[go: up one dir, main page]

JP2009139055A - 調理器用トッププレート - Google Patents

調理器用トッププレート Download PDF

Info

Publication number
JP2009139055A
JP2009139055A JP2007318367A JP2007318367A JP2009139055A JP 2009139055 A JP2009139055 A JP 2009139055A JP 2007318367 A JP2007318367 A JP 2007318367A JP 2007318367 A JP2007318367 A JP 2007318367A JP 2009139055 A JP2009139055 A JP 2009139055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
cooker
shielding layer
light
light shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007318367A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ikegami
耕司 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2007318367A priority Critical patent/JP2009139055A/ja
Priority to CN2008801127958A priority patent/CN101836045B/zh
Priority to PCT/JP2008/069111 priority patent/WO2009075141A1/ja
Priority to US12/747,025 priority patent/US8794227B2/en
Priority to EP08858917.1A priority patent/EP2233840B1/en
Publication of JP2009139055A publication Critical patent/JP2009139055A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C15/00Details
    • F24C15/10Tops, e.g. hot plates; Rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3429Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials at least one of the coatings being a non-oxide coating
    • C03C17/3435Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials at least one of the coatings being a non-oxide coating comprising a nitride, oxynitride, boronitride or carbonitride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3429Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials at least one of the coatings being a non-oxide coating
    • C03C17/3482Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials at least one of the coatings being a non-oxide coating comprising silicon, hydrogenated silicon or a silicide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

