JP2010031294A - コーティング組成物および光学物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この組成物は、モノマー成分として0.1〜20重量%が4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミドの如きマレイミド化合物を含む。モノマー成分としてγ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン等の加水分解によりシラノール基を生成する基を有するモノマーをさらに含むことができ、アミン化合物を含むことが一層望ましい。
【選択図】なし
Description
このようにコーティング法はフォトクロミックプラスチックレンズの製法として優れた方法であるといえるが、基材さらには必要に応じてフォトクロミックコート層上に形成されるハードコート層に対して十分な密着性を有し、且つ良好なフォトクロミック特性を発現するフォトクロミックコート層を形成する技術は未だ確立されていない。
(A2) マレイミド化合物 0.01〜20重量% および
(B2) 上記(A2)成分と異なる他のラジカル重合体化合物 80〜99.99重量%
からなるラジカル重合性単量体混合物 100重量部
並びに
(D1) フォトクロミック化合物 0.01〜20重量部
を含有してなり、そしてアミン化合物を含まないかあるいは20重量部以下でアミン化合物を含有することを特徴とするコーティング組成物によって達成される。
本発明のコーティング組成物における成分(A2)のラジカル重合性単量体は、マレイミド化合物である。また、成分(B2)のラジカル重合性単量体は、上記(A2)成分以外のラジカル重合性単量体である。本発明のコーティング組成物のラジカル重合性単量体成分は、(A2)成分0.01〜20重量%及び(B2)成分80〜99.99重量%からなる。(A2)成分の含有量が0.01重量%未満の時には十分な密着性が得られず、また20重量%を越えるときには(A2)成分は固体の場合が多いため(B2)成分に対するその溶解性が問題となり、さらにフォトクロミック化合物を配合した場合において発色濃度あるいは退色速度といったフォトクロミック特性が低下する。効果の観点から(A2)成分の含有量が0.05〜15重量%、特に0.1〜10重量%であり、残部が(B2)成分であるのが好適である。
以下に、本発明で使用する各種重合性単量体について詳しく説明する。
1. (A2)成分:マレイミド化合物の説明
本発明のコーティング組成物の(A2)成分であるマレイミド化合物(該マレイミド化合物もラジカル重合性を示す単量体である)は、マレイミド又はその誘導体であれば公知の化合物が何ら制限なく用いることができるが、好適なものとして下記式(1’)〜(3’)で表される化合物を挙げることができる。
上記式(2’)中のW0は、2価の有機残基であり、好ましくは炭素数1〜50の2価の有機残基である。当該有機残基の構造は特に限定されるものではなく、側鎖や置換基を有していてもよい。またその構造中に、エーテル結合、アミド結合、アミノ結合、ウレタン結合、チオエーテル結合等の炭素―炭素結合以外の結合を有していてもよく、さらにはオキサ基(ケトン炭素)が含まれていてもよい。該有機残基の有する置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基等のアルキル基;メトキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基、メルカプト基等が挙げられる。
前記W0で示される2価の有機残基としては、炭素数1〜30であるものがより好ましく、具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基等の炭素数1〜15のアルキレン基;あるいは以下に示す基、並びにこれらの基に前記置換基が結合したもの等が例示される。
前記Q0で示される有機残基としては、炭素数1〜15であるものがより好ましく、具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基等の炭素数1〜15のアルキレン基;あるいは以下に示す基、並びにこれらの基に前記置換基が結合したもの等が例示される。
本発明のコーティング組成物の(B2)成分は、前記(A2)成分と異なるラジカル重合性単量体であれば特に限定されないが、硬化後の耐溶剤性や硬度、耐熱性等の硬化体特性、あるいは発色濃度や退色速度、耐久性等のフォトクロミック特性の点から、下記(C1)成分の重合性単量体を含有するのが好適である。この場合において、(C1)成分は、高硬度モノマー、低硬度モノマー及び必要に応じて中硬度モノマーやエポキシ系モノマーを含有するのが好適である。また、基材に対する密着性をより高くするという理由から(B2)成分は、下記(A1)成分及び(B1)成分からなる群の少なくとも1種を含有しているのが好適である。(B2)成分が(A1)成分を含有する場合には、本発明のコーティング組成物の硬化体からなる被膜上にハードコート膜を形成した場合において両者間の密着性が良好となる。
