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JP2002517556A - アミラーゼおよび漂白促進遷移金属錯体化合物を含む洗剤 - Google Patents

アミラーゼおよび漂白促進遷移金属錯体化合物を含む洗剤

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Publication number
JP2002517556A
JP2002517556A JP2000552238A JP2000552238A JP2002517556A JP 2002517556 A JP2002517556 A JP 2002517556A JP 2000552238 A JP2000552238 A JP 2000552238A JP 2000552238 A JP2000552238 A JP 2000552238A JP 2002517556 A JP2002517556 A JP 2002517556A
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JP
Japan
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transition metal
composition
metal complex
bleach
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000552238A
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English (en)
Inventor
ホルスト−ディーター・シュペックマン
ベアトリクス・コットヴィッツ
クリスティアン・ニッチュ
カール−ハインツ・マウラー
ヘルムート・ブルム
ラース・ツュッヒナー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Henkel AG and Co KGaA
Original Assignee
Henkel AG and Co KGaA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Henkel AG and Co KGaA filed Critical Henkel AG and Co KGaA
Publication of JP2002517556A publication Critical patent/JP2002517556A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/38Products with no well-defined composition, e.g. natural products
    • C11D3/386Preparations containing enzymes, e.g. protease or amylase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/39Organic or inorganic per-compounds
    • C11D3/3902Organic or inorganic per-compounds combined with specific additives
    • C11D3/3905Bleach activators or bleach catalysts
    • C11D3/3932Inorganic compounds or complexes

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Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、特にデンプンによる汚れや有色の汚れに関し、改善された洗浄性能を示す洗剤を提供することである。これは、アミラーゼ含有洗剤組成物であって、バシラス・アミロリクエファシエンス由来のα-アミラーゼおよび漂白促進遷移金属錯体化合物を含むと共に、これらの成分に適合した通常の成分を含むことを特徴とする組成物によって、実質的に達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、通常の構成成分の他に、バシラス・アミロリクエファシエンス(Ba
cillus amyloliquefaciens)由来のアミラーゼおよび特定の活性な漂白活性化物
質を含んでなる酵素含有洗剤に関する。
【0002】 (従来の技術) 洗濯洗剤は、界面活性剤およびビルダー物質などの洗濯プロセスに不可欠な成
分の他に、洗浄助剤なる群に分類することができる構成成分も一般に含有し、そ
れら洗浄助剤には制泡剤、退色防止剤、漂白剤、漂白活性化剤および色素移動防
止剤などの様々な活性物質群が包含される。上記の助剤には布上に存在する汚れ
を酵素分解することによって界面活性剤の性能を補助する物質も包含される。必
要な変更を加えれば、硬質面のための洗浄用組成物にも同じことが言える。上記
のような意味で、タンパク質の除去を補助するプロテアーゼ類および脂肪を分解
するリパーゼ類だけでなく、アミラーゼ類も特に重要視されている。アミラーゼ
は、デンプン質汚れの除去をデンプン多糖類の触媒的加水分解によって促進する
機能を有し、この目的で従来から食器洗浄用洗剤に使用され、繊維製品洗濯用の
洗剤にも使用されている。アミラーゼを含む場合、その大半は、通例、例えばTe
rmamyl(登録商標)などの名称で販売されているBacillus licheniformis由来の
耐熱性アミラーゼを含んでなるものである。最近では、遺伝子操作されたアミラ
ーゼ、すなわちアミノ酸配列が天然アミラーゼと比較して遺伝子工学的方法によ
って修飾されているアミラーゼが、上記の組成物に使用されることが増えている
。アミラーゼを遺伝子操作する目的は、当該酵素の作用能力を向上させることに
加えて、基本的に、当該酵素の安定性、特に酸化剤による攻撃に対する安定性を
向上させることである。この目的を達成する一方法として、WO94/18314は、メチ
オニン、トリプトファン、システインまたはチロシンなどの特に酸化されやすい
アミノ酸をアミラーゼのアミノ酸配列から除去すること、またはそれら特に酸化
されやすいアミノ酸を酸化に対してより安定な他のアミノ酸で置換することから
なる方法を提案した。WO95/21247も同様の方法を提案して、アミラーゼアミノ酸
配列中の少なくとも一つのメチオニンをメチオニンでもシステインでもないアミ
ノ酸で置換することを推奨している。
【0003】 以上のような遺伝子操作は、一定の応用条件下でアミラーゼの安定性の改善に
つながりうるものの、アミラーゼを含んでなる組成物の洗濯または洗浄性能に対
する当該アミラーゼの寄与を増加させることには役立たない。
【0004】 驚くべきことに、天然α-アミラーゼと特定の漂白活性化物質との組合せを洗
剤に使用すると、意外にも、相乗的な性能の改善が得られることが、判明した。
【0005】 (発明の開示) したがって本発明は、アミラーゼ含有洗剤組成物であって、バシラス・アミロ
リクエファシエンス由来のα-アミラーゼおよび漂白促進遷移金属錯体化合物を
含むと共に、これらの成分に適合した通常の成分を含むことを特徴とする組成物
を提供するものである。
【0006】 さらに本発明は、バシラス・アミロリクエファシエンス由来のα-アミラーゼ
と、漂白促進遷移金属錯体化合物との組み合わせについての、洗濯および洗浄溶
液、特に洗濯および洗浄水溶液に使用する際、過酸化物系化合物を含んでなる洗
剤の洗浄性能を(デンプン系汚れおよび/または有色汚れ、特に茶をベースとす
る汚れに対し)向上させるための使用を提供する。本明細書において、着色(有
色)汚れに関する洗浄性能とは、最も広い意味合いで解釈されるべきであり、繊
維製品上に存在する汚れの漂白および繊維製品から脱離して洗浄液中にある汚れ
の漂白ばかりでなく、洗浄条件下で繊維製品から脱離して洗浄液中に存在してい
