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JP2009160031A - 医療用コネクタ及び医療用具セット - Google Patents

医療用コネクタ及び医療用具セット Download PDF

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JP2009160031A
JP2009160031A JP2007339582A JP2007339582A JP2009160031A JP 2009160031 A JP2009160031 A JP 2009160031A JP 2007339582 A JP2007339582 A JP 2007339582A JP 2007339582 A JP2007339582 A JP 2007339582A JP 2009160031 A JP2009160031 A JP 2009160031A
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medical
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Shigeru Nemoto
茂 根本
Isao Kimura
伊佐雄 木村
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Nemoto Kyorindo Co Ltd
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Nemoto Kyorindo Co Ltd
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Abstract

【課題】簡単に接続でき、良好な水密シール性も確保できる医療用コネクタ等を提供する。
【解決手段】医療用コネクタ10は、薬液が流れる液路を有の医療用具(カテーテルハブなど)に接続されるものである。このコネクタ10は、内部を薬液が通るようになっている胴体部13と、胴体部13から延び出した、カテーテルハブの液路に差し込まれる筒状の挿入部11と、を備えており、コネクタ10とカテーテルハブ30とは係止爪18により接続される。薬液流通時には、挿入部15が薬液の液圧を受けて拡径し、カテーテルハブの内孔ない周面に密着する。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば留置針に薬液チューブを接続するための医療用コネクタ等に関する。特には、簡単に接続でき、良好な水密シール性も確保できる医療用コネクタ及び医療用具セット等に関する。
医療用の透視撮像装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron
Emission Tomography)装置、超音波診断装置、CTアンギオ装置、MRアンギオ装置等がある。このような装置を使用するとき、例えば鮮明な画像を得ることなどを目的として患者の体内に造影剤や生理食塩水など(以下、これらを単に「薬液」ともいう)が注入されることが多い。
このような薬液を患者に注入する場合、先ず、患者の腕の血管(一例)に留置針のカテーテルが差し込まれ、シリンジ内の薬液を患者に注入できる状態とする。次いで、シリンジのピストンを押し込むことで、シリンジ内の薬液が押し出され、薬液がチューブやカテーテルを通じて患者体内へと供給される。
なお、このような薬液の注入を自動で行う装置(「自動注入器」などと呼ばれる)は従来公知である。
留置針は、一般に、カテーテルハブとそれ取り付けられた柔軟性のあるカテーテルとを有している。カテーテルハブの基端部には、一例として、ねじ込み式のコネクタを接続するための接続部(ネジ部等)が形成されている。ねじ込み式のコネクタは、薬液チューブの先端部に取り付けられたものであり、これをねじ込むことで、コネクタとハブとが接続される。
なお、上記のようなねじ込み式のコネクタとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
実開昭62−116740号公報
しかしながら、上述したような方式の場合、患者の腕に刺さったままの留置針(カテーテルハブ)にコネクタを接続する必要があるが、留置針はその全体の長さが比較的短い(例えば数十mm)場合が多く、このような短い留置針にコネクタを接続するのは容易ではない。例えば、片手で留置針を押さえつつ、もう一方の手でコネクタを回してねじ込む必要があり、作業が煩雑である。また、ねじ込みが不十分であったりすると、薬液の漏れが発生するおそれもある。
