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JP2001511181A - シアン化物レベルのインビボ低下法およびそのために有用な組成物 - Google Patents

シアン化物レベルのインビボ低下法およびそのために有用な組成物

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JP2001511181A
JP2001511181A JP53465598A JP53465598A JP2001511181A JP 2001511181 A JP2001511181 A JP 2001511181A JP 53465598 A JP53465598 A JP 53465598A JP 53465598 A JP53465598 A JP 53465598A JP 2001511181 A JP2001511181 A JP 2001511181A
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ライ,チン−サン
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Abstract

(57)【要約】 本発明において、シアン化物レベルの低下のためのインビボの方法が提供される。本発明は、シアン化物がインビボで適当な除去剤に結合する除去方法を利用する。得られる複合体はシアン化物を無毒化し、最終的に宿主の尿中に排泄される。さらに本発明において、上記方法を実施するのに有用な組成物および調製物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 シアン化物レベルのインビボ低下法およびそのために有用な組成物 発明の分野 本発明は、哺乳動物のシアン化物レベルを低下させる方法に関する。詳細には 本発明は、シアン化物に結合可能な生理学的に適合性のある化合物を哺乳動物に 投与することにより哺乳動物のシアン化物レベルを低下させる方法に関する。本 発明の方法は、例えばシアン化物毒性および/またはシアン化物中毒を受ける宿 主において有用である。さらなる面において、本発明は、本明細書に開示の方法 に有用な組成物および調製物に関する。 発明の背景 即効性の毒性化合物であるシアン化物(CN)は、しばしば自殺、殺人、およ び化学戦争に使用される(例えば、サルコウスキー(Salkowski)ら、 Vet.Hum.Toxicol.36:455−466(1994)およびボ ロウィッツ(Borowitz)ら、ビー・ソマニ(B.Somani)(編) 、Chemical Warfare Agents、アカデミックプレス(A cademic Press)、ニューヨーク州、209−236(1992) を参照)。シアン化物毒性は、種々の源、例えば、建築や家具製造でふつうに使 用される材料であるプラスチックまたはニトリルベースのポリマー繊維の熱分解 により産生される煙の吸引により発生することがある。シアン化物毒性はまた、 シアン生成性グリコシドを含有する植物抽出物(例えばカッサバデンプン)の摂 取、または産業的もしくは職業的状況(例えば、電子メッキ中)で遭遇する空中 の蒸気の吸入からも起きることがある。臨床的にはニトロプルシドナトリウム( 例えば、ベッシー(Vessy)とコール(Cole)、Br.J.Anaes th.57:148−155(1985)を参照)およびレアトリル(laet rile)(例えば、サドフ(Sadoff)ら、J.Am.Med.Asso c.239:1532(1978)を参照)からのシアン化物の放出が、生死に 関わる状況を引き起こすことがある。 哺乳動物の急性シアン化物中毒の特徴は、脳がシアン化物の1つの主要な標的 部位であることを示す症状であるけいれん、非協調運動、運動活性の低下、昏睡 および呼吸停止を特徴とする。このタイプの神経毒性は現在、シアン化物により 誘導されるドパミン枯渇(例えば、カンタサミー(Kanthasamy)ら、 Toxicol.App.Pharmacol.126:156−163(19 94)を参照)と脳中のカルシウムの増加(例えば、ヤマモト(Yamamot o)、Toxicol.61:221−228(1990)を参照)により引き 起こされることが知られている。シアン化物の全身性毒性作用は、ミトコンドリ ア呼吸鎖の末端オキシダーゼ酵素であるシトクロームCオキシダーゼの第2鉄イ オンへの結合が主要な原因であるとされている。この反応型は、安定だが可逆的 な複合体を形成し、従って細胞のエネルギー産生を破壊する。細胞の酸素消費の 低下は、静脈の酸素分圧(PO2)の上昇を招く。 1993年にチェン(Chen)ら(例えば、チェン(Chen)ら、Pro c.Soc.Exp.Biol.Med.31:250−252(1933)を 参照)が導入したシアン化物中毒の古典的な解毒作用では、亜硝酸アミルの吸入 後、亜硝酸ナトリウムとチオ硫酸ナトリウムの静脈内注射を行う。この方法は、 米国を含む世界中で、いまだに臨床的に使用されている(例えば、ドレイスバッ ハ(Dreisbach)、Handbook of poisoning:D iagnosis and treatment、第12版、ランゲ・メド・パ ブリケーションズ(Lange Med. Publications)、ロス アルトス(Los Altos)、カリホルニア州、251頁(1987)を参 照)。この方法では本質的には、循環中の赤血球中のオキシヘモグロビンが亜硝 酸塩との化学反応によりメテモグロビンに変換される。次にメテモグロビンはシ アン化物に結合し、こうしてこれを循環流から除去する。チオ硫酸ナトリウムは イオウドナーとして使用されて、ロダネーゼ(rhodanese)酵素により 触媒される反応を介してチオシアン酸塩を生成させる(例えば、バスキン(Ba skin)ら、J.Clin.Pharmacol.32:368−375(1 992)を参照)。 しかし、亜硝酸塩/チオ硫酸ナトリウム法には大きな欠点がある。例えば、メ テモグロビン生成速度は非常に遅く、充分な量のメテモグロビンを産生するのに 最大20分かかる。さらにメテモグロビンの生成は、赤血球の酸素運搬能に悪影 響を与える。煙の吸引被害者においては充分な通気と血液の酸素化が特に重要で あるため、これはこのような状況では特に好ましくない。この処理により誘導さ れる低血圧(すなわち、亜硝酸塩誘導低血圧)は生命に危険を及ぼし得る。 亜硝酸塩以外に多種類の化学物質が、シアン化物中毒の治療としてメテモグロ ビン血症を誘導するのに使用されている。