JP2012060016A - 半導体装置の評価方法、評価装置、及びシミュレーション方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】RTNに関する絶縁膜の品質判定、製造工程の良否判定、回路設計などをより高精度に実施すること。
【解決手段】本発明に係る半導体装置の評価方法は、ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価方法であって、複数のMIS型FETのRTNを測定し、RTNの測定結果に基づいて、ゲート絶縁膜中のトラップの位置、トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求めるものである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る半導体装置の評価方法は、ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価方法であって、複数のMIS型FETのRTNを測定し、RTNの測定結果に基づいて、ゲート絶縁膜中のトラップの位置、トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求めるものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体装置の評価方法、評価装置、及びシミュレーション方法に関し、特に、MIS型FETを備えた半導体装置の評価方法、評価装置、及びシミュレーション方法に関する。
MIS(Metal-Insulator-Semiconductor)型電界効果トランジスタ(FET:Field-Effect Transistor)では、ゲート絶縁膜中に存在するトラップあるいはゲート絶縁膜と半導体基板との界面に存在する界面準位に電荷が捕獲されることにより、閾値電圧や電流などの特性の変動が生じる。絶縁膜中のトラップや界面準位の評価手法としては、閾値電圧シフトの測定による手法、チャージポンピング法などの手法が知られている。また、実測された容量−電圧(C−V)特性と、理論的に計算された理想C−V特性とを比較することにより、界面準位の密度、エネルギー分布を推定することができる。
特許文献1には、光照射を用いた界面トラップ評価法が開示されている。具体的には、MIS型FETの界面トラップに電荷が捕獲された状態とした後、エネルギーEの単色光を時間tだけ照射する。これにより、捕獲された電荷が励起し、消失する。このときのMIS型FETの閾値電圧変化の時定数及びそのエネルギーEに対する依存性から、トラップ準位密度のエネルギー分布及びトラップ準位密度を求めている。
特許文献2に開示された電荷トラップ密度評価方法では、ゲートに印加するパルス電圧のパルス時間tを変化させながらトラップに電荷を注入する。これにより、注入前後での閾値電圧Vthのシフト量ΔVthを求め、さらに、シフト量ΔVthの時間微分dVth/dtのパルス時間依存性を求める。次に、このパルス時間依存性をパルス時間t=0に外挿し、シフト量ΔVthの基礎率を求める。そして、この基礎率を理論式に当てはめることにより、電荷トラップ密度を算出する。
非特許文献1に開示された絶縁膜中のトラップ分布評価手法では、ゲート電圧値及びそのパルス時間tを変化させて閾値電圧シフト量を測定する。また、絶縁膜・半導体界面からトラップまでのトンネル障壁距離とトンネリング時間との関係を理論計算し、各ゲート電圧値及びパルス時間tの組において電荷が注入されるトラップの膜厚方向における位置及びトラップのエネルギーを算出する。これを上記の閾値電圧シフト量測定結果と照らし合わせることにより、絶縁膜中の膜厚方向における位置及びエネルギーに対するトラップ密度の分布を求めることができる。なお、膜厚方向とはゲート絶縁膜・半導体界面に対し垂直な方向を意味する。
チャージポンピング法では、ゲートにパルス電圧を印加することより、界面準位や絶縁膜中のトラップに電荷を捕獲し、ゲート電圧の非印加時に再放出される電荷を基板電流として検出する。これにより、界面準位密度やトラップ密度を求め、さらに印加パルス電圧を種々変えながら測定することにより界面準位やトラップのエネルギー分布を求める。
ところで、ゲート絶縁膜中の単一のトラップに対して電荷の捕獲・放出が繰り返されることにより、MIS型FETの閾値電圧や電流などの特性値が時間とともに離散的に変化する現象が知られている。この現象はランダムテレグラフノイズ(RTN)と呼ばれている。面積(ゲート長L×ゲート幅W)の小さなMIS型FETでは、ゲート絶縁膜中の1つ1つのトラップの影響が大きくなる。そのため、RTNは面積の小さなFETにおいて特に顕著になる。同一の製造方法により作成された同一のサイズのMIS型FETであっても、RTNの特性変動の振幅は個々のMIS型FETによって大きく異なる。つまり、MIS型FETの微細化に伴い、RTNによる特性変動の評価が重要になってきた。
上述のC−V測定、特許文献1、2、非特許文献1に開示された方法では、いずれもトラップの面密度に対してMIS型FETの面積が十分大きく、1個の素子に多数のトラップが含まれている。このような素子では、個々のトラップにおける閾値電圧シフト量が平均化されるため、トラップ密度を概ね正確に求めることができる。しかしながら、最近の回路設計で多用される面積の小さな素子では、1個の素子に含まれるトラップの個数は少なく、個々のトラップにおける閾値電圧シフト量は平均化されない。そのため、これらの方法により面積の小さな素子における正確なトラップ密度を求めることができなかった。従って、RTNによる特性変動の振幅の分布を推定することもできなかった。
他方、非特許文献2及び3に開示された手法によれば、RTNの捕獲時定数と放出時定数との比のゲート電圧に対する依存性に基づいて、ゲート絶縁膜中の膜厚方向におけるトラップ位置及びトラップエネルギーを導出できる。なお、RTNの捕獲時定数は、トラップが電荷を放出してから次にトラップが電荷を捕獲するまでの平均時間をいう。また、放出時定数は、トラップが電荷を捕獲してから次にトラップが電荷を放出するまでの平均時間をいう。特許文献3に開示された方法によれば、ゲート絶縁膜・半導体界面と平行な面内におけるトラップの位置を導出できる。
また、特許文献4には、DRAM回路において発生する、データ保持時間がRTN的に変動することによるリテンション不良をスクリーニングするための検査方法が開示されている。
R. Degraeve、外7名、IEEE 2008 International Electron Device Meeting、2008年、p.775−778
Zeynep Celik-Butler、外2名、IEEE Transactions on Electron Devices、2000年3月、Vol.47、No.3、p.646−648
Seungwon Yang、外2名、Japanese Journal of Applied Physics、2008年、Vol.47、No.4、p.2606−2609
しかしながら、非特許文献2及び3に開示された方法により抽出されたトラップ位置、トラップエネルギー、RTN時定数、RTN振幅などのRTNに関するパラメータは、測定したMIS型FETのトラップのみが偶然そのような値を有しているおそれがある。つまり、RTNに関する統計的に有意な判定結果が得られない。従って、RTNに関する絶縁膜の品質判定、製造工程の良否判定、回路設計などを高精度に実施することができなかった。
本発明に係る半導体装置の評価方法は、
ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価方法であって、
