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JP2002539322A - アミンの悪臭を隠蔽する香料組成物及び方法 - Google Patents

アミンの悪臭を隠蔽する香料組成物及び方法

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JP2002539322A
JP2002539322A JP2000605707A JP2000605707A JP2002539322A JP 2002539322 A JP2002539322 A JP 2002539322A JP 2000605707 A JP2000605707 A JP 2000605707A JP 2000605707 A JP2000605707 A JP 2000605707A JP 2002539322 A JP2002539322 A JP 2002539322A
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JP
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composition
present
fragrance
odor
amine
Prior art date
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Application number
JP2000605707A
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English (en)
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エリック ケイサー,カール
スコット ゴールドステイン,アラン
レスリー ケイチャー,マーク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
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Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/02Anionic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/26Organic compounds containing nitrogen
    • C11D3/30Amines; Substituted amines ; Quaternized amines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 アニオン性界面活性剤と、溶剤と、二,三の選択された香料組成物との組み合わせを組み込むことによって、アミン等の窒素含有成分による悪臭をもたない洗剤組成物、特に手による皿洗い用洗剤組成物が開示されている。アミンと反応してシッフ塩基を形成できる臭気中和剤を30%ないし100%含むことを特徴とする香料組成物そのものも開示されている。前記香料組成物は8.5ないし12のpHを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は手で食器を洗う際に適切に使用できる洗剤及び洗浄組成物、特に液体
−またはゲル−皿洗い用組成物に関するものである。これらの洗剤組成物はアニ
オン性界面活性剤、溶剤及び、アミンのような窒素化合物によって発生する悪臭
を覆い隠すために特別に選択された香料組成物を含む。これらの成分は、本明細
書に開示する組み合わせにおいて、一般にアミン類によって発生する臭気のない
、好ましい食物汚れ洗浄性、取扱い、及び泡立ち特性を有する皿洗い用洗剤組成
物をもたらす。本発明は悪臭を隠蔽するための香料組成物そのもの、及びその方
法にも関する。
【0002】 (発明の背景) 手で食器を洗うために有用な軽質(LDL)−またはゲル洗剤組成物は当業者
には公知である。このような生成物は、多数の広範囲の性能及び審美的特性及び
特徴を与えるように処方される。まず第一に、液体またはゲル−皿洗い用生成物
は、満足のいく溶解度を示し、洗浄すべき食器から食物の汚れ、特に油脂性汚れ
を除去する種々の種類及び種々の量の界面活性剤及びその他の洗浄補助成分を含
んで処方されなければならない。そこで液体皿洗い用組成物の処方者は、追加的
成分をLDL洗剤に組み込むことによって使用者に改善された洗浄的メリットを
与えるように絶えず努力している。
【0003】 ジアミン類は液体皿洗い用洗剤組成物の洗浄性能、特に食器またはその他の台
所製品の油脂性疎水性汚れの洗浄性を改善し得る窒素化合物の一種である。しか
しジアミン類も一般に毛髪をカールするために用いるパーマネントキット類と関
連する不快臭のような、極めて強い悪臭を発することがある。
【0004】 また窒素含有界面活性剤及びポリマー類は好都合な洗浄性及び泡立ちを与える
が、商業的材料中の副産物としてアミン性不純物を含むことがよくある。組成物
がこれらのアミン性不純物のpKaを超える際には、生成した遊離アミンが悪臭
となり得る。したがって、8.5より高いpHで悪臭のない軽質液体を処方する
のはむずかしい。
【0005】 一般的には液体皿洗い用洗剤と関連する悪臭は、十分量を使用すると液体洗剤
から発生する悪臭を隠蔽する香料成分を上記液体皿洗い用洗剤に入れることによ
って“隠蔽”(覆い隠す)される。これらの香料は、レモンの香り等所望の芳香
を上記液体洗剤製品に与えることができるという付加的利点も有する。
【0006】 しかし若干の悪臭は香料を洗剤に単に加えるだけでは隠蔽できない。例えば、
或る特殊の悪臭が非常に揮発性であり(したがって速やかに空中に拡散する)及
び/または特異的悪臭が極めて強い際には、液体皿洗い用洗剤に強い芳香を与え
なければ十分な香料を加えることは難しい、上記のことを考慮すると、すぐれた
洗浄効果をもたらすがそれと関連した悪臭をもたない液体皿洗い用洗剤を処方す
ることが相変わらず必要である。よって、本発明の利点は、すぐれた洗浄性を与
えるが一般的にこれら化合物の使用に関連する悪臭のない、窒素含有化合物(例
えばジアミン)を組み込んだ液体皿洗い用洗剤が得られることである。本発明は
液体皿洗い用洗剤に適切に使用できる香料組成物にも関係する。
【0007】 本発明のメリットは現在のLDLより広い範囲の生成物のために利用でき、ま
た含まれる。このような生成物としては、アミンのような窒素含有化合物が存在
し、それらが発生するいかなる悪臭も隠蔽することが望まれる液体ハンドソープ
、シャンプー、アフターシェーブ、コロンおよびパーソナル・デオドラント類、
その他のパーソナルケア組成物、硬質表面クリーナー類および種々のその他の家
庭用品及びパーソナルケア製品がある。
【0008】 (発明の概要) アミンのような窒素化合物を含む液体皿洗い用洗剤であって、すぐれた洗浄性
能、特に油脂及び疎水性汚れに対するすぐれた洗浄性能を有し、窒素化合物によ
って発生する悪臭を特に効果的に隠蔽する或る種の芳香物質及び/または臭気中
和剤を含む液体皿洗い用洗剤が製造できることが今や明らかになった。
【0009】 本発明の第一面による洗剤組成物は次のものを含む:(a)アニオン性界面活
性剤;(b)溶剤;(c)8.0より大きいpKaを有するアミン;(d)アミ
ンと反応してシッフ塩基を形成できる臭気中和剤を約30%ないし約100%含
む香料組成物。上記洗剤組成物のpH(10%水溶液として測定して)は約8.
5から約12までであり、好ましい実施態様においては前記アニオン性界面活性
剤 対 存在する両性界面活性剤 対 存在するジアミンのモル比は約100:
40:1ないし約9:0.5:1である。
【0010】 本発明の第二面により、皿の手洗いに適切に使用できる洗剤組成物は次のもの
を含む:(a)400g/mol以下の分子量を有するジアミン約0.1ないし
約5重量%;(b)アニオン性界面活性剤約5ないし約50重量%;(c)両性
界面活性剤約0.5ないし約10重量%;(d)緩衝剤約0.1ないし約10.0
重量%;(e)アルカリ金属無機塩約0.1ないし約1.5重量%;(f)溶剤約
0.75ないし約25.0重量%。上記洗剤組成物は次のものも含む:(g)ジア
ミンと反応してシッフ塩基を生成できる臭気中和剤を約30%ないし約100%
含む香料組成物、約0.01ないし約0.5重量%。pH(10%水溶液として測
定)は約10.0ないし約12.0であり、前記アニオン性界面活性剤 対 前記
両性界面活性剤 対 前記ジアミンのモル比は約27:8:1から約11:3:
1までである。
【0011】 本発明は別個に、ジアミン臭を適切に隠蔽する香料組成物にも関係する。上記
香料組成物は180℃以下の沸点を有する芳香物質類、またはアミン及びその混
合物と反応してシッフ塩基を形成できる中和剤類からなる群から選択される有機
物質を含む。
【0012】 ここに用いる全ての部分、パーセンテージ及び比は特に明記しない限り重量パ
ーセントとしてあらわされる。ここに記載される全ての参考文献は本明細書の該
当する部分に参考として組み込まれる。
【0013】 (発明の詳細な説明) 定義− 本発明の洗剤組成物はここに定義する個々の成分の“有効量”または
“油脂除去性改善量”を含む。本明細書のジアミン及び補助成分類の“有効量”
とは、少なくとも若干の標的汚れに対する本発明の洗浄組成物の性能を90%信
頼限界で方向的にまたは有意に改善するのに十分な量を意味する。例えば或る種
の油性汚れを対象とする組成物において、処方者はこのような汚れに対する洗浄
性能を少なくとも方向的に改善するのに十分なジアミンを使用する。
【0014】 “軽質液体(LDL)洗剤組成物”とは手による食器洗い(すなわち皿の手洗
い)に用いられる洗剤組成物を意味する。 “台所用品”とは調理器具、平たい家庭器具、皿類及び食器類、銀製品及びそ
の他の、台所に一般的に見いだされ、食物の調理、飲食及び取り分けに用いられ
る製品並びに食事またはその他の食物調理の終わりに洗浄するために用いられる
製品を意味する。 “窒素化合物”とは、窒素を含む化合物を意味し、アンモニアまたはアンモニ
ウムに関係する。このような化合物はアミン類、ポリアミン類、アミンオキシド
界面活性剤、アミド類、そして親水性極性基がアンモニウムカチオン、アルカノ
ールアミン溶剤(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、およびト
リエタノールアミン)によって中和されている界面活性剤、及びその他の、洗剤
または洗浄組成物に一般的に用いられる同様な化合物類等である。 “悪臭”とはアミンまたは、アンモニアまたはアンモニウムに関係するその他
の窒素化合物による検出し得る臭気を意味する。 “アミン”とは、水素原子の一つ以上がアルキル基、環状炭化水素基、脂肪ア
ルキル基または芳香族基によって置換されているアンモニアまたはアンモニウム
誘導体を意味する。 “香り(scent)”とは、芳香物質に関係しまたは芳香物質に由来する検出可
能のにおいを意味する。 “揮発性”とは、液体材料が与えられた温度で蒸気相に移行する傾向を意味す
る。 “エチレンオキシド基”とは下記の構造を意味する:
【0015】
【化1】
【0016】 “プロピレンオキシド基”とは下記の構造を意味する
【0017】
【化2】
【0018】 本発明は、広範囲の窒素化合物によって発生する悪臭を隠蔽するように選択、
処方された香料組成物を含む洗剤および洗浄性組成物、特に液体皿洗い用洗剤組
成物に向けられている。これらの窒素化合物は上記洗剤または洗浄性組成物に若
干の性能的効果をもたらすために故意に添加されるか、または界面活性剤添加物
中(特にアミンオキシド、ベタイン及びポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤
中)及びアミン含有ポリマー中の不純物として偶然導入されるかも知れない。
【0019】 これらの窒素性悪臭を隠蔽するように設計された香料組成物としては芳香物質
類及び臭気中和剤類がある。これらは以下により詳細に示される。本発明の洗剤
組成物は約0.01ないし約0.5重量%、より好ましくは約0.02ないし約0.
