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JP2005178930A - 重送検知方法及び画像形成装置 - Google Patents

重送検知方法及び画像形成装置 Download PDF

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JP2005178930A
JP2005178930A JP2003418544A JP2003418544A JP2005178930A JP 2005178930 A JP2005178930 A JP 2005178930A JP 2003418544 A JP2003418544 A JP 2003418544A JP 2003418544 A JP2003418544 A JP 2003418544A JP 2005178930 A JP2005178930 A JP 2005178930A
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Kazutoshi Yoshimura
和俊 吉村
Akira Okamoto
晃 岡本
Kazumichi Yamauchi
一道 山内
Tomoshi Sakata
智志 坂田
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Abstract

【課題】 超音波送受信センサによる重送検知精度を安定化する。
【解決手段】 用紙形状を維持可能な搬送路を第1の搬送路25とし、用紙形状が変形し得る搬送路を第2の搬送路26としたとき、これら第1及び第2の搬送路25,26より搬入される用紙に画像を形成する手段10と、この画像形成手段10へ搬入される用紙の搬送経路が第1又は第2の搬送路25,26のいずれか判別するための搬送経路情報を取得する手段40と、この搬送経路情報取得手段40により取得した搬送経路情報に基づいて第1の搬送路25を通過した用紙を判別する判別手段50と、この判別手段50により判別された用紙に対して超音波を送信すると共に、この超音波の受信強度に基づき用紙の重送を検知する重送検知手段60と、この重送検知手段60による重送検知動作を制御する重送検知制御手段70とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式による画像形成機能を備えた複写機、印刷機、ファクシミリ及びこれらの複合機等に適用して好適な重送検知方法及び画像形成装置に関し、特に、用紙の両面に画像を形成するために複数の搬送路より搬入される用紙の重送検知方法及び重送検知機能を備えた画像形成装置に関する。
従来から、A4版(縦)や、A4版(横)、B5版、B4版等のサイズの異なる枚葉状の用紙を収納する複数種の給紙トレイを備えた複写機、印刷機、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置が使用されている。このような従来の画像形成装置は、給紙トレイから連続して繰り出された用紙が2枚以上重なって送られていないかを検知する機能として、一般に、重送検出装置を備えている。
ここで重送とは、2枚以上の用紙が重なって給紙トレイから繰り出され、この複数の用紙が重なって画像形成手段に給送されることをいう。用紙の重送は、複数枚の用紙に画像が跨って形成されたり、最上の用紙に位置ずれした画像が形成されたりする等、正常に画像形成されない原因となるため、正確な画像形成には、高精度に重送を検出することが重要である。
従来の重送検出装置による重送検知方法としては、搬送中の用紙を挟持する搬送ローラの間隔等から用紙厚さを検出し、検出された用紙厚さが、規定値以上の場合に重送と検知する方法が知られている。このような接触式の重送検知方法では、用紙との接触により接触子が磨耗してしまうばかりでなく、用紙に薄紙を使用する場合、重送検知は極めて困難である。
一方、非接触式の重送検知方法としては、発光素子と受光素子とを対向して設置した光学センサによって、これらの素子間を用紙が通過した際の光の透過量から重送を検出する方法、または反射型光センサにより用紙に光を照射し、三角測量の手法を利用して重送を検出する方法等の光学式の重送検知方法が知られている。
