JP2003127081A - 組立ロボット及び当該組立ロボットによる部品組立方法 - Google Patents
組立ロボット及び当該組立ロボットによる部品組立方法Info
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- JP2003127081A JP2003127081A JP2001321140A JP2001321140A JP2003127081A JP 2003127081 A JP2003127081 A JP 2003127081A JP 2001321140 A JP2001321140 A JP 2001321140A JP 2001321140 A JP2001321140 A JP 2001321140A JP 2003127081 A JP2003127081 A JP 2003127081A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ロボットアーム先端のハンドと嵌合部品間の滑
りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引
抜き動作を行える組立ロボットとその組立方法を工夫す
ること。 【解決手段】ロボットアームの先端に設けたハンドで嵌
合部品を把持し、被嵌合部品に該嵌合部品を挿入する作
業あるいは嵌合部品を被嵌合部品の穴から引抜く作業を
行う組立ロボットによる部品組立方法について、ハンド
と嵌合部品との接触部分に滑りが発生した際に把持位置
を修正することで、ハンドと嵌合部品の滑りが発生して
も確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行え
るようにしたこと。
りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引
抜き動作を行える組立ロボットとその組立方法を工夫す
ること。 【解決手段】ロボットアームの先端に設けたハンドで嵌
合部品を把持し、被嵌合部品に該嵌合部品を挿入する作
業あるいは嵌合部品を被嵌合部品の穴から引抜く作業を
行う組立ロボットによる部品組立方法について、ハンド
と嵌合部品との接触部分に滑りが発生した際に把持位置
を修正することで、ハンドと嵌合部品の滑りが発生して
も確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行え
るようにしたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、製品の組立お
よび分解に使用するロボット、及び嵌合部品の被嵌合部
品の穴への挿入と引抜きを行う組立ロボットを用いた組
立方法に関するものであり、組み付ける部品からの反力
を受けながら組立や分解作業を行うロボットおよび組立
分解方法に応用することができ、無理無く、かつ確実に
部品組付動作を予定どおりに完了することができるもの
である。
よび分解に使用するロボット、及び嵌合部品の被嵌合部
品の穴への挿入と引抜きを行う組立ロボットを用いた組
立方法に関するものであり、組み付ける部品からの反力
を受けながら組立や分解作業を行うロボットおよび組立
分解方法に応用することができ、無理無く、かつ確実に
部品組付動作を予定どおりに完了することができるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、嵌合部品を被嵌合部品の穴へ挿入
する作業、また引抜く作業を自動化する場合、ロボット
アーム先端部に設けたハンドにより所定の把持力で嵌合
部品を把持し、アームとハンドの接続部分あるいはハン
ドの指部分に弾性機構もしくは仮想弾性機構によるコン
プライアンス特性を備えさせ、挿入あるいは引抜き作業
時の作業反力により嵌合部品と被嵌合部品の軸の位置と
方向を合わせて嵌合させる方法や、上記の構成に加え
て、アームとハンドの接続部分に直行する3軸方法の並
進力と軸周りのモーメントを検出できる6軸センサを設
けて作業反力を検出し、想定される挿入あるいは引抜き
方向以外の並進力やモーメントが発生しないようにアー
ムを制御することで嵌合部品と被嵌合部品の穴の位置と
方向を合わせて嵌合作業を行わせる方法が採用されてい
る。しかし、嵌合部品や被嵌合部品の加工寸法精度のば
らつきや微妙な嵌合状態の変化により、挿入あるいは引
抜きに必要な力は大きく変化する。このため、上記の方
法で嵌合部品と被嵌合部品の穴の位置と方向をある程度
正確に合わせても、組立作業を行う際、ハンドと嵌合部
品との間で滑りが生じたり、つまりが発生して、嵌合作
業が予定通りには完了しない場合があるという問題があ
る。なお、上記の「つまり」は嵌合部品が被嵌合部品の
穴に突っ掛かってしまって、押し込み不能になった状態
を意味する。
する作業、また引抜く作業を自動化する場合、ロボット
アーム先端部に設けたハンドにより所定の把持力で嵌合
部品を把持し、アームとハンドの接続部分あるいはハン
ドの指部分に弾性機構もしくは仮想弾性機構によるコン
プライアンス特性を備えさせ、挿入あるいは引抜き作業
時の作業反力により嵌合部品と被嵌合部品の軸の位置と
方向を合わせて嵌合させる方法や、上記の構成に加え
て、アームとハンドの接続部分に直行する3軸方法の並
進力と軸周りのモーメントを検出できる6軸センサを設
けて作業反力を検出し、想定される挿入あるいは引抜き
方向以外の並進力やモーメントが発生しないようにアー
