JP2005189414A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容易に焦点調整作業を行うことを可能とする撮像装置をローコストに提供する。
【解決手段】 撮像装置21は、撮像レンズ40、レンズ鏡筒41、撮像素子42、赤外光カットフイルタ43、フイルタ保持部材44からなる。レンズ鏡筒41は、レンズ保持枠52、マクロ切換用カム環53、焦点調整用カム環54、固定筒55、コイルばね56からなる。固定筒55はカムピン80を有する。焦点調整用カム環54は、円環部71、摘み部72、接着剤流れ止め用突出部73が一体に形成されている。円環部71にはカム面74が、カム面74の近傍の位置にはローレット75が形成されている。ローレット75により接着剤が確実に付着し、カム面74とカムピン80とが強固に固着される。
【選択図】 図3
【解決手段】 撮像装置21は、撮像レンズ40、レンズ鏡筒41、撮像素子42、赤外光カットフイルタ43、フイルタ保持部材44からなる。レンズ鏡筒41は、レンズ保持枠52、マクロ切換用カム環53、焦点調整用カム環54、固定筒55、コイルばね56からなる。固定筒55はカムピン80を有する。焦点調整用カム環54は、円環部71、摘み部72、接着剤流れ止め用突出部73が一体に形成されている。円環部71にはカム面74が、カム面74の近傍の位置にはローレット75が形成されている。ローレット75により接着剤が確実に付着し、カム面74とカムピン80とが強固に固着される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、撮像素子に画像を結像して画像信号を得る撮像装置に関するものである。
近年、急速に普及するデジタルカメラには、撮像レンズと、この撮像レンズを保持するレンズ保持枠と、撮像レンズにより結像された画像を光電変換するCCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサなどの撮像素子とが組み込まれており、最近では、単体のデジタルカメラだけではなく、携帯電話や、PDA(携帯型情報端末)、パーソナルコンピュータなどの各種電子機器に内蔵することが多くなってきていることから、上述したような撮像レンズ、レンズ保持枠、及び撮像素子を一体にユニット化した撮像装置(撮像ユニット)として組み立てられる。
このような撮像装置では、ローコスト化を図る目的から、撮像レンズとして単焦点のものを使用するので、撮像素子と撮像レンズとの間隔が適正な位置に組み込まれていなければ、焦点の合った画像を得ることはできない。そのため、組立工程時に撮像素子に対する撮像レンズの焦点調整を行った後、レンズ保持枠を固定しなければならない。このような焦点調整手段としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この焦点調整手段は、レンズ保持枠と係合するとともに、レンズ鏡胴のベースに対してスライド自在に支持された調整板と、この調整板をベースに固定する締結ネジとからなり、先ず焦点調整前に締結ネジを途中まで螺合させて調整板を保持させておいてから、調整板とともにレンズ保持枠を光軸方向に移動させて焦点調整を行った後、締結ネジをねじ込んで締結し、レンズ保持枠を固定している。
また、上記特許文献1では、通常撮影時の合焦点位置から、接写(マクロ)撮影時の合焦点位置に、レンズ保持枠の位置を切り換える切換手段を持ったレンズ鏡胴について記載されており、通常撮影と接写撮影との両方でピントが合うようにしている。
しかしながら、上述特許文献1に記載されているような焦点調整手段を備えた撮像装置では、焦点調整を行う度に締結ネジを締結し、もし調整がずれていたら、締結ネジを緩めて調整し、再度締結ネジを締結するという作業をしなければならず、非常に手間がかかり、組立工程の時間を増加させてしまうことになる。また、調整板や締結ネジなど部品点数が多くなり、撮像装置のローコスト化を妨げることになる。さらにまた、上記特許文献1記載のレンズ鏡胴のように、通常撮影と接写撮影でレンズ保持枠の位置を切り換える切換手段を設けると部品点数や、組立工程の時間がさらに増加することになり、コストが増加してしまう。
