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JP2002544214A - 歯科材料 - Google Patents

歯科材料

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JP2002544214A
JP2002544214A JP2000617854A JP2000617854A JP2002544214A JP 2002544214 A JP2002544214 A JP 2002544214A JP 2000617854 A JP2000617854 A JP 2000617854A JP 2000617854 A JP2000617854 A JP 2000617854A JP 2002544214 A JP2002544214 A JP 2002544214A
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Abstract

(57)【要約】 約10,000を超える分子量を有するポリマーである水素結合可能な化合物である成分i)と、水素結合可能な架橋化合物である成分ii)とを含む、歯科材料が提供される。成分i)およびii)の一方は、化合物1個当たり2つ以上の水素結合ドナー部位を含み、成分i)またはii)の他方は、化合物1個当たり2つ以上の水素結合アクセプター部位を含む。この水素結合アクセプター部位は、水素結合ドナー部位として働くことができない。成分i)およびii)は、少なくとも10%高い相対粘度を示すのに十分な量で存在し、任意に、i)またはii)の少なくとも一方は重合可能である。この材料が、化合物1個当たり1つだけしか水素結合ドナー部位または水素結合アクセプター部位を有さない任意の化合物を含む場合、水素結合ドナー部位を1つだけしか有さない化合物上の水素結合ドナー部位と、化合物1個当たり2つ以上の水素結合ドナー部位を有する化合物上の水素結合ドナー部位との比は0.25未満であり、水素結合アクセプター部位を1つだけしか有さない化合物上の水素結合アクセプター部位と、化合物1個当たり2つ以上の水素結合アクセプター部位を有する化合物上の水素結合アクセプター部位との比は0.25未満である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、歯科組成物に関する。さらに詳細には、本発明は、歯の治療におい
て歯科分野で使用するのに独特の取り扱い特性を有する組成物に関する。
【0002】 発明の背景 歯の構造を修復するための修復剤として、またはシ−ラントもしくは接着剤と
して、レジン、場合によってはフィラーを含む歯科材料を使用する。これらの材
料を、硬化していない状態で塗布し、次いで、多くの場合、重合反応を開始する
硬化光に暴露することにより口腔内で硬化する。硬化していない状態で最初に塗
布する時の材料の粘稠度は、この材料の流動性が望ましい流動性より高い可能性
がある点で問題となり得る。このことは、無秩序に流動する傾向がある接着剤ま
たはシ−ラントの場合、特に当てはまる。歯科修復剤の部類にある高充填材料は
、ゆっくりとした流動特性(「スランプ(slump)」と呼ばれる)を示す傾
向がある。歯科材料に与えられた形状が、医師による成形と光暴露による材料重
合との間の時間に変化することがあるので、スランプは問題となる場合がある。
【0003】 ある修復剤(特に、臼歯用コンポジットとして使用する材料の修復剤)は、特
に高い粘度になるように設計されている。理想的には、レジンベ−スの材料が、
挿入により口腔内で填塞されるアマルガム充填剤の装着性を模倣するように配合
される。この挿入工程の間に、アマルガムは、マトリックスバンド(修復用の型
として働き、修復物と隣接する歯列との適切な接触を確実なものにする薄金属片
)を押しのけるように填塞する。レジンベ−ス製品の望ましい挿入可能な粘度を
達成するのに現行技術では、高フィラー充填および/または有益な大きさと形状
を有するフィラーが用いられる。このアプロ−チに関連する問題は、前述の材料
が乾燥しているように見えることが多く、取り扱う時に、ぼろぼろに崩れやすい
ことである。別のアプロ−チは、レジンの粘度を高めて、高粘稠度の材料を作成
することである。このアプロ−チによる材料は、粘着性がありすぎて最適に使用
することができない場合があり、これも、乾燥し、ぼろぼろに崩れやすい可能性
がある。
【0004】 発明の要約 歯科材料の成分の水素結合特性に基づいて独特の取り扱い特性を示す歯科材料
が提供される。さらに詳細には、約10,000を超える分子量を有するポリマ
ーである水素結合可能な化合物である成分i)と、水素結合可能な架橋化合物で
ある成分ii)を含む、歯科材料が提供される。成分i)およびii)の一方は
、化合物1個当たり2つ以上の水素結合ドナー部位を含み、成分i)またはii
)の他方は、化合物1個当たり2つ以上の水素結合アクセプター部位を含む。こ
の水素結合アクセプター部位は、水素結合ドナー部位として働くことができない
。成分i)およびii)は、少なくとも10%高い相対粘度を示すのに十分な量
で存在し、任意に、i)またはii)の少なくとも一方は重合可能である。前記
材料が、化合物1個当たり1つだけしか水素結合ドナー部位または水素結合アク
セプター部位を有さない任意のさらなる化合物を含む場合、水素結合ドナー部位
を1つだけしか有さない化合物上の水素結合ドナー部位と、化合物1個当たり2
つ以上の水素結合ドナー部位を有する化合物上の水素結合ドナー部位との比は0
.25未満であり、水素結合アクセプター部位を1つだけしか有さない化合物上
の水素結合アクセプター部位と、化合物1個当たり2つ以上の水素結合アクセプ
ター部位を有する化合物上の水素結合アクセプター部位との比は0.25未満で
ある。
【0005】 本発明の目的のために、用語「化合物」は、モノマ−、オリゴマー、ポリマー
、またはフィラー粒子を含む任意の化学的実体を意味する。
【0006】 本発明の目的のために、「相対粘度」は、硬化していない望ましい本発明の組
成物である本組成物と、水素結合ドナー部位が官能化されている以外は本組成物
と組成が同一であり、その結果、もはや水素を供与することができない比較組成
物の粘度とを比較したものである。たとえば、ヒドロキシ官能基である水素結合
ドナー部位を、無水酢酸または塩化アセチルと反応させて、エステルまたは酢酸
エステルを形成することにより官能化することができる。この評価を行うのに適
した官能化は、化合物との反応を行いながら、水素ドナー部位を除去するのに必
要なさらなる化学的実体だけしか付加しない能力に基づいて選択される。出発水
素結合ドナー部位に応じて、酢酸エステルまたはメチルエーテルもしくはエチル
エーテルあるいはそれらの等価物を形成する官能化により、成分i)とii)と
の水素結合相互作用の効果を示す適切な比較が行われることが意図される。
【0007】 本発明は、広範囲の歯科材料クラスより優れた独特の取り扱い特性を提供する
。当業者が調製するために選択されるこの特定のクラスの歯科材料は、このクラ
スの材料に特有の成分を組み込むか、またはこのクラスに必要とされる特定の物
理的特性(例えば、初期粘度)をもたらすように配合することにより決定される
。従って、本明細書中で充填性(packable)、成形性(shapeab
le)、または流動性(flowable)コンポジットと定義されるカテゴリ
ー内の歯科修復剤、ならびに粘度のより低い歯科材料(例えば、シーラントおよ
