JP2005071610A - 導光板及び面光源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】点状光源を使用した場合でも、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝線の発生を抑制する。
【解決手段】導光板14の裏面には、点状光源15から導光板14に入射した光を出射面18に向けて反射させる採光面19aを構成する溝19が複数平行に形成されている。溝19は入射面14a側から対向面14b側に向かって上昇傾斜する採光面19aと、下降傾斜する導波面19bとが交互に連なるように形成されている。採光面19aは、入射面14aから入射され、採光面19aに到達した光を、出射面18に形成された各突条20の頂点と接する仮想平面21に対してほぼ直角に近い角度で出射面18の方向に全反射させる。出射面18には、レンズ状の突条20が採光面19aの延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられている。各突条20の表面は、導光板14の裏面に向かって凸の曲面が連続する形状に形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】導光板14の裏面には、点状光源15から導光板14に入射した光を出射面18に向けて反射させる採光面19aを構成する溝19が複数平行に形成されている。溝19は入射面14a側から対向面14b側に向かって上昇傾斜する採光面19aと、下降傾斜する導波面19bとが交互に連なるように形成されている。採光面19aは、入射面14aから入射され、採光面19aに到達した光を、出射面18に形成された各突条20の頂点と接する仮想平面21に対してほぼ直角に近い角度で出射面18の方向に全反射させる。出射面18には、レンズ状の突条20が採光面19aの延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられている。各突条20の表面は、導光板14の裏面に向かって凸の曲面が連続する形状に形成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導光板及び面光源装置に係り、詳しくはLED(発光ダイオード)等の点状光源からの出射光を入射して面状に出射するのに好適な導光板及び面光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置として液晶表示パネル(液晶パネル)の背面(表示面と反対側の面)に面光源装置をバックライトとして配置したものがある。この種の面光源装置として、透光性の高い材料で形成された導光板の端面に沿って蛍光管(冷陰極管)を配置したものが使用されている。しかし、液晶表示装置の薄型化に伴い蛍光管の径を非常に小さくする必要があり、これに伴って小さな衝撃によっても蛍光管が破損し易くなる。また、光源として蛍光管を発光させるには高電圧が必要であるため、複雑な点灯回路が必要になるという問題がある。そこで、蛍光管を使用する構成に代えて、面光源装置として、LEDが導光板の端面と対向して配置され、導光板の表面(液晶パネルと対向する側の面)から光が面状に出射されるエッジライト方式(サイドライト型)の装置が提案されている。しかし、LEDは指向性が強いため、輝線、明部、暗部などが生じやすい。1個又は少ない数のLEDを使用して導光板から光を均一な面状で出射させる方法としては、導光板の採光手段としての拡散ドットと拡散シートで拡散させることによって指向性を緩和し、プリズムシートで集光して必要な輝度を得る方法がある。この方法を用いる場合には、一般にプリズムシートを1枚または2枚使用することが多い。しかし、プリズムシートを使用する構成では、部品点数が増えるため組み付け工数が増加するとともにコストも高くなる。
【0003】
また、1個又は少ない数のLEDを使用して導光板内で、光を広げ、LEDの指向性を緩和することができる導光板が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の面光源装置は、図13に示すように、LED41と、光入射端面42及び粗面の光出射面43を有する導光板44と、光偏向素子45とを備えている。導光板44の裏面には、光入射端面42から導光板44に入射した光の指向性の方向に沿って延び、かつ互いに平行に配列された複数のレンズ列44aが形成されている。導光板44は、光入射端面42から入射した光のXY面内での分布を広い分布として、光出射面43から所定の方向に出射する。そして、図14に示すように、導光板44の光出射面43に対向して配置された光偏向素子45の作用により、光出射面43から出射された光を光偏向素子45の正面に出射するようになっている。
【0004】
特許文献1には、光出射面43を粗面にする代わりに、レンズ列44aと直交する方向に延びるレンズ列を設けてもよい旨も記載されている。
【0005】
また、エッジライト方式の面光源装置においては、光源が点状光源、線状光源に限らず、導光板の側面(端面)から入射された光のうち、出射面に対して垂直方向に出射する光量が少なく、入射光の利用効率が低い。この問題を解決する面光源装置として、出射面に微細プリズムの配列構造を有し、出射面に対向する底面に前記微細プリズムの延びる方向と交差する方向に延びる斜面からなる凸部又は凹部を周期的に有する導光板を備えたものが提案されている(特許文献2参照。)。前記各凸部又は凹部を構成する二つの斜面は、その大きさが異なり、両斜面の出射面に対する投影面積を比較すると、大きな斜面の投影面積が小さな斜面の投影面積の3倍以上となるように形成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−75649号公報(明細書の段落[0025]〜[0035]、図1、図11)
【0007】
【特許文献2】
特開平10−282342号公報(明細書の段落[0010]〜[0020]、図1,5)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の構成では、導光板の出射面及びその反対側の裏面のうちの一方に形成されたレンズ列と、他方に形成されるとともに前記レンズ列と直交する方向に延びるレンズ列との組み合わせにより、光出射面43から光を均一な面状で出射させることはできる。しかし、レンズ列の主な作用が、光入射端面42から入射した光のXY面内での分布を広い分布とすることのため、光出射面43から正面に均一に出射させることはできず、光偏向素子45を使用して、光偏向素子45の正面、即ち導光板44の正面から均一に光を出射させる必要がある。すなわち、導光板44のみで、入射光を効率良く正面に出射することは難しい。
【0009】
一方、特許文献2に記載の導光板では、端面から入射された光を効率良く出射面から出射させることができ、プリズムシートを削減することも可能であるが、輝線対策は施されておらず、光源として点状光源を用いた場合は、輝線の発生を抑制できない。
【0010】
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、第1の目的は点状光源を使用した場合に、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く正面に出射するとともに輝線の発生を抑制することができる導光板を提供することにある。また、第2の目的は前記導光板を備えた面光源装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、端面から入射された光を面状に変換して出射する導光板である。導光板には、前記入射された光を出射する出射面と反対側の裏面に、前記端面に沿って延びるとともに前記入射された光を前記出射面から出射する方向に反射させる採光面を構成する溝が複数形成されている。前記出射面にはレンズ状の突条が前記採光面の延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられ、前記突条は、隣り合う突条間に存在する溝部の形状が、溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記各突条の頂点と接する仮想平面との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。ここで、「溝部の裏面寄りの面」とは、溝部の深さの1/2の部分より溝部の底部側の面を意味する。また、「裏面寄りの面に対して接する面」とは、裏面寄りの面が曲面の場合はその面に接する面を、裏面寄りの面が平面の場合はその平面を意味する。
【0012】