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、撮像レンズ、レンズ保持枠、及び撮像素子を一体にユニット化し、通常撮影と接写撮影とで焦点位置の切り換えを可能とし、且つ容易に焦点調整作業を行うことができる撮像装置をローコストに提供することを目的とする。
本発明は、撮像レンズと、この撮像レンズを保持するレンズ保持枠と、このレンズ保持枠をスライド自在に保持する固定筒と、前記固定筒に固着され、前記撮像レンズで結像された画像を光電変換して画像信号を得る撮像素子と、通常撮影時と接写撮影時とで前記撮像素子に対する前記撮像レンズの焦点位置を切り換えるマクロ切換手段と、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの位置を調整して焦点位置を調整する焦点位置調整手段とを備えた撮像装置において、前記マクロ切換手段は、前記固定筒に対して取り付けられ、通常位置と突出位置との間で移動し、前記通常位置から前記突出位置に移動するときに通常撮像位置にある前記レンズ保持枠を光軸方向に押圧して近接撮像位置に移動させるマクロ切換用カム環と、このマクロ切換用カム環が前記突出位置から前記通常位置に移動したときに前記レンズ保持枠を通常撮像位置に復帰させる付勢部材とからなり、前記焦点位置調整手段は、前記固定筒に取り付けられ、光軸方向に移動することによって、前記レンズ保持枠を押圧する焦点調節用カム環からなり、前記マクロ切換用カム環と前記焦点調節用カム環とは、互いに当接し、且つ光軸方向に並んで配置されていることを特徴とする撮像装置。
また、本発明では、前記マクロ切換用カム環及び前記焦点調節用カム環は、互いに当接する面とは反対側の面にカム面がそれぞれ形成されており、これらのカム面のうち、一方は、前記レンズ保持枠に形成されたカムピンと、他方は前記固定筒に形成されたカムピンと摺接し、回転が入力されることにより光軸方向への移動を行うことが好ましい。
さらにまた、本発明は、撮像レンズと、この撮像レンズを保持するレンズ保持枠と、このレンズ保持枠をスライド自在に保持する固定筒と、前記固定筒に固着され、前記撮像レンズで結像された画像を光電変換して画像信号を得る撮像素子と、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの位置を調整して焦点位置を調整する焦点位置調整手段とを備えた撮像装置において、前記焦点位置調整手段は、前記固定筒に取り付けられ、前記固定筒又は前記レンズ保持枠に形成されたカムピンと摺接するカム面が形成されており、回転が入力されて光軸方向に移動することによって、前記レンズ保持枠を押圧する焦点調節用カム環からなり、この焦点調節用カム環は、前記カム面の近傍に位置する外周面に複数の凹凸部が形成されていることを特徴とする。なお、前記焦点調節用カム環と互いに当接し、且つ光軸方向に並んで前記固定筒に取り付けられており、通常位置と突出位置との間で移動し、前記通常位置から前記突出位置に移動するときに通常撮像位置にある前記レンズ保持枠を光軸方向に押圧して近接撮像位置に移動させるマクロ切換用カム環と、このマクロ切換用カム環が前記突出位置から前記通常位置に移動したときに前記レンズ保持枠を通常撮像位置に復帰させる付勢部材とからなるマクロ切換手段を備えており、前記焦点調節用カム環は、前記凹凸部に対して前記マクロ切換用カム環が位置する側の外周面から光軸と略直交する方向に突出する接着剤流れ止め用突出部が一体に形成されていることが好ましい。
本発明の撮像装置は、マクロ切換用カム環と焦点調節用カム環とが、互いに当接し、且つ光軸方向に並んで配置されているので、通常撮影と接写撮影とで焦点位置の切り換えを確実に行うことができ、且つ容易に焦点調整作業を行うことが可能となっているとともに、部品点数の少ない構成となっているので、撮像装置のローコスト化を図ることができる。