ムを制御することで嵌合部品と被嵌合部品の穴の位置と
方向を合わせて嵌合作業を行わせる方法が採用されてい
る。しかし、嵌合部品や被嵌合部品の加工寸法精度のば
らつきや微妙な嵌合状態の変化により、挿入あるいは引
抜きに必要な力は大きく変化する。このため、上記の方
法で嵌合部品と被嵌合部品の穴の位置と方向をある程度
正確に合わせても、組立作業を行う際、ハンドと嵌合部
品との間で滑りが生じたり、つまりが発生して、嵌合作
業が予定通りには完了しない場合があるという問題があ
る。なお、上記の「つまり」は嵌合部品が被嵌合部品の
穴に突っ掛かってしまって、押し込み不能になった状態
を意味する。
【0003】後者の問題を解決するために、特開平11
−123683号公報に記載されたものにおいては、嵌
合部品を被嵌合部品の穴に挿入する際に、つまりが生じ
たときに嵌合部品を一旦引抜き、その後、再度挿入作業
を行う方式を採用している。上記公開公報に記載された
従来技術においては、アプローチ開始位置から速度およ
び力を制御しながら設定アプローチ方向に嵌合部品を移
動させ、嵌合部品と被嵌合部品が接触しその反力が設定
値を越えると、設定された目標速度、目標力で嵌合挿入
方向に嵌合部品を速度および力で移動させて嵌合させ
る。嵌合が完了する前につまりが生じると、設定された
引抜き目標力によって嵌合部品を被嵌合部品から引抜
く。設定時間内に嵌合作業が完了しないか、力誤差が所
定の範囲内を超えた場合に「つまり有り」と判断してい
る。しかしながら、ハンドと嵌合部品の間に滑りが生じ
ている場合、アームが所定の動作を完了しても所望の挿
入量や引抜き量に達せず嵌合作業が不完全になってしま
う。
−123683号公報に記載されたものにおいては、嵌
合部品を被嵌合部品の穴に挿入する際に、つまりが生じ
たときに嵌合部品を一旦引抜き、その後、再度挿入作業
を行う方式を採用している。上記公開公報に記載された
従来技術においては、アプローチ開始位置から速度およ
び力を制御しながら設定アプローチ方向に嵌合部品を移
動させ、嵌合部品と被嵌合部品が接触しその反力が設定
値を越えると、設定された目標速度、目標力で嵌合挿入
方向に嵌合部品を速度および力で移動させて嵌合させ
る。嵌合が完了する前につまりが生じると、設定された
引抜き目標力によって嵌合部品を被嵌合部品から引抜
く。設定時間内に嵌合作業が完了しないか、力誤差が所
定の範囲内を超えた場合に「つまり有り」と判断してい
る。しかしながら、ハンドと嵌合部品の間に滑りが生じ
ている場合、アームが所定の動作を完了しても所望の挿
入量や引抜き量に達せず嵌合作業が不完全になってしま
う。
【0004】
【解決しようとする課題】そこで、本発明は、ハンドと
嵌合部品間の滑りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入
動作あるいは引抜き動作を行える組立ロボットとその組
立方法を工夫することをその課題とするものである。
嵌合部品間の滑りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入
動作あるいは引抜き動作を行える組立ロボットとその組
立方法を工夫することをその課題とするものである。
【0005】
【解決手段1】解決手段1は、ロボットアームの先端に
設けたハンドで嵌合部品を把持し、被嵌合部品に該嵌合
部品を挿入する作業あるいは嵌合部品を被嵌合部品の穴
から引抜く作業を行う組立ロボットによる部品組立方法
について、ハンドと嵌合部品との接触部分に滑りが発生
した際に把持位置を修正することで、ハンドと嵌合部品
の滑りが発生しても確実に嵌合部品の挿入動作あるいは
引抜き動作を行えるようにしたことである。
設けたハンドで嵌合部品を把持し、被嵌合部品に該嵌合
部品を挿入する作業あるいは嵌合部品を被嵌合部品の穴
から引抜く作業を行う組立ロボットによる部品組立方法
について、ハンドと嵌合部品との接触部分に滑りが発生
した際に把持位置を修正することで、ハンドと嵌合部品
の滑りが発生しても確実に嵌合部品の挿入動作あるいは
引抜き動作を行えるようにしたことである。
【0006】
【解決手段2】解決手段2は、ロボットアームの先端に
設けたハンドで嵌合部品を把持し、被嵌合部品に上記嵌
合部品を挿入する作業、あるいは上記嵌合部品を被嵌合
部品の穴から引抜く作業を行う組立ロボットによる部品
組立方法について、上記ハンドと嵌合部品の接触部分の
滑り量が設定値より大きくなった際に把持位置を修正す
ることで、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても確実に
嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行えるように
したことである。
設けたハンドで嵌合部品を把持し、被嵌合部品に上記嵌
合部品を挿入する作業、あるいは上記嵌合部品を被嵌合
部品の穴から引抜く作業を行う組立ロボットによる部品
組立方法について、上記ハンドと嵌合部品の接触部分の
滑り量が設定値より大きくなった際に把持位置を修正す
ることで、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても確実に
嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行えるように
したことである。
【0007】
