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JP2006090231A - ターボ分子ポンプ固定翼の製造方法および真空ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ固定翼の製造方法および真空ポンプ Download PDF

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JP2006090231A JP2004277646A JP2004277646A JP2006090231A JP 2006090231 A JP2006090231 A JP 2006090231A JP 2004277646 A JP2004277646 A JP 2004277646A JP 2004277646 A JP2004277646 A JP 2004277646A JP 2006090231 A JP2006090231 A JP 2006090231A
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Miyako Kagotani
美也子 籠谷
Yuko Sakaguchi
祐幸 坂口
Yutaka Inayoshi
豊 稲吉
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    • F04D19/042Turbomolecular vacuum pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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Abstract

【課題】ターボ分子ポンプ固定翼の強度向上を図るのに好適なターボ分子ポンプ固定翼の製造方法を提供する。
【解決手段】半リング状板材100にスリット102と小穴103、104を形成し、このスリットと小穴を形成した半リング状板材100から固定翼14を切り起す。その際、スリット100は、半リング状板材100に一定の間隔で放射状に複数形成され、固定翼14の切り起しは、隣り合う2つのスリット102、102間に第1と第2の切り込み105、106を入れながら、同時に、その両切り込みの終端105a、106a間を折り曲げ線として両スリット102、102間の板材部分107を上記切り込み方向にプレスで起き上げるように曲げ加工し、上記小穴103、104は、固定翼14の切り起し時において両切り込みの終端105a、106aとなる箇所にあらかじめ設けられるものとする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ターボ分子ポンプ固定翼の製造方法に関し、特に、そのターボ分子ポンプ固定翼の強度の向上を図れるようにしたものである。
この種のターボ分子ポンプ固定翼は、図7に示す半リング形状の固定翼集合体72を2つ突き合わせてリング状とした形で、ターボ分子ポンプ内に配置される。個々の固定翼集合体72は、放射状に並んで配置された複数の固定翼75、75…を、内外一対のリム部73、74で一体に連結した構造となっている(例えば、特許文献1の図2(a)参照)。
上記の如く内外一対のリム部73、74で連結された複数の固定翼14、14…は、プレスにより一度に切り起こし成形される。すなわち、上記固定翼75、75…を製造する際は、まず、半リング状板材に放射状にスリットを複数形成し、次に、その隣り合う2つのスリット間の板材部分を固定翼75としてプレスで切り起こすものとしている。
しかし、上記の如く固定翼75を切り起こす方法によると、その切り起こしの際に固定翼75の両側に入る切り込みが必要以上に長く入ってしまい、固定翼75の付け根部分の幅L4(図6参照)が設定値より狭くなる場合がある。このため、固定翼75の強度が不足し、大気突入時の大気の流れや通常運転時のガスの流れにより固定翼75が撓んで回転翼13(図1参照)と接触する可能性がある等の問題がある。