び接着剤)について、改善した特性を観察することができる。
【0008】 発明の詳細な説明 水素結合アクセプターとして働く材料と水素結合ドナーとして働く材料との間
の水素結合を利用して、歯科材料、特に、歯科コンポジット材料のレオロジーを
改善および制御する新規の方法を開発した。理論に束縛されるものではないが、
本明細書中で述べられる特定の成分を選択することにより、材料が非硬化状態に
ある場合、水素結合マトリックスが生成されると考えられる。このマトリックス
は、材料が妨害されていない場合、または材料の大きな表面に力が加えられてい
る場合、独特の構造的性質を示す。しかしながら、材料にバルク剪断力または局
所的剪断力が加えられた場合、材料は劇的に異なるレオロジー特性を示す。従っ
て、この材料は、水素結合マトリックスの存在により、留まることが望ましい場
所に留まる傾向があり、水素結合マトリックスを妨害するように力を加えること
により、簡単に移動させることが望ましいときに容易に移動する。
【0009】 この新規のアプローチを用いて、本発明者らは、歯科処置の取り扱いと使いや
すさの面に有益な優れたレオロジー特性を有する歯科材料を作成した。本発明の
1つの態様では、歯科コンポジット材料(すなわち、重合可能な成分とフィラー
材料から作られる歯科修復材料)のレオロジーは、従来の歯科コンポジット材料
と比較して著しく改善されている。
【0010】 本発明の1つの実施態様では、歯科コンポジットは、「充填性」コンポジット
をもたらす高粘稠度の特性を示すことができる。「充填性」コンポジットは、窩
洞に配置することができ、歯科用消息子で押しつけるとマトリックスバンドを変
形させるのに十分な横向きの力を出し、さらに、歯科用消息子をコンポジット材
料から取り外した後に、本質的にこの変形された位置でマトリックスバンドを保
持する傾向がある材料である。好ましくは、この充填性材料は、9.5mm〜2
8mmの2.5kg稠性値(consistency value)(本明細書
中で説明する)と400〜1200グラムの配置力値(placement f
orce value)(本明細書中で説明する)を有する材料として定義され
る。
【0011】 より好ましくは、本発明のコンポジットは、本明細書中で説明するアーチ試験
で定義されるようにアーチ形に形成される能力を示し、その位置をスランピング
(slumping)も変形もなく保持するという点で、独特の性質を示す。
【0012】 非スランピング特性および非粘着特性により、材料の取り扱いおよび操作が容
易になる。本発明のコンポジットは、咬合面に解剖学的構造を作成するように彫
り、成形することもでき、それにより仕上げ段階および研磨段階での時間が節約
される。
【0013】 本発明により、歯科材料の全組成物を決定することに大きな柔軟性が得られる
。なぜなら、組成物のレオロジーが、水素結合アクセプター材料と水素結合ドナ
ー材料との比を変えることにより、ならびにレジン粘度とフィラー充填を調節す
ることにより制御されるからである。
【0014】 従って、本発明によって、非常にフェザラブルな(featherable)
歯科コンポジットを配合することができる。フェザラビリティ(fethera
bility)は、材料表面を引き裂くことも凹凸にすることもなく、材料を厚
い層から薄い層に広げる能力である。この特性は、歯科医師が、一般に、比較的
厚みのある材料としてコンポジットを塗布し、その材料を歯科用器具で操作して
所望の形状にするので重要である。コンポジット材料を広げると表面が引き裂か
れるか、または凹凸になる場合、これらの表面を平らにして必要とする最終的な
外観にするのに、さらに時間が必要である。このような余計な最終仕上げ時間は
、費用がかかり、かつ患者に不快感を感じさせる。
【0015】 本発明の好ましい実施態様として、「充填性」でないが、改善したレオロジー
特性(減少したスランプを含む)を有する歯科コンポジットが挙げられる。「充
填性」および「流動性」コンポジットもまた機械的に成形性であるが、このよう
な修復剤を、本明細書中では参照のために便宜上、一般に「成形性」としか呼ば
ない。本発明の「成形性」コンポジットは、スランプなく優れた取り扱い特性を
示し、歯科用器具に粘着しないように配合することもできるので、先行技術のコ
ンポジットより好ましい。
【0016】 本発明はまた、注射器または比較的小さな出口を有する他の貯蔵容器から投与
することができる充填歯科修復材料である「流動性」コンポジットを意図する。
好ましくは、本発明の流動性コンポジットは、2mm/分のクロスヘッドスピー
ドで2.5kg未満の圧力を注射器に加えることにより、20ゲージ皮下注射針
を備える1cc注射器(本体の寸法は内径6.17mm、長さ56.77mmで
あり、先端は直径1.96mm、長さ8.0mmである)から投与でき、さらに
、500mgの試料が縦のガラス面から流出しないように静止系での流出に十分
に抵抗する。
【0017】 充填性でも成形性でも流動性でも、本発明のコンポジット材料には全て、フッ
化物放出材料(例えば、「コンポマー」と呼ばれる材料)または類似のハイブリ
ッド系である歯科コンポジットのクラスが含まれることが好ましい。
【0018】 本発明のさらなる別の実施態様として、粘度がより低い材料(例えば、歯科用
接着剤およびシーラント)が挙げられる。これらの組成物は充填されていても、
充填されていなくてもよい。これらの組成物は、一旦、所望の支持層に配置した
ら流動しないが、貯蔵容器から容易に押し出されるか、または投与され、例えば
、ブラシ、スポンジ、もしくは他の塗布用具から塗布するために力が加えられる
と、所望の支持層に容易に広げられる。
【0019】 さらなる本発明の特に好ましい実施態様は、歯科矯正用接着剤である。この種
類の接着剤は、一般に、23〜32mmの1kg稠性値を有し、驚くことに、硬
化前に長時間、支えのないブラケットまたはバンドを歯の上に保持するのに十分
な粘稠度を有する。この実施態様は、予め塗られたブラケット(すなわち、接着
剤がすでに付けられて工場から出荷されているブラケット)として特に好ましい
。ブラケット上に予め塗られた硬化していない接着剤を固定剤として使用して、
このようなブラケットを表面(例えば、パッケージ(package)の下部)
につけることが好ましい。本発明による歯科矯正用接着剤は、ブラケットの重み
によりブラケットの下から押し出されないし、はみ出さない。予め塗られたブラ
ケットは、本明細書中に参考として援用される米国特許第5,015,180号
および同第5,354,199号に開示されている。
【0020】 本発明の別の実施態様として、歯科材料を2部配合物として提供することがで
きる。ここで、成分i)を第1部(A部)に提供し、成分ii)を第2部(B部
)に提供する。A部およびB部を混合すると、歯科材料は、いずれか個々の部よ
り著しく高い粘度を示す。これにより、歯科材料の投与および取り扱いが容易に
なり、混合すると優れた高粘度の取り扱い特性が得られる。A部およびB部を、
別々の容器に、または任意に静的混合装置が取り付けられた複数の注射外筒のあ
る注射器の別々の側に提供することができる。従って、A部およびB部を、投与
の際に静的混合装置により自動的に混合してもよいし、任意に、使用者が別の適
切な技術(例えば、へら操作)によって混合してもよい。
【0021】 この2部システムに、任意に、光重合開始系を設けてもよいし、あるいは、重
合系の成分を混合すると重合を開始する2部化学(例えば、「暗所」)硬化系を
設けてもよい。
【0022】 本発明の材料の成分i)およびii)は、水素結合ドナー部位または水素結合
