JP2002344410A - Ofdm復調装置 - Google Patents
Ofdm復調装置Info
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- JP2002344410A JP2002344410A JP2001142097A JP2001142097A JP2002344410A JP 2002344410 A JP2002344410 A JP 2002344410A JP 2001142097 A JP2001142097 A JP 2001142097A JP 2001142097 A JP2001142097 A JP 2001142097A JP 2002344410 A JP2002344410 A JP 2002344410A
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- 230000009466 transformation Effects 0.000 claims description 2
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- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【課題】 移動体による受信を行う場合であっても、高
精度に伝送路の伝達特性を推定して情報の誤り率を向上
させる。 【解決手段】 OFDM受信装置1は、FFT演算した
後の振幅変調信号を波形等化するイコライザ8を有して
いる。このイコライザ8は、SP信号を抽出するSP信
号抽出回路11と、抽出したSP信号を時間方向に補間
する時間方向補間フィルタ12と、時間方向に補間した
SP信号をさらに周波数方向に補間する周波数方向補間
フィルタ13とを有している。時間方向補間フィルタ1
2は、n段(nは2以上の整数)の0次ホールドフィル
タにより構成されている。
精度に伝送路の伝達特性を推定して情報の誤り率を向上
させる。 【解決手段】 OFDM受信装置1は、FFT演算した
後の振幅変調信号を波形等化するイコライザ8を有して
いる。このイコライザ8は、SP信号を抽出するSP信
号抽出回路11と、抽出したSP信号を時間方向に補間
する時間方向補間フィルタ12と、時間方向に補間した
SP信号をさらに周波数方向に補間する周波数方向補間
フィルタ13とを有している。時間方向補間フィルタ1
2は、n段(nは2以上の整数)の0次ホールドフィル
タにより構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重化伝送(OFDM:Orthogonal Frequency Division
Multiplexing)方式によるデジタル放送等に適用される
OFDM復調装置に関する。
重化伝送(OFDM:Orthogonal Frequency Division
Multiplexing)方式によるデジタル放送等に適用される
OFDM復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル信号を伝送する方式とし
て、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal F
requency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式
が提案されている。このOFDM方式は、伝送帯域内に
多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それ
ぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当
て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadratu
re Amplitude Modulation)によりデジタル変調する方
式である。
て、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal F
requency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式
が提案されている。このOFDM方式は、伝送帯域内に
多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それ
ぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当
て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadratu
re Amplitude Modulation)によりデジタル変調する方
式である。
【0003】このOFDM方式は、多数のサブキャリア
で伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの
帯域は狭くなり変調速度は遅くはなるが、トータルの伝
送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有
している。また、このOFDM方式は、多数のサブキャ
リアが並列に伝送されるためにシンボル速度が遅くなる
という特徴を有している。そのため、このOFDM方式
は、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時
間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにく
くなる。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに
対してデータの割り当てが行われることから、変調時に
は逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fouri
er Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行
うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いる
ことにより、送受信回路を構成することができるという
特徴を有している。
で伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの
帯域は狭くなり変調速度は遅くはなるが、トータルの伝
送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有
している。また、このOFDM方式は、多数のサブキャ
リアが並列に伝送されるためにシンボル速度が遅くなる
という特徴を有している。そのため、このOFDM方式
は、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時
間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにく
