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JP2004315909A - 多空隙質体およびその製造方法 - Google Patents

多空隙質体およびその製造方法 Download PDF

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JP2004315909A JP2003112614A JP2003112614A JP2004315909A JP 2004315909 A JP2004315909 A JP 2004315909A JP 2003112614 A JP2003112614 A JP 2003112614A JP 2003112614 A JP2003112614 A JP 2003112614A JP 2004315909 A JP2004315909 A JP 2004315909A
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Abstract

【課題】面内に異なる空隙率を有する多空隙質体を提供することにある。
【解決手段】複数の空隙6aを有する板状のガス拡散層(多空隙質体)6であって、板面に沿う方向に異なる空隙率を有するように構成している。また、このガス拡散層6を、骨格を構成する原料粉末を少なくともバインダおよび発泡剤と混合して発泡性スラリー60を形成し、この発泡性スラリー60を厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリー60の板状体を発泡させることによってグリーン板グリーン板61を成形し、このグリーン板61を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形する方法により製造している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板面に沿う方向に流体を流すことにより流体中に含まれる異物を効率よく捕捉するフィルタや、毛管作用により吸着した液体を効率よく気化させる媒体および燃料電池のガス拡散層等に利用可能な多空隙質体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の空隙を有する多空隙質体としては、焼結金属、発泡金属、発泡セラミックス等を用いて板状に形成したものが知られているが、板面に沿う方向に空隙率を異ならせるように構成したものがなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように空隙率の異なる多空隙質体があれば、例えば板面に沿う方向に流体を流して流体中の異物を捕捉する場合に、当該異物を効率よく捕捉することができる。
また、空隙率の異なる多空隙質体を、例えば水を吸引してガス中に気化させる媒体として利用した場合には、面内の空隙率が異なることから気化量に分布をもたせることができる。
【0004】
さらに、空隙率の異なる多空隙質体を、固体高分子型燃料電池(PEFC)のアノード側やカソード側のガス拡散層として利用した場合には、発電効率の向上を図ることができる。
すなわち、固体高分子型燃料電池としては、電解質膜の両側に触媒層を設け、これらの外側に多空隙質体のガス拡散層を設けたものが知られており、アノード側のガス拡散層を介して電解質膜に供給される燃料ガス(例えば水素)に水蒸気を含有させることによって、電解質膜を湿潤させ、これによって電解質膜の電気抵抗の低減を図ることができる。この場合、電解質膜における乾燥しやすい部分には、ガス拡散層における水分の供給量の大きな空隙率を有する部分を対応させ、乾燥しにくい部分には、ガス拡散層における水分の供給量の少ない空隙率を有する部分を対応させることによって、電解質膜を一様に湿潤させて、当該電解質膜の電気抵抗を一様に低減することができ、発電効率の向上を図ることができるという有利な効果を生じることになる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、面内に異なる空隙率を有する多空隙質体を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の多空隙質体は、複数の空隙を有する板状の多空隙質体であって、板面に沿う方向に異なる空隙率を有するように構成したことを特徴としている。
なお、空隙率とは、多空隙質体の全容積に対する、その中に含まれる空隙の容積の割合をいう。
【0007】
