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JP2005130376A - バラン - Google Patents

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JP2005130376A
JP2005130376A JP2003366106A JP2003366106A JP2005130376A JP 2005130376 A JP2005130376 A JP 2005130376A JP 2003366106 A JP2003366106 A JP 2003366106A JP 2003366106 A JP2003366106 A JP 2003366106A JP 2005130376 A JP2005130376 A JP 2005130376A
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Teru Muto
輝 武藤
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Sony Corp
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Abstract

【課題】機器の小型化が可能である良好な特性のバランを提供する。
【解決手段】誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡線路接続用の端子P1と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路591と、誘電体層を介して不平衡側伝送線路と対向し、両端が平衡線路接続用の端子P2,P3と接続される平衡側伝送線路571を、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成する。平衡側伝送線路571の中点に引き出し線路電極572を接続して接地する。平衡側伝送線路571の各端部にコイルパターン592a,592bを形成してインダクタを挿入する。不平衡側伝送線路591の不平衡線路接続側はコンデンサCsを介して接地する。
【選択図】 図7

Description

この発明はバランに関する。詳しくは、一端が不平衡線路接続端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、誘電体層を介して不平衡側伝送線路と対向し、両端が平衡線路接続端子と接続される平衡側伝送線路とをマイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成し、平衡側伝送線路の中点を固定電位とし、平衡側伝送線路の各端部にコイルパターンを形成してインダクタを挿入したものである。
マイクロ波帯やミリ波帯の高周波電波をキャリアとした通信システム、例えば携帯電話等の電話システムや無線LAN(ローカルエリアネットワーク)システムの普及に伴い、家庭内や屋外等の様々な場所において手軽にかつ中継装置等を介することなく様々なデータの送受信が可能となっている。
このような通信システムに用いられる機器では、図17に示すように、高周波電波を受信して得られた信号の処理や高周波電波として送信する信号の生成等を行うための高周波信号処理用集積回路(以下「RFIC」という)5が設けられている。また、アンテナに接続される入出力端子6とRFIC5との間には、帯域通過フィルタ(BPF)7やバラン10等が設けられる。バラン10は平衡不平衡変換を行うものであり、バラン10の平衡側にRFIC5の差動アンプ5a、不平衡側に帯域通過フィルタ7がそれぞれ接続される。なお、RFIC5や差動アンプ5aに対しての電力供給は、例えば直流電源8からバラン10を介して行われる。
バラン10は、特許文献1の図7に示されているように、1つの入力側マイクロストリップと2つの出力側マイクロストリップによってマイクロストリップ結合線路を構成して、平衡不平衡変換を行うものが知られている。また、図18に示すように、1つの入力側マイクロストリップ線路と出力側マイクロストリップ線路でマイクロストリップ結合線路を構成して、平衡不平衡変換を行うバランも知られている。なお、図19は図18におけるA−A’位置の断面概略図、図20は図18におけるB−B’位置の断面概略図を示している。
図18〜図20において、積層基板11の一方の面側には接地電極層となる導体層12が設けられており、誘電体層13,14を介して、伝送線路151,152として用いられる導体パターンが形成された導体層15が設けられる。この伝送線路151,152は、誘電体層を介して接地電極層と対向するものであり、マイクロストリップラインとして機能する。図21は、図18に示すバラン10の等価回路を示している。
