JP2005138362A - 熱可塑性樹脂成形体の成形装置および熱可塑性樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内部に中空体をもつ樹脂成形体あるいは単一の構造物として成形されるにあたり、シート加熱時の加熱軟化垂れ発生を防ぐことができる樹脂成形装置、および樹脂成形方法を提供することが本発明の課題である。
【解決手段】 本発明の樹脂成形体の成形装置は、樹脂シートから樹脂成形体を成形するにあたり、閉鎖容器内の圧力を積極的に制御する機構を採用することにより、シート加熱時の加熱軟化垂れ発生を効率よく制御することが可能となった。それにより、樹脂シートの大小に関わらず、樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良や、樹脂シートの温度急上昇による部分的なボイドの発生を防ぎ、更には加熱ヒータ部において接触・融着が発生することのない、外観品質の良好な成形体を成形し得る。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明の樹脂成形体の成形装置は、樹脂シートから樹脂成形体を成形するにあたり、閉鎖容器内の圧力を積極的に制御する機構を採用することにより、シート加熱時の加熱軟化垂れ発生を効率よく制御することが可能となった。それにより、樹脂シートの大小に関わらず、樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良や、樹脂シートの温度急上昇による部分的なボイドの発生を防ぎ、更には加熱ヒータ部において接触・融着が発生することのない、外観品質の良好な成形体を成形し得る。
【選択図】 図2
Description
本発明は、樹脂シート加熱時の加熱軟化垂れを制御可能な機構を備えた熱可塑性樹脂成形体の成形装置、およびその装置を用いた熱可塑性樹脂成形体の製造方法に関する。
樹脂材料を自動車の部品に適用する場合、軽量でかつ高剛性・高強度であることが要求される。これを解決する手段として、樹脂内部に中空部を有する部品の開発が行われてきた。樹脂内に中空部を設けることにより、軽量に部品の剛性・強度を向上させることができる。中空部を有する樹脂成形体の製造方法として、対面して1対となる2枚の樹脂シートを金型内に平行に配置し周囲を固定し、発熱器を用いて樹脂シートを予め加熱した後、一対の樹脂シートの間に空気を吹き込み内部を膨らませ金型に圧着させる圧空成形法による製造方法がある。あるいは、金型キャビティ内壁面に真空引きできる吸引口を配置して、予め加熱した樹脂シートと金型キャビティ内壁面を真空引きしながら成形する真空成形法、さらに圧空成形法と真空成形法を併合した真空圧空成形法による製造方法がある。例えば特開平8−323842号公報では、一対の樹脂シートの間に予めハニカム状に成形した構造体を設置し、樹脂シートを加熱した後に上下から金型で挟み込むことによって、内部に中空体をもつ樹脂成形体を作製している。
また、特開平9−262899号公報では、一対のシート間に通気性耐熱支持材を挿入して、樹脂シートを加熱したときに上部の樹脂シートの垂れを抑制し、一対のシートが中空部において接触・融着しないようにしている。
しかしながら、樹脂シートの外周部を保持した状態の一対の樹脂シートを予め加熱し、真空成形法や圧空成形法あるいは真空圧空成形法により中空部を形成させる中空体製造方法、あるいは、単一(1枚)の樹脂シートを加熱し、真空成形法や圧空成形法により構造物を成形させる製造方法では、成形品の寸法が大きくなると樹脂シートを予め加熱した時に自重でのシート垂れが大きくなるため、上加熱ヒータ側では樹脂シートとの間隔が広くなり、樹脂シートの加熱効率が低下することから樹脂シートの温度上昇速度が低下する。また、下加熱ヒータ側では樹脂シートの加熱軟化垂れにより下加熱ヒータと樹脂シートの間隔が急速に狭くなるため、下加熱ヒータと近接した樹脂シートの温度が急上昇し、部分的な温度上昇に伴うボイドの発生や樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良、あるいは、加熱軟化して垂れ下がった樹脂シートと下加熱ヒータ部において接触・融着をおこしてしまう問題があった。
このような問題に対しては、上下加熱ヒータの出力に分布を持たせて加熱軟化による樹脂シート間隔の変化時に樹脂シートの部分的な温度上昇を防ぐ方法がある。しかし、加熱軟化による樹脂シート間隔の変化速度は上下加熱ヒータの温度可変速度より早いため、上下加熱ヒータの出力変化による樹脂シートの温度コントロールが追従できないと言う問題がある。また、下加熱ヒータ部において接触・融着を起こさない樹脂シートとの間隔を予め持たせて加熱軟化させ、下加熱ヒータ部と樹脂シートが接触・融着することを防ぐ方法がある。
しかし、加熱軟化時の下加熱ヒータ部と樹脂シートの間隔が広くなった場合、加熱軟化時間が長く必要となり、さらに、加熱軟化の過程で樹脂シートの垂れを防いでいないため、加熱軟化して垂れ下がった部分と保持された外周部付近の加熱軟化した樹脂シートの温度分布が大きくなり、前述と同様に下加熱ヒータと樹脂シートの間隔が急速に狭くなるため、下加熱ヒータに近接した部分の樹脂シートの温度が急上昇し、部分的な温度上昇に伴うボイドの発生や樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良をおこしてしまうと言う問題がある。
一方、樹脂シートの垂れ下がりは各樹脂材料固有の線膨張係数に従い発生する部分と、各樹脂材料の自重により発生する部分がある。前者は樹脂シートを加熱することで必ず発生することから、必要最小限の樹脂シートの垂れは必要である。この樹脂シートの垂れ下がりを利用しながら加熱軟化時の樹脂シートうねりを防止し、成形型キャビティへの賦形時に樹脂シートの片当たり等による板厚の偏肉、あるいは、空気溜り部の形成による賦形不良を発生させないように成形に効果的に利用する必要がある。しかしながら、後者の自重による垂れの影響は樹脂シートの垂れ下がりを更に大きくし、下加熱ヒータに近接した部分の樹脂シートの温度を急上昇させ、部分的な温度上昇に伴うボイドの発生や樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良をおこしてしまうと言う問題を発生させている。