また、焦点調節用カム環の外周面で、カム面の近傍の位置に複数の凹凸部を形成したので、接着剤を少量使用するだけで、焦点調整用カム環を確実に固着させることが可能であり、作業工程の短縮、撮像装置の軽量化、及びローコスト化を図ることができる。
さらに、焦点調節用カム環の凹凸部に対してマクロ切換用カム環が位置する側の外周面から光軸と略直交する方向に突出する接着剤流れ止め用突出部が一体に形成されているので、所定の位置以外に接着剤が流れ込むことを防止し、撮像装置の動作不良を防ぐことができる。
以下、図面に従って本発明に係る撮像装置の好ましい実施の形態について詳説する。図1及び図2は、本発明を適用したカメラ付き携帯電話の正面側及び背面側の外観斜視図である。カメラ付き携帯電話1の本体部2は、上部筐体11、及び下部筐体12と、これら筐体11,12を回動自在に連結するヒンジ部13とから構成されている。
上部筐体11には、図2に示すように、本発明が実施された撮像装置21が設けられており、カメラ付き携帯電話1では、この撮像装置21から被写体画像を取得する。ヒンジ部13には、カメラ付き携帯電話1の使用時に、上部筐体11と下部筐体12とが所定の角度で係止されるように、クリック機構(図示せず)が設けられている。本体部2は、ヒンジ部13を介して回動させることにより、上部筐体11と下部筐体12とを展開及び折り畳み可能となっており、カメラ付き携帯電話1の非使用時には、上部筐体11と下部筐体12とが平行となるように折り畳まれる。
筐体11,12は、ともに略矩形の薄板形状に形成されており、上部筐体11の背面11aからは撮像装置21が露呈し、正面11bにはLCDパネル26及び受話スピーカ27が、上面11cにはアンテナ28が、一方の側面11dには、マクロスイッチ29が配置されており、下部筐体12の正面12aには操作部31及び送話マイク32が配置されている。さらに下部筐体12の下面12bには、パーソナルコーンピュータなどの外部機器とケーブル接続するためのソケット34、及びメモリーカードが装填されるメモリカードスロット36が設けられている。
アンテナ28は、通話や電子メールサービス、インターネット接続サービスを利用する際に他の携帯電話やインターネットサーバからの電波信号を受信するとともに、カメラ付き携帯電話1から発信される電波信号を外部に送信する。受話スピーカ27は、通信相手の音声や着信音などを出力する。LCDパネル26には、メニュー画面や着信相手の電話番号などの各種情報、撮像素子22により得られたスルー画像や、メモリカードに記録された画像が表示される。送話マイク32は、話し手の音声を電気的な音声信号に変換して、アンテナ28を介して通話相手に送信する。
操作部31は、選択キー31a、シャッタボタン31bや、ダイヤルキー31cなどからなる。選択キー31aは、各種メニューの選択・設定などに使用される。このカメラ付き携帯電話1は、各種モードの中から撮像モードを選択して被写体の撮像を行うことができるようになっており、これらモードの選択は選択キー31aを操作して行う。また、選択キー31aは、撮像装置21による被写体の撮像操作にも使用される。シャッタボタン31bは、撮像装置21により撮像を行うときのレリーズ操作に使用する。さらにまた、ダイヤルキー31cは、電話番号や電子メールの文章などを入力する際に操作される。
撮像装置21は、図3、図4及び図5に示すように、撮像レンズ40、レンズ鏡筒41、撮像素子42、赤外光カットフイルタ43、及びフイルタ保持部材44からなる。そして、これらが一体となったユニット状態で、図4に示すように、上部筐体11に組み込まれている。撮像素子42としては、CCDまたはCMOSが使用される。この撮像素子42は、受光素子46,この受光素子46が実装された半導体基板47、及び受光素子46の表面を覆うガラスカバー48などからなる。
この撮像装置21は、図4に示すように、筐体11に形成された露呈穴49と対面する位置に固定されており、露呈穴49の周囲には、撮像素子21へ向かって突出する嵌合ボス50が形成されている。この嵌合ボス50には、円柱状に切り欠かれた嵌合凹部50aが形成されている。また、露呈穴49には、内径が小さくなっている絞り部49aが形成されているとともに、保護カバー51が設けられている。