伝送線路151の一端は、不平衡線路接続端子P1と接続し、他端はビアホール(via hole)やスルーホール(through hole)等の導体層接続部(以下単に「ビア」という)20によって導体層12に接続する。伝送線路152は、配線の一部が伝送線路151と平行になるようにループ状に形成する。また、伝送線路152の端部は、平衡線路が接続できるように並行に配線して、平衡線路接続端子P2,P3と接続する。これにより、不平衡線路から端子P1に入力された信号に基づきマイクロストリップラインである伝送線路151,152の電磁界結合が生じて、端子P2と端子P3に接続された平衡線路に信号を出力できる。さらに、端子P2と端子P3との間にコンデンサCfを接続すれば、このコンデンサCfの容量を変化させることによって、バランの動作周波数を変えることができる。さらに、端子P2,P3の何れか一方あるいは両方に直流電源8を接続すれば、バラン10を介してRFIC5に対して電力供給を行うことができる。なお、図18では、コンデンサCfを省略している。
特開2002−232215号公報
ところで、RFIC5とバラン10を接続する際に、インピーダンスが整合していないと信号の反射を生じて損失が大きくなってしまう。このため、図22に示すように、整合回路(Matching Network)31を設けなければならない。また、帯域通過フィルタ7とバラン10を接続する際にも、インピーダンスを整合させなければ、損失が大きくなってしまう。しかし、整合回路を別個に設けるものとすると、機器が大きくなってしまう。
そこで、この発明では、機器の小型化に貢献できるとともに、良好な特性のバランを提供するものである。
この発明に係るバランは、誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡線路接続端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、誘電体層を介して不平衡側伝送線路と対向し、両端が平衡線路接続端子と接続される平衡側伝送線路とを、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成し、平衡側伝送線路の中点を固定電位とし、平衡側伝送線路の各端部にコイルパターンを形成してインダクタを挿入したものである。また、不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路の対向部分の平面形状をループ形状とし、該ループ形状の開放側にコイルパターンを形成したものである。また、不平衡側伝送線路の端部間にコンデンサを形成したものである。さらに、平衡側伝送線路の中点にコイルパターンを形成してインダクタを挿入し、該インダクタを介して直流入力を行うようにしたものである。また、不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路の対向部分の平面形状をループ形状とし、該ループ形状の外縁側にコイルパターンを形成したものである。さらに平衡側伝送線路の中点と接地間にコンデンサを形成したものである。さらに、マイクロストリップラインあるいはストリップラインを構成する導体層間に位置する導体層にスロットを形成し、スロット内に不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路とインダクタを設けたものである。
この発明によれば、誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡線路接続端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、誘電体層を介して不平衡側伝送線路と対向し、両端が平衡線路接続端子と接続される平衡側伝送線路が、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成されて、この平衡側伝送線路の中点が固定電位とされ、平衡側伝送線路の各端部にコイルパターンを形成してインダクタが挿入される。このため、整合回路を設けなくともインピーダンスを整合させることが可能となり、反射を少なくできるとともに、回路全体の小型化や低コスト化を達成することができる。
また、不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路の対向部分の平面形状がループ形状とされて、ループ形状の開放側にコイルパターンが形成される。このため、伝送線路やインダクタを効率よく配置することが可能となり、バランを小型化できる。
また、不平衡側伝送線路の端部間にコンデンサが形成されるので、不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路との共振周波数に対して伝送線路を短くできる。
