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JP2002033566A - プリント配線板の配線パターン形成方法 - Google Patents

プリント配線板の配線パターン形成方法

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Publication number
JP2002033566A
JP2002033566A JP2000217042A JP2000217042A JP2002033566A JP 2002033566 A JP2002033566 A JP 2002033566A JP 2000217042 A JP2000217042 A JP 2000217042A JP 2000217042 A JP2000217042 A JP 2000217042A JP 2002033566 A JP2002033566 A JP 2002033566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring pattern
substrate
electroless plating
forming
plating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000217042A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniyoshi Aoki
邦芳 青木
Toshiyasu Takei
利泰 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2000217042A priority Critical patent/JP2002033566A/ja
Publication of JP2002033566A publication Critical patent/JP2002033566A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】コストが高く、取扱いや保管が困難な、フォト
マスクを使用せずに配線パターンを形成する。 【解決手段】基板12の表面に無電解メッキ膜21を形
成する無電解メッキ工程と、配線パターンの立体形状を
重層する複数の二次元平面でスライスしたスライスデー
タを作成し、スライスデータに基づいてレーザ光24を
走査させて基板を覆う銅粉末23を焼結させることによ
って、配線パターン23aの二次元平面を1層ずつ形成
して積層させ、基板の表面上に配線パターンを形成する
積層造形工程と、配線パターンが形成されない部分の無
電解メッキ膜を研磨することによって除去する研磨工程
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
配線パターン形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、プリント配線板の配線パ
ターンは、基板上に銅箔(はく)を貼(てん)付し、次
いで、フォトリソグラフィー法を利用したエッチングに
より前記銅箔をパターニングすることによって形成され
る。
【0003】図2は従来のプリント配線板の配線パター
ン形成方法のフローを示す図、図3は従来の配線パター
ン形成方法の工程断面図である。
【0004】まず、アートワーク工程において、設計さ
れた配線パターンデータに基づいて、フォトマスク11
1を製作する。該フォトマスク111はガラス、樹脂フ
ィルム等から成り、配線パターンがネガ又はポジで描画
される。
【0005】一方、配線パターン形成工程においては、
まず、図3(a)に示されるように、あらかじめ誘電体
から成る基板112の上に貼付された銅箔113上に、
感光性樹脂材料から成るドライフィルム114をラミネ
ートする。
【0006】次に、図3(b)に示されるように、前記
アートワーク工程において製作されたフォトマスク11
1を前記ドライフィルム114に貼付する。
【0007】次に、図3(b)における上方から露光し
た後、前記フォトマスク111を取り去り、感光した前
記ドライフィルム114を現像すると、図3(c)に示
されるように、配線パターン通りにエッチングレジスト
膜115が形成される。
【0008】次に、該エッチングレジスト膜115をマ
スクとして、エッチャントを使用してウェットエッチン
グを行うと、図3(d)に示されるように、前記エッチ
ングレジスト膜115の直下の前記銅箔113が配線パ
ターン通りにパターニングされる。
【0009】最後に、残存する前記エッチングレジスト
膜115を剥(はく)離すると、図3(e)に示される
ように、基板112上に配線パターン116が形成され
たプリント配線板を得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のプリント配線板の配線パターン形成方法において
は、アートワーク工程におけるフォトマスク111の製
作に時間がかかるとともにコストが高くなってしまう。
特に、試作用のプリント配線板の場合は、製作枚数が少
ないので、フォトマスク111を製作するコストが相対
的に高くなってしまう。
【0011】また、フォトマスク111の製作時に描画
