JP2009514835A - トリシクロ置換型アミド - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はトリ(シクロ)置換されたアミド化合物に関する。特に本発明は、
i)カルボニル炭素の位置で、フェニル環及び複素環式環に結合するエチル基で置換され、及び
ii)アミノ基の位置でヘテロアリール環を形成する窒素で置換されているアミド化合物であって、グルコキナーゼの調節物質として機能し、高血糖及び糖尿病(特に2型糖尿病)の予防若しくは治療的な処置において有用な化合物に関する。
i)カルボニル炭素の位置で、フェニル環及び複素環式環に結合するエチル基で置換され、及び
ii)アミノ基の位置でヘテロアリール環を形成する窒素で置換されているアミド化合物であって、グルコキナーゼの調節物質として機能し、高血糖及び糖尿病(特に2型糖尿病)の予防若しくは治療的な処置において有用な化合物に関する。
グルコキナーゼ(“GK”)は、血漿グルコース値の体内調節において重要であると考えられている。主に肝臓及び膵臓に存在するGKは、グルコースの初期の代謝を触媒する4種類のヘキソキナーゼの1つである。GK経路は他のヘキソキナーゼ経路と比較し、高い血糖値にて飽和する(非特許文献1を参照)。GKは哺乳類におけるグルコースのバランスの維持にとり重要である。GKを発現しない動物では糖尿病が発症すると即座に死に至るが、一方GKを過剰に発現する動物では耐糖能を有する。GKの活性化により、高インスリン低血糖症に至る場合がある(例えば、非特許文献2を参照)。更に、若年層における2型の成人発症型糖尿病はGK遺伝子変異による機能損失を原因として生じ、すなわちGKが、ヒトのグルコースセンサーとして機能することを示している(非特許文献3)。すなわち、GKを活性化する化合物は、GKのセンサーシステムの感度を増大させ、高血糖症、特に2型糖尿病に関連する高血糖症の治療に有用であると考えられる。従って、GKを活性化して糖尿病を治療する新規な化合物、特に公知のGK活性剤と比較して医薬品にとり望ましい改善された特性を示す化合物の提供は望ましいことである。
特許文献1及び2では、GK活性剤としての(E)−2,3−二置換−N−へテロアリールアクリルアミドを記載している。特許文献3から6では、テトラゾリルフェニルアセトアミド系のGK活性剤を記載している。特許文献7から9では、アリールシクロアルキルプロピオンアミド系のGK活性剤を記載している。特許文献10及び11では、抗糖尿病薬としての、α−アシル及びα−へテロ原子置換のベンゼンアセトアミドのGK活性剤を記載している。特許文献12では、ヒダントイン含有GK活性剤を記載している。特許文献13及び14では、アルキニルフェニルヘテロ芳香族系のGK活性剤を記載している。特許文献15及び16では、p−アミン置換フェニルアミド系のGK活性剤を記載している。特許文献17から20では、融合型のヘテロ芳香族系のGK活性剤を記載している。特許文献21及び22では、イソインドリン−1−オン系のGK活性剤を記載している。特許文献23では、2型糖尿病の治療用の置換フェニルアセトアミド系のGK活性剤を記載している。特許文献24では、p−アリール又はヘテロアリール置換フェニル系のGK活性剤を記載している。特許文献25では、ヒトGKの精製方法及びヒトGKの結晶構造を記載している。特許文献26では、2型糖尿病の治療用のGK活性剤としての、N−へテロアリールフェニルアセトアミド及び関連化合物を記載している。特許文献27では、GK活性剤としてのシクロアルキルへテロアリールプロピオンアミドの調製方法を記載している。特許文献28では、ビニルフェニル系のGK活性剤を記載している。特許文献29では、GK調節物質としてのアミノニコチン酸誘導体を記載している。特許文献30では、GK調節物質としての化合物を記載している。特許文献31では、2型糖尿病の治療における、GK活性剤とグルカゴンアンタゴニストとの併用方法を記載している。特許文献32では、GK活性剤としてのアミド誘導体を記載している。特許文献33では、糖尿病及び肥満症の治療用の、GK活性剤としてのアミノベンズアミド誘導体を記載している。特許文献34では、ヒト肝臓由来のGKの結晶構造、及びその構造に基づいた医薬品設計への使用を記載している。特許文献35では、GK活性剤としてのアリールカルボニル誘導体を開示している。特許文献36及び37では、GK活性剤としてのトリ(シクロ)置換アミド化合物を開示している。特許文献38(本願の優先日後に公開)では、i)カルボニル炭素の位置において、フェニル環及び炭素環に結合するエチル/エテニル基で置換され、及びii)アミノ基の位置において、ヘテロアリール又は不飽和ヘテロシクリル環を形成する窒素で置換されているアミド化合物であって、グルコキナーゼの調節物質として機能し、高血糖症及び糖尿病、特に2型糖尿病の予防的又は治療的処置において有用な化合物を開示している。
R.L.rintz等.,Annu.Rev.Nutr.,13:463−496(1993) H.B.T.Christesen等.,Diabetes,51:1240−1246(2002) Y.Liang等.,Biochem.J.,309:167−173(1995) 国際公開第2001/044216号
米国特許第6353111号
国際公開第2002/014312号
米国特許第6369232号
米国特許第6388088号
米国特許第6441180号
国際公開第2000/058293号
欧州特許出願第1169312号
米国特許第6320050号
国際公開第2002/008209号
米国特許第6486184号
国際公開第2001/083478号
国際公開第2001/083465号
米国特許第6388071号
国際公開第2001/085707号
米国特許第6489485号
国際公開第2002/046173号
米国特許第6433188号
米国特許第第6441184号
米国特許第第6448399号
国際公開第2002/048106号
米国特許第6482951号
国際公開第2001/085706号
米国特許第6384220号
仏国特許第2834295号
国際公開第2003/095438号
米国特許第6610846号
国際公開第2003/000262号
国際公開第2003/000267号
国際公開第2003/015774号
国際公開第2003/047626号
国際公開第2003/055482号
国際公開第2003/080585号
国際公開第2003/097824号
国際公開第2004/002481号
国際公開第2004/072031号
国際公開第2004/072066号
国際特許出願PCT/GB2005/050129号
R.L.rintz等.,Annu.Rev.Nutr.,13:463−496(1993) H.B.T.Christesen等.,Diabetes,51:1240−1246(2002) Y.Liang等.,Biochem.J.,309:167−173(1995)
本発明は、周知のGK活性剤と比較し、医薬製剤にとり望ましい改良された特性(例えば効力の増大、in vivo効果の増大、及び/又は半減期の長期化)を示しうる新規なGK活性剤の提供に関する。
本発明は式(I)で表される化合物:
(I)
(式中、Aは5−メチルピラジン−2−イル、5−メチルピリド−2−イル、5−クロロピリド−2−イル、ピリド−2−イル、5−メチルイソキサゾル−3−イル、イソキサゾル−3−イル、5−メチルチアゾール−2−イル、6−メチルピリダジン−3−イル、1−メチルピラゾル−3−イル、ピラジン−2−イル及びピリミジン−4−イルから選択される含窒素ヘテロアリール環)、並びにそれらの薬理学的に許容できる塩の提供に関する。Aは好ましくは5−メチルピラジン−2−イル、5−メチルピリド−2−イル、5−クロロピリド−2−イル、ピリド−2−イル又は5−メチルチアゾール−2−イル、より好ましくは5−メチルピラジン−2−イル又はピリド−2−イル、特に好ましくは5−メチルピラジン−2−イルである。