る繊維用染料を、当該染料が異なる色の布に付着しうる前に、酸化的に破壊する
ことを包含する。また、硬質面用洗浄溶液における使用に関して、着色汚れに関
する洗浄性能なる用語は、硬質面上に存在する汚れ(特に茶)の漂白および硬質
面から脱離して食器洗浄液中に存在している汚れの漂白の両方を意味する。
【0007】 α-アミラーゼ Bacillus amyloliquefaciens由来のα-アミラーゼは、例えば米国特許第1,227
,374号などにより、以前から知られている。このα-アミラーゼは例えばAmylase
BAN(登録商標)などの名称で市販されている。
【0008】 本発明の組成物は、組成物全体1gにつき好適には0.001mg〜0.5mg、特に0.02mg
〜0.3mgのデンプン分解性タンパク質を含む。タンパク質濃度は、ビシンコニン
酸法(BCA法、Pierce Chemical Co.、イリノイ州ロックフォード)またはビウレ
ット法(A.G.Gornall,C.S.BardawillおよびM.M.David,J.Biol.Chem. 177,751-
766,1948)などの既知の方法を用いて決定することができる。
【0009】 上記漂白促進遷移金属錯体化合物は、好適には、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、V、Ti
またはRuの錯化合物もしくはそれらの混合物から選択される。当該漂白促進遷移
金属錯体化合物には、特に、WO97/07192より知られるマンガン、鉄、コバルト、
ルテニウムまたはモリブデン-サレン錯体およびWO97/44430より知られる前記サ
レン錯体のN-類似化合物、ドイツ特許出願DE 195 36 082より知られるマンガン
、鉄、コバルト、ルテニウムまたはモリブデン-カルボニル錯体、WO97/30144に
記載のマンガン、鉄、コバルト、ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウム
および銅と含窒素三脚状配位子との錯体、WO97/36988より知られるコバルト、鉄
、銅およびルテニウムアンミン錯体、ドイツ特許出願DE 197 57 918およびDE 19
8 09 713に記載のデンドリマー(Dendrimer)-配位子との錯体、ドイツ特許出願
DE 44 16 438に記載のマンガン、銅およびコバルト錯体、欧州特許出願EP 0 272
030に記載のコバルト錯体、欧州特許出願EP 0 693 550より知られるマンガン錯
体、欧州特許出願EP 0 392 592より知られるマンガン、鉄、コバルトおよび銅錯
体、WO96/23859、WO96/23860およびWO96/23861より知られるコバルト錯体および
/または欧州特許EP 0 443 651もしくは欧州特許出願EP 458 397、EP 0 458 398
、EP 0 549 271、EP 0 549 272、EP 0 544 490およびEP 0 544 519に記載のマン
ガン錯体が包含される。漂白活性化遷移金属錯化合物は、本発明の組成物中に、
それぞれ遷移金属量に換算して1%までの量、好適には0.001重量%〜0.25重量%
、特に好適には0.015重量%〜0.1重量%の量で使用される。
【0010】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、好適には、式(I): 〔M(NH3)6-x-2yLx(L2)y〕An (I) 〔式中、Mはコバルト、鉄、銅およびルテニウムから選択される遷移金属、Lは1
配位部位を介して結合する配位子、L2は2配位部位を介して結合する配位子、xは
0〜5の数、yは0〜2の数(但し、x+2yは5以下)、Aは塩形成性アニオン、および
nは式(I)で示される化合物が電荷を持たないような大きさの数である。〕 で示される化合物である。
【0011】 また、漂白促進遷移金属錯体化合物は、式(II):
【化5】 〔式中、UMは、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウムまたはモリブデン、 Rは、合計1〜12の炭素原子を有し、所望によりアルキルおよび/またはアリー
ル置換されていてもよい、アルキレン、アルケニレン、フェニレンまたはシクロ
アルキレン残基(ただし、UMと錯体を形成する各窒素原子間を結ぶR内の最短距
離は、1〜5の炭素原子である。)、 Xは、-H、-OR3、-NO2、-F、-Cl、-Brまたは-I、 R1、R2およびR3は、相互に独立して、水素またはC1〜C4アルキル基、 Y1およびY2は、相互に独立して、水素または電子置換基(ただし、Rがアルキ
レンまたはシクロヘキシレンである場合、Y1およびY2は、両方ともが水素となる
ことはない。)、 Z1およびZ2は、相互に独立して、水素、-CO2M、-SO3Mまたは-NO2、 Mは、水素またはアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウムなど) および Aは、電荷平衡化アニオン配位子を意味する。〕 で示される化合物である。
【0012】 また、漂白促進遷移金属錯体化合物は、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウム
、モリブデン、チタン、バナジウムおよび/または銅遷移金属の錯体であって、
式(III):
【化6】 〔式中、Rは、直接結合または所望によりアミノ置換した、C1〜C4アルキレン基
、 Aは、少なくとも1つの窒素原子を有する縮合環または非縮合環、および Bは、水素、OH基またはAを意味する。〕 で示される1またはそれ以上の配位子を有する錯体である。
【0013】 また、漂白促進遷移金属錯体化合物は、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウム
、モリブデン、チタン、バナジウムおよび/または銅遷移金属の錯体であって、
式(IV):
【化7】 〔式中、AおよびRは、式(III)に関する定義と同じ、 Xは、所望によりヒドロキシル置換および/またはC1-4アルキル置換したフェニ
レン環、または所望によりヒドロキシル置換した、C1-4アルキレン基である。〕
で示される配位子を1つまたはそれ以上有する錯体である。本発明組成物の好適
な一態様では、上記遷移金属錯化合物は、N-アルキル化されていてもよいトリア
ザシクロノナン配位子を少なくとも1つ持つ。本発明組成物の別の好適な態様は
、上記漂白促進遷移金属錯体化合物を、活性物質の組み合わせの形態で含んでな
り、これは、コバルト、鉄、銅およびルテニウム並びにそれらの混合物から選択
される二価遷移金属の水溶性塩、水溶性アンモニウム塩、および所望により過酸
化物系酸化剤、ならびに不活性担体材料を十分に混合することによって得ること
ができる(EP 0 832 969、参照)。
【0014】 固体、特に粉末固体の形態、後圧縮粒子形態、または均一な溶液もしくは懸濁
液の形態として存在することができる本発明の洗剤は、本発明に従って使用され
る活性物質組み合わせの他にも、同種の組成物に通常含まれているあらゆる既知
成分を原則的に含んでよい。本発明の組成物は、特にビルダー物質、界面活性剤
、有機および/または無機過酸化物系化合物の漂白剤、付加的な漂白活性化剤、
水混和性有機溶媒、付加的な酵素、金属イオン封鎖剤、電解質、pH調節剤および
他の助剤、例えば蛍光増白剤、再沈着防止剤、色素移動防止剤、制泡剤、銀腐食
防止剤および色素ならびに香料を含んでもよい。
【0015】 界面活性剤 本発明の組成物は、1つの界面活性剤または2またはそれ以上の界面活性剤を
含むことができる。好適な界面活性剤は、特にアニオン性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤およびそれらの混合物であるが、カチオン性界面活性剤、双性界面
活性剤および両性界面活性剤も使用することができる。
【0016】 非イオン性界面活性剤 好適な非イオン性界面活性剤は、特に、直鎖/分岐鎖アルコールのアルキルグ
