JP2001207314A - ゴム製手袋及びその製造方法 - Google Patents
ゴム製手袋及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐ブロッキング性およびドライ時またはウエ
ット時のグリップ性に優れたゴム製手袋を簡単な方法で
安価に製造する方法を提供する。 【解決手段】 手袋型を、ラテックス状合成ゴム、熱膨
張性マイクロカプセル及びゴム凝固剤を含有する凝固用
合成ゴムラテックス中に浸漬して手袋型表面にゴム凝固
剤含有合成ゴム皮膜を付着させる工程、その手袋型をゴ
ム配合ラテックス中に浸漬してゲル化ゴム層を形成させ
る工程、上記合成ゴム皮膜およびゲル化ゴム層よりなる
ゴム積層体を加熱して加硫する工程、および前記手袋型
から加硫されたゴム積層体を反転脱型する工程を順次行
ない、ゴム製手袋を製造する。
ット時のグリップ性に優れたゴム製手袋を簡単な方法で
安価に製造する方法を提供する。 【解決手段】 手袋型を、ラテックス状合成ゴム、熱膨
張性マイクロカプセル及びゴム凝固剤を含有する凝固用
合成ゴムラテックス中に浸漬して手袋型表面にゴム凝固
剤含有合成ゴム皮膜を付着させる工程、その手袋型をゴ
ム配合ラテックス中に浸漬してゲル化ゴム層を形成させ
る工程、上記合成ゴム皮膜およびゲル化ゴム層よりなる
ゴム積層体を加熱して加硫する工程、および前記手袋型
から加硫されたゴム積層体を反転脱型する工程を順次行
ない、ゴム製手袋を製造する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ゴム又は合成
ゴムからなるゴム製手袋の製造方法に関し、さらに詳し
くは、衛生的で脱着性に優れた家庭用、検査用、手術用
及び作業用ゴム製手袋、及びそれを安定して連続生産で
きるゴム製手袋の製造方法に関する。
ゴムからなるゴム製手袋の製造方法に関し、さらに詳し
くは、衛生的で脱着性に優れた家庭用、検査用、手術用
及び作業用ゴム製手袋、及びそれを安定して連続生産で
きるゴム製手袋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、天然ゴム又は合成ゴムから製造
されたゴム製手袋は、その内外表面が粘着性を有してい
るため、保管に際して密着したり、手袋の使用に際して
脱着したりするのが困難になるという問題がある。そこ
で、従来この種のゴム製手袋には、粘着性を取り除き、
また、脱着を容易にできるようにするために、種々の工
夫が施されており、例えば、手袋の外面の粘着性を防止
する方法としては、下記(1)〜(3)に示すような種
々の方法が実施されている。 (1)予めゴムラテックス凝固剤を含有する凝固用液状
組成物に炭酸カルシウム微粉を添加しておき、ゴム手袋
表面に微粉を付着させる方法、(2)ゴムの表面を塩素
化する方法、(3)シリコーンオイル又はフッ素系界面
活性剤を塗布する方法。 上記した方法の中では、経済性、脱着性及び生産安定面
からみて、(1)及び(2)の方法が有用であり、これ
らがゴム製手袋を製造する際の主流となっている。
されたゴム製手袋は、その内外表面が粘着性を有してい
るため、保管に際して密着したり、手袋の使用に際して
脱着したりするのが困難になるという問題がある。そこ
で、従来この種のゴム製手袋には、粘着性を取り除き、
また、脱着を容易にできるようにするために、種々の工
夫が施されており、例えば、手袋の外面の粘着性を防止
する方法としては、下記(1)〜(3)に示すような種
々の方法が実施されている。 (1)予めゴムラテックス凝固剤を含有する凝固用液状
組成物に炭酸カルシウム微粉を添加しておき、ゴム手袋
表面に微粉を付着させる方法、(2)ゴムの表面を塩素
化する方法、(3)シリコーンオイル又はフッ素系界面
活性剤を塗布する方法。 上記した方法の中では、経済性、脱着性及び生産安定面
からみて、(1)及び(2)の方法が有用であり、これ
らがゴム製手袋を製造する際の主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法には次のような問題がある。すなわち、(1)の
方法は、炭酸カルシウム粉末を使用するために、微粉末
が表面から容易に剥落し、粘着防止効果が持続できない
という問題があり、また衛生面、環境面においても好ま
しい方法ではない。例えば、ゴム中に残留している蛋白
質が炭酸カルシウム粉末を媒体として飛散し、アレルギ
ーの原因となる等の問題がある。また、(2)の方法
は、ゴム手袋を脱型した後に処理するので、処理工程が
多くなると共に、塩素化に際して処理工程の制御(例え
ば、塩素化の程度、中和水洗の程度、均一処理性)が難
しく、ゴム自体の強度の低下や変色等を起こすという問
題があり、更に残留塩素による臭気や、塩素化処理工程
の環境への影響の問題もある。また、(3)の方法は、
シリコーンオイル又はフッ素系界面活性剤を塗布する工
程が必要であるため、処理工程が増加して生産性が低下
するという問題がある。
の方法には次のような問題がある。すなわち、(1)の
方法は、炭酸カルシウム粉末を使用するために、微粉末
が表面から容易に剥落し、粘着防止効果が持続できない
という問題があり、また衛生面、環境面においても好ま
しい方法ではない。例えば、ゴム中に残留している蛋白
質が炭酸カルシウム粉末を媒体として飛散し、アレルギ
ーの原因となる等の問題がある。また、(2)の方法
は、ゴム手袋を脱型した後に処理するので、処理工程が
多くなると共に、塩素化に際して処理工程の制御(例え
ば、塩素化の程度、中和水洗の程度、均一処理性)が難
しく、ゴム自体の強度の低下や変色等を起こすという問
題があり、更に残留塩素による臭気や、塩素化処理工程
の環境への影響の問題もある。また、(3)の方法は、
シリコーンオイル又はフッ素系界面活性剤を塗布する工
程が必要であるため、処理工程が増加して生産性が低下
するという問題がある。
【0004】本発明は、従来の技術における上記の問題
を解決することを目的としてなされたものである。すな
わち、本発明の目的は、耐ブロッキング性およびドライ
時またはウエット時のグリップ性に優れたゴム製手袋を
簡単な方法で安価に製造する方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、生産に際して、衛生面、環境
面に問題を生じることなく、ゴム自体の強度の低下や、
変色の問題もなく、優れた使用感のゴム手袋を、簡単な
工程で製造する方法を提供することにある。
を解決することを目的としてなされたものである。すな
わち、本発明の目的は、耐ブロッキング性およびドライ
時またはウエット時のグリップ性に優れたゴム製手袋を
簡単な方法で安価に製造する方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、生産に際して、衛生面、環境
面に問題を生じることなく、ゴム自体の強度の低下や、
変色の問題もなく、優れた使用感のゴム手袋を、簡単な
工程で製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した課
題を解決すべく鋭意検討した結果、先にゴム凝固剤とゴ
ム加硫剤を含む凝固用液状組成物で予め手袋型を処理す
ることを提案したが(特願平11−258200号)、
それをさらに改善する目的で、合成ゴムラテックスに凝
固剤および熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤を含
有させた凝固用合成ゴムラテックスを用いることによ
り、上記問題が解決されることを見出し、本発明を完成
するに至った。
題を解決すべく鋭意検討した結果、先にゴム凝固剤とゴ
ム加硫剤を含む凝固用液状組成物で予め手袋型を処理す
ることを提案したが(特願平11−258200号)、
それをさらに改善する目的で、合成ゴムラテックスに凝
固剤および熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤を含
有させた凝固用合成ゴムラテックスを用いることによ
り、上記問題が解決されることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち、本発明の第1のゴム製手袋の製
造方法は、手袋型を、熱膨張性マイクロカプセルまたは
発泡剤と、ゴム凝固剤と、該ゴム凝固剤に安定なラテッ
クス状合成ゴムとを必須成分として含有する凝固用合成
ゴムラテックス中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜を
手袋型表面に形成する工程、該手袋型をゴム配合ラテッ
クス中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜上にゲル化ゴ
ム層を形成する工程、形成された二層構成のゴム積層体
