JP2001037855A - 液体消臭剤 - Google Patents
液体消臭剤Info
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- JP2001037855A JP2001037855A JP11211071A JP21107199A JP2001037855A JP 2001037855 A JP2001037855 A JP 2001037855A JP 11211071 A JP11211071 A JP 11211071A JP 21107199 A JP21107199 A JP 21107199A JP 2001037855 A JP2001037855 A JP 2001037855A
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- deodorant
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 空間と繊維製品に対して高い消臭性能を有す
るスプレー消臭剤の提供。 【解決手段】 水分量が80〜99重量%で、分子中に
炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基と少なく
とも3つのカルボキシル基とを有する化合物を特定量含
有する液体消臭剤。
るスプレー消臭剤の提供。 【解決手段】 水分量が80〜99重量%で、分子中に
炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基と少なく
とも3つのカルボキシル基とを有する化合物を特定量含
有する液体消臭剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間や対象物に対
し、スプレー式の消臭に適した液体の消臭剤に関する。
し、スプレー式の消臭に適した液体の消臭剤に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】消臭剤
は、芳香剤とともに、不快な匂いを和らげるものであ
り、快適な生活を送る上で重要な部分を担っている。体
臭、たばこ臭、ペット臭をはじめとする家庭における生
活臭の匂いは空間だけでなく、繊維製品に吸着しやす
く、特にセーター、スーツなどの洗濯し難い衣類に対し
ての消臭が望まれている。消臭剤は、特開昭61−19
3665号公報、特開平4−257514号公報に開示
されているように消臭剤に植物エキス等の消臭成分を配
合したり、組成物に緩衝能を持たせることが行われてい
る。また香料によるマスキング方法も一般的である。
は、芳香剤とともに、不快な匂いを和らげるものであ
り、快適な生活を送る上で重要な部分を担っている。体
臭、たばこ臭、ペット臭をはじめとする家庭における生
活臭の匂いは空間だけでなく、繊維製品に吸着しやす
く、特にセーター、スーツなどの洗濯し難い衣類に対し
ての消臭が望まれている。消臭剤は、特開昭61−19
3665号公報、特開平4−257514号公報に開示
されているように消臭剤に植物エキス等の消臭成分を配
合したり、組成物に緩衝能を持たせることが行われてい
る。また香料によるマスキング方法も一般的である。
【0003】本発明の課題は、空間及び繊維製品の消臭
ないし芳香化に関するスプレー式の消臭に適した液体消
臭剤を提供することにある。
ないし芳香化に関するスプレー式の消臭に適した液体消
臭剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、水80〜99
重量%、及び分子中に炭素数8〜18のアルキル基又は
アルケニル基と、少なくとも3つのカルボキシル基とを
有する化合物(以下本発明化合物という)0.01〜
5.0重量%を含有する液体消臭剤、並びに、該液体消
臭剤をスプレー式容器に充填してなるスプレー式消臭物
品に関する。
重量%、及び分子中に炭素数8〜18のアルキル基又は
アルケニル基と、少なくとも3つのカルボキシル基とを
有する化合物(以下本発明化合物という)0.01〜
5.0重量%を含有する液体消臭剤、並びに、該液体消
臭剤をスプレー式容器に充填してなるスプレー式消臭物
品に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る消臭剤は十分な消臭
効果得るため、また繊維製品に対しては繊維への白色化
や損傷を防ぐ為に、水分量は80〜99重量%、好まし
くは85〜96重量%である。
効果得るため、また繊維製品に対しては繊維への白色化
や損傷を防ぐ為に、水分量は80〜99重量%、好まし
くは85〜96重量%である。
【0006】また、本発明化合物としては、分子中に1
つ又は2つの炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニ
ル基と、3〜5つのカルボキシル基を有するものであ
り、下記一般式(I)で表される化合物が好ましい。