【解決手段3】解決手段3は、解決手段1又は解決手段
2の部品組立方法において、把持位置修正後の把持力を
修正前の把持力よりも強くすることで、確実に嵌合部品
の挿入動作あるいは引抜き動作を行うようにしたことで
ある。
2の部品組立方法において、把持位置修正後の把持力を
修正前の把持力よりも強くすることで、確実に嵌合部品
の挿入動作あるいは引抜き動作を行うようにしたことで
ある。
【0008】
【解決手段4】解決手段4は、解決手段3の組立方法に
おいて、挿入動作の際に、あらかじめ設定した最大把持
力で嵌合部品を把持してもなお滑りが発生した場合、上
記嵌合部品を一旦引抜き、その後、再度挿入作業をやり
なおすことで、確実に嵌合部品の挿入動作を行うように
したことである。
おいて、挿入動作の際に、あらかじめ設定した最大把持
力で嵌合部品を把持してもなお滑りが発生した場合、上
記嵌合部品を一旦引抜き、その後、再度挿入作業をやり
なおすことで、確実に嵌合部品の挿入動作を行うように
したことである。
【0009】
【解決手段5】解決手段5は、ロボットアームの先端に
設けたハンドで嵌合部品を把持し作業を行う組立ロボッ
トについて、上記ハンドと嵌合部品の滑りを検出する滑
り検出手段を備えることで、ハンドと嵌合部品の滑りが
発生しても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き
動作を行うようにしたことである。
設けたハンドで嵌合部品を把持し作業を行う組立ロボッ
トについて、上記ハンドと嵌合部品の滑りを検出する滑
り検出手段を備えることで、ハンドと嵌合部品の滑りが
発生しても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き
動作を行うようにしたことである。
【0010】
【解決手段6】解決手段6は、解決手段5の組立ロボッ
トにおいて、ハンドの把持力検出手段を備えることで、
確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行うよ
うにした組立ロボットであることである。
トにおいて、ハンドの把持力検出手段を備えることで、
確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行うよ
うにした組立ロボットであることである。
【0011】
【解決手段7】解決手段7は、解決手段5における滑り
検出手段が、上記ハンドに前記嵌合部品が把持された状
態でその全体あるいは一部が撮影可能な位置に設けられ
た小型CCDカメラと、該CCDカメラの出力信号から
画像処理により該ハンドと該嵌合部品の相対位置を演算
する画像処理手段とによるものであり、上記ハンドと嵌
合部品の滑りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入動作
あるいは引抜き動作を行うようにしたことである。
検出手段が、上記ハンドに前記嵌合部品が把持された状
態でその全体あるいは一部が撮影可能な位置に設けられ
た小型CCDカメラと、該CCDカメラの出力信号から
画像処理により該ハンドと該嵌合部品の相対位置を演算
する画像処理手段とによるものであり、上記ハンドと嵌
合部品の滑りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入動作
あるいは引抜き動作を行うようにしたことである。
【0012】
【解決手段8】解決手段8は、解決手段5における滑り
検出手段が、上記ハンドの爪表面に設けられた分布式触
覚センサと、該分布式触覚センサの出力信号に基づいて
上記ハンドと嵌合部品の滑りを演算する滑り演算手段と
であり、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても嵌合部品
の挿入動作あるいは引抜き動作を行うようにしたことで
ある。
検出手段が、上記ハンドの爪表面に設けられた分布式触
覚センサと、該分布式触覚センサの出力信号に基づいて
上記ハンドと嵌合部品の滑りを演算する滑り演算手段と
であり、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても嵌合部品
の挿入動作あるいは引抜き動作を行うようにしたことで
ある。
【0013】
【解決手段9】解決手段9は、解決手段7の組立ロボッ
トにおいて、画像処理手段で算出されたハンドと嵌合部
品の相対位置情報に基づいてロボットアームの修正指令
を演算する修正指令生成手段を備えることで、上記ハン
ドと嵌合部品の滑りが発生しても嵌合部品の挿入動作あ
るいは引抜き動作を行うようにしたことである。
トにおいて、画像処理手段で算出されたハンドと嵌合部
品の相対位置情報に基づいてロボットアームの修正指令
を演算する修正指令生成手段を備えることで、上記ハン
ドと嵌合部品の滑りが発生しても嵌合部品の挿入動作あ
るいは引抜き動作を行うようにしたことである。
【0014】
【解決手段10】解決手段10は、解決手段8の組立ロ
ボットにおいて、滑り演算手段で算出された滑り情報に
基づいてロボットアームの修正指令を演算する修正指令
生成手段を備えることで、上記ハンドと嵌合部品の滑り
が発生しても嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を
行うようにしたことである。
ボットにおいて、滑り演算手段で算出された滑り情報に
基づいてロボットアームの修正指令を演算する修正指令