リコシドおよび、そのエトキシル化および/またはプロポキシル化生成物である
。直鎖/分岐鎖アルコールは、上記各々の場合、12〜18の炭素原子をアルキル基
に含み、3〜12、好適には4〜10の炭素原子をアルキルエーテル基に含む。また、
アルキル基に関して上記長鎖アルコール誘導体に対応する、N-アルキルアミン、
ビシナルジオール、脂肪酸エステルおよび脂肪酸アミドの対応するエトキシル化
および/またはプロポキシル化生成物および、5〜12の炭素原子をアルキル基に
含むアルキルフェノールも、使用することができる。
【0017】 好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化(好適にはエトキシル化)ア
ルコール、特に一級アルコールである。これは、好適には炭素数8〜18のアルコ
ールと、アルコール1 mol当たり酸化エチレン(EO)平均1〜12 molとからなり、
アルコール残基は、直鎖もしくは好適には2-メチル分岐鎖であってもよいか、ま
たは通常のオキソアルコール残基におけるように直鎖およびメチル分岐鎖基を混
合して有することができる。しかしながら、天然物由来のC12 18アルコール(
例えばヤシ油脂肪アルコール、パーム油脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコールま
たはオレイルアルコール)の直鎖基と、アルコール1 mol当たり平均2〜8EOとを
有するアルコールエトキシレートが特に好適である。好適なエトキシル化アルコ
ールとして、例えば、C12 14アルコール+3EOまたは4EO、C9 11アルコール+7
EO、C13 15アルコール+3EO、5EO、7EOまたは8EO、C12 18アルコール+3EO、5
EOまたは7EO、およびそれらの混合物(例えばC12 14アルコール+3EOと、C12 18 アルコール+7EOとの混合物)が例示される。上記エトキシル化度は、統計学
的平均値であり、これは、特定の生成物について、整数または端数であってもよ
い。好適なアルコールエトキシレートは、同族体分布が狭い(狭範囲エトキシレ
ート、NRE)。このような非イオン性界面活性剤に加えて、12を越えるEOを有す
る脂肪アルコールも使用することができる。このような化合物の例は、(獣脂)
脂肪アルコール+14EO、16EO、20EO、25EO、30EOまたは40EOである。
【0018】 通常、食器洗浄機に使用される洗剤では、低発泡性の化合物が使用される。好
適なこのタイプの化合物は、C12〜C18アルキルポリエチレングリコールポリプロ
ピレングリコールエーテル(1分子当たり、8 molまでの酸化エチレン単位および
8 molまでの酸化プロピレン単位を含む)である。しかしながら、他の既知の低
発泡性非イオン性界面活性剤も使用することができ、例えば、C12〜C18アルキル
ポリエチレングリコールポリブチレングリコールエーテル(1分子当たり、8 mol
までの酸化エチレン単位および8 molまでの酸化ブチレン単位を含む。)、末端
基キャップ付アルキルポリアルキレングリコール混合エーテルなどが例示される
。特に好適には、ヒドロキシ混合エーテルと呼ばれている、ヒドロキシ含有アル
コキシル化アルコールが例示される(EP-A-0 300 305)。
【0019】 加えて、さらなる非イオン性界面活性剤として、式:RO(G)xで示されるアル
キルグリコシドが例示される。式中、Rは、一級、直鎖またはメチル分岐鎖(特
に、2-メチル分岐鎖)のC8〜C22、好適にはC12〜C18脂肪族基である。Gは、炭素
数5または6のグリコース単位(好適にはグルコース単位)である。オリゴマー化
度xは、モノグリコシドおよびオリゴグリコシドの分布を示し、任意の所望の数
値であって、分析によって決定される変数であり、分数であってもよく、好適に
は1〜10の数値、より好適には1.2〜1.4の数値である。
【0020】 別の好適な界面活性剤は、式(V):
【化8】 〔式中、R1COはC6〜C22の脂肪族アシル基であり、R2は水素またはC1〜C4のアル
キルもしくはヒドロキシアルキル基、および[Z]は3〜10個の炭素原子および3
〜10個のヒドロキシル基を有する直鎖または分枝鎖ポリヒドロキシアルキル基で
ある。〕 で示されるポリヒドロキシ脂肪酸アミドである。上記ポリヒドロキシ脂肪酸アミ
ドは、好適には、炭素数5〜6の還元糖(特にグルコース)から誘導される。ポリ
ヒドロキシ脂肪酸アミドの群には、式(VI):
【化9】 〔式中、R3はC7〜C12の直鎖または分枝鎖アルキルもしくはアルケニル基、R4はC 2 〜C8の直鎖、分枝鎖または環式のアルキル基またはアリーレン基、R5はC1〜C8
の直鎖、分枝鎖または環式のアルキル基またはアリール基もしくはオキシアルキ
ル基(C1〜C4アルキル基またはフェニル基が好適である)、および[Z]はアル
キル鎖が少なくとも2つのヒドロキシル基で置換されている直鎖ポリヒドロキシ
アルキル基または上記基のアルコキシル化(好適にはエトキシル化またはプロポ
キシル化)誘導体である。〕 で示される化合物も包含される。ここでも、〔Z〕は好適には、グルコース、フ
ルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースまたはキシロ
ースなどの糖類の還元的アミノ化によって得られる。次に、N-アルコキシ置換ま
たはN-アリールオキシ置換化合物は、例えばWO95/07331の教示するところに従っ
て、触媒としてのアルコキシドの存在下に脂肪酸メチルエステルとの反応によっ
て、所望のポリヒドロキシ脂肪酸アミドに変換することができる。単独の非イオ
ン界面活性剤として、または他の非イオン界面活性剤と組み合わせて、特にアル
コキシル化脂肪酸アルコールおよび/またはアルキルグリコシドと一緒に使用さ
れる、別の種類の好適に使用される非イオン界面活性剤は、アルコキシル化(好
適にはエトキシル化またはエトキシル化およびプロポキシル化)脂肪酸アルキル
エステルであって、好適には当該アルキル鎖中に1〜4個の炭素原子を有するもの
、特に、例えば日本国特許出願JP58/217598などに記載されるような脂肪酸メチ
ルエステル、または好適にはWO90/13533に記載の製造法によって製造されるアル
コキシル化脂肪酸アルキルエステルである。アミンオキシド型の非イオン界面活
性剤(例えばN-ココアルキル-N,N-ジメチルアミンオキシドおよびN-獣脂アルキ
ル-N,N-ジヒドロキシエチルアミンオキシド)ならびに脂肪酸アルカノールアミ
ド型の非イオン界面活性剤も、好適に使用される。上記非イオン界面活性剤の用
量は好適にはエトキシル化脂肪アルコールの用量以下であり、特にエトキシル化
脂肪アルコールの用量の半分以下である。別の好適な界面活性剤には、ジェミニ
界面活性剤として知られる界面活性剤が包含される。このジェミニ界面活性剤な
る用語は1分子につき2つの親水性基を有する化合物を表すために一般に使用され
ている。上記2つの親水性基は一般に、スペーサーと呼ばれる構造により、相互
に分離されている。上記スペーサーは一般に炭素鎖であり、当該炭素鎖は、上記
親水性基が十分に隔てられて親水性基が相互に独立して作用できるように十分な
長さでなければならない。この種類の界面活性剤は並外れて低い臨界ミセル濃度
および水の表面張力を著しく低下させる能力ゆえに一般に注目に値する。しかし
例外的なケースとして、ジェミニ界面活性剤なる表現は、二量体型界面活性剤だ
けでなく、同様の三量体型界面活性剤も包含するために使用される。好適なジェ
ミニ界面活性剤の例は、ドイツ特許出願DE 43 21 022の硫酸化ヒドロキシ混合エ
ーテル、またはドイツ特許出願DE 195 03 061のアルコール二量体ビス-およびア
ルコール三量体トリス-サルフェートである。ドイツ特許出願DE-A-195 13 391の
末端基キャップ付二量体型および三量体型混合エーテルは、特に二官能性および
多官能性ゆえに注目に値する。したがって、上記末端基キャップ付界面活性剤は
良好な湿潤性を有し、低発泡性であることから、機械による洗濯または洗浄プロ