次に、特開平8−323842号公報では、予め成形したハニカム状構造体を一対のシート間に配置し成形している。また、特開平9−262899号公報では、一対の熱可塑性樹脂シート間に通気性耐熱支持材を挿入している。これらの方法では予めインサート物を成形あるいは加工しておく必要があるため、コストが増加し、工数も増加する。また、上記樹脂シートに透明な樹脂材料を用いた場合、一対の樹脂シート間にハニカム状構造体や通気性耐熱支持材等のインサート物があると内部が透過して見えてしまうため、完全に透明な成形体を得ることができなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、内部に中空体をもつ樹脂成形体あるいは単一の構造物として成形される成形体の樹脂シートが加熱軟化する際の軟化垂れを効率よく制御し、樹脂シートの温度急上昇による部分的なボイドの発生や樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良、さらには、加熱ヒータ部において接触・融着を起こさない熱可塑性樹脂成形体の成形装置構造および熱可塑性樹脂成形体の製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を達成するため鋭意検討を重ねた結果、閉鎖容器内の圧力を積極的に制御する機構を採用することにより、シート加熱時の加熱軟化垂れ発生を防ぐことができるために上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明の観点は、外周部を保持されて相互に対面する1対の上下樹脂シートを加熱軟化させるための上下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該上下樹脂シートを狭圧して賦形するための上下成形型、及び該上下樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下成形型、該下加熱ヒータ部、及び該下成形型に賦形される該下樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該閉鎖容器内の該下成形型の稼動時に該下加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
更なる本発明の観点は、外周部を保持されて相互に対面する1対の上下樹脂シートを加熱軟化させるための上下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該上下樹脂シートを狭圧して賦形するための上下成形型、及び該上下樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上成形型、該上加熱ヒータ部、及び該上成形型に賦形される該上樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該閉鎖容器内の該上成形型の稼動時に該上加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
本発明の更なる観点は、成形型が、樹脂シートを挟圧して賦形することを可能とするキャビティ内に、真空引き可能な機構を備えることを特徴とする、上記の熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
更なる本発明の観点は、外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための下成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下成形型、該下加熱ヒータ部、及び該下成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該下成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、該閉鎖容器内の該下成形型の稼動時に該下加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
更なる本発明の観点は、外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための上加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための上成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上成形型、該上加熱ヒータ部、及び該上成形型に賦形される単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該上成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、該閉鎖容器内の該上成形型の稼動時に該上加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
更なる本発明の観点は、外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための上加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための下成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下成形型、及び該下成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該下成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
更なる本発明の観点は、外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための上成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上成形型、及び該上成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該上成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
更なる本発明の観点は、外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための上加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための下成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上加熱ヒータ部、及び該下成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該下成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
更なる本発明の観点は、外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための上成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下加熱ヒータ部、及び該上成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該上成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
