JP2010250104A - 光学機能フィルム、光学機能フィルムの製造方法、および、偏光板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セルロース誘導体からなる基材1と、上記基材1上に直接形成され、棒状化合物3を有する光学機能層2とを有し、光学的二軸性を示す光学機能フィルムであって、上記棒状化合物3が上記光学機能層2内で変則ランダムホモジニアス配向を形成していることを特徴とする光学機能フィルム。
【選択図】図1
Description
このような構成を有するシクロオレフィン系樹脂からなる透明基板が用いられた位相差フィルムは、高温高湿雰囲気下においても吸湿膨張することが少なく、また、光学特性の耐久性も良好であるという利点を有するものである。
しかしながら、その一方で、このようなシクロオレフィン系樹脂からなる透明基板は透湿性が極めて低いことから、このような透明基板が用いられた位相差フィルムを、上述したような偏光板保護フィルムとして兼用すると、偏光板を作製する過程において偏光子に含有された水分が、偏光板保護フィルムを透過して蒸発することができず、偏光板の内部に密封されてしまう現象が生じてしまうという問題点があった。また、このような現象が生じると、偏光板の耐久性が著しく低下してしまい、結果として液晶表示装置自体の経時安定性を損なってしまうという問題点があった。
また本発明によれば、上記基材が透湿性に優れるセルロース誘導体からなることにより、例えば、本発明の光学機能フィルムを偏光板保護フィルムとして用いて偏光板を製造した際に、偏光子に含有された水分を、偏光板保護フィルムを通じて揮散させることができる。また、PVAを主原料とする偏光子との密着性も良好であり、かつノルボルネン系樹脂のようにライナーの必要もないことから異物の問題も少なく、歩留まりが良好であるという利点も有する。
このようなことから、本発明によればセルロース誘導体からなる基材が用いられ、光学特性設計の自由度の高い光学的二軸性を示す光学機能フィルムを得ることができる。
以下、本発明の光学機能フィルム、光学機能フィルムの製造方法、および、偏光板について詳細に説明する。
まず、本発明の光学機能フィルムについて説明する。本発明の光学機能フィルムは、セルロース誘導体からなる基材と、上記基材上に直接形成され、棒状化合物を有する光学機能層とを有し、光学的二軸性を示すものであって、上記棒状化合物が上記光学機能層内で変則ランダムホモジニアス配向を形成していることを特徴とするものである。
このような例において本発明の光学機能フィルム10は、上記光学機能層2が変則ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物3を含むものであり、かつ、光学機能フィルム10全体として光学的二軸性を示すことを特徴とするものである。
また本発明によれば、上記基材が透湿性に優れるセルロース誘導体からなることにより、例えば、本発明の光学機能フィルムを偏光板保護フィルムとして用いて偏光板を製造した際に、偏光子に含有された水分を、偏光板保護フィルムを通じて揮散させることができる。また、PVAを主原料とする偏光子との密着性も良好であり、かつノルボルネン系樹脂のようにライナーの必要もないことから異物の問題も少なく、歩留まりが良好であるという利点も有する。
このようなことから、本発明によればセルロース誘導体からなる基材が用いられ、光学特性設計の自由度の高い光学的二軸性を示す光学機能フィルムを得ることができる。
ここで、上記nx、nyおよびnzに上記関係が成立することは、例えば、王子計測機器株式会社製 KOBRA−WRを用い、平行ニコル回転法により測定することができる。
第1に光学機能層の表面に対して垂直方向から光学機能層を正視した場合において、棒状化合物の配列方向が異方性を有すること(以下、単に「異方性」と称する場合がある。)、
第2に光学機能層において棒状化合物が形成するドメインの大きさが可視光領域の波長よりも小さいこと(以下、単に「分散性」と称する場合がある)、
第3に光学機能層において棒状化合物分子が、該光学機能層の表面に平行な平面(図1の例ではxy平面に平行な面)に存在していること(以下、単に「面内配向性」と称する場合がある。)、
を少なくとも備えるものである。
