端子に入力される信号の組み合わせに基づい
て、デコーダから出力される信号の一つを制御信号A〜
Dに割り当てることもできる。
おいて、制御信号A〜Dは、CANコントローラを備え
たチップパッケージにテストモード用入力端子を設け
て、このテストモード用入力端子から入力することがで
きる。また、あらかじめ備わっているいくつかのチップ
モード入力端子に入力される信号の組み合わせに基づい
て、デコーダから出力される信号の一つを制御信号A〜
Dに割り当てることもできる。
【0098】さらに、上記したワンチップ・コンピュー
タの形態においては、CPU上で動作する制御プログラ
ムにおいてソフトウェア的に制御信号A〜Dの信号レベ
ルを選択し、テストモードに移行することも可能であ
る。この場合、たとえば、制御信号A〜D用のレジスタ
を設け、このレジスタに格納された値を制御信号A〜D
として入力することで対応することができる。
タの形態においては、CPU上で動作する制御プログラ
ムにおいてソフトウェア的に制御信号A〜Dの信号レベ
ルを選択し、テストモードに移行することも可能であ
る。この場合、たとえば、制御信号A〜D用のレジスタ
を設け、このレジスタに格納された値を制御信号A〜D
として入力することで対応することができる。
【0099】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、エッジ検出手段によって検出されたシリアル信号の
エッジ検出信号を、CANプロトコルに準拠した再同期
機能を発現させる再同期手段に入力するか否かを制御す
ることができる制御手段を備えているので、その制御を
おこなう制御信号の入力に応じて再同期手段による再同
期機能を無効にすることができ、再同期機能によって生
じるシリアル信号の同期状態が変動されることがなくな
り、再同期機能以外のCANモジュールの各種機能の動
作確認を安定におこなうことができる。
ば、エッジ検出手段によって検出されたシリアル信号の
エッジ検出信号を、CANプロトコルに準拠した再同期
機能を発現させる再同期手段に入力するか否かを制御す
ることができる制御手段を備えているので、その制御を
おこなう制御信号の入力に応じて再同期手段による再同
期機能を無効にすることができ、再同期機能によって生
じるシリアル信号の同期状態が変動されることがなくな
り、再同期機能以外のCANモジュールの各種機能の動
作確認を安定におこなうことができる。
【0100】つぎの発明によれば、制御手段がテストモ
ードを示す制御信号を入力した場合に、エッジ検出手段
から出力されたエッジ検出信号が再同期手段に出力され
ないので、CANコントローラの動作テストをおこなう
際に、再同期機能を無効にすることでき、これにより再
同期機能によって生じるシリアル信号の同期状態の変動
がなくなるため、CANモジュールの動作テストを高速
にかつ安定におこなうことができる。
ードを示す制御信号を入力した場合に、エッジ検出手段
から出力されたエッジ検出信号が再同期手段に出力され
ないので、CANコントローラの動作テストをおこなう
際に、再同期機能を無効にすることでき、これにより再
同期機能によって生じるシリアル信号の同期状態の変動
がなくなるため、CANモジュールの動作テストを高速
にかつ安定におこなうことができる。
【0101】つぎの発明によれば、制御手段が一つのN
ANDゲートと一つのインバータのみによって構成され
ているので、回路構成を簡単にすることができ、CAN
コントローラの小型化と低コスト化を図ることができ
る。
ANDゲートと一つのインバータのみによって構成され
ているので、回路構成を簡単にすることができ、CAN
コントローラの小型化と低コスト化を図ることができ
る。
【0102】つぎの発明によれば、CANモジュール
と、CANバスを介して入力されるシリアル信号に対し
てノイズ除去等の種々の処理を施す信号処理回路との間
に、信号処理回路から出力された信号(第1の信号)
と、上記信号処理回路をバイパスしたシリアル信号(第
2の信号)とを入力し、第1の信号と第2の信号のいず
れか一方をCANモジュールに入力する選択手段を備え
ているので、その選択をおこなう制御信号の入力に応じ
てCANモジュールに入力されるシリアル信号を選択す
ることができ、第1の信号のように第2の信号が信号処
理回路を通過することによって生じた伝搬遅延の影響を
CANモジュールに及ぼすことがなくなり、CANモジ
ュールの再同期機能がこの伝搬遅延によって発現してし
まうことが抑えられ、CANモジュールの各種機能の動
作確認を安定におこなうことができる。
と、CANバスを介して入力されるシリアル信号に対し
てノイズ除去等の種々の処理を施す信号処理回路との間
に、信号処理回路から出力された信号(第1の信号)
と、上記信号処理回路をバイパスしたシリアル信号(第
2の信号)とを入力し、第1の信号と第2の信号のいず
れか一方をCANモジュールに入力する選択手段を備え
ているので、その選択をおこなう制御信号の入力に応じ
てCANモジュールに入力されるシリアル信号を選択す
ることができ、第1の信号のように第2の信号が信号処
理回路を通過することによって生じた伝搬遅延の影響を
CANモジュールに及ぼすことがなくなり、CANモジ
ュールの再同期機能がこの伝搬遅延によって発現してし
まうことが抑えられ、CANモジュールの各種機能の動
作確認を安定におこなうことができる。
【0103】つぎの発明によれば、選択手段がテストモ
ードを示す制御信号を入力した場合に、信号処理手段を
