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JP2002080327A - 養毛料 - Google Patents

養毛料

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Publication number
JP2002080327A
JP2002080327A JP2000369715A JP2000369715A JP2002080327A JP 2002080327 A JP2002080327 A JP 2002080327A JP 2000369715 A JP2000369715 A JP 2000369715A JP 2000369715 A JP2000369715 A JP 2000369715A JP 2002080327 A JP2002080327 A JP 2002080327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
effect
extract
gray
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000369715A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sugimoto
憲一 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP2000369715A priority Critical patent/JP2002080327A/ja
Publication of JP2002080327A publication Critical patent/JP2002080327A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】育毛効果、脱毛予防効果、ふけ防止効果及び白
髪防止効果に優れた養毛料の提供。 【解決手段】末梢血流促進剤とオイゲノール配糖体とを
含有することを特徴とする養毛料。上記、末梢血流促進
剤が、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−
アミノ酪酸誘導体、ニコチン酸誘導体、ミノキシジル及
びその塩並びに抱合体、センブリエキス、朝鮮ニンジン
エキス、セファランチン、ヒノキチオール、ビタミンE
誘導体、塩化カプロニウムからなる群より選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、養毛料に関し、詳
しくは、末梢血流促進剤とオイゲノール配糖体とによ
り、育毛効果、脱毛予防効果、ふけ防止効果及び白髪防
止効果に優れた養毛料に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒト頭皮においては、老化によって脱毛
や白髪の発生が起こる。これら脱毛や白髪の発生は、血
行の不全、毛母細胞活性の低下、毛乳頭のチロシナーゼ
活性低下、性ホルモンのアンバランス等様々な要因が複
雑に絡みあって生じていると考えられている。しかし、
その発生機作が未だ充分に解明されていないのが現状で
ある。それ故に、従来、各種の薬剤を配合した養毛料が
脱毛や白髪の予防と治療に用いられてきているが、その
効果を充分に発現する程に有効なる物質の発現にまでは
至っていない。
【0003】例えば、近年の研究においては、ホルモン
の関与が示唆されており、即ち毛母細胞を含めた毛包に
於いて、男性ホルモン(テストステロン)は、5α−レ
ダクターゼ(Δ4−3−ケトステロイド5α−オキシド
リダクターゼ)により、活性型男性ホルモン(ジヒドロ
テストステロン)に活性化され、更に受容体と結合し、
核に取り込まれ、DNAレベルで情報を伝達する。伝達
された情報により、ケラチン合成に関与する酵素合成が
制御され、毛髪のケラチン合成を抑制し、毛髪の成長が
低下し、最終的に脱毛を促進させる。従って、養毛料開
発にあたり、頭毛及び頭皮に於いて男性ホルモンの活性
化酵素である5α−レダクターゼの活性阻害物質に関す
る研究が注目されている。
【0004】男性ホルモンの過剰作用が原因といわれる
毛母細胞の活性低下や皮脂腺の肥大化を抑制するため
に、男性ホルモン抑制剤を配合したことを特徴とした頭
髪発毛、育毛化粧料(特開昭58−62107号公
報)、発毛、育毛剤(特開昭58−57308号公
報)、若禿及び円形脱毛の発毛剤(特開昭58−162
512号公報)等が提案されていが、これらの男性ホル
モン抑制剤の抑制効果のみに基づく発毛、育毛剤によっ
ては、充分な効果は得られないのが現状である。即ち、
男性型脱毛症は男性ホルモンの過剰作用が原因の一つで
あるが、血行の不良や毛母細胞の活性低下、皮脂腺の肥
大化、頭皮の線維化等の現象が複雑に絡みあって生じて
いると推察されるからである。
【0005】また、白髪に関しては、病的な症状でない