即ち、xy平面(光学機能層表面)内の各方向に配向する各棒状化合物分子の確率分布函数(確率密度関数)を求めると、該確率分布関数はxy平面内の特定方向(図2の例ではx方向)にピーク(平均配向方向)を有し、且つ配向方向には所定の分散(配向方向のバラツキ幅)を有する様に分布しているということである。更に言い換えれば、該棒状化合物分子の長軸の配向方向は、完全に全分子が平行に揃っているのでは無く、また完全に乱雑でも無い。その一例を図示したものが図2である。
ここで、本発明においては上記棒状化合物3の配列方向を説明するのに、図2(a)中のaで表す分子長軸方向(以下、分子軸と称する。)を基準として考えるものとする。したがって、上記棒状化合物が一方向に配列しているということは、上記光学機能層に含まれる棒状化合物3の分子軸aが平均的には一方向に向いていることを意味する。
このように本発明における上記「異方性」は、上記棒状化合物が完全に一方向に配列していることまでを要求するものではなく、上記棒状化合物の配列方向が平均的に一方向に配列している程度で足り、その程度は光学機能層に所望の光学的二軸性を付与できる程度でよい。このような「異方性」の程度については後述する。
即ち、図2に於いて、個々の棒状化合物分子の分子軸方向は分布を持っていても、棒状化合物の全分子について平均化した分子軸方向は実質上xy平面内に存在する。
ここで、上記Reは、本発明の光学機能フィルムを構成する光学機能層の面内における遅相軸方向(屈折率が最も大きい方向)の屈折率nxおよび、進相軸方向(屈折率が最も小さい方向)の屈折率ny、光学機能層の厚みd(nm)とにより、Re=(nx−ny)×dの式で表される値である。
ここで、上記Rthは、本発明の光学機能フィルムを構成する光学機能層の面内における、遅相軸方向(屈折率が最も大きい方向)の屈折率nx、および、進相軸方向(屈折率が最も小さい方向)の屈折率nyと、厚み方向の屈折率nzと、光学機能層の厚みd(nm)とにより、Rth={(nx+ny)/2−nz}×dの式で表される値である。
なお、本発明におけるRth値は、上記式で表される値の絶対値を指すものとする。
なお、上記光学機能層の上記ラマンピーク強度比は、例えば、光学機能フィルムを厚み方向に切断して切片を作製した後、上記光学機能層に相当する部位のみのラマン分光スペクトルを測定することにより求めることができる。
まず、本発明の光学機能フィルムを構成する光学機能層について説明する。本発明における光学機能層は、後述する基材上に直接形成されるものであり、変則ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含むものである。
以下、このような光学機能層について詳細に説明する。
本発明に用いられる棒状化合物について説明する。本発明に用いられる棒状化合物は、光学機能層において変則ランダムホモジニアス配向を形成でき、かつ、分子内に屈折率異方性を有するものであれば特に限定されない。
ここで、本発明における「棒状化合物」とは、分子構造の主骨格が棒状となってものを指し、このような棒状の主骨格を有する化合物としては、例えば、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類及びアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類を挙げることができる。また、以上のような低分子液晶性化合物だけではなく、高分子液晶性化合物も用いることができる。
なお、後述する重合性官能基を有する材料であって、光学機能層において重合される棒状化合物については、重合前の分子量を示すものとする。
ク)構造の状態にすることを意味する。
なお、本発明における上記「アルキル鎖を構成する炭素数」とは、上記重合性官能基と上記メソゲン基とを結合するアルキル基の主鎖部分を構成する炭素原子の数を意味するものとする。したがって、例えば、上記アルキル基が側鎖を有する分岐鎖状である場合、側鎖を構成する炭素原子の数は、上記「アルキル鎖を構成する炭素数」に含まれないものとする。
学式(g)〜(q)に示すものも挙げられる。
例えば、上記棒状化合物として、両末端に重合性官能基を1つ以上有する液晶性材料と、片末端に重合性官能基を1つ以上有する液晶性材料とを混合して用いると、両者の配合比の調整により重合密度(架橋密度)及び光学的特性を任意に調整できる点から好ましい。
