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JP2001284130A - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

Info

Publication number
JP2001284130A
JP2001284130A JP2000091822A JP2000091822A JP2001284130A JP 2001284130 A JP2001284130 A JP 2001284130A JP 2000091822 A JP2000091822 A JP 2000091822A JP 2000091822 A JP2000091822 A JP 2000091822A JP 2001284130 A JP2001284130 A JP 2001284130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive plates
primary
conductive
conductive plate
inductance element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000091822A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Tomioka
聡 富岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Lambda Corp
Original Assignee
TDK Lambda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Lambda Corp filed Critical TDK Lambda Corp
Priority to JP2000091822A priority Critical patent/JP2001284130A/ja
Publication of JP2001284130A publication Critical patent/JP2001284130A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体占有率を向上することができ、電流損失
を低減できるインダクタンス素子を提供する。 【解決手段】 1次側の導電板1,1A,1Bを重ね合
せ状態で接続して巻き線構造を形成する。同様に2次側
の導電板2,2Aを1次側に重ね合せて巻き線構造を形
成する。1次側及び2次側とも略平板状の導電板1,1
A,1B,2,2Aを用いることにより、導体占有率を
向上することができる。また、巻き線構造となる導電板
1,1A,1B,2,2Aの厚さを使用する電流に合せ
ることにより、電流損失を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空芯あるいは磁芯
入りのコイル,トランスなどの巻き線構造を有するイン
ダクタンス素子に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、スイッチング
電源装置に用いられるコイル,トランスなどのインダク
タンス素子は、一般に、導電性を有する断面円形の線材
を、樹脂又は紙などからなるボビンに巻装し、このボビ
ンに巻装された導電体の中心部に、必要に応じて磁性部
材たるコアを挿入するようにしている。したがって、従
来におけるインダクタンス素子の製造工程では、少なく
とも導電体を巻くという作業が不可欠であり、製造工程
において、ボビンを回転させながら、導電体を均一に巻
かなければならず、これにより工数の削減や自動化生産
などを図ることが困難であるという問題があった。
【0003】また、上記のような構成のトランスでは、
導体として断面円形の線材を使用するため、コア内部の
導体占有率が小さく、さらに、ボビンを必要とするた
め、ボビン分だけ、導体占有率が低下し、一般に、コア
内部における導体の占有率は30から40%となる。
【0004】一方、比較的薄型化が可能なものとして、
プレーナトランスがあり、このプレーナトランスでは多
層基板を構成する基材に圧銅箔により巻線部を形成する
が、0.1ミリ以上の圧銅箔を使用することは困難であ
り、前記基材の厚さを0.1ミリ以下にすることも困難
であるため、導体占有率は20から30%である。
【0005】さらに、上記線材を用いるものでは、外部