つ又は2つの炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニ
ル基と、3〜5つのカルボキシル基を有するものであ
り、下記一般式(I)で表される化合物が好ましい。
【0007】
【化1】
【0008】〔式中、R1 は炭素数10〜18、好まし
くは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、
R2 、R3 、R4 、R5 はそれぞれ独立に水素原子、メ
チル基又はエチル基である。Xはメチレン基又はオキシ
基(−O−)であり、l、m、nはそれぞれ独立に0又
は1である。〕。
くは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、
R2 、R3 、R4 、R5 はそれぞれ独立に水素原子、メ
チル基又はエチル基である。Xはメチレン基又はオキシ
基(−O−)であり、l、m、nはそれぞれ独立に0又
は1である。〕。
【0009】その他に、ジエチレントリアミン五酢酸の
モノ又はジエステル、又はトリエチレンテトラミン六酢
酸のモノ、ジ又はトリエステルが挙げられる。
モノ又はジエステル、又はトリエチレンテトラミン六酢
酸のモノ、ジ又はトリエステルが挙げられる。
【0010】これら本発明又はは、消臭持続性と繊維の
風合い付与の観点から、液体消臭剤中に総量で0.1〜
2重量%、特に0.2〜1.5重量%含有されるのが好
ましい。
風合い付与の観点から、液体消臭剤中に総量で0.1〜
2重量%、特に0.2〜1.5重量%含有されるのが好
ましい。
【0011】本発明の液体消臭剤には、本発明化合物以
外に、炭素数が8〜22のアルキル又はアルケニル基を
1又は2つ有する陰イオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤、陽イオン界面活性剤又は両性界面活性剤を含有す
ることが好ましく、陰イオン界面活性剤又は非イオン界
面活性剤がより好ましい。陰イオン界面活性剤として
は、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8〜18の
陰イオン界面活性剤であって、具体的にはアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、エチレン
オキサイド平均付加モル数(以下EOp)が1.0〜2
0.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、EOpが1.0〜20.0のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩もしくはEOpが0〜8.0のポリオキシエチレンア
ルキルスルホコハク酸塩、非イオン界面活性剤として
は、アルキル又はアルケニル基の炭素数が8〜18の非
イオン界面活性剤であって、具体的には、平均糖縮合度
が1.0〜2.0のアルキルグリコシド、EOpが1.
0〜40.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル、
EOpが1.0〜40.0のポリオキシエチレングリセ
リド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、モノ
アルキルタイプのアミンオキサイドが挙げられる。これ
ら界面活性剤の中でも、炭素数が8〜18のアルキル基
又はアルケニル基がグルコースの1位の場所に1つ付加
した、グルコース残基の重合が1.2〜1.8アルキル
グルコシドを使用することが、香料による効果が向上さ
れ好ましい。
外に、炭素数が8〜22のアルキル又はアルケニル基を
1又は2つ有する陰イオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤、陽イオン界面活性剤又は両性界面活性剤を含有す
ることが好ましく、陰イオン界面活性剤又は非イオン界
面活性剤がより好ましい。陰イオン界面活性剤として
は、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8〜18の
陰イオン界面活性剤であって、具体的にはアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、エチレン
オキサイド平均付加モル数(以下EOp)が1.0〜2
0.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テル塩、EOpが1.0〜20.0のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル酢酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩もしくはEOpが0〜8.0のポリオキシエチレンア
ルキルスルホコハク酸塩、非イオン界面活性剤として
は、アルキル又はアルケニル基の炭素数が8〜18の非
イオン界面活性剤であって、具体的には、平均糖縮合度
が1.0〜2.0のアルキルグリコシド、EOpが1.
