JP2013143574A - 無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる複数の通信方式を用いて並行して通信を行う場合におけるSARを低減する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法を提供する。
【解決手段】無線制御部11、12は、異なる複数の通信方式を用いて並行して複数の通信を行う。送信電力検出部213、223は、無線制御部11、12による各通信方式を用いた通信における送信電力を検出する。送信電力管理部3は、送信電力検出部213、223が検出した送信電力を基に、各通信による比吸収率の合計を求め、求めた比吸収率の合計が所定の基準値を超える場合、前記複数の通信方式のうちの所定の通信方式を用いた通信の送信電力の低下を決定する。送信電力制御部212、222は、送信電力管理部3により決定された送信電力でデータの送信を行うように無線制御部11、12を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】無線制御部11、12は、異なる複数の通信方式を用いて並行して複数の通信を行う。送信電力検出部213、223は、無線制御部11、12による各通信方式を用いた通信における送信電力を検出する。送信電力管理部3は、送信電力検出部213、223が検出した送信電力を基に、各通信による比吸収率の合計を求め、求めた比吸収率の合計が所定の基準値を超える場合、前記複数の通信方式のうちの所定の通信方式を用いた通信の送信電力の低下を決定する。送信電力制御部212、222は、送信電力管理部3により決定された送信電力でデータの送信を行うように無線制御部11、12を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法に関する。
近年、無線通信において様々な通信方式が提案されている。例えば、携帯電話装置において用いられる通信方式としては、CDMA(Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)などが知られている。以下では、それぞれをCDMA方式及びLTE方式と呼ぶ。その他にも携帯電話装置では、固定無線通信の標準規格(WiMAX(登録商標):Worldwide Interoperability for Microwave Access)や無線LANの標準規格(WiFi(登録商標):Wireless Fidelity)により規定された通信方式などが用いられる。以下では、それぞれをWiMAX方式及びWiFi方式と呼ぶ。このように、様々な通信方式を用いた通信が行える無線通信端末装置の場合、複数の異なる通信方式を用いた通信が並行して行われることが考えられる。
また、無線通信端末装置を用いて通信を行う場合、無線通信端末装置から電磁波が発生することが知られている。無線通信端末から発生する電磁波は人体に影響を及ぼす可能性がある。そこで、無線通信端末装置から出力された電磁波の影響を人体が一定時間にどのくらい受けたかを表す基準として、人体に吸収されるエネルギー量を表すSAR(Specific Absorption Rate:比吸収率)が用いられる。そして現在、人体に許容される電磁波の基準値が設けられている。具体的には、許容される電磁波の基準値として、SARが2W/kgを超えないというSARの規格が設けられている。
無線通信装置から発生する電磁波への対策として、次のような従来技術が提案されている。例えば、アンテナの角度を調整してSARの値を下げる従来技術がある。また、音声通話時には指向性アンテナを使用し、待受け時には無指向性アンテナを使用する従来技術がある。また、アンテナと頭部とが近い場合に影響が少ない指向特性のアンテナに切り替える従来技術がある。また、人体との距離に応じて送信電力を変化させる従来技術がある。また、SARを算出する従来技術として、測定した観測面上の電界ベクトルから3次元のSARの分布を算出する従来技術がある。
しかしながら、複数の異なる通信方式を用いた通信を並行して行った場合、各通信方式の通信により発生する電磁波それぞれはSARの規格以内であっても、無線通信端末装置から発生した電磁波の合計により、SARの規格に抵触してしまうおそれがある。例えば、WLANやBlouetooth(登録商標)などの近距離無線通信は、送信パワーが弱いため、SARへの影響は少ない。これに対して、WiMAX方式やLTE方式などを用いたデータ通信は、送信パワーが大きくSARへの影響が大きい。そこで、CDMA方式を用いて音声通話を行ないながら、WiMAX方式やLTE方式などを用いてデータ通信を行った場合、それぞれの通信方式を用いた通信による電磁波の影響により、全体としてSARの合計を基準値内に収めることが困難である。
また、上述した無線通信装置から発生する電磁波への対策のための従来技術は、いずれも1つの通信方式を用いた通信を行う場合におけるSARの低減を目的としており、異なる複数の通信方式を用いて並行して複数の通信を行う場合を想定していない。そのため、異なる通信方式を用いて並行して通信を行った場合に、全体としてSARの合計を基準値内に収めることが困難である。また、3次元のSARの分布を算出する従来技術を用いても、単に3次元のSARを求めることができるだけで、異なる通信方式を用いて並行して複数の通信を行った場合、全体としてSARの合計を基準値内に収めることが困難である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、異なる複数の通信方式を用いて並行して通信を行う場合におけるSARを低減する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法は、一つの態様において、無線通信部は、異なる複数の通信方式を用いて並行して複数の通信を行う。送信電力検出部は、前記無線通信部による各通信方式を用いた通信における送信電力を検出する。制御部は、前記送信電力検出部が検出した送信電力を基に、各通信による比吸収率の合計を求め、求めた比吸収率の合計が所定の基準値を超える場合、前記複数の通信方式のうちの所定の通信方式を用いた通信の送信電力を下げるように前記無線通信部を制御する。