こと、或いは白髪染め等の手段によって解決できること
から、それほど深く研究されている訳ではなく、メラニ
ン色素形成機序等を参考に有効物質をスクリーニングし
たり、無作為に植物エキス或いは様々な物質の白髪防止
作用を検討することによって得られる多種多様な化合物
を有効成分として用いることが検討されている。例え
ば、特開平4−124122号公報には、メラノサイト
のサイクリックAMP生産能の向上を図るもの、特開平
5−78222号公報及び特開平7−285874号公
報には、メラノサイトにおけるメラニン生成の活性化を
図るものが提案されているが、これらについても、十分
満足できる効果までには到っていない。
【0006】毛乳頭においては、毛髪を形成する毛母細
胞と、毛髪色素(メラニン)を形成する色素細胞の両方
が存在し、両方の細胞を薬剤により同時に活性化させる
ことによって、育毛効果と白髪防止効果の両効果を発揮
させることが可能と考えられる。特開平7−11297
8号公報、特開平7−126129号公報等に提案され
ているが、これらについても、満足できる十分な効果が
得られないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実情の下でなされたものであって、その目的は、育毛効
果、脱毛予防効果、ふけ防止効果及び白髪防止効果に優
れた養毛料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、斯かる実情
に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、末梢血流促進剤とオイ
ゲノール配糖体を配合することによって、各成分の相乗
効果により、本発明の目的である優れた養毛、育毛効果
を発現することとともに、白髪を防止する効果を有し、
上記目的を達成することを見出し本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は、末梢血流促進剤とオイゲ
ノール配糖体とを含有することを特徴とする養毛料にあ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0011】本発明に用いられる末梢血流促進剤として
は、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−ア
ミノ酪酸誘導体、ニコチン酸誘導体、ミノキシジル及び
その塩並びに抱合体、センブリエキス、朝鮮ニンジンエ
キス、セファランチン、ヒノキチオール、ビタミンE誘
導体、γ−オリザノール、塩化カプロニウム、モノニト
ログアヤコール、イチョウ抽出物、霊芝抽出物及びヨウ
化ニンニクエキスを挙げることができる。
【0012】ジイソプロピルアミンジクロロアセテート
は、アンズの核の水溶性成分中から発見されたPang
amic acidの活性成分で、脳代謝改善治療薬と
して日本薬局方外規準に収載されている公知の物質であ
り、末梢血流促進作用を有する薬剤として現在市販され
ており、また公知の製造方法で製造することができる。
【0013】γ−アミノ酪酸誘導体としては、γ−アミ
ノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸であり、脳代
謝関連物質として公知の物質であり、現在市販され、ま
た、公知の製造方法で製造することができる。
【0014】ニコチン酸誘導体としては、ニコチン酸ベ
ンジル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸β−ブ
トキシエチル、ニコチン酸アミドであり、これらのニコ
チン酸誘導体は、現在市販されており、また、公知の製
造方法で製造することができる。
【0015】ミノキシジルは、末梢血管拡張作用を有
し、難治性の高血圧症の治療に用いられてきたが、その
副作用として多毛症が認められたことから、局所外用剤
として利用されるに至った物質であり(米国特許第41
39619号、同第4596812号)、その化学名は
6−(1−ピペリジル)−2,4−ピリミジンジアミン
−3−オキシドである。これらのミノキシジル類は、現
在市販されており、また、公知の製造方法により製造す
ることができる。
【0016】センブリエキスは、リンドウ科のセンブリ
(Swertia japonica Makino)
の苦味配糖体を含有するエキスで、主成分はスウェルチ
アマリンであり、本発明においては、このスウェルチア
マリンもセンブリ抽出物に含まれるものとし、皮膚の毛
細血管を拡張して血流を促進するといわれている血流促
進剤である。センブリエキスは、現在市販されており
〔ハーベックスセンブリ抽出液(香栄興業社)、センブ
リエキスA(アルプス薬品工業社)、センブリ抽出リキ
ッド(丸善製薬社)等〕、また、公知の方法で抽出して
得ることができる。
【0017】朝鮮ニンジンエキスは、ウコギ科の多年草
のオタネニンジン(Panax ginseng C.
