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JP2004342654A - 基板処理装置 - Google Patents

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JP2004342654A
JP2004342654A JP2003134240A JP2003134240A JP2004342654A JP 2004342654 A JP2004342654 A JP 2004342654A JP 2003134240 A JP2003134240 A JP 2003134240A JP 2003134240 A JP2003134240 A JP 2003134240A JP 2004342654 A JP2004342654 A JP 2004342654A
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unit
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heat treatment
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JP2003134240A
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Kenji Sugimoto
憲司 杉本
Kenji Kamei
謙治 亀井
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】各基板上のレジスト膜に形成される配線パターンの寸法精度を所定範囲にすることができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】露光部EXPにおいて露光処理が完了すると、露光部EXPからメインコントローラMCに向けて露光完了信号71が送信される。続いて、露光完了時刻t11から所定時刻T12が経過した時刻t12において、メインコントローラMCから加熱部PHPに向けて基板搬送信号73が送信されて、基板Wが基板仮置部から加熱プレートに向けて搬送されるとともに、当該加熱プレートにて加熱処理が開始される。これにより、基板が加熱部PHPの仮置部に支持された時刻にバラツキが生じても、露光処理が終了した時点から加熱部PHPにおいて加熱処理が開始される時点までの時間を略同一にすることができる。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に一連の処理を施す基板処理装置に関するもので、特に、露光処理が施された基板に対して熱処理を開始する開始タイミングを制御する制御手段の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体ウェハの製造において、高密度化、高集積化の要求にともない、半導体ウェハ上に形成される回路パターンを微細化する技術が要求されている。その要求により、半導体ウェハの製造工程では、レジストとして化学増幅レジスを使用し、この化学増幅レジストが塗布された基板に対して露光処理、熱処理および現像処理を施すことによって基板上にレジスト膜のパターンを形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
ここで、化学増幅レジストを使用してレジスト膜にパターンを形成する処理では、まず、露光処理において、化学増幅レジストによって形成されたレジスト膜に対して光を照射する。これにより、この光が照射された照射部分に酸触媒が生成されてレジスト膜中に3次元分布を有するパターンが潜伏した状態が形成される。次に、露光処理が施された基板に対して加熱処理を施すと、当該照射部分に生成した酸触媒の触媒作用によって現像液に対して溶解速度の変化を引き起こす化学反応が活性化される。続いて、基板を冷却処理を施すことにより、この化学反応がほぼ停止する。そして、基板に対して現像処理を施すことにより、基板上にレジスト膜のパターンが浮かび上がることとなる。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−017724号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したレジスト膜にパターンを形成する処理において、露光処理が完了した時点から加熱処理が開始されるまでの時点においても、レジスト膜中に生成した酸触媒によって現像液に対して溶解速度の変化を引き起こす化学反応が進行する。
【0006】
これにより、例えば、露光処理を施す露光部から加熱処理を施す加熱部へ搬送する搬送時間にバラツキが生ずることによって各基板について露光処理が完了した時点から加熱処理が開始されるまでの時点までの時間(以下、「露光後遅れ時間」とも呼ぶ)にバラツキが生ずると、加熱処理を開始する前の時点においてレジスト膜中に生成した酸触媒の量にバラツキが生ずる。
【0007】
そのため、レジスト膜に形成されるパターンの線幅等の寸法精度を所定範囲とすることができず、その結果、基板上に形成される配線パターンの寸法精度を所定範囲とすることができないといった問題が生ずる。
【0008】
そこで、本発明では、各基板上のレジスト膜に形成される配線パターンの寸法精度を所定範囲にすることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板処理装置であって、露光処理が施された基板を加熱する加熱ユニットと、前記加熱ユニットによって加熱された前記基板を冷却する冷却ユニットとを有し、前記露光処理が施された前記基板に対して熱処理を施す熱処理部と、前記露光処理が完了した時点で前記露光部から送信される露光完了信号に基づき、各基板について前記露光処理が完了した時点から所定時間が経過する前までに各基板を前記熱処理部に搬送させるとともに、前記所定時間がそれぞれ経過する時点で前記熱処理部での各基板の熱処理を開始させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記熱処理部は、前記熱処理部の外部と基板の受け渡しを行う際に、前記基板を載置する基板仮置部と、前記基板仮置部と前記加熱ユニットとの間で前記基板を保持して搬送する第1の搬送ユニットと、を有し、前記制御手段は、前記基板を前記基板仮置部に滞在する時間を調整することによって前記熱処理の開始タイミングを制御することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記熱処理部は、前記熱処理部の外部と基板の受け渡しを行う際に、前記基板を載置する基板仮置部と、前記基板受渡部と前記加熱ユニットとの間で前記基板を保持して搬送する第1の搬送ユニットと、を有し、前記制御手段は、第1の搬送ユニットによって前記基板仮置部と前記加熱ユニットとの間での前記基板の搬送時間を調整することによって前記熱処理の開始タイミングを制御することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記加熱ユニットは、前記加熱ユニットの上面から出没自在に設けられ、前記基板を支持する複数の可動支持ピン、を有し、前記制御手段は、前記複数の可動支持ピンを前記加熱ユニットに没入させるタイミングを制御することによって前記熱処理の開始タイミングを制御することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、露光部と熱処理部との間で基板の受け渡しを行う基板受渡部と、前記基板受渡部と前記熱処理部との間で前記基板を搬送する第2の搬送ユニットと、をさらに備え、前記制御手段は、前記基板受渡部での前記基板の滞在時間を調整することによって前記熱処理を開始する開始タイミングを制御することを特徴とする。
【0014】
また、請求項6の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、露光部と熱処理部との間で基板の受け渡しを行う基板受渡部と、前記基板受渡部と前記熱処理部との間で前記基板を搬送する第2の搬送ユニットと、をさらに備え、前記制御手段は、第2の搬送ユニットによって前記基板受渡部と前記熱処理部との間での前記基板の搬送時間を調整することによって前記熱処理を開始する開始タイミングを制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
<1.第1の実施の形態>
<1.1.基板処理装置の構成>
図1は、第1の実施の形態に係る基板処理装置100の平面図である。ここでは、基板に反射防止膜やフォトレジスト膜を塗布形成するとともに、露光された基板に現像処理などの薬液処理を施す基板処理装置を例にとって説明する。なお、図1および以降の各図には、それらの方向関係を明確にすべく必要に応じて適宜、Z軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を付している。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態の基板処理装置100は、大きく分けて、インデクサブロック1と、基板に対して所定の薬液処理を行う3つの処理ブロック(具体的には反射防止膜処理ブロック2、レジスト膜処理ブロック3、および現像処理ブロック4)と、インタフェイスブロック5とからなり、これらのブロックを並設して構成されている。インタフェイスブロック5には、本実施の形態の基板処理装置100とは別体の外部装置である露光装置(ステッパー)STPが並設されている。
【0018】
なお、基板処理装置100においては、図示しない所定の供給手段によって各ブロック内に清浄空気がダウンフローの状態で供給されている。これにより、各ブロック内おいて、パーティクルの巻き上がりや気流によるプロセスへの悪影響が回避される。
【0019】
また、各ブロック内は外部に対して若干陽圧に保たれており、パーティクルや汚染物質の侵入などを防いでいる。特に、反射防止膜処理ブロック2内の気圧はインデクサブロック1内の気圧よりも高くなるように設定されている。これにより、インデクサブロック1内の雰囲気が反射防止膜処理ブロック2に流入しないので、外部の雰囲気の影響を受けずに各処理ブロックで処理を行うことができる。
【0020】
インデクサブロック1は、基板処理装置100の外部からの未処理の基板Wの受け入れや、逆に処理済の基板Wの外部への払い出しを担う部位である。インデクサブロック1には、所定枚数の基板Wを多段に収納可能なカセットCを複数個(図1においては4個)並べて載置するカセット載置台6と、カセットCから未処理の基板Wを順に取り出して後段の処理へと供するとともに、処理済の基板W受け取って再びカセットCへと順に収納するインデクサ用搬送機構7とを備えている。
【0021】
インデクサ用搬送機構7は、カセット載置台6にY軸方向に水平移動可能な可動台7aと、可動台7a上にあって基板Wを水平姿勢で保持する保持アーム7bと、保持アーム7bの先端部分の内側に突出する複数本のピン10c(図1には3個の場合を図示)とを備えている(図2参照)。保持アーム7bは、Z軸方向への上下移動、水平面内の旋回移動、および旋回半径方向への進退移動がそれぞれ可能に設けられている。基板Wは、ピン10cによって水平姿勢で保持される。
【0022】
また、インデクサブロック1と、隣接する反射防止膜処理ブロック2との境界部には、図1に示すように、互いの雰囲気を遮断することを目的とする隔壁13が設けられている。そして、当該隔壁13には、基板Wを載置するための基板載置部PASS1、PASS2が、当該隔壁13を部分的に貫通させて、上下に2個ずつ設けられている。
【0023】