これらには、リン酸プリマキン、6− メトキシ−8−(6−ジエチルアミノ−ヘキシルアミノ)レピジン2塩酸塩、p −アミノオクトイル−フェノン、p−アミノプロピオフェノン、ヒドロキシルア ミン、4−ジメチルアミノフェノールなどがある(例えば、シャーフ(Scha rf)ら、Gen.Pharmacol.23:19−25(1992)を参照 )。これらの物質により誘導されるメテモグロビン生成の速度は亜硝酸塩により 誘導されるものより速いが、上記と同じ問題がすべてのメテモグロビン生成物質 に共通である。 最近ビタミンB12であるヒドロキシカバラミンが、煙吸入のシアン化物中毒の 治療に有効であることが証明されている(例えば、ホウエト(Houeto)ら 、Lancet 346:605−608(1995)を参照)。ヒドロキシカ バラミンは、生理学的にはほんの少量しか必要でないコバルト含有化合物である 。しかしシアン化物中毒の治療のためのヒドロキシカバラミンの使用は、患者当 たり5gの使用を必要とする。このような高レベルのヒドロキシカバラミンは高 価であるだけでなく、極端に高い循環レベルのコバルトが産生されるため有毒で ある可能性がある。 ニトロプルシド(SNPはニトロプルシドナトリウムである)は、重症の高血 圧の治療、手術中の動脈低血圧の誘導、心筋梗塞後および重症のうっ血性心不全 の後負荷の低下のための酸化窒素の供給源として広く使用されている(例えば、 ロコネン(Rokonen)ら、Crit.Care Med.21:1304 −1311(1993)、およびセルケ(Sellke)ら、Circulat ion 88:11395−11400(1993)を参照)。ニトロプルシド 分子(NaFe(CN)5NO・2H2O)は1つの酸化窒素と 5つのシアノ基を含有する。静脈内注入をするとニトロプルシドは、1電子還元 により代謝されて、強力な血管拡張物質である酸化窒素を放出し、これが所望の 抗高血圧作用を示す(例えば、ベイツ(Bates)ら、Biochem.Ph armacol.42:S157−S165(1991)およびコワルク(Ko waluk)ら、J.Pharm.Exp.Therap.262:916−9 22(1992)を参照)。しかし残念なことに、酸化窒素は放出されると、S NPはさらに分解して、患者に生死を脅かすシアン化物中毒を引き起こす可能性 のある5つのシアノ基を放出する。この高レベルのシアン化物の放出は、ニトロ プルシドの高用量治療または長期治療でふつうに見られる。 ニトロプルシド誘導性のシアン化物毒性の現在の臨床的治療は、残念ながら亜 硝酸アミルや亜硝酸ナトリウム(ヘモグロビンからメテモグロビンへの変換のた め)またはビタミンB12の使用に限定されている。これらの薬剤を使用すること の多くの欠点はすでに記載した。 従って、シアン化物中毒の有効で即効性の非毒性解毒剤の開発についての明瞭 なニーズがいまだに当該分野に存在する。 発明の簡単な説明 本発明において、シアン化物レベルのインビボ低下のための方法が開発されて いる。本発明は、シアン化物に強く結合して毒性作用を防止するN−メチル−D −グルカミンジチオカルバメート−第1鉄イオン錯体[(MGD)2/Fe]の ようなキレート化合物のインビボの使用を記載する。ジチオカルバメート類は、 有効なキレート物質である低分子量イオウ含有化合物のクラスである(例えば、 シノブ(Shinobu)ら、Acta Pharmacol et Toxi col.54:189−194(1984)を参照)。例えばジエチルジチオカ ルバメート(DETC)は、ニッケル中毒の治療に臨床的に使用されている。 最近MGDは第1鉄と2対1[(MGD)2/Fe]錯体としてキレート結合 し、これが次に酸化窒素と強く相互作用して、水溶液中で安定かつ水溶性の複合 体である[(MGD)2/Fe−NO]錯体を形成することが見出された(例え ば、ライ(Lai)とコマロフ(Komarov)、FEBS Lett.34 5:120−124(1994)を参照)。後者の錯体は、ニトロシル−Fe− ジチオカルバメート複合体に特徴的なgiso=2.04を有する鋭い3本線のス ペクトルを与え、これは周囲温度でEPR分光法により容易に検出することがで きる。体液中のNOをリアルタイムに検出するこの方法は、最近ライ(Lai) の米国特許第5,358,703号により記載されている。さらに鉄を添加して または添加しないでジチオカルバメートを投与することが、炎症または感染症を 有する哺乳動物のインビボの酸化窒素のレベルを低下させるのに有効であること が、最近ライ(Lai)の米国第08/459,518号(現在、係属中)に記 載のように、証明されている。 先行技術(上記引用文献を参照)に記載のアプローチに対して、本発明は、シ アン化物が適当なシアン化物結合性キレート物質にインビボで結合する除去方法 を使用する。得られる複合体はシアン化物を無毒化し、最終的に宿主の尿中に排 泄される。さらに本発明において、上記方法を実施するのに有用な組成物および 調製物が開発されている。 図面の簡単な説明 図1Aと1Bはまとめて、水溶液中のキレート物質−鉄錯体であるN−メチル −D−グルカミンジチオカルバメート(MGD)と鉄(Fe3+)の可視吸収スペ クトルに及ぼすシアン化物添加の影響を例示する。 図1Aは、[(MGD)2/Fe]錯体のスペクトルを提供する。硫酸第2鉄 (10mM)水溶液のアリコート(40μl)を、1mMのMGDを含有する水2ml に添加した。対照として水を用いた。スペクトルは400〜600nmで記録した 。[(MGD)2/Fe]錯体が508nmで強い電化移動ピークを示すことに注 目されたい。 図1Bは、シアン化ナトリウムの存在下での[(MGD)2/Fe]錯体のス ペクトルを示す。シアン化ナトリウム(10mM)の水溶液のアリコート(40μ l)を、1mMのMGDと0.2mMのFe3+を含有する水2mlに添加した。508 nmでの電化移動ピークの消失に注目されたい。 発明の詳細な説明 本発明において、対象者のシアン化物レベルをインビボで低下させる方法が提 供される。本発明の方法は、シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的 に適合性のある化合物の有効量を対象者に投与することからなるが、ただし該化 合物はヒドロキソコバラミンではない。 