特許第3013083号
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ターボ分子ポンプ固定翼の強度向上を図るのに好適なターボ分子ポンプ固定翼の製造方法、および真空ポンプを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、放射状に並んで配置された複数の固定翼を内外一対のリム部で一体に連結してなる構造のターボ分子ポンプ固定翼を製造する方法であって、上記ターボ分子ポンプ固定翼の製造方法は、半リング状板材にスリットと小穴を形成する工程と、上記スリットと小穴を形成した半リング状板材から固定翼を切り起す工程とを含み、上記スリットは、上記半リング状板材に一定の間隔で放射状に複数形成され、上記固定翼の切り起しは、上記複数のスリットのうち、隣り合う2つのスリット間に第1と第2の切り込みを入れながら、同時に、第1と第2の切り込みの終端間を折り曲げ線として上記両スリット間の板材部分を上記切り込み方向にプレスで起き上げるように曲げ加工し、上記小穴は、上記固定翼の切り起し時において上記第1と第2の切り込みの終端となる箇所にあらかじめ設けられることを特徴とする。
本発明は、ポンプ軸心を中心としてロータと一体に回転する固定翼と、定位置に固定されたターボ分子ポンプ回転翼とを、交互に多段に備えてなる真空ポンプにおいて、上記各段のターボ分子ポンプ固定翼は、放射状に並んで配置されるように切り起し形成された複数の固定翼を具備し、その固定翼の切り起しにより該各固定翼の両側に入るそれぞれの切り込みの終端部に小穴を有する構造であることを特徴とする。
本発明にあっては、上記の如く、固定翼の切り起し時において第1と第2の切り込みの終端となる箇所にあらかじめ小穴が設けられる構成を採用した。このため、固定翼の切り起し時に第1と第2の切り込みが進んで行き着く先、すなわち切り込みの終端となる箇所にはあらかじめ開設された小穴があり、この小穴により第1と第2の切り込みの終端位置が規制されるから、固定翼の付け根部分の幅、すなわち切り込みの終端からその先にあるスリットまでの幅が一定になる。このため、その固定翼の付け根部分の幅が設定値より狭くなること、つまり、かかる切り込みが必要以上に長く入ってしまうことによる固定翼の強度低下を防止でき、固定翼の撓みによる不具合、例えば大気突入時の大気の流れや通常運転時のガスの流れによる固定翼と回転翼との接触を防止できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示した真空ポンプPは、半導体製造装置や液晶ディスプレイパネル製造装置における真空装置の一部として使用され、真空チャンバ内の圧力を所定の真空度とするものである。また、同図の真空ポンプPは、外装ケース1内に、ターボ分子ポンプPtとして機能する部位とネジポンプPsとして機能する部位とを有する複合ポンプである。
外装ケース1は、筒状のポンプケース1−1と有底筒状のポンプベース1−2とをその筒軸方向にボルトで一体に連結した有底円筒形のケース構造となっている。また、ポンプケース1−1の上端部側はガス吸気口2として開口し、ポンプベース1−2の下端部側面にはガス排気口3が開設されている。
ガス吸気口2は、ポンプケース1−1上縁のフランジに設けられている図示しないボルトを介し、たとえば半導体製造装置のプロセスチャンバ等、高真空となる真空容器(図示省略)側に接続される。また、ガス排気口3は図示しない補助ポンプ側に連通するように接続される。
ポンプケース1−1内の中央部には各種電装品を内蔵する円筒状のステータコラム4が設けられている。ステータコラム4は、その下端側がポンプベース1−2上にネジ止め固定されてポンプベース1−2上に立設されている。
ステータコラム4の内側にはロータ軸5が設けられている。ロータ軸5は、その軸上端がガス吸気口2の方向を向き、その軸下端がポンプベース1−2の方向を向くように配置されている。また、ロータ軸5の軸上端は、ステータコラム4の円筒上端面から突出するように形成されている。