A.Meyer)の根から抽出して得られたエキスで、
皮膚の毛細血管を拡張して血流を促進するといわれてい
る血流促進剤である。朝鮮ニンジンエキスは、現在市販
されており、ニンジン抽出液(丸善製薬社)、シンホン
グギニシンLV(一丸ファルコス社)、ニンジンエキス
(アルプス薬品工業社)等が挙げられ、また、公知の方
法で抽出して得ることができる。
【0018】セファランチンは、ツヅラフジ科タマツキ
ツヅラフジの根から抽出されるアルカロイドであり、現
在市販されており、セファランチンA(丸善製薬社)等
が挙げられ、また公知の製造方法で製造することができ
る。
【0019】ヒノキチオールは、ヒノキ、ヒバ、ウエス
タンレッドシダー等から得られる精油中に存在するトロ
ポノイド化合物の一種であり、現在市販されており、ま
た、公知の製造方法で製造することができる。
【0020】ビタミンE誘導体としては、α−トコフェ
ロール、酢酸dl−α−トコフェロール,ニコチン酸ト
コフェロール、天然ビタミンEである。これらのビタミ
ンE類は、現在市販されており、また、公知の製造方法
により製造することができる。
【0021】γ−オリザノールは、イネ(Oryza
sativa Linne(Graminseae))
の種皮に含まれ、主としてトリテルペンアルコールのフ
ェルラ酸エステルからなるものであり、毛細血管の血流
を促進する作用を有するものである。γ−オリザノール
は、現在市販されており、また、公知の方法で得ること
ができる。
【0022】塩化カルプロニウムは、昭和48年にOT
C薬として承認を受けた円形脱毛症等の治療に使用され
ている薬剤であり、現在市販されており、また、公知の
製造方法により製造することができる。
【0023】モノニトログアヤコールは、グアヤック樹
脂の乾留によってえられるグアヤコールのニトロ化合物
であり、現在市販されており、また、公知の製造方法に
より製造することができる。
【0024】イチョウ抽出物は、イチョウ(Ginko bil
oba)の葉及び実の水、エタノール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール又はこれらの混液等
による抽出物であり、血管疾病の治療薬、神経末梢部へ
の酸素供給改善剤として公知のものである。
【0025】本発明においては、これら末梢血流促進剤
の中から、一種又は二種以上を適宜選択して用いること
ができる。特に好ましい末梢血流促進剤は、その効果の
面からジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−
アミノ酪酸誘導体、ニコチン酸誘導体、ミノキシジル及
びその塩並びに抱合体、センブリエキス、朝鮮ニンジン
エキス、セファランチン、ヒノキチオール、ビタミンE
誘導体、塩化カプロニウムである。これら、末梢血流促
進剤の配合量は、通常0.0001〜10.0質量%
(以下、単に%と記す)であり、好ましくは、0.00
1〜5.0%である。抹消血流促進剤の配合量が、0.
0001%未満では、充分な効果を発揮することができ
ない場合があり好ましくなく、また10.0%を超える
と、皮膚刺激が生ずる等、安全性の点から問題が生じる
おそれがあり好ましくない。
【0026】本発明に用いられるオイゲノール配糖体と
は、グルコース、ガラクトース、マンノース、ラムノー
ス、キシロース、グルコサミン、ガラクトサミン等の単
糖類、ラクトース、マルトース、シュークロース等の二
糖類等の糖類とオイゲノールとがO−グリコシド結合さ
れた化合物である。これらオイゲノール配糖体は、公知
の方法で容易に合成することができ、例えば、U.S.