0〜40.0のポリオキシエチレンアルキルエーテル、
EOpが1.0〜40.0のポリオキシエチレングリセ
リド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、モノ
アルキルタイプのアミンオキサイドが挙げられる。これ
ら界面活性剤の中でも、炭素数が8〜18のアルキル基
又はアルケニル基がグルコースの1位の場所に1つ付加
した、グルコース残基の重合が1.2〜1.8アルキル
グルコシドを使用することが、香料による効果が向上さ
れ好ましい。
【0012】これら界面活性剤の液体消臭剤中の配合量
は、0.01〜10重量%が好ましく、特に、陰イオン
界面活性剤と非イオン界面活性剤の合計量として0.0
5〜3重量%の濃度で配合することがより好ましい。ま
た、本発明化合物及び非イオン界面活性剤以外の界面活
性剤の配合は、含有量は2重量%以下、特に1重量%以
下が好ましい。
は、0.01〜10重量%が好ましく、特に、陰イオン
界面活性剤と非イオン界面活性剤の合計量として0.0
5〜3重量%の濃度で配合することがより好ましい。ま
た、本発明化合物及び非イオン界面活性剤以外の界面活
性剤の配合は、含有量は2重量%以下、特に1重量%以
下が好ましい。
【0013】本発明では、香料を0.001〜2重量
%、より好ましくは0.005〜1重量%、最も好まし
くは0.01〜1重量%配合することで、より優れた消
臭効果を得ることができる。香料は単体香料成分を使用
するものでもよいが、調合香料を使用することが好まし
い。香料を構成する具体的な香料成分としては、ミント
系香気をもつ香料成分として、1−カルボン、1−メン
トン、1−メントール等の他に、天然精油としては、ハ
ッカオイル、ペパーミントオイル、スペアミントオイル
等が挙げられ、柑橘系香気をもつ香料成分として、リモ
ネン、シトラール、ジハイドロミセノール等の他に、天
然精油としては、レモンオイル、オレンジオイル、ライ
ムオイル、グレープフルーツオイル、ベルガモットオイ
ル、レモングラスオイル等が挙げられる。またハーブ系
香気をもつ香料成分として、メチルサリシレート、チモ
ール、1,8−シネオール、リナロール、シトネロー
ル、ゲラニオール、テルピネオール、カンファー等の他
に、天然精油としては、ユーカリプタスオイル、ゼラニ
ウムオイル、シトロネラオイル等が挙げられ、ウッディ
ー系香気をもつ香料成分として、a,b−ピネンの他
に、天然精油としては、ヒノキオイル、セダーオイル、
パインオイル、ヒバオイル等が挙げられる。
%、より好ましくは0.005〜1重量%、最も好まし
くは0.01〜1重量%配合することで、より優れた消
臭効果を得ることができる。香料は単体香料成分を使用
するものでもよいが、調合香料を使用することが好まし
い。香料を構成する具体的な香料成分としては、ミント
系香気をもつ香料成分として、1−カルボン、1−メン
トン、1−メントール等の他に、天然精油としては、ハ
ッカオイル、ペパーミントオイル、スペアミントオイル
等が挙げられ、柑橘系香気をもつ香料成分として、リモ
ネン、シトラール、ジハイドロミセノール等の他に、天
然精油としては、レモンオイル、オレンジオイル、ライ
ムオイル、グレープフルーツオイル、ベルガモットオイ
ル、レモングラスオイル等が挙げられる。またハーブ系
香気をもつ香料成分として、メチルサリシレート、チモ
ール、1,8−シネオール、リナロール、シトネロー
ル、ゲラニオール、テルピネオール、カンファー等の他
に、天然精油としては、ユーカリプタスオイル、ゼラニ
ウムオイル、シトロネラオイル等が挙げられ、ウッディ
ー系香気をもつ香料成分として、a,b−ピネンの他
に、天然精油としては、ヒノキオイル、セダーオイル、
パインオイル、ヒバオイル等が挙げられる。
【0014】これらの香料成分のうち、1−カルボン、
ゲラニオール、シトラール、チモール、1,8−シネオ
ール、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、レモ
ングラス、ヒバオイルは、抗菌作用を有するため、例え
ば繊維製品の消臭に使用する場合、繊維に付着した皮脂
・汗成分からの細菌等の繁殖による悪臭の発生を抑制す
るため特に好ましい香料である。本発明では、前記抗菌
作用を有する香料成分が全香料成分中の3〜100重量
%、特に10〜100重量%を占めることが好ましい。
ゲラニオール、シトラール、チモール、1,8−シネオ
ール、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、レモ
ングラス、ヒバオイルは、抗菌作用を有するため、例え
ば繊維製品の消臭に使用する場合、繊維に付着した皮脂
・汗成分からの細菌等の繁殖による悪臭の発生を抑制す
るため特に好ましい香料である。本発明では、前記抗菌
