JP2009509233A - Ｒｆｉｄエンコーディングされたインクジェットラベル及び方法 - Google Patents

Abstract

物体用の識別システムは、ラベルとして形成されたＲＦＩＤタグを含んでいる。タグは、物体に関する情報を包含するべく、エンコーディングされている。ラベルは、その上部に印刷された、エンコーディングされた情報に対応した標識を具備している。物体の複数の形態の識別情報を提供するべく、ＲＦＩＤタグ上にエンコーディングされた情報は、ラベル上に印刷された標識に対応している。識別情報を物体に提供する方法も開示されている。

Description

本発明は、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）ラベルプリンタアプリケータシステム及び方法に関するものである。更に詳しくは、本発明は、ＲＦＩＤラベルをエンコーディング（ｅｎｃｏｄｉｎｇ：符合化）し、物体に貼り付けると共に、これに印刷する能力を有するラベルプリンタアプリケータシステムに関するものである。

自動化されたＲＦＩＤエンコーディングラベルプリンタアプリケータが当技術分野において知られている。このような装置は、ＲＦＩＤタグ又はラベルをエンコーディングし、このラベル上にバーコードを印刷し、且つ、このラベルをパッケージなどの物体に貼り付けている。バーコード及びＲＦＩＤ情報が一貫性を有することを保証するべく（即ち、タグ又はラベル上に印刷された情報が、ＲＦＩＤ情報内に反映されているものと同一になることを保証するべく）、ＲＦＩＤエンコーディング及びバーコード印刷を一連の並行した方式において実行している。このような既知のアプリケータにおいては、バーコード印刷は、サーマル印刷エンジンによって提供されている。

これらの既知の自動化されたシステムは、約８０パッケージ／分（ｐｐｍ）において動作可能である。このようなシステムは、良好に機能しはするが、最近の産業界の処理要件を満足してはいない。従って、タグ（又は、ラベル）をエンコーディングし、これに印刷し、且つ、これをパッケージに貼り付けるシステムに対するニーズが存在している。望ましくは、このようなシステムは、既知のパッケージ処理動作を上回る速度において動作可能である。

物体用の識別システムは、ラベルとして形成されたＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグを含んでいる。タグは、その物体に関する情報を包含するべくエンコーディングされている。ラベルは、その上に印刷された、エンコーディングされた情報に対応した、好ましくはバーコードである、標識（ｉｎｄｉｃｉａ）を具備している。物体の複数の形態の識別情報を提供するべく、ＲＦＩＤタグ上にエンコーディングされた情報は、ラベル上に印刷された標識に対応している。又、印刷された標識は、非バーコード情報を包含することも可能である。

本システムにおいては、標識は、インクジェットプリンタによって印刷されている。印刷は、ＲＦＩＤタグをエンコーディングし、これを物体（例えば、パッケージ）に貼り付けた後に、実行可能である。即ち、ラベルは、エンコーディングされ、パッケージに貼り付けられた後に（パッケージに貼り付けられるのに伴って）印刷されている。

バーコード情報は、タグエンコーディングに対応可能である。バーコード情報は、エンコーディングされたタグから取得された情報に基づいて印刷可能である。

標識は、可変データであってよい（例えば、ラベル又はパッケージごとに変化可能である）。このような１つの利用においては、ラベルは、エンコーディングの前にその上に印刷された固定データを包含することも可能である。

ＲＦＩＤタグを具備したラベルをエンコーディングし、このラベルを物体に貼り付け、且つ、このラベル上に印刷するシステムは、ＲＦＩＤタグ上に情報をエンコーディングするエンコーダ（ｅｎｃｏｄｅｒ：符号器）、このラベルを物体に貼り付けるラベルアプリケータ（ｌａｂｅｌ ａｐｐｌｉｃａｔｏｒ）、及びこのラベル上に情報を印刷するプリンタを含んでいる。好適な実施例においては、プリンタは、インクジェットプリンタである。好ましくは、エンコーダは、アプリケータよりも前に配置されており、アプリケータは、プリンタよりも前に配置されている。

識別情報を物体に提供する方法は、ラベルとして形成されたＲＦＩＤタグ上に識別情報をエンコーディングする段階と、このラベルを物体に貼り付ける段階と、エンコーディングされた情報に対応した標識をラベル上にインクジェット印刷する段階と、を含んでいる。

