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JP2004518756A - Glp−1類似体およびpparリガンドの誘導体の組み合わせ使用 - Google Patents

Glp−1類似体およびpparリガンドの誘導体の組み合わせ使用 Download PDF

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JP2004518756A JP2002569167A JP2002569167A JP2004518756A JP 2004518756 A JP2004518756 A JP 2004518756A JP 2002569167 A JP2002569167 A JP 2002569167A JP 2002569167 A JP2002569167 A JP 2002569167A JP 2004518756 A JP2004518756 A JP 2004518756A
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ワッセルマン,カルステン
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フォゲット ゴットフレッドセン,カルステン
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Abstract

本発明は、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン耐性、肥満症およびβ−細胞アポトーシスを治療する方法に関する。さらに詳しくは、本発明の方法および使用は、GLP−1類似体の安定な誘導体の投与と非チアゾリジンジオンペルオキシソーム増殖活性化レセプター (PPAR) リガンドとの組み合わせの投与に関する。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症およびβ−細胞アポトーシスを治療する方法に関する。さらに詳しくは、本発明の方法および使用は、GLP−1類似体の安定な誘導体の投与と非チアゾリジンジオンペルオキシソーム増殖活性化レセプター (PPAR) リガンドとの組み合わせの投与に関する。
【0002】
発明の背景
糖尿病は、インスリンの不十分な産生および利用から生ずる高血糖症および糖尿により特徴づけられる炭水化物代謝障害である。糖尿病は先進国における人口の大部分の生命・生活の質に重大な影響を与える。インスリンの不十分な産生は1型糖尿病であり、そしてインスリンの不十分な利用は2型糖尿病である。
【0003】
異脂血症、すなわち、血漿中のリポタンパク質の異常なレベルは糖尿病患者の間でしばしば発生する。典型的には、異脂血症は血漿トリグリセリドの増加、低いHDL (高密度リポタンパク質) コレステロール、LDL (低密度リポタンパク質) コレステロールの正常〜高いレベル、および血液中の小さい、密な、LDL (低密度リポタンパク質) 粒子のレベルの増加により特徴づけられる。異脂血症は糖尿病被検体の間で冠状動脈事象および死亡の発生率増加に寄与する主要な因子の1つである。疫学的研究において、非糖尿病被検体と比較したとき、糖尿病被検体の間で冠状動脈性死亡が数倍増加することによって、これは確認された。いくつかのリポタンパク質異常が糖尿病被検体の間で記載された。
【0004】
インスリン抵抗性は、幅広い範囲の濃度にわたってインスリンの生物学的作用を示すインスリンの能力を減少させる。インスリン抵抗性において、体はこの欠陥を補償するために異常に多い量のインスリンを分泌し、グルコース耐性が障害された状態が発生し、糖尿病の臨床的状態を生ずる。インスリン作用の欠陥を補償できないと、血漿グルコース濃度は回避不可能に上昇し、糖尿病の臨床的状態を生ずる。インスリン抵抗性および相対的に高いインスリン血症は、肥満症、高血圧症、アテローム性動脈硬化症および2型糖尿病に寄与する役割を有する。インスリン抵抗性と肥満症、高血圧症およびアンギナとの関連性は、共通の病原性連鎖としてインスリン抵抗性を有する症候群、症候群Xとして記載された。
【0005】
アポトーシスは、正常の発生の間に起こる外因性および内因性信号により調節される、細胞の自己破壊の活性なプロセスである。アポトーシスは膵臓内分泌β−細胞の調節において主要な役割を演ずることが十分に証明された。成体哺乳動物において、特定の状態、例えば、妊娠および肥満症において正常糖血の維持にインスリン産生を適合させるために、β−細胞塊は動的に変化されるという証拠が増加している。
【0006】
β−細胞塊のコントロールは、細胞の増殖、成長およびプログラムされた細胞死 (アポトーシス) 間の微妙なバランスに依存する。このバランスの崩壊はグルコースホメオスタシスの障害に導くことがある。例えば、β−細胞増殖速度が減少したとき、グルコース不耐性が老化とともに発生することは注目に値し、ヒト剖検の研究において、非糖尿病患者と比較して非インスリン依存性真性糖尿病の患者におけるβ−細胞塊の40〜60%の減少が反復して示された。インスリン抵抗性は肥満症の不変の付随的性質であるが、2型糖尿病の開始点である、インスリン要求増加をβ−細胞が満足することができなくなるまで、正常糖血は補償的高インスリン血症により維持されることが一般に認められている。
【0007】
糖尿病に関連する多数の異常を治療する試みは、異なる患者におけるこれらの異常を扱うために、いくつかの抗糖尿病薬剤の投与を促進した。抗糖尿病薬剤の例は、タンパク質、例えば、インスリンおよびGLP−1、および小分子、例えば、インスリン感作物質、インスリン分泌促進物質および食欲調節化合物である。
【0008】
ヒトGLP−1は、端部回腸、膵臓および脳において、なかでもL−細胞中で合成される、プレプログルカゴンに由来する37アミノ酸残基のペプチドである。GLP−1は、グルコース代謝および胃腸管の分泌および代謝において調節機能を有する、重要な腸ホルモンである。GLP−1 (7−36) アミド、GLP−1 (7−37) およびGLP−2へのプレプログルカゴンのプロセシングは主としてL−細胞中で起こる。簡単な系を使用して、このペプチドのフラグメントおよび類似体を記載する。
【0009】
こうして、例えば、Gly−GLP−1 (7−37) は、アミノ酸残基No. 1〜6を欠失させ、位置8における天然に存在するアミノ酸残基 (Ala) をGlyで置換することによって、GLP−1から形式的に誘導されるフラグメントを表示する。Lys34(Nε−テトラデカノイル)−GLP−1(7−37) は、位置34におけるLys残基のε−アミノ基がテトラデカノイル化されているGLP−1(7−37) である。PCT公開WO 98/08871およびWO 99/43706には、親油性置換基を有する、GLP−1類似体の安定な誘導体が開示されている。GLP−1類似体のこれらの安定な誘導体は、対応するGLP−1類似体に比較して、遅延した作用プロファイルを有する。