本発明の実施において使用が企図される生理学的に適合性のある化合物は、遷 移金属(例えば、鉄、コバルト、銅、マンガン、などの遷移金属)のキレート、 すなわちジチオカルバメート残基(すなわち、(R)2N−C(S)−SH)、 ポリアミン−ポリ酢酸残基、オキサミン残基、ヒドラゾン残基、ピリドン残基、 ピペラジン残基、キノリン残基、フリルジオキシム残基、デフェリプロン残基、 ジメルカプタン残基、エチレンジアミン残基、カルセイン残基などの生理学的に 適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるジチオカルバメート含有シアン化物除 去剤は、ジチオカルバメート残基の任意の生理学的に適合性のある誘導体(すな わち、(R)2N−C(S)−SH)を含む。このような化合物は、以下の一般 的構造に関連して記載される: [R12N−C(S)−S-x M+1,+2,+3 (式中、各R1とR2は独立に、C1〜C18アルキル、置換アルキル、シクロアル キル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環アルケニル、置換アルケニル、 アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換 ヘテロアリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキル 、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、アリ ールアルキニル、置換アリールアルキニル、アロイル、置換アロイル、アシル、 置換アシルから選択されるか、またはR1とR2は協同して、N、R1およびR2を 含有する5−、6−または7−員環を形成し、 xは1または2であり、そして Mは随時存在し、存在する場合は、1価陽イオン(xが1である時)であるか または生理学的に適合性のある2価または3価遷移金属陽イオン(xが2である 時)である)。 上記の一般的構造を有する本発明の好適な化合物は、 各R1とR2は、C1〜C12アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アル ケニル、アルキニルもしくは置換アルキニルであり、ここで置換基は、カルボキ シル、−C(O)H、オキシアシル、フェノール、フェノキシ、ピリジニル、ピ ロリジニル、アミノ、アミド、ヒドロキシ、ニトロまたはスルフリルから選択さ れ、そして Mは、Fe+2またはFe+3である、 ものである。 上記の一般的構造を有する特に好適な化合物は、 R1は、C2〜C8アルキルまたは置換アルキルであり、ここで置換基は、カル ボキシル、アセチル、ピリジニル、ピロリジニル、アミノ、アミド、ヒドロキシ またはニトロから選択され、 R2は、C1〜C6アルキルまたは置換アルキルから選択されるか、またはR2は R1と協同して、N、R2およびR1を含む5−、6−または7−員環を形成し、 そして Mは、Fe+2である、 ものである。 上記一般的構造を有する最も望ましい化合物は、R1はC2〜C8アルキルまた は置換アルキルであり、ここで置換基はカルボキシル、アセチル、アミドまたは ヒドロキシから選択され、R2はC1〜C4アルキルまたは置換アルキルであり、 そしてMはFe+2である、 ものである。 R1とR2が協同して、5−、6−または7−員環を形成する時、R1とR2の組 合せは、アルケニレン、または−O−、−S−、−C(O)−および/または− N(R)−含有アルキレン残基(ここで、Rは水素または低級アルキル残基であ る)から選択される、種々の飽和または不飽和の4、5、もしくは6原子の橋渡 し分子種であってよい。 上記化合物中への導入が企図される1価陽イオンは、H+、Na+、NH4+、 テトラアルキルアンモニウムなどを含む。上記化合物への導入が企図される生理 学的に適合性のある2価または3価の遷移金属陽イオンは、荷電型の鉄、コバル ト、銅、マンガンなど(例えば、Fe+2、Fe+3、Co+2、Co+3、 Cu+2、Mn+2またはMn+3)を含む。本発明において、ジチオカルバメート分 子種と対イオンMの比は大きく変動し得る。すなわち、ジチオカルバメート含有 シアン化物除去剤は、金属性の対イオンを添加することなく(すなわち、M=H1 であるか、または遷移金属陽イオンとジチオカルバメート分子種の比は0であ る)投与することができ、遷移金属陽イオンとジチオカルバメート分子種の比は 約1:2まで(すなわち、2:1ジチオカルバメート:遷移金属陽イオン錯体) が適切である。 本明細書において「置換アルキル」は、ヒドロキシ、(低級アルキル基の)ア ルコキシ、(低級アルキル基の)メルカプト、シクロアルキル、置換シクロアル キル、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘ テロアリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、ハロゲン、トリフルオロ メチル、シアノ、ニトロ、ニトロン、アミノ、アミド、−C(O)H−、アシル 、オキシアシル、カルボキシル、カルバメート、スルホニル、スルホンアミド、 スルフリルなどから選択される1つまたはそれ以上の置換基をさらに有するアル キル基を含む。 本明細書において「シクロアルキル」は、約3〜8個の炭素原子を含有する環 含有基を意味し、「置換シクロアルキル」は、上記の1つまたはそれ以上の置換 基をさらに有するシクロアルキル基を意味する。 本明細書において「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素2重結合を 有しかつ約2〜12個の範囲の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のヒドロカル ビル基を意味し、「置換アルケニル」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基を さらに有するアルケニル基を意味する。 本明細書において「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素3重結合を 有しかつ約2〜12個の範囲の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のヒドロカル ビル基を意味し、「置換アルキニル」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基を さらに有するアルキニル基を意味する。 本明細書において「アリール」は、約6〜14個の範囲の炭素原子を有する芳 香族基を意味し、「置換アリール」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基をさ らに有するアリール基を意味する。 