また、平衡側伝送線路の中点にコイルパターンを形成してインダクタを挿入し、該インダクタを介して直流入力を行うようにしたことで、ノイズが平衡側伝送線路に加わるノイズ成分を少なくできる。さらに、このインダクタのコイルパターンは、不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路の対向部分の平面形状をループ形状として、このループ形状の平衡側伝送線路の外縁側中点に形成されるので、平衡側伝送線路や不平衡側伝送線路と伝送線路に接続されるコイルパターンまで距離を長くしなくとも配置できる。
また、平衡側伝送線路の中点と接地間にコンデンサを形成したことで、インダクタと伝送線路が共振してしまうことを防止できる。さらに、マイクロストリップラインあるいはストリップラインを構成する導体層間に位置する導体層にスロットを形成し、スロット内に不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路とインダクタを設けたことで、信号パターン等の影響を防止できる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は、本発明のバラン50を用いた機器の構成の一部を示しており、バラン50に帯域通過フィルタの機能と整合回路の機能を持たせるものとする。
図2は、電磁界結合を用いた共振器フィルタの等価回路である。この等価回路を基にして、帯域通過フィルタの機能を有するバラン50の導出について説明する。共振器では、共振電極Ta,Tbの長さを通過域の周波数の(1/4)波長として、一方の共振電極Taに入力された信号に基づいた電磁界結合Mにより、他方の共振電極Tbから所望の周波数の信号を出力させることができる。
図3は、バランの等価回路を示しており、不平衡線路と接続される伝送線路50ublを(1/2)波長、平衡線路と接続される伝送線路50blの中点を接地して、中点から端部までを(1/4)波長とする。この伝送線路50ubl,50blは、マクロストリップラインあるいはストリップラインで形成する。ここで、図4Aに示すように、伝送線路50blの中点から例えば端子P2側の伝送線路50bl-aについて考えると、不平衡線路側の伝送線路50ublと平衡線路側の伝送線路50bl-aは共振器を構成するものと考えることができる。なお、伝送線路50ublにおいて、伝送線路50bl-a側と対向していない分布定数回路はショートスタブとなる。
また、図4Bに示すように、コンデンサCsを介して、伝送線路50ublの端子P1と接続された端部を接地することで、ショートスタブの共振周波数を低くすることが出来る。すなわち、伝送線路50bl-aの長さが(1/4)波長となる周波数よりも低い周波数で共振が生じることとなり、伝送線路50bl-aの長さが(1/4)波長となる周波数よりも低い周波数を通過させることができる。また、コンデンサCsを設けることで、コンデンサCsの静電容量と伝送線路50ublの配線長で決定される入力インピーダンスが共振周波数の周波数帯付近で特性インピーダンスに近付くことになり、通過帯域の帯域幅を狭くすることができる。なお、マイクロストリップラインやストリップラインなどの分布定数回路において、ショートスタブはインダクタとして見なせる。このため、図4Bでは、伝送線路50ublのショートスタブ部分をインダクタLuとして示している。
次に、図4Cに示すように、伝送線路50blの中点から端子P3側の伝送線路50bl-bについて考えると、伝送線路50ublと伝送線路50bl-bは共振器を構成するものと考えることができる。なお、伝送線路50bl-b側の分布定数回路もショートスタブとなる。ここで、図4Dに示すように、コンデンサCsを介して、伝送線路50ublの端子P1と接続された端部を接地すると、コンデンサCsの接地側と伝送線路50ublの接地側端部は同電位となるので、図4Eのように表すことができる。したがって、帯域通過フィルタの機能を有するバラン50は、図4Bと図4Eに基づき図4Fに示す等価回路として表すことができる。
また、図5Aに示すように、共振電極として機能する伝送線路50ubl,50blの線路幅を調整することで、バラン50は、図5Bに示すのようにトランスの機能を果たすものとなる。例えば、不平衡線路側のインピーダンスが平衡線路側よりも高インピーダンスであるとき、伝送線路50ubl,50blの線路幅は図5Aに示すように設定する。しかし、伝送線路の線路幅を調整しただけでは十分なインダクタンス成分を得ることができない。このため、図6に示すように、平衡線路側の伝送線路50bl-a,50bl-bにインダクタLa,Lbを追加してインダクタンス成分を増加させることで、トランスと同様にインピーダンス変換を行うことができる。なお、不平衡線路側のインピーダンスが平衡線路側よりも低インピーダンスであるときは、伝送線路50ublの線路幅を伝送線路50blの線路幅よりも狭く設定する。
図7は、第1の形態の構成を示す平面図、図8は、図7におけるA−A’線での断面概略図である。また、図9は、第1の形態の分解斜視図である。なお、図7乃至図9は、不平衡線路側のインピーダンスが平衡線路側よりも低インピーダンスであるときを示している。