このような光の透過量又は反射光を利用した光学式の重送検知方法では、例えば、光の透過量を利用する場合、用紙の色又は材質によっては、光を全く透過しないため、重送を検知することができない。また例えば、反射光を利用する場合、用紙の凹凸等の表面状態によっては正確に反射光を検出することができず、用紙に薄紙を使用するときも反射光が微弱であることから、重送検知は極めて困難である。従って、従来の光学式の重送検知方法は、印刷機のように、同一紙種で大量印刷する場合には有効であるが、複写機のように、多種多様な転写紙に画像を形成する場合には不向きである。
そこで、図6(a)に示すように、超音波送信器611と超音波受信器612とからなる超音波センサユニットを転写紙Pの搬送路を中心に対向させ、この転写紙Pの搬送路に対して斜めに配置して重送検出装置を構成し、超音波送信器611から超音波を送信すると共に、転写紙Pにより遮蔽されなかった透過波を超音波受信器612により受信することによって、転写紙Pが超音波センサユニット間を通過する際の透過波の受信強度に基づき重送を検知する方法が開示されている。
この超音波センサユニットを利用した重送検知方法によれば、薄紙を含む多種多様な転写紙に対して、転写紙の色、材質及び表面状態に影響されずに、高精度に重送を検知することができる。また、超音波センサユニットを搬送路に対して斜めに設置しているため、転写紙Pの表面における反射波に起因した受信信号強度の変動を防止できる。
従って、この超音波方式の重送検出装置は、印刷機、画像読取装置のADF(Auto Document Feeder:自動原稿給送装置)及びファクシミリのような片面通紙の機器においては、用紙の搬送路への挿入角度が一定であるため、超音波センサユニットを搬送路に対して予め斜めに設置することによって、反射波による重送検知精度への影響を排除して誤検知を抑制することができるものであった(特許文献1参照)。
実開平5−56851号公報
しかしながら、複写機のような両面印刷機能を備えた画像形成装置においては、従来の片面通紙とは異なって、転写紙Pは、特に、両面印刷における裏面印刷時には、用紙形状が容易に変形し得る複雑な搬送路を通過して画像形成手段へと搬入される。このため、転写紙Pは、例えば図6(b)に示すように、両面印刷における裏面印刷時には、その形状が変形していることから、超音波センサユニット間への挿入角度が表面印刷時とは異なってしまう。
その結果、両面印刷機能を備えた画像形成装置に、特許文献1に記載された重送検出装置を適用した場合、超音波センサユニットを搬送路に対して予め斜めに設置した効果を奏することができず、カールしたように変形した転写紙Pの表面での反射波の影響を受けてしまうことから、超音波受信器612での受信信号が変動してしまう。このため、転写紙Pが1枚で搬送されていても重送を検知してしまう誤検知が発生するという問題があった。
本発明は、この問題を解決し、両面印刷機能を備えた画像形成装置のように、用紙形状が変形し得る複雑な搬送路を通過した用紙に画像を形成する場合であっても、超音波送受信センサによる重送検知精度を安定化することができる重送検知方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る重送検知方法は、複数の搬送路より搬入される用紙の重送を検知する方法であって、これら複数の搬送路において用紙形状を維持可能な搬送路を第1の搬送路とし、用紙形状が変形し得る搬送路を第2の搬送路としたとき、これら第1又は第2の搬送路のいずれが用紙の搬送経路か判別するための搬送経路情報を取得し、ここに取得した搬送経路情報に基づいて第1の搬送路を通過した用紙を判別し、ここに判別された用紙に対して、一方で超音波を送信すると共に、他方でこの超音波の受信強度に基づき用紙の重送を検知することを特徴とする。
本発明に係る重送検知方法によれば、用紙形状を維持可能な第1の搬送路を通過した用紙にのみ重送検知を実行することができ、複雑な第2の搬送路を通過して変形した用紙に対する重送検知を停止することができるから、重送検知精度を安定化することができる。