本明細書において「アルキルアリール」は、アルキル置換アリール基を意味し 、「置換アルキルアリール」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基をさらに有 するアルキルアリール基を意味する。 本明細書において「アリールアルキル」は、アリール置換アルキル基を意味し 、「置換アリールアルキル」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基をさらに有 するアリールアルキル基を意味する。 本明細書において「アリールアルケニル」は、アリール置換アルケニル基を意 味し、「置換アリールアルケニル」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基をさ らに有するアリールアルケニル基を意味する。 本明細書において「アリールアルキニル」は、アリール置換アルキニル基を意 味し、「置換アリールアルキニル」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基をさ らに有するアリールアルキニル基を意味する。 本明細書において「アロイル」は、ベンゾイルのようなアリールカルボニル分 子種を意味し、「置換アロイル」は、上記の1つまたはそれ以上の置換基をさら に有するアロイル基を意味する。 本明細書において「複素環」は、環構造の一部として1つまたはそれ以上のヘ テロ原子(例えば、N、O、S、など)を含有しかつ3〜14個の範囲の炭素原 子を有する環状(すなわち、環含有)基を意味し、「置換複素環」は、上記の1 つまたはそれ以上の置換基をさらに有する複素環基を意味する。 本明細書において「アシル」は、アルキル−カルボニル分子種を意味する。 本明細書において「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を 意味する。 本発明の実施において使用が企図されるポリアミン−ポリ酢酸ベースのシアン 化物除去剤は、ジエチレントリアミン5酢酸、ジエチレンジアミン4酢酸、N, N’−ビス−(3,4,5−トリメトキシベンジル)エチレンジアミンN,N’ −2酢酸などの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるオキサミンベースのシアン化物除去剤 は、デスフェリオキサミン、メチルアントラニリックデスフェリオキサミン、デ スフェリオキサミンBなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるヒドラゾンベースのシアン化物除去剤 は、ピリドキサールイソニコチノイルヒドラゾン、サリチルアルデヒドイソニコ チノイルヒドラゾン、2−ヒドロキシ−1−ナフトアルデヒドm−フルオロベン ゾイルヒドラゾンなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるピリドンベースのシアン化物除去剤は 、1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オン、ビデンテート3−ヒド ロキシピリジン−4−オンなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるピペラジンベースのシアン化物除去剤 は、1,2−ビス−(3,5−ジオキソピペラジン−イル)プロパンなどの任意 の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるキノリンベースのシアン化物除去剤は 、8−ヒドロキシキノリンなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるフリルジオキシムベースのシアン化物 除去剤は、2−フリルジオキシムなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を 含む。 本発明の実施において使用が企図されるデフェリプロンベースのシアン化物除 去剤は、L1(すなわち、1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オン )などの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるジメルカプタンベースのシアン化物除 去剤は、メソ−2,3−ジメルカプトコハク酸、2,3−ジメルカプトプロパン −1−スルホネートなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるエチレンジアミンベースのシアン化物 除去剤は、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ピリジルメチル)エチレンジ アミンなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の実施において使用が企図されるカルセインベースのシアン化物除去剤 は、2,2’−ビピリジルなどの任意の生理学的に適合性のある誘導体を含む。 本発明の別の実施態様において、対象者のシアン化物レベルを低下させるため の組合せ法が提供される。本発明の方法は、シアン化物に結合可能な少なくとも 1つの生理学的に適合性のある化合物(前述)の有効量を、 アルファ−ケトグルタル酸およびチオ硫酸ナトリウム、 ヒドロキソコバラミン、 有機リン酸(organophosphate)解毒剤(例えば、アトロピン 、オキシム類など)、 酸素療法、 ロダネーゼおよびチオ硫酸ナトリウムを含有する再閉鎖赤血球(reseal ed erythrocytes)、 メテモグロビンフォーマー(例えば、リリーシアン化物解毒剤キット(Lil y Cyanide Antidote Kit)、亜硝酸アミル、亜硝酸ナト リウムおよびチオ硫酸ナトリウム、プリマキンホスフェート、6−メトキシ−8 −(6−ジエチルアミノ−ヘキシルアミノ)レピジン2塩酸塩、p−アミノオク トイル−フェノム、p−アミノプロピオフェノン、ヒドロキシルアミン、4−メ チルアミノフェノールなど) など の少なくとも1つと組合せて投与することからなる。 本発明の別の実施態様において、シアン化物の循環レベルが上昇している対象 者の治療方法であって、シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適 合性のある化合物の有効量を該対象者に投与することからなる(ただし該化合物 はヒドロキソコバラミンではない)上記方法が提供される。 