複数のMIS型FETのRTNを測定し、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求めるものである。
ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価方法であって、
複数のMIS型FETのRTNを測定し、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求めるものである。
本発明に係る半導体装置の評価装置は、
ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価装置であって、
MIS型FETのRTNを測定するRTN測定部と、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求めるパラメータ抽出部と、を備えるものである。
ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価装置であって、
MIS型FETのRTNを測定するRTN測定部と、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求めるパラメータ抽出部と、を備えるものである。
本発明に係る半導体装置のシミュレーション方法は、
ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置のシミュレーション方法であって、
複数のMIS型FETのRTNを測定し、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータのそれぞれについて相関関係を考慮した確率密度分布関数を求め、
前記確率密度分布関数を用いて、シミュレーション対象である前記MIS型FETにRTNを模擬的に発生させる、ものである。
ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置のシミュレーション方法であって、
複数のMIS型FETのRTNを測定し、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータのそれぞれについて相関関係を考慮した確率密度分布関数を求め、
前記確率密度分布関数を用いて、シミュレーション対象である前記MIS型FETにRTNを模擬的に発生させる、ものである。
本発明では、RTNの測定結果に基づいて、ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求める。そのため、RTNに関する絶縁膜の品質判定、製造工程の良否判定、回路設計などをより高精度に実施することができる。
本発明によれば、RTNに関する絶縁膜の品質判定、製造工程の良否判定、回路設計などをより高精度に実施することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の評価方法について説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置の評価方法のフローチャートである。本実施形態に係る評価手順は、まず、測定の対象とするMIS型FET(以下、単にFETと呼ぶ)を測定器に接続する(ステップS1)。
まず、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の評価方法について説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置の評価方法のフローチャートである。本実施形態に係る評価手順は、まず、測定の対象とするMIS型FET(以下、単にFETと呼ぶ)を測定器に接続する(ステップS1)。
次に、当該FETのRTNを測定する(ステップS2)。例えば、FETのソース・ドレイン・ゲート・基板の各電極に所定のバイアス電圧を印加し、ドレイン電流を所定の時間間隔(サンプリングレート)で測定する。あるいは、FETのドレイン電極に所定のバイアス電流を印加し、ゲート−ソース間の電圧を所定の時間間隔で測定してもよい。RTN測定は、印加するバイアス電圧や温度などを適宜変更しながら、複数の測定条件で実施する必要がある。
次に、ステップS2における当該FETのRTN測定の結果に基づいて、RTN振幅、RTN時定数(捕獲時定数及び放出時定数)、ゲート絶縁膜中のトラップ位置、トラップエネルギーなどのRTNに関するパラメータ(以下、RTNパラメータと呼ぶ)を抽出する(ステップS3)。
ステップS2においてドレイン電流の測定を行った場合、ステップS3で抽出するRTN振幅の値としては、ドレイン電流Idの離散的変動幅ΔIdを用いることができる。または、ΔIdをIdで割ったΔId/Idや、ΔIdを別途測定した相互コンダクタンスgmで割ったΔVth(=ΔId/gm)などを用いてもよい。一方、ステップS2においてゲート−ソース間電圧の測定を行った場合、ステップS3で抽出するRTN振幅の値としては、ゲート−ソース間電圧の離散的変動幅などを用いることができる。ステップS3におけるトラップの位置の抽出においては、三次元空間の3つの方向のうち、少なくとも膜厚方向おける位置座標を抽出する。絶縁膜・半導体基板界面と平行な二次元面内における位置座標のうち一方または両方をさらに抽出してもよい。ステップS3におけるトラップ位置及びトラップエネルギーの抽出手法としては、詳細には後述するように、例えば非特許文献2や3に記載された捕獲時定数τc・放出時定数τeとの比τc/τeのゲート電圧依存性に基づく手法を用いることができる。
次に、測定対象とする全てのFETを評価し終えたかどうかを判定する(ステップS4)。全てのFETの評価が完了していない場合(ステップS4NO)、ステップS1に戻り、次の測定の対象であるFETについて、上記ステップS1〜S3までを繰り返す。全てのFETの評価が完了している場合(ステップS4YES)、ステップS4において抽出したトラップ位置、トラップエネルギーから、トラップ位置の分布、トラップエネルギーの分布、RTN時定数の分布、RTN振幅分布のヒストグラム、あるいはトラップ位置‐RTN振幅平面などの平面上にトラップの分布をマッピングした相関プロットを作図する(ステップS5)。
次に、得られたRTNパラメータの各分布を近似する数式を導出する(ステップS6)。なお、ステップS5とS6のいずれか一方を行わないフローであってもよい。
なお、ステップS2におけるRTN測定は、1個のFET毎に順に行なってもよいし、2個以上のFETを同時並列測定してもよい。また、測定対象である全てのFETのRTN測定(ステップS2)を完了してから、RTNパラメータの抽出(ステップS3)を行なってもよい。また、あらかじめステップS5におけるヒストグラムや相関プロットを作図しておき、FETを1つ評価し終える毎にそれらを更新してもよい。
測定対象のFETとしては、面積(ゲート長L×ゲート幅W)の小さなFETを用いる。特に、ゲート長、ゲート幅とも、安定的に製造可能な最小寸法に近い大きさのものを用いるのが望ましい。また、ゲート長もしくはゲート幅の異なる複数種類の寸法のFETをそれぞれ多数個ずつ測定してもよい。RTNパラメータ同士の相関を捉えるためには、同一の製造工程で作成された同一寸法のFETを少なくとも10個以上測定することが必要である。各RTNパラメータの分布を統計的に精度よく評価するためには同一寸法のFETを1000個以上測定するのが望ましい。