(式中、Aは5−メチルピラジン−2−イル、5−メチルピリド−2−イル、5−クロロピリド−2−イル、ピリド−2−イル、5−メチルイソキサゾル−3−イル、イソキサゾル−3−イル、5−メチルチアゾール−2−イル、6−メチルピリダジン−3−イル、1−メチルピラゾル−3−イル、ピラジン−2−イル及びピリミジン−4−イルから選択される含窒素ヘテロアリール環)、並びにそれらの薬理学的に許容できる塩の提供に関する。Aは好ましくは5−メチルピラジン−2−イル、5−メチルピリド−2−イル、5−クロロピリド−2−イル、ピリド−2−イル又は5−メチルチアゾール−2−イル、より好ましくは5−メチルピラジン−2−イル又はピリド−2−イル、特に好ましくは5−メチルピラジン−2−イルである。
本発明の一実施形態では、Aは5−メチルピラジン−2−イルを意味する。
本発明の第2の実施形態では、Aは5−メチルピリド−2−イルを意味する。
本発明の第3の実施形態では、Aは5−クロロピリド−2−イルを意味する。
本発明の第4の実施形態では、Aはピリド−2−イルを意味する。
本発明の第5の実施形態では、Aは5−メチルイソキサゾル−3−イルを意味する。
本発明の第6の実施形態では、Aはイソキサゾル−3−イルを意味する。
本発明の第7の実施形態では、Aは5−メチルチアゾール−2−イルを意味する。
本発明の第8の実施形態では、Aは6−メチルピリダジン−3−イルを意味する。
本発明の第9の実施形態では、Aは1−メチルピラゾル−3−イルを意味する。
本発明の第10の実施形態では、Aは4−ピリミジニルを意味する。
フェニル環及びテトラヒドロピランを有する側鎖を、アミドカルボニル炭素に結合させる炭素原子はキラル中心である。したがって、この中心の存在により、化合物はラセミ化合物として存在する場合もあり、又は(R)−若しくは(S)−立体配置のうちのいずれか1つの鏡像異性体として存在する場合もある。(R)−鏡像異性体が好適である。
「薬理学的に許容できる塩」という用語には、無機及び有機酸などの、薬理学的に許容できる非毒性の酸から調製される塩が包含される。かかる酸としては例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素、塩化水素、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタン硫酸、ムコ酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。特に好適には、クエン酸、臭化水素、塩化水素、マレイン酸、リン酸、硫酸、メタン硫酸及び酒石酸である。
上記の式の化合物及びその薬理学的に許容できる塩が溶媒和物又は多形形態で存在する場合、本発明には考えられるあらゆる溶媒和物及び多形形が包含される。溶媒和物を形成する溶媒のタイプは、その溶媒が薬理的に許容できる限り特に限定されない。例えば水、エタノール、プロパノール、アセトン等が使用できる。
式(I)の化合物は製薬用途であるため、実質的に純粋な形で調製するのが好適であり、例えば少なくとも60%純度、好適には少なくとも75%純度、より好適には少なくとも95%純度、特に好適には少なくとも98%純度である(%はw/w)。
本発明にはまた、薬理学的に許容できる担体と組み合わせた形の、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を含有する医薬組成物が包含される。
好ましくは、当該組成物は、薬理学的に許容できる担体、及び非毒性かつ治療上有効な量の式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を含有する。
更に、この実施形態において、本発明には、GKの活性化に基づく、高血糖及び糖尿病(特に2型糖尿病)の予防又は治療用の医薬組成物であって、薬理学的に許容できる担体、及び非毒性かつ治療上有効な量の式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を含有する医薬組成物が包含される。
本発明はまた、医薬としての、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩の使用の提供に関する。
本発明の化合物及び組成物は、哺乳類(例えばヒト)の高血糖及び糖尿病(特に2型糖尿病)の治療に効果的である。
本発明はまた、GKの活性化を必要とする症状の予防若しくは治療的な処置方法であって、有効量の式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を投与することを含んでなる方法の提供に関する。
本発明はまた、有効量の式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を投与することを含んでなる、高血糖又は糖尿病(特に2型糖尿病)の予防若しくは治療的な処置方法の提供に関する。
本発明はまた、前糖尿病性高血糖又は耐糖能異常を示すヒトの、糖尿病(特に2型糖尿病)の予防方法であって、予防的有効量の式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を投与することを含んでなる方法の提供に関する。
本発明はまた、GK活性剤としての、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩の使用の提供に関する。
本発明はまた、高血糖又は糖尿病(特に2型糖尿病)の予防若しくは治療的な処置への、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩の使用の提供に関する。
本発明はまた、前糖尿病性高血糖又は耐糖能異常を示すヒトにおける糖尿病(特に2型糖尿病)の予防のための、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩の使用の提供に関する。
本発明はまた、GK活性化用の薬剤の製造への、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩の使用の提供に関する。
本発明はまた、高血糖又は糖尿病(特に2型糖尿病)の予防若しくは治療的な処置のための薬剤の製造への、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩の使用の提供に関する。
本発明はまた、前糖尿病性高血糖又は耐糖能異常を示すヒトにおける糖尿病(特に2型糖尿病)を予防するための薬剤の製造への、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩の使用の提供に関する。
本発明の化合物及び組成物は、1つ以上の他の抗糖尿病薬又は抗高血糖薬と任意に組み合わせて使用でき、例えばスルホニル尿素(例えばグリブリド、グリメピリド、グリピリド、グリピジド、クロルプロパミド、グリクラジド、グリソキセピド、アセトヘキサミド、グリボルヌリド、トルブタミド、トラザミド、カルブタミド、グリキドン、グリヘキサミド、フェンブタミド、トリシクラミドなど)、ビグアナイド(例えばメトホルミン、フェンホルミン、ブホルミンなど)、グルカゴンアンタゴニスト(例えばペプチド又は非ペプチド系のグルカゴンアンタゴニスト)、グルコシダーゼ阻害剤(例えばアカルボース、ミグリトールなど)、インシュリン分泌促進物質、インシュリン感作物質(例えばトログリタゾン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾンなど)、又は抗肥満薬(例えばシブトラミン、オルリスタットなど)が挙げられる。本発明に係る化合物及び組成物、並びに他の抗糖尿病薬又は抗高血糖薬を、同時に、連続的に又は別個に投与してもよい。
本発明の医薬組成物は、有効成分としての式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩、薬理学的に許容できる担体及び任意に他の治療的な成分若しくは補助剤を含んでなる。当該組成物としては、経口投与、直腸内投与、局所投与及び非経口投与(皮下、筋肉内、静脈内投与を含む)、並びに吸引投与に適する組成物が挙げられるが、いかなるケースにおいても、最も適切な投与経路は具体的な宿主、及び有効成分を投与しようとする症状の特徴及び重症度に依存するのは言うまでもない。医薬組成物はユニットドーズ形態として存在してもよく、あらゆる公知の製薬技術を用いて調製することができる。
本発明による医薬組成物は、好適には経口投与に適する形態である。