本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法の一つの態様によれば、異なる複数の通信方式を用いて並行して通信を行う場合におけるSARを低減することができるという効果を奏する。
以下に、本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する無線通信端末装置及び無線通信端末装置制御方法が限定されるものではない。特に、以下では、無線通信端末装置として携帯電話装置を例に説明するが、無線通信端末装置はこれに限らず、複数の通信方式を用いて並行して複数の通信を行うものであればよい。
図1は、実施例1に係る携帯電話装置のブロック図である。図1に示すように、本実施例に係る携帯電話装置は、無線制御部11、12、CDMAシステム制御部21、WiMAXシステム制御部22、送信電力管理部3、アプリケーション実行部4及びユーザインタフェース5を有している。
無線制御部11は、ベースバンド信号であるデータの入力をモデム部211から受ける。そして、無線制御部11は、受信したデータに対して周波数変換などを行い、無線信号のデータを生成する。また、無線制御部11は、送信電力の制御を送信電力制御部212から受ける。そして、無線制御部11は、CDMA方式による通信を用いて、無線信号のデータを基地局などの外部装置に向けて、送信電力制御部212により制御された送信電力で送信する。以下では、CDMA方式による無線信号を「CDMA信号」と呼ぶ。
また、無線制御部11は、アンテナを介して基地局からCDMA信号を受信する。無線制御部11は、受信したCDMA信号に対してベースバンド帯域への周波数変換を行い、ベースバンド信号を生成する。無線制御部11は、ベースバンド信号となったCDMA信号をモデム部211へ出力する。
無線制御部12は、無線制御部11とほぼ同様であるので、説明を省略する。ただし、無線制御部12は、WiMAX方式を用いてデータの送信を行う。
CDMAシステム制御部21は、モデム部211、送信電力制御部212、送信電力検出部213及びプロトコル制御部214を有している。
モデム部211は、送信するデータと共にデータ送信の指示をプロトコル制御部214から受ける。モデム部211は、ベースバンド信号となったCDMA信号に対して復調処理及び復号化処理などを施す。そして、モデム部211は、復調処理及び復号処理を施したCDMA信号をプロトコル制御部214へ出力する。
また、モデム部211は、基地局などの外部装置に向けて送信するデータのベースバンド信号の入力をプロトコル制御部214から受ける。そして、モデム部211は、受信したベースバンド信号に対して符号化処理及び変調処理などを施す。その後、モデム部211は、符号化処理及び変調処理を施したベースバンド信号を無線制御部11へ出力する。
送信電力制御部212は、データ送信に用いる送信電力の値の入力をプロトコル制御部214から受ける。そして、送信電力制御部212は、指定された送信電力の値でデータを送信するよう無線制御部11を制御する。
送信電力検出部213は、無線制御部11がデータ送信に用いた送信電力を検出する。そして、送信電力検出部213は、検出した送信電力を送信電力管理部3へ出力する。
プロトコル制御部214は、CDMA方式を用いた通信における発呼やハンドオーバの処理を行う。また、プロトコル制御部214は、音声データなどのデータの入力をアプリケーション実行部4から受ける。そして、プロトコル制御部214は、受信したデータをモデム部211へ出力する。さらに、プロトコル制御部214は、後述するようにSAR値の合計がSAR基準値を超えた場合、送信電力の制御の指示を送信電力管理部3から受ける。本実施例では、プロトコル制御部214は、送信電力の低下の指示を送信電力管理部3から受信する。そして、プロトコル制御部214は、指示に従い低下させた送信電力の値を送信電力制御部212へ出力する。具体的には、本実施例では、プロトコル制御部214は、一つ前のデータ送信に用いた送信電力の値から、所定の値を減算して次のデータ送信における送信電力を求め、その求めた送信電力の値を送信電力制御部212へ出力する。例えば、所定の値とは、1dBや3dBといった値である。例えば、本実施例では、プロトコル制御部214は、1dBずつ送信電力を下げていくものとする。
WiMAXシステム制御部22は、モデム部221、送信電力制御部222、送信電力検出部223及びプロトコル制御部224を有している。WiMAXシステム制御部22の各部は、通信方式としてWiMAXを用いてCDMAシステム制御部21の各部と同様の動作を行う。そこで、WiMAXシステム制御部22の動作については説明を省略する。