(B1) 上記(A1)成分以外のラジカル重合性単量体であって、分子内に少なくとも1つのオキシカルボニル基を有するラジカル重合性単量体(但し、オキシカルボニル基として(メタ)アクリロイルオキシ基に由来するオキシカルボニル基しか含有しないものを除く)(以下、単に「エステル結合含有モノマーともいう) 0.1〜50重量% および
(C1) 上記(A1)成分および(B1)成分と異なる他のラジカル重合性単量体 10〜99.79重量%。
(ii) 上記(A1)成分0.1〜20重量%および上記(C1)成分 60〜99.89重量%。
(iii) 上記(B1)成分0.1〜50重量%および(C1)成分 30〜99.89重量%。
(iv) 上記(C1)成分 80〜99.99重量%。
(a)シリルモノマー:
(A1)成分として使用するシリルモノマーとは、シラノール基(≡Si−OH)又は加水分解によりシラノール基を生成する基と、ラジカル重合性基とを有する化合物を意味し、当該シリルモノマーとしてはこのような条件を満足する公知の化合物が何ら制限なく使用できる。
上記シリルモノマーにおける加水分解によりシラノール基を生成する基を具体的に例示すると、アルコキシシリル基(≡Si−O−R;Rはアルキル基である)、アリールオキシシリル基(≡Si−O−Ar;Arは置換されていても良いアリール基である)、ハロゲン化シリル基(≡Si−X;Xはハロゲン原子)、シリルオキシシリル基(≡Si−O−Si≡)等が挙げられる。これらの基の中でもシラノール基の生成のし易さ、合成や保存の容易さ、反応によりケイ素原子から脱離した基が硬化体の物性に与える影響の少なさ等の理由から、アルコキシシリル基又はシリルオキシシリル基、特に炭素数1〜4のアルコキシル基が好ましく、メトキシシリル基またはエトキシシリル基が最も好ましい。
前記加水分解によるシラノール基の発生のし易さ及び保存安定性の点から、R1はアルキル基であることがより好ましく、炭素数1〜4のアルキル基であることがさらに好ましく、メチル基又はエチル基であることが最も好ましい。
前記式(1)及び(2)におけるAは2〜4価の有機残基であり、好ましくは炭素数1〜30の2〜4価の有機残基である。当該有機残基の構造は特に限定されるものではなく、側鎖や置換基を有していてもよい。またその構造中に、エーテル結合、アミド結合、アミノ結合、ウレタン結合、チオエーテル結合、スルホニル結合等の炭素−炭素結合以外の結合を有していてもよく、さらにはオキサ基(ケトン炭素)が含まれていてもよい。該有機残基の有する置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基等が例示される。
前記式(1)及び(2)におけるYは、前記したのと同じ重合性基であるが、(メタ)アクリロイル基又は(メタ)アクリロイルオキシ基であるのが好ましい。
上記式(1)〜(3)で表されるシリルモノマーの中でも式(1)で表されるシリルモノマーが好ましく、その中でも下記式(4)で表されるシリルモノマーが特に好適である。
上記式(4)中、R5は水素原子又はメチル基であり、R6は炭素数1〜10のアルキレン基である。R6の主鎖炭素数1〜10のアルキレン基としては、例えばエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基等が挙げられる。R7は炭素数1〜4のアルコキシル基であり、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が例示され、R8の炭素数1〜4のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示される。
本発明においては、上記シリルモノマーに替えて又はシリルモノマーと共に第1コーティング組成物において、(A1)成分として、イソシアネートモノマーを用いることができ、同様に基材及びハードコート層との密着性を高くすることが可能である。イソシアネートモノマーとしては、イソシアネート基(−NCO)とラジカル重合性基を有する化合物であれば公知のものがなんら制限なく使用できる。このようなイソシアネートモノマーとしては、例えば下記式(5)又は(6)で示されるものが挙げられる。
(B1)成分であるエステル結合含有モノマーとしては、オキシカルボニル基{−O−C(=O)基又は−C(=O)−O−基}を分子内に少なくとも1つ有するラジカル重合性単量体(但しオキシカルボニル基としてアクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基に由来するオキシカルボニル基しか含有しないものを除く)であれば公知のラジカル重合性単量体が何ら制限なく使用できる。
Bは3価の有機残基であり、Dは2価の有機残基である、但し、hが0の場合、R17及びR18のどちらか一方は前記式(9)で示される基である。
