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JP2001513562A - 月経前または黄体後期症候群の治療方法 - Google Patents

月経前または黄体後期症候群の治療方法

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Publication number
JP2001513562A
JP2001513562A JP2000507377A JP2000507377A JP2001513562A JP 2001513562 A JP2001513562 A JP 2001513562A JP 2000507377 A JP2000507377 A JP 2000507377A JP 2000507377 A JP2000507377 A JP 2000507377A JP 2001513562 A JP2001513562 A JP 2001513562A
Authority
JP
Japan
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alkyl
phenyl
receptor antagonist
alkoxy
neurokinin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000507377A
Other languages
English (en)
Inventor
シヤピロ,ベネツト・エム
ルプニアツク,ナデイア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Priority claimed from GBGB9800955.8A external-priority patent/GB9800955D0/en
Application filed by Merck and Co Inc filed Critical Merck and Co Inc
Publication of JP2001513562A publication Critical patent/JP2001513562A/ja
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/535Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one oxygen as the ring hetero atoms, e.g. 1,2-oxazines
    • A61K31/53751,4-Oxazines, e.g. morpholine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/24Drugs for disorders of the endocrine system of the sex hormones

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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、タキキニン受容体アンタゴニスト(好ましくは、ニューロキニン-1受容体アンタゴニスト)を投与することによる、女性における月経前症候群および黄体後期症候群に関連した症状を軽減および処置する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 毎月、月経の開始前の数日間、月経前症候群(PMS)として公知の気分および 食欲の障害の症状が、ほかの点では健康な多くの女性に現れる。この症候群は、
最初は1931年にR.T. Frankにより「月経前緊張」と命名され、一般には、神経過
敏、興奮、情緒不安定、うつ状態そして恐らくは頭痛、浮腫および乳房痛により
特徴づけられる。PMSは、月経前の7〜10日間生じ、一般には月経流の開始の数時
間後に消失する。PMSは現在、黄体後期症候群(Late Luteal Phase Syndrome) (LLS)とも呼ばれている。
【0002】 多数の女性が、月経周期の特定の時期と関連した種々の身体的および情緒的変
化を報告している。これらの女性の大部分においては、これらの変化は短期間し
か持続せず、苦痛をほとんど与えず、社会的または就業的活動に何ら影響を及ぼ
さない。他の女性は、通常の活動を一時的に妨げる1以上の広範囲の症状を有す る。症状は、数時間から10〜12日間以上続き、通常、月経の開始と共に消失する
。しかし、閉経に近い女性においては、症状が月経中および月経後に持続する。
症状の型および強さは集団全体において様々であり、また、個人においても様々
となりうる。PMSの重要な特徴は、黄体期の最後の週に生じ濾胞期の開始後数日 以内に寛解する臨床的に有意な情緒的および行動的症状のパターンである。ほと
んどの女性においては、これらの症状は、月経開始前1週間以内に生じ、月経開 始後数日以内に寛解する。
【0003】 多くの女性は、月経の開始と共に、PMSの代わりに月経困難症になる。著しい 月経困難症は、十代の女性に、より一般的であり、成熟するにつれて軽減する傾
向がある。逆に、PMSは二十代で始まり、年を取るにつれて増強することがある 。
【0004】 PMSに罹患した女性の最も一般的な不都合な症状は、気分の変化および心理的 作用;興奮、神経過敏、制御不能、焦燥感、怒り、不眠症、集中困難、嗜眠、う
つ状態、不安感および著しい疲労感である。流体の停留に関連した症状は、浮腫
、一時的な体重増加、乏尿ならびに乳房の緊満感および痛みである。神経および
血管の症状には、頭痛、めまい、失神、四肢の感覚異常、容易な損傷および心悸
亢進が含まれる。GIの症状には、膨満感、便秘、悪心、嘔吐および食欲の変化が
含まれる。骨盤の重感または圧力および背中の痛みが生じることがある。また、
にきび、神経皮膚炎、および他の皮膚障害の悪化の皮膚の問題が生じることもあ
る。呼吸の問題(アレルギーおよび感染症)および眼の障害(視覚障害および結
膜炎)が、月経前に悪化することがある。
【0005】 最も一般的に見られる不都合な症状としては、著しい情緒不安定(例えば、突
然泣き出すこと、悲哀感または興奮);興奮感、憤慨感または緊張感の持続(感
情の「過敏(on edge)」);および憂うつ感、不安感および自己嫌悪感が挙げ られる。通常の活動における意欲低下、易疲労感および活力の喪失、集中困難の
主観的感覚、食欲の変化、特定の食物(特に炭水化物)に対する渇望および睡眠
障害も、一般的である。乳房の過敏または膨大、頭痛、関節または筋肉の痛み、
「膨満」感および体重増加などの他の身体症状が生じることもある。
【0006】 月経前症候群は、エストロゲンおよびプロゲステロンの変動に関連しているら
しい。エストロゲンは流体保持作用を引き起こし、異なる身体組織における流体
の一時的な増加は、体重増加、浮腫、乳房の敏感、そしておそらく膨満感などの
症状の原因を説明するものであるらしい。しかしながら、多数の症状は、流体保
持および体重増加と、強度において相関しない。例えば、利尿剤は、ナトリウム
および水の排泄を促進するが、それらの症状のすべてを軽減するわけではなく、
複合的症状には全く効果がないことがある。エストロゲン−プロゲステロンの不
均衡、過剰なアルドステロンまたはADH、炭水化物の代謝の変化、低血糖症、高 プロラクチン血症、プロゲステロンに対するアレルギー、腎臓によるナトリウム
および水の停留、および心因的要因がすべて関与している。
【0007】 サブスタンスP(ニューロキニン-1;NK-1)の神経ペプチド受容体は、哺乳動 物の神経系(特に脳および脊髄神経節)、循環系および末梢組織(特に十二指腸
および空腸)にわたり広く分布しており、多数の様々な生物学的過程の調節に関
与している。これには、嗅覚、視覚、聴覚および痛覚の感覚認知、運動の制御、
胃の運動性、血管拡張、唾液分泌および排尿が含まれる(B. Pernow, Pharmacol . Rev. , 1983, 35, 85-141)。NK-1およびNK-2受容体サブタイプは、シナプス伝
達に関与している(Laneuvilleら, Life Sci., 42, 1295-1305 (1988))。
【0008】 サブスタンスPは、タキキニンファミリーのペプチド(血管外平滑筋組織に対 する迅速な収縮作用を有するため、そのように称される)に属する天然に生じる
ウンデカペプチドである。タキキニンは、保存されたカルボキシル末端配列によ
り特徴づけられる。公知哺乳動物タキキニンには、SPのほかにニューロキニンA およびニューロキニンBが含まれる。現在の命名法は、サブスタンスP、ニューロ
キニンAおよびニューロキニンBの受容体を、それぞれニューロキニン-1、ニュー
ロキニン-2およびニューロキニン-3と命名している。
【0009】 サブスタンスPは、哺乳動物において産生され血管拡張薬、降下剤として作用 し唾液分泌を刺激し毛細血管透過性を上昇させる薬理学的に活性な神経ペプチド
である。それはまた、動物において、用量および該動物の疼痛応答性に応じて、
無痛覚および痛覚過敏の両方をもたらす能力を有し(R.C.A. Fredericksonら, S cience , 199, 1359 (1978); P. Oehmeら, Science, 208, 305 (1980))、感覚伝
達および疼痛認知において何らかの役割を果たしている(T.M. Jessell, Advan. Biochem. Psychopharmacol. 28, 189 (1981))。
【0010】 月経前症候群の公知治療方法は、対症的な軽減、および可能な場合には原因の
矯正を含む。ナトリウムの取込みを減少させ、利尿薬(例えば、経口的に50〜10
0mg/日のヒドロクロロチアジド)を使用する(症状が通常に認められる直前に開
始する)ことにより、流体保持が軽減されうる。PMSに罹患した患者に、非ステ ロイド抗炎症薬が投与されているが、これらは、身体的症状の一部にしか有効で
ない。症状についてのカウンセリングが理解を深め、ストレスの軽減のための行
動の改変につながることがある。パートナーが直接的または間接的に係わること
が、PMSに対処するのを助けるかもしれない。女性によっては、ホルモン操作が 有効である。可能な治療方式には、(1)経口避妊薬、(2)膣坐剤(200〜400mg
/日)または注射(油中のプロゲステロン5〜10mgのIM)(月経前に10〜12日間)
による天然プロゲステロン、または(3)長時間作用型プロゲスチン(例えば、 酢酸メドロキシプロゲステロン200mgを筋肉内に2〜3ヵ月ごとに)により周期的 変化を排除することが含まれる。興奮性、神経質および制御不能の患者では、特
に彼らが自分らのストレスに満ちた環境を変えることができない場合に、トラン
キライザー(例えば、アルプラゾラム0.25mg/日を経口的に就寝時に)を使用す る。女性によっては、食事の変化、タンパク質の増加および糖類の減少ならびに
ビタミンB複合体(特に、ピリドキシンおよび/またはマグネシウム)での補充 、または炭水化物混合物の使用が有効かもしれない。スピロノラクトン(Aldact
one, Searle)、ブロモクリプチンまたはモノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害剤
を使用する治療方式も、うつ状態および泣涙発作(crying spells)に有効かも しれないことが、予備研究において示唆されている。プロゲステロン、炭酸リチ
ウム、チアジド、利尿薬、抗うつ薬およびブロモシプトン(Parlodel, Sandoz)
を含む他の薬物が試されているが、確かな成功はもたらされていない。より最近
になって、フルオキセチン、パロキセチン、フルボキサミン、フェンフルラミン
およびそれらの組合せなどの選択的セロトニン再取込み阻害剤が、PMSの治療に 関して試験された(例えば、米国特許第4,971,998号、第5,114,976号、第5,223,
540号を参照されたい)。しかしながら、これらのアプローチは限られた成功を もたらしたにすぎず、多数の女性が反復的に経験する気分および食欲の障害を治
療する手段を見出すことができれば、非常に有益であろう。
【0011】 タキキニン(特にサブスタンスP)の過剰または不均衡と関連した多数の生理 的障害の治療のために、ニューロキニン-1(NK-1;サブスタンスP)受容体アン タゴニストが開発中である。サブスタンスPが関与する状態には、例えば、不安 、うつ状態および精神病などの中枢神経系の障害が含まれる(例えば、PCT特許 公開WO 95/16679、WO 95/18124およびWO 95/23798を参照されたい)。より最近 になって、精神医学的障害の、より有効で安全な治療が、タキキニンアンタゴニ
ストとセロトニンアゴニストまたは選択的セロトニン再取込み阻害剤(SSRI)と
を併用することにより達成されることが、PCT特許公開WO 96/24353に示唆されて
いる。しかしながら、そのような治療方式は、セロトニンアゴニストまたはSSRI
による副作用を避けることができないであろう。
【0012】 現在のところ、月経前症候群に罹患した多数の女性が反復的に経験する気分お
よび食欲の障害を治療するための手段は、限られたものしか存在しない。既存の
薬剤の欠点を考慮すると、月経前症候群に関連した症状を軽減または処置するた
めの有効な新規方法が必要とされている。
【0013】 (発明の概要) 本発明は、タキキニンアンタゴニスト(特に、ニューロキニン-1受容体アンタ
ゴニスト)を投与することを含む女性における月経前症候群の治療、予防または
改善のための、タキキニン受容体アンタゴニスト(特に、ニューロキニン-1受容
体アンタゴニスト)の使用に関する。本発明はさらに、タキキニン受容体アンタ
ゴニスト(特に、ニューロキニン-1受容体アンタゴニスト)を投与することを含
んでなる、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置するため
の方法に関する。好ましい実施形態において、本発明は、タキキニン受容体アン
タゴニスト(特に、ニューロキニン-1受容体アンタゴニスト)を投与することを
含んでなる、女性における月経前症候群に関連した食欲の障害、気分の障害また
はそれらの両方を治療または予防するための方法を提供する。該タキキニン受容
体アンタゴニストは、そのような不都合な月経前症候群を軽減および/または予
防するように作用するため、本発明は、月経期の開始前に気分および/または食
欲の障害を経験する女性にとって非常に有益である。
【0014】 (発明の詳細な記載) 本発明は、タキキニン受容体アンタゴニスト(特に、ニューロキニン-1(NK-1
)受容体アンタゴニスト)を投与することを含んでなる、女性における月経前症
候群に関連した症状を軽減または処置するための方法に関する。
【0015】 好ましい実施形態において、本発明は、タキキニン受容体アンタゴニスト(特
に、NK-1受容体アンタゴニスト)を投与することを含んでなる、女性における月
経前症候群に関連した食欲の障害、気分の障害(例えば、うつ状態または不安感
)またはそれらの両方を治療または予防するための方法を提供する。
【0016】 本発明はさらに、タキキニン受容体アンタゴニスト(特に、NK-1受容体アンタ
ゴニスト)と、少なくとも1つの医薬上許容される担体または賦形剤とを含んで なる、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置するための医
薬組成物を提供する。
【0017】 本発明では、該タキキニン受容体アンタゴニストを女性に投与するが、この場
合、そのような投与を行なわなければ月経開始前に該個体において認められる気
分および/または食欲の障害を軽減し改善し処置し又は予防し、および/または
、体重増加を抑制するのに十分な量でそれを投与する。
【0018】 本発明のもう1つの態様においては、NK-1受容体アンタゴニストと、少なくと も1つの医薬上許容される担体または賦形剤とを含んでなる、月経前症候群に関 連した気分および/または食欲の障害を治療または予防するための医薬組成物を
提供する。
【0019】 本発明はまた、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置す
るための医薬の製造のための、NK-1受容体アンタゴニストの使用を提供する。
【0020】 本発明は、月経前症候群に罹患した任意の雌哺乳動物において有用であるが、
好ましい対象は女性のヒトである。
【0021】 本発明で使用するタキキニン受容体アンタゴニストは、当技術分野で公知のい
ずれのタキキニンアンタゴニストであってもよい。好ましくは、該タキキニン受
容体アンタゴニストは、ニューロキニン-1(NK-1)またはニューロキニン-2(NK
-2)受容体アンタゴニスト、特に、ニューロキニン-1(NK-1)受容体アンタゴニ
ストである。
【0022】 該タキキニンアンタゴニストは、事実上、ペプチド性であっても非ペプチド性
であってもよいが、非ペプチド性タキキニン受容体アンタゴニストの使用が好ま
しい。また、便宜上、経口的に活性なタキキニン受容体アンタゴニストが好まし
い。
【0023】 本発明においては、該タキキニン受容体アンタゴニストは、全身投与後に脳な