作用を有する香料成分が全香料成分中の3〜100重量
%、特に10〜100重量%を占めることが好ましい。
【0015】なお、香料は、2−メチル−2,4−ジヒ
ドロキシブタン、2−メチル−2,4−ジヒドロキシペ
ンタン、2,4−ジヒドロキシブタン、ジプロピレング
リコール及びトリプロピレングリコールから選ばれる一
種以上の化合物に希釈したものを配合することが好まし
い。
ドロキシブタン、2−メチル−2,4−ジヒドロキシペ
ンタン、2,4−ジヒドロキシブタン、ジプロピレング
リコール及びトリプロピレングリコールから選ばれる一
種以上の化合物に希釈したものを配合することが好まし
い。
【0016】本発明では、殺菌や抗菌のために、加えて
繊維消臭用としては処理後の繊維製品からの液体消臭剤
の揮発を容易にして乾燥させやすくするため、エタノー
ルを好ましくは1〜15重量%、より好ましくは2〜1
2重量%含有することが望ましい。なお、エタノールは
変性エタノールを使用することができ、特に8−アセチ
ル化蔗糖変性エタノール又はポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム変性エタノールを用いること
が好ましい。
繊維消臭用としては処理後の繊維製品からの液体消臭剤
の揮発を容易にして乾燥させやすくするため、エタノー
ルを好ましくは1〜15重量%、より好ましくは2〜1
2重量%含有することが望ましい。なお、エタノールは
変性エタノールを使用することができ、特に8−アセチ
ル化蔗糖変性エタノール又はポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸ナトリウム変性エタノールを用いること
が好ましい。
【0017】スプレー式の消臭剤とする場合、最も好ま
しくは、水とエタノールの合計が消臭剤の90重量%〜
99.5重量%であることである。
しくは、水とエタノールの合計が消臭剤の90重量%〜
99.5重量%であることである。
【0018】本発明の液体消臭剤には、更に可溶化剤と
して、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アル
コール類、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類
(炭素数2〜12)、p−トルエンスルホン酸塩、m−
キシレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩類を配合
することができる。また、食用の色素、増粘剤等を所望
により配合してもよく、メチルパラベン、安息香酸ナト
リウム塩、プロキセルBDN等の防腐・防黴剤を配合す
ることが好ましい。その他、βシクロデキストリン等の
包括物や亜鉛塩等の消臭成分を配合してもよい。
して、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アル
コール類、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類
(炭素数2〜12)、p−トルエンスルホン酸塩、m−
キシレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩類を配合
することができる。また、食用の色素、増粘剤等を所望
により配合してもよく、メチルパラベン、安息香酸ナト
リウム塩、プロキセルBDN等の防腐・防黴剤を配合す
ることが好ましい。その他、βシクロデキストリン等の
包括物や亜鉛塩等の消臭成分を配合してもよい。
【0019】本発明の液体消臭剤のpHは、4〜9.
5、特に5〜9.0とするのが好ましい。
5、特に5〜9.0とするのが好ましい。
【0020】本発明の液体消臭剤は、液体消臭剤をスプ
レー容器に充填したものが好ましく、例えば、特開昭5
0−78909号公報の第1図、第3図又は第4図に示
されているような、一回の噴霧量が0.2ml〜0.5
ml程度のミストタイプのスプレー付き容器から実開平
4−37554号公報の第1図に示されているような液
垂れ防止性や噴霧の均一性に優れる蓄圧式トリガーを用
いることが良好である。
レー容器に充填したものが好ましく、例えば、特開昭5
0−78909号公報の第1図、第3図又は第4図に示
されているような、一回の噴霧量が0.2ml〜0.5
ml程度のミストタイプのスプレー付き容器から実開平
4−37554号公報の第1図に示されているような液
垂れ防止性や噴霧の均一性に優れる蓄圧式トリガーを用
いることが良好である。
【0021】本発明のスプレー消臭剤は、空間に噴霧し
てもよく、繊維製品に直接噴霧して使用することが好ま
しい。
てもよく、繊維製品に直接噴霧して使用することが好ま
しい。
【0022】
【実施例】<合成例:化合物aの合成>クエン酸96.