請求項2に記載の多空隙質体は、請求項1に記載の発明において、上記空隙率は、上記板面に沿って漸次変化していることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の多空隙質体は、請求項1に記載の発明において、上記空隙率は、上記板面に沿う位置に応じて段階的に変化していることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の多空隙質体は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、上記空隙は、三次元方向に連続的につながる三次元網目構造をなしていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の多空隙質体の製造方法は、骨格を構成する原料粉末を少なくともバインダおよび発泡剤と混合して発泡性スラリーを形成し、この発泡性スラリーを厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の多空隙質体の製造方法は、骨格を構成する原料粉末を少なくともバインダおよび発泡剤と混合して発泡性スラリーを形成し、この発泡性スラリーを漸次厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の多空隙質体の製造方法は、骨格を構成する原料粉末を少なくともバインダおよび発泡剤と混合して発泡性スラリーを形成し、この発泡性スラリーを段階的に厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載の多空隙質体の製造方法は、請求項5〜7の何れかに記載の発明において、上記発泡性スラリーを、界面活性剤を加えて混合することにより形成することを特徴としている。
【0014】
請求項1〜4に記載の発明においては、板面に沿う方向において空隙率を異ならせているので、例えば板面に沿って流体を流して、当該流体中に含まれる異物を捕捉する場合には、上流側の空隙率を大にし、下流側の空隙率を小にすることにより、異物を捕捉する空隙の容積を有効に利用することができるので、フィルタとしての寿命の向上を図ることができる。
また、例えば液体を気化させるための媒体として用いた場合に、気化が多くなる部分には毛管作用による液体の吸引量が大となる空隙率の部分を配置し、気化が少ない部分には上記吸引量が小となる空隙率の部分を配置することによって、板面の全体から効率よく気化させることができる。なお、液体を毛管作用により厚さ方向のみに移動させるために使用する場合には、板面に沿う方向に空隙の不連続が生じていてもよい。
【0015】
さらに、例えば固体高分子型燃料電池のアノード側やカソード側のガス拡散層として利用した場合に、上述した電解質膜における乾燥しやすい部分には、例えばガス拡散層における水分の供給量の大きな空隙率を有する部分を対応させ、電解質膜における乾燥しにくい部分には、例えばガス拡散層における水分の供給量の少ない空隙率を有する部分を対応させることによって、電解質膜を一様に湿潤させて、当該電解質膜の電気抵抗を一様に低減することができ、発電効率の向上を図ることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明においては、発泡性スラリーを厚さを変えて板状に成形してから、この発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することによって、板面に沿う方向において空隙率の異なるものを容易に製造することができる。すなわち、請求項1に記載の多空隙質体を製造することができる。この場合、空隙は、三次元方向に連続的につながる三次元網目構造となる。
【0017】
請求項6に記載の発明においては、発泡性スラリーを漸次厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することによって、板面に沿って漸次空隙率が異なるものを容易に製造することができる。すなわち、請求項2に記載の多空隙質体を製造することができる。この場合も、空隙が三次元網目構造となる。
【0018】
請求項7に記載の発明においては、発泡性スラリーを段階的に厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することによって、板面に沿う位置に応じて段階的に空隙率が異なるものを容易に製造することができる。すなわち、請求項3に記載の多空隙質体を製造することができる。この場合も、空隙が三次元網目構造となる。
【0019】
