JP2002063601A - 仮想空間システム - Google Patents
仮想空間システムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ネットワーク資源とエンドシステム資源の両方
の負荷を考慮に入れて、アプリケーションの品質を制御
することができるようにした仮想空間システムを提供す
る。 【解決手段】 端末装置2から仮想空間サーバ装置6に
インターネットを介してアクセスすると、仮想空間サー
バ装置6内のVRML表示用サーバは、端末装置2の利用可
能なネットワーク帯域をポリシーサーバ4に対して予約
する。仮想空間サーバ装置6内のVRML表示用サーバは、
端末装置2内のVRML表示用ブラウザから、ユーザのアバ
タ位置情報等を取得し、ユーザの視点領域に応じた3次
元仮想空間上のオブジェクトを選択する。端末装置2
は、メモリ量等の処理能力情報を仮想空間サーバ装置6
に逐次報告し、仮想空間サーバ装置6は、前記処理能力
情報とユーザ情報管理サーバから得られたユーザ情報お
よび利用可能なネットワーク帯域に応じて、前記オブジ
ェクトを表現するVRMLデータの品質を調整して端末装置
2に送信する。
の負荷を考慮に入れて、アプリケーションの品質を制御
することができるようにした仮想空間システムを提供す
る。 【解決手段】 端末装置2から仮想空間サーバ装置6に
インターネットを介してアクセスすると、仮想空間サー
バ装置6内のVRML表示用サーバは、端末装置2の利用可
能なネットワーク帯域をポリシーサーバ4に対して予約
する。仮想空間サーバ装置6内のVRML表示用サーバは、
端末装置2内のVRML表示用ブラウザから、ユーザのアバ
タ位置情報等を取得し、ユーザの視点領域に応じた3次
元仮想空間上のオブジェクトを選択する。端末装置2
は、メモリ量等の処理能力情報を仮想空間サーバ装置6
に逐次報告し、仮想空間サーバ装置6は、前記処理能力
情報とユーザ情報管理サーバから得られたユーザ情報お
よび利用可能なネットワーク帯域に応じて、前記オブジ
ェクトを表現するVRMLデータの品質を調整して端末装置
2に送信する。
Description
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、ネットワークを介して
接続され、仮想空間が実装されたコンピュータ装置に関
するものであり、特に、3次元データの生成方法と表示
方法の効率化に関するものである。
接続され、仮想空間が実装されたコンピュータ装置に関
するものであり、特に、3次元データの生成方法と表示
方法の効率化に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】インターネットにおけるWWW
(World Wide Web)上で3次元空間を表現する記述言語と
してVRML(Virtual Reality Modeling Language)が知ら
れている。
(World Wide Web)上で3次元空間を表現する記述言語と
してVRML(Virtual Reality Modeling Language)が知ら
れている。
【0003】VRMLは、CGによって表示される3次元モデ
ルをテキスト記述で表現するための言語であり、VRMLで
記述された3次元データは、HTTP(Hyper Text Transfer
Protocol)を用いてWebサーバ等からの取得が可能であ
る。
ルをテキスト記述で表現するための言語であり、VRMLで
記述された3次元データは、HTTP(Hyper Text Transfer
Protocol)を用いてWebサーバ等からの取得が可能であ
る。
【0004】クライアント端末のユーザは、VRMLで記述
された3次元データを取得すると、Webブラウザのプラ
グインやヘルパーとしてインストールされているVRMLブ
ラウザ上で仮想空間を閲覧できる。
された3次元データを取得すると、Webブラウザのプラ
グインやヘルパーとしてインストールされているVRMLブ
ラウザ上で仮想空間を閲覧できる。
【0005】また、クライアント端末上においてユーザ
は、アバタと呼ばれるユーザの化身を当該仮想空間に登
場させ、視点を変えて自由に移動することができる。
は、アバタと呼ばれるユーザの化身を当該仮想空間に登
場させ、視点を変えて自由に移動することができる。
【0006】インターネットを介して接続されている場
合のように、分散環境上に構築されたネットワーク型の
仮想空間システムでは、仮想空間を構成するオブジェク
トのデータは、ネットワーク上のサーバに存在してお
り、ユーザは当該オブジェクトのデータをクライアント
端末上に取得して仮想空間を表示する。
合のように、分散環境上に構築されたネットワーク型の
仮想空間システムでは、仮想空間を構成するオブジェク
トのデータは、ネットワーク上のサーバに存在してお
り、ユーザは当該オブジェクトのデータをクライアント
端末上に取得して仮想空間を表示する。
【0007】即ち、ユーザは仮想空間をクライアント端
末で構築する前に、サーバから構築に必要な全てのデー
タを一旦クライアント端末にダウンロードし、仮想空間
表示用のアプリケーションを開始する。
末で構築する前に、サーバから構築に必要な全てのデー
タを一旦クライアント端末にダウンロードし、仮想空間
表示用のアプリケーションを開始する。
【0008】しかし、従来のVRMLを用いたシステムにお
いては、3次元データの取得方法がHTTPによるダウンロ
ード型バッチ処理であるため、VRMLにおいて大規模なオ
ブジェクトを扱う場合には、一つのオブジェクトのデー
タ量が大きくなり、クライアント端末の画面上に仮想空
間を表示するまでかなりの時間を要してしまう。
いては、3次元データの取得方法がHTTPによるダウンロ
ード型バッチ処理であるため、VRMLにおいて大規模なオ
ブジェクトを扱う場合には、一つのオブジェクトのデー
タ量が大きくなり、クライアント端末の画面上に仮想空
間を表示するまでかなりの時間を要してしまう。
【0009】したがって、ネットワークの利用可能帯域
が十分でないクライアント端末や処理能力の低いクライ
アント端末では、即時に3次元仮想空間を表示すること
ができず、また表示したとしても、その後にスムースな
空間移動ができないといった問題が生じる。
が十分でないクライアント端末や処理能力の低いクライ
アント端末では、即時に3次元仮想空間を表示すること
ができず、また表示したとしても、その後にスムースな
空間移動ができないといった問題が生じる。
【0010】一方、VRMLには、クライアントのCPU負
荷を軽減する方法としてLevel of Detail(LoD)と呼ば
れる手法が存在する。
荷を軽減する方法としてLevel of Detail(LoD)と呼ば
れる手法が存在する。
【0011】LoDでは、詳細度の異なるレベルの3次元
オブジェクトを複数定義しておき、ユーザの視点とオブ
ジェクトの間の距離に応じて、前記レベルを自動で切り
替えることができる。この機能によって、ユーザから遠
くのオブジェクトは少ないポリゴン数のレベルのものを
使用し、ユーザがオブジェクトに近づくにつれてより多
くのポリゴン数のものを使用することができる。
オブジェクトを複数定義しておき、ユーザの視点とオブ
ジェクトの間の距離に応じて、前記レベルを自動で切り
替えることができる。この機能によって、ユーザから遠
くのオブジェクトは少ないポリゴン数のレベルのものを
使用し、ユーザがオブジェクトに近づくにつれてより多
くのポリゴン数のものを使用することができる。
【0012】クライアント端末での描画の速度はそのシ
ーンの中のオブジェクトのポリゴン数に直接比例する。
したがって、LoDを使用すると、ユーザの視点から十分
に遠く、その詳細を描画する必要のないオブジェクトの
品質レベルを落とすことによって必要なシステム資源を
調整できる。
ーンの中のオブジェクトのポリゴン数に直接比例する。
したがって、LoDを使用すると、ユーザの視点から十分
に遠く、その詳細を描画する必要のないオブジェクトの
品質レベルを落とすことによって必要なシステム資源を
調整できる。
【0013】しかし、LoDは、仮想空間上のユーザとオ
ブジェクトの距離のみで品質の切り替えを制御している
ため、システム負荷の状態には関係なく切り替えが行わ
れる。したがって、システム資源が不足している場合に
もそのオブジェクトを高品質に表示してしまう場合があ
り、結果としてシステムが負荷状態に陥ってしまう等の
問題がある。
ブジェクトの距離のみで品質の切り替えを制御している
ため、システム負荷の状態には関係なく切り替えが行わ
れる。したがって、システム資源が不足している場合に
もそのオブジェクトを高品質に表示してしまう場合があ
り、結果としてシステムが負荷状態に陥ってしまう等の
問題がある。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解決し
て、ネットワーク資源とエンドシステム資源の両方の負
荷を考慮に入れて、アプリケーションの品質を制御する
ことができるようにした仮想空間システムを提供するこ
とを目的とする。
て、ネットワーク資源とエンドシステム資源の両方の負
荷を考慮に入れて、アプリケーションの品質を制御する
ことができるようにした仮想空間システムを提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)(2)
この発明の仮想空間システムは、端末装置からの送信要
求を受けて、オブジェクトによって構成される3次元デ
ータを送信するサーバ装置と、3次元データを受信し、
与えられた3次元空間における視点中心座標と視線方向
に基づいて、3次元空間の表示を行う端末装置とを備え
た仮想空間システムであって、端末装置は、送信要求の
際に、前記視点中心座標と視線方向をあわせて、サーバ
装置に送信し、サーバ装置は、前記視点中心および視線
方向に基づいて、3次元空間における各オブジェクトの
視点中心からの距離および視線方向に対する角度を演算
し、当該距離および角度に基づいて、各オブジェクトに
優先度を与え、当該優先度を考慮して、端末装置に各オ
ブジェクトのデータを送信することを特徴としている。
この発明の仮想空間システムは、端末装置からの送信要
求を受けて、オブジェクトによって構成される3次元デ
ータを送信するサーバ装置と、3次元データを受信し、
与えられた3次元空間における視点中心座標と視線方向
に基づいて、3次元空間の表示を行う端末装置とを備え
た仮想空間システムであって、端末装置は、送信要求の
際に、前記視点中心座標と視線方向をあわせて、サーバ
装置に送信し、サーバ装置は、前記視点中心および視線
方向に基づいて、3次元空間における各オブジェクトの
視点中心からの距離および視線方向に対する角度を演算
し、当該距離および角度に基づいて、各オブジェクトに
優先度を与え、当該優先度を考慮して、端末装置に各オ
