JP2004075558A - 美白改善用キット - Google Patents
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Abstract
【課題】美白効果に優れたキット及び美容方法を提供すること。
【解決手段】L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上を含有する経皮適用剤及び、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有する経口適用剤からなる、美白用キット。
【選択図】 なし
【解決手段】L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上を含有する経皮適用剤及び、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有する経口適用剤からなる、美白用キット。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、美白効果に優れ、日焼けなどによる皮膚の黒色化、シミやソバカスの生成抑制、改善に有効である美白改善用のキットに関し、特定の成分を組合わせ、健康食品等による経口適用と、化粧料等による経皮適用とを行うことによる優れた美白方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日焼け、シミ等に対する美白用化粧料、食品、医薬は数多く開発されてきている。色素沈着は、紫外線や炎症から誘導されることが知られており、その色素はメラニンである。このようなメラニン色素の生成を抑制するメカニズムとしては、メラニンを合成する酵素であるチロシナーゼの活性を抑制すること、メラニンを還元して無色化すること、メラニン合成を誘起する炎症を予防したり、活性酸素の生成を抑制すること等があり、このようなメカニズムについて研究が行われてきている。
【0003】
化粧料では、このような色素沈着を防止、抑制するのに、ビタミンC、ビタミンE等の還元剤、コウジ酸、アルブチン等のチロシナーゼ阻害剤、プロアントシアニジン等の抗酸化成分、トラネキサム酸等の抗炎症成分を適用することが効果的であることが公知である。
【0004】
医薬としては、システイン、グルタチオン等のSH基製剤、コロイド硫黄、ハイドロキオンを配合したもの、トラネキサム酸とアスコルビン酸を含有させた美白経口医薬(特開平4−243825号公報)が挙げられる。
【0005】
食品としては、コウジ酸、ブドウ種子エキスやアスコルビン酸等の水溶性ビタミン、またはその塩類を配合したものが多く開発されており、例えば、コウジ酸およびその脂肪酸エステルを含有させた美白食品(特開昭60−137253号公報)が知られている。
【0006】
しかしながら、これらの成分を経口的と経皮的の2つの適用を採用することにより、美白効果を顕著なものとすることは、いずれにも言及されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、美白効果に優れ、日焼けなどによる皮膚の黒色化、シミやソバカスの生成抑制、改善に非常に効果の高い美白改善用のキット、特定の成分を組合わせ、健康食品等による経口適用と、化粧料等による経皮適用とを行うことによる優れた美白方法の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、美白効果を有する特定成分を選択して、それぞれを経口投与剤と経皮適用剤として適用することにより、優れた美白効果が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、
1.L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上を含有する経皮適用剤及び、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有する経口適用剤からなる、美白用キット、及び
2.L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上を経皮適用するとともに、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を経口適用する、美白方法、
に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】経皮適用剤には、L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ、ユキノシタ、コメヌカ及びソウハクヒ若しくはそれらの抽出物の1種又は2種以上を配合する。
【0011】
L−アスコルビン酸の塩又はその誘導体として、具体的には、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等を挙げることができ、L−アスコルビン酸の配糖体である、L−アスコルビン酸−2−グルコシドが好ましい。これらは、市販されているものを使用することができる。
【0012】
本発明の経皮適用製剤へのL−アスコルビン酸、その塩、その誘導体の配合量としては、0.01〜10質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、その配合量を適宜設定できる。
【0013】
本発明の経皮適用製剤への植物抽出物の配合量としては、乾燥重量として、0.01〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、その配合量を適宜設定できる。
【0014】
本発明の経皮適用剤は、化粧料、医薬部外品、医薬であることができ、例えば、水溶液、油剤、乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧等により適用することができる。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の顔用化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等とすることができる。