通過しないシリアル信号をCANバスから直接に入力す
ることができるので、CANコントローラの動作テスト
をおこなう際に、信号処理手段によってもたらされるシ
リアル信号の伝搬遅延を低減することでき、これにより
再同期機能によって生じるシリアル信号の同期状態の変
動がなくなるため、CANモジュールの動作テストを高
速にかつ安定におこなうことができる。
ードを示す制御信号を入力した場合に、信号処理手段を
通過しないシリアル信号をCANバスから直接に入力す
ることができるので、CANコントローラの動作テスト
をおこなう際に、信号処理手段によってもたらされるシ
リアル信号の伝搬遅延を低減することでき、これにより
再同期機能によって生じるシリアル信号の同期状態の変
動がなくなるため、CANモジュールの動作テストを高
速にかつ安定におこなうことができる。
【0104】つぎの発明によれば、選択手段が、一つの
インバータと二つのクロックド・インバータのみによっ
て構成されているので、回路構成を簡単にすることがで
き、、CANコントローラの小型化と低コスト化を図る
ことができる。
インバータと二つのクロックド・インバータのみによっ
て構成されているので、回路構成を簡単にすることがで
き、、CANコントローラの小型化と低コスト化を図る
ことができる。
【0105】つぎの発明によれば、CRX端子から入力
されるシリアル信号を同期化するクロックを、第1のク
ロック信号とその第1のクロック信号よりも周波数の小
さい第2のクロック信号のいずれか一方のクロック信号
を設定し、その同期化がおこなわれた信号をあらためて
CANモジュールのシリアル入力とするクロック切替手
段を備えているので、特に第2のクロック信号として、
シリアル信号がクロック切替手段の前段までに配置され
た種々の回路を通過することで生じる伝搬遅延を吸収で
きる程度の遅いクロックに設定しておくことで、テスト
条件による伝播遅延の変動がCANモジュールに伝わる
ことを防止でき、CANモジュールの各種機能の動作確
認を安定におこなうことができる。
されるシリアル信号を同期化するクロックを、第1のク
ロック信号とその第1のクロック信号よりも周波数の小
さい第2のクロック信号のいずれか一方のクロック信号
を設定し、その同期化がおこなわれた信号をあらためて
CANモジュールのシリアル入力とするクロック切替手
段を備えているので、特に第2のクロック信号として、
シリアル信号がクロック切替手段の前段までに配置され
た種々の回路を通過することで生じる伝搬遅延を吸収で
きる程度の遅いクロックに設定しておくことで、テスト
条件による伝播遅延の変動がCANモジュールに伝わる
ことを防止でき、CANモジュールの各種機能の動作確
認を安定におこなうことができる。
【0106】つぎの発明によれば、クロック切替手段が
テストモードを示す制御信号を入力した場合に、通常の
動作において使用される第1のクロックよりも周波数の
小さい第2のクロックに基づいて、テスト条件によって
変動する伝播遅延がCANコントローラに伝わることを
防止でき、これによって異なるテスト条件でも再同期機
能によって生じるシリアル信号の同期状態の変動が抑え
られるため、CANモジュールの動作テストを高速にか
つ安定におこなうことができる。
テストモードを示す制御信号を入力した場合に、通常の
動作において使用される第1のクロックよりも周波数の
小さい第2のクロックに基づいて、テスト条件によって
変動する伝播遅延がCANコントローラに伝わることを
防止でき、これによって異なるテスト条件でも再同期機
能によって生じるシリアル信号の同期状態の変動が抑え
られるため、CANモジュールの動作テストを高速にか
つ安定におこなうことができる。
【0107】つぎの発明によれば、選択手段が、一つの
インバータと二つのクロックド・インバータと一つのD
フリップフロップのみによって構成されているので、回
路構成を簡単にすることができ、CANコントローラの
小型化と低コスト化を図ることができる。
インバータと二つのクロックド・インバータと一つのD
フリップフロップのみによって構成されているので、回
路構成を簡単にすることができ、CANコントローラの
小型化と低コスト化を図ることができる。
【0108】つぎの発明によれば、複数のCANモジュ
ールのうちの少なくとも二つのCANモジュール間にお
いて、CANバスから入力されるシリアル信号に相当す
る信号を、各CANモジュールからCANバスに出力さ
れるシリアル信号に基づいて生成し、生成した信号を、
CANバスから入力されたシリアル信号として各CAN
モジュールに入力する内部通信手段を備えているので、
CANバスを介することなくCANコントローラ内部に
おいてCANモジュール間の通信をおこなうことがで
き、複数のCANモジュールの各種機能の動作確認を同
時にかつ高速におこなうことができる。
ールのうちの少なくとも二つのCANモジュール間にお
いて、CANバスから入力されるシリアル信号に相当す
る信号を、各CANモジュールからCANバスに出力さ
れるシリアル信号に基づいて生成し、生成した信号を、
CANバスから入力されたシリアル信号として各CAN
モジュールに入力する内部通信手段を備えているので、
CANバスを介することなくCANコントローラ内部に
おいてCANモジュール間の通信をおこなうことがで
き、複数のCANモジュールの各種機能の動作確認を同
時にかつ高速におこなうことができる。
【0109】つぎの発明によれば、内部通信手段がテス