請求項8においては、界面活性剤を加えて発泡性スラリーを形成することにより、発泡による空孔の拡大、発泡状態の維持時間の延長等を図ることができる。また、界面活性剤の量によって、空孔の大きさを調整することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の多空隙質体の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の多空隙質体の第1の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。この実施の形態では、多空隙質体を、固体高分子型燃料電池(PEFC)のガス拡散層6として採用した例を示している。
【0022】
固体高分子型燃料電池は、図2および図3に示すように、固体高分子の電解質膜1の両側に触媒層2、3、ガス拡散層6、6およびセパレータ4、5がそれぞれ順次積層されたものを単位セルとし、この単位セルを複数重ねたもので構成されている。
【0023】
電解質膜1は、例えば0.1mm程度の厚さのもので構成されている。
触媒層2、3は、図3に示すように、触媒としてPt担持カーボンブラックAを有する多孔質のカーボンペーパによって形成されている。
【0024】
セパレータ4、5は、上記各単位セルを区分する隔壁としての機能を有するとともに、電極としての機能を有するようになっている。この例では、一方のセパレータ4がアノード(燃料電極)として利用され、他方のセパレータ5がカソード(酸化剤電極)として利用されるようになっている。
【0025】
一方のガス拡散層6は、一方のセパレータ4と触媒層2とによって挟持されており、流入口41を介して供給された燃料ガスを触媒層2の全体に供給するとともに、残った燃料ガスを流出口42側に排出するようになっている。
他方のガス拡散層6は、他方のセパレータ5と触媒層3とによって挟持されており、流入口51を介して供給された酸化剤ガスを触媒層3の全体に供給するとともに、残った酸化剤ガスおよび後述する電気化学反応によって生じた水分を流出口52側に排出するようになっている。
そして、燃料ガスとしては、例えばほぼ100%の水素や、天然ガスやメタノールなどの燃料を改質して水素が豊富となったガス等が用いられ、酸化剤ガスとしては、一般に空気が用いられる。なお、この実施の形態では、燃料ガスとして水素を用い、酸化剤ガスとして空気を用いた例を示す。
【0026】
上記固体高分子型燃料電池においては、図3に示すような化学反応により電気エネルギが発生する。この場合、燃料となる水素(H)が触媒層2側の触媒Aの作用で水素イオン(H)と電子(e)に分かれる。すなわち、
→2H+2e …(1)
となる。
【0027】
水素イオンは、電解質膜1中を触媒層3側に移動し、触媒Aの作用によって、外部電気回路から供給される電子とともに、触媒層3に供給される酸素の還元に使われる。すなわち、
1/2O+2H+2e→HO …(2)
の電気化学反応が生じ、水が生成される。そして、触媒層2側の電子が一方のガス拡散層6およびセパレータ4を介して例えば外部の負荷に流れ、さらに、他方のセパレータ5およびガス拡散層6を介して触媒層3側に流れることから、これを電気エネルギとして利用することができる。
上記電気化学反応は、主に電解質膜1と触媒層3との境界部で発生することになる。
【0028】
また、上記固体高分子型燃料電池においては、電解質膜1を湿潤させることがイオン導電性を向上させて電気抵抗を下げる上で必要である。このため、流入口41からは、水素とともに水蒸気を供給するようになっている。
【0029】
次ぎに、上記ガス拡散層6についてさらに詳細に説明する。
このガス拡散層6は、図1に示すように、四角形の平板状に形成され、その板面に沿う方向において空隙率を異ならせた多空隙質体によって形成されている。そして、この実施の形態において、ガス拡散層6は、平行に対向する一方の辺6Aから他方の辺6Bに向けて空隙率が例えば90%から80%まで漸次低下するように形成されているとともに、一方の辺6Aが上記流入口41、51側に配置され、他方の辺6Bが流出口42、52側に配置されている。すなわち、ガス拡散層6は、前述の図2および図3、後述の図6において、流入口41、51側に空隙率の大の部分が配置され、流出口42、52側に空隙率の小の部分が配置されている。
【0030】
また、ガス拡散層6は、図4に示すように、耐食性金属としてのステンレス鋼(例えば、SUS316L)の粉体を用いて発泡焼結させたものであり、互いに連通する複数の空隙6aを有する三次元網目構造に形成されている。すなわち、空隙6aが三次元網目状に連続的につながっている。