ブジェクトのデータを送信することを特徴としている。
【0016】サーバ装置は、視点中心からの距離だけで
なく、視線方向に対する角度も加味して各オブジェクト
の優先度を判断しているので、端末装置のユーザが現在
見たいと欲しているオブジェクトのデータを優先的に送
信対象とすることができる。これにより、効率的なデー
タ送信を行うことができ、端末装置側における表示をス
ムースに行うことができる。
なく、視線方向に対する角度も加味して各オブジェクト
の優先度を判断しているので、端末装置のユーザが現在
見たいと欲しているオブジェクトのデータを優先的に送
信対象とすることができる。これにより、効率的なデー
タ送信を行うことができ、端末装置側における表示をス
ムースに行うことができる。
【0017】(3)この発明の仮想空間システムは、優先
度を、さらに、オブジェクトの表示面積も考慮して算出
することを特徴としている。
度を、さらに、オブジェクトの表示面積も考慮して算出
することを特徴としている。
【0018】したがって、表示面積が大きいためユーザ
にとって重要度の高いオブジェクトを優先的に送信対象
とすることができる。
にとって重要度の高いオブジェクトを優先的に送信対象
とすることができる。
【0019】(4)この発明の仮想空間システムは、優先
度に基づいて、端末装置に送信するオブジェクトのデー
タ品質を決定することを特徴としている。
度に基づいて、端末装置に送信するオブジェクトのデー
タ品質を決定することを特徴としている。
【0020】したがって、重要度に応じてオブジェクト
のデータ品質を決定することができる。
のデータ品質を決定することができる。
【0021】(5)この発明の仮想空間システムは、3次
元データが、当該3次元空間のオブジェクトを、ツリー
構造にて表現しており、上位のオブジェクトほどデータ
品質が低く、下位のオブジェクトほどデータ品質が高く
形成され、下位のオブジェクトによって表現される物
は、上位のオブジェクトによって表現される物に含まれ
るような関係にあるように構成されていることを特徴と
している。
元データが、当該3次元空間のオブジェクトを、ツリー
構造にて表現しており、上位のオブジェクトほどデータ
品質が低く、下位のオブジェクトほどデータ品質が高く
形成され、下位のオブジェクトによって表現される物
は、上位のオブジェクトによって表現される物に含まれ
るような関係にあるように構成されていることを特徴と
している。
【0022】したがって、オブジェクトのデータ品質と
オブジェクトの表示範囲とを、ツリー構造において体系
的に管理することができ、送信オブジェクトの決定処理
等が容易となる。
オブジェクトの表示範囲とを、ツリー構造において体系
的に管理することができ、送信オブジェクトの決定処理
等が容易となる。
【0023】(6)この発明の仮想空間システムは、サー
バ装置が、3次元空間における各オブジェクトの視点中
心からの距離および視線方向に対する角度を演算し、当
該距離および角度に基づいて視野領域を決定し、当該視
野領域に入らないオブジェクトは、端末装置に送信しな
いことを特徴としている。
バ装置が、3次元空間における各オブジェクトの視点中
心からの距離および視線方向に対する角度を演算し、当
該距離および角度に基づいて視野領域を決定し、当該視
野領域に入らないオブジェクトは、端末装置に送信しな
いことを特徴としている。
【0024】視点中心からの距離および視線方向に対す
る角度により視野領域を決定することにより、ユーザに
とって重要度の低いオブジェクトを送信対象から外し
て、送信の効率化を図ることができる。
る角度により視野領域を決定することにより、ユーザに
とって重要度の低いオブジェクトを送信対象から外し
て、送信の効率化を図ることができる。
【0025】(7)この発明の仮想空間システムは、サー
バ装置が、送信先の端末装置のデータ処理能力を取得
し、当該データ処理能力に基づいて視野領域を決定し、
当該視野領域に入らないオブジェクトは、端末装置に送
信しないことを特徴としている。
バ装置が、送信先の端末装置のデータ処理能力を取得
し、当該データ処理能力に基づいて視野領域を決定し、
当該視野領域に入らないオブジェクトは、端末装置に送
信しないことを特徴としている。
【0026】端末装置のデータ処理能力を考慮して視野
領域を決定し、当該視野領域に基づいて送信対象オブジ
ェクトを決定することにより、端末装置の処理能力を超
えたオブジェクトのデータを送信するという無駄を回避
することができる。
領域を決定し、当該視野領域に基づいて送信対象オブジ
ェクトを決定することにより、端末装置の処理能力を超
えたオブジェクトのデータを送信するという無駄を回避
することができる。
【0027】(8)この発明の仮想空間システムは、視点
中心の移動により、視野領域から外れたオブジェクト
を、端末装置の表示のためのワークメモリから削除する
処理の指令、または、視点中心の移動により、視野領域
に入ったオブジェクトを、端末装置の表示のためのワー
クメモリに追加する処理の指令を、サーバ装置から端末
装置に送信することを特徴としている。
中心の移動により、視野領域から外れたオブジェクト
を、端末装置の表示のためのワークメモリから削除する
処理の指令、または、視点中心の移動により、視野領域
に入ったオブジェクトを、端末装置の表示のためのワー
クメモリに追加する処理の指令を、サーバ装置から端末
装置に送信することを特徴としている。
【0028】したがって、端末装置においては、サーバ
装置からの指令に基づいて、メモリへのオブジェクトの
追加や削除を行えばよいので、処理の迅速化を図ること
ができる。また、サーバ装置にとっても、視野領域の決
定に付随した処理としてこの指令を生成することができ
るので、処理負担が増加することはない。
装置からの指令に基づいて、メモリへのオブジェクトの
追加や削除を行えばよいので、処理の迅速化を図ること
ができる。また、サーバ装置にとっても、視野領域の決
定に付随した処理としてこの指令を生成することができ
るので、処理負担が増加することはない。
【0029】(9)この発明の仮想空間システムは、サー
バ装置が、当該端末に対して、既に送信したオブジェク
トについては、データを再送信せず、未送信のオブジェ
クトの中から優先度を考慮して送信することを特徴とし
ている。
バ装置が、当該端末に対して、既に送信したオブジェク
トについては、データを再送信せず、未送信のオブジェ
クトの中から優先度を考慮して送信することを特徴とし
ている。
【0030】したがって、効率の良い送信処理を行うこ
とができる。
とができる。
【0031】(10)この発明の仮想空間システムは、サー
バ装置が、当該端末装置が利用可能なネットワーク帯域
を取得し、一送信あたりのデータ総量がネットワーク帯
域を超過しないように、優先度の高い順に前記オブジェ
クトを選択し、優先度の高い順に複数回に分けて前記オ
ブジェクトを送信することを特徴としている。
バ装置が、当該端末装置が利用可能なネットワーク帯域
を取得し、一送信あたりのデータ総量がネットワーク帯
域を超過しないように、優先度の高い順に前記オブジェ
クトを選択し、優先度の高い順に複数回に分けて前記オ
ブジェクトを送信することを特徴としている。
【0032】したがって、ネットワーク帯域を考慮し
て、優先度の高いオブジェクトから順に送信することが
できる。
て、優先度の高いオブジェクトから順に送信することが
できる。
【0033】(11)この発明の仮想空間システムは、優先
度の低いオブジェクトについて、データ品質を低くする
ことにより、データ総量が前記ネットワーク帯域を超過
しないようにすることを特徴としている。
度の低いオブジェクトについて、データ品質を低くする
ことにより、データ総量が前記ネットワーク帯域を超過
しないようにすることを特徴としている。
【0034】したがって、ネットワーク帯域と優先度と
に基づいて、最適なオブジェクトの送信を行うことがで
きる。
に基づいて、最適なオブジェクトの送信を行うことがで
きる。
【0035】(12)この発明の仮想空間システムは、サー
バ装置が、端末装置ごとに予約した帯域を記録している
ポリシー装置から端末装置の利用可能なネットワーク帯
域を取得することを特徴としている。
バ装置が、端末装置ごとに予約した帯域を記録している
ポリシー装置から端末装置の利用可能なネットワーク帯
域を取得することを特徴としている。
【0036】したがって、当該セッションにおいて、実
際に用いることのできるネットワーク帯域にあわせた送
信を行うことができる。
際に用いることのできるネットワーク帯域にあわせた送
信を行うことができる。
【0037】(13)この発明の仮想空間システムは、サー
バ装置が、端末装置がトラフィック監視を行って計測し
た、実際に受信できたデータ量を端末装置から得て、ネ
ットワーク帯域を取得することを特徴としている。
バ装置が、端末装置がトラフィック監視を行って計測し
た、実際に受信できたデータ量を端末装置から得て、ネ
ットワーク帯域を取得することを特徴としている。
【0038】したがって、実際、端末装置において受信
できたデータ量に基づいて、ネットワーク帯域を決定す
ることができる。
できたデータ量に基づいて、ネットワーク帯域を決定す
ることができる。
【0039】(14)(15)この発明の仮想空間端末装置は、
3次元データを受信し3次元仮想空間を表示する仮想空
間端末装置であって、ユーザにより入力された視点中心
および視線方向に基づいて、3次元空間における各オブ
ジェクトの視点中心からの距離および視線方向に対する
角度を演算し、当該距離および角度に基づいて、各オブ
ジェクトに優先度を与える優先度付与手段と、優先度付
与手段によって与えられた当該優先度を考慮して、各オ
ブジェクトの表示処理を行う表示処理手段と、を備えて
いる。
3次元データを受信し3次元仮想空間を表示する仮想空
間端末装置であって、ユーザにより入力された視点中心
および視線方向に基づいて、3次元空間における各オブ
ジェクトの視点中心からの距離および視線方向に対する
角度を演算し、当該距離および角度に基づいて、各オブ
ジェクトに優先度を与える優先度付与手段と、優先度付
与手段によって与えられた当該優先度を考慮して、各オ
ブジェクトの表示処理を行う表示処理手段と、を備えて
いる。
【0040】視点中心からの距離だけでなく、視線方向
に対する角度も加味して各オブジェクトの優先度を判断
しているので、端末装置のユーザが現在見たいと欲して
いるオブジェクトのデータを優先的に表示対象とするこ
とができる。これにより、表示をスムースに行うことが
できる。
に対する角度も加味して各オブジェクトの優先度を判断
しているので、端末装置のユーザが現在見たいと欲して
いるオブジェクトのデータを優先的に表示対象とするこ
とができる。これにより、表示をスムースに行うことが
できる。
【0041】(16)この発明の仮想空間端末装置は、3次