トモードを示す制御信号を入力した場合に、CANバス
を介することなくCANコントローラ内部においてCA
Nモジュール間の通信をおこなうことができるので、C
ANコントローラの動作テストをおこなう際に、通常の
動作ではCANバスから入力されるシリアル信号に代え
て、各CANモジュールから出力される各シリアル信号
に基づいて生成した信号を各CANモジュールに入力す
ることができ、これにより複数のCANモジュールを同
時に高速にテストすることができる。
トモードを示す制御信号を入力した場合に、CANバス
を介することなくCANコントローラ内部においてCA
Nモジュール間の通信をおこなうことができるので、C
ANコントローラの動作テストをおこなう際に、通常の
動作ではCANバスから入力されるシリアル信号に代え
て、各CANモジュールから出力される各シリアル信号
に基づいて生成した信号を各CANモジュールに入力す
ることができ、これにより複数のCANモジュールを同
時に高速にテストすることができる。
【0110】つぎの発明によれば、CANプロトコルに
基づくドミナント・レベル(dominant level)を論理レ
ベル“L"として設計されたCANコントローラに対
し、制御信号に応じてCANコントローラ内部における
CANモジュール間の通信をおこなうために、内部通信
手段が、一つのNANDゲートと一つのインバータとス
リーステートバッファによって構成されているので、回
路構成を簡単にすることができ、CANコントローラの
小型化と低コスト化を図ることができる。
基づくドミナント・レベル(dominant level)を論理レ
ベル“L"として設計されたCANコントローラに対
し、制御信号に応じてCANコントローラ内部における
CANモジュール間の通信をおこなうために、内部通信
手段が、一つのNANDゲートと一つのインバータとス
リーステートバッファによって構成されているので、回
路構成を簡単にすることができ、CANコントローラの
小型化と低コスト化を図ることができる。
【0111】つぎの発明によれば、CANプロトコルに
基づくドミナント・レベル(dominant level)を論理レ
ベル“H"として設計されたCANコントローラに対
し、制御信号に応じてCANコントローラ内部における
CANモジュール間の通信をおこなうために、内部通信
手段が、一つのNORゲートと一つのインバータとスリ
ーステートバッファによって構成されているので、回路
構成を簡単にすることができ、CANコントローラの小
型化と低コスト化を図ることができる。
基づくドミナント・レベル(dominant level)を論理レ
ベル“H"として設計されたCANコントローラに対
し、制御信号に応じてCANコントローラ内部における
CANモジュール間の通信をおこなうために、内部通信
手段が、一つのNORゲートと一つのインバータとスリ
ーステートバッファによって構成されているので、回路
構成を簡単にすることができ、CANコントローラの小
型化と低コスト化を図ることができる。
【0112】つぎの発明によれば、請求項1〜13のい
ずれか一つに記載のCANコントローラをオンチップ化
することで内臓したワンチップ・コンピュータにおいて
も、当該CANコントローラによってもたらされる効果
を享受することができる。
ずれか一つに記載のCANコントローラをオンチップ化
することで内臓したワンチップ・コンピュータにおいて
も、当該CANコントローラによってもたらされる効果
を享受することができる。
【図1】 実施の形態1にかかるCANコントローラ内
部のCANモジュールの一部の概略構成を示すブロック
図である。
部のCANモジュールの一部の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】 実施の形態2にかかるCANコントローラ内
部の一部の概略構成を示すブロック図である。
部の一部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態3にかかるCANコントローラ内
部の一部の概略構成を示すブロック図である。
部の一部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態4にかかるCANコントローラ内
部の一部の概略構成を示すブロック図である。
部の一部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 従来のCANコントローラにおけるビットタ
イミングを説明する説明図である。
イミングを説明する説明図である。
12 エッジ検出回路、13 制御回路、14 再同期
回路、22 ノイズ除去回路、23 セレクタ回路、2
4,30,46,47 CANモジュール、32 クロ
ック切替回路、33 CAN制御部、45 内部通信回
路、F31 フリップフロップ、G11,G31,G4
2 インバータ、G12,G13,G32,G33 ク
ロックド・インバータ、G41 ANDゲート、G4
3,G44バッファ。
回路、22 ノイズ除去回路、23 セレクタ回路、2
4,30,46,47 CANモジュール、32 クロ
ック切替回路、33 CAN制御部、45 内部通信回
路、F31 フリップフロップ、G11,G31,G4
2 インバータ、G12,G13,G32,G33 ク
ロックド・インバータ、G41 ANDゲート、G4
3,G44バッファ。
Claims (14)
- 【請求項1】 CAN(Controller Area Network)シ