一方、上記のように自動注入器等を用いて薬液を患者の体内に注入する場合、通常の点滴などに比べて薬液は高圧となる。従って、この用途に用いられるコネクタには、薬液が比較的高圧となっても、薬液の漏れやコネクタの抜けが生じないようになっていることが望まれる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単に接続でき、良好な水密シール性も確保できる医療用コネクタ及び医療用具セット等を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の医療用コネクタは、
薬液が流れる液路と該液路の入口部分に形成された受け部とを有する医療用具に接続される医療用コネクタであって、
内部を前記薬液が通るようになっている胴体部と、
前記胴体部から延び出すと共に内部を前記液が通るようになっている、前記医療用具の前記受け部に差し込まれる筒状の挿入部と、
当該コネクタと前記医療用具とを接続するための係止手段を構成する係止爪及び係止爪受けのうちの一方と、
を備え、
前記挿入部が、前記薬液の流通時に当該薬液からの圧力を受けて拡径し、その外周面が前記医療用具の前記受け部の内周面に密着するようになっている。
このような構成によれば、コネクタに設けられた係止手段を利用してコネクタと医療用具とを接続できるので、ねじ込み式のものに比べて、接続作業が非常に簡単である。しかも、薬液流通時に、挿入部の外周面と医療用具の受け部内周面とが良好に密着するので、水密シール性も十分に維持される。
上記本発明の医療用コネクタにおいては、挿入部の外周面が先細り形状であり、かつ、前記挿入部の肉厚が先端に向かって徐々に薄く形成されているものであってもよい。
また、挿入部が、前記胴体部の材料より軟質な材料で構成されていてもよい。
また、医療用具は留置針であってもよい。
ここで、留置針は、
その先端側が患者の体に刺し込まれるカテーテルと、
該カテーテルの基端部を支持するカテーテルハブと、
該カテーテルハブに形成されるか、又は、該ハブに可撓性チューブを介して接続された別のハブに形成された、前記医療用コネクタの挿入部が挿入される受け部と、
を有するものであってもよい。
上記本発明の医療用コネクタにおいては、また、一対の前記係止爪が前記胴体部の両側に設けられているものであってもよい。
また、各係止爪が、
前記胴体部から径方向外側に張り出した支持部と、
該支持部の径方向外側の端部からコネクタ先端側に向かって延び出した延出部と、
を有するものであってもよい。
上記コネクタにおいては、延出部の先端の、径方向外側に係止段部が形成されていてもよい。あるいは、延出部の先端の、径方向内側に爪の係止段部(突起)が形成されてもよい。
本発明の医療用具セットは、上記本発明の医療用コネクタと留置針(上記参照)とを備える。
本発明はまた一般的なコネクタにも適用可能であり、本発明の雄コネクタは、
液路と該液路の入口部分に形成された受け部とを有する雌コネクタに接続される雄コネクタであって、
内部を前記液が通るようになっている胴体部と、
前記胴体部から延び出すと共に内部を前記液が通るようになっている、前記受け部に挿入される筒状の挿入部と、
当該雄コネクタと前記雌コネクタとを接続するための係止手段を構成する係止爪及び係止爪受けのうちの一方と、
を備え、
前記挿入部が、前記液の流通時に当該液からの圧力を受けて拡径し、その外周面が前記雌コネクタの前記受け部の内周面に密着するようになっている。
上述したように、本発明によれば、簡単に接続でき、良好な水密シール性も確保できる医療用コネクタ及び医療用具セット等を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の医療用コネクタを示す図であり、(A)が縦断面図であり、(B)が左側面図である。図2(A)は図1のコネクタの平面図であり、図2(B)は底面図である。
なお、以下の説明では、図面の記載に合わせて「上下」、「左右」といった方向を示す語句を用いるが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
図1に示すように、この医療用コネクタ10は、一例として、全長が20〜30mm程度の比較的小さな樹脂成形品であり、薬液が通る液路11を有している。このコネクタ10は、コネクタの基端側である筒状の胴体部13と、該胴体部13から上方に向かって(軸線方向に)延び出した挿入部15と、を備えている。胴体部13の左右両側には、コネクタ10を医療用具(詳細下記)に接続するための一対の係止爪18が形成されている。
図1に示すように、液路11の入り口部分は胴体部13の内孔(胴体部13の下端から所定深さだけ掘り込まれた穴)によって構成されており、ここに、不図示のチューブが接続される。なお、このチューブの基端側(不図示)は、例えば造影剤の入ったシリンジに接続される。