上記式(7)におけるR15は、水素原子または置換基を有してもよい炭素数1〜10のアルキル基を示す。当該置換基を有してもよいアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、及びこれらアルキル基の水素原子の少なくとも一つがフッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;ヒドロキシル基;アミノ基;メルカプト基;シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる少なくとも1つの置換基で置換された置換アルキル基を挙げることができる。
上記式(7)におけるXは、2価の有機残基であり、好ましくはベンゼン環などの芳香族環、シクロヘキシル環などの飽和炭化水素環またはシクロヘキセン環などの不飽和炭化水素環等の環構造を含む2価の有機残基を挙げることができる。この中でも、原料の入手しやすさなどの観点から、より好ましいXとしてはフェニレン基、シクロヘキシレン基及びシクロヘキセレン基等を挙げることができる。
また、前記式(8)におけるBは3価の有機残基であり、Dは2価の有機残基である。当該B及びDは特に限定されるものではなく、また、その主鎖中に、エステル結合、エーテル結合、アミド結合、チオエーテル結合、スルホニル結合、ウレタン結合等の炭素−炭素結合以外の結合を含んでいてもよい。好ましくは、当該Bは炭素数3〜10の直鎖または分枝状の炭化水素から誘導される有機残基、もしくは炭素数6〜10の芳香族炭化水素から誘導される有機残基であり、当該Dは好ましくは炭素数1〜10の直鎖または分枝状の脂肪族炭化水素、又は炭素数6〜10の芳香族炭化水素から誘導される有機残基である。好適なBとしては、例えばベンゼン環、ピリジン環などから誘導される3価の基が挙げることができ、好適なDとしては、例えばエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、フェニレン基などを挙げることができる。
前記式(10)におけるVは、水素原子または前記式(11)で示される基である。前記式(11)におけるR24は、炭素数1〜10のアルキレン基を示す。当該アルキレン基は直鎖もしくは分枝状でもよく、具体的に例示すれば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。また、前記式(11)におけるUは、炭素数1〜10のアルキル基、水素原子、ベンゼン環または(メタ)アクリロイルオキシ基である。
前記式(12)におけるR25は、炭素数1〜10のアルキレン基を示す。当該アルキレン基は直鎖もしくは分枝状でもよく、具体的に例示すれば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。
本発明の組成物は、硬化後の耐溶剤性や硬度、耐熱性等の硬化体特性、あるいは発色濃度や退色速度、耐久性等のフォトクロミック特性の点から、上記シリルモノマー及び/又はイソシアネートモノマー並びにエステル結合含有モノマーに加え、(C1)成分としてこれら以外のラジカル重合性単量体(以下、その他モノマーともいう)を30〜99.8重量%含有する。
このような(C1)成分モノマーは特に限定されないが、入手のし易さ、硬化性の良さから(メタ)アクリロイル基又は(メタ)アクリロイルオキシ基をラジカル重合性基として有す化合物が好ましい。また、前記した硬化後の耐溶剤性や硬度、耐熱性等の硬化体特性、あるいは発色濃度や退色速度等のフォトクロミック特性の観点から、(C1)成分モノマーとしては、単独重合させたときのLスケールロックウェル硬度が60以上のもの(以下、「高硬度モノマー」ともいう)と、同じく単独重合させたときのLスケールロックウェル硬度が40以下のもの(以下、「低硬度モノマー」ともいう)を併用することがより好ましい。この場合において単独重合させたときのLスケールロックウェル硬度が40を越え60未満以上のラジカル重合性単量体(以下、「中硬度モノマー」ともいう)を併用することも可能である。
また、(C1)成分モノマー中には、上記のような硬度による分類とは別に、分子中にすくなくとも一つのエポキシ基と少なくとも一つのラジカル重合性基を有するラジカル重合性単量体(以下、「エポキシ系モノマー」ともいう)が配合されていることが好ましい。当該エポキシ系モノマーはその構造により、前記単独硬化体のLスケールロックウェル硬度が60以上のものもあれば、40以下のものもあり、それに応じ、高硬度モノマー、低硬度モノマー、中硬度モノマーのいずれかに分類される。
以下、これらこれら(C1)モノマー成分について詳しく説明する。
高硬度モノマーは、硬化後の硬化体の耐溶剤性、硬度、耐熱性等を向上させる効果を有する。これら効果をより効果的なものとするためには、高硬度モノマーは、単独重合させた際のLスケールロックウェル硬度が65〜130であるラジカル重合性単量体であるのが好ましい。
高硬度モノマーは、好ましくは2〜15個、より好ましくは2〜6個のラジカル重合性基を有す化合物であり、例えば下記式(13)〜(16)で示すものを挙げることができる。