この想定されている方法においては、標識は、ラベルが物体に貼り付けられた後に印刷されており、標識は、少なくとも部分的に、バーコードとして印刷されている。本システムにおいては、エンコーディングされた情報をＲＦＩＤタグから読み取る段階及び標識をラベル上に印刷する段階は、少なくとも部分的に、タグから読み取られた情報に基づいたものであってよい。

本発明のこれらの並びにその他の特徴及び利点については、添付の請求項との関連において、以下の詳細な説明を参照することにより、明らかとなるであろう。

本発明の利益及び利点については、以下の詳細な説明及び添付の図面を参照することにより、当業者に更に容易に明らかとなろう。

本発明は、様々な形態における実施例が可能であるが、本開示は、本発明の例示として見なすことを要し、且つ、示されている特定の実施例に本発明を限定することを意図したものではないという理解の下に、現時点における好適な実施例を図面に示し、且つ、以下、これについて説明することとする。

本明細書の本節のタイトル、即ち、「発明の詳細な説明（Ｄｅｔａｉｌｅｄ Ｄｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎ Ｏｆ Ｔｈｅ Ｉｎｖｅｎｔｉｏｎ）」は、米国特許商標庁の要件に関係するものであって、本明細書に開示されている主題の限定を意味するものではなく、これを暗示するものでもないことを更に理解されたい。

本発明は、改善されたラベルプリンタアプリケータシステム１０及び方法に関するものである。本プリンタ及び方法によれば、ラベル１２として形成されたＲＦＩＤタグをエンコーディングし、これをパッケージＰに貼り付け、且つ、これにバーコード１６又はその他の製品情報１８などの識別情報１４を印刷している。

システム１０は、個々のタグ又はラベル１２に所望の製品情報をエンコーディングするためのＲＦＩＤエンジンなどのエンコーダ２０を含んでいる。システム１０は、個々のタグ又はラベル１２をパッケージＰに貼り付けるためのアプリケータ２２を更に含んでいる。又、システム１０は、所望の情報１４又は（バーコードなどの）標識をラベル１２上に印刷するためのプリンタ２４、具体的には、インクジェットプリンタをも含んでいる。

ラベル１２には、例えば、会社名、商標、又はロゴなどの固定標識２６又は情報を予め印刷可能である。但し、本システム１０のプリンタは、可変データ１４を個々のラベル１２上に印刷する能力を提供している。即ち、インラインプロセスにおいて、本システム１０は、ラベル１２ごとに、印刷される情報１４を変化させる能力を提供するコントローラ２８を含んでいる。例えば、バーコード情報がラベル（又は、パッケージ）ごとに変化することによって製品の連番を識別又は特定のパッケージ情報を提供している場合には、本システム１０のコントローラ２８は、このような変化を識別及び指定し、所望の情報を印刷可能である。

ラベル１２は、アプリケータ２２によってパッケージ又は物体Ｐに貼り付けられている。このようなアプリケータ２２については、当技術分野において周知である。本システム１０においては、ラベル１２の貼り付けに続いて、特定（且つ、恐らくは、可変データ）の印刷１４をラベル１２に適用している。この印刷１４の適用（又は、標識）は、バーコードである。このバーコードは、製品、パッケージ、又はこれらに類似したものに関する様々な所望の情報のいずれかを含んでいることを理解されたい。

既知のシステムとは異なり、本システム１０は、インクジェットプリンタ２４を採用している（既知のシステムは、サーマルプリンタを使用している）。インクジェットプリンタ２４は、処理需要を満足するのに要求される必要な速度及び柔軟性を提供することが判明している。

本システム１０においては、既知のラベリング（又は、タギング）システムとは異なり、ＲＦＩＤラベル１２をパッケージＰに貼り付けた後に、印刷された標識又はバーコード１４が付けられる。この結果、ＲＦＩＤタグ１２から受け取った情報（信号）に基づいて、バーコード情報１４を印刷可能である。

本システム１０は、既知のエンコーディング−印刷−貼り付け型の装置よりも格段に高いパッケージＰのスループットレートを実現することが判明している。実際に、（パッケージ／分（ｐｐｍ）を単位として計測した）スループットは、約８０ｐｐｍから約１２０ｐｐｍへと、約５０％だけ増大することが判明している。