【0015】
本発明組成物には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0016】
経口適用剤には、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有させる。
【0017】
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジンは、それぞれ公知の方法によって、合成により製造することができる。
【0018】
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノールを含む植物として、オリーブ、オドリコソウ、アイブライト、車前草(車前子)、桃葉、ラカンカ、ジオウ、オオバコ、エキナセア、桜の葉、プランタゴ・オバタ、イクリニン、イワタバコ、ウメ、カンキョウニン、キンモクセイ、クロレラ、ノゲイトウ、ヤブタバコ、バルロタ・ニグラ、オニク、フサフジウツギ、スダジイ、ホンオニク、ジャゴケ、ケジギタリス、キバナジギタリス、ジギタリス、フォックスグローブ、レンギョウ、シナレンギョウ、トネリコ、マンナノキ、ウラジロ、羊膜草、ボルネオソケイ、シチヘンゲ、テンニンソウ、ネズミモチ、イボタノキ、シシンラン、ホオノキ、ヨルソケイ、ギンモクセイ、ペンステモン・プロケルス、コシオガマ、プランタゴ・マヨル、ウワミズザクラ、ウラジロガシ、ピレナイイワタバコ、チョロギ、ハシドイ、ライラック、ジャスミン、女貞子、クマツヅラ、ニガウリ、及びオオイヌノフグリを挙げることができる。オリーブの葉抽出物が好ましく使用できる。
【0019】
プロアントシアニジンは、ブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属、ナンキンマメ属等に属する植物、具体的には、ブドウ、リンゴ、オオムギ、カキ、ヤシ、カカオ、マツ、ブルーベリー、イチゴ、アズキ、ピーナッツ等の植物から抽出精製して得ることができる。これらの抽出物の発酵生産物、例えばワイン、リンゴ酒、ビール等からの精製によっても得ることができる。ブドウ種子エキスが好ましく使用できる。
【0020】
経口投与剤、経皮適用剤のいずれにおいても、植物の抽出物は市販のものを使用できるが、それぞれの植物を水又はエタノール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール等のような有機溶媒を用いて抽出することにより製造することができる。抽出にあたって、原料である植物に応じてその果実、種子、葉、茎、根等をそのまま、または細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後、抽出を行う方が効率的である。抽出は抽出溶媒に浸漬して行え、攪拌することや、抽出溶媒中でホモジナイズ又は加圧することもできる。抽出温度は、5〜100℃程度が適切であり、抽出時間は、5分〜10日間程度の間で、適宜設定することができる。
【0021】
経口適用剤としては、医薬又は栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品、美容食品等の食品として適用できる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル、などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒドロキシエチレンデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤などの添加剤を適宜添加することも可能である。また、食品として、ジュースのような飲料に配合することもできる。
【0022】
経口投与剤には、グルタチオン含有酵母菌体粉末のようなグルタチオン、コラーゲン又はコラーゲン分解物、ビタミンC類、ビタミンB類などの水溶性ビタミン、脂溶性ビタミン、各種ミネラルなどを適宜配合することができる。システインの供給源となるS含有化合物、システインやシスチンに富んだタンパク質及び酵母を配合することもできる。
【0023】
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノールの有効投与量は、対象者の年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.01〜1000mgが好ましく、特に好ましくは1〜100mgである。プロアントシアニジンの投与量も同様であり、例えば、成人1日あたり、0.01〜30mgが好ましい。
【0024】
植物、その抽出物の有効投与量についても、対象者の年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態、素材の活性の強さなどにより、適宜選択決定されるが、例えば、オリーブ葉抽出物の場合、1日あたり0.01〜5000mgが好ましく、特に好ましくは1〜300mgである。
【0025】
添加成分として使用する、油脂類としては、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。
【0026】
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0027】
高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
【0028】
高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0029】
シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0030】
アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0031】
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0032】