誘電体層と導体層が複数積層された積層基板51の背面側には、接地導体層としての第1導体層52を形成する。誘電体層を介して第1導体層52と対向する積層基板51の例えば表層側には、共振電極591、一方の端部が端子P2として用いられるとともにインダクタLaを構成するコイルパターン592a、一方の端部が端子P3として用いられるとともにインダクタLbを構成するコイルパターン592b、共振電極591の一方の端部と接続されて端子P1として用いられる端子電極593a、共振電極591の他方の端部を接地するための接地電極593b、接地電極594,595の導体パターンからなる第4導体層59を形成する。なお、共振電極591は、バラン50のサイズが小さくなるようにループ状とする。
コイルパターン592aの他方の端部は、ビア60を介して、後述する引き出し線路電極572aの一端に接続する。コイルパターン592bの他方の端部は、ビア60を介して後述する引き出し線路電極572bの一端に接続する。端子電極593aの端部は、ビア60を介して後述するコンデンサ電極576の一端に接続する。
第4誘電体層58を介して第4導体層59と対向する第3導体層57は、共振電極591と対向するループ形状の共振電極571、共振電極571の一端をコイルパターン592aと接続するための引き出し線路電極572a、共振電極571の他端をコイルパターン592bと接続するための引き出し線路電極572b、共振電極571の中点を固定電位とするためにループ形状の外縁側に設けられた引き出し線路電極572c、接地電極574,575、コンデンサ電極576の導体パターンからなるものである。
引き出し線路電極572aの一端は、上述のようにビア60を介してコイルパターン592aと接続する。また、引き出し線路電極572bの一端は、ビア60を介してコイルパターン592bと接続する。コイルパターン592a,592bは、ループ形状とされた共振電極591の開放側に形成する。このようにコイルパターン592a,592bを、ループ形状の開放側に形成することで、共振電極591とコイルパターン592a,592bを効率よく配置することができ、バラン50を小型化できる。
共振電極571は伝送線路50blを構成するものであり、共振電極591は伝送線路50ublを構成するものである。この共振電極571,591と後述する第1導体層52等によってマイクロストリップライン共振器が形成される。またコイルパターン592aによってインダクタLaが構成されて、インダクタLaは引き出し線路電極572aによって伝送線路50blである共振電極571の一端と接続される。同様に、コイルパターン592bによってインダクタLbが構成されて、インダクタLbは引き出し線路電極572bによって伝送線路50blである共振電極571の他端と接続される。さらに、引き出し線路電極572cの他端が接地されて、共振電極571の中点の電位が接地レベルに固定される。
コンデンサ電極576と接地電極593bとの間にはコンデンサCsを形成する。すなわち、コンデンサ電極576上にコンデンサの誘電体層を形成し、さらに誘電体層上にコンデンサ電極を形成する。このコンデンサ電極をビア61によって接地電極593bと接続することで、コンデンサ電極576と接地電極593bとの間にコンデンサCsを形成する。
第1誘電体層53は、積層基板51のベースとなる層であり、第1誘電体層53の一方の面側に第1導体層52を形成し、逆面側に第2導体層54を形成する。接地導体層としての第1導体層52と伝送線路として用いる第3および第4導体層との間に位置する第2導体層54には、コンデンサCsと共振器、インダクタLa,Lbを含むようにスロットを形成して、このスロットに第2誘電体層55を設ける。
このようにスロットを設けることで、伝送線路と導体層12との間に他の導体層が設けられていないので、共振器やインダクタLa,Lbは他の導体層による影響を受けることがなく、所望の特性のバラン50を形成できる。
さらに、第1導体層52と第2導体層54および接地電極574,575,594,595を、ビア62によって接続することで、伝送線路やコンデンサをシールドすることができる。
次に、図9に示す分解斜視図を用いて、バラン50の生成手順を説明する。第1の構成のバラン50は、いわゆるプリント配線基板をベース基板として用いるものとする。例えば、誘電体基板の両面に導体層が設けられたプリント配線基板をベース基板として用いる。
ベース基板の一方の導体層を第1導体層52、他方の導体層を第2導体層54とする。この第1導体層52と第2導体層54は、例えば銅からなるビア62によって電気的に接続する。ビア62は、誘電体基板の一部に、この誘電体基板を貫通する孔をドリル加工やレーザー加工あるいはプラズマエッチング加工等により穿設する。この穿設された孔にビアメッキ、例えば硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより銅からなる導電膜を成膜することで形成できる。なお、第1導体層52と第2導体層54の厚さは、それぞれ例えば20μm乃至50μmとする。