接続用に別個の端子金具などが必要になると共に、該端
子金具に線材を電気的に接続する工程を要するため、製
造工数の削減が困難であり、同様に前記プレーナトラン
スでも外部接続用の端子金具を別個に取り付ける必要が
ある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決して、
導体占有率を向上することができ、電流損失を低減でき
るインダクタンス素子を提供することを目的とし、さら
に、外部との接続構造が簡易となるインダクタンス素子
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、平板
状をなす環状体の一部に開口部を形成して端部を設ける
と共に、これら端部側に接続部を設けた1次側と2次側
の導電板を形成し、これら1次側と2次側の導電板の少
なくとも一方を複数用いると共に、それら1次側と2次
側の導電板を絶縁状態で重ね合せ、前記複数用いた側の
導電板は、上の導電板の一方の接続部を下の導電板の他
方の接続部に接続したものである。
【0008】上記構成により、1次側及び2次側とも導
電板を用いるから、導体占有率を向上することができ、
また、巻き線となる導電板の厚さを、使用する電流に合
せることにより、電流損失を低減することができる。
【0009】請求項2の発明は、前記複数用いた側の導
電板は、最上部の前記他方の接続部と最下部の前記一方
の接続部を外部端子としたものである。
【0010】上記構成により、接続部を外部端子として
直接基板などに接続することにより、導電板側の熱を基
板側に効率よく放熱することができる。
【0011】請求項3の発明は、前記接続部は上下一側
に折曲形成されているものである。
【0012】上記構成により、板片部分を折曲げること
により接続部を簡便に形成することができる。
【0013】請求項4の発明は、前記重ね合わせた1次
側と2次側の導電板にコアを設けたものである。
【0014】上記構成により、コアと1次側と2次側の
導電板を備えたトランスが得られる。
【0015】請求項5の発明は、前記導電板は略四方形
をなし、重ね合わせ状態で前記1次側と2次側の導電板
はそれぞれの前記接続部を異なる辺に配置したものであ
る。
【0016】上記構成により、1次側と2次側がそれぞ
れ異なる位置に集まるため、それぞれの側での接続部同
士の接続作業が容易となる。
【0017】請求項6の発明は、前記導電板は略長方形
をなし、重ね合わせ状態で前記1次側と2次側の導電板
はそれぞれの前記接続部を対向する短辺に配置したもの
である。
【0018】上記構成により、1次側と2次側がそれぞ
れ異なる位置に集まるため、それぞれの側での接続部同
士の接続作業が容易で、かつ長片側に出っ張りがないた
め、トランスなどに適用したコンパクトに製造すること
ができる。
【0019】請求項7の発明は、前記重ね合わせた導電
板の間に絶縁用シートを配置したものである。
【0020】上記構成により、絶縁構造を簡略化し、製
造を容易に行うことができる。
【0021】請求項8の発明は、前記1次側と2次側の
導電板の一方を複数重ね合わせると共に、この重ね合わ
せた一方の導電板の上下に他方の導電板を重ね合わせた
ものである。
【0022】上記構成により、他方の導電板の間に、複
数重ね合せた導電板を挿入することにより組立てること
できるから、製造が容易となる。
【0023】
【発明の実施形態】以下、添付図面に基づき、本発明に
おけるインダクタンス素子の実施例を説明する。図1〜
図7は、本発明のインダクタンス素子をトランスに適用
した例を示すものであり、同図に示すように、1次側の
導電板1,1A,1B及び2次側の導電板2,2Aは、
銅,真鍮などに代表される導電性を有する金属板から形
成され、該金属板を打ち抜き(プレス)あるいはワイヤ
ーカットなどの機械的加工を施すことにより得られたも
のである。前記各導電板1,1A,1B,2,2Aは、
平面略長方形の環状体3を有し、この環状体3は内部に
略長方形の中空部4を有し、前記環状体3の一部に開口
部5,5A,5B,6,6Aを形成して該環状体3の端
部3T,3Tを形成している。すなわち、前記開口部
5,5A,5B,6,6Aを挟む両側に、環状体3の端
部3T,3Tがある。
【0024】図4に示すように、1次側の前記導電板1
の一方の端部3Tには、一方の接続部である外部端子11
を形成し、他方の端部3Tには、他方の接続部11Aを形
成する。前記導電板1Aの一方の端部3Tには、一方の
接続部12を形成し、他方の端部3Tには、他方の接続部