挿入部15の長さは、一例として10〜15mm程度である。挿入部15の内周面及び外周面はいずれもテーパ状とされ、これにより、挿入部15の肉厚が先端にいくにつれて徐々に薄くなっている。例えば、挿入部15の根本での肉厚がおよそ1mmであり、先端での肉厚がおよそ0.5mmであってもよい。
一対の係止爪18は、胴体部13から径方向外側に張り出した支持部18aと、この支持部18aの径方向外側の端部から上方に向かって延びる延出部18bと、を有し、全体として略L字状に形成されている。延出部18bの先端側は爪19となっており、この例では、爪19の係止段部は外側に形成されている。
後述するように、この一対の係止爪18は、カテーテルハブの係止孔(詳細下記)に挿入されて係止される(図5参照)。
図1(B)に示すように、係止爪18を係止孔(詳細下記)に入れやすくするために、爪19は、側方から見た輪郭形状が先細りに形成されている。図2(A)に示すように、爪19は胴体部13等と中心を同じくする円弧状に形成されている。
次に、図3、図4を参照してカテーテルハブ30について説明する。
図3は、図1のコネクタを接続することができるカテーテルハブを示しており、図3(A)が正面図であり、図3(B)が左側面図であり、図3(C)が縦断面図である。図4(A)は図3のカテーテルハブの平面図であり、図4(B)は底面図である。
このカテーテルハブ30は、一例として樹脂製であり、全体として先細り形状に形成された本体部31と、その基端部(図示下端)において該本体部31の両側に張り出した一対の枠部38と、を有している。図3(C)に示すように、ハブ30の内側は先細りの内孔31hとなっている。この内孔31hの下側およそ半部は、コネクタ10の挿入部15が挿入される受け部8となっている。内孔内周面のテーパ角度は、一例として、コネクタの挿入部10の外周面のテーパ角度と同じである。
図3(C)に示すように、本体部31の先端部には、患者の血管等に差し込まれるカテーテル(一般に柔軟なものを指し、カニューレと呼ばれることもある。)が取り付けられる。このようにカテーテルハブ30にカテーテル2が取り付けられたものを留置針5という。留置針の他の例については、図13を参照して後述する。
なお、このような柔軟なカテーテル2を患者の血管等にスムーズに刺せるように、カテーテル2の内側に硬質な内針を配した二重針構造が採用されている。二重針構造自体は従来公知であり、例えば特開2007−275304にも開示されている。一般的な二重針構造においては、カテーテル2(外針)の内側に金属製の硬質な内針がスライド自在に挿入されており、初期状態では、内針の先端がカテーテル2の先端よりも僅かに突出している。このような二重構造となっていることで針全体としての剛性が確保され、患者の血管等への穿刺がスムーズに実施できる。穿刺した後、内針を引き抜くことで、外針であるカテーテル2が留置されることとなる。このように内針を引き抜くための機構に関しても従来種々提案されている。本実施形態においては、例えば、内針の基端にワイヤーが接続されており、それを引くことで内針が抜去される機構や、又は、スプリングの付勢力を利用して、内針が抜去される機構を利用することができる。
図3(B)に示すように、本体部31の外周面には、軸線方向に所定の間隔をあけて2つのつば部35が形成されており、これにより、カテーテルハブ30の持ち易さが改善されている。この例では、手前側のつば部35が大きく、先端側のつば部35が小さく形成されている。
つば部35は、図4(A)に示すようにその輪郭が略U字状に形成され、本体部31の全周にわたってではなく、片側のみに張り出している。このようにつば部35が片側のみに形成されている構成によれば、つば部35が形成されていない側の本体部31を患者の腕(一例)に当接させるようにすることで、カテーテルハブ5の取付けが安定化する。
図4(B)に示すように、本体部31から左右両側(上記つば部35とは略直行する向き)に張り出した各枠部38は略コ字状に形成されており、その内側が、上記コネクタ側の係止爪18が挿入される係止孔36となっている。枠部38の径方向外側部分は、コネクタの爪19のカーブ(図2(A)参照)に対応した円弧状に形成されている。
各枠部38がコ字状に形成されていることで、カテーテルハブ30の、患者に当接する側(図4(B)の図示下側)にフラットな当接面38sが形成されている。このような構成によれば、留置針(カテーテルハブ)の取付けの安定性をより向上させることができる。
次に、以上のように構成された本実施形態の医療用コネクタ10を、カテーテルハブ(留置針)に接続する動作について説明する。なお、限定されるものではないが、以下、カテーテル2を患者の腕の血管に刺す例について説明する。