この発明では、端面から入射された光は、導光板内を前記端面と反対側の端面に向かって導波される間に採光面で反射して、出射面に向かってその進行方向が変更される。そして、出射面に設けられたレンズ状の突条を経て出射される。前記突条が通常の三角プリズムの場合は、採光面で反射した光のうち、各突条の頂点と接する仮想平面に対して所定の角度を成すように反射した光のみが導光板の正面に出射されるため、正面から導光板を見た時に輝線が発生する。しかし、この発明では、前記突条は、隣り合う突条間に存在する溝部の形状が、溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記仮想平面との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。従って、採光面で反射した光のうち、前記仮想平面との成す角度が、前記所定の角度よりずれたものでも、導光板の正面に出射される。その結果、点状光源を使用した場合でも、前記三角プリズムの場合に生じるような輝線の発生を抑制するとともに、プリズムシートを用いずに入射光を効率良く導光板の正面に出射させることができ、全体としての輝度が向上する。 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記突条は互いに隣接するように形成され、その表面は、前記裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。この発明では、突条の表面が複数の平面で構成された場合に比較して、採光面において出射面に向かって反射された光の多くが導光板の正面に出射される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記突条の表面は少なくとも一部が平面で構成されている。この発明においても請求項1に記載の発明とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0014】
なお、溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記仮想平面との成す角度を、その最小値が10°以下となるようにするのが好ましく、最小値が0°であるのが望ましい。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記導光板は入射された光を拡散させる導入部が突設されている。前記導入部は、前記光の入射側から導光板本体側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、前記導入部の幅方向に延びる面と平行な平面と点状光源からの光を拡散させる拡散部とが交互に繰り返して構成され且つ前記点状光源と対向する入射部と、前記拡散部で拡散された光を前記導光板本体に向けて反射する反射部とを備えている。この発明では、点状光源からの光が、導入部によって拡散されるため、導光板全体に光を導波させることが容易になる。従って、複数の点状光源を設けた際に、点状光源間に暗部ができたり、逆に点状光源の正面に明部ができたりすることもなくなり、導光板から出射される光の点状光源近傍に発生する輝度ムラをより低減することができる。
【0016】
前記第2の目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の導光板と、光源としての点状光源とを備えた面光源装置である。この発明では、光源として点状光源を備えた面光源装置において、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の導光板を使用した場合と同様な効果が得られる。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記導光板の出射面側に拡散シートが配置されている。この発明では、面光源装置の輝度ムラをより抑制できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を液晶表示装置のサイドライト型のバックライトに使用される面光源装置の導光板に具体化した第1の実施形態を図1〜図8に従って説明する。図1(a)は導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、図1(b)は出射面側の部分拡大図、(c)は裏面を出射面側から見た模式斜視図、図2は液晶表示装置の模式図である。また、図3、図4(a),(b)及び図6(a),(b)は作用を示す模式図であり、図5(a)は作用を示す模式平面図であり、図5(b)は作用を示す模式斜視図である。
【0019】
図2に示すように、液晶表示装置11は、液晶パネル12と、その背面(表示面と反対側の面)側に配置されたバックライトとしての面光源装置13とを備えている。面光源装置13は、導光板14と、導光板14の一方の端部と対向する位置に配置された光源としての点状光源15とを備えている。点状光源15としてはLED(発光ダイオード)が使用されている。
【0020】
面光源装置13には、導光板14を挟んで液晶パネル12と反対側に位置し、導光板14から漏れた光を導光板14に戻して出射光として利用するための反射部材(反射シート)16が設けられている。また、導光板14と液晶パネル12との間には、拡散シート17が配置されている。
【0021】
次に導光板14について詳細に説明する。導光板14は透明性の高い材料、例えばアクリル樹脂で形成されている。図1(a)に示すように、導光板14は、ほぼ四角形状に形成され、入射された光を出射する出射面18と反対側の裏面には、点状光源15から導光板14に入射した光を出射面18に向けて反射させる採光面19aを構成する溝19が複数平行に形成されている。
【0022】
溝19は、端面としての入射面14a側から対向面14b側に向かって上昇傾斜する採光面19aと、入射面14a側から対向面14b側に向かって下降傾斜する導波面(傾斜面)19bとが交互に連なるように設けられている。即ち、各溝19は点状光源15と対向する入射面14aと直交する平面による断面形状が鋸歯状となるように隣接して形成されている。
【0023】
採光面19aは、入射面14aから導光板14に入射され、採光面19aに到達した光を、出射面18に形成された後記する各突条20の頂点と接する仮想平面P1(図1(b)に鎖線で図示)に対してほぼ直角に近い角度で出射面18の方向に全反射させる角度に形成されている。図3に示すように、溝19は、採光面19aが仮想平面P1と平行な平面と成す角度θ1が例えば35°〜50°好ましくは40°〜45°の範囲の所定の角度に、導波面19bが仮想平面P1と平行な平面と成す角度θ2が例えば0.3°〜2.5°の範囲の所定の角度に形成されている。
【0024】
出射面18には、レンズ状の突条20が採光面19aの延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられている。各突条20は同じ大きさに形成され、各突条20の頂点は仮想平面P1上に位置する。各突条20は互いに隣接するように形成され、その表面は、導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。従って、突条20は、隣り合う突条20間に存在する溝部21の形状が、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と、各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。
【0025】
この実施の形態では、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と、各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度の最小値が0°となるように設定されている。すなわち、溝部21の最も裏面に近い部分での接面が、仮想平面P1と平行となる。
【0026】
なお、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度の最小値が10°以下となるように、溝部21の形状を定めることが望ましい。これは次のような理由による。
【0027】
すなわち、採光面19aにおいて出射面18の方向に反射された光の多くは、仮想平面P1にほぼ垂直な方向に進む。このときほぼ垂直方向とは、厳密に言えば図5(b)のようにLEDとの位置関係によって場所ごとに異なり、LEDの正面ではより垂直に近い角度で採光面19aにおいて反射される。LED正面では、採光面19aで反射された時点で光が仮想平面P1に対して垂直に向いているため、このような光が溝部21に達したとき、当該光が溝部21に達した点において溝部21と接する面と、仮想平面P1とのなす角度が大きいと、当該光は仮想平面P1の法線と大きな角度をなす方向に屈折されてしまう。そのため、導光板14の正面方向の輝度が低下し、LED正面に暗線または暗点が生じてしまう。
【0028】
図15は、LEDの正面におけるプリズムの傾斜角と出射角(仮想平面P1と垂直に入射した光の出射方向と仮想平面P1とのなす角)との関係を示すグラフである。
【0029】
一般に、観察方向は、導光板14の正面に対して±5°程度はずれるので、出射光の出射角も5°程度は許容される。したがって、図15より、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度の最小値を10°以下にすると望ましいことがわかる。
【0030】
次に前記のように構成された導光板14の作用について説明する。導光板14は、例えば、図2に示すように、透過型の液晶表示装置11のバックライトユニットとしての面光源装置13に組み込まれて使用される。点状光源15は複数(例えば、4個)設けられている。
【0031】
点状光源15が点灯されると、点状光源15から出射した光が導光板14に入射し、入射した光は導光板14の出射面18から液晶パネル12に向かって出射され、拡散シート17を経て液晶パネル12に入射される。そして、液晶表示装置11の使用者は液晶パネル12の表示をその出射光により視認する。
【0032】