【0031】
さらに、ガス拡散層6は、各空隙6aがセパレータ4、5のそれぞれの表面4a、5a側に環状口6bをもって開口し、かつ各環状口6bの間が表面4a、5aに沿うべく面一状の平面状に形成された面状部6cになっている。すなわち、ガス拡散層6は、面状部6cを介してセパレータ4、5の各表面4a、5aに当接するようになっている。
上記各環状口6bは、ほぼ円形状に形成され、大きさもほぼ一定のものとなっている。ただし、この環状口6bは、楕円形状、多角形状等の閉ループを描くように形成された各種の形状のものであってもよく、また大きさの異なるものであってもよい。
【0032】
また、ガス拡散層6の各触媒層2、3側の面は、複数の空隙6aが単に開口し、各空隙6aを構成する骨格柱の端面が面一状に配置された形状になっており、各骨格柱の端面が凸部となって比較的柔軟な触媒層2、3に食い込み、これによって、触媒層2、3との導電性の向上が図られている。
ただし、ガス拡散層6は、その両側の面に、上記環状口6bおよび面状部6cを備えたもので構成してもよい。
また、ガス拡散層6は、平均孔径が20〜600μm、厚さが25〜1000μmに形成されている。
【0033】
そして、ガス拡散層6は、上述したステンレス鋼の粉末を原料粉末とし、この原料粉末を40〜60重量%、水溶性樹脂バインダーとしてのメチルセルロースを5〜14重量%、界面活性剤としてのアルキルベンゼンスルホン酸塩を1〜3重量%、発泡剤としてのヘキサンを0.5〜3重量%、残部を水および不可避不純物とするものを混練機で混合してなる発泡性スラリー60(図5参照)を原料として成形されたものである。上記原料粉末は、平均粒径が例えば約10μmのものである。
【0034】
なお、この実施の形態では、各ガス拡散層6を各セパレータ4、5の表面4a、5aに当接させるように構成したが、このガス拡散層6をろう付けや拡散接合等により各セパレータ4、5の表面4a、5aに接合するようにしてもよい。
【0035】
次ぎに、上記ガス拡散層6の製造方法について説明する。
まず、図5に示すように、上述した組成の発泡性スラリー60をドクターブレード法を用いた成形装置Xによって、後述するキャリヤシート7上に塗工し、発泡、乾燥させる。
【0036】
上記成形装置Xは、図5に示すように、キャリヤーシート7、ドクターブレード8、ホッパ9、恒温・高湿度槽10、乾燥槽11、キャリヤシート7の巻き出しリール12、同キャリヤシート7の支持ロール14、15、16を備えた構成になっている。ドクターブレード8の下縁部は、キャリヤシート7の移動方向に対してほぼ直交する方向に延在するとともに、支持ロール16上のキャリヤシート7の上面と平行になるように直線状に形成されている。
【0037】
上記発泡性スラリー60の塗工に際しては、ホッパ9に投入された発泡性スラリー60を、巻き出しリール12から連続的に繰り出されるキャリヤシート7の上面に連続的に供給する。この際、発泡性スラリー60はドクターブレード8によって薄く延ばされてキャリヤシート7上に塗工される。
【0038】
そして、ドクターブレード8を徐々に上げることにより、キャリヤシート7上に塗工される発泡性スラリー60の厚さをキャリヤシート7の移動方向に変化させる。(なお、ドクターブレード8を徐々に下げることにより発泡性スラリー60の厚さを変化させるようにしてもよい。)
具体的には、キャリヤシート7の移動速度を100mm/minに一定に維持しておき、キャリヤシート7とドクターブレード8との隙間を300μmから1分ごとに10μmずつ上げていくことにより、30分後には上記隙間が600μmとなるようにする。これにより、キャリヤシート7とドクターブレード8とのの隙間に対応した厚さの発泡性スラリー60がキャリヤシート7上に塗工されることになる。
【0039】
そして、発泡性スラリー60が塗工されたキャリヤシート7を、恒温・高湿度槽10内および乾燥槽11を順次連続して通過させる。恒温・高湿度槽10では、例えば、湿度が75〜95%、温度が30〜70℃、滞留時間が10〜30分の条件の下で上記発泡性スラリー60をスポンジ状に発泡させる。乾燥槽11では、例えば、温度が50〜80℃、滞留時間が50〜70分の条件の下で乾燥させてキャリヤシート7上にスポンジ状グリーン板61を成形する。このグリーン板61は、長さ(キャリヤシート7の搬送方向の長さ)が例えば約3000mm、厚さが例えば約0.4〜0.8mmになる。因みに、グリーン板61の上記長さ方向に直交する方向の幅は、例えば約300mmである。
【0040】