まず、上記したような二重針構造における従来公知の穿刺方法により、二重針を患者の腕の血管に刺すと共に、内針を引き抜いて、図3(C)の状態の留置針5のみを患者の腕に留置する。次いで、この留置針5のカテーテルハブ30に対してコネクタ10を接続する(図5参照)。
一例として、カテーテルハブ30を一方の手で摘んで押さえつつ、反対側の手でコネクタ10を摘み、コネクタ10をカテーテルハブ30に向けて移動させることで接続を行う。この際、コネクタ10の一対の係止爪18が、ハブ側の各係止孔36内に挿入される。挿入の途中では、各係止爪18は、径方向内側に弾性的に変形する。係止爪18が所定位置まで挿入されると、係止爪18は径方向外側に復元しこれにより爪19の係止段部が枠部38に係止し、コネクタ10とカテーテルハブ30とが接続される。
この状態では、コネクタ10の挿入部15が、ハブ30の内孔31hに挿入されており、挿入部15の外周面と内孔31hの内周面とが略接した状態となっている。
コネクタ10がカテーテルハブ30に接続された状態で薬液を流すと、薬液の圧力を受けてコネクタ10の挿入部15が拡径しようとする。これにより、挿入部15の外周面がハブ30の内孔内周面に押し付けられる。このような構成によれば、コネクタとハブとの接続部の水密シール性が向上するので、薬液の漏洩を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態の医療用コネクタ10によれば、コネクタをカテーテルハブにねじ込んで両部材を接続するのではなく、係止爪18(爪19)を利用して接続を行うものであるので、接続作業が非常に簡単である。なお、図5の状態において、一対の爪19を径方向内向きに押しつつコネクタ10を手前に引くことで、コネクタ10をカテーテルハブ30から取り外すことができる。
また、本実施形態のような、コネクタ10の爪19の係止段部がカテーテルハブ30の係止孔36(枠部38)に係止する構成によれば、爪19が所定位置にしっかりと係止したことを手の感覚で知ることができるので、コネクタをねじ込んで接続する方式と比較して、作業者の誤操作による接続不良が生じにくい。
なお、上記の例の他にも、例えば、係止爪18をカテーテルハブ30側に設け、枠部38をコネクタ10側に設けるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態の医療用コネクタを示す断面図である。図7(A)は図6のコネクタの平面図であり、図7(B)は底面図である。
図6に示すコネクタ110は、第1の実施形態の同様、胴体部113と、該胴体部から上方に向かって延び出した挿入部115と、を備えている。胴体部113の両側には、コネクタを前記医療用具に接続するための一対の係止爪118が形成されている。
一対の係止爪118は、胴体部113から径方向外側に張り出した支持部118aと、該支持部118aの先端部(外側の端部)にその略中央部が支持された縦に長い板状のレバー118bと、を有している。
レバー118bの先端内側には、内側に向かって突出した半円状(断面形状)の係止部119(係止段部)が形成されている。各レバー118bに形成された係止部119同士は、挿入部115を挟んで互いに対向している。レバー118bの手前側部分(下側)は、指で挟むことができるようになっており、手前側ほど互いに離れている。各レバー118bの手前側部分を内側に向けて押すことで、各レバー118bが支持部118aとの接続部を支点として回動し、係止部119同士の間隔が拡げられる。指を離すことにより、各レバー118bは元の位置に復元する。
図8、図9は、上記のコネクタ110に対応するカテーテルハブ130を示している。なお、上記実施形態同様、ハブ130の先端にカテーテルが取り付けられることで留置針を構成する。
このカテーテルハブ130は、第1の実施形態同様の本体部131と、その外周面に形成された2つのつば部135と、を有している。
本体部131の基端部では、一対の枠部に代えて、フランジ部137が形成されている。フランジ部137の断面形状は、一例として、両側に傾斜面137aが形成された山形となっている(径方向外側を頂部とする)。
次に、以上のように構成された医療用コネクタ110を、カテーテルハブ130に接続する動作について説明する。
まず、上記実施形態と同じように、カテーテルを患者の腕に刺して留置する。次いで、本実施形態のコネクタ110をカテーテルハブ130に接続する。
具体的には、コネクタ110の一対の係止爪118の手前側を指で摘んで係止部119を拡げた状態で、コネクタ110をカテーテルハブ130に差し込む。コネクタ110が所定位置まで差し込まれたところで、係止爪118を摘むのをやめ、先端の係止部119をハブのフランジ部137に係止させる。これにより、コネクタ110がハブ130に接続される。