インデクサブロック1における基板Wの受け渡しについて概説する。まず、インデクサ用搬送機構7が、所定のカセットCに対向する位置にまで水平移動する。続いて、保持アーム7bが昇降および進退移動することにより、そのカセットCに収納されている未処理の基板Wを取り出す。保持アーム7bに基板Wを保持した状態で、インデクサ用搬送機構7が、後述する基板載置部PASS1、PASS2に対向する位置にまで水平移動する。
【0024】
そして、保持アーム7b上の基板Wを基板払出し用の上側の基板載置部PASS1に載置する。基板戻し用の下側の基板載置部PASS2に処理済みの基板Wが載置されている場合、インデクサ用搬送機構7は、その処理済みの基板Wを保持アーム7b上に受け取って、所定のカセットCに処理済みの基板Wを収納する。以下、同様にカセットCから未処理基板Wを取り出して基板載置部PASS1に搬送するとともに、処理済み基板Wを基板載置部PASS2から受け取ってカセットCに収納するという動作を繰り返し行う。
【0025】
図2は、基板処理装置100の正面図である。図3は、図2と同じ方向からみた場合の、熱処理部TPの配置構成を示す図である。反射防止膜処理ブロック2は、フォトレジスト膜の下部に、露光装置STPにおける露光時に発生する定在波やハレーションを減少させるための反射防止膜を形成する処理を行う。反射防止膜処理ブロック2は、基板Wの表面に反射防止膜を塗布する処理を担う第1塗布処理部8(塗布処理ユニット8a〜8cを有する)と、塗布に際し必要な熱処理を行う第1熱処理部9(複数の加熱プレートHP、冷却ユニットCPおよびアドヒージョン処理ユニットAHLを有する)と、第1塗布処理部8および第1熱処理部9に対して基板Wの受け渡しをする第1主搬送機構10Aとを備える。
【0026】
第1主搬送機構10Aは、後述する主搬送機構10B〜10Dと同様なハードウェア構成を有する搬送ロボットであり、基台10d上に2個の保持アーム10a、10bが上下に設けて構成されている(ただし、図1には1個のみ図示)。保持アーム10a、10bは、略C字状の先端部分を有しており、この先端部分の内側に突出する複数本のピン10c(図1には3個の場合を図示)によって基板Wを水平姿勢で保持することができる。保持アーム10a、10bは、図示しない駆動機構によって、水平面内の旋回移動、Z軸方向の昇降移動、および旋回半径方向の進退移動が可能に構成されている。
【0027】
また、反射防止膜処理ブロック2と、隣接するレジスト膜処理ブロック3との境界部には、図1に示すように、互いの雰囲気を遮断することを目的とする隔壁13が設けられている。また、当該隔壁13には、基板Wを載置するための基板載置部PASS3、PASS4が、当該隔壁13を部分的に貫通させて、上下に2個ずつ設けられている。すなわち、基板載置部PASS3、PASS4は、反射防止膜処理ブロック2の第1主搬送機構10Aとレジスト膜処理ブロック3の第2主搬送機構10Bとの間で基板Wの受け渡しを行うための載置部である。これら基板載置部うち上側に配置された基板載置部PASS3は基板払い出し用に、下側に配設された基板載置部PASS4は基板戻し用にそれぞれ使用される。
【0028】
反射防止膜処理ブロック2において反射膜を形成する処理が完了した基板Wは、第1主搬送機構10Aによって上側の基板載置部PASS3に載置される。そして、基板載置部PASS3に載置されたレジスト膜処理ブロック3の第2主搬送機構10Bによってレジスト膜処理ブロック3内に搬入される。また、露光装置STPおよび現像処理ブロック4において露光処理、露光後ベーク処理、および現像処理が完了した基板Wは、第2主搬送機構10Bによって下側の基板載置部PASS4に載置される。そして、レジスト膜処理ブロック3の第1主搬送機構10Aによってレジスト膜処理ブロック3内に搬入される。すなわち、反射防止膜処理ブロック2とレジスト膜処理ブロック3とは、基板載置部PASS3および基板載置部PASS4を介して基板Wの受け渡しを行う。
【0029】
なお、反射防止膜処理ブロック2において、第1塗布処理部8と第1熱処理部9とは、第1主搬送機構10Aを間に挟み、第1塗布処理部8が装置正面側に位置するように、また、第1熱処理部9が装置背面側に位置するように、それぞれ配置されている。そのため第1熱処理部9から第1塗布処理部8への熱的影響が抑制される。また、第1熱処理部9の正面側(第1主搬送機構10A側)には、図示しない熱隔壁が設けられている。そのため、当該熱隔壁によっても、第1塗布処理部8への熱的影響が回避される態様となっている。
【0030】
レジスト膜処理ブロック3は、反射防止膜が形成された基板W上にフォトレジスト膜を形成する処理を担う。なお、本実施の形態では、フォトレジストとして化学増幅レジストを用いる。レジスト膜処理ブロック3は、フォトレジスト膜を塗布する処理を担う第2塗布処理部15(塗布処理ユニット15a〜15cを有する)と、塗布に際し必要な熱処理を行う第2熱処理部16(複数の加熱部PHPおよび冷却ユニットCPを有する)と、第2塗布処理部15およぴ第2熱処理部16に対して基板Wの受け渡しをする第2主搬送機構10Bとを備える。
【0031】
また、レジスト膜処理ブロック3と、隣接する現像処理ブロック4との境界部には、図1に示すように、互いの雰囲気を遮断することを目的とする隔壁13が設けられている。また、当該隔壁13には、基板Wを載置するための基板載置部PASS5、PASS6が、当該隔壁13を部分的に貫通させて、上下に2個ずつ設けられている。すなわち、基板載置部PASS5、PASS6は、レジスト膜処理ブロック3の第2主搬送機構10Bと現像処理ブロック4の第3主搬送機構10Cとの間で基板Wの受け渡しを行うための載置部である。これら基板載置部うち上側に配置された基板載置部PASS5は基板払い出し用に、下側に配設された基板載置部PASS6は基板戻し用にそれぞれ使用される。
【0032】
レジスト膜処理ブロック3においてレジスト塗布処理が完了した基板Wは、第2主搬送機構10Bによって上側の基板載置部PASS5に載置される。そして、基板載置部PASS5に載置された現像処理ブロック4の第3主搬送機構10Cによって現像処理ブロック4内に搬入される。また、露光装置STPおよび現像処理ブロック4において露光処理、露光後ベーク処理、および現像処理が完了した基板Wは、第3主搬送機構10Cによって下側の基板載置部PASS6に載置される。そして、レジスト膜処理ブロック3の第2主搬送機構10Bによってレジスト膜処理ブロック3内に搬入される。すなわち、レジスト膜処理ブロック3と現像処理ブロック4とは、基板載置部PASS5および基板載置部PASS6を介して基板Wの受け渡しを行う。
【0033】
なお、レジスト膜処理ブロック3において、第2塗布処理部15と第2熱処理部16とは、第2主搬送機構10Bを間に挟み、第2塗布処理部15が装置正面側に位置するように、また、第2熱処理部16が装置背面側に位置するように、それぞれ配置されている。そのため、反射防止膜処理ブロック2と同様に、第2熱処理部16から第2塗布処理部15への熱的影響が抑制される。また、第2熱処理部16の正面側(第2主搬送機構10B側)には、図示しない熱隔壁が設けられている。そのため、当該熱隔壁によっても、第2塗布処理部15への熱的影響が回避される態様となっている。
【0034】
現像処理ブロック4は、露光装置STPにおいて所定の回路パターンが露光された基板Wに対して現像処理をする機構である。現像処理ブロック4は、現像液により現像処理を行う現像処理部30と、現像処理に際し必要な熱処理を行う第3熱処理部31と、現像処理部30および第3熱処理部31に対して基板Wの受け渡しをする第3主搬送機構10Cとを備える。
【0035】
現像処理部30は、図2に示すように、同様の構成を備えた5つの現像処理ユニット30a〜30e(以下、特に区別しない場合は符号「30」で示す)を上下に積層配置して構成されている。各現像処理ユニット30は、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック32や、このスピンチャック32上に保持された基板W上に現像液を供給するノズル33などを備えている。
【0036】
第3熱処理部31は、図3に示すように、各々複数個の加熱プレートHP、基板仮置部付きの加熱部PHP、および、基板Wを常温にまで高い精度で冷却する冷却プレートCPなどの熱処理部を含み、各熱処理部が上下に積層されるとともに並列配置される。
【0037】
図4に基板仮置部付きの加熱部PHPの概略構成を示す。加熱部PHPは、基板Wを載置して加熱処理する加熱プレート(加熱ユニット)HPと、当該加熱プレートHPから離れた上方位置または下方位置(本実施の形態では上方位置)に基板Wを載置する基板仮置部19と、加熱プレートHPと基板仮置部19との間で基板Wを搬送する熱処理部用のローカル搬送機構20とを備えている。加熱プレートHPには、プレート表面に複数本の可動支持ピン21が出没自在に設けられている。加熱プレートHPの上方には加熱処理時に基板Wを覆う昇降自在の上蓋22が設けられている。基板仮置部19には基板Wを支持する複数本の固定支持ピン23が設けられている。
【0038】
ローカル搬送機構20は、基板Wを略水平姿勢で保持する保持プレート24を備え、この保持プレート24がネジ送り駆動機構25によって昇降移動されるとともに、ベルト駆動機構26によって進退移動されるように構成されている。保持プレート24は、これが加熱プレートHPや基板仮置部19の上方に進出したときに、可動支持ピン21や固定支持ピン23と干渉しないように複数本のスリット24aが形成されている。また、ローカル搬送機構20は、加熱プレートHPから基板仮置部19へ基板Wを搬送する過程で基板を冷却する冷却ユニットを備えている。
【0039】
この冷却ユニットは、図4(b)に示すように、保持プレート24の内部に冷却水流路24bを設け、この冷却水流路24bに冷却水を流通されることによって構成してもよい。また、図示を省略する冷却装置と保持プレート24とを接して保持プレート24から当該冷却装置への熱伝導によって冷却し、この冷却された保持プレート24によって基板Wを保持する際に、基板Wから保持プレート24への熱伝導によって冷却してもよい。
【0040】
上述したローカル搬送機構20は、インタフェイスブロック5の第4主搬送機構10Dが対向する面19e(図4(b)参照)と隣り合う面19fと対向するように設置されている。そして、加熱プレートHPおよび基板仮置部19を覆う筐体27の上部、すなわち基板仮置部19を覆う部位には、面19eに第3主搬送機構10Cの進入を許容する開口部19aが、面19fにはローカル搬送機構20の進入を許容する開口部19bがそれぞれ設けられている。また、筐体27の下部、すなわち加熱プレートHPを覆う部位は、面19eが閉塞し、面19fにローカル搬送機構20の進入を許容する開口部19cが設けられている。
【0041】
上述した加熱部PHPに対する基板Wの出し入れは以下のようにして行われる。まず、第3主搬送機構10Cが基板Wを保持して、基板仮置部19の固定支持ピン23の上に基板Wを載置する。続いて、ローカル搬送機構20の保持プレート24が基板Wの下側に進入してから少し上昇することにより、固定支持ピン23から基板Wを受け取る。基板Wを保持した保持プレート24は筐体27から退出して、加熱プレートHPに対向する位置まで下降する。このとき加熱プレートHPの可動支持ピン21は、基板Wの下面と保持プレート24の上面とが接する加熱位置まで下降しているとともに、上蓋22は上昇している。基板Wを保持した保持プレート24は加熱プレートHPの上方に進出する。可動支持ピン21が上昇して基板Wを受取位置にて受け取った後に保持プレート24が退出する。続いて、可動支持ピン21が下降して基板Wを加熱プレートHP上に載せるととともに、上蓋22が下降して基板Wを覆う。この状態で基板Wが加熱処理される。加熱処理が終わると上蓋22が上昇するとともに、可動支持ピン21が上昇して基板Wを持ち上げる。続いて、保持プレート24が基板Wの下に進出した後、可動支持ピン21が下降することにより、基板Wが保持プレート24に受け渡される。基板Wを保持した保持プレート24が退出して、さらに上昇して基板Wを基板仮置部19に搬送する。基板仮置部19内で保持プレート24に支持された基板Wが、保持プレート24が保有する冷却機能によって冷却される。保持プレート24は、冷却した(常温に戻した)基板Wを基板仮置部19の固定支持ピン23上に移動する。第3主搬送機構10Cが基板Wを取り出して搬送する。