本発明の別の実施態様において、シアン化物に暴露された対象者のシアン化物 の毒性を低下させる方法であって、シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生 理学的に適合性のある化合物の有効量を該対象者に投与することからなる(ただ し該化合物はヒドロキソコバラミンではない)上記方法が提供される。 本発明の別の実施態様において、対象者のシアン化物中毒の治療方法であって 、シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適合性のある化合物の有 効量を該対象者に投与することからなる(ただし該化合物はヒドロキソコバラミ ンではない)上記方法が提供される。 当業者は容易に認識できるように、シアン化物毒性および/またはシアン化物 中毒は、例えばある種の食物(例えば、カッサバのようなシアン生成性グリコシ ド)または薬物(例えば、ニトロプルシドナトリウム、ラエトリル)の摂取、工 業的ガス(例えば、電子メッキ操作で産生されるガス)、燃焼副産物(例えば、 アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アリルニトリル、クロトノニトリル、 フマロニトリルなど)、戦争の物質(例えば、シアン化ガス)吸入などの種々の 接触に関連している。 本明細書に記載のシアン化物除去剤は、例えば経口、静脈内、皮下、非経口、 直腸、吸入などの種々の方法で投与することができることを、当業者は理解でき るであろう。 個々の対象者は症状の重傷度に大きな変動を示し、各薬物はそのユニークな治 療特性を有するため、各対象者について使用される正確な投与法と用量は、医師 の判断にまかされている。一般的に本発明の実施に使用されるシアン化物捕捉剤 の用量は、対象者の体重1kg当たり1時間当たり約0.01mmol〜約0.5mmol /kg/hrの範囲である。本発明の治療が企図される対象者は、哺乳動物(例えば、 ヒト、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、ネズミなど)、鳥(例えば、鶏、七面鳥など )などを含む。 本発明のさらに別の実施態様において、本明細書に記載の化合物を適切なビヒ クル中に含む生理活性のある組成物が提供され、従って該化合物の、経口投与、 経皮投与、静脈内投与、筋肉内投与、局所投与、経鼻投与などを容易にする。 使用される投与法に依存して、シアン化物除去剤は種々の薬剤学的に許容され る型で投与することができる。例えば捕捉剤は、固体、溶液、エマルジョン、分 散物、ミセル、リポソームなどの形で投与することができる。 本発明の薬剤組成物は、固体、溶液、エマルジョン、分散物、ミセル、リポソ ームなどの形で使用することができ、ここで、得られる組成物は1つまたはそれ 以上の本発明の化合物を活性成分として、腸投与もしくは非経口投与に適した有 機もしくは無機担体または賦形剤と混合して含有する。活性成分は、例えば、錠 剤、ペレット剤、カプセル剤、坐剤、溶剤、乳剤、懸濁剤、および使用に適した 任意の他の型の、通常の非毒性の薬剤学的に許容される担体と組合せてもよい。 使用される担体には、グルコース、乳糖、アラビアゴム、ゼラチン、マンニトー ル、デンプンペースト、ケイ酸マグネシウム、タルク、コーンスターチ、ケラチ ン、コロイド性シリカ、ポテトデンプン、尿素、中程度の鎖の長さのトリグリセ リド、デキストラン、および固体、半固体、もしくは液体型の製造での使用に適 した他の任意の担体がある。さらに、補助剤、安定剤、増粘剤および着色剤、お よび香料を使用してもよい。活性化合物は、疾患の進行または症状に所望の作用 を示すのに充分な量で薬剤組成物中に含有される。 活性成分を含有する薬剤組成物は経口での使用に適した型、例えば錠剤、トロ ーチ剤、ロゼンジ、水性または油性懸濁物、分散性粉末剤または顆粒剤、乳剤、 硬カプセル剤もしくは軟カプセル剤、またはシロップ剤もしくはエリキシル剤で もよい。経口的使用を目的とする組成物は、薬剤組成物の製造について当該分野 で公知の方法に従って調製され、そのような組成物は、薬剤学的上品で味のよい 調製物を提供するために、甘味剤(例えば、ショ糖、乳糖またはサッカリン)、 香味剤(例えばペパーミント、ヒメコウジもしくはサクランボの油)、着色剤お よび保存剤よりなる群から選択される1つまたはそれ以上の物質を含有してもよ い。活性成分を非毒性の薬剤学的に許容される賦形剤との混合物として含有する 錠剤もまた、公知の方法により製造される。使用される賦形剤は、例えば(1) 不活性な希釈剤、例えば炭酸カルシウム、乳糖、リン酸カルシウムまたはリン酸 ナトリウム;(2)造粒剤および崩壊剤、例えばコーンスターチ、ポテトデンプ ンまたはアルギン酸;(3)結合剤、例えばトラガカントゴム、コーンスターチ 、ゼラチンまたはアラビアゴム、および(4)滑沢剤、例えばステアリン酸マグ ネシウム、ステアリン酸またはタルク、でもよい。錠剤はコーティングされてい ないか、または消化管内での分解や吸収を遅らせ、こうして長期間にわたって作 用を維持するようにするため、公知の方法によりコーティングされる。例えばモ ノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルのような時間遅延物 質を使用してもよい。これらはまた、制御放出のための浸透圧治療錠剤を形成す るために、米国特許第4,256,108号;第4,160,452号;および 第4,265,874号に記載の方法によりコーティングされてよい。 ある場合には、経口使用するための調製物は、活性成分が不活性の固体希釈剤 (例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、またはカオリン)と混合される 硬ゼラチンカプセル剤の形でもよい。これらはまた、活性成分が水または油性媒 体(例えば、ピーナツ油、液体パラフィン、またはオリーブ油)と混合される軟 ゼラチンカプセルの形でもよい。 本薬剤組成物は、無菌の注入可能な懸濁液の形でもよい。本懸濁液は、適当な 分散剤もしくは湿潤剤および懸濁剤を使用して公知の方法により調製される。無 菌の注入可能な調製物はまた、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶剤 (例えば、1,3−ブタンジオールの溶液として)中の無菌の溶液または懸濁液 でもよい。無菌の固定油は、溶媒または懸濁媒体として使用することが便利であ る。この目的のために、合成のモノ−またはジグリセリド、脂肪酸(オレイン酸 を含む)、天然に存在する植物油(例えばゴマ油、ココナツ油、ピーナツ油、綿 実油など)、または合成脂肪酸ビヒクル(オレイン酸エチルなど)を含む任意の 無刺激性の固定油が使用される。