JP2006030021A - 位置検出装置及び位置検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サーチカメラによる低倍率での位置検出結果に基づいて、レチクルマークをファインカメラの中心近傍に適切に配置することののできるレチクルアライメント系を提供する。
【解決手段】サーチ観察系228の光学素子221又はモニタ用撮像素子222の倍率量、ディストーション量あるいは回転量に起因するサーチ計測誤差を予め検出し、補正マップとして記憶しておき、実際のサーチ計測結果をこの補正マップを用いて補正する。これにより、ファイン計測の際には、ファイン観察系229の視野中心に適切にレチクルアライメントマークRMが配置され、レチクルアライメントマークとウエハ基準マークの位置合わせを高精度に行なうことができる。
【選択図】 図2
【解決手段】サーチ観察系228の光学素子221又はモニタ用撮像素子222の倍率量、ディストーション量あるいは回転量に起因するサーチ計測誤差を予め検出し、補正マップとして記憶しておき、実際のサーチ計測結果をこの補正マップを用いて補正する。これにより、ファイン計測の際には、ファイン観察系229の視野中心に適切にレチクルアライメントマークRMが配置され、レチクルアライメントマークとウエハ基準マークの位置合わせを高精度に行なうことができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、半導体素子等の電子デバイスを製造する際のリソグラフィー工程で用いる露光装置に適用して好適な、基板あるいはマスクの位置を検出する位置検出装置及び位置検出方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子、CCD等の撮像素子、プラズマディスプレイ素子、薄膜磁気ヘッド等の電子デバイス(以下、電子デバイスと総称する)の製造にあたっては、露光装置を用いて、フォトマスクやレチクル(以下、レチクルと総称する)に形成された微細なパターンの像を、フォトレジスト等の感光剤を塗布した半導体ウエハやガラスプレート等の基板(以下、ウエハと称する)上に投影露光する。その際、レチクルとウエハとを高精度に位置合わせ(アライメント)し、レチクルのパターンをウエハ上のパターンに精度良く重ね合わせる必要がある。近年、電子デバイスにおけるパターンの微細化や高集積度化が急速に進んでおり、露光装置においては以前にも増して高精度なアライメントが要望されている。
ウエハの位置計測は、ウエハ上に形成されたアライメントマークの位置を計測することにより行なわれる。アライメントマークの位置を計測するアライメント系として、波長帯域幅の広い光でマークを照射し、反射光をCCDカメラなどで撮像し、得られたアライメントマークの画像データを画像処理してマーク位置を計測するFIA(Field Image Alignment)系のオフアクシス・アライメントセンサなどが知られている。このFIA系のアライメントセンサによると、レジスト層による薄膜干渉の影響を受けにくくなり、アルミマークや非対称マーク等についても高精度な位置検出が可能である。
レチクルの位置検出も、ウエハの位置検出と同様に、レチクルに形成されたアライメントマークを検出することにより行なわれる。レチクルアライメントマークの位置を計測するアライメント系としては、検出光束として露光光や露光光と同一の波長光を用いるものが一般的であり、例えば、露光光をレチクル上に形成されたアライメントマークに照射し、反射光をCCDカメラなどで撮像し、得られたアライメントマークの画像データを画像処理してマーク位置を計測するVRA(Visual Reticle Alignment)方式のセンサ(以下、レチクルアライメントセンサと称する場合もある)等が知られている。
この種のレチクルアライメントセンサにおいては、ウエハステージ上に固設された基準板上にパターニングされているウエハ基準マーク(ウエハフィデュシャルマーク)と、レチクル上にパターニングされたレチクルアライメントマークとを、撮像光学系を介して同一視野で撮像し、得られた信号に基づいてウエハ基準マークとレチクルアライメントマークの相対位置、換言すればずれ量を求め、これに基づいてレチクルの位置合わせ(レチクルアライメント)や、ベースライン計測を行なっている。
この際、撮影光学系には通常はディストーション等のそれぞれ固有の結像特性があるため、撮像光学系を通したことによりカメラで撮像した画像に歪が生じ、求めた位置に誤差が生じる可能性がある。そこで、このような状態に対処して高精度にレチクルアライメントマークの位置を検出するため、撮像光学系の結像特性を予め検出してその情報を記憶しておき、この結像特性に関する情報に基づいてウエハ基準マークやレチクルアライメントマークの位置を補正するアライメント系(位置検出装置)も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−167571号公報
この際、撮影光学系には通常はディストーション等のそれぞれ固有の結像特性があるため、撮像光学系を通したことによりカメラで撮像した画像に歪が生じ、求めた位置に誤差が生じる可能性がある。そこで、このような状態に対処して高精度にレチクルアライメントマークの位置を検出するため、撮像光学系の結像特性を予め検出してその情報を記憶しておき、この結像特性に関する情報に基づいてウエハ基準マークやレチクルアライメントマークの位置を補正するアライメント系(位置検出装置)も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
レチクルアライメントマーク(単に、レチクルマークと称する場合もある)をレチクルアライメントセンサで検出する場合、レチクルがレチクルステージに投入された直後は、レチクル描画誤差やレチクルローダの投入再現性誤差等に起因して、アライメントセンサ中心とアライメントマーク中心は大きくずれている。そのため、レチクルの位置合わせを行なう際には、広い視野を計測できる低倍サーチセンサ(サーチカメラ)を用いて、まず、レチクルアライメントマークの位置をラフに計測し、その計測結果に基づいて、高倍ファインセンサ(ファインカメラ)の視野中心にアライメントマークが配置されるようにレチクルステージを駆動する。その上で、高倍ファインセンサを用いてフォーカス計測を行ないピントを合わせて、そのファインセンサで最終的なアライメントマークの検出及びその位置計測を行なうことが行なわれている。
ところで、前述したよう広い視野のサーチカメラにより低倍率で位置検出を行ない位置調整を行なった後に、高倍率のファインカメラにより高精度に位置を検出し調整する方法においては、サーチカメラの回転誤差や倍率誤差、ディストーション、あるいは低倍サーチセンサの光学系の倍率誤差等の影響により、サーチ計測結果に誤差が入り、サーチ計測結果に基づいてレチクルステージを移動したとしても、レチクルマークがファインカメラの視野中心付近に位置しない場合が生じる。そのようにレチクルマークがファインカメラの視野の中心から離れて周縁部近くに配置されると、ファイン計測系内の光学部材のディストーションの影響を受けることになり、アライメント精度が低下したり、あるいはアライメントに時間がかかるおそれがある。また、レチクルマークのずれが大きくなると、ウエハフィデュシャルマークとレチクルアライメントマークとが重なってしまい、レチクルアライメントマークが検出できなくなりエラー(計測エラー)を発生する場合も生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、サーチカメラによる低倍率での位置検出結果に基づいてレチクルマークをファインカメラの中心付近に適切に配置し、これによりレチクルマークの位置を高精度に検出することができる位置検出装置及び位置検出方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る位置検出装置は、第1の光学系(221等)及び第1の光電変換素子(222)を備え、所望の検出対象(RM)の位置を検出する第1の位置検出手段(228)と、第2の光学系(223,224,225等)及び第2の光電変換素子(226X,226Y)を備え、前記所望の検出対象(RM)の位置を前記第1の位置検出手段(228)よりも高精度に検出する第2の位置検出手段(229)とを含む位置検出装置(201)であって、前記第1の位置検出手段(228)の構成要素を要因として第1の位置検出手段(228)の検出結果に生じる誤差を、予め記憶されている補正データに基づいて補正する補正手段(160)と、前記補正手段によって補正された前記検出結果に基づいて、前記所望の検出対象を移動させて、当該所望の検出対象を前記第2の位置検出手段の検出視野内に位置決めする駆動手段(160,124)とを有し、前記第2の位置検出手段(229)は、前記駆動手段(160,124)によって前記検出視野内に移動された前記所望の検出対象(RM)の位置を検出する(図1及び図2参照)(請求項1)。