本発明に係る画像形成装置は、画像を形成するために複数の搬送路より搬入される用紙の重送を検知する機能を備えた画像形成装置であって、これら複数の搬送路において用紙形状を維持可能な搬送路を第1の搬送路とし、用紙形状が変形し得る搬送路を第2の搬送路としたとき、これら第1及び第2の搬送路より搬入される用紙に画像を形成する手段と、この画像形成手段へ搬入される用紙の搬送経路が第1又は第2の搬送路のいずれか判別するための搬送経路情報を取得する手段と、この搬送経路情報取得手段により取得した搬送経路情報に基づいて第1の搬送路を通過した用紙を判別する判別手段と、この判別手段により判別された用紙に対して超音波を送信すると共に、この超音波の受信強度に基づき用紙の重送を検知する重送検知手段と、この重送検知手段による重送検知動作を制御する重送検知制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、画像形成手段へ搬入される用紙の搬送経路が第1又は第2の搬送路のいずれか判別するための搬送経路情報が、搬送経路情報取得手段により取得され、この搬送経路情報に基づいて、判別手段により第1の搬送路を通過した用紙が判別される。この判別手段により判別された用紙に対して、重送検知手段により超音波を送信すると共に、この超音波の受信強度に基づき用紙の重送を検知するように、重送検知制御手段により重送検知動作が制御される。
従って、用紙形状を維持可能な第1の搬送路を通過した用紙にのみ重送検知を実行することができ、複雑な第2の搬送路を通過して変形した用紙に対する重送検知を停止することができるから、重送検知精度を安定化することができる。
本発明に係る重送検知方法によれば、複数の搬送路より搬入される用紙の重送を検知するために、搬送経路情報に基づいて第1の搬送路を通過したと判別された用紙に対して、一方で超音波を送信すると共に、他方でこの超音波の受信強度に基づき重送を検知するようになされる。
この構成によって、用紙形状を維持可能な第1の搬送路を通過した用紙にのみ重送検知を実行することができ、複雑な第2の搬送路を通過して変形した用紙に対する重送検知を停止することができるため、重送検知精度を安定化することができる。
また、用紙が第2の搬送路を通過した場合には、超音波の送信を停止できるので、超音波送信時間を短縮することができる。このため、重送検知に用いる超音波センサの寿命を延長することができるから、超音波センサのメンテナンス頻度を低下させることができると共に、センサ維持費を削減することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、画像を形成するために複数の搬送路より搬入される用紙の重送を検知する場合に、搬送経路情報に基づいて第1の搬送路を通過した用紙を判別する判別手段を備え、第1の搬送路を通過した用紙に対して超音波を送信すると共に、この超音波の受信強度に基づき用紙の重送を検知するものである。
この構成によって、用紙形状を維持可能な第1の搬送路を通過した用紙にのみ重送検知を実行することができ、複雑な第2の搬送路を通過して変形した用紙に対する重送検知を停止することができるため、重送検知精度を安定化することができる。
また、用紙が第2の搬送路を通過した場合には、超音波の送信を停止できるので、超音波送信時間を短縮することができる。このため、重送検知手段を構成する超音波センサの寿命を延長することができるから、画像形成装置のメンテナンス頻度を低下させることができると共に、装置維持費も削減することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る重送検知方法及び画像形成装置の実施に最良の形態について説明する。
本実施形態では、画像を形成するために複数の搬送路より搬入される用紙の重送を検知する場合に、搬送経路情報に基づいて第1の搬送路を通過した用紙を判別する判別手段を備え、この第1の搬送路を通過した用紙に対して超音波を送信すると共に、この超音波の受信強度に基づき用紙の重送を検知する。
これによって、用紙形状を維持可能な第1の搬送路を通過した用紙にのみ重送検知を実行することができ、複雑な第2の搬送路を通過して変形した用紙に対する重送検知を停止することができるため、重送検知精度を安定化することができるようにしたものである。
