【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置に係わり、特に、複写機、ファクシミリ、プリンタ又はそれらの組み合わせからなる複合機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等又はそれらの組み合わせからなる複合機等の情報処理装置は、多機能化が進んだため、使用目的に応じて各種機能の設定を変更し、その変更を登録することが可能になっている（例えば、特許文献１）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−２２３８２９号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような情報処理装置は、一台を複数の利用者にて共有し、利用することが多い。このため、特定の利用者の利用方法に最適な設定に変更し、その変更を登録して通常設定とすることは認められず、共有者全員ができるだけ利用しやすい設定を登録して通常設定にしなくてはならなかった。従って、一部の利用者にとっては情報処理装置を使用する毎に数々の設定を変更しなければならず、利用しにくい場合があった。
【０００５】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は各利用者の個人設定にて容易に利用可能な情報処理装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、操作部の操作により、各種機能の設定を変更する情報処理装置において、複数の使用者に対応して複数の個人設定データを記憶し、前記操作部の操作により選択された前記複数の個人設定データのうちの１つに基づき各種機能の設定を変更する。
【０００７】
請求項２に記載の発明は、前記複数の個人設定データを前記操作部の呼出キーと関連づけて記憶し、操作された呼出キーに関係付けられて記憶された個人設定データに基づいて各種機能の設定を変更する。
【０００８】
請求項３に記載の発明は、前記個人設定データに基づいて各種機能の設定を変更したときに、当該個人設定データを記憶させた使用者を区別することが可能なように表示する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を複写機、ファクシミリ、プリンタの組み合わせからなる複合機１に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
【００１０】
図１に示すように、情報処理装置としての複合機１は、ＭＰＵ１０、ＲＯＭ２０、ＲＡＭ３０、読取部４０、記録部５０、操作部６０、表示部７０、画像メモリ８０、コーデック９０、モデム１００、及びＮＣＵ１１０から構成されるとともに、各部がバス１２０を介してそれぞれ接続されている。
【００１１】
ＭＰＵ１０は、複合機１を構成する各部を制御する。ＲＯＭ２０には、複合機１を制御するための制御プログラムを記憶する。ＲＡＭ３０は、複合機１に関する各種情報を記憶する。各種情報は、共有者全員ができるだけ利用しやすい通常設定にするために登録された標準設定データ、各使用者により登録された個人設定データを含む。
【００１２】
読取部４０は、原稿上の画像データを読み取って、白黒２値のイメージデータを出力する。記録部５０は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画データや、コピー動作において読取部４０で読み取った原稿の画データを記録紙上に記録する。
【００１３】
図１及び図２に示すように、操作部６０は、ＦＡＸモード又はコピーモードに設定するためのＦＡＸ／コピーキー６１、短縮番号の登録又は短縮番号から発信するための短縮キー６２、予め登録したＦＡＸ番号をワンタッチで指定するためのワンタッチキー６３を備えている。また、操作部６０は、電話番号又はコピー部数等を入力するためのテンキー（＊，＃キーを含む）６４、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー６５を備えている。さらに、操作部６０は、使用者が登録した個人設定データを呼び出し複合機１にその個人設定データに基づく個人設定に変更する呼出キー６６（本実施形態では呼出キー６６ａ〜呼出キー６６ｃの３つ）、通常設定に戻すクリアキー６７等を備えている。
【００１４】
なお、これら３つの呼出キー６６ａ〜呼出キー６６ｃは、それぞれＬＥＤ６８ａ〜ＬＥＤ６８ｃを内蔵している。ＬＣＤ等よりなる表示部７０は、複合機１の動作状態等の各種情報の表示を行う。また、図１に示すように表示部７０は、所定のブザー音を発するスピーカ７１を備えている。
【００１５】
図１に示すように、画像メモリ８０は、受信画データや読取部４０で読み取った画データを一時的に記憶する。コーデック９０は、読取部４０にて読み取った画データを送信のためにＭＨ，ＭＲ，ＭＭＲ方式等により符号化（エンコード）する。また、コーデック９０は、受信画データを復号（デコード）する。
【００１６】
モデム１００は、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｔ．３０に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、Ｖ．１７，Ｖ．２７ｔｅｒ，Ｖ．２９等に従った送受信データの変調及び復調を行う。ＮＣＵ１１０は、電話回線Ｌとの接続を制御するとともに、相手先の電話番号（ＦＡＸ番号を含む）に対応したダイヤル信号の送出及び着信を検出するための機能を備えている。
【００１７】
使用者の個人設定登録方法を図３に従って説明する。
使用者は、操作部６０を操作して個人設定登録モードに切り替え（ステップＳ１）、複合機１に対して印刷方法、ＦＡＸ番号の短縮登録等に関する各種設定を行う（ステップＳ２）。具体的には、複合機１のコピー機能に関しては、優先画質やソート設定等を、ＦＡＸ機能に関しては、送信画質やワンタッチ／短縮／リダイヤル回数等の設定を、スキャナ機能に関しては、読み取り画質や濃度等の設定を、個人設定登録モードにおいて行う。
【００１８】
次に、使用者は、操作部６０を操作して、表示部７０に表示された個人設定記録メニューを示すボタンを選択する。複合機１は、その操作に応答し、表示部７０に使用者の名前等を入力するテキストボックスを表示する。使用者は、複合機１に誰が登録したかを区別させるために、テンキー６４等を操作して当該使用者の名前等をテキストボックスに入力する。使用者は、続いて操作部６０を操作して、登録した個人設定データを呼び出す呼出キー６６を設定して操作を終了する。複合機１は、設定された呼出キー６６に対応させて当該使用者が個人設定登録モードにおいて行った各種個人設定を複合機１に反映させる個人設定データをＲＡＭ３０に記憶する（ステップＳ３）。
【００１９】
ここで、使用者が個人設定登録モードにおいて通常設定と同じ設定を行った場合、例えば、通常設定における短縮番号と同じ短縮番号を個人設定において登録しようとした場合等には、スピーカ７１にてブザー音を出力してその旨を知らせても良い。このようにすれば、通常設定として記憶されている番号等と、個人設定として記憶されている番号等とが重複することが無く、記憶領域に無駄が生じなくなる。
【００２０】
次に、設定呼出方法について図４に従って説明する。
使用者は、操作部６０の中から個人設定データが対応づけられた呼出キー６６の中から自らが登録した個人設定データを呼び出す呼出キー６６を選択する（ステップＳ４）。複合機１は、ＲＡＭ３０を参照し、選択された呼出キー６６に関連づけられて記憶された各種個人設定データを呼び出し、当該使用者がＲＡＭ３０に登録した各種個人設定データに基づいて、各種機能の設定を変更する（ステップＳ５）。つまり、複合機１は、個人設定登録モードにおいて使用者により登録された短縮番号、各種画質の高低、リダイヤル回数等の各種設定を変更する。従って、呼出キー６６を選択することにより、使用者は、自らが登録した複合機１に関する各種個人設定に変更して、各種機能を利用することができる（ステップＳ６）。