導光板14における作用を詳しく説明すると、点状光源15から出射した光の大部分は入射面14aから導光板14に入射される。導光板14に入射された光は導光板14内を導波する。そのうち、採光面19aに到達した光は、図3に示すように、仮想平面P1に対して垂直に近い角度で出射面18の方向に全反射し、出射面18から出射する。
【0033】
入射面14aから導光板14内に入射した光が全て採光面19aに向かって直進するとは限らず、採光面19aに到達する光には、導波面19bや出射面18で全反射しながら導光板14内を導波した後、採光面19aに到達する光もある。導波面19bが入射面14a側から対向面14b側に向かって下降傾斜するように形成されているため、直接採光面19aに向かって導波する以外の光を導波を繰り返すうちに、仮想平面P1と平行な方向に近づけ、結果として採光面19bで効率良く、仮想平面P1に対して垂直に近い角度で出射面18の方向に全反射させることができる。
【0034】
導光板14の屈折率は空気の屈折率より大きいため、導光板14から出射する光の導光板14と空気との界面における屈折角は入射角より大きくなる。従って、採光面19aで反射されて出射面18側に向かった光Lは、図4(a)に示すように、出射面18が平坦な場合は、屈折角が出射面18と垂直な面との成す角度が大きくなるように屈折して進む。その結果、出射面18から出射する光Lは正面に向かって集光されない。
【0035】
一方、図4(b)に示すように、出射面18に従来の三角プリズム22が形成された場合は、出射面18側に向かった光Lは、三角プリズム22の斜面22aに垂直な面との成す角度が大きくなるように屈折して進む。その結果、光が導光板14の正面に集光される。しかし、三角プリズム22の集光作用は、斜面22aに特定の角度で入射する光のみを図4(b)に示すように導光板14の正面に向かって集光するが、それ以外の角度で入射する光は正面以外の方向へ出射させる。
【0036】
点状光源15から出射されて導光板14に入射された光は、図5(a)に示すように、拡がりを持っている。従って、図5(b)に示すように、採光面19aで全反射する際の角度が場所によって異なる状態となる。その結果、特定の角度で採光面19aに入射する光が三角プリズム22から出射する際に導光板14の正面に出射されるようになる。例えば、三角プリズム22の頂角が90°で、採光面19aの成す角度θ1が45°では、図5(a)に示すように、点状光源15からの拡がり角度αが約34°の位置に輝線23が発生する。なお、図5(b)において破線の円Aで囲まれた部分が図5(a)における破線の円Aで囲まれた部分に対応し、図5(b)において破線の円Bで囲まれた部分が図5(a)における破線の円Bで囲まれた部分に対応する。
【0037】
しかし、この実施の形態では突条20は、その表面が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。従って、各突条20の二つの斜面20aは、それぞれ一つの曲面で構成され、斜面20aを構成する面に接する面と、仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。その結果、図6(a)に示すように、三角プリズム22の場合に導光板14の正面に向かうように屈折して進む特定の角度で斜面20aに入射する光だけでなく、特定角度以外の光でも、正面に出射する領域がプリズム内に存在する。
【0038】
また、採光面19aで反射されずに、図6(b)に示すように、仮想平面P1との成す角度が小さな状態で斜面20aに対して入射する光は突条の表面が裏面側に凸であるために、斜面20aの仮想平面P1との成す角度が小さな領域のみにあたり仮想平面P1との成す角度が大きな領域にはあたらず、結果として透過せずに裏面側へ全反射される。裏面側へ反射された後、導波面19bで反射されて斜面20aに対して大きな角度で入射する状態となり、導光板14の正面に向かって進むように出射される。そのため、導光板正面に向かずに出射する光が減り、効率がよくなる。
【0039】
本願発明者は、光学シミュレーションにより出射面18に形成された突条20の、従来の三角プリズム22に対する優位性を確認した。その結果を次に示す。なお、光学シミュレーション手法としては、モンテカルロ法を用いた光線追跡を採用した。
【0040】
図7に示すように、4個の点状光源15を備えた導光板14において、表示エリア24のうちLEDの指向性の強い、点状光源15に近い側の端部から10mmの線上での輝度比の平均を求めた。なお、輝度比=隣接する明部輝度/暗部輝度で表される。
【0041】
光学シミュレーションに使用した導光板14の各部の値を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
プロファイル多項式
Z=C*X2/{1+(1−(1+κ)*C2*X2)0.5}+C4*X4
ここで、Zは仮想平面P1に垂直な方向の座標であり、Xは入射面に平行かつZ軸に垂直な方向の座標である。また、各係数の値は、C=50、κ=−2、C4=23である。
【0044】
また、発明品のレンズ状突条(突条20)の最大傾斜角は約49度で最小傾斜角は0度である。なお、図8(a)は発明品のプリズムの断面における輪郭線を示し、図8(b)は三角プリズム22の断面における輪郭線を示す。
【0045】
光学シミュレーション結果の輝度比平均値の相対値を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
表2から、出射面18に突条20を設けた場合は、三角プリズム22に比較して、輝線23が見え難くなることが裏付けられた。
【0048】
この実施の形態では以下の効果を有する。
【0049】
(1) 導光板14には、入射面14aから入射された光を出射する出射面18と反対側の裏面に、入射面14aに沿って延びるとともに入射された光を出射面18から出射する方向に反射させる採光面19aを構成する溝19が複数形成されている。出射面18にはレンズ状の突条20が採光面19aの延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられ、各突条20の二つの斜面20aは、それぞれ一つの曲面で構成され、斜面20aを構成する面に接する面と、仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。従って、点状光源15を使用した場合でも、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板14の正面に出射させるとともに、輝線の発生を抑制することができる。即ち、従来品に比較して、高品質(輝線が目立たない)で高効率(輝度向上)となる。
【0050】
(2) 突条20は互いに隣接するように形成され、その表面は、裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。従って、表面が複数の平面で構成された場合に比較して、採光面19aで出射面18に向かって反射された光の多くが導光板14の正面に出射される。
【0051】
(3) プリズムシートを用いる必要がないため、面光源装置13を構成する部品点数が少なくなって、組立工数を低減でき、製造コストを低減できる。導光板14にレンズ状突条(突条20)を形成する必要があるが、導光板14は金型を使用して射出成形などで製造されるため、金型のコストが多少高くなるが、多数の導光板14を製造することにより、一枚当たりの導光板14の製造コストは、レンズ状突条を設けない導光板の製造コストと、プリズムシートの単価との合計より低くできる。
【0052】
(4) 面光源装置13は拡散シート17を備えている。従って、導光板14において輝線23が完全には防止できない場合でも、導光板14から出射された光が拡散シート17を通過して液晶パネル12に入射する際には、輝線が肉眼で判別できない状態にすることができる。
【0053】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図9(a),(b)に従って説明する。この実施形態では、導光板14に点状光源15から出射された光を入射するための導入部が突設されている点が前記第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同様な部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。なお、図9(a)は第2の実施形態の導光板14と点状光源15の関係を示す模式斜視図、(b)は導入部の模式平面図である。
【0054】
図9(a)に示すように、導光板14の対向面14bと反対側、即ち光の入射側の端面に導入部25が複数、隣接して設けられている。導入部25は、入射部26及び反射部27を備えている。導入部25は、図9(b)に示すように、光の入射側から導光板14の本体側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、基端(点状光源15と対向する側の端部)の幅K(図における左右方向の長さ)が点状光源15の幅よりも大きく形成されている。入射部26は、点状光源15と対向するとともに、導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aと、点状光源15からの光を拡散させる拡散部としてのV型溝26bとが交互に等間隔で繰り返して構成されている。V型溝26bを構成する面と、入射部26における平面26aとのなす角度θの値は120度〜155度の間の値となっている。