P.第3201385号に記載のアルブチンの合成方法
に準じてα−体とβ−体の混合体としてのオイゲノール
配糖体を得ることができる。また、フレバー・アンド・
フレグランス・ジャーナル(14巻、163−167
頁、1989年)に記載のグルコバニリンの合成方法に
準じるとβ−体だけの合成ができる。
【0027】これらオイゲノール配糖体の中でも、その
効果の発現の程度から、好ましくはグルコース配糖体で
あり、具体的には、オイゲニルα−D−グルコシド及び
/又はオイゲニルβ−D−グルコシドである。この場
合、β−体が好ましいが、α−体が含まれていても効果
に特に問題はない。そして、これらオイゲノール配糖体
は、頭皮常在菌或いは、皮膚内での代謝により、オイゲ
ノールと糖部分に適宜分解され、徐放性の育毛効果、脱
毛予防効果、ふけ防止効果及び白髪防止効果を示すと考
えられる。
【0028】本発明に用いられるオイゲノール配糖体の
配合量は、通常0.01〜10.0%であり、好ましく
は、0.1〜5.0%である。オイゲノール配糖体の配
合量が、0.01%未満では、充分な効果を発揮するこ
とができない場合があり好ましくなく、また10.0%
を超えると、製剤の溶媒によっては溶解できなかった
り、皮膚刺激が生ずる等の安全性の点から問題が生じる
おそれがあり好ましくない
【0029】また、本発明においては、更に浸透促進剤
を配合することにより、所望する効果が増強される。浸
透促進剤の具体例としては、ビサボロールの水素添加
体、アミンオキシド、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油等が挙げられる
が、これらの浸透促進剤のうちビサボロールの水素添加
体を選択して本発明養毛料に配合することが効果の面か
ら好ましい。
【0030】浸透促進剤として本発明に用いられる、ビ
サボロールの水素添加体は、例えば、α−ビサボロール
をZ.Naturforsch.,C:Biosc
i.,46(5−6)、349−356(1991)に
記載されている、Hashidoko等の方法を用いて
調製できる。以下、ビサボロールの水素添加体を、単
に、水添ビサボロールという。
【0031】水添ビサボロールの配合量は、特に限定さ
れるものではないが、通常0.01〜10%が好まし
く、より好ましくは、0.1〜5%である。
【0032】尚、本発明養毛料には、通常の皮膚外用剤
(毛髪用化粧料を含む)に配合され得る一般的な基剤成
分や薬効成分を、具体的な組成物の剤型や形態に応じ
て、その剤型や形態における所望の効果を損なわない限
りにおいて配合することができる。具体的には、水、エ
タノール、イソプロピルアルコール、グリセリン,プロ
ピレングリコール類等の多価アルコール、アニオン界面
活性剤,両性界面活性剤,カチオン界面活性剤,非イオ
ン界面活性剤等の界面活性剤、高級アルコール、油分、
増粘剤、ビタミン類、アミノ酸類、ホルモン剤、防腐
剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、殺菌剤、清涼剤、
紫外線防御剤、粉末成分、動植物抽出エキス、抗炎症
剤、色剤、香料等を目的とする剤型や形態に応じて適宜
選択して配合することができる。
【0033】本発明の養毛料の形態は、液剤,乳剤,軟
膏等の皮膚又は頭皮に適用できる性状のものであればい
ずれでもよく、一般的に、ローション、クリーム、オイ
ル、ジェル、ヘアトニック、ヘアリキッド、トリートメ
ント、エアゾールムース、エアゾールスプレー等の形態
を採ることができる。また、本発明の養毛料は、医薬
品,医薬部外品又は化粧料等の多様な分野において適用
可能である。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例等により、更に具体的
に説明するが、これらにより本発明の技術的範囲が限定
解釈されるべきものではない。尚、実施例に先立って各
実施例で採用した試験法及び評価法を説明する。
【0035】(1)C3Hマウス発毛促進効果試験法 C3Hマウス(8週齢、オス、平均重量35g)の背部
皮膚(2cm×4cm)を電気バリカン及びシェーバー
で刈り、翌日より実施例及び比較例の各試料を被験部皮
膚に朝夕2回、一匹当り0.2mLを二週間連用塗布し
た。一試料に対して動物一群10匹使用した。塗布開始