レンズ鏡筒41は、撮像レンズ40を保持するレンズ保持枠52、マクロ切換用カム環53、焦点調整用カム環54、固定筒55、及びコイルばね56からなり、レンズ保持枠52は、固定筒55に対して最も被写体側に位置し、このレンズ保持枠52と固定筒55との間に挟み込まれるようにマクロ切換用カム環53及び焦点調整用カム環54が位置する。
レンズ保持枠52は、詳しくは図5に示すように、撮像レンズ40を保持する円筒状の枠部57、この枠部57の外周面から周囲に突出するように形成されたフランジ部58、及びこのフランジ部58の端部の複数箇所に設けられた係止爪59とからなる。なお、係止爪59は、図中2箇所に設けられているが、これに限らず、レンズ保持枠52を安定して係止できるように3箇所以上設けてもよい。枠部57は、フランジ部58より被写体側の前方円筒部57aと、フランジ部58より像面側の後方円筒部57bとからなる。また、フランジ部58には、像面側へ突出するカムピン60が一体に形成されている。なお、図4では、撮像レンズ40として第1群40a、第2群40b及び第3群40cからなる3群のレンズが図示されているがこれに限るものではない。
マクロ切換用カム環53は、円環部61と、この円環部61の外周面から突出する摘み部62とが一体に形成されている。円環部61は、レンズ保持枠52に面する端面61aから軸方向に沿って切り欠かれた切欠き部61bが形成されており、この切欠き部61bの一部にカム面63が形成されている。このカム面63は、レンズ保持枠52のカムピン60と摺接する。
このマクロ切換用カム環53のカム面63は、レンズ保持枠52が通常撮像位置と、マクロ(接写)撮像位置との間で移動するように、像面側から被写体側に向かって徐々に傾斜するように形成されている。そして、マクロ切換用カム環53は、マクロスイッチ29のスライド操作に連動して、摘み部62が光軸Lと略直交する方向に移動することにより円環部61が回転する。円環部61が回転するとカム面63及びカムピン60のリードに従ってマクロ切換用カム環53が光軸Lに沿って初期位置及び突出位置の間を直進移動する。これにより、レンズ保持枠52は通常撮像位置とマクロ撮像位置との間での切り換えが行われる。
マクロ切換用カム環53に設けられた切欠き部61b及びカム面63は、図中3箇所に形成され、撮像光軸Lを中心にして120度間隔で回転対称な位置に配されている。なお、この切欠き部61b及びカム面63の個数は、マクロ切換用カム環53が安定して移動できれば、これに限るものではない。また、カム面63と摺接するカムピン60も、カム面63の位置及び個数に合わせて配されている。
焦点調整用カム環54は、詳しくは図6及び図7に示すように、円環部71と、摘み部72と、接着剤流れ止め用突出部73とが一体に形成されている。円環部71は、固定筒55に面する端面71aから軸方向に沿って切り欠かれた切欠き部71bが形成されており、この切欠き部71bの一部にカム面74が形成されている。摘み部72は、円環部71の外周面から突出するように形成されており、カム面74とは角度位置をずらした箇所に配されている。焦点調整用カム環54に設けられた切欠き部71b及びカム面74は、マクロ切換用カム環53に設けられた切欠き部61b及びカム面63と同様に、図中3箇所に形成されているが、焦点調節用カム環54が安定して移動できれば、これに限るものではない。
さらに、円環部71の外周面71cで、カム面74の近傍の位置には、ローレット(凹凸部)75が形成されており、このローレット75に対して光軸方向の被写体側で隣接する位置に、接着剤流れ止め用突出部73が配されている。ローレット75は、流れ止め用突出部73とカム面74との間で、カム面74の形成されている範囲とほぼ同じ角度範囲となるように形成されている複数のライン状の凹部75aからなる。なお、このローレット75が形成される角度範囲D(図6参照)としては、例えば25°以内に設定されている。凹部75aは、撮像光軸Lに沿った筋状で、互いに平行且つ等間隔な位置に形成されている。なお、図中、ローレット75は5本の凹部75aから形成されているが、この本数に限るものではない。なお、接着剤流れ止め用突出部73は、円環部71の被写体側の端面71dに沿って、カム面74とほぼ同じ角度範囲で外周面71cから突出するように形成されている。
