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JP2004504378A - ジスタマイシン誘導体の合成方法 - Google Patents

ジスタマイシン誘導体の合成方法 Download PDF

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JP2004504378A
JP2004504378A JP2002514091A JP2002514091A JP2004504378A JP 2004504378 A JP2004504378 A JP 2004504378A JP 2002514091 A JP2002514091 A JP 2002514091A JP 2002514091 A JP2002514091 A JP 2002514091A JP 2004504378 A JP2004504378 A JP 2004504378A
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JP2002514091A
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ベリア,イタロ
コツツイ,パオロ
モンジエツリ,ニコラ
ネージ,マルチエツラ
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フアルマシア・イタリア・エツセ・ピー・アー
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D207/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D207/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
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Abstract

本発明では、出発原料としてジスタマイシンAを用いることにより、本明細書中で示す式を有する抗腫瘍活性を有するジスタマイシン誘導体を合成する際に有用な中間体を合成するための方法を提供する。

Description

【0001】
本発明は、ジスタマイシン誘導体の合成方法に関し、より詳細には、窒素含有末端基を有し、抗腫瘍剤として有益な生物学的特性を有する様々なジスタマイシン誘導体を合成する際の重要な中間体を合成するための方法に関する。
【0002】
ジスタマイシンAは、下記の式:
【0003】
【化18】
Figure 2004504378
により示されるが、ピロールアミジン抗生物質のファミリーに属し、DNA−AT配列と可逆的かつ選択的に相互作用し、そうすることで複製および転写の両方を妨げることが報告されている。参考文献については、Nature、203、1064(1964);FEBS Letters、7(1970)90;Prog. Nucleic Acids Res. Mol.Biol.、15、285(1975)を参照のこと。
【0004】
いくつかのジスタマイシン誘導体が抗腫瘍剤として当該分野で知られている。
【0005】
一例として、本出願人自身の名義での国際特許出願公開WO98/04524には、抗腫瘍活性を有する新規なジスタマイシン誘導体が開示されており、ここで、ジスタマイシンのホルミル基は、アクリロイル基により置換され、アミジノ基は、何種かの窒素含有末端基により置換されており、グアニジノがその1つである。
【0006】
このような後者の化合物を、以下、ジスタマイシン−グアニジンと簡略化して示すが、これらはまた下記の特許出願明細書にも開示される:国際特許出願公開WO97/28123、同WO97/43258、同WO99/50265、同WO99/50266、同WO99/64413および同WO01/40181(これは、英国特許出願第9928703.9号から優先権を主張する)、これらはすべて、本出願人自身の名義であり、そして参考として本明細書に組み込まれる。
【0007】
このクラスの化合物の代表的なものは、場合によって医薬適合性の塩の形態にあるが、例えば、下記がある:
1)N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド;
2)N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−クロロアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド;
3)N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボキサミド;
4)N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−3−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド;
5)N−(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−({[4−({4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]ベンゾイル}アミノ)−1−メチル−1H−ピロール−2−イル]カルボニル}アミノ)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド;