元データが、当該3次元空間のオブジェクトを、ツリー
構造にて表現しており、上位のオブジェクトほどデータ
品質が低く、下位のオブジェクトほどデータ品質が高く
形成され、下位のオブジェクトによって表現される物
は、上位のオブジェクトによって表現される物に含まれ
るような関係にあるように構成されていることを特徴と
している。
元データが、当該3次元空間のオブジェクトを、ツリー
構造にて表現しており、上位のオブジェクトほどデータ
品質が低く、下位のオブジェクトほどデータ品質が高く
形成され、下位のオブジェクトによって表現される物
は、上位のオブジェクトによって表現される物に含まれ
るような関係にあるように構成されていることを特徴と
している。
【0042】したがって、オブジェクトのデータ品質と
オブジェクトの表示範囲とを、ツリー構造において体系
的に管理することができ、表示処理が容易となる。
オブジェクトの表示範囲とを、ツリー構造において体系
的に管理することができ、表示処理が容易となる。
【0043】(17)この発明の仮想空間端末装置は、視点
中心の移動により、視野領域から外れたオブジェクト
を、表示のためのワークメモリから削除する処理の指
令、または、視点中心の移動により、視野領域に入った
オブジェクトを、表示のためのワークメモリに追加する
処理の指令を、サーバ装置から受信して実行することを
特徴とするもの。
中心の移動により、視野領域から外れたオブジェクト
を、表示のためのワークメモリから削除する処理の指
令、または、視点中心の移動により、視野領域に入った
オブジェクトを、表示のためのワークメモリに追加する
処理の指令を、サーバ装置から受信して実行することを
特徴とするもの。
【0044】この発明において、「優先度を考慮して送
信する」とは、オブジェクトのデータを送信する際に、
各オブジェクトの優先度に基づいて、送信データの品
質、送信順序、送信するか否かなどを決定して送信処理
を行うことをいう。
信する」とは、オブジェクトのデータを送信する際に、
各オブジェクトの優先度に基づいて、送信データの品
質、送信順序、送信するか否かなどを決定して送信処理
を行うことをいう。
【0045】「データ品質」とは、データの詳細度な
ど、データ量に影響を与える要素をいう。
ど、データ量に影響を与える要素をいう。
【0046】「データ処理能力」とは、メモリ容量、扱
えるオブジェクトの最大数など、オブジェクトに関して
の処理能力をいう。
えるオブジェクトの最大数など、オブジェクトに関して
の処理能力をいう。
【0047】「ネットワーク帯域」とは、ネットワーク
の単位時間あたりの送信容量をいう。
の単位時間あたりの送信容量をいう。
【0048】「ポリシー装置」とは、ネットワークを介
した特定のコンピュータ装置間において、利用するネッ
トワーク帯域の予約を行うことができ、そのネットワー
ク帯域を保証する装置のことをいう。
した特定のコンピュータ装置間において、利用するネッ
トワーク帯域の予約を行うことができ、そのネットワー
ク帯域を保証する装置のことをいう。
【0049】
【発明の実施の形態】1.全体構成と処理の概要 図1に、この発明の一実施形態による仮想空間システム
の全体構成を示す。端末装置2、仮想空間サーバ6、ポ
リシーサーバ4、ユーザ情報管理サーバ8はインターネ
ット1を介して接続されている。
の全体構成を示す。端末装置2、仮想空間サーバ6、ポ
リシーサーバ4、ユーザ情報管理サーバ8はインターネ
ット1を介して接続されている。
【0050】仮想空間サーバ6は、情報提供業者等のコ
ンピュータ装置によって実現される。仮想空間サーバ6
の内部には、ウエブサーバ62とVRML表示用サーバ64
が設けられている。ウエブサーバ62は、一般的なブラ
ウザによって表示可能なHTML言語によって記述され
たコンテンツを記録している。VRML表示用サーバ64
は、VRML言語を解釈可能なプログラム(ブラウザのプラ
グインなどとして提供されている)によって表示可能な
VRML言語によって記述されたコンテンツを記録してい
る。この実施形態においては、ウエブサーバ62とVRML
表示用サーバ64には、それぞれ異なるURLが与えら
れている。
ンピュータ装置によって実現される。仮想空間サーバ6
の内部には、ウエブサーバ62とVRML表示用サーバ64
が設けられている。ウエブサーバ62は、一般的なブラ
ウザによって表示可能なHTML言語によって記述され
たコンテンツを記録している。VRML表示用サーバ64
は、VRML言語を解釈可能なプログラム(ブラウザのプラ
グインなどとして提供されている)によって表示可能な
VRML言語によって記述されたコンテンツを記録してい
る。この実施形態においては、ウエブサーバ62とVRML
表示用サーバ64には、それぞれ異なるURLが与えら
れている。
【0051】端末装置2は、ユーザのコンピュータ装置
によって実現されるものであり、図においては、一つだ
け表示されているが、実際には複数存在する。
によって実現されるものであり、図においては、一つだ
け表示されているが、実際には複数存在する。
【0052】ポリシーサーバ4は、端末装置2と仮想空
間サーバ6の間のネットワーク帯域利用の予約を可能に
するサーバであって、ネットワーク提供業者等のコンピ
ュータ装置によって実現される。
間サーバ6の間のネットワーク帯域利用の予約を可能に
するサーバであって、ネットワーク提供業者等のコンピ
ュータ装置によって実現される。
【0053】ユーザ情報管理サーバ8は、VRML表示用サ
ーバ64に記録されているVRMLコンテンツの閲覧を許可
するユーザを管理するためのサーバである。ユーザ管理
サーバ8は、情報提供業者等のコンピュータ装置によっ
て実現される。
ーバ64に記録されているVRMLコンテンツの閲覧を許可
するユーザを管理するためのサーバである。ユーザ管理
サーバ8は、情報提供業者等のコンピュータ装置によっ
て実現される。
【0054】図2に、端末装置2、仮想空間サーバ装置
6、ユーザ情報管理サーバ8、ポリシーサーバ4におけ
る処理フローを示す。
6、ユーザ情報管理サーバ8、ポリシーサーバ4におけ
る処理フローを示す。
【0055】端末装置2のユーザは、仮想空間サーバ装
置6内のウエブサーバ62へアクセスしてVRMLファイル
の要求を行う(ステップS201)。ここで、VRMLファ
イルとは、VRMLコンテンツの記録されているURLを記
述したファイルである。要求を受けて、仮想空間サーバ
装置6内のウエブサーバ62は、端末装置2のユーザが
ユーザ情報管理サーバ8のユーザ情報に登録されている
ユーザであるかどうかを確認するため、端末装置2に対
してユーザ認証画面を送信する(ステップS211)。
置6内のウエブサーバ62へアクセスしてVRMLファイル
の要求を行う(ステップS201)。ここで、VRMLファ
イルとは、VRMLコンテンツの記録されているURLを記
述したファイルである。要求を受けて、仮想空間サーバ
装置6内のウエブサーバ62は、端末装置2のユーザが
ユーザ情報管理サーバ8のユーザ情報に登録されている
ユーザであるかどうかを確認するため、端末装置2に対
してユーザ認証画面を送信する(ステップS211)。
【0056】ユーザが端末装置2にユーザIDとパスワー
ドを入力すると(ステップS202)、ウエブサーバ6
2は、ユーザ情報管理サーバ8に当該ユーザのユーザID
とパスワードの認証を依頼する(ステップS212)。
これを受けて、ユーザ情報管理サーバ8は、認証プログ
ラムを起動する。
ドを入力すると(ステップS202)、ウエブサーバ6
2は、ユーザ情報管理サーバ8に当該ユーザのユーザID
とパスワードの認証を依頼する(ステップS212)。
これを受けて、ユーザ情報管理サーバ8は、認証プログ
ラムを起動する。
【0057】ユーザ情報管理サーバ8は、前記ユーザID
とパスワードに基づき、ユーザ情報の記録されているデ
ータベースまたはテーブル等を検索し、VRMLコンテンツ
を閲覧する権限のあるユーザであるか否かを判断する。
その結果を、ウエブサーバ62に通知する(ステップS
221)。
とパスワードに基づき、ユーザ情報の記録されているデ
ータベースまたはテーブル等を検索し、VRMLコンテンツ
を閲覧する権限のあるユーザであるか否かを判断する。
その結果を、ウエブサーバ62に通知する(ステップS
221)。
【0058】ウエブサーバ62は、ユーザ管理サーバ8
より、真正なユーザであるとの認証が得られると、VRML
ファイルを端末装置2へ送信する(ステップS21
3)。VRMLファイルを受信した端末装置2は、VRML用プ
ログラムを起動する(ステップS203)。図2におい
て、ステップS204、S205、S206は、VRML用
プログラムの処理を示したものである。
より、真正なユーザであるとの認証が得られると、VRML
ファイルを端末装置2へ送信する(ステップS21
3)。VRMLファイルを受信した端末装置2は、VRML用プ
ログラムを起動する(ステップS203)。図2におい
て、ステップS204、S205、S206は、VRML用
プログラムの処理を示したものである。
【0059】端末装置2は、前記VRMLファイルに記述さ
れたURLに基づいて、VRML表示用サーバ64にアクセ
スする(ステップS204)。VRML表示用サーバ62
は、端末装置2のユーザ専用のサーバスレッドを起動す
る(ステップS214)。さらに、ユーザ情報管理サー
バ8に対し、当該ユーザのユーザ情報を要求する(ステ
ップS215)。
れたURLに基づいて、VRML表示用サーバ64にアクセ
スする(ステップS204)。VRML表示用サーバ62
は、端末装置2のユーザ専用のサーバスレッドを起動す
る(ステップS214)。さらに、ユーザ情報管理サー
バ8に対し、当該ユーザのユーザ情報を要求する(ステ
ップS215)。
【0060】この要求を受けて、ユーザ情報管理サーバ
8は、ユーザ情報のデータベース等を検索し、当該ユー
ザに関する情報をVRML表示用サーバ64に送信する(ス
テップS222)。図2aに、ユーザ情報管理サーバ8
に記録されているユーザ情報のデータベースを示す。図
に示すように、ユーザごとの契約により、利用可能なネ
ットワーク帯域やコンテンツの詳細レベルなどが、ユー
ザ情報として記録されている。
8は、ユーザ情報のデータベース等を検索し、当該ユー
ザに関する情報をVRML表示用サーバ64に送信する(ス
テップS222)。図2aに、ユーザ情報管理サーバ8
に記録されているユーザ情報のデータベースを示す。図
に示すように、ユーザごとの契約により、利用可能なネ
ットワーク帯域やコンテンツの詳細レベルなどが、ユー
ザ情報として記録されている。
【0061】次に、VRML表示用サーバ64は、端末装置
2と通信を行うポート番号を決定し、端末装置2のIP
アドレスおよび前記ポート番号をポリシーサーバ4に通
知することによってネットワーク帯域の要求を行う(ス