を加熱して加硫、発泡させる工程、および前記手袋型か
ら加硫されたゴム積層体を反転脱型する工程を順次行う
ことを特徴とする。この場合において、形成されるゲル
化ゴム層表面に、澱粉又はタルク微粉末を付着させても
よい。この方法により、手袋本体ゴム層の外面に合成ゴ
ム皮膜層が形成された二層構成のゴム製手袋が得られ
る。
造方法は、手袋型を、熱膨張性マイクロカプセルまたは
発泡剤と、ゴム凝固剤と、該ゴム凝固剤に安定なラテッ
クス状合成ゴムとを必須成分として含有する凝固用合成
ゴムラテックス中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜を
手袋型表面に形成する工程、該手袋型をゴム配合ラテッ
クス中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜上にゲル化ゴ
ム層を形成する工程、形成された二層構成のゴム積層体
を加熱して加硫、発泡させる工程、および前記手袋型か
ら加硫されたゴム積層体を反転脱型する工程を順次行う
ことを特徴とする。この場合において、形成されるゲル
化ゴム層表面に、澱粉又はタルク微粉末を付着させても
よい。この方法により、手袋本体ゴム層の外面に合成ゴ
ム皮膜層が形成された二層構成のゴム製手袋が得られ
る。
【0007】本発明の第2のゴム製手袋の製造方法は、
手袋型を、熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤と、
ゴム凝固剤と、該ゴム凝固剤に安定なラテックス状合成
ゴムとを必須成分として含有する凝固用合成ゴムラテッ
クス中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜を手袋型表面
に形成する工程、該手袋型をゴム配合ラテックス中に浸
漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜上にゲル化ゴム層を形成
させる工程、二層構成のゴム積層体が形成された手袋型
を、合成ゴムラテックスおよび有機微粒子を含む水性分
散液に浸漬して上記ゲル化ゴム層の上に有機微粒子含有
合成ゴムラテックス層を形成する工程、形成された三層
構成のゴム積層体を加熱して加硫、発泡させる工程、お
よび前記手袋型から加硫されたゴム積層体を反転脱型す
る工程を順次行うことを特徴とする。この方法により、
手袋本体ゴム層の外面に合成ゴム皮膜層、内面に滑性樹
脂層が形成された三層構成のゴム製手袋が得られる。
手袋型を、熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤と、
ゴム凝固剤と、該ゴム凝固剤に安定なラテックス状合成
ゴムとを必須成分として含有する凝固用合成ゴムラテッ
クス中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜を手袋型表面
に形成する工程、該手袋型をゴム配合ラテックス中に浸
漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜上にゲル化ゴム層を形成
させる工程、二層構成のゴム積層体が形成された手袋型
を、合成ゴムラテックスおよび有機微粒子を含む水性分
散液に浸漬して上記ゲル化ゴム層の上に有機微粒子含有
合成ゴムラテックス層を形成する工程、形成された三層
構成のゴム積層体を加熱して加硫、発泡させる工程、お
よび前記手袋型から加硫されたゴム積層体を反転脱型す
る工程を順次行うことを特徴とする。この方法により、
手袋本体ゴム層の外面に合成ゴム皮膜層、内面に滑性樹
脂層が形成された三層構成のゴム製手袋が得られる。
【0008】本発明の上記第1および第2の製造方法に
おいて、凝固用合成ゴムラテックス中における熱膨張性
マイクロカプセルまたは発泡剤の含有量は、ラテックス
状合成ゴム固形分100重量部に対して10〜150重
量部であることが好ましい。
おいて、凝固用合成ゴムラテックス中における熱膨張性
マイクロカプセルまたは発泡剤の含有量は、ラテックス
状合成ゴム固形分100重量部に対して10〜150重
量部であることが好ましい。
【0009】また、上記凝固用合成ゴムラテックス中に
は、ゴム加硫剤を含有させるのが好ましい。さらにま
た、エマルジョン型シリコーンオイル、合成樹脂微粉末
および無機酸化物微粉末から選択された少なくとも1つ
を含有させてもよい。
は、ゴム加硫剤を含有させるのが好ましい。さらにま
た、エマルジョン型シリコーンオイル、合成樹脂微粉末
および無機酸化物微粉末から選択された少なくとも1つ
を含有させてもよい。
【0010】本発明の製造方法によれば、手袋型を、合
成ゴムラテックス、熱膨張性マイクロカプセルまたは発
泡剤、およびゴム凝固剤を含有する凝固用合成ゴムラテ
ックスに浸漬して手袋型表面に熱膨張性マイクロカプセ
ルまたは発泡剤を高濃度で含む合成ゴム皮膜を付着させ
るから、その上に形成されたゲル化ゴム層を加熱して加
硫する際に、熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤が
発泡し、ゴム層の表面、すなわち、手袋の外面には凹凸
形状の粗面が形成され、手袋の表面が粘着性を失ったも
のになる。したがって、本発明によれば、脱型までの一
連の工程、いわゆるインライン工程によって耐ブロッキ
ング性およびグリップ性に優れたゴム製手袋を作製する
ことが可能になる。
成ゴムラテックス、熱膨張性マイクロカプセルまたは発
泡剤、およびゴム凝固剤を含有する凝固用合成ゴムラテ
ックスに浸漬して手袋型表面に熱膨張性マイクロカプセ
ルまたは発泡剤を高濃度で含む合成ゴム皮膜を付着させ
るから、その上に形成されたゲル化ゴム層を加熱して加
硫する際に、熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤が
発泡し、ゴム層の表面、すなわち、手袋の外面には凹凸
形状の粗面が形成され、手袋の表面が粘着性を失ったも
のになる。したがって、本発明によれば、脱型までの一
連の工程、いわゆるインライン工程によって耐ブロッキ
ング性およびグリップ性に優れたゴム製手袋を作製する
ことが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。まず、本発明の製造方法について図
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の製造方
法の簡略化されたフローシートを示す。まず、第1の工
程では、洗浄および水洗された手袋型を、凝固剤槽1に
おいて、ラテックス状合成ゴム、熱膨張性マイクロカプ
セルまたは発泡剤、およびゴム凝固剤を含有する凝固用
合成ゴムラテックス中に浸漬する。その後、手袋型を引
き上げて乾燥し、手袋型表面に、熱膨張性マイクロカプ
セルまたは発泡剤および凝固剤を含有する合成ゴム皮膜
を付着させる。この手袋型を、次の工程においてラテッ
クス槽2に導入し、手袋本体を形成するためのゴム配合
ラテックス中に浸漬する。手袋型を引き上げて乾燥した
後、湯洗槽3においてリーチング処理し、水溶性成分お
よび凝固剤を抽出除去する。それによって、手袋型上の
凝固剤含有合成ゴム皮膜の上にゲル化ゴム層が形成され
る。このゲル化ゴム層は、次の工程において熱風槽4を
通過させることによって上記合成ゴム皮膜と共に加熱し
加硫する。この際、熱膨張性マイクロカプセルまたは発
泡剤が加熱により膨張または発泡して、手袋本体となる
ゴム層が手袋型から容易に剥離できるようになる。加硫
されたゴム積層体は最後の脱型工程5において手袋型か
ら反転脱型させ、ゴム製手袋6を得る。脱型後の手袋型
は、洗浄および水洗して次の工程のために準備される。
て詳細に説明する。まず、本発明の製造方法について図
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の製造方
法の簡略化されたフローシートを示す。まず、第1の工
程では、洗浄および水洗された手袋型を、凝固剤槽1に
おいて、ラテックス状合成ゴム、熱膨張性マイクロカプ
セルまたは発泡剤、およびゴム凝固剤を含有する凝固用
合成ゴムラテックス中に浸漬する。その後、手袋型を引
き上げて乾燥し、手袋型表面に、熱膨張性マイクロカプ
セルまたは発泡剤および凝固剤を含有する合成ゴム皮膜
を付着させる。この手袋型を、次の工程においてラテッ
クス槽2に導入し、手袋本体を形成するためのゴム配合
ラテックス中に浸漬する。手袋型を引き上げて乾燥した
後、湯洗槽3においてリーチング処理し、水溶性成分お
よび凝固剤を抽出除去する。それによって、手袋型上の
凝固剤含有合成ゴム皮膜の上にゲル化ゴム層が形成され
る。このゲル化ゴム層は、次の工程において熱風槽4を
通過させることによって上記合成ゴム皮膜と共に加熱し
加硫する。この際、熱膨張性マイクロカプセルまたは発