誘電体基板は、第1誘電体層53に相当するものであり、誘電損失の少ない(低tanδ)材料、すなわち高周波特性に優れた材料により形成されていることが好ましい。このような材料としては、例えばポリフェニールエチレン(PPE)や、ビスマレイドトリアジン(BT−resin)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマー(LCP)、ポリノルボルネン(PNB)等の有機材料や、セラミックあるいはセラミックと有機材料との混合材料等を挙げることができる。また、第1誘電体層53は、上述した材料の他に、耐熱性及び耐薬品性を有する材料により形成されていることが好ましく、このような材料からなる誘電基板として、廉価なエポキシ系基板FR−5等を挙げることができる。このように、廉価な有機材料を第1誘電体層53として用いることで、従来のような比較的高価とされるシリコン基板やガラス基板を用いた場合と比べて、コストの低減化が図られている。なお、第1誘電体層53の厚さは、例えば200μm乃至500μmとする。
第2導体層54には、上述のようにスロットを形成する。例えばエッチング法を用いてスロット部分の導体を除去する。このスロットが形成された第2導体層54上には、誘電率の高い絶縁材料例えばエポキシ系樹脂を用いた絶縁膜を形成する。なお、絶縁膜は、ベース基板の両面側に形成しても良い。この場合、第1導体層52上に形成された絶縁膜によって第1導体層52を保護することができる。絶縁膜形成後、第2導体層54上に形成された絶縁膜を、第2導体層54が露出するまで研磨する。これにより、第2誘電体層55を形成できるとともに、第2導体層54と第2誘電体層55との段差がなくなり、ビルドアップ形成面として用いられる平坦化面を形成できる。
ビルドアップ形成面上には、第3誘電体層56が積層され、この第3誘電体層56上に、薄膜形成技術によって、共振電極571や引き出し線路電極572a,572b,572c、接地電極574,575、コンデンサ電極576が形成される。この共振電極571や引き出し線路電極572a,572b,572c、コンデンサ電極576は、スロット内に含まれるように形成される。
第3誘電体層56は、低誘電損失(低tanδ)の材料、すなわち高周波特性に優れた有機材料により形成されていることが好ましく、また、耐熱性及び耐薬品性を有する有機材料により形成されていることが好ましい。このような有機材料としては、例えばベンゾシクブテン(BCB)や、ポリイミド、ポリノルボルネン(PNB)、液晶ポリマー(LCP)、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等を挙げることができる。そして、第3誘電体層56は、このような有機材料を、例えばスピンコート法や、カーテンコート法、ロールコート法、ディップコート法等の塗布均一性及び膜厚制御に優れた方法を用いて、ビルドアップ形成面上に精度良く形成することができる。なお、第3誘電体層56の厚さは、例えば5μm乃至20μmとする。
次に、第3誘電体層56上に、例えばニッケルや銅等からなる導電膜を全面に亘って成膜する。その後、上述したように、フォトリソグラフィ技術を用いて、第3導体層57の導体パターンを形成する。すなわち、所定の形状にパターニングされたフォトレジストをマスクとして、この導電膜をエッチングすることによって、共振電極571や引き出し線路電極572a,572b,572c、接地電極574,575、コンデンサ電極576を形成する。
例えば硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより、数μm程度の銅からなる導電膜を成膜してエッチングすることにより、共振電極571や引き出し線路電極572a,572b,572c、接地電極574,575、コンデンサ電極576を形成する。なお、第3導体層57の厚さは、例えば1μm乃至20μmとする。
また、第3誘電体層56にビア62を設けて、第2導体層54と接地電極574,575を接続する。
コンデンサ電極576上には、窒化タンタル(TaN)膜577uを形成する。窒化タンタル膜577uは、CVD(Chemical Vapor Deposition)やスパッタリングあるいは蒸着法等によって形成できる。この窒化タンタル膜577uの表層部を陽極酸化して、高誘電率かつ低損失な高誘電体材料である酸化タンタル(Ta25)膜577tとする。さらに、酸化タンタル膜上に酸化タンタルコンデンサの他方の電極となる配線膜577sを形成することで、コンデンサCsを生成できる。このように、コンデンサCsを内蔵させることで、外付け部品等を用いる場合に比べて配線が短くなり、寄生容量等を抑えることができる。また、部品点数が少なくなるので、小型化や低コスト化が可能となる。