両性界面活性剤として、例えば、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0033】
非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0034】
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。
【0035】
金属イオン封鎖剤として、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0036】
高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
【0037】
増粘剤として、例えば、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げることができる。
【0038】
粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
【0039】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
【0040】
紫外線遮断剤として、例えば、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
【0041】
保湿剤として、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0042】
薬効成分としては、例えば、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のB6類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD2、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0043】
プラセンタエキス、グルタチオン等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
【0044】
さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
【0045】
製剤化技術としては、健康食品、医薬における経口投与剤、化粧料、医薬の経皮適用剤にといて、通常、使用される製剤化方法にしたがって製造することができる。
【0046】
本発明により、L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ、ユキノシタ、コメヌカ及びソウハクヒ若しくはその抽出物の1種又は2種以上を含有する経皮適用剤を皮膚に適用しつつ、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有する経口適用剤を経口的に投与することで、優れた美白作用が得られる。これらの経皮適用剤と経口適用剤を組合わせてキットとすることができる。
【0047】
以下、本発明を詳細に説明する。
【実施例】
[製造例]
経口投与剤(顆粒)、経皮適用剤(クリーム)は、それぞれ下記の処方により、それぞれの常法に従って製造した。単位は、質量%である。
【0048】
顆粒
ブドウ種子エキス顆粒 5
トコフェロール 5
エリスリトール 50
賦形剤、香料 適宜
【0049】
クリーム
ステアリルアルコール 6
ステアリン酸 2
スクワラン 9
オクチルドデカノール 10
1、3−ブチレングリコール 8
ポリエチレングリコール 4
POE(25)セチルアルコルエーテル 3
モノステアリン酸グリセリル 2
L−アスコルビン酸グルコシド 2
ユキノシタエキス 0.1
精製水 残余
【0050】
[美白評価試験]
シミ、ソバカス、色黒を訴えるモニター30人を1群10人ずつのA、B、C3群に分け、次のとおり試験をし、評価をした。
【0051】
A群には、製造例の顆粒を1日当たり2g8週間経口で摂取させ、C群には、製造例のクリームを顔面に8週間1日2回(朝、夜)各回約1g塗布させた。B群には、製造例の顆粒を1日当たり1g8週間経口で摂取させるとともに、製造例のクリームを顔面に8週間1日1回(朝)約1g塗布させた
【0052】
塗布部位の皮膚色を色差計(CR−200、ミノルタ社製)を用いて測定した。評価には各被験者の試験開始直前及び試験開始8週間後の頬部(塗布部)皮膚色の明度(L*値)を用いた。試験開始直前の明度をL0、試験開始8週間後の明度をL8として、各被験者のΔL(L8−L0)を求めて、それぞれの群の平均値から、次の基準に従って、美白効果を評価した。
ΔL 美白効果の評価
2.0以上 ◎
1.0〜2.0 ○
0.2〜1.0 △
0.2未満 ×
【0053】
さらに、被験者に▲1▼シミ・ソバカス、▲2▼肌のクスミの改善度を自己評価させ、摂取期間終了後の評価で、著しい改善を5点、改善を3点、やや改善を1点、変わらなかったを0点として、各群の平均を求めた。
【0054】
B群では、A群、C群と比較して、明度による美白効果、▲1▼シミ・ソバカス、▲2▼肌のクスミの改善度において、顕著な効果があった。経口投与剤と経皮適用剤の同時適用により、非常に優れた美白効果が示される。
【0055】
以下に、本発明の処方例を示す。
[処方例1]ローション
下記の処方(単位は質量%)により、ローションを製造した。
(1) グリセリン 9.5
(2) 1、3−ブチレングリコール 4.5
(3) ブドウ糖 1.5
(4) エタノール 5.0
(5) カルボキシビニルポリマー 0.02
(6) グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(7) ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(8) クエン酸 0.05
(9) クエン酸ナトリウム 0.1
(10) イオン交換水 残余
(11)水酸化カリウム 0.01
(12)コメヌカエキス 0.1
(13)ソウハクヒエキス 0.1
(14)ボタンピエキス 0.1