図1は、本実施形態としての画像形成装置100の構成例を示す略式概念図である。画像形成装置100は、公知の電子写真方式により用紙Pに画像を形成する画像形成手段10と、この画像形成手段10に複数の用紙Pを連続して1枚ずつ搬入する搬送手段20とを備えて構成され、画像を形成するために複数の搬送路より搬入される用紙Pの重送を検知する機能を備えた画像形成装置である。
画像形成手段10は、ドラム状感光体1、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写極5、分離極6、定着装置7、クリーニング装置8及びレジストローラ9を有して構成され、複数の搬送路より搬入される用紙P(転写紙P)に画像を形成する。
ドラム状感光体1は、アルミニウム等の導電性ドラムに有機光導電層が形成された有機感光体等であって、像担持体として静電潜像を担持する。帯電装置2は、公知のスコロトロン帯電器及び帯電ローラ等から構成され、ドラム状感光体1の表面を一様に帯電させる。
露光装置3は、レーザダイオードを光源とし、ポリゴンミラー、ミラー及びレンズ等からなる走査光学系を有し、スキャナから読み込まれた画像情報等に基づきドラム状感光体1の表面を露光して静電潜像を形成する。
現像装置4は、ドラム状感光体1の表面に形成された静電潜像を現像スリーブ4aにより現像することによって、このドラム状感光体1の表面にトナー画像を形成する。
転写極5は、画像を転写するための転写紙Pを、ドラム状感光体1上のトナー画像と逆極性に帯電し、このドラム状感光体1上のトナー画像を転写紙Pに転写する。分離極6は、トナー画像が転写された転写紙Pを除電し、この転写紙Pをドラム状感光体1から分離する。
定着装置7は、ハロゲンランプ等のヒータを内部に有する加熱ローラと、この加熱ローラに圧接する加圧ローラとを有し、これら加熱ローラ及び加圧ローラにより転写紙Pを狭圧してトナー画像を転写紙Pに定着する。
クリーニング装置8は、分離極6を通過したドラム状感光体1の表面に残存するトナーを除去することによって、このドラム状感光体1をクリーニングする。レジストローラ9は、ドラム状感光体1の表面におけるトナー画像の形成と、転写紙Pの搬入とを同期させる。
搬送手段20は、少なくとも、画像形成手段10に転写紙Pを垂直搬送して転写紙形状を維持可能な第1の搬送路25と、転写紙形状が容易に変形し得る複雑な第2の搬送路26とを有して構成される。
第1の搬送路25は、複数の給紙トレイ21a,21bと、これらの給紙トレイ21a,21bから複数の転写紙Pを1枚ずつ送り出す送出ローラ22a,22bとを含み、画像形成手段10により転写紙Pの片面(表面)に画像を形成するために、給紙トレイ21a,21bから転写紙Pを1枚ずつ繰り出して画像形成手段10に給送する。
この第1の搬送路5を通過して画像形成手段10に搬入された転写紙Pは、片面印刷の場合には、画像形成手段10による画像形成後に、切換手段29を介して排紙トレイ30に排紙され、両面印刷の場合には、切換手段29により第2の搬送路26に搬入される。
第2の搬送路26は、反転路27及びADU出口ローラ28を含むADU(Automatic Duplication Unit:自動両面コピーユニット)であって、第1の搬送路25を通過して画像形成手段10に搬入され画像形成された転写紙Pを、再び画像形成手段10に反転返送するための搬送路である。これにより画像形成手段10は、片面に画像形成された転写紙Pの裏面に、再び画像を形成して両面印刷を実行することができる。
このように転写紙搬送路として構成された搬送手段20の要部の構成例を図2に示す。転写紙搬送路20は、レジストローラ9の下流側に設けられた転写前ローラ9aと、第1の搬送路25に設けられた給紙ローラ23と、レジストローラ9の上流側に設けられたループローラ24と、ループローラ24及びADU出口ローラ28を回転駆動するステッピングモータ51aとを更に備え、画像形成手段10へ転写紙Pを搬入する。このステッピングモータ51aは、転写紙Pの通過する搬送経路に応じてループローラ24及びADU出口ローラ28の回転速度を変更することによって、転写紙Pの搬送速度を制御する。
第1の搬送路25には、給紙ローラ23より下流側に、転写紙Pの通過を検知する第1センサ41が配置される。また、第2の搬送路に係るADU26には、ADU出口ローラ28より下流側に、転写紙Pの通過を検知する第2センサ42が配置される。これら第1及び第2センサ41,42は、例えば、反射型光センサ等から構成され、転写紙Pの通過を検知することによって、画像形成手段10へ搬入される転写紙の搬送経路が、第1の搬送路25又は第2の搬送路26のいずれか判断するための搬送経路情報を取得する手段として機能する。