どの中枢神経系(CNS)に対して活性であること、すなわち、それがCNSに容易に
透過することが好ましい。したがって、本発明での使用に好ましいタキキニンア
ンタゴニストは、CNS透過性タキキニンアンタゴニスト、特に、CNS透過性NK-1ア
ンタゴニストである。本発明での使用に特に好ましいクラスのNK-1受容体アンタ
ゴニストは、経口的に活性な長時間作用型のCNS透過性化合物である。
【0024】 本発明で使用するニューロキニン-1受容体アンタゴニストは、例えば、以下の
文献に十分に記載されている:米国特許第5,162,339号、第5,232,929号、第5,24
2,930号、第5,373,003号、第5,387,595号、第5,459,270号、第5,494,926号、第5
,496,833号、第5,637,699号;欧州特許公開EP 0 360 390、0 394 989、0 428 43
4、0 429 366、0 430 771、0 436 334、0 443 132、0 482 539、0 498 069、0 4
99 313、0 512 901、0 512 902、0 514 273、0 514 274、0 514 275、0 514 276
、0 515 681、0 517 589、0 520 555、0 522 808、0 528 495、0 532 456、0 53
3 280、0 536 817、0 545 478、0 558 156、0 577 394、0 585 913、0 590 152 、0 599 538、0 610 793、0 634 402、0 686 629、0 693 489、0 694 535、0 69
9 655、0 699 674、0 707 006、0 708 101、0 709 375、0 709 376、0 714 891 、0 723 959、0 733 632および0 776 893;PCT国際特許公開WO 90/05525、90/05
729、91/09844、91/18899、92/01688、92/06079、92/12151、92/15585、92/1744
9、92/20661、92/20676、92/21677、92/22569、93/00330、93/00331、93/01159 、93/01165、93/01169、93/01170、93/06099、93/09116、93/10073、93/14084、
93/14113、93/18023、93/19064、93/21155、93/21181、93/23380、93/24465、94
/00440、94/01402、94/02461、94/02595、94/03429、94/03445、94/04494、94/0
4496、94/05625、94/07843、94/08997、94/10165、94/10167、94/10168、94/101
70、94/11368、94/13639、94/13663、94/14767、94/15903、94/19320、94/19323
、94/20500、94/26735、94/26740、94/29309、95/02595、95/04040、95/04042、
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/16679、95/17382、95/18124、95/18129、95/19344、95/20575、95/21819、95/2
2525、95/23798、95/26338、95/28418、95/30674、95/30687、95/33744、96/051
81、96/05193、96/05203、96/06094、96/07649、96/10562、96/16939、96/18643
、96/20197、96/21661、96/29304、96/29317、96/29326、96/29328、96/31214、
96/32385、96/37489、97/01553、97/01554、97/03066、97/08144、97/14671、97
/17362、97/18206、97/19084、97/19942、97/21702および97/49710;ならびに英
国特許公開第2 266 529号、第2 268 931号、第2 269 170号、第2 269 590号、第
2 271 774号、第2 292 144号、第2 293 168号、第2 293 169号および第2 302 68
9号。そのような化合物の製造は、前記の特許および刊行物に十分に記載されて いる。
【0025】 特に好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、PCT国際特許公開WO 95/16679およ
び欧州特許公開0 577 384に記載の以下の式(I)で表される化合物またはその医
薬上許容される塩である。
【0026】 式(I):
【0027】
【化1】
【0028】 (式中、 Rは、 (1)水素; (2)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ(該ハロは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである )、 (h)-NRR10(式中、RおよびR10は、独立して、 (i)水素、 (ii)C1−6アルキル、 (iii)ヒドロキシ-C1−6アルキルおよび (iv)フェニルから選ばれる)、 (i)-NRCOR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-CONRR10、 (l)-COR、 (m)-COR
【0029】 (n)ヘテロ環(該ヘテロ環は、 (A)ベンゾイミダゾリル、 (B)ベンゾフラニル、 (C)ベンゾチオフェニル、 (D)ベンゾオキサゾリル、 (E)フラニル、 (F)イミダゾリル、 (G)インドリル、 (H)イソオキサゾリル、 (I)イソチアゾリル、 (J)オキサジアゾリル、 (K)オキサゾリル、 (L)ピラジニル、 (M)ピラゾリル、 (N)ピリジル、 (O)ピリミジル、 (P)ピロリル、 (Q)キノリル、 (R)テトラゾリル、 (S)チアジアゾリル、 (T)チアゾリル、 (U)チエニル、 (V)トリアゾリル、 (W)アゼチジニル、 (X)1,4-ジオキサニル、 (Y)ヘキサヒドロアゼピニル、 (Z)ピペラジニル、 (AA)ピペリジニル、 (AB)ピロリジニル、 (AC)テトラヒドロフラニルおよび (AD)テトラヒドロチエニルよりなる群から選ばれ、該ヘテロ環は
非置換であるか、または、 (i)C1−6アルキル(これは非置換であるか、またはハロ、
-CF、-OCHもしくはフェニルで置換されている)、 (ii)C1−6アルコキシ、 (iii)オキソ、 (iv)ヒドロキシ、 (v)チオキソ、 (vi)-SR、 (vii)ハロ、 (viii)シアノ、 (ix)フェニル、 (x)トリフルオロメチル、 (xi)-(CH)m-NRR10(式中、nは0、1または2である)、 (xii)-NRCOR10、 (xiii)-CONRR10、 (xiv)-CORおよび (xv)-(CH)m-ORから選ばれる1以上の置換基で置換されて
いる)から選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0030】 (3)C2−6アルケニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-CONRR10、 (i)-COR、 (j)-COR、 (k)ヘテロ環から選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0031】 (4)C1−6アルキニル; (5)フェニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)C1−6アルコキシ、 (c)C1−6アルキル、 (d)C2−5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)-CN、 (g)-NO、 (h)-CF、 (i)-(CH)m-NRR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-NRCOR10、 (l)-CONRR10、 (m)-CONRR10、 (n)-COR、 (o)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている) よりなる群から選ばれる;
【0032】 RおよびRは、独立して、 (1)水素; (2)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-NRR10、 (i)-NRCOR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-CONRR10、 (l)-CORおよび (m)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0033】 (3)C2−6アルケニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-CONRR10、 (i)-CORおよび (j)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0034】 (4)C2−6アルキニル; (5)フェニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)C1−6アルコキシ、 (c)C1−6アルキル、 (d)C2−5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)-CN、 (g)-NO、 (h)-CF、 (i)-(CH)m-NRR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-NRCOR10、 (l)-CONRR10、 (m)-CONRR10、 (n)-CORおよび (o)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている) よりなる群から選ばれる;
【0035】 該基RおよびRは、一緒になって、 (a)ピロリジニル、 (b)ピペリジニル、 (c)ピロリル、 (d)ピリジニル、 (e)イミダゾリル、 (f)オキサゾリルおよび (g)チアゾリル よりなる群から選ばれるヘテロ環を形成していてもよく、該ヘテロ環は非置換で
あるか、または (i)C1−6アルキル、 (ii)オキソ、 (iii)C1−6アルコキシ、 (iv)-NRR10、 (v)ハロおよび (vi)トリフルオロメチルから選ばれる1以上の置換基で置換され ている;
【0036】 該基RおよびRは、一緒になって、 (a)シクロペンチル、 (b)シクロヘキシル、 (c)フェニルよりなる群から選ばれる炭素環を形成していてもよく、 該炭素環は非置換であるか、または (i)C1−6アルキル、 (ii)C1−6アルコキシ、 (iii)-NRR10、 (iv)ハロおよび (v)トリフルオロメチルから選ばれる1以上の置換基で置換されて
いる;
【0037】 該基RおよびRは、一緒になって、 (a)ピロリジニル、 (b)ピペリジニル、 (c)ピロリル、 (d)ピリジニル、 (e)イミダゾリル、 (f)フラニル、 (g)オキサゾリル、 (h)チエニルおよび (i)チアゾリルよりなる群から選ばれるヘテロ環を形成していてもよ く、該ヘテロ環は非置換であるか、または (i)C1−6アルキル、 (ii)オキソ、 (iii)C1−6アルコキシ、 (iv)-NRR10、 (v)ハロおよび (vi)トリフルオロメチルから選ばれる1以上の置換基で置換され ている;
【0038】 R、RおよびRは、独立して、 (1)水素; (2)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-NRR10、 (i)-NRCOR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-CONRR10、 (l)-CORおよび (m)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0039】 (3)C2−6アルケニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-CONRR10、 (i)-CORおよび (j)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0040】 (4)C1−6アルキニル; (5)フェニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)C1−6アルコキシ、 (c)C1−6アルキル、 (d)C2−5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)-CN、 (g)-NO、 (h)-CF、 (i)-(CH)m-NRR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-NRCOR10、 (l)-CONRR10、 (m)-CONRR10、 (n)-COR、 (o)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0041】 (6)ハロ、 (7)-CN、 (8)-CF、 (9)-NO、 (10)-SR14、(R14は水素またはC1−5アルキルである)、 (11)-SOR14、 (12)-SOR14、 (13)NRCOR10、 (14)CONRCOR10、 (15)NRR10、 (16)NRCOR10、 (17)ヒドロキシ、 (18)C1−6アルコキシ、 (19)COR、 (20)COR、 (21)2-ピリジル、 (22)3-ピリジル、 (23)4-ピリジル、 (24)5-テトラゾリル、 (25)2-オキサゾリルおよび (26)2-チアゾリル よりなる群から選ばれる;
【0042】 R11、R12およびR13は、独立して、R、RおよびRの定義から選ばれる
; Xは、 (1)-O-、 (2)-S-、 (3)-SO-および (4)-SO-よりなる群から選ばれる;
【0043】 Yは、 (1)単結合 (2)-O-、 (3)-S-、 (4)-CO-、 (5)-CH-、 (6)-CHR15-および (7)-CR15R16-よりなる群から選ばれ、R15およびR16は、独立して
、 (a)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (i)ヒドロキシ、 (ii)オキソ、 (iii)C1−6アルコキシ、 (iv)フェニル-C1−3アルコキシ、 (v)フェニル、 (vi)-CN、 (vii)ハロ、 (viii)-NRR10、 (ix)-NRCOR10、 (x)-NRCOR10、 (xi)-CONRR10、 (xii)-CORおよび (xiii)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている) ;
【0044】 (b)フェニル(これは非置換であるか、または (i)ヒドロキシ、 (ii)C1−6アルコキシ、 (iii)C1−6アルキル、 (iv)C2−5アルケニル、 (v)ハロ、 (vi)-CN、 (vii)-NO、 (viii)-CF、 (ix)-(CH)m-NRR10、 (x)-NRCOR10、 (xi)-NRCOR10、 (xii)-CONRR10、 (xiii)-CONRR10、 (xiv)-CORおよび (xv)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている) よりなる群から選ばれる;および Zは、C1−6アルキルである)。
【0045】 式(I)で表される特に好ましい化合物には、以下のものが含まれる: 4-(3-(1,2,4-トリアゾロ)メチル)-2(S)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベ ンジルオキシ)-3(S)-フェニル-モルホリン、 4-(3-(1,2,4-トリアゾロ)メチル)-2(S)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベ ンジルオキシ)-3(R)-フェニル-モルホリン、 4-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)-2(S)-(3,5-ビス(トリフ ルオロメチル)ベンジルオキシ)-3(S)-フェニル-モルホリン、および 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)モルホ リン、またはそれらの医薬上許容される塩。
【0046】 式(I)で表される特に好ましい化合物は、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチルモルホリ
ン、またはその医薬上許容される塩である。
【0047】 さらに好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、PCT国際特許公開WO 95/18124に
記載の以下の式(II)で表される化合物またはその医薬上許容される塩もしくは