【0042】
以上のように、第3主搬送機構10Cは、基板仮置部19に対して基板Wの受け渡しをするだけで、加熱プレートHPに対して基板Wの受け渡しをしない。そのため、主搬送機構10が温度上昇するのを回避することができる。
【0043】
第3熱処理部31の右側(インタフェイスブロック5に隣接している側)の熱処理部の列には、現像処理ブロック4の第3主搬送機構10Cとインタフェイスブロック5の第4主搬送機構10Dとの間で基板Wの受け渡しを行うための2つの基板載置部PASS7、PASS8が上下に近接して設けられている。これらのうち上側に配置された基板載置部PASS7は基板払い出し用に、下側に配設された基板載置部PASS7は基板戻し用にそれぞれ使用される。
【0044】
ここで、レジスト膜処理ブロック3から現像処理ブロック4に搬入された基板Wは、第3主搬送機構10Cによって基板載置部PASS7に載置される。そして、基板載置部PASS7に載置された現像処理ブロック4の第4主搬送機構10Dによってインタフェイスブロック5内に搬入される。また、露光装置STPおよび現像処理ブロック4において露光処理、露光後ベーク処理、および現像処理が完了した基板Wは、第3主搬送機構10Cによって基板載置部PASS6に載置される。そして、レジスト膜処理ブロック3の第2主搬送機構10Bによってレジスト膜処理ブロック3内に搬入される。すなわち、レジスト膜処理ブロック3と現像処理ブロック4とは、基板載置部PASS5および基板載置部PASS6を介して基板Wの受け渡しを行う。
【0045】
なお、現像処理ブロック4において、現像処理部30と第3熱処理部31とは、第3主搬送機構10Cを間に挟み、現像処理部30が装置正面側に位置するように、また、第3熱処理部31が装置背面側に位置するように、それぞれ配置されている。そのため、反射防止膜処理ブロック2およびレジスト膜処理ブロック3と同様に、第3熱処理部31から現像処理部30への熱的影響が抑制される。また、第3熱処理部31の正面側(第3主搬送機構10C側)には、図示しない熱隔壁が設けられている。そのため、当該熱隔壁によっても、現像処理部30への熱的影響が回避される態様となっている。
【0046】
インタフェイスブロック5は、基板処理装置100とは別体の外部装置である露光装置STPに対して基板Wの受渡をする機構である。基板処理装置100におけるインタフェイスブロック5には、露光装置STPとの間で基板Wの受け渡しをするためのインタフェイス用搬送機構35の他に、フォトレジストが塗布された基板Wの周縁部を露光する2つのエッジ露光ユニットEEWと、現像処理ブロック4内に配設された基板仮置部付きの加熱部PHPおよびエッジ露光ユニットEEWに対して基板Wを受け渡しする第4主搬送機構10Dを備えている。
【0047】
エッジ露光ユニットEEWは、図2に示すように、基板Wを水平姿勢で吸着保持して回転するスピンチャック36や、このスピンチャック36上に保持された基板Wの周縁部を露光する光照射器37などを備えている。2つのエッジ露光ユニットEEWは、インタフェイスブロック5の中央部に上下に積層配置されている。
【0048】
図4はインタフェイスブロック5の側面図である。2つのエッジ露光ユニットEEWの下側に基板戻し用の戻し用バッファRBFがあり、さらにその下側に2つの基板載置部PASS9、PASS10が積層配置されている。基板戻し用のバッファRBFは、故障などのために現像処理ブロック4が基板Wの現像処理をすることができない場合に、現像処理ブロック4の加熱部PHPで露光後の加熱処理を行った後に、その基板Wを一時的に収納保管しておくものである。このバッファRBFは、複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚から構成されている。基板載置部PASS9、PASS10は、第4主搬送機構10Dとインタフェイス用搬送機構35との間で基板Wの受け渡しを行うためのもので、上側が基板払出し用、下側が基板戻し用になっている。
【0049】
インタフェイス用搬送機構35は、図1および図5に示すように、Y方向に水平移動可能な可動台35aを備え、この可動台35a上に基板Wを保持する保持アーム35bを搭載している。保持アーム35bは、昇降・旋回および旋回半径方向に進退移動可能に構成されている。インタフェイス用搬送機構35の搬送経路の一端(図5に示す位置P1)は、積層された基板載置部PASS9、PASS10の下方にまで伸びており、この位置P1で露光装置STPとの間で基板Wの受け渡しを行う。また、搬送経路の他端位置P2では、基板載置部PASS9、PASS10に対する基板Wの受け渡しと、送り用バッファSBFに対する基板Wの収納と取り出しとを行う。送り用バッファSBFは、露光装置STPが基板Wの受け入れをできないときに、露光処理前の基板Wを一時的に収納保管するもので、複数枚の基板Wを多段に収納できる収納棚から構成されている。
【0050】
<1.2.基板処理装置の制御>
図6は、基板処理装置100の各ブロック1〜5の配置を示す平面図である。図7は、基板処理装置100のセル配置を示す平面図である。また、図8は、基板処理装置100の制御系を示すブロック図である。ここでは、本実施の形態における基板処理装置100の制御系について説明する。
【0051】
上述のように、基板処理装置100は、インデクサブロック1、反射防止膜処理ブロック2、レジスト膜処理ブロック3、現像処理ブロック4、インタフェイスブロック5に分割して構成されている(図6)。従来、基板処理装置において、このように各ブロックに分割されたハードウェア構成が採用される場合、各ブロックは、それぞれコントローラを有し、当該コントローラによって対応するブロックにおいて行われる処理の状況(例えばブロックに含まれる加熱プレートHPによる基板Wの加熱処理の状況や、基板Wの搬送状況等)の制御を行っていた。しかし、本実施の形態の基板処理装置100では、装置全体を複数のセルと呼ばれる要素に分割し、当該複数のセルのそれぞれ対応するコントローラによって各セル内での処理状況や基板Wの搬送状況等の制御を行っている。
【0052】
ここで、セルとは、インデクサ用搬送機構7、各主搬送機構10A〜10D、およびインタフェイス用搬送機構35(以下、「基板搬送機構」とも称する)を基準として基板処理装置100を複数に分割した各要素のことである。すなわち、図7に示すように、各セルC1〜C6は、各基板搬送機構が基板Wの受け渡しを行う範囲を基準に分割されている。
【0053】
インデクサセルC1は、基板処理装置100の外部からの未処理の基板Wの受け入れや、逆に処理済の基板Wの外部への払い出しを行う要素でありインデクサブロック1に対応する。すなわち、インデクサセルC1は、インデクサ用搬送機構7を基準に基板処理装置100を分割した要素であり、主として、インデクサ用搬送機構7と、インデクサセルC1用の制御部であるコントローラCT1(図8参照)を有する。
【0054】
また、反射防止膜用処理セルC2は、反射防止膜を形成する処理を行う要素であり、反射防止膜処理ブロック2に対応する。すなわち、反射防止膜用処理セルC2は、第1主搬送機構10Aを基準に基板処理装置100を分割した要素であり、主として第1主搬送機構10Aと、第1塗布処理部8と、第1熱処理部9と、コントローラCT2(図8参照)とが含まれる。そして、反射防止膜用処理セルC2内に含まれる基板Wの処理状況および搬送状況に応じ、コントローラCT2によって反射防止膜用処理セルC2内の各ハードウェアの状態が制御される。
【0055】
また、レジスト膜用処理セルC3は、基板W上にフォトレジスト膜を形成する処理を行う要素であり、レジスト膜処理ブロック3に対応する。すなわち、レジスト膜用処理セルC3は、第2主搬送機構10Bを基準に基板処理装置100を分割した要素であり、主として、第2主搬送機構10Bと、第2塗布処理部15と、第2熱処理部16と、コントローラCT3(図8参照)とが含まれる。そして、コントローラCT3によってレジスト膜用処理セルC3内に含まれる基板Wの処理状況および搬送状況に応じ、コントローラCT3によってレジスト膜用処理セルC3内の各ハードウェアの状態が制御される。
【0056】
また、現像処理セルC4は、露光処理が完了した基板Wに現像処理を施す要素であり、現像処理ブロック4に含まれる一部のハードウェアが対応する。すなわち、現像処理セルC4は、第3主搬送機構10Cを基準に基板処理装置100を分割した要素であり、主として、第3主搬送機構10Cと、現像処理部30と、第3熱処理部31のうちレジスト膜処理ブロック3側に配設された加熱プレートHPおよび冷却ユニットCPと、セルコントローラCT4(図8参照)とが含まれる。そして、コントローラCT4によって現像処理セルC4内に含まれる基板Wの処理状況および搬送状況に応じ、コントローラCT4によって現像処理セルC4内の各ハードウェアの状態が制御される。
【0057】
また、露光後加熱用処理セルC5は、露光処理が完了した基板Wに対して露光後加熱処理を行う要素であり、現像処理ブロック4の一部のハードウェアとインタフェイスブロック5の一部のハードウェアとが対応する。すなわち、露光後加熱用処理セルC5は、第4主搬送機構10Dを基準に基板処理装置100を分割した要素であり、主として、第4主搬送機構10Dと、第3熱処理部31のうちインタフェイスブロック5側に配設された加熱部PHPおよび冷却ユニットCPと、戻し用バッファRBFと、コントローラCT5(図8参照)とが含まれる。そして、コントローラCT5によって露光後加熱用処理セルC5内に含まれる基板Wの処理状況および搬送状況に応じ、コントローラCT5によって露光後加熱用処理セルC5内の各ハードウェアの状態が制御される。
【0058】
また、インタフェースセルC6は、基板処理装置100と外部装置である露光装置STPとの間で基板Wの受渡をする要素であり、インタフェイスブロック5の一部が対応する。すなわち、インタフェースセルC6は、インタフェイス用搬送機構35を基準に基板処理装置100を分割した要素であり、主として、インタフェイス用搬送機構35と、エッジ露光ユニットEEWと、送り用バッファSBFと、コントローラCT6(図8参照)とが含まれる。そして、コントローラCT6によってインタフェースセルC6内に含まれる基板Wの処理状況および搬送状況に応じ、コントローラCT6によってインタフェースセルC6内の各ハードウェアの状態が制御される。
【0059】
このように、セルC1〜C6のそれぞれは、各々対応するコントローラCT1〜CT6によって独立して制御することができる。そして、これらコントローラCT1〜CT6は、図8に示すように、メインコントローラMCと接続されている。
【0060】
メインコントローラMCは、基板処理装置100の各セルC1〜C6に含まれるハードウェアの稼動状況を制御して基板処理装置100による半導体製造工程を管理する制御装置であり、プログラムや変数等を格納するメモリ51と、メモリ61に格納されたプログラムに従った制御を実行するCPU52とを備えている。また、メインコントローラMCは、各コントローラCT1〜CT6と有線または無線ネットワークを介して通信可能に接続されている。
【0061】
