JP2005034939A - 切刃部材、工具保持具及び切削工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 超硬合金からなる切刃部材に備えられた雌ねじ部に欠けが発生しやすくなるという不具合を防止し、切刃部材と工具保持具との結合力が安定した切削工具を提供する。
【解決手段】 超硬合金からなる切刃部材であり、該切刃部材は工具保持具と着脱自在に装着される側の端面にいんろう部が形成され、該いんろう部の奥には軸心方向に工具保持具と螺合するための雌ねじ部を備え、該雌ねじ部の入り口側には、該雌ねじ部の導入部に位置するねじ山に面取り部が形成された切刃部材と、該切刃部材のいんろう部に装入される円柱状突出部を備え該円柱状突出部の端部から該切刃部材と螺合するための雄ねじ部とを有する工具保持具とが、着脱可能に結合された切削工具である。
【選択図】図2
【解決手段】 超硬合金からなる切刃部材であり、該切刃部材は工具保持具と着脱自在に装着される側の端面にいんろう部が形成され、該いんろう部の奥には軸心方向に工具保持具と螺合するための雌ねじ部を備え、該雌ねじ部の入り口側には、該雌ねじ部の導入部に位置するねじ山に面取り部が形成された切刃部材と、該切刃部材のいんろう部に装入される円柱状突出部を備え該円柱状突出部の端部から該切刃部材と螺合するための雄ねじ部とを有する工具保持具とが、着脱可能に結合された切削工具である。
【選択図】図2
Description
本発明は、超硬合金製切刃部材、該超硬合金製切刃部材と着脱自在に装着される工具保持具及び該超硬合金製切刃部材と工具保持具とが螺合によって結合された切削工具に関する。
切刃部材交換式の切削工具については、従来から種々の構成が提案されている。例えば、下記の特許文献に提案されている。
特許文献1は、超硬合金製の工具保持具(シャンク部)と鋼製のチップホルダー部(切刃部材)とをろう付けで接合したエンドミルが開示されている。
特許文献2は、工具保持具とヘッド(切刃)部材とのいずれか一方に凸部を、他方に凹部を設け、この凹部にねじ部材を収納して、このねじ部材に前記凸部をねじ込むと共に、このねじ部材の緩み止めは、シャンクの軸心と直交する方向からねじ込んだボルトにより行う構成とすることが記載されている。
特許文献3は、切削刃ホルダーに設けた円錐状取付け部を、シャンク端部に形成した円錐状凹部とを嵌合させ、更に、円錐状取付け部に設けたねじ孔にシャンクの軸中心部を貫通する貫通孔を介して挿入した引張ボルトを螺合させる構成としたヘッド交換式切削ホルダーが記載されている。
特許文献4は、エンドミルのシャンクとエンドミルホルダーとを焼き嵌めと螺合とにより結合したシャンク一体型エンドミルが記載されている。
特許文献5は、工具ホルダーと螺合するために雄ねじが形成された切削用インサートが記載されている。
特許文献1は、超硬合金製の工具保持具(シャンク部)と鋼製のチップホルダー部(切刃部材)とをろう付けで接合したエンドミルが開示されている。
特許文献2は、工具保持具とヘッド(切刃)部材とのいずれか一方に凸部を、他方に凹部を設け、この凹部にねじ部材を収納して、このねじ部材に前記凸部をねじ込むと共に、このねじ部材の緩み止めは、シャンクの軸心と直交する方向からねじ込んだボルトにより行う構成とすることが記載されている。
特許文献3は、切削刃ホルダーに設けた円錐状取付け部を、シャンク端部に形成した円錐状凹部とを嵌合させ、更に、円錐状取付け部に設けたねじ孔にシャンクの軸中心部を貫通する貫通孔を介して挿入した引張ボルトを螺合させる構成としたヘッド交換式切削ホルダーが記載されている。
特許文献4は、エンドミルのシャンクとエンドミルホルダーとを焼き嵌めと螺合とにより結合したシャンク一体型エンドミルが記載されている。
特許文献5は、工具ホルダーと螺合するために雄ねじが形成された切削用インサートが記載されている。