プロドラッグである。
【0048】 式(II):
【0049】
【化2】
【0050】 (式中、 Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、CF、NO 、CN、SRa、SORa、SORa、CORa、CONRaRb、C2−6アルケニル、C2−6
ルキニルまたはC1−4アルキル(これはC1−4アルコキシで置換されている)
であり、RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルを表す ; Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ(これはC −4 アルコキシで置換されている)またはCFである; Rは、水素、ハロゲンまたはCFである;
【0051】 Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、CF、NO 、CN、SRa、SORa、SORa、CORa、CONRaRb、C2−6アルケニル、C2−6
ルキニルまたはC1−4アルキル(これはC1−4アルコキシで置換されている)
であり、RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルを表す ; Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ(これはC −4 アルコキシで置換されている)またはCFである;
【0052】 Rは、所望により=O、=SまたはC1−4アルキル基で置換されていてもよく
所望により式ZNRRの基で置換されていてもよい2個または3個の窒素原子を含
有する5員または6員ヘテロ環であり、該式ZNRR中、 Zは、C1−6アルキレンまたはC3−6シクロアルキレンである;、 Rは、水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC3−7 シクロアルキルC1−4アルキル、またはC2−4アルキル(これはC1−4アル コキシまたはヒドロキシルで置換されている)である;
【0053】 Rは、水素、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキルまたはC3−7 シクロアルキルC1−4アルキル、またはC2−4アルキル(これは、1または2個
の置換基で置換されており、該置換基は、C1−4アルコキシ、ヒドロキシル、 またはN、OおよびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子を含有する4、5または6
員ヘテロ脂肪族環から選ばれる)である; あるいは、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子は、4〜7個の
環原子のヘテロ脂肪族環を形成しており、該環は、所望によりヒドロキシ基で置
換されていてもよく、所望により二重結合を含有していてもよく、該環は、所望
により、酸素または硫黄環原子、基S(O)またはS(O)、または第2の窒素原子( 該窒素原子は、NHまたはNRc部分の一部となり、Rcは、所望によりヒドロキシま たはC1−4アルコキシで置換されていてもよいC1−4アルキルである)を含有
していてもよい; あるいは、R、Rおよびそれらが結合している窒素原子は、6〜12個 の環原子の非芳香族アザ二環性環系を形成している;あるいは、Z、Rおよびそ
れらが結合している窒素原子は、所望により酸素環原子を含有していてもよい4 〜7個の環原子のヘテロ脂肪族環を形成している;
【0054】 R9aおよびR9bは、それぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルである か、あるいはR9aおよびR9bが、それらが結合している炭素原子と一緒になって
、C5−7環を形成している; Xは、所望によりオキソで置換されていてもよい1〜4個の炭素原子のアルキ レン鎖である;および Yは、所望によりヒドロキシル基で置換されていてもよいC1−4アルキル基
である(ただし、YがC1−4アルキル基である場合、Rは、少なくとも、前記 式ZNRRの基で置換されている))。
【0055】 式(II)で表される特に好ましい化合物には、以下のものが含まれる: 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(5-( ジメチルアミノ)メチル-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル-3-(S)-フェニルモ ルホリン、 (1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-((ジメチル アミノ-メチル)-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル-3-(S)-(4-フルオロフェニ ル)モルホリン、 2-(R)-(1-(S)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)-2-ヒドロキシエト
キシ)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)-4-(1,2,4-トリアゾール-3-イル)メチルモル
ホリン、またはそれらの医薬上許容される塩。
【0056】 さらに好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、PCT国際特許公開WO 95/23798に
記載の以下の式(III)で表される化合物またはその医薬上許容される塩である :
【0057】 式(III):
【0058】
【化3】
【0059】 (式中、 RおよびRは、独立して、 (1)水素; (2)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-NRR10(式中、RおよびR10は、独立して、 (i)水素、 (ii)C1−6アルキル、 (iii)ヒドロキシ-C1−6アルキルおよび (iv)フェニルから選ばれる)、 (i)-NRCOR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-CONRR10、 (l)-CORおよび (m)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0060】 (3)C2−6アルケニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-CONRR10、 (i)-CORおよび (j)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0061】 (4)C2−6アルキニル; (5)フェニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)C1−6アルコキシ、 (c)C1−6アルキル、 (d)C2−5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)-CN、 (g)-NO、 (h)-CF、 (i)-(CH)m-NRR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-NRCOR10、 (l)-CONRR10、 (m)-CONRR10、 (n)-CORおよび (o)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている) よりなる群から選ばれる;
【0062】 あるいは該基RおよびRは、一緒になって、 (a)シクロペンチル、 (b)シクロヘキシル、 (c)フェニル よりなる群から選ばれる炭素環を形成しており、該炭素環は非置換であるか、ま
たは (i)C1−6アルキル、 (ii)C1−6アルコキシ、 (iii)-NRR10、 (iv)ハロおよび (v)トリフルオロメチルから選ばれる1以上の置換基で置換されて
いる;
【0063】 あるいは該基RおよびRは、一緒になって、 (a)ピロリジニル、 (b)ピペリジニル、 (c)ピロリル、 (d)ピリジニル、 (e)イミダゾリル、 (f)フラニル、 (g)オキサゾリル、 (h)チエニルおよび (i)チアゾリルよりなる群から選ばれるヘテロ環を形成しており、該 ヘテロ環は非置換であるか、または (i)C1−6アルキル、 (ii)オキソ、 (iii)C1−6アルコキシ、 (iv)-NRR10、 (v)ハロおよび (vi)トリフルオロメチルから選ばれる1以上の置換基で置換され ている;
【0064】 R、RおよびRは、独立して、 (1)水素; (2)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-NRR10、 (i)-NRCOR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-CONRR10、 (l)-CORおよび (m)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0065】 (3)C2−6アルケニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-CONRR10、 (i)-CORおよび (j)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0066】 (4)C1−6アルキニル; (5)フェニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)C1−6アルコキシ、 (c)C1−6アルキル、 (d)C2−5アルケニル、 (e)ハロ、 (f)-CN、 (g)-NO、 (h)-CF、 (i)-(CH)m-NRR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-NRCOR10、 (l)-CONRR10、 (m)-CONRR10、 (n)-CORおよび (o)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0067】 (6)ハロ、 (7)-CN、 (8)-CF、 (9)-NO、 (10)-SR14、(R14は水素またはC1−5アルキルである)、 (11)-SOR14、 (12)-SOR14、 (13)NRCOR10、 (14)CONRCOR10、 (15)NRR10、 (16)NRCOR10、 (17)ヒドロキシ、 (18)C1−6アルコキシ、 (19)COR、 (20)COR、 (21)2-ピリジル、 (22)3-ピリジル、 (23)4-ピリジル、 (24)5-テトラゾリル、 (25)2-オキサゾリルおよび (26)2-チアゾリルよりなる群から選ばれる;
【0068】 R11、R12およびR13は、独立して、R、RおよびRの定義または-OXか ら選ばれる; Aは、 (1)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-NRR10、 (i)-NRCOR10、 (j)-NRCOR10、 (k)-CONRR10、 (l)-CORおよび (m)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);
【0069】 (2)C2−6アルケニル(これは非置換であるか、または (a)ヒドロキシ、 (b)オキソ、 (c)C1−6アルコキシ、 (d)フェニル-C1−3アルコキシ、 (e)フェニル、 (f)-CN、 (g)ハロ、 (h)-CONRR10、 (i)-CORおよび (j)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている);および
(3)C2−6アルキニル よりなる群から選ばれる;
【0070】 Bはヘテロ環であり、該ヘテロ環は、
【0071】
【化4】
【0072】
【化5】
【0073】
【化6】
【0074】 よりなる群から選ばれ、該ヘテロ環は、-Xに加えて、 (i)水素、 (ii)C1−6アルキル(これは非置換であるか、またはハロ、-CF
-OCHもしくはフェニルで置換されている)、 (iii)C1−6アルコキシ、 (iv)オキソ、 (v)ヒドロキシ、 (vi)チオキソ、 (vii)-SR
【0075】 (viii)ハロ、 (ix)シアノ、 (x)フェニル、 (xi)トリフルオロメチル、 (xii)-(CH)m-NRR10(式中、mは0、1または2である)、 (xiii)-NRCOR10、 (xiv)-CONRR10、 (xv)-CORおよび (xvi)-(CH)m-ORから選ばれる1以上の置換基で置換されている) ;
【0076】 pは、0または1である; Xは、 (a)-PO(OH)O-・M+(式中、M+は、医薬上許容される1価の対イオンである)
、 (b)-PO(O-)・2M+、 (c)-PO(O-)・D2+(式中、D2+は、医薬上許容される2価の対イオンである
)、 (d)-CH(R)-PO(OH)O-・M+(式中、Rは、水素またはC1−3アルキルで ある)、 (e)-CH(R)-PO(O-)・2M+、 (f)-CH(R)-PO(O-)・D2+、 (g)-SO -・M+、 (h)-CH(R)-SO -・M+、 (i)-CO-CHCH-CO -・M+、 (j)-CH(CH)-O-CO-R(式中、Rは、
【0077】
【化7】
【0078】 よりなる群から選ばれる)、および (k)水素(ただし、pが0であり、R11、R12およびR13のいずれもが-O
X以外である場合、Xは水素以外である) から選ばれる;
【0079】 Yは、 (1)単結合 (2)-O-、 (3)-S-、 (4)-CO-、 (5)-CH-、 (6)-CHR15-および (7)-CR15R16-よりなる群から選ばれ、R15およびR16は、独立して
、 (a)C1−6アルキル(これは非置換であるか、または (i)ヒドロキシ、 (ii)オキソ、 (iii)C1−6アルコキシ、 (iv)フェニル-C1−3アルコキシ、 (v)フェニル、 (vi)-CN、 (vii)ハロ、 (viii)-NRR10、 (ix)-NRCOR10、 (x)-NRCOR10、 (xi)-CONRR10、 (xii)-CORおよび (xiii)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている) ;
【0080】 (b)フェニル(これは非置換であるか、または (i)ヒドロキシ、 (ii)C1−6アルコキシ、 (iii)C1−6アルキル、 (iv)C2−5アルケニル、 (v)ハロ、 (vi)-CN、 (vii)-NO、 (viii)-CF、 (ix)-(CH)m-NRR10、 (x)-NRCOR10、 (xi)-NRCOR10、 (xii)-CONRR10、 (xiii)-CONRR10、 (xiv)-CORおよび (xv)-CORから選ばれる置換基の1以上で置換されている) よりなる群から選ばれる;
【0081】 Zは、 (1)水素、 (2)C1−6アルキルおよび (3)ヒドロキシ(ただし、Yが-O-である場合、Zはヒドロキシ以外であり、
あるいはYが-CHR15-である場合、ZおよびR15は、所望により、一緒になって
二重結合を形成していてもよい) から選ばれる)。
【0082】 式(III)で表される特に好ましい化合物は、2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフ
ルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(4-フルオロ)-フェニル-4-(3-(1-モノ
ホスホリル-5-オキソ-1H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)モルホリン、またはその医 薬上許容される塩である。特に、該ビス(N-メチル-D-グルカミン)塩が好ましい 。
【0083】 さらに好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、欧州特許明細書WO 96/05181に 記載の以下の式(IV)で表される化合物である。
【0084】 式(IV):
【0085】
【化8】
【0086】 (式中、 Xは、式NRRで表される基、またはC-もしくはN-結合イミダゾリル環であ
る; Yは、水素またはC1−4アルキル(これは所望によりヒドロキシ基で置換さ
れていてもよい)である;
【0087】 Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、CF、NO 、CN、SRa、SORa、SORa、CORa、CONRaRb、C2−6アルケニル、C2−6
ルキニルまたはC1−4アルキル(これはC1−4アルコキシで置換されている)