そのため、メインコントローラMCは、セルC1〜C6のそれぞれに対応するコントローラCT1〜CT6から送信される各ハードウェアの稼動状況(例えば、加熱プレートHPの温度、基板搬送機構の搬送状況)を示す稼動状況データを受信することができる。また、メインコントローラMCは、当該稼動状況データに基づき、最適な基板処理を施すためのハードウェアの稼動状況を求めるための演算処理を実行するとともに、選択したコントローラCT1〜CT6に対してハードウェアの稼動状況を所定状態(例えば、反射防止膜用処理セルC2に含まれる加熱プレートHPを所定温度)にする制御信号を送信することにより、各セルC1〜C6に含まれるハードウェアの稼動状況を最適な状態にすることができる。
【0062】
また、メインコントローラMCは、基板処理装置100を含む複数の基板処理装置100による半導体製造工程の全体を管理するホストコンピュータHCと有線または無線ネットワークを介して通信可能に接続されている。ここで、ホストコンピュータHCは、プログラムや変数等を格納するメモリ61と、メモリ61に格納されたプログラムに従った制御を実行するCPU62とを備える制御装置である。したがって、各基板処理装置によって製造される半導体ウェハの状況に関するデータをネットワークを介してメインコントローラMCからホストコンピュータHCに送信することにより、各半導体ウエハの製造状況をホストコンピュータHCにおいて容易に把握することが可能となる。
【0063】
<1.3.基板処理装置の動作>
ここでは、基板処理装置100に含まれるインデクサセルC1、反射防止膜用処理セルC2、レジスト膜用処理セルC3、現像処理セルC4、露光後加熱用処理セルC5、およびインタフェイスセルC6のそれぞれの動作について説明する。
【0064】
まず、インデクサセルC1の動作について説明する。インデクサセルC1では、カセットCに収納された未処理の基板Wをインデクサ用搬送機構7によって取り出すとともに、基板載置部PASS1、PASS2と対向する位置まで水平移動して基板載置部PASS1に未処理の基板Wを載置する。また、コントローラCT1によって基板載置部PASS2に処理済の基板Wが載置されたことを検出すると、インデクサ用搬送機構7を基板載置部PASS1、PASS2と対向する位置まで水平移動させるとともに、基板載置部PASS2に載置された基板Wを受け取る。
【0065】
次に、反射防止膜用処理セルC2の動作について説明する。反射防止膜用処理セルC2では、コントローラCT2によって基板載置部PASS1に未処理の基板Wが載置されたことを検出すると、第1主搬送機構10Aを基板載置部PASS1、PASS2と対向する位置まで水平移動させるとともに、基板載置部PASS1に載置された基板Wを受け取る。続いて、第1塗布処理部8に基板Wを搬入することによって反射膜防止膜を塗布する処理を行うとともに、第1熱処理部9に反射膜防止膜が塗布された基板Wを搬入することによって所定の熱処理を行う。そして、これら塗布処理および熱処理が完了した基板Wを、第1主搬送機構10Aによって基板載置部PASS3、PASS4と対向する位置まで水平移動させるとともに、上側の基板載置部PASS3に載置する。
【0066】
また、反射防止膜用処理セルC2では、コントローラCT2によって基板載置部PASS4に露光処理が完了した基板Wが載置されたことを検出すると、第1主搬送機構10Aを基板載置部PASS3、PASS4と対向する位置まで移動させるとともに、下側の基板載置部PASS4に載置された基板を受け取る。そして、第1主搬送機構10Aを基板載置部PASS1、PASS2と対向する位置まで移動して露光処理済みの基板Wを下側の基板載置部PASS2に載置する。
【0067】
続いて、レジスト膜用処理セルC3の動作について説明する。レジスト膜用処理セルC3では、コントローラCT3によって基板載置部PASS3に反射防止膜が塗布された基板Wが載置されたことを検出すると、基板載置部PASS3、PASS4と対向する位置まで第2主搬送機構10Bを水平移動させるとともに、上側の基板載置部PASS3に載置された基板Wを受け取る。続いて、この反射防止膜が塗布された反射膜塗布済み基板Wを第2塗布処理部15に基板Wを搬入することによってレジスト膜を塗布する処理を行うとともに、第2熱処理部16にレジスト膜が塗布された基板Wを搬入することによって所定の熱処理を行う。そして、これら塗布処理および熱処理が完了した基板Wを、第2主搬送機構10Bによって基板載置部PASS5、PASS6と対向する位置まで水平移動させるとともに、上側の基板載置部PASS5に載置する。
【0068】
また、レジスト膜用処理セルC3では、コントローラCT3によって基板載置部PASS6に露光処理が完了した基板Wが載置されたことを検出すると、第2主搬送機構10Bを基板載置部PASS5、PASS6と対向する位置まで移動させるとともに、下側の基板載置部PASS6に載置された基板を受け取る。そして、基板載置部PASS3、PASS4と対向する位置まで移動して露光処理済みの基板Wを下側の基板載置部PASS4に載置する。
【0069】
続いて、現像処理セルC4の動作について説明する。現像処理セルC4では、コントローラCT4によって基板載置部PASS5に基板Wが載置されたことを検出すると、第3主搬送機構10Cを基板載置部PASS5、PASS6と対向する位置まで移動させてレジスト膜の塗布された基板Wを受け取るとともに、基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで水平移動して当該レジスト膜の塗布された基板Wを基板載置部PASS7に受け渡す。
【0070】
また、コントローラCT4によって基板載置部PASS8に露光済みの基板Wが載置されたことを検出すると、第3主搬送機構10Cを基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで移動させるとともに、基板載置部PASS8に載置された基板Wを受け取る。続いて、この露光済みの基板Wを現像処理部30に搬入することによって現像処理を行うとともに、第3熱処理部31に現像処理が完了した基板Wを搬入することによって所定の熱処理を行う。そして、これらの現像処理および熱処理が完了した基板Wを、第3主搬送機構10Cによって基板載置部PASS5、PASS6と対向する位置まで水平移動させるとともに、上側の基板載置部PASS5に載置する。
【0071】
続いて、露光後加熱用処理セルC5について説明する。露光後加熱用処理セルC5では、コントローラCT5によって基板載置部PASS7に基板Wが載置されたことを検出すると、基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで第4主搬送機構10Dを昇降移動させるとともに、上側の基板載置部PASS7に載置されたレジスト膜の塗布された基板Wを受け取るとともに、エッジ露光ユニットEEWにこの基板Wを搬入してエッジ露光処理を行う。そして、第4主搬送機構10Dによってエッジ露光ユニットEEWからエッジ露光処理が完了した基板Wを基板載置部PASS9、PASS10と対向する位置まで昇降させるとともに、上側の基板載置部PASS9に当該基板Wを載置する。
【0072】
また、コントローラCT5によって基板載置部PASS10に基板Wが載置されたことを検出すると、基板載置部PASS9、PASS10と対向する位置まで第4主搬送機構10Dを昇降移動させるとともに、下側の基板載置部PASS10に載置された露光済みの基板Wを受け取る。続いて、露光後加熱用処理セルC5の第3熱処理部31に含まれる加熱部PHPにこの露光済みの基板Wを搬入することによって、露光後加熱処理を行う。そして、第4主搬送機構10Dによって露光後加熱処理が完了した基板Wを基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで昇降させるとともに、下側の基板載置部PASS8に露光後加熱処理が完了した基板Wを載置する。なお、露光後加熱用処理セルC5において行われる露光後加熱処理の動作の詳細については後述する。
【0073】
続いて、インタフェイスセルC6の動作について説明する。インタフェイスセルC6では、コントローラCT6によって基板載置部PASS10にレジスト膜が塗布された基板Wが載置されたことを検出すると、インタフェイス用搬送機構35を基板載置部PASS9、PASS10と対向する位置まで移動させるとともに、上側の基板載置部PASS9に載置された基板Wを受け取る。そして、インタフェイス用搬送機構35は、露光装置STPの搬送機構(図示省略)との間で基板Wの受け渡しを行う。
【0074】
また、インタフェイス用搬送機構35は、露光装置STPの搬送機構(図示省略)から露光処理が完了した基板Wを受け取ると、基板載置部PASS9、PASS10と対向する位置まで移動して下側の基板載置部PASS10に当該基板Wを載置する。
【0075】
以上のような各セルC1〜C6の動作により、基板処理装置100のインデクサセルC1に搬入される基板Wは、基板載置部PASS1、PASS3、PASS5、PASS7、PASS9、PASS10、PASS8、PASS6、PASS4、およびPASS2の順に搬送されつつ、当該基板Wに対して反射防止膜用処理セルC2による反射防止膜の塗布処理、レジスト膜用処理セルC3によるレジスト膜の塗布処理、インタフェイスセルC6によるエッジ露光処理、露光後加熱用処理セルC5による露光後加熱処理、および現像処理セルC4による現像処理が、この順に施されることとなる。
【0076】
<1.4.露光後加熱用処理セルでの動作>
ところで、上述のように、本実施の形態の基板処理装置100では、基板W上に化学増幅レジストを塗布してレジスト膜を形成している。この化学増幅レジストを塗布したレジスト膜に露光処理を行うと、当該露光処理により光が照射された照射部分に酸触媒が生成されてレジスト膜中に3次元分布を有する配線パターンの基になる形状が潜伏した状態が形成される。そして、この露光処理が施されたレジスト膜を基板Wとともに加熱部PHPによって加熱することにより、当該照射部分に生成した酸触媒の触媒作用によって現像液に対して溶解速度の変化を引き起こす化学反応が活性化され、レジスト膜中に所望の配線パターンが形成されるとともに、加熱プレートHPにて加熱処理が完了した基板Wをローカル搬送機構20によって搬送する際に保持プレート24の冷却作用によって当該化学反応がほぼ停止する。
【0077】
すなわち、保持プレート24による冷却処理が完了すると、レジスト膜中の配線パターンは、酸触媒の影響をほぼ受けなくなるため、レジスト膜中に安定して存在することができる。そのため、露光後加熱用処理セルC5での処理が完了してから、現像処理セルC4における現像処理が開始されるまでの時間にバラツキが生じても、レジスト膜中の配線パターンの線幅を略同一に維持することができる。
【0078】
しかし、露光処理が完了した時点から加熱処理を開始する時点までの期間、すなわち、露光装置STPでの露光処理が完了後に、基板Wを露光装置STPが有する搬送機構(図示省略)、インタフェイス用搬送機構35、および第4主搬送機構10Dを介して第3熱処理部31に含まれる加熱部PHPに搬送されるまでの期間にも、レジスト膜中に生成された酸触媒による化学反応は進行する。
【0079】
これにより、露光処理が完了した時点から加熱処理を開始する時点までに要する時間(以下、「露光後遅れ時間」とも呼ぶ)にバラツキが生ずると、レジスト膜中に生成される酸触媒の量にバラツキが生ずる。その結果、この酸触媒の触媒作用によって引き起こされる化学反応、すなわち、現像液に対して溶解度の変化を引き起こす化学反応の進行状況がばらつく。そのため、現像処理によってレジスト膜に形成されるパターンの線幅等の寸法精度にバラツキが生ずることとなり、基板W上に形成される配線パターンの寸法精度に影響を及ぼすという問題が生ずる。