6)N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−3−({4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]ベンゾイル}アミノ)−1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド;
7)N−(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[({4−[(−3−{4−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]フェニル}−2−プロペノイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド。
【0008】
グアニジノ以外の窒素含有末端基、例えば、アミノ基、アミジノ基およびアミド基を有するいくつかの他のジスタマイシン誘導体は、抗腫瘍剤としてこの分野では広く知られている。
【0009】
これらの化合物すべておよびそれらの類似体は、既知の化学的手法に従って合成され、そのような方法には、適正に活性化されたカルボン酸誘導体と、所望する窒素含有末端基を有するポリピロールアミド骨格との縮合反応が基本的に含まれる。
【0010】
この後者のポリピロールアミド中間体を合成するには、対応するニトロ誘導体の還元により得られる2−カルボキシ−4−アミノピロール類に、実質的に数回のアシル化反応を含むかなり面倒な段階毎の手順を踏む。
【0011】
ジスタマイシン誘導体およびポリピロールアミド中間体を合成するための上記方法に対する一般的な参考文献については、例えば、上記の国際特許出願公開WO98/04524を参照のこと。
【0012】
この点に関して、本発明者らは、驚くべきことに、上記のポリピロールアミド誘導体が、ジスタマイシンAそのものから出発することにより、所望する生成物を高収率かつ高純度で、そして限られた数の工程に従って得ることが可能な方法により有利に合成され得ることを見出した。
【0013】
従って、本発明の1つの目的は、下記式(I):
【0014】
【化19】
Figure 2004504378
(式中、nは、1から4までの整数であり、Rは、下記から成る群より選択され、
【0015】
【化20】
Figure 2004504378
これらの式中、
、RおよびRは同一または異なって、水素、メチルおよびエチルから独自に選択される)
のポリピロールアミド誘導体を合成するための方法である。この方法は、
a)下記式(II):
【0016】
【化21】
Figure 2004504378
の化合物が得られるように、ジスタマイシンAを塩基の存在下で無水コハク酸と反応させる工程;
b)下記式(III):
【0017】
【化22】
Figure 2004504378
(式中、Pは、t−ブトキシカルボニルである)
の化合物が得られるように、式(II)の化合物をジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下でt−ブチルジカーボネートと反応させる工程;
c)下記式(IV):
【0018】
【化23】
Figure 2004504378
(式中、Pは、上記に示される意味を有する)
の誘導体が得られるように、式(III)の化合物を塩基性条件下で加水分解する工程;
d)好適なカップリング剤の存在下で、式(IV)の化合物を下記式(V):
【0019】
【化24】
Figure 2004504378
(式中、nおよびRは、上記に示される意味を有する)
の化合物と反応させる工程;および
e)式(I)の遊離アミノ誘導体が得られるように、得られた化合物を脱保護する工程、を含む。
【0020】
本発明の目的であるこの方法により、式(I)の化合物を、様々なジスタマイシン誘導体の合成における有用な中間体として、穏和な条件のもとで、高収率かつ高純度で得ることができる。
【0021】
さらに、本発明の方法により、いくつかの工程を行う必要がなく、かつ/または望ましくない副生成物をもたらし得る中間体のアミノ誘導体を単離する必要がなく上記化合物を合成することが可能になる。
【0022】
本発明の好ましい実施形態によれば、本方法は、Rが下記式:
【0023】
【化25】
Figure 2004504378
(式中、R、RおよびRは同一または異なって、水素、メチルおよびエチルから独自に選択される。さらにいっそう好ましくは、上記の基R、基Rおよび基Rは、すべて水素原子である)
の基である式(I)の化合物の合成に有利に適用することができる。
【0024】
本発明の方法の工程a)において、式(II)の化合物は、市販されているジスタマイシンAを、通常の塩基、例えば、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムの存在下で、好ましくは少し過剰な無水コハク酸で処理することにより得ることができる。
【0025】
この反応は、有機溶媒、好ましくはジメチルホルムアミド(DMF)中で、約2時間から約48時間までの範囲の時間にわたって、約20℃から約100℃までの範囲の温度で行われる。
【0026】
工程b)において、式(III)の化合物は、約2当量から約4当量までのジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下で、式(II)の化合物を約2当量から約4当量までのジ−t−ブチルジカーボネートと反応させ、そして少し過剰な有機塩基、好ましくはトリエチルアミン(TEA)と反応させることにより得ることができる。