本発明における光学機能層には、上記棒状化合物以外に他の化合物を含んでもよい。このような他の化合物としては、上記棒状化合物の変則ランダムホモジニアス配向を乱すものでなければ特に限定されない。このような他の化合物としては、例えば、一般的にハードコート剤に用いられる重合可能な材料をあげることができる。
本発明における光学機能層は、後述する基材上に直接形成されているものである。光学機能層が基材上に直接形成されていることにより、本発明の光学機能フィルムを、光学機能層と基材との密着性に優れたものにできる。
このように基材上に光学機能層が直接形成されることにより両者の密着力が向上するのは次のような機構によるものと解される。すなわち、基材上に光学機能層が直接形成されることにより、光学機能層に含まれる棒状分子が基材の表面から基材中へ浸透したり、または、光学機能層を形成する際に用いる溶媒によっては、基材の表面が溶解し、棒状化合物と基材が混合されることができるため、基材と光学機能層との接着部においては明確な界面が存在せず、両者が「混合」された形態となる。このため、従来の界面相互作用による接着と比較して、著しく密着性が改善されるものと考えられる。
ここで、Rth値の定義および測定方法については上述した通りであるため、ここでの説明は省略する。
次に本発明に用いられる基材について説明する。本発明に用いられる基材は、セルロース誘導体からなるものである。本発明に用いられるセルロース誘導体としては、基材に所望の光学特性および物理的特性を付与することができるものであれば特に限定されるものではない。なかでも本発明においては上記セルロース誘導体としてセルロースエステル類が用いられることが好ましい。さらに、セルロースエステル類の中でもセルロースアシレート類が用いられることが好ましい。セルロースアシレート類は工業的に広く用いられていることから、入手容易性の点において有利だからである。
ここで、上記nx、nyにnx≠nyの関係が成立する場合、本発明に用いられる基材は光学的にAプレートとしての性質を有するものとなる。また、上記nx、ny、nxにnx≠ny≠nzの関係が成立する場合、本発明に用いられる基材は光学的にBプレートとしての性質、すなわち光学的二軸性を有するものとなる。上記「上記光学的にBプレートとしての性質」は、具体的にはRth≠(Re/2)である状態を指すものである。
なお、上記nx≠ny≠nzは、nx≠ny、かつ、ny≠nz、かつ、nz≠nxを意味するものである。
なお、上記基材のReの測定方法としては、上述した光学機能層のReの測定方法と同様であるため、ここでの説明は省略する。
ここで、Rthの定義、および、測定方法については、上記「1.光学機能層」の項において説明した内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
異なった組成を有する複数の層が積層された基材の構成としては、例えば、トリアセチルセルロース等の上記棒状化合物を変則ランダムホモジニアス配向させる材料からなるフィルムと、透水性や自己支持性に優れる支持体とを積層する態様を例示することができる。
本発明の光学機能フィルムは、基材上に光学機能層を直接形成することを一つの特徴とするため、上記光学機能層に含まれる棒状化合物が、上記基材に浸透し、基材と光学機能層との接着部には両者が「混合」された混合領域が形成される。このような混合領域の厚みは、上記変則ランダムホモジニアス配向を形成することができ、かつ、基材と光学機能層との密着力を所望の範囲にできる状態であれば特に限定されない。なかでも本発明においては、上記混合領域の厚みが0.1μm〜10μmの範囲内であることが好ましく、特に0.5μm〜5μmの範囲内であることが好ましく、なかでも1μm〜3μmの範囲内であることが好ましい。
ReおよびRthが上記範囲内であることにより、本発明の光学機能フィルムを、液晶表示装置の視野角特性を改善するのに好適な位相差フィルムとして用いることが可能になるからである。
ここで、Re値、Rth値の定義および測定方法については上述した通りであるため、ここでの説明は省略する。
Nz=(Rth/Re)+0.5
の式で表されるものである。