本発明の更なる観点は、樹脂シートの全周がシートホルダーでクランプされることにより、樹脂シートとシートホルダーが気密空間を形成していることを特徴とする、上記の熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
本発明の更なる観点は、樹脂シート加熱時の軟化垂れを外部信号により検知し、閉鎖容器内の圧力調節が可能である軟化垂れ調整機構により、閉鎖容器内の圧力を制御することを特徴とする、上記の熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
本発明の更なる観点は、外部信号を光学信号あるいは画像処理により検知することを特徴とする、上記の熱可塑性樹脂成形体の成形装置である。
本発明の更なる観点は、閉鎖容器に保持された一対の上下樹脂シートを上下加熱ヒータにより加熱軟化させ、その後すぐに該上下加熱ヒータを移動し、次いで、加熱軟化した該上下樹脂シートを上下成形型に挟み込んで賦形させて中空成形品を得る工程よりなる熱可塑性樹脂成形体の製造方法において、加熱軟化過程を行うにあたり、軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力を調整して該上下樹脂シートの軟化垂れを調整することを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の製造方法である。
本発明の更なる観点は、閉鎖容器に保持された単一樹脂シートを上下いずれか一方の加熱ヒータにより加熱軟化させ、その後すぐに上下いずれか一方の該加熱ヒータを移動し、次いで、加熱軟化した該単一樹脂シートを上下いずれか一方の成形型に挟み込んで賦形させて成形品を得る工程よりなる熱可塑性樹脂成形体の製造方法において、加熱軟化過程を行うにあたり、軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力を調整して該単一樹脂シートの軟化垂れを調整することを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の製造方法である。
本発明の樹脂成形体の成形装置は、樹脂シートから樹脂成形体を成形するにあたり、閉鎖容器内の圧力を積極的に制御する機構を採用することにより、シート加熱時の加熱軟化垂れ発生を効率よく制御することを可能とするものである。それにより、樹脂シートの大小に関わらず、樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良や、樹脂シートの温度急上昇による部分的なボイドの発生を防ぎ、更には加熱ヒータ部において接触・融着が発生することのない、外観品質の良好な成形体を成形することが可能である。
以下、本発明の熱可塑性樹脂成形体の成形装置について、更に詳細に説明する。かかる熱可塑性樹脂シート成形装置は、真空成形法や圧空成形法および真空圧空成形法において、軟化垂れを調整しながら熱可塑性樹脂シートを成形することを可能とする。
上記で述べたように本発明の熱可塑性樹脂成形体の成形装置は、外周部を保持されて相互に対面する1対の上下樹脂シートを加熱軟化させるための上下加熱ヒータ部と、加熱軟化した上下樹脂シートを狭圧して賦形するための上下成形型、及び上下樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、下成形型、下加熱ヒータ部、及び下成形型に賦形される下樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、閉鎖容器内の該下成形型の稼動時に該下加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、軟化垂れ調整機構により閉鎖容器内の圧力調節を可能とする。
なお本願明細書において、上下樹脂シートとは、上樹脂シートと下樹脂シートの両者を表すものである。また、上下加熱ヒータ部とは、上加熱ヒータ部と下加熱ヒータ部の両者を表すものである。また、上下成形型とは、上成形型と下成形型の両者を表すものである。
更に下記の実施例においては軟化垂れ調整バルブから圧力媒体を注入して閉鎖容器内の圧力を制御することにより、加熱時の樹脂シートの軟化垂れを調整している。本願明細書における軟化垂れ調整機構とは、圧力を調整することによって樹脂シートの軟化垂れの調整を可能とする機構を意味するものであり、好ましくは軟化垂れ調整バルブや圧力媒体を含む一連の調整機構である。
また、樹脂シートを挟圧するために使用する成形型は、好ましくはキャビティ内に真空引き可能な機構を備える。それによって上下成形型により樹脂シートを挟圧して賦形することが可能となる。
さらに、上記の閉鎖容器を樹脂シートの上部に設置する場合においては、上成形型、上加熱ヒータ部、及び上樹脂シートを閉鎖容器と一体で構成し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節を可能とする。
また本発明の熱可塑性樹脂成形体の成形装置を用いて、単一の樹脂シートを成形することも可能である。単一の樹脂シートを成形する場合において、本発明の熱可塑性樹脂シート成形装置は、シートを加熱軟化させる場合に使用する上下いずれかの加熱ヒータ部、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための上下いずれかの成形型、更に単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を備えている。
ここで、本発明の実施形態を更に詳しく説明する。下記の記載において付された番号は、図面の符号の説明で用いた数字に対応するものである。図1から図6は、一実施態様としての、1対の上下樹脂シートを加熱軟化させて成形する場合を示したものであり、図面に基づいて更に詳しく説明する。尚、図1は樹脂シートのセッティング過程、図2は樹脂シートの加熱開始過程、図3は樹脂シートの加熱軟化垂れ調整過程、図4は樹脂シートの加熱完了過程、図5は樹脂シートの狭圧成形過程、図6は中空成形体取り出し過程を示している。
まず、樹脂シートのセッティングを行う(図1)。上樹脂シート1および下樹脂シート2の全周を樹脂シートホルダー7および 7´によってクランプし、よって上樹脂シート1および下樹脂シート2の間に気密空間を形成する。さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8の接合部においても隙間の無いようにシーリングされている。したがって、軟化垂れ調整バルブ9が閉じられた場合には下樹脂シート2は蓋の役割を果たし、閉鎖容器8は圧力が漏れない気密空間となる。