くなる。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに
対してデータの割り当てが行われることから、変調時に
は逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fouri
er Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行
うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いる
ことにより、送受信回路を構成することができるという
特徴を有している。
【0004】以上のような特徴からOFDM方式は、マ
ルチパス妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に
適用することが広く検討されている。このようなOFD
M方式を採用した地上波デジタル放送としては、例え
ば、ヨーロッパではDVB−T(Digital Video Broadc
asting-Terrestrial)という規格が提案され、日本では
ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcas
ting -Terrestrial)といった規格が提案されている。
ルチパス妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に
適用することが広く検討されている。このようなOFD
M方式を採用した地上波デジタル放送としては、例え
ば、ヨーロッパではDVB−T(Digital Video Broadc
asting-Terrestrial)という規格が提案され、日本では
ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcas
ting -Terrestrial)といった規格が提案されている。
【0005】OFDM方式による送信信号は、図4に示
すように、OFDMシンボルと呼ばれるシンボル単位で
伝送される。このOFDMシンボルは、送信時にIFF
Tが行われる信号期間である有効シンボルと、この有効
シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされた
ガードインターバルとから構成されている。このガード
インターバルは、OFDMシンボルの前半部分に設けら
れている。例えば、DVB−T規格(2Kモード)にお
いては、OFDMシンボル内に、2048本のサブキャ
リアが含まれている。また、有効シンボル内の2048
本のサブキャリアのうち、1705本のサブキャリアに
データが変調されている。また、ガードインターバル
は、有効シンボルの例えば1/4の時間長の信号とされ
ている。
すように、OFDMシンボルと呼ばれるシンボル単位で
伝送される。このOFDMシンボルは、送信時にIFF
Tが行われる信号期間である有効シンボルと、この有効
シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされた
ガードインターバルとから構成されている。このガード
インターバルは、OFDMシンボルの前半部分に設けら
れている。例えば、DVB−T規格(2Kモード)にお
いては、OFDMシンボル内に、2048本のサブキャ
リアが含まれている。また、有効シンボル内の2048
本のサブキャリアのうち、1705本のサブキャリアに
データが変調されている。また、ガードインターバル
は、有効シンボルの例えば1/4の時間長の信号とされ
ている。
【0006】また、各サブキャリアに対する変調方式と
してQAM系の変調を用いるOFDM方式においては、
伝送時にマルチパス等の影響により各サブキャリア毎に
異なるひずみが生じると、各サブキャリア毎の振幅及び
位相の特性が異なるものとなってしまう。そのため、受
信側では、各サブキャリア毎の振幅及び位相が等しくな
るように、受信信号を波形等化をする必要がある。OF
DM方式では、送信側で伝送信号中に所定の振幅及び所
定の位相のパイロット信号を伝送シンボル内に散在させ
ておき、受信側でこのパイロット信号の振幅及び位相を
監視することで、伝送路の特性を求め、この求めた伝送
路の特性により受信信号を等化するようにしている。伝
送路の特性を算出するために用いられるパイロット信号
のことをスキャッタードパイロット信号(SP)信号と
呼ぶ。
してQAM系の変調を用いるOFDM方式においては、
伝送時にマルチパス等の影響により各サブキャリア毎に
異なるひずみが生じると、各サブキャリア毎の振幅及び
位相の特性が異なるものとなってしまう。そのため、受
信側では、各サブキャリア毎の振幅及び位相が等しくな
るように、受信信号を波形等化をする必要がある。OF
DM方式では、送信側で伝送信号中に所定の振幅及び所
定の位相のパイロット信号を伝送シンボル内に散在させ
ておき、受信側でこのパイロット信号の振幅及び位相を
監視することで、伝送路の特性を求め、この求めた伝送
路の特性により受信信号を等化するようにしている。伝
送路の特性を算出するために用いられるパイロット信号
のことをスキャッタードパイロット信号(SP)信号と
呼ぶ。
【0007】図5に、DVB−T規格やISDB−T規
格で採用されているSP信号のOFDMシンボル内にお
ける配置パターンを示す。
格で採用されているSP信号のOFDMシンボル内にお
ける配置パターンを示す。
【0008】DVB−T規格やISDB−T規格では、
サブキャリア方向(周波数方向)に12本のサブキャリ
アに1本の割合でBPSK変調されたSP信号が挿入さ
れている。さらに、DVB−T規格やISDB−T規格
では、SP信号の挿入位置をOFDMシンボル毎に3サ
ブキャリアずつ周波数方向にシフトさせている。その結
果、OFDMシンボル方向(時間方向)の同一のサブキ
ャリアに対して、4OFDMシンボルに1回の割合でS
P信号が挿入されることとなる。
サブキャリア方向(周波数方向)に12本のサブキャリ
アに1本の割合でBPSK変調されたSP信号が挿入さ
れている。さらに、DVB−T規格やISDB−T規格
では、SP信号の挿入位置をOFDMシンボル毎に3サ
ブキャリアずつ周波数方向にシフトさせている。その結
果、OFDMシンボル方向(時間方向)の同一のサブキ
ャリアに対して、4OFDMシンボルに1回の割合でS
P信号が挿入されることとなる。
【0009】このようにDVB−T規格やISDB−T
規格では、SP信号を空間的に散在させた状態でOFD
Mシンボルに挿入し、本来の情報に対するSP信号の冗
長度を低くしている。
規格では、SP信号を空間的に散在させた状態でOFD
Mシンボルに挿入し、本来の情報に対するSP信号の冗
長度を低くしている。
【0010】ところで、このSP信号を用いて伝送路の
特性を算出する場合、SP信号が挿入されたサブキャリ
アに対してはその特性を特定することはできるが、それ
以外のサブキャリア即ち本来の情報が含まれているその
他のサブキャリアに対しては、その特性を直接的に算出