本発明の光学機能フィルムの用途としては、特に限定されるものではなく、光学的機能フィルムとして種々の用途に用いることができる。本発明の光学機能フィルムの具体的な用途としては、例えば、液晶表示装置に用いられる光学補償板(例えば、視角補償板)、楕円偏光板、輝度向上板等を挙げることができるが、なかでもAプレートまたはBプレートとしての用途に用いることができる。このようにAプレートまたはBプレートである光学補償板として用いられる場合は、VAモードもしくはOCBモードなどの液晶層を有する液晶表示装置に好適に用いられる。
本発明の光学機能フィルムの製造方法としては、上記構成を有するものを製造できる方法であれば特に限定されないが、例えば、後述する「B.光学機能フィルムの製造方法」の項に記載する方法により製造することができる。
次に、本発明の光学機能フィルムの製造方法について説明する。本発明の光学機能フィルムの製造方法は、セルロース誘導体からなる基材と、上記基材上に直接形成され、ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含み、かつ、光学的一軸性を示す光学機能層とを有する光学フィルムを用い、上記光学フィルムを延伸することにより、面内方向における遅相軸方向の屈折率nx、面内方向における進相軸方向の屈折率nyおよび厚み方向の屈折率nzに、nx≠ny、または、nx≠ny≠nzの関係が成立する基材と、上記基材上に直接形成され、変則ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含み、さらに光学的二軸性を示す光学機能層とを有する光学機能フィルムを製造することを特徴とするものである。
さらに延伸により、上記ランダムホモジニアス配向を変則ランダムホモジニアス配向に変化させることができるため、上記光学機能層に光学的二軸性を付与することができる。
したがって、本発明によれば、面内方向における遅相軸方向の屈折率nx、面内方向における進相軸方向の屈折率nyおよび厚み方向の屈折率nzに、nx≠ny、または、nx≠ny≠nzの関係が成立する基材と、上記基材上に、変則ランダムホモジニアス配向した棒状化合物を含み、光学的二軸性を示す光学機能層が形成された光学機能フィルムを容易に形成できるため、光学特性設計の自由度の高い光学機能フィルムを簡易的に製造することができる。
まず、本発明の光学機能フィルムの製造方法に用いられる光学フィルムについて説明する。本発明に用いられる光学フィルムは、セルロース誘導体からなる基材と、上記基材上に直接形成され、ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含み、かつ、光学的一軸性を示す光学機能層とを有するものである。
上記光学フィルムに用いられる基材は、セルロース誘導体からなるものであり、上記棒状化合物がランダムホモジニアス配向を形成するための、いわゆる配向膜としての機能を有するものである。
すなわち、例えば基材が高分子材料から形成される場合について考えると、基材が光学的に負のCプレートとしての性質を有する場合、基材を構成する高分子材料は、面内方向において特定の規則性を有さず、大部分はランダムに配列していると考えられる。このような面内方向に大部分がランダムに配列した高分子材料を表面に有する基材上に上記棒状化合物を付与すると、上記棒状化合物は、基材中に一部浸透し、分子軸がランダムに配列した高分子材料の分子軸に沿うように配列すると考えられる。このような機構により、光学的に負のCプレートを有する基材は、ランダムホモジニアス配向を形成する配向膜としての機能を示すものと考えられる。
このような上記光学フィルムに用いることができない基材としては、例えば高分子材料のみからなり、光学的に負のCプレートとしての機能を有する支持体と、上記支持体上に屈折率異方性を有する光学異方性材料を含む位相差層が積層された構成を有する基材を挙げることができる。このような構成を有する基材においては、上記支持体を構成する上記高分子材料が上記棒状化合物に対する配向規制力を有する基材の構成材料となるが、上記位相差層上に上記光学機能層を形成した場合、上記位相差層の存在により、上記棒状化合物が上記高分子材料と接することができない。したがって、このような構成を有する基材は、光学的に負のCプレートとしての性質を有していたとしても上記光学フィルムに用いられる基材には含まれない。