2重量%、最も好ましくは約0.03ないし約0.08重量%の香料組成物を含む
【0020】 (a)芳香物質 本発明の香料組成物は、アミン類から発生する悪臭の存在を隠蔽し、したがっ
て液体皿洗い用洗剤からアミン臭をなくすことができる芳香物質を含む。これら
の芳香物質は、鼻の受容体部位への接近に関して悪臭と競合する匂いを提供する
ことによって上記アミン臭を隠蔽する。
【0021】 典型的使用条件下において、皿洗い用のアミン及びその他のこの種の窒素含有
成分に関連する悪臭は、上記洗剤が空気にさらされる(例えばびんを開け、その
後その製品を皿の表面に塗布したり水でさらに薄めたりする)とすぐに上記食器
洗剤製品から放出される。概してこのような悪臭は、消費者がこの洗剤を使用す
る時と時との間の種々の時間に容器のヘッドスペースに蓄積される。その悪臭は
洗剤容器から出るとすぐに周囲空気に拡散し、鼻の受容体部位に移動し、消費者
が容易にその製品と関連づけられる不快な嗅覚的シグナルをもたらす。
【0022】 理論によって制限されるものではないが、本発明の香料組成物に含まれる芳香
物質が悪臭を隠蔽する能力は下記の両方に関係する:1)上記芳香物質から発す
る匂いが空気中に拡散するのに必要な、したがって洗剤組成物の容器から鼻の受
容体部位に移動するために必要な時間の長さ;及び2)匂いまたは悪臭の相対的
強度。
【0023】 芳香物質が空中に拡散し、したがって洗剤組成物から逃げ出す速度は、その芳
香物質の疎水性度にも関連する。これについては以下により詳細に述べる。 こうして本発明の香料組成物を構成する芳香物質は三つの基準―すなわち揮発
性、疎水性及び強度―に基づいて選択される。
【0024】 i)揮発性 本発明の香料組成物の必須成分は高度に揮発性の芳香物質である。高度に揮発
性の芳香物質はその他の物質より低い沸点を有し、そのためこれらの物質からの
匂いは速やかに空中に拡散し、悪臭と競合して鼻の受容体部位に結合し、脳によ
って知覚され認識される最初のにおいとなる。高度に揮発性の芳香物質から出る
匂いはより揮発性で、アミンの悪臭の前に鼻の受容体部位に達するから、アミン
の悪臭が遂に到達したときには鼻の受容体部位はすでに占領されており、こうし
てアミンの悪臭の知覚が効果的に隠蔽される。
【0025】 本発明の香料組成物は高度に揮発性の芳香物質を約0.10%ないし約4%、
好ましくは約0.15%ないし約2.5%、最も好ましくは約0.20%ないし約
2.0%含むことができる。高度に揮発性の芳香物質は1気圧で180℃未満の
沸点、好ましくは160℃未満、最も好ましくは約140℃未満の沸点を有する
【0026】 大部分の低分子量アルデヒド、ケトン及びエステル類は比較的高い沸点を有し
、本発明に適切に使用できる高度に揮発性の芳香物質の例である。適切な高度に
揮発性の芳香物質の非制限的例、及びそれらの1気圧におけるそれぞれの沸点を
次に記載する:
【0027】 芳香物質 沸点(℃) メチルアセトアセテート 172 シクロヘキシルアルコール 161 3−メチル−1−ペンタノール 151 1,3−ジメチル ブチルアセテート 148 イソプロピル2−メチルブチレート 138 エチル−2−メチルブチレート 131
【0028】 本発明の香料組成物が揮発性芳香物質を構成することも好ましい。本発明に用
いられる揮発性芳香物質は高度に揮発性の芳香物質よりは不揮発性で、1気圧で
約180℃から約260℃まで、より好ましくは約185℃から約240℃、最
も好ましくは約190℃から約220℃までの沸点を有する。 本発明の香料組成物は揮発性芳香物質を約30%ないし約50%、好ましくは
約35%ないし約50%、最も好ましくは約40%ないし約45%を含むことが
できる。
【0029】 本発明の香料組成物はアミンの悪臭及び窒素化合物から発生するその他の悪臭
をより効果的に隠蔽する。上にまとめたように、本発明の香料組成物は悪臭の前
に鼻の受容体部位に到達する高度に揮発性の芳香物質を含み、上記悪臭を効果的
に隠蔽することによって上記香料組成物はこれらの悪臭を効果的に隠蔽する。し
かし、十分な時間が経過し、悪臭が鼻の受容体部位に物理的に近づいた後は、す
でにその部位に存在する匂いは分解したりそこから移動しているかも知れない;
こうして悪臭はその部位に結合する機会を与えられ、それによってその悪臭が消
費者に知覚される可能性がある。これは特に、比較的高濃度の一種類以上の悪臭
が、高度に揮発性の芳香物質の匂いより強力である場合に言える。
【0030】 これを避けるために、上記香料組成物に、高度に揮発性の芳香物質ほどは揮発
性でない芳香組成物を含めることが好ましい。これらの芳香物質から出る匂いは
悪臭と同時に、或いは遅れて間もなく到達し、高度に揮発性の芳香物質によって
発生する匂いが分解または鼻受容体部位から移動するにつれて、空いた部位を悪
臭と取り合う。
【0031】 適切な揮発性芳香物質の非制限的例、及びそれらの1気圧におけるそれぞれの
沸点を以下に記載する:
【0032】 芳香物質 沸点(℃) 3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール 198 3,7−ジメチル−7−ヒドロキシオクタン−1−アール 241 n−デシル アルデヒド 215 ベンザルデヒド 179 アニスアルデヒド 248 ベンジルアセテート 215 アリル ヘキサノエート 185 メチル−2−アミノベンゾエート 237 2−cis−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−オール 227 3,7−ジメチル−trans−2,6−オクタジエン−1−オール 230 3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール 225 2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール 208 2−フェニルエチル アルコール 220 1−メチル−4−イソプロピル−1−シクロヘキセン−8−オール 219 1−1−メチル−4−イソプロペニル−6−シクロヘキセン−2−オン 231
パラ−tert−アミル シクロヘキサノン 211 シクロヘキサニル 2−tert−ブチルアセテート 241 ベンジルアセテート 211
【0033】 多くの香料物質の沸点は例えばアークタンダー(S.Arctander)著“香料及び
芳香化学物質(アロマ ケミカルズ)(Perfume and Flavor Chemicals(Aroma
Chemicals))”、1969年出版、に開示されている。これは参考として本明
細書に組み込まれる。その他の沸点は種々の化学ハンドブック及びデータベース
、例えばバイルスタイン・ハンドブック、ラングの化学ハンドブック、及びCR
C化学及び物理ハンドブック等から知ることができる。異なる圧力、通常は標準
の1気圧より低い圧における沸点が与えられているときは、常圧または周囲圧に
おける沸点は沸点−圧モノグラフ、例えばゴードン(A.J.Gordon)&フォード(
R.A.Ford)著“ケミスト・コンパニオン(Chemist's Companion)”、ジョン・
ウィリー&ソンズ出版、1972、30−36ページ、に記載されているもの等
の使用によって近似的に予測される。使用できれば、沸点は分子構造データに基
づいてコンピュータープログラムによっても計算できる。例えばスタントン(D.