【課題】絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることができ、かつ内部に設置された青色LED等の表示のための光の視認性及び美観を保つための遮光性に優れると共に、耐熱性に優れた調理器用トッププレートを得る。
【解決手段】調理器の上方に配置される調理器用トッププレート10であって、ガラス基板1と、ガラス基板1の一方の面上に設けられ、膜厚が50〜190nmであり、SiまたはGeからなる遮光層2と、遮光層2の上に設けられ、膜厚が50〜200nmであり、窒化珪素、酸化珪素、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム及び酸化タンタルからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる保護層3とを備えることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁加熱(IH)調理器、赤外線加熱調理器、ガス調理器などの調理器の上方に配置される調理器用トッププレートに関するものである。
電磁加熱調理器や赤外線加熱調理器に用いられるトッププレートとしては、低熱膨張であるガラス、セラミックス等の材料が用いられている。また、ガス調理器においても、美観性や清掃性が優れていることから、低熱膨張のガラス、セラミックス材料等が用いられるようになっている。これらのガラス等を用いたトッププレートにおいては、内部の調理器や温度センサーなどを視覚的に隠蔽するため、Ti膜などの金属膜を基板上に形成し、金属光沢などによる美観をトッププレートに付与している。
図2は、このような従来の調理器用トッププレートを示す断面図である。図2に示すように、調理器用トッププレート10は、ガラス基板1の上に、金属膜からなる遮光層2が設けられ、遮光層2の上にSiN膜などからなる保護層3が設けられている。遮光層2は、上述のように、金属光沢を付与することにより、内部の調理器を視覚的に隠蔽するために設けられている。また、保護層3は、加熱によって遮光層が酸化されるのを防止するために設けられている。
従来のトッププレートにおいては、上述のように、遮光層2として、例えば、Ti膜が形成されている。Ti膜を遮光層2として用いることにより、良好な耐熱性を得ることができるが、Ti膜は導電性の高い金属膜であり、図2に示すように、タッチセンサー部4を形成する場合、タッチセンサー部4に対応する領域には、絶縁膜7を設ける必要があった。タッチセンサー部4の基板1の上方面には導電インク層5が形成されており、絶縁膜7を形成することにより、導電インク層5と、その反対側に設けられる電極6との間で静電容量を形成することができ、静電容量式スイッチを構成することができる。
従って、Ti膜などの導電性が良好な金属膜を遮光層2として用いた従来のトッププレートにおいては、タッチセンサー部を形成する領域に、遮光層及び保護層に代えて絶縁膜を形成する必要があった。このため、例えば、印刷法で絶縁膜を形成し、その部分をマスキングした後、遮光層及び保護層を形成する必要があり、製造工程が複雑になるという問題があった。また、絶縁膜を形成した部分は、他の部分と色が異なるため、美観が損なわれるという問題もあった。従って、絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることができる調理器用トッププレートが求められている。
また、最近の調理器においては、内部にLED等の発光源を設け、この発光源からの光を火力の強弱等を示すための表示として用いるものが知られている。しかしながら、従来の調理器用トッププレートは、短波長の透過率が低いため、このようなLEDの光、特に青色LEDの光を透過しにくいという問題があった。
特許文献1においては、Si、Tiなどの種々の金属膜を遮光層として用いた調理器用トッププレートが提案されている。しかしながら、この従来技術における調理器用トッププレートは、種々の色に着色することができ、かつ耐熱性に優れたトッププレートとすることを目的とするものであり、青色LED等の表示のための光の視認性を高めることについては検討されていない。また、この従来技術においては、耐熱性の評価がなされているが、より厳しい基準での耐熱性を満足することができるものではなかった。
特開2004−333102号公報
本発明の目的は、絶縁膜を設けることなくタッチセンサー部を設けることができ、かつ内部に設置された青色LED等の表示のための光の視認性及び美観を保つための遮光性に優れると共に、耐熱性に優れた調理器用トッププレートを提供することにある。
本発明は、調理器の上方に配置される調理器用トッププレートであって、ガラス基板と、ガラス基板の一方の面上に設けられ、膜厚が50〜190nmであり、SiまたはGeからなる遮光層と、遮光層の上に設けられ、膜厚が50〜200nmであり、窒化珪素、酸化珪素、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム及び酸化タンタルからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる保護層とを備えることを特徴としている。
本発明においては、SiまたはGeからなる遮光層を設けている。Si膜及びGe膜は、Ti膜に比べ、導電性が低い絶縁性の半金属膜であるので、Ti膜を遮光層として設けた従来の調理器用トッププレートのように絶縁膜を設ける必要がない。従って、絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることができる。
本発明における遮光層は、膜厚が50〜190nmである。遮光層の膜厚が厚くなり過ぎると、短波長の透過率が低くなり、火力の強弱等を示すためのLED等の光の視認性が低下する。一方、遮光層の膜厚が薄くなり過ぎると、金属光沢が得られなくなったり、調理器の内部構造を隠すための隠蔽力が低下し、美観が損なわれる。遮光層のさらに好ましい膜厚は、60〜170nmであり、特に好ましくは、70〜120nmである。
本発明において、遮光層は、ガラス基板の上に直接設けられていることが好ましい。
本発明において、遮光層の上には、保護層が設けられている。本発明における保護層は、窒化珪素、酸化珪素、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム及び酸化タンタルからなる群より選ばれる少なくとも1種から形成されている。このような保護層を設けることにより、加熱によって遮光層が酸化されるのを防止することができる。
本発明における保護層の膜厚は、50〜200nmである。保護層の膜厚が厚くなり過ぎても、遮光層の酸化を防止する効果は変化せず、コストが上昇する。また、保護層の膜厚が薄くなり過ぎると、遮光層の酸化を防止する効果が得られにくくなる。保護層のより好ましい膜厚は、50〜190nmであり、特に好ましくは、60〜180nmである。
また、保護層の膜厚により、トッププレートを透過することができる光の波長域が変化する。上述のように、トッププレートは、一般に短波長域の光を透過させにくい。従って、青色LED等の青色の発光源からの光を効率良く透過させるためには、保護層が設けられた側から観測される反射スペクトルの最小ピークが、波長470〜480nmの範囲となるように、保護層の膜厚が設定されていることが好ましい。このような観点から、保護層を窒化珪素から形成する場合には、150〜170nmの膜厚であることが好ましい。また、酸化珪素から保護層を形成する場合には、67〜87nmの膜厚であることが好ましい。また、酸化チタンから保護層を形成する場合には、135〜155nmの膜厚であることが好ましい。また、酸化ニオブから保護層を形成する場合、145〜165nmの膜厚であることが好ましい。また、酸化ジルコニウムから保護層を形成する場合、155〜175nmの膜厚であることが好ましい。また、酸化タンタルから保護層を形成する場合、150〜170nmの膜厚であることが好ましい。
本発明においては、上述のような遮光層及び保護層をガラス基板上に設けることにより、上述のように、絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることができる。また、内部に設置された青色LED等の表示のための光の視認性及び美観を保つための遮光性に優れると共に、耐熱性に優れている。
本発明において、遮光層及び保護層は、調理器が位置する内部側の面の上に形成されていることが好ましい。すなわち、本発明の調理器用トッププレートは、遮光層及び保護層が形成された面を下方にして、調理器の上方に配置して用いることが好ましい。しかしながら、本発明は、これらに限定されるものではなく、遮光層及び保護層を上方に位置した状態で、調理器の上方に配置してもよい。