【００２１】
ここで、複合機１は、個人設定データに基づいて各種設定を変更する前に、当該呼出キー６６の選択者に対してパスワードを入力させるように要求しても良い。このようにすれば、登録した使用者以外の他人が当該使用者により登録された個人設定データに基づいて設定を変更した複合機１を無断で使用されることが無くなる。従って、セキュリティが向上し、また、呼出キー６６の押し間違いによって呼び出す個人設定データが異なるような事態の発生を防止することができる。
【００２２】
尚、複合機１は、個人設定データに基づいて各種設定を変更したときに、当該個人設定を呼び出すために選択された呼出キー６６のＬＥＤ６８を発光表示する。このため、現在、どの呼出キー６６に関係付けられて記憶された個人設定データに基づいて、複合機１の設定が変更しているかを容易に理解することが可能となる。また、各使用者の個人設定データに基づいて設定を変更したとき、表示部７０に当該個人設定データの登録者を表示する（つまり、設定登録時にテキストボックスに入力された氏名等を表示する）ようにしてもよい。また、逆に、表示部７０に個人設定データを登録した者の名前を表示する必要がなければ、個人設定記録メニューにおけるテキストボックスに氏名を入力しなくても良い。
そして、個人設定を反映させた後にクリアキー６７を選択すると、複合機１は、呼出キー６６が選択されることにより反映した個人設定を終了し、複合機１はＲＡＭ３０に記憶された標準設定データに基づいて各種機能の設定を変更し、通常設定に戻る（ステップＳ７）。
【００２３】
以上詳述したように、多種の機能が備えられ、複数人により共有される複合機１において、特定の使用者が使用しやすい様に各種個人設定を登録することができるという効果を得ることが可能となる。また、呼出キー６６を選択するだけ（つまり、ワンタッチ）で、複合機１は使用者を区別し、該使用者が登録した個人設定を反映するので、操作が簡単になる。さらに、ワンタッチで個人設定が反映するので、使用者が使用する前の設定を使用するたびに確認する手間を省くことが可能となる。
【００２４】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、各利用者の個人設定にて容易に利用可能な情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】複合機の構成を示すブロック図。
【図２】操作部及び表示部を示す説明図。
【図３】使用者の設定を登録するときの手順を示すフローチャート。
【図４】使用者の設定を呼び出すときの手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
１…複合機、３０…ＲＡＭ、６０…操作部、６６、６６ａ〜６６ｃ…呼出キー、６７…クリアキー、６８、６８ａ〜６８ｃ…ＬＥＤ、７０…表示部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an information processing apparatus, and more particularly to a multifunction peripheral including a copier, a facsimile, a printer, or a combination thereof.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, information processing apparatuses such as copiers, facsimile machines, printers, and multifunction machines composed of a combination thereof have advanced multi-functions. Therefore, the settings of various functions are changed according to the purpose of use, and the changes are registered. (For example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-223829 A
[Problems to be solved by the invention]
However, such an information processing apparatus is often shared and used by a plurality of users. For this reason, it is not allowed to change the setting to the optimal setting for the specific user's usage method and register the change to make it the normal setting. I had to. Therefore, for some users, many settings must be changed each time the information processing apparatus is used, which may be difficult to use.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide an information processing apparatus which can be easily used by individual setting of each user.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is an information processing apparatus for changing settings of various functions by operating an operation unit, wherein a plurality of personal setting data are stored corresponding to a plurality of users. The setting of various functions is changed based on one of the plurality of personal setting data selected by operating the operation unit.
[0007]