アクセプター部位のいずれかを含んでいる。水素結合アクセプター部位は、材料
中の他の化合物の水素結合ドナー部位より大きな、活性水素と配位結合する親和
性を有するように選択されることが好ましい。従って、水素結合ドナー部位は全
て他の水素結合ドナー官能基と配位結合する能力を有するが、本発明による水素
結合アクセプター部位は水素を含まない。従って、水素結合ドナー部位は、水素
結合アクセプター部位と優先的に配位結合する。
【0023】 好ましい水素結合アクセプター部位として、窒素上に活性水素を含まない窒素
含有化合物が挙げられる。このような官能基の例として、アミド(RR’NC(
O)R’’、上式でRおよびR’はHではない。例えば、N−アルキルアクリル
アミドおよびN−アルキルメタクルアミド)、ビニルアザラクトン(vinyl
azalactone)、第3級アミン官能基、N上にアルキル基を有する第
4級アンモニウムカチオン、および適切な複素環式化合物(例えば、ピリジン、
ピロリドン、およびオキサゾリン)が挙げられる。
【0024】 水素結合ドナー部位は、水素結合アクセプター部位と容易に配位結合する活性
水素を含む官能基である。好ましい水素結合ドナー部位は、ヒドロキシ基、第1
級または第2級アミン、酸、S−H官能基、ならびにアミド、ウレタン、および
尿素基中のN−H官能基である。
【0025】 前述のように、本発明の歯科材料は、約10,000を超える分子量を有する
ポリマーである水素結合可能な化合物である成分i)を含む。前述のポリマーは
、約20,000を超える分子量を有することがより好ましく、約50,000
を超える分子量を有することが最も好ましい。一般に、この成分は、本発明の組
成物中で多量に存在することを必要としない。成分i)は、本発明のレジン成分
の約0.05〜8%として存在することが好ましく、本発明のレジン成分の約0
.1〜5%として存在することがより好ましい。
【0026】 成分i)は、水素結合アクセプター部位を含むことが好ましい。特に好ましい
成分i)の化合物は、ポリ(N−ビニルピロリドン)ポリマー(「p−NVP」
)である。ビニルピロリドンと他のモノマーとのコポリマー、またはグラフトポ
リ(N−ビニルピロリドン)と他の基とのコポリマーもまた好ましい。但し、コ
モノマーまたはグラフト基は、水素結合に不利な量の活性水素を含まない。例え
ば、ポリ(1−ビニルピロリドン−co−スチレン)、ポリ(1−ビニルピロリ
ドン−co−酢酸ビニル)などが好ましい。コモノマーを慎重に選択することに
より、ある特定のレジン配合のコポリマーの溶解度を制御または改善することが
できる。
【0027】 アクセプター官能基とドナー官能基を両方有する化合物を使用してもよいが、
一般に、それ自体で配位結合する傾向があるので、あまり望ましくない。
【0028】 本発明の歯科材料はまた、水素結合可能な架橋化合物である成分ii)を含む
。従って、成分ii)は、必要に応じて、モノマー、オリゴマー、ポリマー、ま
たはフィラー粒子でもよい。成分ii)は、モノマーまたはフィラー粒子である
ことが最も好ましい。成分ii)がモノマーである場合、水素結合部位は、効果
的な架橋を生じるために少なくとも約9オングストローム離れていることが好ま
しい。水素結合部位は、立体的に固定した部分により間隔を空けられており、そ
の結果、この間隔が歯科材料のレジン系で物理的に維持されることがより好まし
い。水素結合部位は、1または複数の環状部分により、特に、1または複数の芳
香族部分により間隔を空けられていることが最も好ましい。
【0029】 レジンの成分ii)として使用するのに好ましい材料の例として、ビスフェノ
ールAジグリシジルメタクリレート(「BisGMA」);ジウレタンジメタク
リレート(「DUDMA」、例えば、CAS番号41137−60−4、Roh
m Tech,Inc.(Malden,MA)からROHAMERE 666
1−0として市販されている);2,2’ビス(4−アクリルオキシフェニル)
プロパン;2,2’−ビス[4(2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシ−フェ
ニル)]プロパン;2,2’−ビス[3(4−フェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロパン−1−メタクリレート]プロパン;2,2’−ビス[3(4−フェノキシ
)−2−ヒドロキシプロパン−1−アクリレート]プロパン;ジ−2−メタクリ
ロイルオキシエチル(oxethyl)ヘキサメチレンジカルバメート;ジ−2
−メタクリルオキシエチルトリメチルヘキサンエチレン(hexanethyl
ene)ジカルバメート;ジ−2−メタクリロイルオキシエチルジメチルベンゼ
ンジカルバメート;メチレン−ビス−2−メタクリルオキシエチル−4−シクロ
ヘキシルカルバメート;ジ−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルシクロヘキ
サンジカルバメート;メチレン−ビス−2−メタクリルオキシエチル−4−シク
ロヘキシルカルバメート;ジ−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−トリ
メチル−ヘキサメチレンジカルバメート;ジ−1−メチル−2−メタクリルオキ
シエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート;ジ−1−メチル−2−メタクリル
オキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート;メチレン−ビス−1−
メチル−2−メタクリルオキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート;ジ−
1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメー
ト;ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−トリメチルヘキサメ
チレンジカルバメート;ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−
ジメチルベンゼンジカルバメート;ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオキ
シエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート;メチレン−ビス−2−メタ
クリルオキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート;ジ−1−メチル−2−
メタクリルオキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメート;ジ−1−メチル−2
−メタクリルオキシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート;ジ−1
−メチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート;ジ
−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバ
メート;メチレン−ビス−1−メチル−2−メタクリルオキシエチル−4−シク
ロヘキシルカルバメート;ジ−b1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチ
ル−ヘキサメチレンジカルバメート;ジ−1−クロロメチル−2−メタクリルオ
キシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート;ジ−1−クロロメチル
−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート;ジ−1−ク
ロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメ
ート;メチレン−ビス−1−クロロメチル−2−メタクリルオキシエチル−4−
シクロヘキシルカルバメートなどが挙げられる。
【0030】 あるいは、成分ii)はポリマーでもよい。水素結合ドナー化合物の場合、好
ましくは、成分ii)を、ポリビニルアルコール、およびポリビニルアルコール
と他の官能基のコポリマーから選択することができる。別のポリマーとして、カ
ルボキシ官能基(例えば、ポリカルボン酸)を有するポリマー、およびイタコン
酸とアクリル酸のコポリマーが挙げられる。
【0031】 さらに別の実施態様では、成分ii)は、適宜、水素結合アクセプター官能基
または水素結合ドナー官能基のいずれかを有する官能化フィラー粒子であっても
よい。例えば、コロイドシリカ(例えば、ヒュームドシリカ(fumed si
lica))は、かなりの数のヒドロキシル基を含み、p−NVPポリマーと共
に優れた架橋化合物として働く。コロイドシリカは、有効な成分ii)材料とし
て働くように、総フィラーの1〜100重量%として存在してもよい。驚くこと
に、少量の官能化フィラーが、本発明における架橋化合物の機能を実行すること
ができる。従って、総フィラーの1〜10%ほどの少ない量であっても所望の効
果を示す。コロイドシリカは、任意に、シラン処理されていてもよい。
【0032】 アクセプター官能基とドナー官能基を両方有する化合物を使用してもよいが、
一般に、それ自体で配位結合する傾向があるので、あまり望ましくない。
【0033】 本発明のレジンは、水素結合ドナー部位を1つだけしか含まない化合物である
成分iii)をさらに含んでもよい。これらの化合物は、成分i)またはii)
の水素結合部位と競合し、レジンマトリックス内での物理的な水素結合架橋を少
なくするので、少量だけで存在してもよい。少量のこのような材料の添加は、レ
オロジーを改善し、所望の取り扱い特性を微調整するための別の方法として有益
に使用することができる。単一の水素結合ドナー官能基を有し、重合可能である
レジン材料として、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート(「HEMA」)、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールジメタ
クリレート、およびポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノメタクリレートなどが挙げられる。
【0034】 本発明の組成物は、本発明の水素結合のための希釈剤として働くと言える、水
素結合しない化合物を含むことが好ましい。本発明のために、希釈剤または重合
可能な希釈剤は、1種類の化学的実体でも2種類以上の化学的実体の混合物でも
よい。これらの希釈剤化合物は重合可能であり、その結果、口腔内の最終生成物
である硬化マトリックスの一部であることが好ましい。これらの希釈剤は、一般
に、低粘度であり、その結果、所望の最終用途に適した非硬化材料の配合を可能
にし、溶媒として働いて比較的均一に全成分を混合することを可能にする。本発
明のために記載された希釈剤のクラスは、本発明の水素結合に寄与しないが、歯
科材料に有益な他の特性をもたらす官能基をさらに含んでもよい。
【0035】 本発明による希釈剤の好ましい例として、トリエチレングリコールジメタクリ
レート(「TEGDMA」)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(「P
EGDMA」)、および2,2’−ビス(4−メタクリルオキシ(エトキシ)n
フェニル)プロパン(n=1〜5)(「BisEMA」)が挙げられる。
【0036】 希釈剤のさらなる例は、メチルアクリレート;メチルメタクリレート;エチル
アクリレート;エチルメタクリレート;プロピルアクリレート;プロピルメタク
リレート;イソプロピルアクリレート;イソプロピルメタクリレート;テトラヒ
ドロフルフリルアクリレート;テトラヒドロフルフリルメタクリレート;グリシ
ジルアクリレート;グリシジルメタクリレート;エチレングリコールジアクリレ
ート,エチレングリコールジメタクリレート;ポリエチレングリコールジアクリ
レート(酸化エチレンの繰り返し単位の数は2〜30である);ポリエチレング
リコールジメタクリレート(酸化エチレンの繰り返し単位の数は2〜30である
);ネオペンチルグリコールジアクリレート;ネオペンチルグリコールジメタク
リレート;トリメチロールプロパントリアクリレート;トリメチロールプロパン
トリメタクリレート;ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトールのテ
トラアクリレートおよびメタクリレート;1,3−ブタンジオールジアクリレー
ト;1,3−ブタンジオールジメタクリレート;1,4−ブタンジオールジアク
リレート;1,4−ブタンジオールジメタクリレート;1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート;1,6−ヘキサンジオールジメタクリレートである。
【0037】 本発明の1つの実施態様は、特に、セメント反応を組成物のさらなる硬化様式
としてさらに利用するように設計された組成物である。これらの組成物は、セメ
ント反応のために、水の存在下で組成物のレジン部分に存在する酸官能基と反応
する反応性フィラーを含んでいる。この反応性フィラーはフッ化物を放出する特
性を有してもよいし、有さなくてもよい。このようなフィラーとして、通常、ア
イオノマーと共に使用してアイオノマーセメントを形成するフィラーが挙げられ
る。適切な反応性フィラーの例として、金属酸化物(例えば、酸化亜鉛および酸
化マグネシウム)ならびにイオン浸出ガラス(ion−leachable g
lass)(例えば、米国特許第3,655,605号;同第3,814,71
7号;同第4,143,018号;同第4,209,434号;同第4,360
,605号および同第4,376,835号に記載)が挙げられる。取り扱い特
性を改善するために、または最終組成物の硬化特性に変化をもたらすために、こ
のような反応性フィラーを含めてもよい。セメント反応のために十分な量の反応
性フィラーを有する組成物は、一般に、非硬化状態では水に対して耐性がない。
なぜなら、医師が使用する前に、水があるとセメント反応があまりにも早く始ま
ってしまうからである。反応性フィラーを含む組成物には余分な水が実質的にな
いことが好ましい。
【0038】 反応性フィラーは、細かい反応性フィラーであることが好ましい。反応性フィ
ラーは、都合よく他の成分と混合し、口腔内で使用できるように十分に細かくな
くてはならない。反応性フィラーの好ましい平均粒径は、約0.2〜約15ミク
ロンであり、より好ましくは約1〜10ミクロンであり、例えば、沈降分析機を
使用して測定される。
【0039】 適切な酸反応性フィラーとして、金属酸化物、金属塩、およびガラスが挙げら