T.Stanton)らの“ピラン及びピロールの標準沸点のコンピューターによる予測
(Computer Assisted Prediction of Normal Boiling Points of Pyrans and Py
rroles)"、J.Chem.Inf.Comput.Sci.32巻(1992)、306−316ペー
ジ、スタントンらの“フラン、テトラヒドロフラン、及びチオフェンの標準沸点
のコンピューターによる予測(Computer-Assisted Prediction of Normal Boili
ng Points of Furans,Tetrahydrofurans, and Thiophenes)”、J.Chem.Inf.Com
put.Sci.31巻(1992)、301−310ページ、及びこの中に記載され
ている参考文献、及びムルガン(R.Murugan)らの“分子構造による物理特性の
推定”、Chemtec、1994年6月、17−23ページ。これらは全て参考とし
て本明細書に組み込まれる。
【0034】 ii)疎水性度 本発明に使用される芳香物質のその他の重要なパラメーターは疎水性度である
。本発明の液体洗剤組成物は著しく希釈され、80%もの水を含む処方であるこ
とがある。そのためこの製品は保存中に疎水性芳香物質が液体洗剤組成物と洗剤
容器(例えばスクィーズボトル)のヘッドスペースの空気との界面で濃化しがち
である(液体皿洗い用洗剤が含まれるびんには空気が存在する)。消費者が製品
を使用する際、より疎水性である芳香物質は液体洗剤−空気界面に位置し、その
ため空中に蒸発しやすく、心地よい芳香シグナルを与える。
【0035】 芳香物質の疎水性度はそのオクタノール/水分配係数(“P”)と相関づけら
れる。芳香物質のオクタノール/水分配係数は、オクタノール中及び水中におけ
る上記芳香物質の平衡濃度の比である。より大きい分配係数Pを有する芳香物質
はより疎水性である。逆に、より小さい分配係数Pを有する芳香物質はより親水
性である。本発明の好ましい芳香物質は1000以上のオクタノール/水分配係
数を有する。芳香物質の分配係数は通常高い数値を示すから、それらを10を底
とするロガリズムの形、logP、であらわすのが便利である。 本発明の香料組成物は2.5より大きいClogP値を有する芳香物質を約2
0%ないし約70%、より好ましくは約30%ないし約60%、最も好ましくは
約40%ないし約55%含むことができる。
【0036】 多くの香料成分のlogPが報告されている;例えばデイライト・ケミカル・
インフォメーション・システムズ社(Daylog CIS)(アービン、カリフォルニ
ア)から入手できるポモナ92データベースには原文献に関する記事と共に多く
が含まれている。しかしlogP値は、同じくデイライトCISから入手できる
“CLOGP”プログラムによって最も便利に計算される。このプログラムは、
ポモナ92データベースにある場合は実験的logP値も列挙している。“計算
されたlogP(calculated logP)”(ClogP)はハンシュ(Hansh)及び
レオ(Leo)のフラグメント法によって決定される(参照:レオ(A.Leo)、Comp
rehensive Medical Chemistry、4巻、ハンシュ(C.Hansh)、サメンズ(P.G.Sa
mmens)、テイラー(J.B.Taylor)及びラムスデン(C.A.Ramsden)編集、295
ページ、ペルガモン出版、1990。これらは参考として本明細書に組み込まれ
る。)フラグメント法は各芳香成分の化学構造に基づき、原子の数及び種類、原
子の結合性、及び化学的結合を考慮する。ClogP値(これはこの物理化学特
性の最も信頼でき、広く用いられる推定値である)を実験的logP値の代わり
に用いて、本発明に有用な香料成分を選択する。
【0037】 適切な芳香物質の非制限的例及びそれぞれのClogP値は下記のものがある
【0038】 芳香物質 ClogP ベンジルアセテート 2.0 エチル−2−メチルブチレート 2.2 フルフリル バレエート 2.7 イソブチル ベンジルカルビノール 2.9 パラ−エチル−アルファ、アルファ−ジメチルヒドロ− シンナムアルデヒド 3.4 イソブチル カプロエート 3.8 4−tert−ブチルシクロヘキシル アセテート 4.1
【0039】 iii)強度 強度は、香料物質の知覚的強さ 対 その強さを得るために必要な芳香物質の
量を言う。あらゆる芳香物質は特異な精神物理的特性を有する(それらは全て等
しい強さではない)、だが概して低沸点を有する芳香物質の方が高沸点を有する
芳香物質より強力であり、或る物質の強度は、それが蒸発し、空中に拡散して知
覚し得る匂いを生成する速度と関係することが示唆される。
【0040】 本発明に使用される芳香物質の少なくとも一つが低い匂い検出閾値を有するの
が好ましい。本発明に用いる際、低−匂い閾値の芳香物質は、それを水基質に溶
解する際に、4.0mg/L未満の匂い検出閾値、より好ましくは1.0未満、よ
り好ましくは0.10mg/L未満の匂い検出閾値を有する。本発明の香料組成
物は低−匂い閾値を有する芳香物質を約20%未満、より好ましくは約8%未満
、最も好ましくは約0.08%未満含むことができる。
【0041】 適切な強力芳香物質の非制限的例及びそれらを水基質に溶解した際の上記芳香
物質のそれぞれの匂い−検出閾値を以下に示す:
【0042】 香料物質 匂い−検出−閾値 エチル−2−メチルブチレート 1×10-4 エチル アクリレート 0.067 ジクロル酢酸 0.232 ヘキサン酸 3.000 4−tert−ブチルシクロヘキシル アセテート 3.500
【0043】 芳香物質の匂い検出閾値はよく知られており、入手可能の資料、例えば“匂い
及び味の閾値データ集(Compilation of Odoe and Taste Threshold Values Dat
a)”、ファザラリ(F.A.Fazzalari)編集、米国試験及び材料学会(American S
ociety for Testing and Materials)、1978、に開示されている。
【0044】 匂い検出閾値の測定 匂い検出閾値を測定するために、注射器で注入した正確な物質の量、精細なス
プリット比、及び濃度及び鎖長分布既知の炭化水素標準を用いる炭化水素反応を
測定するようにガスクロマトグラフィーを特徴づけた。空気流を正確に測定し、
ヒトの吸入持続時間を0.2分と仮定してサンプル量を計算する。いかなる時点
においても検出器の正確な濃度はわかるから、吸入量あたりの質量がわかり、し
たがって物質濃度もわかる。或る物質の閾値が4mg/Lより低いかどうかを明
らかにするために、溶液をback-calculated濃度で嗅ぐ口(sniff-port)に供給
する。パネリストがGC流出液を嗅ぎ、匂いが感じられる滞留時間を決定する。
全パネリストの平均から検出可能閾値が決まる。
【0045】 検出器のところで4mg/L濃度になるように、芳香物質の必要量をカラムに
注入する。匂い検出閾値を測定するための典型的ガスクロマトグラフ・パラメー
ターを以下に列挙する。
【0046】 GC:FID検出器を備えた5890シリーズ II 7673オートサンプラー カラム:J&WサイエンティフィックDB−1 長さ30メートル内径0.25mmフィルム厚さ1ミクロン 方法: スプリット注入:17/1 スプリット比 オートサンプラー:1回の注入あたり1.13マイクロリットル カラム流速:1.10mL/分 空気流速:345mL/分 入口温度:245℃ 検出器温度:285℃ 温度情報 最初の温度:50℃ 速度:5C/分 最終温度:280℃ 最終時間:6分 主な仮定:a)1回嗅ぐ時間は0.02分 b)GC空気はサンプルの希釈に加わる。 或る物質の閾値が1.0mg/L未満か0.1mg/L未満かを明らかにするた
めに、十分量の芳香物質をカラムに注入し、検出器で1.0mg/Lまたは0.1
mg/L濃度が得られるようにする。
【0047】 b)臭気中和剤 臭気中和剤の作用の仕方は上記の芳香物質とは異なる。それらは悪臭が鼻の受
容体部位に近づくのを阻止することによって上記悪臭を隠蔽するのではなく、上
記悪臭を発生するアミンの量を減らすことによって悪臭を隠蔽する。アミンとの
反応でほとんど悪臭を発生しないか、アミンより顕著に少ない悪臭を発生する生
成物を与える化学物質が臭気中和剤として適切である。好ましい臭気中和剤の種
類はアルデヒド類である;シッフ反応によってアルデヒドはアミンと反応し、シ
ッフ塩基と水を生成する:
【0048】
【化3】
【0049】 上記の反応において、Ra及びRbは両方とも脂肪族置換基である。本発明にお
いて、上記アミンは、頑固な疎水性、油脂性よごれの洗浄に適するために含まれ
るジアミンでもよい。以下のジアミンに関する記載を参照されたい。シッフ塩基
