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JP2005233932A - 広帯域不規則信号を解析する装置、広帯域信号を分解し表す装置、2つの広帯域不規則信号の間の偏移を確定する装置、物体検出装置、および解析装置の分離手段を作成する方法 - Google Patents

広帯域不規則信号を解析する装置、広帯域信号を分解し表す装置、2つの広帯域不規則信号の間の偏移を確定する装置、物体検出装置、および解析装置の分離手段を作成する方法 Download PDF

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JP2005233932A JP2004318453A JP2004318453A JP2005233932A JP 2005233932 A JP2005233932 A JP 2005233932A JP 2004318453 A JP2004318453 A JP 2004318453A JP 2004318453 A JP2004318453 A JP 2004318453A JP 2005233932 A JP2005233932 A JP 2005233932A
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Abstract

【課題】レベル交差の検出が必要な技法により信号の解析、処理の改善を行なう。
【解決手段】広帯域不規則信号は、各周波数帯域に分解され、それぞれの帯域内の最大周波数と最低周波数の比は3:1で、帯域の総数は3または4である。広帯域信号または分解された成分を合成して形成された再構築された広帯域信号は、問い掛け信号として送信され、この反射は各周波数帯域に分解され、それぞれの周波数帯域内で、異なる成分が比較された結果は、組み合わされて、物体が検出されたかどうかが判定され、検出されれば、その範囲が確定される。広帯域信号の分解は、各周波数帯域においてローパスフィルタのバンクを用いて達成され、それぞれのローパスフィルタの出力は、その出力から、次に低い周波数カットオフ特性を有するフィルタからの出力を減算される。遅延回路は、それぞれの個々のチャネルの総遅延が等しくなるようにそれぞれのチャネル内で用いられる。
【選択図】図14

Description

[発明の詳細な説明]
[発明の分野]
本発明は、広帯域不規則信号を分解し、複数の成分ランダム信号によって表す方法および装置に関し、それぞれの成分信号は、主信号よりも狭い周波数帯域を占有する。本発明は、ゼロ交差などのレベル交差の検出を必要とする技法を用いて、信号の解析、表現、および/または、処理を改善するのに特に役立つ。
[発明の背景]
レベル交差、特にゼロ交差の検出を必要とする多くの信号解析技法が存在する。たとえば、極性一致相関(polarity coincidence correlation)は、長い間よく知られた技法である(たとえば、Helmut Berndt著「Correlation Function Estimation by a Porality Method Using Stochastic Reference Signals」IEEE Transactions on Information Theory, vol. 14, No. 6, November 1968, pp. 796-801を参照されたい)。
より最近の例は、国際公開第00/39643号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に開示される。これは、第1信号において不均一に離間したゼロ交差を検出し、これらの検出を用いて、第2信号のサンプリングを始動することによって、2つの不規則信号間(一方は他方のコピーである)の偏移(shift)を検出する方法を述べる。システムは、ゼロ交差とサンプリング時刻の間に異なる遅延を導入する。各遅延値それぞれについて、サンプルが合算される。ほとんどの遅延について、合算されたサンプルは、平均信号値を表す。しかし、遅延が、信号間の偏移に一致する値に近いと、合算されたサンプルは、可干渉性になり、システム出力においてはっきりとした特徴を生ずる。図1は、典型的な出力を示しており、水平軸は、検出されたゼロ交差と第2信号のサンプリングの間で導入された遅延を表す。ここにはっきりと示されるS形状奇関数は、2つの信号間の時間偏移に対応する位置にある。
この方法は、「クロスレーション(crosslation)」と呼ばれ、この方法を実施するシステムは、「クロスレータ(crosslator)」と呼ばれるであろう。こうした技法は、たとえば、広帯域の雑音のような不規則信号を送信し、その信号と物体からの信号の反射の間の遅延を測定することによって、物体検出に用いられることができる。
国際公開第00/39643号パンフレットで説明されているように、検出されたゼロ交差は、信号レベルが正の傾斜でゼロに交差する(上昇交差)時に起こるもの、レベルが、負の傾斜でゼロに交差する(下降交差)時に起こるもの、またはその両方であってよい。上昇交差と下降交差の両方が用いられる場合、上昇交差によって規定される合算されたサンプルは、下降交差によって規定される合算されたサンプルから減算される。
国際公開第00/39643号パンフレットにおいて、シフトレジスタは、異なる量だけ遅延した、第2信号の複数のバージョンを生成する。それぞれのゼロ交差は、これらの異なるバージョンのサンプリングを同時に始動させる。図2は、物体検出において時間遅延を測定する別の形態のクロスレータおよび測距システムを示す。図2のシステムにおいて、第2信号のサンプルの合成によって導出される値は、同時にではなく、各異なる遅延について連続して得られる。図2において、第2信号y(t)は、ハードリミタHYによって、対応する2値双極波形に変換される。この波形およびその極性反転された複製は、スイッチを介して、平均化すなわち積分ユニットAVGに供給される。スイッチは、通常オープンであるが、ゼロ交差検出器ZCDが、第1信号x(t)において上昇交差または下降交差をそれぞれ検出する時に、ユニットAVGに出力またはその極性反転された複製を供給する。信号x(t)は、ハードリミタHXによって処理され、次に、可変遅延線VDによって遅延させられる。所定の時間間隔が経過した後(または、ゼロ交差の数が所定値に達するなど、所定の条件が満たされると)、ユニットAVGの出力は、データプロセッサDPRに送出される。この出力は、図1に示される関数上の1点を表すであろう。データプロセッサDPRは、可変遅延線VDによって導入された遅延を異なる値に設定し、次に、関数上でさらなる点を導出するために、操作を繰り返す。異なる遅延について、ユニットAVGから得られることになる値を比較することによって、データプロセッサDPRは、信号x(t)とy(t)の間の遅延を確定することができる。信号x(t)が適当な一定遅延を受けるならば、可変遅延線VDは、代わりに、信号y(t)の経路に置かてもよい。別の変更形態において、ハードリミタHYは省略され、ユニットAVGは、信号y(t)のアナログ値に直接作用する。さらに、可変遅延線VDの代わりに、固定遅延を用いることによって監視システムが得られ、それによって、システムを用いて、物体の範囲が、その固定遅延の値に対応する特定の距離から離れるかどうかを監視することができる。