であり、RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルを表す ; Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ(これはC −4 アルコキシで置換されている)またはCFである; Rは、水素、ハロゲンまたはCFである; Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキ シ、CF、NO、CN、SRa、SORa、SORa、CORa、CONRaRb、C2−6アルケニ ル、C2−6アルキニルまたはC1−4アルキル(これはC1−4アルコキシで置 換されている)であり、RaおよびRbは前記と同意義を有する; Rは、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ(これはC −4 アルコキシで置換されている)またはCFである; Rは、水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロア
ルキルC1−4アルキル、フェニルまたはC2−4アルキル(これはC1−4アル コキシまたはヒドロキシで置換されている)である; Rは、水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロア
ルキルC1−4アルキル、フェニル、またはC2−4アルキル(これは1または2個
の置換基で置換されており、該置換基は、C1−4アルコキシ、ヒドロキシ、ま たはN、OおよびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子を含有する4、5または6員
ヘテロ脂肪族環から選ばれる)である;
【0088】 あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって
、4〜7個の環原子の飽和または部分飽和ヘテロ環を形成しており、該環は、所望
により、該環中に、1個の酸素または硫黄原子を含有しているか、あるいはNR 、S(O)またはS(O)から選ばれる基を含有していてもよく、該環は、所望により
、ヒドロキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、オキソ、C
ORaまたはCORa(式中、Raは前記と同意義を有する)から選ばれる1または2個 の基で置換されていてもよい; あるいは、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって
、6〜12個の環原子の非芳香族アザ二環性環系を形成している;
【0089】 Rは、水素、C1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルまたはC1−4 アルコキシC1−4アルキルである;および R9aおよびR9bは、それぞれ独立して、水素またはC1−4アルキルである か、あるいはR9aおよびR9bが、それらが結合している炭素原子と一緒になって
、C5−7環を形成している) およびその医薬上許容される塩。
【0090】 本発明で使用する式(IV)で表される具体的な化合物には、以下のものが含ま
れる: 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(4-モルホリノブト-2-イン-イル)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(4-N,
N-ジメチルアミノブト-2-イン-イル)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)モルホリン、
4-(4-アゼチジニルブト-2-イン-イル)-2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(4-イミダゾリルブト-2-イン-イル)モルホリン、
【0091】 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(4-(N-メチルピペラジニル)ブト-2-イン-イル)モルホリ
ン、 4-(4-ビス(2-メトキシエチル)アミノブト-2-イン-イル)-2-(R)-(1-(R)-(3,5
-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)モ
ルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(4-ピロリジノブト-2-イン-イル)モルホリン、 3-(S)-(4-フルオロフェニル)-2-(R)-(1-(R)-(3-フルオロ-5-(トリフルオロ メチル)フェニル)エトキシ)-4-(4-モルホリノブト-2-イン-イル)モルホリン、 3-(S)-(4-フルオロフェニル)-4-(4-モルホリノブト-2-イン-イル)-2-(R)-(1
-(R)-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)モルホリン、
【0092】 4-(4-アゼチジニルブト-2-イン-イル)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)-2-(R)-
(1-(R)-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(4-(N
-(2-メトキシエチル)-N-メチル)アミノブト-2-イン-イル)-3-(S)-フェニルモル ホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(4-(N
-シクロプロピル-N-(2-メトキシエチル)アミノ)ブト-2-イン-イル)-3-(S)-フェ ニルモルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(4-(N
-イソプロピル-N-(2-メトキシエチル)アミノ)ブト-2-イン-イル)-3-(S)-フェニ ルモルホリン、
【0093】 4-(4-(N,N-ジメチルアミノ)ブト-2-イン-イル)-3-(S)-(4-フルオロフェニル
)-2-(R)-(1-(S)-(3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル-2-ヒドロキシエ
トキシ)モルホリン、 4-(4-アゼチジニルブト-2-イン-イル)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)-2-(R)-
(1-(S)-(3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-ヒドロキシエトキシ)
モルホリン、 2-(R)-(1-(S)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)-2-ヒドロキシエト
キシ)-4-(4-(N,N-ジメチルアミノ)ブト-2-イン-イル)-3-(S)-(4-フルオロフェニ
ル)モルホリン、
【0094】 4-(4-アゼチジニルブト-2-イン-イル)-2-(R)-(1-(S)-(3,5-ビス(トリフルオ
ロメチル)フェニル-2-ヒドロキシエトキシ)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)モルホ
リン、 4-(4-N-ビス(2-メトキシ)エチル-N-メチルアミノ)ブト-2-イン-イル)-2-(R)
-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(4-フルオ ロフェニル)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(4-(2-(S)-(メトキシメチル)ピロリジノ)ブト-2-イン- イル)モルホリン、 4-(4-(7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタノ)ブト-2-イン-イル)-2-(R)-(1-(R)-(
3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(4-フルオロフェニル
)モルホリン、
【0095】 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(4-ジ
イソプロピルアミノブト-2-イン-イル)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)モルホリン
、 2-(R)-(1-(R)-(3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-
(4-(2-(S)-(メトキシメチル)ピロリジノ)ブト-2-イン-イル)-3-(S)-フェニルモ ルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(
4-フルオロフェニル)-4-(4-(2-(S)-(ヒドロキシメチル)ピロリジノ)ブト-2-イン
-イル)モルホリン、 およびそれらの医薬上許容される塩。
【0096】 さらに好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、欧州特許公開第0 436 334号に 記載の以下の式(V)で表される化合物またはその医薬上許容される塩である。
【0097】 式(V):
【0098】
【化9】
【0099】 (式中、 Yは、(CH)n(nは1〜4の整数である)であり、該(CH)n中の炭素-炭素単 結合のいずれか1つは、所望により炭素-炭素二重結合で置換されていてもよく、
該(CH)nの炭素原子のいずれか1つは、所望によりRで置換されていてもよく 、該(CH)nの炭素原子のいずれか1つは、所望によりRで置換されていてもよ い; Zは、(CH)m(mは0〜6の整数である)であり、該(CH)mの炭素-炭素単結 合のいずれか1つは、所望により炭素-炭素二重結合または炭素-炭素三重結合で 置換されていてもよく、該(CH)mの炭素原子のいずれか1つは、所望によりR で置換されていてもよい;
【0100】 Rは、水素またはC1−8アルキル(これは所望によりヒドロキシ、C1− アルコキシまたはフルオロで置換されていてもよい)である; Rは、水素、C1−6直鎖または分枝アルキル、C3−7シクロアルキル( 該シクロアルキル中のCH基の1つは、所望によりNH、酸素または硫黄で置換さ れていてもよい);フェニルおよびナフチルから選ばれるアリール;インダニル
、チエニル、フリル、ピリジル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、
イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびキノリルから選ばれるヘ
テロアリール;フェニル-C2−6アルキル、ベンズヒドリルおよびベンジル(該
アリールおよびヘテロアリール基のそれぞれ、ならびに該ベンジル、フェニル-C 2−6 アルキルおよびベンズヒドリルのフェニル部分は、ハロ、ニトロ、C1− アルキル、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1−6アルキ
ルアミノ、C1−6アルキル-O-CO、C1−6アルキル-O-CO-C1−6アルキル、C 1−6 アルキル-CO-O、C1−6アルキル-CO-C1−6アルキル-O-、C1−6アル キル-CO、C1−6アルキル-CO-C1−6アルキル、、ジ-C1−6アルキルアミノ 、-CONH-C1−6アルキル、C1−6アルキル-CO-NH-C1−6アルキル、-NHCOHお
よび-NHCO-C1−6アルキルから独立して選ばれる1以上の置換基で所望により置
換されていてもよく、該ベンズヒドリルのフェニル部分の1つは、所望によりナ フチル、チエニル、フリルまたはピリジルで置換されていてもよい)から選ばれ
る基である;
【0101】 Rは、水素、フェニルまたはC1−6アルキルである; あるいは、RおよびRは、それらが結合している炭素と一緒になって、3 〜7個の炭素原子を有する飽和環を形成しており、該環中のCH基の1つは、所望
により酸素、NHまたは硫黄で置換されていてもよい; Rは、フェニルおよびナフチルから選ばれるアリール;インダニル、チエ ニル、フリル、ピリジル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオ
キサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびキノリルから選ばれるヘテロア
リール;および3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル(該シクロアルキル中
の(CH)基の1つは、所望によりNH、酸素または硫黄で置換されていてもよい) である;
【0102】 該アリールおよびヘテロアリール基のそれぞれは、所望により1以上の置換 基で置換されていてもよく、該C3−7シクロアルキルは、所望により1以上の置
換基で置換されていてもよく、該置換基のそれぞれは、独立して、ハロ、ニトロ
、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、アミノ、C1− アルキルアミノ、-CO-NH-C1−6アルキル、C1−6アルキル-CO-NH-C1−6 アルキル、-NHCOHおよび-NHCO-C1−6アルキルから選ばれる; RおよびRは、それぞれ独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、ハロ、アミノ
、オキソ、シアノ、メチレン、ヒドロキシメチル、ハロメチル、C1−6アルキ ルアミノ、ジ-C1−6アルキルアミノ、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル-O
-CO、C1−6アルキル-O-CO-C1−6アルキル、C1−6アルキル-CO-O、C1−6 アルキル-CO-C1−6アルキル-O-、C1−6アルキル-CO、C1−6アルキル-CO-C 1−6 アルキル、およびRの定義に記載の基から選ばれる;
【0103】 Rは、-NHCOR、-NHCHR、SOR、またはR、RおよびRの定義 のいずれかに記載の基の1つである; Rは、オキシイミノ(=NOH)、またはR、RおよびRの定義のいずれか
に記載の基の1つである; Rは、C1−6アルキル、水素、フェニルまたはフェニルC1−6アルキル である; ただし、(a)mが0である場合、Rは存在せず、(b)R、R、RまたはR がRと同意義である場合、それは、それが結合している炭素と一緒にRと環を
形成することはなく、(c)RおよびRが同一炭素原子に結合している場合、R およびRのそれぞれは、独立して、水素、フルオロおよびC1−6アルキルか
ら選ばれるか、あるいはRおよびRは、それらが結合している炭素と一緒にな
ってC3−6飽和炭素環を形成しており、該環は、それらが結合している窒素含 有環とスピロ化合物を形成している)。
【0104】 式(V)で表される特に好ましい化合物は、(2S,3S)-シス-3-(2-メトキシベン ジルアミノ)-2-フェニルピペリジン、またはその医薬上許容される塩である。
【0105】 もう1つのクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、PCT国際特許公開WO 93/2115
5に開示の以下の式(VI)で表される化合物またはその医薬上許容される塩であ る。
【0106】 式(VI):
【0107】
【化10】
【0108】 (式中、 基Rは、メチル基またはハロゲン原子で所望により2-または3-置換されてい てもよいフェニル基である; Rは、所望により置換されていてもよいフェニル、シクロヘキサジエニル 、ナフチル、インデニルまたは所望により置換されていてもよいヘテロ環である
; Rは、H、ハロゲン、OH、アルキル、アミノアルキル、アルキルアミノアル
キル、ジアルキルアミノアルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アシルオキ
シ、カルボキシ、所望により置換されていてもよいアルキルオキシカルボニル、
ベンジルオキシカルボニル、アミノまたはアシルアミノである; Rは、所望により2-置換されていてもよいフェニルである; Rは、OHまたはフッ素(RがHである場合)である; あるいは、RおよびRはOHである; あるいは、RおよびRは一緒になって、結合を形成している)。
【0109】 式(VI)で表される特に好ましい化合物は、(3aS,4S,7aS)-7,7-ジフェニル-4-
(2-メトキシフェニル)-2-[(2S)-(2-メトキシ-フェニル)プロピオニル]ペルヒド ロイソインドール-4-オール、またはその医薬上許容される塩である。
【0110】 本発明で使用するもう1つのクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、欧州特許 公開第0 591 040号に記載の以下の式(VII)で表される化合物である。
【0111】 式(VII):
【0112】
【化11】
【0113】 (式中、 Arは、所望により置換されていてもよい単環式、二環式または三環式芳香族
またはヘテロ芳香族基を表す; Tは、結合、ヒドロキシメチレン基、C1−4アルコキシメチレン基またはC 1−5 アルキレン基を表す; Ar’は、フェニル基(これは非置換であるか、またはハロゲン(好ましくは
塩素またはフッ素)、トリフルオロメチル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキ
ルから選ばれる1以上の置換基で置換されており、それらの置換基は同一であっ ても異なっていてもよい);チエニル基;ベンゾチエニル基;ナフチル基;また
はインドリル基である; Rは、水素、C1−4アルキル、-C1−4アルコキシC1−4アルキル、また は-C1−4アルカノイルオキシC2−4アルキルを表す; Qは水素を表す; あるいは、QおよびRは一緒になって、1,2-エチレン、1,3-プロピレンまたは
1,4-ブチレン基を形成している; Am+は、基
【0114】
【化12】
【0115】 (式中、X、XおよびXは、それらが結合している窒素原子と一緒になって 、所望によりフェニルまたはベンジル基で置換されていてもよいアザ二環式また
はアザ三環式環系を形成している)を表す;および A-は、医薬上許容される陰イオンを表す)。
【0116】 式(VII)で表される特に好ましい化合物は、(+) 1-[2-[3-(3,4-ジクロロフェ
ニル)-1-[(3-イソプロポキシフェニル)アセチル]-3-ピペリジニル]エチル]-4-フ
ェニル-1-アザビシクロ[2,2,2]オクタン、またはその医薬上許容される塩(特に
塩化物塩)である。
【0117】 本発明で使用するもう1つのクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、欧州特許 公開第0 532 456号に記載の以下の式(VIII)で表される化合物またはその医薬 上許容される塩である:
【0118】 式(VIII):
【0119】
【化13】
【0120】 (式中、 Rは、所望により置換されていてもよいアルアルキル、アリールオキシア ルキル、ヘテロアルアルキル、アロイル、ヘテロアロイル、シクロアルキルカル
ボニル、アルアルカノイル、ヘテロアリールアルカノイル、アルアルコキシカル
ボニルまたはアリールカルバモイル基、または所望により低級アルカノイルまた
はカルバモイル-低級アルカノイル基でN-置換されていてもよいアミノ酸のアシ ル基を表す; Rは、シクロアルキルまたは所望により置換されていてもよいアリールも しくはヘテロアリール基を表す;
【0121】 Rは、水素、アルキル、カルバモイル、またはアルカノイルもしくはアル ケノイル基(これは、所望により、カルボキシまたはエステル化もしくはアミド
化カルボキシで置換されていてもよい); Rは、所望により置換されていてもよいアリール基、または所望により部 分的に飽和していてもよいヘテロアリール基を表す; Xは、メチレン、エチレン、結合、所望によりケタール化されていてもよ いカルボニル基または所望によりエーテル化されていてもよいヒドロキシメチレ
ン基を表す;
【0122】 Xは、アルキレン、カルボニルまたは結合を表す;および Xは、カルボニル、オキソ-低級アルキル、オキソ(アザ)-低級アルキルま たはアルキル基(これは、所望により、フェニル、ヒドロキシメチル、所望によ
りエステル化またはアミド化されていてもよいカルボキシまたは-位以外におい てはヒドロキシで置換されていてもよい)を表す)。
【0123】 式(VIII)で表される特に好ましい化合物は、(2R*,4S*)-2-ベンジル-1-(3,5-
ジメチルベンゾイル)-N-(4-キノリニルメチル)-4-ピペリジンアミン、またはそ の医薬上許容される塩である。
【0124】 本発明で使用するもう1つのクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、欧州特許 公開第0 443 132号に記載の以下の式(IX)で表される化合物またはその医薬上 許容される塩である。
【0125】 式(IX):
【0126】
【化14】
【0127】 (式中、 Rは、アリール、または式:
【0128】
【化15】
【0129】 (式中、 XはCHまたはNである;および Zは、OまたはN-R(Rは、水素または低級アルキルである)であ
る)で表される基またはその医薬上許容される塩である; Rは、ヒドロキシまたは低級アルコキシである; Rは、水素または所望により置換されていてもよい低級アルキルである; Rは、所望により置換されていてもよいアル(低級)アルキルである; Aは、カルボニルまたはスルホニルである;および Yは、結合または低級アルケニレンである)。
【0130】 式(IX)で表される特に好ましい化合物は、式(IXa)
【0131】
【化16】
【0132】 で表される化合物である。
【0133】 本発明で使用するもう1つのクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、PCT国際特
許公開WO 92/17449に記載の以下の式(X)で表される化合物またはその医薬上許
容される塩である。
【0134】 式(X):
【0135】
【化17】
【0136】 (式中、 Rは、インダニル、フェニルおよびナフチルから選ばれるアリール;チエ ニル、フリル、ピリジルおよびキノリルから選ばれるヘテロアリール;および3 〜7個の炭素原子(該炭素原子の1つは、所望により窒素、酸素または硫黄で置換
されていてもよい)を有するシクロアルキルであり、該アリールおよびヘテロア
リール基のそれぞれは、所望により1以上の置換基で置換されていてもよく、該C 3−7 シクロアルキルは、所望により1以上の置換基で置換されていてもよく、 該置換基は、独立して、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、C1−1 アルキル(これは所望により1〜3個のフルオロ基で置換されていてもよい)、
C1−10アルコキシ(これは所望により1〜3個のフルオロ基で置換されていて もよい)、アミノ、C1−10アルキル-S-、C1−10アルキル-S(O)-、C1−1 アルキル-SO-、フェニル、フェノキシ、C1−10アルキル-SO-NH-、C −10 アルキル-SO-NH-C1−10アルキル-、C1−10アルキルアミノ-ジC −10 アルキル-、シアノ、ヒドロキシ、3〜7個の炭素原子を有するシクロアル キル、C1−6アルキルアミノ、C1−6ジアルキルアミノ、HC(O)NH-およびC −10 アルキル-C(O)NH-である;および Rは、チエニル、ベンズヒドリル、ナフチルまたはフェニル(これは、独 立してクロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、3〜7個の炭素原子を有するシクロア
ルコキシ、C1−10アルキル(これは所望により1〜3個のフルオロ基で置換さ れていてもよい)およびC1−10アルコキシ(これは所望により1〜3個のフル オロ基で置換されていてもよい)から選ばれる1〜3個の置換基で所望により置換
されていてもよい)である)。
【0137】 式(X)で表される特に好ましい化合物は、(2S,3S)-3-(2-メトキシ-5-トリフ ルオロメトキシベンジル)-アミノ-2-フェニルピペリジン、またはその医薬上許 容される塩である。
【0138】 本発明で使用するもう1つのクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、PCT国際特
許公開WO 95/08549に記載の以下の式(XI)で表される化合物またはその医薬上 許容される塩および溶媒和物である。
【0139】 式(XI):
【0140】
【化18】
【0141】 (式中、 Rは、C1−4アルコキシ基である; Rは、
【0142】
【化19】
【0143】 である; Rは、水素またはハロゲン原子である; RおよびRは、それぞれ独立して、水素またはハロゲン原子、またはC −4 アルキル、C1−4アルコキシまたはトリフルオロメチル基を表す; Rは、水素原子、C1−4アルキル、(CH)mシクロプロピル、-S(O)nC1− アルキル、フェニル、NRR、CHC(O)CFまたはトリフルオロメチル基で ある; RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子、またはC1−4アルキルま たはアシル基を表す; xは、0または1を表す; nは、0、1または2を表す; mは、0または1を表す)。
【0144】 式(XI)で表される特に好ましい化合物は、[2-メトキシ-5-(5-トリフルオロ メチル-テトラゾール-1-イル)-ベンジル]-(2S-フェニル-ピペリジン-3S-イル)- アミン、またはその医薬上許容される塩である。
【0145】 本発明で使用するもう1つのクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、PCT国際特
許公開WO 97/49710に記載の以下の式(XII)で表される化合物である。
【0146】 式(XII):
【0147】
【化20】
【0148】 (式中、R、R、R、R、R、R、R、R10およびXは、本明細書に定 義されているとおりである)。
【0149】 式(XII)で表される特に好ましい化合物は、 (3S,5R,6S)-3-[2-シクロプロポキシ-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-6
-フェニル-1-オキサ-7-アザ-スピロ[4.5]デカン、 (3S,5R,6S)-3-[2-シクロプロポキシ-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-6
-フェニル-1-オキサ-7-アザ-スピロ[4.5]デカン、またはそれらの医薬上許容さ れる塩である。
【0150】 本発明で使用するもう1つのクラスのタキキニン受容体アンタゴニストは、PCT
国際特許公開WO 95/06645に記載の以下の式(XIII)で表される化合物ならびに その医薬上許容される塩および溶媒和物である。
【0151】 式(XIII):
【0152】
【化21】
【0153】 (式中、 Rは、水素原子またはC1−4アルコキシ基を表す; Rは、フェニル(これは所望により基-(CH)nCONRRまたはS(O)mR
置換されていてもよい)、または酸素、窒素または硫黄から選ばれる1、2、3ま たは4個のヘテロ原子を含有する5員または6員芳香族ヘテロ環(これは所望によ りC1−4アルキル、トリフルオロメチルまたはシアノ基または基-(CH)nCONR Rで置換されていてもよい)から選ばれる; Rは、水素またはハロゲン原子を表す; RおよびRは、独立して、水素またはC1−4アルキルを表す; nは、0、1または2を表す; mは、0、1または2を表す; zは、0または1を表す)。
【0154】 式(XIII)で表される特に好ましい化合物は、[5-(5-メチル-テトラゾール-1-
イル)-ベンゾフラン-7-イルメチル]-(2S-フェニル-ピペリジン-3S-イル)-アミン
、またはその医薬上許容される塩である。
【0155】 本発明で使用するもう1つのクラスのタキキニン受容体アンタゴニストは、PCT
国際特許公開WO 95/14017に記載の以下の式(XIV)で表される化合物またはその
医薬上許容される塩である。
【0156】 式(XIV):
【0157】
【化22】
【0158】 (式中、 mは、0、1、2または3である; nは、0または1である; oは、0、1または2である; pは、0または1である; Rは、フェニル、2-または3-インドリル、2-または3-インドリニル、ベンゾ チエニル、ベンゾフラニルまたはナフチルであり; 該R基は、1または2個のハロ、C1−3アルコキシ、トリフルオロメチル、C 1−4 アルキル、フェニル-C1−3アルコキシまたはC1−4アルカノイル基で 置換されていてもよい;
【0159】 Rは、トリチル、フェニル、ジフェニルメチル、フェノキシ、フェニルチ オ、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、インドリニル
、インドリル、ベンゾチエニル、ヘキサメチレンイミニル、ベンゾフラニル、テ
トラヒドロピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、還元されたキノリニル、
還元されたイソキノリニル、フェニル-(C1−4アルキル)-、フェニル-(C1−4 アルコキシ)-、キノリニル-(C1−4アルキル)-、イソキノリニル-(C1−4アル
キル)-、還元されたキノリニル-(C1−4アルキル)-、還元されたイソキノリニ ル-(C1−4アルキル)-、ベンゾイル-(C1−3アルキル)-、C1−4アルキルま たは-NH-CH-Rである; 該基Rのいずれかは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、トリ フルオロメチル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ
またはC2−4アルカノイルアミノで置換されていてもよい;
【0160】 あるいは、該基Rのいずれかは、フェニル、ピペラジニル、C3−8シクロ
アルキル、ベンジル、C1−4アルキル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジ ニル、C2−6アルカノイルアミノ、ピロリジニル、C2−6アルカノイルまたは
C1−4アルコキシカルボニルで置換されていてもよい; 該基のいずれかは、ハロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、トリフル
オロメチル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノまた
はC2−4アルカノイルアミノで置換されていてもよい; あるいは、Rは、アミノ、脱離基、水素、C1−4アルキルアミノまたはジ
(C1−4アルキル)アミノである; Rは、ピリジル、アニリノ-(C1−3アルキル)またはアニリノカルボニル である;
【0161】 Rは、水素、C1−4アルキル、C1−4アルキルスルホニル、カルボキシ-
(C1−3アルキル)-、C1−3アルコキシカルボニル-(C1−3アルキル)または-
CO-Rである; Rは、水素、C1−4アルキル、C1−3ハロアルキル、フェニル、C1−3 アルコキシ、C1−3ヒドロキシアルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ
(C1−4アルキル)アミノまたは-(CH)q-Rである; qは0〜3である; Rは、カルボキシ、C1−4アルコキシカルボニル、C1−4アルコキシカ ルボニルオキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ
、C1−6アルコキシカルボニルアミノ、またはフェノキシ、フェニルチオ、ピ ペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、インドリニル、イン
ドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、キノリニル、フェニル-(C1−4ア ルキル)-、キノリニル-(C1−4アルキル)-、イソキノリニル-(C1−4アルキル
)-、還元されたキノリニル-(C1−4アルキル)-、還元されたイソキノリニル-(C 1−4 アルキル)-、ベンゾイル-C1−3アルキルである;
【0162】 該アリールまたはヘテロ環式R基のいずれかは、ハロ、トリフルオロメチ ル、C1−4アルコキシ、C1−4アルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ、 ジ(C1−4アルキル)アミノまたはC2−4アルカノイルアミノで置換されていて
もよい; あるいは、該R基のいずれかは、フェニル、ピペラジニル、C3−8シクロ
アルキル、ベンジル、ピペリジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル
、C2−6アルカノイルまたはC1−4アルコキシカルボニルで置換されていても
よい; 該基のいずれかは、ハロ、トリフルオロメチル、アミノ、C1−4アルコキ シ、C1−4アルキル、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノま たはC2−4アルカノイルアミノで置換されていてもよい; Rは、水素またはC1−6アルキルである;
【0163】 Rは、フェニル、フェニル-(C1−6アルキル)-、C3−8シクロアルキル 、C5−8シクロアルケニル、C1−8アルキル、ナフチル、C2−8アルケニル または水素である; 水素以外の該基のいずれかは、1または2個のハロ、C1−3アルコキシ、C −3 アルキルチオ、ニトロ、トリフルオロメチルまたはC1−3アルキル基で置 換されていてもよい; Rは、水素またはC1−3アルキルである; ただし、Rが水素またはハロである場合、Rは、フェニル、フェニル-(C 1−6 アルキル)-、C3−8シクロアルキル、C5−8シクロアルケニルまたはナ
フチルである)。
【0164】 式(XIV)で表される特に好ましい化合物は、[N-(2-メトキシベンジル)アセチ
ルアミノ]-3-(1H-インドール-3-イル)-2-[N-(2-(4-ピペリジン-1-イル)ピペリジ
ン-1-イル)アセチルアミノ]プロパン、またはその医薬上許容される塩である。
【0165】 式(I)、(II)、(III)および(IV)で表される好ましい化合物は、モルホ
リン環上にシス配置で2-および3-置換基を有するであろう。その好ましい立体化
学を、以下の一般式に示す:
【0166】
【化23】