泡剤が加熱により膨張または発泡して、手袋本体となる
ゴム層が手袋型から容易に剥離できるようになる。加硫
されたゴム積層体は最後の脱型工程5において手袋型か
ら反転脱型させ、ゴム製手袋6を得る。脱型後の手袋型
は、洗浄および水洗して次の工程のために準備される。
【0012】本発明に係わるゴム製手袋の第1の製造方
法においては、まず、第1の工程として、手袋型を、凝
固用合成ゴムラテックス中に浸漬するが、手袋型は、必
要に応じて無機酸等で洗浄した後、水洗される。次いで
40〜70℃に加温した状態でラテックス状合成ゴム、
熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤、およびゴム凝
固剤を必須成分として含有する凝固用合成ゴムラテック
ス中に浸漬される。本発明において用いる手袋型は、人
の手の輪郭に対応する形状を有するものであって、例え
ば、手首から指先までのもの、肘から指先までのもの
等、目的に応じて種々の形状のものを用いることがで
き、磁器製型、アルミニウム鋳型、プラスチック型等が
好ましく使用される。
法においては、まず、第1の工程として、手袋型を、凝
固用合成ゴムラテックス中に浸漬するが、手袋型は、必
要に応じて無機酸等で洗浄した後、水洗される。次いで
40〜70℃に加温した状態でラテックス状合成ゴム、
熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤、およびゴム凝
固剤を必須成分として含有する凝固用合成ゴムラテック
ス中に浸漬される。本発明において用いる手袋型は、人
の手の輪郭に対応する形状を有するものであって、例え
ば、手首から指先までのもの、肘から指先までのもの
等、目的に応じて種々の形状のものを用いることがで
き、磁器製型、アルミニウム鋳型、プラスチック型等が
好ましく使用される。
【0013】本発明において、上記の手袋型を浸漬する
凝固用合成ゴムラテックスは、熱膨張性マイクロカプセ
ルまたは発泡剤と、ゴム凝固剤と、ラテックス状合成ゴ
ムとを必須成分として含有するものであり、所望により
加硫剤、エマルジョン型シリコーンオイル、合成樹脂微
粉末および無機酸化物微粉末が含有される。
凝固用合成ゴムラテックスは、熱膨張性マイクロカプセ
ルまたは発泡剤と、ゴム凝固剤と、ラテックス状合成ゴ
ムとを必須成分として含有するものであり、所望により
加硫剤、エマルジョン型シリコーンオイル、合成樹脂微
粉末および無機酸化物微粉末が含有される。
【0014】ラテックス状合成ゴムとしては、凝固用合
成ゴムラテックスに含有させるゴム凝固剤に対して安定
なものを使用することが必要である。したがって、使用
するゴム凝固剤によってラテックス状合成ゴムは適宜選
択することができるが、ゴム凝固剤に安定なノニオン系
のラテックス状合成ゴムが特に好ましく使用される。よ
り具体的には柔軟性に優れているアクリル変性ブタジエ
ン系ゴム、ポリウレタン系ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエンゴム等のラテックス状合成ゴムが適している。
成ゴムラテックスに含有させるゴム凝固剤に対して安定
なものを使用することが必要である。したがって、使用
するゴム凝固剤によってラテックス状合成ゴムは適宜選
択することができるが、ゴム凝固剤に安定なノニオン系
のラテックス状合成ゴムが特に好ましく使用される。よ
り具体的には柔軟性に優れているアクリル変性ブタジエ
ン系ゴム、ポリウレタン系ゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエンゴム等のラテックス状合成ゴムが適している。
【0015】また、ゴム凝固剤としては、カルシウム
塩、亜鉛塩等の金属塩が使用され、特に硝酸カルシウム
が好ましいものとしてあげられるが、その他に、塩化カ
ルシウム、シクロヘキシルアミン酢酸塩または塩化亜鉛
等を使用することができる。また、これらゴム凝固剤
は、溶剤に溶解した形で添加されるが、溶剤としては、
水、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコー
ル類または水とアルコール類の混合物が用いられる。凝
固用合成ゴムラテックスにおけるゴム凝固剤の濃度は、
10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の範囲
に設定される。また、ゴム凝固剤の含有量は、適宜設定
することができる。
塩、亜鉛塩等の金属塩が使用され、特に硝酸カルシウム
が好ましいものとしてあげられるが、その他に、塩化カ
ルシウム、シクロヘキシルアミン酢酸塩または塩化亜鉛
等を使用することができる。また、これらゴム凝固剤
は、溶剤に溶解した形で添加されるが、溶剤としては、
水、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコー
ル類または水とアルコール類の混合物が用いられる。凝
固用合成ゴムラテックスにおけるゴム凝固剤の濃度は、
10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%の範囲
に設定される。また、ゴム凝固剤の含有量は、適宜設定
することができる。
【0016】本発明における凝固用合成ゴムラテックス
に含有させる熱膨張性マイクロカプセルおよび発泡剤と
しては、加熱による加硫に際して発泡するものであれば
如何なるものでも使用可能である。熱膨張性マイクロカ
プセルとしては、粒径5〜20μm程度のビニリデンク
ロライド−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリ
ル重合体、(メタ)アクリル酸エステル重合体、スチレ
ン重合体等よりなる外殻に、イソブタン、イソペンタ
ン、ノルマルペンタン等を封入したマイクロカプセルが
用いられる。または発泡剤としては、ヒドラジン系化合
物(例えば、トルエンスルホニルヒドラジン、ベンゼン
スルホニルヒドラジン等)、アゾ系化合物(例えば、ア
ゾビスイソブチロニトリル)が使用できる。これら熱膨
張性マイクロカプセルまたは発泡剤は、ラテックス状合
成ゴム固形分100重量部に対して10〜150重量部
の範囲が好ましい。
に含有させる熱膨張性マイクロカプセルおよび発泡剤と
しては、加熱による加硫に際して発泡するものであれば
如何なるものでも使用可能である。熱膨張性マイクロカ
プセルとしては、粒径5〜20μm程度のビニリデンク
ロライド−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリ
ル重合体、(メタ)アクリル酸エステル重合体、スチレ
ン重合体等よりなる外殻に、イソブタン、イソペンタ
ン、ノルマルペンタン等を封入したマイクロカプセルが
用いられる。または発泡剤としては、ヒドラジン系化合
物(例えば、トルエンスルホニルヒドラジン、ベンゼン
スルホニルヒドラジン等)、アゾ系化合物(例えば、ア
ゾビスイソブチロニトリル)が使用できる。これら熱膨
張性マイクロカプセルまたは発泡剤は、ラテックス状合
成ゴム固形分100重量部に対して10〜150重量部
の範囲が好ましい。
【0017】本発明における上記凝固用合成ゴムラテッ
クスには、ラテックス状合成ゴムを加硫させるゴム加硫
剤を含有させなくてもよいが、含有させることが好まし
い。ゴム加硫剤としては、一般にゴムの加硫に使用され
るものであれば如何なるものでも使用することができる
が、加硫作用を示す加硫促進剤を用いてもよい。具体的
には、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ジチオカル
バミン酸塩およびチウラムポリサルファイド等をあげる
ことができる。これらのゴム加硫剤は、ラテックス状合
成ゴムの不揮発分100重量部に対して0.5〜10重
量部の範囲で含有させるのが好ましく、特に好ましくは
1〜8重量部の範囲で含有させる。
クスには、ラテックス状合成ゴムを加硫させるゴム加硫
剤を含有させなくてもよいが、含有させることが好まし
い。ゴム加硫剤としては、一般にゴムの加硫に使用され
るものであれば如何なるものでも使用することができる
が、加硫作用を示す加硫促進剤を用いてもよい。具体的
には、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ジチオカル
バミン酸塩およびチウラムポリサルファイド等をあげる
ことができる。これらのゴム加硫剤は、ラテックス状合
成ゴムの不揮発分100重量部に対して0.5〜10重
量部の範囲で含有させるのが好ましく、特に好ましくは
1〜8重量部の範囲で含有させる。
【0018】また、凝固用合成ゴムラテックスには、エ
マルジョン型シリコーンオイル、合成樹脂微粉末および
無機酸化物微粉末から選択された少なくとも1つを含有