上記式(13)におけるR27は水素原子又はメチル基、エチル基である。また、R28は3〜6価の有機残基である。当該有機残基は特に限定されるものではなく、また、その主鎖中に、エーテル結合、アミド結合、チオエーテル結合、スルホニル結合、ウレタン結合等の炭素−炭素結合以外の結合を含んでいてもよい。単独重合させた際のLスケールロックウェル硬度を60以上とするために当該R28は、好ましくは炭素数1〜30の有機残基であり、より好ましくはエーテル結合及び/又はウレタン結合を含んでいてもよい炭素数1〜15の有機残基である。また、f及びf’は各々独立に0〜3の整数である。これらf及びf’が3より大きい場合には、これらモノマーを単独重合させた際のLスケールロックウェル硬度が60より小さくなる傾向がある。またLスケールロックウェル硬度を60以上とするためには、f及びf’の合計は0〜3であることが好ましい。
前記式(15)におけるFは側鎖を有していてもよい主鎖炭素数2〜9のアルキレン基である。当該主鎖炭素数2〜9のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基、ネオペンチレン基、ヘキシレン基、ノニリレン基等が例示される。鎖長が炭素数9を超えると単独重合させた際のLスケールロックウェル硬度が60以上とならない傾向がある。式(15)で示される化合物としては、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、1,9−ノニレングリコールジメタクリレート、ネオペンチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチレングリコールジアクリレート等が例示される。
これら単独重合させたときのLスケールロックウェル硬度が60以上のラジカル重合性単量体は単独で用いても、数種以上混合して用いてもよい。
また上記式(13)〜(16)で示されない高硬度モノマーもあり、その代表的化合物としては、例えばビスフェノールAジグリシジルメタクリレート、エチレングリコールビスグリシジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。
本発明の硬化性組成物には、上記高硬度モノマーに加え、さらに単独重合させた際のLスケールロックウェル硬度が40以下である低硬度モノマーがさらに配合されていることが好ましい。
当該低硬度モノマーは、硬化体を強靭なものとしまたフォトクロミック化合物の退色速度を向上させる効果を有する。
このような低硬度モノマーとしては下記式(17)又は下記式(18)のそれぞれで示される2官能モノマー、下記式(19)又は下記式(20)のそれぞれで示される単官能のモノマーが例示される。
上記式(17)〜(20)において、R35、R38、R41及びR45は水素原子又はメチル基である。即ち、低硬度モノマーは重合性基として、通常2個以下の(メタ)アクリロイルオキシ基又は(メタ)アクリロイルチオ基を有する。
これら単独重合させたときのLスケールロックウェル硬度が40以下のラジカル重合性単量体は単独で用いても、数種以上混合して用いてもよい。
なお、上記式(17)〜(20)で示される化合物でも、置換基の組み合わせによっては単独重合させた際のLスケールロックウェル硬度が40以上のものがあるが、その場合には、これらの化合物は前述した高硬度モノマーまたは中硬度モノマーに分類される。
その他モノマーは、上記高硬度モノマーでも低硬度モノマーでもないモノマー、即ち、単独硬化体のLスケールロックウェル硬度が40を超え60未満であるモノマー(中硬度モノマー)を含むこともできる。このような中硬度モノマーとしては、平均分子量650のポリテトラメチレングリコールジメタアクリレート、平均分子量1,400のポリテトラメチレングリコールジメタアクリレート、ビス(2−メタクリロイルオキシエチルチオエチル)スルフィド等の2官能(メタ)アクリレート;アリルジグリコールカーボネート等の多価アリル化合物;1,2−ビス(メタクリロイルチオ)エタン、ビス(2−アクリロイルチオエチル)エーテル、1,4−ビス(メタクリロイルチオメチル)ベンゼン等の多価チオアクリル酸及び多価チオメタクリル酸エステル化合物;アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸;メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、メタクリル酸ビフェニル等のアクリル酸及びメタクリル酸エステル化合物;フマル酸ジエチル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化合物;メチルチオアクリレート、ベンジルチオアクリレート、ベンジルチオメタクリレート等のチオアクリル酸及びチオメタクリル酸エステル化合物;スチレン、クロロスチレン、メチルスチレン、ビニルナフタレン、α−メチルスチレンダイマー、ブロモスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルピロリドン等のビニル化合物;オレイルメタクリレート、ネロールメタクリレート、ゲラニオールメタクリレート、リナロールメタクリレート、ファルネソールメタクリレート等の分子中に不飽和結合を有する炭化水素鎖の炭素数が6〜25の(メタ)アクリレートなどのラジカル重合性単官能単量体等が挙げられる。