2つの信号間の偏移は、上述した物体検出および測距システムと同様に時間を表してもよく、または、線形または角度偏移などの別のパラメータを表してもよい。特定の一例において、第1信号は、画像、たとえば、2次元ビデオ画像によるラインを表してもよい。第2信号は、第1信号に対して線形にシフトされる(平行移動される)画像の第2バージョンを表してもよい。それぞれの信号は、たとえば、ビデオスクリーンを横切るラインのグレースケール表現であるであろう。信号の1つは、連続点を得るために処理されることができ、それぞれの点は、特定の基準レベルとグレースケール波形との交点を表す。これらの点は次に、第2信号の異なるバージョンのサンプリングに用いられることができ、それぞれのバージョンは、異なる線形偏移と関連する。画像の移動量は次に、上述したクロスレーション技法を用いることによって確定されることができる。
ゼロ交差検出の使用を必要とする信号解析の別の例は、欧州特許出願公開第1378854号明細書(参照により本明細書に援用される)に示される。ここで、クロスレーション技法を用いて、たとえば、画像または音または信号によって表される他の物理的な現象を分類するために、信号についての情報が導出される。この場合、信号において検出されたゼロ交差を用いて、同じ信号のサンプリングが始動される。それぞれのゼロ交差の発生と信号のサンプリングの間に遅延が導入される。サンプルは、第1の値を得るために合成される。他の値を生成するために、異なる遅延について操作が繰り返される。異なる遅延を用いて導出された複数の値は、元の信号の表現を形成し、この表現の形状は、信号の統計的な特性を示す。
ゼロ交差検出を必要とするさらなる技法は、国際公開第03/036564号パンフレット(参照により本明細書に援用される)に開示される。マッピング関数を用いて、画像の1次元表現(表現は可変レベルを有する)を導出し、(a)レベルが1つまたは複数のしきい値を交差するレート、(b)信号が1つまたは複数のしきい値レベルを交差する時の信号の平均傾斜、および/または、(c)信号が、1つまたは複数のしきい値レベルを超えたままでいる平均継続期間を確定することによって、画像が解析される。
上述したシステムの性能は雑音および他の干渉信号によって損なわれる。望ましくない信号は、処理される不規則信号に機能的にも統計的にも関連しないため、信号におけるレベル交差の数に伴って干渉抑圧の効率が増すであろう。国際公開第00/39643号パンフレットのクロスレーション技法を例として取り上げると、受信信号y(t)の平均化された区画の数は、送信されたランダム信号x(t)から抽出された有意の事象(ゼロ交差)の数によって決まる。したがって、最大の干渉抑圧を提供するために、期間Tで平均化されるのに必要なy(t)の信号区画の最適な数を確定することが望ましいであろう。
サンプリング定理によって、広帯域ランダム信号は、間隔1/(2W)だけ離れた瞬間で一律に取得されるサンプルによって完全に決まることがわかっている。ここで、Wは信号パワースペクトルの最高周波数成分である。この結果は、継続期間Tの雑音波形は、Λ=2WTの自由度を含むと述べられることが多い。
信号処理用途において、積Λは処理利得とも呼ばれる。それは、積が、各雑音波形の非相関サンプルを平均化することによる、雑音パワーの達成可能な低減に関する限界を示すからである。上述の結果は、雑音波形が、一律でない方法で、しかし、1秒当たり2Wサンプルの平均サンプリングレートで、サンプリングされる時の場合に当てはまることも知られている。
先の説明から、望ましくない干渉を抑圧するために、ゼロ交差に対して作用するプロセッサの能力は、送信された広帯域信号x(t)から抽出されるゼロ交差の数がΛ未満である時に低下する可能性があることになる。この結論は、以下の例によってより詳細に説明されるであろう。
例1
受信信号y(t)は、周波数範囲(0、W)に帯域制限された、均一なパワースペクトル密度を有する干渉信号n(t)を含むと仮定する。そのため、期間Tにおける自由度の数はΛ=2WTである。したがって、平均化することによって、干渉信号パワーをΛのファクター(factor of Λ)だけ低減することが可能である。
同様に、調査目的で用いられるゼロ平均ガウスランダム信号x(t)が、(0、W)に帯域制限された均一なパワースペクトル密度を有すると仮定する。ライス(Rice)の公式から、期間T内のx(t)に含まれる全てのゼロ交差の予想数は、N(T)=2TBに等しいことになる。ここで、B=W/√(3)はx(t)の帯域幅の平方自乗平均(rms)に等しく、そのため、N(T)=2WT/√(3)<Λである。それぞれのゼロ交差が、平均化されるべき、受信信号y(t)のちょうど1つの区画を確定するため、干渉信号n(t)のパワーは、最大達成可能値Λの、何分の1かだけ、すなわち、1/√(3)≒0.58だけ低減するであろう。
したがって、国際公開第00/39643号パンフレットに開示されるクロスレーションベースの技法は、干渉抑圧の最適効率を提供することができない。それは、送信されたランダム信号x(t)から抽出されたゼロ交差の数が、一般に、望ましくない干渉信号n(t)に含まれる自由度の数より少ないからである。
したがって、レンジ分解能および干渉抑圧の改善を可能にする技法を提供することが望ましいであろう。結果として得られる改善された技法は、たとえば、無線またはマイクロ波周波数範囲で作動し、物体検出および位置特定のために広帯域ランダム信号を利用する調査システムで使用されてもよい。
類推によると、レベル交差に依存する、上述した他の信号処理用途は、最適でない性能を有しており、この性能を改善することがさらに望ましいであろう。
[発明の説明]
本発明の態様は、添付の特許請求の範囲に述べられる。
本発明のさらなる、また、独立の態様によれば、チャネル内の信号が全体として、元の広帯域信号よりかなり多い所与のレベル(たとえば、ゼロ)の交差を提示するように、広帯域不規則アナログ信号が、異なる周波数帯域(好ましくは、少なくともほぼ等しい相対帯域幅を有する)を占有するチャネルに分解される。
I. J. Good著「The Loss of Information due to Clipping a Waveform」Information and Control. 10, 220-222(1967)(その内容が、参照により本明細書に援用される)に示されるように、雑音波形のゼロ交差は、雑音のパワースペクトル密度が、周波数帯域(W、W)において均一であり、その帯域外では消失し、W