好適には、前記補正データは、前記第1の位置検出手段の検出視野内を複数の象限(R1〜R4)に分割し、前記駆動手段によって前記各象限内に順次移動された前記検出対象である基準マークの、検出視野内での位置を前記第1の検出手段で順次検出した検出結果(P1〜P4)と、前記基準マークが前記駆動手段によって順次移動される際の基準マークの移動量を検出する第3の位置検出手段による検出結果(Q1〜Q4)とを比較して得られるデータ(v1〜v4)である(図5参照)(請求項2)。
また好適には、前記補正データは、前記第1の光学系及び前記第1の光電変換素子で生じる倍率量又は収差量、及び前記第1の光電変換素子の回転量のうちの少なくとも1つを含む(請求項3)。
また好適には、前記補正手段は、前記補正データを、前記第1の位置検出手段の検出視野内の各箇所に対応するマップ形式の補正値として記憶する(請求項4)。
また好適には、前記補正手段は、前記位置検出手段の周囲の環境条件に応じた複数の補正データを記憶する(図7参照)(請求項5)。
また好適には、前記補正手段は、前記補正データを、前記第1の位置検出手段の検出視野内の各箇所に対応するマップ形式の補正値として記憶する(請求項4)。
また好適には、前記補正手段は、前記位置検出手段の周囲の環境条件に応じた複数の補正データを記憶する(図7参照)(請求項5)。
また好適には、環境条件としての温度又は気圧の少なくとも一方を検出する環境センサをさらに含み、前記補正手段は、環境センサの検出結果に基づいて、検出された環境に相応しい補正データを前記複数の補正データの中から選択して使用する(請求項6)。
また好適には、前記第2の位置検出手段による位置検出の際に、前記検出対象の位置が前記第2の位置検出手段の検出視野内の所定位置から所定量以上ずれている場合には、所定の警告を発するか、又は補正データの自動更新処理を行なう(請求項7)。
また好適には、前記第2の位置検出手段による位置検出の際に、前記検出対象の位置が前記第2の位置検出手段の検出視野内の所定位置から所定量以上ずれている場合には、所定の警告を発するか、又は補正データの自動更新処理を行なう(請求項7)。
また好適には、前記第2の位置検出手段によるそれまでの検出結果の履歴を評価して、駆動手段によって第2の位置検出手段の検出視野内に位置決めされる前記所望の検出対象の所定位置からのずれの傾向を求める演算手段をさらに有し、補正データの自動更新処理では、演算手段による演算結果に基づいて前記補正データを更新する(請求項8)。
好適には、前記検出対象は、マスクに形成されたマークであって、前記マスクの位置を制御するために、前記第1の位置検出手段によって前記マークの位置をラフ計測し、前記第2の位置検出手段によって前記マークの位置をファイン計測する(請求項9)。
好適には、前記検出対象は、マスクに形成されたマークであって、前記マスクの位置を制御するために、前記第1の位置検出手段によって前記マークの位置をラフ計測し、前記第2の位置検出手段によって前記マークの位置をファイン計測する(請求項9)。
また、本発明に係る位置検出方法は、第1の光学系及び第1の光電変換素子を備えた第1の位置検出手段を用いて所望の検出対象の位置を検出した後に(ステップS19)、第2の光学系及び第2の光電変換素子を備えた第2の位置検出手段を用いて前記所望の検出対象の位置を前記第1の位置検出手段よりも高精度に検出する(ステップS25)位置検出方法であって、前記第1の位置検出手段の構成要素を要因として第1の位置検出手段の検出結果に生じる誤差を、予め記憶されている補正データに基づいて補正する補正工程(ステップS21)と、前記補正工程で補正された前記検出結果に基づいて、前記所望の検出対象を移動させて、前記第2の位置検出手段の検出視野内に位置決めする位置決め工程(ステップS23)とを有し、前記第2の位置検出手段は、前記位置決め工程によって前記検出視野内に移動された前記所望の検出対象の位置を検出する(ステップS25)(図7参照)(請求項10)。
また、本発明に係る他の位置検出装置は、検出光学系と光電変換素子とを備え、所望の検出対象を光電検出してその検出対象の位置を検出する位置検出装置であって、前記位置検出手段の前記構成要素を要因として位置検出手段の検出結果に生じる誤差を、予め記憶されている補正データに基づいて補正する補正手段と、前記位置検出装置の周囲の環境条件としての温度又は気圧の少なくとも一方を検出する環境センサとを有し、前記補正データには、前記環境条件毎に設けられた複数の補正データが含まれており、前記補正手段は、前記複数の補正データの中から、前記環境センサの出力に基づいて選択された補正データを使用して前記補正を行なう(請求項17)。
なお、本欄においては、各構成に対して、添付図面に示されている対応する構成の符号を記載したが、これはあくまでも理解を容易にするためのものであって、何ら本発明に係る手段が添付図面を参照して後述する実施の形態の態様に限定されることを示すものではない。
本発明によれば、サーチカメラによる低倍率での位置検出結果に基づいてレチクルマークをファインカメラの中心付近に適切に配置し、これによりレチクルマークの位置を高精度に検出することができる位置検出装置及び位置検出方法を提供することができる。
本発明の一実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
本実施形態においては、ウエハ上にレチクル上のデバイスパターンを露光する電子デバイス製造用の投影露光装置を例示して本発明を説明する。
図1は、その投影露光装置の全体構成を概略的に示す図である。
図1に示す露光装置100は、マスクとしてのレチクルRと基板としてのウエハWとを一次元方向(図1に示す例においてはY方向)に同期移動させつつ、レチクルRに形成された回路パターンをウエハW上に規定されるショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニング・ステッパ)である。
本実施形態においては、ウエハ上にレチクル上のデバイスパターンを露光する電子デバイス製造用の投影露光装置を例示して本発明を説明する。
図1は、その投影露光装置の全体構成を概略的に示す図である。
図1に示す露光装置100は、マスクとしてのレチクルRと基板としてのウエハWとを一次元方向(図1に示す例においてはY方向)に同期移動させつつ、レチクルRに形成された回路パターンをウエハW上に規定されるショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニング・ステッパ)である。
まず、露光装置100の全体構成について説明する。
露光装置100は、照明系110、レチクルステージ部120、レチクルアライメント系200、投影光学系130、ウエハステージ部140、ウエハアライメントセンサ170、メインフォーカス系150及び主制御装置160を有する。
露光装置100は、照明系110、レチクルステージ部120、レチクルアライメント系200、投影光学系130、ウエハステージ部140、ウエハアライメントセンサ170、メインフォーカス系150及び主制御装置160を有する。
照明系110は、例えばエキシマレーザからなる光源111、ビーム整形用レンズ及びオプチカルインテグレータ(フライアイレンズ)等を含む照度均一化光学系112、照明系開口絞り板(レボルバ)113、レボルバ駆動系114、リレー光学系116及び折り曲げミラー117を有する。これらの構成部の他にも、照明系110は、コンデンサレンズ等の光学部材やレチクルブラインド等の図示しない構成部をさらに有する。
このような照明系110においては、まず光源111から、例えばKrFエキシマレーザ光あるいはArFエキシマレーザ光等の照明ビームILが射出される。光源111におけるレーザパルスの発光は、主制御装置160により制御される。なお、光源111としては、超高圧水銀ランプを用いても良い。その場合は、g線、i線等の紫外域の輝線が照明ビームILとして用いられる。
このような照明系110においては、まず光源111から、例えばKrFエキシマレーザ光あるいはArFエキシマレーザ光等の照明ビームILが射出される。光源111におけるレーザパルスの発光は、主制御装置160により制御される。なお、光源111としては、超高圧水銀ランプを用いても良い。その場合は、g線、i線等の紫外域の輝線が照明ビームILとして用いられる。
光源111から射出された照明ビームILは、照度均一化光学系112により光束が一様化され、スペックルの低減化等が行なわれる。
照度均一化光学系112の出口部分には、円板状部材からなる照明系開口絞り板113が配置されている。照明系開口絞り板113には、ほぼ等角度間隔で、例えば、通常の円形開口の開口絞り、コヒーレンスファクタであるσ値を小さくするための小さな円形開口の開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及び、変形光源法用の複数の開口を偏心させて配置した変形開口絞り等の複数の開口絞りが配置されている。照明系開口絞り板113は、主制御装置160により制御されるモータ等のレボルバ駆動系114により回転駆動されるようになっており、これにより、何れかの開口絞りが照明ビームILの光路上に選択的に配置される。