することはできない。そのため、受信側では、2次元補
間フィルタを用いてSP信号をフィルタリングすること
により、本来の情報が含まれている他のサブキャリアの
伝送路の特性を推定している。
特性を算出する場合、SP信号が挿入されたサブキャリ
アに対してはその特性を特定することはできるが、それ
以外のサブキャリア即ち本来の情報が含まれているその
他のサブキャリアに対しては、その特性を直接的に算出
することはできない。そのため、受信側では、2次元補
間フィルタを用いてSP信号をフィルタリングすること
により、本来の情報が含まれている他のサブキャリアの
伝送路の特性を推定している。
【0011】通常、2次元補間フィルタを用いた伝送路
特性の推定処理は以下のように行われる。
特性の推定処理は以下のように行われる。
【0012】伝送路特性の推定処理を行う場合、まず、
受信したOFDM信号から、情報成分を取り除き、図5
に示した位置に挿入されたSP信号のみを抽出する。
受信したOFDM信号から、情報成分を取り除き、図5
に示した位置に挿入されたSP信号のみを抽出する。
【0013】続いて、図6に示すように、抽出したSP
信号を時間方向の補間フィルタに入力して時間方向補間
処理を行い、各OFDMシンボル毎に、SP信号が配置
されているサブキャリアの伝送路特性を推定する。その
結果、図7に示すように、全てのOFDMシンボルに対
して、周波数方向に3サブキャリア毎、伝送路特性を推
定することができる。
信号を時間方向の補間フィルタに入力して時間方向補間
処理を行い、各OFDMシンボル毎に、SP信号が配置
されているサブキャリアの伝送路特性を推定する。その
結果、図7に示すように、全てのOFDMシンボルに対
して、周波数方向に3サブキャリア毎、伝送路特性を推
定することができる。
【0014】続いて、図8に示すように、時間方向に補
間したSP信号を周波数方向の補間フィルタに入力して
周波数方向補間処理を行い、OFDMシンボル内の全サ
ブキャリアの伝送路特性を推定する。その結果、受信し
たOFDM信号の全てのサブキャリアに対して、伝送路
特性を推定することができる。
間したSP信号を周波数方向の補間フィルタに入力して
周波数方向補間処理を行い、OFDMシンボル内の全サ
ブキャリアの伝送路特性を推定する。その結果、受信し
たOFDM信号の全てのサブキャリアに対して、伝送路
特性を推定することができる。
【0015】ここで、補間処理を行う場合、一般的にフ
ィルタの減衰特性や遷移特性を向上させるため、フィル
タのタップを多くすることが望ましい。しかしながら、
OFDM信号の伝送路特性の推定を行う場合、時間方向
の補間処理にタップ数が多いフィルタを用いると、遅延
線の遅延量が非常に大きくなってしまい実装が困難とな
ってしまう。このような実装上の理由から、OFDM信
号の伝送路特性の推定を行う場合には、時間方向フィル
タに、ハードウェア規模の小さい1段の0次ホールドフ
ィルタが用いられるのが一般的である。
ィルタの減衰特性や遷移特性を向上させるため、フィル
タのタップを多くすることが望ましい。しかしながら、
OFDM信号の伝送路特性の推定を行う場合、時間方向
の補間処理にタップ数が多いフィルタを用いると、遅延
線の遅延量が非常に大きくなってしまい実装が困難とな
ってしまう。このような実装上の理由から、OFDM信
号の伝送路特性の推定を行う場合には、時間方向フィル
タに、ハードウェア規模の小さい1段の0次ホールドフ
ィルタが用いられるのが一般的である。
【0016】0次ホールドフィルタは、図9に示すよう
に、実際に抽出されたSP信号の値を3OFDMシンボ
ル分ホールドして出力する。すなわち、実際に受信され
たSP信号を、続く3つのOFDMシンボルの推定値と
して出力する。
に、実際に抽出されたSP信号の値を3OFDMシンボ
ル分ホールドして出力する。すなわち、実際に受信され
たSP信号を、続く3つのOFDMシンボルの推定値と
して出力する。
【0017】一方、OFDM信号の周波数方向の補間処
理を行う場合は、時間方向と比較して遅延線の遅延量が
小さい。そのため、時間方向フィルタよりもタップ数が
多いフィルタを用いて、減衰特性や遷移特性を向上させ
ることができる。
理を行う場合は、時間方向と比較して遅延線の遅延量が
小さい。そのため、時間方向フィルタよりもタップ数が
多いフィルタを用いて、減衰特性や遷移特性を向上させ
ることができる。
【0018】21タップのFIRフィルタによって周波
数方向フィルタを実現した場合の構成例を図10に示
す。図10に示すFIRフィルタ200は、第1から第
20の20個の遅延素子201〜220と、0番目から
20番目の21個の乗算器230〜250と、加算器2
51とから構成される。
数方向フィルタを実現した場合の構成例を図10に示
す。図10に示すFIRフィルタ200は、第1から第
20の20個の遅延素子201〜220と、0番目から
20番目の21個の乗算器230〜250と、加算器2
51とから構成される。
【0019】このFIRフィルタ200には、入力信号
として、3サブキャリア間隔で伝送路特性が推定された
信号が、時間方向フィルタから周波数方向(サブキャリ
ア方向)に順次入力される。なお、伝送路の特性が推定
されていない部分(時間方向補間フィルタにより推定さ
れていない部分)では、0が入力される。
として、3サブキャリア間隔で伝送路特性が推定された
信号が、時間方向フィルタから周波数方向(サブキャリ
ア方向)に順次入力される。なお、伝送路の特性が推定
されていない部分(時間方向補間フィルタにより推定さ
れていない部分)では、0が入力される。
【0020】第1の遅延素子201は、入力信号を1タ
イミング分遅延させる。第2の遅延素子202は、第1
の遅延素子201の出力信号をさらに1タイミング分遅
延させる。第3の遅延素子203は、第2の遅延素子2
02の出力信号をさらに1タイミング分遅延させる。以
後、各遅延素子204は、直前の遅延素子の出力信号を
1タイミング分遅延させる。すなわち、各遅延素子20
1〜120からは、1〜20タイミング分遅延された遅
延信号が出力される。また、0番目の乗算器230は遅
延されていない入力信号に係数k0を乗算し、1番目の
乗算器231は第1の遅延素子201の出力信号に係数
k1を乗算し、2番目の乗算器232は第2の遅延素子
202の出力信号に係数k2を乗算し、以後、各乗算器
232〜250は対応する遅延素子203〜220の出
力信号に係数k3〜k20を乗算する。そして、加算器
251は、全ての乗算器230〜250の乗算出力を加
算して出力する。
イミング分遅延させる。第2の遅延素子202は、第1
の遅延素子201の出力信号をさらに1タイミング分遅
延させる。第3の遅延素子203は、第2の遅延素子2
02の出力信号をさらに1タイミング分遅延させる。以
後、各遅延素子204は、直前の遅延素子の出力信号を
1タイミング分遅延させる。すなわち、各遅延素子20
1〜120からは、1〜20タイミング分遅延された遅
延信号が出力される。また、0番目の乗算器230は遅
延されていない入力信号に係数k0を乗算し、1番目の