は悪臭をほとんどまたは全く発生せず、そのためアルデヒドとアミンとの反応に
よって、存在する悪臭を発生するアミンの量が減少する。本発明に適切に使用で
きる特殊のアルデヒドには次のものがある:パラ−tert−ブチル−アルファ
−メチル ヒドロシンナムアルデヒド、4−(4−メチル−4−ヒドロキシアミ
ル)−3−シクロヘキサン−1−カルボキシアルデヒド、4−(4−ヒドロキシ
−4−メチルペンチル)、ヒドロキシシトロネラル、アルファ−メチル−ベータ
−3,4−メチレンジオキシ−フェニルプロピオンアルデヒド並びに大部分のア
ルデヒド類。多くの臭気中和剤、例えば数種類のアルデヒド等、は特徴的におい
を発生し、本発明では芳香物質としても役立つ。本発明の香料組成物の約30%
ないし約100%、好ましくは約45%ないし約65%、最も好ましくは約50
%ないし約80%が、アルデヒドと反応した際にシッフ塩基を形成できる臭気中
和剤からなる。
【0050】 ジアミン− 上記のように、本発明の洗剤組成物にはジアミンが洗剤界面活性
剤と組み合わせて、洗浄性能を少なくとも方向的に改善し得るレベルで用いられ
る。皿の手洗い用組成物の範囲では、このような“使用レベル”は汚れの種類や
程度だけでなく、洗浄水温度、洗浄水量及び食器が洗浄水と接触している時間の
長さによっても変わる。
【0051】 洗剤組成物の使用者の習慣及び実際のやり方にはかなり差があるから、組成物
は重量で上記組成物の最低約0.1%、より好ましくは最低約0.2%、さらによ
り好ましくは最低約0.25%、さらにより好ましくは最低約0.5%のジアミン
を含むのが好ましい。また上記組成物は、重量で前記組成物の多くとも約15%
、より好ましくは多くとも約10%、さらにより好ましくは多くとも約6%、さ
らにより好ましくは多くとも約5%、さらにより好ましくは多くとも約1.5%
のジアミンを含むのが好ましい。
【0052】 本発明の幾つかの面のうちの一面において、本発明は本発明の特殊のジアミン
を界面活性剤と組み合わせることによって、油脂性/オイル性汚れの除去を高め
る手段を提供する。油脂性/オイル性“日常的”汚れはトリグリセリド、脂質、
複合多糖類、脂肪酸、無機塩及びタンパク質性物質の混合物である。
【0053】 こうしてジアミンは以下に述べる特殊の比率で両性及びアニオン性界面活性剤
と一緒になって、油脂及び頑固な食べ物の洗浄効果を改善するというメリットを
有し、その結果本発明の組成物の好ましい実施態様における二価イオンを排除し
、またはその量を減らすことができる。この洗浄効果の改善は、ジアミンが皿洗
い用組成物のアルカリ性を高める緩衝剤としての性質を有するためである。二価
イオンの除去によって溶解率が良くなるため、処方者は、すぐれた溶解及び洗浄
性能を維持しながら、従来の処方よりも著しく高粘度(例えば1,000centipo
ise以上)の皿の手洗い用洗剤、特にコンパクト洗剤を調製することができる。
これは満足できる溶解を維持しながら、より高粘度を有するコンパクト製品を製
造するためには重要な、可能性のある利点である。“コンパクト”または“ウル
トラ”とは、従来の液体洗剤に比較して水の量が少ない洗剤組成物を意味する。
“コンパクト”または“ウルトラ”組成物では、水の量が液体皿洗い用洗剤組成
物の50重量%未満、好ましくは30重量%未満である。上記濃縮製品は、消費
者には使用量が少量ですむという利点を、生産者には輸送費が少なくてすむとい
う利点をもたらす。非濃縮組成物では、適切な水のレベルは液体皿洗い用洗剤組
成物の約85重量%未満、より好ましくは約70重量%未満である。
【0054】 本発明に使用するジアミン類は実質的には不純物を含まないのが好ましい。す
なわち“実質的には含まない”とは、上記ジアミン類が95%以上純粋である、
すなわち好ましくは97%、より好ましくは99%、さらにより好ましくは99
.5%純粋(不純物が存在しない)であることを意味する。商業的に供給される
ジアミンに存在し得る不純物の例は、2−メチル−1,3−ジアミノブタン及び
アルキルヒドロピリミジン等である。さらに、上記ジアミン類は、ジアミン分解
及びアンモニア生成を避けるために、酸化反応体を含んではいけないと考えられ
ている。
【0055】 本発明の液体皿洗い用洗剤組成物が過酸化水素をできるだけ含まないことが重
要である。これは、ジアミンと過酸化物との反応で生成する窒素化合物によって
、伝統的にジアミン含有製品と関係づけられている悪臭が発生すると考えられる
からである。そこで、実質的に過酸化水素を含まない成分を用いることによって
、本発明の組成物に不純物として存在する過酸化水素の量を最小にすることが好
ましい。
【0056】 好ましい有機ジアミン類は、pK1及びpK2が約8.0ないし約11.5の範囲
、好ましくは約8.4ないし約11の範囲、さらに好ましくは約8.6ないし約1
0.75の範囲にあるものである。性能及び供給を考慮する際に好ましい材料は
1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン(pKa=10ないし10.5
)、1,3−プロパン ジアミン(pK1=10.5;pK2=8.8)、1,6
ヘキサン ジアミン(pK1=11;pK2=10)、1,3−ペンタン ジアミ
ン(ダイテクEP)(pK1=10.5;pK2=8.9)、2−メチル1,5−ペ
ンタン ジアミン(ダイテクA)(pK1=11.2;pK2=10.0)である
。その他の好ましい材料はC4からC8までの範囲のアルキレン スペーサーを
有する第一/第一ジアミンである。概して第一ジアミンは第二及び第三ジアミン
よりも好ましいと考えられている。
【0057】 pK1及びpK2の定義−ここで用いられる“pK1”及び“pK2”は熟練
せる当業者にはまとめて“pKa”として知られているタイプの量である。本発
明においてpKaは化学分野の熟練者に一般的に知られているように用いられる
。ここに引用する数値はスミス(Smith)及びマーテル(Martel)著“臨界安定
常数:2巻、アミン類”、プレナム出版、NY及びロンドン、1975、から得
られる。pKaに関するその他の情報はジアミンの供給会社であるドュポンによ
る情報等、関連会社の資料から得られる。
【0058】 ここで使用する定義として、ジアミンのpKaは25℃の水溶液で、0.1な
いし0.5Mのイオン強度で定められる。pKaは温度及びイオン強度で変化し
得る平衡定数である;したがって文献に報告された数値は測定法及び条件によっ
て一致しないこともある。あいまいさを排除するために、本発明のpKa’sに
対して用いる関連条件及び/または標準は本明細書かまたは“臨界安定常数:2
巻、アミン類”に定義されたものとする。典型的測定法の一つは水酸化ナトリウ
ムによる酸の電位差滴定、及びシュガー(Shugar)及びディーン(Dean)著“化
学者のための簡単な参考書(The Chemist's Ready Reference Handbook)”、マ
クグローヒル、NY、1990、に記載され、引用されている適切な方法による
pKaの測定法である。
【0059】 pK1及びpK2を約8.0未満に下げる置換基及び構造変化は好ましくなく、
性能低下を起こすことが明らかにされた。これらは、エトキシル化ジアミン類、
ヒドロキシエチル置換ジアミン類、スペーサー基の窒素に対してベータ(程度は
小さいがガンマでも)位置に酸素を有するジアミン類(例えばジャフアミンED
R148)に導く置換基等である。加えて、エチレンジアミンをベースにした物
質は不適切である。
【0060】 本発明に有用なジアミン類は下記の構造によって定義できる:
【0061】
【化4】
【0062】 上記式中、R2-5は独立的にH、メチル、−CH3CH2及びエチレンオキシドか
ら選択される;Cx及びCyは独立的にメチレン基または分岐アルキル基から選択
される。ここでx+yは約3から約6までである;Aは任意に存在し、ジアミン
のpKa’sを所望範囲に調節するように選ばれた電子供与または電子求引部分
から選択される。Aが存在する場合、xとyは両方とも1以上でなければならな
い。
【0063】 好ましいジアミンの例は、1998年6月2日に提出されたP&Gケース番号
7167P、出願番号第60/087,693、フィリップ・カイル・ヴィンソ
ン(Phillip Kyle Vinson)らの“改善された油脂洗浄、泡立ち、低温安定性及
び溶解のための有機ジアミンを含む皿洗い用洗剤組成物”と題する同時係属暫定
特許出願に見いだすことができる。これは参考として本明細書に組み込まれる。
【0064】 アニオン性界面活性剤− 本発明に有用なアニオン性界面活性剤は好ましくは
直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルファオレフィンスルホネート、パラフ
ィンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、アルキルスルフェート、ア
ルキルアルコキシスルフェート、アルキルスルホネート、アルキルアルコキシカ
ルボキシレート、アルキルアルコキシル化スルフェート、サルコシネート、タウ
リネート、及びこれらの混合物からなる群から選択される。有効量、すなわち重
量で典型的には約0.5%ないし約90%、好ましくは約5%ないし約50%、
より好ましくは約10ないし約30%のアニオン性洗剤界面活性剤を本発明に使
用できる。
【0065】 アニオン性界面活性剤の適切な例はチャンドリカ カストゥリ(Chandrika K
asturi)らの“重合性起泡剤を含む液体洗剤組成物"と題する同時係属暫定特許
出願(P&Gケース番号6938P、出願第60/066,344、1997年
11月21日提出)に見いだされる。これは参考として本明細書に組み込まれる
。適切なアニオン性界面活性剤のその他の例は“界面活性剤及び洗剤”(I及びI
I巻、 シュワルツ、ペリー及びベルヒ著)に記載されている。種々のこのよう
な界面活性剤は1975年12月30日にローリン(Laughlin)らに発行された
米国特許第号特許第3,929,678号、 コラム23、58行〜コラム29、
23行にも概ね開示されている。適切なアニオン性界面活性剤がさらに1995
年5月16日に発行されたオフォス-アサンテ(Ofosu-Asante)らの米国特許第
5,415,814号にも見いだされる。これらは全て参考として本明細書に組み
込まれる。
【0066】 両性界面活性剤− 本発明に有用な両性界面活性剤は、好ましくはアミンオキ
シド界面活性剤から選択される。アミンオキシド類は半極性界面活性剤であり、
炭素原子約10ないし約18個のアルキル1部分と、炭素原子約1ないし3個を
含むアルキル基及びヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2部分を含
む水溶性アミンオキシド類;炭素原子約10ないし約18個の1アルキル部分及
び約1ないし約3個の炭素原子を含むアルキル基及びヒドロキシアルキル基から
なる群から選択される2部分を含む水溶性ホスフィンオキシド類;及び炭素原子
約10ないし約18個の1アルキル部分と、炭素原子約1ないし約3個のアルキ
ル及びヒドロキシアルキル部分からなる群から選択される部分を含む水溶性スル
ホキシド類がある。
【0067】 半極性洗剤界面活性剤には下記の式であらわされるアミンオキシド界面活性剤
がある
【0068】
【化5】
【0069】 上記式中、R3は炭素原子約8ないし約22個を含むアルキル、ヒドロキシアル
キル、またはアルキルフェニル基、またはこれらの混合物である;R4は炭素原
子約2ないし約3個を含むアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基またはこれ
らの混合物である;xは0から約3までである;各R5は炭素原子約1ないし約
3個を含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基、またはエチレンオキシド基約
1ないし約3個を含むポリエチレンオキシド基である。基R5は例えば酸素また
は窒素原子によって互いに結合し、環構造を形成することができる。 これらのアミンオキシド界面活性剤には、特にC10−C18アルキルジメチルア
ミンオキシド及びC8−C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシ
ド類がある。
【0070】 その他の両性界面活性剤はジョアンナM.クラーク(Joanna M.Clarle)の“
改良皿洗い用洗剤組成物のためのジオール類及び重合グリコール類”と題する同
時係属暫定特許出願(P&Gケース番号7408P、出願第60/119,04
4)に開示されている。これは参考として本明細書に組み込まれる。低起泡性で
あるという理由で本発明に特に適切に使用するためには、長鎖アミンオキシド界
面活性剤を使用するのが望ましい。これは本明細書に組み込まれる米国特許第4
,316,824号(パンチェリ)、第5,075,501号及び第5,071,59
4号により詳細に記載されている。
【0071】 好ましくは両性界面活性剤は上記組成物中に有効量、より好ましくは重量で約
0.1%ないし約20%、さらに好ましくは約0.1%ないし約15%、さらに好
ましくは約0.5%ないし約10%存在する。
【0072】 第二界面活性剤− 第二の洗浄性界面活性剤は非イオン性界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤、両性電解質、双極性イオン界面活性剤、及びこれらの混合物か
らなる群から選択できる。本明細書に開示される他の補助成分と共に洗浄性界面
活性剤の種類及び量を選択することによって、本発明の洗浄性組成物を処方し、
洗濯物のクリーニングにまたはその他の異なる洗浄用途、特に食器洗い等に用い
ることができる。そのため、使用する特定の界面活性剤は予想される特定の最終
用途によって広く変動し得る。適切な第二界面活性剤は、上に記載したチャンド
リカ カストゥリらの“重合性起泡剤を含む液体洗剤組成物"と題する同時係属
暫定特許出願(P&Gケース番号6938P、出願番号第60/066,344
)に詳細に説明されている。
【0073】 アニオン性界面活性剤 対 両性界面活性剤 対 ジアミンの比 本発明の組成物において、アニオン性界面活性剤:両性界面活性剤:ジアミン
の比は、モルで約100:40:1ないし約9:0.5:1であり、アニオン性
界面活性剤:両性界面活性剤:ジアミンのモル比が約27:8:1ないし約11
:3:1であるのが好ましい。この特定の比でアニオン性界面活性剤、両性界面
活性剤及びジアミンを含む洗剤組成物は、改善された低温安定性をもたらし、p
H12.5未満でより良い油脂除去性能及び強い食物洗浄効果を与え、硬水洗浄
を改善することが判明した。
【0074】 本発明のもう一つの面では、アニオン性界面活性剤 対 ジアミンのモル比が
9:1より大きく、より好ましくは20:1より大きい場合、低温安定性が改善
され、より良い油脂除去及び強い食物洗浄効果が得られ、硬水洗浄が改善される
ことが判明した。
【0075】 溶剤− 低級アルカノール類、ジオール類、ポリオール類、エーテル類、アミ
ン類及び、エチレンオキシド(EO)及びプロピレンオキシド(PO)基を含む
重合グリコール類等の種々の水混和性液が本発明に使用できる。特に好ましいの
はC1−C4 アルカノール類、ジオール類及び上記の重合グリコール類である。
【0076】 存在する場合、組成物は重量で組成物の少なくとも約0.01%、より好まし
くは少なくとも約0.5%、さらにより好ましくは少なくとも約1%の溶剤を含
むのが好ましい。また上記組成物は重量で上記組成物の多くとも約20%、より
好ましくは多くとも約10%、さらにより好ましくは多くとも約8%の溶剤を含
む。
【0077】 これらの溶剤を水等の水性液体担体と組み合わせて用いることができ、または
水性液体担体は存在せずに用いることができる。溶剤とは広義に、温度20℃な
いし25℃で液体であり、界面活性剤とは考えられない化合物と定義される。区
別する特徴の一つは、溶剤は化合物類の広い混合物としてよりも、むしろ分離し
た実体として存在する傾向があることである。本発明において適切な溶剤の例に
は、エタノール、プロパノール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール及びイソプロパノール、2−メチルピロリジノン、ベンジルアルコール及び
モルフォリンn−オキシドがある。これらのなかで好ましい溶剤はエタノール及
びイソプロパノールである。
【0078】 ここに適切に使用できるジオール類は下記の式によってあらわされる:
【0079】
【化6】
【0080】 上記式中、n=0−3、R7=H、メチルまたはエチル;そしてR8はH、メチル
、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル及びイソブチルである。好ましいジ
オールとしてはプロピレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、2−エチル
−1,3−ヘキサンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジ
オール等がある。ジオールが存在する場合、本発明の組成物は重量で上記組成物
の少なくとも約0.5%、より好ましくは少なくとも約1%、さらにより好まし
くは少なくとも約3%のジオールを含む。また上記組成物は重量で上記組成物の
多くとも約20%、より好ましくは多くとも約10%、さらにより好ましくは多
くとも約6%のジオールを含むのが好ましい。