実際には、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩は、有効成分として、従来公知の製薬技術における医薬用担体との組合せで均一な混合物として調製できる。当該担体は、所望の投与形態(例えば経口投与又は非経口投与(静脈内投与を含む))に応じて多様な形態をとることができる。すなわち本発明の医薬組成物は、経口投与に適する別々の投薬単位(例えば所定量の各有効成分を含むカプセル、カシェ剤又は錠剤)として調製してもよい。更に当該組成物は、粉末状、顆粒状、溶液状、水懸濁液状、非水溶液状、水中油型エマルジョン状、又は油中水エマルジョン状の形態で調製してもよい。上記の一般的な剤形に加えて、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩は、制御放出手段及び/又は輸送手段を用いて投与してもよい。当該組成物は、いかなる製薬技術を用いて調製してもよい。かかる方法は通常、1つ以上の必要な成分を構成する担体と有効成分を混合する工程を含んでなる。通常、当該組成物は均一かつ親密に、有効成分と、液体担体若しくは微粉砕した固体担体又はその両方とを混合することにより調製される。当該生成物を更に、所望の形態に簡便に成形できる。
すなわち、本発明の医薬組成物は、薬理学的に許容できる担体、及び式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を含有してもよい。式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩は、1つ以上の他の治療的活性を有する化合物との組み合わせで医薬組成物に含有させてもよい。
本発明の医薬組成物には、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を含有する薬理学的に許容できるリポソーム型製剤が包含される。
使用される医薬用担体には、例えば固体担体、液体担体又はガス状の担体が包含される。固体担体の例としては、ラクトース、白土、蔗糖、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム及びステアリン酸が挙げられる。液体担体の例としては、シュガーシロップ、ピーナッツオイル、オリーブオイル及び水が挙げられる。ガス状の担体の例としては、二酸化炭素及び窒素が挙げられる。
経口投与用の組成物の調製において、いかなる有用な製薬用媒体も使用できる。例えば、水、グリコール、油、アルコール、香料、防腐剤、着色剤、などを用いて経口投与用の液体製剤(例えば懸濁液、エリキシル及び溶液)を形成してもよく、一方で、澱粉、糖、微結晶セルロース、希釈剤、粒状化剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの担体を用いて経口投与用の固体製剤(例えば粉、カプセル及び錠剤)を形成してもよい。投与の簡便性の理由から、錠剤及びカプセルが好適な経口投与用の投与単位であり、ゆえに固体状の医薬用担体が使用される。任意に、錠剤に標準的な水性又は非水性のコーティング技術を適用してもよい。
本発明の組成物を含んでいる錠剤は、任意に1つ以上のアクセサリ成分又は補助剤を添加して、圧縮又は成形により調製してもよい。圧縮された錠剤は、適切な装置を用いて、粉末又は顆粒などの流動形態の有効成分、任意に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、表面活性剤もしくは分散剤、又はその他賦形剤を混合し、圧縮することにより調製できる。当該賦形剤としては例えば、不活性希釈剤(例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム)、顆粒化剤及び崩壊剤(例えばコーンスターチ又はアルギン酸)、結合剤(例えばデンプン、ゼラチン又はアラビアゴム)、並びに潤滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルク)が挙げられる。錠剤にはコーティングを施さなくともよいが、施す場合には、崩壊及び消化管の吸収を遅延させる公知の技術を用いてコーティングしてもよく、それにより長期間にわたり一定の動態を維持することが可能となる。例えば、グリセリルモノステアレート塩又はグリセリルジステアレートなどの徐放性材料を用いてもよい。
堅質ゼラチンカプセル中で、有効成分と、不活性な固体希釈剤(例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリン)とを混合状態で存在させてもよい。軟ゼラチンカプセル中で、有効成分と、水又は油性媒体(例えばピーナッツ油、流動パラフィン又はオリーブ油)とを混合状態で存在させてもよい。粉末状の化合物の混合物を不活性液体希釈剤で湿らせ、適切な装置を用いて錠剤を成形してもよい。各錠剤は有効成分を約0.05mg〜約5g含有するのが好ましく、又はカプセルは有効成分を約0.05mg〜約5g含有するのが好ましい。
例えば、ヒトへの経口投与を目的とする製剤は、約0.5mg〜約5gの活性薬剤と、組成物全体の約5〜約95%の範囲の適当量の担体材料とを含んでなる。ユニットドーズは通常、約1mg〜約2gの有効成分、典型的には25mg、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、800mg又は1000mgの有効成分を含有する。
非経口投与に適する本発明の医薬組成物は、活性化合物の水溶液又は水懸濁液として調製してもよい。適切な界面活性剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。グリセロール、液体ポリエチレングリコール及びそれらの油中混合物中に分散液を調製することができる。更に、防腐剤を含有させることにより、微生物の好ましくない増殖を防止できる。
本発明の医薬組成物を注射用途に用いる場合、滅菌された水溶液又は分散液を使用する。更に、かかる滅菌された注射用溶液又は分散液の即時調製のために、当該組成物を無菌の粉末状態にしてもよい。全ての場合において、最終的な注射用形態は無菌でなければならず、シリンジ操作の簡便化のために充分に流動的でなければならない。医薬組成物は製造及び保存条件下で安定でなければならず、好ましくは、微生物(例えばバクテリア及び菌類)の混入から保護されなければならない。担体は溶媒又は分散媒であってもよく、例えば水、エタノール、多価アルコール(例えばグリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコール)、植物油及びそれらの適切な混合物が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、局所投与用の形態(例えばエアゾール、クリーム、軟膏、ローション剤、消毒用散布剤など)であってもよい。更に、当該組成物は、経真皮投与陽の形態であってもよい。これらの製剤は、式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を利用して、従来の製剤工程を介して調製してもよい。例えば、式(I)の化合物を5重量%〜約10重量%、並びに親水性材料及び水を混合することにより、所望の粘度を有するクリーム又は軟膏が調製される。
本発明の医薬組成物は、固体担体を用いて直腸投与用に調製してもよい。好ましくは当該混合物をユニットドーズとして坐薬に形成する。好適な担体として、従来技術において通常使用されるカカオバター及び他の材料が挙げられる。当該坐薬は、最初に組成物を軟化若しくは溶融した1つ以上の担体と混合し、更に冷却し、鋳型中で成型することにより簡便に調製できる。
本発明の医薬組成物を、吸入投与用に調製してもよい。かかる投与は、例えば以下の文献に記載されている形で行ってもよく、そこで用いられている担体を用いてもよい:1)Particulate Interactions in Dry Powder Formulations for Inhalation,Xian Zeng ら、2000,Taylor and Francis,2)Pharmaceutical Inhalation Aerosol Technology,Anthony Hickey,1992,Marcel Dekker,3)Respiratory Drug Delivery,1990,Editor:P.R.Byron,CRC Press.