乗算器231は第1の遅延素子201の出力信号に係数
k1を乗算し、2番目の乗算器232は第2の遅延素子
202の出力信号に係数k2を乗算し、以後、各乗算器
232〜250は対応する遅延素子203〜220の出
力信号に係数k3〜k20を乗算する。そして、加算器
251は、全ての乗算器230〜250の乗算出力を加
算して出力する。
【0021】そして、各係数k0〜k20は、遅延素子
の中心位置にあるサブキャリアの伝送路特性を3倍補間
するように、予め係数k0〜k20が設定されている。
の中心位置にあるサブキャリアの伝送路特性を3倍補間
するように、予め係数k0〜k20が設定されている。
【0022】この結果、このFIRフィルタ200で
は、OFDMシンボル内の各サブキャリアに対する伝送
路特性を推定することができる。
は、OFDMシンボル内の各サブキャリアに対する伝送
路特性を推定することができる。
【0023】以上のように時間方向補間フィルタと周波
数方向補間フィルタを用いて2次元的な補間処理を施す
ことにより、全てのサブキャリアにおける伝送路特性を
受信側で推定することができる。
数方向補間フィルタを用いて2次元的な補間処理を施す
ことにより、全てのサブキャリアにおける伝送路特性を
受信側で推定することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまでの
デジタル放送、とりわけデジタルテレビジョン放送で
は、受信機を固定させた固定受信が前提とされているた
め、伝送路特性の時間変動については特に考慮する必要
がなかった。そのため、時間方向補間フィルタとして0
次ホールドフィルタを用いていても、伝送路の推定に特
に支障はなかった。
デジタル放送、とりわけデジタルテレビジョン放送で
は、受信機を固定させた固定受信が前提とされているた
め、伝送路特性の時間変動については特に考慮する必要
がなかった。そのため、時間方向補間フィルタとして0
次ホールドフィルタを用いていても、伝送路の推定に特
に支障はなかった。
【0025】しかしながら、今後、デジタル放送は、固
定受信のみならず移動体受信が広く用いられることとな
る。移動体受信の場合、いわゆるフェーディングと呼ば
れる伝送路特性の時間変動が生じる。そのため、伝送路
特性の推定に従来のように0次ホールドフィルタを用い
ると、フェーディングによる時間変動に追従することが
できず、伝送誤りが増大してしまう。
定受信のみならず移動体受信が広く用いられることとな
る。移動体受信の場合、いわゆるフェーディングと呼ば
れる伝送路特性の時間変動が生じる。そのため、伝送路
特性の推定に従来のように0次ホールドフィルタを用い
ると、フェーディングによる時間変動に追従することが
できず、伝送誤りが増大してしまう。
【0026】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、移動体受信を行う場合であっても、高精度
に伝送路の伝達特性を推定して情報の誤り率を向上させ
るOFDM復調装置を提供することを目的とする。
ものであり、移動体受信を行う場合であっても、高精度
に伝送路の伝達特性を推定して情報の誤り率を向上させ
るOFDM復調装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるOFDM
復調装置は、所定の帯域内の複数のサブキャリアに対し
て情報が分割されて直交変調されることにより生成され
た伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且
つ特定の位相とされたパイロット信号が上記伝送シンボ
ル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された直交周
波数分割(OFDM)信号を復調するOFDM復調装置
であって、上記OFDM信号を上記伝送シンボル単位で
フーリエ変換するフーリエ変換手段と、上記フーリエ変
換手段によりフーリエ変換された信号から各伝送シンボ
ル毎に上記パイロット信号を抽出するパイロット信号抽
出手段と、上記パイロット信号抽出手段により抽出され
た上記パイロット信号を時間方向補間フィルタ及び周波
数方向補間フィルタを用いて補間することにより伝送シ
ンボル内の全てのサブキャリアの伝送路特性を算出する
補間手段と、上記補間手段により算出された各サブキャ
リアの伝送路特性に基づき、上記フーリエ変換手段によ
りフーリエ変換された信号を波形等化する波形等化手段
とを備え、上記補間手段の時間方向補間フィルタは、n
段(nは2以上の整数)の0次ホールドフィルタにより
構成されていることを特徴とする。
復調装置は、所定の帯域内の複数のサブキャリアに対し
て情報が分割されて直交変調されることにより生成され
た伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力であって且
つ特定の位相とされたパイロット信号が上記伝送シンボ
ル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された直交周
波数分割(OFDM)信号を復調するOFDM復調装置
であって、上記OFDM信号を上記伝送シンボル単位で
フーリエ変換するフーリエ変換手段と、上記フーリエ変
換手段によりフーリエ変換された信号から各伝送シンボ
ル毎に上記パイロット信号を抽出するパイロット信号抽
出手段と、上記パイロット信号抽出手段により抽出され
た上記パイロット信号を時間方向補間フィルタ及び周波
数方向補間フィルタを用いて補間することにより伝送シ
ンボル内の全てのサブキャリアの伝送路特性を算出する
補間手段と、上記補間手段により算出された各サブキャ
リアの伝送路特性に基づき、上記フーリエ変換手段によ
りフーリエ変換された信号を波形等化する波形等化手段
とを備え、上記補間手段の時間方向補間フィルタは、n
段(nは2以上の整数)の0次ホールドフィルタにより
構成されていることを特徴とする。
【0028】このOFDM復調装置では、パイロット信
号から伝送路特性を推定するための時間方向の補間フィ
ルタを、n段(nは2以上の整数)の0次ホールドフィ
ルタで構成する。
号から伝送路特性を推定するための時間方向の補間フィ
ルタを、n段(nは2以上の整数)の0次ホールドフィ
ルタで構成する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0030】OFDM方式によるデジタルテレビジョン
放送の受信装置(OFDM受信装置)について説明す
る。図1は、OFDM受信装置のブロック構成図であ
る。この図1では、ブロック間で伝達される信号が複素
信号の場合には太線で信号成分を表現し、ブロック間で
伝達される信号が実数信号の場合には細線で信号成分を
表現している。
放送の受信装置(OFDM受信装置)について説明す
る。図1は、OFDM受信装置のブロック構成図であ
る。この図1では、ブロック間で伝達される信号が複素
信号の場合には太線で信号成分を表現し、ブロック間で
伝達される信号が実数信号の場合には細線で信号成分を