【0081】 重合グリコールも本発明に適切に使用できる。好ましい重合グリコールは平均
分子量約1000ないし約5000、より好ましくは約2000ないし約400
0、最も好ましくは約2000ないし約3000を有するポリプロピレングリコ
ールである。適切な重合グリコールのその他の例、並びにLDL組成物に使用す
るそれらの容認可能の濃度は、ジョアンナM.クラーク(Joanna M.Clarle)の“
改良皿洗い用洗剤組成物のためのジオール類及び重合グリコール類”と題する同
時係属暫定特許出願(P&Gケース番号7408P、出願第60/119,04
4)に開示されている。これはそのまま参考として本明細書に組み込まれる。
【0082】 本発明に適切に使用できる溶剤には、炭素原子4ないし14個、好ましくは炭
素原子6ないし12個、より好ましくは炭素原子約8ないし10個を有するエー
テル及びジエーテルも含まれる。その他の適切な溶剤類はグリコールまたはアル
コキシル化グリコール、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、
脂肪族分岐鎖アルコール、アルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコール、アルコキシ
ル化直鎖C1−C5アルコール、直鎖C1−C5アルコール、C8−C14アルキル及
びシクロアルキル炭化水素類及びハロ炭化水素類、C6−C16グリコールエーテ
ル及びこれらの混合物である。
【0083】 プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール及び上記のジオール類の他
に、式HO−CR1R2−OHであらわされ、式中R1及びR2は独立的にHまたは
C2−C10飽和または不飽和脂肪族炭化水素鎖及び/または環であるその他のグ
リコール類も適しており、本発明に使用できる。このような適切なグリコールの
一つがドデカングリコールである。
【0084】 本発明に使用できる適切なアルコキシル化グリコール類は下記の式によってあ
らわされ R−(A)n−R1−OH 上記式中、RはH、OH、炭素原子1ないし20個、好ましくは2ないし15個
、より好ましくは2ないし10個を有する直鎖、飽和または不飽和アルキルであ
り、ここでR1はHまたは炭素原子1ないし20個、好ましくは2ないし15個
、より好ましくは2ないし10個の直鎖飽和または不飽和アルキルであり、Aは
アルコキシ基、好ましくはエトキシ、メトキシ及び/またはプロポキシであり、
nは1ないし5、好ましくは1または2である。本発明に使用する適切なアルコ
キシル化グリコールはメトキシオクタデカノール及び/またはエトキシエトキシ
エタノールである。
【0085】 ここに使用できる適切な芳香族アルコールは、式R−OHによってあらわされ
、ここでRは、炭素原子1ないし20個、好ましくは1ないし15個、より好ま
しくは1ないし10個のアルキル置換または非アルキル置換アリール基である。
例えばここに用いられる適切な芳香族アルコールはベンジルアルコールである。
【0086】 本発明はアルカノールアミン溶剤(例えばモノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、及びトリエタノールアミン)も含むことができる;これは本発明に抗
酸化剤としても含まれる。
【0087】 本発明に用いられる適切な脂肪族分岐鎖アルコールは式R−OHによってあら
わされ、式中、Rは炭素原子1ないし20個、好ましくは2ないし15個、より
好ましくは5ないし12個の分岐鎖飽和または不飽和アルキル基である。本発明
に使用するのに特に適切な脂肪族分岐鎖アルコールには2−エチルブタノール及
び/または2−メチルブタノールがある。
【0088】 本発明に適切に使用できるアルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコールは式R(A
n−OHであらわされる。ここでRは炭素原子1ないし20個、好ましくは2
ないし15個、より好ましくは5ないし12個の分岐鎖飽和または不飽和アルキ
ル基であり、ここでAはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、プロポキシ及び/
またはエトキシであり、nは1から5までの整数、好ましくは1または2である
。適切なアルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコールには1−メチルプロポキシエタ
ノール及び/または2−メチルブトキシエタノールがある。
【0089】 本発明に使用できる適切な直鎖C1−C5アルコールは式R−OHによってあら
わされるもので、式中、Rは炭素原子1ないし5個、好ましくは2ないし4個を
有する直鎖飽和または不飽和アルキル基である。適切なC1−C5アルコールはメ
タノール、エタノール、プロパノールまたはこれらの混合物である。
【0090】 ここに使用するその他の適切な溶剤類は、チャンドリカ・カスチュリらの“重
合性起泡増進剤を含む液体洗剤組成物”と題する同時係属暫定特許出願(P&G
ケース番号6938P、第60/066,344号、1997年11月21日提
出)に見いだされる。これは参考として本明細書に組み込まれる。
【0091】 緩衝剤− 本発明の皿洗い用組成物は使用する際、すなわち希釈され汚れた食
器類に適用される際には、食物汚れによって生じる酸性ストレスにさらされる。
本発明の組成物は最低約8.5、好ましくは最低約10、より好ましくは最低約
10.5のpHを有するのが好ましい;また本発明の組成物は最高約12のpH
、好ましくは最高約11.5、より好ましくは最高約10.9のpHを有するのが
好ましい。本発明の洗剤組成物は広くアルカリ性であるから、上記洗剤組成物は
組成物及びその希釈溶液を概してよりアルカリ性のpHにし得る緩衝剤を含む。
例えば本発明の皿洗い用組成物は重量で約0.5%ないし約15%、好ましくは
約1%ないし12%、最も好ましくは約2%ないし約10%の緩衝剤を含む。こ
の緩衝剤のpKa値は組成物の所望pH値より約0.5ないし1.0単位だけ低く
なければならない(前記のように測定した場合)。緩衝剤のpKaが約7ないし
約12であることが好ましい。これらの条件下では緩衝剤は、最小量を用いて、
pHを最も効果的にコントロールするはずである。
【0092】 好ましい無機緩衝剤/アルカリ源としてはアルカリ金属カルボネート類、アル
カリ金属ヒドロキシド類、及びアルカリ金属スルフェート類、例えば炭酸ナトリ
ウム、水酸化ナトリウム、ポリ燐酸ナトリウム等がある。
【0093】 上記緩衝剤はそれ自体活性洗剤であってもよく、或いはアルカリ性pHの維持
だけのためにこの組成物に用いられる低分子の有機または無機物質でもよい。本
発明の組成物に好ましい緩衝剤は窒素含有物質である。適切な緩衝剤のその他の
例は7408Pに見いだされる。
【0094】 任意の洗剤成分 重合性泡安定剤− 本発明の組成物は任意に重合性泡安定剤を含むことができ
る。これらの重合性泡安定剤は、液体洗剤組成物の油脂除去性を犠牲にすること
なく広範な泡量及び泡立ち持続時間をもたらす。これらの重合性泡安定剤は下記
から選択される: i)下記の式を有する(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルアクリレート
エステル類のホモポリマー:
【0095】
【化7】
【0096】 上記式中、各Rは独立的に水素、C1−C8アルキル、及びこれらの混合物であ
り、R1は水素、C1−C6アルキル、及びこれらの混合物であり、nは2から約
6までである; ii)(i)と下記の式であらわされるものとのコポリマー、
【0097】
【化8】
【0098】 上記式中、R1は、(ii)対(i)の比が約2ないし1から約1ないし2である
という条件で、水素、C1−C6アルキル、及びこれらの混合物である。一般的ゲ
ル濾過クロマトグラフィーによって測定した上記重合性起泡剤の分子量は、約1
,000ないし約2,000,000、好ましくは約5,000ないし約1,000,
000、より好ましくは約10,000ないし約750,000、より好ましくは
約20,000ないし約500,000、さらに好ましくは約35,000ないし
約200,000である。重合性泡安定剤は任意に塩の形、無機または有機塩の
形、例えば(N,N−ジメチルアミノ)アルキル アクリレート エステルのク
エン酸塩、硫酸塩または硝酸塩の形で存在することができる。
【0099】 好ましい重合性泡安定剤の一つは(N,N−ジメチルアミノ)アルキル アク
リレート エステル類、すなわち
【0100】
【化9】
【0101】 である。
【0102】 組成物中に存在する場合、重合性起泡増進剤は上記組成物中に重量で約0.