された配線パターンに欠陥が生じたり、前記フォトマス
ク111をドライフィルム114に貼付する際に、前記
フォトマスク111とドライフィルム114との間にご
みが入ったり、描画された配線パターンが破損したり、
温湿度の変化によって前記フォトマスク111が伸縮し
たりしてしまう。このような場合には、基板112上に
形成された配線パターン116に断線、欠損、短絡等が
生じてしまう。
【0012】そして、ごみが付着したり、破損したり、
温湿度の変化によって伸縮したりしないように前記フォ
トマスク111を保管するためには、特殊な設備が必要
となるのでコストが高く、煩雑である。
【0013】さらに、前記フォトマスク111は平面で
あり、また、柔軟性に乏しいので、基板112が三次元
形状(立体形状)を有する場合や基板112の表面が平
面でない場合は、配線パターン形成を行うことができな
くなってしまう。
【0014】本発明は、前記従来のプリント配線板の配
線パターン形成方法の問題点を解決して、コストが高
く、取扱いや保管が困難であり、三次元形状に適用でき
ないフォトマスクを使用することのない、プリント配線
板の配線パターン形成方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のプ
リント配線板の配線パターン形成方法においては、基板
の表面に無電解メッキ膜を形成する無電解メッキ工程
と、配線パターンの立体形状を重層する複数の二次元平
面でスライスしたスライスデータを作成し、該スライス
データに基づいてレーザ光を走査させて前記基板を覆う
銅粉末を焼結させることによって、前記配線パターンの
二次元平面を1層ずつ形成して積層させ、前記無電解メ
ッキ膜上に前記配線パターンを形成する積層造形工程
と、前記配線パターンが形成されない部分の前記無電解
メッキ膜を研磨することによって除去する研磨工程とを
有する。
【0016】本発明の他のプリント配線板の配線パター
ン形成方法においては、さらに前記基板の対向する2表
面上に前記配線パターンを形成する。
【0017】本発明の更に他のプリント配線板の配線パ
ターン形成方法においては、さらに前記基板の表面は三
次元形状を有する。
【0018】本発明の更に他のプリント配線板の配線パ
ターン形成方法においては、さらに前記配線パターンは
高さの相違する部分を有する。
【0019】本発明の更に他のプリント配線板の配線パ
ターン形成方法においては、さらに前記配線パターンは
表面に凹凸を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態における
プリント配線板の配線パターン形成方法のフローを示す
図、図4は本発明の第1の実施の形態における無電解メ
ッキ工程の工程断面図、図5は本発明の第1の実施の形
態における積層造形工程の工程断面図、図6は積層造形
工程の動作原理を説明する工程断面図、図7は本発明の
第1の実施の形態における研磨工程の工程断面図であ
る。
【0022】本実施の形態においては、図1に示される
ように、まず、基板12の表面に無電解メッキ膜21を
形成する無電解メッキ工程を実施し、次に、前記無電解
メッキ膜21上に配線パターンを形成する積層造形工程
を実施し、最後に、不要な無電解メッキ膜21を除去す
る研磨工程を実施することによって、プリント配線板の
配線パターン23aを形成する。
【0023】まず、無電解メッキ工程においては、図4
に示されるように、樹脂、プリプレグ、セラミクス等の
誘電体から成る基板12を、例えば、メッキ液中に浸漬
して、該基板12の周囲に銅の薄膜から成る無電解メッ
キ膜21を形成する。
【0024】次に、積層造形工程においては、図5
(a)に示されるように、無電解メッキ膜21が形成さ
れた前記基板12を昇降テーブル22上に載置し、該昇
降テーブル22上の全面を銅粉末23で覆う。この場
合、銅粉末23の表面の数μm程度下に前記基板12の
上面が位置するようにする。なお、前記昇降テーブル2
2は図示されない昇降駆動源によって上方又は下方へ移
動させられる。
【0025】また、前記昇降テーブル22及び銅粉末2
3の周囲は図示されない周壁部材で囲われていて、前記
銅粉末23が周囲に散逸しないようになっている。
【0026】そして、前記昇降テーブル22の図におけ
る上方には、レーザ発振器24が配設される。該レーザ
発振器24は、YAGレーザ、半導体レーザ、エキシマ
レーザ等のいかなる種類のレーザを発振するものであっ
てもよいが、波長、エネルギーの強さ等の観点から、C
2 (炭酸ガス)レーザ発振器であるのが望ましい。ま
た、前記レーザ発振器24が配設される位置はいかなる
場所であってもよいが、レーザ光24aの光路長があま
り長くならない場所が望ましい。
【0027】さらに、前記昇降テーブル22の図におけ
る上方には、スキャニングミラー25が配設される。該
スキャニングミラー25は、図示されないミラー駆動源
によって駆動されて揺動し、前記レーザ発振器24から
のレーザ光24aを反射して、前記昇降テーブル22を
覆う銅粉末23の表面を走査させる。
【0028】また、本実施の形態においては、図示され
ない制御装置が配設される。該制御装置は、演算手段、
記憶手段、入力手段、表示手段、入出力インターフェイ
ス等を有し、前記昇降駆動源、レーザ発振器24、ミラ