表現している。
【0031】OFDM受信装置1は、図1に示すよう
に、アンテナ2と、チューナ3と、A/D変換回路4
と、デジタル直交復調回路5と、FFT演算回路6と、
ウィンドウ同期回路7と、イコライザ8と、デマッピン
グ回路9と、エラー訂正回路10とを備えている。
に、アンテナ2と、チューナ3と、A/D変換回路4
と、デジタル直交復調回路5と、FFT演算回路6と、
ウィンドウ同期回路7と、イコライザ8と、デマッピン
グ回路9と、エラー訂正回路10とを備えている。
【0032】放送局から放送されたデジタルテレビジョ
ン放送の放送波は、OFDM受信装置1のアンテナ2に
より受信され、RF信号としてチューナ3に供給され
る。
ン放送の放送波は、OFDM受信装置1のアンテナ2に
より受信され、RF信号としてチューナ3に供給され
る。
【0033】アンテナ2により受信されたRF信号は、
チューナ3によりIF信号に周波数変換され、A/D変
換回路4に供給される。IF信号は、A/D変換回路4
によりデジタル化され、デジタル直交復調回路5に供給
される。なお、A/D変換回路4は、DVB−T規格
(2Kモード)においては、このOFDM時間領域信号
の有効シンボルを2048サンプル、ガードインターバ
ルを例えば512サンプルでサンプリングされるような
クロックで量子化する。
チューナ3によりIF信号に周波数変換され、A/D変
換回路4に供給される。IF信号は、A/D変換回路4
によりデジタル化され、デジタル直交復調回路5に供給
される。なお、A/D変換回路4は、DVB−T規格
(2Kモード)においては、このOFDM時間領域信号
の有効シンボルを2048サンプル、ガードインターバ
ルを例えば512サンプルでサンプリングされるような
クロックで量子化する。
【0034】デジタル直交復調回路5は、所定の周波数
(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル
化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFD
M信号を出力する。このデジタル直交復調回路5から出
力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算さ
れる前のいわゆる時間領域の信号である。このことか
ら、以下デジタル直交復調後でFFT演算される前のベ
ースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼ぶ。この
OFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成
分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信
号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交復調回路
5により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演
算回路6及びウィンドウ同期回路7に供給される。
(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル
化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFD
M信号を出力する。このデジタル直交復調回路5から出
力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算さ
れる前のいわゆる時間領域の信号である。このことか
ら、以下デジタル直交復調後でFFT演算される前のベ
ースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼ぶ。この
OFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成
分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャネル信
号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交復調回路
5により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演
算回路6及びウィンドウ同期回路7に供給される。
【0035】FFT演算回路6は、OFDM時間領域信
号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変
調されているデータを抽出して出力する。このFFT演
算回路6から出力される信号は、FFTされた後のいわ
ゆる周波数領域の信号である。このことから、以下、F
FT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変
調されているデータを抽出して出力する。このFFT演
算回路6から出力される信号は、FFTされた後のいわ
ゆる周波数領域の信号である。このことから、以下、F
FT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
【0036】FFT演算回路6は、1つのOFDMシン
ボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サンプ
ル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシン
ボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出し
た2048サンプルのOFDM時間領域信号に対してF
FT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、OFD
Mシンボルの境界から、ガードインターバルの終了位置
までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲のこと
をFFTウィンドウと呼ぶ。
ボルから有効シンボル長の範囲(例えば2048サンプ
ル)の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシン
ボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出し
た2048サンプルのOFDM時間領域信号に対してF
FT演算を行う。具体的にその演算開始位置は、OFD
Mシンボルの境界から、ガードインターバルの終了位置
までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲のこと
をFFTウィンドウと呼ぶ。
【0037】このようにFFT演算回路6から出力され
たOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信号と
同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分