上記の担体成分に加えて、上記の医薬組成物に、1つ以上の追加的な担体成分(例えば希釈剤、バッファ、香料、結合剤、界面活性剤、増粘剤、潤滑剤、防腐剤(酸化防止剤を含む))を適宜含有させてもよい。更に他の補助剤を含有させ、製剤を意図された受容者の血液と等張にしてもよい。式(I)の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を含有している組成物は、粉末又は濃縮液の形態で調製してもよい。
通常、1患者あたり約0.01mg/kg〜約150mg/kg体重オーダーの1日当たり投与量、あるいは約0.5mg〜約10gの1日当たり投与量が、上記の症状の治療において有用である。例えば2型糖尿病の場合、1患者あたり、化合物を約0.01mg〜100mg/kg体重/日、あるいは0.5mg〜約7g/kg体重/日で投与することにより、効果的に治療することができる。
しかしながら、特定の患者のための具体的な投与量は、年齢、体重、健康状態、性別、食事、投与回数、投与経路、排出速度、薬剤の組合せ及び糖尿病治療を受けている患者の疾病の重症度などの様々な要因に依存することが理解される。更に、本発明の化合物及びその塩は、高血糖症状となる予想に基づいて、予防を目的として、治療的な量以下のレベルで投与できるものと理解される。
式(I)の化合物は周知のグルコキナーゼ活性剤と比較して有利な特性を示し、かかる特性は、本願明細書に記載のアッセイ、又は当業者に公知の他のアッセイにおいて示される。特に本発明の化合物は、Km、Vmax、EC50、最大活性(グルコース濃度=5mM)、最大血糖値から血糖値への減少及び/又は経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)における食後のグルコースピークの減少の数値的な改良、又は、周知のGK活性剤と比較した他の有利な薬理学的特性(例えば水溶性の向上、血漿タンパク質との結合の減少及び/又は代謝安定性の向上など)をもたらす。本発明の化合物は、周知の化合物と比較して、低い神経毒性、活性の長期化(例えば半減期の長期化/高い血漿タンパク質との結合性)、高い生物学的利用能、及び/又は高い薬効(例えばin vitro若しくはin vivo)などの特性の1つ以上を示す。
(調製例)
本発明では、式(I)の化合物は、下記の反応式1に例示されるプロトコルに従い調製できる。
本発明では、式(I)の化合物は、下記の反応式1に例示されるプロトコルに従い調製できる。
<反応式1>
カルボン酸II又はその活性化誘導体を、アミンIII又はその塩(例えば塩酸塩)と、当業者に公知の様々な結合条件を用いて縮合させることができる。例えば、エナンチオ純粋なカルボン酸IIを、ごくわずかなラセミ化を生じさせる試薬(例えばベンゾトリアゾル−l−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(J.Costeら、Tetrahedron Lett.,1990,31,205−208))を使用してアミンIII又はその塩と縮合させ、式(I)のエナンチオ的に純粋なアミドを調製することができる。あるいは、カルボン酸カルボン酸IIを、例えばジクロロメタン中の(COCl)2及びDMF(例えば−45℃)で処理し、更にアミンIII及びピリジンを添加する。
カルボン酸II又はその活性化誘導体を、アミンIII又はその塩(例えば塩酸塩)と、当業者に公知の様々な結合条件を用いて縮合させることができる。例えば、エナンチオ純粋なカルボン酸IIを、ごくわずかなラセミ化を生じさせる試薬(例えばベンゾトリアゾル−l−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(J.Costeら、Tetrahedron Lett.,1990,31,205−208))を使用してアミンIII又はその塩と縮合させ、式(I)のエナンチオ的に純粋なアミドを調製することができる。あるいは、カルボン酸カルボン酸IIを、例えばジクロロメタン中の(COCl)2及びDMF(例えば−45℃)で処理し、更にアミンIII及びピリジンを添加する。
あるいは、アミドのラセミ混合物をラセミ体のカルボン酸IIから調製し、更にキラル固相(例えばダイセル化学工業社製、東京、日本)を使用したキラル高速液体クロマトグラフィで分離し、所望の式(I)の化合物を得ることも可能である。
アミンIIIは、市販品を購入するか、又は周知の技術を使用して容易に調製できる。
カルボン酸IIの調製は、WO2004/072031(その中の調製22)に記載されている。タセミ体のカルボン酸IIは、様々な方法でR及びS鏡像異性体に分離できる。1つの考えられる方法としては、キラル固相(例えばダイセル化学工業社製、東京、日本)を使用したキラル高速液体クロマトグラフィを使用して式(I)の所望の化合物をえることが挙げられる。第2の方法としては、キラル試薬(例えばキラルオキサゾリジノン誘導体)との反応(例えば、F.T.Bizzarroら、国際公開第00/58293号を参照)を行い、ジアステレオ異性体のイミド混合物を調製し、任意の従来法(例えばカラムクロマトグラフィ)で分離することが挙げられる。純粋なイミドの加水分解により、立体異性的に純粋な(R)−及び(S)−体のカルボン酸が得られ、更にヘテロアリールアミンIIIと縮合させることができる。
化合物の水素化処理は、ロジウム又はルテニウム触媒の存在下で実施するのが好ましい。触媒は、好ましくは陰イオン性、中性若しくは陽イオン性ロジウム触媒(好ましくは陽イオン性のロジウム触媒)である。当該触媒は好ましくは、例えば[Rh(nbd)2]BF4、[Rh(nbd)Cl]2又は[Rul2(p−cymeme)]2と、適切なリガンド(nbd=ノルボルナジエン)から、in situで生じさせる。
適切な当該リガンドとしては、ジホスフィン及びホスフィンリガンド(好ましくはアトロプ異性なジホスフィン、それは更にキラル炭素原子を有してもよい(MScalone Tetrahedron Asymmetry(1997、8、3617、T.Uemura、J.Org.Chem、1996、61、5510、及びX.Zhang Syn.lett、1994、501))、キラルジホスフィンリガンド(例えばJosiphos(欧州特許出願公開第0612758号)、Walphos(F.Spindler、Adv.Synth.Catal、2003、345,1、欧州特許出願公開第1236994号、及び米国特許第6777567号)、Phospholane(CH0813/03)、Mandyphos(欧州特許出願公開第0965574号、独国特許出願公開第19921924号、及び独国特許出願公開第19956374号)、Taniaphos(独国特許出願公開第19952348号)、並びに他のフェロセンリガンド(例えばJafaphos(欧州特許出願公開第803510号))が挙げられる。
フェロセンリガンド(例えば欧州特許出願公開第965574号に記載のMandyphosリガンド)が特に好適である。使用できる具体的なMandyphosリガンドとしては、(R)−(S)−MOD−Mandyphos及びxy1−Mandyphos、特に(R)−(S)−MOD−Mandyphos(以下の構造式)が挙げられる。
(R)−(S)−MOD−Mandyphos
特に好ましい触媒/リガンドの組合せは、[Rh(nbd)2]BF4/(R)−(S)−MOD−Mandyphosの組み合わせである。