照度均一化光学系112の出口部分には、円板状部材からなる照明系開口絞り板113が配置されている。照明系開口絞り板113には、ほぼ等角度間隔で、例えば、通常の円形開口の開口絞り、コヒーレンスファクタであるσ値を小さくするための小さな円形開口の開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及び、変形光源法用の複数の開口を偏心させて配置した変形開口絞り等の複数の開口絞りが配置されている。照明系開口絞り板113は、主制御装置160により制御されるモータ等のレボルバ駆動系114により回転駆動されるようになっており、これにより、何れかの開口絞りが照明ビームILの光路上に選択的に配置される。
照明系開口絞り板113の後段には、図示しないレチクルブラインドを介在させてリレー光学系116が配置されている。レチクルブラインドの設置面は、レチクルRと共役関係にあり、このレチクルブラインドによりレチクルR上の照明ビームILにより照明される領域が規定される。
リレー光学系116の後段には、リレー光学系116を通過した照明ビームILをレチクルRに向けて反射する折り曲げミラー117が配置され、この折り曲げミラー117のさらに後段(反射された照明ビームILの光路上の後段)に、図示しないコンデンサレンズが配置される。
照明系開口絞り板113を通過した照明ビームILは、リレー光学系116を通過する際に、図示しない可動レチクルブラインドでレチクルRの照明領域を規定され、折り曲げミラー117により垂直下方に反射され、図示しないコンデンサレンズを介して、レチクルステージ121上に載置されたレチクルRの所定の領域を均一な照度で照明する。
リレー光学系116の後段には、リレー光学系116を通過した照明ビームILをレチクルRに向けて反射する折り曲げミラー117が配置され、この折り曲げミラー117のさらに後段(反射された照明ビームILの光路上の後段)に、図示しないコンデンサレンズが配置される。
照明系開口絞り板113を通過した照明ビームILは、リレー光学系116を通過する際に、図示しない可動レチクルブラインドでレチクルRの照明領域を規定され、折り曲げミラー117により垂直下方に反射され、図示しないコンデンサレンズを介して、レチクルステージ121上に載置されたレチクルRの所定の領域を均一な照度で照明する。
レチクルステージ部120は、レチクルステージ121、レーザ干渉計122、移動鏡123及びモータ124を有する。
レチクルステージ121は、載置されるレチクルRを、図示しないバキュームチャックや静電チャック等を介して吸着保持する。レチクルステージ121は、モータ124によって投影光学系130の光軸AXの方向に微動可能で、且つその光軸AXに垂直な面(水平面、XY平面)内で2次元移動及び微小回転可能に設置される。
レチクルステージ121上には、X軸方向及びY軸方向を各々反射面方向とする移動鏡(図1においては、X軸方向の移動鏡123のみを示す)が設けられており、各軸方向に設けられたレーザ干渉計(図1においては、X軸方向レーザ干渉計122のみを示す)により、X軸方向及びY軸方向の位置が、例えば0.01μm程度の分解能で検出される。
レチクルステージ121は、載置されるレチクルRを、図示しないバキュームチャックや静電チャック等を介して吸着保持する。レチクルステージ121は、モータ124によって投影光学系130の光軸AXの方向に微動可能で、且つその光軸AXに垂直な面(水平面、XY平面)内で2次元移動及び微小回転可能に設置される。
レチクルステージ121上には、X軸方向及びY軸方向を各々反射面方向とする移動鏡(図1においては、X軸方向の移動鏡123のみを示す)が設けられており、各軸方向に設けられたレーザ干渉計(図1においては、X軸方向レーザ干渉計122のみを示す)により、X軸方向及びY軸方向の位置が、例えば0.01μm程度の分解能で検出される。
レチクルアライメント系200は、レチクルRの上方に配置されるアライメントセンサ201及び202を有し、これらのアライメントセンサによりレチクルRに形成された例えば図3(A)に示すようなレチクルマークRMを検出し、その位置情報を主制御装置160に出力する。主制御装置160においては、入力されるレチクルマークRMの位置情報に基づいて、モータ124を制御してレチクルステージ121を移動させ、レチクルRの位置決めを行なう。具体的には、レチクルRのパターン領域PAの中心点が投影光学系PLの光軸AXと一致するようにレチクルステージ121の位置を制御する。
なお、レチクルRにおいて、レチクルアライメントマークRMは、レチクルRの外周付近に形成される。
また、レチクルRは図示しないレチクル交換装置により適宜交換される。
なお、レチクルRにおいて、レチクルアライメントマークRMは、レチクルRの外周付近に形成される。
また、レチクルRは図示しないレチクル交換装置により適宜交換される。
投影光学系130は、Z軸方向の共通の光軸AXを有し、両側テレセントリックな光学配置となるように配置された複数枚のレンズエレメントから構成されている。また、投影光学系130としては、投影倍率が一例として1/4又は1/5のものが使用されている。照明ビームILによってレチクルR上の照明領域が照明されると、そのレチクルRのパターン面に形成されたパターンが、投影光学系130によって、表面にレジストRが塗布されたウエハW上に縮小投影され、ウエハW上の1つのショット領域に、レチクルRのパターンの縮小像が転写される。
ウエハステージ部140は、投影光学系130を介して照射される露光光により、ウエハWの所望の領域にレチクルRのパターンが適切に転写されるように、ウエハWを所望の位置に所望の状態で保持する。ウエハステージ部140において、ウエハステージ142は、投影光学系130の下方に配置された定盤(ステージ定盤)141上に載置される。ウエハステージ142は、実際には、水平面(XY面)内を2次元移動可能なXYステージと、このXYステージ上に搭載され光軸方向(Z方向)に微動可能なZステージ等から構成されるが、図1においては、これらを単にウエハステージ142として示している。ウエハステージ142は、駆動系147によって定盤141の上面に沿ってXY2次元方向に駆動されるとともに、例えば100μm程度の微小範囲内で光軸AX方向にも駆動されるようになっている。なお、定盤141の表面は平坦に加工されており、黒クロム等の低反射率の物質により一様にめっき加工が施されているものとする。
ウエハステージ142上には、ウエハホルダー143を介してウエハWが真空吸着又は静電吸着等により保持されている。
また、ウエハステージ142上には、X軸方向及びY軸方向を各々反射面方向とする移動鏡(図1においては、X軸方向の移動鏡144のみを示す)が設けられており、各軸方向に設けられたレーザ干渉計(図1においては、X軸方向レーザ干渉計145のみを示す)により、ウエハステージ142の位置は、X軸方向及びY軸方向において各々1nm程度の分解能で検出される。レーザ干渉計145によるウエハステージ142の位置検出結果は、主制御装置160に出力され、主制御装置160は、その情報に基づいて駆動系147を制御する。このような閉ループ制御系により、例えば、ウエハステージ142は、ウエハW上の1つのショット領域に対するレチクルRのパターンの転写露光(スキャン露光)が終了すると、次のショットの露光位置までステッピングされる。また、全てのショット位置に対する露光が終了すると、ウエハWは図示しないウエハ交換装置により他のウエハWと交換される。なお、ウエハ交換装置は、ウエハステージ142から外れた位置に配置され、ウエハローダ等のウエハ搬送系を介してウエハWの受け渡しを行なうように構成されている。
また、ウエハステージ142上には、X軸方向及びY軸方向を各々反射面方向とする移動鏡(図1においては、X軸方向の移動鏡144のみを示す)が設けられており、各軸方向に設けられたレーザ干渉計(図1においては、X軸方向レーザ干渉計145のみを示す)により、ウエハステージ142の位置は、X軸方向及びY軸方向において各々1nm程度の分解能で検出される。レーザ干渉計145によるウエハステージ142の位置検出結果は、主制御装置160に出力され、主制御装置160は、その情報に基づいて駆動系147を制御する。このような閉ループ制御系により、例えば、ウエハステージ142は、ウエハW上の1つのショット領域に対するレチクルRのパターンの転写露光(スキャン露光)が終了すると、次のショットの露光位置までステッピングされる。また、全てのショット位置に対する露光が終了すると、ウエハWは図示しないウエハ交換装置により他のウエハWと交換される。なお、ウエハ交換装置は、ウエハステージ142から外れた位置に配置され、ウエハローダ等のウエハ搬送系を介してウエハWの受け渡しを行なうように構成されている。
ウエハステージ142上には、後述するレチクルアライメント及びベースライン計測のための1つ以上のウエハ基準マーク(ウエハフィデュシャルマーク(WFM))が形成された基準板146が設けられている。この基準板146の表面位置(Z方向の位置/基準マーク形成面)は、ウエハWの表面位置と同じとなるように設定されている。本実施形態において基準板146上には、図3(B)に示すようなウエハ基準マークWFMが形成されている。
メインフォーカス系150は、ウエハWの表面のZ方向の位置を測定する。