本発明における遮光層及び保護層の形成方法は、特に限定されるものではなく、従来から公知の薄膜形成方法を採用することができるが、蒸着法、特にスパッタリング法で形成することが好ましい。
本発明におけるガラス基板は、600℃からの急冷に耐える、いわゆる耐熱衝撃性に優れたガラスが使用でき、具体的には50×10−7/℃以下の熱膨張係数を有するガラスが好適であり、低膨張の硼珪酸ガラス、石英ガラスあるいはβ−石英固溶体を主結晶とする低膨張結晶化ガラスが使用可能である。特に、30〜500℃における平均熱膨張係数が、−10〜+30×10−7/℃、さらに好ましくは−10〜+20×10−7/℃のガラスは、耐熱衝撃性がさらに高く、燃焼時に、ガラス基板内での温度分布が大きくなってもストレスが発生しにくく割れにくいため好ましい。
本発明の調理器用トッププレートは、上述のように、絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることができるものであるが、必ずしもタッチセンサー部が設けられるトッププレートに限定されるものではない。
また、本発明の調理器用トッププレートは、調理器用トッププレートを透過して表示するため発光する青色LEDを備えた調理器に用いることができ、この場合、青色LEDから出た青色光を高い透過率で透過することができ、良好な視認性で表示させることができる。しかしながら、本発明は、このような青色LED等の発光源が設けられた調理器以外の調理器にも用いることができるものである。
本発明の調理器用トッププレートは、絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることができる。また、本発明の調理器用トッププレートは、内部に設置された青色LED等の表示のための光の視認性及び美観を保つための遮光性に優れていると共に、耐熱性に優れている。
以下、本発明を具体的な実施形態により説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に従う一実施形態の調理器用トッププレートを示す断面図である。図1に示すように、ガラス基板1の一方面の上には、遮光層2が設けられており、遮光層2の上に保護層3が設けられている。本実施形態において、遮光層2は、例えばSi膜から形成されており、その膜厚は50〜190nmの範囲内である。また、保護層3は、例えば、Siから形成されており、その膜厚は50〜200nmの範囲内である。
図1に示すように、ガラス基板1の他方面上のタッチセンサー部4が設けられる領域には、導電インク層5が形成されている。また、導電インク層5と反対側には、電極6が設けられている。図1に示すように、本実施形態においては、タッチセンサー部4の領域に、他の領域と同様に、遮光層2及び保護層3が形成されている。本発明においては、遮光層2が、SiまたはGeから形成されるので、Ti膜に比べ導電性が低く、絶縁性を有している。このため、従来のように、タッチセンサー部に絶縁膜を設ける必要がない。このため、絶縁膜を形成し、マスキングした後に、遮光層及び保護層を形成する必要がなく、製造工程を簡略化することができる。
また、タッチセンサー部も、他の部分と同様にして形成することができるので、タッチセンサー部と他の部分で色彩が異なるという問題がなく、美観を損なうことなくタッチセンサー部を設けることかできる。
以下、本発明を具体的な実施例により説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
〔調理器用トッププレートの作製〕
ガラス基板として、結晶化ガラス(日本電気硝子社製「ネオセラムN−0」:30℃〜500℃における平均線熱膨張係数−5×10−7/℃、厚み4mm)を用いた。このガラス基板の上に、表1〜表4に示す材料を用い、表1〜表4に示す厚みとなるように、遮光層及び保護層をそれぞれ、スパッタリング法により形成した。
得られたトッププレートについて、以下のようにして遮光性、耐熱性及び青色光の透過性を評価した。
〔遮光性の評価〕
得られたトッププレートについて、波長400〜700nmの光をガラス基板から入射させて、その透過率を分光光度計を用いて測定し、JIS(日本工業規格)Z 8071に基づいて視感透過率を算出し、その平均値から遮光性を評価した。なお、波長400〜700nmにおける平均視感透過率が低い程、遮光性が優れていることを示す。
〔耐熱性の評価〕
耐熱試験前及び後において、色調及び色度を測定し、色調及び色度の変化から耐熱性を評価した。なお、色度の変化が大きい程、色調が大きく変化し、耐熱性が劣ることを示す。耐熱性試験は、電気炉内で400℃、30分間加熱することにより行った。
色調は、各試料をガラス基板(膜が形成されていない面)側から目視で観察し、その色を評価した。
色度は、波長400〜700nmの光をガラス基板から入射させて、その反射率を分光光度計を用いて測定し、JIS(日本工業規格)Z 8071に基づいて色度を算出した。
〔青色光の透過性〕
得られたトッププレートについて、波長475nmにおける透過率を分光光度計を用いて測定し、試料No.12を1としたときの相対値で評価した。なお、膜が形成された面の側から波長475nmの光を入射して透過率を測定した。
また、遮光層をガラス基板上に形成した後、遮光層の抵抗値をテスターを用いて測定した。なお、抵抗値が10Ω/□以上であれば絶縁性を有すると判断することができる。
耐熱性の評価結果、青色光の透過性、及び抵抗値の測定結果を、表1〜表4に示す。
Figure 2009139055
Figure 2009139055
Figure 2009139055
Figure 2009139055
試料No.1〜8は、本発明に従う実施例であり、試料No.9〜13は比較例である。
特許文献1には、試料No.9のように、Si膜の厚みが20nmであるトッププレートや、試料No.10のように、Si膜の厚みが200nmであるトッププレートが開示されている。しかしながら、表3に示すように、遮光層の膜厚が20nmである試料No.9は、薄赤茶系シルバーの色調を呈し、金属光沢において劣っており、また、波長400〜700nmにおける平均視感透過率が27.0%と高く、調理器の内部構造を隠蔽する遮光能力が劣っていることがわかる。また、遮光層の膜厚が200nmである試料No.10においては、青色光の透過性が、試料No.12の0.1倍であり、青色光の透過性において劣っていることがわかる。
試料No.11においては、保護層の膜厚が薄いため、耐熱試験後に変色が生じており、色度が大きく変化していることがわかる。
遮光層として、Ti膜を用いている試料No.12においては、遮光層の抵抗値が低く、絶縁性に劣っていることがわかる。このため、Ti膜を遮光層として用いた場合には、タッチセンサー部を設けるために絶縁膜を形成する必要があることがわかる。
特許文献1においては、試料No.13のように、遮光層の上下を保護層でサンドイッチした構造のトッププレートが開示されている。しかしながら、このように遮光層を保護層でサンドイッチした構造であると、耐熱試験後に、色調が変化しており、耐熱性において劣ることがわかる。
本発明に従う実施例の試料No.1〜8においては、波長400〜700nmにおける平均視感透過率が6.0%以下と小さく、調理器の内部構造を隠蔽する遮蔽能力に優れていることがわかる。また、耐熱試験前後における色調の変化及び色度の変化は小さく、良好な耐熱性を有することがわかる。また、青色光の透過性においても、従来のTi膜を遮光層として用いた試料No.12に比べ、高くなっており、青色光の視認性において優れていることがわかる。
また、遮光層の抵抗値が高く、絶縁性を有するため、絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることが可能であることがわかる。
上記実施例においては、Si膜を遮光層として用いたが、遮光層としてGe膜を用いた場合においても、同様の効果が得られることを確認している。
また、上記実施例においては、保護層として、Si膜を用いたが、保護層として、SiO膜、TiO膜、Nb膜、ZrO膜、及びTa膜を用いた場合にも、上記と同様の効果が得られることを確認している。
以上のように、本発明によれば、絶縁膜を設けることなく、タッチセンサー部を設けることができ、かつ内部に設置された青色LED等の表示のための光の視認性及び美観を保つための遮光性に優れており、さらには耐熱性に優れた調理器用トッププレートとすることができる。
本発明に従う一実施形態の調理器用トッププレートを示す断面図。 従来の調理器用トッププレートを示す断面図。
符号の説明
1…ガラス基板
2…遮光層
3…保護層
4…タッチセンサー部
5…導電インク層
6…電極
7…絶縁膜
10…調理器用トッププレート