ステータコラム4の外側にはロータ6が設けられている。ロータ6は、ポンプケース1−1内に収容され、かつ、ステータコラム4の外周を囲むような円筒形状に形成されている。また、このロータ6は、ロータ軸5の上端部側に一体に取り付け固定されている。ロータ軸5へのロータ6の取り付け固定構造については各種考えられる。図1の真空ポンプPでは、その構造例として、ロータ6の上端部内側にボス孔7付のフランジ8を一体に設けるとともに、ロータ軸5の軸上端外周に段部9を形成し、この段部9より上のロータ軸5先端部分がフランジ8のボス孔7に嵌め込まれて、該フランジ8と段部9とがネジ止め固定される構造を採用している。従って、ロータ軸5が回転するとロータ軸5と一体にロータ6も回転する。
上記のようなロータ軸5とロータ6からなる回転体は、ラジアル磁気軸受10とアキシャル磁気軸受11により軸方向と径方向が回転可能に支持され、この状態でロータ軸5を中心として駆動モータ12により回転駆動される。
駆動モータ12は、固定子12−1と回転子12−2とからなる構造であって、ロータ軸5の略中央付近に設けられている。この駆動モータ12の固定子12−1は、ステータコラム4円側面に設置され、同駆動モータ12の回転子12−2は、ロータ軸5の外周面側に一体に装着されている。
ラジアル磁気軸受10は、駆動モータ12の上下に1組ずつ合計2組配置され、アキシャル磁気軸受11はロータ軸5の下端部側に1組配置されている。
2組のラジアル磁気軸受10、10は、それぞれ、ロータ軸5の外周面に取り付けられたラジアル電磁石ターゲット10−1と、これに対向するステータコラム4内側面に設置された複数のラジアル電磁石10−2およびラジアル方向変位センサ10−3を有している。
ラジアル電磁石ターゲット10−1は、高透磁率材料の鋼板を積層した積層鋼板からなり、ラジアル電磁石10−2は、ラジアル電磁石ターゲット10−1を介してロータ軸5をその径方向に磁力で吸引するように構成され、また、ラジアル方向変位センサ10−3は、ロータ軸5の径方向変位を検出するように構成されている。
そして、上記構造のラジアル磁気軸受10、10では、ラジアル方向変位センサ10−3での検出値(ロータ軸の径方向変位)に基づきラジアル電磁石10−2の励磁電流が制御され、これにより、ロータ軸5とロータ6からなる回転体全体がその径方向の所定位置に浮上支持される。
アキシャル磁気軸受11は、ロータ軸5の下端部外周に取り付けられた円盤形状のアーマチュアディスク11−1と、このアーマチュアディスク11−1を挟んで対向する上下位置に配置されたアキシャル電磁石11−2と、ロータ軸5の下端面から少し離れた位置に設置されたアキシャル方向変位センサ(図示省略)とを有している。
アーマチュアディスク11−1は透磁率の高い材料からなり、上下のアキシャル電磁石11−2は、アーマチュアディスク11−1をその上下方向から磁力で吸引するように構成され、アキシャル方向変位センサは、ロータ軸5の軸方向変位を検出するように構成されている。
そして、上記構造のアキシャル磁気軸受11では、アキシャル方向変位センサでの検出値(ロータ軸の軸方向変位)に基づき上下のアキシャル電磁石11−2の励磁電流が制御され、これにより、ロータ軸5とロータ6からなる回転体がその軸方向の所定位置に浮上支持される。
図1の真空ポンプにおいて、そのロータ6の略上半分はターボ分子ポンプPtとして機能する。以下、このターボ分子ポンプPtとして機能する部位を説明する。
ロータ6の上部外周面には回転翼13が一体に複数設けられており、これらの回転翼13は、ロータ6の回転中心若しくは外装ケース1の軸心(以下「ポンプ軸心」という。)を中心として放射状に並んでいる。一方、ポンプケース1−1の内周面側には固定翼14が複数設けられており、これらの固定翼14は、回転翼13と同様、ポンプ軸心を中心として放射状に並んで配置されている。また、このような回転翼13と固定翼14はポンプ軸心に沿って交互に多段に配置されている。
上記いずれの回転翼13も、ロータ2の外径加工部と一体的に切削加工で切り出し形成したブレード状の切削加工品であって、気体分子の排気に最適な角度で傾斜している。また、上記いずれの固定翼14も、図5に示すように、気体分子の排気に最適な角度で傾斜している。