14日目に各試料の被験部皮膚をビデオカメラに撮影
し、画像解析装置にて毛刈り部及び発毛部の面積を測定
した。養毛効果の判定は、下記に示す発毛率(%)を対
照群と比較することにより行った。 発毛率(%)=(発毛部の面積/毛刈り部の面積)×1
00
【0036】(2)ヒト頭皮毛成長促進効果試験法 男性型脱毛症患者である被試験者10名の頭部の耳の上
5cmの位置の頭髪を左右2カ所に於いて直径1cmの
円形状に剃毛した被験部位に、実施例及び比較例の各試
料を左側に毎日朝夕2回、約3mL塗布し、無処置の右
側と比較した。効果の判定は、試験開始後28日目に、
左右の被験部位の毛髪各々20本ずつを剃毛し、下記の
式で求めた値で毛成長促進度を評価した。 毛成長促進度=(B)/(A) (A):右側(無処置)の毛20本の長さの平均値 (B):左側(実施例及び比較例の試料を塗布)の毛2
0本の長さの平均値
【0037】(3)フケ防止試験法 男性型脱毛症患者である被試験者10名の頭部に毎日朝
夕2回、4カ月間塗布した後のフケ効果を評価した。試
験結果は、「ふけが少なくなった」と回答した人数で示
した。
【0038】(4)白髪の発生予防及び抑制効果 男性型脱毛症患者である被試験者10名の頭部に毎日朝
夕2回、4カ月間塗布した後、塗布開始前及び塗布開始
4ヵ月後における毛髪1000本あたりの白髪の本数を
数えた。次に以下の判定基準を用いて評価した。 <判定基準> +++ :塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が (極めて有効) 70%未満の被験者が50%以上。 ++ :塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が (著効) 70%以上80%未満の被験者が50%以上。 + :塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が (有効) 80%以上90%未満の被験者が50%以上。 ± :塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が (やや有効) 90%以上100%未満の被験者が50%以上。 − :塗布開始前の白髪の本数に対して塗布後の白髪の本数が (無効) 90%以上100%未満の被験者が50%未満。
【0039】実施例1〜6及び比較例1〜6 表1に示す組成の養毛料を常法により調製し、発毛率、
毛成長促進度、フケ防止効果、白髪発生予防及び抑制効
果を調べた。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1の結果から明らかなように、本発明の
実施例1〜6の養毛料は、発毛率、毛成長促進度、フケ
防止効果、白髪発生予防及び抑制効果のいずれの評価が
高かった。これと比較して、本発明の必須成分のいずれ
かを含有しない比較例1〜6の養毛料は、いずれかの評
価項目において劣っていた。即ち、末梢血流促進剤とオ
イゲノール配糖体を組み合わせて配合した本発明の育毛
剤においては、相乗的な育毛効果、脱毛防止効果、フケ
防止効果、白髪の発生の予防又は抑制効果が顕著に認め
られることが明らかとなった。
【0042】実施例7〜12及び比較例7〜12 表2に示す組成の養毛料を常法により調製し、発毛率、
毛成長促進度、フケ防止効果、白髪発生予防及び抑制効
果を調べた。結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2の結果から明らかなように、本発明の
実施例7〜12の養毛料は、発毛率、毛成長促進度、フ
ケ防止効果、白髪発生予防及び抑制効果のいずれの評価
が高かった。これと比較して、本発明の必須成分のいず
れかを含有しない比較例7〜12の養毛料は、いずれか
の評価項目において劣っていた。即ち、末梢血流促進剤
とオイゲノール配糖体を組み合わせて配合した本発明の
育毛剤においては、相乗的な育毛効果、脱毛防止効果、
フケ防止効果、白髪の発生の予防又は抑制効果が顕著に
認められることが明らかとなった。
【0045】以下、本発明頭皮頭髪用組成物のその他の
処方例を実施例として挙げる。尚、これらの実施例の本
発明養毛料についても、上記の、発毛率、毛成長促進
度、フケ防止効果、白髪発生予防及び抑制効果を検討し
たところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有
しており良好であった。
【0046】 実施例13(ヘアトニック) (配合成分) 配合量(%) (1)ジイソプロピルアミンジクロロアセテート 1.0 (2)ニコチン酸ベンジル 0.02 (3)オイゲニルグルコシド(αβ体混合体) 0.2 (4)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 2.0 (5)95%エタノール 70.0 (6)水添ビサボロール 1.0 (7)香料 適 量 (8)精製水 残 量
【0047】<製造方法>(5)に(1)〜(4)、
(7)を添加し、攪拌溶解した後、(8)を添加し、撹
拌溶解したものを加えて、ヘアトニックを得た。
【0048】 実施例14(ヘアトニック) (配合成分) 配合量(%) (1)γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸 1.0 (2)センブリエキス 0.5 (3)ミノキシジル 1.0 (4)オイゲニルマルトシド(αβ体混合体) 0.3 (5)グリセリン 2.0 (6)l−メントール 0.1 (7)95%エタノール 60.0 (8)水添ビサボロール 1.0 (9)香料 適 量 (10)精製水 残 量
【0049】<製造方法>(7)に(1)〜(4)、
(7)(8)を添加し、攪拌溶解した後、(11)に
(5)を添加し、撹拌溶解したものを加えて、ヘアトニ
ックを得た。
【0050】 実施例15(ヘアトニック) (配合成分) 配合量(%) (1)ジイソプロピルアミンジクロロアセテート 0.7 (2)酢酸トコフェロール 0.2 (3)ヒノキチオール 0.1 (4)ニコチン酸ベンジル 0.05 (5)セファランチン 0.01 (6)オイゲニルグルコシド(α体) 0.5 (7)D−パントテニルアルコール 0.2 (8)イソプロピルメチルフェノール 0.2 (9)水添ビサボロール 0.5 (10)l−メントール 0.3 (11)サンショウエキスBG−J(丸善製薬社製) 0.5 (12)エタノール 50.0 (13)ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油 0.5 (14)精製水 残 量
【0051】<製造方法>(12)に(1)〜(6)
(8)〜(11)を添加し、攪拌溶解した後、(14)に
(7)、(13)を添加し、撹拌溶解したものを加えて、
ヘアトニックを得た。
【0052】 実施例16(ヘアリキッド) (配合成分) 配合量(%) (1)ポリオキシプロピレン(50)ブチルエーテル 20.0 (2)ポリオキシプロピレン(32)ブチルエーテルリン酸)10.0 (3)ニンジンエキスLA(丸善製薬社製) 3.0 (4)センブリエキスK(丸善製薬社製) 3.0 (5)オイゲニルガラクドシド(β体) 1.0 (6)1,3−ブチレングリコール 5.0 (7)95%エタノール 50.0 (8)水添ビサボロール 3.0 (9)香料 適 量 (9)色素 適 量 (10)エデト酸 適 量 (11)精製水 残 量
【0053】<製造方法>(7)に(1)〜(6)
(8)(9)を添加し、攪拌溶解した後、(11)に
(9)(10)を添加し、撹拌溶解したものを加えて、ヘ
アリキッドを得た。
【0054】 実施例17(スカルプトリートメント) (配合成分) 配合量(%) (1)1,3−ブチレングリコール 0.5 (2)ペンタエリスリトールテトラ−2−エチルヘキサネート 1.5 (3)95%エタノール 60.0 (4)ニコチン酸アミド 1.0 (5)ニコチン酸トコフェロール 0.5 (6)ムラサキセンブリエキス(丸善製薬社製) 1.0 (7)オイゲニルキシロシド(β体) 0.5 (8)ジメチルエーテル/LPG(90/10) 残 量
【0055】<製造方法>(3)に(1)(2)(4)
(5)(6)(7)を添加し、撹拌溶解して原液を調製
した。缶に原液を充填し、バルブ装着後(8)を充填し
て、スカルプトリートメントを得た。