Claims (5)

  1. 調理器の上方に配置される調理器用トッププレートであって、
    ガラス基板と、
    前記ガラス基板の一方の面上に設けられ、膜厚が50〜190nmであり、SiまたはGeからなる遮光層と、
    前記遮光層の上に設けられ、膜厚が50〜200nmであり、窒化珪素、酸化珪素、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム及び酸化タンタルからなる群より選ばれる少なくとも1種からなる保護層とを備えることを特徴とする調理器用トッププレート。
  2. 前記遮光層及び前記保護層が、前記調理器が位置する内部側の面の上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の調理器用トッププレート。
  3. 前記保護層が設けられた側から観測される反射スペクトルの最小ピークが波長470〜480nmの範囲となるように、前記保護層の膜厚が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の調理器用トッププレート。
  4. 前記調理器を制御するためのタッチセンサー部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理器用トッププレート。
  5. 前記調理器が、調理器用トッププレートを透過して表示するため発光する青色LEDを備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理器用トッププレート。
JP2007318367A 2007-12-10 2007-12-10 調理器用トッププレート Pending JP2009139055A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007318367A JP2009139055A (ja) 2007-12-10 2007-12-10 調理器用トッププレート
CN2008801127958A CN101836045B (zh) 2007-12-10 2008-10-22 烹调器用面板
PCT/JP2008/069111 WO2009075141A1 (ja) 2007-12-10 2008-10-22 調理器用トッププレート
US12/747,025 US8794227B2 (en) 2007-12-10 2008-10-22 Top plate for cooking appliance
EP08858917.1A EP2233840B1 (en) 2007-12-10 2008-10-22 Top plate for cooking appliance