メインフォーカス系150は、ウエハW表面又は基準板146表面に斜め方向より光を照射する照射光学系151と、その光の反射光を受光する受光光学系152とを有する斜入射光式の焦点検出系である。照射光学系151は、投影光学系130の結像面に向けて、ピンホール又はスリットの像を形成するための結像光束もしくは平行光束を、ウエハW表面に垂直な光軸AXに対して斜め方向より照射する。また、受光光学系152は、照射光学系151により照射された結像光束もしくは平行光束のウエハW表面又は基準板146表面での反射光束を受光し、得られた検出信号を主制御装置160に出力する。この信号に基づいて、主制御装置160は、投影光学系130の最良結像面に対するウエハWのZ方向の位置を駆動系147を介して制御する。
メインフォーカス系150は、ウエハW表面又は基準板146表面に斜め方向より光を照射する照射光学系151と、その光の反射光を受光する受光光学系152とを有する斜入射光式の焦点検出系である。照射光学系151は、投影光学系130の結像面に向けて、ピンホール又はスリットの像を形成するための結像光束もしくは平行光束を、ウエハW表面に垂直な光軸AXに対して斜め方向より照射する。また、受光光学系152は、照射光学系151により照射された結像光束もしくは平行光束のウエハW表面又は基準板146表面での反射光束を受光し、得られた検出信号を主制御装置160に出力する。この信号に基づいて、主制御装置160は、投影光学系130の最良結像面に対するウエハWのZ方向の位置を駆動系147を介して制御する。
主制御装置160は、各構成部が協働して露光装置100全体として所望の露光処理が行なわれるように、露光装置100の各部を制御する。具体的には、例えば、レチクルRとウエハWの位置合わせ(アライメント)、ウエハWのステッピング、露光タイミング等の制御や調整等を行なう。なお、主制御装置160は、例えばマイクロコンピュータ等により構成される。
ウエハアライメントセンサ170は、ウエハステージ142に設けられた基準板146上に形成されたウエハ基準マーク(WFM)、あるいは、ウエハW上のウエハアライメントマークの位置を検出し、検出結果を主制御装置160に出力する。本実施形態においては、ウエハアライメントセンサ170として、検出基準となる指標を備え、その指標を基準としてマークの位置を検出する例えば特開平4−65603号公報等で開示されている画像処理方式の結像式センサを用いる。ただし、例えば特開平10−141915号公報等で公知のレーザスキャン式センサや、レーザ干渉式センサ等の他の方式のものを用いても良い。
レチクルアライメント系200は、本発明の位置検出装置及び位置検出方法に係る構成部であって、例えばロット先頭毎に、レチクルの位置合わせ(レチクルアライメント)を行なう。レチクルアライメント系200は、VRA方式の2つのアライメントセンサ201及び202を有するが、これらの2つのアライメントセンサ201及び202の構成及び機能は同一なので、以下、アライメントセンサ201について、その構成、機能及び動作について詳細に説明する。
図2は、アライメントセンサ201の構成を示す図である。
アライメントセンサ201は、ベース205、アライメント光源211、CCD等の撮像素子226X及び226Y、モニタ用撮像素子222、ビームスプリッタ215,216及び225、コンデンサレンズや対物レンズ等の光学素子212,213,218,221及び224、反射ミラー214及び223、照野絞り213、絞り217、及び内焦系レンズ219を有する。
また、図1に示すように、アライメントセンサ201とレチクルRとの間には、投影光学系130に入射する露光光がけられない待避位置と、レチクルR又はウエハWの位置合わせを行なう計測位置との間で駆動される落射ミラー203(アライメントセンサ202に対する204も同じ)が設置されている。
アライメントセンサ201は、ベース205、アライメント光源211、CCD等の撮像素子226X及び226Y、モニタ用撮像素子222、ビームスプリッタ215,216及び225、コンデンサレンズや対物レンズ等の光学素子212,213,218,221及び224、反射ミラー214及び223、照野絞り213、絞り217、及び内焦系レンズ219を有する。
また、図1に示すように、アライメントセンサ201とレチクルRとの間には、投影光学系130に入射する露光光がけられない待避位置と、レチクルR又はウエハWの位置合わせを行なう計測位置との間で駆動される落射ミラー203(アライメントセンサ202に対する204も同じ)が設置されている。
アライメント光源211は、アライメントのための検出ビームを出射する光源である。本実施形態においてアライメント光源211は、光源111(図1参照)から出射される露光用照明光を導いて用いる構成となっている。すなわち、照明ビームILの一部の光束が図示せぬミラー等で分岐され、光ファイバーによりアライメントセンサ181内に導かれ、アライメント光源211たる光ファイバーの端部より検出ビーム(照明ビーム)として出射される。
アライメント光源211から出射された検出ビームは、光学素子212,214,218、照野絞り213、ビームスプリッター215,216及び絞り217を介して、内焦系レンズ219に到達する。
内焦系レンズ219は、図示せぬ駆動部により検出ビームの光路に沿って移動される焦点調節機構(AFレンズ)である。内焦系レンズ219の位置情報は、図示せぬ位置検出部により検出されて主制御装置160に出力され、この情報に基づいて、主制御装置160が、アライメントセンサ201より出射する検出ビームが所望のフォーカス状態となるように、駆動系を介して内焦系レンズ219の位置を制御する。
アライメント光源211から出射された検出ビームは、光学素子212,214,218、照野絞り213、ビームスプリッター215,216及び絞り217を介して、内焦系レンズ219に到達する。
内焦系レンズ219は、図示せぬ駆動部により検出ビームの光路に沿って移動される焦点調節機構(AFレンズ)である。内焦系レンズ219の位置情報は、図示せぬ位置検出部により検出されて主制御装置160に出力され、この情報に基づいて、主制御装置160が、アライメントセンサ201より出射する検出ビームが所望のフォーカス状態となるように、駆動系を介して内焦系レンズ219の位置を制御する。
内焦系レンズ219でフォーカス調整された検出ビームは、アライメントセンサ201から出射され、落射ミラー203で反射されて照野絞り213で規定された照野でレチクルR上の図3(A)に示すようなレチクルアライメントマークRMを照明するとともに、レチクルR及び投影光学系130(図1参照)を介して基準板146上の図3(B)に示すようなウエハ基準マークWFMを照明する。
レチクルアライメントマークRM及びウエハ基準マークWFMからの反射ビームは、落射ミラー203で反射され、内焦系レンズ219、光学素子218及び絞り217を介してビームスプリッター216に到達し、ビームスプリッター216で分岐されてラフ計測系228及びファイン観察系229へ各々入射される。
レチクルアライメントマークRM及びウエハ基準マークWFMからの反射ビームは、落射ミラー203で反射され、内焦系レンズ219、光学素子218及び絞り217を介してビームスプリッター216に到達し、ビームスプリッター216で分岐されてラフ計測系228及びファイン観察系229へ各々入射される。
ビームスプリッター216で分岐されラフ計測系228に入射された反射ビームは、光学素子221を介してモニタ用撮像素子(ラフ計測用カメラ)222に入射される。モニタ用撮像素子222は、後述するファイン観察系229のX方向センサ226X及びY方向センサ226Yと比べて広い視野範囲を観察するものであり、このモニタ用撮像素子222によりその広い視野範囲を観察して得られた撮像信号は、不図示の観察用モニタに出力されるとともに主制御装置160(図1)に出力される。
主制御装置160では、入力された撮像信号に基づいてX方向及びY方向各々のレチクルアライメントマークRMとウエハ基準マークWFMとの位置ずれ量が検出され、主制御装置160内に記憶された本発明に係る補正マップを用いてその位置ずれ量が補正され、補正した位置ずれ量に基づいてレチクルステージ121の位置が制御される。すなわち、レチクルマークがファイン計測系229の視野中心に配置されるようにレチクルステージ121の位置が制御される。
主制御装置160では、入力された撮像信号に基づいてX方向及びY方向各々のレチクルアライメントマークRMとウエハ基準マークWFMとの位置ずれ量が検出され、主制御装置160内に記憶された本発明に係る補正マップを用いてその位置ずれ量が補正され、補正した位置ずれ量に基づいてレチクルステージ121の位置が制御される。すなわち、レチクルマークがファイン計測系229の視野中心に配置されるようにレチクルステージ121の位置が制御される。
