JP2001172690A - 粒状洗剤組成物およびその製造方法 - Google Patents
粒状洗剤組成物およびその製造方法Info
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Abstract
にくく、流動性が良好な粒状洗剤組成物を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 嵩密度が0.5g/cm3以上であり、
少なくとも第1の粒子と第2の粒子とを含有する粒状洗
剤組成物であって、前記第1の粒子は、少なくとも界面
活性剤と液体成分を含有し、かつ安息角が50度以下で
あり、前記第2の粒子は、少なくとも界面活性剤と液体
成分を含有し、該液体成分の含有量が前記第1の粒子よ
り多く、かつ安息角が50度を超える値であることを特
徴とする粒状洗剤組成物を製造する。
Description
びその製造方法に関する。
は、冬場は水道水の温度が低下するため、洗剤の溶け残
りが依然として問題となる場合がある。そこで、粒状洗
剤組成物の造粒時に水やノニオン界面活性剤などの液体
成分を多量に配合することにより、溶解性を向上させる
ことが考えられる。
うな粒状洗剤組成物は柔らかく、表面がべとつくため、
流動性が悪くなったり、保存中に粒子どうしが一体化し
て固化してしまう。このように溶解性と、流動性および
固化性とは相反する特性であり、従来、両方の良好な特
性を備えた粒状洗剤組成物の提供は困難であった。本発
明は前記事情に鑑みてなされたもので、溶解性が良好
で、かつ保存中の固化などが発生しにくい粒状洗剤組成
物を提供することを目的とする。さらには、流動性が良
好な粒状洗剤組成物を提供することを課題とする。
た結果、従来は粒状洗剤組成物の主成分である1種類の
粒子の組成などの変更により、粒状洗剤組成物の特性の
向上を図ろうとしていたが、発想を転換し、2種類の異
なる特性を備えた粒子を混合することによって、前記課
題を解決できることを見出した。すなわち、本発明にお
いては、嵩密度が0.5g/cm3以上であり、少なく
とも第1の粒子と第2の粒子とを含有する粒状洗剤組成
物であって、前記第1の粒子は界面活性剤を含有し、か
つ安息角が50度以下であり、前記第2の粒子は、界面
活性剤を含有し、液体成分の含有量が前記第1の粒子よ
り多く、かつ安息角が50度を超える値であることを特
徴とする粒状洗剤組成物を提案する。この粒状洗剤組成
物は、前記第1の粒子を調整し、前記第2の粒子を調整
し、該第1の粒子と該第2の粒子とを粉体混して製造す
ると好ましい。
くとも第1の粒子と第2の粒子を含有するものである。
以下、第1の粒子と第2の粒子と、これらを含有する粒
状洗剤組成物についてそれぞれ説明する。
し、かつ安息角が50度以下のものであって、流動性は
良好であるが、溶解性が比較的低いものである。安息角
は、さらに好ましくは45度以下、実質的には30以上
とされる。50度をこえると流動性が低下したり、固化
しやすくなる場合があるため不都合である。安息角は、
主に第1の粒子中の液体成分量によって調整することが
できる。また、粒子表面のコーティング状態、粒子の平
均粒径などによっても調整することができる。
活性剤と液体成分を含む以外は特に限定するものではな
く、通常の洗剤組成物として配合される原料を適宜選択
して用いることができる。
ン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤な
どが挙げられる。 (a)アニオン界面活性剤 好ましいアニオン界面活性剤としては、例えば、炭素数
8〜16のアルキル基を有する直鎖または分岐鎖のアル
キルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜20のアルキ
ル硫酸(AS)塩またはアルケニル硫酸塩、炭素数10
〜20のα−オレフィンスルホン酸(AOS)塩、炭素
数10〜20のアルカンスルホン酸塩、炭素数10〜2
0の直鎖または分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル
基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドまたはエチ
レンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.