Figure 2005233932
以上である時に、十分な自由度の数を提供することができる。
したがって、W<W1minの時、受信信号y(t)に存在する干渉成分n(t)は、処理利得Λ=2(W−W)Tの最大達成可能値より小さい値だけ低減されるであろう。
したがって、それぞれの周波数帯域内の最高周波数と最低周波数の比は、約1/0.3139:1、すなわち、約3.19:1であることが望ましい。この数値は、不均一な(たとえば、ガウス形状)スペクトル密度について変動するが、それでも、実用的な値の信号については、約3:1かまたはそれより少しだけ大きいであろう。本発明において、一般に、この比は、最適かまたは最適に近い効率を可能にするために、2.5:1〜3.5:1の範囲にあることが好ましい。比が小さくなると、より多くの数のチャネルが必要になり、冗長性(ある環境では、冗長性は望ましい場合があるが)および非効率がもたらされる。比が大きくなると、ゼロ交差が少なくなり、したがって、効率が大幅に減少する。
周波数帯域は少なくともほぼ連続(contiguous)であることが好ましい。したがって、上述した比の範囲はまた、たとえば、それぞれの帯域の最高周波数と次に低い帯域の最高周波数の比に当てはまる。それぞれの帯域の最高周波数および最低周波数は、rms帯域幅または3db帯域幅などの任意のよく知られている帯域幅定義によって規定されてもよい。実際は、通常、周波数の比を考える時には、厳密な規定は重要ではない。それは、これが単にスケーリングの問題であるためである。
好ましくは、周波数帯域は全体として、広帯域信号の全体のスペクトルをほぼ包含する。しかし、本発明は、このスペクトル内の狭い周波数範囲が省略される可能性を排除しない。本発明は、d.c.(0Hzの周波数)まで延びるパワースペクトルを有する広帯域信号をローパスフィルタリングするのに特に適用可能である。この場合、最低周波数帯域はローパスフィルタによって規定されてもよい。したがって、最高/最低周波数比についての上述した上限は、最低周波数帯域に当てはまらない場合がある。
本発明のさらに独立した態様によれば、主広帯域不規則信号x(t)は、
−それぞれの成分信号が、主信号より狭い周波数帯域を占有するように、
−成分信号が全体として、ゼロ交差の数を実質的に増加するように(好ましくは、主広帯域不規則信号x(t)に含まれる自由度の数以上になるように)、
−成分信号が全体として、抑圧されるべき望ましくない干渉信号に含まれる自由度の数以上のゼロ交差の数を提供するように、
−成分信号が、適正に合成されて、主広帯域不規則信号x(t)を再構築できるように、数Mの成分不規則信号x(t)、x(t)、…、x(t)に分解される。
本発明は、広帯域信号を分解する方法および装置、こうした分解技法を用いて、信号または信号対を調査する方法および装置、および、こうした調査技法を用いて、物体を検出する、かつ/または、測距する方法および装置に及ぶ。
本発明を具体化する構成は、添付図面を参照して例によって述べられるであろう。
[好ましい実施形態の詳細な説明]
図3は、本発明に従って、主広帯域アナログ信号x(t)の分解を行うフィルタバンクBOFのブロック図を示す。バンクBOFは、複数のバンドパスフィルタF1、F2、…、FMを備え、分解されるべき主広帯域信号x(t)によって駆動される共通入力を共有する。バンクBOFのそれぞれのフィルタFm(m=1、2、…、M)は、矩形パワー伝達関数|H(f)|を有し、フィルタは、共同でかつ連続的に、入力信号x(t)によって占有される周波数帯域(W、W)を包含する。構成によって、バンクBOFのそれぞれのフィルタの伝達関数H(f)、または等価的に、インパルス応答が指定されると、得られる成分ランダム信号x(t)、x(t)、…、x(t)は、共同して、一意の方法で入力広帯域ランダム信号x(t)を表すであろう。成分ランダム信号は、パワースペクトルが重ならないため、互いに独立であることにも留意すべきである。
成分ランダム信号x(t)のパワースペクトル密度が均一である時、フィルタFmについての上限カットオフ周波数と下限カットオフ周波数の比が、(例1に示すように)1/0.3139≒3.19に等しいか、またはそれ未満である場合、その信号内で起こるゼロ交差(フィルタFmの出力で観測される)の数は、その信号に含まれる自由度の数に等しい(または、それより大きい)であろう。
分解されるべき主広帯域ランダム信号x(t)のパワースペクトル密度が、周波数帯域(W、W)において均一であり、その帯域外では消失する時、バンクBOFによって用いられる要求されるフィルタの数Mは、以下の表1に示すように、比RUL=W/Wによって決まるであろう。
表1
UL
UL≦3.19 1
3.19<RUL≦10.15 2
10.15<RUL≦32.33 3
実用的な用途において、比RULの値は、めったに32を超えないであろう。たとえば、種々の複雑な物体を検出するために、問い掛け信号(interrogating signal)は、Guo-Sui Liu他著「Random Signal Radar」 IEEE Transactions on Aerospace and Electronic Systems. 39, 489-498(April 2003)に述べられるように、30MHz〜960MHz(したがって、RUL=32)の範囲にある周波数成分を含まなければならないであろう。
例示のために、図4は、主広帯域信号x(t)の矩形スペクトルS(f)と、信号分解に用いられる3つのバンドパスフィルタF1、F2、およびF3のパワー伝達関数の間の関係を概略的に示す。第1成分信号x(t)は、主信号x(t)の全パワーの約67%を含むことに留意すべきである。
主広帯域ランダム信号x(t)が、厳密にローパス信号である(すなわち、そのパワースペクトル密度は、ゼロに達し、したがって、W=0である)時、要求されるバンドパスフィルタの数Mは、理論的には無限である傾向があり、フィルタバンクBOFは、「フラクタル」構造を採用するであろう。しかし、実際には、バンクBOFのM番目のフィルタは、ローパスフィルタで置き換えられ得る。こうした場合、3つのフィルタ(M=3)のみが用いられる時、自由度の数の損失は、4.2%未満であるであろう。4つのフィルタ(M=4)について、この損失はさらに約1.3%に低減するであろう。したがって、ほとんどの実用的な用途において、信号分解のために、バンクBOFによって使用されるバンドパスフィルタの数Mは、分解されるべき広帯域ランダム信号x(t)のスペクトル幅にかかわらず、3かまたは4に制限されるであろう。たとえば、50MHz〜600MHz群葉貫通(foliage penetration)帯域を用いる調査システムにおいて、2つのフィルタで十分であると思われる、いくつかの構成が存在する場合がある。