【0010】
β−アリール−α−オキソ置換アルキルカルボン酸 (PCT公開WO 99/19313) およびアゾリジンジオン (PCT公開WO 97/41097) は、抗糖尿病剤として有用なインスリン感作物質である。これらの化合物の例は、例えば、 (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸 (PCT公開WO 00/50414) および5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン (PCT公開WO 97/41097) である。これらの化合物は、例えば、2型糖尿病、障害されたグルコース耐性、異脂血症、および肥満症の治療および/または予防に有用である。
【0011】
PCT公開WO 00/78333には、NIDDMの治療のためにGLP−1およびチアゾリジンジオンを共投与することが記載されている。チアゾリジンジオンの副作用は減少すると記載され、そしてGLP−1とチアゾリジンジオンとの組み合わせの相乗作用が主張されている。
GLP−1類似体の誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの組み合わせ治療は両方の化合物の利益を運搬すると同時に、各化合物に関連する副作用を減少させる。こうして、個々の化合物の治療的利益と同時に副作用を減少させることが要求されている。
【0012】
発明の要約
本発明の1つの目的は、1型糖尿病、2型糖尿病または異脂血症の治療または予防において効果的に使用できる方法を提供することである。
本発明の他の目的は、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスの治療または予防において効果的に使用できる方法を提供することである。
本発明のそれ以上の目的は、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法を提供することである。
【0013】
本発明は、有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の非チアゾリジンジオンPPARリガンドを治療が必要な患者に投与することを含んでなる、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症およびβ−細胞アポトーシスを治療する方法を包含する。
本発明は、さらに、有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の非チアゾリジンジオンPPARリガンドを治療が必要な患者に投与することを含んでなる、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法を包含する。
【0014】
本発明の1つの態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体はArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である。
本発明の他の態様において、非チアゾリジンジオンPPARリガンドは (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、またはその塩である。
本発明のなお他の態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを最適以下の投与量で投与する。
本発明のなお他の態様において、相乗作用を生成するために十分な量および時間でGLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを投与する。
【0015】
発明の詳細な説明
GLP−1類似体の安定な誘導体は、後述する方法により決定して、人間における少なくとも10時間のin vivo血漿排除半減期を示すGLP−1類似体またはその誘導体である。GLP−1類似体の安定な誘導体の例は、WO 98/08871およびWO 99/43706中に見出すことができる。人間においてある化合物の血漿排除半減期を決定する方法は次の通りである:化合物を等張緩衝液、pH 7.4、PBSまたは他の適当な緩衝液中に溶解する。投与量を末梢に、好ましくは腹部または上大腿に注射する。
【0016】
活性化合物を測定するための血液試料を頻繁な間隔で、末端排除部分をカバーするために十分な期間採取する (例えば、前投与、投与後1、2、3、4、5、6、7、8、10、12、24 (第2日)、36 (第2日)、48 (第3日)、60 (第3日)、72 (第4日)、および84 (第7日)時間)。活性化合物の濃度の決定は、Wilken他、Diabetologia 43(51):A143、2000に記載されているように実施する。商業的に入手可能なソフトウェアWinNonlinバージョン2.1 (Pharsight、米国ノースカロライナ州カリー) を使用して、非分画化方法により各個々の被検体についての濃度−時間データから、誘導された薬物速度論的パラメーターを計算する。濃度−時間曲線の末端対数線形部分についての対数線形回帰により、末端排除速度定数を推定し、排除半減期の計算に使用する。
【0017】
非チアゾリジンジオンPPARリガンドは、ペルオキシソーム増殖活性化レセプター (PPAR)、例えば、サブタイプPPAR−α、PPAR−γおよびPPAR−δに結合することによって、「脂肪センサー」として働いて2型糖尿病および異脂血症の治療における糖血調節およびインスリン感作に関係する分子を提供する。リガンド−PPAR相互作用のとき達成される正常糖血作用は、脂肪酸ホメオスタシスの調節により仲介されることがあり、このホメオスタシスは明らかにインスリン作用を増強させ、引き続いて末梢組織、例えば、筋肉および脂肪におけるグルコース利用を増加させ、肝臓のグルコース新生を抑制する。参照、The glucose fatty acid cycle (Randle PJ、Garland PB、Hales CN、Newsholme EA. The glucose−fatty−acid cycle:its role in insulin sensitivity and the metabolic disturbances of diabetes mellitus. Lancet 1963:1:785−789。
【0018】