生成手段を備えることで、上記ハンドと嵌合部品の滑り
が発生しても嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を
行うようにしたことである。
【0015】
【作用】以上の解決手段1乃至解決手段10の作用は、
次の実施の形態の記載、発明の効果の記載において明ら
かにする。
次の実施の形態の記載、発明の効果の記載において明ら
かにする。
【0016】
【実施の形態】次いで、図面を参照してこの発明の実施
例を説明する。ハンド1はアーム4の先端に設けられて
おり、嵌合部品(この例ではピン)2を把持して、アー
ム4の動作により嵌合部品2を被嵌合部品(この例で
は、製品筐体)3の穴3aに挿入する。この実施例にお
いては、ハンド1とアーム4との接続部分に備えた6軸
センサの検出値により、挿入方向以外の並進力やモーメ
ントが発生しないようにアームを力制御して、嵌合部品
2と被嵌合部品3の穴3aの中心を合わせて、嵌合部品
2を穴3aに挿入する。図1(b)に挿入途中の状態を
示しているが、この状態で、嵌合部品2と被嵌合部品3
の穴3aの寸法精度のばらつきなどのために挿入反力が
大きくなると、ハンド1と嵌合部品2の接触部分で滑り
が生じる(図1(c))。このままハンド1の把持力を
大きくして挿入動作を続けても、ハンド1の爪が被嵌合
部品3と干渉してしまうので所定の挿入動作を完了する
ことはできない。そこで、図1(d)に示すように、ハ
ンド1による嵌合部品2の把持を一旦解除し、滑りが生
じる前の位置までハンド1を戻してから再度嵌合部品2
を把持させる(図1(e))。この時、ハンド1の把持
力を大きくすることで、大きな挿入反力に対しても嵌合
部品2を上記穴3aに挿入することが可能になる。この
実施例においては滑りが生じた際に把持位置の修正を行
っているが、挿入量や引抜き量が小さい場合などは、滑
り量が例えば0.1mm等の所定値を超えた際に、滑り
ありと判断して把持位置の修正を行うようにしてもよ
い。そして、図1(f)に示すように、アーム4により
ハンドを所定の押込み量だけ移動させることで挿入動作
が完了する。上記のように、滑りが発生する度に把持位
置を修正して嵌合作業を繰り返すが、予め嵌合部品を損
傷しない程度に最大把持力を設定しておき、限界把持力
で把持した時にもなお滑りが発生した場合は、そこで挿
入動作を引抜き動作に切り替えて、一旦嵌合部品2を引
抜いた状態から再度挿入動作を再開する。なお、ハンド
1の爪による嵌合部品の把持力をどのように増大させる
かは、個々の組立作業の如何によるが、例えば数%程度
増大させることを基本として、段々に把持力を増大させ
る。このようにすることで、2〜3回の繰り返しによっ
てほとんど嵌合作業が完了される。
例を説明する。ハンド1はアーム4の先端に設けられて
おり、嵌合部品(この例ではピン)2を把持して、アー
ム4の動作により嵌合部品2を被嵌合部品(この例で
は、製品筐体)3の穴3aに挿入する。この実施例にお
いては、ハンド1とアーム4との接続部分に備えた6軸
センサの検出値により、挿入方向以外の並進力やモーメ
ントが発生しないようにアームを力制御して、嵌合部品
2と被嵌合部品3の穴3aの中心を合わせて、嵌合部品
2を穴3aに挿入する。図1(b)に挿入途中の状態を
示しているが、この状態で、嵌合部品2と被嵌合部品3
の穴3aの寸法精度のばらつきなどのために挿入反力が
大きくなると、ハンド1と嵌合部品2の接触部分で滑り
が生じる(図1(c))。このままハンド1の把持力を
大きくして挿入動作を続けても、ハンド1の爪が被嵌合
部品3と干渉してしまうので所定の挿入動作を完了する
ことはできない。そこで、図1(d)に示すように、ハ
ンド1による嵌合部品2の把持を一旦解除し、滑りが生
じる前の位置までハンド1を戻してから再度嵌合部品2
を把持させる(図1(e))。この時、ハンド1の把持
力を大きくすることで、大きな挿入反力に対しても嵌合
部品2を上記穴3aに挿入することが可能になる。この
実施例においては滑りが生じた際に把持位置の修正を行
っているが、挿入量や引抜き量が小さい場合などは、滑
り量が例えば0.1mm等の所定値を超えた際に、滑り
ありと判断して把持位置の修正を行うようにしてもよ
い。そして、図1(f)に示すように、アーム4により
ハンドを所定の押込み量だけ移動させることで挿入動作
が完了する。上記のように、滑りが発生する度に把持位
置を修正して嵌合作業を繰り返すが、予め嵌合部品を損
傷しない程度に最大把持力を設定しておき、限界把持力
で把持した時にもなお滑りが発生した場合は、そこで挿
入動作を引抜き動作に切り替えて、一旦嵌合部品2を引
抜いた状態から再度挿入動作を再開する。なお、ハンド
1の爪による嵌合部品の把持力をどのように増大させる
かは、個々の組立作業の如何によるが、例えば数%程度
増大させることを基本として、段々に把持力を増大させ
る。このようにすることで、2〜3回の繰り返しによっ
てほとんど嵌合作業が完了される。
【0017】ハンド1をその先端に備えているアーム4
が、嵌合部品2と被嵌合部品3の穴3aの中心を合わせ
ながらハンド1を移動させることで、嵌合部品2の嵌合
(挿入)作業あるいは引抜き作業を行う。ハンド1には
把持した部品が撮影できる位置にCCDカメラ5が設け
られている。このCCDカメラ5の出力信号を画像処理
手段6で処理することでハンド1と嵌合部品2の相対位
置が判別される。さらに、滑りが生じる前の相対位置と