ー駆動源等の動作を制御する。
【0029】一方、プリント配線板上に形成される配線
パターンの立体形状を重層する水平な複数の二次元平面
でスライスしたスライスデータを、あらかじめCAD装
置等の図示されないコンピュータ又は前記制御装置を使
用して作成し、該制御装置の記憶手段に格納する。
【0030】そして、前記スライスデータに基づいて、
前記レーザ発振器24、ミラー駆動源及び昇降駆動源を
作動させ、レーザ光24aを走査させて銅粉末23を焼
結させることによって、前記配線パターンの二次元平面
を1層ずつ形成して積層させ、前記基板12の表面上に
前記配線パターンを形成する積層造形により、前記基板
12の無電解メッキ膜21上に、図5(b)に示される
ように、配線パターン23aが形成される。
【0031】ここで、前記積層造形工程の動作原理を説
明する。
【0032】まず、成形すべき立体形状を重層する水平
な複数の二次元平面でスライスしたスライスデータを作
成し、前記制御装置の記憶手段に格納する。
【0033】そして、図6(a)に示されるように、前
記レーザ発振器24及びミラー駆動源を作動させ、前記
レーザ発振器24からのレーザ光24aをスキャニング
ミラー25によって反射させて、銅粉末23を前記スラ
イスデータに従って走査させる。前記レーザ光24aを
受けた銅粉末23は焼結するので、これによって、前記
成形すべき立体形状23bの最下層の二次元平面が形成
される。
【0034】なお、実際に基板12の無電解メッキ膜2
1上に配線パターン23bを形成する場合には、前記最
下層の二次元平面は、基板12の無電解メッキ膜21の
直上に位置し、該無電解メッキ膜21に密着する。
【0035】次に、図6(b)に示されるように、前記
昇降駆動源によって昇降テーブル22が前記二次元平面
の1層分だけ下方に移動させられる。この場合、前記昇
降テーブル22を覆う銅粉末23の表面の高さが変化し
ないように、前記二次元平面の1層分だけ前記銅粉末2
3が補充される。
【0036】続いて、前述されたように前記レーザ光2
4aを走査させると、該レーザ光24aを受けた銅粉末
23が焼結し、前記最下層の二次元平面の直上に、立体
形状23bの下から2番目の層の二次元平面が形成され
て最下層の二次元平面に密着する。
【0037】以降、前述されたようなレーザ光24aの
走査による1層毎の二次元平面の形成と、昇降テーブル
22の1層分の下方への移動とを繰り返すことによっ
て、立体形状23bが成形される。すなわち、スライス
データに基づいてレーザ光24aを走査させて基板12
を覆う銅粉末23を焼結させることによって、立体形状
23bの二次元平面を1層ずつ形成して積層させ、前記
昇降テーブル22上に立体形状23bが形成される。こ
の場合、1層毎にレーザ光24aの走査範囲を徐々に変
更してゆくと、図6(c)に示されるように、複雑な断
面の立体形状23bを成形することができる。
【0038】最後に、研磨工程において、積層造形工程
によって配線パターン23aが形成された基板12上か
ら不要な無電解メッキ膜21を除去する。すなわち、図
7(a)(図5(b)と同一構造)に示されるような、
周囲に無電解メッキ膜21を有し、該無電解メッキ膜2
1上に配線パターン23aが形成された基板12の全面
に、一般的なサンドブラスト処理によって砥(と)粒を
面に垂直な方向から吹き付ける。これにより、前記基板
12の全面が研磨される。そして、前記配線パターン2
3aが形成されなかった部分の無電解メッキ膜21が除
去された時点で前記サンドブラスト処理を停止すると、
図7(b)に示されるように、表面に不要な無電解メッ
キ膜21がなく、配線パターン23aが形成された基板
12を得ることができる。
【0039】このように、本実施の形態においては、プ
リント配線板の配線パターン23a形成に必要であった
フォトマスクの製作が不要になるので、アートワーク工
程が不要になる。したがって、前記配線パターン23a
の形成におけるフォトマスクの製作時間を短縮すること
ができるので、生産性を向上させることができる。
【0040】また、フォトマスクを使用しないので、フ
ォトマスクの製作時に描画された配線パターンに欠陥が
生じたり、前記フォトマスクを貼付する際に、ごみが入
ったり、描画された配線パターン23aが破損したり、
温湿度の変化によって前記フォトマスクが伸縮したりす
ることがないので、これらに起因する配線パターン23
aの断線、欠損、短絡等が生じることがない。
【0041】さらに、ごみが付着したり、破損したり、
温湿度の変化によって伸縮したりしないように前記フォ
トマスクを保管するための特殊な設備が必要ないので、
コストを低くすることができ、煩雑な作業も不要にな
る。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、前記第1の実施の形態と同じ構造及び
同じ方法については、説明を省略する。
【0043】図8は本発明の第2の実施の形態における
積層造形工程の工程断面図、図9は本発明の第2の実施
の形態における研磨工程の工程断面図である。
【0044】まず、前記第1の実施の形態と同様の方法
によって、周囲に無電解メッキ膜21が形成された基板
12の一方の面に積層造形工程を施し、図8(a)に示
されるように、前記無電解メッキ膜21上に配線パター