糖尿病の治療において、GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの相乗作用が存在することが発見された。2つの化合物の相乗作用は、統計的解析により、2つの個々の化合物の作用の合計から生ずる加法的作用より大きい作用である。Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) と非チアゾリジンジオンPPARリガンドとの組み合わせを使用するズッカー糖尿病脂肪 (Zucker Diabetic Fatty) (ZDF) ラットの治療を、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) 単独、および非チアゾリジンジオンPPARリガンド単独を使用するZDFの対応する治療と比較した。実験結果の統計的解析により、非チアゾリジンジオンPPARリガンドおよびArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) を使用する組み合わせ治療がHbA1cおよび24時間の血漿グルコースプロファイルに対して深遠な相乗作用を有することを証明する、有意な相互作用が示された。
【0019】
2つの化合物の強い相乗作用は、組み合わせ治療におけるこれらの化合物の投与量を単一化合物の治療における個々の化合物の最適投与量より下に低下させる。こうして、組み合わせた治療において同一の治療効果を得るために、より少ない投与量を必要とするので、個々の化合物の最適以下の投与量は副作用を減少させる。
【0020】
したがって、本発明は、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症およびβ−細胞アポトーシスを治療する方法に関する。この方法は、有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体の投与および有効量の非チアゾリジンジオンPPARリガンドの投与を含んでなる。2つの化合物は共投与することができるか、あるいは2つの薬剤として別々に投与することができる。さらに、第2化合物を使用することをさらに含んでなる養生法において、第1化合物を投与することができる。それゆえ、本発明によれば、唯一の条件はGLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを使用するオーバーラップする治療期間が存在しなくてはならないことである。
【0021】
第2面において、本発明は、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法に関する。この方法は、治療が必要な患者に有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体を投与しかつ有効量の非チアゾリジンジオンPPARリガンドを投与することを含んでなる。2つの化合物は共投与することができるか、あるいは2つの薬剤として別々に投与することができる。さらに、第2化合物を使用することをさらに含んでなる養生法において、第1化合物を投与することができる。それゆえ、本発明によれば、唯一の条件はGLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを使用するオーバーラップする治療期間が存在しなくてはならないことである。
【0022】
1つの態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体はArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である。Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) はWO 98/08871に開示されている。
他の態様において、非チアゾリジンジオンPPARリガンドはβ−アリール−α−オキソ置換アルキルカルボン酸である。
【0023】
他の態様において、非チアゾリジンジオンPPARリガンドは (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、またはその塩である。 (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、またはその塩はWO 00/50414に開示されている。この化合物の典型的な塩は、WO 00/63189に開示されているアルギニン塩である。
【0024】
他の態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体はArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) であり、かつ非チアゾリジンジオンPPARリガンドは (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、またはその塩である。
【0025】
なお他の態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを患者に共投与する。2つの化合物を別々に処方された化合物として投与するか、あるいは両方の化合物を含んでなる1つの処方物として投与することができる。それ以上の態様において、非チアゾリジンジオンPPARリガンドを投与することをさらに含んでなる養生法において、GLP−1類似体の安定な誘導体を投与することができる。好ましい態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体は非経口的薬剤である。他の好ましい態様において、非チアゾリジンジオンPPARリガンドは経口的薬剤である。
【0026】
なお他の態様において、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症および/またはβ−細胞アポトーシスを治療する方法は、GLP−1類似体の安定な誘導体および (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸の投与を含んでなる。なお他の好ましい態様において、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症および/またはβ−細胞アポトーシスを治療する方法は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの投与を含んでなる。
【0027】
なお他の態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを最適以下の投与量、すなわち、単一化合物の療法に最適な投与量よりも低い投与量で投与される。それ以上の態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドは、相乗作用を生成するために十分な量でかつ時間の間、好ましくは少なくとも4週間投与する。
被検体は好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトである。
【0028】