リアル入力端子(以下、CRX端子と称する)より入力
されるシリアル信号のエッジを検出するエッジ検出手段
と、 前記エッジ検出手段から出力されたエッジ検出信号を入
力し、入力したエッジ検出信号を出力するか否かを制御
信号の入力に応じて制御する制御手段と、 前記制御手段の出力に応じて、前記シリアル信号に対
し、CANプロトコルに準拠した再同期機能を発現させ
る再同期手段と、 を備えたことを特徴とするCANコントローラ。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記制御信号がテスト
モードを示す場合に、前記入力したエッジ検出信号を出
力しないことを特徴とする請求項1に記載のCANコン
トローラ。 - 【請求項3】 前記制御手段は、一方の入力端子に前記
エッジ検出信号を入力するとともに他方の入力端子に前
記制御信号を入力するNANDゲートと、該NANDゲ
ートの出力信号を入力するとともに該出力信号の反転信
号を前記再同期手段に入力するインバータと、から構成
されることを特徴とする請求項1または2に記載のCA
Nコントローラ。 - 【請求項4】 CANプロトコルに準拠した各種機能を
発現させるCANモジュールと、 CRX端子より入力されるシリアル信号に対して、当該
シリアル信号が前記CANモジュールに入力されるまで
にノイズ除去等の種々の処理を施す信号処理手段と、 前記信号処理手段と前記CANモジュールの間に設けら
れ、前記信号処理手段から出力された信号(以下、第1
の信号と称する)と、前記信号処理手段に入力されるシ
リアル信号(以下、第2の信号と称する)と、を入力
し、制御信号の入力に応じて前記第1の信号と前記第2
の信号のいずれか一方を出力するとともに出力した信号
を前記CANモジュールに入力する選択手段と、 を備えたことを特徴とするCANコントローラ。 - 【請求項5】 前記選択手段は、前記制御信号がテスト
モードを示す場合に、前記第2の信号を前記CANモジ
ュールに入力することを特徴とする請求項4に記載のC
ANコントローラ。 - 【請求項6】 前記選択手段は、 入力端子に前記制御信号を入力するインバータと、 入力端子に前記第1の信号を入力するとともに、第1の
クロック入力端子に前記インバータの出力信号を入力
し、第2のクロック入力端子に前記制御信号を入力する
第1のクロックド・インバータと、 入力端子に前記第2の信号を入力するとともに、第1の
クロック入力端子に前記制御信号を入力し、第2のクロ
ック入力端子に前記インバータの出力信号を入力する第
2のクロックド・インバータと、 を備えて構成され、 前記第1および第2のクロックド・インバータの出力端
子が互いに接続され、当該出力端子から出力される信号
を前記CANモジュールに入力することを特徴とする請
求項4または5に記載のCANコントローラ。 - 【請求項7】 CANプロトコルに準拠した各種機能を
発現させるCANモジュールと、 CRX端子から入力されたシリアル信号をクロックに同
期させる同期化手段と、 前記同期化手段において前記CRX端子から入力された
シリアル信号を入力するとともに、第1のクロック信号
と、当該第1のクロック信号よりも周波数の小さい第2
のクロック信号と、を入力し、制御信号の入力に応じて
前記第1のクロック信号と前記第2のクロック信号のい
ずれか一方を選択することで、同期化するクロックを切
り替えるクロック切替手段と、 を備えたことを特徴とするCANコントローラ。 - 【請求項8】 前記クロック切替手段は、前記制御信号
がテストモードを示す場合に、前記第2のクロック信号
を選択することを特徴とする請求項7に記載のCANコ
ントローラ。 - 【請求項9】 前記クロック切替手段は、 入力端子に前記制御信号を入力するインバータと、 入力端子に前記第1のクロック信号を入力するととも
に、第1のクロック入力端子に前記インバータの出力信
号を入力し、第2のクロック入力端子に前記制御信号を
入力する第1のクロックド・インバータと、 入力端子に前記第2のクロック信号を入力するととも
に、第1のクロック入力端子に前記制御信号を入力し、
第2のクロック入力端子に前記インバータの出力信号を
入力する第2のクロックド・インバータと、 データ入力端子に前記シリアル信号を入力し、データ出
力端子から出力される信号を前記CANモジュールに入
力するDフリップフロップと、 を備えて構成され、 前記第1および第2のクロックド・インバータの出力端
子が互いに接続され、当該出力端子から出力される信号
を前記Dフリップフロップのクロック入力端子に入力す
ることを特徴とする請求項7または8に記載のCANコ
ントローラ。 - 【請求項10】 CANプロトコルに準拠した各種機能
を発現させる複数のCANモジュールと、 前記複数のCANモジュールのうちの少なくとも二つの
CANモジュール間において、各CANモジュールから
CANバスに出力されるシリアル信号に基づいて、CA
Nバスから入力されるシリアル信号に相当する信号を生
成し、生成した信号を制御信号の入力に応じて各CAN
モジュールに入力する内部通信手段と、 を備えたことを特徴とするCANコントローラ。 - 【請求項11】 前記内部通信手段は、前記制御信号が
テストモードを示す場合に、前記生成した信号を各CA
Nモジュールに入力することを特徴とする請求項10に
記載のCANコントローラ。 - 【請求項12】 前記内部通信手段は、 各入力端子に前記複数のCANモジュールからCANバ