また、グリーン板61は、互いに連通して三次元網目状をなす複数の空隙を有するとともに、各空隙がキャリヤシート7の上面側に環状口をもって開口し、かつ各環状口の間がキャリヤシート7の上面に沿って面一状の平面状に形成された面状部となる。
【0041】
そして、グリーン板61のバインダー成分を除去する脱脂処理を行った後、当該グリーン板61を焼成する。脱脂処理は、真空中において、例えば450〜650℃、25〜35分の条件の下で行う。また、焼成は、真空中において、例えば1200〜1300℃、50〜70分の条件の下に保持することによって行う。これによって、厚さが例えば0.3〜0.6mmに徐々に変化する発泡焼結板が得られる。
【0042】
その後、上記発泡焼結板を0.3mmの厚さに均一に型プレスによりプレス(圧縮)あるいは圧延するとともに、周囲の寸法を整える加工を施すことにより、上述した空隙率が90%から80%に漸次変化するガス拡散層6が完成する。
【0043】
上記のように構成されたガス拡散層6を備えた固体高分子型燃料電池においては、流入口41の付近ではガス拡散層6の空隙率が大となっているので、流入口41から供給される水分を電解質膜1に比較的大量に供給することができる。これに対して、流入口51付近では、ガス拡散層6の空隙率が大となっていることから、電気化学反応で生じた水をガス拡散層6の毛管作用により吸引する力が抑えられる。このため、流入口51から流入する新規な空気によって流入口41、51の付近の電解質膜1が部分的に乾燥ぎみになるのを防止することができる。
【0044】
また、流出口42付近では、ガス拡散層6の空隙率が小となっていることから電解質膜1への水分の供給が抑制される。これに対して、流出口52の付近では、ガス拡散層6の空隙率が小となっていることから、電気化学反応で生じた水を触媒層3から吸引する力が高まることになる。このため、流出口52に向って湿度の上昇した空気によっても比較的に効率よく生成水を気化させて流出口52から流出させることができるとともに、この生成水の除去によって触媒層3に空気を供給することができる。
【0045】
すなわち、新規な空気が流入口51から流入して流出口52から流出するため、電解質膜1では流入口51側が乾燥しやすく、流出口52側が乾燥しにくくなる。
これに対して、アノード側のガス拡散層6は、流入口41側の空隙率が大きく水蒸気の供給量の大きい部分が電解質膜1の乾燥しやすい部分に対応し、流出口42側の空隙率が小さく水蒸気の供給量の小さな部分が電解質膜1の乾燥しにくい部分に対応すべく設置されているので、電解質膜1を一様に湿潤させる上で効果がある。
【0046】
一方、カソード側のガス拡散層6は、流入口51側の空隙率が大きく水の吸引量が小さな部分が電解質膜1の乾燥しやすい部分に対応し、流出口52の空隙率が小さく水の吸引量の大きな部分が電解質膜1の乾燥しにくい部分に対応すべく設置されているので、この場合も、電解質膜1を一様に湿潤させる上で効果がある。
【0047】
ただし、カソード側のガス拡散層6における流入口51付近の空隙率を大きくすることによって、電解質膜1に供給される新規な空気の量が多くなり、これによって電解質膜1が乾燥しやすくなるようであれば、当該ガス拡散層6における流入口51付近の空隙率を低減して、流入口51付近の電解質膜1の乾燥を抑えることが好ましい。
【0048】
以上の結果、電解質膜1の全体を一様に十分湿潤させることができるとともに、空気中の酸素を触媒層3の全体に供給することができるので、発電効率の向上を図ることができる。
【0049】
また、上記ガス拡散層6の製造方法においては、発泡性スラリー60を厚さを変えてキャリヤシート7上に塗工し、この塗工した発泡性スラリー60を発泡させることによってグリーン板61を成形し、このグリーン板61を焼成した後に所定の厚さにプレスや圧延成形することによって、板面に沿う方向において空隙率の異なるガス拡散層6を容易に製造することができる。
【0050】
そして、この場合、発泡性スラリー60を漸次厚さが変わるように塗工することによって、空隙率を板面に沿って漸次変化すべく異ならせることができる。また、発泡性スラリー60の厚さを段階的に変化させることにより、空隙率を板面に沿う位置に応じて段階的に異ならせることができる。
【0051】
さらに、界面活性剤によって、発泡による空孔の拡大、発泡状態の維持時間の延長等を図ることができる。そして、界面活性剤の投入量によって、上述した平均孔径の調整を図ることができる。
【0052】