[製法]室温下で、上記成分(11)に(1)〜(10)の成分を加え攪拌溶解し、成分(12)〜(14)を加えて均一に溶解してローションを得た。
【0056】
[処方例2] 錠剤
下記に示す処方(単位は質量%)により、錠剤を製造した。
(1) オリーブ葉エキス(乾燥重量で) 24.0
(2) アスコルビン酸 5.0
(3) 乳糖 58.0
(4) コーンスターチ 12.0
(5) グァーガム 1.0
【0057】
【発明の効果】本発明により、経皮適用剤と経口適用剤を組合わせた美白効果に優れた美白改善用キット、及び、特定の成分を組合わせて経皮適用しつつ、経口で適用することによる、美白のための美容方法を提供することができる。
【発明が属する技術分野】本発明は、美白効果に優れ、日焼けなどによる皮膚の黒色化、シミやソバカスの生成抑制、改善に有効である美白改善用のキットに関し、特定の成分を組合わせ、健康食品等による経口適用と、化粧料等による経皮適用とを行うことによる優れた美白方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日焼け、シミ等に対する美白用化粧料、食品、医薬は数多く開発されてきている。色素沈着は、紫外線や炎症から誘導されることが知られており、その色素はメラニンである。このようなメラニン色素の生成を抑制するメカニズムとしては、メラニンを合成する酵素であるチロシナーゼの活性を抑制すること、メラニンを還元して無色化すること、メラニン合成を誘起する炎症を予防したり、活性酸素の生成を抑制すること等があり、このようなメカニズムについて研究が行われてきている。
【0003】
化粧料では、このような色素沈着を防止、抑制するのに、ビタミンC、ビタミンE等の還元剤、コウジ酸、アルブチン等のチロシナーゼ阻害剤、プロアントシアニジン等の抗酸化成分、トラネキサム酸等の抗炎症成分を適用することが効果的であることが公知である。
【0004】
医薬としては、システイン、グルタチオン等のSH基製剤、コロイド硫黄、ハイドロキオンを配合したもの、トラネキサム酸とアスコルビン酸を含有させた美白経口医薬(特開平4−243825号公報)が挙げられる。
【0005】
食品としては、コウジ酸、ブドウ種子エキスやアスコルビン酸等の水溶性ビタミン、またはその塩類を配合したものが多く開発されており、例えば、コウジ酸およびその脂肪酸エステルを含有させた美白食品(特開昭60−137253号公報)が知られている。
【0006】
しかしながら、これらの成分を経口的と経皮的の2つの適用を採用することにより、美白効果を顕著なものとすることは、いずれにも言及されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、美白効果に優れ、日焼けなどによる皮膚の黒色化、シミやソバカスの生成抑制、改善に非常に効果の高い美白改善用のキット、特定の成分を組合わせ、健康食品等による経口適用と、化粧料等による経皮適用とを行うことによる優れた美白方法の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、美白効果を有する特定成分を選択して、それぞれを経口投与剤と経皮適用剤として適用することにより、優れた美白効果が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、
1.L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上を含有する経皮適用剤及び、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有する経口適用剤からなる、美白用キット、及び
2.L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上を経皮適用するとともに、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を経口適用する、美白方法、
に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】経皮適用剤には、L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ、ユキノシタ、コメヌカ及びソウハクヒ若しくはそれらの抽出物の1種又は2種以上を配合する。
【0011】
L−アスコルビン酸の塩又はその誘導体として、具体的には、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等を挙げることができ、L−アスコルビン酸の配糖体である、L−アスコルビン酸−2−グルコシドが好ましい。これらは、市販されているものを使用することができる。
【0012】
本発明の経皮適用製剤へのL−アスコルビン酸、その塩、その誘導体の配合量としては、0.01〜10質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、その配合量を適宜設定できる。
【0013】
本発明の経皮適用製剤への植物抽出物の配合量としては、乾燥重量として、0.01〜5質量%程度が好ましいが、用いる剤型、使用対象等の様々の条件に応じて、その配合量を適宜設定できる。
【0014】
本発明の経皮適用剤は、化粧料、医薬部外品、医薬であることができ、例えば、水溶液、油剤、乳液、けんだく液等の液剤、ゲル、クリーム等の半固形剤、粉末、顆粒、カプセル、マイクロカプセル、固形等の固形剤の形態で適用可能である。従来から公知の方法でこれらの形態に調製し、ローション剤、乳剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏、硬膏、ハップ剤、エアゾル剤等の種々の剤型とすることができる。これらを身体に塗布、貼付、噴霧等により適用することができる。化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の顔用化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料等とすることができる。
【0015】