本発明の第1の目的は、超硬合金からなる切刃を備えた切刃部材と工具保持具とからなる切削工具であって、切刃部材が壊れた場合であっても、切刃部材を容易に交換することができ、工数低減を可能とすることである。第2の目的は、前記切刃部材と工具保持具とを螺合した部分には切削加工時の振動等により切刃部材に備えられた雌ねじ部に欠けが発生しやすくなるという不具合を防止するための構成を提供することである。第3の目的は、切刃部材と工具保持具との結合力が安定した切削工具を提供することである。
第1の発明は、超硬合金からなる切刃部材であり、該切刃部材は工具保持具と着脱自在に装着される側の端面にいんろう部が形成され、該いんろう部の奥には軸心方向に工具保持具と螺合するための雌ねじ部を備え、該雌ねじ部の入り口側には、該雌ねじ部の導入部に位置するねじ山に面取り部が形成されていることを特徴とする切刃部材である。第2の発明は、上記切刃部材に着脱自在に装着される工具保持具であって、該工具保持具は一端側に該いんろう部に装入される円柱状突出部と、該円柱状突出部の端部から該切刃部材と螺合するための雄ねじ部とを有し、該円柱状突出部と該雄ねじ部との接続部には、ねじ山ピッチ長さをFとした時に、軸心方向に2Fから3Fの長さを有し、該雄ねじ部のねじ径より小さい径を有する円柱状軸部を備えていることを特徴とする工具保持具である。第3の発明は、該切刃部材のいんろう部に装入される円柱状突出部を備え該円柱状突出部の端部から該切刃部材と螺合するための雄ねじ部とを有する工具保持具とが、着脱可能に結合された構成からなり、該切刃部材の雌ねじ部には、該雌ねじ部の入り口側であって、雌ねじのねじ山の導入部の1〜3山は、該切刃部材の該雄ねじ部と螺合していない領域が設けられていることを特徴とする切削工具である。
本発明を適用することにより、超硬合金からなる切刃部材と、工具保持具とからなる切削工具であって、切刃部材の切刃などが壊れた場合であっても、切刃部材を容易に交換することができ、工数低減を可能とすることができ、前記切刃部材と工具保持具とを螺合した部分には切削加工時の振動等により切刃部材に備えられた雌ねじ部に欠けが発生しやすくなるという不具合を防止し、切刃部材と工具保持具との結合力が安定した切削工具を提供することできた。
図1は、本発明を構成する工具保持具の一例を示し、合金鋼、例えば、SCM440、或いはSKD61から製作される。工具保持具1は、外径D1のシャンク径を有する細長い円柱形状をなす。工具保持具1の軸心A−A方向の一端面2には、軸心A−A軸方向に突出する円柱状突出部3と、更に、この円柱状突出部3の端部から軸心A−A方向に突出するように雄ねじ部4が形成されている。端面2は、軸心A−A方向と直交する様に形成されている。円柱状突出部3と雄ねじ部4の外径は、工具保持具1の外径D1より小さくなるように構成されている。また、円柱状突出部3の外径は、雄ねじ部4のねじ径より若干大きくなるようにする。また、雄ねじ部4のねじ種は、一般に用いられているメートルねじ、インチねじ等を用いることができる。図2に示すように、工具保持具1の雄ねじ部4に、切刃を備えた切刃部材5を、螺合すると、本発明の切削工具を得ることができる。図2に示す本発明の切削工具は、スクエアエンドミルとした例を示している。図3、図4に基づいて本発明の切刃部材5の構成を説明する。本発明の切刃部材5は、WC−Co系の超硬合金、例えばJIS−Z20相当材から製作されている。切刃部材5の軸心A−A方向の一端部近傍には切刃6が形成され、同じく、軸心A−A方向の他端面7には、軸心A−A方向にいんろう部8、該いんろう部8の端部から軸心A−A方向に雌ねじ部9を有する円筒状内径部10が形成されている。該いんろう部8、雌ねじ部9の軸心は、軸心A−Aと一致させる。図5から図7に基づいて切刃部材5の円筒状内径部10に形成したいんろう部8と雌ねじ部9の構成を説明する。図5より、いんろう部8の内径d1は、雌ねじ部9のねじ径d2より若干大きくなるように形成する。また、雌ねじ部9には、5から10山程度のねじ山を形成する。本発明では、いんろう部8の一端部に続く雌ねじ部9の入り口側であって、雌ねじ部9が開始する導入部に位置するねじ山に、面取り部11を形成している。この面取り部11は、図6に示すように、ねじ山の導入部をこのねじ山の進行方向に若干の長さに渡り面取りを行って、ねじ山の進行方向に緩やかな平面または曲面状の上り傾斜面を設けたものである。この面取り部11の傾斜角度θは、図7に示すように、面取り部11の起点12の雌ねじ部9の接線に対して、30度〜90度にするとよい。雌ねじ部9のねじ種は、工具保持具1の雄ねじ部4に合わせて、メートルねじ、あるいはインチねじを用いることができる。