送信電力管理部3は、図2に示すような送信電力を算出するための様々な情報を記憶している。図2は、送信電力管理部が記憶している情報の一例を表す図である。送信電力管理部3は、例えば、SAR基準値31、優先度テーブル32、送信電力及びSARの相関情報33及び優先アプリ情報34を記憶している。SAR基準値31は、携帯電話から発生する電磁波によるSAR値の上限値である。SAR基準値31は、例えば、2.0W/kgなどと決められる。優先度テーブル32は、各通信方式の優先度が決められているテーブルである。優先度テーブル32は、例えば、CDMA方式を最も高い優先度とし、WiMAX方式をCDMA方式の次の優先度などとするように決められる。送信電力及びSARの相関情報33は、例えば、図3に示すような相関関係を表すグラフなどである。図3は、送信電力及びSARの相関関係を表す図である。図3は、縦軸がSAR値を表し、横軸が送信電力を表している。図3におけるグラフ61は、CDMA方式における送信電力及びSARの相関関係を表している。また、グラフ62は、WiMAX方式における送信電力及びSARの相関関係を表している。図3に示すように、グラフ61及び62のいずれにおいても、送信電力の上昇に比例してSAR値も上昇する。また、CDMA方式の方が、WiMAX方式よりもSAR値が大きい。ここで、本実施例では、送信電力及びSARの相関情報33として相関関係を表すグラフを用いているが、これはテーブルや関係式など、送信電力からSAR値が求められるものであれば他のものでも良い。
送信電力管理部3は、CDMA方式の通信の送信電力の値を送信電力検出部213から受信する。さらに、送信電力管理部3は、WiMAX方式の通信の送信電力の値を送信電力検出部223から受信する。
そして、送信電力管理部3は、送信電力検出部213から受信した送信電力に対応するSAR値を送信電力及びSARの相関情報33から取得する。また、送信電力管理部3は、送信電力検出部223から受信した送信電力に対応するSAR値を送信電力及びSARの相関情報33から取得する。さらに、送信電力管理部3は、取得したSAR値の合計を算出する。そして、送信電力管理部3は、算出したSAR値の合計がSAR基準値31を超えているか否かを判定する。送信電力管理部3は、SAR値の合計がSAR基準値31を超えている場合、優先度テーブル32から優先度が最も高い通信方式と、それ以外の通信方式の情報を取得する。そして、送信電力管理部3は、優先度が最も高い通信方式以外の通信方式の通信を行うプロトコル制御部に対して送信電力の低下を指示する。例えば、優先度テーブル32において、CDMA方式を最も高い優先度とし、WiMAX方式をCDMA方式の次の優先度と決められている場合、送信電力管理部3は、WiMAX方式の通信を行うプロトコル制御部224に対して送信電力の低下を指示する。
ここで、本実施例では図2における優先アプリ情報34を使用していないが、優先アプリ情報34を使用する例は他の実施例で説明する。
これに対して、SAR値の合計がSAR基準値31を超えていない場合には、送信電力管理部3は、送信電力低下の指示をプロトコル制御部に対して行なっているか否かを判定する。送信電力低下の指示を行っていない場合、送信電力管理部3は、そのままSARの監視を続ける。一方、送信電力低下の指示をプロトコル制御部に対して行っている場合、送信電力管理部3は、送信電力低下の指示を行っているプロトコル制御部に対する送信電力の低下を解除する。その後、送信電力管理部3は、SARの監視を継続する。
アプリケーション実行部4は、ユーザインタフェース5からのアプリケーション開始指示などを受けて、各種アプリケーションを実行する。また、アプリケーション実行部4は、アプリケーションで用いられるデータの入力をユーザインタフェース5から受ける。
また、アプリケーション実行部4は、実行しているアプリケーションが外部装置との通信を行う場合、そのアプリケーションが使用する通信方式を用いた通信を行うプロトコル制御部214に通信の実行を指示する。例えば、WiMAXを用いてデータの送受信を行うアプリケーションの場合、アプリケーション実行部4は、そのアプリケーションがデータの送信を行う場合には、プロトコル制御部224に対してデータの送信を指示する。
さらに、アプリケーション実行部4は、アプリケーションの実行などによる出力データをユーザインタフェース5へ出力する。
ユーザインタフェース5は、液晶画面、キーパッド、マイク及びスピーカなどを有している。携帯電話装置の利用者(以下では、「操作者」という。)は、ユーザインタフェース5を用いてデータの取得及び入力などを行う。例えば、操作者は、液晶画面を参照しながらキーパッドを用いた情報の入力や、マイク及びスピーカを用いた音声通話などを行う。ユーザインタフェース5から入力されたデータは、アプリケーション実行部4へ出力される。また、アプリケーション実行部4が出力したデータは、ユーザインタフェース5により操作者へ提供される。
また、本実施例では、操作者は、ユーザインタフェース5を用いて、送信電力管理部3が記憶するSAR基準値及び通信方式の優先度の設定を行うことができる。図4は、SAR基準値の設定を説明するための図である。また、図5は、通信方式の優先度の設定を説明するための図である。
SAR基準値を設定する場合、ユーザインタフェース5は、図4に示す基準値設定画面51を液晶画面などに表示する。基準値設定画面51は、SAR基準値の設定を行うためのSAR設定メニューを有している。例えば、SAR設定メニューとして、本実施例では、低SAR、中SAR及び法定内SARが選択可能に表示されている。低SARとは、本実施例で設定できる最低のSAR基準値であり、人体への影響を最も軽減する場合の設定である。例えば、本実施例では、低SARの場合、SAR基準値を1W/kgとする。また、中SARとは、低SARの場合よりは高い値であるが、法定の上限値よりかは低い値であるSAR基準値であり、人体への影響と通信の安定性のバランスを考慮した場合の設定である。例えば、本実施例では、中SARの場合、SAR基準値を1.5W/kgとする。法定内SARとは、法定の上限値であるSAR基準値であり、通信の安定性を優先した場合の設定である。例えば、本実施例では、法定内SARの場合、SAR基準値を2.0W/kgとする。