させることができる。エマルジョン型シリコーンオイル
としては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、アミノ
変性シリコーンオイル、フェニルメチルシリコーンオイ
ル等があげられる。合成樹脂としては、上記のゴム凝固
剤と接触しても凝固物または凝集物が発生しないもので
あれば如何なるものでも使用することができ、例えば、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、オレフ
ィン樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、およびそれらの架橋物等が
あげられる。また、無機酸化物としては、シリカ、アル
ミナ等が使用できる。これらの無機酸化物微粉末は、粒
子径0.5〜20μmの範囲のものを用いるのが好まし
い。これらのエマルジョン型シリコーンオイル、合成樹
脂微粉末および無機酸化物微粉末は、ラテックス状合成
ゴム固形分100重量部に対して1〜200重量部の範
囲で含有させることができる。
マルジョン型シリコーンオイル、合成樹脂微粉末および
無機酸化物微粉末から選択された少なくとも1つを含有
させることができる。エマルジョン型シリコーンオイル
としては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、アミノ
変性シリコーンオイル、フェニルメチルシリコーンオイ
ル等があげられる。合成樹脂としては、上記のゴム凝固
剤と接触しても凝固物または凝集物が発生しないもので
あれば如何なるものでも使用することができ、例えば、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、オレフ
ィン樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、およびそれらの架橋物等が
あげられる。また、無機酸化物としては、シリカ、アル
ミナ等が使用できる。これらの無機酸化物微粉末は、粒
子径0.5〜20μmの範囲のものを用いるのが好まし
い。これらのエマルジョン型シリコーンオイル、合成樹
脂微粉末および無機酸化物微粉末は、ラテックス状合成
ゴム固形分100重量部に対して1〜200重量部の範
囲で含有させることができる。
【0019】本発明の製造方法における第1の工程にお
いては、上記の成分によって構成される凝固用合成ゴム
ラテックスの中に、手袋型を浸漬し、その後取り出して
手袋型表面に付着した被覆物を乾燥させる。それによっ
て手袋型の表面に、ラテックス状合成ゴム、熱膨張性マ
イクロカプセルまたは発泡剤、ゴム凝固剤および所望に
より添加されるゴム加硫剤、合成樹脂微粉末、無機酸化
物微粉末等よりなる凝固剤含有合成ゴム皮膜が付着した
ものが形成される。この凝固剤含有合成ゴム皮膜の膜厚
は、1〜10μmの範囲に設定するのが好ましい。
いては、上記の成分によって構成される凝固用合成ゴム
ラテックスの中に、手袋型を浸漬し、その後取り出して
手袋型表面に付着した被覆物を乾燥させる。それによっ
て手袋型の表面に、ラテックス状合成ゴム、熱膨張性マ
イクロカプセルまたは発泡剤、ゴム凝固剤および所望に
より添加されるゴム加硫剤、合成樹脂微粉末、無機酸化
物微粉末等よりなる凝固剤含有合成ゴム皮膜が付着した
ものが形成される。この凝固剤含有合成ゴム皮膜の膜厚
は、1〜10μmの範囲に設定するのが好ましい。
【0020】次の第2の工程において、前記凝固剤含有
合成ゴム皮膜が付着した手袋型を、ゴム配合ラテックス
中に浸漬して、手袋型表面に形成された上記凝固剤含有
合成ゴム皮膜の上に手袋本体となるゲル化ゴム層を沈着
させる。本発明において、ゴム配合ラテックスとして
は、従来公知のゴムラテックスを使用することができ、
例えば、天然ゴムラテックス、NBRラテックス、クロ
ロプレンラテックス等の合成ゴムラテックスが好ましく
使用できる。これらのゴムラテックスには少量の加硫剤
と共に、通常、ゴムラテックスに添加される加硫促進
剤、酸化防止剤、増粘剤、湿潤剤及び消泡剤が含まれて
いてもよい。このゴム配合ラテックスは、通常不揮発分
30〜50重量%の範囲のものが好ましく使用される。
合成ゴム皮膜が付着した手袋型を、ゴム配合ラテックス
中に浸漬して、手袋型表面に形成された上記凝固剤含有
合成ゴム皮膜の上に手袋本体となるゲル化ゴム層を沈着
させる。本発明において、ゴム配合ラテックスとして
は、従来公知のゴムラテックスを使用することができ、
例えば、天然ゴムラテックス、NBRラテックス、クロ
ロプレンラテックス等の合成ゴムラテックスが好ましく
使用できる。これらのゴムラテックスには少量の加硫剤
と共に、通常、ゴムラテックスに添加される加硫促進
剤、酸化防止剤、増粘剤、湿潤剤及び消泡剤が含まれて
いてもよい。このゴム配合ラテックスは、通常不揮発分
30〜50重量%の範囲のものが好ましく使用される。
【0021】上記ゴム配合ラテックス中に浸漬した手袋
型は、引き上げて、例えば60℃ないし100℃の温風
槽を10〜90秒間通過させてゲル化ゴム層を形成させ
る。次いで、ゲル化ゴム層中の蛋白質等の水可溶性物質
及び凝固剤を除去するために、30〜90℃の温水中で
20秒〜10分間抽出処理(リーチング)する。その
後、70〜100℃にて30秒〜2分間加熱乾燥する。
それにより、前記工程で形成された凝固剤含有合成ゴム
皮膜の上に抽出処理されたゲル化ゴム層が形成される。
ゲル化ゴム層の厚さは、通常50〜300μmの範囲に
設定することが好ましい。
型は、引き上げて、例えば60℃ないし100℃の温風
槽を10〜90秒間通過させてゲル化ゴム層を形成させ
る。次いで、ゲル化ゴム層中の蛋白質等の水可溶性物質
及び凝固剤を除去するために、30〜90℃の温水中で
20秒〜10分間抽出処理(リーチング)する。その
後、70〜100℃にて30秒〜2分間加熱乾燥する。
それにより、前記工程で形成された凝固剤含有合成ゴム
皮膜の上に抽出処理されたゲル化ゴム層が形成される。
ゲル化ゴム層の厚さは、通常50〜300μmの範囲に
設定することが好ましい。
【0022】形成されたゲル化ゴム層の表面には、所望
により、粘着防止処理を施すのが望ましい。例えば、澱
粉またはタルク等の微粉末を付着させたり、エマルジョ
ン型シリコーンオイルを塗布してもよい。それにより、
得られる手袋の内面の粘着を防止することができる。ま
た、例えば、有機樹脂微粒子を含有するポリマーエマル
ジョンを塗布して、粘着を防止すると共に滑性を向上さ
せることもできる。
により、粘着防止処理を施すのが望ましい。例えば、澱
粉またはタルク等の微粉末を付着させたり、エマルジョ
ン型シリコーンオイルを塗布してもよい。それにより、
得られる手袋の内面の粘着を防止することができる。ま
た、例えば、有機樹脂微粒子を含有するポリマーエマル
ジョンを塗布して、粘着を防止すると共に滑性を向上さ
せることもできる。
【0023】上記抽出処理されたゲル化ゴム層は、次の
第三の工程において加熱処理して加硫される。すなわ
ち、90〜130℃にて10〜30分間加熱乾燥させ
て、ゲル化ゴム層のゴムを加硫して硬化させる。その
際、合成ゴム皮膜中に存在する熱膨張性マイクロカプセ
ルまたは発泡剤が同時に発泡して、粗面を形成する。凝
固剤含有合成ゴム皮膜にゴム加硫剤が含有される場合に
は、その合成ゴム皮膜も同時に加硫され、手袋本体のゴ
ム層上により強度の優れた皮膜が形成されたものとな
る。
第三の工程において加熱処理して加硫される。すなわ
ち、90〜130℃にて10〜30分間加熱乾燥させ
て、ゲル化ゴム層のゴムを加硫して硬化させる。その
際、合成ゴム皮膜中に存在する熱膨張性マイクロカプセ
ルまたは発泡剤が同時に発泡して、粗面を形成する。凝
固剤含有合成ゴム皮膜にゴム加硫剤が含有される場合に
は、その合成ゴム皮膜も同時に加硫され、手袋本体のゴ
ム層上により強度の優れた皮膜が形成されたものとな
る。
【0024】上記のようにして処理された合成ゴム皮膜
およびゲル化ゴム層よりなる二層構成のゴム積層体は、
最後に手袋型より反転して脱型する。それにより表面の
滑り性が改善された粘着性のないゴム製手袋が得られ
る。
およびゲル化ゴム層よりなる二層構成のゴム積層体は、
最後に手袋型より反転して脱型する。それにより表面の
滑り性が改善された粘着性のないゴム製手袋が得られ
る。
【0025】本発明の第2の製造方法は、上記第二の工
程で抽出処理されたゲル化ゴム層を有する手袋型につい
て、さらに浸漬処理を行う。すなわち、抽出処理された
ゲル化ゴム層を有する手袋型をラテックス状合成ゴムお
よび有機微粒子を含む水性分散液に浸漬して、ゲル化ゴ
ム層上に微粒子含有合成ゴムラテックス層を形成させ
る。その際使用する水性分散液としては、不揮発分の濃
度が0.5〜10重量%の範囲であり、その粘度が0.
