[go: up one dir, main page]

JP2002161158A - ポリエステル樹脂製建材 - Google Patents

ポリエステル樹脂製建材

Info

Publication number
JP2002161158A
JP2002161158A JP2000357831A JP2000357831A JP2002161158A JP 2002161158 A JP2002161158 A JP 2002161158A JP 2000357831 A JP2000357831 A JP 2000357831A JP 2000357831 A JP2000357831 A JP 2000357831A JP 2002161158 A JP2002161158 A JP 2002161158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
absent
polyester resin
building material
ultraviolet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000357831A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Hashimoto
英明 橋本
Saiji Sugimori
斉司 杉森
Ryuichi Yamamoto
隆一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd, Ipposha Oil Industries Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP2000357831A priority Critical patent/JP2002161158A/ja
Publication of JP2002161158A publication Critical patent/JP2002161158A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期にわたって紫外線吸収能が持続するうえ
フィルム表面の防汚性も劣化しにくい、透明性に優れた
ポリエステル樹脂製建材を提供する。 【解決手段】 紫外線吸収剤からなる被膜が形成された
ポリエステル樹脂製建材であり、前記紫外線吸収剤は、
2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体がビニル化合物の
主鎖に側鎖として結合した化合物からなる紫外線吸収モ
ノマーか、2−ヒドロキシベンゾトリアゾール誘導体が
ビニル化合物の主鎖に側鎖として結合した紫外線吸収モ
ノマーの少なくとも一方と、この紫外線吸収モノマーと
共重合可能な特定の構造のシリコーンマクロマーとを含
む単量体混合物が重合された紫外線吸収性高分子を含有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用フィルム、
化粧シートなどのポリエステル樹脂製建材に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル樹脂は、様々な成型品やフ
ィルム、シートなどに成形され、多くの分野で使用され
ている。例えば、農作物を栽培する施設園芸用ハウス
は、通常、金属製のパイプからなる骨組みに、樹脂製フ
ィルムを被せた構造になっていて、従来、樹脂製フィル
ムには、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂などの
他、ポリエステル樹脂が使用されている。しかし、塩化
ビニル樹脂やポリプロピレン樹脂からなるフィルムは、
安価ではあるが機械的強度や耐候性が十分でないため、
用途が限定され、通常、2、3年以内の短期間用ハウス
や小型のハウスに使用されている。一方、ポリエステル
樹脂フィルムは、これらのフィルムよりも機械的強度や
耐候性に優れるため、3〜5年間程度にわたって継続し
て使用される長期間用ハウスや大型のハウスに用いられ
ることが多い。また、建築用シート(化粧シート)など
の建築資材にも、より耐候性や強度に優れたポリテステ
ル樹脂が使用されるようになってきている。これらのポ
リエステル樹脂製フィルムやシートには、通常、耐候性
をより向上させるために、ベンゾトリアゾール系、ベン
ゾフェノン系などの低分子紫外線吸収剤が使用されてい
る。
【0003】紫外線吸収剤をポリエステル樹脂製フィル
ムに使用する方法としては、フィルムの押出成形時に紫
外線吸収剤を樹脂中に混練する方法と、成形されたフィ
ルムに紫外線吸収剤を塗布して紫外線吸収剤の被膜をフ
ィルム表面に形成する方法がある。ところが、紫外線吸
収剤を樹脂中に混練する方法では、紫外線吸収剤が混練
時に加熱され昇華してしまう場合がある。そのため、紫
外線吸収剤の被膜をフィルム表面に形成する方法が多く
なってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリエ
ステル樹脂からなるフィルムやシートの表面に紫外線吸
収剤の被膜を形成した場合でも、徐々に低分子紫外線吸
収剤がブリードアウト(溶出)して、長期の使用に耐え
られない場合があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、長期にわたって紫外線吸収能が持続するうえフィル
ム表面の防汚性も劣化しにくい、透明性に優れたポリエ
ステル樹脂製建材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のポリエステル樹
脂製建材は、紫外線吸収剤からなる被膜が形成されたポ
リエステル樹脂製建材であり、前記紫外線吸収剤は、下
記一般式(1)および/または(2)で表される紫外線
吸収モノマーと、この紫外線吸収モノマーと共重合可能
な下記一般式(3)で表されるシリコーンマクロマーと
を含む単量体混合物が重合した紫外線吸収性高分子を含
有することを特徴とする。
【化4】 (式1中、R1 は水素、炭素数1〜6のアルキル基、ま
たはオキシアルキル基のいずれかを示し、R2 は炭素数
1〜10のアルキレン基、オキシアルキレン基、または
非存在のいずれかを示す。R2 が非存在を示す場合、X