01%ないし約15%、好ましくは約0.05%ないし約10%、より好ましく
は約0.1%ないし約5%存在する。
【0103】ビルダー −本発明による組成物はさらにビルダー系を含むことができる。クエン
酸及びクエン酸塩等のビルダー類はLDL組成物中では酵素の安定性を阻害する
から、ビルダーとしてプロピレングリコールを組み込んだLDL組成物に通常用
いられるビルダー塩は量を減らすかまたは完全に除去することが好ましい。洗剤
組成物が洗剤担体の一部としてまたは全体としてプロピレングリコール溶剤を含
む場合、酵素類は比較的安定で、ビルダー塩はより少量が必要とされるかまたは
ビルダー塩は全く必要ない。
【0104】 ビルダーの使用が所望ならば、いかなる一般的ビルダー系もここに適切に使用
できる:例えばアルミノシリケート材料、シリケート類、ポリカルボキシレート
類および脂肪酸、エチレンジアミン四酢酸のような物質、アミノポリホスホネー
ト類などの金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン テトラメチレン ホスホ
ン酸及びジエチルレン トリアミン ペンタメチレンホスホン酸等である。明白
な環境的理由であまり好ましくないとはいえ、燐酸塩ビルダー類もここに使用で
きる。
【0105】 本発明に適切に使用できるポリカルボキシレート ビルダー類にはクエン酸(
水溶性塩の形が好ましい)、 式R−CH(COOH)CH2(COOH)を有
する琥珀酸誘導体がある。上記式中、RはC10-20アルキルまたはアルケニル、
好ましくはC12-16であり、Rがヒドロキシル、スルホ スルホキシルまたはス
ルホン置換基で置換されていてもよい。特殊の例にはラウリル スクシネート、
ミリスチル スクシネート、 パルミチル スクシネート2−ドデセニルスクシ
ネート、2−テトラデセニル スクシネートがある。スクシネートビルダー類は
ナトリウム、カリウム、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩等の水溶
性塩の形で用いるのが好ましい。
【0106】 他の適切なポリカルボキシレート類はオキソジスクシネート及び、モノ琥珀酸
タータレートとジ琥珀酸タータレートとの混合物である。これらは米国特許第4
,663,071号に記載されている。
【0107】 特に本発明の液体製品ではここに使用する適切な脂肪酸ビルダー類は飽和また
は不飽和C10-18脂肪酸並びにこれに相当する石鹸類である。好ましい飽和種は
アルキル鎖に12ないし16個の炭素原子を有する。好ましい不飽和脂肪酸はオ
レイン酸である。液体組成物のためのその他の好ましいビルダー系はドデセニル
琥珀酸及びクエン酸をベースにしたものである。
【0108】 洗浄性ビルダー塩が含まれる場合、それらは組成物の0.5ないし50重量%
、より好ましくは5ないし30重量%、最も一般的には5ないし25重量%含ま
れる。
【0109】酵素類 − 本発明の洗剤組成物は洗浄効果メリットをもたらす1種類以上の酵素
をさらに含むことができる。前記酵素類にはセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペル
オキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコ−アミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ク
チナーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノ
ールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナー
ゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼまたは
これらの混合物から選択される酵素類がある。好ましい組み合わせは、プロテア
ーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼおよび/またはセルラーゼ等の一般的
に使用できる酵素類のカクテルを含む洗剤組成物である。組成物中に存在する場
合、酵素類の量は重量で前記洗剤組成物の約0.0001%ないし約5%活性酵
素である。好ましいタンパク分解酵素は、アルカラーゼ(商品名)(ノボ・イン
ダストリーA/S)、BPN’、プロテアーゼAおよびプロテアーゼB(ゲネン
コル(Genencor))、およびこれらの混合物からなる群から選択される。プロテ
アーゼBが最も好ましい。好ましいアミラーゼ酵素類にはターマミル(TERMAMYL
)(商品名)、ドュラミル(DURAMYL)(商品名)および、ゲネンコル・インタ
ーナショナルのWO9418341及びノボのWO9402597に記載されて
いるアミラーゼ酵素類等がある。
【0110】 適切で好ましい酵素類のその他の非制限的例は同時係属出願:“油脂洗浄、泡
立ち、低温安定性及び溶解性の改善のために有機ジアミンを含む皿洗い用洗剤組
成物”(P&Gケース番号7167P、出願第60/087,693号)に開示
されている。これは参考として本明細書に組み込まれる。
【0111】 過酸化水素、及びクエン酸及びクエン酸塩等のビルダー類はLDL組成物中の
酵素の安定性を阻害するから、酵素を含む組成物ではこれら化合物の濃度を減ら
すか除去するのが好ましい。過酸化水素は界面活性剤及び界面活性剤ペースト中
の不純物として見いだされることが多い。例えばアミンオキシド中、またはアミ
ンオキシド界面活性剤ペースト中の過酸化水素の所望レベルは0−40ppm、
より好ましくは0−15ppmである。アミンオキシド及びベタイン類(存在す
れば)中のアミン不純物は過酸化水素について上に述べたレベルまで最小にしな
ければならない、好ましくは1ppm未満にすべきである。
【0112】 マグネシウムイオン 本発明によって製造されるLDL組成物からは二価イオンを除去するのが好ま
しいが、本発明の別の実施態様はマグネシウムイオンを含むことができる。
【0113】 本発明のLDL組成物からは全ての二価イオンを排除するのが望ましい、なぜ
ならばこのようなイオンは、遅い溶解並びに低いすすぎ効率に導き、低温安定性
を悪化させるからである。その上、二価イオン、特にマグネシウムは水酸化イオ
ンと混触不可であるため、このような二価イオン含有組成物をアルカリ性pH基
質に処方することは難しい。
【0114】 にもかかわらず、マグネシウムイオンの存在は幾つかの利点を提供する。注目
すべきは、このような二価イオンの添加が種々のLDL組成物、特にアルキルエ
トキシカルボキシレートおよび/またはポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含む組成
物では、油脂性汚れの洗浄を改善する。これは、二価イオンをほとんど含まない
軟水中で上記組成物を用いる場合には特にそうである。
【0115】 しかし本発明において、これらの利益は二価イオンを添加しなくても得ること
ができる。特に、二価イオンを挿入しなくても、有機ジアミンと両性及びアニオ
ン性界面活性剤とを上記の特別の比率で組み合わせて使用することによって油脂
洗浄は改善され、一方酵素は本発明のLDL組成物の皮膚に与えるマイルドさを
改善することが示された。
【0116】 もしも本発明のLDL組成物の別の実施態様でマグネシウムイオンが含まれる
ことになった場合、マグネシウムイオンは活性量で約0.01ないし1重量%、
好ましくは約0.015ないし0.5重量%、より好ましくは約0.025ないし
0.1重量%存在する。本発明の組成物中に存在するマグネシウムイオンの量は
、上記組成物中に存在するアルキルエトキシカルボキシレート量及びポリヒドロ
キシ脂肪酸アミド量を含む総界面活性剤量にも依存する。
【0117】 マグネシウムイオンを水酸化物、塩化物、アセテート、スルフェート、ホルメ
ート、オキシドまたは硝酸塩として本発明の組成物に加えることが好ましい。保
存中、中程度濃度の水酸化イオンを含む組成物の存在で水酸化物沈殿の生成によ
ってこれら組成物の安定性は低下するから、或る種のキレート化剤を加えること
が必要である。適切なキレート化剤は以下に、そして1998年4月14日発行
の米国特許第5,739,092号にも詳細に述べられる。これは参考として本明
細書に組み込まれる。
【0118】 キレート化剤− 本発明の洗剤組成物は任意に1種類以上の鉄および/または
マンガン キレート化剤も含むことができる。このようなキレート化剤はアミノ
カルボキシレート類、アミノホスホネート類、多官能性置換芳香族キレート化剤
及びこれらの混合物からなる群から選択できる。これら全ては以下に定義される
。理論によって束縛されるものではないが、これらの物質の有益性は、一部には
、それらが可溶性キレートの生成によって洗浄液から鉄及びマンガンを除去する
すぐれた能力をもつことによる。
【0119】 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレート類にはエチレンジア
ミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチレンジアミントリアセテート、ニト
リロ−トリ−アセテート、エチレンジアミン テトラプロプリオネート、トリエ
チレンテトラミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、
及びエタノールジグリシン、これらのアルカリ金属−、アンモニウム−、及び置
換アンモニウム塩、及びそれらの混合物がある。
【0120】 アミノホスホネート類も、少なくとも少量の総燐が洗剤組成物に容認されてい
る場合にはキレート化剤として本発明の組成物に適切に使用でき、エチレンジア
ミンテトラキス(メチレンホスホネート)をデクエスト(DEQUEST)として含む
。これらのアミノホスホネートは炭素原子約6個以上を有するアルキルまたはア
ルケニル基を含まないのが好ましい。
【0121】 多官能性置換芳香族キレート化剤も本発明の組成物には有用である。1974
年5月21日にコナー(Connor)らに発行された米国特許第3,812,044号
を参照されたい。酸型のこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3
,5−ジスルホベンゼン等のジヒドロキシジスルホベンゼン類である。
【0122】 本発明に使用する好ましい生分解性キレーターはエチレンジアミンジスクシネ
ート(“EDDS”)、特に1987年11月3日のハートマン(Hartman)及
びパーキンス(Perkins)の米国特許第4,704,233号に記載されている[
S,S]異性体である。
【0123】 本発明の組成物は水溶性メチルグリシン二酢酸(MGDA)塩(または酸型)
をキレート化剤または補助ビルダーとして含むこともできる。同様に、クエン酸
塩のようないわゆる“弱”ビルダーもキレート化剤として使用できる。
【0124】 使用する場合、これらのキレート化剤は概して本発明の組成物の約0.1ない
し15重量%含まれる。より好ましくは、使用するならば上記キレート化剤はこ
のような組成物の約0.1%ないし約3.0%を構成する。
【0125】 その他の香料 上記の香料及び芳香物質に加えて、本発明の洗剤組成物は次ぎのような諸成分
の複雑な混合物である種々のその他の天然エキス及びエッセンスも含むことがで
きる:オレンジ油、レモン油、ローズエキス、ラベンダー、麝香、パチョリ、バ
ルサムエッセンス、白檀油、パイン油、シーダー等。できあがった香料はこのよ
うな諸成分の極めて複雑な混合物を含むことができる。本発明に有用な香料成分
のその他の例は上に記載された同時係属暫定特許出願:“油脂洗浄性、泡立ち、
低温安定性及び溶解を改善するための有機ジアミンを含む皿洗い用洗剤組成物”
(P&Gケース番号7167P、出願第60/087,693号)に見いだされ
る。これらの“その他の成分”という見出しのなかに入る付加的成分類が上記の