ビームスプリッター216で分岐されファイン観察系229に入射された反射ビームは、反射ミラー223及び光学素子224を介してビームスプリッター225に到達し、ビームスプリッター225でさらに分岐されて、X方向センサ226X及びY方向センサ226Yに各々入射される。X方向センサ226Xは、観察したマークのX方向の位置を計測するために図4(A)に示すX方向に延伸した撮像エリアPx内の画像を撮像する撮像素子であり、Y方向センサ226Yは、観察したマークのY方向の位置を計測するために図4(A)に示すY方向に延伸した撮像エリアPy内の画像を計測する撮像素子である。そして、例えばX方向センサ226Xからは、図4(B)に示すような、X軸方向のパターン信号の信号強度を示す信号波形が得られる。これらのX方向センサ226X及びY方向センサ226Yで得られた撮像信号は、主制御装置160に出力される。
ベース205は、レチクルアライメント系が搭載されている定盤である。ベース205は、非磁性材料で形成された部材、あるいは表面に非磁性材料がコーティングされている部材により構成される。
以上が、露光装置100の概略構成の説明である。
以上が、露光装置100の概略構成の説明である。
次に、このような構成の露光装置100における本発明に係るレチクルアライメント系200、及びレチクルアライメント系200におけるレチクルRの位置検出方法について図5〜図7を参照して説明する。
露光装置100においては、前述したようなアライメントセンサ201(及びアライメントセンサ202)によりレチクルRの位置を検出し、ウエハWと位置合わせを行なう。この際、アライメントセンサ201においては、実際にレチクルRとウエハWとを位置合わせする前に、まず、サーチ観察系228におけるディストーション等の計測誤差補正用のデータを作成し記憶する。
まず、その補正データの作成処理について図5及び図6を参照して説明する。
露光装置100においては、前述したようなアライメントセンサ201(及びアライメントセンサ202)によりレチクルRの位置を検出し、ウエハWと位置合わせを行なう。この際、アライメントセンサ201においては、実際にレチクルRとウエハWとを位置合わせする前に、まず、サーチ観察系228におけるディストーション等の計測誤差補正用のデータを作成し記憶する。
まず、その補正データの作成処理について図5及び図6を参照して説明する。
露光装置100においては、ウエハステージ142の基準板146上に形成されたマークFM(基準マーク、フィデュシャルマーク)が、アライメントセンサ201のサーチ観察系228の視野内における第1象限〜第4象限のそれぞれの象限内に順次移動・位置決めされた状態で、その各状態下における基準マークFMの位置を計測する。そしてこの計測結果に基づいて、サーチ観察系における補正データを求める。
図5は、主制御装置160により駆動系147を介してウエハステージ142の位置を制御して、基準マークFMを、サーチ観察系228のモニタ用撮像素子222(撮像視野222)上の第1〜第4の各象限に配置せしめた状態を示す図である。ここでモニタ用撮像素子222は、原点O(0,0)とするカメラ座標系(モニタ用座標系)を持つものとする。
図5は、主制御装置160により駆動系147を介してウエハステージ142の位置を制御して、基準マークFMを、サーチ観察系228のモニタ用撮像素子222(撮像視野222)上の第1〜第4の各象限に配置せしめた状態を示す図である。ここでモニタ用撮像素子222は、原点O(0,0)とするカメラ座標系(モニタ用座標系)を持つものとする。
まず、XY2次元平面内においてウエハステージ142を制御して、基準マークFMをモニタ用撮像素子の第1象限R1内に位置させる(図5(A)の状態)。そしてこの状態下において、モニタ用撮像素子で撮像した撮像信号を信号処理することにより(第1の位置検出手段)、カメラ座標系上における基準マークFMの位置P1(座標値)を求める。また、この状態下におけるステージ位置(ステージ移動座標系上における座標値Q1)も、レーザ干渉計145(第3の位置検出手段)により求める。
次に、ウエハステージ142を、干渉計145の計測値を基準にして、(Y方向への移動量は0に制御しつつ)−X方向に移動制御することにより、図5(A)の状態から図5(B)の状態に設定する。すなわち、ウエハステージ142を駆動して、基準マークFMをモニタ用撮像素子の第4象限R4内に位置させる(図5(B)の状態)。そしてこの状態下において、前述の図5(A)で説明したのと同様にして、カメラ座標系上における基準マークFMの座標位置P2と、ステージ移動座標系上におけるステージの座標位置Q2とを求める。
次に、図5(B)の状態から、ウエハステージ142を干渉計145の計測値を基準にして、(X方向への移動量は0に制御しつつ)−Y方向に移動制御して、図5(C)の状態(基準マークFMを第3象限R3内に位置せしめた状態)に設定し、上記と同様にしてカメラ座標系上における基準マークFMの座標位置P3と、ステージ移動座標系上におけるステージの座標位置Q3とを求める。
その後に、図5(C)の状態から、ウエハステージ142を干渉計145の計測値を基準にして、(Y方向への移動量は0に制御しつつ)+X方向に移動制御して、図5(D)の状態(基準マークFMを第2象限R2内に位置せしめた状態)に設定し、上記と同様にしてカメラ座標系上における基準マークFMの座標位置P4と、ステージ移動座標系上におけるステージの座標位置Q4とを求める。
上述のようにして計測されたカメラ座標系上の座標値P1〜P4、及びステージ移動座標系上におけるステージ座標値Q1〜Q4は、主制御装置160に入力される。
主制御装置160は、座標値P1〜P4と座標値Q1〜Q4とを用いて、サーチ観察系228のX方向のスケーリング誤差情報、及びY方向のスケーリング誤差情報を求める。
具体的には、座標値P1〜P4の各X座標位置(Pnx)に基づいて、|P1x−P2x|、|P3x−P4x|を求める一方、座標値Q1〜Q4の各X座標位置(Qnx)に基づいて、|Q1x−Q2x|、|Q3x−Q4x|を求め、それらの比(|P1x−P2x|/|Q1x−Q2x|、及び|P3x−P4x|、|Q3x−Q4x|)を求める。そしてP1,P2,Q1,Q2で得られた値と、P3,P4,Q3,Q4で得られた値との平均を算出することにより、サーチ観察系のX方向のスケーリング誤差情報を求める。
主制御装置160は、座標値P1〜P4と座標値Q1〜Q4とを用いて、サーチ観察系228のX方向のスケーリング誤差情報、及びY方向のスケーリング誤差情報を求める。
具体的には、座標値P1〜P4の各X座標位置(Pnx)に基づいて、|P1x−P2x|、|P3x−P4x|を求める一方、座標値Q1〜Q4の各X座標位置(Qnx)に基づいて、|Q1x−Q2x|、|Q3x−Q4x|を求め、それらの比(|P1x−P2x|/|Q1x−Q2x|、及び|P3x−P4x|、|Q3x−Q4x|)を求める。そしてP1,P2,Q1,Q2で得られた値と、P3,P4,Q3,Q4で得られた値との平均を算出することにより、サーチ観察系のX方向のスケーリング誤差情報を求める。
なお、サーチ観察系のY方向のスケーリング誤差情報も、上記X方向のスケーリング誤差情報の算出手法と同様の演算手法により求める。
このような計測・演算手法により、サーチ観察系全体としてディストーション補正情報(X方向スケーリング補正情報、Y方向スケーリング補正情報)を求めることができる。
このような計測・演算手法により、サーチ観察系全体としてディストーション補正情報(X方向スケーリング補正情報、Y方向スケーリング補正情報)を求めることができる。
また、上述の計測・演算手法を応用することにより、サーチ観察系内(サーチ観察視野内)における個々の領域(エリア)毎、あるいは個々の位置(ポイント)毎に最適な補正マップ情報(ディストーション情報)を得ることもできる。
例えば、図5(A)において、第1象限R1の領域内で基準マークFMを移動せしめつつ上述と同様な計測及び演算を行なうことにより、第1象限R1内におけるディストーション情報(X方向スケーリング、Y方向スケーリング)を求めることができる。この計測方法を他の象限(R2〜R4)内においても適用することで、各象限毎のディストーション補正情報(象限毎のディストーション補正マップ情報)を得ることができる。
例えば、図5(A)において、第1象限R1の領域内で基準マークFMを移動せしめつつ上述と同様な計測及び演算を行なうことにより、第1象限R1内におけるディストーション情報(X方向スケーリング、Y方向スケーリング)を求めることができる。この計測方法を他の象限(R2〜R4)内においても適用することで、各象限毎のディストーション補正情報(象限毎のディストーション補正マップ情報)を得ることができる。
さらに、上記計測及び演算手法を行なう際に実施される基準マークFMの駆動ステップ量(移動量)を小さく(細かく)することにより、さらにサーチ観察視野内の各視野位置毎の(きめの細かい)ディストーション補正情報(補正マップ情報)を得ることができる。
なお、上述のような補正マップ情報を求める際における基準マークFMの駆動ステップ量(移動量)は、要求される位置決め精度や、計測対象となるレチクルの条件(素材や、反射率や、位相シフトレチクルであるか否か等)などによって自動的に、あるいは使用者が任意に設定しうるものである。
なお、上述のような補正マップ情報を求める際における基準マークFMの駆動ステップ量(移動量)は、要求される位置決め精度や、計測対象となるレチクルの条件(素材や、反射率や、位相シフトレチクルであるか否か等)などによって自動的に、あるいは使用者が任意に設定しうるものである。