がベンゼン環に直接結合する。Xはエステル結合、アミ
ド結合、エーテル結合またはウレタン結合のいずれかを
示す。また、R3 は水素または低級アルキル基を示
す。)
【化5】 (式2中、R4 は水素、ハロゲン、またはメチル基のい
ずれかを示し、R5 は水素または炭素数1〜6の炭化水
素基を示し、R6 は炭素数1〜10のアルキレン基、オ
キシアルキレン基、または非存在のいずれかを示す。R
6 が非存在を示す場合、Yがベンゼン環に直接結合す
る。Yはエステル結合、アミド結合、エーテル結合また
はウレタン結合のいずれかを示す。R7 は炭素数1〜8
のアルキレン基、アミノアルキレン基または側鎖に水酸
基を有するアルキル基、または非存在のいずかを示す。
7 が非存在を示す場合、YとCが直接結合する。ま
た、R8は水素または低級アルキル基を示す。)
【化6】 (式3中、R9 は水素またはメチル基を示し、R10は炭
素数1〜6のアルキレン基、オキシアルキレン基または
非存在のいずれかを示す。R10が非存在を示す場合、C
とZが直接結合する。Zはエステル結合またはアミド結
合を示す。R11は炭素数1〜6のアルキレン基、アミノ
アルキレン基、側鎖に水酸基を有するアルキル基または
非存在を示す。R11が非存在を示す場合、ZとSiが直
接結合する。また、nは10〜200の整数である。) 上記単量体混合物は、紫外線吸収モノマーおよびシリコ
ーンマクロマーと共重合可能な重合性ビニル化合物をさ
らに含むことが好ましい。上記重合性ビニル化合物は、
活性水素を有する重合性ビニル化合物を含むことが好ま
しい。上記紫外線吸収剤は、ポリイソシアネート系架橋
剤をさらに含むことが好ましい。上記紫外線吸収性高分
子の分子量は、1万〜30万であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリエステル樹脂製建材は、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエ
ステルからなるフィルム、シート、板などの建材の表面
に紫外線吸収剤が塗布され、被膜が形成されているもの
である。本発明で使用される紫外線吸収剤は紫外線吸収
性高分子を含み、この紫外線吸収性高分子は、下記一般
式(1)および/または(2)で表される紫外線吸収モ
ノマーと、この紫外線吸収モノマーと共重合可能な下記
一般式(3)で表されるシリコーンマクロマーとを含有
する単量体混合物が重合したものである。
【0008】
【化7】 (式1中、R1 は水素、炭素数1〜6のアルキル基、ま
たはオキシアルキル基のいずれかを示し、R2 は炭素数
1〜10のアルキレン基、オキシアルキレン基、または
非存在のいずれかを示す。R2 が非存在を示す場合、X
がベンゼン環に直接結合する。Xはエステル結合、アミ
ド結合、エーテル結合またはウレタン結合のいずれかを
示す。また、R3 は水素または低級アルキル基を示
す。)
【0009】
【化8】 (式2中、R4 は水素、ハロゲン、またはメチル基のい
ずれかを示し、R5 は水素または炭素数1〜6の炭化水
素基を示し、R6 は炭素数1〜10のアルキレン基、オ
キシアルキレン基、または非存在のいずれかを示す。R
6 が非存在を示す場合、Yがベンゼン環に直接結合す
る。Yはエステル結合、アミド結合、エーテル結合また
はウレタン結合のいずれかを示す。R7 は炭素数1〜8
のアルキレン基、アミノアルキレン基または側鎖に水酸
基を有するアルキル基、または非存在のいずかを示す。
7 が非存在を示す場合、YとCが直接結合する。ま
た、R8は水素または低級アルキル基を示す。)
【0010】
【化9】 (式3中、R9 は水素またはメチル基を示し、R10は炭
素数1〜6のアルキレン基、オキシアルキレン基または
非存在のいずれかを示す。R10が非存在を示す場合、C
とZが直接結合する。Zはエステル結合またはアミド結
合を示す。R11は炭素数1〜6のアルキレン基、アミノ
アルキレン基、側鎖に水酸基を有するアルキル基または
非存在を示す。R11が非存在を示す場合、ZとSiが直
接結合する。また、nは10〜200の整数である。)
【0011】上記一般式(1)で表される紫外線吸収モ
ノマーは、2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体が、ビ
ニル化合物の主鎖に側鎖として結合したものであり、例
えば、−BP−R−OH(BP:2−ヒドロキシベンゾ
フェノン骨格)などの官能基を有する化合物と、−CH
=CR−COOHなどの官能基を有する重合性ビニル化
合物などが反応し、エステル結合で結合したものなどで
ある。このようなモノマーの具体例としては、2−ヒド
ロキシ−4−アクリロイルオキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロイルオキシ)
エトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−
メタクリロイルオキシ)エトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−(2−メチル−2−アクリロイルオキ
シ)エトキシベンゾフェノンなどが挙げられる。
【0012】上記一般式(2)で表される紫外線吸収モ
ノマーは、2−ヒドロキシベンゾトリアゾール誘導体
が、ビニル化合物の主鎖に側鎖として結合したものであ
る。このようなモノマーの具体例としては、2−[2’
−ヒドロキシ−5’−(メタクリロイルオキシ)フェニ
ル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−
5’−(アクリロイルオキシ)フェニル]ベンゾトリア
ゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−(メタクリロイルオキシ)フェニル]ベンゾトリ
アゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−メチル−
5’−(アクリロイルオキシ)フェニル]ベンゾトリア
ゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(メタクリロ
イルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾリ
トリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(アクリロイルオ
キシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−
[2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−(メタ
クリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル、2−[2’−ヒドロキシ−3’−メチル−5’−
(アクリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリア
ゾール、2−[2’ヒドロキシ−5’−(メタクリロイ
ルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(アクロイ
ルオキシブチル)フェニル]−5−メチルベンゾトリア
ゾール、[2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−(ア
クリロイルオキシエトキシカルボニルエチル)フェノ
ル]ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
【0013】また、一般式(3)で表されるシリコーン
マクロマーは、ポリエステル樹脂製建材表面の防汚性、
滑性を高めるために用いられるものであり、1−(3−
ヒドロキシプロピル)ポリジメチルシロキサンとアクリ
ル酸またはメタクリル酸とのエステル化反応や、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレートと1−(3−グリシドキシ
プロピル)ポリジメチルシロキサンとの反応により得ら
れるものである。具体的には、1−(3−メタクリロキ
シプロピル)ポリジメチルシロキサン、3−メタクリロ
キシプロピルポリジメチルシロキサン、ポリジメチルシ
ロキサンメタクリルアミド等が挙げられる。
【0014】単量体混合物中における紫外線吸収モノマ
ー(1)および(2)と、シリコーンマクロマー(3)
との割合は、紫外線吸収モノマー(1)および(2)の
合計が90〜99.95重量%で、シリコーンマクロマ
ー(3)が0.05〜10重量%であることが好まし
い。紫外線吸収モノマーが99.95重量%を超える
と、シリコーンマクロマー(3)の割合が相対的に低く
なるために、強度、滑性などの被膜特性が低下したり、
防汚性が不十分となったりする場合がある。一方、90
重量%未満では、紫外線吸収能が低下し、その結果、ポ
リエステル樹脂製建材の耐候性が不十分となる場合があ
る。また、紫外線吸収モノマー(1)と(2)は、それ
ぞれを単独で使用しても、両者を併用してもよく、紫外
線吸収モノマー(1)と(2)の合計重量のうち、紫外
線吸収モノマー(1)が100〜0重量%で、紫外線吸
収モノマー(2)が0〜100重量%である。このよう
な紫外線吸収性高分子においては、式(1)および/ま
たは(2)で表される紫外線吸収モノマーと、式(3)
で表されるシリコーンマクロマーとが共有結合してい
る。よって、この高分子を紫外線吸収剤としてポリエス
テルフィルムなどの表面に塗布し、屋外で使用した場合
にも、紫外線吸収モノマーが雨水にほとんど溶け出さな
い。そのため、長期にわたって紫外線吸収能が持続す
る。
【0015】単量体混合物には、さらに、上述の紫外線
吸収モノマー(1)および/または(2)と、シリコー
ンマクロマー(3)と共重合可能な重合性ビニル化合物
が含まれていてもよい。重合性ビニル化合物を使用する
と、単量体混合物を重合して得られる紫外線吸収性高分
子が柔軟性に優れる。このような重合性ビニル化合物と
しては、アクリロニトリル、アクリル酸アルキルエステ
ル、メタクリル酸アルキルエステル、アルキルビニルエ
ーテル、アルキルビニルエステル、スチレンなどがあげ
られる。また、アクリル酸アルキルエステル、メタクリ
ル酸アルキルエステル、アルキルビニルエーテル、アル
キルビニルエステルのアルキル基の炭素数には特に制限
はないが、1〜18であると造膜性および紫外線吸収モ
ノマーとの共重合性が良好であり好ましい。
【0016】これら重合性ビニル化合物の具体例として
は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアク
リレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート等が挙げられる。アルキルビニルエーテルとし
て、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プ
ロピルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等が
挙げられる。また、アルキルビニルエステルとして、酢
酸ビニル、エチルビニル、ブチルビニル、2−エチルヘ
キシルビニル等が挙げられる。これらの重合性ビニル化
合物のなかでは、メチルメタクリレート、ブチルアクリ
レートを使用すると、特に、得られる紫外線吸収性高分
子が柔軟性に優れ、ポリエステルのフィルムやシートな
どに塗布した場合にもフィルムやシートの柔軟性を損な
わない。したがって、例えば、紫外線吸収性高分子が塗
布されたポリエステルフィルムを、農業用フィルムとし
て施設園芸用ハウスに使用した場合でも、このフィルム
はパイプからなる骨組みの形状に容易に追従するので、
施設園芸用ハウスを簡単に組み立てやすい。
【0017】さらに、紫外線吸収モノマー(1)および
/または(2)と、シリコーンマクロマー(3)と共重
合可能な重合性ビニル化合物には、活性水素を有する重
合性ビニル化合物が含まれることが好ましい。活性水素
を有する重合性ビニル化合物を使用することによって、
紫外線吸収性高分子からなる被膜の強度や建材の表面へ
の密着性が優れる。活性水素を有する重合性ビニル化合
物としては、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、アクリルアミド等が挙げら
れ、これらの中では、ポリエステル樹脂との密着性がよ
り改善されることから、アクリル酸およびメタクリル酸
が好ましい。