香料組成物処方に加えて含まれることに注意すべきである。
【0126】 その他の成分− 上記洗剤組成物はさらに下記から選択される一種類以上の洗
剤補助物質を含むのが好ましい:汚れ除去ポリマー類、重合性分散剤、多糖、研
磨剤、殺菌剤及びその他の抗菌剤、変色阻止剤、ビルダー類、酵素類、色素類、
緩衝剤、抗真菌剤または白かび抑制剤、昆虫駆除剤、香料、ヒドロトロープ、増
粘剤、加工助剤、起泡増進剤、曇り防止剤、防食剤、安定剤、抗酸化剤及びキレ
ート剤。上記洗剤組成物に有用な種々様々のその他成分、例えばその他の活性成
分、担体、ヒドロトロープ、抗酸化剤、加工助剤、色素または顔料、液体組成物
のための溶剤、棒状組成物のための固体フィラー等もこの組成物に含むことがで
きる。高泡立ちが所望の場合は、C10−C16アルカノールアミド等の起泡増進剤
を組成物に一般的には1%−10%濃度で加えることができる。C10−C14モノ
エタノール及びジエタノールアミドはこのような起泡増進剤の典型的クラスであ
る。このような起泡増進剤を上記のアミンオキシド、ベタイン及びサルテインの
ような高起泡性補助界面活性剤と共に使用することも好都合である。
【0127】 抗酸化剤を本発明の洗剤組成物に任意に加えることができる。それらは洗剤組
成物に使用される一般的抗酸化剤、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−
メチルフェノール(BHT)、カルバメート、アスコルベート、チオスルフェー
ト、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等でよい。抗酸化剤は、存在するならば、組成物中に約0.001ないし約
5重量%存在するのが好ましい。
【0128】 本組成物に使用される種々の洗浄性成分は、前記成分類を多孔性疎水性基質に
吸収し、その後前記基質を疎水性コーティングで被覆するという方法で任意にさ
らに安定化することができる。上記洗浄性成分を、多孔性基質に吸収させる前に
界面活性剤と混合するのが好ましい。使用時には上記洗浄性成分が基質から水性
洗浄液中に遊離し、そこでその目的とする洗浄機能を果たす。
【0129】 この方法をより詳細に説明するために、多孔性疎水性シリカ(商品名 SIPERN
AT D10、デグッサ)をC13-15エトキシル化アルコール(EO7)非イオン性界
面活性剤を3%−5%含むタンパク分解酵素溶液と混ぜる。一般的には上記酵素
/界面活性剤溶液は2.5×シリカ重量である。生成した粉末は、シリコーン油
中で撹拌して分散させる(500−12,500の範囲の種々のシリコーン油粘
度を用いることができる)。生成したシリコーン油分散体は乳化するか、さもな
くば最終的洗剤基質に加える。このやり方で、上記の酵素、漂白剤、漂白活性剤
、漂白触媒、光活性剤、色素、蛍光剤、布コンディショナー及び加水分解性界面
活性剤を保護し、液体洗濯洗剤組成物を含む洗剤に使用することができる。
【0130】 さらにこれらの皿の手洗い用洗剤の実施態様はヒドロトロープも含むのが好ま
しい。適切なヒドロトロープとしてはトルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン
酸、クメンスルホン酸、キシレンスルホン酸のナトリウム−、カリウム−、アン
モニウム−または水溶性置換アンモニウム塩等がある。
【0131】 非水性液体洗剤 非水性担体媒質を含む液体洗剤組成物は米国特許第4,753,570号;第4
,767,558号;第4,772,413号;第4,889,652号;第4,89
2,673号;GB−A−2,158,838号;GB−A−2,195,125号
;GB−A−2,195,649号;米国特許第4,988,462号;米国特許第
5,266,233号;EP−A−225,654号(6/16/87);EP−
A−510,762号(10/28/92);EP−A−540,089号(5/
5/93);EP−A−540,090号(5/5/93);米国特許第4,61
5,820号;EP−A−565,017号(10/13/93);EP−A−0
30,096号(6/10/81)の開示によって製造することができる。これ
らは参考として本明細書に組み込まれる。このような組成物はこのなかに安定的
に懸濁した種々の粒状洗浄性成分を含むことができる。このためこのような非水
性組成物は、以下で、また引用文献により詳細に述べられるように、液相(LIQU
ID PHASE)及び任意にだがより好適に、固相(SOLID PHASE)を含んでなる。
【0132】 本発明の組成物を用いて皿の手洗いに使用する水性洗浄溶液を生成することが
できる。一般に、このような組成物の有効量を水に加え、このような水性洗浄−
または浸漬溶液を生成する。このように生成した水溶液をその後皿類、食器類及
び調理用品と接触させる。
【0133】 水性洗浄溶液を生成するために水に加える本発明の洗剤組成物の有効量は、水
溶液中500ないし20,000ppm濃度を形成するのに十分な量である。水
性洗浄液中の上記洗剤組成物の濃度が約800ないし5,000ppmになるの
がより好ましい。
【0134】 下記の実施例は本発明を説明するがその範囲を制限したり、限定したりするも
のではない。ここに使用する全ての部分、パーセンテージ及び比率は、特に明示
しない限りパーセント重量としてあらわされる。
【0135】
【実施例】
表I 本発明の軽質液体皿洗い用洗剤は次に示されるものである:
【0136】
【表1】
【0137】 1:平均0.6エトキシ基を含むC12−13 アルキル エトキシ スルホネート 2:C12−C14アミンオキシド 3:ポリマーは(N,N−ジメチルアミノ)エチル メタクリレート ホモポリ
マー 4:非イオン性界面活性剤はエトキシ基8個を含むC10 アルキル エトキシル
化界面活性剤かまたはエトキシ基8個を含むC10 アルキル エトキシル化界面
活性剤かのどちらかである。 5:1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン 6:香料組成物は表 IV に記載されるものである
【0138】 表II 本発明の軽質液体皿洗い用洗剤は次に示されるものである:
【0139】
【表2】
【0140】 1:平均1ないし3のエトキシ基を含むC12−13アルキルエトキシスルホン酸ナ
トリウム 2:非イオン性界面活性剤はエトキシ基8個を含むC10 アルキルエトキシル化
界面活性剤またはエトキシ基8個を含むC10 アルキルエトキシル界面活性剤の
どちらかである。 3:香料組成物は表IV に記載されているものである。
【0141】 表III 本発明の軽質皿洗い用液体洗剤は次に示されるものである:
【0142】
【表3】
【0143】 1:平均0.6エトキシ基を含むC12−13 アルキル エトキシ スルホネート 2:C12−C14アミンオキシド 3:ポリマーは(N,N−ジメチルアミノ)エチル メタクリレート ホモポリ
マーである。 4:非イオン性界面活性剤はエトキシ基9個を含むC11 アルキル エトキシル
化界面活性剤またはエトキシ基8個を含むC10 アルキルエトキシル化界面活性
剤のいずれかである。 5:1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン 6:香料組成物は表IV に記載されているものである。
【0144】 表IV 本発明の香料組成物は下記のものである:
【0145】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ケイサー,カール エリック アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、パ ークレイク、ドライヴ 6864 (72)発明者 ゴールドステイン,アラン スコット アメリカ合衆国オハイオ州、ブルー、アッ シュ、ベリーヒル、レーン 4329 (72)発明者 ケイチャー,マーク レスリー アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、モ ントクレア 9731 Fターム(参考) 4H003 AB31 AC08 AC15 BA12 BA15 DA17 EA16 EA19 EA21 EB04 EB13 EB22 EB28 EB34 ED02 FA18 FA26 FA27 FA28 FA30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皿の手洗いに適切に使用できる液体皿洗い用洗剤組成物であ
    って、 a)アニオン性界面活性剤; b)溶剤; c)8.0より大きいpKaを有するアミン;及び d)アミンと反応した際シッフ塩基を形成できる臭気中和剤30%ないし1
    00%によって特徴づけられる香料組成物; を含み、かつ前記組成物は8.5ないし12のpHを有することを特徴とする前
    記組成物。
  2. 【請求項2】 前記香料組成物が180℃未満の沸点を有する芳香物質0.
    1%ないし4%を含むことによってさらに特徴づけられる請求項1記載の液体皿
    洗い用洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 前記香料組成物が沸点180℃と260℃との間の沸点を有
    する芳香物質30%ないし50%を含むことによってさらに特徴づけられる請求
    項1または2に記載の液体皿洗い用洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 香料組成物が2.5より大きいClogP値を有する芳香物
    質20%ないし70%を含むことによってさらに特徴づけられる請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の液体皿洗い用洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 香料組成物が芳香物質と水との溶液中で4.0mg/L未満
    の匂い検出閾値を有する芳香物質を20%未満含むことによってさらに特徴づけ
    られる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の液体皿洗い用洗剤組成物。
  6. 【請求項6】 組成物が0.5%未満の過酸化水素を含む請求項1ないし5
    のいずれか1項に記載の液体皿洗い用洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 使用者が組成物から発するアミン臭を感知するのを防ぐ方法
    であって、 a)180℃未満の沸点を有する芳香物質0.1%ないし4%;及び b)アミンと反応した際にシッフ塩基を形成し得る臭気中和剤30%ないし
    100% を含む香料組成物を調製し、 悪臭を発生するアミンを含む第二の組成物を調製し、 前記香料組成物を前記第二の組成物に一構成成分として加える ことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 前記香料組成物が180℃から260℃までの沸点を有する
    芳香物質30%ないし50%によって特徴づけられる請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記香料組成物がさらに、2.5より大きいClogPを有
    する芳香物質20%ないし70%によってさらに特徴づけられる請求項7または
    8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記香料組成物が芳香物質と水との溶液で試験した際、4
    .0mg/L未満の匂い検出閾値を有する芳香物質20%未満によってさらに特
    徴づけられる請求項7ないし9のいずれか1項に記載の方法。
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