上記実施形態同様、使用時(薬液流通時)には、コネクタ110の挿入部115(図6参照)が薬液の圧力を受けて拡径しようとし、この作用により、挿入部115の外周面がハブの内孔内周面に良好に密着し、十分な水密シール性が確保される。
以上説明したように、本発明は、第1の実施形態のような係止爪18の外側に爪の係止段部が形成されたコネクタに限らず、係止爪118の内側に係止部119が形成されたコネクタを用いてもよい。このようなコネクタであっても、係止部119とフランジ部137と間の係止作用により、コネクタとハブとの間の十分な接続強度を得ることができる。また、このようなコネクタ110は、基端部にフランジ部を有する一般的なカテーテルハブに対応できるので、汎用性も高い。
以上、本発明の幾つかの例を説明したが、本発明は上記の他にも種々変更可能である。
例えば図10、図11に示すように、カテーテルハブ230の持ち易さや取付け時の安定性を改善するため、つば部235の形状を変更してもよい。
この例では、本体部231に2つのつば部235が所定の間隔をあけて形成されている。つば部235の輪郭形状は、図11(A)に示すように、ストレートな底辺235a(患者の腕等に接する部位であることを意図して「底」と表現している)と、その両側につながる左右のR部235bと、上記底辺235aに平行な上辺235c(想像線)のところに設けられた、径方向外側にふくらんだ円弧状の突出部235dと、を有している。
また、コネクタの挿入部15、115(図1、図7参照)は、必ずしも胴体部13等と同じ材料でなくてもよく、例えば二色成形法により胴体部と挿入部とを別々に成形してもよい。この場合、胴体部は剛性のある材質(例えばポリカーボネート、ABS等)とし、一方、挿入部は比較的弾性変形し易い軟質な材質(例えばウレタン等)とすることができる。このような構成によれば、挿入部が変形し易いものであるため、薬液流通時に挿入部の外周面がカテーテルハブの内孔内周面に良好に密着し、高い水密シール性が維持される。なお、このような作用効果を得るためには、挿入部は必ずしも先細り形状である必要はなくストレートの管状であってもよい。
本体部31、131、231に形成されるつば部の数は2つに限定されるものではなく、1つ又は3つ以上であってもよい。
図12は、医療用コネクタの他の例を示す縦断面図である。
このコネクタ110は、基本的な構成は図6のものと同様であるが、挿入部115に幾つかの変更が加えられている。具体的には、挿入部115内の液路において軸方向ほぼ中央に、内径が最も小さい直管形状の縮径部111bが形成されており、その上流側(図示下側)及び下流側(図示上側)にテーパ面111a、111cが形成されている。テーパ面111aは、縮径部111bに向かって径が徐々にすぼまるテーパ面であり、テーパ面111cは、縮径部111bから離れるにつれて径が徐々に拡がるテーパ面である。挿入部115のうち、縮径部111bの外側には、挿入部115の周方向に沿って延びる環状の溝115aが形成されている。このような溝115aが形成されていることで、その部分の挿入部115の肉厚が薄くなり、結果として、薬液注入時に挿入部115が拡径し易くなる。
図13は、医療用コネクタの更に他の例を示す縦断面図である。
図13に示すように、係止爪118の先端の係止部の形状は種々変更可能であり、この係止部119′は、カテーテルハブ側の所定の係止部に係止する、径方向に延在するフラットな係止面119aを有している。このような係止部119′の場合、図6のような係止部119と比較して、コネクタとカテーテルハブとをより強固に接続することが可能となる。
図14は、留置針の他の例を示す模式図である。
図14に示すように、この留置針305はカテーテル302と、該カテーテルの基端部を支持するカテーテルハブ330と、このカテーテルハブ330に可撓性チューブ303を介して接続された別のハブ339に形成された受け部308と、を有している。この受け部308に、上記したような本発明の一例であるコネクタの挿入部15を挿入することができる。ハブ339には一対の枠部338が形成されており、ここにコネクタの爪19(図1参照)を係止させることで、ハブ339とコネクタ10とを接続することが可能である。
なお、以上説明したように、本発明の医療用コネクタ(雄コネクタ)は、図3のようなカテーテルハブ30や図8のようなカテーテルハブ130、あるいは、図13のような留置針305など、種々の医療用具に接続することができる。「医療用具」の更に別の例としては、医用チューブ同士を接続するコネクタの一方(雌コネクタ)や、液路の分岐部分に使用される幾つかの接続ポートを備えたコネクタ等が挙げられる。