9〜9.9/0.1の比で付加したアルキルエーテル硫
酸(AES)塩、またはアルケニルエーテル硫酸塩、炭
素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基若しく
はアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ドまたはエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=
0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキ
ルエーテルカルボン酸塩またはアルケニルエーテルカル
ボン酸塩、炭素数10〜20のアルキルグリセリルエー
テルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテ
ル硫酸塩、炭素数10〜20の高級脂肪酸塩、炭素数8
〜20の飽末日支は不飽和α−スルホ脂肪酸(α−S
F)塩またはそのメチル、エチル著しくはプロピルエス
テルなどのアニオン界面活性剤、若しくはそれらの混合
物を使用することができる。特に好ましいアニオン界面
活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸(LAS)のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム
またはカリウム塩など)や、AOS、α−SF、AES
のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム
塩など)、高級脂肪酸のアルカリ金属塩(例えば、ナト
リウムまたはカリウム塩など)などを挙げることができ
る。
のを挙げることができる。 (i)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族ア
ルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3
〜30モル、好ましくは5〜20モル付加したポリオキ
シアルキレンアルキル(またはアルケニル)エーテル。
この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(またはアル
ケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキル(またはアルゲニル)エーテルが好適で
ある。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第
1級アルコールや、第2級アルコールが使用される。ま
た、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。好
ましい脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが
使用される。 (ii)ポリオキシエチルアルキル(またはアルケニル)
フェニルエーテル。 (iii)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間
にアルキレンオキシドが付加した、例えば以下の式で示
される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシドなどの炭素数2〜4、好ましくは2〜3
のアルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アル
キレンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜3
0、好ましくは5〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい低級アルキル基を表す。) (iv)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。 (v)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 (vi)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 (vii)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (viii)グリセリン脂肪酸エステル。 上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点が40℃以下
でHLBが9〜16のポリオキシエチレンアルキル(ま
たはアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキル(またはアルケニル)エーテ
ル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキシドが付加し
た脂肪酸メチルエステルエトキシレート、脂肪酸メチル
エステルにエチレンオキシドとプロピレンオキシドが付
加した脂肪酸メチルエステルエトキシプロポキシレート
などが特に好適に用いられる。また、これらのノニオン
界面活性剤は混合物として使用してもよい。
ン系や、アミドベタイン系などの両性界面活性剤を挙げ