(Qチャネル信号)とからなる複素信号となっている。
この複素信号は、例えば、16QAM方式や64QAM
方式等で直交振幅変調された信号である。OFDM周波
数領域信号は、イコライザ8に供給される。
たOFDM周波数領域信号は、OFDM時間領域信号と
同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分
(Qチャネル信号)とからなる複素信号となっている。
この複素信号は、例えば、16QAM方式や64QAM
方式等で直交振幅変調された信号である。OFDM周波
数領域信号は、イコライザ8に供給される。
【0038】ウィンドウ同期回路7は、入力されたOF
DM時間領域信号を有効シンボル期間分遅延させて、ガ
ードインターバル部分とこのガードインターバルの複写
元となる信号との相関性を求め、この相関性が高い部分
に基づきOFDMシンボルの境界位置を算出し、その境
界位置を示すウィンドウ同期信号Wsyncを発生す
る。FFTウィンドウ同期回路7は、発生したウィンド
ウ同期信号WsyncをFFT演算回路6に供給する。
DM時間領域信号を有効シンボル期間分遅延させて、ガ
ードインターバル部分とこのガードインターバルの複写
元となる信号との相関性を求め、この相関性が高い部分
に基づきOFDMシンボルの境界位置を算出し、その境
界位置を示すウィンドウ同期信号Wsyncを発生す
る。FFTウィンドウ同期回路7は、発生したウィンド
ウ同期信号WsyncをFFT演算回路6に供給する。
【0039】イコライザ8は、スキャッタードパイロッ
ト信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域信号
の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅等化
がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング回路
9に供給される。
ト信号(SP信号)を用いて、OFDM周波数領域信号
の位相等化及び振幅等化を行う。位相等化及び振幅等化
がされたOFDM周波数領域信号は、デマッピング回路
9に供給される。
【0040】デマッピング回路9は、イコライザ8によ
り振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数領域信号
を、16QAM方式に従ってデマッピングを行ってデー
タの復号をする。デマッピング回路9により復号された
データは、エラー訂正回路10に供給される。
り振幅等化及び位相等化されたOFDM周波数領域信号
を、16QAM方式に従ってデマッピングを行ってデー
タの復号をする。デマッピング回路9により復号された
データは、エラー訂正回路10に供給される。
【0041】エラー訂正回路10は、供給されたデータ
に対して、例えば、ビタビ復号やリード−ソロモン符号
を用いたエラー訂正を行う。エラー訂正が行われたデー
タは、例えば後段のMPEG復号回路等に供給される。
に対して、例えば、ビタビ復号やリード−ソロモン符号
を用いたエラー訂正を行う。エラー訂正が行われたデー
タは、例えば後段のMPEG復号回路等に供給される。
【0042】つぎに、イコライザ8についてさらに詳細
に説明する。
に説明する。
【0043】イコライザ8は、SP信号抽出回路11
と、時間方向補間フィルタ12と、周波数方向補間フィ
ルタ13と、1/X回路14と、複素乗算回路15とを
備えている。
と、時間方向補間フィルタ12と、周波数方向補間フィ
ルタ13と、1/X回路14と、複素乗算回路15とを
備えている。
【0044】SP信号抽出回路11は、FFT演算回路
6から出力されたOFDM周波数領域信号が供給され
る。SP信号抽出回路11は、OFDM周波数領域信号
からSP信号のみを抽出する。SP信号は、各OFDM
シンボル内に離散的に挿入されており、その挿入位置は
予め規格により定められている。SP信号抽出回路11
は、シンボル毎に異なるサブキャリア位置にSP信号が
挿入されていることから、供給されたOFDM周波数領
域信号のシンボル番号を参照し、そのシンボル番号から
どのインデックス番号のサブキャリアにSP信号が挿入
されているかを規格に基づき算出し、SP信号を抽出す
る。SP信号抽出回路11は、抽出したSP信号を時間
方向補間フィルタ12に供給する。
6から出力されたOFDM周波数領域信号が供給され
る。SP信号抽出回路11は、OFDM周波数領域信号
からSP信号のみを抽出する。SP信号は、各OFDM
シンボル内に離散的に挿入されており、その挿入位置は
予め規格により定められている。SP信号抽出回路11
は、シンボル毎に異なるサブキャリア位置にSP信号が
挿入されていることから、供給されたOFDM周波数領
域信号のシンボル番号を参照し、そのシンボル番号から
どのインデックス番号のサブキャリアにSP信号が挿入
されているかを規格に基づき算出し、SP信号を抽出す
る。SP信号抽出回路11は、抽出したSP信号を時間
方向補間フィルタ12に供給する。
【0045】時間方向補間フィルタ12は、SP信号を
時間軸方向にフィルタリングすることによって補間処理
を行い、伝送路特性を推定する。時間方向補間処理がさ
れたSP信号は、OFDMシンボル単位で、周波数方向
補間フィルタ13に供給される。
時間軸方向にフィルタリングすることによって補間処理
を行い、伝送路特性を推定する。時間方向補間処理がさ
れたSP信号は、OFDMシンボル単位で、周波数方向
補間フィルタ13に供給される。
【0046】周波数方向補間フィルタ13は、FIR
(Finite Impulse Response)フィルタから構成され、
SP信号を周波数方向(サブキャリア方向)に補間し、
OFDMシンボル内のすべてのサブキャリアに対する振
幅及び位相の周波数特性を推定する。すなわち、伝送路
の周波数特性H(ω)を推定する。この周波数方向補間
フィルタ13により求められた全サブキャリアに対する
伝送路の周波数特性H(ω)は、1/X回路14に供給
される。
(Finite Impulse Response)フィルタから構成され、
SP信号を周波数方向(サブキャリア方向)に補間し、
OFDMシンボル内のすべてのサブキャリアに対する振
幅及び位相の周波数特性を推定する。すなわち、伝送路
の周波数特性H(ω)を推定する。この周波数方向補間
フィルタ13により求められた全サブキャリアに対する
伝送路の周波数特性H(ω)は、1/X回路14に供給
される。
【0047】1/X回路14は、推定された伝送路の周
波数特性H(ω)に対して逆数演算を行う。逆数演算が
行われた伝送路の周波数特性1/H(ω)は、複素乗算
回路15に供給される。
波数特性H(ω)に対して逆数演算を行う。逆数演算が
行われた伝送路の周波数特性1/H(ω)は、複素乗算
回路15に供給される。
【0048】複素乗算回路15は、FFT演算回路6か
らOFDM周波数領域信号と、逆演算が行われた伝送路
の周波数特性1/H(ω)とを複素乗算をし、波形等化
を行う。