れる。好ましい金属酸化物として、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、および酸化亜鉛が挙げられる。好ましい金属塩として、多価カチオンの
塩(例えば、酢酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグ
ネシウム、塩化亜鉛、硝酸アルミニウム、硝酸バリウム、硝酸カルシウム、硝酸
マグネシウム、硝酸ストロンチウム、フルオロホウ酸カルシウム)が挙げられる
。好ましいガラスとして、ホウ酸塩ガラス、リン酸塩ガラス、およびフルオロア
ルミノシリケートガラスが挙げられる。
【0040】 最も好ましい酸反応性フィラーは、フッ化物を放出する酸反応性フィラーであ
る。フッ化物放出ガラスは、前述のように良好な操作性と最終組成物特性をもた
らすのに加えて、例えば、口腔内で使用されるフッ化物を長期放出するという利
益をもたらす。フルオロアルミノシリケートガラスが特に好ましい。適切な酸反
応性フィラーはまた、当業者に周知の様々な商業的供給源から入手可能である。
例えば、適切なフィラーを、市販されている多数のガラスアイオノマーセメント
から得ることができる。所望であれば、フィラーの混合物を使用することができ
る。
【0041】 所望であれば、酸反応性フィラーを表面処理することができる。適切な表面処
理として、酸洗浄、リン酸での洗浄、キレート剤(例えば、酒石酸)での洗浄、
シランカップリング剤またはシラノールカップリング剤での洗浄が挙げられる。
特に好ましい酸反応性フィラーは、米国特許第5,332,429号(この開示
は、本明細書中に参考としてはっきりと援用される)に記載されているシラノー
ル処理されたフルオロアルミノシリケートガラスフィラーである。
【0042】 非酸反応性フィラーを、例えば、歯科修復組成物に現在使用されているフィラ
ーなど、医療に使用される組成物に混合するのに適した任意の材料の1または複
数から選択することができる。フィラーは細かく、その最大粒径は約10ミクロ
ン未満であり、平均粒径は約1.0ミクロン未満であることが好ましい。フィラ
ーの最大粒径は約1.0ミクロン未満であり、平均粒径は約0.1ミクロン未満
であることがより好ましい。フィラーの粒径分布は、単峰性でも多峰性(例えば
、二峰性)でもよい。フィラーは無機材料でもよい。フィラーはまた重合可能な
レジンに溶けず、かつ任意に無機フィラーで充填された架橋有機材料でもよい。
フィラーは、どのような場合でも無毒であり、かつ口腔での使用に適しているべ
きである。フィラーは、X線不透過性でも非X線不透過性でもよい。
【0043】 適切な非酸反応性無機フィラーの例は、石英、窒化物(例えば、窒化ケイ素)
、例えば、Ce、Sb、Sn、Zr、Sr、Ba、およびAlから誘導されたガ
ラス、コロイドシリカ、長石、ホウケイ酸ガラス、カオリン、タルク、チタニア
、亜鉛ガラス;モース硬度が小さなフィラー(例えば、米国特許第4,695,
251号に記載のフィラー);ならびにサブミクロンシリカ粒子(例えば、De
gussaから販売されている「Aerosil」シリーズ「OX50」、「1
30」、「150」、「200」シリカ、およびCabot Corp.から販
売されている「Cab−O−Sil M5」シリカなどのパイロジェンシリカ)
などの天然材料または合成材料である。適切な非反応性有機フィラー粒子の例と
して、充填または非充填の微粉化ポリカーボネート、ポリエポキシド、ポリアク
リル酸などが挙げられる。好ましい非酸反応性フィラー粒子は、水晶、サブミク
ロンシリカ、および米国特許第4,503,169号に記載のタイプの非ガラス
微粒子である。これらの非酸反応性フィラーの混合物、ならびに有機材料および
無機材料から作られる組み合わせフィラーもまた意図される。
【0044】 フィラーと重合可能なレジンとの結合を強化するために、フィラー粒子の表面
をカップリング剤で処理することが好ましい。適切なカップリング剤として、γ
−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ
エトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0045】 所望であれば、本発明の組成物は、添加剤(例えば、共溶媒、顔料、抑制剤、
硬化促進剤、安定剤、粘度調節剤、界面活性剤、レオロジー調節剤、着色剤、医
薬品、および当業者に明らかな他の成分)を含むことができる。
【0046】 本発明の別の態様では、特定の工程段階を使用することにより、本発明の歯科
修復組成物の製造が容易になる。多くの場合、高粘稠度の材料が望まれるが、高
粘度のために製造しにくく(例えば、混合および押し出ししにくく)、容器に入
れにくい(例えば、注射器に充填しにくい)。この問題は、混合の間に、成分i
)またはii)の一方または他方(例えば、p−NVP)を固形粉末の形で添加
することにより回避することができる。あるいは、成分i)またはii)をフィ
ラー表面上に予め分散させることができる。この工程を使用して、材料の粘度は
、製造工程の間、比較的低レベルに保たれる。材料の製造工程および容器に入れ
る工程が終わった後、固形の成分i)またはii)がレジンマトリックスに徐々
に溶解するにつれて、材料の粘度はだんだんと望ましいレベルまで増加する。
【0047】 本発明のペーストの非スランピング特性を証明するために、簡単な「アーチ」
試験を開発した。この評価では、1本の細いペーストのひもをアーチの形にする
。このアーチは、スランピングも変形もなく長時間立ち続けていればいるほど、
非スランピング特性が優れている。さらに詳細には、試験しようとするペースト
材料を、約2mmの出口を有する標準的な歯科修復剤カプセルに充填する。次い
で、ペーストを、直径約2mm、長さ2cmの細いひもとしてカプセルから押し
出す。このペーストのひもをアーチのような形にし、アーチの両端を、1cm離
してガラス板にくっつける(この時、ひもは、ガラス板上に立っているシャクト
リムシに似ている)。この試験は、室温(約22℃)または高温(例えば、37
℃)で行うことができる。アーチがスランピングも変形もなく立ち続けている時
間から、どの程度、材料の非スランピング特性が優れているかが分かる。アーチ
は、室温で1時間を超えてその形を保つことが好ましい。アーチは、37℃で1
時間を超えてその形を保つことがより好ましい。
【0048】 コンポジットに関連した本発明の態様では、本発明は、非スランピング材料を
提供する。本発明の材料は、本質的に「設置した場所から動かない」ので、歯科
医は、市販されている流動性のある材料に現在必要とされるように、窩洞を余分
にふさぐ必要はない。本発明はまた、縁に合うようにさらに容易に操作され、そ
の後、吻合面に解剖学的構造を作成するように彫られる材料を提供する。従って
、歯科医師は、本発明の材料を使用すると、修復処置において、特に、縁適合お
よび仕上げ/研磨段階において時間と材料を節約することができる。
【0049】 さらに、本発明の歯科コンポジットは、最終的な修復の美しさに望ましいクリ
ーム色の光沢のある外観を示す。この外観は、高フィラー充填によりパッカビリ
ティ(packability)または低スランプ特性を達成する材料では得る
ことができない。
【0050】 本発明の流動性および成形性歯科材料の粘度を、間隔が0.5mmのパラレル
プレートレオメーター(モデルARES,Rheometric Scient
ific,NJ)と直径25mmのプレートを使用して測定した。レオメーター
の振動数は0.1ラジアン/秒であり、歪みは200%である。粘度測定分野の