ここで、Rthの定義、および測定方法については、上記「A.光学機能フィルム」の項において説明した内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
上記光学フィルムに用いられる光学機能層について説明する。上記光学フィルムに用いられる光学機能層は、上記基材上に直接形成され、ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含み、かつ、光学的一軸性を示すものである。
ここで、上記「不規則性」とは、光学機能層の表面に対して垂直方向から光学機能層を正視した場合において、棒状化合物の配列方向がランダムであることを意味するものである。
ここで、本発明においては上記棒状化合物3の配列方向を説明するのに、図4中のaで表す分子長軸方向(以下、分子軸と称する。)を基準として考えるものとする。したがって、上記棒状化合物の配列方向がランダムであることは、上記光学機能層に含まれる棒状化合物3の分子軸aがランダムに向いていることを意味するものである。
すなわち、上記光学フィルムを構成する光学機能層のRe評価により棒状化合物がランダムに配向をしていることを確認でき、選択反射波長の有無により棒状化合物がコレステリック構造を形成していないことを確認することができる。
ここで、上記nx、nyおよびnzに上記関係が成立することは、例えば、王子計測機器株式会社製 KOBRA−WRを用い、平行ニコル回転法により測定することができる。
次に、本発明に用いられる光学フィルムの製造方法について説明する。本発明に用いられる光学フィルムの製造方法は、上述した基材上に、ランダムホモジニアス配向を有する光学機能層を形成できる方法であれば特に限定されないが、通常、上記基材上に、上記棒状化合物を溶媒に溶解して調製した光学機能層形成用組成物を塗工する方法が用いられる。このような方法によれば、上記棒状化合物を溶媒と共に上記基材中へ染み込ませることが可能となるため、上記棒状化合物と、上記基材を構成する材料との相互作用を強めることができる結果、上記棒状化合物の変則ランダムホモジニアス配向を形成し易くなるからである。以下、このような光学フィルムの製造方法について説明する。
次に、本発明の光学機能フィルムの製造方法において上記光学フィルムを延伸する方法について説明する。
次に、本発明の製造方法により製造される光学機能フィルムについて説明する。本発明により製造される光学機能フィルムは、少なくとも光学的にAプレートまたはBプレートとしての性質を有する基材と、上記基材上に直接形成され、変則ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含み、さらに光学的二軸性を示す光学機能層とを有するものである。
このような本発明により製造される光学機能フィルムについては、上記「A.光学機能フィルム」の項に記載したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、本発明の偏光板について説明する。本発明の偏光板は、上記本発明に係る光学機能フィルムが偏光板保護フィルムとして用いられたものである。
すなわち、本発明の偏光板は、上記本発明に係る光学機能フィルムと、上記光学機能フィルムのいずれかの面上に形成された偏光子と、上記偏光子上に形成された偏光板保護フィルムと、を有することを特徴とするものである。
このような例において、本発明の偏光板20は、上記光学機能フィルム10として本発明の光学機能フィルム10が用いられていることを特徴とするものである。
以下、本発明の偏光板に用いられる各構成について説明する。
まず、本発明に用いられる偏光板保護フィルムについて説明する。本発明に用いられる偏光板保護フィルムは、本発明の偏光板において偏光子が空気中の水分等に曝されることを防止する機能と、偏光子の寸法変化を防止する機能とを有するものである。
ここで、上記偏光板保護フィルムの透過率は、JIS K7361−1(プラスチックー透明材料の全光透過率の試験方法)により測定することができる。
なかでも本発明においては、上記樹脂材料としてセルロース誘導体またはシクロオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。