【0018】また、活性水素を有する重合性ビニル化合
物が単量体混合物に含まれる場合には、この単量体混合
物を重合して得られた紫外線吸収性高分子に架橋剤を添
加して、ポリエステル樹脂製建材の表面に塗布すること
が好ましい。架橋剤を添加することによって、紫外線吸
収剤からなる被膜の強度、耐水性、耐候性がより優れ
る。架橋剤としては、メチロールメラミン樹脂、グリオ
キザール樹脂、ポリイソシアネート系架橋剤などが使用
できるが、特に、トリメチロールのトルエンジイソシア
ネート3モル付加物、トリメチロールプロパンのヘキサ
メチレンジイソシアネート3モル付加物、トリメチロー
ルプロパンのトリレンジイソシアネート3モル付加物等
のポリイソシアネート系架橋剤を使用すると、ポリエス
テル樹脂への密着性が良好であり好ましい。
【0019】単量体混合物中における紫外線吸収モノマ
ー(1)および(2)と、シリコーンマクロマー(3)
と、重合性ビニル化合物との割合は、紫外線吸収モノマ
ー(1)および(2)の合計が5〜60重量%で、シリ
コーンマクロマー(3)が0.05〜10重量%で、重
合性ビニル化合物が30〜94.95重量%であること
が好ましい。そして、重合性ビニル化合物中には、特に
活性水素を有する重合性ビニル化合物が1〜10重量%
含まれることが好ましい。紫外線吸収モノマー(1)お
よび(2)が、単量体混合物中、60重量%を超える
と、強度、滑性などの被膜特性が低下する場合があり、
5重量%未満では、紫外線吸収能が低下し、その結果、
ポリエステル樹脂製建材の耐候性が不十分となる場合が
ある。また、シリコーンマクロマー(3)が10重量%
を超えると、被膜の均一性、透明性が低下する場合があ
り、0.05重量%未満では、被膜の滑性が低下すると
ともに、ポリエステル樹脂製建材の防汚性が不十分とな
る場合がある。
【0020】このような紫外線吸収性高分子は、溶液重
合法、懸濁重合法、乳化重合法などの通常の重合方法で
製造できる。溶液重合を行う場合は、適当な溶媒中で重
合開始剤の存在下に、紫外線吸収モノマー(1)および
(2)と、シリコーンマクロマー(3)を含む単量体混
合物を重合させればよい。ここで重合溶媒としては、例
えば酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、アセト
ン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン等のケトン
類、テトラヒドロフラン等のエーテル類など、公知の溶
媒を使用できる。また、これらの溶媒は単独で、または
2種以上混合して使用できる。また、重合開始剤も公知
のものを使用することができ、ベンゾイルパーオキシド
等の過酸化化合物、アゾビスイソブチロニトリル等のア
ゾ系化合物を挙げることができる。これらの重合開始剤
も単独で、または2種以上混合して使用できる。重合開
始剤の使用量は特に限定されないが、単量体混合物の
0.05〜2重量%程度とするのがよい。
【0021】特に、単量体混合物が水性エマルション型
である場合には、さらに共重合成分として、架橋性モノ
マーを用い、乳化重合時に粒子内架橋を生成させること
もできる。このように紫外線吸収性高分子に内部架橋構
造を形成させることにより、この高分子を含む紫外線吸
収剤をポリエステルフィルム、シートなどの建材の表面
に塗布した場合に、耐水性、耐候性に優れた耐久性のあ
る被膜を形成できる。水性エマルション型の単量体混合
物と架橋性モノマーを重合する場合には、水系媒体中で
乳化剤、水溶性開始剤を使用して乳化重合する。
【0022】なお、単量体混合物には染料を添加して、
着色された紫外線吸収性高分子粒子を製造し、意匠性を
付与してもよい。染料としては、DIANIX BLU
E BG−FSNEW(三菱化成ヘキスト社製)、DI
ANIX YELLOW G−FS(三菱化成ヘキスト社
製)、DIANIX RED KBN−SE(三菱化成ヘ
キスト社製)などが挙げられる。さらに、本発明で使用
される紫外線吸収剤には、本発明の目的を阻害しない範
囲で他の添加剤が含まれていてもよい。例えば、加水分
解防止剤、酸化防止剤、防かび剤、消泡剤などである。
加水分解防止剤としては、例えばカルボジイミド系スタ
バクゾール1、PCD(Bayer社製)、4−t−ブ
チルカテコール、アゾジカルボナミッド、脂肪酸アマイ
ド等を挙げることができる。酸化防止剤としては、BH
T、Irganox1010、Irganox107
6、Cyanox1790等を挙げることができる。防
かび剤としては、ペンタクロロフェノール、銅−8−ヒ
ドロキシキノリン、ビス(トリーn−ブチルチン)など
を挙げることができる。消泡剤としては、シリコーン、
プルロニック化合物等を挙げることができる。
【0023】本発明のポリエステル樹脂製建材は、ポリ
エステルからなるフィルム、シート、板などの表面に、
紫外線吸収性高分子を含有する紫外線吸収剤を塗布し、
被膜を形成することにより製造できる。紫外線吸収剤の
塗布は、刷毛塗り法、スプレー塗布法、ディッピング
法、フローコーティング法などの通常の方法で行う。そ
して、塗布後には適宜熱処理を行って溶媒、水を除去し
て、建材表面に紫外線吸収被膜を形成する。紫外線吸収
剤は、乾燥後の被膜の厚さが1〜10μmとなるように
形成されることが好ましい。また、ポリエステル樹脂製
建材は、化粧シート、農業用被覆材、透明板、透明波板
などの様々な用途に使用できるが、長期にわたって耐候
性や防汚性が持続し、透明性にも優れているため、農作
物を栽培する施設園芸用ハウスに用いられる農業用フィ
ルムへの使用に特に適している。そして、その中でも、
3〜5年間またはそれ以上の長期間にわたって継続して
使用されるハウスや大型のハウスへの使用に最適であ
る。農業用フィルムを製造する場合には、ポリエステル
をカレンダ加工、Tダイ法、インフレーション法などで
0.01〜0.5mm程度の厚さのフィルムに成形した
後、表面に紫外線吸収剤を塗布し、被膜を形成する。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて、具体的に説
明する。 [実施例1]ジムロート、滴下ロート、温度計、窒素導
入管、攪拌装置を備えた1Lのセパラブルフラスコに、
表1に示すように、2−ヒドロキシ−4−メタクリロイ