操作者は、キーパッドなどを利用して、低SAR、中SAR及び法定内SARのいずれかを選択することで所望のSAR基準値の設定を入力する。ユーザインタフェース5は、入力されたSAR基準値を送信電力管理部3へ出力する。これにより、送信電力管理部3が記憶しているSAR基準値31が書き換えられ、SAR基準値の設定が、操作者が指定したSAR基準値に変更される。例えば、図4は、操作者により、中SARが選択された場合を表している。
ここで、本実施例では、予め決められたSAR基準値の設定の中から操作者が所望の設定を選択する方法を説明したが、SAR基準値の設定方法はこれに限らない。例えば、操作者がSAR基準値としたい数値を入力するようにしてもよい。また、携帯電話装置の製造元などが作成したSAR基準値を設定するためのファイルを送信電力管理部3などに保持させておき、そのファイルを送信電力管理部3に読み出させることで、SAR基準値を設定してもよい。この場合、携帯電話装置が稼働中でも、例えば、有線通信、無線通信及び記憶デバイス(メモリカードなど)を利用して基準値の設定が容易に行なえるようにしておくことが好ましい。また、SAR基準値を固定値として、SAR基準値の設定を変更できないようにしてもよい。
通信方式の優先度を設定する場合、ユーザインタフェース5は、図5に示す優先度設定画面52を液晶画面などに表示する。優先度設定画面52は、通信方式の優先度の設定を行うための通信方式優先度設定メニューを有している。例えば、通信方式優先度設定メニューとして、本実施例では、CDMA方式及びWiMAX方式の優先度が指定可能に表示されている。図5では、優先度1が最も高い優先度の通信方式を表し、優先度2が2番目の優先度の通信方式を表している。
操作者は、キーパッドなどを利用して、各通信方式の優先度の設定を入力する。ユーザインタフェース5は、入力された各通信方式の優先度を送信電力管理部3へ出力する。これにより、送信電力管理部3が記憶している優先度テーブル32が書き換えられ、各通信方式の優先度の設定が、操作者が指定した優先度に変更される。例えば、図5は、操作者により、CDMA方式が最も高い優先度に設定され、WiMAX方式が2番目の優先度に設定された場合を表している。
ここで、本実施例では、操作者がユーザインタフェース5を用いて所望する優先度を設定する方法を説明したが、通信方式の優先度の設定方法はこれに限らない。例えば、携帯電話装置の製造元などが作成した通信方式の優先度を設定するためのファイルを送信電力管理部3などに保持させておき、そのファイルを送信電力管理部3に読み出させることで、通信方式の優先度を設定してもよい。この場合、携帯電話装置が稼働中でも、例えば、有線通信、無線通信及び記憶デバイス(メモリカードなど)を利用して通信方式の優先度の設定が容易に行なえるようにしておくことが好ましい。また、通信方式の優先度を固定して、通信方式の優先度の設定を変更できないようにしてもよい。
次に、図6を参照して、本実施例に係る携帯電話装置における送信電力の制御の流れについて説明する。図6は、実施例1に係る携帯電話装置における送信電力の制御のフローチャートである。ここでは、通信方式としてCDMA方式とWiMAX方式を用いており、優先度はCDMAが高い場合で説明する。
送信電力検出部213及び223は、それぞれの通信方式における送信電力を取得する(ステップS101)。そして、送信電力検出部213及び223は、取得した送信電力を送信電力管理部3へ出力する。
送信電力管理部3は、各通信方式における送信電力の入力を送信電力検出部213及び223から受ける。そして、送信電力管理部3は、SAR及び送信電力の相関関係を基に各送信電力に応じたSAR値を通信方式毎に求める(ステップS102)。
次に、送信電力管理部3は、求めたSAR値の合計値を算出する(ステップS103)。
次に、送信電力管理部3は、SAR値の合計が基準値内にあるか否かを判定する(ステップS104)。SAR値の合計が基準値を超えている場合(ステップS104:否定)、送信電力管理部3は、優先度テーブルから各通信方式の優先度を取得する(ステップS105)。
そして、送信電力管理部3は、優先度が最も高い通信方式以外の通信方式の送信電力の低下を、その通信方式に対応する行うプロトコル制御部に指示する(ステップS106)。ここでは、送信電力管理部3は、WiMAX方式の送信電力の低下をプロトコル制御部224に指示する。これを受けて、プロトコル制御部224は、現在の送信電力の値から所定値下げた送信電力を算出し、送信電力制御部222に所定値下がった送信電力の値を通知する。送信電力制御部212は、所定値下がった送信電力でデータの送信を行うように、無線制御部11を制御する。
これに対して、SAR値の合計が基準値を超えていない場合(ステップS104:肯定)、送信電力管理部3は、送信電力の低下指示をプロトコル制御部214又は224に対して行っているか否かを判定する(ステップS107)。送信電力の低下指示中の場合(ステップS107:肯定)、送信電力管理部3は、送信電力の低下指示を行っているプロトコル制御部214又は224に対する送信電力の低下指示を解除する(ステップS108)。ここでは、送信電力管理部3は、プロトコル制御部224に対する送信電力の低下指示を解除する。これに対して、送信電力の低下指示を行っていない場合(ステップS107:否定)、処理はステップS109へ進む。