【0027】
上記の反応は、好ましくは、有機溶媒、例えばDMF中、約0℃から約30℃までの範囲の温度で、約1時間から約24時間までの時間にわたって行われる。
【0028】
段階c)において、式(IV)の化合物を得るための式(III)の化合物の加水分解は、水/有機溶媒(ジオキサン、アセトニトリルまたは好ましくはテトラヒドロフラン(THF)など)の混合物中において、塩基性条件下で、例えば、過剰の無機塩基、例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化リチウムを用いて行われる。
【0029】
反応温度は、約1時間から約24時間の時間にわたって、約0℃から約70℃まで変化させることができる。
【0030】
工程d)において、式(IV)の化合物と式(V)の化合物の間の反応は、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(EDCI)、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム(BOP)または好ましくはテトラフルオロホウ酸O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(TBTU)などの好適なカップリング剤の存在下、有機塩基、例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、ピリジンまたは好ましくはトリエチルアミン(TEA)の存在下で、有機溶媒、好ましくはDMF中において行われる。
【0031】
反応温度は、約5時間から約24時間までの時間にわたって、約−20℃から約40℃まで変化させることができる。
【0032】
工程e)において、対応する式(I)の化合物を得るためのアミノ保護t−ブトキシカルボニル基の除去は、有機化学では広く知られている従来の技術に従って行われる。一例として、上記脱保護反応は、ジクロロメタン、エタノールまたは好ましくはメタノールなどの有機溶媒中、約−20℃から約40℃までの範囲の温度において、酸性条件下で、例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸を用いて行うことができる。
【0033】
上記のことから、上で示したような脱保護反応を例えば塩酸の存在下で行うことにより、塩酸との酸付加塩として対応する式(I)のアミノ誘導体が得られることは、当業者には明らかである。
【0034】
同様に、所望されるいずれの目的に対しても、それ自体または酸付加塩のいずれかとしての式(I)の化合物は、従来の技術に従って対応するアミノ保護誘導体に適便に転換することができる。この分野において知られている好適なアミノ保護基は、例えば、ホルミル、ベンジルオキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニルである。
【0035】
本発明の目的である上記方法の試薬のすべては、市販されているか、または既知の方法に従って容易に合成することができる。
【0036】
一例として、Rが上記の意味を有する式(V)の化合物は、例えば、J. Amer. Chem. Soc. 81、1959、4328;J. Chem. Soc. 1961、5120−5127;またはChem. Ber. 97、1964、704−708に報告されるようにして合成することができる。
【0037】
同様に、出発原料のジスタマイシンAは、例えば、ArcamoneらによるNature 203、1064(1964)に記載されるような微生物学的プロセスに従って合成することができる。
【0038】
上に記載したように、式(I)の化合物は、抗腫瘍活性を有するジスタマイシン誘導体を合成する際の有用な中間体である。
【0039】
従って、本発明のさらなる目的は、下記式(VI):
【0040】
【化26】
Figure 2004504378
(式中、
nは、1から4までの整数であり;
Rは、下記から成る群より選択され:
【0041】
【化27】
Figure 2004504378
これらの式中、
、RおよびRは同一または異なって、水素、メチルおよびエチルから独自に選択され;
は、下記から成る群より選択され、
【0042】
【化28】
Figure 2004504378
これらの式中、
およびRは、塩素原子または臭素原子であり;
は、水素、塩素または臭素であり;
XおよびYは同一または異なって、窒素原子およびCH基から選択され;
Wは、フェニレンであるか、またはN、OもしくはSから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を有するベンゾ縮合した5員複素環もしくは6員複素環であり、それらはともに、場合によって低級アルキル基によりさらに置換される)のジスタマイシン誘導体またはそれらの薬学的に許容される塩を合成するための方法である。この方法は、
a)下記式(II):
【0043】
【化29】
Figure 2004504378
の化合物が得られるように、ジスタマイシンAを塩基の存在下で無水コハク酸と反応させる工程;
b)下記式(III):
【0044】
【化30】
Figure 2004504378
(式中、Pは、t−ブトキシカルボニルである)