本発明の好ましい態様によれば、バンクBOFのそれぞれのバンドパスフィルタFmには、各ハードリミタHLmが続いて、そのブロック図が図5に示されるMチャネル2値成分レゾルバBCRを形成する。結果として、それぞれの成分ランダム信号x(t)は、対応するランダム2値波形b(t)に変換され、主広帯域ランダム信号x(t)は全体として、M個のランダム2値波形b(t)、b(t)、…、b(t)によって表される。成分ランダム信号の相互依存性から、結果として得られるランダム2値波形はまた、互いに独立であることになる。ハードリミタは、等しくかつ一定レベルの出力を必ずしも生成するわけではないことに留意すべきである。それぞれの出力は、たとえば、各信号成分のパワーによって決まる振幅を有してもよい。
本発明に従って構成された、Mチャネル2値成分レゾルバおよびフィルタバンクを用いて、物体検知デバイス用の信号プロセッサSPとして使用される改善されたクロスレータXLが構築されることができる。得られるシステムのブロック図が図6に示される。システムは、平坦スペクトルを有する広帯域雑音源NS、電力増幅器PA、送信アンテナTA、受信アンテナRA、入力増幅器IA、図5に示す構造を有するMチャネル2値成分レゾルバBCRX、図3に示す構造を有するM個のフィルタバンクBOFY、M個の信号プロセッサXL1、XL2、…、XLM、および、波形合成器WFCを備える。信号プロセッサすなわちクロスレータXL1、XL2、…、XLMのそれぞれは、国際公開第00/39643号パンフレットの図9、図11、および図13のいずれか1つに示される構造に対応する構造を有してよい。
平坦スペクトルを有する広帯域ランダム送信信号x(t)のコピーは、2値成分レゾルバBCRXによってM個の各ランダム2値波形b(t)、b(t)、およびb(t)に分解される。それぞれのプロセッサXLm(m=1、2、…、M)は、(i)各2値波形b(t)からゼロ交差を抽出し、(ii)これらのゼロ交差を用いて、バンクBOFYのフィルタFmによって供給される、対応する受信成分信号y(t)の各区画を画定し、(iii)これらの画定された区画を平均化する。結果として、それぞれのプロセッサXLmは、検知システムによって調べられる領域に存在する種々の散乱の反射率および場所についての情報を含む部分応答z(τ)を生成する。領域内に単一の反射物体のみが存在する時、それぞれの部分応答z(τ)は、図1に示すものと同様のS形状曲線の形態をとるであろう。
部分応答は全て、次に、波形合成器WFCで適正に合成されて、部分応答z(τ)と同様であるが雑音による影響を実質的により受けない全体応答z(τ)が供給される。所望であれば、部分応答は重みを付ける方法で合成されてもよい。重みは、たとえば、各周波数帯域の信号のパワーに依存する。
いくつかの特定の用途において、システムは、適当なMチャネル2値成分レゾルバによってフィルタバンクBOFYを置き換えることによって変更されることができる。
図6に示すシステムは、送信信号を2値成分レゾルバBCRXにコピーすることを含む。図7に示す代替のシステムにおいて、雑音信号s(t)は、2値成分レゾルバBCRXに送出され、2値成分レゾルバBCRXは、信号を、異なる周波数帯域を占有する成分に分割するだけでなく、これらの成分の合成に対応する問い掛け信号x(t)を生成する。(これを達成する技法は、図12および図13を参照して以下に述べられるであろう。)したがって、分解された受信信号は、送信信号の分解されたバージョンによりピッタリと一致するであろう。
図6および図7の構成は、問い掛け信号x(t)を生成し、次に、問い掛け信号を単一のチャネル(送信アンテナTAおよび受信アンテナRAを含む)を介して送信する。代替として、別々の成分x(t)、x(t)、…は、それぞれ異なるチャネル、たとえば、それぞれの成分について1つのチャネルを介して送信されるであろう。単一の問い掛け信号x(t)は次に、それぞれ別々の送信アンテナを介して送信された成分が同時に存在することによって作成されてもよい。さらに、または、あるいは、単一の受信アンテナは、異なる周波数帯域を受信する複数のアンテナによって置き換えられてもよい。これらの代替形態は、適正な特性の広帯域アンテナを作ることが難しいか、または、費用がかかるが、他の環境、たとえば、光ファイバなどの他の媒体を介して送信する時に役立つ場合があるところでは、特に有益である。
矩形応答を有する基本的なフィルタバンクは、以下の2つの理由で実用的な用途が制限される。
−測距の目的に適する広帯域ランダム信号x(t)の周波数スペクトルは、矩形形状とは実質的に異なる形状を有するであろう。スペクトルは、より高い周波数で、単調に、かなりゆっくりと減衰するであろう。送信信号のコピーがフィルタバンクに供給されるところでは、信号対雑音比を改善するため、また、他の理由のために、全体としてのフィルタの応答特性が、送信信号のスペクトルに、少なくともほぼ対応するのが望ましいであろう。送信信号がフィルタの出力を合算することによって導出されるところでは、全体としてのフィルタの応答特性が、送信信号が適した形態になるような所望のスペクトルに一致するのが望ましいであろう。
−矩形パワー伝達関数|H(f)|を有するフィルタを構築することが難しい。
したがって、自由度の数と広帯域ランダム信号x(t)(そのパワースペクトル密度S(f)は測距の目的に適した形状をしている)において観測されるゼロ交差の数の間の関係を調べることが重要である。以下の例において、簡単な解析が提示される。
例2
調査領域に問い掛けるのに使用される広帯域ゼロ平均ランダム信号x(t)が、ガウス分布を有し、x(t)のパワースペクトル密度S(f)が、ガウス形状
Figure 2005233932
を有すると仮定する。ここで、Bは、ランダム信号x(t)の帯域幅の平方自乗平均(rms)である。ガウススペクトルを有する信号について、一般に用いられる3dB帯域幅B3dBは、rms帯域幅Bから、以下のように確定されることができる。
Figure 2005233932
ライスの公式から、平均して、時間間隔T中に、N(T)=2BTゼロ交差がランダム信号x(t)から抽出されることができることになる。
受信信号y(t)が、望ましくない雑音および受信機において抑圧されるべき他の干渉を表す信号n(t)を含むとすると、n(t)のパワースペクトル密度S(f)は、問い掛けランダム信号x(t)と同じガウス形状を有するであろう。自由度の数Λ、したがって、最大達成可能処理利得は、
Figure 2005233932
から確定されることができる。ここで、R(τ)はn(t)の正規化された自己相関関数、すなわち、R(0)=1である。その結果、最大達成可能処理利得は、
Figure 2005233932
である。したがって、Λ>N(T)=2BTである。それぞれのゼロ交差は、平均化される受信信号y(t)のちょうど1つの区画を確定するため、最大処理利得は、達成されることができない。