CDMAシステム制御部21及びWiMAXシステム制御部22などの各システム制御部は、通信が終了したか否かを判定する(ステップS109)。通信が終了した場合(ステップS109:肯定)、CDMAシステム制御部21及びWiMAXシステム制御部22などの各システム制御部は、送信電力の制御を終了する。これに対して、通信が終了していない場合(ステップS109:否定)、CDMAシステム制御部21及びWiMAXシステム制御部22などの各システム制御部は、ステップS101に戻り、送信電力の制御を繰り返す。
ここで、本実施例では、通信方式としてCDMA方式とWiMAX方式の2つの通信方式を用いる場合で説明したが、これに限らず、他の通信方式や2以上の通信方式を用いてもよい。例えば、2以上の通信方式を用いる場合、優先度が最も高い通信方式以外の通信方式の全ての送信電力を同じ割合で低下させてもよいし、優先度に合せて、送信電力を低下させる割合を異ならせてもよい。
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信端末装置は、無線通信端末装置から発生するSAR値が基準値を超えた場合に、優先度の低い通信方式の送信電力を低下させる。これにより、複数の通信方式を用いて並行して通信を行っている場合にも、SAR値を法定基準値内に抑えることができ、法廷規格を遵守することができる。したがって、異なる複数の通信方式を用いて並行して通信を行う場合における電磁波による人体への影響を低減するができる。また、送信電力を減らすことで、実施している通信全てを途切れなく並行して継続することができ、実施している通信全てを迅速に終了することができる。
また、実施例1ではSAR値の合計がSAR基準値以内になった場合に、直ちに送信電力の低下を解除したがこれは他の方法でもよい。例えば、後述する実施例3のように、送信電力管理部3は、RSSIの値から送信電力の予想値を求め、その予想値を基にSAR値の予想値を算出し、そのSAR値の予想値の合計がSAR基準値以内の場合に送信電力の低下を解除するとしてもよい。このSAR値の予想値を用いた制御については、実施例3で詳細に説明する。
また、実施例1では送信電力を徐々に低下させていく場合で説明したが、例えば、送信電力管理部3は、SAR値の合計の変化を監視しておき、SAR値の合計が急激に変化した場合には、優先度の低い通信方式によるデータの送信を停止する指示をプロトコル制御部に通知するようにしてもよい。この場合、指示を受けたプロトコル制御部は、データの送信を停止する。このようにすることで、急激にSAR値が上昇した場合に、直ちにSAR値を基準値内に抑えることができ、迅速に法定規格を遵守することができる。
次に、実施例2について説明する。本実施例に係る無線通信端末装置は、送信電力を低下させる通信方式を決定する際に用いる優先度を、アプリケーションの優先度としていることが、実施例1と異なるものである。本実施例に係る携帯電話装置の機能ブロックも、図1で表される。実施例2に係る無線通信端末装置において実施例1と同じ符号を有する各部は、特に説明の無い限り同じ機能を有するものとする。以下では、実施例1と異なる部分について説明し、他の説明は省略する。
送信電力管理部3は、送信電力検出部213及び送信電力検出部223から入力された各通信方式における送信電力からSAR値の合計を算出する。そして、送信電力管理部3は、SAR値の合計がSAR基準値を超えているか否かを判定する。SAR値の合計がSAR基準値を超えている場合、送信電力管理部3は、優先アプリ情報34(図2参照)からアプリケーションの優先順位を取得する。例えば、アプリケーションとしては、音声通話用アプリケーション、Eメール用アプリケーション及びブラウザなどがある。
そして、送信電力管理部3は、最も優先順位が高いアプリケーション以外のアプリケーションを特定する。さらに、送信電力管理部3は、各プロトコル制御部214及び224から、それぞれが使用しているアプリケーションの情報を取得する。そして、送信電力管理部3は、特定したアプリケーションを使用しているプロトコル制御部に、送信電力を低下するように指示する。例えば、CDMA方式及びWiMAX方式の通信方式を用いており、且つ最も優先度が高い通信方式以外のアプリケーションがWiMAX方式を用いている場合、送信電力管理部3は、プロトコル制御部224に対して送信電力の低下を指示する。この場合、送信電力管理部3からの指示を受けて、プロトコル制御部224は低下させた送信電力の値を送信電力制御部222に入力する。そして、送信電力制御部222は、受信した送信電力の値になるように、無線制御部12を制御する。ここで、本実施例では、送信電力管理部3は、プロトコル制御部214及び224からそれぞれが使用しているアプリケーションの情報を取得したが、アプリケーションがどの通信方式を用いているかの情報の取得方法はこれに限らない。例えば、送信電力管理部3は、アプリケーション実行部4から各アプリケーションが使用している通信方式の情報を取得してもよい。また、他の方法としては、送信電力管理部3は、各アプリケーションが使用する通信方式を予め記憶しておいてもよい。
また、SAR値の合計がSAR基準値31を下回った場合には、送信電力管理部3は、実施例1と同様に、送信電力の低下を指示しているプロトコル制御部214又は224に対する送信電力低下の指示を解除する。
次に、図7を参照して、ユーザインタフェース5を用いた操作者によるアプリケーションの優先順位の設定について説明する。図7は、アプリケーションの優先度の設定を説明するための図である。