セス用として特に好適である。しかし、WO95/19953、WO95/19954およびWO95/199
55に記載されるようなジェミニ型ポリヒドロキシ脂肪酸アミドまたはポリポリヒ
ドロキシ脂肪酸アミドを使用することも可能である。
【0021】 アニオン性界面活性剤 好適なアニオン性界面活性剤は、特に、セッケンおよび硫酸塩基またはスルホ
ン酸塩基を含むアニオン性界面活性剤である。スルホン酸塩型の好適な界面活性
剤は、C9-13アルキルベンゼンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩、すなわ
ち、例えば三酸化硫黄ガスによるスルホン化の後、得られたスルホン化生成物の
アルカリ性または酸性加水分解によって、末端または内部二重結合を有するC12- 18 モノオレフィンから得られるような、アルケンスルホン酸塩およびヒドロキシ
アルカンスルホン酸塩ならびにジスルホン酸塩の混合物である。例えばスルホ塩
素化またはスルホ酸化の後、それぞれ加水分解または中和を行なうことによって
C12-18アルカンから得られるアルケンスルホン酸塩も好適である。また、α-ス
ルホ脂肪酸のエステル(エステルスルホン酸塩)、例えば、脂肪酸分子中に8〜2
0個の炭素原子を有する植物および/または動物由来の脂肪酸のメチルエステルを
α-スルホン化した後、中和して水溶性一塩を得ることによって製造される、水
添ヤシ油、パーム核油または獣脂脂肪酸のα-スルホン化メチルエステルなども
好適である。上記のα-スルホ脂肪酸エステルは、好適には、水添ヤシ油、パー
ム油、パーム核油または獣脂脂肪酸のα-スルホン化エステルからなり、オレイ
ン酸などの不飽和脂肪酸のスルホン化生成物が少量、好適には約2〜3重量%以下
の量で存在してもよい。エステル基中に炭素数4以下のアルキル鎖を有するα-ス
ルホ脂肪酸アルキルエステル、例えばメチルエステル、エチルエステル、プロピ
ルエステルおよびブチルエステルなどは、特に好適である。α-スルホ脂肪酸の
メチルエステル(MES)およびα-スルホ脂肪酸のメチルエステルを鹸化した二塩
は、特に有利に使用される。別の好適なアニオン性界面活性剤は、モノグリセロ
ールを1〜3モルの脂肪酸でエステル化することによる製造で得られるようなまた
はトリグリセリドと0.3〜2モルのグリセロールとのエステル交換反応で得られる
ような、モノエステル、ジエステルおよびトリエステルならびにそれらの混合物
たる硫酸化脂肪酸グリセロールエステルである。好適なアルキル(またはアルケ
ニル)硫酸塩は、C12〜C18脂肪アルコール(例えばヤシ油脂肪アルコール、獣脂
脂肪アルコール、ラウリル、ミリスチル、セチルまたはステアリルアルコール)
もしくはC10〜C20オキソアルコールの硫酸モノエステルおよび上記の鎖長の二級
アルコールの硫酸モノエステルのアルカリ金属塩、特にナトリウム塩である。脂
肪化学原料に基づく同様の化合物と類似する分解性を有する石油化学的に製造さ
れる合成直鎖アルキル基を含む上記の鎖長のアルキル(またはアルケニル)硫酸
塩も好適である。洗剤という面からみると、C12〜C16アルキル硫酸塩およびC12
〜C15アルキル硫酸塩ならびにC14〜C15アルキル硫酸塩は、特に好適である。さ
らに、例えば米国特許第3,234,258号または第5,075,041号に従って製造すること
ができ、Shell Oil CompanyからDAN(登録商標)なる名称で市販品として入手す
ることができる、2,3-アルキル硫酸塩は、好適なアニオン性界面活性剤である。
1〜6モルの酸化エチレンでエトキシル化された直鎖または分枝鎖C7-21アルコー
ル(例えば平均3.5モルの酸化エチレン(EO)を含む2-メチル分枝鎖C9-11アルコ
ールまたは1〜4EOを含むC12-18脂肪アルコール)の硫酸モノエステルも好適であ
る。好適なアニオン性界面活性剤にはさらに、スルホスクシネートまたはスルホ
スクシン酸エステルとも呼ばれ、スルホコハク酸とアルコール、好適には脂肪ア
ルコール、特にエトキシル化脂肪アルコールとのモノエステルおよび/またはジ
エステルを構成する、アルキルスルホコハク酸の塩も包含される。好適なスルホ
スクシネートはC8-18脂肪アルコール基またはその混合物を含んでなる。特に好
適なスルホスクシネートは、非イオン界面活性剤に相当するエトキシル化脂肪ア
ルコールから誘導される脂肪アルコール基を含む。そしてまた、狭い同族体分布
を有するエトキシル化脂肪アルコールから誘導される脂肪アルコール基を有する
スルホスクシネートは特に好適である。同様に、アルキル(またはアルケニル)
鎖中に好適には8〜18個の炭素原子を含むアルキル(またはアルケニル)コハク
酸もしくはその塩を使用することも可能である。
【0022】 別の好適なアニオン性界面活性剤には、アミノ酸の脂肪酸誘導体、例えばN-メ
チルタウリンの脂肪酸誘導体(タウリド)および/またはN-メチルグリシンの脂
肪酸誘導体(サルコシド)が包含される。サルコシドおよびサルコシネートは、
本発明では特に好適であり、サルコシドおよびサルコシネートのうち、特にモノ
またはポリ不飽和であってもよい高級脂肪酸のサルコシネート、例えばオレイル
サルコシネートなどが好適である。別の好適なアニオン性界面活性剤は、特に、
セッケンである。好適なセッケンには、特に、飽和脂肪酸セッケン、例えばラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、水素化エルカ酸およびベ
ヘン酸の塩、ならびに特に天然脂肪酸、例えばヤシ油、パーム核油または獣脂脂
肪酸から誘導されるセッケンの混合物が包含される。上記のセッケンと共に、ま
たはセッケンの代用物として、既知のアルケニルコハク酸塩を使用することも可
能である。
【0023】 セッケンを含め、アニオン性界面活性剤は、ナトリウム、カリウムまたはアン
モニウム塩の形で、および有機塩基(例えばモノ-、ジ-またはトリ-エタノール
アミン)の可溶性塩として存在することができる。アニオン性界面活性剤は、好
適には、ナトリウム塩またはカリウム塩の形、特にナトリウム塩の形を取る。
【0024】 界面活性剤の用量 本発明によれば、界面活性剤は、洗濯洗剤では、約5重量%〜50重量%、特に8
重量%〜30重量%の割合で存在するのに対し、硬質面洗浄用洗剤、特に台所用品
/食器洗浄用組成物では、より少ない量、好適には10重量%までの量、特に5重
量%までの量、特に好適には0.5重量%〜3重量%の量で存在することができる。
【0025】 ビルダー 本発明の組成物は、好適には少なくとも1つの水溶性および/または水不溶性の
有機および/または無機ビルダーを含んでなる。水溶性有機ビルダー物質には、
ポリカルボン酸(特にクエン酸および糖酸)、アミノモノマーおよびアミノポリ
マーポリカルボン酸(特にメチルグリシン二酢酸、ニトリロ三酢酸およびエチレ
ンジアミン四酢酸)ならびにポリアスパラギン酸、ポリホスホン酸(特にアミノ
トリス(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン
酸)および1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸)、デキストリンなどのポリ
マー型ヒドロキシ化合物、および(ポリ)カルボン酸ポリマー、特に多糖類または
それぞれデキストリンを酸化することによって得ることができる欧州特許EP 0 6
25 992またはWO92/18542もしくは欧州特許EP 0 232 202のポリカルボキシレート
、カルボン酸官能基を持たないごく少量の重合性物質を共重合された形で含んで
もよいアクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、マレイン酸ポリマーおよび
それらのコポリマーが包含される。それぞれ遊離の酸に換算して、不飽和カルボ
ン酸のホモポリマーの相対分子質量は一般に3000〜200,000であり、上記コポリ
マーの相対分子質量は2000〜200,000、好適には30,000〜120,000である。特に好
適なアクリル酸-マレイン酸コポリマーは30,000〜100,000の相対分子質量を有す