式(I)の化合物の調製に関する詳細を実施例に記載する。
式(I)の化合物の合成の間、中間体化合物中の反応しやすい官能基(例えばヒドロキシ基、オキソ基、カルボキシル基及びアミノ基)を保護してもよい。保護群は、式(I)の化合物の合成のいかなる工程段階でも除去してもよく、又は式(I)の最終化合物に存在してもよい。反応を受けやすい様々な官能基の保護方法、及び得られる被保護誘導体の切断方法に関する一般的な議論が、例えば「Protective Groups in Organic Chemistry,T.W.Greene and P.G.M.Wuts,(1991)Wiley−Interscience,New York,2nd edition」に記載されている。
上記のいかなる新規な中間体も本発明に包含される。すなわち本発明は、式(II)で表される新規な中間体、その保護若しくは活性化された誘導体、及び新規なGK活性剤の合成へのかかる化合物の使用の提供に関する。特に本発明は、化合物(2R)−2−(3−クロロ−4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピオン酸、その被保護又は活性化誘導体の提供に関する。
すべての刊行物(本願明細書に引用される特許及び特許出願を含むがこれに限らない)は、あたかも個々の刊行物を具体的かつ個別に本願明細書に引用したものと示すかのように、参照によって本願明細書に援用される
略語及び頭字語:Ac:アセチル、tBME:tert−ブチルメチルエーテル、ATP:アデノシン5’−トリホスフェート、DME:ジメチルホルムアミド、Et:エチル、GK:グルコキナーゼ、Glc:グルコース、G6P:グルコース−6−ホスフェート、G6PDH:グルコース−6−ホスフェート脱水素酵素、GST−GK:グルタチオンS−トランスフェラーゼ−グルコキナーゼ融合タンパク質、NADP(H):β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート(還元)、rt:室温、THF:テトラヒドロフラン。
調製1:エチル(4−シクロプロピルスルファニルフェニル)オキソアセテート
AlCl3(1046g、079mol)を、CH2Cl2(115L)中に懸濁し、氷/塩バス中で0℃に冷却しながら撹拌した。エチルクロロオキサアセテート(848g、062mol)を10分間かけて添加し、その間、温度を0〜2℃に維持した。45分間にわたりシクロプロピルフェニルスルフィド(850g、057mol)を添加し、次に混合物を0℃で更に30分間撹拌した。その間、温度を0〜8℃の間に維持した。得られる混合物を室温に加温し、更に2時間撹拌した。この時点で氷/水(275mL)を添加し、アイスバス冷却により温度を20℃に維持した。有機層を分離し、水(2×250mL)、飽和NaHCO3溶液(2×250mL)、再度水(1×250mL)によって洗浄した。有機分画を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、溶媒を除去し、標題化合物(134g、94%収率)を得た。NMRの結果、上記の構造と整合していた。
調製2:エチル(4−シクロプロピルスルホニルフェニル)オキソアセテート
CH2Cl2(180mL)中の調製1(494g、02mol)の撹拌溶液に、15〜25℃に温度を維持しながら、45分にわたり、CH2Cl2(650mL)中のm−クロロ過酸化安息香酸(920g、040mol、75%の強度、計算値)の溶液を添加した。TLC(CH2Cl2:酢酸エチル=1:10)の結果、出発原料がまだ残留していることを示した。更にCH2Cl2中のm−クロロ過酸化安息香酸(3.4g)溶液を添加し、反応液を30分間撹拌した。第2のTLCでは依然若干の出発原料の存在を示し、更にm−クロロ過酸化安息香酸(3.4g)を添加し、反応液を更に2時間撹拌した。TLCで極わずかなレベルへの出発原料の減少が示されたため、最後にまたm−クロロ過酸化安息香酸(1.0g)を添加し、反応を1時間継続させた。炭酸ナトリウム溶液(2M、500ml)を更に添加し、水性層を分離し、pHを9〜10まで上昇させ、CH2Cl2で再度抽出した。有機抽出液を回収し、水(2×400ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、溶媒を真空除去した(54.1g、96%収率)。NMRの結果は上記の構造と整合していた。
調製3:(テトラヒドロピラン−4−イル)メタノール
ジエチルエーテル(2L)中のLiAlH4(56g、1.47モル)の懸濁液に、アルゴン雰囲気下で、1.75時間にわたる還流下で、ジエチルエーテル(約200mL)中メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸塩(270g、1.88モル)溶液を添加した。添加終了後、還流を更に1時間継続させた。TLC(ジエチルエーテル)において少量のエステルの残留が示されたため、更にLiAlH4(10g、0.26モル)を添加し、還流を1時間継続させた。水(66mL)を添加し、更に15%のNaOH溶液(66mL)を添加し、更にまた水(198mL)を添加した。固体分を濾過し、乾燥させ(MgSO4)、粗生成物を得、更にDCM(800ml)中に再融解し、乾燥させ、溶媒を除去し、標題化合物(207g、94%収率)を得た。NMRの結果は、上記の構造と整合していた。
調製4:メタンスルホン酸(テトラヒドロピラン−4−イル)メチルエステル
<10℃のDCM(1.3L)中の調製3(216.5g、1.87モル)及びトリエチルアミン(299mL)の混合液に、2時間50分かけて、アルゴン雰囲気下でDCM(200mL)中のメタンスルホニル塩化物(236g、160mL)の溶液を添加し、反応温度を5〜10℃に維持した。水(1L)、1M HCl(500mL)、5% NaHCO3(300mL)、水(300mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)溶媒を除去し、標題化合物(328g、90%収率)を得た。NMRの結果は、上記の構造と整合していた。
調製4(328g、1.69モル)及びヨウ化ナトリウム(507g、3.4モル)のアセトン(3.3L)中混合液を4時間還流した。TLC(ジエチルエーテル)でメシレートの残留を示されたため、更にヨウ化ナトリウム(127g、0.65モル)を添加し、還流16時間継続させた。混合液を冷却し、濾過した。得られるケーキ状物をアセトンで洗浄し、乾燥させ、更にジエチルエーテル(800mL)及び水(800mL)との間に分離させた。水相を再度ジエチルエーテル(200mL)で抽出し、そのエーテル抽出物を混合し、10% チオ硫酸ナトリウム溶液(300mL)で洗浄し、抽出液を脱色した。水(300mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を除去し、標題化合物(365g、92%収率)を得た。NMRの結果は、上記の構造と整合していた。
調製6:ヨウ化トリフェニル(テトラヒドロピラン4−イルメチル)ホスホニウム