実際、N(T)≒0.56Λであるため、ゼロ交差に基づくサンプリング方式は、平均化によって最適な干渉抑圧に必要とされる区画の約56%のみを確定する。したがって、基本的なクロスレーション法と共に問い掛けランダム信号x(t)を用いることによってもたらされる検出性能は、最適値未満となる。
本発明の好ましい実施形態に従って構築されたフィルタバンクの動作原理の理解を容易にするために、まず、分解されるべき主ランダム信号x(t)のスペクトル密度S(f)は、上述の例2で説明したように、ガウス形状を有すると仮定することが(必要ではないが)好都合である。
自由度の数を、第1成分ランダム信号x(t)において観測されるゼロ交差の数に等しくするために、x(t)の要求されるパワースペクトル密度Sx1(f)は、x(t)の主密度S(f)と周波数スケーリングされたバージョンSxα(f)の差を形成することによって得られることができる。ここで、
Figure 2005233932
であり、α≒0.325(値αの導出(derivation)は以下で述べられる)であり、
Figure 2005233932
である。この場合、主ガウススペクトル密度S(f)の帯域幅とガウス密度のSxα(f)の帯域幅の比は、1/α≒3.08に等しい。考えられている矩形周波数スペクトルの例1において、同様な比は3.19にほぼ等しかったことに留意すべきである。
周波数帯域(W、W)におけるガウススペクトル密度について、要求されるフィルタの数Mは、
表2
UL
UL≦3.08 1
3.08<RUL≦9.47 2
9.47<RUL≦29.13 3
になるであろう。ここで、再び、RUL=W/Wである。
図8は、要求されるパワースペクトル密度Sx1(f)(実線で示される)が、周波数スケーリングされたガウススペクトルSxα(f)を主ガウススペクトルS(f)(両方とも破線で示される)から減算することによって得られることを示す。
原理上、要求されるスペクトルSx1(f)を有する成分ランダム信号x(t)は、広帯域ランダム信号を、以下の伝達関数を有するバンドパスフィルタを通って送ることによって得られてもよい。
Figure 2005233932
ここで、θ(f)は、任意の実現可能な位相特性である。線形位相特性の場合(またはθ(f)=0の時)、フィルタFlのインパルス応答h(τ)は、図9において実線で示す形態をとるであろう。しかし、要求される伝達関数H(f)、または等価的に、インパルス応答h(τ)によって指定されるフィルタは、実際に実施することが難しい場合がある。
本発明のさらなる好ましい態様によれば、そのスペクトルS(f)の適当な形状(必ずしもガウスではない)を有する主広帯域ランダム信号x(t)は、ほぼ一定の群遅延(group delay)および重なる伝達関数を有するローパスフィルタのみを備えるフィルタバンクを用いて、複数の成分ランダム信号に分解される。
図10は、本発明に従って動作するように構成されたフィルタバンクの基本バンドパスセルのブロック図を示す。セルは、2つのローパスフィルタFL1およびFL2であって、それぞれが、適切に選択された帯域幅(フィルタFL1の帯域幅はFL2の帯域幅より大きい)およびほぼ一定の群遅延を有する、2つのローパスフィルタFL1およびFL2、一定遅延DL1、および広帯域差動増幅器DAを備える。
2つのローパスフィルタFL1およびFL2は、たとえば、SONET(Synchronous Optical NETwork)またはSDH(Synchronous Digital Hierarchy)システムにおいて、データ伝送用途に用いられる市販のタイプ(ベッセル(Bessel)、ベッセル−トムソン(Bessel-Thomson)、または、疑似ガウス)であってよい。一般に、より狭い帯域幅を有するフィルタFL2は、より広い帯域幅を有するフィルタFL1より大きな群遅延を有するであろう。したがって、2つのチャネルにおいて、入力信号s(t)が受ける遅延は、適切に選択された遅延DL1を、フィルタFL1を含むチャネル内に組み込むことによって等しくさせられることができる。この遅延の値は、各群遅延の差に等しい。その結果、図9において破線で示す、得られるインパルス応答は、実線で示す、要求されるインパルス応答を近似することができる。
図11は、広帯域雑音信号s(t)を図10の基本バンドパスセルに適用することによって実験的に得られた、主広帯域ランダム信号x(t)および得られるバンドパス成分ランダム信号x(t)の例を示す。セルは、それぞれ、ほぼ一定の群遅延ならびに117MHzおよび39MHzの3dB帯域幅を有する2つのローパスフィルタを備える。補助一定遅延DL1の値は5nsに等しい。わかるように、得られるバンドパス成分信号x(t)は、主広帯域信号x(t)よりより多くのゼロ交差を示す。
任意のタイプのローパスフィルタ、一定群遅延を有するFL1およびFL2について、以下の手順を用いて、フィルタFL2の要求される帯域幅が確定され、DL1の要求される遅延が選択されることができる。
1.選択されたフィルタFL1について、製造業者が提供するその周波数特性を用いて、その特性に伴う自由度の数Λ(期間Tにおける)を数値で確定する(たとえば、例2で述べた方法を適用することによって)
2.FL1の群遅延を実験的に確定する(たとえば、単位階段関数に対するその応答を調べることによって)
3.FL1の3dB帯域幅の1/3にほぼ等しい3dB帯域幅を有するフィルタFL2(必ずしもFL1と同じタイプではない)を選択する
4.フィルタFL2について、自由度の数Λ(期間Tにおける)を数値で確定する
5.FL2の群遅延を実験的に確定し、FL1とFL2の群遅延の差からDL1の要求される遅延値を計算する
6.得られるバンドパス成分信号x(t)の期間Tにおいて観測されるゼロ交差の数N0x1(T)を実験的に確定する
7.N0x1(T)≒(Λ−Λ)である場合、手順を終了する
8. N0x1(T)>(Λ−Λ)である場合、FL2の帯域幅を減少させ、N0x1(T)<(Λ−Λ)である場合、FL2の帯域幅を増加させる(FL2の特性を変えるか、または、FL2として用いるための異なるフィルタを選択することによって)
9.ステップ4へ行く
フィルタFL2がフィルタFL1と同じタイプである時、ステップ4は、Λの値を確定するために、ステップ1にてすでに確立された、帯域幅と自由度の数の間の関係を利用するであろう。ステップ4が繰り返される時に、Λの新しい値を見出すために、この関係がまた用いられるであろう。
フィルタFL2がフィルタFL1と同じタイプでない時、ステップ4は、選択されたフィルタFL2のタイプについて、帯域幅と自由度の数の間の要求される関係を確立するであろう。次に、Λの値が確定されるであろう。ステップ4が繰り返される時、同じ関係を用いて、新しいΛの値が確定されるであろう。
適切に変更された形態で上述した手順を用いて、コンピュータ解析およびシミュレーションによって、基本バンドパスセルの要求されるパラメータが確定されることもできる。こうした場合、ステップ2およびステップ5は省略され、ステップ6で確定されるはずのゼロ交差の数は、得られるスペクトルのrms帯域幅の値から数値で得られることができる。