コンデンサCsを形成した第3導体層上に上述した有機材料からなる第4誘電体層58を形成した後に、例えばニッケルや銅等からなる導電膜を全面にわたって成膜する。その後、上述のようにフォトリソグラフィ技術を用いて、共振電極591やコイルパターン592a,592b、端子電極593a、接地電極593b,594,595の導体パターンを形成する。ここで、共振電極591やコイルパターン592a,592b等は、スロット内に含まれるように形成する。なお、第4誘電体層58や第4導体層59の厚さは、例えば5μm〜20μmとする。
第4誘電体層58には、ビア60,61,62を形成して、ビア60によって引き出し線路電極572aと線路電極192a、引き出し線路電極572bと線路電極192b、およびコンデンサ電極576と端子電極593aをそれぞれ導通させる。また、ビア61によって、配線膜577sと接地電極593bを導通させる。さらに、ビア62によって接地電極574と接地電極594を導通させるとともに、接地電極575と接地電極595を導通させる。
このように、平衡側伝送線路の両端にコイルパターンを形成してインダクタを挿入することで、バランと平衡線路とのインピーダンスを整合させて反射を少なくできる。また、不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路によってマイクロストリップライン共振器が形成されて、不平衡側伝送線路の端子P1側の端部と接地間にコンデンサCsを設けることで、マイクロストリップライン共振器での共振周波数が低くされる。すなわち、バラン50は帯域通過フィルタ特性を有し、所望の周波数の信号を通過させることができる。また、この所望の周波数の信号を通過させる際に、マイクロストリップライン共振器の共振電極を短くできるので、小型化が可能となる。さらに、バラン50は、積層基板に薄膜パターニング技術を用いてバラン50を形成するため、高精度かつ、薄型化が可能となる。
なお、図10は第1の形態のバラン50に関する通過特性を示しており、例えば平衡線路側のインピーダンスを50Ω、不平衡線路側のインピーダンスを(23.6−145.6j)Ωとしたとき、通過域が2.5GHzであり損失が−2dBとなり、低損失のフィルタとして動作させることができる。図11は反射特性を示しており、実線は平衡側からの反射特性、破線は不平衡側からの反射特性である。平衡側からの反射特性は、2.5GHzで、反射を−15〜−35dB程度と少なくできる。また、不平衡側からの反射特性は、2.5GHzで、反射を−13dB程度と少なくできる。また、図12は、平衡側出力の位相差特性を示しており、位相差を±2.5度以内とすることができる。
ところで、第1の形態では、RFIC5に対して電力供給を行わない場合の構成を示しているが、次に第2の形態として、RFIC5に対して電力供給を行うことができるバラン50bについて説明する。
図13は、第2の形態の構成を示す平面図であり、図14は等価回路を示している。この場合、第4導体層59にインダクタLcを構成するコイルパターン592cを設けるものとし、平衡線路側の伝送線路となる共振電極571の中点には、ループ形状の外縁側に、コイルパターン592cとの接続のための引き出し線路電極572dを設け、引き出し線路電極572dとコイルパターン592cの一方の端部をビア60で接続する。また、コイルパターン592cの他方の端子は、電力供給端子P4として用いる。
この電力供給端子P4に直流電源8を接続して電力供給を行うと、インダクタLcがチョークコイルとして動作してノイズを軽減させることができる。また、共振電極571の中点は、直流電源8から供給された電力の電位に固定される。
ところで、第2の形態において、インダクタLcはマイクロストリップラインとなることから、コイルパターン592cと引き出し線路電極572dの長さによっては、共振を生じてバランの特性に悪影響を及ぼしてしまうおそれがある。例えば長さが通過させる周波数の(1/4)波長となったときには共振を生じてバランの特性が所望の特性とは異なるものとなってしまうおそれがある。そこで、第3の形態として、インダクタLcの共振による影響を防止できるバラン50cの構成について説明する。
図15は、第3の形態の構成を示す平面図であり、図16は等価回路を示している。この場合、共振電極571の中点とコイルパターン592cを接続する引き出し線路電極572dにコンデンサ電極572eを設ける。また、第4導体層59には、コンデンサ電極572eと対向する位置に接地電極592eを設ける。コンデンサ電極572eと接地電極592e間にはコンデンサCrを設ける。なお、コンデンサCrは、コンデンサCsと同様にして形成できる。
このように、インダクタLcと共振電極571との接続部分を、コンデンサCrを介して接地することで、コンデンサCrが平滑コンデンサとして働き、共振による影響が共振電極571側に加わることを防止して、フィルタ機能を有した良好な特性のバランを提供できる。