テップS216)。ポリシーサーバ4は、当該ユーザが
現在利用可能なネットワーク帯域をVRML表示用サーバ6
4に通知する(ステップS231)。VRML表示用サーバ
64は、前記利用可能なネットワーク帯域で通信を行う
ことのできるポート番号を端末装置2に通知する(ステ
ップS217)。
2と通信を行うポート番号を決定し、端末装置2のIP
アドレスおよび前記ポート番号をポリシーサーバ4に通
知することによってネットワーク帯域の要求を行う(ス
テップS216)。ポリシーサーバ4は、当該ユーザが
現在利用可能なネットワーク帯域をVRML表示用サーバ6
4に通知する(ステップS231)。VRML表示用サーバ
64は、前記利用可能なネットワーク帯域で通信を行う
ことのできるポート番号を端末装置2に通知する(ステ
ップS217)。
【0062】端末装置2は、VRML表示用サーバ64の前
記ポート番号に接続し、仮想空間の表示におけるユーザ
の位置情報や視線情報および端末装置2においてVRML表
示のために利用できるメモリ量を送信する(ステップS
205)。これを受けて、VRML表示用サーバ64は、当
該ユーザの位置情報等および利用可能なメモリ量に基づ
いてVRMLデータを選択し、端末装置2に送信する(ステ
ップS218)。このVRMLデータの選択および送信処理
については、後に詳しく述べる。VRMLデータを受信した
端末装置2は、VRML用プログラムに基づいて、ブラウザ
プログラムにより3次元仮想空間を表示する(ステップ
S206)。
記ポート番号に接続し、仮想空間の表示におけるユーザ
の位置情報や視線情報および端末装置2においてVRML表
示のために利用できるメモリ量を送信する(ステップS
205)。これを受けて、VRML表示用サーバ64は、当
該ユーザの位置情報等および利用可能なメモリ量に基づ
いてVRMLデータを選択し、端末装置2に送信する(ステ
ップS218)。このVRMLデータの選択および送信処理
については、後に詳しく述べる。VRMLデータを受信した
端末装置2は、VRML用プログラムに基づいて、ブラウザ
プログラムにより3次元仮想空間を表示する(ステップ
S206)。
【0063】なお、端末装置2から、3次元仮想空間に
おけるユーザの位置や視線が変更された旨の情報がVRML
表示用サーバ64に送られると、かかる変更に対応した
VRMLデータが端末装置2に送り返される(ステップS2
05、S218、S206が実行される)。これによ
り、端末装置2では、位置や視線の変更に対応した画像
が表示される。
おけるユーザの位置や視線が変更された旨の情報がVRML
表示用サーバ64に送られると、かかる変更に対応した
VRMLデータが端末装置2に送り返される(ステップS2
05、S218、S206が実行される)。これによ
り、端末装置2では、位置や視線の変更に対応した画像
が表示される。
【0064】2.VRML表示用サーバ64における動作 図3に、仮想空間サーバ装置6のハードウェア構成図を
示す。このサーバ装置は、CPU20、メモリ22、デ
ィスプレイ24,ハードディスク26(記憶装置)、キ
ーボード/マウス28、通信回路30を備えている。な
お、通信回路30は、インターネット1との接続を行う
ための回路である。ハードディスク26には、ウエブサ
ーバのためのプログラム、VRML表示用サーバのためのプ
ログラムなどが記録されている。また、ハードディスク
26には、VRMLデータが記録されている。
示す。このサーバ装置は、CPU20、メモリ22、デ
ィスプレイ24,ハードディスク26(記憶装置)、キ
ーボード/マウス28、通信回路30を備えている。な
お、通信回路30は、インターネット1との接続を行う
ための回路である。ハードディスク26には、ウエブサ
ーバのためのプログラム、VRML表示用サーバのためのプ
ログラムなどが記録されている。また、ハードディスク
26には、VRMLデータが記録されている。
【0065】この実施形態におけるVRMLデータのデータ
構造を図4に示す。VRMLデータは、複数のオブジェクト
A、B、C、D・・・・のデータを含んで構成されてい
る。図に示すように、この実施形態では、VRMLデータ
は、各オブジェクトのツリー構造として構成されてい
る。
構造を図4に示す。VRMLデータは、複数のオブジェクト
A、B、C、D・・・・のデータを含んで構成されてい
る。図に示すように、この実施形態では、VRMLデータ
は、各オブジェクトのツリー構造として構成されてい
る。
【0066】ツリー構造の上位になるほど、オブジェク
トのデータ品質(データの詳細度)は低くなり、ツリー
構造の下位になるほど、オブジェクトのデータ品質(デ
ータの詳細度)は高くなる。また、下位の複数のオブジ
ェクトが示す物(あるいは範囲)は、上位の1つのオブ
ジェクトによって示される物(範囲)と等しい。例え
ば、オブジェクトB、C、D,Eが示す物と、オブジェ
クトAが示す物は等しい。
トのデータ品質(データの詳細度)は低くなり、ツリー
構造の下位になるほど、オブジェクトのデータ品質(デ
ータの詳細度)は高くなる。また、下位の複数のオブジ
ェクトが示す物(あるいは範囲)は、上位の1つのオブ
ジェクトによって示される物(範囲)と等しい。例え
ば、オブジェクトB、C、D,Eが示す物と、オブジェ
クトAが示す物は等しい。
【0067】また、この実施形態では、各オブジェクト
のファイル名により、ツリー構造が容易に判別できるよ
うにしている。例えば、図4のオブジェクトAに対して
はファイル名として「1」を与え、オブジェクトBに対
しては「1_1」を与え、オブジェクトCに対しては「1_
2」を与え、オブジェクトDに対しては「1_3」を与え、
オブジェクトEに対しては「1_4」を与えている。これ
により、オブジェクトB、C、D、Eが、オブジェクト
Aに含まれるものであることが、ファイル名から分かる
ようにしている。同様に、オブジェクトFに対しては
「1_1_1」、オブジェクトGに対しては「1_1_2」、オブ
ジェクトHに対しては「1_1_3」、オブジェクトIに対
しては「1_1_4」が、ファイル名として与えられてい
る。
のファイル名により、ツリー構造が容易に判別できるよ
うにしている。例えば、図4のオブジェクトAに対して
はファイル名として「1」を与え、オブジェクトBに対
しては「1_1」を与え、オブジェクトCに対しては「1_
2」を与え、オブジェクトDに対しては「1_3」を与え、
オブジェクトEに対しては「1_4」を与えている。これ
により、オブジェクトB、C、D、Eが、オブジェクト
Aに含まれるものであることが、ファイル名から分かる
ようにしている。同様に、オブジェクトFに対しては
「1_1_1」、オブジェクトGに対しては「1_1_2」、オブ
ジェクトHに対しては「1_1_3」、オブジェクトIに対
しては「1_1_4」が、ファイル名として与えられてい
る。
【0068】なお、個々のオブジェクトのデータには、
その3次元座標における座標値が含まれている。
その3次元座標における座標値が含まれている。
【0069】図5に、仮想空間サーバ装置6のVRML表示
用サーバ64における、オブジェクトの選択、送信処理
のフローチャートを示す。つまり、図2のステップS2
18の処理の詳細を示すフローチャートである。また、
図6に、VRML表示用サーバ64の機能をブロック図にて
示す。
用サーバ64における、オブジェクトの選択、送信処理
のフローチャートを示す。つまり、図2のステップS2
18の処理の詳細を示すフローチャートである。また、
図6に、VRML表示用サーバ64の機能をブロック図にて
示す。
【0070】図5において、VRML表示用サーバ64は、
端末装置2から受信したユーザの位置情報・視線情報お
よびメモリ量に基づいて、当該ユーザの視野領域(Area
ofInterest)AoIを決定し、当該視野領域AoIに
含まれるオブジェクトの抽出を行う(ステップS40
1)。この処理は、図6においては、アバタ情報管理部
501、AoI計算部502として示されている。な
お、視野領域AoIとは、システムが扱うべき空間領域
を定義したものである。
端末装置2から受信したユーザの位置情報・視線情報お
よびメモリ量に基づいて、当該ユーザの視野領域(Area
ofInterest)AoIを決定し、当該視野領域AoIに
含まれるオブジェクトの抽出を行う(ステップS40
1)。この処理は、図6においては、アバタ情報管理部
501、AoI計算部502として示されている。な
お、視野領域AoIとは、システムが扱うべき空間領域
を定義したものである。
【0071】例えば、地形図を示すVRMLデータについて
の視野領域AoIの決定方法を図7に示す。即ち、図7
の式および係数表を用いて、視野領域AoIとしてのユ
ーザの視野の半径r(視点を中心とした球)を決定す
る。この半径rの中に含まれるオブジェクトが以後の処
理対象となる。
の視野領域AoIの決定方法を図7に示す。即ち、図7
の式および係数表を用いて、視野領域AoIとしてのユ
ーザの視野の半径r(視点を中心とした球)を決定す
る。この半径rの中に含まれるオブジェクトが以後の処
理対象となる。
【0072】ただし、この実施形態では、ユーザの視点
から所定距離以上遠く離れているオブジェクトであっ
て、詳細レベルの高いオブジェクトは、座標計算上Ao
Iに含まれていても、AoIには含まれないものとして
扱うようにしている。遠くのオブジェクトは、詳細レベ
ルの高いデータによって表示をしても、表示上の詳細度
は、詳細レベルの低いデータと変わらないからである。
よって、データ量の多い、詳細レベルの高いデータを処
理対象から除外するようにしている。
から所定距離以上遠く離れているオブジェクトであっ
て、詳細レベルの高いオブジェクトは、座標計算上Ao
Iに含まれていても、AoIには含まれないものとして
扱うようにしている。遠くのオブジェクトは、詳細レベ
ルの高いデータによって表示をしても、表示上の詳細度
は、詳細レベルの低いデータと変わらないからである。
よって、データ量の多い、詳細レベルの高いデータを処
理対象から除外するようにしている。
【0073】なお、ここでhはユーザの地表面からの高
度を表す。高度が高いほど、つまり、オブジェクトから
視点位置が離れているほど、半径rは大きくなる。ま
た、端末装置2における、VRMLデータ表示のためのメモ
リ容量が大きいほど、半径rは大きくなる。即ち、端末
装置2の処理能力が高いほど、AoIの領域は増加す
る。また、半径および高度の単位は全てメートルであ
り、これはVRMLの言語仕様に基づくものである。
度を表す。高度が高いほど、つまり、オブジェクトから
視点位置が離れているほど、半径rは大きくなる。ま
た、端末装置2における、VRMLデータ表示のためのメモ
リ容量が大きいほど、半径rは大きくなる。即ち、端末
装置2の処理能力が高いほど、AoIの領域は増加す
る。また、半径および高度の単位は全てメートルであ