本発明の切刃部材5は、第1工程として、WC−Co等からなる超硬合金製粉末をプレス成形等により、図8に示すような切刃部材5の素材である切刃素材13を形成する。切刃素材13は、その軸心A−A方向の端面7から、第1の円筒状内径部14と、第2の円筒状内径部15とが形成されている。第2工程として、切刃素材13を約800℃で仮焼結して冷却した後、第2の円筒状内径部15に雌ねじ部9を形成し、この雌ねじ部9の導入部に位置するねじ山に、図5に示すような面取り部11を形成する。更に、第1の円筒状内径部14のいんろう部内周面20を機械加工する。第3工程として、切刃素材13を約1400℃で本焼結して冷却した後、第1の円筒状内径部14のいんろう部内周面20とその端面7の部分の仕上げ加工を行うことにより、図3、4に示す切刃部材5を作成することができる。
本発明の切削工具は、切刃を備えた切刃部材5と工具保持具1とを螺合する。切刃部材5は超硬合金によって構成する。工具保持具1はSCM440、SKD61等の合金鋼によって構成する。図9に、切刃部材と工具保持具の結合部分の構成を示す。図9より、工具保持具1の軸心A−A方向の一端面2には、軸心A−A方向に突出し外径d3を有する円柱状突出部3と、この円柱状突出部3の端部から軸心A−A方向に長さLほど突出する突出部を備えている。この突出部のうち、長さP1については雄ねじ部4が形成されている。円柱状突出部3の端部から雄ねじ部4の間には、長さP2の雄ねじが形成されていない外径dの円柱状軸部16が設けられている。軸心A−A方向の長さP2は、図9より、雌ねじ部9の断面方向からみて、ねじ山の2〜3山程度に相当する長さにするとよい。なお、円柱状軸部16の外径dは、雄ねじ部4のねじ径より小さくし、雌ねじ部9と雄ねじ部4とを螺合したとき、円柱状軸部16は雌ねじ部9のねじ山に接触しないようにする。これら円柱状突出部3、雄ねじ部4、円柱状軸部16の軸心は同一になるようにし、雌ねじ部9と雄ねじ部4とを螺合したときには、工具保持具1の軸心A−Aと一致させるようにする。本発明の切削工具は、図9より、切刃部材5に形成した雌ねじ部9と工具保持具1に形成した雄ねじ部4とを螺合したとき、これら雌ねじ部9と雄ねじ部4とは、雌ねじ部9のねじ山の少なくとも5山以上が雄ねじ部4と螺合させて、ねじ結合の強度を保持させるようにする。雌ねじ部9と雄ねじ部4とが螺合したとき、切刃部材5のいんろう部8と、工具保持具1の円柱状突出部3とは、図9より、嵌合部17を形成している。嵌合部17は、工具保持具1と切刃部材5とを螺合したときに、両者を軸心A−A方向に精度の高い芯合せを行う作用を発揮する。この精度の高い芯合せを行うためには、いんろう部8の内径d1と円柱状突出部3の外径d3との寸法差は2〜20μm程度に設定する。雌ねじ部9と雄ねじ部4との螺合は、切削加工時に切削工具の回転方向がこれらのねじを締める方向となる締り勝手になるようにする。
切刃部材5と工具保持具1とが螺合されると、上記した嵌合部17が形成され、かつ、切刃部材5の端面7と工具保持具1の端面2とが密着した状態で、切刃部材5と工具保持具1とが着脱可能に、強固に一体化される。このためには、切刃部材5と工具保持具1とが螺合され、端面7と端面2とが密着したとき、雄ねじ部4の軸心A−A方向の端部には若干の空間部21が形成されるように、雌ねじ部9の軸心A−A方向の長さを適切に設定する。切刃部材5と工具保持具1とが螺合により着脱可能に接合されているので、切刃部材の切刃などが壊れた場合であっても、容易に交換することができ、工数低減を可能としている。