【0080】
そこで、本実施の形態では、露光後加熱用処理において各基板Wの露光後遅れ時間が略同一となるように、第3熱処理部31および第4主搬送機構10Dの稼動状況の制御を行っている。以下、露光後加熱用処理セルC5の動作の詳細について説明する。
【0081】
図9は、露光装置STP、露光後加熱用処理セルC5、および、メインコントローラMCにおける制御信号を示すブロック図である。ここで、加熱部PHPに含まれるローカル搬送機構20(図4参照)を昇降させる際の移動パラメータ(例えば、ローカル搬送機構20のネジ送り駆動機構25に含まれる不図示のモータによる加速時間および減速時間)を一定とした場合、加熱部PHPの基板仮置部19に仮置きされた基板Wをローカル搬送機構20によって搬送する際の搬送開始時点から基板を保持プレート24によって加熱処理を開始する時点までの時間T11を、各基板Wについて略同一にすることができる。そこで、本実施の形態における露光後加熱用処理セルC5の動作では、露光装置STPにおいて露光処理が完了した時点からローカル搬送機構20によって搬送を開始する時点までの時間を略同一にして、基板Wを加熱する開始タイミングを制御する手法について説明する。
【0082】
まず、露光装置STPが備える露光部EXP(図9参照)において所定の配線パターンの露光を行う露光処理が完了すると、露光部EXPは、露光装置STPに含まれるハードウェア(例えば、露光部EXP)の稼動状況の制御を行うコントローラCTRに対して、露光処理が完了したことを通知する露光完了信号71を送信する。そして、この露光完了信号71は、コントローラCTRを介してメインコントローラMCに送信されて、メインコントローラMCのメモリ51に露光完了時刻t11が格納される。
【0083】
ここで、露光完了時刻t11は、露光部EXPにおいて計測した露光が完了した時刻を、露光部EXPからコントローラCTRを介してメインコントローラMCに送信し、この送信された時刻を露光完了時刻t11としてメモリ51に格納してもよい。また、メインコントローラMCにおいて露光完了信号71を受信した時刻を露光完了時刻t11としてメモリ51に格納してもよい。
【0084】
そして、露光済みの基板Wは、インタフェイスセルC6のインタフェイス用搬送機構35によって基板載置部PASS10に載置される。
【0085】
続いて、コントローラCT5によって基板載置部PASS10に露光済み基板Wが載置されたことを検出すると、コントローラCT5は、第4主搬送機構10Dを基板載置部PASS9、PASS10と対向する位置まで上下移動させるとともに、基板載置部PASS10に載置された基板Wを受け取る。次に、第3熱処理部31に含まれる複数の加熱部PHPのうちコントローラCT5によって指定された1つの加熱部PHPと対向する位置まで第4主搬送機構10Dを上下移動させるとともに、この指定された加熱部PHPの基板仮置部19の固定支持ピン23に基板Wを支持する。
【0086】
続いて、コントローラCT5が基板仮置部19に基板Wが支持されたことを不図示のセンサ等によって検出すると、加熱部PHPからコントローラCT5に向けて、基板仮置部19に基板Wが支持されたことを通知する基板支持完了信号72が送信される。そして、この基板支持完了信号72は、コントローラCT5を介してメインコントローラMCに向けて送信される。
【0087】
続いて、基板支持完了信号72を受信することによって加熱部PHPの基板仮置部19に基板Wが支持されたことを認識したメインコントローラMCは、露光完了時刻t11から所定時間T12だけ経過した時刻t12において、メインコントローラMCからコントローラCT5に向けて基板搬送信号73を送信する。そして、この基板搬送信号73は、コントローラCT5を介して加熱部PHPに送信される。
【0088】
ここで、基板搬送信号73は、加熱部PHPの基板仮置部19に支持された基板Wをローカル搬送機構20によって加熱部PHPの加熱プレートHPに搬送して、加熱プレートHPにおいて基板Wの加熱処理を開始するトリガー信号として使用される制御信号である。すなわち、加熱部PHPがこの基板搬送信号73を受信すると、基板仮置部19に支持された基板Wは、ローカル搬送機構20によって、基板仮置部19から加熱プレートHPの上方まで搬送されるとともに、加熱プレートHPの可動支持ピン21に支持される。そして、可動支持ピン21を下降することにより基板Wの下面と加熱プレートHPの上面とが接触する時刻t13において基板Wの加熱処理が開始される。
【0089】
また、加熱部PHPが基板搬送信号73を受信すると、基板Wがローカル搬送機構20によって基板仮置部19から取り出されて、加熱プレートHPに搬送される。したがって、基板搬送信号73は、基板仮置部19に基板Wが滞在する時間を調整することに使用される。
【0090】
なお、所定時間T12は、上述の基板仮置部19に支持された基板Wの搬送を開始する時点から加熱プレートHPによって基板Wの加熱処理を開始する時点までの時間T11を、露光処理が完了した時点から加熱部PHPに加熱処理を開始する時点までの時間T1から差し引いたもの(すなわち、T12=T1−T11)である。また、時間T1は、レジスト膜の種類や加熱部PHPでの加熱方法等によって定まる時間であり、予め実験等によって求めておく。また、時間T11も、ローカル搬送機構20を実際に動作させること等により予め求めておく。
【0091】
続いて、加熱プレートHPにおいて加熱処理が終了すると、可動支持ピン21が上昇する。続いて、開口部19cを介して保持プレート24を基板Wの下面と加熱プレートHPの上面との間に進入させるとともに、保持プレート24を上昇させることにより、保持プレート24に基板Wを受け取る。そして、保持プレート24を筐体27内から退出させるとともに、保持プレート24を上昇させて基板Wを基板仮置部19に支持する。このとき、基板Wは保持プレート24によって冷却される。
【0092】
そして、基板仮置部19に支持された基板Wを第4主搬送機構10Dによって受け取り、第4主搬送機構10Dを基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで上下移動させるとともに、露光後の加熱処理が完了した基板Wを下側の基板載置部PASS8に載置することにより、当該基板Wの露光後加熱用処理セルC5における処理が終了する。
【0093】
なお、現像処理セルC4の第3主搬送機構10Cが故障した等により、現像処理セルC4において現像処理を行うことができない場合、現像処理セルC4に基板Wを供給することができないため、露光後加熱用処理セルC5の戻し用バッファRBFに一時的に蓄積されることになる。
【0094】
この場合、本実施の形態の露光後加熱用処理セルC5では、露光後加熱用処理セルC5の加熱部PHPにて熱処理が施された基板Wを戻し用バッファRBFに収納する。これにより、現像処理セルC4が現像処理可能な状態となり、戻し用バッファRBFに収納された基板Wを現像処理セルC4に供給して現像処理を施しても、レジスト膜上に形成された配線パターンの線幅にバラツキは生じない。すなわち、本実施の形態の基板処理装置100では、露光処理が完了した基板Wに対して、現像処理が速やかに行うことができない場合が生じても、レジスト膜上の配線パターンの線幅を略同一にすることができる。
【0095】
<1.5.第1の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第1の実施の形態の露光後加熱用処理セルC5では、ローカル搬送機構20の上下方向の移動パラメータを一定にすることによって加熱部PHPの基板仮置部19に載置された基板Wの搬送を開始する時点から加熱部PHPの加熱プレートHPにて加熱処理を開始する時点までの時間T11を一定にするとともに、基板搬送信号73によって基板Wが基板仮置部19に滞在する時間を調整することにより、露光処理が完了した時点から基板Wを加熱部PHPの基板仮置部19から加熱プレートHPに向けて搬送を開始する時点までの時間T12を一定にしている。これにより、基板Wが基板仮置部19に載置される時刻にバラツキが生じても、当該基板Wが基板仮置部19から搬送が開始される時刻を調整することによって露光処理が完了した時点から基板Wに対して加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すまでの時間をほぼ同一にすることができるため、レジスト膜に形成される配線パターンの線幅を略同一にすることができる。
【0096】
また、各基板Wについて、露光処理が完了してから一定した所定時間T1が経過した時点で加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すことができ、レジスト膜中に生成した酸触媒による化学反応を基板間で同様に停止させることができる。そのため、露光後加熱用処理セルC5から現像処理セルC4に向けて基板Wを供給することができず戻し用バッファRBFに基板Wを一時的に蓄積する場合であっても、各基板Wのレジスト膜の配線パターンを略同一に維持することができる。
【0097】
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態と比較すると、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様なハードウェア構成を有する点で共通するが、露光後加熱用処理セルC5における動作が異なる点で相違する。そこで、以下では、この露光後加熱用処理セルC5における動作について説明する。
【0098】
<2.1.露光後加熱用処理セルでの動作>
図10は、本実施の形態における露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。本実施の形態は、ローカル搬送機構20を上下方向に移動させる際の移動パラメータを調整することにより、露光処理が完了した時点から加熱処理が開始する時点までの時間を略同一にして、基板Wを加熱する開始タイミングを制御している。以下、本実施の形態の露光後加熱用処理セルC5の動作について説明する。
【0099】
露光装置STPの露光部EXPにおいて、基板Wに対する露光処理が完了すると、露光部EXPは、コントローラCTRに対して露光処理が完了したことを通知する露光完了信号71を送信する。そして、この露光完了信号71は、コントローラCTRを介してメインコントローラMCに送信されて、メインコントローラMCのメモリ51に露光完了時刻t21が格納される。
【0100】
なお、露光完了時刻t21は、第1の実施の形態の露光完了時刻t11と同様に、露光部EXPにおいて計測した露光が完了した時刻を示す時刻データを露光完了信号71とともに送信し、当該時刻データを露光完了時刻t21としてもよいし、また、メインコントローラMCが露光完了信号71を受信した時刻を露光完了時刻t21としてもよい。
【0101】
次に、コントローラCT5によって基板載置部PASS10に露光済みの基板Wが載置されたことを検出すると、第4主搬送機構10Dは、この基板載置部PASS10から基板Wを受け取るとともに、第3熱処理部31に含まれる複数の加熱部PHPのうちコントローラCT5によって指定される1つの加熱部PHPの基板仮置部19に当該露光済みの基板Wを搬送する。
【0102】
続いて、コントローラCT5が基板仮置部19に基板Wが支持されたことを不図示のセンサ等によって検出すると、加熱部PHPからコントローラCT5に向けて、基板仮置部19に基板Wが支持されたことを通知する基板支持完了信号172が送信される。
【0103】