12Aを形成する。前記導電板1Bの一方の端部3Tに
は、一方の接続部13を形成し、他方の端部3Tには、他
方の接続部である外部端子13Aを形成する。尚、前記開
口部5,5A,5Bは、前記環状体3の短片3Sの左,
中央,右に形成され、外部端子11,13A及び各接続部11
A,12,12A,13は前記短片3Sの周縁3Fから突出し
て形成されている。
【0025】そして、前記導電板1,1A,1Bを重ね
合せると共に、これらの間に絶縁用シート21を配置して
相互の絶縁を行う。尚、絶縁用シート21には例えば厚さ
が数十ミクロンのものが用いられる。前記導電板1にお
いて、前記外部端子11は下向きに折曲げた垂設部111と
この垂設部111の下部を外側水平に折曲げた接地部112と
を有し、一方、前記他方の接続部11Aは、短片3Sの周
縁3Fから突出する突出部111Aを形成し、この突出部1
11Aの先端を上向きに折曲形成してなる。前記導電板1
Aにおいて、前記一方の接続部12は、下の前記接続部11
Aに対応する位置に設けられており、周縁3Fから突出
する突出部121の先端を上向きに折曲形成してなり、こ
の突出部121に比べて前記突出部111Aは接続部11Aの厚
さ(導電板の厚さ)分だけ長く形成され、一方、前記他
方の接続部12Aは、短片3Sの周縁3Fから突出する突
出部121Aを形成し、この突出部121Aの先端を上向きに
折曲形成してなる。前記導電板1Bにおいて、前記一方
の接続部13は、下の前記接続部12Aに対応する位置に設
けられており、周縁3Fから突出する突出部131の先端
を上向きに折曲形成してなり、この突出部131に比べて
前記突出部121Aは接続部12Aの厚さ分だけ長く形成さ
れ、一方、前記外部端子13Aは下向きに折曲げた垂設部
131Aとこの垂設部131Aの下部を外側水平に折曲げた接
地部132Aとを有し、該外部端子13Aの高さは、導電板
1,1A,1Bの間に絶縁用シート21,21を挟んで重ね
合せた状態で、その接地部132Aと前記接地部112が同一
になるように設定されている。前記絶縁用シート21は前
記中空部4より狭い中空部21Aを有し、その外周は前記
環状体3の周縁3Fより広く形成されており、該絶縁用
シート21の短片21S及び長片21Lは前記環状体3の短片
3S及び長片より幅広に形成されている。また、図7示
すように、下の他方の接続部11Aと上の一方の接続部12
とが重ね合わされ、下の接続部11Aの先端11S側と上の
接続部12の側面とを半田や溶接などの接合部22により接
続し、これにより接続部11Aと接続部12とが電気的に接
続されると共に、上下の導電板1,1Aが一体化され、
また、これと同様にして、下の他方の接続部12Aと上の
一方の接続部13とが重ね合わされて接合部22により接続
される。
【0026】図5に示すように、2次側の前記導電板2
の一方の端部3Tには、一方の接続部である外部端子14
を形成し、他方の端部3Tには接続部14Aを形成する。
前記導電板2Aの一方の端部3Tには、他方の接続部た
る外部端子15Aを形成する。前記開口部6,6Aは、前
記環状体3の短片3Sの左,右に形成され、外部端子1
4,15A及び各接続部14A,15は前記短片3Sの周縁3
Fから突出して形成されている。
【0027】そして、重ね合せた1次側の前記導電板
1,1A,1Bの上下に、前記絶縁用シート21,21を介
して、2次側の前記導電板2A,2が絶縁状態で重ね合
わされる。前記導電板2において、前記外部端子14は下
向きに折曲げた垂設部141とこの垂設部141の下部を外側
水平に折曲げた接地部142とを有し、一方、前記他方の
接続部14Aは、短片3Sの周縁3Fから突出する突出部
141Aを形成し、この突出部141Aの先端を上向きに折曲
形成してなる。前記導電板2Aにおいて、前記一方の接
続部15は、下の前記接続部14Aに対応する位置に設けら
れており、周縁3Fから突出する突出部151の先端を上
向きに折曲形成してなり、この突出部151に比べて前記
突出部141Aは接続部14Aの厚さ分だけ長く形成され、
一方、前記外部端子15Aは下向きに折曲げた垂設部151
Aとこの垂設部151Aの下部を外側水平に折曲げた接地
部152Aとを有し、該外部端子15Aの高さは、絶縁用シ
ート21,21,21,21と導電板1,1A,1Bとの上下か
ら、導電板2A,2を重ね合せた状態で、その接地部15
2Aと前記接地部142が同一になるように設定されてい
る。また、図7に示した下の他方の接続部11Aと上の一