本発明の他の面は、有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、またはその塩の投与を含んでなる、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療する方法である。5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオンは、WO 97/41097に開示されている。
【0029】
本発明の他の面は、有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、またはその塩の投与を含んでなる、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法である。他の好ましい態様において、5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、またはその塩をArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) と組み合わせて投与する。
【0030】
本発明の他の面は、治療が必要な患者に有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量のピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン感作物質を投与することを含んでなる、1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療する方法である。インスリン感作物質ピオグリタゾンおよびロシグリタゾンは商業的に入手可能である。
【0031】
1つの態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体はArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である。
本発明の他の面は、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法であり、この方法は治療が必要な患者に有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量のピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン感作物質を投与することを含んでなる。
【0032】
1つの態様において、GLP−1類似体の安定な誘導体はArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である。
この出願において、治療は疾患、症状、または障害を防除する目的で患者を管理または看護することであるとして定義され、活性化合物を投与して、症候または合併症の開始を防止し、または症候または合併症を軽減し、または疾患、症状、または障害を排除することを包含する。本発明の関係において、2つの化合物の共投与は2つの化合物を24時間以内に投与することであるとして定義され、2つの化合物が1つの処方物で組み合わせるか否かにかかわらず、またはそれらが2つの別々の処方物であるかどうかにかかわらず、各々が2つの化合物の一方を含有する2つの薬剤の別々の投与を包含する。薬剤は薬学上活性な化合物の投与に適当な医薬組成物である。
【0033】
投与経路は、活性化合物を適当なまたは所望の作用部位に効果的に輸送する任意の経路、例えば、経口的、経鼻的、経頬的、経肺的、経皮的または非経口的であることができる。
【0034】
GLP−1類似体の安定な誘導体、例えば、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) を含有する医薬組成物 (または薬剤)はこのような治療が必要な患者に非経口的に投与することができる。非経口的投与は注射器、必要に応じてペン様注射器による皮下、筋肉内または静脈内注射により実施することができる。選択的に、非経口的投与は注入ポンプにより実施することができる。それ以上のオプションは、経鼻的または経肺的噴霧の形態でGLP−1類似体の安定な誘導体を投与するための粉末または液体であることができる組成物である。なおそれ以上のオプションとして、GLP−1類似体の安定な誘導体はまた経皮的に、例えば、パッチ、必要に応じてイオン導入パッチから、または経粘膜的に、例えば、経頬的に投与することができる。GLP−1類似体の安定な誘導体を投与する前述の可能な方法は、本発明の範囲を限定するとして考慮すべきではない。
【0035】
GLP−1類似体の安定な誘導体、例えば、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) を含有する医薬組成物は、慣用技術により、例えば、下記の文献に記載されているようにして調製することができる:Remington’s Pharmaceutical Sciences 1985またはRemington:The Science and Practice of Pharmacy第19版、1995。
こうして、GLP−1類似体の安定な誘導体の注射可能な組成物は、成分を適当に溶解し、混合して所望の最終生成物を形成することを包含する薬学産業の慣用技術により調製することができる。
【0036】
1つの手法によれば、例えば、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) を、調製すべき組成物の最終体積よりも幾分少ない量の水中に溶解する。等張化剤、保存薬および緩衝剤を必要に応じて添加し、溶液のpH値を必要に応じて酸、例えば、塩酸、または塩基、例えば、水性水酸化ナトリウムの添加により調節する。最後に、溶液の体積を水で調節して、成分を所望濃度にする。
【0037】
等張化剤の例は、塩化ナトリウム、マンニトールおよびグリセロールである。
保存薬の例は、フェノール、m−クレゾール、メチルp−ヒドロキシベンゾエートである。
適当な緩衝剤の例は、酢酸ナトリウムおよびリン酸ナトリウムである。
前述の成分に加えて、GLP−1類似体の安定な誘導体を含有する溶液はペプチドの溶解度および/または安定性を改良するために界面活性剤を含有することもできる。
【0038】
本発明の1つの態様によれば、GLP−1類似体の安定な誘導体は注射による投与に適当な組成物の形態で提供される。このような組成物は直ぐに使用できる注射可能な溶液であるか、あるいは注射前に溶媒中に溶解しなくてはならない、ある量の固体組成物、例えば、凍結乾燥した生成物であることができる。注射可能な溶液は好ましくは約0.1 mg/ml以上、典型的には0.1 mg/ml〜5 mg/ml、例えば、0.5 mg/ml〜5 mg/mlのGLP−1類似体の安定な誘導体を含有する。
【0039】
GLP−1類似体の誘導体、例えば、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) は種々の疾患の治療において使用することができる。任意の患者について最適な投与レベル (有効投与量) は、治療すべき疾患および種々の因子、例えば、使用する特定のGLP−1類似体の安定な誘導体の効能、患者の年齢、体重、肉体的活動、および食事療法、他の薬剤との考えられる組み合わせ、および症例の重症度に依存するであろう。