り、これはVRMLの言語仕様に基づくものである。
【0074】なお、上記説明では、視線方向は一定であ
るとしてAoIを決定しているが、視線方向に応じてA
oIを決定するようにしても良い。
るとしてAoIを決定しているが、視線方向に応じてA
oIを決定するようにしても良い。
【0075】以上のようにして、視野領域AoIを決定
した後、当該AoIの領域に入るオブジェクトをオブジ
ェクトの座標値に基づいて抽出する。
した後、当該AoIの領域に入るオブジェクトをオブジ
ェクトの座標値に基づいて抽出する。
【0076】図8に示すように、ユーザの視点中心座標
や視線方向の変化があった場合には、AoIの位置も変
化する。したがって、前回のAoIに含まれていなが
ら、今回のAoIから外れるオブジェクトもある。VRML
表示用サーバ64は、このようにAoIから外れたオブ
ジェクトのIDを、削除オブジェクトとしてメモリに記
録する(ステップS402)。この処理は、図6におい
ては、削除オブジェクト選択部505として示されてい
る。この削除オブジェクト集合は、後に、端末装置2に
送信され、端末装置2の表示のためのメモリから当該オ
ブジェクトを削除する処理に利用される。
や視線方向の変化があった場合には、AoIの位置も変
化する。したがって、前回のAoIに含まれていなが
ら、今回のAoIから外れるオブジェクトもある。VRML
表示用サーバ64は、このようにAoIから外れたオブ
ジェクトのIDを、削除オブジェクトとしてメモリに記
録する(ステップS402)。この処理は、図6におい
ては、削除オブジェクト選択部505として示されてい
る。この削除オブジェクト集合は、後に、端末装置2に
送信され、端末装置2の表示のためのメモリから当該オ
ブジェクトを削除する処理に利用される。
【0077】次に、VRML表示用サーバ64は、ステップ
S401において抽出したAoIに含まれる各オブジェ
クトのうち、当該ユーザが契約している詳細レベル(図
2a参照)に等しい詳細度を持つオブジェクトについ
て、優先度IoP(Importanceof Presence)を算出す
る。この処理は、図6の、IoP計算部503として示
されている。
S401において抽出したAoIに含まれる各オブジェ
クトのうち、当該ユーザが契約している詳細レベル(図
2a参照)に等しい詳細度を持つオブジェクトについ
て、優先度IoP(Importanceof Presence)を算出す
る。この処理は、図6の、IoP計算部503として示
されている。
【0078】例えば、図4に示すA〜Mの全てのオブジ
ェクトがAoIに含まれる場合、ユーザが最高の詳細レ
ベルまで契約しているとすれば、オブジェクトF〜Mに
ついて、その優先度IoPを算出する。また、ユーザが
中程度の詳細レベルを契約している場合には、オブジェ
クトB〜Eについて、その優先度IoPを算出する。
ェクトがAoIに含まれる場合、ユーザが最高の詳細レ
ベルまで契約しているとすれば、オブジェクトF〜Mに
ついて、その優先度IoPを算出する。また、ユーザが
中程度の詳細レベルを契約している場合には、オブジェ
クトB〜Eについて、その優先度IoPを算出する。
【0079】VRML表示用サーバ64は、図9に示すよう
な計算式により、優先度IoPを算出する。この実施形
態では、ユーザの視点位置とオブジェクトの中心との距
離l、オブジェクトの表示面積S、ユーザの視線方向と
オブジェクトとのずれの角度θからオブジェクトの優先
度を数値化している。なお、角度θは、ユーザの視線方
向直線とオブジェクトの中心座標点を含む平面上におけ
る角度である。例えば、ユーザの視点方向にありユーザ
に近いオブジェクトの優先度IoPは大きく(高く)設
定される。
な計算式により、優先度IoPを算出する。この実施形
態では、ユーザの視点位置とオブジェクトの中心との距
離l、オブジェクトの表示面積S、ユーザの視線方向と
オブジェクトとのずれの角度θからオブジェクトの優先
度を数値化している。なお、角度θは、ユーザの視線方
向直線とオブジェクトの中心座標点を含む平面上におけ
る角度である。例えば、ユーザの視点方向にありユーザ
に近いオブジェクトの優先度IoPは大きく(高く)設
定される。
【0080】また、VRML表示用サーバ64は、前記Io
Pの値を計算した後、各オブジェクトをIoPの値で昇
順に並び替える。
Pの値を計算した後、各オブジェクトをIoPの値で昇
順に並び替える。
【0081】例えば、図10のBに示すように、オブジ
ェクトF、G、J、H、I、L、D、E、AがAoIに
含まれるとする。また、ユーザは、最も高い詳細度レベ
ルの契約をしているものとする。この場合に、各オブジ
ェクトについて算出したIoPの例は、図10のCのよ
うになる。
ェクトF、G、J、H、I、L、D、E、AがAoIに
含まれるとする。また、ユーザは、最も高い詳細度レベ
ルの契約をしているものとする。この場合に、各オブジ
ェクトについて算出したIoPの例は、図10のCのよ
うになる。
【0082】次に、VRML表示用サーバ64は、送信オブ
ジェクト集合と追加オブジェクト集合を決定する(ステ
ップS404)。送信オブジェクト集合の処理の詳細
を、図11に示す。
ジェクト集合と追加オブジェクト集合を決定する(ステ
ップS404)。送信オブジェクト集合の処理の詳細
を、図11に示す。
【0083】まず、ステップS1101において、優先
度IoPを付したオブジェクトのうち、未送信のオブジ
ェクトを選択する(ステップS1101)。既に、端末
装置2に送信しているオブジェクトについては、再送信
する必要がないからである。なお、ツリー構造上におい
て、上位もしくは下位のオブジェクトを送信していて
も、当該オブジェクトそのものを送信していない場合に
は、未送信であるとする。例えば、図10において、オ
ブジェクトFがまだ送信されていない場合には、上位オ
ブジェクトであるDが既送信であったとしても、オブジ
ェクトFは未送信であるとする。
度IoPを付したオブジェクトのうち、未送信のオブジ
ェクトを選択する(ステップS1101)。既に、端末
装置2に送信しているオブジェクトについては、再送信
する必要がないからである。なお、ツリー構造上におい
て、上位もしくは下位のオブジェクトを送信していて
も、当該オブジェクトそのものを送信していない場合に
は、未送信であるとする。例えば、図10において、オ
ブジェクトFがまだ送信されていない場合には、上位オ
ブジェクトであるDが既送信であったとしても、オブジ
ェクトFは未送信であるとする。
【0084】このようにして選択された未送信オブジェ
クトが、今回送信すべきオブジェクトであるといえる。
例えば、図10において、オブジェクトF、G、J、
H、I、Lが未送信である場合には、これら全てのオブ
ジェクトが送信すべきオブジェクトとなる。しかし、こ
の実施形態では、このように選択したオブジェクトをそ
のまま送信オブジェクトとするのではなく、次に示すよ
うに、ネットワーク帯域等を考慮して送信オブジェクト
を最終的に決定している。
クトが、今回送信すべきオブジェクトであるといえる。
例えば、図10において、オブジェクトF、G、J、
H、I、Lが未送信である場合には、これら全てのオブ
ジェクトが送信すべきオブジェクトとなる。しかし、こ
の実施形態では、このように選択したオブジェクトをそ
のまま送信オブジェクトとするのではなく、次に示すよ
うに、ネットワーク帯域等を考慮して送信オブジェクト
を最終的に決定している。
【0085】VRML表示用サーバ64は、次に、未送信オ
ブジェクトのデータ量の総和を算出する(ステップS1
102)。データ量は、各オブジェクトのVRMLデータ中
に記述されている。
ブジェクトのデータ量の総和を算出する(ステップS1
102)。データ量は、各オブジェクトのVRMLデータ中
に記述されている。
【0086】続いて、当該データ量の総和が、ネットワ
ーク帯域により決定されるデータ送信可能合計量よりも
小さいか否かを判断する(ステップS1103)。ここ
で、ネットワーク帯域によって決定されるデータ送信可
能合計量とは、ネットワーク帯域(1送信あたりに送信
可能なデータ量)をQとした場合に、Q・Tとして表さ
れる量である。なお、Tは、1以上の自然数であり、1
固まりのデータを分割して送信する回数を示す。つま
り、1送信で必要なデータを全て送ることは困難である
から、T回に分けて、必要なデータを送信するようにし
ている。
ーク帯域により決定されるデータ送信可能合計量よりも
小さいか否かを判断する(ステップS1103)。ここ
で、ネットワーク帯域によって決定されるデータ送信可
能合計量とは、ネットワーク帯域(1送信あたりに送信
可能なデータ量)をQとした場合に、Q・Tとして表さ
れる量である。なお、Tは、1以上の自然数であり、1
固まりのデータを分割して送信する回数を示す。つま
り、1送信で必要なデータを全て送ることは困難である
から、T回に分けて、必要なデータを送信するようにし
ている。
【0087】データ量の総和が、ネットワーク帯域によ
り決定されるデータ送信可能合計量よりも小さければ、
未送信オブジェクトを送信オブジェクトとして決定する
(ステップS1104)。
り決定されるデータ送信可能合計量よりも小さければ、
未送信オブジェクトを送信オブジェクトとして決定する
(ステップS1104)。
【0088】データ量の総和が、ネットワーク帯域によ
り決定されるデータ送信可能合計量よりも大きければ、
データ品質の低いオブジェクトに置き換えることによっ
て、データ量の総和を小さくするようにしている。ま
ず、ステップS1105において、未送信オブジェクト
のうち、最も優先度の低いオブジェクトを選択する。図
10の場合でいえば、オブジェクトHが選択される。
り決定されるデータ送信可能合計量よりも大きければ、
データ品質の低いオブジェクトに置き換えることによっ
て、データ量の総和を小さくするようにしている。ま
ず、ステップS1105において、未送信オブジェクト
のうち、最も優先度の低いオブジェクトを選択する。図
10の場合でいえば、オブジェクトHが選択される。
【0089】次に、当該優先度の低いオブジェクトの上
位のオブジェクト(対応するデータ品質の低いオブジェ
クト)を見いだす(ステップS1106)。図10の場
合の例でいえば、オブジェクトHの上位オブジェクトと
して、オブジェクトDが見いだされる。
位のオブジェクト(対応するデータ品質の低いオブジェ
クト)を見いだす(ステップS1106)。図10の場
合の例でいえば、オブジェクトHの上位オブジェクトと
して、オブジェクトDが見いだされる。
【0090】次に、VRML表示用サーバ64は、当該上位
オブジェクトに含まれる未送信オブジェクトを、未送信
オブジェクトとしての対象から外す(ステップS110
7)。図10の場合には、上位オブジェクトDに含まれ
るオブジェクトF、G、H、Iが、未送信オブジェクト
から外される。