ルオキシベンゾフェノン100.0g、シリコーンマク
ロマー(チッソ(株)製、サイラプレーンFM−071
1、分子量1000)20.0g、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート20g、メタクリル酸メチル60g
と、n−ドデシルメルカプタン2g、メチルエチルケト
ン200gを加え、窒素導入管から窒素を吹き込みなが
ら50℃まで昇温した。その後、少量のメチルエチルケ
トンに溶解したアゾビスイソブチロニトリル1.0gを
30分で滴下し、滴下終了後70℃まで昇温し、8時間
反応を行い分子量が約2万の紫外線吸収性高分子を製造
した。そして、この紫外線吸収性高分子100gに、ト
リレンジイソシアネート3モルとトリメチロールプロパ
ン1モルの付加物の75重量%酢酸エチル溶液5gを攪
拌混合したものを、厚さ0.15mmのポリエチレンテ
レフタレートフィルムに、乾燥後の膜厚が5μmになる
ように塗布した。ついで、熱風乾燥機を使用して、10
0℃で2分間乾燥、硬化を行い、表面に紫外線吸収剤が
塗布されたポリエステルフィルムを製造した。
【0025】[実施例2]表1に示すモノマーを使用し
た以外は実施例1と同様にして紫外線吸収性高分子を製
造し、同様にポリエステルフィルムを製造した。なお、
紫外線吸収性高分子の分子量は約5万であった。
【0026】[実施例3]表1に示すモノマーを使用し
た以外は実施例1と同様にして紫外線吸収性高分子を製
造し、同様にポリエステルフィルムを製造した。なお、
紫外線吸収性高分子の分子量は約4万であった。
【0027】[実施例4]表1に示すモノマーを使用し
た以外は実施例1と同様にして紫外線吸収性高分子を製
造し、同様にポリエステルフィルムを製造した。なお、
紫外線吸収性高分子の分子量は約6万であった。
【0028】[実施例5]ジムロート、滴下ロート、温
度計、窒素導入管、攪拌装置を備えた1Lのセパラブル
フラスコに、イオン交換水200gを加え、窒素導入管
から窒素を吹き込みながら70℃まで昇温した。別に用
意した容器に表1に示す各モノマー、乳化剤としてアク
アロンHS−20 10g(第一工業製薬社製)、イオ
ン交換水200gを加え、攪拌し、モノマー乳化物を調
製した。さらに別の容器にイオン交換水60g、2,2
−’アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プ
ロパン]塩酸塩 1gを加え攪拌溶解開始剤溶液を調製
した。これらモノマー乳化物と開始剤溶液を同時に2時
間かけてセパラブルフラスコ中に滴下した。滴下終了後
さらに70℃、3時間熟成し、エマルション型紫外線吸
収性高分子を調製した。このエマルション型紫外線吸収
性高分子の固形分は31wt%、粒子径は70nm、分
子量は4万であった。そして、実施例1と同様にしてポ
リエステルフィルムを製造した。
【0029】[実施例6]表1に示すモノマーを使用し
た以外は実施例1と同様にして紫外線吸収性高分子を製
造し、同様にポリエステルフィルムを製造した。
【0030】[比較例1]表1に示すモノマーを使用し
た以外は実施例1と同様にして紫外線吸収性高分子を製
造し、同様にポリエステルフィルムを製造した。なお、
紫外線吸収性高分子の分子量は約5万であった。
【0031】[比較例2]表1に示すモノマーを使用し
た以外は実施例1と同様にして紫外線吸収性高分子を製
造し、同様にポリエステルフィルムを製造した。なお、
紫外線吸収性高分子の分子量は約2万であった。
【0032】
【表1】 表中、略号は以下の内容を示す。 UVA−1:2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキ
シベンゾフェノン UVA−2:2−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキシ
ベンゾフェノン UVA−3:2−[2’−ヒドロキシ−5’−(メタク
リロイルオキシ)フェニル]ベンゾトリアゾール UVA−4:2−[2’−ヒドロキシ−5’−(アクリ
ロイルオキシ)フェニル]ベンゾトリアゾール UVA−5:2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール シリコーンマクロマー−1:サイラプレーンFM−07
11(チッソ(株)製、分子量1000) シリコーンマクロマー−2:サイラプレーンFM−07
21(チッソ(株)製、分子量5000) 2−HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
【0033】[試験例1]実施例1〜5および比較例1
〜2で製造されたポリエステルフィルムについて、耐候
性、耐候性、防汚性、透明性を評価した。評価結果
を表2および3に示す。 1.耐候性の評価 ポリエステルフィルムを、60℃の水/メタノール=5
0/50(重量比)混合溶媒中に24時間浸漬した。そ
して、浸漬前後のポリエステルフィルムについて、波長
370nmの紫外線透過率を、日立(株)製分光光度計
U−3200で測定した。 2.耐候性の評価 岩崎電気(株)製のUVテスター、アイスーパーSUV
−W13を使用して、ポリエステルフィルムに紫外線を
照射した場合における、照射前後のポリエステルフィル
ムの変化を目視で評価した。なお照射サイクルは16ま
で行った。1サイクルは、ライト(紫外線照射)8時間
とデュー(湿度100%の結露状態)4時間の組み合わ
せである。 3.防汚性の評価 ポリエステルフィルムを70℃の恒温室に30分放置し
た後、カーボンブラック粉末をフィルム上に振りかけ、
さらに30分放置した。ついで、フィルムを室温まで放
冷した。そして、霧吹きを使用して、斜めに傾けたフィ
ルムに水を噴霧した(霧吹きとフィルムとの距離20c
m、噴霧回数50回)。その後、このフィルムを室温で
乾燥させ、その際の汚染状況を目視で観察し、評価し
た。 4.透明性の評価 ヘイズメーターを使用して、ポリエステルフィルムのヘ
イズ値を測定した。
【0034】
【表2】 表中、略号は以下の内容を示す。 ○:汚れなし △:若干汚れ残りあり ×:汚れ残りあり
【0035】
【表3】 表中、略号は以下の内容を示す。 ○:変化なし △:黄変あり ×:表面にクラック発生
【0036】表から以下が明らかとなった。 ・耐候性 実施例1〜6で得られたポリエステルフィルムは、フィ