アプリケーションの優先度を設定する場合、ユーザインタフェース5は、図7に示すアプリ優先度設定画面53を液晶画面などに表示する。アプリ優先度設定画面53は、アプリケーションの優先度の設定を行うためのアプリケーション優先度設定メニューを有している。例えば、アプリケーション優先度設定メニューとして、本実施例では、音声通話、ブラウザ及びEメールの各アプリケーションの優先度が指定可能に表示されている。図7では、優先度1が最も高い優先度のアプリケーションを表し、優先度2が2番目の優先度のアプリケーションを表し、優先度3が3番目の優先度のアプリケーションを表している。
操作者は、キーパッドなどを利用して、各アプリケーションの優先度の設定を入力する。ユーザインタフェース5は、入力された各アプリケーションの優先度を送信電力管理部3へ出力する。これにより、送信電力管理部3が記憶している優先アプリ情報34が書き換えられ、各アプリケーションの優先度の設定が、操作者が指定した優先度に変更される。例えば、図7は、操作者により、音声通話用のアプリケーションが最も高い優先度に設定され、ブラウザが2番目の優先度に設定され、Eメール用のアプリケーションが3番目の優先度に設定された場合を表している。
ここで、本実施例では、操作者がユーザインタフェース5を用いて所望するアプリケーションの優先度を設定する方法を説明したが、アプリケーションの優先度の設定方法はこれに限らない。例えば、携帯電話装置の製造元などが作成したアプリケーションの優先度を設定するためのファイルを送信電力管理部3などに保持させておき、そのファイルを送信電力管理部3に読み出させることで、アプリケーションの優先度を設定してもよい。この場合、携帯電話装置が稼働中でも、例えば、有線通信、無線通信及び記憶デバイス(メモリカードなど)を利用してアプリケーションの優先度の設定が容易に行なえるようにしておくことが好ましい。また、アプリケーションの優先度を固定して、アプリケーションの優先度の設定を変更できないようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信端末装置は、SAR値の合計が基準値を超えた場合に、優先度が低いアプリケーションが使用している通信方式の送信電力を低下させる。これにより、操作者が重要と考えるアプリケーションの通信品質を確保しながら、通信品質が劣化しても良いアプリケーションの送信電力を抑えて、SAR値を下げることができる。
また、実施例1と実施例2とを組合せ、通信方式の優先度及びアプリケーションの優先度とを組み合わせて送信電力を低下させる通信方式を決定してもよい。例えば、優先度が最も高い通信方式及び優先度が最も高いアプリケーションで用いられている通信方式を除く通信方式の送信電力を下げるとしてもよい。
次に、実施例3について説明する。本実施例に係る無線通信端末装置は、SAR値の合計が基準値を超えた場合に、優先度の低い通信方式の送信電力の上限値を下げることが、実施例1と異なるものである。本実施例に係る携帯電話装置の機能ブロックも、図1で表される。実施例3に係る無線通信端末装置において実施例1と同じ符号を有する各部は、特に説明の無い限り同じ機能を有するものとする。以下では、実施例1と異なる部分について説明し、他の説明は省略する。
送信電力管理部3は、送信電力検出部213及び送信電力検出部223から入力された各通信方式における送信電力からSAR値の合計を算出する。そして、送信電力管理部3は、SAR値の合計がSAR基準値を超えているか否かを判定する。SAR値の合計がSAR基準値を超えている場合、送信電力管理部3は、優先順位が最も高い通信方式以外の通信方式を特定する。本実施例では、CDMA方式の優先度が最も高く、WiMAX方式の通鮮度が2番目である場合で説明する。送信電力管理部3は、SAR値の合計とSAR基準値との差を求め、求めた値を現在の送信電力から減算した値を送信電力の上限値として設定するように、WiMAX方式を用いているプロトコル制御部224に対して指示する。
また、送信電力管理部3は、各通信方式におけるRSSI(Receive Signal Strength Indication)の値をプロトコル制御部214及び224から取得する。そして、送信電力管理部3は、RSSIの値から各通信方式に用いられる送信電力の予想値を算出する。送信電力の予想値の算出は、例えば、送信電力管理部3がRSSIと送信電力との対応関係を記憶しておき、RSSIに対応する送信電力を取得してもよい。また、送信電力管理部3が、RSSIから送信電力を算出する式を記憶しておき、受信したRSSIを式に代入して送信電力を求めてもよい。
送信電力管理部3は、各通信方式に用いられる送信電力の予想値から算出したSAR値の予想値の合計がSAR基準値以内になった場合、プロトコル制御部224への上限値の設定を解除する。ここで、上限値の設定の解除は、上限値をなくしてもよいし、通信をするための送信電力に対して十分に大きな上限値を設定してもよい。
プロトコル制御部224は、受信した上限値を送信電力の上限値として設定するよう送信電力制御部222に通知する。送信電力制御部212は、無線制御部11の送信電力が指定された上限値に納まるように制御する。
ここで、本実施例では、2つの通信方式の場合で説明したが、通信方式は2つ以上の場合でもよい。例えば、送信電力管理部3は、SAR値の合計とSAR基準値との差を優先度が最も高い通信方式以外の通信方式の数で割った値を求める。そして、送信電力管理部3は、求めた値を現在の送信電力から減算した値を送信電力の上限値として設定するように、各通信方式のプロトコル制御部に指示するなどが考えられる。