オブジェクトに含まれる未送信オブジェクトを、未送信
オブジェクトとしての対象から外す(ステップS110
7)。図10の場合には、上位オブジェクトDに含まれ
るオブジェクトF、G、H、Iが、未送信オブジェクト
から外される。
【0091】一方、上位オブジェクトを、未送信オブジ
ェクトに加入する。つまり、未送信オブジェクトの置き
換えが行われる。図10の場合には、オブジェクトDが
未送信オブジェクトに入れられる。なお、上位オブジェ
クトに対しては、優先度IoPは付さない。
ェクトに加入する。つまり、未送信オブジェクトの置き
換えが行われる。図10の場合には、オブジェクトDが
未送信オブジェクトに入れられる。なお、上位オブジェ
クトに対しては、優先度IoPは付さない。
【0092】なお、上位オブジェクトが、既に送信済み
である場合には上記の置き換えは行わず、次に優先度の
低いオブジェクトを選択して、ステップS1106以下
を実行する。
である場合には上記の置き換えは行わず、次に優先度の
低いオブジェクトを選択して、ステップS1106以下
を実行する。
【0093】オブジェクトの置き換えを行うと、VRML表
示用サーバ64は、ステップS1102に戻って、未送
信オブジェクトのデータ量の総和を再計算する。さら
に、このデータ量の総和が、データ送信可能合計量より
も小さいか否かを判断する(ステップS1103)。
示用サーバ64は、ステップS1102に戻って、未送
信オブジェクトのデータ量の総和を再計算する。さら
に、このデータ量の総和が、データ送信可能合計量より
も小さいか否かを判断する(ステップS1103)。
【0094】このような処理を繰り返して、データ量の
総和がデータ送信可能合計量よりも小さくなるまで、オ
ブジェクトの置き換えを行う。例えば、図10の例にお
いて、オブジェクトF、G、H、IをオブジェクトDで
置き換えた結果、データ送信可能なデータ量となった場
合には、未送信オブジェクトは図12のように決定され
る。
総和がデータ送信可能合計量よりも小さくなるまで、オ
ブジェクトの置き換えを行う。例えば、図10の例にお
いて、オブジェクトF、G、H、IをオブジェクトDで
置き換えた結果、データ送信可能なデータ量となった場
合には、未送信オブジェクトは図12のように決定され
る。
【0095】VRML表示用サーバ64は、上記のようにし
て、S403においてIoPを付したオブジェクトに基
づいて、送信オブジェクトを決定する。決定した送信オ
ブジェクトは、既送信の送信オブジェクトのリストに追
加して記録される。
て、S403においてIoPを付したオブジェクトに基
づいて、送信オブジェクトを決定する。決定した送信オ
ブジェクトは、既送信の送信オブジェクトのリストに追
加して記録される。
【0096】さらに、VRML表示用サーバ64は、S40
3においてIoPを付したオブジェクトのうち、既に送
信済みのオブジェクトであって、端末装置2において現
在表示されていないオブジェクトを抽出する。抽出した
オブジェクトのIDは、追加オブジェクト集合として、
記録される。この処理は、図6においては、追加オブジ
ェクト選択部506として示されている。追加オブジェ
クト集合は、後に、端末装置2に送信され、ハードディ
スクなどにキャッシュされているオブジェクトを、表示
のためのワークメモリに書き込む処理に利用される。
3においてIoPを付したオブジェクトのうち、既に送
信済みのオブジェクトであって、端末装置2において現
在表示されていないオブジェクトを抽出する。抽出した
オブジェクトのIDは、追加オブジェクト集合として、
記録される。この処理は、図6においては、追加オブジ
ェクト選択部506として示されている。追加オブジェ
クト集合は、後に、端末装置2に送信され、ハードディ
スクなどにキャッシュされているオブジェクトを、表示
のためのワークメモリに書き込む処理に利用される。
【0097】続いて、VRML表示用サーバ64は、削除オ
ブジェクト集合、追加オブジェクト集合を端末装置2に
送信する。削除オブジェクト集合、追加オブジェクト集
合においては、オブジェクトのIDが送信され、オブジ
ェクトの内容データは送信されない。また、削除オブジ
ェクト集合のオブジェクトに対しては、REMOVE命令(オ
ブジェクトを仮想空間から削除する命令)が付されて送
信される。追加オブジェクト集合のオブジェクトに対し
ては、ADD命令(キャッシュデータを用いてオブジェク
トを仮想空間に追加する命令)が付されて送信される。
ブジェクト集合、追加オブジェクト集合を端末装置2に
送信する。削除オブジェクト集合、追加オブジェクト集
合においては、オブジェクトのIDが送信され、オブジ
ェクトの内容データは送信されない。また、削除オブジ
ェクト集合のオブジェクトに対しては、REMOVE命令(オ
ブジェクトを仮想空間から削除する命令)が付されて送
信される。追加オブジェクト集合のオブジェクトに対し
ては、ADD命令(キャッシュデータを用いてオブジェク
トを仮想空間に追加する命令)が付されて送信される。
【0098】さらに、VRML表示用サーバ64は、送信オ
ブジェクト集合を端末装置2に送信する(ステップS4
05)。送信オブジェクト集合においては、内容データ
も送信される。送信オブジェクト集合のオブジェクトに
対しては、SEND命令(送受信されるデータを用いてオブ
ジェクトを仮想空間に追加する命令)が付加されて送信
される。
ブジェクト集合を端末装置2に送信する(ステップS4
05)。送信オブジェクト集合においては、内容データ
も送信される。送信オブジェクト集合のオブジェクトに
対しては、SEND命令(送受信されるデータを用いてオブ
ジェクトを仮想空間に追加する命令)が付加されて送信
される。
【0099】この実施形態では、前述のように、送信オ
ブジェクト集合を、複数回Tに分けて送信するようにし
ている。VRML表示用サーバ64は、優先度IoPの高い
オブジェクトから順に、端末装置2に送信するようにし
ている。例えば、図12の例であれば、オブジェクト
J、L、Dの優先順で送信される(優先度が付与されて
いないオブジェクトは最も優先度が低いと見なされ
る)。
ブジェクト集合を、複数回Tに分けて送信するようにし
ている。VRML表示用サーバ64は、優先度IoPの高い
オブジェクトから順に、端末装置2に送信するようにし
ている。例えば、図12の例であれば、オブジェクト
J、L、Dの優先順で送信される(優先度が付与されて
いないオブジェクトは最も優先度が低いと見なされ
る)。
【0100】なお、VRML表示用サーバ64は、追加オブ
ジェクト、送信オブジェクトについて、優先度IoPを
付加して端末装置2に送信するようにしている。
ジェクト、送信オブジェクトについて、優先度IoPを
付加して端末装置2に送信するようにしている。
【0101】上記のように、図10の例でいえば、オブ
ジェクトG、J、I、Lが品質の高いデータにて端末装
置2に送信され、オブジェクトDがやや品質を落として
送信される。このようにして、オブジェクトによる表示
範囲を確保しつつ、予め定めたデータ送信可能合計量の
範囲内に、送信データ量が収まるようにしている。
ジェクトG、J、I、Lが品質の高いデータにて端末装
置2に送信され、オブジェクトDがやや品質を落として
送信される。このようにして、オブジェクトによる表示
範囲を確保しつつ、予め定めたデータ送信可能合計量の
範囲内に、送信データ量が収まるようにしている。
【0102】また、図10の状態において視点中心、視
線方向が止まっていれば、次のひとかたまりの送信時
に、オブジェクトDに対応する詳細なオブジェクトF、
Hが送信される。これにより、端末装置2側では、時間
経過とともに、徐々に詳細な画像を得ることができる。
線方向が止まっていれば、次のひとかたまりの送信時
に、オブジェクトDに対応する詳細なオブジェクトF、
Hが送信される。これにより、端末装置2側では、時間
経過とともに、徐々に詳細な画像を得ることができる。
【0103】また、VRML表示用サーバ64は、削除オブ
ジェクト、追加オブジェクト、送信オブジェクトに基づ
いて、現在、端末装置2においていずれのオブジェクト
が表示されているのかを、把握して記録している。
ジェクト、追加オブジェクト、送信オブジェクトに基づ
いて、現在、端末装置2においていずれのオブジェクト
が表示されているのかを、把握して記録している。
【0104】3.端末装置における動作 図13に、端末装置2における表示処理を示す。即ち、
図2のステップS206の詳細処理を示したものであ
る。また、図14に、端末装置2の処理をブロック図と
して表したもの示す。なお、端末装置2のハードウエア
構成は、図3と同様である。
図2のステップS206の詳細処理を示したものであ
る。また、図14に、端末装置2の処理をブロック図と
して表したもの示す。なお、端末装置2のハードウエア
構成は、図3と同様である。
【0105】図13において、端末装置2は、VRML表示
用サーバ64からの、削除オブジェクト集合、追加オブ
ジェクト集合、送信オブジェクト集合を受信する(ステ
ップS1301)。
用サーバ64からの、削除オブジェクト集合、追加オブ
ジェクト集合、送信オブジェクト集合を受信する(ステ
ップS1301)。
【0106】追加オブジェクト集合には、ADD命令、オ
ブジェクトID、優先度IoPが付されている。また、
送信オブジェクト集合には、SEND命令、優先度IoPが
付されている。端末装置2は、追加オブジェクトおよび
送信オブジェクトの優先度IoPに基づいて、これらの
オブジェクトのうちから、優先度IoPの高い順に半数
のオブジェクトを選択する。このようにして、選択した
オブジェクトを、表示のためのワークメモリに書き込む
(ステップS1302)。ワークメモリに書き込まれた
オブジェクトは、図14の空間表示部1303によって
表示される。
ブジェクトID、優先度IoPが付されている。また、
送信オブジェクト集合には、SEND命令、優先度IoPが
付されている。端末装置2は、追加オブジェクトおよび
送信オブジェクトの優先度IoPに基づいて、これらの
オブジェクトのうちから、優先度IoPの高い順に半数
のオブジェクトを選択する。このようにして、選択した
オブジェクトを、表示のためのワークメモリに書き込む
(ステップS1302)。ワークメモリに書き込まれた
オブジェクトは、図14の空間表示部1303によって
表示される。
【0107】追加オブジェクトについては、ADD命令に
基づいて、ハードディスクに記録していたオブジェクト
を読み出して、ワークメモリへの書き込みを行う。ま
た、送信オブジェクトについては、SEND命令に基づい
て、受信したオブジェクトを、ワークメモリに書き込
む。命令の受信は、図14において、命令受信部130
1として示されている。また、命令の実行は、空間制御
部1302として示されている。
基づいて、ハードディスクに記録していたオブジェクト