図1の真空ポンプの場合、上記のように配列設置された複数の回転翼13と固定翼14からなる翼構造の部分が、ロータ6の回転によりターボ分子ポンプとして機能する。すなわち、駆動モータ12を作動させると、ロータ軸5、ロータ6、回転翼13が一体に高速回転する。そして、高速回転する最上段の回転翼13がガス吸気口2から入射した気体分子に下向き方向の運動量を付与し、この下向き方向の運動量を有する気体分子が固定翼14によって次段の回転翼13側へ送り込まれる。以上の気体分子への運動量の付与と送り込み動作が繰り返し多段に行われることにより、ガス吸気口2側の気体分子がネジポンプPsの上流側へ順次移行し排気される。
次に、固定翼14の製造方法について説明する。本実施形態では、図1に示す各段の固定翼14は、同じ段の他の固定翼14と一緒になって図4に示す固定翼集合体14nという一体品の形で作製されて、ポンプケース1−1の内周面側に配置される。
尚、図4に示す固定翼集合体14nはその全体形状が半リング形状となっており、このような半リング形状の固定翼集合体14nを2つ突き合わせてリング形状としたものが真空ポンプ1内に配置されるターボ分子ポンプ固定翼である。
ここで、図4の固定翼集合体14nを簡単に説明すると、同図の固定翼集合体14nは放射状に並んで配置された複数の固定翼14、14…、すなわち図1に示す各段の複数の固定翼を、各段ごとにまとめて半円弧形状の内外一対のリム部15、16で一体に連結した構造であり、その各固定翼14の外側端部14aは外側のリム部15に連結し、各固定翼14の内側端部は内側のリム部16に連結している。尚、固定翼集合体14nは、同一形状の固定翼14が繰り返し配置される構造なので、図4では固定翼集合体14nの約1/3だけを示し、その約2/3は省略している。
図2と図3は、ターボ分子ポンプ固定翼の一部、すなわち図4の固定翼集合体4nを製造する工程の説明図であり、以下、これらの工程を順番に説明する。
図2の工程1では、同図中点線で示したように、板材100から半リング状板材101を打ち抜く(外形抜き加工)。この外形抜き加工についてはパンチングプレス加工を適用することができる。
図3の工程2では、同図に示した通り、工程1で作製した半リング状板材101にスリット102と小穴103、104を形成する(スリットおよび穴形成加工)。このスリットおよび小穴形成加工も、パンチングプレス加工を適用することができる。
ここで、上記スリット102は、半リング状板材101に一定の間隔で放射状に複数形成する。上記小穴103、104は、後述する固定翼14の切り起し時において第1と第2の切り込みの終端105a、106a(図6参照)となる箇所にあらかじめ設けられる。また、後述する固定翼14の切り起し時には、上記2つの切り込み、具体的には、一のスリット102の一端102aからその隣のスリット102の一端102aに向う第1の切り込み105と、一のスリット102の他端102bからその隣のスリット102の他端102bに向う第2の切り込み106を入れるので(図4、図6参照)、上記第1の切り込みの終端105aとなる箇所に設けられる外側の小穴103は、隣り合う2つのスリット102−1、102−2の一端102a、102aを結ぶ線分(図3中のL1の点線)上に形成される。一方、上記第2の切り込みの終端106aとなる箇所に設けられる内側の小穴104は、隣り合う2つのスリット102、102の他端102b、102bを結ぶ線分(図3中のL2の点線)上に形成される。尚、上記内外の小穴103、104の穴径は同径としてもよいが、例えば、外側の小穴103を大径とし、これに比べで内側の小穴104を小径としてもよい。