次に、図8を参照して、本実施例に係る携帯電話装置における送信電力の制御の流れについて説明する。図8は、実施例3に係る携帯電話装置における送信電力の制御のフローチャートである。ここでは、通信方式としてCDMA方式とWiMAX方式を用いており、優先度はCDMAが高い場合で説明する。
送信電力検出部213及び223は、それぞれの通信方式における送信電力を取得する(ステップS201)。そして、送信電力検出部213及び223は、取得した送信電力を送信電力管理部3へ出力する。
送信電力管理部3は、各通信方式における送信電力の入力を送信電力検出部213及び223から受ける。そして、送信電力管理部3は、SAR及び送信電力の相関関係を基に各送信電力に応じたSAR値を通信方式毎に求める(ステップS202)。
次に、送信電力管理部3は、求めたSAR値の合計値を算出する(ステップS203)。
次に、送信電力管理部3は、SAR値の合計が基準値内にあるか否かを判定する(ステップS204)。SAR値の合計が基準値を超えている場合(ステップS204:否定)、送信電力管理部3は、優先度テーブルから各通信方式の優先度を取得する(ステップS205)。
そして、送信電力管理部3は、優先度が最も高い通信方式以外の通信方式の送信電力の上限値を求め、求めた上限値の設定をその通信方式に対応する行うプロトコル制御部に指示する(ステップS206)。ここでは、送信電力管理部3は、WiMAX方式の送信電力の上限値の設定をプロトコル制御部224に指示する。これを受けて、プロトコル制御部224は、送信電力制御部222に送信電力の上限値の設定を通知する。送信電力制御部223は、上限値以内の送信電力でデータの送信を行うように、無線制御部12を制御する。
これに対して、SAR値の合計が基準値を超えていない場合(ステップS204:肯定)、送信電力管理部3は、送信電力の上限値の設定の指示をプロトコル制御部に対して行っているか否かを判定する(ステップS207)。送信電力の上限値の設定の指示を行っている場合(ステップS207:肯定)、送信電力管理部3は、プロトコル制御部214及び224からRSSI値を取得する。そして送信電力管理部3は、取得したRSSI値から各通信方式における送信電力の予想値を算出する(ステップS208)。さらに、送信電力管理部3は、算出した送信電力の予想値に対応するSAR値の予想値を求め、求めたSAR値の予想値の合計を求める(ステップS209)。そして、送信電力管理部3は、SAR値の予想値の合計がSAR基準値以内か否かを判定する(ステップS210)。SAR値の予想値の合計がSAR基準値以内の場合(ステップS210:肯定)、送信電力管理部3は、プロトコル制御部に指示している送信電力の上限値の設定を解除する(ステップS211)。本実施例では、送信電力管理部3は、プロトコル制御部224に対する送信電力の上限値の設定を解除する。
これに対して、SAR値の予想値の合計がSAR基準値より大きい場合(ステップS210:否定)、及び送信電力の上限値の設定の指示を行っていない場合(ステップS207:否定)、処理はステップS212へ進む。
CDMAシステム制御部21及びWiMAXシステム制御部22などの各システム制御部は、通信が終了したか否かを判定する(ステップS212)。通信が終了した場合(ステップS212:肯定)、CDMAシステム制御部21及びWiMAXシステム制御部22などの各システム制御部は、送信電力の制御を終了する。これに対して、通信が終了していない場合(ステップS212:否定)、CDMAシステム制御部21及びWiMAXシステム制御部22などの各システム制御部は、ステップS201に戻り、送信電力の制御を繰り返す。
以上に説明したように、本実施例に係る無線通信端末装置は、無線通信端末装置から発生するSAR値が基準値を超えた場合に、優先度の低い通信方式の送信電力をSAR値の合計が基準値内に収まるように一時に低下させる。これにより、複数の通信方式を用いて並行して通信を行っている状態でSAR値の合計が基準値を超えた場合、直ちにSAR値を法定基準値内に抑えることができ、法廷規格を遵守することができる。
さらに、本実施例では、SAR基準値を超える分上限値を下げるとしたが、これは他の方法でもよく、例えば、予め決められている単位分だけ上限値を下げてもよい。この場合、送信電力の上限値は緩やかに変化するので、瞬間的な無線劣化などによりSAR値が瞬間的に上昇した場合などに対応し易くなる。
(ハードウェア構成)
次に、図9を参照して、以上の各実施例において説明した携帯電話のハードウェア構成について説明する。図9は、携帯電話のハードウェア構成図である。
次に、図9を参照して、以上の各実施例において説明した携帯電話のハードウェア構成について説明する。図9は、携帯電話のハードウェア構成図である。
各実施例に係る携帯電話は、CPU(Central Processing Unit)1001、RAM(Random Access Memory)1002、ROM(Read Only Memory)1003、WiMAX用無線部1004及びCDMA用無線部1005を有している。さらに、各実施例に係る携帯電話は、ディスプレイ1006、キー1007、マイク1008及びスピーカ1009を有している。
RAM1002、ROM1003、WiMAX用無線部1004、CDMA用無線部1005、ディスプレイ1006、キー1007、マイク1008及びスピーカ1009は、それぞれバスを介してCPU1001と接続されている。