る。一般的な市販の製品は、例えばBASF製のSokalan(登録商標)CP5、CP10およ
びPA30などである。このタイプの化合物のうち、やや好適ではないが、アクリル
酸またはメタクリル酸と、ビニルエーテル(ビニルメチルエーテル)、ビニルエ
ステル、エチレン、プロピレンまたはスチレンとのコポリマー(酸部分少なくと
も50重量%)が例示される。また水溶性有機ビルダー物質として、2つの不飽和
酸および/またはその塩をモノマーとして含み、ビニルアルコールおよび/また
はエステル化ビニルアルコールまたはカルボキシレートを第3のモノマーとして
含むターポリマーを使用することができる。第1の酸性モノマーまたはその塩は
、モノエチレン性不飽和C3〜C8カルボン酸、好適にはC3〜C4モノカルボン酸、特
に(メタ)アクリル酸から得ることができる。第2の酸性モノマーまたはその塩
は、C4〜C8二カルボン酸、好適にはマレイン酸の誘導体および/または2位がア
ルキルまたはアリール基によって置換されたアリルスルホン酸の誘導体とするこ
とができる。このようなポリマーは、特に、文献記載の方法で製造することがで
きる(DE 42 21 381、DE 43 00 772、参照、一般に相対分子量1,000〜200,000)
。さらに、好適なコポリマーは、文献に記載されている(DE 43 03 320およびDE
44 17 734、モノマーとして、好適にはアクロレインおよびアクリル酸および/
またはその塩および/または酢酸ビニルを含む。)。特に液体組成物製造用の有
機ビルダー物質は、水溶液の形態、好適には30〜50重量%水溶液の形態で使用す
ることができる。全ての酸は、一般にその水溶性の塩、特にアルカリ金属塩の形
態で使用することができる。
【0026】 この種の有機ビルダー物質は、所望により40重量%までの量、特に25重量%ま
での量、特に好適には1〜8重量%の量で使用することができる。好適には、上記
上限値に近い量で、ペースト状または液状の組成物、特に水を含有する組成物を
使用することができる。
【0027】 好適な水溶性無機ビルダーには、特にケイ酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金
属塩およびリン酸アルカリ金属塩が包含され、これら金属塩は、そのアルカリ性
、中性または酸性ナトリウムまたはカリウム塩の形態で存在することができる。
このアルカリ金属塩の例は、リン酸三ナトリウム、二リン酸四ナトリウム、二リ
ン酸二水素二ナトリウム、三リン酸五ナトリウム、いわゆるヘキサメタリン酸ナ
トリウム、オリゴマーリン酸三ナトリウム(オリゴマー化度5〜1,000、特に5〜5
0)および対応するナトリウム塩および/またはナトリウム塩とカリウム塩との
混合物である。水不溶性で水分散性の無機ビルダー物質、特に結晶性または無定
形のアルミノケイ酸アルカリ金属塩を、50重量%までの量、好適には40重量%以
下の量で、特に液体組成物では1〜5重量%の量で使用することができる。このう
ち、好適には、洗剤量の結晶性アルミノケイ酸ナトリウム、特にゼオライトA、P
および特に好適には、X単独またはゼオライトXとゼオライトAとの共結晶化物形
態の混合物(CONDEA Augusta S.p.A.、登録商標名VEGOBOND AX)を使用すること
ができる。好適なアルミノケイ酸塩は、特に30μmを超える粒径の粒子を何ら含
んでおらず、好適には10μm未満の粒径の粒子を少なくとも80重量%の量で含む
。アルミノケイ酸塩のカルシウム結合能(DE24 12 837に従い測定)は、一般
に1g当たりCaO100〜200mgである。
【0028】 アルミノケイ酸塩の完全にまたは部分的代用品は、結晶性ケイ酸塩アルカリ金
属塩であって、これは、単独の形態または無定形ケイ酸塩との混合物の形態で存
在することができる。本発明の組成物において、ビルダーとして使用しうるケイ
酸アルカリ金属塩は、好適には、アルカリ金属酸化物/SiO2のモル比が、0.95未
満、特に1:1.1〜1:12であって、無定形または結晶形で存在することができる
。好適なケイ酸アルカリ金属塩は、ケイ酸ナトリウム、特に無定形ケイ酸ナトリ
ウムであって、そのNa2O/SiO2のモル比は、1:2〜1:2.8である。Na2O/SiO2
モル比1:1.9〜1:2.8のケイ酸ナトリウムは、EP 0 425 427記載の方法で製造す
ることができる。単独または無定形ケイ酸塩との混合物の形態で存在しうる結晶
性ケイ酸塩として、好適には、式:Na2SiO2X+1の結晶性フィロケイ酸塩〔x(い
わゆる係数)=1.9〜22、特に1.9〜4、y=0〜33、好適x=2、3または4〕を使用
することができる。この式で示される結晶性フィロケイ酸塩は、例えばEP 0 164
514に記載されている。好適なフィロケイ酸塩は、xが2または3である上記式の
ケイ酸塩である。β-およびγ-の二珪酸塩ナトリウム(Na2Si2O5・yH2O)が特に
好適である。β-ケイ酸ナトリウムは、WO 91/08171記載の方法で製造することが
できる。係数1.9〜3.2のケイ酸塩ナトリウムは、JP 04/238 809およびJP 04/260
610で製造することができる。加えて、前記式で示される、実質的に無水の結晶
性ケイ酸アルカリ金属塩(x=1.9〜2.1、EP 0 548 599、EP 0 502 325およびEP
0 452 428記載の方法で製造)も、本発明の組成物に使用することができる。本
発明の別の好適な一具体例によれば、係数2〜3のフィロケイ酸ナトリウム(EP 0
436 835記載の方法によってケイ砂およびソーダから製造)を使用することがで
きる。係数1.9〜3.5の結晶性ケイ酸ナトリウム(EP 0 164 552および/またはEP
0 294 753記載の方法によって製造)も、本発明の好適な具体例で使用すること
ができる。
【0029】 前記式の結晶性層状ケイ酸塩は、商標名Na-SKSの市販品(Clariant GmbH、ド
イツ)であって、例えば、Na-SKS-1(Na2Si22O45・xH2O、ケニヤイト)、Na-SKS
-2(Na2Si14O29・xH2O、マガダイト(Magadiite))、Na-SKS-3(Na2Si8O17・xH 2 O)、Na-SKS-4(Na2Si4O9・xH2O、マカタイト(Makatite))などが例示される
【0030】 これらケイ酸塩のうち、Na-SKS-5(α-Na2Si2O5)、Na-SKS-7(β-Na2Si2O5
ナトロシリット(Natrosilite))、Na-SKS-9(NaHSi2O5・H2O)、Na-SKS-10(N
aHSi2O5・3H2O、カネマイト(Kanemite))、Na-SKS-11(γ-Na2Si2O5)およびN
a-SKS-13(NaHSi2O5)が好適であって、Na-SKS-6(δ-Na2Si2O5)が特に好適で
ある。結晶性層状ケイ酸塩についての概要は、次のような文献に見られる:「Ho
echst High Chem Magazin 14/1993」の33〜38頁および「Seifen-Oele-Fette-Was
chse」第116巻、20号、1990年の805〜808頁。
【0031】 本発明の好適な一具体例によれば、顆粒コンパウンドとして、結晶性フィロケ
イ酸塩とクエン酸塩、結晶性フィロケイ酸塩と前記(コ)ポリマーポリカルボン
酸(例えばDE 198 19 187)、またはケイ酸アルカリ金属塩と前記炭酸アルカリ
金属塩(例えばWO 95/22592記載のものまたは市販品Nabion(登録商標))15を
使用することができる。
【0032】 本発明の組成物において、ビルダー物質は、所望により90重量%までの量で使
用することができる。好適には、ビルダーは、75重量%までの量で使用すること
ができる。本発明の洗濯洗剤は、ビルダー含量が5〜50重量%である。硬質面洗
浄用の本発明の組成物、特に食器洗浄機用の組成物では、ビルダー物質の量は、
特に5〜88重量%で、好適には水不溶性のビルダー物質は、このような組成物に
使用しない。特に食器洗浄機用の本発明の好適な一具体例によれば、20〜40重量