上記のようなスリットおよび小穴形成加工が完了すると、次に、そのスリット102と小穴103、104を形成した半リング状板材101から固定翼14を切り起す。この固定翼14の切り起しは、複数のスリット102、102…のうち、隣り合う2つのスリット102、102間に2つの切り込み105、106を入れながら、同時に、第1と第2の切り込みの終端105a、106a間を折り曲げ線(図3中のL3の点線)として上記両スリット間102−1、102−2の板材部分107を上記切り込み方向にプレスで起き上げるように曲げ加工する。このとき、その起き上げ角度(曲げ角度)は、両スリット102、102間の板材部分107が固定翼14として気体分子の排気に最適な角度(仰角θ)とする(図5参照)。
図4に示したように、上記のようにして切り起した両スリット102、102間の板材部分107が固定翼14となる。そして、この固定翼14の両端には切り起し形成の際に入った第1と第2の切り込み105、106があり、この両切り込み105、106の終端部に前述した小穴103、104がある。また、第1の切り込み105より外側の部位が外側のリム部15となり、第2の切り込み106より内側の部位が内側のリム部16となる。
ところで、上記製造方法において、2つの切り込み105、106のうち、第1の切り込み105は、一のスリット102の一端102aからその隣のスリット102の一端102aへ向かうように入り、また、第2の切り込み105は、同じ一のスリット102の他端102bからその隣のスリット102の他端102bへ向かうように入る。このとき、第1と第2の切り込み105、106が進んで行き着く先、すなわち2つの切り込みの終端105a、106aとなる箇所にはあらかじめ開設された小穴103、104がある。このため、その小穴103、104により第1と第2の切り込みの終端105a、106aの位置が規制される。
従って、上記製造方法によると、固定翼14を切り起こし形成する際に入る切り込み105、106が必要以上に入り過ぎることを防止することができ、固定翼14と内外一対のリム部15、16との繋ぎ部108、108(図6参照)の幅、すなわち固定翼14の付け根部分の幅L4(具体的には切り込みの終端105a、106aからその先にあるスリット102までの幅)を一定にすることができる。
上記のような製法で作製された図4の固定翼集合体14nはポンプケース1−1の内周面側に設置される。その設置方式については各種考えられるが、図1の真空ポンプPにおいては、かかる設置方式として、図1に示したように、リング形状のスペーサ17を複数用い、これらのスペーサ17を多段に段積み設置するとともに、その上下段のスペーサ17、17間で固定翼集合体14nの外側のリム部15を挟持する方式を採用している。
上記のような製造方法により作製した固定翼14、14…を有する真空ポンプPによると、上述の通り、各固定翼14、14…の付け根部分の幅L4が一定になるから、その幅L4が設定値より狭くなること、つまり、第1と第2の切り込み105、106が必要以上に長く入ってしまうことによる固定翼14の強度低下が防止され、固定翼14の撓みによる不具合、例えば大気突入時の大気の流れや通常運転時のガスの流れによる固定翼14と回転翼13との接触も防止される。
図1の真空ポンプPにおいて、そのロータ6の略下半分はネジポンプPsとして機能する。以下このネジポンプPsとして機能する部位を説明する。
ロータ6の下部側は筒状のネジポンプステータ18内に収容されている。ネジポンプステータ18は、その内周部が下方に向けて小径化したテーパコーン形状に形成されて、ロータ6の下部外周を覆う構造となっている。また、同ネジポンプステータ18はポンプケース1−1に嵌め込み固定されている。
図1の真空ポンプPでは、上記のようなネジポンプステータ18の内周面にネジ溝19が形成され、このネジポンプステータ18のネジ溝19と対向しているロータ6の下部外周面は平滑な円筒面に形成されている。このネジポンプステータ18とロータ6との間には微小なクリアランスが設けられている。
ネジ溝19は、ネジポンプステータ18の上端から下端にかけて螺旋状に刻設されている。そして、このネジ溝19の上流端19a(入口)側は、最下段の回転翼13と固定翼14との間の微小隙間に連通し、同ネジ溝19の下流端19b(出口)側は、ガス排気口3側に連通するように構成されている。