The invention according to claim 2 stores the plurality of personal setting data in association with a call key of the operation unit, and performs various functions based on the stored personal setting data in association with the operated call key. Change settings.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, when the setting of various functions is changed based on the personal setting data, the user who has stored the personal setting data is displayed so as to be distinguishable.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment in which the present invention is embodied in a multifunction peripheral 1 comprising a combination of a copier, a facsimile, and a printer will be described with reference to the drawings.
[0010]
As shown in FIG. 1, the multifunction peripheral 1 as an information processing apparatus includes an MPU 10, a ROM 20, a RAM 30, a reading unit 40, a recording unit 50, an operation unit 60, a display unit 70, an image memory 80, a codec 90, a modem 100, It is composed of an NCU 110, and each part is connected via a bus 120.
[0011]
The MPU 10 controls each unit constituting the multifunction device 1. The ROM 20 stores a control program for controlling the MFP 1. The RAM 30 stores various information related to the multifunction device 1. The various information includes standard setting data registered in order to make normal settings that are easy for all the sharers to use as much as possible, and personal setting data registered by each user.
[0012]
The reading unit 40 reads image data on a document and outputs black and white binary image data. The recording unit 50 is formed of an electrophotographic printer, and records received image data and image data of a document read by the reading unit 40 in a copying operation on recording paper.
[0013]
As shown in FIGS. 1 and 2, the operation unit 60 includes a facsimile / copy key 61 for setting a facsimile mode or a copy mode, an abbreviated key 62 for registering an abbreviated number or transmitting from an abbreviated number. A one-touch key 63 for designating a FAX number with one touch is provided. The operation unit 60 includes numeric keys (including * and # keys) 64 for inputting a telephone number or the number of copies, and a start key 65 for starting a document reading operation. Further, the operation unit 60 is provided with a call key 66 (in this embodiment, a call key 66a to a call key 66c) for changing the personal setting data registered by the user to the calling multifunction device 1 to the personal setting based on the personal setting data. ), And a clear key 67 for returning to the normal setting.
[0014]
Note that these three call keys 66a to 66c include LEDs 68a to 68c, respectively. A display unit 70 such as an LCD displays various information such as the operation state of the multifunction peripheral 1. Further, as shown in FIG. 1, the display unit 70 includes a speaker 71 that emits a predetermined buzzer sound.
[0015]
As shown in FIG. 1, the image memory 80 temporarily stores received image data and image data read by the reading unit 40. The codec 90 encodes the image data read by the reading unit 40 according to the MH, MR, MMR method, or the like for transmission. Further, the codec 90 decodes the received image data.
[0016]
The modem 100 conforms to ITU-T Recommendation T.30. 30 based on a facsimile transmission control procedure according to V.30. 17, V.I. 27ter, V.A. Modulation and demodulation of transmission / reception data according to 29 or the like are performed. The NCU 110 has a function of controlling connection with the telephone line L and detecting transmission and reception of a dial signal corresponding to a telephone number (including a FAX number) of a destination.