【0167】 該ベンジルオキシ部分がα-置換されている場合、該α炭素の好ましい立体化 学は、該置換基がアルキル(例えば、メチル)基である場合には(R)、該置換基 がヒドロキシアルキル(例えば、ヒドロキシメチル)基である場合には(S)で ある。
【0168】 経口的に活性な長時間作用型のCNS透過性NK-1受容体アンタゴニストとして本 発明で使用するのに好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、欧州特許明細書第0
577 394号および国際特許明細書第95/08549号、第95/18124号、第95/23798号、 第96/05181号および第97/49710号に記載の化合物のクラスから選ばれる。
【0169】 本発明で使用する特に好ましいNK-1受容体アンタゴニストには、以下のものが
含まれる: (±)-(2R3R,2S3S)-N-{[2-シクロプロポキシ-5-(トリフルオロメトキシ)-フ ェニル]メチル}-2-フェニルピペリジン-3-アミン、 2-(S)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-3(S)-(4-フルオロ フェニル)-4-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(3-(5
-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)-3(S)-フェニル-モルホリン、 2-(S)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルオキシ)-4-(3-(5-オキソ-1H
,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)-3(S)-フェニル-モルホリン、
【0170】 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3(S)-(4
-フルオロフェニル)-4-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)モルホリ
ン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(5-(N
,N-ジメチルアミノ)メチル-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル-3(S)-フェニル モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(5-(N
,N-ジメチルアミノ)メチル-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル-3(S)-(4-フルオ
ロフェニル)モルホリン、 (3S,5R,6S)-3-[2-シクロプロポキシ-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-6
-フェニル-1-オキサ-7-アザ-スピロ[4.5]デカン、
【0171】 (3R,5R,6S)-3-[2-シクロプロポキシ-5-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-6
-フェニル-1-オキサ-7-アザ-スピロ[4.5]デカン、 2-(R)-(1-(S)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)-2-ヒドロキシエト
キシ)-3(S)-(4-フルオロフェニル)-4-(1,2,4-トリアゾール-3-イル)メチルモル ホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3(S)-(4
-フルオロフェニル)-4-(3-(4-モノホスホリル-5-オキソ-1H-1,2,4-トリアゾロ) メチル)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3(S)-(4
-フルオロフェニル)-4-(3-(1-モノホスホリル-5-オキソ-1H-1,2,4-トリアゾロ) メチル)モルホリン、
【0172】 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3(S)-(4
-フルオロフェニル)-4-(3-(2-モノホスホリル-5-オキソ-1H-1,2,4-トリアゾロ) メチル)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3(S)-(4
-フルオロフェニル)-4-(3-(5-オキシホスホリル-1H-1,2,4-トリアゾロ)メチル) モルホリン、 2-(S)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3(S)-(4
-フルオロフェニル)-4-(3-(1-モノホスホリル-5-オキソ-4H-1,2,4-トリアゾロ) メチル)モルホリン、 2-(R)-(1-(R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-4-(4-N,
N-ジメチルアミノブト-2-イン-イル)-3(S)-(4-フルオロフェニル)モルホリン、 またはそれらの医薬上許容される塩。
【0173】 本発明で使用しうるタキキニン受容体アンタゴニストの製造については、本明
細書に引用している参照文献に十分に記載されている。
【0174】 本明細書中に特に示さない限り、適当なアルキル基には、1〜6個の炭素原子を
含有する直鎖および分枝アルキル基が含まれる。代表例には、メチルおよびエチ
ル基、および直鎖または分枝プロピルおよびブチル基が含まれる。具体的なアル
キル基としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-
ブチルおよびtert-ブチルが挙げられる。
【0175】 本明細書中に特に示さない限り、適当なアルケニル基には、2〜6個の炭素原子
を含有する直鎖および分枝アルケニル基が含まれる。代表例には、ビニルおよび
アリル基が含まれる。
【0176】 本明細書中に特に示さない限り、適当なアルキニル基には、2〜6個の炭素原子
を含有する直鎖および分枝アルキニル基が含まれる。代表例には、エチニルおよ
びプロパルギル基が含まれる。
【0177】 本明細書中に特に示さない限り、適当なシクロアルキル基には、3〜7個の炭素
原子を含有する基が含まれる。具体的なシクロアルキル基としては、シクロプロ
ピルおよびシクロヘキシルが挙げられる。
【0178】 本明細書中に特に示さない限り、適当なアリール基には、フェニルおよびナフ
チル基が含まれる。具体的なアリール-C1−6アルキル(例えば、フェニル-C −6 アルキル)基としては、ベンジルが挙げられる。
【0179】 本明細書中に特に示さない限り、適当なヘテロアリール基には、ピリジル、キ
ノリル、イソキノリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、
フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、イミダゾリル、オキサジア
ゾリルおよびチアジアゾリル基が含まれる。
【0180】 本発明で用いる「ハロゲン」なる語には、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が
含まれる。本発明で使用する化合物は、1以上の不斉中心を有することがあり、 したがって、エナンチオマーとして、そして恐らくはジアステレオマーとして存
在しうる。本発明は、そのようなすべての異性体およびそれらの混合物の使用に
関するものであると理解されるべきである。
【0181】 本発明で使用するNK-1受容体アンタゴニストの適当な医薬上許容される塩には
酸付加塩が含まれ、これは、例えば、医薬上許容される無毒性の酸(例えば、塩
酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸
または硫酸)の溶液と該化合物の溶液とを混合することにより形成させることが
できる。また、アミン基の塩には、該アミノ窒素原子がアルキル、アルケニル、
アルキニルまたはアルアルキル基を保持する第四級アンモニウム塩が含まれうる
。該化合物が酸性基(例えば、カルボン酸基)を保持する場合には、本発明はま
た、その塩、好ましくは、その無毒性の医薬上許容される塩、例えば、そのナト
リウム、カリウムおよびカルシウム塩を含む。
【0182】 前記化合物は、現在研究中のニューロキニン-1アンタゴニストの例示にすぎな
い。化合物のこの一覧は網羅的なものではないため、本発明の方法は、任意のニ
ューロキニン-1受容体アンタゴニスト、特に、経口的に活性な長時間作用型のCN
S透過性ニューロキニン-1受容体アンタゴニストを使用することができる。した がって、本発明は、いずれかの特定の構造的クラスの化合物に厳密に限定される
ものではない。
【0183】 前記で定義した用語の或るものは、前記式中に2回以上出現するかもしれない が、そのような出現の場合には、各用語は互いに独立して定義されるものとする
。同様に、示されている或る構造式中の特定の可変基の使用は、異なる構造式中
のそのような可変基の使用から独立しているものとする。
【0184】 本発明で使用しうるタキキニン受容体アンタゴニストの製造については、本明
細書に引用している参照文献に十分に記載されている。
【0185】 したがって、本発明は、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減また
は処置する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)
医薬の製造のための、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(V
II)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)および(XIIV)で
表される化合物から選ばれるNK-1受容体アンタゴニストの使用を提供する。
【0186】 本発明はまた、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置す
る(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)ための方
法であって、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(
VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)および(XIIV)で表される
化合物から選ばれるNK-1受容体アンタゴニストの有効量を、そのような治療を要
する患者に投与することを含んでなる方法を提供する。
【0187】 本発明のもう1つの態様においては、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V
)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII) および(XIIV)で表される化合物から選ばれるNK-1受容体アンタゴニストと、少
なくとも1つの医薬上許容される担体または賦形剤とを含んでなる、女性におけ る月経前症候群に関連した症状を軽減または処置する(特に、月経前症候群に関
連した気分の障害を治療または予防する)ための医薬組成物を提供する。
【0188】 ある化合物がタキキニン受容体アンタゴニスト(特に、ニューロキニン-1受容
体アンタゴニスト)であり本発明における有用性を有しうるとの判定は、過度な
実験を行なうことなく、当技術分野でよく知られている方法により容易に確認す
ることができる。
【0189】 タキキニン受容体アンタゴニストは、単独で又は組合せて、経口、非経口(例
えば、筋肉内、腹腔内、静脈内または皮下注射またはインプラント)、鼻腔内、
膣内、直腸内、舌下または局所投与経路により投与することが可能であり、各投
与経路に適した単位投与形として製剤化することができる。
【0190】 好ましくは、本発明の組成物は、単位投与形、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤
、散剤、顆粒剤、液剤または懸濁剤、または坐剤であり、それは、経口、非経口
または直腸投与、吸入または通気による、または経皮パッチまたは頬腔吸収ウエ
ファーによる投与用のものである。
【0191】 錠剤などの固体組成物を製造するためには、主有効成分を医薬担体(例えば、
通常の打錠成分、例えば、コーンスターチ、乳糖、ショ糖、ソルビトール、タル
ク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたはガム
)および他の医薬希釈剤(例えば、水)と混合して、本発明の化合物または無毒
性の医薬上許容されるその塩の均一混合物を含有する固体予製組成物を得る。こ
れらの予製組成物を均一であると称する場合、それは、該有効成分が該組成物全
体に均一に分散していて、該組成物が、同等に有効な単位投与形(例えば、錠剤
、丸剤およびカプセル剤)に容易に細分されうることを意味する。ついで、この
固体予製組成物を、本発明の有効成分0.1〜約500mgを含有する前記タイプの単位
投与形に細分する。該新規組成物の錠剤または丸剤は、コーティングまたはコン
パウンド化して、持続作用の利点を与える剤形を得ることができる。例えば、該
錠剤または丸剤は、内側投与成分および外側投与成分を含んでいてもよく、後者
は前者の外皮の形態である。それらの2つの成分は、腸溶性成分(これは、胃内 での崩壊に抗するように働き、該内側成分が十二指腸内を無傷のまま通過したり
放出が遅延されるのを可能にする)により分離されていてもよい。そのような腸
溶性層またはコーティングには、種々の材料を使用することが可能であり、その
ような材料には、多数の重合酸、および重合酸とセラック、セチルアルコール、
酢酸セルロースなどの材料との混合物が含まれる。
【0192】 本発明の新規組成物を含有しうる、経口または注射投与用の液体形態には、水
溶液、適切に香味づけされたシロップ剤、水性または油性懸濁剤、および香味づ
けられた乳剤(食用油、例えば綿実油、ゴマ油、ヤシ油、ラッカセイ油またはダ
イズ油を含有するもの)、ならびにエリキシル剤および同様の医薬ビヒクルが含
まれる。水性懸濁剤に適当な分散または懸濁化剤には、合成および天然ガム、例
えばトラガカント、アカシア、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル-ピロリドンまたはゼラ チンが含まれる。
【0193】 注射による投与に好ましい組成物には、有効成分としてのNK-1受容体アンタゴ
ニストを界面活性剤(または湿潤剤またはサーファクタント)と共に含む組成物
、または乳剤(油中水型または水中油型乳剤)の形態の組成物が含まれる。
【0194】 適当な界面活性剤には、特に、非イオン性物質、例えばポリオキシエチレンソ
ルビタン(例えば、Tween(登録商標)20、40、60、80または85)および他のソ ルビタン(例えば、Span(登録商標)20、40、60、80または85)が含まれる。界
面活性剤を含有する組成物は、0.05〜5%、好ましくは0.1〜2.5%の界面活性剤 を含むのが簡便であろう。必要に応じて、他の成分、例えばマンニトールまたは
他の医薬上許容されるビヒクルを加えることができると理解されるであろう。
【0195】 適当な乳剤は、Intralipid(登録商標)、Liposyn(登録商標)、Infonutrol (登録商標)、Lipofundin(登録商標)およびLipiphysan(登録商標)などの商
業的に入手可能な脂肪乳剤を使用して製造することができる。該有効成分を、予
め混合された乳剤組成物に溶解したり、あるいはそれを油(例えば、ダイズ油、
サフラワー油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油またはアーモンド油)に溶解し
、リン脂質(例えば、卵リン脂質、ダイズリン脂質またはダイズレシチン)およ
び水との混合に際して乳剤を形成させることができる。該乳剤の等張性を調節す
るために他の成分、例えばグリセロールまたはグルコースを加えることができる
と理解されるであろう。適当な乳剤は、典型的には、20%以下(例えば、5〜20 %)の油を含有するであろう。該脂肪乳剤は、好ましくは、0.1〜1.0μm(特に 、0.1〜0.5μm)の脂肪滴を含み、5.5〜8.0のpHを有する。
【0196】 吸入または通気用の組成物には、医薬上許容される水性もしくは有機溶媒また
はそれらの混合物中の液剤および懸濁剤、および散剤が含まれる。該液体または
固体組成物は、前記の適当な医薬上許容される賦形剤を含有していてもよい。好
ましくは、該組成物は、局所または全身効果を得るために経口または鼻腔呼吸経
路により投与する。好ましくは無菌の医薬上許容される溶媒中の組成物は、不活
性ガスの使用により噴霧することができる。噴霧化溶液を噴霧器から直接吸い込
ませたり、あるいは噴霧器を顔面マスク、テントまたは間欠性陽圧呼吸器に取り