を読み出して、ワークメモリへの書き込みを行う。ま
た、送信オブジェクトについては、SEND命令に基づい
て、受信したオブジェクトを、ワークメモリに書き込
む。命令の受信は、図14において、命令受信部130
1として示されている。また、命令の実行は、空間制御
部1302として示されている。
【0108】次に、端末装置2は、削除オブジェクトに
つき、REMOVE命令に基づいて、当該オブジェクトをワー
クメモリから削除する(ハードディスクにキャッシュす
る)(ステップS1303)。ワークメモリから削除さ
れたオブジェクトは、図14の空間表示部1303によ
って表示削除される。
つき、REMOVE命令に基づいて、当該オブジェクトをワー
クメモリから削除する(ハードディスクにキャッシュす
る)(ステップS1303)。ワークメモリから削除さ
れたオブジェクトは、図14の空間表示部1303によ
って表示削除される。
【0109】続いて、端末装置2は、残りの追加オブジ
ェクトおよび送信オブジェクトを、ワークメモリに書き
込む(ステップS1304)。ワークメモリに書き込ま
れたオブジェクトは、図14の空間表示部1303によ
って表示される。
ェクトおよび送信オブジェクトを、ワークメモリに書き
込む(ステップS1304)。ワークメモリに書き込ま
れたオブジェクトは、図14の空間表示部1303によ
って表示される。
【0110】上記のように、ワークメモリへの書き込み
を半分に分けて行い、ワークメモリからの削除をその間
に実行することにより、スムースな表示変更を実現する
ことができる。特に、詳細度の低いオブジェクトが表示
されている状態において、これに対応する詳細度の高い
オブジェクトの表示を行う際に有効である。
を半分に分けて行い、ワークメモリからの削除をその間
に実行することにより、スムースな表示変更を実現する
ことができる。特に、詳細度の低いオブジェクトが表示
されている状態において、これに対応する詳細度の高い
オブジェクトの表示を行う際に有効である。
【0111】例えば、図10において、オブジェクトD
が表示されているとする。この時に、VRML表示用サーバ
64から、オブジェクトDのREMOVE命令が送信され、オ
ブジェクトF、G、H、IのSEND命令が送信されてきた
とする。上記実施形態によれば、優先度の高いオブジェ
クトG、Iがまず表示され、次に、オブジェクトDが表
示され、最後にオブジェクトF、Hが表示される。この
ように、表示制御することで、画面におけるブラックア
ウトを防止することができる。
が表示されているとする。この時に、VRML表示用サーバ
64から、オブジェクトDのREMOVE命令が送信され、オ
ブジェクトF、G、H、IのSEND命令が送信されてきた
とする。上記実施形態によれば、優先度の高いオブジェ
クトG、Iがまず表示され、次に、オブジェクトDが表
示され、最後にオブジェクトF、Hが表示される。この
ように、表示制御することで、画面におけるブラックア
ウトを防止することができる。
【0112】表示処理が終了すると、端末装置2は、ユ
ーザの視点位置情報、視線方向情報などを、VRML表示サ
ーバ64に送信する(ステップS1305)。この処理
は、図14においては、アバタ情報送信部1304とし
て示されている。
ーザの視点位置情報、視線方向情報などを、VRML表示サ
ーバ64に送信する(ステップS1305)。この処理
は、図14においては、アバタ情報送信部1304とし
て示されている。
【0113】具体的には、ユーザが画面上でアバタを動
かすマウスアクションを起こしたときに発生するイベン
トをJavaで検出し、イベント検出時のアバタの位置と視
線方向をExternal Authoring Interface(EAI)と呼ばれ
るAPIを通して3次元座標を取得している。なお、前記E
AIはWorldView for Developer というVRML表示のための
ActiveXコンポーネント等に装備されている。
かすマウスアクションを起こしたときに発生するイベン
トをJavaで検出し、イベント検出時のアバタの位置と視
線方向をExternal Authoring Interface(EAI)と呼ばれ
るAPIを通して3次元座標を取得している。なお、前記E
AIはWorldView for Developer というVRML表示のための
ActiveXコンポーネント等に装備されている。
【0114】さらに、システム情報取得部1305にお
いては、例えばWin32 API等を用いて端末装置2のCP
Uやメモリおよびその他の負荷情報を取得している。こ
の情報は、端末装置2のシステム情報として、アバタ情
報送信部1304を通して仮想空間サーバ装置6に送信
され、VRML表示用サーバ64のアバタ情報管理部に通知
される。
いては、例えばWin32 API等を用いて端末装置2のCP
Uやメモリおよびその他の負荷情報を取得している。こ
の情報は、端末装置2のシステム情報として、アバタ情
報送信部1304を通して仮想空間サーバ装置6に送信
され、VRML表示用サーバ64のアバタ情報管理部に通知
される。
【0115】4.他の実施形態 (1)上記の実施形態では、ツリー構造を有するオブジェ
クトを用いている。しかしながら、図15に示すような
ツリー構造でないオブジェクトに対しても適用すること
ができる。図15において、オブジェクトA11、B1
1、C11は、同じ物(空間範囲)を表している。ただ
し、オブジェクトA11、B11、C11の順で、デー
タ品質が向上している。このようなデータ構造に対して
も、上記と同様、AoI、IoPなどを用いて、オブジ
ェクトの送信・表示を適正化することができる。
クトを用いている。しかしながら、図15に示すような
ツリー構造でないオブジェクトに対しても適用すること
ができる。図15において、オブジェクトA11、B1
1、C11は、同じ物(空間範囲)を表している。ただ
し、オブジェクトA11、B11、C11の順で、デー
タ品質が向上している。このようなデータ構造に対して
も、上記と同様、AoI、IoPなどを用いて、オブジ
ェクトの送信・表示を適正化することができる。
【0116】(2)上記実施形態では、ウエブサーバ62
と、VRML表示用サーバ64は、いずれも仮想空間サーバ
装置6内に設けられているが、それぞれ、異なる装置に
設けるようにしても良い。また、ウエブサーバ62と、
VRML表示用サーバ64の機能を合体したプログラムによ
って実現しても良い。
と、VRML表示用サーバ64は、いずれも仮想空間サーバ
装置6内に設けられているが、それぞれ、異なる装置に
設けるようにしても良い。また、ウエブサーバ62と、
VRML表示用サーバ64の機能を合体したプログラムによ
って実現しても良い。
【0117】(3)上記実施形態では、ユーザ情報管理サ
ーバ8を設けている。しかしながら、ユーザとの契約・
認証等の必要がなければ、設けなくとも良い。
ーバ8を設けている。しかしながら、ユーザとの契約・
認証等の必要がなければ、設けなくとも良い。
【0118】(4)上記実施形態では、ポリシーサーバか
らネットワーク帯域を取得するようにしている。しか
し、端末装置2において、実際に受信できたデータ量を
測定する様にし、この測定結果をVRML表示用サーバ64
が取得するようにしても良い。
らネットワーク帯域を取得するようにしている。しか
し、端末装置2において、実際に受信できたデータ量を
測定する様にし、この測定結果をVRML表示用サーバ64
が取得するようにしても良い。
【0119】(5)上記実施形態では、接続ごとにユーザ
認証を行うようにしている。しかし、ウエブサーバ62
は、ユーザ認証を行った後に、端末装置2に対してクッ
キー情報を送信しておき、端末装置2は次回のアクセス
時から前記クッキー情報をウエブサーバ62に送信し、
ユーザ認証を省略するように設定してもよい。
認証を行うようにしている。しかし、ウエブサーバ62
は、ユーザ認証を行った後に、端末装置2に対してクッ
キー情報を送信しておき、端末装置2は次回のアクセス
時から前記クッキー情報をウエブサーバ62に送信し、
ユーザ認証を省略するように設定してもよい。
【0120】また、PKI(Public Key Infrastructure)技
術を使用して、端末装置2と仮想空間サーバ装置6の間
で認証を行い、送信データを暗号化するように設定して
もよい。
術を使用して、端末装置2と仮想空間サーバ装置6の間
で認証を行い、送信データを暗号化するように設定して
もよい。
【0121】(6)上記実施形態では、3次元データとし
てVRMLデータを用いているが、その他の3次元データで
あってもよい。
てVRMLデータを用いているが、その他の3次元データで
あってもよい。
【0122】(7)上記実施形態では、VRML表示用サーバ
装置64からの送信データを端末装置2が受信して、表
示処理を行うようにしている。しかしながら、単独の表
示処理装置が、上記ツリー構造データを用いて表示処理
を行う場合にも、表示変更処理の迅速化などの効果を得
ることができる。
装置64からの送信データを端末装置2が受信して、表
示処理を行うようにしている。しかしながら、単独の表
示処理装置が、上記ツリー構造データを用いて表示処理
を行う場合にも、表示変更処理の迅速化などの効果を得
ることができる。
【図1】この発明の一実施形態によるシステムの全体構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図2】端末装置、仮想空間サーバ装置、ユーザ情報管
理サーバ、ポリシーサーバにおいて、処理の流れを示す
図である。
理サーバ、ポリシーサーバにおいて、処理の流れを示す
図である。
【図2a】ユーザ情報管理サーバにおける、ユーザ情報
のデータベースまたはテーブルを示す例である。
のデータベースまたはテーブルを示す例である。
【図3】仮想空間サーバ装置のハードウェア構成図を示
す例である。
す例である。
【図4】この発明の実施形態によるVRMLデータのデータ
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図5】VRML表示用サーバ64における処理の流れを示
す図である。
す図である。
【図6】VRML表示用サーバ64のブロック図である。
【図7】VRML表示用サーバ64において、ユーザの視野
領域(AoI)の半径を求める式を示す図である。
領域(AoI)の半径を求める式を示す図である。
【図8】端末装置2の画面上において、ユーザが移動し
たときのオブジェクトの追加・削除を示す図である。
たときのオブジェクトの追加・削除を示す図である。
【図9】VRML表示用サーバ64において、オブジェクト
の優先度(IoP)を求める式を示す図である。
の優先度(IoP)を求める式を示す図である。
【図10】オブジェクトの選択時における、データ構造
およびアバタの見えている範囲を示す図である。