ることができる。特に好ましい両性界面活性剤として
は、例えば、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインや、ラウ
リン酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。
0重量%、好ましくは10〜80重量%とされる。5重
量%未満の場合は洗浄力が不足し、90重量%をこえる
と洗剤ビルダーなどの他の成分の配合量が不足するため
不都合である。なお、界面活性剤は上述のように種々の
ものを用いることができるが、安息角を上述の範囲に調
整する観点から、常温(15〜25℃)で固体状である
アニオン界面活性剤を用いると好ましい。この場合、第
1の粒子中のアニオン界面活性剤の含有量は好ましくは
5重量%以上、さらに好ましくは10〜80重量%とさ
れる。
るには、主にバインダーの役割をする液体成分(常温1
5〜25℃で液体状のもの)を配合すると好ましい。こ
のような液体成分は特に限定せず、一般に洗剤組成物に
配合されているものを用いることができる。例えば水、
ノニオン界面活性剤、AES(ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩)、両性界面活性剤、低分子ポリエ
チレングリコールなどである。第1の粒子中の液体成分
の含有量は5〜60重量%、好ましくは7〜40重量%
とされる。5重量%未満の場合は粒子状に成形する際の
操作性などが低下する場合があり、60重量%をこえる
と粒状洗剤組成物の流動性が低下したり、固化しやすく
なる場合がある。
としては、以下のようなものを例示することができる。
ビルダーやキレートビルダーが好ましく使用される。 (a)アルカリビルダーとしては、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸ナトリウムカリウムなどのアルカリ金属炭酸塩や、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、層状ケイ酸ナトリ
ウムなどのアルカリ金属ケイ酸塩などが挙げられる。 (b)キレートビルダーとしては、アルミノ珪酸塩、ト
リポリリン酸塩、ピロリン酸塩、クエン酸塩、コハク酸
塩、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合
体、イミノカルボン酸/塩、EDTAなどが挙げられ
る。洗剤ビルダーは、粒状洗剤組成物中に、通常10〜
90重量%、好ましくは、20〜80重量%、特に好ま
しくは、30〜70重量%配合される。
を吸収、担持させるために用いられる。好ましい吸油性
担体としては、例えば珪酸塩化合物として、無定形含水
非晶質珪酸、球状多孔質合水非晶質珪酸、無定形無水非
晶質珪酸、花弁状含水非晶質珪酸カルシウム、針状含水
非晶質珪酸カルシウム、非晶質アルミノ珪酸塩、珪酸マ
グネシウムなどが挙げられる。また、炭酸塩化合物とし
て、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、超微粒子スピ
ネルなどが挙げられる。吸油性担体は、粒状洗剤組成物
中に0.1〜25重量%、好ましくは、0.5〜20重
量%、さらに好ましくは1〜15重量%配合される。
結晶構造がジオクタヘドラル型3層構造またはトリオク
タヘドラル型3層構造をとるものが好ましい。また、吸
油量が80ml/100g未満、好ましくは30〜70
ml/100gであり、嵩密度が0.1g/ml以上、
好ましくは0.2〜1.5g/mlであると望ましい。
3層構造をとる粘土鉱物として、モンモリロナイト、ノ
ントロナイト、バイデライト、パイロフィライトなどが
挙げられる。また、トリオクタヘドラル型3層構造をと
る粘土鉱物として、サポナイト、ヘクトライト、スチー
ブンサイト、タルクなどが挙げられる。粘土鉱物は、粒
状洗剤組成物中に通常0.1〜30重量%、好ましくは
0.5〜20重量%、さらに好ましくは1〜10重量%
配合される。
チルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)
ビフェニル塩〔チノパールCBS〕など。 ・酵素:リパーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラ
ーゼなど。 ・漂白剤:過炭酸塩、過硼酸塩など。 ・帯電防止剤:ジアルキル型4級アンモニウム塩などの
カチオン界面活性剤など。 ・表面改質剤:微粉炭酸カルシウム、微粉ゼオライト、
ポリエチレングリコールなど。 ・再汚染防止剤:カルボキシメチルセルロースなどのセ
ルロース誘導体など。
ム、塩酸ナトリウムなど。 ・還元剤:亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムなど。 ・香料類 ・色素類 ・柔軟性付与剤 なお、酵素、漂白剤および柔軟性付与剤は、通常、粒子
形態として使用される。
が、通常400〜1500μm、好ましくは600〜1
200μmとされる。400μm未満であると流動性が
低下したり、固化しやすくなる場合があり、1500μ
mをこえると溶解性が低下する場合がある。第1の粒子
は、例えば界面活性剤を含む水性スラリーを調整し、そ
の水分量を調整した後、捏和・破砕法、攪拌造粒法、転