【0040】
本発明の適用を通じて、有効投与量は患者の治療が有効であるために十分な投与量として定義される。薬学上活性な化合物の最適以下の投与量は、単一化合物の療法使用するとき、その化合物について最適な投与量よりも少ない投与量として定義される。
【0041】
非チアゾリジンジオンPPARリガンド、例えば、 (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、またはその塩を含有する医薬組成物 (または薬剤)はこのような治療が必要な患者に適当な投与形態で、例えば、経口的、経鼻的、経肺的、経頬的または経皮的に投与することができる。非チアゾリジンジオンPPARリガンドの好ましい投与経路は経口的である。非チアゾリジンジオンPPARリガンドを含有する医薬組成物は、慣用技術により、例えば、下記の文献に記載されているようにして調製することができる: Remington:The Science and Practice of Pharmacy第19版、Gennaro編者、Mark Publishing Co.、ペンシルベニア州イーストン、1995。
【0042】
例えば、 (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸の典型的な組成物は、薬学上許容される賦形剤に関連する本発明の結晶質化合物を包含する。賦形剤は担体または希釈剤であることができる。また、この化合物は担体で希釈し、または担体内に包むことができる。担体はカプセル、袋、紙または他の容器の形態であることができる。組成物の調製において、医薬組成物を調製する慣用技術を使用することができる。例えば、活性化合物は通常担体と混合し、担体で希釈し、または担体内に包むことができる。担体はアンプル、カプセル、袋、紙または他の容器の形態であることができる。
【0043】
担体が希釈剤として働く場合、担体は活性化合物のベヒクル、賦形剤、または媒質として作用する、固体、半固体、または液体の物質であることができる。活性化合物は粒状、固体の容器、例えば、袋上に吸着させることができる。適当な担体のいくつかの例は次の通りである:水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシエトキシル化ヒマシ油、落花生油、オリーブ油、ゼラチン、ラクトース、白陶土、スクロース、シクロデキストリン、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシアゴム、ステアリン酸またはセルロースの低級アルキルエーテル、ケイ酸、脂肪酸、脂肪酸アミン、脂肪酸モノグリセリドおよびジグリセリド、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン、ヒドロキシメチルセルロースおよびポリビニルピロリドン。
【0044】
同様に、担体または希釈剤はこの分野において知られている任意の持続放出性物質、例えば、グリセリルモノステアレートの単独または蝋との混合物を包含することができる。また、処方物は湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、保存薬、甘味剤または香味剤を含むことができる。本発明の処方物は、この分野においてよく知られている手法を使用することによって患者に投与した後、活性成分の急速、持続、または遅延した放出を提供するように処方することができる。
【0045】
医薬組成物を滅菌し、必要に応じて、補助剤、乳化剤、浸透圧に影響を及ぼす塩、緩衝剤および/または着色物質およびその他と混合することができ、これらは活性化合物と悪く反応しない。
固体の担体を経口投与に使用する場合、製剤を錠剤化し、粉末またはペレットの形態で硬質ゼラチンカプセルの中に入れるか、あるいは製剤はトローチ剤またはロゼンジの形態であることができる。液体の担体を使用する場合、製剤はシロップ剤、乳濁液、軟質ゼラチンカプセルまたは無菌の注射可能な液体、例えば、水性または非水性の液状懸濁液または溶液の形態であることができる。
【0046】
経鼻的投与のために、製剤はエーロゾル適用のための液状担体、特に水性担体の中に溶解または懸濁した本発明の化合物を含有することができる。担体は添加剤、例えば、可溶化剤、例えば、ポリエチレングリコール、界面活性剤、吸収増強剤、例えば、レシチン (ホスファチジルコリン) またはシクロデキストリン、または保存薬、例えば、パラベンを含有することができる。
非経口的投与のために、注射可能な溶液または懸濁液、好ましくは活性化合物がポリヒドロキシル化ヒマシ油中に溶解した水溶液は特に適当である。
【0047】
タルクおよび/または炭水化物の担体または結合剤またはその他を有する錠剤、糖剤、またはカプセル剤は経口的投与に特に適する。錠剤、糖剤、またはカプセル剤に好ましい担体は、ラクトース、コーンスターチ、および/またはジャガイモ澱粉を包含する。甘味剤添加したベヒクルを使用できる場合、シロップ剤またはエリキシル剤を使用することができる。
非チアゾリジンジオンPPARリガンド、例えば、 (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸の、慣用錠剤製造技術により製造できる、典型的な錠剤は下記の成分を含有することができる:
【0048】
Figure 2004518756
フィルムコーティングのための可塑剤として使用するアシル化モノグリセリド。
【0049】
非チアゾリジンジオンPPARリガンドは広い投与量範囲にわたって有効である。例えば、成人のヒトにおいて、0.01 mg/日〜10 mg/日、好ましくは0.1 mg/日〜3 mg/日の投与量を使用することができる。最も好ましい投与量は2 mg/日より少ない。患者のための養生法を選択するとき、約2〜約10 mg/日の投与量で開始することが必要であることがあり、そして症状がコントロール下にあるとき、投与量を約0.01〜約3 mg/日程度に少なくすることが必要であることがある。正確な投与量は投与のモード、所望の療法、投与形態、治療すべき被検体および治療すべき被検体の体重に依存するであろう。
【0050】
一般に、本発明の非チアゾリジンジオンPPARリガンドは、単位投与量当たり約0.01〜約10 mgの活性成分と、薬学上許容される担体とを含んでなる単位投与形態で投薬される。
通常、経口的、経鼻的、経肺的または経皮的投与に適当な投与形態は、約0.01 mg〜約10 mg、好ましくは約0.1 mg〜約3 mgの本発明の化合物と薬学上許容される担体との混合物を含んでなる。
【0051】
GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの投与形態に無関係に、それらは1型糖尿病、2型糖尿病、異脂血症、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症および/またはβ−細胞アポトーシスを治療するキットとして好都合に供給可能である。キットは単一投与形態を含有するか、あるいは2つの投与形態、すなわち、投与すべき各化合物について1つの投与形態を含有することができる。
【0052】
また、GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの組み合わせた治療を、第3またはそれ以上の薬学上活性な物質、例えば、抗糖尿病剤、抗肥満症剤、食欲調節剤、抗高血圧症剤、糖尿病から生ずるまたはそれに関連する合併症を治療および/または予防する剤、および肥満症から生ずるまたはそれに関連する合併症および障害を治療および/または予防する剤から選択される薬学上活性な物質と組み合わせることができる。
【0053】
これらの薬学上活性な物質の例は次の通りである:インスリン、GLP−1アゴニスト、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、グリコシダーゼインヒビター、グルカゴンアンタゴニスト、DPP−IV (ジペプチジルペプチダーゼ−IV) インヒビター、グルコン新生および/またはグリコーゲン溶解の刺激に関係する肝臓の酵素のインヒビター、グルコース吸収モジューレーター、脂肪代謝を変更する化合物、例えば、抗高脂血症剤および抗脂血症剤、例えば、HMG CoAインヒビター (スタチン)、食物摂取を低下させる化合物、RXRアゴニストおよびβ−細胞のATP依存的カリウムチャンネルに作用する剤;
【0054】
コレスチラミン、コレスチポル、クロフィブレート、ゲムフィブロジル、ロバスタチン、プラバスタチン、シムバスタチン、プロブコル、デキシトロチロキシン;β−ブロッカー、例えば、アルプレノロール、アテノロール、チモロール、ピンドロール、プロパラノロールおよびメトプロロール、ACE (アングロテンシン変換酵素) インヒビター、例えば、ベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル、フォシノプリル、リシノプリル、キナプリルおよびラミプリル、カルシウムチャンネルブロッカー、例えば、ネフェジピン、フェロジピン、ニカルジピン、イスラジピン、ニモジピン、ジルチアゼムおよびベラパミル、およびα−ブロッカー、例えば、ドキサゾシン、ウラピジル、プラゾシンおよびテラゾシン;
【0055】
CART (コカインアンフェタミン調節転写) アゴニスト、NPY (ニューロペプチドY) アンタゴニスト、MC4 (メラノコルチン4) アゴニスト、オレキシンアンタゴニスト、TNF (腫瘍壊死因子) アゴニスト、CRF (コルチコトロピン放出因子) アゴニスト、CRF BP (コルチコトロピン放出因子結合性タンパク質) アンタゴニスト、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト、MSH (メラノサイト刺激ホルモン) アゴニスト、MCH (メラノサイト濃縮ホルモン) アンタゴニスト、CCK (コレシストキニン) アゴニスト、セロトニン再吸収インヒビター、セロトニンおよびノルアドレナリン再吸収インヒビター、混合セロトニンおよびノルアドレナリン作動性化合物、
【0056】
5HT (セロトニン) アゴニスト、ボムベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRH (シレオトロピン放出ホルモン) アゴニスト、UCP 2または3 (アンカップリングタンパク質2または3) モジューレーター、レプチンアゴニスト、DAアゴニスト (ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼインヒビター、RXR (レチノイドXレセプター) モジューレーター、TRβアゴニスト;ヒスタミンH3アンタゴニスト。
【0057】
本発明による化合物と1または2以上の前述の化合物および必要に応じて1または2以上の他の薬学上活性な物質の任意の適当な組み合わせは本発明の範囲内に入ると考えられることを理解すべきである。
【0058】
実験
雄ZDFラットにおけるグルコースおよびHbA1c (グリコシル化ヘモグロビン) に対する (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸およびArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) の組み合わせの相乗作用。
【0059】
研究の設計
90匹の15〜16週齢の雄ZDFラットをこの研究において使用した。処置を開始する前に、グルコースおよびHbA1cの測定を実施した。すべての動物は研究開始時に明白に糖尿病であった。動物を下記の4処置群に割り当てた:
群1: ベヒクル−1 + ベヒクル−2 (n =10)
群2: (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、1 mg/kg + ベヒクル−2 (n =10)
群3: ベヒクル−1 + Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) 、50 μg/kg (n =10)
群4: (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、1 mg/kg + Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) 、50 μg/kg (n =10)
【0060】
(−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸およびベヒクル−1をほぼ07:30において経口的ガバージュにより1日1回投与した。Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) およびベヒクル−2をほぼ07:30および14:30において1日2回皮下投与した。
4週の処置後、HbA1cを測定し、そして24時間のグルコースプロファイルを評価した。
【0061】
結果:
群1、2、3および4の発見を下記表に記載する (平均±SEM)。δHbA1cは処置後の測定値と処置前の測定値との間の数値の差を意味する。グルコース24hAUCは24時間の間におけるグルコース濃度曲線下の全面積を意味する。変数の2元解析を各パラメーターについて実施し、そして相互作用項の有意性を評価した。
【0062】
【表1】
Figure 2004518756
【0063】
高度に有意な相互作用項により証明されるように、 (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸 (1 mg/kg、1日1回) およびArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) (50 μg/kg、1日2回) の4週の組み合わせは、明白に糖尿病のZDFラットにおいてHbA1cおよび24時間のグルコースプロファイルに対して相乗 (加法的よりも大きい) 作用を有する。