%の水溶性有機ビルダー、特にクエン酸アルカリ金属塩、5〜15重量%の炭酸ア
ルカリ金属塩および20〜40重量%の二ケイ酸アルカリ金属塩を含んでなる。
【0033】 過酸化物系化合物 本発明組成物での使用に好適な過酸化化合物には、特に、有機過酸または有機
酸の過酸塩、例えばフタルイミド過カプロン酸、過安息香酸またはジ過ドデカン
二酸の塩、過酸化水素、および洗浄条件下で過酸化水素を放出する無機塩、例え
ば過ホウ酸塩、過炭酸塩、過ケイ酸塩および/またはカロエート(Caroate)など
の過硫酸塩が包含される。固体の過酸化化合物を使用する必要がある場合、それ
ら固体の過酸化化合物は、原則として既知の方法で被覆されていてもよい粉末ま
たは顆粒の形で使用することができる。本発明の組成物が過酸化化合物を含んで
なる場合、それら過酸化化合物は好適には50重量%まで、特に5重量%〜30重量
%の量で存在する。少量の既知の漂白安定化剤、例えばホスホン酸塩、ホウ酸塩
および/またはメタホウ酸塩およびメタケイ酸塩、ならびに硫酸マグネシウムな
どのマグネシウム塩を添加することが賢明である。
【0034】 漂白活性化剤 上記の漂白活性化遷移金属錯化合物に加えて、過加水分解条件下に、ペルオキ
シカルボン酸を放出する化合物、いわゆる漂白活性化剤を使用することができる
。漂白活性化剤と遷移金属漂白触媒の併用はWO 97/36987およびWO 95/27775から
知られている。使用することができる漂白活性化剤は、特に、過酸化物系化合物
条件下で好適にはC1〜C10(特にC2〜C4)の脂肪族ペルオキシカルボン酸および/
または置換もしくは非置換過安息香酸を放出する化合物である。好適な物質は、
上記炭素数のO-アシルおよび/またはN-アシル基および/または置換もしくは非置
換ベンゾイル基を保持する物質である。ポリアシル化アルキレンジアミン、特に
テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,
5-ジアセチル-2,4-ジオキソヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン(DADHT)、アシル
化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N-アシル
イミド、特にN-ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホ
ン酸、特にn-ノナノイルまたはイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n-
またはiso-NOBS)、無水カルボン酸、特に無水フタル酸、アシル化多価アルコー
ル、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテート、2,5-ジアセトキシ-2
,5-ジヒドロフランおよびドイツ特許出願DE 196 16 693およびDE 196 16 767か
ら知られるエノールエステル、ならびに欧州特許出願EP 0 525 239に記載のアセ
チル化ソルビトールおよびマンニトールおよび/またはそれらの混合物(SORMAN
)、アシル化糖誘導体、特にペンタアセチルグルコース(PAG)、ペンタアセチ
ルフルクトース、テトラアセチルキシロースおよびオクタアセチルラクトース、
ならびにアセチル化された(所望によりN-アルキル化された)グルカミンおよび
グルコノラクトンおよび/またはN-アシル化ラクタム、例えばWO 94/27970、WO 9
4/28102、WO 94/28103、WO 95/00626、WO 95/14759およびWO 95/17498から知ら
れるN-ベンゾイルカプロラクタムが好適である。ドイツ特許出願DE 196 16 769
から知られる親水基で置換されたアシルアセタール、およびドイツ特許出願DE 1
96 16 770ならびにWO 95/14075に記載のアシルラクタムも好適に使用される。ド
イツ特許出願DE 44 43 177から知られる通常の漂白活性化剤の組合せも使用でき
る。上記のような漂白活性化剤は通常の量で、好適には組成物全体を基準に、0.
5重量%〜10重量%、特に1重量%〜8重量%の量で存在する。通常の漂白活性化
剤に加えて、または通常の漂白活性化剤の代わりに、欧州特許EP 0 446 982およ
びEP 0 453 003から知られるスルホンイミンが存在してもよい。
【0035】 酵素 本発明に不可欠なアミラーゼに加えて組成物中に使用することができる酵素に
は、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、プルラナーゼ、ヘミセルラーゼ、セ
ルラーゼ、オキシダーゼ、ラッカーゼおよびペルオキシダーゼ類から選択される
酵素およびそれらの混合物が包含される。所望により、本発明に不可欠なアミラ
ーゼに加えて、本発明に不可欠なアミラーゼ以外のアミラーゼが存在してもよい
。特に好適な活性酵素物質は、枯草菌、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus
licheniformis)、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、ストレプトミセ
ス・グリセウス(Streptomyces griseus)、フミコラ・ラヌギノーサ(Humicola
lanuginosa)、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、シュードモナ
ス・シュードアルカリゲネス(Pseudomonas pseudoalcaligenes)、シュードモ
ナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)またはコプリヌス・シネレウス(Copri
nus cinereus)などの菌類または細菌から得られる酵素物質である。本発明に不
可欠なアミラーゼおよび追加して使用することができる酵素は、例えば欧州特許
EP 0 564 476またはWO 94/23005に記述されているように、当該酵素を時期尚早
の不活化から保護するために担体物質上に吸着させそして/または被膜物質に埋
め込むことができる。本発明の洗剤には上記の酵素が好適には5重量%までの量
、特に0.2重量%〜4重量%の量で含まれる。本発明の組成物がプロテアーゼを含
む場合、当該プロテアーゼは好適には約100PU/g〜約10,000PU/g、特に300PU/g〜
8,000PU/gの範囲のタンパク分解活性を有する。2またはそれ以上の酵素を本発明
組成物に使用する必要がある場合は、2またはそれ以上の個別の酵素または通常
どおり個別にコンパウンド化した酵素を混合することによって、もしくは例えば
WO 96/00772またはWO 96/00773から知られるように、顆粒中に一緒にコンパウン
ド化した2またはそれ以上の酵素を使用することによって、上記の必要を満たす
ことができる。
【0036】 有機溶媒 本発明の組成物(特に当該本発明組成物が液状またはペースト状である場合)
に水以外に使用することができる有機溶媒には、C1〜C4のアルコール(特にメタ
ノール、エタノール、イソプロパノールおよびtert-ブタノール)、C2〜C4のジ
オール(特にエチレングリコールおよびプロピレングリコール)およびそれらの
混合物、ならびに上記の種類の化合物から誘導することができるエーテル類が包
含される。この種の水混和性溶媒は、本発明の組成物中に、好適には30重量%以
下の量、特に6重量%〜20重量%の量で存在する。
【0037】 他の洗剤成分 さらに本組成物は洗剤に通常含まれる成分も含むことができる。それら随意の
成分には、特に、酵素安定化剤、再沈着防止剤(graying inhibitor)、色素移
動防止剤、制泡剤および蛍光増白剤ならびに染料および香料が包含される。本発
明の食器洗浄用洗剤には、銀腐食を防ぐために、銀腐食防止剤を使用することが
できる。硬質面の用の本発明の洗浄用組成物は、さらに研摩材成分、特に石英粉