また、本発明に用いられるシクロオレフィン系樹脂としては、シクロオレフィンポリマー(COP)またはシクロオレフィンコポリマー(COC)のいずれであっても好適に用いることができる
ここで、上記飽和吸水率は、上記吸水率は、ASTMD570に準拠し23℃の水中で1週間浸漬して増加重量を測定することにより求められる。
この点、上記シクロオレフィン系樹脂やアクリル系樹脂からなる偏光板保護フィルムを用いることにより、本発明の偏光板を、片面にシクロオレフィン系樹脂やアクリル系樹脂からなる偏光板保護フィルムが用いられ、他の面にセルロース誘導体が用いられた本発明の位相フィルムが用いられることになるため、上述したような懸念が少ないからである。
また、複数の層が積層された構成を有する場合は、同一組成の層が積層されてもよく、また、異なった組成を有する複数の層が積層されてもよい。
次に、本発明に用いられる偏光子について説明する。本発明に用いられる偏光子は、本発明の偏光板に偏光特性を付与する機能を有するものである。
本発明の偏光板の製造方法としては、上記構成を有する偏光板を製造できる方法であれば特に限定されるものではない。このような方法としては、通常、上記偏光子に接着剤を介して、上記偏光板保護フィルムと、上記光学機能フィルムとを貼り合わせる方法が用いられる。
また、上記光学機能フィルムと、上記偏光子とは、通常、上記光学機能フィルムの遅相軸の方向と、上記偏光子の吸収軸の方向とが互いに直行するように貼り合わされる。
なお、上記偏光板保護フィルム、上記光学機能フィルム、および、上記偏光子を貼り合わせる方法については、一般的に液晶表示装置に用いられる偏光板を製造する際に用いられる方法を用いることができる。このような方法としては、例えば、特許第3132122号公報に記載された方法等を用いることができる。
(光学フィルムの作製)
棒状化合物として光重合性液晶化合物(下記化合物(I)と化合物(II)の混合物)をシクロヘキサノン及びシクロペンタノンの混合溶媒に15質量%溶解させ、TACフィルム(富士フィルム製、商品名TF80UL)にバーコーティングにより乾燥後の塗工量が2.7g/m2になるように塗工した。次いで、40℃1分、80℃1分間加熱して溶剤を乾燥除去するとともに該液晶化合物を基材表面の高分子と混合配向させた。さらに、塗工面に紫外線を照射することにより、上記光重合性液晶化合物を固定化し、光学フィルムを作製した。
次に、上記光学フィルムをホットプレート上で160度で5分間加熱し、延伸倍率が1.30倍となるように延伸することにより、光学機能フィルムを作製した。作製した光学機能フィルムをサンプルとして、以下の項目の評価を行った。
作製した光学機能フィルムの位相差を自動複屈折測定装置(王子計測機器株式会社製、商品名:KOBRA−21ADH)により3次元屈折率を測定した。その結果、nx=1.60、ny=1.58、および、nz=1.52であった。
作製した光学機能フィルムと、上記TD80UFについて、王子計測機器株式会社製 KOBRA−WRを用い、平行ニコル回転法によりRthおよびReを測定した。ここで、上記、Re、Rthの測定には、王子計測機器株式会社製、商品名:KOBRA−21ADHを用いた。また、上記ヘイズの測定には日本電色工業株式会社製、商品名:NDH2000を用いた。さらに、上記選択反射波長の有無の確認には、株式会社島津製作所製 商品名:UV−3100PCを用いた。測定結果から光学機能層のRthおよびReを算出した結果、Rth=104.8nm、Re=115.2nm、Nz係数が1.41であった。また、ヘイズは0.4%であった。
さらに、紫外可視近赤外分光光度計(株式会社島津製作所製 UV−3100)により、光学機能フィルムが選択反射波長を有さないことを確認した。
作製した光学機能フィルムについて基材と光学機能層との密着性を調べるために、剥離試験を行った。剥離試験としては、得られたサンプルに1mm角の切れ目を碁盤目状に入れ、接着テープ(ニチバン株式会社製、セロテープ(登録商標))を液晶面に貼り付け、その後テープを引き剥がし、目視により観察した。その結果、密着度は100%であった。
密着度(%)=(剥がれなかった部分/テープを貼り付けた領域)×100
サンプルを90℃の熱水に60分間浸し、上述した方法により光学特性及び密着性を測定した。その結果、試験前後で光学特性及び密着性の変動は見られなかった。