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007318367A JP2009139055A (ja) 2007-12-10 2007-12-10 調理器用トッププレート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009139055A true JP2009139055A (ja) 2009-06-25

Family

ID=40755386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007318367A Pending JP2009139055A (ja) 2007-12-10 2007-12-10 調理器用トッププレート

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8794227B2 (ja)
EP (1) EP2233840B1 (ja)
JP (1) JP2009139055A (ja)
CN (1) CN101836045B (ja)
WO (1) WO2009075141A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140040153A (ko) * 2011-06-15 2014-04-02 유로케라 에스.엔.씨. 발광 컬러 디스플레이를 포함하는 유리세라믹 물품
WO2016059899A1 (ja) * 2014-10-17 2016-04-21 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート
JP2017008152A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 インクおよびそのインクを用いた電磁誘導加熱調理器
KR20180004570A (ko) * 2016-07-04 2018-01-12 (주)쿠첸 전기 레인지의 표시부 보호 구조체
WO2021117572A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5439760B2 (ja) * 2008-07-18 2014-03-12 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート
FR2962192B1 (fr) * 2010-06-30 2014-02-07 Eurokera Dispositif de cuisson comprenant une plaque en verre ou vitroceramique, du type possedant au moins un moyen de masquage d'elements internes recouverts par la plaque
ES2385152A1 (es) * 2010-12-23 2012-07-19 Bsh Electrodomesticos España, S.A. Dispositivo de aparato doméstico.
CN102173115A (zh) * 2010-12-31 2011-09-07 东莞市东日光学科技有限公司 一种不导电装饰膜
DE102011018364A1 (de) 2011-04-01 2012-10-04 Oerlikon Trading Ag, Trübbach Näherungssensor
CN103021281A (zh) * 2011-09-23 2013-04-03 欧姆龙(上海)有限公司 Led显示器
ES2452939B1 (es) 2012-10-03 2015-03-12 Bsh Electrodomesticos Espana Dispositivo de aparato doméstico
ES2501340B1 (es) * 2013-04-01 2015-07-08 Bsh Electrodomésticos España, S.A. Dispositivo de aparato doméstico
CN110357453B (zh) * 2018-04-09 2021-11-30 蓝思科技(长沙)有限公司 蓝膜、制作方法及电子产品
CN113372015B (zh) * 2021-06-18 2022-08-26 安徽立光电子材料股份有限公司 一种光学膜制作方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005063949A (ja) * 2003-07-30 2005-03-10 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレート及びその製造方法
JP2006004630A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
JP2006125645A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレート
JP2007080701A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2007170754A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレートおよびその製造方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4002883A (en) * 1975-07-23 1977-01-11 General Electric Company Glass-ceramic plate with multiple coil film heaters
JPH0875171A (ja) 1994-08-31 1996-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
US6515310B2 (en) * 2000-05-06 2003-02-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device and electric apparatus
DE20019210U1 (de) * 2000-11-11 2001-01-25 Schott Glas, 55122 Mainz Kochfeld
FR2833256B1 (fr) * 2001-12-11 2004-09-17 Snc Eurokera Plaques vitroceramiques, plaques de cuisson les comprenant et leurs procedes de fabrication
JP3620502B2 (ja) 2002-01-16 2005-02-16 松下電器産業株式会社 加熱調理器
JP4155096B2 (ja) 2002-05-16 2008-09-24 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート
JP2005090906A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレート
JP4501152B2 (ja) * 2003-09-24 2010-07-14 日本電気硝子株式会社 ガラス物品
WO2006068782A2 (en) * 2004-12-22 2006-06-29 3M Innovative Properties Company Touch sensors incorporating capacitively coupled electrodes
DE102005018246A1 (de) 2005-04-19 2006-10-26 Schott Ag Glas- oder Glaskeramik-Artikel mit dekorativer Beschichtung
JP4779443B2 (ja) 2005-05-25 2011-09-28 鳴海製陶株式会社 発光表示板及び加熱調理器
DE102005046570B4 (de) * 2005-10-01 2010-01-21 Schott Ag Unterseitig beschichtete Glaskeramikplatte
JP2007134114A (ja) 2005-11-09 2007-05-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
FR2894328B1 (fr) 2005-12-05 2017-10-06 Eurokera Plaque vitroceramique transparente ou translucide et son procede de fabrication
DE102006027739B4 (de) * 2006-06-16 2008-05-29 Schott Ag Kochfeld mit einer Glaskeramikplatte als Kochfläche