【0055】
反射部27は、V型溝26bで拡散された光を導光板本体に向けて反射するように形成されている。反射部27は平面状である。そして、反射部27と導入部25の幅方向に延びる面28とがなす角度βの値は35度〜65度の間の値となっている。ここで、導光板本体とは、導光板14の導入部25を除いた部分を意味する。
【0056】
この実施形態では、点状光源15から出射した光の大部分は入射部26に到達する。入射部26に到達した光のうち一部は、導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aから導入部25に入射される。導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aから導入部25に入射された光の多くは、その進行方向が平面26aとほぼ垂直であるため、導入部25及び導光板14の内部を、導入部25の幅方向に延びる面28と垂直に近い角度で導波する。
【0057】
一方、入射部26に到達した光のうち残りの一部は、V型溝26bによって、反射部27に向けて屈折されて導入部25に入射される。そして、反射部27において、その多くは導光板14の幅方向とほぼ垂直な方向に反射される。反射部27で反射された光は、導光板14のうち、点状光源15と点状光源15との間に位置する部分を導波する。
【0058】
本願発明者は、光学シミュレーションにより導入部25の有効性を確認した。その結果を以下に示す。シミュレーションの方法は、モンテカルロ法を用いた光線追跡法である。
【0059】
図9に示すように、4個の点状光源15を備えた導光板14において、導入部25の有無による、輝度比の違いを調べた。シミュレーションに用いた導光板14の各部の値は、表3の通りである。
【0060】
【表3】
【0061】
また、導入部25の各部の値は、図16において表4のように定めた。
【0062】
【表4】
【0063】
このシミュレーション解析では入射面から6.2mmの位置において、輝度比の平均を求めた。輝度比=隣接する明部輝度/暗部輝度である。シミュレーション結果は表5示すとおりである。
【0064】
【表5】
【0065】
表5から、入射面14aに導入部25を設けた方が、ない場合に比べて、輝度が均一化されていることが分かる。
【0066】
この第2の実施形態によれば、第1の実施の形態の(1)〜(4)と同様な効果を有する他に次の効果を有する。
【0067】
(5) 導光板14には入射された光を拡散させる導入部25が突設され、点状光源15からの光が、導入部25によって拡散されるため、導光板14全体に光を導波させることが容易になる。従って、複数の点状光源15を設けた際に、点状光源15間に暗部ができたり、逆に点状光源15の正面に明部ができたりすることもなくなり、導光板14から出射される光の点状光源15の近傍に発生する輝度ムラをより低減することができる。
【0068】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
【0069】
○ 突条20の形状は、その表面が、導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に限らず、隣り合う突条20間に存在する溝部21の形状が、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と、仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されていればよい。即ち、突条20の先端寄りにおいては、斜面20aを構成する面に対して接する面と、仮想平面P1との成す角度が裏面に近い側ほど小さくならなくてもよい。例えば、図10(a)に示すように、突条20の形状は、その表面が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に限らず、先端側では裏面側に凹の曲面で構成される形状としてもよい。また、図10(b)に示すように、突条20の先端を仮想平面P1の一部を構成する平面としてもよい。これらの場合、斜面20a全体が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状の場合に比較して導光板14の正面に出射する光量は少なくなるが、三角プリズム22を設けた場合に比較して、導光板14の正面に出射する光量は多くなる。
【0070】
〇 突条20は必ずしも隣接する突条20が連続する必要はなく、例えば図10(c)に示すように、一定間隔Sをおいて配置してもよい。この場合、導光板14を製造するための金型を製造する際、突条20の形状に相当する刃部で金型の基材を所定間隔で切削することにより、突条20が連続する導光板14を製造するための金型を製造する場合より金型を容易に製造することができる。
【0071】
〇 突条20は、斜面20aが曲面のみで形成される形状に限らず、例えば、図11(a)〜(c)に示すように、斜面20aが仮想平面P1との成す角が異なる複数の平面のみで構成された形状としたり、斜面20aが平面と曲面とで構成された形状としてもよい。即ち、突条20の表面は少なくとも一部が平面で構成されていてもよい。これらの構成でも、斜面20a全体が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状の場合とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0072】
〇 導入部25に設けられる入射部26は、導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aと、点状光源15からの光を拡散させる拡散部としてのV型溝26bとが交互に等間隔で繰り返す構成に限らず、例えば、図12に示すように、V型溝26bが連続して繰り返す構成としてもよい。
【0073】
〇 導入部25を導光板14に突設せず、点状光源15と対向する端面としての入射面14aに入射部26を形成してもよい。この場合、入射面14aが平坦な場合に比較して、入射する光を導光板14の厚さ方向と直交する面内にひろげることができる。
【0074】
○ 導光板14は、その厚さがマクロ的に見て一定ではなく、マクロ的に見て入射面14a側から対向面14b側に向かって次第に薄くなるほぼ楔状や、中央部が板厚な形状に形成されていてもよい。
【0075】
〇 面光源装置13において拡散シート17を省略してもよい。拡散シート17を設ける方が、面光源装置13の出射面全体の輝度ムラを低くすることができる。しかし、面光源装置13が使用される表示装置に要求される表示部の精細度によっては、拡散シート17を省略しても、輝度ムラが気にならない状態に抑制できる。
【0076】
以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。
【0077】
(1) 請求項1に記載の発明において、前記突条の表面は複数の平面のみで構成されている。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜請求項6に記載の発明によれば、点状光源を使用した場合でも、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝線の発生を抑制することができる。また、請求項7及び請求項8に記載の発明によれば、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝線の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は出射面側の部分拡大図、(c)は裏面を出射面側から見た部分模式斜視図。
【図2】液晶表示装置の模式図。
【図3】採光面の作用を示す模式図。
【図4】(a)は出射面がフラットな場合の作用を示す模式図、(b)は出射面に三角プリズムが設けられた場合の作用を示す模式図。
【図5】(a)は輝線の現れる状態を示す模式平面図、(b)は採光面及び三角プリズムの作用を示す模式斜視図。
【図6】(a),(b)は実施の形態の作用を示す模式図。
【図7】輝線の発生状態の解析用の導光板の模式平面図。
【図8】(a)は発明品のレンズ状突条の断面における輪郭線を示すグラフ、(b)は三角プリズムの断面における輪郭線を示すグラフ。
【図9】(a)は第2の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は導入部の模式平面図。
【図10】(a)〜(c)は突条の別の実施形態を示す模式図。
【図11】(a)〜(c)は突条の別の実施形態を示す模式図。
【図12】別の実施形態の導入部の模式平面図。
【図13】従来技術の模式斜視図。
【図14】同じく作用を説明する部分側面図。
【図15】LED正面におけるプリズム傾斜角と出射角との関係を示すグラフ。
【図16】導入部の各パラメータを表す模式図。
【符号の説明】