搬送手段20には、ループローラ24より下流側に、転写紙Pの通過を検知する転写紙センサ62が、この搬送路を挟んで対向するように配置される。この転写紙センサ62は、透過型光センサ等から構成され、第1又は第2センサ41,42により取得した搬送経路情報に基づいて第1の搬送路25を通過したと判別された転写紙Pの搬送位置を検出するための搬送位置情報を取得する。これにより転写紙センサ62は、搬送位置情報取得手段として機能する。
この転写紙センサ62の更に下流側には、超音波センサ61が配置される。超音波センサ61は、重送検知手段60の構成要素であって、図3に示すように、一対の超音波送信器611と超音波受信器612とを、転写紙搬送路20に対して斜めに対向するように配置して構成される。
超音波送信器611には、電力増幅回路131及びパルス発生回路132からなる超音波送信回路613が接続され、このパルス発生回路132により規定の発振周波数で生成されたパルスが、電力増幅回路131により増幅され、超音波送信器611から超音波として送出される。これにより超音波送信器611は、予め規定された周波数で発振された超音波を転写紙Pに向けて送信する。
超音波受信器612には、共振回路141、増幅回路142、整流回路143、比較回路144及び出力回路145からなる超音波受信回路614が接続される。超音波送信器611から送信された超音波は、その一部が転写紙Pを透過し、この透過波が、超音波受信器612により受信される。そして、この透過波の受信は、共振回路141での共振により検出されて増幅回路142で増幅され、整流回路143により整流化される。そして、ここで整流化された超音波の受信強度は、予め規定された基準値と比較回路144により比較される。この比較結果に基づき検出された転写紙Pの重送の有無は、出力回路145から出力される。
図3において、転写紙Pは、転写紙搬送路20の紙面上方側から裏面側へ向けて搬送される。このような搬送方向で搬送される転写紙Pに対して、超音波送信器611と超音波受信器612とを斜めに配置して超音波伝播軸を傾斜させることによって、この超音波送信器611から送信された超音波の転写紙Pの表面からの反射波は、超音波送信器611に戻ることがなくなる。このため、超音波受信器612による透過波の受信強度が安定するので、転写紙Pの重送の有無に関する誤検知を防止することができる。
このように構成された画像形成装置100において、その制御系は、図4に示すブロック図のように、画像形成手段10、搬送手段20、搬送経路情報取得手段40、重送検知手段60、操作手段90及び制御基板150を備えて構成される。また、制御基板150は、全体制御手段50、搬送制御手段51、重送検知ON/OFF制御手段70及び記憶手段80を実装して構成される。
画像形成手段10は、制御基板150に接続され、この制御基板150に実装された各制御手段の協調制御下で、上述したように、第1又は第2の搬送路25,26を通過して搬入される転写紙Pに画像を形成する。搬送手段20は、搬送制御手段51に接続され、この搬送制御手段51による制御下で、給紙トレイ21から搬入される転写紙Pを画像形成手段10に搬送(給送)すると共に、画像形成後の転写紙Pを排紙トレイ30に排出する。
搬送経路情報取得手段40は、全体制御手段50に接続され、第1センサ41及び第2センサ42を有して構成される。この搬送経路情報取得手段40は、上述したように、画像形成手段10に搬入される転写紙Pの搬送経路が、第1の搬送路25又は第2の搬送路26のいずれか判断するための搬送経路情報を取得する。
全体制御手段50は、CPU(Central Processing Unit)を有し、搬送経路情報取得手段40、搬送制御手段51、重送検知ON/OFF制御手段70、記憶手段80及び操作手段90に接続される。