の化合物が得られるように、式(II)の化合物をジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下でt−ブチルジカーボネートと反応させる工程;
c)下記式(IV):
【0045】
【化31】
Figure 2004504378
(式中、Pは、上記に示される意味を有する)
の誘導体が得られるように、式(III)の化合物を塩基性条件下で加水分解する工程;
b)好適なカップリング剤の存在下で、式(IV)の化合物を下記式(V):
【0046】
【化32】
Figure 2004504378
(式中、nおよびRは、上記に示される意味を有する)
の化合物と反応させる工程;
e)下記式(I):
【0047】
【化33】
Figure 2004504378
(式中、nおよびRは、上記に示される意味を有する)
の遊離アミノ誘導体が得られるように、得られた化合物を脱保護する工程;および
f)式(VI)の化合物が得られるように、式(I)の化合物を下記式:
−COZ (VII)
(式中、Rは、上記に示される意味を有し、Zは、ヒドロキシまたは好適な脱離基である)
のカルボン酸誘導体でアシル化し、そして所望であれば、式(VI)の化合物をその薬学的に許容される塩に転換する工程、を含む。
【0048】
式(I)の化合物と式(VII)の化合物との工程f)によるアシル化反応は、従来の技術に従って行われる。
【0049】
一例として、式(I)の化合物と、Zがヒドロキシである式(VII)の化合物との反応は、好ましくは、有機溶媒、例えばジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、エタノール、ベンゼンまたはピリジン中において、有機塩基または無機塩基、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムまたは重炭酸ナトリウムもしくは重炭酸カリウムの存在下および縮合剤、例えば、N−エチル−N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび/またはヒドロキシベンゾトリアゾール水和物の存在下で行われる。
【0050】
反応温度は、約1時間から約24時間までの時間にわたって、約−10℃から約100℃まで変化させることができる。
【0051】
Zがハロゲン原子、好ましくは臭素または塩素である式(VII)の化合物が使用されるときには、類似した操作条件が適用される。
【0052】
この反応は、具体的には、ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ピリジン、ベンゼン、テトラヒドロフランなどの有機溶媒またはその水性混和物中において、場合によって塩基の存在下で行われる。
【0053】
反応は、約0℃から約100℃までの範囲の温度で、約2時間から約48時間までの範囲の時間にわたって行われる。
【0054】
式(VI)の化合物をその薬学的に許容される塩へと場合によって転換するには、従来の方法を用いることができる。
【0055】
式(VI)の化合物の薬学的に許容される塩の例は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、コハク酸、マロン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸およびこれらに類するものなどの薬学的に許容される無機酸または有機酸との塩である。
【0056】
式(VII)の中間体化合物は既知であるか、または例えば、上記特許出願に報告されるような既知の方法に従って容易に合成される。
【0057】
本発明のこの後者の局面によれば、そのようにして合成され得る好ましいジスタマイシン誘導体は、Rが、下記式:
【0058】
【化34】
Figure 2004504378
(式中、
、RおよびRは同一または異なって、水素、メチルまたはエチルから選択され;
は、下記式のα−ブロモアクリロイル部分またはα−クロロアクリロイル部分である:
【0059】
【化35】
Figure 2004504378
この式中、
は、塩素原子または臭素原子であり;
XおよびYは同一または異なって、窒素原子またはCH基から選択される)の基を表すものである。
【0060】
本発明の目的であるこの方法に従って合成され得る式(I)のジスタマイシン誘導体の中で、上記N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミドは、特に好ましい。
【0061】
それを合成するための本発明の好ましい実施形態によれば、対応する式(II)の誘導体が得られるように、適正な量のジスタマイシンAを塩基性条件下で少し過剰な無水コハク酸と反応させ、その後、これを、適正な量のジメチルアミノピリジンの存在下で適正な量のジ−t−ブチルジカーボネートと反応させる。
【0062】
好ましくは、上記反応において、2当量から4当量までのジ−t−ブチルジカーボネートおよび2当量から4当量までのジメチルアミノピリジンが用いられる。
【0063】
そのようにして得られた式(III)の化合物を、その後、塩基性条件下で加水分解し、続いて、適正な量の式(V)のN−(2−アミノエチル)グアニジンと反応させる。
【0064】
得られた化合物を、さらに、従来の技術に従って、例えば塩酸の存在下で脱保護することにより、R、RおよびRがすべて水素原子である、所望するグアニジノ末端基を有する対応する式(I)のピロールアミド骨格を生じる。
【0065】