フィルタバンクを設計するこうした技法、および、こうした技法を使用する手段(コンピュータプログラムなど)は、独立して進歩性を有する(inventive)とみなされる。
図12は、本発明に従って動作するように構成された複数の基本バンドパスセルを備えるフィルタバンクBOFのブロック図を示す。システムは、適切に選択された帯域幅を有する(M+1)個のローパスフィルタ、FL1、FL2、…、FL(M+1)、M個の一定遅延、DL1、DL2、…、DLM、M個の同じ差動増幅器DA、および加算増幅器SAMを備える繰り返し構造を有する。それぞれのローパスフィルタFLmに先行する一定遅延DLmの値は、フィルタFL(M+1)を除いて、同じ瞬間に一致する、得られる(M+1)個のチャネルの全てのインパルス応答が最大となるように選択される。示される用途において、フィルタバンクは、広帯域信号s(t)によって駆動され、要求されるバンドパススペクトルを有する主広帯域信号x(t)は、適当な加算増幅器SAMで、成分信号x(t)、x(t)、…、x(t)を合算することによって得られ、合算後、信号x(t)は、呼び掛け信号として送信される。
上述したように、成分信号は、複数のアンテナによって送信されてもよく、その場合、ブロックSAMはアンテナを表し、信号x(t)は、各成分を同時に送信することによって作成されるであろう。あるいは、いくつかの成分は、その後、別々のアンテナによって送信される成分のセットを形成するために合算されてもよい。
図13は、本発明に従って動作するように構成された複数の基本バンドパスセルを備える修正されたフィルタバンクのブロック図を示す。この用途において、フィルタバンクはまた、広帯域信号s(t)によって駆動されるが、要求されるローパススペクトルを有する主広帯域信号x(t)は、チャネル1で用いられるローパスフィルタFL1の出力で得られる。設計によって、成分信号x(t)、x(t)、…、x(t)の和は、差動増幅器DAによって導入された値だけ遅延した信号x(t)の複製を形成することに留意すべきである。システム構成は、以下の点で図12に示す構成と異なる。
−加算増幅器は必要とされない
―M個のみのローパスフィルタが用いられる
−(M−1)個のみの一定遅延が必要とされる
上述した2つのフィルタバンクのいずれもが、図6または図7に示す物体検出システムによって使用される、改善されたクロスレータXLの基礎をなすフィルタバンクBOFYと共に利用されるべき適正な2値成分レゾルバBCRXを構築するのに利用されることができる。
本発明はまた、図2に示す時間遅延確定システムのタイプに適用可能である。また、要求される成分の数を減らすために、異なる周波数帯域は、同時ではなく、連続して処理されてもよい。
図14は、こうした技法を用いる実施形態を示す。図2の参照に対応する参照は、同じ構成要素に関連する。
信号x(t)は、フィルタF1、F2、…、FMのいずれか1つの出力を選択するスイッチSWXを組み込むフィルタバンクBOFXに送出される。同様に、信号y(t)は、フィルタの1つの出力を選択するためのスイッチSWYを組み込むフィルタバンクBOFYに送出される。データプロセッサDPRは、対応するフィルタが選択されるように、2つのスイッチSWXおよびSWYを同時に作動させる。スイッチSWXの出力は、ハードリミタHXを介してデータプロセッサDPRによって制御される可変遅延回路VDに、次に、ゼロ交差検出器ZCDに送出される。スイッチSWYの出力はハードリミタHYに送出される。図2と同様に、ゼロ交差検出器ZCDによって、上昇交差が信号x(t)において検出される時はいつも、ハードリミタHYの出力が平均化器すなわち積分ユニットAVGに送出され、下降交差が検出される時はいつも、ハードリミタHYの出力の反転バージョンが平均化器AVGに送出される。
動作時、データプロセッサDPRは、2つのバンクBOFXおよびBOFYの第1フィルタF1を選択するようにスイッチSWXおよびSWYを設定する。システムは、所定の期間か、または、所定の状態が満たされるまで動作し、その間、平均化器AVGは、ゼロ交差検出器ZCDが上昇交差および下降交差を検出する瞬間に、信号y(t)の値によって決まる値を蓄積する。データプロセッサDPRは次に、次のフィルタF2を選択するようにスイッチSWXおよびSWYを作動させて、それによって、操作が繰り返され、このため、各周波数帯域から得られる出力が合成される(おそらく重み付けする方法で)。これは、全てのフィルタが順番に選択されるまで続く。次に、データプロセッサDPRは、平均化器AVGの出力を読み取り、平均化器をリセットし、可変遅延VDによって生ずる遅延を変更し、手順を繰り返す。
したがって、データプロセッサDPRは、可変遅延VDのそれぞれの設定について1つの値を平均化器AVGから得、次に、信号x(t)を信号y(t)にほぼ一致させるようにする遅延値を選択することができるであろう。それぞれの遅延値について、平均化器は、フィルタF1、F2、…、FMの各周波数帯域において、信号x(t)およびy(t)の成分によって連続して影響を受ける。
上述したクロスレーション技法において、1つの信号内の有意の事象を用いて、別の信号をサンプリングし、サンプルが合成される。これは、各信号間に異なる遅延が導入されている間繰り返される。それぞれの遅延について、値が得られ、これらの値が解析されて、第1信号内の有意の事象と第2信号の対応する部分の間において、どれが最も大きな一致を表すかが判定される。第1信号をサンプリングするために、第2信号内の有意の事象を用いることがさらに可能である。それぞれの遅延についての値が、第1信号からのサンプルと第2信号からのサンプルとを合成することによって得られる場合、よりよい信号対雑音比が得られる。
本発明の分解技法を、クロスレーションを用いる物体検出システムの文脈で述べてきたが、他の用途もまた存在する。技法は、たとえば、ゼロ交差などの有意の事象を導出することによって信号解析を容易にするのに、また、2つの信号(一方は他の時間遅延されたバージョンであってよい)を比較するのに特に価値がある。後者の場合、クロスレーション技法が用いられることが絶対必要なわけではなく、代わりに、それ自体知られている他の技法、たとえば、極性一致相関などの相関が使用されてもよい。
本発明の技法はまた、広帯域不規則信号の他のタイプの解析に用いられてもよい。たとえば、上述したように、国際公開第03/036564号パンフレットは、1つまたは複数のしきい値を参照して信号の特性を解析することによって、信号(画像などのエンティティを表すことができる)を分類する技法を記載する。本発明の技法を用いて、元の信号は、異なる周波数帯域を占有するそれぞれ異なる成分に分離されることができ、その結果として、各成分が、所与のしきい値を交差する回数の合計は、元の信号と比較して実質的に増加する。本発明は、考慮される、異なるしきい値の数を減らす技法を用いる(信号が双極性である場合ゼロである場合がある1つのレベルしきい値のみを用いる)、かつ/または、別個の周波数帯域に対応する別個の成分を有する特徴ベクトルを導出することによって利用されてもよい。