動造粒法などによって造粒物とし、必要に応じてさらに
破砕・整粒して得ることができる。
し、この液体成分の含有量が第1の粒子よりも多く、か
つ安息角が50度を超えるものであって、溶解性は良好
であるが、比較的流動性が低いものである。界面活性剤
は、例えば第1の粒子に配合するものとして例示したも
のと同様のものを用いることができる。第2の粒子の界
面活性剤の含有量は5〜90重量%、好ましくは10〜
80重量%とされる。5重量%未満の場合は洗浄力が不
足し、90重量%をこえると洗剤ビルダーなどの他の成
分の配合量が不足するため不都合である。なお、溶解性
の向上の観点から、常温(15〜25℃)で液体状であ
るノニオン界面活性剤、両性界面活性剤を用いると好ま
しい。中でも一般に洗浄力に優れたノニオン界面活性剤
が好適である。この場合、第2の粒子中のノニオン界面
活性剤の含有量は好ましくは5重量%以上、さらに好ま
しくは10〜70重量%とされる。
るには、第1の粒子と同様に主にバインダーの役割をす
る液体成分を配合すると好ましい。また、液体成分の種
類や配合量によって、安息角、溶解性を変更することが
できる。第2の粒子中の液体成分の含有量は、第1の粒
子の液体成分の含有量よりも多く、具体的には0.2〜
70重量%、好ましくは0.2〜40重量%、さらに好
ましくは1〜20重量%多く設定される。第1の粒子中
の液体成分の含有量との差が0.2重量%未満の場合
は、安息角を所定の範囲に調整することが困難となった
り、溶解性向上効果が小さくなる場合があり、70重量
%をこえると粒状洗剤組成物の流動性が低下し、固化の
原因となる場合がある。そのため、液体成分の含有量は
第2の粒子中、8〜80重量%、好ましくは10〜60
重量%、さらに好ましく15〜40重量%とされる。
は、上述の第1の粒子と同様である。第2の粒子の平均
粒径は特に限定されないが、通常400〜1500μ
m、好ましくは600〜1200μmとされる。400
μm未満であると流動性が低下したり、固化しやすくな
る場合があり、1500μmをこえると溶解性が低下す
る場合がある。第2の粒子は、第1の粒子と同様の方法
によって製造することができる。例えば界面活性剤を含
む水性スラリーを調整し、その水分量を調整した後、捏
和・破砕法、攪拌造粒法、転動造粒法などによって造粒
物とし、必要に応じてさらに破砕・整粒して得ることが
できる。なお、第2の粒子は安息角が大きく、通常液体
成分を多く含むため、造粒中に粗大粒子ができやすい傾
向がある。その場合は、造粒物を篩いにかけて、粗大粒
子のみを回収し、破砕すると効率がよい。
囲、好ましくは55〜70度の範囲に設定される。この
範囲に設定するために、組成を調整することにより、溶
解性が良好なものが得られる。安息角は、主に第2の粒
子中の液体成分量によって調整することができる。ま
た、粒子表面のコーティング状態、粒子の平均粒径など
によっても調整することができる。
第2の粒子を各々製造し、好ましくはこれらを粉体混合
して得られたものである。このように本発明の粒状洗剤
組成物は粉体混合することにより、簡単に製造すること
ができる。なお、本発明の粒状洗剤組成物における溶解
性、流動性、固化性に係る効果を低下させない範囲であ
れば、この粉体混合時に粒子状、粉状の他の洗剤成分を
同時に粉体混合したり、粉体混合後に酵素、香料、表面
改質剤などを噴霧、混合などすることもできる。
の粒子と第2の粒子との合計重量に対して、第2の粒子
が1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%の範囲に
なるように設定される。1重量%未満の場合は溶解性を
向上させることができず、50重量%をこえると流動性
が低下したり、固化しやすくなる場合がある。また、第
1の粒子と第2の粒子を混合した粒状洗剤組成物の安息
角は、55度以下、好ましくは50度、さらに好ましく
は45度以下とされる。 この範囲であれば粒状洗剤組
成物としてハンドリングに問題がなく、流動性は良好で
ある。また、本発明の粒状洗剤組成物において、嵩密度
は0.5g/cm3以上、好ましくは0.5〜1.2g
/cm3 、さらに好ましくは0.7〜1.0g/cm 3
とされる。0.5g/cm3をこえるといわゆるコンパ
クト洗剤としての特性を満足することができない。嵩密
度は、組成、造粒方法および造粒条件などによって変化
させることができる。また、粒状洗剤組成物の平均粒径
は特に限定されないが、通常400〜1500μm、好
ましくは600〜1200μmとされる。400μm未
満であると流動性が低下したり、固化しやすくなる場合
があり、1500μmをこえると溶解性が低下する場合
がある。
動性を付与し、固化を抑制する役割を担う第1の粒子
と、好ましい溶解性を付与する役割を担う第2の粒子と
を粉体混合することにより、流動性と溶解性の両方を向
上せしめ、かつ保存中に固化しにくい粒状洗剤組成物を
提供することができる。また、本発明の粒状洗剤組成物
は第1の粒子と第2の粒子を粉体混合して簡単に得るこ
とができる。
うになる。 (1)第1の粒子の配合する界面活性剤は常温(15〜
25℃)で固体状であるアニオン界面活性剤を用いると
好ましい。 (2)第1の粒子中の液体成分の含有量は5〜60重量
%、好ましくは7〜40重量%とされる。 (3)第1の粒子の安息角は50度以下、好ましくは4