らOFDM周波数領域信号と、逆演算が行われた伝送路
の周波数特性1/H(ω)とを複素乗算をし、波形等化
を行う。
【0049】つぎに、イコライザ8内の時間方向補間フ
ィルタ12の構成についてさらに説明をする。
ィルタ12の構成についてさらに説明をする。
【0050】時間方向補間フィルタ12は、図2に示す
ように、n個(nは2以上の整数)の0次ホールドフィ
ルタ20−1〜20−nが、直列に接続された構成とな
っている。
ように、n個(nは2以上の整数)の0次ホールドフィ
ルタ20−1〜20−nが、直列に接続された構成とな
っている。
【0051】各0次ホールドフィルタ20の内部構成例
を図3に示す。図3に示す0次ホールドフィルタ20
は、第1から第3の3つの遅延素子21,22,23
と、第1から第3の3つの加算器24,25,26とか
ら構成される。すなわち、0次ホールドフィルタ20
は、タップ係数が全て1のFIRフィルタとして構成さ
れる。
を図3に示す。図3に示す0次ホールドフィルタ20
は、第1から第3の3つの遅延素子21,22,23
と、第1から第3の3つの加算器24,25,26とか
ら構成される。すなわち、0次ホールドフィルタ20
は、タップ係数が全て1のFIRフィルタとして構成さ
れる。
【0052】第1段目の0次ホールドフィルタ20−1
には、入力信号として、各OFDM信号の所定のサブキ
ャリア番号の信号が、時間方向(OFDMシンボル方
向)に順次入力される。なお、SP信号が挿入されてい
ない部分(本来の情報が含まれている部分)では、0が
入力される。また、2段目以降の0次ホールドフィルタ
20−2〜20−nには、入力信号として、前段の0次
ホールドフィルタ20−1〜20−(n−1)からの出
力信号が、順次入力される。
には、入力信号として、各OFDM信号の所定のサブキ
ャリア番号の信号が、時間方向(OFDMシンボル方
向)に順次入力される。なお、SP信号が挿入されてい
ない部分(本来の情報が含まれている部分)では、0が
入力される。また、2段目以降の0次ホールドフィルタ
20−2〜20−nには、入力信号として、前段の0次
ホールドフィルタ20−1〜20−(n−1)からの出
力信号が、順次入力される。
【0053】第1の遅延素子21は、入力信号を1タイ
ミング分遅延させる。第2の遅延素子22は、第1の遅
延素子21の出力信号をさらに1タイミング分遅延させ
る。第3の遅延素子23は、第2の遅延素子22の出力
信号をさらに1タイミング分遅延させる。すなわち、各
遅延素子21〜23は、1タイミング分遅延された遅延
信号と、2タイミング分遅延された遅延信号と、3タイ
ミング分遅延された遅延信号とを出力する。また、第1
の加算器24は入力信号と第1の遅延素子21の出力信
号とを加算して出力し、第2の加算器25は第1の加算
器24の出力信号と第2の遅延素子22の出力信号とを
加算して出力し、第3の加算器26は第2の加算器25
の出力信号と第3の遅延素子23の出力信号とを加算し
て出力する。
ミング分遅延させる。第2の遅延素子22は、第1の遅
延素子21の出力信号をさらに1タイミング分遅延させ
る。第3の遅延素子23は、第2の遅延素子22の出力
信号をさらに1タイミング分遅延させる。すなわち、各
遅延素子21〜23は、1タイミング分遅延された遅延
信号と、2タイミング分遅延された遅延信号と、3タイ
ミング分遅延された遅延信号とを出力する。また、第1
の加算器24は入力信号と第1の遅延素子21の出力信
号とを加算して出力し、第2の加算器25は第1の加算
器24の出力信号と第2の遅延素子22の出力信号とを
加算して出力し、第3の加算器26は第2の加算器25
の出力信号と第3の遅延素子23の出力信号とを加算し
て出力する。
【0054】このように時間方向補間フィルタ12を構
成している各0次ホールドフィルタ20は、単体では、
実際に抽出されたSP信号の値を3OFDMシンボル分
ホールドして出力する機能を有することとなる。
成している各0次ホールドフィルタ20は、単体では、
実際に抽出されたSP信号の値を3OFDMシンボル分
ホールドして出力する機能を有することとなる。
【0055】これに対して、例えば、この0次ホールド
フィルタ20を2段直列に接続した場合(すなわちn=
2の場合)、2つのSP信号間を1次直線で補間する1
次直線フィルタとなる。また、この0次ホールドフィル
タ20を3段直列に接続した場合(すなわちn=3)、
3つのSP信号を用いて、2次曲線で補間する2次曲線
フィルタとなる。同様に、4段の場合には3次曲線、5
段の場合には4次曲線・・・・n段の場合には(n−
1)次曲線で補間するフィルタとなる。
フィルタ20を2段直列に接続した場合(すなわちn=
2の場合)、2つのSP信号間を1次直線で補間する1
次直線フィルタとなる。また、この0次ホールドフィル
タ20を3段直列に接続した場合(すなわちn=3)、
3つのSP信号を用いて、2次曲線で補間する2次曲線
フィルタとなる。同様に、4段の場合には3次曲線、5
段の場合には4次曲線・・・・n段の場合には(n−
1)次曲線で補間するフィルタとなる。
【0056】従って、時間方向補間フィルタとして、n
段の0次ホールドフィルタ20を設けることにより、比
較的に回路規模が小さいながら、(n−1)次直線によ
る補間処理を行うことができるので、周波数特性が時間
変動した場合であっても、正確に伝送路特性を推定する
ことができる。
段の0次ホールドフィルタ20を設けることにより、比
較的に回路規模が小さいながら、(n−1)次直線によ
る補間処理を行うことができるので、周波数特性が時間
変動した場合であっても、正確に伝送路特性を推定する
ことができる。
【0057】
【発明の効果】本発明にかかるOFDM復調装置では、
パイロット信号から伝送路特性を推定するための時間方
向の補間フィルタを、n段(nは2以上の整数)の0次
ホールドフィルタを用いている。
パイロット信号から伝送路特性を推定するための時間方
向の補間フィルタを、n段(nは2以上の整数)の0次
ホールドフィルタを用いている。
【0058】そのため、本発明にかかるOFDM復調装
置では、移動体受信を行う場合であっても、高精度に伝
送路の伝達特性を推定して情報の誤り率を向上させるこ
とができる。
置では、移動体受信を行う場合であっても、高精度に伝
送路の伝達特性を推定して情報の誤り率を向上させるこ
とができる。
【図1】本発明の実施の形態のOFDM受信装置のブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図2】時間方向補間フィルタの構成を説明するための
図である。
図である。
【図3】上記時間方向補間フィルタを構成する0次ホー
ルドフィルタの構成を説明する図である。
ルドフィルタの構成を説明する図である。
【図4】OFDM信号のガードインターバルについて説
明するため図である。
明するため図である。
【図5】OFDM信号のスキャッタードパイロット信号
の挿入位置について説明するための図である。
の挿入位置について説明するための図である。
【図6】伝送路特性を推定する際の時間方向の補間フィ