図2は、本実施形態に係る半導体装置の評価方法の模式図である。1番目のFET(FET−1)はゲート絶縁膜中にRTNを起こすトラップを有しており、このFET−1に対するRTNの測定に基づいて、そのトラップの位置XT1、エネルギーET0_1、時定数τ1、RTN振幅ΔId1が組となって抽出される。ここで、エネルギーET0は、ゲート絶縁膜に電界が印加されていない状態におけるトラップエネルギーETである。また、時定数τは、捕獲時定数τcと、放出時定数τeとを含む。さらに、捕獲時定数τcと、放出時定数τeとはゲート電圧により変化するため、抽出する時定数としては、時定数比τc/τe=1となる場合の時定数τ0(=τc=τe)を用いるのが好ましい。
同様に、N個のFETについてRTNを測定する。これにより、FET−2におけるトラップの位置XT2、エネルギーET0_2、時定数τ2、RTN振幅ΔId2の組、FET−3におけるトラップの位置XT3、エネルギーET0_3、時定数τ3、RTN振幅ΔId3の組、・・・、FET−Nにおけるトラップの位置XTN、エネルギーET0_N、時定数τN、RTN振幅ΔIdNの組が抽出される。以上のN個のトラップの抽出結果を組み合わせ、位置XTの分布、エネルギーET0の分布、時定数τの分布、振幅ΔIdの分布をそれぞれ求めることができる。
さらに、例えば横軸に位置XT、縦軸にエネルギーET0をとった平面上に位置XTとエネルギーET0の組をマッピングし、位置XTとエネルギーET0の分布の間の相関の強さなどを確認することができる。位置XTと振幅ΔIdの組や、位置XTと時定数τの組、エネルギーET0と振幅ΔIdの組、エネルギーET0と時定数τの組、振幅ΔIdと時定数τの組についても、同様にマッピングを行って相関の強さなどを確認することができる。
なお、1個のFETに含まれるRTNを発生させるトラップの個数は1個とは限らず、複数存在する場合もある。複数のトラップによるRTNが発生しているFETでは、電流値が3つ以上の離散的な値の間を行き来する。そのようなFETでは、FET内の全てのトラップについて位置、エネルギー、時定数、振幅の抽出を行うことが望ましい。しかし、多数の離散値の間を行き来するRTN測定データから個々のトラップの寄与を切り分ける処理は容易ではない。そのため、複数のトラップのうち一つだけ、もしくは一部だけを選択して抽出を行ってもよい。一方、明瞭なRTNが1個も観測されないFETもある。このようなFETに対しては、当然ながらトラップ位置などの抽出処理は行わない。
RTNの時定数は個々の電荷トラップによって大きく異なっており、少なくともマイクロ秒オーダーから数時間のオーダーまで何桁にもわたって分布している。これらを全て捉えるためには、RTN測定を可能な限り高速なサンプリングレートで、かつ長い時間にわたって行うのが理想的である。しかし、データ量が極めて大きくなるため、測定器の内部メモリ容量の上限を超える、あるいは、抽出処理の負荷が大きくなるなどの点から、必ずしも現実的ではない。そこで、高速なサンプリングレートでの短時間の測定と、低速なサンプリングレートでの長時間の測定とを組み合わせてRTN測定を行うことが好ましい。これにより、広い時定数範囲のRTNを効率的に捉えることができる。ここで、それぞれの測定のサンプリングレートには10倍、もしくはそれ以上の差をつけるのが望ましい。
本実施の形態によれば、RTN測定結果から抽出可能な複数種類のRTNパラメータをそれぞれ単独の分布として評価するだけでなく、RTNパラメータ同士の相関を把握することができる。特に、面積の大きなFETの測定からは予測不可能な微細なFETにおけるRTNパラメータ同士の相関を把握することができる。例えば、トラップ位置−トラップエネルギー平面やトラップ位置‐RTN振幅平面などの平面上にトラップの分布をマッピングする。これにより、それぞれの分布の間の相関の強さなどを確認することができる。さらに、それぞれの統計的な分布を分布関数で記述する場合に、相互の関連性を数式的に取り入れた分布関数で表現することが可能となる。このような統計的に有意な分布評価を、製造工程の良否判定や回路設計などに利用することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の評価装置について説明する。図3は本実施形態に係る評価装置の構成図である。本実施形態に係る評価装置は、FET接続部1、RTN測定部2、RTNパラメータ抽出部3、表示部4、記憶部5から構成される。
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の評価装置について説明する。図3は本実施形態に係る評価装置の構成図である。本実施形態に係る評価装置は、FET接続部1、RTN測定部2、RTNパラメータ抽出部3、表示部4、記憶部5から構成される。
FET接続部1は例えば可動ステージを備えたプローバである。FET接続部1には、測定対象であるFETが搭載される。図3に示すように、FET接続部1は、FETのドレイン・ゲート・ソース・基板の4つの各電極をRTN測定部2の測定端子と電気的に接続する機構を有している。さらに、測定対象であるFETを切り替える機構を有している。
RTN測定部2は、FET接続部1に搭載されたFETのドレイン・ゲート・ソース・基板の各電極に接続される端子と、各端子に接続された4つの電圧源21と、ドレイン端子に直列接続された電流計からなる。各電圧源によって所定のバイアス電圧を各端子に印加し、電流計によって所定のサンプリングレートで電流値を測定する。各端子に印加するバイアス電圧を種々変化させて測定を行う。
RTNパラメータ抽出部3は例えば電子計算機であり、RTN測定部2により取得された測定データに基づき、RTN振幅、捕獲時定数及び放出時定数を抽出し、さらに、ゲート絶縁膜中のトラップの位置、トラップのエネルギーを抽出する。トラップ位置及びトラップエネルギーの抽出手法としては、例えば非特許文献2や3に記載された捕獲・放出時定数比のゲート電圧依存性に基づく手法を用いることができる。
測定対象のFETを1個測定し終えたら、FET接続部1は切り替え機構によって次の測定対象のFETをRTN測定部2の測定端子に接続する。そして、RTN測定及びRTNパラメータの抽出を行なう。以下同様に、一連の操作を繰り返し、多数のFETについてRTNパラメータを抽出する。なお、2個以上のFETを同時並列測定できる構成としてもよい。
表示部4は、例えばディスプレイやプリンタなどである。表示部4は、各RTNパラメータの分布のヒストグラムやRTNパラメータ同士の相関プロットを表示する。あるいは、分布を近似する数式や数式に含まれるパラメータの値などを表示する。
記憶部5は、例えば電子計算機に内蔵されたメモリ、ハードディスク、リムーバブルな記憶媒体などである。記憶部5は、抽出されたRTNパラメータのリスト、ヒストグラム及び相関プロットの描画データ、分布の近似式や式に含まれるパラメータの値などを記憶する。
図3に示したRTN測定部2の構成は、RTN測定においてドレイン電流を測定する場合の構成である。ドレイン端子以外の端子の電流を測定する場合、測定対象の端子に電流計を接続する。また、FETに所定のバイアス電流を印加してゲート−ソース間などの電圧を測定する場合、バイアス電流を印加する端子に電流源を、電圧を測定する端子間に電圧計を接続する。