緩衝剤、保存剤、抗酸化剤などを、必要に応じ て取り込むことができる。 本発明の実施における使用が企図される化合物はまた、薬剤の直腸投与用の坐 剤の形で投与されてよい。これらの組成物は、薬剤を適当な非刺激性の賦形剤( 例えば、ココアバター、ポリエチレングリコールの合成グリセリドエステル)( これらは常温では固化するが、直腸内では液化および/または溶解して薬剤を放 出する)と混合することにより調製される。 個々の対象者は、症状の重症度が大きく変動し、各薬剤はそのユニークな治療 特性を有するため、治療に対する対象者の応答を決定し、それに応じて用量を変 化させることは医師の役割である。 1日の典型的な用量は、一般的に約10μg〜約200mg/kg体重の範囲内で あり、好ましくは50μg〜10mg/kg体重の範囲内であり、1日に最大4回投 与することができる。1日のIV用量は、約1μg〜約100mg/kg体重の範囲 内であり、好ましくは10μg〜20mg/kg体重の範囲内である。 本発明の別の実施態様において、薬剤学的に許容される担体からなる組成物で あって、 シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適合性のある化合物、お よび アルファ−ケトグルタル酸およびチオ硫酸ナトリウム、 ヒドロキシコバラミン、 有機リン酸解毒剤 酸素療法、 ロダネーゼおよびチオ硫酸ナトリウムを含有する再閉鎖赤血球、 メテモグロビンフォーマー など を含む上記組成物が提供される。 以下の非限定例を参照して、本発明を以下にさらに詳細に説明する。 実施例1 N−メチル−D−グルカミンジチオカルバメート−鉄錯体の可視スペクトルに及 ぼすシアン化物結合の作用 シノブ(Shinobu)らが記載した方法(シノブ(Shinobu)ら、 前述)により合成したN−メチル−D−グルカミンジチオカルバメートは、元素 分析とNMRにより高純度であることが測定された。図1Aは、水中の[(MG D)2/Fe]錯体の可視スペクトルを示し、これは508nmで強い電荷移動ピ ークを示す。空気飽和条件下で[(MGD)2/Fe]溶液へシアン化ナトリウ ムを添加すると、図1Bに示すように508nmの電荷移動ピークの消失を引き起 こし、MGD−Fe錯体へのシアン化物イオンの直接結合を示唆している。これ はシアン化物イオンが鉄含有錯体の第2鉄中心に結合するという考えと一致する (例えば、ソロモンソン(Solomonson)、Cyanide in B iology(ビー・ベネスランド(B.Vennesland)ら編)、11 〜28頁、アカデミックプレス(Academic Press)、ニューヨー ク州(1981)を参照)。これは、[(MGD)2/Fe]錯体へのシアン化 物の結合の最初の観察報告である。 実施例2 シアン化物毒性プロトコール 20〜27gのオスのBalb/cマウス(ハーランスプラーグ−ドーレイ社 (Harlan Sprague−Dawley,Inc.)、サンジエゴ、カ リホルニア州またはシモンセン・ラボラトリーズ社(Simonsen Laboratories,Inc.)、ギルロイ(Gilroy)、カリホル ニア州)を少なくとも5日間馴化させた。シアン化物毒性を作成するために、マ ウスにまず無菌食塩水(0.9%NaCl)中の9.6mg/kg(致死量)のKC Nを皮下(SC)注射した。次にマウスを腹腔内投与(ip)または静脈内投与 (iv)により処理した。ip処理のためにシアン化物投与の1分後、マウスに [(MGD)2/Fe]をMGD対Feを5:1のモル比で注射したかまたはビ ヒクル対照として無菌水を注射した。iv処理のためにシアン化物投与後の3分 以内に、マウスに[(MGD)2/Fe](MGD対Feを5:1の比で)また は無菌食塩水を注射した。 [(MGD)2/Fe]へのCNの結合を調べるために、KCNと[(MGD )2/Fe]を含有する溶液を調製し、マウスにKCN/[(MGD)2/Fe] 混合物またはKCNのみを1回iv注射した。KCNは9.6mg/kgの用量で、 [(MGD)2/Fe]は100mg/kgの用量で注射した。 シアン化物注射後の1時間、シアン化物毒性の症状(攣縮、強制呼吸、および けいれんを含む)についてマウスを観察した。シアン化物注射の24時間後に、 生存している個体の数を記録した。生存データをフィッシャーの正確度検定を使 用する分割表法により解析した(例えば、マイアーズ(Myers)ら、Ana sthesia and Analgesia 84:179−184(199 7)を参照)。 * フィッシャーの正確度検定によりp≦0.05。 1 [(MGD)2/Fe]は、MGD対Feを5:1の比で使用した。記載 の用量はMGDに関するものである。 2 ip処理のために、シアン化物処理の1分後にマウスを記載の用量の[( MGD)2/Fe]で処理した。iv処理のために、シアン化物処理後の3分間 にマウスを記載の用量の[(MGD)2/Fe]で処理した。 3 ip処理のために、シアン化物処理の1分後にマウスを0.1mlの無菌水 を投与した。iv処理のために、シアン化物処理後の3分間にマウスを0.1ml の無菌食塩水を投与した。 100mg/kgの[(MGD)2/Fe]を腹腔内注射してマウスのシアン化物毒 性を処理すると、ビヒクル単独での処理と比較して24時間の生存率に有意差が 得られた(表1)。100mg/kgの[(MGD)2/Fe]で処理した30匹のマ ウスのうちの20匹(20/30)が24時間生存したが、ビヒクル対照群では 30匹のうち10匹(10/30)が生存した。7日間の生存データは、24時 間の生存データと同様であった。200mg/kgおよび400mg/kgの高用量もまた 、対照と比較して生存データを改善するのに有効であった。低用量の50mg/kg で処理した対照と比較して[(MGD)2/Fe]処理マウスの生存率に有意差 はないため、[(MGD)2/Fe]の作用は力価測定可能であった。100mg/ kgの[(MGD)2/Fe]で静脈内処理しても、食塩水を注射した対照と比較 してシアン化物処理したマウスの生存率は24時間目に有意に上昇した。 図1に示すように、[(MGD)2/Fe]錯体へのCNの結合は、[(MG D)2/Fe]錯体の可視スペクトルの特徴的な電荷移動ピークを変化させた。 Fe含量(100〜400mg/kgの範囲)に関して種々の用量の[(MGD)2/ Fe]と一定量の9.6mg/kg KCNについて、[(MGD)2/Fe]とCN の化学量論比を計算する。Fe含量について、9.6mg/kgのKCNは0.15m mol/kgに等しく、400mg/kgの[(MGD)2/Fe]は0.64mmol/kgに等 しい。