そして、この基板支持完了信号172は、コントローラCT5を介してメインコントローラMCに向けて送信されるとともに、メインコントローラMCにおいて、加熱部PHPの基板仮置部19に基板Wが支持された基板支持完了時刻t22が格納される。なお、時刻t22は、露光完了時刻t21と同様に、基板仮置部19に基板Wが支持された時刻を示す時刻データを基板支持完了信号172とともに送信し、当該時刻データを基板支持完了時刻t22としてもよし、また、メインコントローラMCが基板支持完了信号172を受信した時刻を基板支持完了時刻t22としてもよい。
【0104】
基板支持完了信号172を受信したメインコントローラMCは、CPU52によって、後述するローカル搬送機構20を上下方向に移動させる際の移動パラメータを演算し、この演算された移動パラメータを移動設定信号173として露光後加熱用処理セルC5のコントローラCT5に送信する。
【0105】
ここで、露光処理が完了した時点から加熱部PHPで加熱処理を開始する時点までの時間をT1、基板仮置部19に支持された基板Wをローカル搬送機構20の保持プレート24によって受け取るのに要する時間をT21、ローカル搬送機構20の保持プレート24に保持された基板Wを加熱プレートHPの可動支持ピン21に受け渡すとともに加熱プレートHPによって加熱処理を開始する時点までの時間をT22とすると、保持プレート24によって保持された基板Wを基板仮置部19と対向する位置から加熱プレートHPと対向する位置まで移動させる移動時間T23は、式1のように表される。
【0106】
T23=T1−((t22−t21)+T21+T22) (式1)
ただし、式1中のt21、t22は、それぞれ上述した露光完了時刻t21、基板支持完了時刻t22である。また、時間T1は、第1の実施の形態と同様に、レジスト膜の種類や加熱部PHPでの加熱方法等によって定まる時間であり、予め実験等によって求めておく。また、時間T21、T22も、ローカル搬送機構20を実際に動作させること等により予め求めておく。
【0107】
したがって、時間T1、T21および時間T22が一定の場合、基板支持完了信号172を受信したメインコントローラMCは、ローカル搬送機構20の上下方向の移動時間がT23となるようにローカル搬送機構20の上下方向の移動パラメータ(例えば、ローカル搬送機構20のネジ送り駆動機構25に含まれる不図示のモータの加速時間、減速時間)を設定することにより、露光完了時刻t21から加熱部PHPの加熱プレートHPにて加熱が開始される時点までの時間を一定にすることができる。また、メインコントローラMCは移動設定信号173を送信するのと同時にローカル搬送機構20の移動開始を指令する基板搬送指令信号174をコントローラCT5に送信する。
【0108】
移動設定信号173および基板搬送指令信号174を受信したコントローラCT5は、まず、移動設定信号173によってローカル搬送機構20の上下方向の移動パラメータを設定する。そして、コントローラCT5からローカル搬送機構20に向けて基板搬送指令信号174を送信することにより、基板Wが基板仮置部19から加熱プレートHPに移動されるとともに、露光済みの基板Wに対して熱処理が開始される。
【0109】
続いて、加熱プレートHPにおいて加熱処理が終了すると、可動支持ピン21が上昇する。続いて、開口部19cを介して保持プレート24を基板Wの下面と加熱プレートHPの上面との間に進入させるとともに、保持プレート24を上昇させることにより、保持プレート24に基板Wを受け取る。そして、保持プレート24を筐体27内から退出させるとともに、保持プレート24を上昇させて基板Wを基板仮置部19に支持する。このとき、基板Wは保持プレート24によって冷却される。
【0110】
そして、基板仮置部19に支持された基板Wを第4主搬送機構10Dによって受け取り、第4主搬送機構10Dを基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで上下移動させるとともに、露光後の加熱処理が完了した基板Wを下側の基板載置部PASS8に載置することにより、当該基板Wの露光後加熱用処理セルC5における処理が終了する。
【0111】
なお、現像処理セルC4において現像処理を行うことができない場合、加熱部PHPにて熱処理が完了した基板Wは、第1の実施の形態と同様に、露光後加熱用処理セルC5の戻し用バッファRBFに一時的に蓄積されることになる。
【0112】
<2.2.第2の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第2の実施の形態の露光後加熱用処理セルC5では、ローカル搬送機構20の上下方向の移動パラメータを調整し、移動時間T23、すなわち、基板Wが搬送される搬送時間を調整することにより、基板Wが基板仮置部19に載置される時刻にバラツキが生じても、露光処理が完了した時点から加熱部PHPの加熱プレートHPにおいて加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すまでの時間を略同一にすることができるため、レジスト膜に形成される配線パターンの線幅を略同一にすることができる。
【0113】
また、各基板Wについて、露光処理が完了してから一定した所定時間T1が経過した時点で加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すことができ、レジスト膜中に生成した酸触媒による化学反応を基板間で同様に停止させることができる。そのため、露光後加熱用処理セルC5から現像処理セルC4に向けて基板Wを供給することができず戻し用バッファRBFに基板Wを一時的に蓄積する場合であっても、第1の実施の形態と同様に、各基板Wのレジスト膜の配線パターンを略同一に維持することができる。
【0114】
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態と比較すると、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様なハードウェア構成を有する点で共通するが、第2の実施の形態と同様に、露光後加熱用処理セルC5における動作が異なる点で相違する。そこで、以下では、この露光後加熱用処理セルC5における動作について説明する。
【0115】
<3.1.露光後加熱用処理セルでの動作>
図11は、本実施の形態における露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。本実施の形態は、加熱部PHPの加熱プレートHPに搬送された基板Wについて、可動支持ピン21を加熱プレートHPの上面から没入させるタイミングを調整することにより、露光処理が完了した時点から加熱処理が開始する時点までの時間を略同一にして、基板Wを加熱する開始タイミングを制御している。以下、本実施の実施の形態の露光後加熱用処理セルC5の動作について説明する。
【0116】
露光装置STPの露光部EXPにおいて、基板Wに対する露光処理が完了すると、露光部EXPは、コントローラCTRに対して露光処理が完了したことを通知する露光完了信号71を送信する。そして、この露光完了信号71は、コントローラCTRを介してメインコントローラMCに送信されて、メインコントローラMCのメモリ51に露光完了時刻t31が格納される。
【0117】
なお、露光完了時刻t31は、第1の実施の形態の露光完了時刻t11と同様に、露光部EXPにおいて計測した露光が完了した時刻を示す時刻データを露光完了信号71とともに送信し、当該時刻データを露光完了時刻t31としてもよいし、また、メインコントローラMCが露光完了信号71を受信した時刻を露光完了時刻t31としてもよい。
【0118】
次に、コントローラCT5によって基板載置部PASS10に露光済みの基板Wが載置されたことを検出すると、第4主搬送機構10Dは、この基板載置部PASS10から基板Wを受け取るとともに、第3熱処理部31に含まれる複数の加熱部PHPのうちコントローラCT5によって指定される1つの加熱部PHPの基板仮置部19に当該露光済みの基板Wを支持する。
【0119】
続いて、コントローラCT5が基板仮置部19に基板Wが支持されたことを不図示のセンサ等によって検出すると、当該基板Wは、加熱部PHPのローカル搬送機構20によって基板仮置部19から加熱プレートHPまで搬送されて基板受取位置まで上昇した可動支持ピン21上に受け渡され、基板Wが加熱プレートHPの直上に配置される。
【0120】
続いて、コントローラCT5が加熱プレートHPの可動支持ピン21上に支持されたことを不図示のセンサ等によって検出すると、加熱部PHPからコントローラCT5に向けて、可動支持ピン21上に基板Wが支持されたことを通知する基板支持完了信号272が送信される。そして、この基板支持完了信号272は、コントローラCT5を介してメインコントローラMCに向けて送信される。
【0121】
続いて、基板支持完了信号272を受信することによって加熱部PHPの加熱プレートHPの直上に基板Wが配置されたことを認識したメインコントローラMCは、露光完了時刻t31から所定時間T1が経過した時刻t32において、mcからコントローラCT5に向けて熱処理開始指令信号273を送信する。そして、この熱処理開始指令信号273は、コントローラCT5を介して加熱部PHPに送信される。
【0122】
ここで、熱処理開始指令信号273は、可動支持ピン21を基板受取位置から下降させて基板Wの下面と加熱プレートHPの上面とを接触させるとともに、加熱プレートHPによる加熱処理を開始するトリガー信号として使用される制御信号である。このように、熱処理開始指令信号273は、基板Wの加熱処理が開始されるタイミングを調整するのに使用される。
【0123】
なお、時間T1は、第1の実施の形態と同様に、レジスト膜の種類や加熱部PHPでの加熱方法等によって定まる時間であり、予め実験等によって求めておく。
【0124】
そして、コントローラCT5からローカル搬送機構20に向けて熱処理開始指令信号273を送信することにより、可動支持ピン21が下降して基板Wの下面と加熱プレートHPの上面とが接触し、露光済みの基板Wに対して熱処理が開始される。
【0125】
続いて、加熱プレートHPにおいて加熱処理が終了すると、可動支持ピン21が上昇する。続いて、開口部19cを介して保持プレート24を基板Wの下面と加熱プレートHPの上面との間に進入させるとともに、保持プレート24を上昇させることにより、保持プレート24に基板Wを受け取る。そして、保持プレート24を筐体27内から退出させるとともに、保持プレート24を上昇させて基板Wを基板仮置部19に支持する。このとき、基板Wは保持プレート24によって冷却される。
【0126】
そして、基板仮置部19に支持された基板Wを第4主搬送機構10Dによって受け取り、第4主搬送機構10Dを基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで上下移動させるとともに、露光後の加熱処理が完了した基板Wを下側の基板載置部PASS8に載置することにより、当該基板Wの露光後加熱用処理セルC5における処理が終了する。
【0127】
なお、現像処理セルC4において現像処理を行うことができない場合、加熱部PHPにて熱処理が完了した基板Wは、第1の実施の形態と同様に、露光後加熱用処理セルC5の戻し用バッファRBFに一時的に蓄積されることになる。
【0128】
<3.2.第3の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第3の実施の形態の露光後加熱用処理セルC5では、加熱プレートHPの可動支持ピン21の下降タイミングを調整することにより、基板Wが可動支持ピン21に支持される時刻にバラツキが生じても、露光処理が完了した時点から加熱部PHPの加熱プレートHPにおいて加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すまでの時間を略同一にすることができるため、レジスト膜に形成される配線パターンの線幅を略同一にすることができる。