[0017]
The user's personal setting registration method will be described with reference to FIG.
The user operates the operation unit 60 to switch to the personal setting registration mode (step S1), and performs various settings for the MFP 1 regarding the printing method, the facsimile number registration, and the like (step S2). Specifically, for the copy function of the multifunction machine 1, priority image quality and sort settings are set, for the FAX function, settings of transmission image quality and one-touch / abbreviation / redial count are set, and for the scanner function, read image quality and density are set. Are set in the personal setting registration mode.
[0018]
Next, the user operates the operation unit 60 to select a button indicating the personal setting record menu displayed on the display unit 70. In response to the operation, the multifunction device 1 displays a text box for inputting a user name or the like on the display unit 70. The user operates the numeric keypad 64 or the like to input the name or the like of the user in a text box in order to distinguish who has registered in the multifunction device 1. Subsequently, the user operates the operation unit 60 to set the call key 66 for calling the registered personal setting data, and ends the operation. The multifunction device 1 stores, in the RAM 30, personal setting data in which various personal settings made by the user in the personal setting registration mode are reflected on the multifunction device 1 in association with the set call key 66 (step S3).
[0019]
Here, when the user performs the same setting as the normal setting in the personal setting registration mode, for example, when registering the same abbreviated number as the abbreviated number in the normal setting in the personal setting, etc. A sound may be output to inform that effect. By doing so, the numbers and the like stored as the normal settings do not overlap with the numbers and the like stored as the personal settings, and no waste occurs in the storage area.
[0020]
Next, a setting calling method will be described with reference to FIG.
The user selects, from the operation unit 60, a call key 66 for calling the personal setting data registered by the user from among the call keys 66 associated with the personal setting data (step S4). The multifunction device 1 refers to the RAM 30 and calls various personal setting data stored in association with the selected call key 66, and sets various functions based on the various personal setting data registered in the RAM 30 by the user. Is changed (step S5). That is, the multifunction peripheral 1 changes various settings such as the abbreviated number registered in the personal setting registration mode by the user, the level of various image quality, and the number of redials. Therefore, by selecting the call key 66, the user can change various personal settings related to the multifunction device 1 registered by the user and use various functions (step S6).
[0021]
Here, before changing various settings based on the personal setting data, the multifunction device 1 may request that the selector of the call key 66 input a password. In this way, a person other than the registered user does not use the multifunction device 1 whose settings have been changed based on the personal setting data registered by the user without permission. Therefore, security can be improved, and it is possible to prevent a situation in which the personal setting data to be called is different due to an incorrectly pressed call key 66.
[0022]
Note that, when various settings are changed based on the personal setting data, the multifunction device 1 emits light by displaying the LED 68 of the call key 66 selected to call the personal settings. For this reason, it is possible to easily understand which setting of the MFP 1 is currently being changed based on the personal setting data associated with which call key 66 is currently stored. When the setting is changed based on the personal setting data of each user, the registrant of the personal setting data is displayed on the display unit 70 (that is, the name or the like entered in the text box at the time of setting registration). You may do so. Conversely, if it is not necessary to display the name of the person who registered the personal setting data on the display unit 70, it is not necessary to input the name in the text box in the personal setting record menu.
When the clear key 67 is selected after reflecting the personal settings, the multifunction device 1 terminates the reflected personal settings by selecting the call key 66, and the multifunction device 1 stores the standard setting data stored in the RAM 30. Then, the settings of various functions are changed based on the above, and the process returns to the normal setting (step S7).
[0023]
As described in detail above, in the multifunction device 1 provided with various functions and shared by a plurality of users, it is possible to obtain an effect that various personal settings can be registered so that a specific user can easily use it. It becomes possible. Further, by simply selecting the call key 66 (that is, one touch), the MFP 1 distinguishes the user and reflects the personal settings registered by the user, thereby simplifying the operation. Further, since the personal settings are reflected with one touch, it is possible to save the trouble of the user confirming the settings each time the user uses the settings before use.
[0024]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to provide an information processing apparatus which can be easily used in personal setting of each user.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration of a multifunction peripheral.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an operation unit and a display unit.
FIG. 3 is a flowchart showing a procedure for registering user settings.
FIG. 4 is a flowchart showing a procedure for calling a user setting.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Multifunction machine, 30 ... RAM, 60 ... Operation part, 66, 66a-66c ... Call key, 67 ... Clear key, 68, 68a-68c ... LED, 70 ... Display part.