全体制御手段50は、画像形成装置100の全動作を制御すると共に、搬送経路情報取得手段40により取得した搬送経路情報に基づいて第1の搬送路25を通過した転写紙Pを判別する判別手段としても機能する。また、全体制御手段50は、転写紙Pの通過搬送経路に応じて搬送速度を制御するために変更されるステッピングモータ51aの制御信号を搬送制御手段51から取得することによっても、転写紙Pが第1の搬送路25又は第2の搬送路26のいずれを通過したかを判別することができる。
このように全体制御手段50は、第1及び第2センサ41,42からの搬送経路情報又は搬送制御手段51からのモータ制御信号によって、転写紙Pが第1の搬送路25又は第2の搬送路26のいずれの搬送路を通過したのかを判別することによって、表面印刷か又は裏面印刷かを判断する。
搬送制御手段51は、搬送手段20及び全体制御手段50に夫々接続され、全体制御手段50による制御下で、搬送手段20における複数の搬送路の選択及び切換を制御することによって、転写紙Pを搬送する動作を制御する。
重送検知手段60は、超音波センサ61及び転写紙センサ62を有して構成され、重送検知ON/OFF手段70に接続される。重送検知手段60は、上述したように、全体制御手段50により第1の搬送路25を通過したと判別された転写紙Pに対して、超音波送信器611から超音波を送信すると共に、超音波受信器612による超音波の受信強度に基づき転写紙Pの重送を検知して重送の有無を判断する。
重送検知ON/OFF制御手段70は、全体制御手段50及び重送検知手段60に夫々接続され、全体制御手段50の制御下で、重送検知手段60による重送検知動作を制御する。これにより重送検知ON/OFF制御手段70は、用紙形状を維持可能な第1の搬送路25を通過したと全体制御手段50により判別された転写紙Pにのみ重送検知を開始するように、重送検知手段60による重送検知動作をON/OFF制御することができる。
また、重送検知ON/OFF制御手段70は、転写紙センサ62により取得された転写紙Pの搬送位置情報に基づいて、重送検知手段60による重送検知動作を開始するように制御する。具体的には、転写紙Pが全体制御手段50により第1の搬送路25を通過したと判別され、転写紙センサ62の間を通過すると、重送検知ON/OFF制御手段70は、超音波センサ61による超音波の送受信を開始するように制御する。これにより転写紙Pの搬送位置情報に基づき重送検知手段60による重送検知動作の開始/停止を制御することができるので、重送検知動作を効率的に実行できる。
全体制御手段50により転写紙Pの通過搬送経路が第1の搬送路25ではなく第2の搬送路26であったと判別された場合、重送検知ON/OFF制御手段70は、重送検知手段60による超音波送信器611からの超音波の送信を停止するように制御する。
第2の搬送路26を通過して裏面印刷される転写紙Pは、表面印刷時に既に重送していないと判別された転写紙Pであるから、裏面印刷時には重送検知の必要がない。従って、第2の搬送路26の通過により転写紙形状が変形し易い裏面印刷時には、超音波の送信を効率的に停止して重送検知動作を停止する。これによって、超音波センサ61の寿命を延長することができるため、超音波センサ61のメンテナンス頻度を低下させることができる。また、センサ維持費も削減することができる。
記憶手段80は、半導体メモリ等の電子記録媒体から構成され、全体制御手段50に接続される。記憶手段80は、複数の搬送路より搬入される用紙に関する情報として、給紙トレイ21に収納された転写紙Pの紙種名、メーカ、型番、サイズ及び斤量等を記憶する。重送検知ON/OFF制御手段70は、この記憶手段80に記憶された用紙情報に基づき重送検知手段60による重送検知動作を制御することもできる。これによって、例えば、超音波透過性に極めて乏しい柔厚紙に対しては超音波送信を停止するように制御するなど、紙種に対応した効果的な重送検知が可能となる。
操作手段90は、液晶表示装置(LCD: Liquid Crystal Display)と透明タッチパネル等の入力装置とから構成され、LCDに表示される設定項目釦及び数字釦等が押圧されるように操作されることによって、記憶手段80に格納する用紙情報等の各種情報及び各種制御条件等を入力すると共に、入力された各種情報及び制御条件とに基づく動作状態を表示するタッチパネル方式のユーザ・インタフェイスである。