P1…仮想平面、13…面光源装置、14…導光板、14a…端面としての入射面、15…点状光源、17…拡散シート、18…出射面、19…溝、19a…採光面、20…突条、21…溝部、21a,28…面、25…導入部、26…入射部、26a…平面、26b…拡散部としてのV型溝、27…反射部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、導光板及び面光源装置に係り、詳しくはLED(発光ダイオード)等の点状光源からの出射光を入射して面状に出射するのに好適な導光板及び面光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置として液晶表示パネル(液晶パネル)の背面(表示面と反対側の面)に面光源装置をバックライトとして配置したものがある。この種の面光源装置として、透光性の高い材料で形成された導光板の端面に沿って蛍光管(冷陰極管)を配置したものが使用されている。しかし、液晶表示装置の薄型化に伴い蛍光管の径を非常に小さくする必要があり、これに伴って小さな衝撃によっても蛍光管が破損し易くなる。また、光源として蛍光管を発光させるには高電圧が必要であるため、複雑な点灯回路が必要になるという問題がある。そこで、蛍光管を使用する構成に代えて、面光源装置として、LEDが導光板の端面と対向して配置され、導光板の表面(液晶パネルと対向する側の面)から光が面状に出射されるエッジライト方式(サイドライト型)の装置が提案されている。しかし、LEDは指向性が強いため、輝線、明部、暗部などが生じやすい。1個又は少ない数のLEDを使用して導光板から光を均一な面状で出射させる方法としては、導光板の採光手段としての拡散ドットと拡散シートで拡散させることによって指向性を緩和し、プリズムシートで集光して必要な輝度を得る方法がある。この方法を用いる場合には、一般にプリズムシートを1枚または2枚使用することが多い。しかし、プリズムシートを使用する構成では、部品点数が増えるため組み付け工数が増加するとともにコストも高くなる。
【0003】
また、1個又は少ない数のLEDを使用して導光板内で、光を広げ、LEDの指向性を緩和することができる導光板が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の面光源装置は、図13に示すように、LED41と、光入射端面42及び粗面の光出射面43を有する導光板44と、光偏向素子45とを備えている。導光板44の裏面には、光入射端面42から導光板44に入射した光の指向性の方向に沿って延び、かつ互いに平行に配列された複数のレンズ列44aが形成されている。導光板44は、光入射端面42から入射した光のXY面内での分布を広い分布として、光出射面43から所定の方向に出射する。そして、図14に示すように、導光板44の光出射面43に対向して配置された光偏向素子45の作用により、光出射面43から出射された光を光偏向素子45の正面に出射するようになっている。
【0004】
特許文献1には、光出射面43を粗面にする代わりに、レンズ列44aと直交する方向に延びるレンズ列を設けてもよい旨も記載されている。
【0005】
また、エッジライト方式の面光源装置においては、光源が点状光源、線状光源に限らず、導光板の側面(端面)から入射された光のうち、出射面に対して垂直方向に出射する光量が少なく、入射光の利用効率が低い。この問題を解決する面光源装置として、出射面に微細プリズムの配列構造を有し、出射面に対向する底面に前記微細プリズムの延びる方向と交差する方向に延びる斜面からなる凸部又は凹部を周期的に有する導光板を備えたものが提案されている(特許文献2参照。)。前記各凸部又は凹部を構成する二つの斜面は、その大きさが異なり、両斜面の出射面に対する投影面積を比較すると、大きな斜面の投影面積が小さな斜面の投影面積の3倍以上となるように形成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−75649号公報(明細書の段落[0025]〜[0035]、図1、図11)
【0007】
【特許文献2】
特開平10−282342号公報(明細書の段落[0010]〜[0020]、図1,5)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の構成では、導光板の出射面及びその反対側の裏面のうちの一方に形成されたレンズ列と、他方に形成されるとともに前記レンズ列と直交する方向に延びるレンズ列との組み合わせにより、光出射面43から光を均一な面状で出射させることはできる。しかし、レンズ列の主な作用が、光入射端面42から入射した光のXY面内での分布を広い分布とすることのため、光出射面43から正面に均一に出射させることはできず、光偏向素子45を使用して、光偏向素子45の正面、即ち導光板44の正面から均一に光を出射させる必要がある。すなわち、導光板44のみで、入射光を効率良く正面に出射することは難しい。
【0009】
一方、特許文献2に記載の導光板では、端面から入射された光を効率良く出射面から出射させることができ、プリズムシートを削減することも可能であるが、輝線対策は施されておらず、光源として点状光源を用いた場合は、輝線の発生を抑制できない。
【0010】
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、第1の目的は点状光源を使用した場合に、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く正面に出射するとともに輝線の発生を抑制することができる導光板を提供することにある。また、第2の目的は前記導光板を備えた面光源装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、端面から入射された光を面状に変換して出射する導光板である。導光板には、前記入射された光を出射する出射面と反対側の裏面に、前記端面に沿って延びるとともに前記入射された光を前記出射面から出射する方向に反射させる採光面を構成する溝が複数形成されている。前記出射面にはレンズ状の突条が前記採光面の延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられ、前記突条は、隣り合う突条間に存在する溝部の形状が、溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記各突条の頂点と接する仮想平面との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。ここで、「溝部の裏面寄りの面」とは、溝部の深さの1/2の部分より溝部の底部側の面を意味する。また、「裏面寄りの面に対して接する面」とは、裏面寄りの面が曲面の場合はその面に接する面を、裏面寄りの面が平面の場合はその平面を意味する。
【0012】
この発明では、端面から入射された光は、導光板内を前記端面と反対側の端面に向かって導波される間に採光面で反射して、出射面に向かってその進行方向が変更される。そして、出射面に設けられたレンズ状の突条を経て出射される。前記突条が通常の三角プリズムの場合は、採光面で反射した光のうち、各突条の頂点と接する仮想平面に対して所定の角度を成すように反射した光のみが導光板の正面に出射されるため、正面から導光板を見た時に輝線が発生する。しかし、この発明では、前記突条は、隣り合う突条間に存在する溝部の形状が、溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記仮想平面との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。従って、採光面で反射した光のうち、前記仮想平面との成す角度が、前記所定の角度よりずれたものでも、導光板の正面に出射される。その結果、点状光源を使用した場合でも、前記三角プリズムの場合に生じるような輝線の発生を抑制するとともに、プリズムシートを用いずに入射光を効率良く導光板の正面に出射させることができ、全体としての輝度が向上する。 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記突条は互いに隣接するように形成され、その表面は、前記裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。この発明では、突条の表面が複数の平面で構成された場合に比較して、採光面において出射面に向かって反射された光の多くが導光板の正面に出射される。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記突条の表面は少なくとも一部が平面で構成されている。この発明においても請求項1に記載の発明とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0014】
なお、溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記仮想平面との成す角度を、その最小値が10°以下となるようにするのが好ましく、最小値が0°であるのが望ましい。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記導光板は入射された光を拡散させる導入部が突設されている。前記導入部は、前記光の入射側から導光板本体側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、前記導入部の幅方向に延びる面と平行な平面と点状光源からの光を拡散させる拡散部とが交互に繰り返して構成され且つ前記点状光源と対向する入射部と、前記拡散部で拡散された光を前記導光板本体に向けて反射する反射部とを備えている。この発明では、点状光源からの光が、導入部によって拡散されるため、導光板全体に光を導波させることが容易になる。従って、複数の点状光源を設けた際に、点状光源間に暗部ができたり、逆に点状光源の正面に明部ができたりすることもなくなり、導光板から出射される光の点状光源近傍に発生する輝度ムラをより低減することができる。