検出される相対位置を比較することによって、ハンド1
と嵌合部品2の滑り量と滑り方向が検出される。検出さ
れた滑り量と滑り方向に基づいて修正指令生成手段7に
より把持位置を修正するためのアーム4の動作とハンド
1の開閉動作の指令信号が演算される。この指令信号に
よって、ロボット制御手段8がアーム4を移動させ、ハ
ンド制御手段9がハンド1を開閉動作させて、把持位置
を修正するとともに、前回よりも強い把持力(例えば数
%増)で嵌合部品2を把持させる。ハンド1はその爪に
把持力検出手段10を備えており、この把持力検出手段
10からの信号に基づいてハンド制御手段9がハンド1
の把持力を制御する。なお、ハンド1と嵌合部品2の相
対位置の判別、ハンド1と嵌合部品2の滑り量と滑り方
向の検出はおおよそ次のようになされる。すなわち、C
CDカメラからの出力信号により、作業前に把持したワ
ークの大きさと重心位置を求めておく。作業中のCCD
カメラ出力信号から同様にワークの大きさと重心位置を
求めて作業前と比較する。これにより、大きさの変化率
からCCDカメラの光軸方向の滑り量、重心位置の移動
方向と移動量から光軸以外の滑り方向と滑り量を検出す
る。
が、嵌合部品2と被嵌合部品3の穴3aの中心を合わせ
ながらハンド1を移動させることで、嵌合部品2の嵌合
(挿入)作業あるいは引抜き作業を行う。ハンド1には
把持した部品が撮影できる位置にCCDカメラ5が設け
られている。このCCDカメラ5の出力信号を画像処理
手段6で処理することでハンド1と嵌合部品2の相対位
置が判別される。さらに、滑りが生じる前の相対位置と
検出される相対位置を比較することによって、ハンド1
と嵌合部品2の滑り量と滑り方向が検出される。検出さ
れた滑り量と滑り方向に基づいて修正指令生成手段7に
より把持位置を修正するためのアーム4の動作とハンド
1の開閉動作の指令信号が演算される。この指令信号に
よって、ロボット制御手段8がアーム4を移動させ、ハ
ンド制御手段9がハンド1を開閉動作させて、把持位置
を修正するとともに、前回よりも強い把持力(例えば数
%増)で嵌合部品2を把持させる。ハンド1はその爪に
把持力検出手段10を備えており、この把持力検出手段
10からの信号に基づいてハンド制御手段9がハンド1
の把持力を制御する。なお、ハンド1と嵌合部品2の相
対位置の判別、ハンド1と嵌合部品2の滑り量と滑り方
向の検出はおおよそ次のようになされる。すなわち、C
CDカメラからの出力信号により、作業前に把持したワ
ークの大きさと重心位置を求めておく。作業中のCCD
カメラ出力信号から同様にワークの大きさと重心位置を
求めて作業前と比較する。これにより、大きさの変化率
からCCDカメラの光軸方向の滑り量、重心位置の移動
方向と移動量から光軸以外の滑り方向と滑り量を検出す
る。
【0018】図3に組立ロボットの他の構成例を示して
いる。ハンド1はアーム4の先端に備えられており、ア
ーム4が嵌合部品と被嵌合部品の穴3aの中心を合わせ
ながらハンド1を移動させることで嵌合(挿入)作業あ
るいは引抜き作業を行う。ハンド1の爪の表面には分布
式接触センサ20が備えられている。分布式接触センサ
20は嵌合部品2とハンド1の爪の接触領域がわかる。
接触領域の時間的な変化に基づいて、滑り演算手段21
によりハンド1と嵌合部品2の滑り量と滑り方向を検出
する。検出された滑り量と滑り方向から修正指令生成手
段7により把持位置を修正するためのアーム4の動作と
ハンド1の開閉動作の指令信号が演算される。この指令
信号によってロボット制御手段8がアーム4を移動さ
せ、ハンド制御手段9がハンド1を開閉動作させ、把持
位置が修正し、かつ前回よりも強い把持力で嵌合部品2
を把持させる。ハンド1は爪に把持力検出手段10を備
えており、把持力検出手段10からの検出信号に基づき
ハンド制御手段9がハンド1の把持力を制御する。な
お、分布式接触センサ20による接触領域及びその時間
的変化からの滑り方向及び滑り量の検出は、おおよそ次
のようにして成される。すなわち、分布式接触センサか
らの出力信号により、作業前に把持したワークの接触部
分の輪郭あるいは重心を求めておく。作業中の分布式接
触センサからの出力信号から同様にワークの接触部分の
輪郭あるいは重心を求めて作業前と比較する。これによ
り、接触部分の移動方向と移動量から滑り方向と滑り量
を検出する。
いる。ハンド1はアーム4の先端に備えられており、ア
ーム4が嵌合部品と被嵌合部品の穴3aの中心を合わせ
ながらハンド1を移動させることで嵌合(挿入)作業あ
るいは引抜き作業を行う。ハンド1の爪の表面には分布
式接触センサ20が備えられている。分布式接触センサ
20は嵌合部品2とハンド1の爪の接触領域がわかる。
接触領域の時間的な変化に基づいて、滑り演算手段21
によりハンド1と嵌合部品2の滑り量と滑り方向を検出
する。検出された滑り量と滑り方向から修正指令生成手
段7により把持位置を修正するためのアーム4の動作と
ハンド1の開閉動作の指令信号が演算される。この指令
信号によってロボット制御手段8がアーム4を移動さ
せ、ハンド制御手段9がハンド1を開閉動作させ、把持
位置が修正し、かつ前回よりも強い把持力で嵌合部品2
を把持させる。ハンド1は爪に把持力検出手段10を備
えており、把持力検出手段10からの検出信号に基づき
ハンド制御手段9がハンド1の把持力を制御する。な
お、分布式接触センサ20による接触領域及びその時間