第1の実施形態の医療用コネクタを示す図であり、(A)が縦断面図であり、(B)が左側面図である。 第1の実施形態の医療用コネクタを示す図であり、(A)が図1のコネクタの平面図であり、(B)は底面図である。 図1のコネクタを接続することができるカテーテルハブを示す図であり、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が縦断面図である。 (A)は図3のカテーテルハブの平面図であり、図4(B)は底面図である。 コネクタをカテーテルハブ(留置針)に接続した状態を示す断面図である。 第2の実施形態の医療用コネクタを示す断面図である。 (A)は図6のコネクタの平面図であり、(B)は底面図である。 本発明の他の実施形態のカテーテルハブを示す図であり、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が縦断面図である。 (A)は図8のカテーテルハブの平面図であり、(B)は底面図である。 本発明の更に他の実施形態のカテーテルハブを示す図であり、(A)が正面図であり、(B)が左側面図であり、(C)が縦断面図である。 (A)は図10のカテーテルハブの平面図であり、(B)は底面図である。 医療用コネクタの他の例を示す縦断面図である。 医療用コネクタの更に他の例を示す縦断面図である。 留置針の他の例を示す模式図である。
符号の説明
2、302 カテーテル
5、305 留置針
10、110、110′ コネクタ
11 液路
13、113 胴体部
15、115 挿入部
18、118 係止爪
30、130、230 カテーテルハブ
31、131、231 本体部
35、135、235 つば部
36 挿入孔
38 枠部

Claims (11)

  1. 液路と該液路の入口部分に形成された受け部とを有する雌コネクタに接続される雄コネクタであって、
    内部を前記液が通るようになっている胴体部と、
    前記胴体部から延び出すと共に内部を前記液が通るようになっている、前記受け部に挿入される筒状の挿入部と、
    当該雄コネクタと前記雌コネクタとを接続するための係止手段を構成する係止爪及び係止爪受けのうちの一方と、
    を備え、
    前記挿入部が、前記液の流通時に当該液からの圧力を受けて拡径し、その外周面が前記雌コネクタの前記受け部の内周面に密着する雄コネクタ。
  2. 薬液が流れる液路と該液路の入口部分に形成された受け部とを有する医療用具に接続される医療用コネクタであって、
    内部を前記薬液が通るようになっている胴体部と、
    前記胴体部から延び出すと共に内部を前記液が通るようになっている、前記受け部に差し込まれる筒状の挿入部と、
    コネクタと前記医療用具とを接続するための係止手段を構成する係止爪及び係止爪受けのうちの一方と、
    を備え、
    前記挿入部が、前記薬液の流通時に当該薬液からの圧力を受けて拡径し、その外周面が前記医療用具の前記受け部の内周面に密着する医療用コネクタ。
  3. 前記挿入部の外周面が先細り形状であり、かつ、前記挿入部の肉厚が先端に向かって徐々に薄く形成されている、請求項2に記載の医療用コネクタ。
  4. 前記挿入部が、前記胴体部の材料より軟質な材料で構成されている、請求項2又は3に記載の医療用コネクタ。
  5. 前記医療用具が留置針である、請求項2〜4のいずれか1項に記載の医療用コネクタ。
  6. 一対の前記係止爪が前記胴体部の両側に設けられている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の医療用コネクタ。
  7. 各係止爪は、
    前記胴体部から径方向外側に張り出した支持部と、
    該支持部の径方向外側の端部からコネクタ先端側に向かって延び出した延出部と、
    を有する、請求項6に記載の医療用コネクタ。
  8. 請求項7記載の医療用コネクタにおいて、
    前記延出部の先端の、径方向外側に係止段部が形成されている、医療用コネクタ。
  9. 請求項7記載の医療用コネクタにおいて、
    前記延出部の先端の、径方向内側に爪の係止段部が形成されている、医療用コネクタ。
  10. 請求項2〜9のいずれか1項に記載の医療用コネクタと、
    該医療用コネクタが接続される医療用具と、
    を備えた医療用具セット。
  11. 前記医療用具が留置針であって、
    該留置針は、
    その先端側が患者の体に刺し込まれるカテーテルと、
    該カテーテルの基端部を支持するカテーテルハブと、
    該カテーテルハブに形成されるか、又は、該カテーテルハブに可撓性チューブを介して接続された別のハブに形成された、前記医療用コネクタの挿入部が挿入される受け部と、
    を有している、請求項10に記載の医療用具セット。
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