システムの中には、信号の中間レンジに設定されたレベルの交差(特に、双極性信号のゼロ交差)を検出することから利益を得るものもある。それは、結果が、スケールに依存せず、したがって、たとえば、信号強度による影響が小さいからである。この利益は、性能を改善するために、非ゼロレベル交差がさらに用いられる場合には失われるであろう。本発明は、こうしたシステムにおいて特に有利である。それは、本発明がさらなるゼロ交差を生成するため、非ゼロレベル交差を用いる必要なく性能が改善されるからである。
本発明は、上昇交差と下降交差の両方を検出するが、両者が別々に処理されることができるように両者間の差を示す(上述したような)システムに特に適している。
本発明は、カオスランダム信号に適用されると特に価値がある。しかし、本発明はまた、雑音のような信号または確定的信号(好ましくは、関心の期間中、少なくともほぼ非周期的である)などの他の信号に適用されることができ、「ランダム」という用語は、こうした不規則信号を包含することを意図する。
本発明の好ましい実施形態の先の説明は、例示および説明のために提供された。説明は、網羅的であること、すなわち、本発明を、開示された厳密な形態に限定することを意図しない。先の説明に鑑みて、多くの変更形態、修正形態、および変形形態によって、当業者が、考えられる特定の使用に適する種々の実施形態において本発明を利用することが可能になるであろう。
周波数スケーリングを表すα(式6を参照されたい)の適正な値の導出は以下の通りである。
x(t)は、ガウス形態
Figure 2005233932
のパワースペクトル密度(psd)S(f)を有する、定常ゼロ平均ランダムガウス信号であるとする。ここで、Bは、
Figure 2005233932
によって規定される帯域幅の平方自乗平均(rms)である。
ランダムガウス信号x(t)の場合、期間Tにおいて起こる全てのゼロ交差(すなわち、上昇交差および下降交差)の数N(T)は、ライスの公式
Figure 2005233932
で与えられる。ここで、Bは信号のrms帯域幅である。
ランダムガウス信号x(t)の区画を特徴付ける、自由度の数Λは、
Figure 2005233932
から確定されることができる。ここで、Tは区画の継続期間であり、R(τ)はx(t)の正規化された自己相関関数である。すなわち、R(0)=1である。
psd(A)を有する信号x(t)の正規化された自己相関関数R(τ)は、
Figure 2005233932
の形態である。したがって、x(t)の区画Tに含まれる自由度の数Λは、
Figure 2005233932
で与えられる。(C)および(F)からわかるように、N(T)<Λであるため、間隔Tにわたって観測される、psd(A)を有するランダムガウス信号x(t)は、おそらくその信号区画を完全に表すことができない。
以下のpsdを有するランダムガウス信号x(t)を考える。
Figure 2005233932
ここで、
Figure 2005233932
である。(G)のこの特定の形態は、(A)からその周波数スケーリングしたバージョン(H)を減算することによって得られた。その結果、得られるpsd(G)は、別個のバンドパス特性を有する。上述のpsdの形状は図8に示される。
(G)のスペクトル成分は共にガウス形状を有するため、psd(G)を有する信号x(t)の区画Tに伴う自由度の数Λは、
Figure 2005233932
で表されることができる。
psd(G)を有するx(t)のrms帯域幅Bx1は、(B)から確定されることができる。
したがって、
Figure 2005233932
である。
その結果、x(t)の区画Tにおいて起こるゼロ交差の数N01は、
Figure 2005233932
で与えられる。
(I)および(K)からわかるように、比
Figure 2005233932
は、1/√π(α=0について)から無限(αが1に近づく)まで増加する。
01(T)>Λである時、信号は、そのゼロ交差によって優決定(overdetermined)であると言われる。同様に、N01(T)<Λである時、信号は、そのゼロ交差によって劣決定(underdetermined)であると言われる。したがって、N01(T)=Λであるような、あるαのこの特定の値αを計算することは、理論的にかつ実用的に重要である。
値αは、方程式
Figure 2005233932
に対する解であり、条件0<α<1を満たす。したがって、
Figure 2005233932
であり、α≒0.325である。
したがって、以下のバンドパスpsd
Figure 2005233932
を有するランダムガウス信号x(t)は、任意の指定された時間間隔Tの間に、Tにおいて観測されるゼロ交差の数が、その間隔に伴う自由度の数に等しいという意味で、それを表すために必要なゼロ交差の数を有するであろう。
この解析は、ガウス確率密度関数およびガウスパワースペクトル密度(psd)を有するランダム信号に適用可能であり、ガウス形態と異なる形状を有するpsdを有するランダムガウス信号を含むように修正されることができる。値α(均一psdについて0.3139およびガウスpsdについて0.325)は、実用上重要な他のタイプの信号については大幅に異なる可能性が低く、その結果、約3:1の高/低周波数比は、全てのこうした信号に対して有効な結果を生ずる可能性が高いと考えられる。
広帯域雑音信号を処理することによって実験的に得られたS形状関数の例を示す図である。 シリアルクロスレーション技法を用いる時間遅延確定システムのブロック図である。 本発明による、主広帯域ランダム信号の分解を行うフィルタバンクのブロック図である。 主広帯域ランダム信号の矩形スペクトルと、本発明による、信号分解に用いられる3つのバンドパスフィルタの矩形パワー伝達関数の間の関係を示す図である。 本発明に従って動作するように構成されたMチャネル2値成分レゾルバを示す図である。 本発明に従って動作するように構成された物体検出および測距システムのブロック図である。 本発明に従って動作するように構成された別の物体検出および測距システムのブロック図である。 周波数スケーリングされたガウススペクトルを主ガウススペクトル(破線)から減算することによって得られた要求されるパワースペクトル密度(実線)を示す図である。 要求されるインパルス応答(実線)およびその近似(破線)を示す図である。 本発明に従って動作するように構成されたフィルタバンクの基本バンドパスセルのブロック図である。 本発明に従って構成された、広帯域雑音信号を基本バンドパスセルに適用することによって実験的に得られた、主広帯域ランダム信号および得られるバンドパス成分ランダム信号の例を示す図である。 本発明に従って動作するように構成された、複数の基本バンドパスセルを備えるフィルタバンクのブロック図である。 本発明に従って動作するように構成された、複数の基本バンドパスセルおよび単一ローパスフィルタを備える修正されたフィルタバンクのブロック図を示す。 本発明による、さらなる時間遅延確定システムのブロック図である。