的変化からの滑り方向及び滑り量の検出は、おおよそ次
のようにして成される。すなわち、分布式接触センサか
らの出力信号により、作業前に把持したワークの接触部
分の輪郭あるいは重心を求めておく。作業中の分布式接
触センサからの出力信号から同様にワークの接触部分の
輪郭あるいは重心を求めて作業前と比較する。これによ
り、接触部分の移動方向と移動量から滑り方向と滑り量
を検出する。
【0019】
【発明の効果】この発明の効果は、各請求項毎に次のと
おりに整理される。 1.請求項1に係る発明の効果 ハンドと嵌合部品との接触部分に滑りが発生した際に把
持位置を修正することにより、ハンドが嵌合部品の所定
の把持位置を常に把持するためロボットアームの所定の
動作により、所望の挿入量(あるいは引抜き量)だけ嵌
合部品を嵌合させる(あるいは引抜く)ことができる。
これにより、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても確実
に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行うことが
できる。
おりに整理される。 1.請求項1に係る発明の効果 ハンドと嵌合部品との接触部分に滑りが発生した際に把
持位置を修正することにより、ハンドが嵌合部品の所定
の把持位置を常に把持するためロボットアームの所定の
動作により、所望の挿入量(あるいは引抜き量)だけ嵌
合部品を嵌合させる(あるいは引抜く)ことができる。
これにより、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても確実
に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を行うことが
できる。
【0020】2.請求項2に係る発明の効果
ロボットアームの先端に設けたハンドと該嵌合部品の接
触部分の滑り量が設定値より大きくなった際に把持位置
を修正することで、ハンドが嵌合部品の所定の把持位置
を常に把持するため、ロボットアームの所定の動作によ
り所望の挿入量あるいは引抜き量で嵌合作業、あるいは
引抜き作業を完了することができる。これにより、ハン
ドと嵌合部品間に滑りが発生しても確実に嵌合部品の挿
入動作あるいは引抜き動作を行うことができる。
触部分の滑り量が設定値より大きくなった際に把持位置
を修正することで、ハンドが嵌合部品の所定の把持位置
を常に把持するため、ロボットアームの所定の動作によ
り所望の挿入量あるいは引抜き量で嵌合作業、あるいは
引抜き作業を完了することができる。これにより、ハン
ドと嵌合部品間に滑りが発生しても確実に嵌合部品の挿
入動作あるいは引抜き動作を行うことができる。
【0021】3.請求項3に係る発明の効果
請求項1又は請求項2の組立方法において、把持位置修
正後の把持力を修正前の把持力よりも強くすることで、
修正後はハンドと嵌合部品の接触部分の摩擦力が増加す
る。これを繰り返すことにより作業反力よりも大きな摩
擦力で嵌合部品を把持して、確実に、挿入作業あるいは
引抜き作業を行うことができる。
正後の把持力を修正前の把持力よりも強くすることで、
修正後はハンドと嵌合部品の接触部分の摩擦力が増加す
る。これを繰り返すことにより作業反力よりも大きな摩
擦力で嵌合部品を把持して、確実に、挿入作業あるいは
引抜き作業を行うことができる。
【0022】4.請求項4に係る発明の効果
請求項3の組立方法において、挿入動作の際、予め設定
した許容最大把持力で嵌合部品を把持してもなお滑りが
発生した場合、さらに大きな把持力で把持すると嵌合部
品が損傷してしまうことがある。また、つまりが生じて
いる可能性がありその状態では、嵌合部品と被嵌合部品
の軸の位置姿勢を修正することは困難で作業が完了しな
い。そこで、一旦部品を引抜いてから再度嵌合作業を行
うことによって、嵌合部品の位置及び姿勢を被嵌合部品
の穴に一致させて挿入することができる。これにより、
確実に嵌合部品の挿入動作を行うことができる。
した許容最大把持力で嵌合部品を把持してもなお滑りが
発生した場合、さらに大きな把持力で把持すると嵌合部
品が損傷してしまうことがある。また、つまりが生じて
いる可能性がありその状態では、嵌合部品と被嵌合部品
の軸の位置姿勢を修正することは困難で作業が完了しな
い。そこで、一旦部品を引抜いてから再度嵌合作業を行
うことによって、嵌合部品の位置及び姿勢を被嵌合部品
の穴に一致させて挿入することができる。これにより、
確実に嵌合部品の挿入動作を行うことができる。
【0023】5.請求項5に係る発明の効果
ロボットアームの先端に設けたハンドで嵌合部品を把持
し作業を行うロボットにおいて、該ハンドと嵌合部品の
滑りを検出する滑り検出手段を備えることで、滑り量と
滑り方向を検出することができる。これらの滑り量と滑
り方向に基づき把持位置を修正することができる。これ
により、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても嵌合部品
の挿入動作あるいは引抜き動作を行うことができる。
し作業を行うロボットにおいて、該ハンドと嵌合部品の
滑りを検出する滑り検出手段を備えることで、滑り量と
滑り方向を検出することができる。これらの滑り量と滑
り方向に基づき把持位置を修正することができる。これ
により、ハンドと嵌合部品の滑りが発生しても嵌合部品
の挿入動作あるいは引抜き動作を行うことができる。
【0024】6.請求項6に係る発明の効果