【0129】
また、各基板Wについて、露光処理が完了してから一定した所定時間T1が経過した時点で加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すことができ、レジスト膜中に生成した酸触媒による化学反応を基板間で同様に停止させることができる。そのため、露光後加熱用処理セルC5から現像処理セルC4に向けて基板Wを供給することができず戻し用バッファRBFに基板Wを一時的に蓄積する場合であっても、第1の実施の形態と同様に、各基板Wのレジスト膜の配線パターンを略同一に維持することができる。
【0130】
<4.第4の実施の形態>
ここでは、第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態と比較すると、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様なハードウェア構成を有する点で共通するが、第2および第3の実施の形態と同様に、露光後加熱用処理セルC5における動作が異なる点で相違する。そこで、以下では、この露光後加熱用処理セルC5における動作について説明する。
【0131】
<4.1.露光後加熱用処理セルでの動作>
図12は、本実施の形態における露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。
【0132】
ここで、第4主搬送機構10Dを上下方向に移動させる際の移動パラメータ、および加熱部PHPのローカル搬送機構20を上下方向に移動させる際のパラメータをそれぞれ一定とした場合、基板載置部PASS10に載置された基板を第4主搬送機構10Dによって加熱部PHPに搬送する際の搬送開始時点から基板を加熱部PHPの加熱プレートHPにて加熱処理を開始する時点までの時間T42を、各基板Wについて略同一にすることができる。
【0133】
そこで、本実施の形態における露光後加熱用処理セルC5の動作では、露光装置STPにおいて露光処理が完了した時点から基板載置部PASS10に載置された基板Wを第4主搬送機構10Dによって搬送を開始する時点までの時間を略同一にして、基板Wを加熱する開始タイミングを制御する手法について説明する。
【0134】
露光装置STPの露光部EXPにおいて、基板Wに対する露光処理が完了すると、露光部EXPは、コントローラCTRに対して露光処理が完了したことを通知する露光完了信号71を送信する。そして、この露光完了信号71は、コントローラCTRを介してメインコントローラMCに送信されて、メインコントローラMCのメモリ51に露光完了時刻t41が格納される。
【0135】
なお、露光完了時刻t41は、第1の実施の形態の露光完了時刻t11と同様に、露光部EXPにおいて計測した露光が完了した時刻を示す時刻データを露光完了信号71とともに送信し、当該時刻データを露光完了時刻t41としてもよいし、また、メインコントローラMCが露光完了信号71を受信した時刻を露光完了時刻t41としてもよい。
【0136】
次に、コントローラCT5によって基板載置部PASS10に露光済みの基板Wが載置されたことを検出すると、基板載置部PASS10からコントローラCT5に向けて、基板載置部PASS10に基板Wが載置されたことを通知する基板載置完了信号372が送信される。そして、この基板載置完了信号372は、コントローラCT5を介してメインコントローラMCに向けて送信される。
【0137】
続いて、基板載置完了信号372を受信することによって基板載置部PASS10に基板Wが載置されたことを認識したメインコントローラMCは、露光完了時刻t41から所定時間T42だけ経過した時刻t42において、メインコントローラMCからコントローラCT5に向けて基板搬送指令信号373を送信する。そして、この基板搬送指令信号373は、コントローラCT5を介して第4主搬送機構10Dに送信される。
【0138】
ここで、基板搬送指令信号373は、基板載置部PASS10に載置された基板Wを第4主搬送機構10Dによって搬送を開始するトリガー信号として使用される制御信号である。すなわち、第4主搬送機構10Dがこの基板搬送指令信号373を受信すると、基板載置部PASS10に載置された基板Wは、第4主搬送機構10Dによって、加熱部PHPまで搬送されて加熱処理が施される。
【0139】
また、第4主搬送機構10Dが基板搬送指令信号373を受信すると、基板Wが第4主搬送機構10Dによって基板載置部PASS10から取り出されて、加熱部PHPに搬送される。すなわち、基板搬送指令信号373は、基板載置部PASS10に基板Wが滞在する時間を調整することに使用される。
【0140】
なお、所定時間T42は、上述の基板載置部PASS10に載置された基板Wの搬送を開始する時点から加熱部PHPの加熱プレートHPによって基板Wの加熱処理を開始する時点までの時間T41を、露光処理が完了した時点から加熱部PHPに加熱処理を開始する時点までの時間T1から差し引いたもの(すなわち、T42=T1−T41)である。
【0141】
また、時間T1は、レジスト膜の種類や加熱部PHPでの加熱方法等によって定まる時間であり、予め実験等によって求めておく。また、時間T41も、第4主搬送機構10Dおよび加熱部PHPのローカル搬送機構20を実際に動作させること等により予め求めておく。
【0142】
続いて、加熱部PHPの加熱プレートHPにおいて加熱処理が終了すると、基板Wはローカル搬送機構20によって基板仮置部19に搬送される。そして、この基板Wが、第4主搬送機構10Dによって上下方向に搬送されて基板載置部PASS8に載置されることにより、露光後加熱用処理セルC5における処理が終了する。
【0143】
なお、現像処理セルC4において現像処理を行うことができない場合、加熱部PHPにて熱処理が完了した基板Wは、第1の実施の形態と同様に、露光後加熱用処理セルC5の戻し用バッファRBFに一時的に蓄積されることになる。
【0144】
<4.2.第4の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第4の実施の形態の露光後加熱用処理セルC5では、基板Wが基板載置部PASS10に滞在する時間を調整することにより、基板Wが基板載置部PASS10に載置された時刻にバラツキが生じても、露光処理が完了した時点から加熱部PHPの加熱プレートHPにおいて加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すまでの時間を略同一にすることができるため、レジスト膜に形成される配線パターンの線幅を略同一にすることができる。
【0145】
また、露光処理が完了してから一定した所定時間T1が経過した時点で露光後加熱用処理セルC5にて加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すことができ、レジスト膜中に生成した酸触媒による化学反応を基板間で同様に停止させることができる。そのため、露光後加熱用処理セルC5から現像処理セルC4に向けて基板Wを供給することができず戻し用バッファRBFに基板Wを一時的に蓄積する場合であっても、第1の実施の形態と同様に、各基板Wのレジスト膜の配線パターンを略同一に維持することができる。
【0146】
<5.第5の実施の形態>
ここでは、第5の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態と比較すると、第1の実施の形態の基板処理装置100と同様なハードウェア構成を有する点で共通するが、第2、第3および第4の実施の形態と同様に、露光後加熱用処理セルC5における動作が異なる点で相違する。そこで、以下では、この露光後加熱用処理セルC5における動作について説明する。
【0147】
<5.1.露光後加熱用処理セルでの動作>
図13は、本実施の形態における露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。本実施の形態は、第4主搬送機構10Dを上下方向に移動させる際の移動パラメータを調整することにより、露光処理が完了した時点から加熱処理が開始する時点までの時間を略同一にして、基板Wを加熱する開始タイミングを制御している。以下、本実施の形態の露光後加熱用処理セルC5の動作について説明する。
【0148】
露光装置STPの露光部EXPにおいて、基板Wに対する露光処理が完了すると、露光部EXPは、コントローラCTRに対して露光処理が完了したことを通知する露光完了信号71を送信する。そして、この露光完了信号71は、コントローラCTRを介してメインコントローラMCに送信されて、メインコントローラMCのメモリ51に露光完了時刻t51が格納される。
【0149】
なお、露光完了時刻t51は、第1の実施の形態の露光完了時刻t11と同様に、露光部EXPにおいて計測した露光が完了した時刻を示す時刻データを露光完了信号71とともに送信し、当該時刻データを露光完了時刻t51としてもよいし、また、メインコントローラMCが露光完了信号71を受信した時刻を露光完了時刻t51としてもよい。
【0150】
次に、コントローラCT5によって基板載置部PASS10に露光済みの基板Wが載置されたことを検出すると、基板載置部PASS10からコントローラCT5に向けて、基板載置部PASS10に基板Wが載置されたことを通知する基板載置完了信号472が送信される。
【0151】
そして、この基板載置完了信号472は、コントローラCT5を介してメインコントローラMCに向けて送信されるとともに、メインコントローラMCにおいて、基板載置部PASS10に基板Wが支持された基板載置完了時刻t52が格納される。なお、時刻t52は、露光完了時刻t51と同様に、基板載置部PASS10に基板Wが支持された時刻を示す時刻データを基板載置完了信号472とともに送信し、当該時刻データを基板載置完了時刻t52としてもよし、また、メインコントローラMCが基板載置完了信号472を受信した時刻を基板載置完了時刻t52としてもよい。
【0152】
基板載置完了信号472を受信したメインコントローラMCは、CPU52によって、後述する第4主搬送機構10Dを上下方向に移動させる際の移動パラメータを演算し、この演算された移動パラメータを移動設定信号473として露光後加熱用処理セルC5のコントローラCT5に送信する。
【0153】
ここで、露光処理が完了した時点から加熱部PHPに加熱処理を開始する時点までの時間をT1、基板載置部PASS10に載置された基板Wを第4主搬送機構10Dによって受け取って保持するのに要する時間をT51、第4主搬送機構10Dに保持された基板Wを加熱部PHPに受け渡すとともに加熱部PHPの加熱プレートHPによって加熱処理を開始する時点までの時間をT52とすると、第4主搬送機構10Dによって保持された基板Wを基板載置部PASS10と対向する位置から加熱部PHPと対向する位置まで移動させる移動時間T53は、式2のように表される。
【0154】
T53=T1−((t52−t51)+T51+T52) (式2)
ただし、式1中のt51、t52は、それぞれ上述した露光完了時刻t21、基板載置完了時刻t52である。また、時間T1は、第1の実施の形態と同様に、レジスト膜の種類や加熱部PHPでの加熱方法等によって定まる時間であり、予め実験等によって求めておく。また、時間T51、T52も、第4主搬送機構10Dおよび加熱部PHPを実際に動作させること等により予め求めておく。
【0155】