その後、所望する化合物が得られるように、式(I)の化合物を、好適な量、例えば(I):(VII)のモル比が1:1〜1:2で、式(VII)の1−メチル−4−(α−ブロモアクリロイルアミド)ピロール−2−カルボニルクロリドと反応させる。
【0066】
何ら限定することなく本発明を説明するために、下記の実施例を本明細書に示す。
【0067】
実施例1
N−(5−{[(5−{[(2−シアノエチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−ホルミル−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミドの合成
DMF(240mL)中のジスタマイシンA(12.0g)の溶液に無水コハク酸(5.8g)およびNaCO(8.0g)を加えた。その懸濁液を70℃に温め、4時間攪拌した。有機溶媒を真空下で除き、残留物を水(60mL)で処理し、懸濁液を一晩5℃で冷却した。その後、懸濁液を真空下で濾過して、40℃で真空乾燥した後、表題化合物(9.4g;収率87%)を淡褐色の粉末として得た。
【0068】
FAB−MS:m/z465(100,[M+H]
PMR(DMSO−d)δ:10.05(s,1H),9.95(s,2H),8.25(t,J=5.1Hz,1H),8.09(s,1H),7.23(d,J=1.8Hz,1H),7.21(d,J=1.8Hz,1H),7.19(d,J=1.8Hz,1H),7.02(d,J=1.8Hz,1H),6.97(d,J=1.8Hz,1H),6.94(d,J=1.8Hz,1H),3.82(s,3H),3.81(s,3H),3.79(s,3H),3.42−3.28(m,2H),2.75−2.68(m,2H)。
【0069】
実施例2
5−{[(5−{[(5−{[(t−ブトキシカルボニル)(2−シアノエチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル(ホルミル)カルバミン酸t−ブチルの合成
5℃に冷却した乾燥DMF(20mL)中の実施例1に従って合成した化合物(4.64g)の溶液に、ジ−t−ブチルジカーボネート(8.73g)、TEA(2.78mL)およびDMAP(2.44g)を加えた。その溶液を5時間攪拌し、その後、有機溶媒を真空下で除いた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル=6:4)により精製して、表題化合物(2.61g;収率40%)をベージュ色の粉末として得た。
【0070】
FAB−MS:m/z665(100,[M+H]);565(20);465(55)
PMR(DMSO−d)δ:9.97(s,1H),9.89(s,1H),9.25(s,1H),7.49(d,J=1.8Hz,1H),7.20(d,J=1.8Hz,1H),7.06(d,J=1.8Hz,1H),6.99(d,J=1.8Hz,1H),6.85(d,J=1.8Hz,1H),6.65(d,J=1.8Hz,1H),3.87(s,3H),3.83(s,3H),3.72(s,3H),3.83(m,2H),2.45(t,J=6.2Hz,2H),1.48(s,9H),1.27(s,9H)。
【0071】
実施例3
4−[({4−[({4−[(t−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−イル}カルボニル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸の合成
THF(15mL)中の実施例2に従って合成した化合物(3.3g)の溶液に、LiOHの1N溶液(3mL)を加えた。その溶液を室温で24時間攪拌し、その後、真空下で有機溶媒を除き、残留物を水(200mL)で処理し、その後、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。水性相を10%酢酸で酸性化し、その懸濁液を真空下で濾過し、得られた白色の固体を水(20mL)で洗浄した。40℃、真空下で乾燥させた後、表題化合物(1.2g;収率50%)を象牙色の粉末として得た。
【0072】
FAB−MS:m/z485(100,[M+H]);491(70);385(30)
PMR(DMSO−d)δ:9.83(s,2H),9.06(s,1H),7.49(d,J=1.8Hz,1H),7.20(d,J=1.8Hz,1H),7.06(d,J=1.8Hz,1H),6.99(d,J=1.8Hz,1H),6.85(d,J=1.8Hz,1H),6.65(d,J=1.8Hz,1H),3.82(s,3H),3.81(s,3H),3.79(s,3H),1.44(s,9H)。
【0073】
実施例4
5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル−カルバミン酸t−ブチル=塩酸塩の合成
乾燥DMF(50mL)中の実施例3に従って合成した化合物(2g)の溶液に、TEA(0.6mL)、TBTU(1.32g)およびN−(2−アミノエチル)グアニジン(0.80g)を加え、その溶液を室温で24時間攪拌した。真空下で溶媒を除き、残留物を水で処理し、その懸濁液を真空下で濾過して、表題化合物(1.5g;収率60%)をゴム状の固体として得た。
【0074】
FAB−MS:m/z569(100,[M+H]);469(25)