【0016】
前記第2の目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の導光板と、光源としての点状光源とを備えた面光源装置である。この発明では、光源として点状光源を備えた面光源装置において、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の導光板を使用した場合と同様な効果が得られる。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記導光板の出射面側に拡散シートが配置されている。この発明では、面光源装置の輝度ムラをより抑制できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を液晶表示装置のサイドライト型のバックライトに使用される面光源装置の導光板に具体化した第1の実施形態を図1〜図8に従って説明する。図1(a)は導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、図1(b)は出射面側の部分拡大図、(c)は裏面を出射面側から見た模式斜視図、図2は液晶表示装置の模式図である。また、図3、図4(a),(b)及び図6(a),(b)は作用を示す模式図であり、図5(a)は作用を示す模式平面図であり、図5(b)は作用を示す模式斜視図である。
【0019】
図2に示すように、液晶表示装置11は、液晶パネル12と、その背面(表示面と反対側の面)側に配置されたバックライトとしての面光源装置13とを備えている。面光源装置13は、導光板14と、導光板14の一方の端部と対向する位置に配置された光源としての点状光源15とを備えている。点状光源15としてはLED(発光ダイオード)が使用されている。
【0020】
面光源装置13には、導光板14を挟んで液晶パネル12と反対側に位置し、導光板14から漏れた光を導光板14に戻して出射光として利用するための反射部材(反射シート)16が設けられている。また、導光板14と液晶パネル12との間には、拡散シート17が配置されている。
【0021】
次に導光板14について詳細に説明する。導光板14は透明性の高い材料、例えばアクリル樹脂で形成されている。図1(a)に示すように、導光板14は、ほぼ四角形状に形成され、入射された光を出射する出射面18と反対側の裏面には、点状光源15から導光板14に入射した光を出射面18に向けて反射させる採光面19aを構成する溝19が複数平行に形成されている。
【0022】
溝19は、端面としての入射面14a側から対向面14b側に向かって上昇傾斜する採光面19aと、入射面14a側から対向面14b側に向かって下降傾斜する導波面(傾斜面)19bとが交互に連なるように設けられている。即ち、各溝19は点状光源15と対向する入射面14aと直交する平面による断面形状が鋸歯状となるように隣接して形成されている。
【0023】
採光面19aは、入射面14aから導光板14に入射され、採光面19aに到達した光を、出射面18に形成された後記する各突条20の頂点と接する仮想平面P1(図1(b)に鎖線で図示)に対してほぼ直角に近い角度で出射面18の方向に全反射させる角度に形成されている。図3に示すように、溝19は、採光面19aが仮想平面P1と平行な平面と成す角度θ1が例えば35°〜50°好ましくは40°〜45°の範囲の所定の角度に、導波面19bが仮想平面P1と平行な平面と成す角度θ2が例えば0.3°〜2.5°の範囲の所定の角度に形成されている。
【0024】
出射面18には、レンズ状の突条20が採光面19aの延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられている。各突条20は同じ大きさに形成され、各突条20の頂点は仮想平面P1上に位置する。各突条20は互いに隣接するように形成され、その表面は、導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。従って、突条20は、隣り合う突条20間に存在する溝部21の形状が、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と、各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。
【0025】
この実施の形態では、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と、各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度の最小値が0°となるように設定されている。すなわち、溝部21の最も裏面に近い部分での接面が、仮想平面P1と平行となる。
【0026】
なお、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度の最小値が10°以下となるように、溝部21の形状を定めることが望ましい。これは次のような理由による。
【0027】
すなわち、採光面19aにおいて出射面18の方向に反射された光の多くは、仮想平面P1にほぼ垂直な方向に進む。このときほぼ垂直方向とは、厳密に言えば図5(b)のようにLEDとの位置関係によって場所ごとに異なり、LEDの正面ではより垂直に近い角度で採光面19aにおいて反射される。LED正面では、採光面19aで反射された時点で光が仮想平面P1に対して垂直に向いているため、このような光が溝部21に達したとき、当該光が溝部21に達した点において溝部21と接する面と、仮想平面P1とのなす角度が大きいと、当該光は仮想平面P1の法線と大きな角度をなす方向に屈折されてしまう。そのため、導光板14の正面方向の輝度が低下し、LED正面に暗線または暗点が生じてしまう。
【0028】
図15は、LEDの正面におけるプリズムの傾斜角と出射角(仮想平面P1と垂直に入射した光の出射方向と仮想平面P1とのなす角)との関係を示すグラフである。
【0029】
一般に、観察方向は、導光板14の正面に対して±5°程度はずれるので、出射光の出射角も5°程度は許容される。したがって、図15より、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と各突条20の頂点と接する仮想平面P1との成す角度の最小値を10°以下にすると望ましいことがわかる。
【0030】
次に前記のように構成された導光板14の作用について説明する。導光板14は、例えば、図2に示すように、透過型の液晶表示装置11のバックライトユニットとしての面光源装置13に組み込まれて使用される。点状光源15は複数(例えば、4個)設けられている。
【0031】
点状光源15が点灯されると、点状光源15から出射した光が導光板14に入射し、入射した光は導光板14の出射面18から液晶パネル12に向かって出射され、拡散シート17を経て液晶パネル12に入射される。そして、液晶表示装置11の使用者は液晶パネル12の表示をその出射光により視認する。
【0032】
導光板14における作用を詳しく説明すると、点状光源15から出射した光の大部分は入射面14aから導光板14に入射される。導光板14に入射された光は導光板14内を導波する。そのうち、採光面19aに到達した光は、図3に示すように、仮想平面P1に対して垂直に近い角度で出射面18の方向に全反射し、出射面18から出射する。
【0033】
入射面14aから導光板14内に入射した光が全て採光面19aに向かって直進するとは限らず、採光面19aに到達する光には、導波面19bや出射面18で全反射しながら導光板14内を導波した後、採光面19aに到達する光もある。導波面19bが入射面14a側から対向面14b側に向かって下降傾斜するように形成されているため、直接採光面19aに向かって導波する以外の光を導波を繰り返すうちに、仮想平面P1と平行な方向に近づけ、結果として採光面19bで効率良く、仮想平面P1に対して垂直に近い角度で出射面18の方向に全反射させることができる。
【0034】
導光板14の屈折率は空気の屈折率より大きいため、導光板14から出射する光の導光板14と空気との界面における屈折角は入射角より大きくなる。従って、採光面19aで反射されて出射面18側に向かった光Lは、図4(a)に示すように、出射面18が平坦な場合は、屈折角が出射面18と垂直な面との成す角度が大きくなるように屈折して進む。その結果、出射面18から出射する光Lは正面に向かって集光されない。
【0035】
一方、図4(b)に示すように、出射面18に従来の三角プリズム22が形成された場合は、出射面18側に向かった光Lは、三角プリズム22の斜面22aに垂直な面との成す角度が大きくなるように屈折して進む。その結果、光が導光板14の正面に集光される。しかし、三角プリズム22の集光作用は、斜面22aに特定の角度で入射する光のみを図4(b)に示すように導光板14の正面に向かって集光するが、それ以外の角度で入射する光は正面以外の方向へ出射させる。
【0036】