当業者に明らかなように、非常に低い粘度または非常に高い粘度を有する本発明
の他の材料については、粘度測定のセットアップパラメータを調節する。従って
、ある特定の粘度範囲の材料の粘度を測定するためには、特定の測定パラメータ
が必要な場合がある。これらの他の材料の特定の粘度測定値は重要でないが、本
発明の材料ではない材料と比較した相対粘度が、特定の測定技術にかかわらず当
業者に評価される。
【0051】 実施例 以下の実施例は本発明を例示するために提供され、本発明の最も広い概念を限
定すると意図されない。特に他に表示のない限り、全ての部およびパーセントは
重量部および重量パーセントであり、全ての分子量は重量平均分子量である。
【0052】 試験手順 以下の全試験を室温(約22℃)で行った。
【0053】 試験A 稠性値 稠性値を以下の手順を使用して行った。円柱形ペースト試料(直径1cm、高
さ0.7cm、重量約1.2g)を、正方形のガラス板(10×10×5mm)
の上に置いた。次いで、重量115gのガラス板(10×10×5mm)を、試
験しようとするペースト試料の上に置いた。この上板の上に、さらなるスチール
または真鍮製の円柱形おもりを置いた。ガラス上板と円柱形おもりを含む、円柱
形ペースト試料の上に配置された総重量は、1kgまたは2.5kgであった。
その重量でペーストを平らにするか、または押しつけることにより生じる円の直
径を、1kgの重量を使用した場合は2分後に、または2.5kgの重量を使用
した場合は4分後に測定した。平らにされたペースト円柱の円直径を測定し、「
稠性値(mm)」として記録した。
【0054】 試験B 配置力値 本発明の歯科修復物を窩洞に配置するのに必要な力を、以下の手順により評価
した。
【0055】 試料を、QTS25テクスチャーアナライザ(Stevens Mechtr
ic,United Kingdom)に配置した。この機器は、円柱形の、ス
テンレス鋼製の頭が平らな消息子(部品番号TA39)(直径2mmおよび長さ
20mm)を、試験試料(ペーストを充填したTeflonTMカップ(直径20
mmおよび深さ6.5mm))に向けて、2mmの総移動距離を70mm/分の
速度で移動させる。この機器は、消息子の頭部が移動する間に発生するピーク抵
抗を記録する。
【0056】 試験C フィラー低充填ペーストのドリップ試験 少量のペースト(約33mg)を、縦向きにした顕微鏡ガラススライドの上に
置いた。1分後に、ペーストがガラススライドの下方に動いた距離を測定および
記録した。より粘性のあるペーストについては、500mgまでの試料と5分ま
での時間を使用することができる。
【0057】 以下は、実施例で使用した略語のリストである。 BISEMA6エトキシル化(6モル酸化エチレン)ビスフェノールAジメタ
クリレート(Sartomer CD541,Union Carbide) BHT,2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール PDMA,2,2−ジ(N−メタクリルオキシエチルカルバモイルメチル)プ
ロピオン酸 TEGDMA,トリエチレングリコールジメタクリレート DUDMA−−−ジウレタンジメタクリレート,CAS番号41137−60
−4(Rohm Tech,Inc.(Malden,MA)からRohame
re6661−0として市販されている) p−NVP,ポリ(N−ビニルピロリドン)(38,000MW) EDMAB,エチル4−ジメチルアミノベンゾエート BisGMA,2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオ
キシ−プロポキシ)フェニル]プロパン DPI PF6,ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート CPQ,カンファーキノン GDMA,グリセロールジメタクリレート Tinuvin−P,2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メ
チルフェノール(Ciba−Geigy)
【0058】 予備フィラー実施例1 ゾルゲル由来フィラーを以下のように調製した。25.5部のシリカゾル(「
Ludox」LS:E.I.DuPont de Nemours & Co.
)を、0.255部の濃硝酸を迅速に添加することにより酸性にした。別の容器
に、12.9部のイオン交換された酢酸ジルコニル(Magnesium El
ektron,Inc.)を20部の脱イオン水で希釈し、結果として生じた溶
液を0.255部の濃硝酸で酸性にした。シリカゾルを、攪拌された酢酸ジルコ
ニル溶液にポンプで入れ、1時間混合した。攪拌された混合物を、3mmフィル
ター、続いて1mmフィルターに通して濾過した。濾液を、約25mmの深さま
でトレーに注ぎ、強制空気オーブン(forced air oven)内で6
5℃で約35時間(hrs)、乾燥させた。結果として生じた乾燥材料をオーブ
ンから取り出し、950℃まで予め加熱したロータリーチューブファーネス(H
arper Furnace Corp.)で乾燥させた。平均粒径が0.5〜
1.2ミクロンになるまで(Micromeritics 5100 Sedi
graphで測定)、焼成材料を、1/4インチアルミナ媒体と共に転動ボール
ミル内で粉末にした。ミル投入物には、75部の焼成材料、3部のメタノール、
1.9部の安息香酸、および1.1部の脱イオン水が含まれた。次いで、フィラ
ーをセラミックス製のさやに入れ、電気炉(L & L Furnace Co
rp.)内で880〜900℃で約8時間、空気中で焼いた。次いで、焼かれた
フィラーを、4〜5時間ボールミルにかけた。ミル投入物には、32部の焼かれ
たフィラー、1.25部のエタノール、および0.3部の脱イオン水が含まれた
。次に、フィラーを、振動ふるい(Vortisiv V/S 10010)内
の74mmナイロンスクリーンに通した。次いで、フィラーを、V−ブレンダー
(Patterson−Kelly Corp.)で約15分間混合した。
【0059】 シラン処理は以下のとおりであった。32重量部(pbw)のフィラーを、激
しく攪拌しながら48.94pbwの脱イオン水に添加した。0.104pbw
のトリフルオロ酢酸(TFAA)をゆっくりと添加した。次いで、5pbw刻み
でTFAAをさらに添加することにより、pHを3.0〜3.3に調節した。次
いで、3.56pbwのシランA−174(Inc.)を添加した。スラリーを
約2時間攪拌し、内側をプラスチックシートで覆ったトレーに注ぎ、次いで、9
0℃に設定したオーブン内で13時間乾燥させた。乾燥フィラーのケークを押し
つぶし、74umスクリーンに通した。
【0060】 予備フィラー実施例2 処理フュームドシリカ(OX−50)を以下のように作成した。3312gの
MeOHと720gの脱イオン水からなる溶液を、1分間、予め混合した。この
水溶液に、1024gの氷酢酸、続いて、4968gのA−174シランをゆっ
くりと添加した。前述の溶液を1時間混合した。加水分解段階の終わりには、こ
の溶液は透明であった。この溶液を、加水分解後30分以内に使用した。前述の
溶液と20700gのOX−50粉末を約40分間混合し、直ぐに、処理された
フィラーを乾燥トレーに注ぎ、67℃で約3.75時間乾燥させ、100℃でさ
らに1.25時間乾燥させた。乾燥フィラーを、振動ふるい(Vortisiv
V/S 10010)内の74mmナイロンスクリーンに通してふるいにかけ
た。