次いで、上成形型5および下成形型6は最上端および最下部に位置し、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4も同様に最後端に位置している。ここで、下遠赤外線ヒータ4は閉鎖容器8に設けられた格納空間10に収納されている。さらに、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4は上樹脂シート1および下樹脂シート2を急速加熱するための温度に昇温・保持されている。
ちなみに、成形装置は樹脂シートを軟化温度以上に加熱できる装置と樹脂シートホルダーで固定された周縁部内側を上下の成形型により挟み込んで加圧圧着するプレス装置から構成されている。
樹脂シートを軟化温度以上に加熱でするための加熱ヒータとしては種々のものが考えられるが、下記の実施例においては好適な態様として遠赤外線ヒータを使用している。加熱方法としては、熱風加熱方法、最大エネルギー波長が4μm近傍にある遠赤外線ヒータによる加熱方法、最大エネルギー波長が1μm〜3μm近傍にある短波長あるいは中波長ヒータによる間接加熱方法が挙げられる。一般的にはヒータの出力波長と樹脂の吸収波長がほぼ一致する遠赤外線ヒータにより加熱することが好ましい。しかし使用される加熱ヒータは、上記に挙げられたものに限定されるものではない。
次に、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4により、上樹脂シート1および下樹脂シート2の加熱を開始する(図2)。このとき、閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放されている。
樹脂シート1および下樹脂シート2が加熱軟化温度条件に到達すると、軟化垂れが発生する(図3)。すると、センサー11、11´の外部信号により軟化垂れ調整バルブ9から圧力媒体が注入されて閉鎖容器8の内部の圧力が調整される。図3において、閉鎖容器8内の圧力を調整することにより、下樹脂シート2の垂れ位置がセンサー11、11´の位置で保持されている。
なお、圧力調整に使用するために軟化垂れ調整バルブ9から注入される圧力媒体は、一般的なガスでよい。かかるガスとしては空気、窒素、炭酸ガスなどが代表的なものとして例示されるが、好ましくは窒素ガスである。しかし、圧力媒体として使用されるガスはこれらに限定されるものではない。
また、使用する加圧ガスの上限値はそれぞれの成形条件、樹脂種によっても異なる。加圧ガスの上限値は好ましくは1MPa未満であるが、それに限定されるものではない。
さらに、軟化垂れを検出するためのセンサー11、11´が取り付けられている。よって、センサー11、11´からの外部信号により、圧力媒体の注入時間、注入圧力、注入開始時期等を制御することが可能である。
センサー11、11´の代表的な例として、透過形、反射形あるいは回帰反射形の赤外線・レーザ光等を使用した光電センサーがある。そしてセンサー11、11´からの信号をカメラ等を使用した画像処理により検知することにより、軟化垂れを制御することもできる。
なお、上樹脂シート1および下樹脂シート2の全周がクランプされることにより、上樹脂シート1と下樹脂シート2の間は気密空間となっている。そのために、センサー11、11´の外部信号により軟化垂れ調整バルブ9からの圧力調整が実施され、下樹脂シート2の垂れ位置がセンサー11、11´の位置で軟化垂れも調整されることにより、上樹脂シート1の軟化垂れも同時に調整されている。
樹脂シート1および下樹脂シート2が加熱軟化温度に到達し、樹脂シートの加熱が完了する(図4)。すると樹脂シート1および下樹脂シート2が保温されると共に、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4が後退する。センサー11、11´からの外部信号により、軟化垂れ調整バルブ9からの圧力が調整され、それによって下樹脂シート2の垂れ位置がセンサー11、11´の位置で保持される。
次に樹脂シートの狭圧成形を行う(図5)。この過程において、加熱軟化した上樹脂シート1および下樹脂シート2を上成形型5と下成形型6により狭圧し、成形型キャビティに加熱軟化した上樹脂シート1および下樹脂シート2が押し込むことにより、樹脂シートの成形を行う。
成型された樹脂中空成形体を取り出すことにより、中空成形体13が得られる(図6)。中空成形体13の表面および裏面を形成しているキャビティ―面に、真空引き可能な吸引口が加工されている。この吸引口の形状は中空成形体13表面に転写されるため、中空成形体13のコーナー部あるいは凹部に所望の数の吸引口を持たせることができ、その穴径は0.5mm以下が好ましい。尚、成形型の材料としては、鉄系、非鉄系金属あるいはセラミック系、熱硬化性樹脂材料等が挙げられる。
そして成形された中空成形体を取り出す(図6)。図5に示した過程で成形が終了した後に上成形型5と下成形型6を開くことにより、樹脂シートホルダー7および7´内に形成された中空成形体13を取り出すことができる。
以上に示したように、本発明の樹脂シート成形装置を用いることにより、一対の樹脂シートから中空成形体13を成形することができる。本発明の樹脂シート成形装置により中空成形体を成形することにより、樹脂シート加熱軟化時の軟化垂れを効率よく制御できるために、樹脂シートの温度急上昇による部分的なボイドの発生や樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良を防ぐことができる。また、上下加熱ヒータ部において接触・融着を起こすこともない。
他方、閉鎖容器8を樹脂シートの上部に設置することもできる(図7)。この場合には、上成形型5および上加熱ヒータ3を閉鎖容器8の内部に設置して、該閉鎖容器内の圧力調節を可能とする軟化垂れ調整バルブ9を配置することにより、図1〜図6と同様の工程で樹脂成形体の成形を行うことができる。
図8から図14は、一実施態様としての、単一の樹脂シートを加熱軟化させて成形する場合を示したものであり、図面に基づいて更に詳しく説明する。
図8では、樹脂シート2´の全周を樹脂シートホルダー7および 7´によってクランプし、さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8の接合部を隙間が無いようにシーリングし、閉鎖容器8の内部に下遠赤外線ヒータ4および下成形型6を配置している。下遠赤外線ヒータ4により加熱を開始するが、このとき閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放されている。この状態は上下一対の樹脂シートを成形する場合における図2の過程に対応している。よって、単一の樹脂シートの成形を示した図8の態様は、図1〜図6で示した成形過程を、片面成形を行うように改変したものであると言える。