本実施の形態に係る評価装置を用いることにより、RTN測定結果から抽出可能な複数種類のRTNパラメータをそれぞれ単独の分布として評価するだけでなく、相互の関連性を把握することができる。即ち、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置のシミュレーション方法について説明する。このシミュレーション方法は、第1の実施の形態に係る半導体装置の評価方法により得られた結果を半導体装置のシミュレーションに適用したものである。このようなシミュレーションは、例えばコンピュータ上でSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)を用いて行うことができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置のシミュレーション方法について説明する。このシミュレーション方法は、第1の実施の形態に係る半導体装置の評価方法により得られた結果を半導体装置のシミュレーションに適用したものである。このようなシミュレーションは、例えばコンピュータ上でSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)を用いて行うことができる。
まず、多数のFETに対するRTN測定結果から抽出された各RTNパラメータの統計的な分布について近似式を求める。この各近似式を対応する各分布の確率密度分布関数とする。続いて、これら確率密度分布関数に従って、RTNを確率的に発生させるモンテカルロシミュレーションを行う。これにより、所定のバイアス条件におけるRTNによる特性変動の発生頻度やRTN振幅分布をシミュレーション上で再現することができる。さらに、このRTNを確率的に発生させたモンテカルロシミュレーションを、回路の動作マージンや遅延時間などを計算するシミュレーションに適用すれば、RTNによる回路の誤動作確率を推定することができる。
図4は、本実施形態に係る半導体装置シミュレーション方法を用いた最大RTN振幅の頻度分布のシミュレーションのフローチャートである。ここで、最大RTN振幅とは、複数のトラップが寄与してそれぞれのトラップによるRTNの振幅の重畳が起こる場合も含めた、特性値のpeak−to−peakの変位幅を意味する。まず、多数のFETに対するRTN測定に基づき、各RTNパラメータ(トラップ位置、トラップエネルギー、時定数、RTN振幅など)の確率密度分布関数を導出する(ステップS100)。
次に、1個のFET内に含まれるトラップの個数と、それぞれのRTNパラメータ(トラップ位置、トラップエネルギー、時定数、RTN振幅など)を、S100で導出された確率密度分布関数に従って確率的に決定する(ステップS101)。
次に、時刻tにおける当該FETの特性値をS101で決定した時定数と振幅に基づいて確率的に決定する(ステップS102)。
次に、時刻tにおける当該FETの特性値をS101で決定した時定数と振幅に基づいて確率的に決定する(ステップS102)。
次に、所定の時間ステップ数の計算が完了したかどうかを判定する(ステップS103)。完了していなければ(ステップS103NO)、時間ステップを1ステップ進め、以降、所定の時間ステップ数が完了するまでS102を繰り返し実行する。所定の時間ステップ数の計算が完了したら(ステップS103YES)、所定時間内に発生した特性値の頻度分布を導出する(ステップS104)。
次に、当該FETにおいて所定時間内に発生した最大RTN振幅を導出する(ステップS105)。次に、所定の個数のFETのシミュレーションが完了したかどうか判定する(ステップS106)。完了していなければ(ステップS106NO)、次のFETに対しステップS101〜S105の処理を行い、全てのFETについてこの一連の操作を繰り返す。全てのFETに対してシミュレーションが完了したら(ステップS106YES)、ステップS105で得られた各FETの最大RTN振幅を集計し、最大RTN振幅の頻度分布を導出する(ステップS107)。
図5は、本実施形態に係る半導体装置シミュレーション方法を用いたRTNによる回路の誤動作確率のシミュレーションのフローチャートである。まず、ステップS150〜S152は、図4のステップS100〜S102と同様に行う。ここで、ステップS151及びS152におけるRTNを考慮した特性値の決定は、回路を構成するFETのうち1個のFETのみに対し行ってもよく、また、2個以上のFETに対しそれぞれ行ってもよい。
次に、ステップS152で決定された時刻tにおけるFETの特性値を用いて回路の動作を計算し、回路が正常に動作するかどうかを判定する(ステップS153)。
次に、所定の時間ステップ数の計算が完了したかどうかを判定する(ステップS154)。完了していなければ(ステップS154NO)、時間ステップを1ステップ進め、以降、所定の時間ステップ数が完了するまでステップS152及びS153を繰り返し実行する。所定の時間ステップ数の計算が完了したら(ステップS154YES)、所定時間内において当該回路が誤動作を起こす確率の導出、もしくは所定時間内に当該回路が誤動作を1回以上起こしたかどうかの判定を行う(ステップS155)。
次に、所定の時間ステップ数の計算が完了したかどうかを判定する(ステップS154)。完了していなければ(ステップS154NO)、時間ステップを1ステップ進め、以降、所定の時間ステップ数が完了するまでステップS152及びS153を繰り返し実行する。所定の時間ステップ数の計算が完了したら(ステップS154YES)、所定時間内において当該回路が誤動作を起こす確率の導出、もしくは所定時間内に当該回路が誤動作を1回以上起こしたかどうかの判定を行う(ステップS155)。
次に、所定の回数の回路動作のシミュレーションを完了したかどうか判定する(ステップS156)。完了していなければ(ステップS156NO)、ステップS101〜S105の処理を繰り返す。所定の回数の回路動作のシミュレーションを完了したら(ステップS156YES)、ステップS155で得られた各回路における誤動作率もしくは誤動作発生の有無を集計し、多数の回路における誤動作発生確率を導出する(ステップS157)。
この誤動作発生確率シミュレーション結果に基づいて、誤動作発生確率が所定値以下となるよう回路の動作電圧や回路への入力信号のタイミング、回路を構成するFETのサイズなどを適宜設定することにより、誤動作確率の低い半導体集積回路を形成できる。
これらのシミュレーションにおいて、多数のFETの測定によって導出されたトラップ位置、トラップエネルギー、時定数、RTN振幅それぞれの分布の間の相関を取り込むことによって、再現精度・予測精度を向上することができる。例えば、以下のような手順で行う。
まず、FET内部に含まれるRTNを起こすトラップの個数nの分布を記述する確率密度分布関数f1(n)を決定する。次に、絶縁膜中のトラップ位置XTの分布を記述する確率密度分布関数f2(XT)を決定する。次に、トラップエネルギーET0の分布を記述する確率密度分布関数f3(ET0;XT)を決定する。ここで、f3(ET0;XT)はXTをパラメータとして含む関数であり、XTの値によりET0の分布形状が変化する。次に、時定数τの分布を記述する確率密度分布関数f4(τ;XT,ET0)を決定する。ここで、f4(τ;XT,ET0)はXT及びET0をパラメータとして含む関数であり、XT及びET0の値によりτの分布形状が変化する。次に、振幅ΔIdの分布を記述する確率密度分布関数f5(ΔId;XT,ET0,τ)を決定する。ここで、f5(ΔId;XT,ET0,τ)はXT、ET0及びτをパラメータとして含む関数であり、XT、ET0及びτの値によりΔIdの分布形状が変化する。以上のf2からf5の各関数は、多数のFETの測定によって導出された分布の相互の関係を反映するように決定する。
以上のf1からf5の各関数を用い、モンテカルロシミュレーションにおいてFETのRTNパラメータを確率的に決定する。図6は、図5のステップS101もしくは図6のステップS151におけるFETのRTNパラメータを決定する部分の詳細を表すフローである。
まず、乱数を発生させf1(n)にしたがってFET内部に含まれるトラップの個数nを決定する(ステップS201)。