(C1)成分モノマーには、コーティング層と基材との密着性を更に向上させ、また、フォトクロミック化合物が該コーティング層に含まれる場合には、フォトクロミック化合物の耐久性を向上させるために、エポキシ系モノマーが含まれていることが好ましい。このようなエポキシ系モノマーとしては、ラジカル重合性基として(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物が好ましい。
上記R48及びR49で示される炭素数1〜4のアルキレン基としては、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、ブチレン基等が挙げられる。また、これらアルキレン基は、ヒドロキシル基、ハロゲン原子等で置換されていてもよい。
またR48及び/又はR49としての下記式
これらエポキシ系モノマーの配合割合は、(C1)成分モノマー中、0.01〜30重量%、特に0.1〜20重量%であるのが好適である。
本発明で使用するフォトクロミックとしては、フォトクロミック性を有する化合物を何ら制限なく使用することができる。フォトクロミック化合物としては、例えば、フルギミド化合物、スピロオキサジン化合物、クロメン化合物等のフォトクロミック化合物がよく知られており、本発明においては、これらのフォトクロミック化合物を特に制限なく使用することができる。
上記のフルギミド化合物、スピロオキサジン化合物およびクロメン化合物としては、例えば特開平2−28154号公報、特開昭62−288830公報、WO94/22850号明細書、WO96/14596号明細書など記載されている化合物が好適に使用できる。
このようなクロメン系フォトクロミック化合物の中でも好適な化合物を具体的に例示すれば、下記構造のクロメン化合物を挙げることができる。
アミン化合物としてはアミノ基を有する化合物が何ら制限なく使用できる。好適に使用できるアミン化合物を具体的に例示すると、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4−ジメチルアミノベンゾフェノン、ジアザビシクロオクタン等の非重合性低分子系アミン化合物、N,N―ジメチルアミノエチルメタアクリレート、N,N―ジエチルアミノエチルメタアクリレート等の重合性基を有するアミン化合物、n−(ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジメトキシフェニル−2−ピペリジノエトキシシラン、N,N−ジエチルアミノメチルトリメチルシラン、(N,N−ジエチル−3−アミノプロピル)トリメトキシシラン等のシリル基を有するアミン化合物が挙げられる。
本発明のコーティング組成物は、ラジカル重合開始剤を添加した後にプラスチックレンズ等の基材表面に塗布して硬化させることにより、基材に密着し、しかも高湿度条件下で保持しても容易に剥離しない被膜(コート層)を与えることができ、このような基材に対するコーティング剤として好適に使用することができる。以下、本発明の組成物に使用するラジカル重合開始剤について説明する。
本発明のコーティング組成物は、光で硬化させるために、光重合開始剤を配合することが好ましい。
本発明の光硬化性コーティング組成物には、該光硬化性コーティング組成物を光で硬化させるために、光重合開始剤を配合することが好ましい。
これら光重合開始剤は、ラジカル重合性単量体混合物100重量部に対して、好ましくは0.001〜5重量部の範囲で用いられる。上記の光重合開始剤は単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
これら熱重合開始剤の使用量は、重合条件や開始剤の種類、ラジカル重合性単量体の種類や組成によって異なり、一概に限定できないが、好ましくはラジカル重合性単量体混合物100重量部に対して0.01〜10重量部の範囲で用いるのが好適である。上記の熱重合開始剤は単独で用いてもよいし、複数を混合して用いてもよい。
本発明のコーティング組成物には、フォトクロミック化合物を添加した際のフォトクロミック化合物の耐久性の向上、発色速度の向上、退色速度の向上や成形性の向上のために、さらに界面活性剤、酸化防止剤、ラジカル補足剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、着色防止剤、帯電防止剤、蛍光染料、染料、顔料、香料、可塑剤等の添加剤を添加してもよい。これら添加剤としては、公知の化合物が何ら制限なく使用される。
このような範囲に粘度調製するためには、密着性やフォトクロミック特性を向上させるラジカル重合性単量体が100cP以下の低粘度である場合が多いため、本組成物中に200cP以上、好ましくは500cP以上、より好ましくは2000cP以上の粘度を有する高粘度のラジカル重合性単量体を適宜混合することにより、目的の粘度とすればよい。
本発明の組成物の調製
以下、本発明のコーティング組成物の調製法を説明する。
前記したように、本発明の組成物、特にフォトクロミック化合物を含有する本発明の組成物は、プラスチックレンズ等の光学材料基材用のコーティング剤として好適に使用できる。そこで、以下にこのような用途で使用する際の使用方法について説明する。