請求項5の組立ロボットにハンドの把持力検出手段を備
えることで、ハンドの把持力を制御することが可能とな
り、把持位置修正のたびに把持力を増加させることがで
きる。これにより、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは
引抜き動作を行うことができる。
えることで、ハンドの把持力を制御することが可能とな
り、把持位置修正のたびに把持力を増加させることがで
きる。これにより、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは
引抜き動作を行うことができる。
【0025】7.請求項7に係る発明の効果
請求項5の滑り検出手段が、前記ハンドに前記嵌合部品
が把持された状態でその全体あるいは一部が撮影可能な
位置に設けられた小型CCDカメラと、該CCDカメラ
の出力信号から画像処理により該ハンドと該嵌合部品の
相対位置を演算する画像処理手段とであるから、ハンド
と嵌合部品の接触状態に影響を与えることなく滑り量を
検出できる。このため、ハンドと嵌合部品の滑りが発生
しても確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を
行うことができる。
が把持された状態でその全体あるいは一部が撮影可能な
位置に設けられた小型CCDカメラと、該CCDカメラ
の出力信号から画像処理により該ハンドと該嵌合部品の
相対位置を演算する画像処理手段とであるから、ハンド
と嵌合部品の接触状態に影響を与えることなく滑り量を
検出できる。このため、ハンドと嵌合部品の滑りが発生
しても確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を
行うことができる。
【0026】8.請求項8に係る発明の効果
請求項5の滑り検出手段が、ハンドの爪表面に設けられ
た分布式触覚センサと、該分布式触覚センサの出力信号
から該ハンドと嵌合部品の滑りを演算する滑り演算手段
とであるから、直接的に滑り量を正確に検出することが
できる。これにより、ハンドと嵌合部品の滑りが発生し
ても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を
行うことができる。
た分布式触覚センサと、該分布式触覚センサの出力信号
から該ハンドと嵌合部品の滑りを演算する滑り演算手段
とであるから、直接的に滑り量を正確に検出することが
できる。これにより、ハンドと嵌合部品の滑りが発生し
ても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動作を
行うことができる。
【0027】9.請求項9に係る発明の効果
請求項7の組立ロボットに、画像処理手段で算出された
ハンドと嵌合部品の相対位置情報に基づいてロボットア
ームの修正指令を演算する修正指令生成手段を備えたこ
とにより、ロボットアームが把持位置修正動作を行うこ
とができる。これにより、ハンドと嵌合部品の滑りが発
生しても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動
作を行うことができる。
ハンドと嵌合部品の相対位置情報に基づいてロボットア
ームの修正指令を演算する修正指令生成手段を備えたこ
とにより、ロボットアームが把持位置修正動作を行うこ
とができる。これにより、ハンドと嵌合部品の滑りが発
生しても、確実に嵌合部品の挿入動作あるいは引抜き動
作を行うことができる。
【0028】10.請求項10に係る発明の効果
請求項8の組立ロボットに、滑り演算手段で算出された
滑り情報に基づいてアームの修正指令を演算する修正指
令生成手段を備えたことにより、ロボットアームが把持
位置修正動作を行うことができる。これにより、ハンド
と嵌合部品の滑りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入
動作あるいは引抜き動作を行うことができる。
滑り情報に基づいてアームの修正指令を演算する修正指
令生成手段を備えたことにより、ロボットアームが把持
位置修正動作を行うことができる。これにより、ハンド
と嵌合部品の滑りが発生しても、確実に嵌合部品の挿入
動作あるいは引抜き動作を行うことができる。
【図1】はこの発明の組立作業手順を示す模式図であ
る。
る。
【図2】は実施例の正面図である。
【図3】は他の実施例の正面図である。
1:ハンド
2:嵌合部品
3:被嵌合部品
3a:被嵌合部品の穴
4:アーム
5:CCDカメラ
6:画像処理手段
7:修正指令生成手段
8:ロボット制御手段
9:ハンド制御手段
10:把持力検出手段
20:分布式接触センサ
21:滑り演算手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 原田 忠克
東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式会
社リコー内
Fターム(参考) 3C007 AS07 DS01 ES03 KS05 KS32
KT01 KT05 KW02 KX07 LT06
LT12 LV10 LV17 NS07
3C030 BC05 BC16 BC21 BC31 BC33
BC35
Claims (10)
- 【請求項1】ロボットアームの先端に設けたハンドで嵌
合部品を把持し、被嵌合部品に該嵌合部品を挿入する作