また、上述のような補正マップ情報(補正データ)は、露光装置100のおかれる環境条件(温度、湿度、気圧など)に応じて複数具備されていることが望ましい。
本実施形態では、環境条件(温度、気圧)を変化させながら、上述の計測・演算手法を行なうことにより、種々の環境条件に最適な補正マップ情報を予め得ておく。図6はそのような計測・演算手法で求められた補正マップ情報テーブルの一例であり、温度と気圧の組み合わせによって、使用すべき補正マップ情報を予め複数(この場合は15組)用意しているものである。
そして、例えば露光装置内の温度(具体的にはレチクルアライメント系200の周辺温度)がa度以上b度未満の範囲内であって、且つその時の気圧がA気圧以上B気圧未満の範囲内であれば、第1の補正マップ(No.1)を補正情報として使用し、一方、温度がa度以上b度未満の範囲内であって、且つ気圧がB気圧以上C気圧未満の範囲内であれば、第2の補正マップ(No.2)を使用することになる。
本実施形態では、環境条件(温度、気圧)を変化させながら、上述の計測・演算手法を行なうことにより、種々の環境条件に最適な補正マップ情報を予め得ておく。図6はそのような計測・演算手法で求められた補正マップ情報テーブルの一例であり、温度と気圧の組み合わせによって、使用すべき補正マップ情報を予め複数(この場合は15組)用意しているものである。
そして、例えば露光装置内の温度(具体的にはレチクルアライメント系200の周辺温度)がa度以上b度未満の範囲内であって、且つその時の気圧がA気圧以上B気圧未満の範囲内であれば、第1の補正マップ(No.1)を補正情報として使用し、一方、温度がa度以上b度未満の範囲内であって、且つ気圧がB気圧以上C気圧未満の範囲内であれば、第2の補正マップ(No.2)を使用することになる。
なお、複数の補正マップ情報を平均演算、あるいは重み付け平均演算して用いるようにしても良い。例えば、図6の例で、温度がa度で気圧がB気圧である場合、マップNo.2のみを用いるのではなく、マップNo.1も用いて重み付け平均(マップNo.1の重みはマップNo.2の重みよりも軽くして)して、新たな補正マップ情報No.1+2を算出し、それを使用するようにしても良い。
なお以降では、「補正マップ情報(補正データ)」を「補正マップ」と称する場合もある。
なお以降では、「補正マップ情報(補正データ)」を「補正マップ」と称する場合もある。
次に、このような補正データを用いた本発明に係るレチクルの位置検出方法を適用したレチクルアライメント方法について図7を参照して説明する。
図7は、例えばレチクルRをレチクルステージ121に搭載して投入されたロットに対して順次露光処理を行なう際の、レチクルアライメントを制御するためのフローチャートである。
図7は、例えばレチクルRをレチクルステージ121に搭載して投入されたロットに対して順次露光処理を行なう際の、レチクルアライメントを制御するためのフローチャートである。
このレチクルアライメントを制御する処理が開始されると、まず、露光装置100内のレチクルアライメント系の周囲に配置され、そこの環境(温度及び気圧)を検出する環境センサ300により、露光装置100の環境条件の検出を行なう(ステップS11)。すなわち、環境センサ300内に設けられている温度センサにより温度を検出し、気圧センサにより気圧を検出する。
環境条件を検出したら、予め記憶されている複数の補正マップから、検出された環境条件に適した補正マップ(補正データ)を選択する(ステップS13)。図6を参照して前述したように、補正マップは、温度及び気圧に対応付けて記憶されている。従って、この中から、検出された温度及び気圧に適合した補正マップを選択する。
補正マップを選択したら、レチクルアライメント処理を行なうか否かを検出する(ステップS17)。レチクルアライメント系200によるレチクルアライメントは、例えばレチクルRがレチクルステージ121に投入された直後やロット先頭ウエハの処理時等に行なう。
環境条件を検出したら、予め記憶されている複数の補正マップから、検出された環境条件に適した補正マップ(補正データ)を選択する(ステップS13)。図6を参照して前述したように、補正マップは、温度及び気圧に対応付けて記憶されている。従って、この中から、検出された温度及び気圧に適合した補正マップを選択する。
補正マップを選択したら、レチクルアライメント処理を行なうか否かを検出する(ステップS17)。レチクルアライメント系200によるレチクルアライメントは、例えばレチクルRがレチクルステージ121に投入された直後やロット先頭ウエハの処理時等に行なう。
レチクルアライメントを行なう場合には、まず、サーチ観察系228(第1の位置検出手段)を用いたサーチ計測を行なう(ステップS19)。すなわち、レチクルRのレチクルアライメントマークRMがアライメントセンサ201のサーチ観察系228の視野中心に配置されるように、主制御装置160が、設計情報等に基づいてモータ124を駆動し、レチクルステージ121を移動させる。そしてその状態で、サーチ観察系228によりレチクルアライメントマークRMを、ファイン観察系229に対して相対的に低い倍率で観察し、その像をモニタ用撮像素子222で撮像し、モニタ用撮像素子222の視野中心Oからのずれ量(レチクルアライメントマークRMの位置)を検出する。
レチクルアライメントマークRMのモニタ用撮像素子222の視野内におけるずれ量を検出したら、検出したずれ量を、ステップS13で選択した補正マップ(補正データ)に基づいて補正する(ステップS21)。そして、その補正したずれ量に基づいて、レチクルアライメントマークRMが視野中心に来るように、主制御装置160がモータ124を駆動してレチクルステージ121を移動させ、その位置を調整する(ステップS23)。
このようなサーチ計測が終了したら、ファイン観察系229(第2の位置検出手段)を用いたファイン計測を行なう(ステップS25)。すなわち、ファイン観察系229によりレチクルアライメントマークRMを、サーチ観察系228に対して相対的に高い倍率で観察し、その波形データをX方向センサ226X及びY方向センサ226Yにより検出し、その位置のウエハ基準マークWFMとのずれ量を検出する。
この時、レチクルアライメントマークRMは、上述のような補正データを加味したサーチアライメントを行なったことによりファイン観察系229の視野中心付近に配置されているはずである。そこで、ステップS25において検出したずれ量を所定の閾値THLと比較し、レチクルアライメントマークRMが適切にファイン観察系229の視野中心付近に配置されているか否かを検出する(ステップS27)。
このずれ量が閾値THLよりも大きかった場合は、例えばステップS21におけるサーチ計測結果の補正が適切に行なわれていない等、サーチアライメントが適切に行なわれていないことが考えられるので、その旨の警告を発っし、キャリブレーションのし直しを促す(ステップS29)。
このずれ量が閾値THLよりも大きかった場合は、例えばステップS21におけるサーチ計測結果の補正が適切に行なわれていない等、サーチアライメントが適切に行なわれていないことが考えられるので、その旨の警告を発っし、キャリブレーションのし直しを促す(ステップS29)。
このような警告が発せられた場合には、例えばファイン観察系229によるそれまでの計測結果の履歴を評価し、レチクルアライメントマークRMのずれの傾向を求め、必要に応じて補正マップの修正を行なう。この補正マップの修正処理は、例えばオペレータが露光装置100の主制御装置160内に設けられている記憶手段に記憶されている履歴データ等に基づいて行なってよい。あるいは、主制御装置160が、例えば予め設定されたレチクルアライメントマークRMの位置ずれの傾向を求める演算を実行して位置ずれの傾向を自動的に分析し、さらに、予め設定された補正マップの更新を行なう処理プログラム等により、位置ずれの傾向の分析結果に基づいて補正マップを自動的に更新するようにしても良い。
そして、ステップS25で求められたずれ量に基づいて、主制御装置160がモータ124を介してレチクルステージ121を駆動し、レチクルアライメントマークRMとウエハ基準マークWFMとを高精度に位置合わせする(ステップS31)。
これにより、レチクルアライメントが終了し、さらに、一連のロット処理が終了して実質的に露光装置100が停止される時等に、主制御装置160におけるこのレチクルアライメント処理も終了される(ステップS33)。
これにより、レチクルアライメントが終了し、さらに、一連のロット処理が終了して実質的に露光装置100が停止される時等に、主制御装置160におけるこのレチクルアライメント処理も終了される(ステップS33)。
このように、本実施形態の露光装置100においては、光学系や撮像系の倍率誤差やディストーションあるいは撮像素子(カメラ)の回転等によるサーチ観察系228の計測位置のずれ量を予め検出し、サーチ計測の計測結果を補正するための補正マップとして記憶している。そして、サーチ観察系228によるサーチ計測結果は、補正マップにより補正してファイン計測に利用している。従って、そのような倍率誤差やディストーション等に影響されない高精度なサーチアライメントを行なうことができる。