付けることができる。液剤、懸濁剤または散剤組成物は、該製剤を適切な方法で
運搬する装置から、好ましくは経口的に又は鼻腔内に投与することができる。
【0197】 また、本発明の組成物は、通常の技術を用いて経皮パッチ形態で投与されるよ
うに提供されうる。また、該組成物は、例えば吸収ウエファーを使用して頬腔を
介して投与することができる。
【0198】 経口投与用の錠剤、丸剤、カプセル剤またはウエファーの形態の組成物が特に
好ましい。
【0199】 女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置する(特に、月経
前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)ために現在使用されてい
る多数の化合物が存在することが当業者に公知であろう。本明細書に挙げている
ものを含むこれらの治療剤とタキキニン受容体アンタゴニストとの組合せは、こ
れらの種々の治療剤の望ましい特性を増強する追加的で相補的でしばしば相乗的
な作用をもたらすであろう。これらの組合せにおいては、該タキキニン受容体ア
ンタゴニストおよび該治療剤は、これらの化合物を単独で使用した場合に有効な
用量レベルの1/100〜1倍の用量範囲内において独立して存在しうる。
【0200】 該タキキニン受容体アンタゴニストは、鎮静薬、催眠薬、不安寛解薬、抗精神
病薬、抗不安薬、エストロゲン、エストロゲン受容体モジュレーター、エストロ
ゲンアゴニスト、マイナートランキライザー、ベンゾジアゼピン、バルビツール
酸誘導体、セロトニンアゴニスト、選択セロトニン取込み阻害剤、5HT-2アンタ ゴニスト、非ステロイド抗炎症薬、経口避妊薬、プロゲステロン、プロゲスチン
、モノアミンオキシダーゼ阻害剤、炭水化物混合物などと組合せて投与すること
が可能であり、あるいは該タキキニン受容体アンタゴニストを電気刺激などの物
理的方法と併用して投与することが可能である。
【0201】 例えば、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置する(特
に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)ために、タキキ
ニン受容体アンタゴニストを、例えば以下の化合物と組合せて投与することがで
きる:アジナゾラム、アロバルビタール、アロニミド、アルプラゾラム、アミト
リプチリン、アモバルビタール、アモキサピン、ベンタゼパム、ベンゾクタミン
、ブロチゾラム、ブプロピオン、ブスプリオン、ブタバルビタール、ブタルビタ
ール、カプリド、カルボクロラール、ベタインクロラール、抱水クロラール、ク
ロロジアゼポキシド、クロメテロン、クロミプラミン、クロペリドン、クロラゼ
パート、クロレタート、クロザピン、シプラゼパム、デルマジノン、デシプラミ
ン、デクスクラモール、ジアゼパム、ジクロラルフェナゾン、ジバルプロエック
ス、ジフェンヒドラミン、ドキセピン、ドロキシフェン、エスタゾラム、エスト
ラジオール、エストロゲン、エトクロルビノール、エトミデート、フェノバム、
フルニトラゼパム、フルラゼパム、フルボキサミン、フルオキセチン、ホスアゼ
パム、グルテチミド、ハラゼパム、ヒドロキシジン、イドキシフェン、イミプラ
ミン、リチウム、ロイプロリド、ロラゼパム、ロルメタゼパム、マプロチリン、
メクロカロン、メラトニン、メフォバルビタール、メプロバメート、メタクァロ
ン、ミダフルル、ミダゾラム、ナホキシジン、ネファゾドン、ニトロミフェン、
ニソバメート、ニトラゼパム、ノルトリプチリン、オルメロキシフェン、オキサ
ゼパム、パラアルデヒド、パルオキセチン、ペントバルビタール、ペルラピン、
ペルフェナジン、フェネルジン、フェノバルビタール、プラゼパム、プロゲステ
ロン、プロメタジン、プロポホール、プロトリプチリン、クアゼパム、ラロキシ
フェン、ラクラゼパム、ロレタミド、セコバルビタール、セルトラリン、スプロ
クロン、タモキシフェン、テマゼパム、チオリダジン、トレミフェン、トラカゾ
レート、トラニルシプロミン、トラゾドン、トリオキシフェン、トリアゾラム、
トレピパム、トリセタミド、トリクロホス、トリフルオペラジン、トリメトジン
、トリミプラミン、ウルダゼパム、バルプロアート、ベンラファキシン、ザレプ
ロン、ゾラゼパム、ゾルピデム、およびそれらの塩、およびそれらの組合せなど
、およびそれらの混合物および組合せ。
【0202】 典型的には、これらの組合せに関する個々の1日量は、単独で投与する場合の 物質量として、最低限の推奨臨床用量の約1/5から最大推奨レベルまでの範囲と なりうる。フルオキセチンの場合には、推奨臨床用量は、一般には、約5mg/日〜
約120mg/日である。d-フェンフルラミンまたはd,l-フェンフルラミンの場合には
、推奨臨床用量として、一般には、約7mg/日〜約60mg/日を投与する。フルボキ サミンの場合には、推奨臨床用量として、一般には、約25mg/日(1日1回投与す る)〜約200mg/日(100mg用量を2回投与する)を投与する。セルトラリンの場合
には、推奨臨床用量として、一般には、約50mg/日〜約150mg/日を投与する。
【0203】 タキキニン受容体アンタゴニスト(特に、ニューロキニン-1受容体アンタゴニ
スト)と組合せて使用する好ましい物質には、フルオキセチン、フルボキサミン
およびセルトラリンが含まれる。
【0204】 これらの組合せの例示としては、ある1日量範囲で臨床的に有効であるタキキ ニン受容体アンタゴニストを、該1日量範囲と同等またはそれより低いレベルで 、前記化合物と有効に組合せることができる。女性における月経前症候群に関連
した症状を軽減または処置する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治
療または予防する)ために、該タキキニン受容体アンタゴニストを、他の物質と
共に使用することができると当業者に容易に理解されるであろう。
【0205】 勿論、これらの用量範囲は、分割された1日量が得られるように必要に応じて 単位ごとに調節することができ、前記のとおり、該用量は、疾患の性質および重
症度、患者の体重、特別な食事および他の要因に応じて様々となるであろう。こ
れらの組合せは、当技術分野で公知のとおりに、また、本明細書に記載のとおり
に、医薬組成物に製剤化することができる。
【0206】 本発明の組成物中の有効成分の量は様々となりうるが、有効成分の量は、適当
な剤形が得られるような量となる必要がある。該有効成分は、最適な医薬効力を
与える投与量にて、そのような治療を要する患者(動物およびヒト)に投与する
ことができる。選択される投与量は、所望の治療効果、投与経路、および治療の
継続期間に左右される。該用量は、疾患または障害の性質および重症度、患者の
体重、その時に患者が従っている特別な食事、併用する投薬、該化合物の固有の
タキキニン受容体アンタゴニスト活性、該化合物の経口投与の際の生物学的利用
能、および当業者が認識する他の要因に応じて、患者によって様々となるであろ
う。
【0207】 本発明における状態の治療においては、適当な投与量レベルは、一般には、患
者の体重1kg当たり約0.01mg〜50mg/日であり、これを1回量または複数回量で投 与することができる。好ましくは、該投与量レベルは、約0.1mg〜約25mg/kg/日 、より好ましくは、約0.5mg〜約10mg/kg/日である。例えば、女性における月経 前症候群に関連した症状を軽減または処置する(特に、月経前症候群に関連した
気分の障害を治療または予防する)ためには、適当な投与量レベルは、約0.1〜2
5mg/kg/日、好ましくは、約0.5mg〜10mg/kg/日、特に、約1mg〜5mg/kg/日である
。より大型の哺乳動物(例えば、ヒト)においては、最小経口投与量レベルは、
約1mg/日、好ましくは、約5mg/日、特に、約10mg/日であり、最大経口投与量レ ベルは、約1500mg/日、好ましくは、約1000mg/日、特に、約500mg/日である。化
合物は、1日数回、例えば、1日1〜4回、好ましくは、1日1回または2回の投与計 画で投与することができる。注射剤を使用する場合、適当な投与量レベルは、約
0.1mg〜10mg/kg/日、好ましくは、約0.5mg〜5mg/kg/日、特に、約1μg〜1mg/kg/
日である。より大型の哺乳動物(例えば、ヒト)においては、典型的な適応用量
は、約100mg〜100mg(i.v.)である。化合物は、1日数回、例えば、1日1〜4回、
好ましくは、1日1回または2回の投与計画で投与することができる。
【0208】 本発明の医薬組成物は、好ましくは約100μg〜500mgの有効成分を含む、より 好ましくは約100μg〜250mgの有効成分を含む固体投与製剤として提供されうる 。該医薬組成物は、好ましくは、約100μg、1mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100m
g、200mgまたは300mgの有効成分を含む固体投与製剤として提供される。NK-1受 容体アンタゴニストの最小投与量レベルは、一般には、約5mg/日、好ましくは、
約10mg/日、特に、約20mg/日である。NK-1受容体アンタゴニストの最大投与量レ
ベルは、一般には、約1500mg/日、好ましくは、約1000mg/日、特に、約500mg/日
である。
【0209】 女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置する(特に、月経
前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)のに必要なNK-1受容体ア
ンタゴニストの使用量は、選択した個々の化合物または組成物だけでなく投与経
路、治療する状態の性質ならびに患者の年齢および状態によっても異なり、最終
的には患者の医師または薬剤師の判断に委ねられることは明らかであろう。
【0210】 タキキニン受容体アンタゴニストを投与する期間の長さは、個体によって異な
るであろうが、一般には、月経の1〜14日前に開始し、月経の開始後数日間(例 えば、3日間)継続することになろう。しかし、月経前症候群に関連した症状は 、月経の開始後に消失しうるため(閉経に近い女性の場合は例外である)、月経
期間の開始前にタキキニン受容体アンタゴニストを該女性に投与するのが好まし
い。
【0211】 式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(
IX)、(X)、(XI)、(XII)および(XIII)で表される化合物は、それぞれEP
-A-0 577 394(またはWO 95/16679)、WO 95/18124、WO 95/23798、WO 96/05181
、EP-A-0 436 334、WO 93/21155、EP-A-0 591 040、EP-A-0 532 456、EP-A-0 44
3 132、WO 92/17449、WO 95/08549、WO 95/06645およびWO 95/14017に記載の方 法で製造することができる。
【0212】 本発明で使用する式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII
)、(VIII)、(IX)、(X)、(XI)、(XII)、(XIII)および(XIIV)で表
される特に好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、強力なNK-1受容体アンタゴニ
ストである化合物、すなわち、10nM未満のNK-1受容体アフィニティー(IC50
を有する化合物である。
【0213】 本発明で使用する特に好ましいクラスのNK-1受容体アンタゴニストは、経口的
に活性な長時間作用型のCNS透過性化合物である。そのような化合物は、後記の 薬理学的アッセイを用いて同定することができる。女性における月経前症候群に
関連した症状を軽減または処置する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害
を治療または予防する)ためのNK-1アンタゴニストのこのサブクラスの使用は、
本発明のもう1つの態様を代表する。
【0214】 したがって、本発明は、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減また
は処置する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)
ための、経口的に1日1回投薬されるCNS透過性NK-1受容体アンタゴニストの使用 を提供する。このクラスの化合物は、女性における月経前症候群に関連した症状
を軽減または処置する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または
予防する)ための通常の治療剤と比べて、好ましくは、迅速な作用発現および減
少した副作用プロフィールを示す。
【0215】 特に、本発明は、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置
する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)ための
経口的な1日1回の投薬において特に有効と考えられるNK-1受容体アンタゴニスト
を同定するための手段を提供する。
【0216】 本発明で使用するNK-1受容体アンタゴニストのクラスの格別な薬理学的性質は
、併用療法を行なわなくても(特に、セロトニンアゴニストまたはSSRIを併用し
なくても)、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置する(
特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)ことを可能に
する。
【0217】 さらに、本発明で使用するNK-1受容体アンタゴニストのクラスの格別の薬理学
的性質は、迅速な作用発現をもたらす。
【0218】 したがって、本発明は、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減また
は処置する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)
ための経口投与に適合させた医薬の製造のための、経口的に活性な長時間作用型
のCNS透過性NK-1受容体アンタゴニスト(後記で定義する)の使用を提供する。
【0219】 本発明はまた、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処置す
る(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)ための方
法であって、経口的に活性な長時間作用型のCNS透過性NK-1受容体アンタゴニス ト(本明細書で定義されている)の有効量を、そのような治療を要する患者に経
口投与することを含んでなる方法を提供する。
【0220】 本発明は、月経前の女性における不都合な症状(例えば、食欲の障害および/
または気分の障害)を軽減または処置するのに有用である。本発明の好ましい実
施形態は、月経前不快障害(premenstrual dysphoric disorder)として特徴づ けられる一層重篤で衰弱性の障害ではなく月経前または黄体後期症候群に罹患し
た患者における症状を軽減または処置するための方法に関する。したがって、患
者は月経前不快障害に罹患していないことが好ましい。
【0221】 本発明のもう1つの態様においては、経口的に活性な長時間作用型のCNS透過性
NK-1受容体アンタゴニスト(後記に定義する)と医薬上許容される担体または賦
形剤とを含んでなる、女性における月経前症候群に関連した症状を軽減または処
置する(特に、月経前症候群に関連した気分の障害を治療または予防する)ため
の経口医薬組成物を提供する。
【0222】 本明細書中の治療に関する記載は、前記の疾患/障害および症状の治療だけで
なく、それらの予防にも拡張されると当業者に理解されるであろう。
【0223】 以下の実施例は、本発明を更に例示するものにすぎず、開示している本発明を
限定するものではない。
【0224】 本発明で使用する特に好ましいNK-1受容体アンタゴニストは、強力なNK-1受容
体アンタゴニストである化合物、すなわち、10nM未満、好ましくは2nM未満、よ り好ましくは1nM未満のNK-1受容体アフィニティー(IC50)を有する化合物で ある。
【0225】 本発明で使用する経口的に活性な長時間作用型のCNS透過性NK-1受容体アンタ ゴニストのクラスは、以下のアッセイの組合せを用いて同定される。
【0226】 実施例1 NK-1受容体結合アッセイ NK-1受容体結合アッセイは、Cascieriら, J. Pharmacol. Exp. Ther., 1992,
42, 458に記載されている改変されたアッセイ条件を用いて、ヒトNK-1受容体を 発現する無傷チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞において行なう。典型的 には、該受容体は、3x10受容体/細胞のレベルで発現される。細胞を単層培養 内で増殖させ、酵素を含まない解離溶液(Speciality Media Inc.)で該プレー トから分離し、該アッセイでの使用の前に洗浄する。125I-Tyr-サブスタンスP