Claims (46)

  1. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の非チアゾリジンジオンPPARリガンドを治療が必要な患者に投与することを含んでなる、1型糖尿病、2型糖尿病または異脂血症を治療する方法。
  2. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の非チアゾリジンジオンPPARリガンドを治療が必要な患者に投与することを含んでなる、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療する方法。
  3. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の非チアゾリジンジオンPPARリガンドを治療が必要な患者に投与することを含んでなる、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法。
  4. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体が、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドが、β−アリール−α−オキソ置換アルキルカルボン酸、またはその塩である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 非チアゾリジンジオンPPARリガンドが (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、またはその塩である、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) であり、そして前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドが (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸またはその塩である、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 非チアゾリジンジオンPPARリガンドの投与をさらに含んでなる養生法でGLP−1類似体の安定な誘導体を投与する、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを共投与する、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体が非経口的薬剤である、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドが経口的薬剤である、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを最適より少い投与量で投与する、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体の投与量が、0.5 μg/kg/日〜5 μg/kg/日である、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドの投与量が、0.01 mg/日〜10 mg/日、好ましくは0.1 mg/日〜3 mg/日、最も好ましくは2 mg/日より少ない、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 相乗作用を生成するために十分な量および時間で前記GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを投与する、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 治療が必要な患者における1型糖尿病、2型糖尿病または異脂血症を治療するための1または2以上の薬剤を製造するためのGLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの使用。
  17. 治療が必要な患者における障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療するための1または2以上の薬剤を製造するための、GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの使用。
  18. 被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、または治療が必要な患者におけるβ−細胞の増殖を刺激するための、1または2以上の薬剤を製造するためのGLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの使用。
  19. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である、請求項16〜18のいずれかに記載の使用。
  20. 前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドが、β−アリール−α−オキソ置換アルキルカルボン酸、またはその塩である、請求項16〜19のいずれかに記載の使用。
  21. 非チアゾリジンジオンPPARリガンドが、 (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸またはその塩である、請求項16〜20のいずれかに記載の使用。
  22. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) であり、そして前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドが (−)−2−エトキシ−3−(4−(2−フェノキサジン−10−イル−エトキシ)−フェニル)−プロピオン酸、またはその塩である、請求項16〜21のいずれかに記載の使用。
  23. 非チアゾリジンジオンPPARリガンドの投与をさらに含んでなる養生法でGLP−1類似体の安定な誘導体を投与する、請求項16〜22のいずれかに記載の使用。
  24. GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを共投与する、請求項16〜23のいずれかに記載の使用。
  25. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体が非経口的薬剤である、請求項16〜24のいずれかに記載の使用。