5〜100mPa・sの範囲のものが好ましい。特に、
着脱性に優れた滑性樹脂層を得るためには、その濃度は
2〜5重量%の範囲、また粘度は1〜20mPa・sの
範囲が適当である。
程で抽出処理されたゲル化ゴム層を有する手袋型につい
て、さらに浸漬処理を行う。すなわち、抽出処理された
ゲル化ゴム層を有する手袋型をラテックス状合成ゴムお
よび有機微粒子を含む水性分散液に浸漬して、ゲル化ゴ
ム層上に微粒子含有合成ゴムラテックス層を形成させ
る。その際使用する水性分散液としては、不揮発分の濃
度が0.5〜10重量%の範囲であり、その粘度が0.
5〜100mPa・sの範囲のものが好ましい。特に、
着脱性に優れた滑性樹脂層を得るためには、その濃度は
2〜5重量%の範囲、また粘度は1〜20mPa・sの
範囲が適当である。
【0026】上記のようにして上記水性分散液に浸漬す
ることにより、上記の合成ゴム皮膜(第1層)およびゲ
ル化ゴム層(第2層)よりなる積層体の上に、有機微粒
子が合成ゴム中に分散した微粒子含有合成ゴムラテック
ス層(第3層)が形成され、三層構成のゴム積層体が得
られる。このゴム積層体を70〜100℃において30
秒〜2分間加熱乾燥させた後、必要に応じて、ビーディ
ング(袖口のへり巻き)を行う。形成された微粒子含有
合成ゴムラテックス層の表面は、微細な凹凸形状を有す
る粗面化されたものとなっている。
ることにより、上記の合成ゴム皮膜(第1層)およびゲ
ル化ゴム層(第2層)よりなる積層体の上に、有機微粒
子が合成ゴム中に分散した微粒子含有合成ゴムラテック
ス層(第3層)が形成され、三層構成のゴム積層体が得
られる。このゴム積層体を70〜100℃において30
秒〜2分間加熱乾燥させた後、必要に応じて、ビーディ
ング(袖口のへり巻き)を行う。形成された微粒子含有
合成ゴムラテックス層の表面は、微細な凹凸形状を有す
る粗面化されたものとなっている。
【0027】次いで、このゴム積層体を、上記したよう
に、90〜130℃にて10〜30分間加熱乾燥させ
て、第1層の合成ゴム皮膜、第2層のゲル化ゴム層およ
び第3層の微粒子含有合成ゴムラテックス層を加硫して
硬化させる。それにより、合成ゴム皮膜、手袋本体ゴム
層および滑性樹脂層よりなる三層構成の加硫されたゴム
積層体が形成される。この加硫されたゴム積層体を手袋
型から反転して脱型することにより、合成ゴム皮膜が外
面側となり、滑性樹脂層が内面となる本発明のゴム製の
手袋が得られる。
に、90〜130℃にて10〜30分間加熱乾燥させ
て、第1層の合成ゴム皮膜、第2層のゲル化ゴム層およ
び第3層の微粒子含有合成ゴムラテックス層を加硫して
硬化させる。それにより、合成ゴム皮膜、手袋本体ゴム
層および滑性樹脂層よりなる三層構成の加硫されたゴム
積層体が形成される。この加硫されたゴム積層体を手袋
型から反転して脱型することにより、合成ゴム皮膜が外
面側となり、滑性樹脂層が内面となる本発明のゴム製の
手袋が得られる。
【0028】本発明において、水性分散液に使用される
ラテックス状合成ゴムとしては、上記の凝固剤と接触し
ても凝固物又は凝集物が発生しないものであり、具体的
には、スチレン−ブタジエン系ゴムラテックス、メチル
メタクリレート−ブタジエン系ゴムラテックス、アクリ
ロニトリルゴムラテックス、ブタジエンゴムラテックス
及びイソプレンゴムラテックス等があげられ、これらは
単独で又は2種以上を混合して用いられる。これらのラ
テックス状合成ゴムは、アニオン系界面活性剤等を用い
て安定化させた合成ゴムラテックスに、ノニオン系界面
活性剤又はポリビニルアルコールに代表される高分子保
護コロイドを後添加することによって得られるものが好
適に使用されるが、市販の合成ゴムラテックスに、ノニ
オン系界面活性剤を添加混合して用いればよい。また、
ラテックス状合成ゴムには、カルボキシル基を有するも
のも使用可能である。ラテックス状合成ゴムは、特に限
定されるものではないが、加硫フィルムを形成したとき
の伸びが300%以上、抗張力3Mpa以上のものを選
択するのが好ましい。
ラテックス状合成ゴムとしては、上記の凝固剤と接触し
ても凝固物又は凝集物が発生しないものであり、具体的
には、スチレン−ブタジエン系ゴムラテックス、メチル
メタクリレート−ブタジエン系ゴムラテックス、アクリ
ロニトリルゴムラテックス、ブタジエンゴムラテックス
及びイソプレンゴムラテックス等があげられ、これらは
単独で又は2種以上を混合して用いられる。これらのラ
テックス状合成ゴムは、アニオン系界面活性剤等を用い
て安定化させた合成ゴムラテックスに、ノニオン系界面
活性剤又はポリビニルアルコールに代表される高分子保
護コロイドを後添加することによって得られるものが好
適に使用されるが、市販の合成ゴムラテックスに、ノニ
オン系界面活性剤を添加混合して用いればよい。また、
ラテックス状合成ゴムには、カルボキシル基を有するも
のも使用可能である。ラテックス状合成ゴムは、特に限
定されるものではないが、加硫フィルムを形成したとき
の伸びが300%以上、抗張力3Mpa以上のものを選
択するのが好ましい。
【0029】また、水性分散液に使用される有機微粒子
としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、オレフィン系樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂,澱粉及びそれら
の架橋物等の有機微粉体が挙げられ、これらは単独で又
は2種以上を混合して用いられる。また、有機微粒子
は、良好な滑性を得るには平均粒子径1〜20μmの範
囲のものであり、好ましくは2〜10μmの範囲であ
る。平均粒子径が1μm未満の場合は凹凸による滑性が
乏しく、他方、20μmを超えると、ざらつき感があ
り、使用感が悪くなる。また、その添加量は、ラテック
ス状合成ゴム固形分100重量部に対して10〜100
重量部の範囲であり、好ましくは30〜70重量部の範
囲である。添加量が10重量部未満の場合は、粘着感が
感じられて滑性に乏しい。他方、100重量部を越える
と、滑性樹脂層の塗膜の伸びが短く、ゴム製手袋本体の
伸びに追従することができず、密着性も不充分となるた
め不適当である。また、有機微粒子の形状は特に限定さ
れないが、滑性の点で真球状が好ましい。
としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、オレフィン系樹脂、ホルムアルデヒド系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂,澱粉及びそれら
の架橋物等の有機微粉体が挙げられ、これらは単独で又
は2種以上を混合して用いられる。また、有機微粒子
は、良好な滑性を得るには平均粒子径1〜20μmの範
囲のものであり、好ましくは2〜10μmの範囲であ
る。平均粒子径が1μm未満の場合は凹凸による滑性が
乏しく、他方、20μmを超えると、ざらつき感があ
り、使用感が悪くなる。また、その添加量は、ラテック
ス状合成ゴム固形分100重量部に対して10〜100
重量部の範囲であり、好ましくは30〜70重量部の範
囲である。添加量が10重量部未満の場合は、粘着感が
感じられて滑性に乏しい。他方、100重量部を越える
と、滑性樹脂層の塗膜の伸びが短く、ゴム製手袋本体の
伸びに追従することができず、密着性も不充分となるた
め不適当である。また、有機微粒子の形状は特に限定さ
れないが、滑性の点で真球状が好ましい。
【0030】本発明において、上記水性分散液には、上
記のラテックス状合成ゴム及び有機微粒子に加えて、滑
性樹脂層のゴム製手袋本体との密着性、強度及び耐水性
を向上させる目的で、硬化剤として、アミノ樹脂、ブロ
ックイソシアネート又はエポキシ樹脂等の水溶液又は水
分散体を添加することができる。アミノ樹脂としては、
水溶性のメチル化メラミン樹脂、メチル化尿素樹脂等が
用いられる。また、ブロックイソシアネートとしては、
フェノ−ル、ラクタム、オキシム等の公知のブロック剤
でブロック化されたイソシアネート化合物のノニオン系
の水分散体等が用いられる。また、エポキシ樹脂として
は、水性のソルビトールポリグリシジルエーテル、ソル
ビタンポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリ
グリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエ
ーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールグリシジルエーテル等が用いられる。
これらの硬化剤の添加量は、ラテックス状合成ゴム固形
分100重量部に対して1〜50重量部、好ましくは5
〜30重量部の範囲に設定される。また、硬化を促進す
るために水溶液または水性分散液の安定性を損なわない
範囲において公知の触媒を添加してもよい。
記のラテックス状合成ゴム及び有機微粒子に加えて、滑
性樹脂層のゴム製手袋本体との密着性、強度及び耐水性
を向上させる目的で、硬化剤として、アミノ樹脂、ブロ
ックイソシアネート又はエポキシ樹脂等の水溶液又は水
分散体を添加することができる。アミノ樹脂としては、
水溶性のメチル化メラミン樹脂、メチル化尿素樹脂等が
用いられる。また、ブロックイソシアネートとしては、
フェノ−ル、ラクタム、オキシム等の公知のブロック剤
でブロック化されたイソシアネート化合物のノニオン系
の水分散体等が用いられる。また、エポキシ樹脂として
は、水性のソルビトールポリグリシジルエーテル、ソル
ビタンポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリ
グリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエ
ーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ポリエ
チレングリコールグリシジルエーテル等が用いられる。
これらの硬化剤の添加量は、ラテックス状合成ゴム固形
分100重量部に対して1〜50重量部、好ましくは5
〜30重量部の範囲に設定される。また、硬化を促進す
るために水溶液または水性分散液の安定性を損なわない
範囲において公知の触媒を添加してもよい。
【0031】また、上記水性分散液には、その性能を充
分に発揮させる目的で、増粘剤、湿潤剤、消泡剤、pH
調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、
帯電防止剤、着色剤等を適宜添加することができる。さ
らに滑性を向上させる目的で、シリコーンオイルエマル
ジョンを添加してもよい。使用される増粘剤としては、
メチルセルロース、ポリビニルアルコール、アクリル酸
アンモニウム塩等が好ましく、また、湿潤剤および消泡
剤としては、ノニオン系のフッ素系界面活性剤、シリコ
ーンオイルエマルジョン等が好ましい。
分に発揮させる目的で、増粘剤、湿潤剤、消泡剤、pH
調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、
帯電防止剤、着色剤等を適宜添加することができる。さ
らに滑性を向上させる目的で、シリコーンオイルエマル
ジョンを添加してもよい。使用される増粘剤としては、
メチルセルロース、ポリビニルアルコール、アクリル酸
アンモニウム塩等が好ましく、また、湿潤剤および消泡
剤としては、ノニオン系のフッ素系界面活性剤、シリコ
ーンオイルエマルジョン等が好ましい。
【0032】本発明の第2の製造方法においては、上記
の水性分散液を使用することにより、手袋本体ゴム層上
に均一な外観の滑性樹脂層が形成される。この方法の場
合、三層構成になっているから、ピンホールの発生率を
著しく低減することができる。さらに、上記滑性樹脂層
は、合成ゴムラテックスを用いて形成されているから、
第二層の手袋本体ゴム層との密着性が良好であると共
に、手袋本体の伸びに追従することができるものであ
り、また、有機微粒子を配合しているから、表面に凹凸
が形成されて滑性を有するものになっている。したがっ
て、衛生的で脱着性に優れたゴム製手袋が得られる。
の水性分散液を使用することにより、手袋本体ゴム層上
に均一な外観の滑性樹脂層が形成される。この方法の場
合、三層構成になっているから、ピンホールの発生率を
著しく低減することができる。さらに、上記滑性樹脂層
は、合成ゴムラテックスを用いて形成されているから、
第二層の手袋本体ゴム層との密着性が良好であると共
に、手袋本体の伸びに追従することができるものであ
り、また、有機微粒子を配合しているから、表面に凹凸
が形成されて滑性を有するものになっている。したがっ
て、衛生的で脱着性に優れたゴム製手袋が得られる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、「部」及び「%」は、それぞれ重量部及び重量%を
意味する。 実施例1 まず、磁器製の手袋型を水洗し、50℃に加温した後、
凝固用合成ゴムラテックスとして表1のAに示す組成の
ものを使用し、その中に手袋型を3秒間浸漬した。手袋
型を引き上げて乾燥し、手袋型表面に、加硫剤、マイク
ロカプセル及び凝固剤を含有する厚さ5μmの合成ゴム
皮膜を付着させた。次に、その手袋型を、表2に示す組
成の天然ゴムラテックスを主成分とするゴム配合ラテッ
クス中に5秒間浸漬し、引き上げた後、100℃におい
て90秒間乾燥させて、手袋型表面の合成ゴム皮膜の上
に厚さ150μmの天然ゴムラテックスよりなるゲル化
ゴム層を形成させた。さらにそのゲル化ゴム層が形成さ
れた手袋型を、60℃の温水中に60秒間浸漬して、水
溶性物質及び凝固剤を抽出除去した。それを引き上げた
後、ゲル化ゴム層に90℃の温風を吹きかけて表面の水
分を除去した。次いで、抽出処理されたゲル化ゴム層を
120℃の乾燥機中で15分間加熱乾燥することによ
り、厚さ約110μmの加硫された二層構成のゴム積層
体よりなるゴム手袋層を作製した。その際、手袋型とゴ
ム手袋層との間に膨らみが観察され、手袋型とゴム手袋
層が分離されていた。次にこの加硫されたゴム手袋層を
手袋型から反転させて抜き取ることにより、容易に剥離
して、表面に粘着性のないゴム手袋が得られた。ゴム手
袋を評価するために、上記のようにして作製された2つ
の手袋の表面同士を重ね合わせて100g/cm2 の荷
重をかけ、70℃で湿度80%RHの恒温恒湿機に2時
間放置した後、その密着性を調べた。それらの結果を表
3に示す。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、「部」及び「%」は、それぞれ重量部及び重量%を
意味する。 実施例1 まず、磁器製の手袋型を水洗し、50℃に加温した後、
凝固用合成ゴムラテックスとして表1のAに示す組成の
ものを使用し、その中に手袋型を3秒間浸漬した。手袋
型を引き上げて乾燥し、手袋型表面に、加硫剤、マイク
ロカプセル及び凝固剤を含有する厚さ5μmの合成ゴム
皮膜を付着させた。次に、その手袋型を、表2に示す組
成の天然ゴムラテックスを主成分とするゴム配合ラテッ
クス中に5秒間浸漬し、引き上げた後、100℃におい
て90秒間乾燥させて、手袋型表面の合成ゴム皮膜の上
に厚さ150μmの天然ゴムラテックスよりなるゲル化
ゴム層を形成させた。さらにそのゲル化ゴム層が形成さ
れた手袋型を、60℃の温水中に60秒間浸漬して、水
溶性物質及び凝固剤を抽出除去した。それを引き上げた
後、ゲル化ゴム層に90℃の温風を吹きかけて表面の水
分を除去した。次いで、抽出処理されたゲル化ゴム層を
120℃の乾燥機中で15分間加熱乾燥することによ
り、厚さ約110μmの加硫された二層構成のゴム積層
体よりなるゴム手袋層を作製した。その際、手袋型とゴ
ム手袋層との間に膨らみが観察され、手袋型とゴム手袋
層が分離されていた。次にこの加硫されたゴム手袋層を
手袋型から反転させて抜き取ることにより、容易に剥離
して、表面に粘着性のないゴム手袋が得られた。ゴム手
袋を評価するために、上記のようにして作製された2つ
の手袋の表面同士を重ね合わせて100g/cm2 の荷
重をかけ、70℃で湿度80%RHの恒温恒湿機に2時
間放置した後、その密着性を調べた。それらの結果を表
3に示す。
【0034】比較例1 凝固用合成ゴムラテックスとして、表1のBに示す組成
のものを使用した以外は、実施例1の場合と同様にして
ゴム手袋を作製した。この手袋については、加硫後ゴム
手袋層を手袋型から反転剥離する際に、ゴム手袋層が手
袋型に密着し、強く引っ張るとゴム手袋層が裂けてしま
い実用に供し得ないゴム手袋となった。このゴム手袋に
ついて、実施例1の場合と同様にして密着性を評価し
た。その結果を表3に示す。