図9では、図8で示した閉鎖容器8を、樹脂シート2´の上側に配置している。ここでは、樹脂シート2´の全周を樹脂シートホルダー7および 7´によってクランプし、さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8の接合部を隙間が無いようにシーリングし、閉鎖容器8の内部に上遠赤外線ヒータ3および上成形型5を配置している。上遠赤外線ヒータ3により加熱を開始するが、このとき閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放されている。この状態は上下一対の樹脂シートを成形する場合における図2の過程に対応している。よって、単一の樹脂シートの成形を示した図9の態様は、図1〜図6で示した成形過程を、片面成形を行うように改変したものであると言える。
図10では、樹脂シート2´の全周を樹脂シートホルダー7および 7´によってクランプし、さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8の接合部を隙間が無いようにシーリングし、閉鎖容器8の内部に下成形型6を配置している。上遠赤外線ヒータ3により加熱を開始するが、このとき閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放されている。この状態は上下一対の樹脂シートを成形する場合における図2の過程に対応している。よって、単一の樹脂シートの成形を示した図10の態様は、図1〜図6で示した成形過程を、片面成形を行うように改変したものであると言える。
図11では、図10で示した閉鎖容器8を樹脂シート2´の上側に配置している。樹脂シート2´の全周を樹脂シートホルダー7および 7´によってクランプし、さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8の接合部を隙間が無いようにシーリングし、閉鎖容器8の内部に上成形型5を配置している。下遠赤外線ヒータ4により加熱を開始するが、このとき閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放されている。この状態は上下一対の樹脂シートを成形する場合における図2の過程に対応している。よって、単一の樹脂シートの成形を示した図11の態様は、図1〜図6で示した成形過程を、片面成形を行うように改変したものであると言える。
図12では、図10で示した閉鎖容器8を樹脂シート2´の上側に配置している。樹脂シート2´の全周を樹脂シートホルダー7および 7´によってクランプし、さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8の接合部を隙間が無いようにシーリングし、下成形型6を閉鎖容器8の外部に配置し、閉鎖容器8の内部に上遠赤外線ヒータ3を配置している。上遠赤外線ヒータ3により加熱を開始するが、このとき閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放されている。この状態は上下一対の樹脂シートを成形する場合における図2の過程に対応している。よって、単一の樹脂シートの成形を示した図12の態様は、図1〜図6で示した成形過程を、片面成形を行うように改変したものであると言える。
図13では、図12で示した閉鎖容器8を樹脂シート2´の下側に配置している。樹脂シート2´の全周を樹脂シートホルダー7および 7´によってクランプし、さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8の接合部を隙間が無いようにシーリングし、上成形型5を閉鎖容器8の外部に配置し、閉鎖容器8の内部に下遠赤外線ヒータ4を配置している。下遠赤外線ヒータ4により加熱を開始するが、このとき閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放されている。この状態は上下一対の樹脂シートを成形する場合における図2の過程に対応している。よって、単一の樹脂シートの成形を示した図13の態様は、図1〜図6で示した成形過程を、片面成形を行うように改変したものであると言える。
そして成形された中空成形体を取り出す(図14)。成形が終了した後に下成形型6を開くことにより、樹脂シートホルダー7および7´内に形成された成形体14を取り出すことができる。
以上のように、図7〜図13に示した本発明の樹脂シート成形装置を用いることにより、単一の樹脂シートから成形体14を成形することができる。本発明の樹脂シート成形装置により成形された成形体は、樹脂シート加熱軟化時の軟化垂れが効率よく制御されているために、樹脂シートの温度急上昇による部分的なボイドの発生や樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良を防ぐことができる。また、上下加熱ヒータ部において接触・融着を起こすこともない。
ちなみに、閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9を開放状態に保ち、センサー11、11´からの外部信号による圧力調整を、軟化垂れ調整バルブ9を介して実施しなかった場合を図15に示す。図15において認められるように、上樹脂シート1および下樹脂シート2の樹脂シート垂れ状態を示しており、下樹脂シート2と下遠赤外線ヒータ4が接触している。これは、閉鎖容器8および軟化垂れ調整バルブ9が設けられていない場合と同様の状態である。
上述の成形型で成形できる樹脂シート材料について説明する。かかる中空成形体あるいは成形体を形成する原材料樹脂(樹脂シートの樹脂)として、加熱時に軟化する熱可塑性樹脂であれば種々の樹脂を使用することができる。そのような熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエンブロック共重合体、ナイロンなどの一般的な熱可塑性樹脂や、エチレン・プロピレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエンブロック共重合体などの熱可塑性エラストマー、あるいはこれらのポリマ−アロイなどを挙げることが可能であり、本発明で使用することができる原材料樹脂としてはこれらを全て包含するものである。しかし上記で挙げた熱可塑性樹脂に限定されるものではない。
また、このような樹脂シート中に、タルクやガラス繊維などの各種の充填材、あるいは、可視光線の波長(380〜770nm)よりもはるかに小さい数10nmオーダの微粒材料を配合することも可能であり、このようなナノコンポジット材料も使用することができる。ちなみに、配合する微粒材料としては、粘土やタルクあるいはシリカ等が挙げられる。また、顔料、滑材、帯電防止剤、酸化防止剤などの通常使用される各種の添加剤が配合されていても良い。