方の接続部12との接続と同様にして、下の他方の接続部
14Aと上の一方の接続部15とが重ね合わされて接合部22
により接続される。
【0028】前記絶縁用シート21により相互に絶縁状態
で重ね合せた前記導電板2,1,1A,1B,2Aに
は、さらにその上下に前記絶縁用シート21を配置し、こ
れらの上下から上下一対のコア31,31が組み込まれ、こ
のコア31は磁性部材からなり、平板部32の両側に側壁3
3,33を設け、これら側壁33,33の間に、前記中空部
4,21A…に挿入配置する中央部34を有する。
【0029】次に前記トランスの製造方法につき説明す
ると、各導電板1,1A,1B,2,2Aは、外部端子
及び接続部を形成する板片部分を含めて環状体3を打ち
抜きなどにより形成する。例えば、導電板1であれば、
環状体3と外部端子11部分と接続部11A部分とを、1枚
の銅板から打ち抜く。次に、図4に示すように、折曲加
工により外部端子11と接続部11Aを形成する。同様にし
て、打ち抜き及び折曲加工により各導電板1A,1B,
2,2Aを形成する。次に、1次側においては、導電板
1,1A,1Bの間に絶縁用シート21,21を挟み、環状
体3部分を相互に絶縁した状態で重ね合せる。これによ
り、上下で対応する接続部11Aと接続部12、接続部12A
と接続部13が接触し、それぞれを接合部22,22により接
合する。これにより1次側の導電板1,1A,1Bが一
体化された1次側組立体35を形成し、外部端子11,下の
環状体3,接続部11A,接続部12,中の環状体3,接続
部12A,接続部13,上の環状体3,外部端子13Aの順で
連続する巻き線構造が形成される。また、2次側におい
ては、前記1次側組立体35を挿入可能な間隔H分だけ、
上下の導電板2A,2を離した状態で重ね合せ、接続部
14Aと接続部15とを接合部22により接合し、2次側の導
電板2,2Aが一体化された2次側組立体36を形成し、
外部端子14,下の環状体3,接続部14A,接続部15,上
の環状体3,外部端子15Aの順で連続する巻き線構造が
2次側の導電体2,2Aにより形成される。
【0030】そして、2次側組立体36の間に1次側組立
体35を厚さ方向から挿入して両者を組立て、さらに、そ
の上下からコア31,31を組み付け、図6に示すようなト
ランス37が得られ、各外部端子11,13A,14,15Aの接
地部112,132A,142,15Aは同一平面に位置する。そ
して、このようなに1次側の導電板1,1A,1Bを重
ね合せ状態で接続して巻き線構造を形成し、同様に2次
側の導電板2,2Aを1次側に重ね合せて巻き線構造を
形成することにより、全体の高さを抑えることができる
と共に、導体占有率を50から60%とすることができ
る。
【0031】このように本実施例では、請求項1に対応
して、平板状をなす環状体3の一部に開口部5,5A,
5B,6,6Aを形成して端部3T,3Tを設けると共
に、これら端部3T,3T側に接続部11,11A,12,12
A,13,13A,14,14A,15,15Aを設けた1次側と2
次側の導電板1,1A,1B,2,2Aを形成し、これ
ら1次側と2次側の導電板1,1A,1B,2,2Aの
少なくとも一方を複数用いると共に、(本実施例では、
1次側及び2次側の両方に複数の導電板を用いた)それ
ら1次側と2次側の導電板1,1A,1B,2,2Aを
絶縁状態で重ね合せ、前記複数用いた側の導電板1,1
A,1B,2,2Aは、上の導電板の一方の接続部12,
13,15を下の導電板の他方の接続部11A,12A,14Aに
接続したから、1次側及び2次側とも略平板状の導電板
1,1A,1B,2,2Aを用いることにより、導体占
有率を向上することができ、また、巻き線構造となる導
電板1,1A,1B,2,2Aの厚さを使用する電流に
合せることにより、電流損失を低減することができる。
【0032】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、前記複数用いた側の導電板1,1A,1B
は、最上部の前記他方の接続部と最下部の前記一方の接
続部を外部端子13A,11とし、また、前記複数用いた側
の導電板2,2Aは、最上部の前記他方の接続部と最下
部の前記一方の接続部を外部端子15A,14としたから、
接続部を外部端子11,13A,14,15Aとして直接基板な
どに接続することにより、導電板1,1A,1B,2,
2A側の熱を基板側に効率よく放熱することができ、比
較的大きな電流を使用するに適したものとなる。そし