なお、上記実施の形態においては、流入口41、51から供給した水素(水分を含む)や空気を各ガス拡散層6内を通して触媒層2、3側に供給するように構成したが、上記水素や水は、図6に示すように、各セパレータ4、5の表面4a、5aにそれぞれ設けた各溝4b、5bから各ガス拡散層6を介して触媒層2、3側に供給するようにしてもよい。この場合、各溝4b、5bの一方の端部をそれぞれ各流入口41、51に連通させておき、当該各溝4b、5bの他方の端部をそれぞれ各流出口42、52に連通させておくことにより、各流入口41、51および各溝4b、5bからぞれぞれ各ガス拡散層6に水素または空気を供給するように構成することが好ましい。もちろん、各溝4b、5bのみからそれぞれ各ガス拡散層6に水素または空気を供給するように構成してもよい。
【0053】
また、上記実施の形態では、グリーン板61の厚さを一定の割合で直線的に変化させる例を示したが、キャリヤシート7とドクターブレード8との隙間を増減する速度、キャリヤシート7の移動速度等を変えることにより、グリーン板61の厚さを、連続直線状はもとより、連続曲線状、段階的、あるいはこれらを組み合わせた形状等に変化させることが可能であり、その厚さに応じて変化する空隙率の異なるガス拡散層6を得ることができる。
【0054】
例えば、厚さが0.05mmで、空隙率が40%から80%に徐々に変化するものや、厚さが0.2mmで、空隙率が60%から90%に徐々に変化するものや、厚さが2.0mmで、空隙率が90%から97%に徐々に変化するものや、厚さが0.5mmで、空隙率が70%と80%と90%との3つに段階的に変化するもの等からなる面内に空隙率の異なるガス拡散層6を成形することができる。
【0055】
さらに、グリーン板61を焼成した後に、一定の厚さにプレスや圧延するように構成したが、焼結前にグリーン板61を一定の厚さにプレスや圧延するようにしてもよい。
【0056】
(第2の実施の形態)
次ぎに、この発明の第2の実施の形態を図7を参照して説明する。この第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、空隙率がガス拡散層6の長手方向に沿って漸次変化するのではなく、長手方向に直交する幅方向に漸次変化するように構成されている点である。
【0057】
すなわち、ガス拡散層6は、幅方向に平行に対向する一方の辺6Cから他方の辺6Dに向かって、空隙率が漸次直線状に小となるように構成されている。
【0058】
上記のように構成されたガス拡散層6の製造方法は、上記第1の実施の形態で示した成形装置X(図5参照)を用い、ドクターブレード8を上下方向に移動させることなく、当該ドクターブレード8を傾けることによって行う。
すなわち、ドクターブレード8の下縁部を、支持ロール16上のキャリヤシート7の上面に対して当該キャリヤシート7の一側から他側に向けて所定の角度に傾けることにより、キャリヤシート7上に塗工する発泡性スラリー60の厚さを幅方向に漸次直線状に変化させる。このようにしてキャリヤシート7上に塗工された発泡性スラリー60については、第1の実施の形態と同様の処理を行うことにより、空隙率が幅方向に漸次直線状に変化するガス拡散層6が完成する。
【0059】
上記の場合、発泡性スラリー60を塗工する位置におけるキャリヤシート7とドクターブレード8との隙間を幅方向に300μmから600μmまで変化させた状態にすると、発泡後のグリーン板61の厚さは、幅方向に0.4mmから0.8mmまで直線的に変化したものとなる。このグリーン板61は、上述のように脱脂、焼結することにより、幅方向に0.3mmから0.6mmまで直線的に変化する発泡焼結板となる。この発泡焼結板を0.3mmにプレスや圧延することで、空隙率が90%から80%まで幅方向に連続的に変化するガス拡散層6が得られる。
【0060】
上記のように構成されたガス拡散層6およびその製造方法においても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。ただし、この第2の実施の形態の製造方法においては、ドクターブレード8の角度を変えるだけで、空隙率を容易に変更することができる利点がある。
【0061】
なお、ドクターブレード8の下縁部は、上述のように直線状に形成したものを示したが、この下縁部は曲線状、その他の種々の形状に形成したものであってもよい。この場合には、下縁部の形状に応じ、発泡性スラリー60が厚く塗工される部分の空隙率を低減することができる。したがって、空隙率が種々パターンで変化するガス拡散層6を容易に製造することができる。
【0062】
(第3の実施の形態)
