JP2009275209A - 粘着剤、粘着シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロピレン、炭素数4〜12のα−オレフィンおよびエチレンを共重合成分として含む結晶性プロピレン系共重合体を含有してなる粘着剤であって、前記プロピレン系共重合体が、示差走査熱量計(DSC)での0〜200℃の温度範囲における測定において、1.1〜24.0J/gの吸熱ピークを有することを特徴とする粘着剤。
【選択図】なし
Description
使用したプロピレン系共重合体の組成比及び特性値を表1に示す。
(注)表1中、P:B:Eはプロピレン:ブテン−1:エチレンを示す。なお、重量平均分子量(Mw)は、高温GPC法(カラム:東ソー製、TSKgel GMHHR−H(20)×3、溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン、ポリスチレン換算)により、流量1.0ml/分、濃度1.0mg/ml、カラム温度140℃にて、測定した値である。
粘着剤層の形成材として、表1中の結晶性プロピレン系共重合体(1)を用い、基材層の形成材として、低密度ポリエチレン(東ソー社製、ペトロセン172)を用い、それぞれをインフレーション成形法によりダイス温度180℃にて共押出しし、粘着シートを得た。なお、粘着剤層の厚さは6μm、基材層の厚さは50μmとなるように調整した。
粘着剤層の形成材として、表1中の結晶性プロピレン系共重合体(2)を用い、基材層の形成材として、ポリプロピレン(日本ポリプロ社製、ノバテックPP FY6C)を用い、それぞれをインフレーション成形法によりダイス温度220℃にて共押出しし、粘着シートを得た。なお、粘着剤層の厚さは10μm、基材層の厚さは40μmとなるように調整した。
粘着剤層の形成材として、表1中の結晶性プロピレン系共重合体(3)を用い、結晶性プロピレン系共重合体(3)100重量部に対して、水添石油系粘着付与樹脂(荒川化学社製、アルコンP−100)10重量部を使用した以外は、実施例1に準じて、調整した。なお、粘着剤層の厚さは6μm、基材層の厚さは50μmとなるように調整した。
まず、離型剤を以下の方法により、調製した。
基材層(B)の形成材として、低密度ポリエチレン(住友化学社製、スミカセンL−705)100重量部に対して、ポリプロピレン(日本ポリプロ社製、ウィンテック WFX4T)10重量部、上記実施例4で使用する離型剤を7重量部混合したものを用いたこと以外は、実施例4と同様の方法により、粘着シートを得た。なお、粘着剤層の厚さは6μm、基材層(A)の厚さを45μm、基材層(B)の厚さを5μmとなるように調整した。
実施例1において、粘着剤層の形成材として、エチレン/オクテン二元共重合体(デュポン社製、アフィニティーPF−1140)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。なお、粘着剤層の形成材として用いた前記エチレン/オクテン二元共重合体は前記測定条件において吸熱ピーク95.7℃(40.5J/g)を有していた。なお、粘着剤層の厚さは6μm、基材層の厚さは50μmとなるように調整した。
粘着剤層の形成材として、非晶性エチレン/プロピレン/ブテン三元共重合体(P:E:B=80:6:14、Mw=5.7×105)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして粘着シートを得た。粘着剤層の厚さは6μm、基材層の厚さは50μmとなるように調整した。なお、粘着剤層の形成材として用いた前記非晶性エチレン/プロピレン/ブテン三元共重合体は、前記測定条件において吸熱ピークを示さなかった。
粘着剤として、SEBS(旭化成社製、タフテックH1221)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、粘着シートを得た。粘着剤層の厚さは10μm、基材層の厚さは50μmとなるように調整した。なお、粘着剤の形成材として用いた前記SEBSは、前記測定条件において、吸熱ピークを示さなかった。