固定筒55は、円筒部76と、この円筒部76の下面に一体に形成されたベース部77と、ベース部77から上方に突出する突出片78とからなる。円筒部76は、撮像レンズ40の撮像光軸Lを中心にした円筒形状に形成されており、外周面76aに、マクロ切換用カム環53及び焦点調整用カム環54が、内周面76bにレンズ保持枠52がそれぞれ回転自在且つ光軸方向にスライド自在に嵌合する。ベース部77は矩形板状で、背面側にフイルタ保持部材44及び撮像素子42が固着される。
ベース部77の下面77aには開口部79が形成されており、この開口部79に対面する位置に撮像素子42が固定されている。突出片78は、ベース部77の4隅付近にそれぞれ形成されている。
さらに、このベース部77には、上述の焦点調整用カム環54のカム面74の位置及び個数に合わせたカムピン80、及びレンズ保持枠52の係止爪59の位置に合わせた係止爪81がそれぞれ一体に形成されている。
焦点調整用カム環54は、円筒部76に嵌合することにより、カム面74がカムピン80と摺接した状態となるとともに、円環部71の被写体側の端面71dがマクロ切換用カム環53に当接する。このカム面74は、レンズ保持枠52が光軸方向に移動するように、像面側から被写体側に向かって徐々に傾斜するように形成されており、初期位置では、円環部71の端面71aがベース部77に当接する初期位置にあり、この初期位置からカム面74の傾斜に従って円環部71の端面71aがベース部77から離れる突出位置に移動する。そして、焦点調整用カム環54は、摘み部72が光軸Lと略直交する方向に移動することにより円環部71が回転する。円環部71が回転するとカム面74及びカムピン80のリードに従って焦点調整用カム環54が光軸Lに沿って初期位置から突出位置の間を移動する。
係止爪81には、コイルばね56の一端部56aが係止され、他端部56bがレンズ保持枠52の係止爪59に係止される。これによって、レンズ保持枠52は、固定筒55に対して、光軸方向に所定のストロークでスライド自在な状態で保持される。上述したようにレンズ保持枠52のフランジ部58には、マクロ切換用カム環53が当接しており、マクロ切換用カム環53が光軸Lに沿って初期位置から突出位置に移動すると、レンズ保持枠52も一体となって移動し、通常撮像位置からマクロ撮像位置に切り換わる。なお、マクロ切換用カム環53が突出位置から初期位置に戻ると、レンズ保持枠52もコイルばね56の付勢によって像面側へ移動し、通常撮像位置に復帰する。
赤外光カットフイルタ43は透明なガラス基板に可視光を透過して赤外光を遮断する多層膜をコーティングしたものである。フイルタ保持部材44は、略矩形に形成され、赤外光カットフイルタ43に向かって突出する押さえ部44a,44bが一体に形成されている。この押さえ部44a,44bは、その弾性力によって赤外光カットフイルタ43を固定筒55側へ押さえて赤外光カットフイルタ43を保持する。赤外光カットフイルタ43を保持するフイルタ保持部材44は、固定筒55の開口部79に嵌めこまれ、且つ固定筒55及び撮像素子42の間に挟まれて固定される。固定筒55と撮像素子42との固定では、接着剤が塗布されることにより固着される。なお、接着剤の種類としては、例えば紫外線硬化タイプのものが使用される。