【0061】 予備実施例−PDMAの調製 ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸ジ(N−メタクリルオキシエチル)カ
ルバメート(PDMA)を、以下のように2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プ
ロピオン酸(BHMPA)と2当量のイソシアネートエチルメタクリレート(I
EM)を反応させることにより合成した。2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プ
ロピオン酸(BHMPA,225.21g,1.679モル)と、少量の1また
は複数の安定化剤(例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
ール(BHT,1.6781g,7.615mmole)および/またはトリフ
ェニルアンチモン(TPS,1.3463g,3.813mmole))と、触
媒量のジブチルスズジラウレート(dibutlytin dilaurate
)(2.4396g,3.863mmole)と、乾燥THFまたは他の適切な
溶媒を、リアクターに最初に添加した。溶液を短時間攪拌した後、IEM(59
2.64g,3.823モル)を添加した。常に攪拌しながら、反応物を65℃
に30分間加熱した。転化が完了した後、溶媒を除去した。最終生成物PDMA
は、無色の粘性のある液体であった。
【0062】 流動性組成物 実施例1 30pbwの以下のレジン成分を、70pbwの予備フィラー実施例1と混合
した。
【0063】
【表1】
【0064】 比較例2 30pbwの以下のレジン成分を、70pbwの予備フィラー実施例と混合し
た。
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】 PDMAを含む実施例1は、1分間の試験の間、移動しなかった。
【0068】 実施例3〜5 標準的な条件下で表4に列挙するレジン成分を混合して、実施例3〜5を作成
した。次いで、18.2pbwの各レジンを、81.8pbwの予備フィラー実
施例1と混合した。総重量1kgと2分間の試験手順Aを用いることにより、結
果として生じるペーストの稠性値(表5)を集めた。
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】 一連の実施例3〜5から、p−NVPの混合により、水素結合ドナー部位を1
つだけしか有さない化合物であるGDMAを添加してもペーストの稠性値が著し
く減少することが分かる。p−NVPの混和を助けるために、GDMAをこの系
に取り入れた。可溶化を助けるために非水素結合ドナー化合物を使用した組成物
は、ペーストのレオロジーに対してさらに素晴らしい効果を示すと予想される。
【0072】 実施例6 表6に列挙する成分を混合して、水素結合可能なポリマーとしてp−NVPの
代わりにポリ(エチルオキサゾリン)(MW200,000)を含む、および含
まない2種類のレジン配合物を作成した。各レジン実施例の粘度(表7)を、歪
み制御式レオメーター(モデルAres,Rheometric Scient
ific,NJ)を使用して測定した。レジン試料を、0.5mmの間隔で2つ
のパラレルプレート(直径25mm)の間に入れ、0.1ラジアン/秒の振動数
と200%の歪み速度で評価した。
【0073】
【表6】
【0074】
【表7】
【0075】 BisGMA/TEGDMA OX50系では、0.5%ポリ(エチルオキサ
ゾリン)を添加することにより、粘度が劇的に約280倍増加した。
【0076】 実施例7 表8に示すレジンR1〜R4で始めることにより、ペースト試料P1〜P10
を調製した。明記した量の重合可能な成分を、p−NVPを含めて、またはp−
NVPを含めずに十分に混合して、レジン混合物R1〜R4を得た。表10に明
記したように、レジン混合物の1つ(40pbw)を予備実施例1または予備実
施例2の処理フィラー(60pbw)と混合することにより、ペーストP1〜P
8を配合した。60pbwのレジン混合物R1またはR2を40pbwの未処理
OX50(Degussa)と混合することにより、ペーストP9およびP10
を調合した。
【0077】 これらの各ペースト試料の粘度を、歪み制御式レオメーター(モデルAres
,Rheometric Scientific,NJ)を使用して測定した。
ペースト試料を、0.5mmの間隔で2つのパラレルプレート(直径25mm)
の間に入れた。粘度の測定を、0.00625s-1から始めて1.0s-1まで、
ずり速度が対数目盛り12刻みで変化するずり速度で行った。0.025s-1
低いずり速度を用いて粘度値を比較した。なぜなら、この条件が、臨床の場で最
もよくみられるからである。表9は、実施例7a〜7jの粘度値をまとめたもの
である。
【0078】
【表8】
【0079】
【表9】
【0080】 前述の実施例において、少量のp−NVPがペーストの成分となっている場合
、粘度はかなり劇的に増加する。このことは、p−NVPとドナー部位との水素
結合相互作用の効果を表している。ペースト7c、7d、7g、および7hにつ
いては、ドナー部位は、処理フィラー表面により提供されている。他の6つのペ
ーストについては、レジンならびに処理フィラーがドナー部位を提供している。
7fおよび7j(未処理フィラー対処理フィラー)を比較すると、フィラー表面
のドナー特性の効果は劇的であることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 6/083 500 A61K 6/083 500 // A61C 7/14 A61C 7/00 B 7/28 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ミトラ,スミタ ビー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ツァン,キアオドン アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 クエーン,ロバート ディー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 4C052 AA17 HH01 JJ02 JJ09 4C089 AA06 AA10 BA13 BD01 BD02 BD03 BE01 CA03

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約10,000を超える分子量を有するポリマーである水素
    結合可能な化合物である成分i)と、 水素結合可能な架橋化合物である成分ii)と、 を含む歯科材料であって、 成分i)およびii)の一方は、化合物1個当たり2つ以上の水素結合ドナー
    部位を含み、成分i)またはii)の他方は、化合物1個当たり2つ以上の水素
    結合アクセプター部位を含み、前記水素結合アクセプター部位は、水素結合ドナ
    ー部位として働くことができず、 前記成分i)およびii)は、少なくとも10%高い相対粘度を示すのに十分
    な量で存在し、 前記材料が、化合物1個当たり1つだけしか水素結合ドナー部位または水素結
    合アクセプター部位を有さない任意の化合物を含む場合、水素結合ドナー部位を
    1つだけしか有さない化合物上の水素結合ドナー部位と、化合物1個当たり2つ
    以上の水素結合ドナー部位を有する化合物上の水素結合ドナー部位との比は0.