次ぎに、この発明の第3の実施の形態を図8を参照して説明する。この第3の実施の形態が第1および第2の実施の形態と異なる点は、空隙率がガス拡散層6の対角方向に漸次直線状に変化すべく構成されている点である。
【0063】
すなわち、ガス拡散層6は、対角方向に位置する一方の頂点6Eから他方の頂点6Fに向かって、空隙率が漸次直線状に小となるように構成されている。
【0064】
上記のように構成されたガス拡散層6の製造方法は、上記第1の実施の形態で示した成形装置X(図5参照)を用い、ドクターブレード8を上方(または下方)に移動させるとともに、当該ドクターブレード8の下縁部を所定の角度に傾けることによって行う。
すなわち、支持ロール16上のキャリヤシート7の上面に対して当該キャリヤシート7の一側から他側に向けて所定の角度に傾けた下縁部を有するドクターブレード8を、一定の速度で漸次上方(または下方)に移動することにより、同じく一定の速度で移動するキャリヤシート7上に発泡性スラリー60を塗工することにより行う。これにより、塗工した発泡性スラリー60の厚さをガス拡散層6に対応する一方の頂点6Eから他方の頂点6Fに向かって漸次直線状に変化させることができる。このように発泡性スラリー60をキャリヤシート7上に塗工した後は、上述の第1の実施の形態と同様の処理を行うことにより、空隙率が対角方向に漸次直線状に変化すするガス拡散層6が完成する。
【0065】
上記の場合、発泡性スラリー60を塗工する位置におけるキャリヤシート7とドクターブレード8との隙間を300μmから600μmまで変化させた状態にし、かつドクターブレード8を漸次上方に300μm移動することにより、発泡後のグリーン板61の厚さは、対角方向に0.4mmから1.2mmまで直線的に変化したものとなる。このグリーン板61は、上述のように脱脂、焼結することにより、対角方向に0.3mmから0.9mmまで直線的に変化する発泡焼結板となる。この発泡焼結板を0.3mmにプレスや圧延することで、空隙率が90%から70%まで対角方向に連続的に変化するガス拡散層6が得られる。
【0066】
上記のように構成されたガス拡散層6およびその製造方法においても、上記第1および第2の実施の形態と同様の作用効果を奏する。ただし、この第3の実施の形態の製造方法においては、ドクターブレード8の下縁部を傾斜させ、かつ当該ドクターブレード8を上下方向に移動することにより、対角方向のより複雑な方向に沿って空隙率を変化させることができる。
【0067】
なお、上記各実施の形態においては、多空隙質体を、固体高分子型燃料電池のガス拡散層6に採用した例を示したが、上述したガス拡散層6と同様の構成の多空隙質体をフィルタ等の他の用途に用いてもよい。例えば、フィルタの用途に用いた場合には、異物を排除して清浄にすべき例えば気体(流体)を空隙率の大の側から多空隙質体内に供給し、当該多空隙質体の板面に沿って流通させて空隙率の小の側から排出することにより、空隙の容積を有効に利用して、気体中に含まれる異物を捕捉することができる。したがって、フィルタの寿命の向上を図ることができる。
【0068】
また、多空隙質体としては、フィルタ等のように導電性を要しないものに用いる場合には、上述したステンレス鋼等の金属の他に、セラミックス等の導電性を有しない材料を用いて成形することも可能である。
【0069】
さらに、上記各実施の形態においては、キャリヤシート7とドクターブレード8との隙間を主として0.3〜0.9mmの範囲に設定した例を示したが、このキャリヤシート7とドクターブレード8との隙間は0.05〜1.5mmまで調整が可能であり、上述した第1〜第3の実施の形態等で示した製造方法を組み合わせることにより、例えばまだら模様等のように種々の形状に分布した空隙率を有する多空隙質体を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜4に記載の発明によれば、板面に沿う方向において空隙率を異ならせているので、例えば板面に沿って流体を流して、当該流体中に含まれる異物を捕捉する場合には、上流側の空隙率を大にし、下流側の空隙率を小にすることにより、異物を捕捉する空隙の容積を有効に利用することができるので、フィルタとしての寿命の向上を図ることができる。
また、例えば液体を気化させるための媒体として用いた場合に、気化が多くなる部分には毛管作用による液体の吸引量が大となる空隙率の部分を配置し、気化が少ない部分には上記吸引量が小となる空隙率の部分を配置することによって、板面の全体から効率よく気化させることができる。
【0071】