PMR(DMSO−d)δ:9.88(s,1H),9.83(s,1H),9.06(s,1H),8.09(t,J=5.5Hz,1H),7.20(d,J=1.8Hz,1H),7.16(d,J=1.8Hz,1H),7.05(d,J=1.8Hz,1H),6.96(d,J=1.8Hz,1H),6.88(d,J=1.8Hz,1H),6.83(d,J=1.8Hz,1H),3.83(s,3H),3.81(s,3H),3.80(s,3H),3.40−3.20(m,4H),1.45(s,9H)。
【0075】
実施例5
4−アミノ−N−(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド=二塩酸塩[式(I)の化合物]の合成
実施例4に従って合成した化合物(1.5g)をHCl/EtOH溶液(20mL)に溶解し、室温で12時間攪拌した。真空下で溶媒を蒸発させて、表題化合物(1.1g;収率90%)を褐色の粉末として得た。
【0076】
FAB−MS:m/z469(15,[M+H]
PMR(DMSO−d)δ:10.38−10.11(bs,4H),9.98(s,1H),8.28(bs,1H),8.19(d,J=1.8Hz,1H),7.73(bs,1H),7.63(d,J=1.8Hz,1H),7.60−7.00(bs,4H),7.28(d,J=1.8Hz,1H),7.20(d,J=1.8Hz,1H),7.1(d,J=1.8Hz,1H),6.92(d,J=1.8Hz,1H),3.93(s,3H),3.90(s,3H),3.82(s,3H),3.28(m,4H)。
【0077】
実施例6
N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミド[化合物PNU 166196]の合成
30mLのベンゼン中の、国際特許出願公開WO98/04524に報告されるようにして合成した500mgの1−メチル−4−(α−ブロモアクリルアミド)ピロール−2−カルボキシルクロリドの溶液を、10mLのHO中の実施例5に従って合成した化合物(500mg)と164mgのNaHCOの溶液に加えた。その溶液を8時間、室温で激しく攪拌し、その後、真空下で蒸発させた。その粗残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=8/2)により精製して、440mgの表題化合物を黄色の固体として得た。
【0078】
FAB−MS:m/z723(32,[M+H]
PMR(DMSO−d)δ:10.30(s,1H),9.95(s,1H),9.92(s,1H),9.90(s,1H),8.10(t,J=5.9Hz,1H),7.56(t,J=5.9Hz,1H),7.2(bs,4H),6.9−7.3(m,8H),6.68(d,J=2.9Hz,1H),6.21(d,J=2.9Hz,1H),3.85(s,3H),3.84(s,3H),3.83(s,3H),3.80(s,3H),3.30(bs,4H)。

Claims (11)

  1. 下記式(I):
    Figure 2004504378
    (式中、nは、1から4までの整数であり、Rは、下記式から選択され、
    Figure 2004504378
    これらの式中、
    、RおよびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素、メチルおよびエチルから独自に選択される)
    のポリピロールアミド誘導体を合成するための方法であって、
    a)下記式(II):
    Figure 2004504378
    の化合物が得られるように、ジスタマイシンAを塩基の存在下で無水コハク酸と反応させる工程;
    b)下記式(III):
    Figure 2004504378
    (式中、Pは、t−ブトキシカルボニルである)
    の化合物が得られるように、式(II)の化合物をジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下でt−ブチルジカーボネートと反応させる工程;
    c)下記式(IV):
    Figure 2004504378
    (式中、Pは、上で定義したとおりである)
    の誘導体が得られるように、式(III)の化合物を塩基性条件下で加水分解する工程;
    d)好適なカップリング剤の存在下で、式(IV)の化合物を下記式(V):
    Figure 2004504378
    (式中、nおよびRは、上で定義したとおりである)
    の化合物と反応させる工程;および
    e)式(I)の遊離アミノ誘導体が得られるように、得られた化合物を脱保護する工程、
    を含む方法。
  2. Rが、下記式:
    Figure 2004504378
    (式中、R、RおよびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素、メチルおよびエチルから独自に選択される)
    の基である、請求項1に記載の方法。
  3. 、RおよびRの各々が水素である、請求項2に記載の方法。
  4. 下記式(VI):
    Figure 2004504378
    (式中、
    nは、1から4までの整数であり;
    Rは、下記から選択され:
    Figure 2004504378
    これらの式中、
    、RおよびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素、メチルおよびエチルから独自に選択され;
    は、下記から選択され、