1g(Mw192.13、105℃/26.7kPa/
5時間乾燥させたもの)、アセトニトリル200gを4
つ口フラスコに入れ、80℃まで加熱昇温した。ラウリ
ン酸クロリド120.3gを約3時間かけて滴下した。
この時発生するHClを窒素ガスを流しながら留去し
た。更に窒素ガスを流しながら3時間熟成させ、その後
アセトニトリルを減圧留去し、得られた固形分をエタノ
ールで再結晶し、下記式で表される化合物aを得た。
1g(Mw192.13、105℃/26.7kPa/
5時間乾燥させたもの)、アセトニトリル200gを4
つ口フラスコに入れ、80℃まで加熱昇温した。ラウリ
ン酸クロリド120.3gを約3時間かけて滴下した。
この時発生するHClを窒素ガスを流しながら留去し
た。更に窒素ガスを流しながら3時間熟成させ、その後
アセトニトリルを減圧留去し、得られた固形分をエタノ
ールで再結晶し、下記式で表される化合物aを得た。
【0023】
【化2】
【0024】以下の実施例に用いた成分の詳細を以下に
示す。 ・AG:ヤシ油由来の炭素数を有するアルキル基を糖の
一位の部位に付加させた、重合度が1.5のアルキルグ
ルコシド ・ES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テルナトリウム塩(アルキル基が直鎖の炭素数12であ
って、EOpが2.5のもの) ・防腐・防黴剤1:プロキセルBDN(商品名、ゼネカ
社製) ・防腐・防黴剤2:メチルパラベン ・エタノール:8−アセチル化蔗糖変性エタノール ・香料A:ペパーミントオイル40重量部〔Pepper Mad
ras RECT(I.P.CALLISON& SONS INC. 製) 〕とリモネン
20重量部と2−メチル−2,4−ジヒドロキシブタン
40重量部との混合物 ・香料B:ペパーミントオイル〔Pepper Madras RECT
(I.P.CALLISON & SONS INC. 製) 〕/1−メントン/ユ
ーカリプタスオイル〔Eucalyputus Oil Citriodora(CHA
RABOT & DARGEVILLE製) 〕/シス3ヘキセノールを重量
比率で60/30/8/2で混合したもの80重量部と
20重量部のジプロピレングリコールとの混合物。
示す。 ・AG:ヤシ油由来の炭素数を有するアルキル基を糖の
一位の部位に付加させた、重合度が1.5のアルキルグ
ルコシド ・ES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テルナトリウム塩(アルキル基が直鎖の炭素数12であ
って、EOpが2.5のもの) ・防腐・防黴剤1:プロキセルBDN(商品名、ゼネカ
社製) ・防腐・防黴剤2:メチルパラベン ・エタノール:8−アセチル化蔗糖変性エタノール ・香料A:ペパーミントオイル40重量部〔Pepper Mad
ras RECT(I.P.CALLISON& SONS INC. 製) 〕とリモネン
20重量部と2−メチル−2,4−ジヒドロキシブタン
40重量部との混合物 ・香料B:ペパーミントオイル〔Pepper Madras RECT
(I.P.CALLISON & SONS INC. 製) 〕/1−メントン/ユ
ーカリプタスオイル〔Eucalyputus Oil Citriodora(CHA
RABOT & DARGEVILLE製) 〕/シス3ヘキセノールを重量
比率で60/30/8/2で混合したもの80重量部と
20重量部のジプロピレングリコールとの混合物。
【0025】〔1〕繊維製品の消臭 表1に示す液体消臭剤を調製した。なお、液体消臭剤は
N/10NaOHでpH7に調整した。下記にて調製し
た消臭対象物に対するこれら液体消臭剤の消臭性能を、
下記に示した消臭方法にて処理することにより調べた。
また、下記に示す消臭対象物を下記消臭方法で処理した
後、室内で24時間陰干しした後の消臭性能を調べ結果