次に、トラップの個数n>0であるか否かを判別する(ステップS202)。トラップの個数n=0であれば(ステップS202NO)、当該FETにはRTNが発生しないものとして終了する。個数n>0であれば(ステップS202YES)、1番目のトラップから順に位置、エネルギー、時定数、振幅を決定するステップに進む。
次に、トラップの個数n>0であるか否かを判別する(ステップS202)。トラップの個数n=0であれば(ステップS202NO)、当該FETにはRTNが発生しないものとして終了する。個数n>0であれば(ステップS202YES)、1番目のトラップから順に位置、エネルギー、時定数、振幅を決定するステップに進む。
具体的には、まず、乱数を発生させf2(XT)にしたがってトラップの位置XTを決定する(ステップS203)。次に、乱数を発生させXT及びf3(ET0;XT)にしたがってトラップのエネルギーET0を決定する(ステップS204)。次に、乱数を発生させXT、ET0及びf4(τ;XT,ET0)にしたがって時定数τを決定する(ステップS205)。次に、乱数を発生させXT、ET0、τ及びf5(ΔId;XT,ET0,τ)にしたがって振幅ΔIdを決定する(ステップS206)。
次に、n個のトラップ全てについて位置などの決定を完了したかどうかを判定する(ステップS207)。n個全てを完了していない場合(ステップS207NO)、ステップS203に戻り、次のトラップについてステップS203〜S206の操作を行う。同様に、n個全てのトラップについてステップS203〜S206の操作を行う。n個全てを完了したら(ステップS207YES)、終了する。
なお、各確率密度分布関数の間の依存関係の順序は上記のとおりでなくともよい。また、必ずしもトラップ位置、トラップエネルギー、時定数、RTN振幅の4者全ての相関関係を取り入れる必要はない。また、これら4者以外の何らかのパラメータとの相関関係が取り入れられていてもよい。
ゲート長L、ゲート幅Wのサイズが種々異なるFETのシミュレーションを行う場合、各サイズについて多数のFETのRTN測定から得られたRTN振幅の分布関数を用いればよい。なお、一般に、1個のFETに含まれるトラップの平均個数はFETの面積(L×W)に概ね比例する。一方、1個のトラップが起こすRTN振幅の平均値はFETの面積に概ね反比例する。よって、測定を行っていない面積のFETであっても、実際に測定を行ったFETの面積との比を用いて、RTN特性をシミュレーションすることも可能である。具体的には、トラップ個数には面積比を、RTN振幅分布には面積比の逆比をかけた確率密度分布関数を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の評価方法の実施例を以下に示す。
図7AはFETに一定のゲート電圧Vg及びドレイン電圧Vdを印加し、ドレイン電流Idを測定した結果の一例である。このFETではRTNが発生しており、時間とともに電流値が離散的な2つの値の間を行き来している。この測定データから、以下のようにRTN振幅ΔVthと捕獲時定数τc及び放出時定数τeを抽出する。
図7AはFETに一定のゲート電圧Vg及びドレイン電圧Vdを印加し、ドレイン電流Idを測定した結果の一例である。このFETではRTNが発生しており、時間とともに電流値が離散的な2つの値の間を行き来している。この測定データから、以下のようにRTN振幅ΔVthと捕獲時定数τc及び放出時定数τeを抽出する。
まず、離散的な2つのIdの値を抽出し、その変動幅ΔIdを求める。図7BはIdの値の分布をヒストグラムにしたものである。例えばこのヒストグラムのピーク位置(図中、矢印で示した位置)を検出することにより変動幅ΔIdを抽出できる。そして、別途行っておいたIdとVgとの測定結果から求めた相互コンダクタンスgm=∂Id/∂Vgを用い、ΔVth=ΔId/gmを算出する。
また、抽出された2つの電流値の中間の値を閾値として設定し、Idが閾値より高いときをhigh状態、閾値より低いときをlow状態と定義し、測定の各時刻において状態がhighであるかlowであるかの判別を行う。ここで、high状態はトラップが電荷を放出しておりFETの閾値電圧が低下している状態、low状態はトラップが電荷を捕獲しておりFETの閾値電圧が上昇している状態である。電荷の捕獲が起こるとhighからlowへ、放出が起こるとlowからhighへの遷移が起こる。high状態、low状態それぞれの継続時間と、highからlowへ遷移する回数を求め、以下の式から捕獲時定数τc及び放出時定数τeを計算する。
τc=(high状態の継続時間総和)/(遷移回数) (1a)
τe=(low状態の継続時間総和)/(遷移回数) (1b)
τc=(high状態の継続時間総和)/(遷移回数) (1a)
τe=(low状態の継続時間総和)/(遷移回数) (1b)
図8Aは別のFETに対するIdの測定結果の例である。このFETでは電流値が離散的な4つの値の間を行き来するRTNが発生している。図8BはIdの値のヒストグラムである。このヒストグラムのピーク位置を検出することにより同様に4つの離散的Id値を検出できる。図8Bに示すように、Idが各離散値をとる状態をそれぞれ状態1から状態4とする。このFETでは2個のトラップがそれぞれ電荷の捕獲・放出を行うことでこれら4つの状態が生じていると考えられる。状態1と3との間、状態2と4との間の遷移は第1のトラップの、状態1と2との間、状態3と4との間の遷移は第2のトラップの電荷捕獲・放出に伴うものである。
複数のトラップが寄与するRTNでは、それぞれのトラップは異なる位置に存在し、それぞれ異なるエネルギー、時定数、RTN振幅を有する。複数のトラップのそれぞれの時定数を抽出するには、多数ある状態のうちどの状態からどの状態への遷移がそれぞれ何回発生しているかを正確に捉える必要がある。そのため、1つのトラップのみが寄与する2つの状態しか有さないRTNの場合と比べ、複雑な処理を必要とする。複数のトラップが寄与するRTNに対しては、以下の第1〜第3の処理を取り得る。
第1の処理では、複数のトラップが寄与するFETはトラップ評価の対象から除外し、処理が容易である1つのトラップのみが寄与するFETだけに評価の対象を絞る。
第2の処理では、複数のトラップのうち振幅が最大のRTNを起こすものに絞って評価する。図8A、8Bの例では、第1のトラップのみを評価する。状態2と3の電流値の中間の値に閾値を設定し、状態1と2をまとめてlow状態、状態3と4をまとめてhigh状態として扱う。これにより、図7A、7Bの例と同様に、第1のトラップの時定数を計算することができる。
第3の処理では、各状態の継続時間と各状態間の遷移回数を求め、複数のトラップ全ての時定数及び振幅を評価することである。これは以下の方法で行うことができる。
第2の処理では、複数のトラップのうち振幅が最大のRTNを起こすものに絞って評価する。図8A、8Bの例では、第1のトラップのみを評価する。状態2と3の電流値の中間の値に閾値を設定し、状態1と2をまとめてlow状態、状態3と4をまとめてhigh状態として扱う。これにより、図7A、7Bの例と同様に、第1のトラップの時定数を計算することができる。
第3の処理では、各状態の継続時間と各状態間の遷移回数を求め、複数のトラップ全ての時定数及び振幅を評価することである。これは以下の方法で行うことができる。
図8BのヒストグラムのIdが小さいほうから1番目のピークと2番目のピークの電流値の中間の値に第1の閾値を、以下2、3番目のピークの中間と3、4番目のピークの中間にそれぞれ第2、第3の閾値を設定し、サンプリングの各時刻においてIdの値が第1の閾値より小さければ状態1、第1の閾値と第2の閾値の間にあれば状態2、第2の閾値と第3の閾値の間にあれば状態3、第3の閾値より大きければ状態4にあると定義する。