【0056】 実施例18(ヘアクリーム) (配合成分) 配合量(%) <A相> (1)流動パラフィン 18.0 (2)セトステアリルアルコール 5.0 (3)ワセリン 3.0 (4)グリセリルモノステアレート 3.0 (5)ポリオキシエチレン(20) −2−オクチルドデシルエーテル 2.0 (6)ニコチン酸ベンジル 0.01 (7)酢酸トコフェロール 0.2 (8)プロピルパラベン 0.1 (9)香料 0.05 <B相> (10)オイゲニルグルコシド(α体) 0.5 (11)グリセリン 7.0 (12)ジプロピレングリコール 5.0 (13)ポリエチレングリコール200 2.0 (14)メチルパラベン 0.3 (15)精製水 残 量
【0057】<製造方法>(1)〜(9)を混合し加熱
溶解してA相を調製した。別に(10)〜(15)を混合し
加熱溶解してB相を調製した。その後、A相にB相を添
加し、ホモミキサーで乳化して、ヘアクリームを得た。
【0058】 実施例19(ヘアジェル) (配合成分) 配合量(%) (1)カルボキシビニルポリマー 0.5 (2)ポリビニルピロリドン 1.0 (3)グリセリン 1.0 (4)オイゲニルグルコシド(αβ体混合体) 0.1 (5)水酸化ナトリウム 0.05 (6)エタノール 20.0 (7)ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 1.0 (8)水添ビサボロール 2.0 (9)γ−オリザノール 2.0 (10)香料 0.1 (11)エデト酸二ナトリウム 0.01 (12)精製水 残 量
【0059】<製造方法>(1)を(3)と精製水の一
部で分散させた。他の成分を残部の精製水に溶解し、こ
れを前記の分散物に攪拌しながら添加し、ヘアジェルを
得た。
【0060】
【発明の効果】本発明により、育毛効果、脱毛予防効
果、ふけ防止効果及び白髪防止効果に極めて有用である
とともに、安全性にも優れた養毛料が提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/22 A61K 31/22 31/355 31/355 31/455 31/455 31/4741 31/4741 31/506 31/506 31/7034 31/7034 35/78 35/78 C 45/00 45/00 A61P 17/14 A61P 17/14 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AC012 AC022 AC072 AC091 AC092 AC102 AC122 AC172 AC182 AC422 AC432 AC442 AC482 AC531 AC532 AC621 AC622 AC642 AC691 AC692 AC851 AC852 AC902 AD072 AD092 AD112 AD201 AD202 AD532 AD551 AD552 AD661 AD662 BB53 CC37 DD22 DD23 DD27 DD31 DD41 EE22 EE23 EE24 4C084 AA17 MA02 MA63 NA05 ZA922 ZC751 4C086 AA01 AA02 BA09 BC19 BC42 CB22 EA08 GA07 MA02 MA03 MA04 MA63 NA05 ZA92 ZC75 4C088 AB18 AB67 AC05 AC11 BA08 MA08 MA63 NA05 ZA92 ZC75 4C206 AA01 AA02 CA09 CB21 DB43 FA01 FA45 MA02 MA03 MA04 MA12 MA83 NA05 ZA92 ZC75

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 末梢血流促進剤とオイゲノール配糖体と
    を含有することを特徴とする養毛料。
  2. 【請求項2】 末梢血流促進剤が、ジイソプロピルアミ
    ンジクロロアセテート、γ−アミノ酪酸誘導体、ニコチ
    ン酸誘導体、ミノキシジル及びその塩並びに抱合体、セ
    ンブリエキス、朝鮮ニンジンエキス、セファランチン、
    ヒノキチオール、ビタミンE誘導体、塩化カプロニウム
    からなる群より選択される1種又は2種以上である請求
    項1記載の養毛料。
  3. 【請求項3】 更に、ビサボロールの水素添加体を含有
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の養毛
    料。
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