ルム表面に塗布、形成された紫外線吸収剤が混合溶媒中
にほとんど溶解しなかったために、混合溶媒への浸漬の
前後で紫外線透過率がほとんど変化せず、低い紫外線透
過率を維持した。すなわち、実施例1〜6で得られたポ
リエステルフィルムは、屋外で使用した場合でも雨水な
どの水分に紫外線吸収剤がほとんど溶出せず、優れた耐
候性が持続することが示唆された。一方、比較例1のポ
リエステルフィルムでは、表面に塗布された紫外線吸収
剤が混合溶媒中に溶出してしまい、紫外線透過率が増加
した。 ・耐候性 実施例1〜6で得られたポリエステルフィルムは、実曝
露レベルが6年または8年に相当する紫外線照射によっ
ても、変化がみられなく、耐候性にも優れていた。一
方、比較例1〜2で得られたポリエステルフィルムは、
実曝露レベルが6年に相当する紫外線照射によって、や
や黄変し、実曝露レベルが8年に相当する紫外線照射に
よって、かなり黄変した。 ・防汚性 実施例1〜6で得られたポリエステルフィルムは、水を
噴霧した際、カーボンブラックが水とともに流れ落ち
た。一方、比較例1〜2で得られたポリエステルフィル
ムは、水を噴霧した後も、フィルム表面全体にカーボン
ブラック粉末が残っていた。 ・透明性 実施例1〜6で得られたポリエステルフィルムは、透明
性に優れていた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明のポリエステ
ル樹脂製建材は、特定の構造の紫外線吸収モノマーと、
この紫外線吸収モノマーと共重合可能な特定のシリコー
ンマクロマーとを含む単量体混合物が重合された紫外線
吸収性高分子を含有する紫外線吸収剤からなる被膜が形
成されている。そして、この紫外線吸収剤においては、
紫外線吸収モノマーが高分子と共有結合している。よっ
て、本発明のポリエステル樹脂製建材を、施設園芸用ハ
ウスに用いられる農業用フィルムなどとして屋外で長期
にわたって使用した場合にも、紫外線吸収剤が溶出せ
ず、紫外線吸収能が持続するうえフィルム表面の防汚性
も劣化しにくい。また、透明性にも優れる。さらに、単
量体混合物が、紫外線吸収モノマーおよびシリコーンマ
クロマーと共重合可能な重合性ビニル化合物をさらに含
むことによって、柔軟性に優れた紫外線吸収性高分子が
得られ、ポリエステル樹脂製建材への使用により適した
ものとなる。さらに、重合性ビニル化合物が、活性水素
を有する重合性ビニル化合物を含むことによって、被膜
の強度や建材への密着性が優れる。本発明のポリエステ
ル樹脂製建材は、特に農業用フィルムとしての使用に最
適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 290/06 C08F 290/06 4J035 C08G 77/442 C08G 77/442 C09K 3/00 104 C09K 3/00 104A 104C E04F 13/00 E04F 13/00 B // C08L 67:02 C08L 67:02 (72)発明者 杉森 斉司 兵庫県小野市小田町1516−1 一方社油脂 工業株式会社内 (72)発明者 山本 隆一 兵庫県小野市小田町1516−1 一方社油脂 工業株式会社内 Fターム(参考) 2B024 DA05 DB01 2B029 EB02 EC03 EC09 EC14 EC19 RA03 4F006 AA35 AB12 BA03 CA06 4F100 AK41B AK42 AK52A BA02 BA07 CA02A CA07A GB07 JA07A JL06 JL09 JN01 YY00A 4J027 AF04 AF06 BA07 BA13 CD08 4J035 GA02 GB01 GB08 GB09 LB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線吸収剤からなる被膜が形成された
    ポリエステル樹脂製建材であり、 紫外線吸収剤は、下記一般式(1)および/または
    (2)で表される紫外線吸収モノマーと、この紫外線吸
    収モノマーと共重合可能な下記一般式(3)で表される
    シリコーンマクロマーとを含む単量体混合物が重合した
    紫外線吸収性高分子を含有することを特徴とするポリエ
    ステル樹脂製建材。 【化1】 (式1中、R1 は水素、炭素数1〜6のアルキル基、ま
    たはオキシアルキル基のいずれかを示し、R2 は炭素数
    1〜10のアルキレン基、オキシアルキレン基、または
    非存在のいずれかを示す。R2 が非存在を示す場合、X
    がベンゼン環に直接結合する。Xはエステル結合、アミ
    ド結合、エーテル結合またはウレタン結合のいずれかを
    示す。また、R3 は水素または低級アルキル基を示
    す。) 【化2】 (式2中、R4 は水素、ハロゲン、またはメチル基のい
    ずれかを示し、R5 は水素または炭素数1〜6の炭化水
    素基を示し、R6 は炭素数1〜10のアルキレン基、オ
    キシアルキレン基、または非存在のいずれかを示す。R
    6 が非存在を示す場合、Yがベンゼン環に直接結合す
    る。Yはエステル結合、アミド結合、エーテル結合また
    はウレタン結合のいずれかを示す。R7 は炭素数1〜8
    のアルキレン基、アミノアルキレン基または側鎖に水酸
    基を有するアルキル基、または非存在のいずかを示す。
    7 が非存在を示す場合、YとCが直接結合する。ま
    た、R8は水素または低級アルキル基を示す。) 【化3】 (式3中、R9 は水素またはメチル基を示し、R10は炭
    素数1〜6のアルキレン基、オキシアルキレン基または
    非存在のいずれかを示す。R10が非存在を示す場合、C
    とZが直接結合する。Zはエステル結合またはアミド結
    合を示す。R11は炭素数1〜6のアルキレン基、アミノ
    アルキレン基、側鎖に水酸基を有するアルキル基または
    非存在を示す。R11が非存在を示す場合、ZとSiが直
    接結合する。また、nは10〜200の整数である。)
  2. 【請求項2】 単量体混合物は、一般式(1)および/
    または(2)で表される紫外線吸収モノマーおよび一般
    式(3)で表されるシリコーンマクロマーと共重合可能