その結果、ファイン計測の際に、レチクルアライメントマークRMをファイン観察系229の視野中心近傍に適切に配置することができ、ファイン計測をファイン観察系229の視野中心付近で適切に行なうことができる。すなわち、レチクルアライメントマークRMとウエハ基準マークとを高精度に位置合わせすることができる。
その結果、ファイン計測の際に、レチクルアライメントマークRMをファイン観察系229の視野中心近傍に適切に配置することができ、ファイン計測をファイン観察系229の視野中心付近で適切に行なうことができる。すなわち、レチクルアライメントマークRMとウエハ基準マークとを高精度に位置合わせすることができる。
最後に、本実施形態に係る露光装置100をリソグラフィー工程において使用したデバイスの製造方法について図8を参照して説明する。
図8は、例えばICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等の電子デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
図8に示すように、電子デバイスの製造工程においては、まず、電子デバイスの回路設計等のデバイスの機能・性能設計を行ない、その機能を実現するためのパターン設計を行ない(工程S810)、次に、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する(工程S820)。
一方、シリコン等の材料を用いてウエハ(シリコン基板)を製造する(工程S830)。
図8は、例えばICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等の電子デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
図8に示すように、電子デバイスの製造工程においては、まず、電子デバイスの回路設計等のデバイスの機能・性能設計を行ない、その機能を実現するためのパターン設計を行ない(工程S810)、次に、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する(工程S820)。
一方、シリコン等の材料を用いてウエハ(シリコン基板)を製造する(工程S830)。
次に、工程S820で製作したレチクル及び工程S830で製造したウエハを使用して、リソグラフィー技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する(工程S840)。
具体的には、まず、ウエハ表面に、絶縁膜、電極配線膜あるいは半導体膜との薄膜を成膜し(工程S841)、次に、この薄膜の全面にレジスト塗布装置(コータ)を用いて感光剤(レジスト)を塗布する(工程S842)。
次に、このレジスト塗布後の基板をウエハホルダー上にロードするとともに、工程S830において製造したレチクルをレチクルステージ上にロードして、そのレチクルに形成されたパターンをウエハ上に縮小転写する(工程S843)。この時、露光装置においては、上述した本発明に係る位置合わせ方法によりウエハの各ショット領域を順次位置合わせし、各ショット領域にレチクルのパターンを順次転写する。
具体的には、まず、ウエハ表面に、絶縁膜、電極配線膜あるいは半導体膜との薄膜を成膜し(工程S841)、次に、この薄膜の全面にレジスト塗布装置(コータ)を用いて感光剤(レジスト)を塗布する(工程S842)。
次に、このレジスト塗布後の基板をウエハホルダー上にロードするとともに、工程S830において製造したレチクルをレチクルステージ上にロードして、そのレチクルに形成されたパターンをウエハ上に縮小転写する(工程S843)。この時、露光装置においては、上述した本発明に係る位置合わせ方法によりウエハの各ショット領域を順次位置合わせし、各ショット領域にレチクルのパターンを順次転写する。
露光が終了したら、ウエハをウエハホルダーからアンロードし、現像装置(デベロッパ)を用いて現像する(工程S844)。これにより、ウエハ表面にレチクルパターンのレジスト像が形成される。
そして、現像処理が終了したウエハに、エッチング装置を用いてエッチング処理を施し(工程S845)、ウエハ表面に残存するレジストを、例えばプラズマアッシング装置等を用いて除去する(工程S846)。
これにより、ウエハの各ショット領域に、絶縁層や電極配線等のパターンが形成される。そして、この処理をレチクルを変えて順次繰り返すことにより、ウエハ上に実際の回路等が形成される。
そして、現像処理が終了したウエハに、エッチング装置を用いてエッチング処理を施し(工程S845)、ウエハ表面に残存するレジストを、例えばプラズマアッシング装置等を用いて除去する(工程S846)。
これにより、ウエハの各ショット領域に、絶縁層や電極配線等のパターンが形成される。そして、この処理をレチクルを変えて順次繰り返すことにより、ウエハ上に実際の回路等が形成される。
ウエハ上に回路等が形成されたら、次に、デバイスとしての組み立てを行なう(工程S850)。具体的には、ウエハをダイシングして個々のチップに分割し、各チップをリードフレームやパッケージに装着し電極を接続するボンディングを行ない、樹脂封止等パッケージング処理を行なう。
そして、製造したデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行ない(工程S860)、デバイス完成品として出荷する。
そして、製造したデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行ない(工程S860)、デバイス完成品として出荷する。
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また任意好適な種々の改変が可能である。
例えば、露光装置の全体構成は、図1に示した構成に限られるものではない。
例えば、別のコンピュータをイントラネットに接続して処理を分散して行なうようなシステムであっても良いし、他の通信ネットワークを介して構築されるようなシステムや、あるいはまた、いわゆるサーバークライアント型のシステムとして構築されるようなシステムであっても良い。露光システムの各装置における計算、制御のための演算等の処理の分担の形態、換言すれば分散処理システムとしての機能の分散形態、あるいはネットワークシステムとしてのこれら各装置の接続形態は、任意の形態としてよい。
例えば、別のコンピュータをイントラネットに接続して処理を分散して行なうようなシステムであっても良いし、他の通信ネットワークを介して構築されるようなシステムや、あるいはまた、いわゆるサーバークライアント型のシステムとして構築されるようなシステムであっても良い。露光システムの各装置における計算、制御のための演算等の処理の分担の形態、換言すれば分散処理システムとしての機能の分散形態、あるいはネットワークシステムとしてのこれら各装置の接続形態は、任意の形態としてよい。
また、本発明は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置に限らず、ステップ・アンド・リピート方式、又はプロキシミティ方式の露光装置(X線露光装置等)を始めとする各種方式の露光装置にも全く同様に適用が可能である。
また、露光装置で用いる露光用照明光(エネルギビーム)は紫外光に限られるものではなく、X線(EUV光を含む)、電子線やイオンビーム等の荷電粒子線等でも良い。また、DNAチップ、マスク又はレチクル等の製造用に用いられる露光装置でも良い。
また、露光装置で用いる露光用照明光(エネルギビーム)は紫外光に限られるものではなく、X線(EUV光を含む)、電子線やイオンビーム等の荷電粒子線等でも良い。また、DNAチップ、マスク又はレチクル等の製造用に用いられる露光装置でも良い。
100…露光装置。
110…照明系
112…照度均一化光学系
113…照明系開口絞り板(レボルバ)
114…レボルバ駆動系
116…リレー光学系
117…折り曲げミラー
120…レチクルステージ部
121…レチクルステージ
122…レーザ干渉計
123…移動鏡
124…モータ
130…投影光学系
140…ウエハステージ部
141…定盤
142…ウエハステージ
143…ウエハホルダー
144…移動鏡
145…レーザ干渉計
146…基準板
147…駆動系
150…メインフォーカス系
151…照射光学系
152…受光光学系
160…主制御装置
200…レチクルアライメント系
201,202…アライメントセンサ
203,204…落射ミラー
205…ベース
211…アライメント光学系
212,213,218,221,224…光学素子
213…照野絞り
214、223…反射ミラー
217…絞り
219…内焦系レンズ
222…モニタ用撮像素子
226…撮像素子
228…サーチ観察系
229…ファイン観察系
300…環境(温度・気圧)センサ
110…照明系
112…照度均一化光学系
113…照明系開口絞り板(レボルバ)
114…レボルバ駆動系
116…リレー光学系
117…折り曲げミラー
120…レチクルステージ部
121…レチクルステージ
122…レーザ干渉計
123…移動鏡
124…モータ
130…投影光学系
140…ウエハステージ部