を表1に示した。
N/10NaOHでpH7に調整した。下記にて調製し
た消臭対象物に対するこれら液体消臭剤の消臭性能を、
下記に示した消臭方法にて処理することにより調べた。
また、下記に示す消臭対象物を下記消臭方法で処理した
後、室内で24時間陰干しした後の消臭性能を調べ結果
を表1に示した。
【0026】<消臭対象物の調製> ・たばこ臭繊維製品の調製 5m×5mの密閉された喫煙室の1方の壁に、1m×1
mの木綿金布2003#を床から布の上辺までの高さが
3mになるように床に対して垂直に吊るした。この喫煙
室で、2時間の間、10人の男性が各人3本づつのたば
こを喫煙した。その後、上記布を20cm×20cmの
試験片として実験に供した。
mの木綿金布2003#を床から布の上辺までの高さが
3mになるように床に対して垂直に吊るした。この喫煙
室で、2時間の間、10人の男性が各人3本づつのたば
こを喫煙した。その後、上記布を20cm×20cmの
試験片として実験に供した。
【0027】・汗臭繊維製品の調製 10人の男性が24時間着用した肌着(グンゼ製半袖ア
ンダーシャツ、グンゼYG)をビニール袋に入れて密封
した後、室内で3日間放置した。その後、20cm×2
0cmに切断し、試験片として実験に供した。
ンダーシャツ、グンゼYG)をビニール袋に入れて密封
した後、室内で3日間放置した。その後、20cm×2
0cmに切断し、試験片として実験に供した。
【0028】<消臭方法>花王(株)製アイロン用スム
ーザー400mlの中身を抜いた手動式スプレー容器を
匂いが無くなるまで洗浄し、自然乾燥させたもの(一回
のストロークで0.3g噴出、15cm離れた場所から
水平方向に噴射させたときの付着面積420cm2 )
に、表1の液体消臭剤を400ml入れた。上記消臭対
象物に全体に液がいきわたるように二回吹き付け、自然
乾燥させた。
ーザー400mlの中身を抜いた手動式スプレー容器を
匂いが無くなるまで洗浄し、自然乾燥させたもの(一回
のストロークで0.3g噴出、15cm離れた場所から
水平方向に噴射させたときの付着面積420cm2 )
に、表1の液体消臭剤を400ml入れた。上記消臭対
象物に全体に液がいきわたるように二回吹き付け、自然
乾燥させた。
【0029】<消臭性能評価>30歳代の男性及び女性
10人(各5人ずつ)に消臭対象物の臭いを嗅いでもら
い、下記の六段階臭気強度表示法で評価し、平均点を求
めた。平均点0以上1未満を◎、平均点1以上2未満を
○、2以上3未満を△、3以上5以下を×とした。◎又
は○が好ましい。 0:無臭 1:何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じ
る強さ(検知閾値のレベル) 2:何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾
値のレベル) 3:明らかに感じる臭い 4:強い臭い 5:耐えられないほど強い臭い
10人(各5人ずつ)に消臭対象物の臭いを嗅いでもら
い、下記の六段階臭気強度表示法で評価し、平均点を求
めた。平均点0以上1未満を◎、平均点1以上2未満を
○、2以上3未満を△、3以上5以下を×とした。◎又
は○が好ましい。 0:無臭 1:何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じ
る強さ(検知閾値のレベル) 2:何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾
値のレベル) 3:明らかに感じる臭い 4:強い臭い 5:耐えられないほど強い臭い
【0030】
【表1】
【0031】〔2〕空間の消臭 上記成分を用いて表2に示す空間用の液体消臭剤を調製
した。なお、液体消臭剤はN/10NaOHでpH7に
調整した。得られた液体消臭剤20mlを噴霧能が0.