本発明の組成物からなるコーティング剤が施用される光学材料基材としては、特に限定されず、ガラス及びプラスチック眼鏡レンズ、家屋や自動車の窓ガラス等公知の光学材料が挙げられるが、プラスチック眼鏡レンズに対して用いるのが特に好適である。
以下、実施例および比較例を掲げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(A1)成分:シリルモノマー
TMSiMA:γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン
DMSiMA:γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン。
(A1)成分:イソシアネートモノマー
MOI:2−イソシアナトエトキシメタアクリレート。
(A2)成分:マレイミド化合物
PMI:N−フェニルマレイミド
LMI:N−ラウリルマレイミド
BMI−1:4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド
BMI−2:2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン。
EB6A:ポリエステルオリゴマーヘキサアクリレート(ダイセル・ユーシービー社:EB1830)
HP:ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート
EBA:アクリル化アクリルコポリマー(ダイセル・ユーシービー社:EB1701)
FA3:平均分子量458のω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノアクリレート
HOA:2−アクリロイルオキシエチルコハク酸
HOB:2−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタレート
DPCA:平均分子量1200のポリカプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬社:DPCA−60)
・高硬度モノマー
TMPT:トリメチロールプロパントリメタクリレート(ホモ−HL=122)
GMA:グリシジルメタアクリレート(ホモ−HL=80)(注:該モノマーはエポキシ系モノマーでもある。)
BPE:2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキシフェニル)プロパン(ホモ−HL=110)
U6A:ウレタンオリゴマーヘキサアクリレート(ホモ−HL=100)(新中村化学社:U−6HA)
・低硬度モノマー
9GA:平均分子量532のポリエチレングリコールジアクリレート(ホモ−HL<20)
MePEGMA:平均分子量1000のメチルエーテルポリエチレングリコールメタクリレート(ホモ−HL<20)
BPEO:平均分子量776の2,2-ビス(4−アクリロイルオキシポリエチレングリコールフェニル)プロパン(ホモ−HL<40)。
クロメン1(以下、c1ともいう):下記構造の化合物
NMDEA:N−メチルジエタノールアミン
DMEMA:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート。
(4)重合開始剤
CGI1800:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンとビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドの3対1の比の混合物。
(5)安定剤
LS765:ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート。
(6)プラスチックレンズ
CR39(アリル樹脂プラスチックレンズ;屈折率=1.50)
MR(チオウレタン系樹脂プラスチックレンズ;屈折率=1.60)
TE(チオエポキシ系樹脂プラスチックレンズ;屈折率=1.71)
SPL(メタクリル系樹脂プラスチックレンズ;屈折率=1.54)
TR(ウレタン系樹脂プラスチックレンズ;屈折率=1.53)
(7)接着層
UT20(アクリル系光硬化型接着剤:株式会社アーデル製)
参考例1
コーティング剤A’の調製
4,4’−ジフェニルメタンビスマレイミド1.5重量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート18.5重量部、平均分子量776の2,2−ビス(4−アクリロイルオキシポリエチレングリコールフェニル)プロパン30重量部、平均分子量532のポリエチレングリコールジアクリレート20重量部、ウレタンオリゴマーヘキサアクリレート20重量部、グリシジルメタクリレート10重量部からなる重合性単量体100重量部に、N−メチルジエタノールアミンを3重量部、LS765を5重量部、重合開始剤としてCGI1800を0.2重量部添加し十分に混合し、光硬化性のコーティング剤A’を得た。この混合液の動粘度を、キャノン−フェンスケ粘度計を用いて測定した。測定はJISK2283に準拠し、25℃で行った。得られた動粘度とあらかじめ測定した試料の比重より、式〔粘度(cP)=動粘度(cSt)×比重(G/cm3)〕を用いて試料の粘度を算出したところ142cPであった。