各[(MGD)2/Fe]錯体が1分子のC Nに結合すると仮定すると、400mg/kgと200mg/kg用量の[(MGD)2/ Fe]は、[(MGD)2/Fe]対CNの比がそれぞれ4:1と2:1になる 。これは、これらの実験プロトコール下でCNに対して過剰の[(MGD)2/ Fe]が存在することを示す。さらに100mg/kg用量の[(MGD)2/Fe] では比は1:1になり、各CN分子について1つの[(MGD)2/Fe]錯体 が存在することを示す。従って[(MGD)2/Fe]用量を50mg/kg(すなわ ち、[(MGD)2/Fe]対CN比は1:2になる)に低下させた時、すべて のCN分子に結合するのに充分な[(MGD)2/Fe]錯体が存在しないこと は驚くべきことではない。従って予測されるように、50mg/kgまたはそれ以下 の処理は有効ではなく、表1に示すようにデータは、処理マウスの生存率に改善 がないことを示す。これらの結果は、シアン化物処理マウスの生存率を改善する 有効性は、[(MGD)2/Fe]とCNの強い化学量論的結合に帰因すること を強く示唆している。 CNへの[(MGD)2/Fe]の直接結合の証拠は、以下の実験(表2に要 約する)によりさらに支持される。 * フィッシャーの正確度検定によりp≦0.01。 1 [(MGD)2/Fe]はMGD対Feを5:1の比で使用した。記載の 用量はMGDに関するものである。 2 9.6mg/kgのKCNと混合した100mg/kgの[(MGD)2/Fe]を 注射してマウスを処理した。 3 9.6mg/kgのKCNを注射してマウスを処理した。 表2に示すように、9.6mg/kgのKCNは100%致死性であった。しかし ij注射の前に100mg/kgの[(MGD)2/Fe]をKCN(9.6mg/kg) と溶液中で混合すると、すべてのマウスは生存し、シアン化物毒性の症状は示さ なかった(表2)。前述したように、これらの用量で[(MGD)2/Fe]対 KCNのモル比は1:1であった。すなわち、マウスに注射する前に[(MGD )2/Fe]とCNが直接結合すると、CNは無毒化することが考えられる。 実施例3 ニトロプルシドナトリウム毒性プロトコール 20〜27gのオスのBalb/cマウス(ハーランスプラーグ−ドーレイ( Harlan Sprague−Dawley)、サンジエゴ、カリホルニア州 )を少なくとも5日間馴化させた。マウスに、10mg/kgのニトロプルシドナト リウム(SNP)と100mg/kgの[(MGD)2/Fe]の混合物を、MGD対 Feの比5:1で無菌水に溶解してiv注射したかまたは10mg/kgのSNPの みをiv注射した。SNP注射後の1時間、シアン化物毒性の症状(攣縮、強制 呼吸、およびけいれんを含む)についてマウスを観察した。SNP注射の24時 間後に、生存している個体の数を記録した。生存データをフィッシャーの正確度 検定を使用して分割表法により解析した。 * フィッシャーの正確度検定によりp≦0.01。 1 [(MGD)2/Fe]はMGD対Feを5:1の比で使用した。記載の 用量はMGDに関するものである。 2 [(MGD)2/Fe]と10mg/kgのSNPをマウスにiv注射した。 3 10mg/kgのSNPのみをマウスにiv注射した。 10mg/kgのSNPを静脈内注射すると、100%致死性であった(表3)。 これに対して100mg/kgの[(MGD)2/Fe]と10mg/kgのSNPを組合 せて処理したすべてのマウスは生存した。低用量の[(MGD)2/Fe](2 0mg/kg)で処理したマウスは、未処理の対照と比較して生存率に改善はみられ なかった。 既に記載したように各[(MGD)2/Fe]錯体が1分子のCNに結合する と仮定すると、一定量の10mg/kgのSNPについて[(MGD)2/Fe]対C Nの比を計算する時、再度これらの結果は予測できるものである。10mg/kgの 用量のSNPは0.038mmol/kgに等しい。各SNP分子は分解すると最大5 分子のCNを放出することができるため、0.038mmol/kgのSNPは最大で 0.19mmolのCN/kgに等しい。100mg/kgの用量の[(MGD)2/Fe] は、Feに関して0.16mmolの[(MGD)2/Fe]に等しい。すなわち1 00mg/kgの[(MGD)2/Fe]では、[(MGD)2/Fe]対CNの比は 5:6である。従ってSNPから放出されるCN分子のほとんどは[(MGD)2 /Fe]に結合しCNを無毒化することが予想されるであろう。一方20mg/kg の用量では[(MGD)2/Fe]対CNの比は1:6である。従って、SNP から放出されたすべてのCN分子に結合するのに充分な[(MGD)2/Fe] がないため、この用量の[(MGD)2/Fe]がSNPを注射されたマウスの 生存率を上昇させなかったことは驚くべきことではない。これらの結果は、[( MGD)2/Fe]がCNの優れたキレート剤であることかつCNをインビボで 無毒化することをさらに強調している。 本発明をいくつかの好適な実施態様について詳細に説明したが、この修飾およ び変更が、開示され特許請求される本発明の精神と範囲に包含されることは理解 されるであろう。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 対象者のシアン化物レベルのインビボ低下法であって、 シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適合性のある化合物の有 効量を該対象者に投与することからなる(ただし、該化合物はヒドロキソコバラ ミンではない)、上記方法。 2. 生理学的に適合性のある化合物は遷移金属のキレート物質である、請求の 範囲第1項記載の方法。 3. 遷移金属は、鉄、コバルト、銅、またはマンガンである、請求の範囲第2 項記載の方法。 4. キレート物質は、ジチオカルバメート、ポリアミン−ポリ酢酸、オキサミ ン、ヒドラゾン、ピリドン、ピペラジン、キノリン、フリルジオキシム、デフェ リプロン、ジメルカプタン、エチレンジアミン、またはカルセインから誘導され る、請求の範囲第2項記載の方法。 5. 生理学的に適合性のある化合物はジチオカルバメート含有シアン化物除去 剤である、請求の範囲第1項記載の方法。 