5度以下、実質的には30以上とされる。 (4)第2の粒子に配合する界面活性剤は常温(15〜
25℃)で液体状であるノニオン界面活性剤、両性界面
活性剤を用いると好ましい。中でもノニオン界面活性剤
が好適である。 (5)第2の粒子中の液体成分の含有量は、第1の粒子
の液体成分の含有量よりも多く、具体的には0.2〜7
0重量%、好ましくは0.2〜40重量%、さらに好ま
しくは1〜20重量%多く設定される。 (6)第2の粒子の安息角は50度を超える範囲、好ま
しくは55〜70度の範囲に設定される。
る。なお、特に断りがない限り%は重量%である。ま
た、用いた原料は以下の通りである。
酸ナトリウム LAS-Na:C10-13のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム LAS-K:C10-13のアルキル鎖を持つ直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸カリウム AOS-K:C14-18のアルキル鎖をもつアルファオレフィンスル
ホン酸カリウム AS-Na:C14-18のアルキル鎖をもつアルキル硫酸ナトリウム 石鹸:C12:C18F1=1:1の脂肪酸ナトリウム ノニオン界面活性剤A:ダイアドール13(三菱化学
(株)製)の酸化エチレン12モル付加体 ノニオン界面活性剤B:コノール20P(新日本理化
(株)製)の酸化エチレン7モル付加体 PEG600(ポリエチレングリコール):PEG#6
00(ライオン(株)製) ゼオライト:4A型ゼオライト(水沢化学(株)製) モンモリロナイト:中国製ベントナイトBPW−009
(三菱商事(株)) ホワイトカーボン:非晶質シリカ、トクシールN
((株)トクヤマ製) アクリル酸/マレイン酸コポリマー:アクアリックTL-3
00(日本触媒(株)製)(純分40%) 炭酸カリウム:食添グレード(旭硝子(株)製) 亜硫酸ナトリウム:無水亜硫酸曹達(神州化学(株)
製) 重質炭酸ナトリウム:粒灰(旭硝子(株)製)(平均粒
子径300μm) 珪酸ナトリウム:JIS1号珪酸ナトリウム 蛍光剤:チノパールCBS−X(チバスペシャリティケ
ミカルズ)
と、第2の粒子の相当する粒子b1〜b8をそれぞれ製
造した。
1〜b3)>表1、表2に示した洗剤組成のうち、ノニ
オン界面活性剤、PEG、炭酸ナトリウム8%相当分、
およびゼオライト1.8%相当分を除いた材料を水に溶
解分散させ、ドライマター40%のスラリーを調製し
た。 このスラリーを、向流式乾燥塔を用いて風温30
0℃の条件でスプレー乾燥し、水分3%の乾燥粒粉を得
た。この乾燥粒粉と、ノニオン界面活性剤、PEGおよ
び水とを、連続ニーダー((株)栗本鐵工所製、KRC
−S4型)に投入し、捏和して不定形固形洗剤を形成し
た。ついで、これをペレッターダブル(不二パウダル
(株)製、EXD−100型)に投入し、10mmφの
ダイスから押し出すと同時に切断し、ペレット状固形洗
剤得た。さらに、このペレット状固形洗剤に、粉砕助剤
として微粉の炭酸ナトリウム8%相当分を添加し、冷風
共存下でフィッツミル(ホソカワミクロン(株)製、D
KASO−6型)を用いて粉砕した。最後に転動ドラム
内で1.8%相当分のゼオライトを加え、得られた洗剤
組成物粒子を被覆した。
表1、表2に示した洗剤組成のうち、ノニオン界面活性
剤、およびゼオライト5%相当分を除いて水に溶解分散
させ、ドライマター40%のスラリーを調製した。これ
を向流式乾燥塔を用いて風温300℃の条件でスプレー
乾燥し、水分3%の乾燥粉を得た。さらにこれをハイス
ピードミキサー(深江工業(株)製、FS−25型)に
充填率50%で投入し、アジテーター200rpm、チ
ョッパー1000rpmの条件で攪拌しながら、添加す
べきノニオン界面活性剤と水の内、それぞれ2分の1は
粉体の流動状態の良好な位置から、残りの2分の1はミ
キサー内壁を伝わらせながら添加した。その後、攪拌造
粒を続け、最後にゼオライト5%相当分を添加して30
秒攪拌し、造粒物を得た。造粒停止後、造粒機中の造粒
物および付着物を払い出し、JIS10メッシュふるい
を用いて篩い分けした。ふるいを透過した造粒物を粒子
a3、ふるいを透過しなかった粒子はフィッツミル(ホ
ソカワミクロン(株)製、DKASO−6型)を用いて
粉砕し、粒子b4とした。
5)>表1、表2に示した洗剤組成のうち、ノニオン界
面活性剤、PEG、およびゼオライト5%相当分を除い
て水に溶解分散させ、ドライマター40%のスラリーを
調製した。これを、向流式乾燥塔を用いて風温300℃
の条件でスプレー乾燥し、水分3%の乾燥粉を得た。さ
らに、これをハイスピードミキサー(深江工業(株)
製、FS−25型)に充填率50%になるように投入
し、アジテーター200rpm、チョッパー1000r
pmの条件で攪拌しながら、ノニオン界面活性剤および
水を添加し、攪拌造粒を行った。最後にゼオライト5%
相当分を添加して30秒攪拌した。
6、b7、b8)>表1、表2に示した洗剤組成になる
ように、ノニオン界面活性剤およびゼオライト5%相当
分を除くすべての原料をレーディゲミキサー((株)マ
ツボー製、M20型)に充填率50%になるように投入
し、主軸(200rpm)とチョッパー(6000rp