  26. 前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドが経口的薬剤である、請求項16〜25のいずれかに記載の使用。
  27. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを最適より少い投与量で投与する、請求項16〜26のいずれかに記載の使用。
  28. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体の投与量が、0.5 μg/kg/日〜5 μg/kg/日である、請求項16〜27のいずれかに記載の使用。
  29. 前記非チアゾリジンジオンPPARリガンドの投与量が、0.01 mg/日〜10 mg/日、好ましくは0.1 mg/日〜3 mg/日、最も好ましくは2 mg/日より少ない、請求項16〜28のいずれかに記載の使用。
  30. 相乗作用を生成するために十分な量および時間でGLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドを投与する、請求項16〜29のいずれかに記載の使用。
  31. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の5−[4−[[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオンまたはその塩を治療が必要な患者に投与することを含んでなる、1型糖尿病、2型糖尿病または異脂血症を治療する方法。
  32. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオンまたはその塩を治療が必要な患者に投与することを含んでなる、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療する方法。
  33. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量の5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオンまたはその塩を治療が必要な患者に投与することを含んでなる、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法。
  34. GLP−1類似体の安定な誘導体が、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である、請求項31〜33のいずれかに記載の方法。
  35. 治療が必要な患者における1型糖尿病、2型糖尿病または異脂血症を治療するための1または2以上の薬剤を製造するための、GLP−1類似体の安定な誘導体および5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオンまたはその塩の使用。
  36. 治療が必要な患者における障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療するための1または2以上の薬剤を製造するためのGLP−1類似体の安定な誘導体および非チアゾリジンジオンPPARリガンドの使用。
  37. 被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、または治療が必要な患者におけるβ−細胞の増殖を刺激するための、1または2以上の薬剤を製造するためのGLP−1類似体の安定な誘導体および5−[[4−[3−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル]メトキシ]フェニル−メチル]チアゾリジン−2,4−ジオンまたはその塩の使用。
  38. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体が、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である、請求項35〜37のいずれかに記載の使用。
  39. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量のピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン増感物質を、治療が必要な患者に投与することを含んでなる、1型糖尿病、2型糖尿病または異脂血症を治療する方法。
  40. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量のピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン増感物質を、治療が必要な患者に投与することを含んでなる、障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療する方法。
  41. 有効量のGLP−1類似体の安定な誘導体および有効量のピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン増感物質を、治療が必要な患者に投与することを含んでなる、被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、またはβ−細胞の増殖を刺激する方法。
  42. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である、請求項39〜41のいずれかに記載の方法。
  43. 治療が必要な患者における1型糖尿病、2型糖尿病または異脂血症を治療するための1または2以上の薬剤を製造するための、GLP−1類似体の安定な誘導体およびピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン増感物質の使用。
  44. 治療が必要な患者における障害されたグルコース耐性、インスリン抵抗性、肥満症またはβ−細胞アポトーシスを治療するための1または2以上の薬剤を製造するための、GLP−1類似体の安定な誘導体およびピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン増感物質の使用。
  45. 被検体におけるβ−細胞の数を増加させ、被検体におけるβ−細胞のサイズを増加させ、または治療が必要な患者におけるβ−細胞の増殖を刺激するための1または2以上の薬剤を製造するためのGLP−1類似体の安定な誘導体およびピオグリタゾンおよびロシグリタゾンから成る群から選択されるインスリン増感物質の使用。
  46. 前記GLP−1類似体の安定な誘導体が、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37) である、請求項43〜45のいずれかに記載の使用。
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