て、外部端子11,13A,14,15Aの接地部112,132A,
142,15Aを外部の基板等に半田付けすれば、一層放熱
性に優れたものとなる。
【0033】このように本実施例では、請求項3に対応
して、接続部11A,12,12A,13,14A,15は上下一側
に折曲形成されているから、板片部分を折曲げることに
より接続部11A,12,12A,13,14A,15を簡便に形成
することができる。
【0034】このように本実施例では、請求項4に対応
して、前記重ね合わせた1次側と2次側の導電板1,1
A,1B,2,2Aにコア31,31を設けたから、コア3
1,31と1次側と2次側の導電板1,1A,1B,2,
2Aを備え、大電流に適用可能となり、所謂パワートラ
ンスに適したものとなる。
【0035】このように本実施例では、請求項5に対応
して、導電板1,1A,1B,2,2Aは略四方形をな
し、重ね合わせ状態で1次側と2次側の導電板1,1
A,1B,2,2Aはそれぞれの接続部11,11A,12,
12A,13,13A,14,14A,15,15Aを異なる辺に配置
したから、1次側の接続部11,11A,12,12A,13,13
Aが集まり、異なる片に2次側の接続部14,14A,15,
15Aが集まるから、それぞれの側での接続部同士の接続
作業が容易となる。
【0036】このように本実施例では、請求項6に対応
して、導電板1,1A,1B,2,2Aは略長方形をな
し、重ね合わせ状態で前記1次側と2次側の導電板1,
1A,1B,2,2Aはそれぞれの接続部11,11A,1
2,12A,13,13A,14,14A,15,15Aを対向する短
辺3S,3Sに配置したから、それぞれの側での接続部
11,11A,12,12A,13,13A,14,14A,15,15A同
士の接続作業が容易で、かつ導電板はその長片側に出っ
張りがないため、トランスなどに適用してコンパクトな
製品を製造することができる。
【0037】このように本実施例では、請求項7に対応
して、前記重ね合わせた導電板1,1A,1B,2,2
Aの間に絶縁用シート21を配置したから、絶縁構造を簡
略化し、製造を容易に行うことができる。
【0038】このように本実施例では、請求項8に対応
して、1次側と2次側の導電板の一方である1次側の導
電板1,1A,1Bを複数重ね合わせると共に、この重
ね合わせた一方の導電板1,1A,1Bの上下に他方の
導電板2A,2を重ね合わせたから、他方の導電板2,
2Aの間に、複数重ね合せた導電板1,1A,1Bを挿
入することにより組立を行うことができ、製造が容易と
なる。
【0039】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可
能である。例えば、実施例では、面実装トランスを例に
説明したが、各種のインダクタンス素子に適用可能であ
る。また、1次側と2次側で一方が1枚の導電板のみ用
いるものでもよく、実施例では、1次側が3枚で2次側
が2枚で説明したが、これ以上でもよいことは言うまで
もない。さらに、使用条件により、1次側と2次側で導
電板の厚さを変えることができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、平板状をなす環状体
の一部に開口部を形成して端部を設けると共に、これら
端部側に接続部を設けた1次側と2次側の導電板を形成
し、これら1次側と2次側の導電板の少なくとも一方を
複数用いると共に、それら1次側と2次側の導電板を絶
縁状態で重ね合せ、前記複数用いた側の導電板は、上の
導電板の一方の接続部を下の導電板の他方の接続部に接
続したものであり、導体占有率を向上することができ、
電流損失を低減できるインダクタンス素子を提供するこ
とができる。
【0041】請求項2の発明は、前記複数用いた側の導
電板は、最上部の前記他方の接続部と最下部の前記一方
の接続部を外部端子としたものであり、外部との接続構
造が簡易で、導体占有率を向上することができ、電流損
失を低減できるインダクタンス素子を提供することがで
きる。
【0042】請求項3の発明は、前記接続部は上下一側
に折曲形成されているものであり、導体占有率を向上す
ることができ、電流損失を低減できるインダクタンス素
子を提供することができる。
【0043】請求項4の発明は、前記重ね合わせた1次
側と2次側の導電板にコアを設けたものであり、導体占
有率を向上することができ、電流損失を低減できるイン
ダクタンス素子を提供することができる。
【0044】請求項5の発明は、前記導電板は略四方形