スに出力されるシリアル信号をそれぞれ入力するNAN
Dゲートと、 前記NANDゲートの出力信号を入力するとともに該出
力信号の反転信号を出力するインバータと、 入力端子に前記インバータから出力された反転信号を入
力し、データ出力端子から出力される信号を前記制御信
号の入力に応じて各CANモジュールに入力するスリー
ステートバッファと、 を備えて構成されたことを特徴とする請求項10または
11に記載のCANコントローラ。 - 【請求項13】 前記内部通信手段は、前記NANDゲ
ートに代えてNORゲートを備えたことを特徴とする請
求項12に記載のCANコントローラ。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一つに記載
のCANコントローラを内臓したことを特徴とするワン
チップ・コンピュータ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11184291A JP2001016234A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | Canコントローラおよびcanコントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータ |
| US09/449,476 US6636100B1 (en) | 1999-06-29 | 1999-11-29 | Can controller and one-chip computer having a built-in can controller |
| DE10031649A DE10031649A1 (de) | 1999-06-29 | 2000-06-29 | Can-Controller und Einchip-Computer mit einem eingebauten Can-Controller |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11184291A JP2001016234A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | Canコントローラおよびcanコントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001016234A true JP2001016234A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16150768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11184291A Pending JP2001016234A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | Canコントローラおよびcanコントローラを内蔵したワンチップ・コンピュータ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6636100B1 (ja) |
| JP (1) | JP2001016234A (ja) |
| DE (1) | DE10031649A1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2012235427A (ja) * | 2011-05-09 | 2012-11-29 | Denso Corp | バスコントローラの接続方法および通信システム |
| CN104360610A (zh) * | 2014-08-15 | 2015-02-18 | 杭州可靠性仪器厂 | 基于avr单片机的多功能测试系统的控制平台 |
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| JP4803891B2 (ja) * | 2001-03-09 | 2011-10-26 | キヤノン株式会社 | シリアル通信装置,シリアル通信方法,シリアル通信のための記憶媒体およびプログラム |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2677693B2 (ja) | 1989-02-17 | 1997-11-17 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | コンピュータネットワークの監視方法 |
| KR970011741B1 (ko) | 1989-02-17 | 1997-07-15 | 로베르트 보쉬 게에베하 | 네트워크 인터페이스 |
| DE3927968A1 (de) | 1989-08-24 | 1991-02-28 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren zur datenuebertragung ueber einen seriellen datenbus in verteilten systemen |
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1999
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2000
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