ン23aを形成する。次に、前記基板12を反転して、
他方の面にも積層造形工程を施し、図8(b)に示され
るように、両面の無電解メッキ膜21上に配線パターン
23aが形成された基板12を得る。
【0045】最後に、研磨工程において、図9(a)
(図8(b)と同一構造)に示されるような、周囲に無
電解メッキ膜21を有し、対向する2表面の無電解メッ
キ膜21上に配線パターン23aが形成された基板12
の全面に、サンドブラスト処理によって砥粒を吹き付
け、前記配線パターン23aが形成されなかった部分の
無電解メッキ膜21を除去する。そして、図9(b)に
示されるように、対向する2表面に配線パターン23a
が形成された基板12を得ることができる。
【0046】このように、本実施の形態においては、基
板12の対向する2表面に配線パターン23aを形成す
る場合に必要であった2枚のフォトマスクの製作が不要
になる。したがって、プリント配線板が両面プリント配
線板である場合のフォトマスクの製作時間を短縮するこ
とができるので、生産性を向上させることができる。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、前記第1及び第2の実施の形態と同じ
構造及び同じ方法については、説明を省略する。
【0048】図10は本発明の第3の実施の形態におけ
る無電解メッキ工程の工程断面図、図11は本発明の第
3の実施の形態における積層造形工程の工程断面図、図
12は本発明の第3の実施の形態における研磨工程の工
程断面図である。
【0049】まず、無電解メッキ工程においては、図1
0に示されるように、略三角形状の断面形状を有する基
板31の周囲に銅の薄膜から成る無電解メッキ膜21を
形成する。
【0050】次に、積層造形工程においては、図11
(a)に示されるように、無電解メッキ膜21が形成さ
れた前記基板31を昇降テーブル22上に載置し、該昇
降テーブル22上を銅粉末23で覆う。この場合、前記
基板31の最周辺部分の上面は銅粉末23の表面の数μ
m程度下に位置し、前記基板31の中心部分は銅粉末2
3の表面から露出するようにする。
【0051】そして、あらかじめ作成された配線パター
ンの立体形状を重層する水平な複数の二次元平面でスラ
イスしたスライスデータに基づいて、レーザ光24aを
走査させて銅粉末23を焼結させると、前記銅粉末23
で覆われた基板31の最周辺部分の上面に配線パターン
23aの1層の二次元平面が形成される。
【0052】以降、レーザ光24aの走査による1層毎
の二次元平面の形成と、昇降テーブル22の1層分の下
方への移動とを繰り返すことによって、図11(b)に
示されるように、略三角形状の断面形状を有する基板3
1の周辺部分から中心部分に向かって徐々に配線パター
ン23aが成形される。
【0053】最後に、研磨工程において、周囲の無電解
メッキ膜21上に配線パターン23aが形成された略三
角形状の断面形状を有する図12(a)に示されるよう
な基板31に、サンドブラスト処理によって砥粒を吹き
付け、前記配線パターン23aが形成されなかった部分
の無電解メッキ膜21を除去する。そして、図12
(b)に示されるように、配線パターン23aが形成さ
れた基板31を得ることができる。
【0054】このように、本実施の形態においては、柔
軟性に乏しいフォトマスクが不要であるので、基板31
が三次元形状(立体形状)を有する場合や基板31が曲
がっていたり歪(ゆが)んでいる場合のように、基板3
1の表面が平面でなく三次元形状を有する場合であって
も、配線パターン形成を行うことができる。
【0055】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜第3の実施の形態と同じ構
造及び同じ方法については、説明を省略する。
【0056】図13は本発明の第4の実施の形態におけ
る積層造形工程の工程断面図、図14は本発明の第4の
実施の形態における研磨工程の工程断面図である。
【0057】まず、積層造形工程においては、図13
(a)に示されるように、無電解メッキ膜21が形成さ
れた基板12を昇降テーブル22上に配置し、該昇降テ
ーブル22上を銅粉末23で覆う。続いて、、あらかじ
め作成された配線パターンの立体形状を重層する水平な
複数の二次元平面でスライスしたスライスデータに基づ
いて、レーザ光24aを走査させることによる1層毎の
二次元平面の形成と、昇降テーブル22の1層分の下方
への移動とを繰り返すことによって、図13(b)に示
されるように、高さの相違する配線パターン23aが成
形される。
【0058】最後に、研磨工程において、周囲の無電解
メッキ膜21上に高さの相違する配線パターン23aが
形成された図14(a)(図13(b)と同一構造)に
示されるような基板21に、サンドブラスト処理によっ
て砥粒を吹き付け、前記配線パターン23aが形成され
なかった部分の無電解メッキ膜21を除去する。そし
て、図14(b)に示されるように、高さの相違する配
線パターン23aが形成された基板21を得ることがで
きる。
【0059】このように、本実施の形態においては、高
さの相違する配線パターン23aを形成することができ
るので、配線パターン23aの任意の部分に局部的に肉
付けを行うことができ、プリント配線板の配線の任意の