4つの状態それぞれの継続時間と、状態4から状態3、状態4から状態2、状態3から状態1、状態2から状態1への遷移回数をそれぞれ求める。
第1のトラップの時定数は、式(1a)、(1b)において「high状態の継続時間総和」を「状態4と状態3の継続時間の総和」、「low状態の継続時間総和」を「状態2と状態1の継続時間の総和」、「遷移回数」を「状態4から状態2の遷移回数と状態3から1の遷移回数の和」で置き換えることにより計算できる。
第2のトラップの時定数は、式(1a)、(1b)において「high状態の継続時間総和」を「状態4と状態2の継続時間の総和」、「low状態の継続時間総和」を「状態3と状態1の継続時間の総和」、「遷移回数」を「状態4から状態3の遷移回数と状態2から状態1の遷移回数の和」で置き換えることにより計算できる。
第1のトラップの時定数は、式(1a)、(1b)において「high状態の継続時間総和」を「状態4と状態3の継続時間の総和」、「low状態の継続時間総和」を「状態2と状態1の継続時間の総和」、「遷移回数」を「状態4から状態2の遷移回数と状態3から1の遷移回数の和」で置き換えることにより計算できる。
第2のトラップの時定数は、式(1a)、(1b)において「high状態の継続時間総和」を「状態4と状態2の継続時間の総和」、「low状態の継続時間総和」を「状態3と状態1の継続時間の総和」、「遷移回数」を「状態4から状態3の遷移回数と状態2から状態1の遷移回数の和」で置き換えることにより計算できる。
ただし、例えば状態1と状態3の間の遷移と、状態2と状態4の間の遷移がどちらも同一のトラップの電荷捕獲・放出によるものであるかどうか容易には判別できない場合もある。よって以下のような方法を取ることもできる。
まず、4つの状態についてそれぞれの継続時間を求めるところまでは上記と同様である。図8A、8Bの例では、4つの状態のうち継続時間総和が最も長いのは状態4である。そのため、状態4を基準の状態として定め、状態4から状態3、状態4から状態2、状態4から状態1の遷移回数をそれぞれ求める。そして、状態4をhigh状態、状態2をlow状態とし、状態4から状態2への遷移回数を遷移回数として扱うことにより、式(1a)、(1b)から第1のトラップの時定数が計算できる。また、状態4をhigh状態、状態3をlow状態とし、状態4から状態3への遷移回数を遷移回数として扱うことにより、式(1a)、(1b)から第2のトラップの時定数が計算できる。なお、状態4から状態1への遷移はほとんど発生しない。そのため、この遷移はトラップ1つだけの電荷捕獲・放出による遷移ではないと判定し、計算対象から除外する。
また、状態4と状態2の電流値の変動幅ΔId2−4と、状態4と状態3の電流値の変動幅ΔId3−4とを求め、それぞれをgmで除算して第1と第2のトラップそれぞれについてRTN振幅ΔVthを算出する。
このようなあるゲート電圧Vgにおけるドレイン電流Idの測定結果に基づく時定数の抽出を、ゲート電圧Vgを変化させて実施する。図9Aは同一のFETに対しゲート電圧Vgを変化させてドレイン電流Idの測定を行い、捕獲時定数τcと放出時定数τeを抽出した結果をプロットしたものである。捕獲時定数τc及び放出時定数τeはそれぞれゲート電圧Vgに対し変化する。ここで、捕獲時定数τcと放出時定数τeとが一致するときのゲート電圧VgをVg0、そのときの捕獲時定数τc及び放出時定数τeの値をτ0と定義する。Vg0は内挿によって求める。測定したゲート電圧Vgの範囲内で捕獲時定数τcと放出時定数τeの逆転が発生しないときは、外挿によりVg0とτ0を求める。
図9Bは時定数比τc/τeのゲート電圧依存性を片対数プロットしたものである。時定数比τc/τeは片対数グラフ上でゲート電圧Vgに対し直線的な関係となる。多くのトラップは、図9Bのようにゲート電圧Vgが高くなるにつれ、時定数比τc/τeが減少するような傾きを持つ。ここで、そのようなトラップをタイプIのトラップと呼ぶ。タイプIのトラップでは、トラップと半導体基板との間で電荷の捕獲・放出が行われていると考えられる。
図10Aは絶縁膜中にタイプIのトラップを含むMIS構造のエネルギーバンドダイヤグラムを模式的に示した図である。厚さTOXの絶縁膜中に、半導体基板/絶縁膜界面からの距離XTの位置に、エネルギーETのトラップが存在するものとする。図10Aの半導体基板には、伝導帯端のエネルギーEC、価電子帯端のエネルギーEV、フェルミ準位EFが示されている。図10Aのゲート電極には、ゲート電極の仕事関数EGが示されている。ゲート電圧Vgが変化するとゲート絶縁膜にかかる電界が変化し、それとともにトラップエネルギーETも変化する。ゲート電圧Vgによる時定数比τc/τeの変化はET−EFの変化と対応している。強反転状態では、図9Bの直線の傾きM1と距離XTとの間には次式(2)が成立する。ここでkはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは素電荷である。
XT/TOX=−(kT/q)×lnM1 (2)
XT/TOX=−(kT/q)×lnM1 (2)
つまり、図9Bの直線の傾きM1から絶縁膜厚TOXで規格化されたトラップ位置XT/TOXを抽出できる。別の方法によって絶縁膜厚TOXの値も既知であれば、トラップ位置XTそのものの値も求めることができる。
Vg0はトラップエネルギーETがフェルミ準位EFと一致する(ET−EF=0となる)ときのゲート電圧Vgにほぼ対応している。図10Bのように、ゲート絶縁膜に電界が印加されていない状態におけるトラップエネルギーETをET0と定義すると、ET0は次式(3)により概算できる。
ET0−EF=(Vg0+V0)/(XT/TOX) (3)
ここで、V0=−VFB−Φsであり、VFBはフラットバンド電圧、Φsは強反転状態における半導体基板の表面電位である。強反転状態では、半導体基板・絶縁膜界面におけるフェルミ準位EFはN型FETの場合、ECに、P型FETの場合、EVにほぼ一致する。したがって、N型及びP型FETそれぞれについての式(3)は、次式(3a)、(3b)により表すことができる。
ET0−EC=(Vg0+V0)/(XT/TOX);(N型FET) (3a)
ET0−EV=(Vg0+V0)/(XT/TOX);(P型FET) (3b)
ET0−EF=(Vg0+V0)/(XT/TOX) (3)
ここで、V0=−VFB−Φsであり、VFBはフラットバンド電圧、Φsは強反転状態における半導体基板の表面電位である。強反転状態では、半導体基板・絶縁膜界面におけるフェルミ準位EFはN型FETの場合、ECに、P型FETの場合、EVにほぼ一致する。したがって、N型及びP型FETそれぞれについての式(3)は、次式(3a)、(3b)により表すことができる。
ET0−EC=(Vg0+V0)/(XT/TOX);(N型FET) (3a)
ET0−EV=(Vg0+V0)/(XT/TOX);(P型FET) (3b)
図11Aは、図9とは異なるFETに対し捕獲時定数τcと放出時定数τeのゲート電圧依存性を抽出した結果をプロットしたものである。また、図11Bは、時定数比τc/τeのゲート電圧依存性を片対数プロットしたものである。このように、ゲート電圧Vgが高くなるにつれて、時定数比τc/τeが増加するような傾きを持つトラップも存在する。このようなトラップをタイプIIのトラップと呼ぶ。タイプIIのトラップでは、トラップとゲート電極との間で電荷の捕獲・放出が行われていると考えられる。