粘着剤層の形成材として、プロピレン/α−オレフィン二元共重合体(三井化学社製、タフマーXR107L)100重量部に対して、水添石油系粘着付与樹脂(荒川化学社製、アルコンP−100)10重量部を使用した以外は、実施例2に準じて、調整した。なお、粘着剤層の厚さは10μm、基材層の厚さは60μmとなるように調整した。また、粘着剤層の形成材として用いた前記プロピレン/α−オレフィン二元共重合体は前記測定条件において吸熱ピーク108.3℃(24.1J/g)を有していた。
水添石油系粘着付与樹脂を60重量部使用以外は、実施例2と同様にして、粘着シートを得た。なお、粘着剤層の厚さは6μm、基材層の厚さは50μmとなるように調整した。
得られた粘着シートを、SUS304BA仕上げ板(日新製鋼社製、DNA−SUS、SUS304BA仕上げ)に、2kgローラーの2往復圧着により貼り付けた後、23℃で1時間放置後の接着力(N/20mm)を測定した。測定条件:23℃×65%RH、剥離速度300mm/分、180度ピール。
得られた粘着シートを、SUS304BA仕上げ板に、2kgローラーの2往復圧着により貼り付けた後、50℃で30日間放置後の接着力(N/20mm)を測定した。測定条件:23℃×65%RH、剥離速度300mm/分、180度ピール。
接着上昇率(%)=100×(経持接着力−初期接着力)/(初期接着力)
得られた粘着シートを、SUS304HL仕上げ板(日新製鋼社製、DNA−SUS、SUS304HL仕上げ)に、2kgローラーの2往復圧着により貼り付けた後、23℃で1時間放置後の接着力(N/20mm)を測定した。測定条件:23℃×65%RH、剥離速度300mm/分、180度ピール。
得られた粘着シートを、図1に示すように、SUS304BA仕上げ板上に、気泡部、皺部を設けた状態で貼付して、80℃×30日間放置した後、前記気泡部と皺部における糊残り性を目視にて、確認した。糊残りが確認されたものを凝集力×とし、確認されなかったものを凝集力○と判断した。
JIS Z0237(2000)に基づき、ロール状に巻回した幅20mmの粘着シートを試験試料とし、測定雰囲気温度23℃下、巻戻し力測定装置を使用して、巻戻し速度0.3m/分(低速巻戻し)、30m/分(高速巻戻し)の各条件下における巻戻し力(N/20mm)を測定した。なお、巻戻し力は、出力された巻戻し力の最大値を巻戻し力とした。また、粘着シートの巻戻しを行っている際に粘着シートが裂けていないか確認した。
B:皺部
C:SUS304BA仕上げ板
PSAS:粘着シート(表面保護シート)
Claims (7)
- プロピレン、炭素数4〜12のα−オレフィンおよびエチレンを共重合成分として含む結晶性プロピレン系共重合体を含有してなる粘着剤であって、
前記プロピレン系共重合体が、示差走査熱量計(DSC)での0〜200℃の温度範囲における測定において、1.1〜24.0J/gの吸熱ピークを有することを特徴とする粘着剤。 - 請求項1記載の粘着剤からなる粘着剤層が、基材の少なくとも片面に形成されていることを特徴とする粘着シート。
- 表面保護用途に使用されることを特徴とする請求項2記載の粘着シート。
- 請求項2又は3記載の粘着シートが、共押出し法により形成されていることを特徴とする粘着シートの製造方法。
- 粘着剤層、及び、1層以上の基材からなる粘着シートであって、
前記基材が、少なくとも、炭素数が8〜30の脂肪族基を有する重量平均分子量1万〜100万の離型剤、及び、ポリオレフィン系樹脂からなる層を含み、
前記粘着剤層が、プロピレン、炭素数4〜12のα−オレフィンおよびエチレンを共重合成分として含む結晶性プロピレン系共重合体を含有してなる粘着剤からなり、
前記プロピレン系共重合体が、示差走査熱量計(DSC)での0〜200℃の温度範囲における測定において、1.1〜24.0J/gの吸熱ピークを有することを特徴とする粘着シート。 - JIS Z0237(2000)における低速及び高速巻き戻し力が、1.0N/20mm以下であることを特徴とする請求項5記載の粘着シート。
- 請求項5又は6記載の粘着シートが、共押出し法により形成されていることを特徴とする粘着シートの製造方法。
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