更には、本システム１０は、スループットの増大のみならず、これまでは知られていない柔軟性をも提供している。本システム１０を作動させることが可能な多数の想定動作方式が存在している。例えば、ラベル１２をエンコーディングしてパッケージＰに貼り付けた後に、続いて（直後又は後の時点において）、これに所望のデータ１４を印刷可能であると考えられる。印刷用のデータを、保存されている（例えば、装置に保存されている）情報から、又はエンコーディングされたラベル１２から読み取った情報から導出可能である。

又、ラベル１２をパッケージＰに貼り付け、その後の時点において、このラベルをエンコーディング及び印刷することも可能であると考えられる。この場合にも、印刷用の情報１４は、エンコーディングされたラベル１２から又は装置に保存されている情報から収集可能である。当業者であれば、本システムを使用することにより、様々な異なるエンコーディング−貼り付け−印刷型のシナリオを実行可能であることを理解するであろう。

本明細書に引用されているすべての特許は、本開示の本文に具体的に引用されているかどうかとは無関係に、引用により、本明細書に包含される。

本開示においては、「１つの（ａ）」又は「１つの（ａｎ）」という用語は、単数形及び複数形の両方を包含するものと解釈されたい。逆に、複数の品目に対する参照は、適宜、単数形を含んでいる。

以上の内容から、本発明の新規な概念の真の精神及び範囲を逸脱することなしに、本発明に対して多数の変更及び変形を実施可能であることが観察されよう。示されている特定の実施例との関係におけるなんらの限定をも意図又は暗示していないことを理解されたい。本開示は、本発明の範囲に含まれるすべてのそのような変更を包含することを意図している。

本発明によるエンコーディング−貼り付け−印刷型のプロセスのフローダイヤグラムである。 添付された複数のＲＦＩＤエンコーディングされたインクジェットラベルを具備した模範的なパッケージを示している。

Claims (16)

1. ラベルとして形成されたＲＦＩＤタグを有する物体用の識別システムにおいて、
   前記タグは、前記物体に関する情報を包含するべく、エンコーディングされており、
   ラベルは、その上に印刷された、前記エンコーディングされた情報に対応した標識を具備しており、
   前記ＲＦＩＤタグ上にエンコーディングされている前記情報は、前記物体の複数の形態の識別情報を提供するべく、前記ラベル上に印刷された前記標識に対応している、識別システム。
2. 前記標識は、バーコードの形態を有している請求項１記載の識別システム。
3. 前記標識は、非バーコード情報を更に含む請求項２記載の識別システム。
4. 前記バーコード情報は、前記タグエンコーディングに対応している請求項２記載の識別システム。
5. 前記バーコード情報は、前記エンコーディングされたタグから受け取った情報に基づいて印刷される請求項２記載の識別システム。
6. 前記標識は、前記ラベル上にインクジェット印刷される請求項１記載の識別システム。
7. 前記標識は、可変データであり、
   前記ラベルは、エンコーディングの前にそこに印刷された固定データを含む請求項６記載の識別システム。
8. ＲＦＩＤタグを具備したラベルをエンコーディングし、前記ラベルを物体に貼り付け、且つ、前記ラベル上に印刷するシステムにおいて、
   前記ＲＦＩＤタグ上に情報をエンコーディングするエンコーダと、
   前記ラベルを前記物体に貼り付けるラベルアプリケータと、
   前記ラベル上に情報を印刷するプリンタと、
   を有するシステム。
9. 前記プリンタは、インクジェットプリンタである請求項８記載のシステム。
10. 前記エンコーダは、前記アプリケータよりも前に配置されている請求項８記載のシステム。
11. 前記アプリケータは、前記プリンタよりも前に配置されている請求項８記載のシステム。
12. 前記エンコーダは、前記プリンタよりも前に配置されている請求項８記載のシステム。
13. 識別情報を物体に提供する方法において、
    ラベルとして形成されたＲＦＩＤタグ上に識別情報をエンコーディングする段階と、
    前記ラベルを物体に貼り付ける段階と、
    前記エンコーディングされた情報に対応した標識を前記ラベル上にインクジェット印刷する段階と、
    を有する方法。
14. 前記標識は、前記ラベルが前記物体に貼り付けられた後に、前記ラベル上に印刷される請求項１３記載の方法。
15. 前記標識は、少なくとも部分的に、バーコードとして印刷される請求項１３記載の方法。
16. 前記ＲＦＩＤタグから前記エンコーディングされた情報を読み取る段階を含んでおり、
    前記ラベル上に印刷された前記標識は、少なくとも部分的に、前記タグから読み取られた情報に基づいている請求項１４記載の方法。

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