図12Aは、絶縁膜中にタイプIIのトラップを含むMIS構造のエネルギーバンドダイヤグラムを模式的に示した図である。図12Aの半導体基板には、伝導帯端のエネルギーEC、価電子帯端のエネルギーEV、フェルミ準位EFが示されている。図12Aのゲート電極には、ゲート電極の仕事関数EGが示されている。タイプIIのトラップでは、ゲート電圧Vgによる時定数比τc/τeの変化はET−EGの変化と対応する。ここで、式(2)と同様に、図11Bの直線の傾きM2と距離TOX−XTとの間には次式(4)が成立する。
(TOX−XT)/TOX=(kT/q)×lnM2 (4)
よって、式(4)からトラップ位置XTを抽出できる。図12Bは、図10Bと同様に、ゲート絶縁膜に電界が印加されていない状態での模式的なバンドダイヤグラムである。タイプIIのトラップのET0は、次式(5)により概算できる。
ET0−EG=(Vg0+V0)/[(TOX−XT)/TOX] (5)
(TOX−XT)/TOX=(kT/q)×lnM2 (4)
よって、式(4)からトラップ位置XTを抽出できる。図12Bは、図10Bと同様に、ゲート絶縁膜に電界が印加されていない状態での模式的なバンドダイヤグラムである。タイプIIのトラップのET0は、次式(5)により概算できる。
ET0−EG=(Vg0+V0)/[(TOX−XT)/TOX] (5)
なお、式(2)、(3)、(3a)、(3b)、(4)、(5)は、半導体基板は強反転状態であって、ゲート電圧Vgの変化に対し表面電位が変化しないとの仮定のもとで導出されている。弱反転状態では表面電位が変化し、また強反転状態であっても表面電位はわずかに変化するため、より正確にはこれらの影響を考慮した非特許文献3に掲載された式などを用いるのが望ましい。つまり、式(2)、(3a)、(3b)、(4)、(5)から算出されるXT、ET0は概算値である。本実施例では、V0=0.02Vとし、式(2)、(3a)、(4)、(5)を用い、N型FETにおいてRTNを起こすトラップの位置XT/TOX及びエネルギーET0の概算値を抽出した。
同一サイズ(ゲート長L=54nm、ゲート幅W=126nm)及び同一製造工程で作成された多数の微細N型FETを対象とし、ドレイン電流IdのRTN測定を実施した。全ての被測定FETに対し、10,000サンプリング/秒から1,000,000サンプリング/秒の範囲で複数のサンプリングレートを組み合わせ、いずれのレートの測定でもサンプリング点数は一定の64,000点(すなわち、測定の継続時間はサンプリングレートに比例して増減する)として測定した。ドレイン電圧Vdは0.05Vで固定し、ゲート電圧Vgを0.4V〜1.2Vの範囲で0.1V刻みで変化させて測定した。以上の多数のFETの測定結果から、RTNを起こすトラップおよそ50個について上述の一連の操作を行い、上述の4つのRTNパラメータ、トラップ位置XT/TOX、トラップエネルギーET0−EC、時定数τ0、RTN振幅ΔVthを抽出した。
図13はトラップ位置XT/TOXのヒストグラムである。図14はトラップエネルギーET0−ECのヒストグラムである。いずれも、タイプI、タイプIIのトラップをまとめてヒストグラム化した。ヒストグラムを作図することによってトラップの分布を視覚的に捉えることができる。時定数やRTN振幅についても同様にヒストグラムを作図することができる。
図15は、横軸がトラップ位置XT/TOX、縦軸がトラップエネルギーET0−ECの平面上にトラップの分布をマッピングした相関プロットである。図中の点線は、測定で用いた下限及び上限のゲート電圧Vgにおける等電位線である。本実施例の測定条件においてはこれら2本の等電位線で挟まれた領域内とその少し外側の領域に存在するトラップのみを抽出できる。
また、図16は横軸がトラップ位置XT/TOX、縦軸が時定数τ0の平面上にトラップの分布をマッピングした相関プロットである。図17は横軸がトラップ位置XT/TOX、縦軸がRTN振幅ΔVthの平面上にトラップの分布をマッピングした相関プロットである。このようなマッピングを行うことにより、トラップ位置・トラップエネルギー・時定数・RTN振幅の分布の相互の関連性を知ることができる。例えば、図16からは、時定数τ0とトラップ位置XT/TOXの間に明確な相関が見られないことが分かる。また、図17からは、RTN振幅の大きなトラップは主に位置XT/TOX=0.5よりも半導体基板に近い側に分布していることが分かる。図18は横軸が時定数τ0、縦軸がRTN振幅ΔVthの平面上にトラップの分布をマッピングした相関プロットである。図18からは、時定数とRTN振幅の間には相関がないことが読み取れる。
以上のトラップ位置XT/TOX、トラップエネルギーET0−EC、時定数τ0、RTN振幅ΔVthの分布と、それらRTNパラメータ間の相関関係を近似する近似式を求めた。SRAMセルの読み出し動作のシミュレーションにおいて、これら近似関数を確率密度分布関数として用いて、SRAMセルを構成するFETにRTNを模擬的に発生させる。これにより、誤動作、すなわちセルに記憶されている値とは異なる値が読み出される事象が発生する確率を計算した。また、トラップ位置XT/TOX、トラップエネルギーET0−EC、時定数τ0、RTN振幅ΔVthの分布が全て独立であるとみなし、パラメータ間の相関を考慮せずに確率密度分布関数を導出した場合についても同様のシミュレーションを行った。
図19に誤動作確率の計算結果と、実験による誤動作確率の測定結果を示す。パラメータ間の分布の相関を考慮しない場合と比べ、相関を考慮した確率密度分布関数を用いたシミュレーションでは実際の誤動作確率を高精度に予測することができている。なお、このケースでは相関を考慮したシミュレーションのほうが相関を考慮しないシミュレーションと比べ誤動作確率が小さくなっているが、この大小関係は逆になる場合もありうる。
誤動作確率のシミュレーションを行った結果、誤動作確率があらかじめ定められた許容値(例えば1ppm)を上回っている場合、回路を構成するFETのゲート長もしくはゲート幅を大きくするなどの設計変更や、動作電源電圧を高めるなどの措置によって、誤動作確率が許容値以下に収まるよう変更を行えばよい。また、誤動作確率が許容値よりも十分下回っていれば、許容値を上回らない範囲内で、回路を構成するFETのゲート長やゲート幅を小さくすることで回路面積を縮小したり、電源電圧を下げて消費電力を低減したり、回路に入力信号が入るタイミングを早めて動作速度を高速化したりなどの変更を施すことも可能である。
さらに、製造工程が部分的に異なる、第1の製造工程で作成された多数のFETと、第2の製造工程で作成された多数のFETに対し、ドレイン電流IdのRTN測定を実施し、トラップ分布の評価を行った。図20はそれぞれの製造工程におけるトラップ位置XT/TOX及びRTN振幅ΔVthの相関プロットである。第1の製造工程で作成されたFETと比べ、第2の製造工程で作成されたFETではRTN振幅が小さくなっている。したがって、第2の製造工程を用いれば、第1の製造工程と比較してRTNによる回路の誤動作の発生確率を抑制できることが期待される。このように、本発明によるトラップ分布の評価に基づいてFETの製造工程にフィードバックをかけることにより、製品の信頼性を向上させることができる。
また、図示していないが、同一の製造工程の第1のロット及び第2のロットで作成されたFETに対しトラップ分布の評価を行ったところ、第1のロットの方が、振幅ΔVthが小さな分布となった。この場合、第2のロットで製造された回路は第1のロットと比べ出荷後に誤動作を起こす確率が高い。第2のロットで作成された回路に対しては、出荷前の検査においてより厳しい条件を課すことによって、誤動作を起こし得る製品が市場に出荷されてしまう可能性を低くすることができる。一方、第1のロットで作成された回路に対しては、緩い条件で検査を行うことによって、歩留まり向上させることができる。このように、トラップ分布の評価結果に基づいて出荷前検査の基準を設定することも可能である。