サンプルを80℃、湿度95%の環境下において、24時間静置し、上述した方法により光学特性及び密着性を測定した。その結果、試験前後で光学特性及び密着性の変動は見られなかった。また、試験後に屈折率異方性材料の染み出しも、白濁も見られなかった。
サンプルを室温(23.5℃)下で純水に1日浸し、上述した方法により光学特性及び密着性を測定した。その結果、試験前後で光学特性及び密着性の変動は見られなかった。
サンプルを55℃下でアルカリ水溶液(1.5Nの水酸化ナトリウム水溶液)に3分間浸し、水洗、乾燥し、上述した方法により光学特性及び密着性を測定した。その結果、試験前後で光学特性及び密着性の変動は見られなかった。また、着色も見られなかった。
サンプルにおける光学機能層の面内方向および厚み方向のラマン分光スペクトルをレーザーラマン分光光度計(日本分光NRS−3000)を用いて測定した。測定条件は、露光時間は15秒、積算回数8回、励起波長532.11nmとした。
ここで、面内方向のラマン分光スペクトルは、直線偏光の電場振動面が光学機能層の面内の遅相軸方向および進相軸方向と一致するように測定光を入射することにより、面内の進相軸方向および面内の進相軸方向のそれぞれについて測定した。次いで、得られたスペクトルから、1605cm−1および2942cm−1におけるピーク強度からラマンピーク強度比(1605cm−1/2942cm−1)を算出した。
なお、表1には、基材および延伸前の光学フィルムについてのラマンピーク強度比も示した。
下記式(A)に示される側鎖型ポリマー50質量%と、下記式(B)で示される光重合性液晶50質量%の液晶混合物、光重合開始剤(チバスペシャリティケミカルズ社製、イルガキュア907、光重合性化合物に対して5質量%)を、シクロヘキサノン溶液に固形分20%になるように溶解させ、更にレベリング剤を添加することにより位相差層形成用塗工液を得た。当該位相差層形成用塗工液を上記実施例1で作製した光学機能フィルム上に塗工した後、100℃で1分間乾燥し、そのまま室温まで冷却することにより、上記液晶混合物をホメオトロピック配向させた。さらに100mJ/cm2のUVにて硬化させ、上記光学異方性層上に厚み1μmの位相差層を形成することにより、位相差層付き光学機能フィルムを作製した。
両端に重合可能なアクリレート基を有すると共に、中央部のメソゲンと上記アクリレートの間にスペーサを有する液晶材料(下記式III)を75重量部、光重合開始剤としてイルガキュアIrg184(Chiba Speciality Chemicals社製)を1重量部、溶剤としてのトルエン25重量部を混合して、さらにカイラル剤として両末端に重合可能なアクリレート基を有するカイラル剤(下記式IV)を10重量部加えて光学機能層形成用塗工液を調製した。
なお、上記光学機能層が形成された基材を145℃で1分間加熱し、1.5倍に延伸した結果、基材と光学機能層との間で、剥離が発生し、光学機能フィルムを作製することができなかった。
光学異方性フィルムとしてRe=120nmのノルボルネン系樹脂からなる基板(日本ゼオン社製 商品名:ゼオノア)を用い、当該異方性フィルム上に実施例2と同様の方法により位相差層を形成することによって光学機能フィルムを作製した。
各光学機能フィルムを片側の偏光板保護フィルムとして用いて偏光板を作製し、温度90℃、湿度90%RHの環境下に100時間放置するという環境試験を行い、額縁ムラ評価を行った。額縁ムラ評価は黒表示時の光漏れを目視にて評価した。その結果、実施例1及び2で作成したフィルムを偏光板保護フィルムとして用いた場合、前記環境試験前後で黒表示時光漏れについて偏光板全面において目視で有意な変化は見られなかった。
ここで、実施例1、2の光学機能フィルムを用いて偏光板を作成する際には、他方の偏光板保護フィルムとして、シクロオレフィン系樹脂からなる偏光板保護フィルムを用いることができた。
しかしながら、比較例1、2において作製した光学機能フィルムを用いて偏光板を作製する際には、水分透過性の関係上、他方の偏光板保護フィルムとしてトリアセチルセルロースからなる偏光板保護フィルムを用いる他なかった。
2、2’ … 光学機能層
3 … 棒状化合物
10 … 光学機能フィルム
11 … 偏光子
12 … 偏光板保護フィルム
20 … 光学フィルム
101 … 液晶セル