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005063949A (ja) * 2003-07-30 2005-03-10 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレート及びその製造方法
JP2006004630A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Sanyo Electric Co Ltd 加熱調理器
JP2006125645A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレート
JP2007080701A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理器
JP2007170754A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレートおよびその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140040153A (ko) * 2011-06-15 2014-04-02 유로케라 에스.엔.씨. 발광 컬러 디스플레이를 포함하는 유리세라믹 물품
KR101939423B1 (ko) 2011-06-15 2019-01-16 유로케라 에스.엔.씨. 발광 컬러 디스플레이를 포함하는 유리세라믹 물품
WO2016059899A1 (ja) * 2014-10-17 2016-04-21 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート
JP2016080266A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート
US10393389B2 (en) 2014-10-17 2019-08-27 Nippon Electric Glass Co., Ltd. Top plate for cooking device
JP2017008152A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 インクおよびそのインクを用いた電磁誘導加熱調理器
KR20180004570A (ko) * 2016-07-04 2018-01-12 (주)쿠첸 전기 레인지의 표시부 보호 구조체
KR102175629B1 (ko) 2016-07-04 2020-11-06 (주)쿠첸 전기 레인지의 표시부 보호 구조체
WO2021117572A1 (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 日本電気硝子株式会社 調理器用トッププレート

Also Published As

Publication number Publication date
US8794227B2 (en) 2014-08-05
WO2009075141A1 (ja) 2009-06-18
EP2233840B1 (en) 2015-09-09
EP2233840A1 (en) 2010-09-29
EP2233840A4 (en) 2013-11-13
CN101836045A (zh) 2010-09-15
US20100269813A1 (en) 2010-10-28
CN101836045B (zh) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009139055A (ja) 調理器用トッププレート
US20200124771A1 (en) Pane having an electrically conductive coating, with reduced visibility of fingerprints
JP4120793B2 (ja) 調理器用トッププレート
JP2006125645A (ja) 調理器用トッププレート
KR102221746B1 (ko) 코팅된 유리 세라믹판
JP6398589B2 (ja) 調理器用トッププレート
JP2024150747A (ja) 膜付き透明基板及び調理器用トッププレート
JP5434739B2 (ja) 調理器用トッププレート
JP2009167088A (ja) 調理器用トッププレート及びその製造方法
JP5182102B2 (ja) 調理器用トッププレート
JP2005090906A (ja) 調理器用トッププレート
KR20220143588A (ko) 판형 유리 또는 유리 세라믹 부재, 그의 제조 방법 및 이의 용도
JP2004211910A (ja) 調理器用トッププレート
WO2022130953A1 (ja) 膜付き透明基板及び調理器用トッププレート
WO2017043640A1 (ja) 調理器用トッププレート
US10194493B2 (en) Household appliance apparatus
KR20240116892A (ko) 막 부착 투명 기판, 조리기용 탑플레이트, 가열 조리기용 창유리, 및 커버 유리
JP2004205190A (ja) 調理器用トッププレート
JP5700229B2 (ja) 調理器用トッププレート
KR20240127329A (ko) 막 부착 투명 기판, 조리기용 탑플레이트, 가열 조리기용 창유리, 및 커버 유리
JP2010190482A (ja) 調理器用トッププレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121022

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130423

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130502

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130726