本発明組成物には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤等を含有させることができる。ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、殺菌剤等の他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
【0016】
経口適用剤には、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有させる。
【0017】
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジンは、それぞれ公知の方法によって、合成により製造することができる。
【0018】
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノールを含む植物として、オリーブ、オドリコソウ、アイブライト、車前草(車前子)、桃葉、ラカンカ、ジオウ、オオバコ、エキナセア、桜の葉、プランタゴ・オバタ、イクリニン、イワタバコ、ウメ、カンキョウニン、キンモクセイ、クロレラ、ノゲイトウ、ヤブタバコ、バルロタ・ニグラ、オニク、フサフジウツギ、スダジイ、ホンオニク、ジャゴケ、ケジギタリス、キバナジギタリス、ジギタリス、フォックスグローブ、レンギョウ、シナレンギョウ、トネリコ、マンナノキ、ウラジロ、羊膜草、ボルネオソケイ、シチヘンゲ、テンニンソウ、ネズミモチ、イボタノキ、シシンラン、ホオノキ、ヨルソケイ、ギンモクセイ、ペンステモン・プロケルス、コシオガマ、プランタゴ・マヨル、ウワミズザクラ、ウラジロガシ、ピレナイイワタバコ、チョロギ、ハシドイ、ライラック、ジャスミン、女貞子、クマツヅラ、ニガウリ、及びオオイヌノフグリを挙げることができる。オリーブの葉抽出物が好ましく使用できる。
【0019】
プロアントシアニジンは、ブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ属、カカオ属、マツ属、コケモモ属、フラガリア属、インゲン属、ナンキンマメ属等に属する植物、具体的には、ブドウ、リンゴ、オオムギ、カキ、ヤシ、カカオ、マツ、ブルーベリー、イチゴ、アズキ、ピーナッツ等の植物から抽出精製して得ることができる。これらの抽出物の発酵生産物、例えばワイン、リンゴ酒、ビール等からの精製によっても得ることができる。ブドウ種子エキスが好ましく使用できる。
【0020】
経口投与剤、経皮適用剤のいずれにおいても、植物の抽出物は市販のものを使用できるが、それぞれの植物を水又はエタノール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール等のような有機溶媒を用いて抽出することにより製造することができる。抽出にあたって、原料である植物に応じてその果実、種子、葉、茎、根等をそのまま、または細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後、抽出を行う方が効率的である。抽出は抽出溶媒に浸漬して行え、攪拌することや、抽出溶媒中でホモジナイズ又は加圧することもできる。抽出温度は、5〜100℃程度が適切であり、抽出時間は、5分〜10日間程度の間で、適宜設定することができる。
【0021】
経口適用剤としては、医薬又は栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品、美容食品等の食品として適用できる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル、などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒドロキシエチレンデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤などの添加剤を適宜添加することも可能である。また、食品として、ジュースのような飲料に配合することもできる。
【0022】
経口投与剤には、グルタチオン含有酵母菌体粉末のようなグルタチオン、コラーゲン又はコラーゲン分解物、ビタミンC類、ビタミンB類などの水溶性ビタミン、脂溶性ビタミン、各種ミネラルなどを適宜配合することができる。システインの供給源となるS含有化合物、システインやシスチンに富んだタンパク質及び酵母を配合することもできる。
【0023】
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノールの有効投与量は、対象者の年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択決定されるが、例えば、成人1日あたり0.01〜1000mgが好ましく、特に好ましくは1〜100mgである。プロアントシアニジンの投与量も同様であり、例えば、成人1日あたり、0.01〜30mgが好ましい。
【0024】
植物、その抽出物の有効投与量についても、対象者の年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態、素材の活性の強さなどにより、適宜選択決定されるが、例えば、オリーブ葉抽出物の場合、1日あたり0.01〜5000mgが好ましく、特に好ましくは1〜300mgである。
【0025】
添加成分として使用する、油脂類としては、例えば、ツバキ油、月見草油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、トウモロコシ油、ゴマ油、ホホバ油、胚芽油、小麦胚芽油、トリオクタン酸グリセリン、等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、モクロウ核油、硬化油、硬化ヒマシ油等の固体油脂、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、ヌカロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ等のロウ類が挙げられる。
【0026】