102A、102A’、102B、102B’ … 偏光板
103 … 位相差フィルム
111 … 偏光子
112a、112b … 偏光板保護フィルム
Claims (13)
- セルロース誘導体からなる基材と、前記基材上に直接形成され、棒状化合物を有する光学機能層とを有し、光学的二軸性を示す光学機能フィルムであって、
前記棒状化合物が前記光学機能層内で変則ランダムホモジニアス配向を形成していることを特徴とする、光学機能フィルム。 - 面内方向における遅相軸方向の屈折率nx、面内方向における進相軸方向の屈折率ny、および、厚み方向の屈折率nzにnx>ny>nzの関係が成立することを特徴とする、請求項1に記載の光学機能フィルム。
- 面内レターデーション(Re)が70nm〜180nmの範囲内であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の光学機能フィルム。
- 厚み方向のレターデーション(Rth)が75nm〜300nmの範囲内であることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- Nz係数が1.0〜2.5の範囲内であることを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- 前記棒状化合物が、重合性官能基を有するものであることを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- 前記棒状化合物が、重合性官能基とメソゲン基とが炭素数4以上のアルキル鎖を介して結合された構造を有するものであることを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- 前記棒状化合物が、液晶性材料であることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- 面内レターデーション(Re)の波長依存性が正分散型であることを特徴とする、請求項1から請求項8までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- 前記棒状化合物が、2以上の複数のベンゼン環が結合された棒状の主骨格を有するものであり、かつ、前記光学機能層における面内の遅相軸方向のラマンピーク強度比(1605cm−1/2942cm−1)が、面内の進相軸方向のラマンピーク強度比(1605cm−1/2942cm−1)の1.1倍以上であることを特徴とする、請求項1から請求項9までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- 前記棒状化合物が、2以上の複数のベンゼン環が結合された棒状の主骨格を有するものであり、かつ、前記光学機能層の厚み方向の切断面における、厚み方向に対して垂直方向のラマンピーク強度比(1605cm−1/2942cm−1)が、厚み方向に対して平行方向のラマンピーク強度比(1605cm−1/2942cm−1)の1.1倍以上であることを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルム。
- セルロース誘導体からなる基材と、前記基材上に直接形成され、ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含み、かつ、光学的に一軸性を示す光学機能層とを有する光学フィルムを用い、
前記光学フィルムを延伸することにより、面内方向における遅相軸方向の屈折率nx、面内方向における進相軸方向の屈折率nyおよび厚み方向の屈折率nzに、nx≠ny、または、nx≠ny≠nzの関係が成立する基材と、前記基材上に直接形成され、変則ランダムホモジニアス配向を形成した棒状化合物を含み、さらに光学的二軸性を示す光学機能層と、を有する光学機能フィルムを製造することを特徴とする、光学機能フィルムの製造方法。 - 請求項1から請求項11までのいずれかの請求項に記載の光学機能フィルムと、前記光学機能フィルムのいずれかの面上に形成された偏光子と、前記偏光子上に形成された偏光板保護フィルムと、を有することを特徴とする、偏光板。
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