同一製造工程で作成された、ゲート幅Wの異なる複数種類のFET(W=W1、W2、W3であり、W1<W2<W3)をそれぞれ多数測定し、RTN振幅分布の評価を行う。あるいは、1種類のゲート幅WのFETのみを多数測定して特性の確率密度分布を求め、トラップ個数の分布についてはゲート幅Wの比をかけ、RTN振幅の分布についてはWの逆比をかけた確率密度分布関数を用いてゲート幅Wの異なる複数種類のFETの振幅分布をシミュレーションしてもよい。
図21に示すように、それぞれのゲート幅Wについて、最大RTN振幅の累積確率分布を求めることができる。この評価により、各ゲート幅Wにおいて所定の振幅値よりも大きな最大RTN振幅が発生する確率が所定の確率よりも高くなるかどうかを判定することができる。所定の振幅値とは例えば回路が誤動作を起こす確率がある値以上となる振幅値であり、所定の確率とは例えば要求される回路の歩留まりを実現するために満たすべき確率である。
ゲート幅W=W1のFETにおいては最大振幅が所定の振幅値以下となる累積確率分布が所定の値を下回っており、すなわち所定の振幅値よりも大きな振幅のRTNが発生する確率が所定の確率よりも大きい。一方、ゲート幅W=W2又はゲート幅W=W3のFETにおいては所定の振幅値より大きな振幅のRTNが発生する確率は所定の確率よりも小さい。
したがって、ゲート幅W=W1のFETを用いて回路を設計すると回路が誤動作を起こす確率が所定の確率を越え、要求される歩留まりを実現できない。一方、ゲート幅W=W2より大きなFETを用いて回路を設計すれば要求される歩留まりを実現できる。ゲート長Lの異なる複数種類のトランジスタに対しても同様の評価を行うことができる。このようにして、多数のFETのRTNの評価を通じ、回路設計に用いるFETの最小サイズを決定することができる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1 FET接続部
2 RTN測定部
3 RTNパラメータ抽出部
4 表示部
5 記憶部
21 電圧源
22 電流計
2 RTN測定部
3 RTNパラメータ抽出部
4 表示部
5 記憶部
21 電圧源
22 電流計
Claims (15)
- ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価方法であって、
複数のMIS型FETに対してRTNを測定し、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求める、半導体装置の評価方法。 - 前記RTNの測定において、
各MIS型FETに対し、第1のサンプリングレートと、前記第1のサンプリングレートより高速の第2のサンプリングレートとにより測定し、
前記第1のサンプリングレートによる測定時間よりも前記第2のサンプリングレートによる測定時間の方が短いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の評価方法。 - 前記複数のMIS型FETは、同一寸法であって、かつ、同一プロセスにより製造された10個以上のMIS型FETを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の評価方法。
- 前記トラップの捕獲時定数と放出時定数との比のゲート電圧に対する依存性から、前記トラップの位置及びエネルギーの少なくとも一方を、求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置の評価方法。
- ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置の評価装置であって、
MIS型FETのRTNを測定するRTN測定部と、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータの相関関係を求めるパラメータ抽出部と、を備える半導体装置の評価装置。 - 前記RTN測定部は、
各前記MIS型FETに対し、第1のサンプリングレートと、前記第1のサンプリングレートより高速の第2のサンプリングレートとにより測定し、
前記第1のサンプリングレートによる測定時間よりも前記第2のサンプリングレートによる測定時間の方が短いことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の評価装置。 - パラメータ抽出部は、
前記トラップの捕獲時定数と放出時定数との比のゲート電圧に対する依存性から、前記トラップの位置及びエネルギーの少なくとも一方を、求めることを特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置の評価装置。 - ゲート絶縁膜を有するMIS型FETを備える半導体装置のシミュレーション方法であって、
複数のMIS型FETのRTNを測定し、
前記RTNの測定結果に基づいて、前記ゲート絶縁膜中のトラップの位置、当該トラップのエネルギー、RTNの時定数、及びRTN振幅のうち少なくとも2つパラメータを抽出し、当該2つのパラメータのそれぞれについて相関関係を考慮した確率密度分布関数を求め、
前記確率密度分布関数を用いて、シミュレーション対象である前記MIS型FETにRTNを模擬的に発生させる、半導体装置のシミュレーション方法。 - 模擬的に発生させた前記RTNに基づいて、シミュレーション対象であるMIS型FETを含んだ回路における誤動作確率推定を行い、
前記誤動作確率推定における誤動作確率が、所定値以下となるように前記MIS型FETのサイズを決定することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置のシミュレーション方法。 - 模擬的に発生させた前記RTNに基づいて、シミュレーション対象であるMIS型FETにおいて推定されるRTN振幅の確率密度分布を求め、
当該推定されるRTN振幅が基準値を超える確率が、所定値以下となるように前記MIS型FETのサイズを決定することを特徴とする請求項8に記載の半導体装置のシミュレーション方法。 - 前記MIS型FETにRTNを模擬的に発生させる際、
モンテカルロ法を用いることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の半導体装置のシミュレーション方法。 - 前記RTNの測定において、
各MIS型FETに対し、第1のサンプリングレートと、前記第1のサンプリングレートより高速の第2のサンプリングレートとにより測定し、
前記第1のサンプリングレートによる測定時間よりも前記第2のサンプリングレートによる測定時間の方が短いことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の半導体装置のシミュレーション方法。 - 前記複数のMIS型FETは、同一寸法であって、かつ、同一プロセスにより製造された10個以上のMIS型FETを含むことを特徴とする請求項8〜12のいずれか一項に記載の半導体装置のシミュレーション方法。
- 前記トラップの捕獲時定数と放出時定数との比のゲート電圧に対する依存性から、前記トラップの位置及びエネルギーの少なくとも一方を、求めることを特徴とする請求項8〜13のいずれか一項に記載の半導体装置のシミュレーション方法。
- 前記複数のMIS型FETと、前記シミュレーション対象であるMIS型FETとが、同一寸法であることを特徴とする請求項8〜14のいずれか一項に記載の半導体装置のシミュレーション方法。
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