業あるいは嵌合部品を被嵌合部品の穴から引抜く作業を
行う部品組立方法おいて、該ハンドと該嵌合部品との接
触部分に滑りが発生した際に把持位置を修正することを
特徴とする組立ロボットによる部品組立方法。 - 【請求項2】ロボットアームの先端に設けたハンドで嵌
合部品を把持し、被嵌合部品に該嵌合部品を挿入する作
業あるいは嵌合部品を被嵌合部品の穴から引抜く作業を
行う部品組立方法において、上記ハンドと嵌合部品との
接触部分の滑り量が設定値より大きくなった際に、把持
位置を修正することを特徴とする組立ロボットによる部
品組立方法。 - 【請求項3】部品組立方法において、把持位置修正後の
把持力を修正前の把持力よりも強くすることを特徴とす
る請求項1又は請求項2の組立ロボットによる部品組立
方法。 - 【請求項4】挿入動作の際、予め設定した最大把持力で
嵌合部品を把持してもなお滑りが発生した場合、該嵌合
部品を一旦引抜き、再度挿入作業をやりなおすことを特
徴とする請求項3の組立ロボットによる部品組立方法。 - 【請求項5】ロボットアームの先端に設けたハンドで嵌
合部品を把持して作業を行う組立ロボットにおいて、上
記ハンドと嵌合部品の滑りを検出する滑り検出手段を備
えていることを特徴とする組立ロボット。 - 【請求項6】ロボットハンドの把持力検出手段を備えて
いることを特徴とする請求項5の組立ロボット。 - 【請求項7】上記滑り検出手段が、ハンドに嵌合部品が
把持された状態で嵌合部品の全体あるいは一部を撮影可
能な位置に設けられた小型CCDカメラと、該CCDカ
メラの出力信号を画像処理することにより、上記ハンド
と嵌合部品の相対位置を演算する画像処理手段とによる
ものであることを特徴とする請求項5の組立ロボット。 - 【請求項8】上記滑り検出手段が、ハンドの爪表面に設
けられた分布式触覚センサと、該分布式触覚センサの出
力信号から上記ハンドと嵌合部品の滑りを演算する滑り
演算手段とであることを特徴とする請求項5の組立ロボ
ット。 - 【請求項9】上記画像処理手段で演算されたハンドと嵌
合部品の相対位置情報に基づいてアームの修正指令を演
算する修正指令生成手段を備えていることを特徴とする
請求項7の組立ロボット。 - 【請求項10】上記滑り演算手段で算出された滑り情報
に基づいてアームの修正指令を演算する修正指令生成手
段を備えていることを特徴とする請求項8の組立ロボッ
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001321140A JP2003127081A (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 組立ロボット及び当該組立ロボットによる部品組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001321140A JP2003127081A (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 組立ロボット及び当該組立ロボットによる部品組立方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003127081A true JP2003127081A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19138418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001321140A Pending JP2003127081A (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 組立ロボット及び当該組立ロボットによる部品組立方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003127081A (ja) |
Cited By (20)
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| JP2007313591A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Nissan Motor Co Ltd | ワーク移し替え方法、ワーク移し替え装置及びワーク移し替えシステム |
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| JP2014000646A (ja) * | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Yaskawa Electric Corp | ロボットシステムおよび嵌合物の製造方法 |
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| US12384027B2 (en) | 2019-10-25 | 2025-08-12 | Dexterity, Inc. | Detecting slippage from robotic grasp |
-
2001
- 2001-10-18 JP JP2001321140A patent/JP2003127081A/ja active Pending
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