操作手段90は、全体制御手段50に接続されて、入力された各種情報及び制御条件等を全体制御手段50に送出し、また、制御基板150にも接続され、画像形成装置100の動作状態を制御基板150から入力されて表示する。
この操作手段90から入力された各種情報及び制御条件等に従って、全体制御手段50は、本発明に係る重送検知方法を実行するように画像形成装置100の全体動作を制御することになる。
次に、本発明に係る重送検知方法の実施形態として、上述した画像形成装置100の動作について、添付のフローチャートを参照しながら説明する。図6は、画像形成装置100による重送検知例を示すフローチャートである。
この実施形態では、両面印刷機能を備えた画像形成装置100により転写紙Pに画像を形成する場合に、第1の搬送路25及び第2の搬送路26からなる複数の搬送路から搬入される転写紙の重送を検知するために、全体制御手段50が、図5に示すフローチャートに沿って重送検知動作を制御することを前提とする。
これを前提として、図5に示すフローチャートのステップS01で、両面印刷モードか片面印刷モードか判断し、片面印刷の場合、転写紙Pは、形状維持可能な第1の搬送路25を通過するから、ステップS04に進み、重送検知を開始する。
一方、両面印刷の場合、ステップS02に進み、第1の搬送路25又は第2の搬送路26のどちらの搬送路が転写紙Pの搬送路か判別するための搬送経路情報として、第1センサ41及び第2センサ42からの紙検知センサ信号、またはステッピングモータ51aのモータ制御信号を取得し、ここで取得した搬送経路情報に基づいて第1の搬送路25を通過した用紙を判別し、転写紙Pの通過搬送経路が第1の搬送路25であると判断した場合、ステップS03に進む。ここで、転写紙Pの通過搬送経路が第2の搬送路26であると判断した場合、重送検知の必要がないので終了する。
ステップS03で、転写紙Pが転写紙センサ62の間を通過するまで待ち、転写紙Pが転写紙センサ62の間を通過中であると判断すると、ステップS04に進み、転写紙Pに対して、重送検知手段60の一方で、超音波送信器611により超音波を送信すると共に、他方で、超音波受信器612により超音波を受信し、この受信強度に基づき転写紙Pの重送を検知する。これにより重送検知を終了する。
以上述べたように、本発明に係る重送検知方法によれば、用紙形状を維持可能な第1の搬送路を通過した転写紙(用紙)にのみ重送検知を実行することができ、複雑な第2の搬送路を通過して変形した用紙に対する重送検知を停止することができるため、重送検知精度を安定化することができる。
また、用紙が第2の搬送路を通過した場合には、超音波の送信を停止できるので、超音波送信時間を短縮することができる。このため、重送検知手段を構成する超音波センサの寿命を延長することができるから、画像形成装置のメンテナンス頻度を低下させることができると共に、装置維持費も削減することができる。
以上、本発明に係る重送検知方法及び画像形成装置の実施に最良の形態並びにその効果について詳細に説明してきたが、本発明は、この実施形態の構成に限定されるものではなく、本願明細書に添付した特許請求の範囲により規定された本発明の適用範囲から逸脱せずに、上述した実施形態の構成が有する機能を達成可能な構成であれば、どのようなものであっても適用することができる。
例えば、上述した実施形態では、転写紙に対する重送検知方法について例示したが、本発明を適用可能な画像形成媒体は、転写紙のような紙類に特に限定されず、OHPシートのように画像形成可能なシート状の記録媒体であれば、プラスチック及び不織布等であっても本発明を適用することができる。
また、例えば、上述した実施形態では、用紙形状を維持可能な第1の搬送路として、給紙トレイから画像形成手段に到る搬送路を例示したが、この第1の搬送路は、給紙トレイからの搬送路に特に限定されず、所謂手差しトレイのように、画像形成手段までの通過経路が用紙を平坦形状に維持可能であれば、第1の搬送路とすることができる。
本発明は、電子写真方式による画像形成機能を備えた複写機、印刷機、ファクシミリ及びこれらの複合機等に適用して極めて好適である。
本発明に係る画像形成装置の構成例を示す略式概念図である。 転写紙搬送路の要部の構成例を示す略式概念図である。 重送検知手段の構成例を示す略式概念図である。 本発明に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る重送検知方法を示すフローチャートである。 従来の重送検出装置を示す略式概念図である。