炭化水素類としては、例えば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0027】
高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)等が挙げられる。
【0028】
高級アルコールとして、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0029】
シリコーンとして、例えば、鎖状ポリシロキサンのジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等、環状ポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0030】
アニオン界面活性剤として、例えば、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルサルコシン酸、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。
【0031】
カチオン界面活性剤として、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0032】
両性界面活性剤として、例えば、アルキルベタイン、アミドベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0033】
非イオン界面活性剤として、例えば、ソルビタンモノオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。
【0034】
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等を挙げることができる。
【0035】
金属イオン封鎖剤として、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
【0036】
高分子として、例えば、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、デキストラン、プルラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL等)等のビニル系高分子、等を挙げることができる。
【0037】
増粘剤として、例えば、カラギーナン、トラガカントガム、クインスシード、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、グアーガム、キサンタンガム、ベントナイト等を挙げることができる。
【0038】
粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、シリカ、ゼオライト、ポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末、無機白色顔料、無機赤色系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ等のパール顔料、赤色201号、赤色202号等の有機顔料を挙げることができる。
【0039】
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、サリチル酸フェニル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、等を挙げることができる。
【0040】
紫外線遮断剤として、例えば、酸化チタン、タルク、カルミン、ベントナイト、カオリン、酸化亜鉛等を挙げることができる。
【0041】
保湿剤として、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、ソルビトール、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0042】
薬効成分としては、例えば、ビタミンA油、レチノール等のビタミンA類、リボフラビン等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩等のB6類、パントテン酸カルシウム等のパントテン酸類、ビタミンD2、コレカルシフェロール等のビタミンD類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類等のビタミン類を挙げることができる。
【0043】
プラセンタエキス、グルタチオン等の美白剤、ローヤルゼリー、ぶなの木エキス等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、アルギニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
【0044】
さらに、カミツレエキス、パセリエキス、ワイン酵母エキス、グレープフルーツエキス、スイカズラエキス、コメエキス、ブドウエキス、ホップエキス、ビワエキス、オウバクエキス、ヨクイニンエキス、センブリエキス、メリロートエキス、バーチエキス、カンゾウエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、トウガラシエキス、レモンエキス、ゲンチアナエキス、シソエキス、アロエエキス、ローズマリーエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、ニンジンエキス、マロニエエキス、ハマメリスエキス等の各種抽出物を挙げることができる。
【0045】
製剤化技術としては、健康食品、医薬における経口投与剤、化粧料、医薬の経皮適用剤にといて、通常、使用される製剤化方法にしたがって製造することができる。
【0046】
本発明により、L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ、ユキノシタ、コメヌカ及びソウハクヒ若しくはその抽出物の1種又は2種以上を含有する経皮適用剤を皮膚に適用しつつ、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有する経口適用剤を経口的に投与することで、優れた美白作用が得られる。これらの経皮適用剤と経口適用剤を組合わせてキットとすることができる。