2ml/回のミスト式のスプレー容器に充填したものを
下記に示す消臭空間に対して、下記に示す消臭実験方法
にて噴霧した後の消臭性能を調べた。これらの結果を表
2に示す。
した。なお、液体消臭剤はN/10NaOHでpH7に
調整した。得られた液体消臭剤20mlを噴霧能が0.
2ml/回のミスト式のスプレー容器に充填したものを
下記に示す消臭空間に対して、下記に示す消臭実験方法
にて噴霧した後の消臭性能を調べた。これらの結果を表
2に示す。
【0032】<消臭実験方法>排気が可能であり、且つ
充分空調設備が整った、横3.5m、縦4.5m、高さ
2.5mの空間において、タバコ臭評価は5本のタバコ
の喫煙直後の空間にて評価し、調理臭評価は肉のいため
料理を行った直後の空間にて評価した。温度は25℃に
設定した。タバコ臭、又は調理臭のある部屋の中心に立
ち、部屋の4角に向かって、目の高さにスプレーを持
ち、各2回ずつ、合計8回噴霧し、噴霧直後の匂いを下
記の消臭性能評価に従って評価した。
充分空調設備が整った、横3.5m、縦4.5m、高さ
2.5mの空間において、タバコ臭評価は5本のタバコ
の喫煙直後の空間にて評価し、調理臭評価は肉のいため
料理を行った直後の空間にて評価した。温度は25℃に
設定した。タバコ臭、又は調理臭のある部屋の中心に立
ち、部屋の4角に向かって、目の高さにスプレーを持
ち、各2回ずつ、合計8回噴霧し、噴霧直後の匂いを下
記の消臭性能評価に従って評価した。
【0033】<消臭性能評価>臭気に対して高感度の3
0代の女性1名により、上記の六段階臭気強度表示法で
評価した。
0代の女性1名により、上記の六段階臭気強度表示法で
評価した。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の液体消臭剤は、空間及び衣料等
の各種繊維製品に対して高い消臭性能を発揮し、スプレ
ー式消臭剤として好適である。
の各種繊維製品に対して高い消臭性能を発揮し、スプレ
ー式消臭剤として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 浩彦 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C080 AA04 AA06 BB02 BB03 BB04 BB08 BB09 CC12 HH03 JJ01 KK06 LL03 LL04 LL13 MM14 QQ03
Claims (4)
- 【請求項1】 水80〜99重量%、及び分子中に炭素
数8〜18のアルキル基又はアルケニル基と、少なくと
も3つのカルボキシル基とを有する化合物0.01〜
5.0重量%を含有する液体消臭剤。 - 【請求項2】 界面活性剤0.01〜10重量%を更に
含有する請求項1記載の液体消臭剤。 - 【請求項3】 香料成分0.001〜2.0重量%を更
に含有する請求項1又は2記載の液体消臭剤。 - 【請求項4】 請求項1〜3項何れか1項記載の液体消
臭剤をスプレー式容器に充填してなるスプレー式消臭剤
物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11211071A JP2001037855A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 液体消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11211071A JP2001037855A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 液体消臭剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001037855A true JP2001037855A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16599936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11211071A Pending JP2001037855A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 液体消臭剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001037855A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008093207A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Kao Corp | 液体消臭剤組成物 |
| KR101822929B1 (ko) | 2016-05-16 | 2018-01-29 | 윤혜진 | 의류 및 섬유용 탈취제 및 이의 제조방법 |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP11211071A patent/JP2001037855A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008093207A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Kao Corp | 液体消臭剤組成物 |
| KR101822929B1 (ko) | 2016-05-16 | 2018-01-29 | 윤혜진 | 의류 및 섬유용 탈취제 및 이의 제조방법 |
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