調製5(350g、1.55M)及びトリフェニルホスフィン(406g、1.55M)のアセトニトリル(1.6L)中の混合液を還流加熱した。27時間後、混合液を冷却し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、空気乾燥させ、白色固体(504g)を得た。濾過液及び洗浄液を還流に戻し、750mLまで濃縮し、還流物を16時間静置し、ジエチルエーテル(約1.2L)で冷却及び希釈した。沈殿物が生じ、それを30分間撹拌し、フィルターに通し、ジエチルエーテル(2×300mL)で洗浄し、空気乾燥し、更に生成物(100g)を得た。標題化合物の全収率は604g、80%であった。RT=2.7分、m/z(ES+)=361.2。
調製7:(E)−2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)アクリル酸
−5〜0℃に維持した無水THF(5L)中の調製6(2.49kg、5.10モル)の懸濁液に、30分にわたりリチウムヘキサメチルジシラジド(1.05M、4.39kg,5.18mol)の溶液を添加した。次に得られる混合液を15℃に加温し、2時間撹拌し、0〜5℃に再度冷却した。調製2(1.25kg、4.43モル)のTHF(2.5L)中の溶液を更に1時間かけて添加し、その間、温度を0〜5℃の間に維持し、次に20〜25℃の温度で16時間静置した。その後、塩水(3.8L、17重量%)を添加し、更に塩水(1.3L)を添加して相分離させた。水相をメチルt−ブチル・エーテル(2×2.5L)で再度抽出し、有機抽出液を混合し、塩水(2×3.8L)で洗浄した。溶媒を30〜40℃の温度で真空除去した。残余物をメタノール(15L)中に溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(2M、4.34L)を添加し、65〜67℃で4時間撹拌した。混合液を冷却し、水が蒸留し始めるまで35〜40℃の温度で溶媒を真空除去した。残余物を、水(15L)で希釈した。固体ホスフィン酸化物を濾過して除去し、水(2.5L)で洗浄し、濾過液を分離した。メチルt−ブチルエーテル(10L)の存在下で、水相をメチルt−ブチルエーテル(5L及び3.5L)で洗浄し、塩酸溶液(5M、1.9L)で酸性化した。有機相を分離し、水性相をメチルt−ブチルエーテル(5L)で再度抽出した。混合した有機抽出液を真空除去し、飽和ブライン(2×1L)及び溶媒で洗浄した。メタノール(2L)を添加し、更に真空除去し、またこの処理を繰り返した。メタノールを添加し、室温で撹拌し、残余物を4.0kgの量にし、生成物を結晶化させた。固体分を濾過し、冷却(約0℃)メタノール(500mL)で洗浄し、40℃で真空乾燥した後、標題化合物(654g、41%(残留溶媒分の補正後の収率))を得た。NMRの結果は、上記の構造と整合していた。
調製8:(2R)−2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピオン酸
(E)−2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)アクリル酸(調製7、110g、0.327モル)を、MeOH/トルエン=5:1溶液(1.4L)に溶解させ、40mLのSchlenkフラスコ中に、[Rh(nbd)2](BF4)(30.5mg、0.08mmol)及びAll−MOD−Mandyphos(90.4mg、0.08mmol)(MeOH(10mL)に溶解)を添加し、室温で1時間撹拌した。この触媒溶液を更に(E)−2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)アクリル酸溶液に添加し、2.5Lのオートクレーブに移した。オートクレーブで50barで加圧し、30℃に加熱した。18時間後、減圧し、溶液を3Lフラスコに移した。活性炭(3g)を反応混合物に添加し、1時間撹拌し、濾過して除去した。溶液をHyflo及びZeta−Bondフィルターを通じて更に濾過した。このように得た溶液を加圧して濃縮し、得られた固体を高真空下で更に乾燥させ、固体(105g)を得た。当該固体を、撹拌装置、温度計及び滴下漏斗を装着した1.5Lフラスコに添加した。酢酸イソブチル(540mL)を室温で添加し、透明溶液が得られるまで懸濁液を110℃で加熱した。ヘプタン(60mL)を110℃で徐々に添加し、オイルバスを取り除き、溶液を徐々に冷却した。反応液を更に16時間撹拌し、濾過し、高真空で乾燥させ、標題の化合物を得た(77.2g、70%の収率、小99%).1H NMR(CDCl3、300.13MHz)δ:7.85(6.6Hz 2H、Aryl H、d、JHH=)7.50(2H、Aryl H、d、JHH=6.6 Hz)3.95(br d、2H)3.80(7.8Hz t、1H、CHCH2、JHH=)3.35(m、2H)2.45(m、1H)2.10(m、1H)1.75(m、1H)1.60(m、2H)1.50−1.20(m、5H)1.05(m、2H)。
調製9:2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピオン酸
AlCl3(12.90g、96.8mmol)の無水CH2Cl2(135mL)中の懸濁液を撹拌し、エチルクロロオキソアセテート(8.5mL、76.0mmol)で0℃で徐々に処理した。10℃以下に反応温度を維持しつつ、シクロプロピルフェニルスルフィド(10.0mL、70.0mmol)を1時間以上にわたり滴下して混合液に添加した。混合液を20℃に加温し、更に70分間撹拌した。氷冷H2O(35mL)を添加して0℃に冷却し、混合物を更に10分間撹拌した。CH2Cl2層を分離し、水性層を更に多くのCH2Cl2(2×50mL)で抽出した。混合有機層を乾燥させ(MgSO4)、フィルターに通し、濃縮し、エチル−(4−シクロプロピルスルファニルフェニル)オキソアセテートを得た(RTB=1.74分)。LHMDS(THF(3.7mmol)中の1.0Mの溶液、3.7mL)を、0℃の無水THF(5.6mL)中のトリフェニル(テトラヒドロピラン−4−イルメチル)ホスホニウムヨウ化物(調製6、1.82g、3.7mmol)の撹拌懸濁液に添加した。1時間後、無水THF(4mL)中のエチル(4−シクロプロピルスルファニルフェニル)オキソアセテート(0.78g、3.1mmol)の溶液を5分以上かけて添加した。混合液を0℃で1時間撹拌し、更に16時間以上かけて20℃に加温した。H2O(7mL)を添加し、0℃に冷却した。1M HClを添加してpHを6に調整し、更に混合液を20℃で1時間撹拌した。THFを真空除去し、Et2O(35mL)を添加した。混合液を30分間撹拌し、濾過し、Et2Oで洗浄した。水性層をEt2O(3×10mL)で分離し、抽出した。混合した有機抽出液を塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(IH−CH2Cl2、2:1〜1:1、更にTHF−CH2Cl2=1:99)を行い、エチル2−(4−シクロプロピルスルファニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)アクリレートを得た:m/z(ES+)=333.2[M+H]+。このチオエーテル(609mg、1.83mmol)のCH2Cl2(35mL)中の溶液を撹拌し、CH2Cl2(15mL)中のmCPBA(992mg、65%純度、3.74mmol)の溶液で処理した。16時間後、飽和NaHCO3(25mL)水溶液を添加し、5分間撹拌を継続した。層分離さえ、水性相をCH2Cl2(20mL)で抽出した。混合有機層を、飽和水溶性NaHCO3(25mL)、H2O(25mL)及び塩水(25mL)で洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。