のものを使用した以外は、実施例1の場合と同様にして
ゴム手袋を作製した。この手袋については、加硫後ゴム
手袋層を手袋型から反転剥離する際に、ゴム手袋層が手
袋型に密着し、強く引っ張るとゴム手袋層が裂けてしま
い実用に供し得ないゴム手袋となった。このゴム手袋に
ついて、実施例1の場合と同様にして密着性を評価し
た。その結果を表3に示す。
【0035】比較例2 実施例1における凝固用合成ゴムラテックスの代わりに
表1のCに示す組成の凝固用液状組成物を使用した以外
は、実施例1の場合と同様にして手袋を作製した。その
際、手袋型からゴム手袋は容易に反転脱型することがで
きたが、凝固用液状組成物による処理により、操作中に
炭酸カルシウムの微粉が飛散し、衛生面、環境面で問題
が生じた。なお、この手袋について実施例1の場合と同
様にして、密着性を評価した。その結果を表3に示す。
表1のCに示す組成の凝固用液状組成物を使用した以外
は、実施例1の場合と同様にして手袋を作製した。その
際、手袋型からゴム手袋は容易に反転脱型することがで
きたが、凝固用液状組成物による処理により、操作中に
炭酸カルシウムの微粉が飛散し、衛生面、環境面で問題
が生じた。なお、この手袋について実施例1の場合と同
様にして、密着性を評価した。その結果を表3に示す。
【0036】
【表1】 アクリル変性ブタジエン系ゴムラテックス:クロスレン
2M36(武田薬品工業社製) SDC:ジエチルジチオカーバメイトのナトリウム塩 熱膨張性マイクロカプセル:マイクロパールF−30
(松本油脂社製) PP1000:スチレン−アクリル系中空ポリマー(大
日本インキ社製)
2M36(武田薬品工業社製) SDC:ジエチルジチオカーバメイトのナトリウム塩 熱膨張性マイクロカプセル:マイクロパールF−30
(松本油脂社製) PP1000:スチレン−アクリル系中空ポリマー(大
日本インキ社製)
【0037】
【表2】 天然ゴムラテックス:DRC―60、HAタイプ(不揮
発分60重量%) ノックラックNS−6:2,2′−メチレンビス(4−
メチル−6−ブチルフェノール) ZMBT:メルカプトベンゾチアゾール亜鉛 ZDEC:ジエチルジチオカルバミンサン亜鉛 ZDBC:ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛 湿潤剤:ポリフローKL−243(共栄社化学社製)
発分60重量%) ノックラックNS−6:2,2′−メチレンビス(4−
メチル−6−ブチルフェノール) ZMBT:メルカプトベンゾチアゾール亜鉛 ZDEC:ジエチルジチオカルバミンサン亜鉛 ZDBC:ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛 湿潤剤:ポリフローKL−243(共栄社化学社製)
【0038】
【表3】 なお、表3における密着性の評価基準は次の通りであ
る。 1: 表面同士が完全に密着して剥離困難 2:剥離は可能であるが密着している 3:若干粘着は認められるが、容易に剥離可能である 4:実用上問題となる粘着は生じない 5:粘着現象は認められない
る。 1: 表面同士が完全に密着して剥離困難 2:剥離は可能であるが密着している 3:若干粘着は認められるが、容易に剥離可能である 4:実用上問題となる粘着は生じない 5:粘着現象は認められない
【0039】表3の結果から明らかなように、ラッテク
ス状合成ゴム、ゴム凝固剤、加硫剤及び熱膨張性マイク
ロカプセルを含有する凝固用合成ゴムラテックスを用い
た実施例1の場合は、型離れ性は良好であり、70℃、
80%RHで2時間放置した後においても、手袋表面同
士の粘着性は実用上支障にならない程度であった。一
方、熱膨張性マイクロカプセルを使用しない比較例1の
凝固用合成ゴムラテックスを用いた場合は、手袋が手袋
型から剥離し難いばかりでなく、手袋表面同士が密着
し、粘着性が強く、実用上問題となるものであった。ま
た、ラテックス状合成ゴムを含有しない比較例2の凝固
用液状組成物を用いた場合は、手袋の製造過程において
炭酸カルシウムの微粉が飛散し、衛生面、環境面で問題
が生じるものであった。
ス状合成ゴム、ゴム凝固剤、加硫剤及び熱膨張性マイク
ロカプセルを含有する凝固用合成ゴムラテックスを用い
た実施例1の場合は、型離れ性は良好であり、70℃、
80%RHで2時間放置した後においても、手袋表面同
士の粘着性は実用上支障にならない程度であった。一
方、熱膨張性マイクロカプセルを使用しない比較例1の
凝固用合成ゴムラテックスを用いた場合は、手袋が手袋
型から剥離し難いばかりでなく、手袋表面同士が密着
し、粘着性が強く、実用上問題となるものであった。ま
た、ラテックス状合成ゴムを含有しない比較例2の凝固
用液状組成物を用いた場合は、手袋の製造過程において
炭酸カルシウムの微粉が飛散し、衛生面、環境面で問題
が生じるものであった。
【0040】実施例2 実施例1と同様に処理して、手袋型の表面に厚さ150
μmの天然ゴムラテックスよりなるゲル化ゴム層を形成
させ、同様に浸漬して抽出処理して、合成ゴム皮膜(第
1層)及びゲル化ゴム層(第2層)よりなる二層構成の
ゴム積層体を形成した。次に、上記のゴム積層体が形成
された手袋型を、次に示す組成の水性分散液に10秒間
浸漬して第3層として微粒子含有ゴムラテックス層を形
成させた。その後、これら第1層、第2層及び第3層よ
りなる三層構成のゴム積層体を120℃で20分間加熱
硬化させた。それにより、膜厚約2μmの滑性樹脂層
(第3層)が形成された三層構成のゴム積層体が得られ
た。次に、形成されたゴム積層体を手袋型より反転させ
て抜き取り、滑性樹脂層が内面に設けられた天然ゴム製
手袋を得た。
μmの天然ゴムラテックスよりなるゲル化ゴム層を形成
させ、同様に浸漬して抽出処理して、合成ゴム皮膜(第
1層)及びゲル化ゴム層(第2層)よりなる二層構成の
ゴム積層体を形成した。次に、上記のゴム積層体が形成
された手袋型を、次に示す組成の水性分散液に10秒間
浸漬して第3層として微粒子含有ゴムラテックス層を形
成させた。その後、これら第1層、第2層及び第3層よ
りなる三層構成のゴム積層体を120℃で20分間加熱
硬化させた。それにより、膜厚約2μmの滑性樹脂層
(第3層)が形成された三層構成のゴム積層体が得られ
た。次に、形成されたゴム積層体を手袋型より反転させ
て抜き取り、滑性樹脂層が内面に設けられた天然ゴム製
手袋を得た。
【0041】 (水性分散液) SBゴムラテックス(スチレン含有量30%、不揮発分40%) 100部 架橋メチルメタクリレート微粒子(平均粒径3μm) 30部 ポリアクリル酸アンモニウム塩水溶液(増粘剤) 20部 ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック 共重合体(乳化剤) 3部 湿潤剤(ポリフローKL−243:共栄社化学社製) 1部 得られたゴム手袋は、実施例1のものと同様の密着性評
価結果を示した。このゴム手袋は、手袋内側に滑性樹脂
層が設けられているために、脱着性に優れていた。
価結果を示した。このゴム手袋は、手袋内側に滑性樹脂
層が設けられているために、脱着性に優れていた。
【0042】実施例3 実施例1と同様に処理して、手袋型の表面に厚さ150
μmの天然ゴムラテックスよりなるゲル化ゴム層を形成
させ、同様に温水に浸漬して抽出処理して、合成ゴム皮
膜(第1層)及びゲル化ゴム層(第2層)よりなる二層
構成のゴム積層体を形成した。次いで、澱粉の水性分散
液(20%)を浸漬により塗布し、ゲル化層上に澱粉の
微粒子を付着させた。次いで、実施例1と同様に加熱処
理して合成ゴム皮膜およびゲル化ゴム層を加硫し、手袋
型より反転脱型し、ゴム手袋を得た。このゴム手袋も、
実施例1と同様に型離れ性は良好であり、同様に手袋表
面同士の粘着性も実用上支障のないものであった。
μmの天然ゴムラテックスよりなるゲル化ゴム層を形成
させ、同様に温水に浸漬して抽出処理して、合成ゴム皮
膜(第1層)及びゲル化ゴム層(第2層)よりなる二層
構成のゴム積層体を形成した。次いで、澱粉の水性分散
液(20%)を浸漬により塗布し、ゲル化層上に澱粉の
微粒子を付着させた。次いで、実施例1と同様に加熱処
理して合成ゴム皮膜およびゲル化ゴム層を加硫し、手袋
型より反転脱型し、ゴム手袋を得た。このゴム手袋も、
実施例1と同様に型離れ性は良好であり、同様に手袋表
面同士の粘着性も実用上支障のないものであった。
【0043】