141…定盤
142…ウエハステージ
143…ウエハホルダー
144…移動鏡
145…レーザ干渉計
146…基準板
147…駆動系
150…メインフォーカス系
151…照射光学系
152…受光光学系
160…主制御装置
200…レチクルアライメント系
201,202…アライメントセンサ
203,204…落射ミラー
205…ベース
211…アライメント光学系
212,213,218,221,224…光学素子
213…照野絞り
214、223…反射ミラー
217…絞り
219…内焦系レンズ
222…モニタ用撮像素子
226…撮像素子
228…サーチ観察系
229…ファイン観察系
300…環境(温度・気圧)センサ
Claims (18)
- 第1の光学系及び第1の光電変換素子を備え、所望の検出対象の位置を検出する第1の位置検出手段と、第2の光学系及び第2の光電変換素子を備え、前記所望の検出対象の位置を前記第1の位置検出手段よりも高精度に検出する第2の位置検出手段と、を含む位置検出装置であって、
前記第1の位置検出手段の構成要素を要因として該第1の位置検出手段の検出結果に生じる誤差を、予め記憶されている補正データに基づいて補正する補正手段と、
前記補正手段によって補正された前記検出結果に基づいて、前記所望の検出対象を移動させて、当該所望の検出対象を前記第2の位置検出手段の検出視野内に位置決めする駆動手段と、を有し、
前記第2の位置検出手段は、前記駆動手段によって前記検出視野内に移動された前記所望の検出対象の位置を検出することを特徴とする位置検出装置。 - 前記補正データは、前記第1の位置検出手段の検出視野内を複数の象限に分割し、前記駆動手段によって前記各象限内に順次移動された前記検出対象である基準マークの、該検出視野内での位置を前記第1の検出手段で順次検出した検出結果と、前記基準マークが前記駆動手段によって順次移動される際の該基準マークの移動量を検出する第3の位置検出手段による検出結果と、を比較して得られるデータであることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
- 前記補正データは、前記第1の光学系及び前記第1の光電変換素子で生じる倍率量又は収差量、及び前記第1の光電変換素子の回転量のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置検出装置。
- 前記補正手段は、前記補正データを、前記第1の位置検出手段の検出視野内の各箇所に対応するマップ形式の補正値として記憶することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の位置検出装置。
- 前記補正手段は、前記位置検出手段の周囲の環境条件に応じた複数の補正データを記憶することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の位置検出装置。
- 前記環境条件としての温度又は気圧の少なくとも一方を検出する環境センサをさらに含み、
前記補正手段は、前記環境センサの検出結果に基づいて、該検出された環境に相応しい補正データを前記複数の補正データの中から選択して使用することを特徴とする請求項5に記載の位置検出装置。 - 前記第2の位置検出手段による位置検出の際に、前記検出対象の位置が前記第2の位置検出手段の検出視野内の所定位置から所定量以上ずれている場合には、所定の警告を発するか、又は補正データの自動更新処理を行なうことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の位置検出装置。
- 前記第2の位置検出手段によるそれまでの検出結果の履歴を評価して、前記駆動手段によって前記第2の位置検出手段の検出視野内に位置決めされる前記所望の検出対象の前記所定位置からのずれの傾向を求める演算手段をさらに有し、
前記補正データの自動更新処理では、前記演算手段による演算結果に基づいて前記補正データを更新することを特徴とする請求項7に記載の位置検出装置。 - 前記検出対象は、マスクに形成されたマークであって、前記マスクの位置を制御するために、前記第1の位置検出手段によって前記マークの位置をラフ計測し、前記第2の位置検出手段によって前記マークの位置をファイン計測する請求項1〜8の何れか一項に記載の位置検出装置。
- 第1の光学系及び第1の光電変換素子を備えた第1の位置検出手段を用いて、所望の検出対象の位置を検出した後に、第2の光学系及び第2の光電変換素子を備えた第2の位置検出手段を用いて、前記所望の検出対象の位置を前記第1の位置検出手段よりも高精度に検出する位置検出方法であって、
前記第1の位置検出手段の構成要素を要因として該第1の位置検出手段の検出結果に生じる誤差を、予め記憶されている補正データに基づいて補正する補正工程と、
前記補正工程で補正された前記検出結果に基づいて、前記所望の検出対象を移動させて、前記第2の位置検出手段の検出視野内に位置決めする位置決め工程と、を有し、
前記第2の位置検出手段は、前記位置決め工程によって前記検出視野内に移動された前記所望の検出対象の位置を検出することを特徴とする位置検出方法。 - 前記補正データは、前記第1の位置検出手段の検出視野内を複数の象限に分割し、前記駆動手段によって前記各象限内に順次移動された前記検出対象である基準マークの、該検出視野内での位置を前記第1の検出手段で順次検出した検出結果と、前記基準マークが前記駆動手段によって順次移動される際の該基準マークの移動量を検出する干渉計の計測結果と、を比較して得られるデータであることを特徴とする請求項10に記載の位置検出方法。
- 前記補正工程では、前記補正データとして、前記第1の位置検出手段の検出視野内の各箇所に対応するマップ形式の補正値として記憶された補正データを使用することを特徴とする請求項10又は11に記載の位置検出方法。
- 前記補正データは、前記位置検出手段の周囲の環境条件に応じて複数記憶されていることを特徴とする請求項10〜12の何れか一項に記載の位置検出方法。
- 前記補正工程では、前記環境条件としての温度又は気圧の少なくとも一方を検出する環境センサの検出結果に基づいて、該検出された環境に相応しい補正データを前記複数の補正データの中から選択して使用することを特徴とする請求項13に記載の位置検出方法。
- 前記第2の位置検出手段による位置検出の際に、前記検出対象の位置が前記第2の位置検出手段の検出視野内の所定位置から所定量以上ずれている場合には、所定の警告を発するか、又は補正データの自動更新処理を行なうことを特徴とする請求項10〜14の何れか一項に記載の位置検出方法。
- 前記補正データの自動更新処理では、
前記第2の位置検出手段によるそれまでの検出結果の履歴を評価して、前記位置決め工程時に前記第2の位置検出手段の検出視野内に位置決めされる前記所望の検出対象の前記所定位置からのずれの傾向を求め、
その求められた前記傾向に基づいて前記補正データを更新することを特徴とする請求項15に記載の位置検出方法。 - 検出光学系と光電変換素子とを備え、所望の検出対象を光電検出してその検出対象の位置を検出する位置検出装置であって、
前記位置検出手段の前記構成要素を要因として該位置検出手段の検出結果に生じる誤差を、予め記憶されている補正データに基づいて補正する補正手段と、
前記位置検出装置の周囲の環境条件としての温度又は気圧の少なくとも一方を検出する環境センサと、を有し、
前記補正データには、前記環境条件毎に設けられた複数の補正データが含まれており、
前記補正手段は、前記複数の補正データの中から、前記環境センサの出力に基づいて選択された補正データを使用して前記補正を行なうことを特徴とする位置検出装置。 - 前記補正データは、前記検出光学系及び前記光電変換素子で生じる倍率量又は収差量、及び前記光電変換素子の回転量のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の位置検出装置。
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|---|---|---|---|
| JP2004210417A JP2006030021A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | 位置検出装置及び位置検出方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2015224940A (ja) * | 2014-05-27 | 2015-12-14 | キヤノン株式会社 | 計測装置、リソグラフィ装置及び物品の製造方法 |
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| CN114074236A (zh) * | 2020-08-10 | 2022-02-22 | 细美事有限公司 | 焊接装置以及焊接方法 |
-
2004
- 2004-07-16 JP JP2004210417A patent/JP2006030021A/ja active Pending
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