点状光源15から出射されて導光板14に入射された光は、図5(a)に示すように、拡がりを持っている。従って、図5(b)に示すように、採光面19aで全反射する際の角度が場所によって異なる状態となる。その結果、特定の角度で採光面19aに入射する光が三角プリズム22から出射する際に導光板14の正面に出射されるようになる。例えば、三角プリズム22の頂角が90°で、採光面19aの成す角度θ1が45°では、図5(a)に示すように、点状光源15からの拡がり角度αが約34°の位置に輝線23が発生する。なお、図5(b)において破線の円Aで囲まれた部分が図5(a)における破線の円Aで囲まれた部分に対応し、図5(b)において破線の円Bで囲まれた部分が図5(a)における破線の円Bで囲まれた部分に対応する。
【0037】
しかし、この実施の形態では突条20は、その表面が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。従って、各突条20の二つの斜面20aは、それぞれ一つの曲面で構成され、斜面20aを構成する面に接する面と、仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。その結果、図6(a)に示すように、三角プリズム22の場合に導光板14の正面に向かうように屈折して進む特定の角度で斜面20aに入射する光だけでなく、特定角度以外の光でも、正面に出射する領域がプリズム内に存在する。
【0038】
また、採光面19aで反射されずに、図6(b)に示すように、仮想平面P1との成す角度が小さな状態で斜面20aに対して入射する光は突条の表面が裏面側に凸であるために、斜面20aの仮想平面P1との成す角度が小さな領域のみにあたり仮想平面P1との成す角度が大きな領域にはあたらず、結果として透過せずに裏面側へ全反射される。裏面側へ反射された後、導波面19bで反射されて斜面20aに対して大きな角度で入射する状態となり、導光板14の正面に向かって進むように出射される。そのため、導光板正面に向かずに出射する光が減り、効率がよくなる。
【0039】
本願発明者は、光学シミュレーションにより出射面18に形成された突条20の、従来の三角プリズム22に対する優位性を確認した。その結果を次に示す。なお、光学シミュレーション手法としては、モンテカルロ法を用いた光線追跡を採用した。
【0040】
図7に示すように、4個の点状光源15を備えた導光板14において、表示エリア24のうちLEDの指向性の強い、点状光源15に近い側の端部から10mmの線上での輝度比の平均を求めた。なお、輝度比=隣接する明部輝度/暗部輝度で表される。
【0041】
光学シミュレーションに使用した導光板14の各部の値を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
プロファイル多項式
Z=C*X2/{1+(1−(1+κ)*C2*X2)0.5}+C4*X4
ここで、Zは仮想平面P1に垂直な方向の座標であり、Xは入射面に平行かつZ軸に垂直な方向の座標である。また、各係数の値は、C=50、κ=−2、C4=23である。
【0044】
また、発明品のレンズ状突条(突条20)の最大傾斜角は約49度で最小傾斜角は0度である。なお、図8(a)は発明品のプリズムの断面における輪郭線を示し、図8(b)は三角プリズム22の断面における輪郭線を示す。
【0045】
光学シミュレーション結果の輝度比平均値の相対値を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】
表2から、出射面18に突条20を設けた場合は、三角プリズム22に比較して、輝線23が見え難くなることが裏付けられた。
【0048】
この実施の形態では以下の効果を有する。
【0049】
(1) 導光板14には、入射面14aから入射された光を出射する出射面18と反対側の裏面に、入射面14aに沿って延びるとともに入射された光を出射面18から出射する方向に反射させる採光面19aを構成する溝19が複数形成されている。出射面18にはレンズ状の突条20が採光面19aの延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられ、各突条20の二つの斜面20aは、それぞれ一つの曲面で構成され、斜面20aを構成する面に接する面と、仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている。従って、点状光源15を使用した場合でも、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板14の正面に出射させるとともに、輝線の発生を抑制することができる。即ち、従来品に比較して、高品質(輝線が目立たない)で高効率(輝度向上)となる。
【0050】
(2) 突条20は互いに隣接するように形成され、その表面は、裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。従って、表面が複数の平面で構成された場合に比較して、採光面19aで出射面18に向かって反射された光の多くが導光板14の正面に出射される。
【0051】
(3) プリズムシートを用いる必要がないため、面光源装置13を構成する部品点数が少なくなって、組立工数を低減でき、製造コストを低減できる。導光板14にレンズ状突条(突条20)を形成する必要があるが、導光板14は金型を使用して射出成形などで製造されるため、金型のコストが多少高くなるが、多数の導光板14を製造することにより、一枚当たりの導光板14の製造コストは、レンズ状突条を設けない導光板の製造コストと、プリズムシートの単価との合計より低くできる。
【0052】
(4) 面光源装置13は拡散シート17を備えている。従って、導光板14において輝線23が完全には防止できない場合でも、導光板14から出射された光が拡散シート17を通過して液晶パネル12に入射する際には、輝線が肉眼で判別できない状態にすることができる。
【0053】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を図9(a),(b)に従って説明する。この実施形態では、導光板14に点状光源15から出射された光を入射するための導入部が突設されている点が前記第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態と同様な部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。なお、図9(a)は第2の実施形態の導光板14と点状光源15の関係を示す模式斜視図、(b)は導入部の模式平面図である。
【0054】
図9(a)に示すように、導光板14の対向面14bと反対側、即ち光の入射側の端面に導入部25が複数、隣接して設けられている。導入部25は、入射部26及び反射部27を備えている。導入部25は、図9(b)に示すように、光の入射側から導光板14の本体側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、基端(点状光源15と対向する側の端部)の幅K(図における左右方向の長さ)が点状光源15の幅よりも大きく形成されている。入射部26は、点状光源15と対向するとともに、導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aと、点状光源15からの光を拡散させる拡散部としてのV型溝26bとが交互に等間隔で繰り返して構成されている。V型溝26bを構成する面と、入射部26における平面26aとのなす角度θの値は120度〜155度の間の値となっている。
【0055】
反射部27は、V型溝26bで拡散された光を導光板本体に向けて反射するように形成されている。反射部27は平面状である。そして、反射部27と導入部25の幅方向に延びる面28とがなす角度βの値は35度〜65度の間の値となっている。ここで、導光板本体とは、導光板14の導入部25を除いた部分を意味する。
【0056】
この実施形態では、点状光源15から出射した光の大部分は入射部26に到達する。入射部26に到達した光のうち一部は、導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aから導入部25に入射される。導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aから導入部25に入射された光の多くは、その進行方向が平面26aとほぼ垂直であるため、導入部25及び導光板14の内部を、導入部25の幅方向に延びる面28と垂直に近い角度で導波する。
【0057】
一方、入射部26に到達した光のうち残りの一部は、V型溝26bによって、反射部27に向けて屈折されて導入部25に入射される。そして、反射部27において、その多くは導光板14の幅方向とほぼ垂直な方向に反射される。反射部27で反射された光は、導光板14のうち、点状光源15と点状光源15との間に位置する部分を導波する。
【0058】
本願発明者は、光学シミュレーションにより導入部25の有効性を確認した。その結果を以下に示す。シミュレーションの方法は、モンテカルロ法を用いた光線追跡法である。
【0059】
図9に示すように、4個の点状光源15を備えた導光板14において、導入部25の有無による、輝度比の違いを調べた。シミュレーションに用いた導光板14の各部の値は、表3の通りである。
【0060】
【表3】
【0061】
また、導入部25の各部の値は、図16において表4のように定めた。
【0062】
【表4】
【0063】
このシミュレーション解析では入射面から6.2mmの位置において、輝度比の平均を求めた。輝度比=隣接する明部輝度/暗部輝度である。シミュレーション結果は表5示すとおりである。