(0.1nM、2000Ci/mmol; New England Nuclear)を、試験化合物(5μlのジメチ ルスルホキシドDMSOに溶解する)の存在下または不存在下、5x10個のCHO細胞 と共にインキュベートする。5mM MnCl、150mM NaCl、0.02%ウシ血清アルブミ ン(Sigma)、50μg/mlキモスタチン(Peninsula)、0.1nMフェニルメチルスル ホニルフルオリド、2μg/mlペプスタチン、2μg/mlロイペプチンおよび2.8μg/m
lフロイルサッカリンを含有する50mM Tris-HCl(pH7.5)0.25ml中で、リガンド 結合を行なう。該インキュベーションは、平衡に達するまで(>40分以上)室温 で行ない、Tomtek 96ウェルハーベスターを使用して、0.1%ポリエチレンイミン
中に予め浸漬されたGF/Cフィルター上で濾過を行なうことにより、該受容体-リ ガンド複合体を集める。非特異的結合を、過剰なサブスタンスP(1μM)を使用 して測定する。それは全結合の<10%に相当する。
【0227】 実施例2 アレチネズミ足踏みアッセイ 本発明で使用するCNS透過性NK-1受容体アンタゴニストは、Rupniak & William
s, Eur. J. Pharmacol., 1994, 265, 179の方法に基づき、不安誘発剤(例えば 、ペンタガストリン)により若しくはNK-1受容体アゴニスト(例えば、GR73632 )の中枢注射により誘発される又は嫌悪刺激(例えば、足へのショックまたは単
独での収容)により引き起こされるアレチネズミにおける足踏み(foot tapping
)をそれが抑制する能力により同定することができる。
【0228】 雄または雌のモンゴルアレチネズミ(35g〜70g)をイソフラン/酸素混合物の
吸入により麻酔して頚静脈を露出させ、5mg/kg(i.v.)の注射容量中の試験化合
物またはビヒクルの投与が可能となるようにする。あるいは、試験化合物を経口
的に又は皮下もしくは腹腔内経路により投与してもよい。傷口を閉じ、頭皮の正
中線においてもう1つの皮膚切開を行なって、頭蓋を露出させる。カフス(cuffe
d)27ゲージ針をブレグマの下4.5mmの深さまで垂直に挿入することにより、不安
誘発剤(例えば、ペンタガストリン)または選択NK-1受容体アゴニスト(例えば
、GR73632 (d Ala[L-Pro, Me-Leu10]-サブスタンスP-(7-11)))を直接脳室 に注入する(例えば、該物質に応じて、5μl中の3pmolをi.c.v.)。該頭皮切開 を閉じ、透明なパースペックス観察箱(25cm x 20cm x 20cm)中で該動物を麻酔
から回復させた。ついで後足の足踏みの持続時間および/または強度を連続的に
5分間記録する。あるいは、嫌悪刺激(例えば、足へのショックまたは単独での 収容)により誘発される足踏みを試験化合物が抑制する能力を、同様の定量方法
を用いて調べてもよい。
【0229】 実施例3 フェレット嘔吐アッセイ 1匹ずつ収容された雄フェレット(1.0〜2.5kg)に、ガバージュにより試験化 合物を投与する。10分後、それらに約100gの缶詰キャットフードを与える。経口
投与の60分後に、シスプラチン(10mg/kg)を、ハロタンで短時間麻酔して挿入 された頚静脈カテーテルを介して静脈内投与する。ついで該カテーテルを取り出
し、該頚静脈を結紮し、該皮膚切開を閉じる。該フェレットは、麻酔から急速に
回復し、10〜20分以内に可動性となる。麻酔から回復中、および該シスプラチン
注射後4時間、該動物を連続的に観察し、ついで該動物を思いやりのある方法で 殺す。シスプラチンの投与の4時間後に生じた嘔吐および吐物の数を、熟練した 観察者が記録する。
【0230】 実施例4 分離-誘導発声アッセイ この研究の全体にわたり、雄および雌の子モルモットを、それらの母親および
同腹兄弟を含む家族群として収容する。離乳後(この時点で該子モルモットは2 週齢である)、実験を開始する。母親から引き離された後に激しい発声応答が再
現可能に惹起されることが保証されるよう、実験に入る前に、該子モルモットを
スクリーニングする。該巣檻から物理的に隔離された室内の観察檻(55cm x 39c
m x 19cm)内に該子モルモットを1匹ずつ15分間配置し、このベースライン時間 中の発声の持続時間を記録する。5分以上発声する動物(入手可能な子モルモッ トの約50%がこの基準に到達しないかもしれない)だけを、薬物攻撃研究に使用
する。試験当日、各子モルモットに試験化合物またはビヒクルを経口投与または
s.c.もしくはi.p.注射し、ついで直ちに該子モルモットを、その母親および同腹
兄弟がいる巣檻に30〜60分間(または該試験化合物の経口薬物動態学的特性に応
じて経口投与後4時間まで)戻し、ついで前記のとおりに社会的隔離を15分間行 なう。薬物処理当日の発声の持続時間を、各動物についての前処理ベースライン
値に対する割合(%)で表す。同一被検動物を、6週間まで1週間に1回再試験す る。6〜8匹の動物に、各試験化合物を各試験用量で投与する。
【0231】 本発明に従い使用するNKアンタゴニストの適当な選択手順は、以下のとおり
である。
【0232】 (i)放射性リガンド結合研究(アッセイ1)においてヒトNK受容体に対する
アフィニティーを測定し、10nM以下のIC50、好ましくは、2nM以下のIC50、 特に、1nM以下のIC50を有する化合物を選択する。
【0233】 (ii)NKアゴニストの中枢注射により誘発されるアレチネズミの足踏みを化
合物が抑制する能力により(アッセイ2)、該化合物がCNSを透過する能力を測定
し、中枢NKアゴニスト攻撃の直前に投与した場合に3mg/kg(静脈内)以下のID 50 、好ましくは、1mg/kg(i.v.)以下のID50、あるいは攻撃の1時間前に30m
g/kg(p.o.)以下のID50、好ましくは、10mg/kg(p.o.)以下のID50で足踏 みを抑制する化合物を選択する。
【0234】 (iii)中枢NKアゴニスト攻撃の24時間前の静脈内投与後のアレチネズミ足 踏みアッセイにおける中枢作用持続時間を測定し、前記工程(ii)で測定したID 50 と比べて25倍以下の効力の減少を示す化合物(ただし、ID50は、前処理の
24時間後に10mg/kg(i.v.)以下、好ましくは5mg/kg(i.v.)以下)を選択する 。
【0235】 (iv)薬物動態学的分析により、経口投与後のアレチネズミ足踏みアッセイに
おける活性により、および/または、フェレットにおけるシスプラチンにより誘
発される嘔吐を抑制する能力により(アッセイ3)、化合物の経口生物学的利用 能を測定し、3mg/kg(p.o.)以下のID90、好ましくは1mg/kg(p.o.)以下のID90 を有する化合物を選択する。
【0236】 本発明で使用する特に好ましい化合物を、工程(i)〜工程(iv)、ついで工 程(v)を用いて同定する。
【0237】 (v)通常の抗うつ薬に感受性であるアッセイにおいて化合物の活性(薬理学 的に惹起されたアレチネズミにおける足踏みの抑制、および/または、子モルモ
ットにおける窮迫発声(アッセイ4)の抑制)を測定する。20mg/kg以下のID50 、好ましくは10mg/kg以下のID50を有する化合物を選択する。
【0238】 非特異的タンパク質結合を示すヒト血清アルブミン(HSA)の存在下でインキ ュベートした場合にアフィニティーにおいて5倍以下の変化を有し、さらに工程 (i)のNK-1受容体結合基準を満たす化合物から、本発明で使用する更に別の好 ましい化合物を選択することができる。
【0239】 本発明で使用するNK-1受容体アンタゴニストの一例として、化合物2-(R)-(1-(
R)-(3,5-ビス(トリフルオロメチル)-フェニル)-エトキシ)-3-(S)-(4-フルオロフ
ェニル)-4-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)-モルホリン(その製
造は、PCT国際公開WO 95/16679に記載されている)が挙げられる。前記アッセイ
において、この化合物は以下の活性を有する。
【0240】 ヒトNK-1受容体結合:IC50=0.1nM アレチネズミ足踏み(5分間):ID50=0.36mg/kg i.v. アレチネズミ足踏み(24時間)ID50=0.33mg/kg i.v. フェレット嘔吐:ID90<3mg/kg p.o. モルモット発声:ID50=0.73mg/kg p.o. (処理前4時間)。
【0241】 実施例5 女性における月経前症候群に関連した気分および食欲の障害に対するサブスタ ンスPアンタゴニストの効果を判定するための二重盲検プラシーボコントロール 研究 約20名の女性に対するサブスタンスP受容体アンタゴニスト2-(R)-(1-(R)-(3,5
-ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)-3-(S)-(4-フルオロフェニル)-4
-(3-(5-オキソ-1H,4H-1,2,4-トリアゾロ)メチル)-モルホリン(30mg/日)または
プラシーボの投与を、予定月経期間の約2週間前から開始する。各被験者を、無 作為化された試験期間に割り当てる。3つの試験期間においては、各被験者に該 サブスタンスPアンタゴニストを与え、その他の3つの試験期間においてはプラシ
ーボを与える。気分および食欲の症状に関してハミルトンうつ状態基準(Hamilt
on Depression Scale)およびPMS/LLPD症状評価尺度(Symptom Rating Scale) (Hamilton, N., Journal of Neurosurgery and Psychiatry, 23:56-62 (1960);
Steiner, M.ら, Acta Psychiatrica Scandinavia, 62:177-190 (1980))を用い
て、月経開始の1〜3日前に気分を評価する。1つの薬物および1つのプラシーボ期
間中に、自己報告(被験者が外来の場合)により又は直接的に(被験者が入院し
ている場合)食物摂取を測定し、被験者の体重も測定する。該試験期間の間で結
果を比較し、各被験者についての結果を評価する。前記研究の結果は、サブスタ
ンスPアンタゴニストの投与が、プラシーボと比較して、うつ状態の軽減および 他の負の気分状態(例えば、緊張、怒り、錯乱および過敏性)において薬物投与
後に正の効果を有するはずであることを示すあろう。
【0242】 以下の実施例では、本発明の医薬組成物を例示する。
【0243】 実施例6 50〜300mgのNK-1アンタゴニストを含有する錠剤
【0244】
【表1】
【0245】 該有効成分、セルロース、乳糖、および該コーンスターチの一部を混合し、10
%コーンスターチペーストで顆粒化する。得られた顆粒を篩にかけ、乾燥し、残
りのコーンスターチおよびステアリン酸マグネシウムと混合する。ついで、得ら
れた顆粒を、錠剤1個当たり50mg、100mgおよび300mgのNK-1受容体アンタゴニス トを含有する錠剤に圧縮する。
【0246】 実施例7 非経口注射剤
【0247】
【表2】
【0248】 該リン酸ナトリウム、クエン酸一水和物および塩化ナトリウムを、該水の一部
に溶解する。該有効成分を該溶液に溶解または懸濁し、所定容量にする。
【0249】 本発明は、本発明の或る特定の実施形態に関して記載され例示されているが、
本発明の精神および範囲から逸脱することなく操作手順およびプロトコールの種
々の応用、変更、修飾、置換、省略または追加を行なうことができると当業者に
理解されるであろう。例えば、前記の本発明化合物の適応症のいずれかに対して
治療されている哺乳動物の応答の変化の結果として、本明細書中に前記した特定
の投与量以外の有効投与量を適用することが可能である。同様に、認められる特
定の薬理学的応答は、選択した個々の活性化合物に応じて、あるいは医薬担体が
存在するか否かに応じて、ならびに用いる製剤のタイプおよび投与方式に応じて
様々となりうる。それらの結果におけるそのような予想される変更または相違は
、本発明の目的および実施に従って考慮される。したがって、本発明は、前記の
請求の範囲の範囲により定義され、そのような請求の範囲は、妥当な範囲で広く
解釈されると意図される
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/445 A61K 31/445 4C084 31/454 31/454 4C086 31/4709 31/4709 4C204 31/535 31/535 31/5375 31/5375 31/5377 31/5377 31/675 31/675 A61P 5/24 A61P 5/24 C07D 453/02 C07D 453/02 487/08 487/08 491/10 491/10 // C07D 209/42 209/42 211/56 211/56 265/32 265/32 401/06 401/06 401/10 401/10 403/06 403/06 405/14 405/14 413/06 413/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,HR,H U,ID,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,LC ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,US,UZ ,VN,YU (72)発明者 ルプニアツク,ナデイア アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C050 AA04 BB07 CC16 EE01 FF05 GG03 HH01 4C054 AA02 BB01 CC01 DD04 DD08 EE28 FF01 4C056 AA02 AB01 AC03 AD01 AE01 EB03 EC02 EC07 EC12 4C063 AA01 BB03 CC47 CC54 CC76 CC92 DD10 DD41 EE01 4C064 AA06 CC01 DD09 FF06 4C084 AA02 AA17 BA01 BA15 MA52 NA12 ZA811 ZC422 4C086 AA01 AA02 BC21 BC62 BC73 CB03 CB22 GA02 GA03 GA07 4C204 BB01 CB04 DB01 EB01 FB20 GB07 GB11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 月経前症候群に関連した症状を軽減または処置するための方
    法であって、それを要する女性にタキキニン受容体アンタゴニストの有効量を投
    与することを含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 該タキキニン受容体アンタゴニストがニューロキニン-1受容
    体アンタゴニストである、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストが非ペプチド性ニ
    ューロキニン-1受容体アンタゴニストである、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストがCNS透過性ニュ ーロキニン-1受容体アンタゴニストである、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストが経口的に活性な
    ニューロキニン-1受容体アンタゴニストである、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストが、長い作用持続
    時間を有する、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 月経前症候群に関連した食欲の障害、気分の障害またはその
    両方を治療または予防するための方法であって、それを要する女性にタキキニン
    受容体アンタゴニストの有効量を投与することを含んでなる方法。
  8. 【請求項8】 該タキキニン受容体アンタゴニストがニューロキニン-1受容
    体アンタゴニストである、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストが非ペプチド性ニ
    ューロキニン-1受容体アンタゴニストである、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストがCNS透過性ニ ューロキニン-1受容体アンタゴニストである、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストが経口的に活性
    なニューロキニン-1受容体アンタゴニストである、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 該ニューロキニン-1受容体アンタゴニストが、長い作用持
    続時間を有する、請求項11に記載の方法。
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