以上のように構成され、ユニット化された撮像装置21は、撮像素子42に対する撮像レンズ40の焦点調整を行った後に、筐体11の内部に組み込まれる。この焦点調整の方法を以下に説明する。焦点調整を行うときには先ず、撮像素子42にテスト用の回路を接続するとともに、撮像光軸L上に焦点調整用のテストチャートを配置し、撮像素子42の結像面に露光されたテストチャートの画像から解像度を読み取る。そして、規定の解像度が得られていないときには、摘み部72を作業者が指で、又はロボットアームなどで動かすことによって焦点調整用カム環54を所定の回転量だけ回転させて焦点調整を行う。焦点調整用カム環54を所定量回転させると光軸方向に少しずつ移動するので、この焦点調整用カム環54の移動によって押圧を受けたレンズ保持枠52も一体となって光軸方向に移動する。これにより、撮像素子42に対する撮像レンズ40の相対的な位置が変化するので、この状態のまま再度テストチャートの画像を撮像し、解像度を読み取る。もし規定の解像度が得られなければ、焦点調整用カム環54の所定量回転及びテストチャートの撮像を繰り返し行なう。そして規定の解像度が得られていれば、焦点調整を終了する。このように、焦点調整用カム環54を回転させるだけで、容易に焦点調整作業を行うことが可能であり、作業工程の時間を短縮することができる。
焦点調整が終了した撮像装置21には、焦点調整用カム環54の固着工程が行われる。撮像装置21は上述のように焦点調整が行われた状態で、焦点調整用カム環54の位置がずれないようにセットされ、カム面74とカムピン80との間に接着剤85が塗布される。このとき、カム面74の付近には、ローレット75が形成されていることから、接着剤85が塗布される表面積が広くなっているので、接着剤85の食い付きが良く、焦点調整用カム環54を確実に固着することができる。さらに、ローレット75の近傍には、接着剤流れ止め用突出部73が形成されているので、接着剤85がマクロ調整用カム環53やレンズ保持枠52の方へ流れ出すのを防ぐことができる。
上述したように、簡単な構成で、通常撮像とマクロ撮像との切り換え、及び焦点調整を容易に行うことが可能となっており、さらに焦点調整作業で、カム面74とカムピン80との間に接着剤85が確実に付着するように、ローレット75を形成しており、固定筒55に対する焦点調整カム環54の固定を強固に行うことが可能となる。これにより、この焦点調整用カム環54の固定に対して、より少量の接着剤85を使用するだけで確実に固着させることが可能となるので、作業工程の短縮、撮像装置の軽量化、及びローコスト化を図るうえで非常に効果的である。また、ローレット75の近傍に、接着剤流れ止め用突出部73を設けることによって、接着剤85が流れ出すのを防止することができるので、接着剤85がマクロ調整用カム環53やレンズ保持枠52に付着してこれらが固着されることを防ぎ、撮像装置21の動作不良を防止することができる。
上記実施形態では、焦点調整用カム環54のカム面74の近傍に形成された複数の凹凸部として、平行なライン状のローレット75が形成されているが、これに限るものではなく、焦点調整用カム環54の円環部71の外周面が凹凸に形成されたものであれば、他の形状でもよく、例えば、網目状のローレットや、梨地状でもよい。
なお、上記実施形態においては、カメラ付き携帯電話を例に上げて説明しているが、これに限らず、携帯電話、又はPDA、パーソナルコンピュータなどに適用してもよい。
また、上記実施形態においては、焦点調整用カム環54をマクロ切換用カム環53と固定筒55との間に挟み込む位置に保持しているが、これに限らず、焦点調整用カム環54をマクロ切換用カム環53よりも被写体側、すなわち、レンズ保持枠52とマクロ切換用カム環53との間に挟み込むように配置してもよい。さらにこの場合、レンズ保持枠52に一体に形成したカムピンを焦点調整用カム環54のカム面に摺接させて、これらのカムピン及びカム面を介して焦点調整用カム環54を回転することによりレンズ保持枠52を光軸方向に移動することができるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。またこれに限らず、マクロ切換用カム環を省略する構成にしてもよい。
1 カメラ付き携帯電話
2 本体部
11,12 筐体
13 ヒンジ部
21 撮像装置
40 撮像レンズ
41 レンズ鏡筒
52 レンズ保持枠
54 焦点調整用カム環
55 固定筒
73 接着剤流れ止め用突出部