本発明切削工具を用いて切削加工を行うと、切削抵抗に基づく振動は、切刃部材5に形成されている雌ねじ部9の導入部に集中する。切刃部材5が超硬合金から構成されていると、超硬合金は剛性は高いが脆い材質であるので、雌ねじ部9の導入部のねじ山には欠けが発生しやすくなる。この雌ねじ部9の導入部のねじ山に欠けが発生すると、切刃部材5と工具保持具1との螺合による締め付け力が低下するので、この螺合部が不安定になって、欠けの発生が進行し、雌ねじ部9に割れが生じることになる。そこで、切刃部材5の雌ねじ部9の導入部に位置するねじ山に面取り部11を形成することにより、この雌ねじ部9の導入部に位置するねじ山は、工具保持具1の雄ねじ部4と螺合しないような構成にしている。切刃部材5を超硬合金から構成しても、両者を螺合する時の過度の締め付け力や、切削加工時の振動により、雌ねじ部9のねじ山の導入部において欠けの発生を防止することができる。
上記のように、工具保持具1には円柱状突出部3の端部と雄ねじ部4との間には、雄ねじ部4を形成していない円柱状軸部16を形成している。そして、切刃部材5と工具保持具1とを螺合したとき、切刃部材5の雌ねじ部9の入り口側であって、ねじ山の導入部から1〜3山は、工具保持具1の雄ねじ部4と螺合していない長さP2の領域を形成している。これにより、切刃部材5と工具保持具1との過度な締め付け、あるいは切削加工時の振動により、超硬合金からなる雌ねじ部9の導入部に位置するねじ山の欠けの発生を一層防止することができる構成にしている。切刃部材5をヤング率の高い超硬合金から構成することにより、切削加工時のたわみ量を小さくすることができる。切刃部材5の材質は超硬合金で、公知のWC−Co系、WC−TiC−Co系等の超硬合金を使用することができる。また、切刃部材5の材質は、超硬合金の中でも比較的強度を有する材料を内層材とし、高硬度を有する材料を外層材として、両者が金属接合された複合材料とすることができる。強度を有する材料を内層材とすることにより、雌ねじ部の強度を確保しつつ、切刃部材として耐摩耗性等の適切な特性を兼ね備えた切刃部材5を得る事ができる。更に、切刃部材5の内層材には、靭性が更に優れる鋼材を選択することも可能である。一方、切刃部材5の1部にcBNなどの超高硬度材を接合させて使用することにより、切刃の耐久性を向上させることができる。
本発明の切削工具においては、切刃部材を剛性が高い超硬合金から構成し、この切刃部材をシャンク部材と強固に螺合して一体化しているので、従来から広く使用されている焼きばめタイプの切刃部材交換式の切削工具と比較して、より高い切削抵抗に耐えられるので、多刃化した切削工具を提供することが可能になる。
本発明の切削工具例として図10に示すようなボールエンドミルを製作した。図10に示す本発明例1のボールエンドミルの工具保持具1は、SCM440、SKD61等の合金鋼から構成され、軸心A−A方向の長さは200mmであり、軸心A−A方向に円柱状突出部3と雄ねじ部4が形成されている。一方、超硬合金製の切刃部材18は、軸心A−A方向の一端部側に刃径が30mmの円弧状の切刃19が形成され、他端部には、いんろう部8と雌ねじ部9が形成され、更に、この雌ねじ部9の導入部のねじ山には、図6に示すような面取り部11が形成されている。そして、切刃部材18と工具保持具1とを螺合して一体化するとボールエンドミルとすることができる。このとき、切刃部材18に形成した、いんろう部8と、工具保持具1に形成した円柱状突出部3とは、嵌合部17を形成するようにする。本発明例1のボールエンドミルについて、工具保持具1と切刃部材18の螺合ねじ山数は6山、面取り部11の傾斜角度θは30度とした。比較例2は、本発明例と同様なサイズのボールエンドミルであるが、該雌ねじ部の導入部に面取り部を形成していないものを作成した。また、本発明例1のボールエンドミルと比較するために、工具保持具と切刃部材とを焼きばめにより接合した比較例3のボールエンドミルも製作し、同じく焼きばめによる接合部の状況を観察した。なお、比較例3のボールエンドミルにおいて、工具保持具と切刃部材とを焼きばめによって接合する方式を採用した理由は、現時点において、切刃部材交換式切削工具として一般的に採用されているからである。前記のボールエンドミルを用いて、図11に示すように、抜き勾配20度の傾斜面について上下方向に往復切削加工を行った。そして、これら3種類のボールエンドミルの切刃部材18と工具保持具1との接合部の状況を観察した。