    25未満であり、水素結合アクセプター部位を1つだけしか有さない化合物上の
    水素結合アクセプター部位と、化合物1個当たり2つ以上の水素結合アクセプタ
    ー部位を有する化合物上の水素結合アクセプター部位との比は0.25未満であ
    る、歯科材料。
  2. 【請求項2】 i)またはii)の少なくとも一方は重合可能である、請求
    項1に記載の歯科材料。
  3. 【請求項3】 成分i)は、前記材料の少なくとも0.01%として存在し
    、成分ii)は、前記材料の少なくとも1.0%として存在する、請求項1に記
    載の歯科材料。
  4. 【請求項4】 フィラーをさらに含む、請求項1に記載の歯科材料。
  5. 【請求項5】 i)およびii)と前記フィラーは、前記組成物が、9.5
    〜28mmの2.5kg稠性値と400〜1200gの配置力値とを有するよう
    な量で存在する、請求項4に記載の歯科材料。
  6. 【請求項6】 i)およびii)と前記フィラーは、前記組成物が、5,0
    00〜50,000Pa−sの粘度を有するような量で存在する、請求項4に記
    載の歯科材料。
  7. 【請求項7】 i)およびii)と前記フィラーは、前記組成物が100〜
    4,000Pa−sの粘度と2.5kg未満の押出し力値(extrusion
    force value)を有する、請求項4に記載の歯科材料。
  8. 【請求項8】 23〜32mmの1Kg稠性値を有する歯科矯正用接着剤で
    ある、請求項4に記載の歯科材料。
  9. 【請求項9】 成分i)は、化合物1個当たり2つ以上の水素結合アクセプ
    ター部位を含む少なくとも1つの化合物であり、前記水素結合アクセプター部位
    は、水素結合ドナー部位として働くことができず、 成分ii)は、化合物1個当たり2つ以上の水素結合ドナー部位を含む少なく
    とも1つの化合物である、請求項4に記載の歯科材料。
  10. 【請求項10】 成分ii)は重合可能である、請求項1に記載の歯科材料
  11. 【請求項11】 成分ii)はモノマーである、請求項1に記載の歯科材料
  12. 【請求項12】 成分ii)は、BisGMAおよびジウレタンジメタクリ
    レートからなる群から選択される、請求項1に記載の歯科材料。
  13. 【請求項13】 成分i)は、約20,000を超える分子量を有するポリ
    マーである、請求項1に記載の歯科材料。
  14. 【請求項14】 成分i)は、約50,000〜250,000の分子量を
    有するポリマーである、請求項1に記載の歯科材料。
  15. 【請求項15】 成分i)は、ポリN−ビニルピロリドン、ポリビニルアセ
    トアミド、ポリ(1−ビニルピロリドン−co−スチレン)、ポリ(1−ビニル
    ピロリデン−co−ビニルアセテート)、およびポリエチルオキサゾリンからな
    る群から選択される、請求項1に記載の歯科材料。
  16. 【請求項16】 成分ii)は、ヒドロキシル官能基を有するフィラーを含
    む、請求項1に記載の歯科材料。
  17. 【請求項17】 成分ii)は、Bis−GMAおよびコロイドシリカを含
    む、請求項1に記載の歯科材料。
  18. 【請求項18】 1つの水素ドナー部位を有する、モノマー、オリゴマー、
    またはポリマーである成分iii)をさらに含む、請求項1に記載の歯科材料。
  19. 【請求項19】 成分iii)は、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
    −ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロ
    キシプロピルメタクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールジメ
    タクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、およびポリプロピ
    レングリコールモノメタクリレートからなる群から選択される、請求項18に記
    載の歯科材料。
  20. 【請求項20】 成分iii)は重合可能である、請求項18に記載の歯科
    材料。
  21. 【請求項21】 Hアクセプター官能基もHドナー官能基も含まない重合可
    能な希釈剤を含む、請求項1に記載の歯科材料。
  22. 【請求項22】 前記重合可能な希釈剤は、ポリエチレングリコールジメタ
    クリレートおよび2,2’−ビス(4−メタクリルオキシ(エトキシ)nフェニ
    ル)プロパン(n=1〜5)からなる群から選択される、請求項21に記載の歯
    科材料。
  23. 【請求項23】 a)i)0.2〜4%のp−NVPと、 ii)30〜60%のBis−GMAと、 iii)36〜69.8%の重合可能な希釈剤と、 を含む10〜40%の、レジンの全材料と、 b)60〜90%の、フィラーの全材料と、 を含む、請求項1に記載の歯科材料。
  24. 【請求項24】 前記材料は、A部およびB部を含む多部分組成物系として
    提供され、成分i)は一方の部にあり、成分ii)は他方の部にある、請求項1
    に記載の歯科材料。
  25. 【請求項25】 歯の窩洞をふさぐ方法であって、 a)修復剤を歯の窩洞に配置するために歯を整えるステップと、 b)請求項5に記載の歯科材料を前記窩洞に挿入するステップと、 c)前記窩洞内で前記歯科材料を重合するステップを含む、方法。
  26. 【請求項26】 歯の窩洞をふさぐ方法であって、 a)修復剤を歯の窩洞に配置するために歯を整えるステップと、 b)請求項6に記載の歯科材料を前記窩洞に配置し、成形するステップと、 c)前記窩洞内で前記歯科材料を重合するステップとを含む、方法。
  27. 【請求項27】 歯の窩洞をふさぐ方法であって、 a)修復剤を歯の窩洞に配置するために歯を整えるステップと、 b)請求項7に記載の歯科材料を前記窩洞に注入し、成形するステップと、 c)前記窩洞内で前記歯科材料を重合するステップとを含む、方法。
  28. 【請求項28】 歯科矯正用ブラケットを歯に接着する方法であって、 a)歯科矯正用ブラケットを歯に配置するために歯を整えるステップと、 b)請求項8に記載の歯科矯正用接着剤が付けられているブラケットを、前記
    接着剤が前記歯と接触するように前記歯の上に配置するステップと、 c)前記接着剤が塗られているブラケットを前記歯としっかりと接触するよう
    に、前記ブラケットを押しつけるステップと、 d)前記歯科矯正用接着剤を重合して、前記歯科矯正用ブラケットを前記歯に
    接着するステップとを含む、方法。
  29. 【請求項29】 (部a)レジンと(部b)フィラーとを含む粘性のある歯
    科材料を製造する方法であって、 前記レジンは、 約10,000を超える分子量を有するポリマーである水素結合可能な化合物
    である成分i)と、 水素結合可能な架橋化合物である成分ii)とを含み、 成分i)およびii)の一方は、化合物1個当たり2つ以上の水素結合ドナー
    部位を含み、成分i)またはii)の他方は、化合物1個当たり2つ以上の水素
    結合アクセプター部位を含み、前記水素結合アクセプター部位は、水素結合ドナ
    ー部位として働くことができず、 前記成分i)およびii)は、少なくとも10%高い相対粘度を示すのに十分
    な量で存在し、 前記材料が、化合物1個当たり1つだけしか水素結合ドナー部位または水素結
    合アクセプター部位を有さない任意の化合物を含む場合、水素結合ドナー部位を
    1つだけしか有さない化合物上の水素結合ドナー部位と、化合物1個当たり2つ
    以上の水素結合ドナー部位を有する化合物上の水素結合ドナー部位との比は0.
    25未満であり、水素結合アクセプター部位を1つだけしか有さない化合物上の
    水素結合アクセプター部位と、化合物1個当たり2つ以上の水素結合アクセプタ
    ー部位を有する化合物上の水素結合アクセプター部位との比は0.25未満であ
    り、 前記方法は、 a)成分i)またはii)の一方を含む前記歯科材料の固形成分を乾燥形態で
    提供するステップと、 b)液体成分を添加し、これにより、前記乾燥形態の成分は、すぐにかつ完全
    に溶解されないステップと、 c)前記乾燥成分を前記組成物のレジン成分により溶解させ、それにより混合
    操作が完了した後に前記組成物の粘度を増大させるステップとを含む、方法。
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