    Figure 2004504378
    これらの式中、
    およびRは、塩素または臭素であり;
    は、水素、塩素または臭素であり;
    XおよびYは、同一であっても異なっていてもよく、窒素およびCH基から選択され;
    Wは、フェニレンであるか、またはN、OおよびSから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を有するベンゾ縮合した5員複素環もしくは6員複素環であり、それらはともに、無置換であるかまたは1個以上の低級アルキル基によりさらに置換される)
    のジスタマイシン誘導体またはその薬学的に許容される塩を合成するための方法であって、
    a)下記式(II):
    Figure 2004504378
    の化合物が得られるように、ジスタマイシンAを塩基の存在下で無水コハク酸と反応させる工程;
    b)下記式(III):
    Figure 2004504378
    (式中、Pは、t−ブトキシカルボニルである)
    の化合物が得られるように、式(II)の化合物をジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下でt−ブチルジカーボネートと反応させる工程;
    c)下記式(IV)
    Figure 2004504378
    (式中、Pは、上で定義したとおりである)
    の誘導体が得られるように、式(III)の化合物を塩基性条件下で加水分解する工程;
    d)好適なカップリング剤の存在下で、式(IV)の化合物を下記式(V):
    Figure 2004504378
    (式中、nおよびRは、上で定義したとおりである)
    の化合物と反応させる工程;
    e)下記式(I):
    Figure 2004504378
    (式中、nおよびRは、上で定義したとおりである)
    の遊離アミノ誘導体が得られるように、得られた化合物を脱保護する工程;および
    f)式(VI)の化合物が得られるように、式(I)の化合物を下記式:
    −COZ (VII)
    (式中、Rは、上で定義したとおりであり、Zは、ヒドロキシまたは好適な脱離基である)
    のカルボン酸誘導体でアシル化し、所望であれば、前記化合物をその薬学的に許容される塩に転換する工程、
    を含む方法。
  5. Rが、下記式:
    Figure 2004504378
    (式中、
    、RおよびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素、メチルおよびエチルから選択され;
    は、下記式のα−ブロモアクリロイル部分またはα−クロロアクリロイル部分であり、
    Figure 2004504378
    この式中、
    は、塩素または臭素であり;
    XおよびYは、同一であっても異なっていてもよく、窒素およびCH基から選択される)
    の基を表す、請求項4に記載の方法。
  6. 合成される化合物が、N−(5−{[(5−{[(5−{[(2−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}エチル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)アミノ]カルボニル}−1−メチル−1H−ピロール−3−イル)−4−[(2−ブロモアクリロイル)アミノ]−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキサミドであり、場合によってその薬学的に許容される塩の形態である、請求項4に記載の方法。
  7. 工程b)において、2当量から4当量までのジ−t−ブチルジカーボネートおよび2当量から4当量までのジメチルアミノピリジン(DMAP)が用いられる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 工程d)において、式(IV)の化合物と式(V)の化合物との反応が、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(EDCI)、ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム(BOP)およびテトラフルオロホウ酸O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(TBTU)から選択される好適なカップリング剤の存在下で行われる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  9. カップリング剤が、テトラフルオロホウ酸O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(TBTU)である、請求項8に記載の方法。
  10. 工程e)において、アミノ保護t−ブトキシカルボニル基が、酸性条件下、塩酸またはトリフルオロ酢酸の存在下で行われる、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  11. 工程f)において、式(I)の化合物を、Zがヒドロキシ、臭素または塩素である式(VII)の化合物と反応させる、請求項6に記載の方法。
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