図1の真空ポンプの場合、上記のようなネジポンプステータ18と、そのネジ溝19に対向するロータ6の下部側外周面とからなる部分が、同ロータ6の回転によりネジポンプPsとして機能する。すなわち、前述したターボ分子ポンプの機能によりネジポンプPsの上流側、すなわちネジ溝19の上流端19a側に到達した気体分子は、ロータ6の回転とネジ溝19との相互作用により、遷移流から粘性流に圧縮されてガス排気口3側へ移送され、かつ、該ガス排気口3から図示しない補助ポンプを通じて外部へ排気される。
なお、上記実施形態では、複合型の真空ポンプにおいて、そのターボ分子ポンプ固定翼を製造する例について説明したが、本発明は、ターボ分子ポンプ機能のみを有する、いわゆる全翼タイプの真空ポンプ、具体的には図13に示すロータ6の外周略全体に回転翼13が設けられる構造の真空ポンプにおいて、そのターボ分子ポンプ固定翼を製造する際にも適用できる。
真空ポンプの断面図。 本発明に係るターボ分子ポンプ固定翼の製造方法を適用した工程の説明図。 本発明に係るターボ分子ポンプ固定翼の製造工程を適用した工程の説明図。 図2と図3の工程を経て作製されたターボ分子ポンプ固定翼の説明図。 図4中のA−A線断面図。 (a)は図4中のC部拡大図、(b)は図4中のB部拡大図。 従来のターボ分子ポンプ固定翼の説明図。
符号の説明
1 外装ケース
1−1 ポンプケース
1−2 ポンプベース
2 ガス吸気口
3 ガス排気口
4 ステータコラム
5 ロータ軸
6 ロータ
7 ボス孔
8 フランジ
9 段部
10 ラジアル磁気軸受
10−1 ラジアル電磁石ターゲット
10−2 ラジアル電磁石
10−3 ラジアル方向変位センサ
11 アキシャル磁気軸受
11−1 アーマチュアディスク
11−2 アキシャル電磁石
12 駆動モータ
12−1 固定子
12−2 回転子
13 回転翼
14 固定翼
14n 固定翼集合体
15 外側のリム部
16 内側のリム部
17 スペーサ
18 ネジポンプステータ
19 ネジ溝
100 板材
101 半リング状板材
102 スリット
103 外側の小穴
104 内側の小穴
105 第1の切り込み
105a 第1の切り込みの終端
106 第2の切り込み
106a 第2の切り込みの終端
107 スリット間の板材部分
108 繋ぎ部(固定翼の付け根部分)
L1 隣り合う2つのスリットの一端を結ぶ線分
L2 隣り合う2つのスリットの他端を結ぶ線分
L3 折り曲げ線
L4 固定翼の付け根の幅
P 真空ポンプ
Pt ターボ分子ポンプ
Ps ネジポンプ

Claims (2)

  1. 放射状に並んで配置された複数の固定翼を内外一対のリム部で一体に連結してなる構造のターボ分子ポンプ固定翼を製造する方法であって、
    上記ターボ分子ポンプ固定翼の製造方法は、
    半リング状板材にスリットと小穴を形成する工程と、
    上記スリットと小穴を形成した半リング状板材から固定翼を切り起す工程とを含み、
    上記スリットは、上記半リング状板材に一定の間隔で放射状に複数形成され、
    上記固定翼の切り起しは、上記複数のスリットのうち、隣り合う2つのスリット間に第1と第2の切り込みを入れながら、同時に、第1と第2の切り込みの終端間を折り曲げ線として上記両スリット間の板材部分を上記切り込み方向にプレスで起き上げるように曲げ加工し、
    上記小穴は、上記固定翼の切り起し時において上記第1と第2の切り込みの終端となる箇所にあらかじめ設けられること
    を特徴とするターボ分子固定翼の製造方法。
  2. ポンプ軸心を中心としてロータと一体に回転する固定翼と、定位置に固定されたターボ分子ポンプ回転翼とを、交互に多段に備えてなる真空ポンプにおいて、
    上記各段のターボ分子ポンプ固定翼は、放射状に並んで配置されるように切り起し形成された複数の固定翼を有するとともに、その固定翼の切り起し形成の際に該各固定翼の両側に入る切り込みの終端部に小穴を有すること
    を特徴とする真空ポンプ。
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