75 ローレット
2 本体部
11,12 筐体
13 ヒンジ部
21 撮像装置
40 撮像レンズ
41 レンズ鏡筒
52 レンズ保持枠
54 焦点調整用カム環
55 固定筒
73 接着剤流れ止め用突出部
75 ローレット
Claims (4)
- 撮像レンズと、この撮像レンズを保持するレンズ保持枠と、このレンズ保持枠をスライド自在に保持する固定筒と、前記固定筒に固着され、前記撮像レンズで結像された画像を光電変換して画像信号を得る撮像素子と、通常撮影時と接写撮影時とで前記撮像素子に対する前記撮像レンズの焦点位置を切り換えるマクロ切換手段と、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの位置を調整して焦点位置を調整する焦点位置調整手段とを備えた撮像装置において、
前記マクロ切換手段は、前記固定筒に対して取り付けられ、通常位置と突出位置との間で移動し、前記通常位置から前記突出位置に移動するときに通常撮像位置にある前記レンズ保持枠を光軸方向に押圧して近接撮像位置に移動させるマクロ切換用カム環と、このマクロ切換用カム環が前記突出位置から前記通常位置に移動したときに前記レンズ保持枠を通常撮像位置に復帰させる付勢部材とからなり、前記焦点位置調整手段は、前記固定筒に取り付けられ、光軸方向に移動することによって、前記レンズ保持枠を押圧する焦点調節用カム環からなり、前記マクロ切換用カム環と前記焦点調節用カム環とは、互いに当接し、且つ光軸方向に並んで配置されていることを特徴とする撮像装置。 - 前記マクロ切換用カム環及び前記焦点調節用カム環は、互いに当接する面とは反対側の面にカム面がそれぞれ形成されており、これらのカム面のうち、一方は、前記レンズ保持枠に形成されたカムピンと、他方は前記固定筒に形成されたカムピンと摺接し、回転が入力されることにより光軸方向への移動を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 撮像レンズと、この撮像レンズを保持するレンズ保持枠と、このレンズ保持枠をスライド自在に保持する固定筒と、前記固定筒に固着され、前記撮像レンズで結像された画像を光電変換して画像信号を得る撮像素子と、前記撮像素子に対する前記撮像レンズの位置を調整して焦点位置を調整する焦点位置調整手段とを備えた撮像装置において、
前記焦点位置調整手段は、前記固定筒に取り付けられ、前記固定筒又は前記レンズ保持枠に形成されたカムピンと摺接するカム面が形成されており、回転が入力されて光軸方向に移動することによって、前記レンズ保持枠を押圧する焦点調節用カム環からなり、この焦点調節用カム環は、前記カム面の近傍に位置する外周面に複数の凹凸部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記焦点調節用カム環と互いに当接し、且つ光軸方向に並んで前記固定筒に取り付けられており、通常位置と突出位置との間で移動し、前記通常位置から前記突出位置に移動するときに通常撮像位置にある前記レンズ保持枠を光軸方向に押圧して近接撮像位置に移動させるマクロ切換用カム環と、このマクロ切換用カム環が前記突出位置から前記通常位置に移動したときに前記レンズ保持枠を通常撮像位置に復帰させる付勢部材とからなるマクロ切換手段を備えており、前記焦点調節用カム環は、前記凹凸部に対して前記マクロ切換用カム環が位置する側の外周面から光軸と略直交する方向に突出する接着剤流れ止め用突出部が一体に形成されていることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
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| JP2003429269A JP2005189414A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 撮像装置 |
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