なお、上述の形態では、伝送線路をマクロストリップラインで構成する場合を示しているが、第4導体層59上に誘電体層や接地導体層を設けて伝送線路をストリップラインとして構成するものとしても良い。また、共振電極571,591はループ形状に形成したが、メアンダ形状やスパイラル形状とすれば、バランを大きくしなくとも通過させる周波数を低くできる。
以上のように、本発明にかかるバランは、マイクロ波やミリ波等の高周波信号の不平衡平衡変換やフィルタ処理を行うときに有用であり、携帯電話や無線LAN,GPSなど高周波信号を用いる携帯用機器に好適である。
バランを用いた機器の構成の一部を示す図である。 共振器フィルタの等価回路を示す図である。 バランの等価回路を示す図である。 バランの導出過程を説明するための図である。 バランのトランス機能を説明するための図である。 インダクタを設けた構成を示す図である。 第1の形態の構成を示す図である。 A−A’位置での断面概略図である。 第1の形態の分解斜視図である。 第1の形態の通過特性を示す図である。 第1の形態の反射特性を示す図である。 第1の形態の位相差特性を示す図である。 第2の形態の構成を示す図である。 第2の形態の等価回路を示す図である。 第3の形態の構成を示す図である。 第3の形態の等価回路を示す図である。 通信システムで用いられる機器の構成の一部を示す図である。 従来のバランの構成を示す図である。 A−A’位置での断面概略図である。 B−B’位置での断面概略図である。 従来のバランの等価回路を示す図である。 通信システムの他の構成の一部を示す図である。
符号の説明
5・・・高周波信号処理用集積回路、6・・・入出力端子、7・・・帯域通過フィルタ、8・・・直流電源、10,50,50b・・・バラン、11,51・・・積層基板、12,15・・・導体層、13,14・・・誘電体層、20,60,61,62・・・ビア、50bl,50bl-a,50bl-b,50ubl,151,152・・・伝送線路、52・・・第1導体層、53・・・第1誘電体層、54・・・第2導体層、55・・・第2誘電体層、56・・・第3誘電体層、57・・・第3導体層、58・・・第4誘電体層、59・・・第4導体層、192a,192b・・・線路電極、571,591・・・共振電極、572a,572b,572c,572d・・・引き出し線路電極、572e,576・・・コンデンサ電極、574,575,592d,592e,593b,594,595,・・・接地電極、577s・・・配線膜、577t・・・酸化タンタル膜、577u・・・窒化タンタル膜、592a,592b,592c・・・コイルパターン、593a・・・端子電極

Claims (7)

  1. 誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡線路接続端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、前記誘電体層を介して前記不平衡側伝送線路と対向し、両端が平衡線路接続端子と接続される平衡側伝送線路を、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成し、
    前記平衡側伝送線路の中点を固定電位とし、
    前記平衡側伝送線路の各端部にコイルパターンを形成してインダクタを挿入した
    ことを特徴とするバラン。
  2. 前記不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路の対向部分の平面形状をループ形状とし、該ループ形状の開放側に前記コイルパターンを形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のバラン。
  3. 前記不平衡側伝送線路の端部間にコンデンサを形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のバラン。
  4. 前記平衡側伝送線路の中点にコイルパターンを形成してインダクタを挿入し、該インダクタを介して直流入力を行うようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のバラン。
  5. 前記不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路の対向部分の平面形状をループ形状とし、該ループ形状の前記平衡側伝送線路の外縁側中点に前記コイルパターンを形成した
    ことを特徴とする請求項4記載のバラン。
  6. 前記平衡側伝送線路の中点と接地間にコンデンサを形成した
    ことを特徴とする請求項4記載のバラン。
  7. 前記マイクロストリップラインあるいはストリップラインを構成する導体層間に位置する導体層にスロットを形成し、
    前記スロット内に前記不平衡側伝送線路と前記平衡側伝送線路と前記インダクタを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のバラン。
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