ルタ処理について説明するための図である。
ルタ処理について説明するための図である。
【図7】時間方向補間フィルタにより伝送路特性を推定
されたサブキャリアについて説明するための図である。
されたサブキャリアについて説明するための図である。
【図8】伝送路特性を推定する際の周波数方向の補間フ
ィルタ処理について説明するための図である。
ィルタ処理について説明するための図である。
【図9】0ホールドフィルタを用いて補間して得られた
伝送路特性を説明するための図である。
伝送路特性を説明するための図である。
【図10】21タップのFIRフィルタの構成を説明す
るための図である。
るための図である。
1 OFDM受信装置、5 デジタル直交復調装置、6
FFT演算回路、7ウィンドウ同期回路、8 イコラ
イザ、9 デマッピング回路、11 SP信号抽出回
路、12 時間方向補間フィルタ、13 周波数方向補
間フィルタ、14 1/X回路、15 複素乗算回路、
20−1〜20−n 0次ホールドフィルタ
FFT演算回路、7ウィンドウ同期回路、8 イコラ
イザ、9 デマッピング回路、11 SP信号抽出回
路、12 時間方向補間フィルタ、13 周波数方向補
間フィルタ、14 1/X回路、15 複素乗算回路、
20−1〜20−n 0次ホールドフィルタ
Claims (1)
- 【請求項1】 所定の帯域内の複数のサブキャリアに対
して情報が分割されて直交変調されることにより生成さ
れた伝送シンボルを伝送単位とし、特定の電力であって
且つ特定の位相とされたパイロット信号が上記伝送シン
ボル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された直交
周波数分割(OFDM)信号を復調するOFDM復調装
置において、 上記OFDM信号を上記伝送シンボル単位でフーリエ変
換するフーリエ変換手段と、 上記フーリエ変換手段によりフーリエ変換された信号か
ら各伝送シンボル毎に上記パイロット信号を抽出するパ
イロット信号抽出手段と、 上記パイロット信号抽出手段により抽出された上記パイ
ロット信号を時間方向補間フィルタ及び周波数方向補間
フィルタを用いて補間することにより伝送シンボル内の
全てのサブキャリアの伝送路特性を算出する補間手段
と、 上記補間手段により算出された各サブキャリアの伝送路
特性に基づき、上記フーリエ変換手段によりフーリエ変
換された信号を波形等化する波形等化手段とを備え、 上記補間手段の時間方向補間フィルタは、n段(nは2
以上の整数)の0次ホールドフィルタにより構成されて
いることを特徴とするOFDM復調装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001142097A JP2002344410A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | Ofdm復調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001142097A JP2002344410A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | Ofdm復調装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002344410A true JP2002344410A (ja) | 2002-11-29 |
Family
ID=18988456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001142097A Withdrawn JP2002344410A (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | Ofdm復調装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002344410A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005191662A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Mega Chips Corp | Ofdm信号の復調方法 |
| JP2008199511A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Sanyo Electric Co Ltd | Ofdm信号等化装置及び方法 |
| US7580484B2 (en) | 2003-10-27 | 2009-08-25 | Casio Computer Co., Ltd. | Orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) demodulator, integrated circuit for OFDM demodulation and OFDM demodulation method |
| US7675981B2 (en) | 2004-07-28 | 2010-03-09 | Casio Computer Co., Ltd. | OFDM signal demodulator circuit and OFDM signal demodulating method |
-
2001
- 2001-05-11 JP JP2001142097A patent/JP2002344410A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7580484B2 (en) | 2003-10-27 | 2009-08-25 | Casio Computer Co., Ltd. | Orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) demodulator, integrated circuit for OFDM demodulation and OFDM demodulation method |
| JP2005191662A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Mega Chips Corp | Ofdm信号の復調方法 |
| US7675981B2 (en) | 2004-07-28 | 2010-03-09 | Casio Computer Co., Ltd. | OFDM signal demodulator circuit and OFDM signal demodulating method |
| JP2008199511A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Sanyo Electric Co Ltd | Ofdm信号等化装置及び方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080805 |