をなし、重ね合わせ状態で前記1次側と2次側の導電板
はそれぞれの前記接続部を異なる辺に配置したものであ
り、導体占有率を向上することができ、電流損失を低減
できるインダクタンス素子を提供することができる。
【0045】請求項6の発明は、前記導電板は略長方形
をなし、重ね合わせ状態で前記1次側と2次側の導電板
はそれぞれの前記接続部を対向する短辺に配置したもの
であり、導体占有率を向上することができ、電流損失を
低減できるインダクタンス素子を提供することができ
る。
【0046】請求項7の発明は、前記重ね合わせた導電
板の間に絶縁用シートを配置したものであり、導体占有
率を向上することができ、電流損失を低減できるインダ
クタンス素子を提供することができる。
【0047】請求項8の発明は、前記1次側と2次側の
導電板の一方を複数重ね合わせると共に、この重ね合わ
せた一方の導電板の上下に他方の導電板を重ね合わせた
ものであり、導体占有率を向上することができ、電流損
失を低減できるインダクタンス素子を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同上1次側の導電体の斜視図である。
【図3】同上2次側の導電体の斜視図である。
【図4】同上組立前の1次側の導電体の斜視図である。
【図5】同上組立前の2次側の導電体と絶縁用シートの
斜視図である。
【図6】同上組立状態の斜視図である。
【図7】同上接続部同士の接合を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1A,1B 導電体(1次側の導電板) 2,2A 導電体(2次側の導電板) 3 環状体 3S 短片 11 外部端子(一方の接続部) 13A 外部端子(他方の接続部) 12,13,15 接続部(一方の接続部) 14 外部端子(一方の接続部) 15A 外部端子(他方の接続部) 11A,12A,14A 接続部(他方の接続部) 21 絶縁用シート 31 コア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状をなす環状体の一部に開口部を形
    成して端部を設けると共に、これら端部側に接続部を設
    けた1次側と2次側の導電板を形成し、これら1次側と
    2次側の導電板の少なくとも一方を複数用いると共に、
    それら1次側と2次側の導電板を絶縁状態で重ね合せ、
    前記複数用いた側の導電板は、上の導電板の一方の接続
    部を下の導電板の他方の接続部に接続したことを特徴と
    するインダクタンス素子。
  2. 【請求項2】 前記複数用いた側の導電板は、最上部の
    前記他方の接続部と最下部の前記一方の接続部を外部端
    子としたことを特徴とする請求項1記載のインダクタン
    ス素子。
  3. 【請求項3】 前記接続部は上下一側に折曲形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のインダクタンス素
    子。
  4. 【請求項4】 前記重ね合わせた1次側と2次側の導電
    板にコアを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載のインダクタンス素子。
  5. 【請求項5】 前記導電板は略四方形をなし、重ね合わ
    せ状態で前記1次側と2次側の導電板はそれぞれの前記
    接続部を異なる辺に配置したことを特徴とする1〜4の
    いずれか1項に記載のインダクタンス素子。
  6. 【請求項6】 前記導電板は略長方形をなし、重ね合わ
    せ状態で前記1次側と2次側の導電板はそれぞれの前記
    接続部を対向する短辺に配置したことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載のインダクタンス素子。
  7. 【請求項7】 前記重ね合わせた導電板の間に絶縁用シ
    ートを配置したことを特徴とする1〜6のいずれか1項
    に記載のインダクタンス素子。
  8. 【請求項8】 前記1次側と2次側の導電板の一方を複
    数重ね合わせると共に、この重ね合わせた一方の導電板
    の上下に他方の導電板を重ね合わせたことを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のインダクタンス素
    子。
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