【0047】
以下、本発明を詳細に説明する。
【実施例】
[製造例]
経口投与剤(顆粒)、経皮適用剤(クリーム)は、それぞれ下記の処方により、それぞれの常法に従って製造した。単位は、質量%である。
【0048】
顆粒
ブドウ種子エキス顆粒 5
トコフェロール 5
エリスリトール 50
賦形剤、香料 適宜
【0049】
クリーム
ステアリルアルコール 6
ステアリン酸 2
スクワラン 9
オクチルドデカノール 10
1、3−ブチレングリコール 8
ポリエチレングリコール 4
POE(25)セチルアルコルエーテル 3
モノステアリン酸グリセリル 2
L−アスコルビン酸グルコシド 2
ユキノシタエキス 0.1
精製水 残余
【0050】
[美白評価試験]
シミ、ソバカス、色黒を訴えるモニター30人を1群10人ずつのA、B、C3群に分け、次のとおり試験をし、評価をした。
【0051】
A群には、製造例の顆粒を1日当たり2g8週間経口で摂取させ、C群には、製造例のクリームを顔面に8週間1日2回(朝、夜)各回約1g塗布させた。B群には、製造例の顆粒を1日当たり1g8週間経口で摂取させるとともに、製造例のクリームを顔面に8週間1日1回(朝)約1g塗布させた
【0052】
塗布部位の皮膚色を色差計(CR−200、ミノルタ社製)を用いて測定した。評価には各被験者の試験開始直前及び試験開始8週間後の頬部(塗布部)皮膚色の明度(L*値)を用いた。試験開始直前の明度をL0、試験開始8週間後の明度をL8として、各被験者のΔL(L8−L0)を求めて、それぞれの群の平均値から、次の基準に従って、美白効果を評価した。
ΔL 美白効果の評価
2.0以上 ◎
1.0〜2.0 ○
0.2〜1.0 △
0.2未満 ×
【0053】
さらに、被験者に▲1▼シミ・ソバカス、▲2▼肌のクスミの改善度を自己評価させ、摂取期間終了後の評価で、著しい改善を5点、改善を3点、やや改善を1点、変わらなかったを0点として、各群の平均を求めた。
【0054】
B群では、A群、C群と比較して、明度による美白効果、▲1▼シミ・ソバカス、▲2▼肌のクスミの改善度において、顕著な効果があった。経口投与剤と経皮適用剤の同時適用により、非常に優れた美白効果が示される。
【0055】
以下に、本発明の処方例を示す。
[処方例1]ローション
下記の処方(単位は質量%)により、ローションを製造した。
(1) グリセリン 9.5
(2) 1、3−ブチレングリコール 4.5
(3) ブドウ糖 1.5
(4) エタノール 5.0
(5) カルボキシビニルポリマー 0.02
(6) グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(7) ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(8) クエン酸 0.05
(9) クエン酸ナトリウム 0.1
(10) イオン交換水 残余
(11)水酸化カリウム 0.01
(12)コメヌカエキス 0.1
(13)ソウハクヒエキス 0.1
(14)ボタンピエキス 0.1
[製法]室温下で、上記成分(11)に(1)〜(10)の成分を加え攪拌溶解し、成分(12)〜(14)を加えて均一に溶解してローションを得た。
【0056】
[処方例2] 錠剤
下記に示す処方(単位は質量%)により、錠剤を製造した。
(1) オリーブ葉エキス(乾燥重量で) 24.0
(2) アスコルビン酸 5.0
(3) 乳糖 58.0
(4) コーンスターチ 12.0
(5) グァーガム 1.0
【0057】
【発明の効果】本発明により、経皮適用剤と経口適用剤を組合わせた美白効果に優れた美白改善用キット、及び、特定の成分を組合わせて経皮適用しつつ、経口で適用することによる、美白のための美容方法を提供することができる。
Claims (2)
- L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上を含有する経皮適用剤及び、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を含有する経口適用剤からなる、美白用キット。
- L−アスコルビン酸、その塩、若しくはその誘導体、ボタンピ若しくはその抽出物、ユキノシタ若しくはその抽出物、コメヌカ若しくはその抽出物及びソウハクヒ若しくはその抽出物から選択される1種又は2種以上並びに、を経皮適用するとともに、2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エタノール、プロアントシアニジン或いはこれらの化合物を含む植物、その抽出物を経口適用する、美白方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002234588A JP2004075558A (ja) | 2002-08-12 | 2002-08-12 | 美白改善用キット |
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| Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006035700A1 (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Suntory Limited | プロアントシアニジン及びスフィンゴ脂質を含む組成物 |
| JPWO2007013690A1 (ja) * | 2005-07-28 | 2009-02-12 | 味の素株式会社 | 顧客に適する局所塗布剤とサプリメントとを提供する方法 |
-
2002
- 2002-08-12 JP JP2002234588A patent/JP2004075558A/ja active Pending
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