さらに、例えば固体高分子型燃料電池のアノード側やカソード側のガス拡散層として利用した場合に、電解質膜における乾燥しやすい部分には、例えばガス拡散層における水分の供給量の大きな空隙率を有する部分を対応させ、電解質膜における乾燥しにくい部分には、例えばガス拡散層における水分の供給量の少ない空隙率を有する部分を対応させることによって、電解質膜を一様に湿潤させて、当該電解質膜の電気抵抗を一様に低減することができ、発電効率の向上を図ることができる。
【0072】
請求項5に記載の発明によれば、発泡性スラリーを厚さを変えて板状に成形してから、この発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することによって、板面に沿う方向において空隙率の異なるものを容易に製造することができる。
【0073】
請求項6に記載の発明によれば、発泡性スラリーを漸次厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することによって、板面に沿って漸次空隙率が異なるものを容易に製造することができる。
【0074】
請求項7に記載の発明によれば、発泡性スラリーを段階的に厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することによって、板面に沿う位置に応じて段階的に空隙率が異なるものを容易に製造することができる。
【0075】
請求項8によれば、界面活性剤を加えて発泡性スラリーを形成することにより、発泡による空孔の拡大、発泡状態の維持時間の延長等を図ることができる。また、界面活性剤の投入量によって、空孔の大きさを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態として示した多空隙質体の正面図である。
【図2】同多空隙質体を用いた固体高分子型燃料電池を示す要部断面図である。
【図3】同多空隙質体を用いた固体高分子型燃料電池の作用を示す要部断面図である。
【図4】同多空隙質体を示す要部斜視図である。
【図5】同多空隙質体を製造するための成形装置を示す説明図である。
【図6】同多空隙質体を用いた固体高分子型燃料電池の他の例を示す要部断面図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態として示した多空隙質体の正面図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態として示した多空隙質体の正面図である。
【符号の説明】
6 ガス拡散層(多空隙質体)
6a 空隙
60 発泡性スラリー
61 グリーン板

Claims (8)

  1. 複数の空隙を有する板状の多空隙質体であって、板面に沿う方向に異なる空隙率を有するように構成したことを特徴とする多空隙質体。
  2. 上記空隙率は、上記板面に沿って漸次変化していることを特徴とする請求項1に記載の多空隙質体。
  3. 上記空隙率は、上記板面に沿う位置に応じて段階的に変化していることを特徴とする請求項1に記載の多空隙質体。
  4. 上記空隙は、三次元方向に連続的につながる三次元網目構造をなしていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の多空隙質体。
  5. 骨格を構成する原料粉末を少なくともバインダおよび発泡剤と混合して発泡性スラリーを形成し、この発泡性スラリーを厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することを特徴とする多空隙質体の製造方法。
  6. 骨格を構成する原料粉末を少なくともバインダおよび発泡剤と混合して発泡性スラリーを形成し、この発泡性スラリーを漸次厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することを特徴とする多空隙質体の製造方法。
  7. 骨格を構成する原料粉末を少なくともバインダおよび発泡剤と混合して発泡性スラリーを形成し、この発泡性スラリーを段階的に厚さを変えて板状に成形してからこの発泡性スラリーの板状体を発泡させることによってグリーン板を成形し、このグリーン板を、焼成前または焼成後に所定の厚さに圧縮または圧延成形することを特徴とする多空隙質体の製造方法。
  8. 上記発泡性スラリーを、界面活性剤を加えて混合することにより形成することを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の多空隙質体の製造方法。
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