WiMAX用無線部1004は、アンテナを介してWiMAX方式の通信を行う。WiMAX用無線部1004は、例えば図1に示した無線制御部12の機能を実現する。CDMA用無線部1005は、アンテナを介してCDMA方式の通信を行う。CDMA用無線部1005は、例えば図1に示した無線制御部11の機能を実現する。
ディスプレイ1006は、液晶画面などである。また、キー1007は、キーパッドや他の操作ボタンなどである。そして、ディスプレイ1006、キー1007、マイク1008及びスピーカ1009は、図1に示したユーザインタフェース5の機能を実現する。
CPU1001、RAM1002及びROM1003は、例えば、図1に示した、CDMAシステム制御部21、WiMAXシステム制御部22及びアプリケーション実行部4の機能を実現する。
RAM1002は、例えば、SAR基準値31、優先度テーブル32、送信電力及びSARの相関情報33、優先アプリ情報34、並びに各種アプリケーションなどを記憶する。
ROM1003は、例えば、図1に示したCDMAシステム制御部21、WiMAXシステム制御部22及びアプリケーション実行部4の機能を実現する各種プログラムを記憶している。そして、CPU1001は、これら各種プログラムをROM1003から読み出し、上述した機能を実現するプロセスを生成して実行する。
3 送信電力管理部
4 アプリケーション実行部
5 ユーザインタフェース
11、12 無線制御部
21 CDMAシステム制御部
22 WiMAXシステム制御部
211、221 モデム部
212、222 送信電力制御部
213、223 送信電力検出部
214、224 プロトコル制御部
4 アプリケーション実行部
5 ユーザインタフェース
11、12 無線制御部
21 CDMAシステム制御部
22 WiMAXシステム制御部
211、221 モデム部
212、222 送信電力制御部
213、223 送信電力検出部
214、224 プロトコル制御部
Claims (10)
- 異なる複数の通信方式を用いて並行して複数の通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部による各通信方式を用いた通信における送信電力を検出する送信電力検出部と、
前記送信電力検出部が検出した送信電力を基に、各通信による比吸収率の合計を求め、求めた比吸収率の合計が所定の基準値を超える場合、前記複数の通信方式のうちの所定の通信方式を用いた通信の送信電力を下げるように前記無線通信部を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする無線通信端末装置。 - 前記制御部は、各通信方式を用いた通信における送信電力と比吸収率との関係を表す相関情報を有しており、前記相関情報を基に、前記送信電力検出部が検出した各通信の送信電力に対応する比吸収率を求め、各通信による比吸収率の合計を求めることを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末装置。
- 前記制御部は、前記所定の通信方式を用いた通信の送信電力が所定量下がるように、前記無線通信部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信端末装置。
- 前記制御部は、比吸収率の合計が前記基準値以下になるように、前記所定の通信方式を用いた通信の送信電力に上限値を設けるよう前記無線通信部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信端末装置。
- 前記制御部は、前記複数の通信方式の予め決められた優先度に応じて各通信方式を用いた通信のそれぞれの送信電力を決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信端末装置。
- 前記制御部は、優先度が最も高い通信方式以外の通信方式を用いた通信の送信電力を下げることを特徴とする請求項5に記載の無線通信端末装置。
- アプリケーションを実行して該アプリケーションが行う通信を前記無線通信部に指示するアプリケーション実行部を更に備え、
前記無線通信部は、前記アプリケーション実行部による指示に従い通信を行い、
前記制御部は、前記アプリケーションの予め決められた優先度に応じて、前記各アプリケーションに対応する通信のそれぞれの送信電力を決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信端末装置。 - 前記制御部は、優先度がもっとも高いアプリケーション以外のアプリケーションに対応する通信の送信電力を下げることを特徴とする請求項7に記載の無線通信端末装置。
- 前記制御部は、前記所定の通信に用いる送信電力を下げるように前記無線通信部を制御している状態で、前記送信電力検出部が検出した送信電力を基に、各通信による比吸収率の合計を求め、求めた比吸収率の合計が所定の基準値以内になった場合、前記無線通信部に対する前記所定の通信方式を用いた通信の送信電力を下げる制御を解除することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の無線通信端末装置。
- 異なる複数の通信方式を用いて並行して複数の通信を行い、
前記各通信における送信電力を検出し、
検出した送信電力を基に、前記各通信による比吸収率の合計を求め、
求めた比吸収率の合計が所定の基準値を上回る場合、各通信による比吸収率の合計を下げるように前記各通信方式を用いた通信の送信電力を決定し、
決定した送信電力を用いて前記複数の通信方式を用いた通信を並行して行う
ことを特徴とする無線通信端末装置制御方法。
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