以下、本発明を実施例および比較例により更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
また、単一の成形体成形における樹脂シート加熱軟化時の軟化垂れ現象は、一対の上下樹脂シート加熱軟化時の軟化垂れ現象と同じであることから、以下の実施例においては、一対の上下樹脂シートを使用した中空成形体の樹脂シート加熱装置を使用して確認実験を実施した。
1)成形型
図2に示すように、成形型構造は上成形型5と下成形型6との一対からなる。成形型材料はアルミ製(ZAS)とし、キャビティーには吸引可能な真空引き穴を適便設け、中空成形体13を形成するキャビティサイズを 800×800×mmとし、中空成形体13の中空部12の空間高さを100mmとした。
図2に示すように、成形型構造は上成形型5と下成形型6との一対からなる。成形型材料はアルミ製(ZAS)とし、キャビティーには吸引可能な真空引き穴を適便設け、中空成形体13を形成するキャビティサイズを 800×800×mmとし、中空成形体13の中空部12の空間高さを100mmとした。
2)中空成形体の成形
実施例では、図1に示すように、樹脂シートホルダー7および 7´で上樹脂シート1および下樹脂シート2の全周をクランプすることにより、上樹脂シート1および下樹脂シート2の空間を気密空間とした。さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8は、その接合部においても隙間の無いようにシーリングされている。次いで、上成形型5および下成形型6は最上端および最下部に位置し、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4も同様に最後端に位置している。ここで、下遠赤外線ヒータ4は閉鎖容器8に設けられた格納空間10に収納されている。さらに、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4と上樹脂シート1および下樹脂シート2の加熱空間距離は等間隔とした。また、上樹脂シート1および下樹脂シート2を急速加熱するために、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4の温度を800℃に昇温・保持した。
実施例では、図1に示すように、樹脂シートホルダー7および 7´で上樹脂シート1および下樹脂シート2の全周をクランプすることにより、上樹脂シート1および下樹脂シート2の空間を気密空間とした。さらに、樹脂シートホルダー7および7´と閉鎖容器8は、その接合部においても隙間の無いようにシーリングされている。次いで、上成形型5および下成形型6は最上端および最下部に位置し、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4も同様に最後端に位置している。ここで、下遠赤外線ヒータ4は閉鎖容器8に設けられた格納空間10に収納されている。さらに、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4と上樹脂シート1および下樹脂シート2の加熱空間距離は等間隔とした。また、上樹脂シート1および下樹脂シート2を急速加熱するために、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4の温度を800℃に昇温・保持した。
次工程では上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4により、上樹脂シート1および下樹脂シート2の加熱を開始した(図2)。このとき、閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9は開放状態となっている。尚、樹脂シートの加熱温度は上樹脂シート1の平面中心部を赤外線温度計にて計測した。
樹脂シート1および下樹脂シート2が加熱軟化温度条件に到達すると、それにより樹脂シートの軟化垂れが発生し、センサー11、11´からの外部信号により軟化垂れ調整バルブ9から圧力媒体を注入した(図3)。それよって閉鎖容器8の内部の圧力を調整し、下樹脂シート2の垂れ位置をセンサー11、11´の位置で保持した。上樹脂シート1および下樹脂シート2が加熱軟化温度条件に到達して加熱軟化温度の保温時間を経過した直後、上遠赤外線ヒータ3および下遠赤外線ヒータ4を後退させた(図4)。次いで、加熱軟化した上樹脂シート1および下樹脂シート2を上成形型5と下成形型6により狭圧することにより、上成形型5キャビティと下成形型6キャビティに上樹脂シート1および下樹脂シート2を賦形した(図5)。上成形型5キャビティと下成形型6キャビティに成形された中空成形体が取り出し可能な温度に到達する時間まで保持した後、図6の様に上成形型5と下成形型6を型開きして中空成形体13を得た。
次に、閉鎖容器8に設けられた軟化垂れ調整バルブ9からの調整圧力を0.1〜0.5Mpaに調整した。樹脂シート材料としては、板厚3mmのポリカーボネート樹脂シート(ユーピロンシートNF-2000(三菱エンプラ製))および板厚3mmのアクリル樹脂シート(アクリライトL(三菱レイヨン製))を用いた。さらに上成形型5と下成形型6を加温して成形を実施した。
(実施例1〜4)
図1〜図6に示したように、閉鎖容器に設けられた軟化垂れ調整バルブを用いて、下樹脂シートの垂れ位置がセンサーの位置で保持されるように閉鎖容器内の圧力を調整しながら、樹脂シートを軟化加熱した。上樹脂シートの平面中心部温度が設定値に到達した後、加熱軟化温度保温時間を経た後、加熱軟化した上樹脂シートおよび下樹脂シートを上成形型と下成形型により狭圧し、図6の中空成形体を得た。尚、中空成形体の賦形性・中空成形体のボイド・上下遠赤外線ヒータ接触の評価結果を表1に示す。
図1〜図6に示したように、閉鎖容器に設けられた軟化垂れ調整バルブを用いて、下樹脂シートの垂れ位置がセンサーの位置で保持されるように閉鎖容器内の圧力を調整しながら、樹脂シートを軟化加熱した。上樹脂シートの平面中心部温度が設定値に到達した後、加熱軟化温度保温時間を経た後、加熱軟化した上樹脂シートおよび下樹脂シートを上成形型と下成形型により狭圧し、図6の中空成形体を得た。尚、中空成形体の賦形性・中空成形体のボイド・上下遠赤外線ヒータ接触の評価結果を表1に示す。
(比較例1〜4)
図1〜図6に示した実施例と同じ樹脂シート加熱装置を使用し、閉鎖容器に設けられた軟化垂れ調整バルブを大気開放状態にし、垂れ位置がセンサーおよび閉鎖容器内の圧力調整を無効にした。その状態で、上樹脂シートの平面中心部温度が設定値に到達した後、加熱軟化温度保温時間を経てから、加熱軟化した上樹脂シートおよび下樹脂シートを上成形型と下成形型により狭圧し、図6の中空成形体を得た。