箇所の電気特性、回路特性等を任意に変化させることが
できる。
【0060】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、前記第1〜第4の実施の形態と同じ構
造及び同じ方法については、説明を省略する。
【0061】図15は本発明の第5の実施の形態におけ
る積層造形の工程断面図、図16は本発明の第5の実施
の形態における研磨の工程断面図、図17は本発明の第
5の実施の形態により形成された配線パターンへの部品
の搭載状態を示す断面図である。
【0062】まず、積層造形工程においては、図15
(a)に示されるように、無電解メッキ膜21が形成さ
れた基板12を昇降テーブル22上に載置し、該昇降テ
ーブル22上を銅粉末23で覆う。続いて、あらかじめ
作成された配線パターンの立体形状を重層する水平な複
数の二次元平面でスライスしたスライスデータに基づい
て、レーザ光24aを走査させることによる1層毎の二
次元平面の形成と、昇降テーブル22の1層分の下方へ
の移動とを繰り返すことによって、図15(b)に示さ
れるように、1本ごとの配線の表面に凹凸が形成された
配線パターン23aが得られる。
【0063】最後に、研磨工程において、周囲の無電解
メッキ膜21上に配線パターン23aが形成された図1
6(a)(図15(b)と同一構造)に示されるような
基板21に、サンドブラスト処理によって砥粒を吹き付
け、前記配線パターン23aが形成されなかった部分の
無電解メッキ膜21を除去する。そして、図16(b)
に示されるように、1本ごとの配線の表面に凹凸が形成
された配線パターン23aを有する基板21を得ること
ができる。なお、前記凹凸の形状は、いかなる形状であ
ってもよい。
【0064】そして、プリント配線板の配線パターン2
3aの、例えば、パット部分に、図17に示されるよう
に、QFP、BGA、CSP等の部品35を搭載する場
合には、該部品35に付着する半田ボール36が前記配
線の表面の凹部に嵌(は)まり込むので、前記部品35
の位置決め精度が向上するとともに、溶融した半田が散
逸せず、かつ、接触する面積も増大するので、半田付け
性も向上する。
【0065】このように、本実施の形態においては、1
本ごとの配線の表面に任意の形状の凹凸を形成すること
ができるので、配線パターン23aの任意の部分に局部
的に肉付けを行うことができ、プリント配線板の配線の
任意の箇所の電気特性、回路特性等を任意に変化させる
ことができるだけでなく、配線パターン23aに部品3
5を搭載する場合に、部品35の位置決め精度が向上
し、半田付け性も向上する。
【0066】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0067】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プリント配線板の配線パターン形成方法において
は、基板の表面に無電解メッキ膜を形成する無電解メッ
キ工程と、配線パターンの立体形状を重層する複数の二
次元平面でスライスしたスライスデータを作成し、該ス
ライスデータに基づいてレーザ光を走査させて前記基板
を覆う銅粉末を焼結させることによって、前記配線パタ
ーンの二次元平面を1層ずつ形成して積層させ、前記基
板の表面上に前記配線パターンを形成する積層造形工程
と、前記配線パターンが形成されない部分の前記無電解
メッキ膜を研磨することによって除去する研磨工程とを
有する。
【0068】この場合、フォトマスクの製作が不要にな
るので、アートワーク工程が不要になり、配線パターン
の形成におけるフォトマスクの製作時間を短縮すること
ができるので、生産性を向上させることができる。
【0069】また、フォトマスクを使用しないので、フ
ォトマスクの製作時に描画された配線パターンに欠陥が
生じたり、前記フォトマスクを貼付する際に、ごみが入
ったり、描画された配線パターンが破損したり、温湿度
の変化によって前記フォトマスクが伸縮したりすること
がないので、これらに起因する配線パターンの断線、欠
損、短絡等が生じることがない。
【0070】さらに、ごみが付着したり、破損したり、
温湿度の変化によって伸縮したりしないように前記フォ
トマスクを保管するための特殊な設備が必要ないので、
コストを低くすることができ、煩雑な作業も不要にな
る。
【0071】また、他のプリント配線板の配線パターン
形成方法においては、前記基板の対向する2表面上に前
記配線パターンを形成する。
【0072】この場合、基板の2面に配線パターンを形
成する場合に必要であった2枚のフォトマスクの製作が
不要になるので、プリント配線板が両面プリント配線板
である場合のフォトマスクの製作時間を短縮することが
できるので、生産性を向上させることができる。
【0073】さらに、更に他のプリント配線板の配線パ
ターン形成方法においては、前記基板の表面は三次元形
状を有する。
【0074】この場合、柔軟性に乏しいフォトマスクが
不要であるので、基板の表面が平面でなくても配線パタ
ーン形成を行うことができる。
【0075】さらに、更に他のプリント配線板の配線パ
ターン形成方法においては、前記配線パターンは高さの
相違する部分を有する。
【0076】この場合、配線パターンの任意の部分に局
部的に肉付けを行うことができ、プリント配線板の配線