m)の攪拌を開始した。攪拌開始後30秒後にノニオン
界面活性剤の全量を5分で添加して、攪拌造粒を継続し
た。最後にゼオライト5%相当分を添加して30秒攪拌
した。
する粒子a1〜a7と、第2の粒子の相当する粒子b1
〜b8のそれぞれについて、以下の溶解性試験と固化性
試験と行った。結果を安息角の測定値とともに表1、表
2にあわせて示した。
入れ、洗剤組成物5gを投入し、10分間攪拌した。次
に、溶け残りの洗剤粒子をナイロン布上に取り出し、1
05℃で2時間乾燥し、以下の式で表される溶解残渣を
算出し、以下の基準で評価した。 溶解残渣(%)={(乾燥品(g)/5g)}×100 (評価基準) ◎:0%≦溶解残渣<0.5% ○:0.5%≦溶解残渣<2% △:2%≦溶解残渣<5% ×:5%≦溶解残渣
のポリ塩化ビニル製、円筒形ボトルに試料1.2kgを
充填し、蓋を開けた状態で、50℃、85%RHの恒温
恒湿室中に60日間保存後した。保存後、ボトル上部の
洗剤未充填部をカッターで慎重に切り開き、洗剤をJI
S規格4メッシュのふるい上に注意深く移し、ふるいを
穏やかに振動した後、粒子の総重量とふるい上の粒子の
重量とを求め、下記の式から固化性を算出した。 固化性(%)={ふるい上の重量(g)/総重量
(g)}×100
1〜b8を粉体混合して粒状洗剤組成物とした。この粒
状洗剤組成物について、上述の溶解性試験と固化性試験
を行い、結果を表3、表4にあわせて示した。
例の粒状洗剤組成物は、比較例と比べて溶解性が良好
で、かつ固化しにくいものであった。また、いずれの実
施例においても安息角は50度以下であり、粒状洗剤組
成物としてハンドリングに問題のない範囲であった。な
お、比較例1は第2の粒子の安息角が50度を越える値
ではないため、溶解性が小さく、比較例2は第1の粒子
の安息角が大きいため、固化しやすい結果となった。
好ましい流動性を付与し、固化を抑制する役割を担う第
1の粒子と、好ましい溶解性を付与する役割を担う第2
の粒子とを粉体混合することにより、流動性と溶解性の
両方を向上せしめ、かつ保存中に固化しにくい粒状洗剤
組成物を提供することができる。また、粒状洗剤組成物
は第1の粒子と第2の粒子を粉体混合して簡単に得るこ
とができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 嵩密度が0.5g/cm3以上であり、
少なくとも第1の粒子と第2の粒子とを含有する粒状洗
剤組成物であって、 前記第1の粒子は、少なくとも界面活性剤と液体成分を
含有し、かつ安息角が50度以下であり、 前記第2の粒子は、少なくとも界面活性剤と液体成分を
含有し、該液体成分の含有量が前記第1の粒子より多
く、かつ安息角が50度を超える値であることを特徴と
する粒状洗剤組成物。 - 【請求項2】 少なくとも界面活性剤と液体成分を含有
し、かつ安息角が50度以下の第1の粒子を調整し、 少なくとも界面活性剤と液体成分を含有し、該液体成分
の含有量が、前記第1の粒子より多く、かつ安息角が5
0度を越える値である第2の粒子を調整し、 該第1の粒子と該第2の粒子とを粉体混合して、嵩密度
が0.5g/cm3以上であり、かつ少なくとも該第1
の粒子と該第2の粒子とを含有する粒状洗剤組成物を製
造することを特徴とする粒状洗剤組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35506299A JP3933827B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 粒状洗剤組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35506299A JP3933827B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 粒状洗剤組成物およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001172690A true JP2001172690A (ja) | 2001-06-26 |
| JP3933827B2 JP3933827B2 (ja) | 2007-06-20 |
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ID=18441723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35506299A Expired - Fee Related JP3933827B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 粒状洗剤組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3933827B2 (ja) |
-
1999
- 1999-12-14 JP JP35506299A patent/JP3933827B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3933827B2 (ja) | 2007-06-20 |
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