およびアバタの見えている範囲を示す図である。
【図11】送信オブジェクト集合作成のフローチャート
である。
である。
【図12】未送信オブジェクトのテーブルを示す図であ
る。
る。
【図13】端末装置2における処理の流れを示す図であ
る。
る。
【図14】端末装置2のブロック図である。
【図15】他の実施形態によるデータ構造を示す図であ
る。
る。
1・・・インターネット 2・・・端末装置 4・・・ポリシーサーバ 6・・・仮想空間サーバ装置 8・・・ユーザ情報管理サーバ 20・・・CPU 22・・・メモリ 24・・・ディスプレイ 26・・・ハードディスク 28・・・キーボード/マウス 30・・・通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000191076 新日鉄ソリューションズ株式会社 東京都中央区新川2丁目20番15号 (71)出願人 500232787 特別認可法人 情報処理振興事業協会 東京都文京区本駒込二丁目28番8号 (72)発明者 下條 真司 大阪府豊中市上野東3−18−24−1 (72)発明者 藤川 和利 兵庫県西宮市屋敷町22−1−208 (72)発明者 山内 亮 大阪府豊中市若竹町1−10−8 NTT豊 中服部寮326号室 (72)発明者 後久 真輝 奈良県大和郡山市西野垣内町22−1−1− 501 Fターム(参考) 5B050 BA09 BA11 CA05 CA08 EA10 EA28 FA02
Claims (18)
- 【請求項1】端末装置からの送信要求を受けて、オブジ
ェクトによって構成される3次元データを送信するサー
バ装置と、3次元データを受信し、与えられた3次元空
間における視点中心座標と視線方向に基づいて、3次元
空間の表示を行う端末装置とを備えた仮想空間システム
であって、 端末装置は、送信要求の際に、前記視点中心座標と視線
方向をあわせて、サーバ装置に送信し、 サーバ装置は、前記視点中心および視線方向に基づい
て、3次元空間における各オブジェクトの視点中心から
の距離および視線方向に対する角度を演算し、当該距離
および角度に基づいて、各オブジェクトに優先度を与
え、当該優先度を考慮して、端末装置に各オブジェクト
のデータを送信することを特徴とする仮想空間システ
ム。 - 【請求項2】端末装置からの送信要求を受けて、オブジ
ェクトによって構成される3次元データを送信する仮想
空間サーバ装置であって、 端末装置から取得した視点中心および視線方向に基づい
て、3次元空間における各オブジェクトの視点中心から
の距離および視線方向に対する角度を演算し、当該距離
および角度に基づいて、各オブジェクトに優先度を与え
る優先度付与手段と、 優先度付与手段によって与えられた当該優先度を考慮し
て、端末装置に各オブジェクトのデータを送信する送信
手段と、 を備えた仮想空間サーバ装置。 - 【請求項3】請求項1の仮想空間システムまたは請求項
2の仮想空間サーバ装置において、 前記優先度は、さらに、オブジェクトの表示面積も考慮
して算出されることを特徴とするもの。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの仮想空間システ
ムまたは仮想空間サーバ装置において、 前記優先度に基づいて、端末装置に送信するオブジェク
トのデータ品質を決定することを特徴とするもの。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの仮想空間システ
ムまたは仮想空間サーバ装置において、 前記3次元データは、当該3次元空間のオブジェクト
を、ツリー構造にて表現しており、上位のオブジェクト
ほどデータ品質が低く、下位のオブジェクトほどデータ
品質が高く形成され、下位のオブジェクトによって表現
される物は、上位のオブジェクトによって表現される物
に含まれるような関係にあるように構成されていること
を特徴とするもの。 - 【請求項6】請求項1〜5のいずれかのシステムまたは
装置において、 サーバ装置は、3次元空間における各オブジェクトの視
点中心からの距離および視線方向に対する角度を演算
し、当該距離および角度に基づいて視野領域を決定し、
当該視野領域に入らないオブジェクトは、端末装置に送
信しないことを特徴とするもの。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかのシステムまたは
装置において、 サーバ装置は、送信先の端末装置のデータ処理能力を取
得し、当該データ処理能力に基づいて視野領域を決定
し、当該視野領域に入らないオブジェクトは、端末装置
に送信しないことを特徴とするもの。 - 【請求項8】請求項6または7のシステムまたは装置に
おいて、 視点中心の移動により、視野領域から外れたオブジェク
トを、端末装置の表示のためのワークメモリから削除す
る処理の指令、または、視点中心の移動により、視野領
域に入ったオブジェクトを、端末装置の表示のためのワ
ークメモリに追加する処理の指令を、サーバ装置から端
末装置に送信することを特徴とするもの。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれかのシステムまたは
装置において、 サーバ装置は、当該端末に対して、既に送信したオブジ
ェクトについては、データを再送信せず、未送信のオブ
ジェクトの中から優先度を考慮して送信することを特徴
とするもの。 - 【請求項10】請求項1〜9のいずれかのシステムまた
は装置において、 サーバ装置は、当該端末装置が利用可能なネットワーク
帯域を取得し、一送信あたりのデータ総量がネットワー
ク帯域を超過しないように、優先度の高い順に前記オブ
ジェクトを選択し、優先度の高い順に複数回に分けて前
記オブジェクトを送信することを特徴とするもの。 - 【請求項11】請求項10のシステムまたは装置におい
て、 優先度の低いオブジェクトについて、データ品質を低く
することにより、データ総量が前記ネットワーク帯域を
超過しないようにすることを特徴とするもの。 - 【請求項12】請求項10または11のシステムまたは
装置において、 サーバ装置は、端末装置ごとに予約した帯域を記録して
いるポリシー装置から端末装置の利用可能なネットワー
ク帯域を取得することを特徴とするもの。 - 【請求項13】請求項10または11のシステムまたは
装置において、 サーバ装置は、端末装置がトラフィック監視を行って計
測した、実際に受信できたデータ量を端末装置から得
て、ネットワーク帯域を取得することを特徴とするも
の。 - 【請求項14】3次元データを受信し3次元仮想空間を
表示する仮想空間端末装置であって、 ユーザにより入力された視点中心および視線方向に基づ
いて、3次元空間における各オブジェクトの視点中心か
らの距離および視線方向に対する角度を演算し、当該距
離および角度に基づいて、各オブジェクトに優先度を与
える優先度付与手段と、 優先度付与手段によって与えられた当該優先度を考慮し
て、各オブジェクトの表示処理を行う表示処理手段と、 を備えた仮想空間端末装置。 - 【請求項15】3次元データを受信し3次元仮想空間を
表示する仮想空間端末装置をコンピュータを用いて実現
するためのプログラムを記録した記録媒体であって、 ユーザにより入力された視点中心および視線方向に基づ
いて、3次元空間における各オブジェクトの視点中心か
らの距離および視線方向に対する角度を演算し、当該距
離および角度に基づいて、各オブジェクトに優先度を与
える優先度付与手段と、 優先度付与手段によって与えられた当該優先度を考慮し
て、各オブジェクトの表示処理を行う表示処理手段と、 をコンピュータによって実現するためのプログラムを記
録した記録媒体。 - 【請求項16】請求項14の仮想空間端末装置または請
求項15の記録媒体において、 前記3次元データは、当該3次元空間のオブジェクト
を、ツリー構造にて表現しており、上位のオブジェクト
ほどデータ品質が低く、下位のオブジェクトほどデータ
品質が高く形成され、下位のオブジェクトによって表現
される物は、上位のオブジェクトによって表現される物
に含まれるような関係にあるように構成されていること
を特徴とするもの。 - 【請求項17】3次元データを受信し3次元仮想空間を
表示する仮想空間端末装置であって、 視点中心の移動により、視野領域から外れたオブジェク
トを、表示のためのワークメモリから削除する処理の指
令、または、視点中心の移動により、視野領域に入った
オブジェクトを、表示のためのワークメモリに追加する
処理の指令を、サーバ装置から受信して実行することを
特徴とするもの。 - 【請求項18】3次元データを受信し3次元仮想空間を
表示する仮想空間端末装置をコンピュータを用いて実現
するためのプログラムを記録した記録媒体であって、 視点中心の移動により、視野領域から外れたオブジェク
トを、表示のためのワークメモリから削除する処理の指
令、または、視点中心の移動により、視野領域に入った
オブジェクトを、表示のためのワークメモリに追加する
処理の指令を、サーバ装置から受信して実行する処理を
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000246356A JP2002063601A (ja) | 2000-08-15 | 2000-08-15 | 仮想空間システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000246356A JP2002063601A (ja) | 2000-08-15 | 2000-08-15 | 仮想空間システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002063601A true JP2002063601A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18736685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000246356A Withdrawn JP2002063601A (ja) | 2000-08-15 | 2000-08-15 | 仮想空間システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002063601A (ja) |
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-
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- 2000-08-15 JP JP2000246356A patent/JP2002063601A/ja not_active Withdrawn
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