Claims (15)

  1. 広帯域不規則信号を解析する装置であって、
    前記信号を、ほぼ連続する異なる周波数帯域を占有する成分に分離する手段と、
    各周波数帯域内で、前記各成分におけるレベル交差を検出する手段と
    を備え、
    各周波数帯域の最高周波数と、次に低い帯域の最高周波数との比が、2.5:1〜3.5:1である広帯域不規則信号を解析する装置。
  2. 前記比は3.0:1以上である請求項1に記載の広帯域不規則信号を解析する装置。
  3. 広帯域不規則信号を解析する装置であって、
    前記信号をN個の異なる周波数帯域を占有する成分に分離する手段であって、前記N個の周波数帯域は、実質的に重ならず、ほぼ同じ相対帯域幅を有し、最高周波数と最低周波数の比が少なくとも2.5のN乗である帯域幅を全体として実質的に包含する、分離する手段と、
    各周波数帯域内で、前記各成分におけるレベル交差を検出する手段と
    を備える広帯域不規則信号を解析する装置。
  4. Nは5未満である請求項3に記載の広帯域不規則信号を解析する装置。
  5. 前記レベル交差を検出する手段は、ゼロ交差を検出するように構成される請求項1〜4のいずれか一項に記載される広帯域不規則信号を解析する装置。
  6. 装置は複数のチャネルを備え、
    それぞれのチャネルは、前記広帯域不規則信号を受信するためのものであり、
    それぞれのチャネルは、前記信号に対して遅延を導入し、前記信号をローパスフィルタリングし、前記ローパス遅延信号から、次に低いフィルタカットオフ周波数特性を有するチャネルからの対応する信号を減算するチャネル出力を供給するように動作可能であり、
    前記各チャネルの遅延回路特性は、前記遅延およびローパスフィルタリングが、各チャネルにおいて、ほぼ同じ総遅延を実際に提供するようなものである請求項1〜5のいずれか一項に記載される広帯域不規則信号を解析する装置。
  7. 広帯域信号を分解し、表す装置であって、
    前記信号を分解するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載される解析装置と、
    信号成分を合成して、前記広帯域信号の表現を提供するようにする手段と
    を含む広帯域信号を分解し表す装置。
  8. 2つの広帯域不規則信号間の偏移を確定する装置であって、
    (a)第1信号の各成分においてレベル交差を検出するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の解析装置と、
    (b)対応する第1信号において検出されたレベル交差および所定の遅延によって確定された時刻において、第2信号の各成分をサンプリングする手段と、
    (c)ステップ(b)で得られたサンプルを前記周波数帯域全てについて合成することであって、それによって、前記所定の遅延に関連する値を得る、合成することと、
    (d)異なる所定の遅延について、ステップ(b)および(c)を繰り返すことであって、それによって、それぞれが各遅延に関連する複数の値を得る、繰り返すことと、
    (e)前記値を解析することであって、それによって、前記第1および第2信号間の偏移に対応する遅延を確定する、解析することと
    を備える2つの広帯域不規則信号間の偏移を確定する装置。
  9. 送信された信号とその反射の間の偏移を測定するための、請求項8に記載の装置と、
    前記偏移から、前記送信された信号を反射する物体の距離の示度を導出する手段と
    を備える物体検出装置。
  10. 前記第1信号の成分を合成することによって前記送信された信号を導出する手段を含む請求項9に記載の物体検出装置。
  11. 各チャネルにおいて、前記送信された信号の成分を個別に送信する手段を備える請求項9に記載の物体検出装置。
  12. 前記各成分を送信するための複数のアンテナを備える請求項11に記載の物体検出装置。
  13. 請求項7に記載の装置と、
    前記表現を送信する手段と、
    前記送信された表現の反射を検出し分解する手段と、
    それぞれの前記信号成分を、前記検出された反射の各分解された成分と合成することによって、物体を検出する手段と
    を備える物体検出装置。
  14. 各周波数範囲を占有する前記反射した信号の成分を受信するように構成される複数のアンテナを備える請求項9〜13のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  15. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の解析装置の前記分離手段を作成する方法であって、
    1)第1チャネルの第1フィルタについて、前記第1フィルタの周波数特性と関連する、所定期間における、自由度の数を確定することと、
    2)前記第1フィルタの群遅延を確定することと、
    3)第2チャネルについて第2フィルタを選択することであって、前記第2チャネルは、前記第1チャネルと比較して、次に低いフィルタカットオフ周波数特性を有し、前記第2フィルタは、前記第1フィルタより大幅に狭い帯域幅を有する、選択することと、
    4)前記第2フィルタの周波数特性と関連する、所定期間における、自由度の数を確定することと、
    5)前記第2フィルタの群遅延を確定し、前記第1および第2フィルタの群遅延の差から、前記第2チャネルについて要求される遅延の値を計算することと、
    6)前記第1フィルタからのバンドパス成分信号出力において観測される、所定期間における、ゼロ交差の数を確定することと、
    7)前記確定されたゼロ交差の数が、前記確定された自由度の数の間の差にほぼ等しくなるまで、前記第2フィルタの帯域幅を調整するか、または、前記第2フィルタを異なる帯域幅のフィルタと交換することと
    を含む前記分離手段を作成する方法。
JP2004318453A 2003-10-31 2004-11-01 広帯域不規則信号を解析する装置、広帯域信号を分解し表す装置、2つの広帯域不規則信号の間の偏移を確定する装置、物体検出装置、および解析装置の分離手段を作成する方法 Expired - Fee Related JP4823507B2 (ja)

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