(切削加工条件)
被削材:S50C材
切削速度:150mm/分
回転数:1600/分
一刃当りの送り:0.24mm/刃
テーブル送り:768mm/分
切込み幅:3mm
ピック量:6mm
加工方法:乾式切削による彫り込み加工
(切削加工条件)
被削材:S50C材
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切込み幅:3mm
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加工方法:乾式切削による彫り込み加工
雌ねじ部の観察の結果、本発明例1は、図12より、その雌ねじ部には欠けの発生は認められなかった。比較例2は、図13より、雌ねじ部の導入部に欠けが発生していた。これより、本発明による構造とすることによって、工具保持具側に備えられた雌ねじ部に欠けが発生するという不具合を防止することができる。更に、本発明例1のボールエンドミルでは、切刃部材の抜け現象は全く見られず、安定した切削加工を継続することができたが、比較例3の切削工具においては、切刃部材が工具保持具から抜けてしまう現象が発生した。この理由は、工具保持具と切刃部材とが焼きばめによる接合では、その接合強度が螺合と比較して弱くなるため、傾斜面の上下往復加工を行った場合に切刃部材が抜けたものと考えられる。
1:シャンク部材
2:工具保持具の端面
3:円柱状突出部
4:雄ねじ部
5:切刃部材
6:切刃(スクエア刃)
7:切刃部材の端面
8:いんろう部
9:雌ねじ部
10:円筒状内径部
11:面取り部
12:面取り部11の傾斜角度の起点
13:切刃素材
14:第1の円筒状内径部
15:第2の円筒状内径部
16:円柱状軸部
17:嵌合部
18:切刃部材
19:切刃(ボール刃)
20:いんろう部内周面
21:空間部
2:工具保持具の端面
3:円柱状突出部
4:雄ねじ部
5:切刃部材
6:切刃(スクエア刃)
7:切刃部材の端面
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20:いんろう部内周面
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Claims (4)
- 超硬合金からなる切刃部材であり、該切刃部材は工具保持具と着脱自在に装着される側の端面にいんろう部が形成され、該いんろう部の奥には軸心方向に工具保持具と螺合するための雌ねじ部を備え、該雌ねじ部の入り口側には、該雌ねじ部の導入部に位置するねじ山に面取り部が形成されていることを特徴とする切刃部材。
- 請求項1記載の切刃部材に着脱自在に装着される工具保持具であって、該工具保持具は一端側に該いんろう部に装入される円柱状突出部と、該円柱状突出部の端部から該切刃部材と螺合するための雄ねじ部とを有し、該円柱状突出部と該雄ねじ部との接続部には、ねじ山ピッチ長さをFとした時に、軸心方向に2Fから3Fの長さを有し、該雄ねじ部のねじ径より小さい径を有する円柱状軸部を備えていることを特徴とする工具保持具。
- 請求項2記載の工具保持具において、該工具保持具は合金鋼から構成されていることを特徴とする工具保持具。
- 請求項1に記載の切刃部材と、該切刃部材のいんろう部に装入される円柱状突出部を備え該円柱状突出部の端部から該切刃部材と螺合するための雄ねじ部とを有する工具保持具とが、着脱可能に結合された構成からなり、該切刃部材の雌ねじ部には、該雌ねじ部の入り口側であって、雌ねじのねじ山の導入部の1〜3山は、該切刃部材の該雄ねじ部と螺合していない領域が設けられていることを特徴とする切削工具。
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|---|---|---|---|
| JP2003273841A JP2005034939A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 切刃部材、工具保持具及び切削工具 |
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