符号の説明
100 画像形成装置
10 画像形成手段
25 第1の搬送路
26 第2の搬送路
40 搬送経路情報取得手段
41 第1センサ
42 第2センサ
50 全体制御手段(判別手段)
51 搬送制御手段
60 重送検知手段
61 超音波センサ
611 超音波送信器
612 超音波受信器
613 超音波送信回路
614 超音波受信回路
62 転写紙センサ
70 重送検知制御手段
80 記憶手段
90 操作手段

Claims (6)

  1. 複数の搬送路より搬入される用紙の重送を検知する方法であって、
    前記複数の搬送路において用紙形状を維持可能な搬送路を第1の搬送路とし、用紙形状が変形し得る搬送路を第2の搬送路としたとき、
    これら第1又は第2の搬送路のいずれが用紙の搬送経路か判別するための搬送経路情報を取得し、
    取得した前記搬送経路情報に基づいて前記第1の搬送路を通過した用紙を判別し、
    判別された前記用紙に対して、一方で超音波を送信すると共に、他方で当該超音波の受信強度に基づき前記用紙の重送を検知する
    ことを特徴とする重送検知方法。
  2. 画像を形成するために複数の搬送路より搬入される用紙の重送を検知する機能を備えた画像形成装置であって、
    前記複数の搬送路において用紙形状を維持可能な搬送路を第1の搬送路とし、用紙形状が変形し得る搬送路を第2の搬送路としたとき、
    これら第1及び第2の搬送路より搬入される用紙に画像を形成する手段と、
    この画像形成手段へ搬入される用紙の搬送経路が前記第1又は第2の搬送路のいずれか判別するための搬送経路情報を取得する手段と、
    この搬送経路情報取得手段により取得した前記搬送経路情報に基づいて前記第1の搬送路を通過した用紙を判別する判別手段と、
    この判別手段により判別された前記用紙に対して超音波を送信すると共に、当該超音波の受信強度に基づき前記用紙の重送を検知する重送検知手段と、
    この重送検知手段による重送検知動作を制御する重送検知制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記第2の搬送路は、前記第1の搬送路を通過して前記画像形成手段に搬入され画像形成された前記用紙を当該画像形成手段に反転返送するための搬送路であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判別手段により前記用紙の搬送経路が前記第2の搬送路と判別された場合、
    前記重送検知制御手段は、前記重送検知手段による超音波の送信を停止するように制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記判別手段により判別された用紙の搬送位置を検出するための搬送位置情報を取得する手段を更に備え、
    前記重送検知制御手段は、この搬送位置情報取得手段により取得された前記搬送位置情報に基づいて前記重送検知手段による重送検知動作を開始するように制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の搬送路より搬入される用紙に関する情報を記憶した記憶手段を更に備え、
    前記重送検知制御手段は、この記憶手段に記憶された用紙情報に基づいて前記重送検知手段による重送検知動作を制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008213976A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Sharp Corp 画像形成装置、制御プログラム、記録媒体
WO2008130111A1 (en) * 2007-04-20 2008-10-30 Kisan Electronics Co., Ltd. Apparatus for detecting tape-paste banknote and detecting method the same

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