試料1の作成: チオウレタン系樹脂プラスチックレンズ(MR)の凸面全体に、大気圧プラズマ照射器(株式会社キーエンス製ST−7000)を用いて、90秒間の大気圧プラズマ処理を行い、40℃の温水約2mlで凸面を洗浄した後、光硬化性のコーティング剤Aを、MIKASA製スピンコーター1H−DX2を用いて、回転数を段階的に上げて(具体的には60r.p.mで40秒→400r.p.mで2秒→600r.p.mで4秒)スピンコートした。次いで、コーティング剤A’で被覆された凸面を上面にしてレンズを保持し、窒素ガス雰囲気中で照射強度が100mW/cm2程度のコールドリフレクターを装備したメタルハライドランプを用いて180秒間照射し、コーティング剤A’を硬化させた。その後、レンズの凸面を下面にして保持し、さらに120℃で1時間加熱した。得られたコート層(コート層A’)を有するプラスチックレンズについてフィルメトリクス社製薄膜測定装置を用いてコート層A’の厚さを測定した。このレンズを試料(試料1)として後述するレンズとコーティング層との密着性を評価するための密着性試験1を行った。
試料3の作成: 試料2と同様にして試料3を作成した。
(1)レンズとコート層A’との密着性(以下、密着性1ともいう)
硬化後0.5〜24時間室温放置した試料1のコート層の表面に、カッターナイフで1mm×1mmのマス目を100個つけた。続いて、市販のセロハンテープを貼り付けて、次いでそのセロハンテープを素早く剥がした時のコーティング層の剥がれ状態を目視により確認する碁盤目試験により評価した。評価は、100個のマス目のうち何個が剥離せずに残ったかで評価し、(評価後の残存マス目数)/(評価前のマス目数=100)が100/100を◎、99〜95/100を○、94〜80/100を△、79〜50/100を▲、49/100以下を×とする5段階評価とした。その結果を他の参考例の結果と共に第3表に示す。
(2)コート層A’とハードコート層との密着性(以下、密着性2ともいう)
ハードコート層形成後0.5〜24時間室温放置した試料2の表面に、カッターナイフで1mm×1mmのマス目を100個つけ、上記(1)と同様に碁盤目試験を行い、密着性2を評価した。他の参考例の結果と共に第3表に示す。なお、ここで残存マス数はコート層A’およびハードコート層の両層とも剥離せずに残ったマス数とした。
(3)耐湿試験後の密着性
ハードコート層形成後、温度40℃、湿度90%RHの条件下に一週間さらには1ヶ月間放置した試料3について、上記(1)と同様にして碁盤目試験を行った。この耐湿試験1週間後の密着性を密着性3とし、耐湿試験1ヶ月後の密着性を密着性4とする。また、他の参考例の結果と共に第3表に示す。なお、評価において残存マス数は、上記(2)と同様にコート層A’およびハードコート層の両層とも剥離せずに残ったマス数とした。
コーティング剤A’と同様の方法で、第1表に示す成分を混合して、本発明の組成物からなる光硬化性のコーティング剤B’〜H’を得た。
第3表に示すコーティング剤およびレンズ基材を用い、また第3表に示すレンズ基材の前処理を用いたこと以外は参考例1と同様にして試料を作成し、評価した。評価結果を第3表に示す。以下に、第3表に示した前処理の具体的な方法を示す。
(1)大気圧プラズマ処理(第3表では、プラズマと記す。)
レンズ基材の凸面全体に、大気圧プラズマ照射器(株式会社キーエンス製ST−7000)を用いて、90秒間の大気圧プラズマ処理を行い、その後40℃の温水約2mlで凸面を洗浄し、風乾させた。
(2)コロナ放電処理(第3表では、コロナと記す。)
レンズ基材の凸面全体に、京都電気機器(株)製コロジェット1000を用いて90秒間コロナ放電処理した。
(3)アルカリ水溶液処理(第3表では、アルカリと記す。)
50℃に加温した10%水酸化ナトリウム水溶液にレンズ基材を6分間浸した後、水道水で約10分間流水洗浄を行った。その後、80℃のオーブンで20分間乾燥させた。
(4)研磨剤処理(第3表では、研磨と記す。)
約1μmの粒径を有するアルミナ粒子を蒸留水に分散させ、この液を布につけてレンズ基材の凸面全体を擦った。その後、水道水で洗浄を行い、80℃のオーブンで20分間乾燥させた。
コーティング剤A’と同様の方法で、第2表に示す成分を混合して、光硬化性のコーティング剤T’及びU’を得た。なお、T’及びU’はマレイミド化合物を含有しない比較実験用のコーティング剤である。
第4表に示すコーティング剤およびレンズ基材を用い、また第4表に示すレンズ基材前処理も用いたこと以外は参考例1と同様にして試料を作成し、評価した。評価結果を第4表に示す。なお、比較例2〜4に関しては、密着性1しか評価していない。