【0064】
【表5】
【0065】
表5から、入射面14aに導入部25を設けた方が、ない場合に比べて、輝度が均一化されていることが分かる。
【0066】
この第2の実施形態によれば、第1の実施の形態の(1)〜(4)と同様な効果を有する他に次の効果を有する。
【0067】
(5) 導光板14には入射された光を拡散させる導入部25が突設され、点状光源15からの光が、導入部25によって拡散されるため、導光板14全体に光を導波させることが容易になる。従って、複数の点状光源15を設けた際に、点状光源15間に暗部ができたり、逆に点状光源15の正面に明部ができたりすることもなくなり、導光板14から出射される光の点状光源15の近傍に発生する輝度ムラをより低減することができる。
【0068】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
【0069】
○ 突条20の形状は、その表面が、導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に限らず、隣り合う突条20間に存在する溝部21の形状が、溝部21の裏面寄りの面21aに対して接する面と、仮想平面P1との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されていればよい。即ち、突条20の先端寄りにおいては、斜面20aを構成する面に対して接する面と、仮想平面P1との成す角度が裏面に近い側ほど小さくならなくてもよい。例えば、図10(a)に示すように、突条20の形状は、その表面が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に限らず、先端側では裏面側に凹の曲面で構成される形状としてもよい。また、図10(b)に示すように、突条20の先端を仮想平面P1の一部を構成する平面としてもよい。これらの場合、斜面20a全体が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状の場合に比較して導光板14の正面に出射する光量は少なくなるが、三角プリズム22を設けた場合に比較して、導光板14の正面に出射する光量は多くなる。
【0070】
〇 突条20は必ずしも隣接する突条20が連続する必要はなく、例えば図10(c)に示すように、一定間隔Sをおいて配置してもよい。この場合、導光板14を製造するための金型を製造する際、突条20の形状に相当する刃部で金型の基材を所定間隔で切削することにより、突条20が連続する導光板14を製造するための金型を製造する場合より金型を容易に製造することができる。
【0071】
〇 突条20は、斜面20aが曲面のみで形成される形状に限らず、例えば、図11(a)〜(c)に示すように、斜面20aが仮想平面P1との成す角が異なる複数の平面のみで構成された形状としたり、斜面20aが平面と曲面とで構成された形状としてもよい。即ち、突条20の表面は少なくとも一部が平面で構成されていてもよい。これらの構成でも、斜面20a全体が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状の場合とほぼ同様な効果を得ることができる。
【0072】
〇 導入部25に設けられる入射部26は、導入部25の幅方向に延びる面28と平行な平面26aと、点状光源15からの光を拡散させる拡散部としてのV型溝26bとが交互に等間隔で繰り返す構成に限らず、例えば、図12に示すように、V型溝26bが連続して繰り返す構成としてもよい。
【0073】
〇 導入部25を導光板14に突設せず、点状光源15と対向する端面としての入射面14aに入射部26を形成してもよい。この場合、入射面14aが平坦な場合に比較して、入射する光を導光板14の厚さ方向と直交する面内にひろげることができる。
【0074】
○ 導光板14は、その厚さがマクロ的に見て一定ではなく、マクロ的に見て入射面14a側から対向面14b側に向かって次第に薄くなるほぼ楔状や、中央部が板厚な形状に形成されていてもよい。
【0075】
〇 面光源装置13において拡散シート17を省略してもよい。拡散シート17を設ける方が、面光源装置13の出射面全体の輝度ムラを低くすることができる。しかし、面光源装置13が使用される表示装置に要求される表示部の精細度によっては、拡散シート17を省略しても、輝度ムラが気にならない状態に抑制できる。
【0076】
以下の技術的思想(発明)は前記実施の形態から把握できる。
【0077】
(1) 請求項1に記載の発明において、前記突条の表面は複数の平面のみで構成されている。
【0078】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜請求項6に記載の発明によれば、点状光源を使用した場合でも、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝線の発生を抑制することができる。また、請求項7及び請求項8に記載の発明によれば、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝線の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は出射面側の部分拡大図、(c)は裏面を出射面側から見た部分模式斜視図。
【図2】液晶表示装置の模式図。
【図3】採光面の作用を示す模式図。
【図4】(a)は出射面がフラットな場合の作用を示す模式図、(b)は出射面に三角プリズムが設けられた場合の作用を示す模式図。
【図5】(a)は輝線の現れる状態を示す模式平面図、(b)は採光面及び三角プリズムの作用を示す模式斜視図。
【図6】(a),(b)は実施の形態の作用を示す模式図。
【図7】輝線の発生状態の解析用の導光板の模式平面図。
【図8】(a)は発明品のレンズ状突条の断面における輪郭線を示すグラフ、(b)は三角プリズムの断面における輪郭線を示すグラフ。
【図9】(a)は第2の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は導入部の模式平面図。
【図10】(a)〜(c)は突条の別の実施形態を示す模式図。
【図11】(a)〜(c)は突条の別の実施形態を示す模式図。
【図12】別の実施形態の導入部の模式平面図。
【図13】従来技術の模式斜視図。
【図14】同じく作用を説明する部分側面図。
【図15】LED正面におけるプリズム傾斜角と出射角との関係を示すグラフ。
【図16】導入部の各パラメータを表す模式図。
【符号の説明】
P1…仮想平面、13…面光源装置、14…導光板、14a…端面としての入射面、15…点状光源、17…拡散シート、18…出射面、19…溝、19a…採光面、20…突条、21…溝部、21a,28…面、25…導入部、26…入射部、26a…平面、26b…拡散部としてのV型溝、27…反射部。
Claims (8)
- 端面から入射された光を面状に変換して出射する導光板であって、
前記入射された光を出射する出射面と反対側の裏面に、前記端面に沿って延びるとともに前記入射された光を前記出射面から出射する方向に反射させる採光面を構成する溝が複数形成され、前記出射面にはレンズ状の突条が前記採光面の延びる方向と直交する方向に延びるように複数設けられ、前記突条は、隣り合う突条間に存在する溝部の形状が、溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記各突条の頂点と接する仮想平面との成す角度が、裏面に近い側ほど小さくなるように形成されている導光板。 - 前記突条は互いに隣接するように形成され、その表面は、前記裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている請求項1に記載の導光板。
- 前記突条の表面は少なくとも一部が平面で構成されている請求項1に記載の導光板。
- 前記溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記各突条の頂点と接する仮想平面との成す角度の最小値が10°以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載の導光板。
- 前記溝部の裏面寄りの面に対して接する面と、前記各突条の頂点と接する仮想平面との成す角度の最小値が0°である請求項4に記載の導光板。
- 前記導光板は入射された光を拡散させる導入部が突設され、前記導入部は、前記光の入射側から導光板本体側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、前記導入部の幅方向に延びる面と平行な平面と点状光源からの光を拡散させる拡散部とが交互に繰り返して構成され且つ前記点状光源と対向する入射部と、前記拡散部で拡散された光を前記導光板本体に向けて反射する反射部とを備えている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の導光板。
- 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の導光板と、光源としての点状光源とを備えた面光源装置。
- 前記導光板の出射面側に拡散シートが配置されている請求項7に記載の面光源装置。
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