末、木粉、ポリマー粉末、白亜およびガラスマイクロビーズならびにそれらの混
合物を含むことができる。研摩材は、本発明の洗剤中に好適には20重量%以下、
特に5重量%〜15重量%の割合で含まれる。
【0038】 pH調節剤 他の成分の混合によって自動的に得られることのない所望のレベルにpHを調節
するために、本発明の組成物は、当該系に適合しかつ環境に適合するような酸、
特にクエン酸、酢酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、グル
タル酸および/またはアジピン酸、もしくは無機酸、特に硫酸、または塩基、特
に水酸化アンモニウムまたは水酸化アルカリ金属を含むことができる。この種の
pH調節剤は、本発明組成物中に好適には20重量%以下、特に1.2重量%〜17重量
%の量で含まれる。
【0039】 色素移動防止剤 本発明の洗濯洗剤での使用に好適な色素移動防止剤には、特に、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルイミダゾール、ポリ(ビニルピリジンN-オキシド)などのN-
オキシドポリマー、およびビニルピロリドンとビニルイミダゾールとのコポリマ
ーが包含される。
【0040】 再沈着防止剤 再沈着防止剤は、繊維製品繊維から脱離した汚れを液中に懸濁した状態に保つ
機能を有する。上記の目的には、通常は有機性の水溶性コロイド、例えばデンプ
ン、膠、ゼラチン、デンプンまたはセルロースのエーテルカルボン酸もしくはエ
ーテルスルホン酸の塩、もしくはセルロースまたはデンプンの酸性硫酸エステル
の塩が好適である。酸性基を含む水溶性ポリアミドも上記の目的に好適である。
さらにまた上記以外のデンプン誘導体、例えばアルデヒドデンプンも使用するこ
とができる。当該組成物を基準に、例えば0.1〜5重量%の量のセルロースエーテ
ル、例えばカルボキシメチルセルロース(Na塩)、メチルセルロース、ヒドロキ
シアルキルセルロース、および混合エーテル、例えばメチルヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルカルボキシメチルセル
ロース、およびそれらの混合物が好適である。
【0041】 蛍光増白剤 本発明の洗濯洗剤は、蛍光増白剤として、ジアミノスチルベンジスルホン酸お
よび/またはそのアルカリ金属塩の誘導体を含んでなることができる。例えば4,4
'-ビス(2-アニリノ-4-モルホリノ-1,3,5-トリアジニル-6-アミノ)スチルベン-2,
2'-ジスルホン酸、またはモルホリノ基の代わりにジエタノールアミノ基、メチ
ルアミノ基、アニリノ基もしくは2-メトキシエチルアミノ基を保持する類似構造
の化合物の塩が好適である。置換ジフェニルスチリル型の増白剤、例えば4,4'-
ビス(2-スルホスチリル)ビフェニル、4,4'-ビス(4-クロロ-3-スルホスチリル)ビ
フェニルまたは4-(4-クロロスチリル)-4'-(2-スルホスチリル)ビフェニルのアル
カリ金属塩が含まれていてもよい。以上の蛍光増白剤の混合物も使用することが
できる。
【0042】 制泡剤 特に食器洗浄機用の組成物の場合は、上記の組成物に通常の制泡剤を添加する
ことが有利である。好適な制泡剤の例は、C18〜C24脂肪酸含量が高い天然または
合成のセッケンである。好適な非界面活性剤型の制泡剤の例は、有機ポリシロキ
サンおよび有機ポリシロキサンと所望によりシラン処理された超微細シリカとの
混合物、ならびにパラフィン、ロウ、ミクロクリスタンワックス、およびそれら
とシラン処理シリカまたはビス-脂肪酸アルキレンジアミンとの混合物である。
異なる制泡剤の混合物、例えばシリコーン、パラフィンまたはロウを含んでなる
混合物も有利に使用される。制泡剤、特にシリコーンおよび/またはパラフィン
を含む制泡剤は、好適には、粒状の水溶性または水分散性担体物質に結合される
。パラフィンとビスステアリルエチレンジアミドとの混合物が、特に好適である
【0043】 固体組成物の製造 本発明の固体組成物の製造に困難はなく、常法に従い、例えば酵素および漂白
剤などの他の任意の熱感受性成分に対して噴霧乾燥または顆粒化を行ない、その
後、所望により個別に添加することによって行なうことができる。高いかさ密度
、特に650g/l〜950g/lの範囲のかさ密度を有する本発明組成物を製造するには、
押出成形段階を包含する欧州特許EP 0 486 592から知られる方法が好適である。
顆粒化工程を用いる別の好適な製造は欧州特許EP 0 642 576に記述されている。
【0044】 タブレット型洗剤の製造 1またはそれ以上の層を有することができ、1またはそれ以上の色を有すること
ができ、特に1層または2もしくはそれ以上の層からなるタブレット型の本発明組
成物を製造するには、成分のすべて(場合により一層毎)を混合機で相互に混合
し、得られた混合物を従来の打錠機(例えば偏心プレスまたは回転式プレス)を
使って、約50〜100kN、好適には60〜70kNの範囲の圧縮力で圧縮する。特に多層
タブレットの場合は、少なくとも1層を前もって圧縮すると有利である。この事
前の圧縮は、好適には5〜20kN、特に10〜15kNの圧縮力で行われる。このような
方法により、通常100〜200Nの(ただし好適には150Nを超える)破壊強度および
曲げ強度を有し、耐破壊性を示す一方、使用条件下で十分迅速に溶解するタブレ
ットが問題なく得られる。このような方法で製造されるタブレットは、好適には
10g〜50g、特に15g〜40gの重量を有する。タブレットの三次元的形状は任意であ
って、円形、楕円形または角張った形であることができ、中間的な形状も可能で
ある。角および縁部は丸めておくことが有利である。円形タブレットは好適には
30mm〜40mmの直径を有する。特に、主に例えば洗濯機の洗剤投入装置を使って投
入される角張ったデザインまたは立方体様デザインのタブレットのサイズは、当
該洗剤投入装置の形状および容積に依存する。一例として好適な態様は、20〜30
mm×34〜40mm、特に26×36mmまたは24×38mmの底面積を有する。
【0045】 液体/ペースト洗剤 溶液形態の液体/ペースト洗剤は、通常の溶媒を含み、一般に、各成分を原末
または溶液の形態で自動ミキサーによって混和し、単に混合することで製造する
ことができる。
【0046】
【実施例】
実施例1 以下の台所用品/食器洗浄機用の各洗剤組成物を、試験した。 55重量%のトリポリリン酸ナトリウム(無水物として計算)、4重量%の無定形
二ケイ酸ナトリウム(無水物として計算)、22重量%の炭酸ナトリウム、9重量
%の過ホウ酸ナトリウム、2重量%のTAED、2重量%の非イオン界面活性剤、およ
びアミラーゼ顆粒(Termamyl(登録商標)60T)2重量%、ならびにバチルス・レ
ンタス(Bacillus lentus)プロテアーゼを含んでなるプロテアーゼ顆粒(酵素
活性200,000PU/g)1.4重量%(100重量%までの残りは水、香料および色素)を
含んでなる台所用品および食器の機械洗浄用の洗剤(V1)、 Co含量が100ppmになるような量のEP 0 832 969のCo含有活性物質の組み合わせを
さらに含む点以外はV1の組成と同じ組成の組成物V2、および Termamyl(登録商標)の代わりに、同じタンパク質量のBacillus amyloliquefac
iens由来のアミラーゼを含み、さらにCo含量がそれぞれ50ppmまたは100ppmにな
るような量のEP 0 832 969のCo含有活性物質の組み合わせを含む点以外はV1と同
じ組成の本発明組成物(それぞれM1およびM2)
【0047】 Miele(登録商標)G575食器洗浄機(汎用プログラムに20gの各試験組成物を添
加、水の硬度14〜16d°dH(ドイツ硬度)、温度55℃で運転)で、標準デンプン
汚れまたは漂白可能な汚れでよごしたそれぞれ6枚の皿を洗浄し、残った汚れ残
留分を重量測定によって測定し、洗浄前の初期値(100%)に対する割合を算出
した。下記の表に、それぞれの場合に除去された汚れの百分率を示す。
【0048】