濾過し、溶媒を蒸発させ、エチル2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)にアクリレートを得た:m/z(ES+)=382.2[M+NH4]+。この化合物(667mg、1.83mmol)のEtOAc(60mL)中の溶液を、Pd/C(424mg、0.39mmol、10%)で処理した。反応混合液を3時間H2雰囲気下で撹拌し、更にセライトで濾過した。セライトをEtOAc(100mL)で洗浄し、濾過液を混合し、濃縮し、エチル2−(4−シクロプロパン−スルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピオン酸塩を得た:R(CH2Cl2−THF、30:1)=0.56。THF−H2O(3:1、20mL)中のこのエステル(664mg、1.81mmol)の溶液をLiOH−H2O(168mg、4.00mmol)と混合し、23時間撹拌した。減圧下でTHFを蒸発除去し、残余物をH2O(10mL)で希釈した。混合液をEt2O(2×20mL)で洗浄し、2MのHCl(5mL)でpH1に酸性化した。残余物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。混合有機抽出液を塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、標題化合物を得た:m/z(ES+)=694.4[2M+NH4]+。
(2R)−2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピオン酸(調製8)を、以下の方法を用いて、2−アミノ−5−メチルピラジン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−5−クロロピリジン、2−アミノピリジン、3−アミノ−5−メチルイソキサゾール、3−アミノイソキサゾール、2−アミノ−5−メチルチアゾール、3−アミノ−6−メチルピリダジン、1−メチル−3−アミノピラゾール及び4−アミノピリミジンから選択されるアミンとカップリングさせ、実施例1〜10の化合物を得た。
CH2Cl2(60mL)及びDMF(0.08mL、1.064mmol、1.2eq)を−10℃に冷却し、塩化オキサリル(0.09mL、0.465モル、1.2当量)を徐々に添加した。反応混合物を15分間撹拌した後、−30℃に冷却し、(2R)−2−(4−シクロプロパンスルホニルフェニル)−3−(テトラヒドロピラン−4−イル)プロピオン酸(調製8、0.300g、0.886mmol、1.0当量)を添加した。反応液を−30℃で45分間撹拌し、更にピリジン(1.395モル、1mLのCH2Cl2中0.31mL、4.5当量)及びアミン(4.43mmol、5.0当量)を−40℃で同時に徐々に添加した。反応混合物を15分間撹拌し、更にアイスバスを除去した。反応混合物が室温になるまで2時間撹拌した。溶媒を真空除去し、粗混合物をEtOAc(10mL)及びHCl水溶液(1.5mL)に溶解させた。層を分離させ、水性相をEtOAc(5mL)で抽出した。有機分画を混合し、H2O(10mL)、飽和NaHCO3水溶液(2×10mL)、水(5mL)及び塩水(5mL)で洗浄し、乾燥させた(Mg2SO4)。フラッシュクロマトグラフィ(EtOAc:ヘプタン=2:1)及び/又は再結晶によって精製した。
アッセイ
in vitro GK活性
GK活性は、国際公開第2000/58293号に記載の手順に類似の手順に従い、カップリング酵素としてのG6PDHを用いた、GST−GKによるG6Pの製造と、NADHの生成とのカップリングによって測定可能できる。アッセイは、25mMのHepes(pH7.4)、25mMのKCl、5mMのD−グルコース、1mMのATP、1mMのNADP、2mMのMgCl2、1mMのジチオスレイトール、ヒト肝臓GK由来の精製された0.2μgのGST−GK、及び様々な濃度の活性剤濃縮物を含んでなる、最終濃度5%DMSO中溶液合計100μLを用い、透明な平底96ウェルプレートにおいて室温条件下(23℃)で実施した。15分間培養し、その時点で反応が一次関数的となった。SpectraMAX 190マイクロプレート分光光度計(Molecular Devices Corp社製)を用い、OD340にてNADHの生成を測定し、GK活性を間接的に定量した。典型的には、最終濃度5%のDMSO溶液中で100〜0.004μMの10個の希釈系列を用い、化合物を試験した。活性の程度は、5%のDMSOのみの対照試験区における反応に対する割合として算出した。得られた数値は、4パラメータのロジスティックモデルを用いて構築される用量反応曲線から誘導される、GKの活性を倍加させるのに必要となる化合物の濃度を示す。更に、活性の最大倍数(maximum fold activation)及びEC50(活性の最大倍数の半分となるのに必要な濃度)を、同一の用量反応曲線から算出することができた。
in vitro GK活性
GK活性は、国際公開第2000/58293号に記載の手順に類似の手順に従い、カップリング酵素としてのG6PDHを用いた、GST−GKによるG6Pの製造と、NADHの生成とのカップリングによって測定可能できる。アッセイは、25mMのHepes(pH7.4)、25mMのKCl、5mMのD−グルコース、1mMのATP、1mMのNADP、2mMのMgCl2、1mMのジチオスレイトール、ヒト肝臓GK由来の精製された0.2μgのGST−GK、及び様々な濃度の活性剤濃縮物を含んでなる、最終濃度5%DMSO中溶液合計100μLを用い、透明な平底96ウェルプレートにおいて室温条件下(23℃)で実施した。15分間培養し、その時点で反応が一次関数的となった。SpectraMAX 190マイクロプレート分光光度計(Molecular Devices Corp社製)を用い、OD340にてNADHの生成を測定し、GK活性を間接的に定量した。典型的には、最終濃度5%のDMSO溶液中で100〜0.004μMの10個の希釈系列を用い、化合物を試験した。活性の程度は、5%のDMSOのみの対照試験区における反応に対する割合として算出した。得られた数値は、4パラメータのロジスティックモデルを用いて構築される用量反応曲線から誘導される、GKの活性を倍加させるのに必要となる化合物の濃度を示す。更に、活性の最大倍数(maximum fold activation)及びEC50(活性の最大倍数の半分となるのに必要な濃度)を、同一の用量反応曲線から算出することができた。
代表的な式(I)の化合物は<500nMのEC50値を示した。
in vivo GK活性(I)
4.5時間の絶食後、C57BL/6マウスに、10mg/kg体重のGK活性剤を経口的に経管栄養によって投与し、更に2g/kgでグルコースを投与した。2.5時間の後、投与試験期間中に血糖測定を3回実施した。マウス(n=9)を秤量し、経口処置の前に4.5時間にわたり絶食させた。GK活性剤を、1mg/mLの濃度でGelucire44/14−水(1:9v/v)に溶解した。マウスに対して、体重1kgあたり10mg/kgの用量となるように10mLに調製した溶液を経口投与した。投薬の15分前、動物の尾部の一部(<1mm)を切り取り、20μLの血液をサンプリングし、投与前血糖値を測定した。GK活性剤処理後、投与後0.5、1.0及び2.5時間において、更に同一の尾部の創傷からサンプリングし、血糖値を測定した。試験期間における、賦形剤処理されたマウスと、GK活性剤処理されたマウスとの平均血糖値を比較することによって、結果を評価した。代表的な式(I)の化合物の投与後における2つの連続するアッセイ時点における賦形剤との比較で、当該化合物により血糖値の統計的に有意な低下を示した場合に、その化合物は活性であるとみなした。