【発明の効果】本発明の製造方法は、上記の構成を有す
るから、手袋型から形成されるゴム製手袋を脱型するま
でのインライン工程において、粘着性のない手袋外面を
形成することができる。すなわち、本発明によれば、手
袋型の表面に熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤を
高濃度で含む合成ゴム皮膜が付着するので、加硫のため
の加熱処理によって発泡して、手袋の外面となる面が凹
凸形状の粗面となり、粘着性を失うことになる。したが
って、手袋型からの脱型が容易になると共に、脱型後に
おける塩素化処理のような非粘着性を付与する処理工程
を必要としないので、製造工程が著しく簡略化されると
いう利点を有している。また、本発明によって作製され
たゴム製手袋は、ドライ時又はウエット時のグリップ性
に優れており、また、耐ブロッキング性に優れているの
で、手袋同士を重ねても密着することがない。さらに、
手袋外面は、塩素処理を行うことがないから、ゴムの変
色や物性の低下による耐久性の低下、環境問題等の発生
がないという優れた効果を奏する。
るから、手袋型から形成されるゴム製手袋を脱型するま
でのインライン工程において、粘着性のない手袋外面を
形成することができる。すなわち、本発明によれば、手
袋型の表面に熱膨張性マイクロカプセルまたは発泡剤を
高濃度で含む合成ゴム皮膜が付着するので、加硫のため
の加熱処理によって発泡して、手袋の外面となる面が凹
凸形状の粗面となり、粘着性を失うことになる。したが
って、手袋型からの脱型が容易になると共に、脱型後に
おける塩素化処理のような非粘着性を付与する処理工程
を必要としないので、製造工程が著しく簡略化されると
いう利点を有している。また、本発明によって作製され
たゴム製手袋は、ドライ時又はウエット時のグリップ性
に優れており、また、耐ブロッキング性に優れているの
で、手袋同士を重ねても密着することがない。さらに、
手袋外面は、塩素処理を行うことがないから、ゴムの変
色や物性の低下による耐久性の低下、環境問題等の発生
がないという優れた効果を奏する。
【図1】 本発明のゴム製手袋の製造工程のフローシー
トの一例である。
トの一例である。
1…凝固剤槽、2…ラテックス槽、3…湯洗槽、4…熱
風槽、5…脱型工程、6…ゴム製手袋。
風槽、5…脱型工程、6…ゴム製手袋。
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月1日(2000.9.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 ゴム製手袋及びその製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ゴム又は合成
ゴムからなるゴム製手袋及びその製造方法に関し、さら
に詳しくは、衛生的で脱着性に優れた家庭用、検査用、
手術用及び作業用ゴム製手袋、及びそれを安定して連続
生産できるゴム製手袋の製造方法に関する。
ゴムからなるゴム製手袋及びその製造方法に関し、さら
に詳しくは、衛生的で脱着性に優れた家庭用、検査用、
手術用及び作業用ゴム製手袋、及びそれを安定して連続
生産できるゴム製手袋の製造方法に関する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西松 忠男 兵庫県三木市別所町小林244の1 広野化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 3B033 AB09 AC03 BA01 4F205 AA45 AB01 AB02 AB11 AB16 AB23 AC05 AH70 GA08 GB01 GB22 GC01 GF01 GF24 GN13 GN29
Claims (8)
- 【請求項1】 手袋型を、熱膨張性マイクロカプセルま
たは発泡剤と、ゴム凝固剤と、該ゴム凝固剤に安定なラ
テックス状合成ゴムとを含む凝固用合成ゴムラテックス
中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜を手袋型表面に形
成する工程、該手袋型をゴム配合ラテックス中に浸漬し
て凝固剤含有合成ゴム皮膜上にゲル化ゴム層を形成する
工程、形成された二層構成のゴム積層体を加熱して加
硫、発泡させる工程、および前記手袋型から加硫された
ゴム積層体を反転脱型する工程を順次行うことを特徴と
するゴム製手袋の製造方法。 - 【請求項2】 ゲル化ゴム層表面に、澱粉またはタルク
微粉末を付着させることを特徴とする請求項1記載のゴ
ム手袋の製造方法。 - 【請求項3】 手袋型を、熱膨張性マイクロカプセルま
たは発泡剤と、ゴム凝固剤と、該ゴム凝固剤に安定なラ
テックス状合成ゴムとを含む凝固用合成ゴムラテックス
中に浸漬して凝固剤含有合成ゴム皮膜を手袋型表面に形
成する工程、該手袋型をゴム配合ラテックス中に浸漬し
て凝固剤含有合成ゴム皮膜上にゲル化ゴム層を形成する
工程、二層構成のゴム積層体が形成された手袋型を、ラ
テックス状合成ゴムおよび有機微粒子を含む水性分散液
に浸漬して上記ゲル化ゴム層の上に有機微粒子含有合成
ゴムラテックス層を形成する工程、形成された三層構成
のゴム積層体を加熱して加硫、発泡させる工程、および
前記手袋型から加硫されたゴム積層体を反転脱型する工
程を順次行うことを特徴とするゴム製手袋の製造方法。 - 【請求項4】 凝固用合成ゴムラテックスにおける熱膨
張性マイクロカプセルまたは発泡剤の含有量が、ラテッ
クス状合成ゴム固形分100重量部に対して10〜15
0重量部である請求項1または3に記載のゴム製手袋の
製造方法。 - 【請求項5】 凝固用合成ゴムラテックス中に、ゴム加
硫剤が含まれることを特徴とする請求項1または3記載
のゴム製手袋の製造方法。 - 【請求項6】 凝固用合成ゴムラテックスにおけるゴム
加硫剤の含有量が、ラテックス状合成ゴム固形分100
重量部に対して0.5〜10重量部である請求項5に記
載のゴム製手袋の製造方法。 - 【請求項7】 ゴム加硫剤が、硫黄、酸化亜鉛、ジチオ
カルバミン酸無機塩およびチウラムポリサルファイドか
ら選択された少なくとも1つである請求項5に記載のゴ
ム製手袋の製造方法。 - 【請求項8】 凝固用合成ゴムラテックス中に、エマル
ジョン型シリコーンオイル、合成樹脂微粉末および無機
酸化物微粉末から選択された少なくとも1 つが、ラテッ
クス状合成ゴム固形分100重量部に対して0.1〜5
0重量部含有される請求項1または3に記載のゴム製手
袋の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000021478A JP2001207314A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | ゴム製手袋及びその製造方法 |
| US09/770,394 US6527990B2 (en) | 2000-01-31 | 2001-01-29 | Method for producing a rubber glove |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000021478A JP2001207314A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | ゴム製手袋及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001207314A true JP2001207314A (ja) | 2001-08-03 |
Family
ID=18547881
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000021478A Pending JP2001207314A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | ゴム製手袋及びその製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6527990B2 (ja) |
| JP (1) | JP2001207314A (ja) |
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