【表1】:洗浄性能〔デンプン除去率(%)〕
【0049】 本発明の組成物は、従来の組成物よりも洗浄性能がかなり優れていることがわ
かる。本発明組成物において、Co含有活性物質の組み合わせに代えて67、同じ
Co濃度となるような量のクロロペンタアンミンコバルト(III)クロリドを用いた
場合も、基本的に同じ結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベアトリクス・コットヴィッツ ドイツ連邦共和国デー−40593デュッセル ドルフ、ウルデンバッハー・アレー51番 (72)発明者 クリスティアン・ニッチュ ドイツ連邦共和国デー−40591デュッセル ドルフ、オットー−ハーン−シュトラーセ 185番 (72)発明者 カール−ハインツ・マウラー ドイツ連邦共和国デー−40699エルクラー ト、デッヒェンシュトラーセ5番 (72)発明者 ヘルムート・ブルム ドイツ連邦共和国デー−40595デュッセル ドルフ、ベルタ−フォン−ズットナー−シ ュトラーセ30番 (72)発明者 ラース・ツュッヒナー ドイツ連邦共和国デー−40591デュッセル ドルフ、ホヘンザントヴェーク25番 Fターム(参考) 4H003 DA01 DA05 DA19 EA09 EA15 EA16 EA20 EB12 EB26 EC01 EC02 ED02 EE05 FA43 FA47

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミラーゼ含有洗剤組成物であって、 バシラス・アミロリクエファシエンス由来のα-アミラーゼおよび漂白促進遷
    移金属錯体化合物を含むと共に、これらの成分に適合した通常の成分を含むこと
    を特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 上記アミラーゼの用量は、当該組成物1 g当たり、0.001〜0.
    5 mg、特に0.02〜0.3 mgである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、マンガン、鉄、コバルト、
    銅、モリブデン、バナジウム、チタン、ルテニウムおよびそれらの混合物からな
    る群から選ばれる請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、式(I): 【化1】 〔M(NH3)6-x-2yLx(L2)y〕An (I) 〔式中、Mは、コバルト、鉄、銅およびルテニウムからなる群から選ばれる遷移
    金属、 Lは、1つの配位結合部位によって結合した配位子、 L2は、2つの配位結合部位によって結合した配位子、 xは、0〜5の数値、 yは、0〜2の数値、 ただし、(x+2y)は、5を超えない数値であること、 Aは、塩形成性アニオン、および nは、式(I)の当該化合物が電荷を有しないような大きさの数値である。〕 で示される化合物からなる群から選ばれる請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
  5. 【請求項5】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、コバルト、鉄、銅、ルテニ
    ウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる二価遷移金属の水溶性塩と、
    水溶性アンモニウム塩と、所望により過酸化物系酸化剤および不活性担体材料と
    を緊密に混合して得られるような活性物質の組み合わせである請求項1〜3のいず
    れかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、少なくとも1つの所望によ
    りN-アルキル化したトリアザシクロノナン配位子を含んでなる請求項1〜3のいず
    れかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、式(II): 【化2】 〔式中、UMは、マンガン、鉄、コバルト、ルテニウムまたはモリブデン、 Rは、合計1〜12の炭素原子を有し、所望によりアルキルおよび/またはアリー
    ル置換されていてもよい、アルキレン、アルケニレン、フェニレンまたはシクロ
    アルキレン残基(ただし、UMと錯体を形成する各窒素原子間を結ぶR内の最短距
    離は、1〜5の炭素原子である。)、 Xは、-H、-OR3、-NO2、-F、-Cl、-Brまたは-I、 R1、R2およびR3は、相互に独立して、水素またはC1〜C4アルキル基、 Y1およびY2は、相互に独立して、水素または電子置換基(ただし、Rがアルキ
    レンまたはシクロアルキレンである場合、Y1およびY2は、両方ともが水素となる
    ことはない。)、 Z1およびZ2は、相互に独立して、水素、-CO2M、-SO3Mまたは-NO2、 Mは、水素またはアルカリ金属、および Aは、電荷平衡化アニオン配位子を意味する。〕 で示される化合物からなる群から選ばれる請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
  8. 【請求項8】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、マンガン、鉄、コバルト、
    ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウムおよび/または銅遷移金属の錯体
    であって、式(III): 【化3】 〔式中、Rは、直接結合または所望によりアミノ置換した、C1〜C4アルキレン基
    、 Aは、少なくとも1つの窒素原子を有する縮合環または非縮合環、および Bは、水素、OH基またはAを意味する。〕 で示される1またはそれ以上の配位子を有する錯体である請求項1〜3のいずれか
    に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 漂白促進遷移金属錯体化合物は、マンガン、鉄、コバルト、
    ルテニウム、モリブデン、チタン、バナジウムおよび/または銅遷移金属の錯体
    であって、式(IV): 【化4】 〔式中、Rは、直接結合または所望によりアミノ置換した、C1〜C4アルキレン基
    、 Aは、少なくとも1つの窒素原子を有する縮合環または非縮合環、および Bは、水素、OH基またはAを意味する。〕 で示される1またはそれ以上の配位子を有する錯体である請求項1〜3のいずれか
    に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 漂白促進遷移金属錯体化合物の用量は、遷移金属量に換算
    して、1重量%までの量、特に0.001〜0.25重量%である請求項1〜9のいずれかに
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】 過酸化物系化合物の用量は、50重量%までの量、特に5〜3
    0重量%の量である請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 過加水分解条件下にペルオキシカルボン酸を放出しうるよ
    うな化合物を含み、その用量は、0.5〜10重量%、特に1〜8重量%である請求項1
    〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 【請求項13】 バシラス・アミロリクエファシエンス由来のα-アミラー
    ゼと、漂白促進遷移金属錯体化合物との組み合わせについての、 洗濯および洗浄溶液、特に洗濯および洗浄水溶液に使用する際、過酸化物系化
    合物を含んでなる洗剤の洗浄性能を向上させるための使用。
  14. 【請求項14】 上記洗浄性能は、デンプン系汚れおよび/または有色汚れ
    、特に茶をベースとする汚れに対し、向上した請求項13記載の使用。
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