6. ジチオカルバメート含有シアン化物除去剤は、ジチオカルバメート残基か つ随時生理学的に適合性のある2価または3価遷移金属イオンを含む、請求の範 囲第5項記載の方法であって、 該ジチオカルバメートは構造式: [R12N−C(S)−S-] (I) (式中、各R1とR2は独立に、C1〜C18アルキル、置換アルキル、シクロアル キル、置換シクロアルキル、複素環、置換複素環、アルケニル、置換アルケニル 、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置 換ヘテロアリール、アルキルアリール、置換アルキルアリール、アリールアルキ ル、置換アリールアルキル、アリールアルケニル、置換アリールアルケニル、ア リールアルキニル、置換アリールアルキニル、アロイル、置換アロイル、アシル 、置換アシルから選択されるか、またはR1とR2は協同して、N、R1およびR2 を含有する5−、6−または7−員環を形成する) を有する、上記方法。 7. 遷移金属イオンとジチオカルバメート残基の比は0〜約1:2の範囲内で ある、請求の範囲第6項記載の方法。 8. 生理学的に適合性のある2価または3価遷移金属は、鉄、コバルト、銅、 またはマンガンである、請求の範囲第6項記載の方法。 9. 請求の範囲第6項記載の方法であって、 各R1とR2は、C1〜C12アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケ ニル、アルキニルまたは置換アルキニルであり、ここで置換基は、カルボキシル 、−C(O)H、オキシアシル、フェノール、フェノキシ、ピリジニル、ピロリ ジニル、アミノ、アミド、ヒドロキシ、ニトロまたはスルフリルから選択される 、上記方法。 10.請求の範囲第6項記載の方法であって、 R1は、C2〜C8アルキルまたは置換アルキルであり、ここで置換基は、カル ボキシル、アセチル、ピリジニル、ピロリジニル、アミノ、アミド、ヒドロキシ またはニトロから選択され、そして R2は、C1〜C6アルキルまたは置換アルキルから選択されるか、またはR2は R1と協同して、N、R2およびR1を含む5−、6−または7−員環を形成する 、上記方法。 11.請求の範囲第6項記載の方法であって、 R1は、C2〜C8アルキルまたは置換アルキルであり、ここで置換基は、カル ボキシル、アセチル、アミド、またはヒドロキシから選択され、そして R2は、C1〜C4アルキルまたは置換アルキルである、上記方法。 12.請求の範囲第4項記載の方法であって、ポリアミン−ポリ酢酸は、ジエチ レントリアミン5酢酸、ジエチレンジアミン4酢酸、またはN,N’−ビス−( 3,4,5−トリメトキシベンジル)エチレンジアミンN,N’−2酢酸である 、上記方法。 13.オキサミンは、デスフェリオキサミン、メチルアントラニリックデスフェ リオキサミン、またはデスフェリオキサミンBである、請求の範囲第4項記載の 方法。 14.ヒドラゾンは、ピリドキサールイソニコチノイルヒドラゾン、サリチルア ルデヒドイソニコチノイルヒドラゾン、または2−ヒドロキシ−1−ナフトアル デヒドm−フルオロベンゾイルヒドラゾンである、請求の範囲第4項記載の方法 。 15.ピリドンは、1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリド−4−オン、また はビデンテート3−ヒドロキシピリジン−4−オンである、請求の範囲第4項記 載の方法。 16.ピペラジンは、1,2−ビス−(3,5−ジオキソピペラジン−イル)プ ロパンである、請求の範囲第4項記載の方法。 17.キノリンは、8−ヒドロキシキノリンである、請求の範囲第4項記載の方 法。 18.フリルジオキシムは、2−フリルジオキシムである、請求の範囲第4項記 載の方法。 19.デフェリプロンは、L1である、請求の範囲第4項記載の方法。 20.ジメルカプタンは、メソ−2,3−ジメルカプトコハク酸、または2,3 −ジメルカプトプロパン−1−スルホネートである、請求の範囲第4項記載の方 法。 21.エチレンジアミンは、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ピリジルメ チル)エチレンジアミンである、請求の範囲第4項記載の方法。 22.カルセインは、2,2’−ビピリジルである、請求の範囲第4項記載の方 法。 23.シアン化物に結合可能な化合物は、経口、静脈内、皮下、非経口、直腸、 または吸入により投与される、請求の範囲第1項記載の方法。 24.シアン化物に結合可能な化合物は、固体、溶液、エマルジョン、分散物、 ミセル、リポソームなどの形で投与される、請求の範囲第1項記載の方法。 25.請求の範囲第1項記載の方法であって、 シアン化物除去剤は、少なくとも1つの: アルファ−ケトグルタル酸およびチオ硫酸ナトリウム、 ヒドロキソコバラミン、 有機リン酸解毒剤 酸素療法、 ロダネーゼおよびチオ硫酸ナトリウムを含有する再閉鎖赤血球、または メテモグロビンフォーマー と組合せて投与される、上記方法。 26.シアン化物の循環レベルが上昇している対象者の治療方法であって、 シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適合性のある化合物の有 効量を該対象者に投与することからなる(ただし該化合物はヒドロキソコバラミ ンではない)、上記方法。 27.シアン化物に暴露された対象者のシアン化物の毒性を低下させる方法であ って、 シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適合性のある化合物の有 効量を該対象者に投与することからなる(ただし該化合物はヒドロキソコバラミ ンではない)、上記方法。 28.請求の範囲第27項記載の方法であって、毒性は、食物もしくは薬物の摂 取、または工業的ガス、燃焼副産物、もしくは戦争の物質の吸入に関連している 、上記方法。 29.対象者のシアン化物中毒の治療方法であって、 シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適合性のある化合物の有 効量を該対象者に投与することからなる(ただし該化合物はヒドロキソコバラミ ンではない)、上記方法。 30.請求の範囲第29項記載の方法であって、中毒は、食物もしくは薬物の摂 取、または工業的ガス、燃焼副産物、もしくは戦争の物質の吸入に関連している 、上記方法。 31.薬剤学的に許容される担体からなる組成物であって、薬剤学的に許容され る担体は、 シアン化物に結合可能な少なくとも1つの生理学的に適合性のある化合物、お よび アルファ−ケトグルタル酸およびチオ硫酸ナトリウム、 ヒドロキソコバラミン、 有機リン酸解毒剤 酸素療法、 ロダネーゼおよびチオ硫酸ナトリウムを含有する再閉鎖赤血球、または メテモグロビンフォーマー の少なくとも1つ を含む、上記組成物。
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