図1〜図6に示した実施例と同じ樹脂シート加熱装置を使用し、閉鎖容器に設けられた軟化垂れ調整バルブを大気開放状態にし、垂れ位置がセンサーおよび閉鎖容器内の圧力調整を無効にした。その状態で、上樹脂シートの平面中心部温度が設定値に到達した後、加熱軟化温度保温時間を経てから、加熱軟化した上樹脂シートおよび下樹脂シートを上成形型と下成形型により狭圧し、図6の中空成形体を得た。
尚、中空成形体の賦形性・中空成形体のボイド・上下遠赤外線ヒータ接触の評価結果を表1に示す。
3)性能評価
各例で得られた中空成形体の評価結果を表1に示す。
各例で得られた中空成形体の評価結果を表1に示す。
<中空成形体の賦形性>
中空成形体の平面部およびR部の外観を目視で観察した。成形型キャビティーの形状が正しく中空成形体の外観に反映されている場合は良好として記号を○で表示し、反映されていない場合は×で表1に示した。
中空成形体の平面部およびR部の外観を目視で観察した。成形型キャビティーの形状が正しく中空成形体の外観に反映されている場合は良好として記号を○で表示し、反映されていない場合は×で表1に示した。
<中空成形体のボイド>
中空成形体の表面あるいは裏面に発生したボイド(気泡)を目視で観察した。ボイドのない場合は良好として記号を○で表示し、ボイドが発生している場合は不良として表1に×で示した。
中空成形体の表面あるいは裏面に発生したボイド(気泡)を目視で観察した。ボイドのない場合は良好として記号を○で表示し、ボイドが発生している場合は不良として表1に×で示した。
<上下遠赤外線ヒータ接触>
加熱軟化温度条件に到達して加熱軟化温度保温時間を経過している途中あるいは直後に、上下樹脂シートと上下遠赤外線ヒータとの接触の有無を目視で観察した。接触がない場合は良好として記号を○で表示し、接触が発生している場合は不良として表1に×で示した。
加熱軟化温度条件に到達して加熱軟化温度保温時間を経過している途中あるいは直後に、上下樹脂シートと上下遠赤外線ヒータとの接触の有無を目視で観察した。接触がない場合は良好として記号を○で表示し、接触が発生している場合は不良として表1に×で示した。
<総合判断>
中空成形体の賦形性・中空成形体のボイド・上下遠赤外線ヒータ接触の評価において、全て結果すべてが良好の場合は記号を○で表示し、いずれかが不良の場合は×で表示した。
中空成形体の賦形性・中空成形体のボイド・上下遠赤外線ヒータ接触の評価において、全て結果すべてが良好の場合は記号を○で表示し、いずれかが不良の場合は×で表示した。
表1から明らかなように、本発明の好適形態である樹脂シート加熱装置を用いて成形した中空成形体は中空成形体賦形性や中空成形体のボイドあるいは上下遠赤外線ヒータとの接触がなく、外観品質が優れており、成形方法が飛躍的に改善されていることがわかる。
以上、本発明の好適実施形態および実施例により詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨内であれば種々の変形が可能である。たとえば、本明細書において、「上」および「下」は相互に等価なものであり両者を置換したものも本発明の発明に属する。また、図8〜図13で説明したように、樹脂シートホルダーに樹脂シートを単一でセッティングして成形体を成形するという態様も本発明の範囲内に属する。
また、自動車用部品として上記成形方法を用い、ウインドウシールド、サイドガラス、バッグドアガラス、サンルーフ等の樹脂ガラス部品、あるいは、ルーフパネル等の自動車用樹脂外板、さらには、自動車用バックドア、サイドドアの成形にも適用できる。
以上説明してきたように、本発明の樹脂成形体の成形装置によれば、内部に中空体構造を有する樹脂成形体あるいは単一の構造物として成形される樹脂成形体を成形するにあたり、閉鎖容器内の圧力を積極的に制御する機構を採用することにより、加熱軟化時の樹脂シートの軟化垂れを効率よく制御することができる。おいてはそのような装置構造としたために、本発明の樹脂成形体の成形装置を用いることにより、樹脂シートの大小に関わらず、樹脂シートの加熱ムラによる賦形不良や、樹脂シートの温度急上昇による部分的なボイドの発生を防ぎ、更には加熱ヒータ部において接触・融着が発生することのない、外観品質の良好な成形体を成形し得る。
本発明の樹脂成形装置を用いて、ウインドウシールド、サイドガラス、バッグドアガラス、サンルーフ等の樹脂ガラス部品、あるいは、ルーフパネル等の自動車用樹脂外板、さらには、自動車用バックドア、サイドドアなどの自動車用部品を成形することが可能であり、かかる自動車用部品は外観品質が良好であるという利点を有する。
1 上樹脂シート
2 下樹脂シート
3 上遠赤外線ヒータ
4 下遠赤外線ヒータ
5 上成形型
6 下成形型
7、7´ 樹脂シートホルダー
8 閉鎖容器
9 軟化垂れ調整バルブ
10 格納空間
11、11´ センサー
12 中空部
13 中空成形体
14 成形体
2 下樹脂シート
3 上遠赤外線ヒータ
4 下遠赤外線ヒータ
5 上成形型
6 下成形型
7、7´ 樹脂シートホルダー
8 閉鎖容器
9 軟化垂れ調整バルブ
10 格納空間
11、11´ センサー
12 中空部
13 中空成形体
14 成形体
Claims (16)
- 外周部を保持されて相互に対面する1対の上下樹脂シートを加熱軟化させるための上下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該上下樹脂シートを狭圧して賦形するための上下成形型、及び該上下樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下成形型、該下加熱ヒータ部、及び該下成形型に賦形される該下樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該閉鎖容器内の該下成形型の稼動時に該下加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 外周部を保持されて相互に対面する1対の上下樹脂シートを加熱軟化させるための上下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該上下樹脂シートを狭圧して賦形するための上下成形型、及び該上下樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上成形型、該上加熱ヒータ部、及び該上成形型に賦形される該上樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該閉鎖容器内の該上成形型の稼動時に該上加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 前記上下樹脂シートの全周がシートホルダーでクランプされることにより、該上下樹脂シートと該シートホルダーが気密空間を形成していることを特徴とする、請求項1または請求項2記載の熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 