コーティング剤A’と同様の方法で、第1表及び第2表に示す成分を混合して、フォトクロミック化合物を含有する本発明の組成物からなる光硬化性のコーティング剤I’〜S’を得た。次に、第5表に示すコーティング剤およびレンズ基材を用い、また第5表に示す前処理方法を採用したこと以外は参考例1と同様にして試料1〜3に相当する試料を作成し、試料1について各種フォトクロミック特性(最大吸収波長、発色濃度、退色速度及び耐久性)を測定した。また、上記試料1〜3について、参考例1と同様に密着性1〜4の評価を行った。その結果を第5表に示した。
コーティング剤A’と同様の方法で、第2表に示す成分を混合して、フォトクロミック化合物を含有する光硬化性のコーティング剤W’及びX’を得た。次に、第6表に示すコーティング剤およびレンズ基材を用い、第6表に示すレンズ基材に対する前処理方法を用いたこと以外は参考例1と同様にして試料1〜3に相当する試料を作成し、試料1について各種フォトクロミック特性(最大吸収波長、発色濃度、退色速度及び耐久性)を実施例1〜19と同様な方法で測定した。また、上記試料1〜3について、参考例1と同様に密着性1〜4の評価を行った。その結果を第6表に示した。
実施例1において、アミン化合物を含有しない他は組成物I’と同じ組成を有するコーティング組成物を用い、基材として予め接着層を形成した基材を用いる他は実施例1と同様にして試料(コート層厚み39μm)を作成し、密着性試験及びフォトクロミック性の評価を行なった。その結果は、密着性1:◎、密着性2:◎、密着性3:◎、密着性4:○、λmax:610(nm)、発色濃度:0.76、退色半減期:1.4(分)、耐久性43%であった。なお、接着層の形成は次のようにして行なった。即ち、先ず、チオウレタン系樹脂プラスチックレンズ(MR)の凸面全体に、大気圧プラズマ照射器(株式会社キーエンス製ST−7000)を用いて、60秒間の大気圧プラズマ処理を実施した後、UT20をMIKASA製スピンコーター1H−DX2を用い、回転数を段階的に変速しながら(具体的には50r.p.mで20秒→1500r.p.mで5秒→600r.p.mで4秒)スピンコートし、次いでUT20で被覆された凸面を上面にしてレンズを保持し、窒素ガス雰囲気中で照射強度が100mW/cm2程度のコールドリフレクターを装備したメタルハライドランプを用いて120秒間照射し、UT20を硬化さることにより密着層を形成した。
この結果から、アミン化合物を含まない本発明のコーティング組成物を用いた場合でも、基材として接着層を有する基材を用いた場合には、密着性及びフォトクロミック特性の良好なフォトクロミックコート層が得られることが分かる。
実施例20において、A2成分及びアミン化合物を含有しない他は組成物I’と同じ組成を有するコーティング組成物を用いた以外は、実施例20と同様にして試料(コート層厚み37μm)を作成し、密着性試験及びフォトクロミック性の評価を行なった。その結果は、密着性1:◎、密着性2:○、密着性3:△、密着性4:▲λmax:610(nm)、発色濃度:0.78、退色半減期:1.3(分)、耐久性41%であった。この結果から予め接着剤を設けた基材を用いても、特に(A2)成分(マレイミド化合物)を含まないコーティング組成物を用いた場合には、十分な密着性が得られないことが分かった。
Claims (5)
- (A2) マレイミド化合物 0.01〜20重量% および
(B2) 上記(A2)成分と異なる他のラジカル重合性化合物 80〜99.99重量%
からなるラジカル重合性単量体混合物 100重量部
並びに
(D1) フォトクロミック化合物 0.01〜20重量部
を含有してなり、そしてアミン化合物を含まないかあるいは20重量部以下でアミン化合物を含有することを特徴とするコーティング組成物。 - 上記(B2)成分が、全ラジカル重合性単量体重量を基準として
(i) (A1) シラノール基または加水分解によりシラノール基を生成する基を有するラジカル重合性単量体およびイソシアネート基を有するラジカル重合性単量体よりなる群から選ばれる少なくとも1種のラジカル重合性単量体 0.1〜20重量%
(B1) 上記(A1)成分以外のラジカル重合性単量体であって、分子内に少なくとも1つのオキシカルボニル基を有するラジカル重合性単量体(但し、オキシカルボニル基として(メタ)アクリロイルオキシ基に由来するオキシカルボニル基しか含有しないものを除く) 0.1〜50重量% および
(C1) 上記(A1)成分および(B1)成分と異なる他のラジカル重合性単量体 10〜99.79重量% からなるか、
(ii) 上記(A1)成分0.1〜20重量%および上記(C1)成分60〜99.89重量% からなるか、
(iii) 上記(B1)成分0.1〜50重量%および上記(C1)成分30〜99.8重量% からなるか あるいは
(iv) 上記(C1)成分80〜99.99重量%からなる
請求項1に記載のコーティング組成物。 - アミン化合物を0.1〜20重量部で含有する請求項1または2に記載のコーティング組成物。
- 光透過性基板の少なくとも一方の面上に、請求項1に記載のコーティング組成物の硬化体からなる被覆層が形成されてなる光学物品。
- 請求項1に記載のコーティング組成物の光透過性基板を被覆するための使用。
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