4.5時間の絶食後、C57BL/6マウスに、10mg/kg体重のGK活性剤を経口的に経管栄養によって投与し、更に2g/kgでグルコースを投与した。2.5時間の後、投与試験期間中に血糖測定を3回実施した。マウス(n=9)を秤量し、経口処置の前に4.5時間にわたり絶食させた。GK活性剤を、1mg/mLの濃度でGelucire44/14−水(1:9v/v)に溶解した。マウスに対して、体重1kgあたり10mg/kgの用量となるように10mLに調製した溶液を経口投与した。投薬の15分前、動物の尾部の一部(<1mm)を切り取り、20μLの血液をサンプリングし、投与前血糖値を測定した。GK活性剤処理後、投与後0.5、1.0及び2.5時間において、更に同一の尾部の創傷からサンプリングし、血糖値を測定した。試験期間における、賦形剤処理されたマウスと、GK活性剤処理されたマウスとの平均血糖値を比較することによって、結果を評価した。代表的な式(I)の化合物の投与後における2つの連続するアッセイ時点における賦形剤との比較で、当該化合物により血糖値の統計的に有意な低下を示した場合に、その化合物は活性であるとみなした。
in vivo GK活性(II)
本発明のGK活性剤が示す、実施例に記載の血糖降下作用は、生後7〜8週間のオスのC57Bl/6 ob/obマウスに対する経口耐糖能試験で評価してもよい。端的には、マウス(n=6)を秤量し、そのベース血糖値を、尾部を切断してサンプリングした20μLの血液から測定する(T−27時間)。22時間後(T−5時間)、食餌を撤去し、マウスを、自由に水を摂取できる新しいケージに移した。尾部の創傷からサンプリングした20μLの血液を用いT−0.75時間における血糖値を測定した。GK活性剤を、Gelucire44/14−水(1:9のv/v)混合物に、1mg/mLの濃度で溶解し、その後、T−0.5時間にて、マウスに対して体重1kgあたり10mg/kg当量の10mLの調剤を経口投与した。T−0時間にて、マウスから血糖値分析用の血液をサンプリングし(20μL)、直後にグルコース(2g/kg)を経口投与した。更に血糖値分析用の血液サンプル(20μL)を、T=+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0及び+4.0において各々の動物からサンプリングした。グルコースの投与後2時間における、グルコース濃度曲線下の面積の少なくとも20%の減少が、代表的な式(I)の化合物による典型的な結果として得られた。
本発明のGK活性剤が示す、実施例に記載の血糖降下作用は、生後7〜8週間のオスのC57Bl/6 ob/obマウスに対する経口耐糖能試験で評価してもよい。端的には、マウス(n=6)を秤量し、そのベース血糖値を、尾部を切断してサンプリングした20μLの血液から測定する(T−27時間)。22時間後(T−5時間)、食餌を撤去し、マウスを、自由に水を摂取できる新しいケージに移した。尾部の創傷からサンプリングした20μLの血液を用いT−0.75時間における血糖値を測定した。GK活性剤を、Gelucire44/14−水(1:9のv/v)混合物に、1mg/mLの濃度で溶解し、その後、T−0.5時間にて、マウスに対して体重1kgあたり10mg/kg当量の10mLの調剤を経口投与した。T−0時間にて、マウスから血糖値分析用の血液をサンプリングし(20μL)、直後にグルコース(2g/kg)を経口投与した。更に血糖値分析用の血液サンプル(20μL)を、T=+0.5、+1.0、+1.5、+2.0、+3.0及び+4.0において各々の動物からサンプリングした。グルコースの投与後2時間における、グルコース濃度曲線下の面積の少なくとも20%の減少が、代表的な式(I)の化合物による典型的な結果として得られた。
Claims (18)
- フェニル環及びテトラヒドロピランを有する側鎖を、アミドカルボニル炭素に結合させる炭素原子が(R)−立体配置である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aが5−メチルピラジン−2−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aが5−メチルピリド−2−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aが5−クロロピリド−2−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aがピリド−2−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aが5−メチルイソキサゾル−3−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aがイソキサゾル−3−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aが5−メチルチアゾール−2−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aが6−メチルピリダジン−3−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aが1−メチルピラゾル−3−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- Aがピリミジン−4−イル基である、請求項1又は2記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- 請求項1から12のいずれか1項記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩、及び薬理学的に許容できる担体を含んでなる医薬組成物。
- GKの活性化が望ましい症状の予防若しくは治療的処置方法であって、有効量の請求項1から12のいずれか1項記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を投与する処置を含んでなる方法。
- 高血糖又は糖尿病の予防若しくは治療的処置方法であって、有効量の請求項1から12のいずれか1項記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を投与する処置を含んでなる方法。
- 請求項1から12のいずれか1項記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩が、1つ以上の他の抗高血糖薬又は抗糖尿病性薬との組み合わせで投与される、請求項15記載の方法。
- 前糖尿病性高血糖又は耐糖能異常を示すヒトの、糖尿病の予防方法であって、予防的有効量の請求項1から12のいずれか1項記載の化合物又はその薬理学的に許容できる塩を投与することを含んでなる方法。
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