前記上下樹脂シート加熱時の軟化垂れを外部信号により検知し、前記閉鎖容器内の圧力調節が可能である前記軟化垂れ調整機構により、該閉鎖容器内の圧力を制御することを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの請求項記載の熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 前記外部信号を光学信号あるいは画像処理により検知することを特徴とする、請求項4記載の熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 前記上下成形型が、前記上下樹脂シートを挟圧して賦形することを可能とするキャビティ内に、真空引き可能な機構を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの請求項記載の熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための下成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下成形型、該下加熱ヒータ部、及び該下成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該下成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、該閉鎖容器内の該下成形型の稼動時に該下加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための上加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための上成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上成形型、該上加熱ヒータ部、及び該上成形型に賦形される単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該上成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、該閉鎖容器内の該上成形型の稼動時に該上加熱ヒータ部を格納するための格納空間を有し、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための上加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための下成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下成形型、及び該下成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該下成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための上成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上成形型、及び該上成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該上成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための上加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための下成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該上加熱ヒータ部、及び該下成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該下成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 外周部を保持された単一の樹脂シートを加熱軟化させるための下加熱ヒータ部と、加熱軟化した該単一樹脂シートを狭圧して賦形するための上成形型、及び該単一樹脂シートの軟化垂れを抑制するための軟化垂れ調整機構を少なくとも備える熱可塑性樹脂成形体の成形装置であって、該下加熱ヒータ部、及び該上成形型に賦形される該単一樹脂シートが閉鎖容器と一体で構成され、該上成形型のキャビティ内に真空引き可能な機構を備え、且つ、該軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力調節が可能であることを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 前記単一樹脂シート加熱時の軟化垂れを外部信号により検知し、前記閉鎖容器内の圧力調節が可能である前記軟化垂れ調整機構により、該閉鎖容器内の圧力を制御することを特徴とする、請求項7乃至請求項12のいずれか一つの請求項記載の熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 前記外部信号を光学信号あるいは画像処理により検知することを特徴とする、請求項13記載の熱可塑性樹脂成形体の成形装置。
- 閉鎖容器に保持された一対の上下樹脂シートを上下加熱ヒータにより加熱軟化させ、その後すぐに該上下加熱ヒータを移動し、次いで、加熱軟化した該上下樹脂シートを上下成形型に挟み込んで賦形させて中空成形品を得る工程よりなる熱可塑性樹脂成形体の製造方法において、加熱軟化過程を行うにあたり、軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力を調整して該上下樹脂シートの軟化垂れを調整することを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
- 閉鎖容器に保持された単一樹脂シートを上下いずれか一方の加熱ヒータにより加熱軟化させ、その後すぐに上下いずれか一方の該加熱ヒータを移動し、次いで、加熱軟化した該単一樹脂シートを上下いずれか一方の成形型に挟み込んで賦形させて成形品を得る工程よりなる熱可塑性樹脂成形体の製造方法において、加熱軟化過程を行うにあたり、軟化垂れ調整機構により該閉鎖容器内の圧力を調整して該単一樹脂シートの軟化垂れを調整することを特徴とする、熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
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| WO2021166319A1 (ja) * | 2020-02-20 | 2021-08-26 | 株式会社浅野研究所 | 熱成形装置 |
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