の任意の箇所の電気特性、回路特性等を任意に変化させ
ることができる。
【0077】さらに、更に他のプリント配線板の配線パ
ターン形成方法においては、前記配線パターンは表面に
凹凸を有する。
【0078】この場合、配線パターンに部品を搭載する
場合に、部品の位置決め精度が向上し、半田付け性も向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリント配
線板の配線パターン形成方法のフローを示す図である。
【図2】従来のプリント配線板の配線パターン形成方法
のフローを示す図である。
【図3】従来の配線パターン形成方法の工程断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態における無電解メッ
キ工程の工程断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における積層造形工
程の工程断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における積層造形工
程の動作原理を説明する工程断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における研磨工程の
工程断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における積層造形工
程の工程断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における研磨工程の
工程断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態における無電解メ
ッキ工程の工程断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における積層造形
工程の工程断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態における研磨工程
の工程断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における積層造形
工程の工程断面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における研磨工程
の工程断面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態における積層造形
工程の工程断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態における研磨工程
の工程断面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態により形成された
配線パターンへの部品の搭載状態を示す断面図である。
【符号の説明】
12 基板 21 無電解メッキ膜 23 銅粉末 23a 配線パターン 23b 立体形状 24 レーザ光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E339 BC02 BD03 BD08 BE03 EE05 5E343 AA02 AA12 BB16 BB24 BB71 BB78 DD33 DD69 DD76 ER45 ER47 FF11 GG11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基板の表面に無電解メッキ膜を形
    成する無電解メッキ工程と、 (b)配線パターンの立体形状を重層する複数の二次元
    平面でスライスしたスライスデータを作成し、該スライ
    スデータに基づいてレーザ光を走査させて前記基板を覆
    う銅粉末を焼結させることによって、前記配線パターン
    の二次元平面を1層ずつ形成して積層させ、前記無電解
    メッキ膜上に前記配線パターンを形成する積層造形工程
    と、 (c)前記配線パターンが形成されない部分の前記無電
    解メッキ膜を研磨することによって除去する研磨工程と
    を有することを特徴とするプリント配線板の配線パター
    ン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記基板の対向する2表面上に前記配線
    パターンを形成する請求項1に記載のプリント配線板の
    配線パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記基板の表面は三次元形状を有する請
    求項1又は2に記載のプリント配線板の配線パターン形
    成方法。
  4. 【請求項4】 前記配線パターンは高さの相違する部分
    を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリント
    配線板の配線パターン形成方法。
  5. 【請求項5】 前記配線パターンは表面に凹凸を有する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のプリント配線板の
    配線パターン形成方法。
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