    な重合性ビニル化合物を、さらに含むことを特徴とする
    請求項1に記載のポリエステル樹脂製建材。
  3. 【請求項3】 重合性ビニル化合物は、活性水素を有す
    る重合性ビニル化合物を含むことを特徴とする請求項2
    に記載のポリエステル樹脂製建材。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収剤は、ポリイソシアネート系
    架橋剤をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の
    ポリエステル樹脂製建材。
  5. 【請求項5】 紫外線吸収性高分子の分子量が1万〜3
    0万であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載のポリエステル樹脂製建材。
  6. 【請求項6】 建材が、農業用フィルムであることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のポリエス
    テル樹脂製建材。
JP2000357831A 2000-11-24 2000-11-24 ポリエステル樹脂製建材 Pending JP2002161158A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357831A JP2002161158A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 ポリエステル樹脂製建材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000357831A JP2002161158A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 ポリエステル樹脂製建材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002161158A true JP2002161158A (ja) 2002-06-04

Family

ID=18829833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000357831A Pending JP2002161158A (ja) 2000-11-24 2000-11-24 ポリエステル樹脂製建材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002161158A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245709A (ja) * 2006-02-17 2007-09-27 Idemitsu Kosan Co Ltd 樹脂積層体
WO2008056678A1 (fr) * 2006-11-10 2008-05-15 Nippon Shokubai Co., Ltd. Composition de polymère absorbant le rayonnement ultraviolet dispersé dans l'eau
JP2008138163A (ja) * 2006-11-10 2008-06-19 Nippon Shokubai Co Ltd 水分散型紫外線吸収性ポリマー組成物
WO2008102822A1 (ja) 2007-02-20 2008-08-28 Fujifilm Corporation 紫外線吸収剤を含む高分子材料
WO2008123504A1 (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Fujifilm Corporation 紫外線吸収剤組成物
WO2009022736A1 (ja) 2007-08-16 2009-02-19 Fujifilm Corporation ヘテロ環化合物、紫外線吸収剤及びこれを含む組成物
KR100908074B1 (ko) * 2009-01-22 2009-07-15 월드비엠씨(주) 신규한 자외선 차단제인 공중합체가 첨가된 불포화 폴리에스테르계 벌크 몰딩 컴파운드
WO2009123141A1 (ja) 2008-03-31 2009-10-08 富士フイルム株式会社 紫外線吸収剤組成物
WO2009123142A1 (ja) 2008-03-31 2009-10-08 富士フイルム株式会社 紫外線吸収剤組成物
WO2009136624A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-12 富士フイルム株式会社 紫外線吸収剤組成物
US8003222B2 (en) * 2005-09-27 2011-08-23 Nippon Shokubai Co., Ltd. Resin composition for forming ultraviolet absorbing layer and laminate comprising ultraviolet absorbing layer
WO2017094872A1 (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 国立大学法人大阪大学 紫外線吸収剤

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09143447A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Ipposha Oil Ind Co Ltd 硝子瓶等の紫外線吸収剤
JPH10316726A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Mitsubishi Chem Corp ベンゾフェノン基又はベンゾトリアゾール基を有するポリシロキサン系共重合体
JPH11348199A (ja) * 1998-06-10 1999-12-21 Nippon Shokubai Co Ltd 紫外線吸収性複合フィルム