したがって、時間T1、T51および時間T52が一定の場合、基板載置完了信号472を受信したメインコントローラMCは、第4主搬送機構10Dの上下方向の移動時間がT53となるように第4主搬送機構10Dの上下方向の移動パラメータ(例えば、第4主搬送機構10Dに含まれる不図示のモータの加速時間、減速時間)を設定することにより、露光完了時刻t51から加熱部PHPの加熱プレートHPにて加熱が開始される時点までの時間を一定にすることができる。また、メインコントローラMCは移動設定信号473を送信するのと同時に第4主搬送機構10Dの移動開始を指令する基板搬送指令信号474をコントローラCT5に送信する。
【0156】
移動設定信号473および基板搬送指令信号474を受信したコントローラCT5は、まず、移動設定信号473によって第4主搬送機構10Dの上下方向の移動パラメータを設定する。そして、コントローラCT5から第4主搬送機構10Dに向けて基板搬送指令信号474を送信することにより、基板Wが基板載置部PASS10から加熱部PHPの基板仮置部19に移動移動されるとともに、ローカル搬送機構20によって加熱部PHPの加熱プレートHPに当該基板Wが搬送されるため、露光済みの基板Wに対して熱処理が開始される。
【0157】
続いて、加熱プレートHPにおいて加熱処理が終了すると、可動支持ピン21が上昇する。続いて、開口部19cを介して保持プレート24を基板Wの下面と加熱プレートHPの上面との間に進入させるとともに、保持プレート24を上昇させることにより、保持プレート24に基板Wを受け取る。そして、保持プレート24を筐体27内から退出させるとともに、保持プレート24を上昇させて基板Wを基板仮置部19に支持する。このとき、基板Wは保持プレート24によって冷却される。
【0158】
そして、基板仮置部19に支持された基板Wを第4主搬送機構10Dによって受け取り、第4主搬送機構10Dを基板載置部PASS7、PASS8と対向する位置まで上下移動させるとともに、露光後の加熱処理が完了した基板Wを下側の基板載置部PASS8に載置することにより、当該基板Wの露光後加熱用処理セルC5における処理が終了する。
【0159】
なお、現像処理セルC4において現像処理を行うことができない場合、加熱部PHPにて熱処理が完了した基板Wは、第1の実施の形態と同様に、露光後加熱用処理セルC5の戻し用バッファRBFに一時的に蓄積されることになる。
【0160】
<5.2.第5の実施の形態の基板処理装置の利点>
以上のように、第5の実施の形態の露光後加熱用処理セルC5では、第4主搬送機構10Dの上下方向の移動パラメータを調整し、移動時間T53を調整することにより、基板Wが基板載置部PASS10に載置される時刻にバラツキが生じても、第4主搬送機構10Dによって基板Wが搬送される搬送時間(移動時間)を調整することにより、露光処理が完了した時点から加熱部PHPの加熱プレートHPにおいて加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すまでの時間を略同一にすることができるため、レジスト膜に形成される配線パターンの線幅を略同一にすることができる。
【0161】
また、露光処理が完了してから一定した所定時間T1が経過した時点で露光後加熱用処理セルC5にて加熱処理及びそれに引き続く冷却処理を施すことができ、レジスト膜中に生成した酸触媒による化学反応を基板間でほぼ同様に停止させることができる。そのため、露光後加熱用処理セルC5から現像処理セルC4に向けて基板Wを供給することができず戻し用バッファRBFに基板Wを一時的に蓄積する場合であっても、第1の実施の形態と同様に、各基板Wのレジスト膜の配線パターンを略同一に維持することができる。
【0162】
<6.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。
【0163】
第1ないし第5の実施の形態において、メインコントローラMCは、各コントローラCT1〜CT6から送信される稼動状況データ基づき、最適な基板処理を施すためのハードウェアの稼動状況を求めるための演算処理を行うとともに、選択したコントローラCT1〜CT6に対して演算処理によって求められた制御信号を送信することにより、各セルC1〜C6に含まれるハードウェアの稼動状況を最適な状態にしているが、これに限定されるもでなく、ホストコンピュータHCにおいて稼動状況データの受信、最適な制御信号の演算、および、選択したコントローラCT1〜CT6への制御信号の送信を行ってもよい。
【0164】
【発明の効果】
請求項1から請求項6に記載の発明によれば、露光部から送信される露光完了信号に基づき、露光処理が完了した時点から所定時間が経過する時点で熱処理部において各基板の熱処理を開始することができる。これにより、各基板について露光処理が完了した時点から熱処理を開始する時点までの時間を略同一にすることができる。そのため、露光処理によって反応が開始したレジスト膜の反応状況を各基板について略同一にすることができ、基板上に形成される配線パターンの線幅精度を向上させることができる。
【0165】
特に、請求項2に記載の発明によれば、基板が基板仮置部に滞在する時間を調整することによって、各基板について露光処理が完了した時点から熱処理を開始する時点までの時間を略同一にすることができる。
【0166】
特に、請求項3に記載の発明によれば、第1の搬送ユニットによって基板を搬送する時間を調整することによって、露光処理が完了した時点から熱処理を開始する時点までの時間を略同一にすることができる。
【0167】
特に、請求項4に記載の発明によれば、可動支持ピンが加熱ユニットに没入するタイミングを制御することにより、基板が加熱ユニットの上面に接触して加熱(熱処理)が開始されるタイミングを制御することができる。そのため、露光処理が完了した時点から熱処理を開始する時点までの時間を略同一にすることができる。
【0168】
特に、請求項5に記載の発明によれば、基板が基板受渡部に滞在する時間を調整することによって、露光処理が完了した時点から熱処理を開始する時点までの時間を略同一にすることができる。
【0169】
特に、請求項6に記載の発明によれば、第2の搬送ユニットによって基板を搬送する時間を調整することによって、露光処理が完了した時点から熱処理を開始する時点までの時間を略同一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における基板処理装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】本発明における基板処理装置の概略構成を示す正面図である。
【図3】本発明における熱処理部の配置構成を示す図である。
【図4】本発明における基板仮置部付きの加熱部を示す図である。
【図5】本発明におけるインターフェイスブロックの概略構成を示す側面図である。
【図6】本発明の基板処理装置におけるブロック配置を示す平面図である。
【図7】本発明の基板処理装置におけるセル配置を示す平面図である。
【図8】本発明の基板処理装置における制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の露光装置、露光後加熱用処理セル、およびメインコントローラにおける制御信号を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 インデクサブロック
2 反射防止膜処理ブロック
3 レジスト膜処理ブロック
4 現像処理ブロック
5 インタフェイスブロック
6 カセット載置台
7 インデクサ用搬送機構
8 塗布処理部
10(10A〜10D) 主搬送機構
10a、10b 保持アーム
10c ピン
10d 基台
11 スピンチャック
12 ノズル
13 隔壁
15 塗布処理部
15a〜15c 塗布処理ユニット
16 熱処理部
17 スピンチャック
18 ノズル
19 基板仮置部
30 現像処理部
30a〜30e 現像処理ユニット
31 熱処理部
32 スピンチャック
33 ノズル
35 インタフェイス用搬送機構
36 スピンチャック
37 光照射器
44 ブロック
100 基板処理装置
35a 可動台
35b 保持アーム
7a 可動台
7b 保持アーム
8a 塗布処理ユニット
8b 塗布処理ユニット
8c 塗布処理ユニット
AHL アドヒージョン処理ユニット
C カセット
EEW エッジ露光ユニット
HP 加熱プレート
PASS(PASS1〜PASS10) 基板載置部
SBF 送り用バッファ
RBF 戻し用バッファ
STP 露光装置
TP 熱処理部
W 基板

Claims (6)

  1. 基板処理装置であって、
    (a) 露光処理が施された基板を加熱する加熱ユニットと、前記加熱ユニットによって加熱された前記基板を冷却する冷却ユニットとを有し、前記露光処理が施された前記基板に対して熱処理を施す熱処理部と、
    (b) 前記露光処理が完了した時点で前記露光部から送信される露光完了信号に基づき、各基板について前記露光処理が完了した時点から所定時間が経過する前までに各基板を前記熱処理部に搬送させるとともに、前記所定時間がそれぞれ経過する時点で前記熱処理部での各基板の熱処理を開始させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記熱処理部は、
    前記熱処理部の外部と基板の受け渡しを行う際に、前記基板を載置する基板仮置部と、
    前記基板仮置部と前記加熱ユニットとの間で前記基板を保持して搬送する第1の搬送ユニットと、
    を有し、
    前記制御手段は、前記基板を前記基板仮置部に滞在する時間を調整することによって前記熱処理の開始タイミングを制御することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記熱処理部は、
    前記熱処理部の外部と基板の受け渡しを行う際に、前記基板を載置する基板仮置部と、
    前記基板受渡部と前記加熱ユニットとの間で前記基板を保持して搬送する第1の搬送ユニットと、
    を有し、
    前記制御手段は、第1の搬送ユニットによって前記基板仮置部と前記加熱ユニットとの間での前記基板の搬送時間を調整することによって前記熱処理の開始タイミングを制御することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記加熱ユニットは、
    前記加熱ユニットの上面から出没自在に設けられ、前記基板を支持する複数の可動支持ピン、
    を有し、
    前記制御手段は、前記複数の可動支持ピンを前記加熱ユニットに没入させるタイミングを制御することによって前記熱処理の開始タイミングを制御することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    (c) 露光部と熱処理部との間で基板の受け渡しを行う基板受渡部と、
    (d) 前記基板受渡部と前記熱処理部との間で前記基板を搬送する第2の搬送ユニットと、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、前記基板受渡部での前記基板の滞在時間を調整することによって前記熱処理を開始する開始タイミングを制御することを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    (c) 露光部と熱処理部との間で基板の受け渡しを行う基板受渡部と、
    (d) 前記基板受渡部と前記熱処理部との間で前記基板を搬送する第2の搬送ユニットと、
    をさらに備え、
    前記制御手段は、第2の搬送ユニットによって前記基板受渡部と前記熱処理部との間での前記基板の搬送時間を調整することによって前記熱処理を開始する開始タイミングを制御することを特徴とする基板処理装置。
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