JP2001139924A (ja) * 1999-08-30 2001-05-22 Ipposha Oil Ind Co Ltd シリコーン含有高分子紫外線吸収剤及びコーティング剤組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09143447A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Ipposha Oil Ind Co Ltd 硝子瓶等の紫外線吸収剤
JPH10316726A (ja) * 1997-05-16 1998-12-02 Mitsubishi Chem Corp ベンゾフェノン基又はベンゾトリアゾール基を有するポリシロキサン系共重合体
JPH11348199A (ja) * 1998-06-10 1999-12-21 Nippon Shokubai Co Ltd 紫外線吸収性複合フィルム
JP2001139924A (ja) * 1999-08-30 2001-05-22 Ipposha Oil Ind Co Ltd シリコーン含有高分子紫外線吸収剤及びコーティング剤組成物

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8003222B2 (en) * 2005-09-27 2011-08-23 Nippon Shokubai Co., Ltd. Resin composition for forming ultraviolet absorbing layer and laminate comprising ultraviolet absorbing layer
JP2007245709A (ja) * 2006-02-17 2007-09-27 Idemitsu Kosan Co Ltd 樹脂積層体
WO2008056678A1 (fr) * 2006-11-10 2008-05-15 Nippon Shokubai Co., Ltd. Composition de polymère absorbant le rayonnement ultraviolet dispersé dans l'eau
JP2008138163A (ja) * 2006-11-10 2008-06-19 Nippon Shokubai Co Ltd 水分散型紫外線吸収性ポリマー組成物
WO2008102822A1 (ja) 2007-02-20 2008-08-28 Fujifilm Corporation 紫外線吸収剤を含む高分子材料
WO2008123504A1 (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Fujifilm Corporation 紫外線吸収剤組成物
WO2009022736A1 (ja) 2007-08-16 2009-02-19 Fujifilm Corporation ヘテロ環化合物、紫外線吸収剤及びこれを含む組成物
WO2009123141A1 (ja) 2008-03-31 2009-10-08 富士フイルム株式会社 紫外線吸収剤組成物
WO2009123142A1 (ja) 2008-03-31 2009-10-08 富士フイルム株式会社 紫外線吸収剤組成物
WO2009136624A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-12 富士フイルム株式会社 紫外線吸収剤組成物
KR100908074B1 (ko) * 2009-01-22 2009-07-15 월드비엠씨(주) 신규한 자외선 차단제인 공중합체가 첨가된 불포화 폴리에스테르계 벌크 몰딩 컴파운드
WO2017094872A1 (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 国立大学法人大阪大学 紫外線吸収剤
JPWO2017094872A1 (ja) * 2015-12-02 2018-09-20 国立大学法人大阪大学 紫外線吸収剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5159615B2 (ja) 水系硬化性樹脂組成物
US7951429B2 (en) High energy curable coatings comprising thermoplastic polymers
JP2002161158A (ja) ポリエステル樹脂製建材
JP5089114B2 (ja) 水性樹脂組成物、及びその製造方法、並びに水性塗料組成物
JP2018172678A (ja) 樹脂エマルション
JPH11348199A (ja) 紫外線吸収性複合フィルム
TWI582141B (zh) Uv-反射組成物
JP3605833B2 (ja) 加熱硬化型防曇剤組成物
JPS5825331A (ja) プラスチツクより成る物体の表面を平滑かつ長期間有効に被覆するための、帯電防止および防曇効果を有する被覆剤
JP2003206435A (ja) 防曇塗料、防曇性成形品及び防曇性シート
JP4163520B2 (ja) 水系紫外線吸収性樹脂組成物およびその製造方法
JP4698777B2 (ja) アクリル系重合性ポリマー
JP3216262B2 (ja) 車両灯具用加熱硬化型防曇剤組成物及び車両灯具
JP5566442B2 (ja) 水性樹脂組成物、及びその製造方法、並びに水性塗料組成物
JP2006028335A (ja) 防曇塗料及び防曇性成形品
KR960003284B1 (ko) 방담성(anti-fogging) 수지 필름-형성 조성물
JP2016188368A (ja) 塗料用水性樹脂組成物
JP6647419B2 (ja) 親水性ポリマー及びこのポリマーを用いた塗料用水性樹脂組成物
JPH04202388A (ja) 耐候性塗料組成物
JP2002212491A (ja) コーティング剤及びそれを用いた構造体
JP3265049B2 (ja) 硬化性被覆組成物
JPH02115238A (ja) プラスチック塗料用樹脂組成物
JPH08269387A (ja) 加熱硬化型被覆組成物
JP2005146227A (ja) 防曇塗料、防曇性成形品及び防曇塗料の製造方法
JPH06172686A (ja) 抗菌性ウレタン架橋粒子含有塗料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100817